JP2001004454A - 測温センサー繰り出し装置 - Google Patents
測温センサー繰り出し装置Info
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- JP2001004454A JP2001004454A JP11172392A JP17239299A JP2001004454A JP 2001004454 A JP2001004454 A JP 2001004454A JP 11172392 A JP11172392 A JP 11172392A JP 17239299 A JP17239299 A JP 17239299A JP 2001004454 A JP2001004454 A JP 2001004454A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スリップリングを用いることなく、延長ケー
ブルの捻れや絡みを確実に防止できるとともに耐衝撃性
にも優れ、しかも安価に提供できる測温センサー繰り出
し装置を提供せんとするものである。 【解決手段】 延長ケーブル5が接続された測温センサ
ー3を巻き付けるドラム1を備え、前記巻き付けた測温
センサー3を炉内測温箇所に送り込む測温センサー繰り
出し装置であって、固定軸2上で回転するドラム1に、
同軸で一体的に回転する直径の異なる二つの巻付け部を
設け、大径の巻付け部を測温センサー巻付け部4、小径
の巻付け部を延長ケーブル巻付け部6となすとともに、
これらそれぞれの巻付け部4、6に対する測温センサー
3と延長ケーブル5の巻付け方向を同方向あるいは逆方
向となしたことを特徴としている。
ブルの捻れや絡みを確実に防止できるとともに耐衝撃性
にも優れ、しかも安価に提供できる測温センサー繰り出
し装置を提供せんとするものである。 【解決手段】 延長ケーブル5が接続された測温センサ
ー3を巻き付けるドラム1を備え、前記巻き付けた測温
センサー3を炉内測温箇所に送り込む測温センサー繰り
出し装置であって、固定軸2上で回転するドラム1に、
同軸で一体的に回転する直径の異なる二つの巻付け部を
設け、大径の巻付け部を測温センサー巻付け部4、小径
の巻付け部を延長ケーブル巻付け部6となすとともに、
これらそれぞれの巻付け部4、6に対する測温センサー
3と延長ケーブル5の巻付け方向を同方向あるいは逆方
向となしたことを特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高炉や熱処理炉等に
おいて炉内の温度分布計測を行うために炉内に測温セン
サーを送り込む目的で使用する装置に関する。
おいて炉内の温度分布計測を行うために炉内に測温セン
サーを送り込む目的で使用する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高炉や熱処理等においては炉内の温度分
布計測は極めて重要である。例えば操業時における高炉
内の温度分布計測は炉の操業条件の監視や装入物の供給
を受ける制御等を行ううえで欠くべからざるものであ
る。炉内の温度計測を行う方法としては垂直・水平ゾン
デによるものがある。この垂直・水平ゾンデによる方法
とは、直径約50mm×長さ約5m程度の鉄パイプの長
手方向に5〜6本のシース熱電対を等間隔に設置した、
いわゆる垂直・水平ゾンデと呼ばれるものを、例えば高
炉の上部の投入口より炉内へ投入し、これを原料、コー
クス等の装入物の降下とともに自然に炉の奥部へと送り
込んでいき、この途中で、炉内の温度分布を連続して計
測するというものである。そして、炉内へ投入したシー
ス熱電対は回収されることなく炉内に廃棄される。図6
は、このような炉内温度計測に用いる測温センサー繰り
出し装置を示している。測温センサー繰り出し装置(以
下、単に繰り出し装置と称す)は、炉の投入口の外側に
設置され、使用するシース熱電対の本数に対応する台数
分のドラム16を固定軸10に所定間隔をあけて取り付
けられて構成され、これにより複数台の繰り出し装置1
1,11,……が併設状態となった装置が構成される。
通常、この台数は5〜6台であることが多い。そしてこ
の繰り出し装置が繰り出すシース熱電対12には、この
シース熱電対12から出力される熱起電力を測温現場か
ら離れて設置される計器14に導くための延長ケーブル
13が接続されており、繰り出し装置11にはシース熱
電対12や延長ケーブル13に障害原因となるような無
理な力を作用させることなくシース熱電対12を円滑に
繰り出す機能が求められるが、各繰り出し装置11のド
ラム中心には固定軸10が貫通しているため、ドラムか
らの延長ケーブル13の取り出しは回転中心からずれざ
るを得ず、このため、単にドラムから延長ケーブル13
を導出しただけではドラムの回転に伴って延長ケーブル
が固定軸に絡みつき、ついには切断する懸念がある。し
たがって従来はこれを回避すべく、スリップリング15
を介して延長ケーブル13を導出することや、あるいは
延長ケーブルを弛ませておいて捻れや絡みの発生を防止
すること、更にはすでに発生した捻れや絡みを人手で解
くことなどで対処している。
