JP2001006578A - コンバーゼンスヨークおよび偏向ヨーク - Google Patents

コンバーゼンスヨークおよび偏向ヨーク

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JP2001006578A
JP2001006578A JP11172679A JP17267999A JP2001006578A JP 2001006578 A JP2001006578 A JP 2001006578A JP 11172679 A JP11172679 A JP 11172679A JP 17267999 A JP17267999 A JP 17267999A JP 2001006578 A JP2001006578 A JP 2001006578A
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bobbin
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preventing piece
convergence
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Tomomi Inoue
伴視 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造コストを上昇させることなく、むしろ削減
しながら簡単に、かつ有効に電磁コイルのコアの脱落防
止を図る。 【解決手段】陰極線管に装着され、陰極線管の電子銃か
らの複数のビーム間で相対位置を調整するコンバーゼン
スヨーク、または、コンバーゼンス調整機能有する偏向
ヨークであって、ビーム位置調整用の信号が印加される
コイルが巻き付けられたボビン42と、当該ボビン42
内に挿入されたコア40とを有し、ボビン42およびコ
ア40の少なくとも一方に、抜け防止片41が設けられ
ている。抜け防止片41は、コア40の着脱方向の一方
側に傾いて設けられ、また、その先端部を挿入後にボビ
ン42およびコア40の他方に押し当てる弾性力を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管のコンバ
ーゼンス調整のために、ビーム位置調整のための駆動信
号が印加されるコイルが巻き付けられたボビンと、ボビ
ン内に挿入されたコアとを有するコンバーゼンスヨー
ク、または、コンバーゼンス調整の機能を備えた偏向ヨ
ークに関する。特定的に、本発明は、ボビンからコアが
抜けるのを防止したコンバーゼンス調整用の電磁コイル
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー陰極線管では、ファンネルと称さ
れるガラス管のネックに取り付けられた電子銃から赤
(R),緑(G),青(B)発色用の3本の電子ビーム
が発せられ、偏向ヨークによりパネル面上を走査され
る。これにより、パネル面上の蛍光物質が発色し、加色
の原理によりカラーの色表現がなされる。ところが、3
本のビームを同一の偏向ヨークで偏向するので、走査線
の軌跡パターン(ラスタ)の中央部と周辺部では、電子
ビームの重なり具合が一様とならず、そのままではコン
バーゼンス特性が悪く色ズレが生じてしまう。
【0003】図10(A)に電子ビームの集中性(コン
バーゼンス)が理想的な場合を示し、図10(B)に3
本のビームによりラスタがずれた場合を示す。図10
(B)において、インライン形の電子ビーム配置を併せ
て示す。R,G,Bの3本の電子ビームは、水平走査の
中央付近ではコンバーゼンスが良いが、向かって左側で
はR発色用の電子ビームとB発色用の電子ビームではパ
ネル面までの距離差に応じてラスタが歪む。つまり、ビ
ームの到達距離が最も遠いR発色用の電子ビームは大き
く曲げられてラスタが外側に拡がり、反対に、ビームの
到達距離が最も短いB発色用の電子ビームは、大きく曲
げられる前にビームがパネル面に到達してラスタが縮
む。同様な理由によって、向かって右側ではR発色用の
電子ビームによるラスタが縮み、B発色用の電子ビーム
によるラスタが外側に拡がっている。垂直走査において
も、画面の上下方向の端に近づくほどラスタのズレ量は
大きくなる。
【0004】このラスタのズレに起因したコンバーゼン
ス特性の低下を有効画面の全域で防止するために、通
常、カラー陰極線管では、電子銃と偏向ヨークとの間の
ファンネル部分に、単独で、あるいは偏向ヨークと一体
化してコンバーゼンスヨークが取り付けられている。コ
ンバーゼンスヨーク内では、ビームの通過領域周囲のx
方向およびy方向に複数の電磁コイルが配置されてい
る。複数の電磁コイルに、偏向ヨークの水平および垂直
の走査信号と同期した駆動信号が印加されて、ビームの
走査に応じて3本の電子ビームの相対位置関係を微妙に
変化させ、これによりコンバーゼンス特性の改善を図っ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この従来のコンバーゼ
ンスヨークにおいて、内蔵の電磁コイルが、樹脂成形さ
れたボビン外周にワイヤを巻き付け、ボビン内にコアを
差し込んで組み立てられることから、組み立て時または
使用時にコアがボビンから外れる可能性がある。このた
め、従来では、組み立て後の電磁コイルを収納する樹脂
製の外枠にコアの脱落防止用の突起を設けたり、コアを
ボビンに差し込んだ後に両者の境界部分を接着剤で固め
るなどの工夫がされていた。
【0006】ところが、前者のコア脱落用の突起を設け
る方法では、組み立て後の電磁コイルを外枠に収納させ
るまでの間にコアが脱落する可能性があるうえ、外枠に
設けた突起が邪魔になって電磁コイルを装着する際の作
業性が悪いという不利益がある。また、後者の接着剤で
固める方法では、接着剤の調合,塗布および乾燥の工程
に時間がかかり、また接着剤の量や乾燥時間の管理が煩
雑で、その結果、製造コストが高くなるという不利益が
ある。
【0007】電磁コイルのコアとしては、以前はフェラ
イトを材料に用いていたが、最近では、主にコスト削減
の要請から鉄板が用いられるようになった。このため、
コアが脱落すると、電磁コイルの駆動信号を生成する基
板などに導電性の部品が落ちることとなり、これが回路
故障、誤動作の原因となる。また、コアが脱落した製品
は、調整がきかないほどコンバーゼンス特性が大きくず
れることから検査で不合格になる。以上の理由により、
コアの脱落防止は製品の信頼性および歩留り向上の観点
からも重要である。
【0008】本発明の目的は、製造コストを上昇させる
ことなく、むしろ削減しながら簡単に、かつ有効にコア
の脱落防止ができる構造の電磁コイルを有するコンバー
ゼンスヨーク、あるいはコンバーゼンス調整機能を有す
る偏向ヨークを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコンバーゼ
ンスヨークは、陰極線管に装着され、陰極線管の電子銃
からの複数のビーム間で相対位置を調整するコンバーゼ
ンスヨークであって、ビーム位置調整用の信号が印加さ
れるコイルが巻き付けられたボビンと、当該ボビン内に
挿入されたコアとを有し、上記ボビンおよび上記コアの
少なくとも一方に、抜け防止片が設けられている。
【0010】好適に、上記抜け防止片は、上記コアの着
脱方向の一方側に傾いて設けられ、また、その先端部を
挿入後に上記ボビンおよび上記コアの他方に押し当てる
弾性力を有する。好適に、上記ボビンおよび上記コアの
他方の、上記抜け防止片の先端部が当接する部分に、当
該先端部が落ち込む凹部が形成されている。
【0011】上記抜け防止片が上記コアに設けられてい
る場合、当該抜け防止片は、上記コアを上記ボビン内に
押し込んだときにボビン内部に収容される位置に設けら
れている。あるいは、上記抜け防止片が上記コアに設け
られている場合、当該抜け防止片は、上記コアを上記ボ
ビン内に押し込んだときにボビン内を通過してボビン外
部に出る位置に設けられている。この後者の場合、好適
に、上記抜け防止片は、上記コアの先端部分に形成さ
れ、上記ボビン内を通過するときは当該抜け防止片の先
端部がコア本体に近づくように弾性変形し、ボビン外部
に出たときに弾性復元して先端部がボビンの外面に当接