布計測は極めて重要である。例えば操業時における高炉
内の温度分布計測は炉の操業条件の監視や装入物の供給
を受ける制御等を行ううえで欠くべからざるものであ
る。炉内の温度計測を行う方法としては垂直・水平ゾン
デによるものがある。この垂直・水平ゾンデによる方法
とは、直径約50mm×長さ約5m程度の鉄パイプの長
手方向に5〜6本のシース熱電対を等間隔に設置した、
いわゆる垂直・水平ゾンデと呼ばれるものを、例えば高
炉の上部の投入口より炉内へ投入し、これを原料、コー
クス等の装入物の降下とともに自然に炉の奥部へと送り
込んでいき、この途中で、炉内の温度分布を連続して計
測するというものである。そして、炉内へ投入したシー
ス熱電対は回収されることなく炉内に廃棄される。図6
は、このような炉内温度計測に用いる測温センサー繰り
出し装置を示している。測温センサー繰り出し装置(以
下、単に繰り出し装置と称す)は、炉の投入口の外側に
設置され、使用するシース熱電対の本数に対応する台数
分のドラム16を固定軸10に所定間隔をあけて取り付
けられて構成され、これにより複数台の繰り出し装置1
1,11,……が併設状態となった装置が構成される。
通常、この台数は5〜6台であることが多い。そしてこ
の繰り出し装置が繰り出すシース熱電対12には、この
シース熱電対12から出力される熱起電力を測温現場か
ら離れて設置される計器14に導くための延長ケーブル
13が接続されており、繰り出し装置11にはシース熱
電対12や延長ケーブル13に障害原因となるような無
理な力を作用させることなくシース熱電対12を円滑に
繰り出す機能が求められるが、各繰り出し装置11のド
ラム中心には固定軸10が貫通しているため、ドラムか
らの延長ケーブル13の取り出しは回転中心からずれざ
るを得ず、このため、単にドラムから延長ケーブル13
を導出しただけではドラムの回転に伴って延長ケーブル
が固定軸に絡みつき、ついには切断する懸念がある。し
たがって従来はこれを回避すべく、スリップリング15
を介して延長ケーブル13を導出することや、あるいは
延長ケーブルを弛ませておいて捻れや絡みの発生を防止
すること、更にはすでに発生した捻れや絡みを人手で解
くことなどで対処している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、延長ケ
ーブルを弛ませておく方法では確実に捻れや絡みを防止
できるとは限らず、また人手で捻れや絡みを解くことは
極めて煩雑であるし、またスリップリングを用いる場合
には、スリップリング自体が高価であるため装置コスト
が高くつくという問題に加えてスリップリングは衝撃に
弱いために取扱に細心の注意を必要となるという問題が
あった。本発明はかかる問題点を解決せんとするもの
で、確実に捻れや絡みを防止できるとともに耐衝撃性に
も優れ、しかも安価に提供できる測温センサー繰り出し
装置を提供せんとするものである。
ーブルを弛ませておく方法では確実に捻れや絡みを防止
できるとは限らず、また人手で捻れや絡みを解くことは
極めて煩雑であるし、またスリップリングを用いる場合
には、スリップリング自体が高価であるため装置コスト
が高くつくという問題に加えてスリップリングは衝撃に
弱いために取扱に細心の注意を必要となるという問題が
あった。本発明はかかる問題点を解決せんとするもの
で、確実に捻れや絡みを防止できるとともに耐衝撃性に
も優れ、しかも安価に提供できる測温センサー繰り出し
装置を提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決すべく鋭意検討した結果、炉内に送り込む測温センサ
ーを巻き付けるための測温センサー巻付け部とは別に、
延長ケーブルを巻き付けるための延長ケーブル巻付け部
をドラムに設け、且つこの延長ケーブル巻付け部の直径
を前記測温センサー巻付け部の直径よりも小さく設定す
ることにより、スリップリングのような複雑な機構を用
いたり、あるいは煩雑な手作業を行わなくても測温セン
サーや延長ケーブルに無理な力を作用させることなく測
温センサーを炉内に送り込むことができることを見いだ
した。このような着想に基づいて完成された請求項1記
載の発明は、延長ケーブルが接続された測温センサーを
巻き付けるドラムを備え、前記巻き付けた測温センサー
を炉内測温箇所に送り込む測温センサー繰り出し装置で
あって、固定軸上で回転するドラムに、同軸で一体的に
回転する直径の異なる二つの巻付け部を設け、大径の巻
付け部を測温センサー巻付け部、小径の巻付け部を延長
ケーブル巻付け部となすとともに、これらそれぞれの巻
付け部に対する測温センサーと延長ケーブルの巻付け方
向を、測温センサーと延長ケーブルとの接続部を起点と
して同方向となし、測温センサーの繰り出しに伴って延
長ケーブル巻付け部に巻き付けられた延長ケーブルが徐
々に解かれるようにしたことを特徴としている。本発明
において測温センサー並びに延長ケーブルの巻付け方向
というとき、これは測温センサーと延長ケーブルとの接
続部を起点として捉えた概念である。これは測温センサ
ー巻付け部からの測温センサーの繰り出しが前記接続部
の反対側(巻き終わり部)から行われるため、測温セン