可能な高さまで起き上がる弾性力を有する。
【0012】好適に、上記抜け防止片は、周回方向の一
部に表裏面を貫く切り目を入れてなるコア部分を、切り
目を入れていない箇所で曲げて表裏面の一方側に起こし
たような形状を有する。
【0013】本発明に係る偏向ヨークは、陰極線管に装
着され、陰極線管の電子銃からの複数のビーム間で相対
位置を調整する機能を備えた偏向ヨークであって、ビー
ム位置調整用の信号が印加されるコイルが巻き付けられ
たボビンと、当該ボビン内に挿入されたコアとを有し、
上記ボビンおよび上記コアの少なくとも一方に、抜け防
止片が設けられている。
【0014】このような構成のコンバーゼンスヨークお
よび偏向ヨークでは、電磁コイルの製造時にコアをボビ
ンに挿入するだけで、以後、抜け防止片によりコアが抜
け難くなる。たとえば、抜け防止片が鉄製コアに一体に
形成されている場合、コアをボビンに挿入するときは抜
け防止片がコア本体に押し付けられるように弾性変形
し、コアは、その抜け防止片の側面がボビン内面に擦ら
れながら挿入される。挿入後にコアを抜こうとすると、
抜け防止片は、その弾性復元力によりボビン内面に押し
当てられているために端部が引っ掛かかり、抜け難い。
このとき、ボビン内面に凹部を形成しておくと、凹部内
に抜け防止片の端部が落ち込むため、完全に抜けなくな
る。また、抜け防止片がコアの先端部に形成されている
場合では、コアを押し込むと、抜け防止片がボビン内を
通過して外部に出てくる。このとき、抜け防止片は抑え
がなくなって、その弾性復元力により元のように起き上
がる。以後は、抜け防止片の端部がボビンの外面に当た
るため、完全に抜けなくなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、コンバーゼンスヨークを組
み込んだ偏向ヨークを例として、本発明の実施形態を説
明する。
【0016】図1は、本発明の実施形態に係る偏向ヨー
クの概略構成を一部断面で示す図である。また、図2は
組み付け前のコンバーゼンスヨークを図1のA−A’方
向から見た図である。この偏向ヨーク1は、幾つかの樹
脂成形部品を組み立ててなる枠体の内部に、垂直偏向コ
イル、水平偏向コイルならびに磁気コアを装着させたも
のである。
【0017】図3および図4は、この偏向ヨーク1のコ
イルの概略構成を模式的に示す図である。図3では水平
偏向コイル、図4では垂直偏向コイルについて、それぞ
れ正面と側面で示す。本例では何れのコイルもワイヤを
サドル形に巻き取って形成されている。図3に示す水平
偏向コイル2は、偏向ヨークの上下に分離された2つの
サドル形コイル2a,2bからなり、図において符号4
で示しHセパレータと称されるホーン形に樹脂成形され
た枠体の内面に沿って配置されている。つまり、Hセパ
レータ4の内面、径が小さい後端部の外周、再びHセパ
レータ4の内面、径が大きな前端部の外周に沿ってワイ
ヤが巻かれている。水平偏向コイル2によって垂直磁界
EVが発生し、これにより水平方向のビーム走査がなさ
れる。
【0018】一方、垂直偏向コイル3は、図4に示すよ
うに、偏向ヨークの左右に分離され、それぞれHセパレ
ータ4の外面、後端部の外周、Hセパレータ4の外面、
前端部の外周に沿って巻かれたワイヤからなる2つのサ
ドル形コイル3a,3bから構成されている。垂直偏向
コイル3によって水平磁界EHが発生し、これにより垂
直方向のビーム走査がなされる。なお、走査周波数が低
い垂直偏向コイル3は、コイルの捲線長が短く直流抵抗
損失が少ないトロイダル形としてもよい。
【0019】実際に図1の構造では、Hセパレータ4は
最も内側に位置し、その内面側を通って両端面に設けら
れたフックに水平偏向コイル2が巻かれている。Hセパ
レータ4の外側に、フェライトなどからなる磁性コア5
が配置されている。磁性コア5は、部材6a,6bから
なるVセパレータと称される窓付きの樹脂枠体6により
保持されている。Hセパレータ4と磁性コア5の隙間を
通って両部材6a,6bのフックに垂直偏向コイル3が
巻かれている。
【0020】図1に示すように、偏向ヨーク本体の両側
に、基板保護カバー7が取り付けられている。基板保護
カバー7内には、コイル特性調整用の基板8が設けられ
ている。セパレータの前方端面を覆って前カバー9が取
り付けられている。前カバー9の周縁に、画回転調整用
コイルのワイヤを巻き付けるための溝9aが形成されて
いる。また、セパレータ4,6の後方端面を覆って後カ
バー10が取り付けれている。
【0021】本発明の実施形態に係るコンバーゼンスヨ
ークは、この後カバー10内に収納されている。コンバ
ーゼンスヨーク20は、図2に示すように、各電磁コイ
ルのボビンを連結して一体に樹脂形成したボビンステー
ジ21を有する。ボビンステージ21は、中央の筒部2
1a、接続部21b、2種類のボビン部21c,21d
から構成される。筒部21aの外周壁に、長方形の各コ
ーナーを形成するような配置で4つの接続部21bが互
いに離れて形成されている。接続部21bの長側壁それ
ぞれに、ボビン部21cが形成されている。また、接続
部21bの短側壁それぞれに、ワイヤを接続するための
接続ピン22が形成されている。接続ピン22側の接続
部21bの離間スペースに筒部21aの外周壁から突出
するボビン部21dが、筒部21aを挟んで両側に直線
上に2つ配置されている。各ボビン部21c,21dに
は、ワイヤが巻かれている。また、接続部21bの根元
にもワイヤが巻かれている。特に図示しないが、各ワイ
ヤは適宜、接続され、終端が所定の接続ピン22にはん
だ付けされている。各接続ピン22から、図示しないリ
ード線が外部に引き出されている。
【0022】ボビン部21c,21dには、その中心が
空洞となっており、鉄製のコアが挿入されている。より
詳しくは、隣り合う2つのボビン部21cに対しては、
共通のコア43が挿入されている。このコア43は、ボ
ビン21c内に挿入された平行部分の一端同士が連結さ
れた形状を有し、C形コアと称される。これに対し、ボ
ビン部21dごとに、コア40が挿入されている。この
コア40は、正面形状がT形であるが、通常、I形コア
と称される。
【0023】本発明は、コアとボビン(ボビン部)との
抜け防止構造に関する。図5は、本発明が適用可能なコ
アとボビンの基本構成例を示す図であり、図5(A)に
I形を示し、図5(B)にC形を示す。本発明は、図5
(C)に示すE形に適用も可能である。なお、図ではE
形コア44の真ん中の平行部分にもボビン42が挿入さ
れているが、この真ん中の平行部分にボビン42を通さ
ずに、単に磁束を誘導する部分として用いることもでき
る。また、図示例のほか、放射状にボビンを配置した放
射形など、あらゆる電磁コイルに本発明は適用できる。
【0024】以下、I形コアの基本構成を例として、抜
け防止構造の実施形態を説明する。図6はI形コアおよ
びボビンの斜視図、図7はI形コア挿入後の電磁コイル
の挿入方向に沿った断面図である。このI形コア40に
は、その挿入部の中央付近に、挿入先端側から幅広のホ
ールド部分側に向かって斜めに突き出した抜け防止片4
1が形成されている。この抜け防止片41は、たとえ
ば、I形コア40の一部である長方形領域の3辺を周辺
領域と切り離して、残りの1辺で曲げて、この長方形領
域をコアの一方面の外側に起こすことにより形成されて
いる。このI形コア40をボビン42に挿入すると、抜
け防止片41がコア本体に押し付けられるように弾性変
形し、I形コア40は、その抜け防止片41の側面がボ
ビン42の空洞内面に擦られながら挿入される。挿入後
にI形コア40を抜こうとすると、抜け防止片41は、
その弾性復元力によりボビン内面に押し当てられている
ために端部が引っ掛かかり、抜け難くなる。これによ
り、コアの脱落が有効に防止される。
【0025】図8は、抜け防止構造の変形例を示す電磁
コイルの要部を拡大した断面図である。図8(A)で
は、ボビン42の内面に、当接面42bを有する凹部4
2aを予め形成しておく。挿入後に、I形コア40の抜
け防止片41の先端部が、この凹部42aに落ち込む。
I形コア40を抜こうとすると、抜け防止片41の端面
が当接面42bに当たってコアが抜けず、その脱落の危
険性がさらに低減される。
【0026】本発明では、抜け防止片をコアまたはボビ