サーの繰り出しを円滑に行うためにはこの反対側(巻き
終わり部)が常に上になるように巻き付けておく必要が
あり、このため測温センサーは前記接続部の側から巻き
込むという操作がなされるためであり、一方、延長ケー
ブルも前記接続部の反対側(巻き終わり部)が常に上に
なるように巻き付けておく必要があるため、前記接続部
の側から巻き込むという操作がなされるためである。
決すべく鋭意検討した結果、炉内に送り込む測温センサ
ーを巻き付けるための測温センサー巻付け部とは別に、
延長ケーブルを巻き付けるための延長ケーブル巻付け部
をドラムに設け、且つこの延長ケーブル巻付け部の直径
を前記測温センサー巻付け部の直径よりも小さく設定す
ることにより、スリップリングのような複雑な機構を用
いたり、あるいは煩雑な手作業を行わなくても測温セン
サーや延長ケーブルに無理な力を作用させることなく測
温センサーを炉内に送り込むことができることを見いだ
した。このような着想に基づいて完成された請求項1記
載の発明は、延長ケーブルが接続された測温センサーを
巻き付けるドラムを備え、前記巻き付けた測温センサー
を炉内測温箇所に送り込む測温センサー繰り出し装置で
あって、固定軸上で回転するドラムに、同軸で一体的に
回転する直径の異なる二つの巻付け部を設け、大径の巻
付け部を測温センサー巻付け部、小径の巻付け部を延長
ケーブル巻付け部となすとともに、これらそれぞれの巻
付け部に対する測温センサーと延長ケーブルの巻付け方
向を、測温センサーと延長ケーブルとの接続部を起点と
して同方向となし、測温センサーの繰り出しに伴って延
長ケーブル巻付け部に巻き付けられた延長ケーブルが徐
々に解かれるようにしたことを特徴としている。本発明
において測温センサー並びに延長ケーブルの巻付け方向
というとき、これは測温センサーと延長ケーブルとの接
続部を起点として捉えた概念である。これは測温センサ
ー巻付け部からの測温センサーの繰り出しが前記接続部
の反対側(巻き終わり部)から行われるため、測温セン
サーの繰り出しを円滑に行うためにはこの反対側(巻き
終わり部)が常に上になるように巻き付けておく必要が
あり、このため測温センサーは前記接続部の側から巻き
込むという操作がなされるためであり、一方、延長ケー
ブルも前記接続部の反対側(巻き終わり部)が常に上に
なるように巻き付けておく必要があるため、前記接続部
の側から巻き込むという操作がなされるためである。
【0005】この発明においては、あらかじめ延長ケー
ブル巻付け部に延長ケーブルを所定量巻き付けておく。
測温センサーの繰り出しによって測温センサー巻付け部
が回転すると、これと一体形成された延長ケーブル巻付
け部も同方向に一体的に回転するが、測温センサーの巻
付け方向と延長ケーブルの巻き付け方向とは同方向であ
るため、延長ケーブルは測温センサー巻付部の回転に伴
って同巻付け部から徐々に解かれることになる。この解
除量には、両巻付け部の径差が反映されるため、その量
は測温センサーの繰り出し量に比べて遙かに少ない量で
済む。
ブル巻付け部に延長ケーブルを所定量巻き付けておく。
測温センサーの繰り出しによって測温センサー巻付け部
が回転すると、これと一体形成された延長ケーブル巻付
け部も同方向に一体的に回転するが、測温センサーの巻
付け方向と延長ケーブルの巻き付け方向とは同方向であ
るため、延長ケーブルは測温センサー巻付部の回転に伴
って同巻付け部から徐々に解かれることになる。この解
除量には、両巻付け部の径差が反映されるため、その量
は測温センサーの繰り出し量に比べて遙かに少ない量で
済む。
【0006】請求項2記載の発明では、延長ケーブル巻
付け部への延長ケーブルの巻付け方向を測温センサー巻
付け部に対する測温センサーの巻付け方向と逆方向にし
ている。この発明では、それを実施するにあたってあら
かじめ延長ケーブルに弛み分を蓄えておく。そして測温
センサーの繰り出しが始まると、延長ケーブル巻付け部
が測温センサー巻付け部と一体となって回転し、延長ケ
ーブルが延長ケーブル巻付け部に巻き込まれることにな
る。この巻き込み量には、両巻付け部の径差が反映され
るためあらかじめ蓄えておく延長ケーブルの弛み分は、
測温センサーの繰り出し量に比べて遙かに少ない量で済
む。
付け部への延長ケーブルの巻付け方向を測温センサー巻
付け部に対する測温センサーの巻付け方向と逆方向にし
ている。この発明では、それを実施するにあたってあら
かじめ延長ケーブルに弛み分を蓄えておく。そして測温
センサーの繰り出しが始まると、延長ケーブル巻付け部
が測温センサー巻付け部と一体となって回転し、延長ケ
ーブルが延長ケーブル巻付け部に巻き込まれることにな
る。この巻き込み量には、両巻付け部の径差が反映され
るためあらかじめ蓄えておく延長ケーブルの弛み分は、
測温センサーの繰り出し量に比べて遙かに少ない量で済
む。
【0007】請求項3記載の発明では、延長ケーブルの
巻付け方向を測温センサーの巻付け方向と逆方向にして
おくとともに、延長ケーブル巻付け部に隣接して固定軸
に固定した補助巻付け部を設け、引張力が限界値以下で
は延長ケーブル巻付け部から補助巻付け部への延長ケー