ンの少なくとも一方に設ける。図8(B),(C)は、
抜け防止片をボビン側に設けた場合である。ボビン42
の内面には、上記図8(A)の場合と反対の方向に斜め
に突出する抜け防止片42cがボビン本体42と一体に
樹脂成形されている。この突出方向が逆であるのは、I
形コア40をボビン42内に挿入し易くし、抜け難くす
るためである。さらに図8(C)では、I形コア40に
当接面40bを有する凹部40aを予め形成しておく。
図8(A)と同様にして、I形コア40が抜けなくな
り、その脱落防止が図られる。
【0027】図9は、抜け防止構造の他の変形例を示す
電磁コイルの断面図である。この変形例では、I形コア
40の先端部に抜け防止片41が形成されている。この
ため、コア40を押し込むと、抜け防止片41がボビン
42内を通過した後に外部に出てくる。このとき、抜け
防止片41は抑えがなくなって、その弾性復元力により
元のように起き上がる。以後は、抜け防止片41の端部
がボビン42の外面に当たるため、完全に抜けなくな
る。なお、コア40を抜きたい場合は、抜け防止片41
を手で抑えてコア40を強く引くとよい。
【0028】図2に示す構成のコンバーゼンスヨーク2
0を組み立てるときは、ボビンステージ41にコイルを
巻いた後に、そのワイヤの各終端部を所定の接続ピン2
2に、たとえばはんだ付けにより接続する。また、C形
コア43をボビン部21cに、I形コア40をボビン部
21dにそれぞれ挿入する。その後、後カバー10内に
装着する。
【0029】本実施形態では、電磁コイルのコアまたは
ボビンの少なくとも一方に抜け防止片が形成されている
ことから、この組み立て途中あるいは組み立て後の使用
の最中に、コアの脱落が有効に防止される。このため、
従来のように、組み立ての邪魔になって作業性を低下さ
せたり、後カバーの金型形状を複雑化させるような脱落
防止の突起が不要になる。また、製造コストの増大を招
く接着剤の調合,塗布および乾燥の工程も不要となり、
接着剤の量および乾燥時間の管理などの煩雑さから開放
される。さらに、導電性部品の脱落によって周囲に設け
られた基板上の回路が故障したり、誤動作することがな
い。
【0030】なお、抜け防止片は、挿入しやすく抜け難
いような形状であればよく、図示のものに限定されな
い。また、個数も任意であり、さらに材質は弾性変形す
るものであれば鉄,樹脂に限定されない。
【0031】
【発明の効果】本発明に係るコンバーゼンスヨークおよ
び偏向ヨークによれば、抜け防止片をコアおよびボビン
の少なくとも一方に設けることによって、組み立て時ま
たは使用時にコアの脱落を有効に防止できる。これによ
り、組み立ての工程数が削減され、作業性が高まって製
造コストが低減され、また、製品の信頼性および製造歩
留りが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る偏向ヨークの概略構成
を一部断面で示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係るコンバーゼンスヨーク
を図1のA−A’方向から見た図である。
【図3】本発明の実施形態に係る偏向ヨークにおける、
水平偏向コイルの概略構成を模式的に示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る偏向ヨークにおける、
垂直偏向コイルの概略構成を模式的に示す図である。
【図5】本発明が適用可能なコアとボビンの基本構成例
を示す図である。
【図6】本発明の実施形態における、I形コアおよびボ
ビンの斜視図である。
【図7】本発明の実施形態におる、I形コア挿入後の電
磁コイルの挿入方向に沿った断面図である。
【図8】本発明の実施形態において、抜け防止構造の変
形例を示す電磁コイルの要部を拡大した断面図である。
【図9】本発明の実施形態において、抜け防止構造の他
の変形例を示す電磁コイルの断面図である。
【図10】陰極線管のパネル面で3色のビーム間でラス
タのズレ方を説明するための図である。
【符号の説明】
1…偏向ヨーク、2,2a,2b…水平偏向コイル、