ブルの移行を規制する手段を設けておく。ここで限界値
とは、継続して作用したときに延長ケーブルや測温セン
サーに損傷が発生するような値を一般的に指している。
この発明では、あらかじめ延長ケーブル巻付け部に延長
ケーブルを巻き付けておく。測温センサーの繰り出しに
伴って延長ケーブル巻付け部が測温センサー巻付け部と
一体となって回転すると、延長ケーブル巻付け部と補助
巻付け部とに跨る部分において延長ケーブルに対して引
張力が作用することになる。そしてこの引張力が限界値
以下では延長ケーブル巻付け部上の延長ケーブルは保持
されているが、引張力が限界値を超えると延長ケーブル
巻付け部上の延長ケーブルは補助巻付け部に近い部分か
ら順次脱落し、その脱落した延長ケーブルが補助巻付け
部に移行することになる。この発明では延長ケーブル巻
付け部から補助巻付け部に延長ケーブルを脱落させるこ
とにより延長ケーブルに過剰な引張力が作用しないよう
に制御できるので測温センサーや延長ケーブルが損傷を
受けることがなく、またその脱落を限界値を超えた時に
のみに行うことによって延長ケーブルに余分な弛み分が
発生して作業の邪魔になることを防止できる。
巻付け方向を測温センサーの巻付け方向と逆方向にして
おくとともに、延長ケーブル巻付け部に隣接して固定軸
に固定した補助巻付け部を設け、引張力が限界値以下で
は延長ケーブル巻付け部から補助巻付け部への延長ケー
ブルの移行を規制する手段を設けておく。ここで限界値
とは、継続して作用したときに延長ケーブルや測温セン
サーに損傷が発生するような値を一般的に指している。
この発明では、あらかじめ延長ケーブル巻付け部に延長
ケーブルを巻き付けておく。測温センサーの繰り出しに
伴って延長ケーブル巻付け部が測温センサー巻付け部と
一体となって回転すると、延長ケーブル巻付け部と補助
巻付け部とに跨る部分において延長ケーブルに対して引
張力が作用することになる。そしてこの引張力が限界値
以下では延長ケーブル巻付け部上の延長ケーブルは保持
されているが、引張力が限界値を超えると延長ケーブル
巻付け部上の延長ケーブルは補助巻付け部に近い部分か
ら順次脱落し、その脱落した延長ケーブルが補助巻付け
部に移行することになる。この発明では延長ケーブル巻
付け部から補助巻付け部に延長ケーブルを脱落させるこ
とにより延長ケーブルに過剰な引張力が作用しないよう
に制御できるので測温センサーや延長ケーブルが損傷を
受けることがなく、またその脱落を限界値を超えた時に
のみに行うことによって延長ケーブルに余分な弛み分が
発生して作業の邪魔になることを防止できる。
【0008】前記各発明において、測温センサー巻取り
部の直径に対する延長ケーブル用巻取り部の直径の比
は、測温センサー巻取り部が5に対して1以下に設定す
ることが好ましい。このように設定することで、延長ケ
ーブルの余長分を少なくしつつ、しかも測温センサー繰
り出し時の抵抗力も適正な範囲内に収めることができ
る、測温センサーに無理な力が作用することを完全に排
除できる。
部の直径に対する延長ケーブル用巻取り部の直径の比
は、測温センサー巻取り部が5に対して1以下に設定す
ることが好ましい。このように設定することで、延長ケ
ーブルの余長分を少なくしつつ、しかも測温センサー繰
り出し時の抵抗力も適正な範囲内に収めることができ
る、測温センサーに無理な力が作用することを完全に排
除できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を実施の形態
に基づいて説明する。図1〜図3は本発明装置の第1実
施形態を示し、図1は測温センサー3が繰り出される様
子を示した斜視図、図2は同装置を固定軸にセットした
直後の状態を示す正面図、図3は同装置の径方向断面図
である。繰り出し装置は、ドラム1を固定軸2に回転可
能に取り付けることによって構成される。固定軸2には
従来の技術で説明したように複数のドラム1が一定間隔
をあけて複数台取り付けられる。通常、この取り付け台
数は5〜6台であるが、その数に制限はない。ドラム1
には水分や粉塵等に晒される環境にも耐えることができ
る耐候性が要求されるとともに、運搬や回転時の衝撃に
も耐える耐衝撃性が要求される。ドラム1の素材はこれ
らを考慮して選択されるが、例えば木や合成樹脂などが
使用できる。これらは軽量且つ廉価であるため好まし
い。
に基づいて説明する。図1〜図3は本発明装置の第1実
施形態を示し、図1は測温センサー3が繰り出される様
子を示した斜視図、図2は同装置を固定軸にセットした
直後の状態を示す正面図、図3は同装置の径方向断面図
である。繰り出し装置は、ドラム1を固定軸2に回転可
能に取り付けることによって構成される。固定軸2には
従来の技術で説明したように複数のドラム1が一定間隔
をあけて複数台取り付けられる。通常、この取り付け台
数は5〜6台であるが、その数に制限はない。ドラム1
には水分や粉塵等に晒される環境にも耐えることができ
る耐候性が要求されるとともに、運搬や回転時の衝撃に
も耐える耐衝撃性が要求される。ドラム1の素材はこれ
らを考慮して選択されるが、例えば木や合成樹脂などが
使用できる。これらは軽量且つ廉価であるため好まし