3,3a,3b…垂直偏向コイル、4…Hセパレータ、
5…磁気コア、6,6a,6b…Vセパレータ、7…基
板保護カバー、8…基板、9…前カバー、9a…溝、1
0…後カバー、20…コンバーゼンスヨーク、21…ボ
ビンステージ、21a…筒部、21b…接続部、21
c,21d…ボビン部、22…接続ピン、40,43,
44…コア、40a,42a…凹部、40b,42b…
当接面、41,42c…抜け防止片、42…ボビン。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陰極線管に装着され、陰極線管の電子銃か
    らの複数のビーム間で相対位置を調整するコンバーゼン
    スヨークであって、 ビーム位置調整用の信号が印加されるコイルが巻き付け
    られたボビンと、 当該ボビン内に挿入されたコアとを有し、 上記ボビンおよび上記コアの少なくとも一方に、抜け防
    止片が設けられているコンバーゼンスヨーク。
  2. 【請求項2】上記抜け防止片は、上記コアの着脱方向の
    一方側に傾いて設けられている請求項1に記載のコンバ
    ーゼンスヨーク。
  3. 【請求項3】上記抜け防止片は、その先端部を挿入後に
    上記ボビンおよび上記コアの他方に押し当てる弾性力を
    有する請求項1に記載のコンバーゼンスヨーク。
  4. 【請求項4】上記ボビンおよび上記コアの他方の、上記
    抜け防止片の先端部が当接する部分に、当該先端部が落
    ち込む凹部が形成されている請求項1に記載のコンバー
    ゼンスヨーク。
  5. 【請求項5】上記抜け防止片が上記コアに設けられてい
    る場合、当該抜け防止片は、上記コアを上記ボビン内に
    押し込んだときにボビン内部に収容される位置に設けら
    れている請求項1に記載のコンバーゼンスヨーク。
  6. 【請求項6】上記抜け防止片が上記コアに設けられてい
    る場合、当該抜け防止片は、上記コアを上記ボビン内に
    押し込んだときにボビン内を通過してボビン外部に出る
    位置に設けられている請求項1に記載のコンバーゼンス
    ヨーク。
  7. 【請求項7】上記抜け防止片は、上記コアの先端部分に
    形成され、上記ボビン内を通過するときは当該抜け防止
    片の先端部がコア本体に近づくように弾性変形し、ボビ
    ン外部に出たときに弾性復元して先端部がボビンの外面
    に当接可能な高さまで起き上がる弾性力を有する請求項
    6に記載のコンバーゼンスヨーク。
  8. 【請求項8】上記抜け防止片は、周回方向の一部に表裏
    面を貫く切り目を入れてなるコア部分を、切り目を入れ
    ていない箇所で曲げて表裏面の一方側に起こしたような
    形状を有する請求項1に記載のコンバーゼンスヨーク。
  9. 【請求項9】上記コアは鉄製である請求項1に記載のコ
    ンバーゼンスヨーク。
  10. 【請求項10】陰極線管に装着され、陰極線管の電子銃
    からの複数のビーム間で相対位置を調整する機能を備え
    た偏向ヨークであって、 ビーム位置調整用の信号が印加されるコイルが巻き付け
    られたボビンと、 当該ボビン内に挿入されたコアとを有し、 上記ボビンおよび上記コアの少なくとも一方に、抜け防
    止片が設けられている偏向ヨーク。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010177439A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Tamura Seisakusho Co Ltd インダクタ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010177439A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Tamura Seisakusho Co Ltd インダクタ

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