い。
【0010】ドラム1には測温センサー3と延長ケーブ
ル5が巻かれる。測温センサー3としては例えばシース
熱電対が使用される。延長ケーブル5は測温センサー3
から出力される熱起電力を遠隔配置された計器類にまで
導くもので、コネクタ7によって測温センサー3の基端
部に連結されている。通常、この連結は脱着不能に連結
されるが、脱着可能に連結してもよい。脱着不能の場
合、測温センサー3と延長ケーブル5は共に廃棄される
が、脱着可能とした場合には測温センサー3のみ廃棄し
て、延長ケーブル5は継続使用することもできる。
ル5が巻かれる。測温センサー3としては例えばシース
熱電対が使用される。延長ケーブル5は測温センサー3
から出力される熱起電力を遠隔配置された計器類にまで
導くもので、コネクタ7によって測温センサー3の基端
部に連結されている。通常、この連結は脱着不能に連結
されるが、脱着可能に連結してもよい。脱着不能の場
合、測温センサー3と延長ケーブル5は共に廃棄される
が、脱着可能とした場合には測温センサー3のみ廃棄し
て、延長ケーブル5は継続使用することもできる。
【0011】ドラム1には、測温センサー3を巻き付け
ておくための測温センサー巻付け部4と、延長ケーブル
5を巻き付けるための延長ケーブル巻付け部6とが一体
形成されており、前記固定軸2の周りを両巻付け部が一
体となって回転できるように構成されている。測温セン
サー巻付け部4と延長ケーブル巻付け部6には共に脱落
防止用のフランジ4a,6aが設けられており、延長ケ
ーブル巻付け部6の直径r1は測温センサー巻付け部4
の直径r2よりも小さく設定されている。そして、延長
ケーブル5は、測温センサー3との接続部であるコネク
タ7を巻付けの起点として見たときに測温センサー3の
巻付け方向とは同方向(図例のものでは、測温センサー
3も延長ケーブル5も共に反時計回り方向に巻かれてい
る)に巻かれており、測温センサー3を繰り出したとき
に延長ケーブル5も繰り出されるように構成されてい
る。尚、図示しないが延長ケーブル巻付け部6から解か
れる延長ケーブル5が無秩序に弛まないようにするため
に、延長ケーブル巻付け部6に巻かれた延長ケーブル5
の束を緩く結束する等の拘束手段を付加してもよい。延
長ケーブル巻付け部6の直径r1が小さいほど、延長ケ
ーブル5の繰り出し量は少なくできる。例えば好ましい
範囲は、測温センサー巻付け部4の直径r2を5とした
ときに延長ケーブル巻付け部6の直径r1を1以下とす
ることである。直径r1がこのような範囲であれば、測
温センサー3を繰り出す際の抵抗力も小さく、測温セン
サー3を円滑に繰り出すことができる。
ておくための測温センサー巻付け部4と、延長ケーブル
5を巻き付けるための延長ケーブル巻付け部6とが一体
形成されており、前記固定軸2の周りを両巻付け部が一
体となって回転できるように構成されている。測温セン
サー巻付け部4と延長ケーブル巻付け部6には共に脱落
防止用のフランジ4a,6aが設けられており、延長ケ
ーブル巻付け部6の直径r1は測温センサー巻付け部4
の直径r2よりも小さく設定されている。そして、延長
ケーブル5は、測温センサー3との接続部であるコネク
タ7を巻付けの起点として見たときに測温センサー3の
巻付け方向とは同方向(図例のものでは、測温センサー
3も延長ケーブル5も共に反時計回り方向に巻かれてい
る)に巻かれており、測温センサー3を繰り出したとき
に延長ケーブル5も繰り出されるように構成されてい
る。尚、図示しないが延長ケーブル巻付け部6から解か
れる延長ケーブル5が無秩序に弛まないようにするため
に、延長ケーブル巻付け部6に巻かれた延長ケーブル5
の束を緩く結束する等の拘束手段を付加してもよい。延
長ケーブル巻付け部6の直径r1が小さいほど、延長ケ
ーブル5の繰り出し量は少なくできる。例えば好ましい
範囲は、測温センサー巻付け部4の直径r2を5とした
ときに延長ケーブル巻付け部6の直径r1を1以下とす
ることである。直径r1がこのような範囲であれば、測
温センサー3を繰り出す際の抵抗力も小さく、測温セン
サー3を円滑に繰り出すことができる。
【0012】このような構成の繰り出し装置は、使用に
あたっては、炉内測温箇所に到達させるのに十分な長さ
の測温センサー3を測温センサー巻付け部4に巻き付け
ておくとともに、延長ケーブル巻付け部6に延長ケーブ
ル5を予め所定量巻き付けたものを必要台数準備してお
き、これらを現場へ持ち込んで固定軸2にセットして測
定準備を完了させる。ここで延長ケーブル巻付け部6に
予め巻き付けておく延長ケーブル5の巻き付け量は、測
温センサー巻付け部4に巻かれた測温センサー3のほぼ
全量を繰り出すために必要となるドラム1の回転数によ
って決まり、これには測温センサー巻付け部4と延長ケ
ーブル巻付け部6との径差ががほぼそのまま反映され
る。
あたっては、炉内測温箇所に到達させるのに十分な長さ
の測温センサー3を測温センサー巻付け部4に巻き付け
ておくとともに、延長ケーブル巻付け部6に延長ケーブ
ル5を予め所定量巻き付けたものを必要台数準備してお
き、これらを現場へ持ち込んで固定軸2にセットして測
定準備を完了させる。ここで延長ケーブル巻付け部6に
予め巻き付けておく延長ケーブル5の巻き付け量は、測
温センサー巻付け部4に巻かれた測温センサー3のほぼ
全量を繰り出すために必要となるドラム1の回転数によ
って決まり、これには測温センサー巻付け部4と延長ケ
ーブル巻付け部6との径差ががほぼそのまま反映され
る。
【0013】測温センサー3を炉内へ投入すると、これ
が原料、コークス等の装入物の降下とともに自然に炉の
奥部へと送り込まれ、この送り込まれる途中において測
温センサー3先端部が検知した温度が延長ケーブル5を
介して計器に導かれて連続的に測定され、炉内の温度分
布が検出される。測温センサー3が繰り出されるのに伴
って測温センサー巻付け部4が図中矢印で示すように反
時計回りに回転すると、これと一体となって延長ケーブ
ル巻付け部6も回転し、予め巻かれていた延長ケーブル
5が延長ケーブル用巻付け部6から繰り出される。延長
ケーブル5の繰り出し量は両巻付け部4、6の径差に対
応していることから、その繰り出し量は測温センサー3
の繰り出し量に比べてほぼ5分の1程度で済む。また延
長ケーブル5の繰り出しに際しては、延長ケーブル5に
ケーブル軸芯回りの力は作用しないので、延長ケーブル
5に捻れが発生することもない。測温が終了すると既に
炉内に投入された測温センサー3を廃棄したうえ、解か
れた延長ケーブル5とドラム1とを回収する。延長ケー
ブル5の回収はドラム1に巻き取って行うことも、また
巻き取らずに行ってもよい。固定軸2から外したドラム
1は再利用する。
が原料、コークス等の装入物の降下とともに自然に炉の
奥部へと送り込まれ、この送り込まれる途中において測
温センサー3先端部が検知した温度が延長ケーブル5を
介して計器に導かれて連続的に測定され、炉内の温度分
布が検出される。測温センサー3が繰り出されるのに伴
って測温センサー巻付け部4が図中矢印で示すように反
時計回りに回転すると、これと一体となって延長ケーブ
ル巻付け部6も回転し、予め巻かれていた延長ケーブル
5が延長ケーブル用巻付け部6から繰り出される。延長
ケーブル5の繰り出し量は両巻付け部4、6の径差に対
応していることから、その繰り出し量は測温センサー3
の繰り出し量に比べてほぼ5分の1程度で済む。また延
長ケーブル5の繰り出しに際しては、延長ケーブル5に
ケーブル軸芯回りの力は作用しないので、延長ケーブル
5に捻れが発生することもない。測温が終了すると既に
炉内に投入された測温センサー3を廃棄したうえ、解か
れた延長ケーブル5とドラム1とを回収する。延長ケー
ブル5の回収はドラム1に巻き取って行うことも、また
巻き取らずに行ってもよい。固定軸2から外したドラム
1は再利用する。
【0014】図4は本発明の第2実施形態である。この
実施形態が前記第1実施形態と異なるのは、延長ケーブ
ル5の巻付け方向が測温センサー3の巻付け方向と逆方
向(図例のものは測温センサー巻付け部は反時計回り方
向であるのに対し、延長ケーブル巻付け部6は時計回り
方向に巻かれている。)に設定されていることである。
したがって、この実施形態では測温センサー3の繰り出
しに伴ってドラム1が回転すると延長ケーブル巻付け部
6に対して外部から延長ケーブル5が巻き込むこととな
る。この実施例は使用に際しては、測温センサー3と延
長ケーブル5がそれぞれ所定量巻かれたドラムを現場に
持ち込んで固定軸2にセットしたのち、延長ケーブル巻
付け部6から延長ケーブル5のほぼ全量を解き、この状
態から測温センサー3を炉内に投入する作業を開始す
る。解かれた延長ケーブル5は弛みとして存在すること
になるが、その量は測温センサー3の繰り出し量に比べ
て少なくて済むため絡みが発生する懸念は全くない。測
温センサー3の繰り出しが始まると、延長ケーブル5が
延長ケーブル巻付け部6に巻き込まれることになるが、
巻き込みに際して、延長ケーブル5にはケーブル軸芯回
りの力が作用することはないので延長ケーブル5が捻れ
ることはない。したがって本第2実施形態の場合も、延
長ケーブル5に捻れや絡みを発生させることなく測温セ
ンサー3を繰り出すことができる。
実施形態が前記第1実施形態と異なるのは、延長ケーブ
ル5の巻付け方向が測温センサー3の巻付け方向と逆方
向(図例のものは測温センサー巻付け部は反時計回り方
向であるのに対し、延長ケーブル巻付け部6は時計回り
方向に巻かれている。)に設定されていることである。
したがって、この実施形態では測温センサー3の繰り出
しに伴ってドラム1が回転すると延長ケーブル巻付け部
6に対して外部から延長ケーブル5が巻き込むこととな
る。この実施例は使用に際しては、測温センサー3と延
長ケーブル5がそれぞれ所定量巻かれたドラムを現場に
持ち込んで固定軸2にセットしたのち、延長ケーブル巻
付け部6から延長ケーブル5のほぼ全量を解き、この状
態から測温センサー3を炉内に投入する作業を開始す
る。解かれた延長ケーブル5は弛みとして存在すること
になるが、その量は測温センサー3の繰り出し量に比べ
て少なくて済むため絡みが発生する懸念は全くない。測
温センサー3の繰り出しが始まると、延長ケーブル5が
延長ケーブル巻付け部6に巻き込まれることになるが、
巻き込みに際して、延長ケーブル5にはケーブル軸芯回
りの力が作用することはないので延長ケーブル5が捻れ
ることはない。したがって本第2実施形態の場合も、延
長ケーブル5に捻れや絡みを発生させることなく測温セ
ンサー3を繰り出すことができる。
【0015】図5は本発明の第3実施形態である。この
実施形態では、前記第2実施形態の構成に加えて、ドラ
ム1と固定軸2との間にその軸長がドラム1の軸長より
も長いスプール8を介装している。このスプール8はド
ラム1の軸方向への移動を規制した状態で固定軸2に対
して回転不能に固定されており、延長ケーブル巻付け部
6に隣接して所定長さ延出した部分が、隣接する延長ケ
ーブル巻付け部6よりも小径の補助巻付け部9を構成し
ている。補助巻付け部9の一側にはフランジ9aが設け
られ、延長ケーブル5の脱落を防止している。この補助
巻付け部9は延長ケーブル巻付け部6から脱落した延長
ケーブル5を前記延長ケーブル巻付け部6よりも小径と
なした部分で受け入れることにより、延長ケーブル5に
弛みが発生することを防止しながら延長ケーブル5に限
界値以上の引張力が継続して作用することを防止する機
能を発揮する。即ち、測温センサー3の繰り出しに伴っ
て測温センサー巻付け部4及び延長ケーブル巻付け部6
が一体的に回転すると、測温センサー3とは逆方向に巻
かれた延長ケーブル5と補助巻付け部9との間には引張
力が作用する。この引張力が限界値以下では、延長ケー
ブル巻付け部6への延長ケーブル5の巻付け状態は保持
されるが、限界値以上となると延長ケーブル巻付け部6
に巻かれている延長ケーブル5が、補助巻付け部9に近
い側から順次、隣接する小径の補助巻付け部9へと移行
するようになる。そして延長ケーブル巻付け部6から、
これよりも小径の補助巻付け部9に延長ケーブル5が順
次移行することによって、延長ケーブル5が弛むことを
防止しつつ延長ケーブル5に継続して限界値以上の引張
力が作用することが解消される。そして補助巻付け部へ
の延長ケーブルの移行を規制する手段が、移行のタイミ
ングを決定することになる。本実施例では、特に別部材
を設けることなく、延長ケーブル巻付け部6に対する延
長ケーブル5の摩擦係止力で延長ケーブル5の移行を規
制しているが、この規制を他の機構で実現してもよい。
実施形態では、前記第2実施形態の構成に加えて、ドラ
ム1と固定軸2との間にその軸長がドラム1の軸長より
も長いスプール8を介装している。このスプール8はド
ラム1の軸方向への移動を規制した状態で固定軸2に対
して回転不能に固定されており、延長ケーブル巻付け部
6に隣接して所定長さ延出した部分が、隣接する延長ケ
ーブル巻付け部6よりも小径の補助巻付け部9を構成し
ている。補助巻付け部9の一側にはフランジ9aが設け
られ、延長ケーブル5の脱落を防止している。この補助
巻付け部9は延長ケーブル巻付け部6から脱落した延長
ケーブル5を前記延長ケーブル巻付け部6よりも小径と
なした部分で受け入れることにより、延長ケーブル5に
弛みが発生することを防止しながら延長ケーブル5に限
界値以上の引張力が継続して作用することを防止する機
能を発揮する。即ち、測温センサー3の繰り出しに伴っ
て測温センサー巻付け部4及び延長ケーブル巻付け部6
が一体的に回転すると、測温センサー3とは逆方向に巻
かれた延長ケーブル5と補助巻付け部9との間には引張
力が作用する。この引張力が限界値以下では、延長ケー
ブル巻付け部6への延長ケーブル5の巻付け状態は保持
されるが、限界値以上となると延長ケーブル巻付け部6
に巻かれている延長ケーブル5が、補助巻付け部9に近
い側から順次、隣接する小径の補助巻付け部9へと移行
するようになる。そして延長ケーブル巻付け部6から、
これよりも小径の補助巻付け部9に延長ケーブル5が順
次移行することによって、延長ケーブル5が弛むことを
防止しつつ延長ケーブル5に継続して限界値以上の引張
力が作用することが解消される。そして補助巻付け部へ
の延長ケーブルの移行を規制する手段が、移行のタイミ
ングを決定することになる。本実施例では、特に別部材
を設けることなく、延長ケーブル巻付け部6に対する延
長ケーブル5の摩擦係止力で延長ケーブル5の移行を規
制しているが、この規制を他の機構で実現してもよい。
【0016】
【発明の効果】請求項1記載の測温センサー繰り出し装
置は、測温センサー巻付け部とは別に、この測温センサ
ー巻付け部と一体的に回転し、且つその直径が前記測温
センサー巻付け部よりも小径となした延長ケーブル巻付
け部を設け、測温センサーと延長ケーブルの巻付け方向
を同方向となして測温センサーの繰り出しに伴って延長
ケーブル巻付け部から延長ケーブルが順次解除されるよ
うになしたので、高価なスリップリングを用いなくても
延長ケーブルに捻れや絡みを発生させることなく、測温
センサーを炉内に送り込むことができる。そしてスリッ
プリングを用いていないため装置の低廉化が可能である
とともに耐衝撃性にも優れた装置となすことができ、ま
た軽量でもあることから運搬や付け替え作業も極めて容
易となる。しかも、延長ケーブルに弛みが発生する結
果、必要となる延長ケーブルの余長も、測温センサーの
繰り出し量に比べて遙かに少ない量で済むので延長ケー
ブルの無駄も少ない。
置は、測温センサー巻付け部とは別に、この測温センサ
ー巻付け部と一体的に回転し、且つその直径が前記測温
センサー巻付け部よりも小径となした延長ケーブル巻付
け部を設け、測温センサーと延長ケーブルの巻付け方向
を同方向となして測温センサーの繰り出しに伴って延長
ケーブル巻付け部から延長ケーブルが順次解除されるよ
うになしたので、高価なスリップリングを用いなくても
延長ケーブルに捻れや絡みを発生させることなく、測温
センサーを炉内に送り込むことができる。そしてスリッ
プリングを用いていないため装置の低廉化が可能である
とともに耐衝撃性にも優れた装置となすことができ、ま
た軽量でもあることから運搬や付け替え作業も極めて容
易となる。しかも、延長ケーブルに弛みが発生する結
果、必要となる延長ケーブルの余長も、測温センサーの
繰り出し量に比べて遙かに少ない量で済むので延長ケー
ブルの無駄も少ない。
【0017】請求項2記載の測温センサー繰り出し装置
は測温センサーと延長ケーブルの巻付け方向を逆方向と
なして測温センサーの繰り出しに伴ってあらかじめ設け
られた延長ケーブルの弛み分が延長ケーブルの巻付け部
に徐々に巻き込まれるようにしたので、この場合も請求
項1と同様に、スリップリングを用いないでも延長ケー
ブルに捻れや絡みを発生させることなく測温センサーを
繰り出すことができ、請求項1記載の発明と同様、低廉
且つ耐衝撃力に優れるとともに、運搬や付け替えが容易
な測温センサー繰り出し装置が得られる。そしてこの場
合には測温センサーの繰り出しに伴って延長ケーブルの
弛みが発生するが、その量は測温センサーの繰り出し量
に比べて遙かに少ない量で済むので、延長ケーブルの無
駄も少ない。
は測温センサーと延長ケーブルの巻付け方向を逆方向と
なして測温センサーの繰り出しに伴ってあらかじめ設け
られた延長ケーブルの弛み分が延長ケーブルの巻付け部
に徐々に巻き込まれるようにしたので、この場合も請求
項1と同様に、スリップリングを用いないでも延長ケー
ブルに捻れや絡みを発生させることなく測温センサーを
繰り出すことができ、請求項1記載の発明と同様、低廉
且つ耐衝撃力に優れるとともに、運搬や付け替えが容易
な測温センサー繰り出し装置が得られる。そしてこの場
合には測温センサーの繰り出しに伴って延長ケーブルの
弛みが発生するが、その量は測温センサーの繰り出し量
に比べて遙かに少ない量で済むので、延長ケーブルの無
駄も少ない。
【0018】請求項3記載の測温センサー繰り出し装置
は、請求項2記載の構成に加えて、延長ケーブル巻付け
部に隣接して固定軸に固定した補助巻付け部を設け、引
張力が限界値以下では延長ケーブル巻付け部から補助巻
付け部への延長ケーブルの移行を規制する手段を設け
て、測温センサーの繰り出しに伴って延長ケーブル巻付
け部に蓄えておいた延長ケーブルを順次、補助巻付け部
に移行させるようにしたので、過剰な弛みが発生するこ
とがなく、弛み分がドラムの回転等の障害となる懸念を
完全に払拭することができる。
は、請求項2記載の構成に加えて、延長ケーブル巻付け
部に隣接して固定軸に固定した補助巻付け部を設け、引
張力が限界値以下では延長ケーブル巻付け部から補助巻
付け部への延長ケーブルの移行を規制する手段を設け
て、測温センサーの繰り出しに伴って延長ケーブル巻付
け部に蓄えておいた延長ケーブルを順次、補助巻付け部
に移行させるようにしたので、過剰な弛みが発生するこ
とがなく、弛み分がドラムの回転等の障害となる懸念を
完全に払拭することができる。
【0019】請求項4記載の測温センサー繰り出し装置
は、測温センサー巻付け部の直径に対する延長ケーブル
巻付け部の直径の比が、測温センサー巻付け部が5に対
して1以下となしたので、延長ケーブルの弛み分を少な
くできるとともに、測温センサーを繰り出しを僅かな力
でできるようになる。
は、測温センサー巻付け部の直径に対する延長ケーブル
巻付け部の直径の比が、測温センサー巻付け部が5に対
して1以下となしたので、延長ケーブルの弛み分を少な
くできるとともに、測温センサーを繰り出しを僅かな力
でできるようになる。
【図1】本発明の測温センサー繰り出し装置の第1実施
形態を示す説明用斜視図
形態を示す説明用斜視図
【図2】同第1実施形態の正面図
【図3】同第1実施形態の径方向断面図
【図4】本発明の測温センサー繰り出し装置の第2実施
形態を示す説明用斜視図
形態を示す説明用斜視図
【図5】本発明の測温センサー繰り出し装置の第3実施
形態を示す説明用斜視図
形態を示す説明用斜視図
【図6】従来技術の説明であり、共通の固定軸に複数台
の測温センサー繰り出し装置を取り付けた状態を示す説
明図
の測温センサー繰り出し装置を取り付けた状態を示す説
明図
1 ドラム 2 固定軸 3 測温センサー 4 測温センサー巻付け部 4a フランジ 5 延長ケーブル 6 延長ケーブル巻付け部 6a フランジ 7 コネクタ 8 スプール 9 補助巻付け部 9a フランジ 10 固定軸 11 繰り出し装置 12 シース熱電対 13 延長ケーブル 14 計器 15 スリップリング 16 ドラム
Claims (4)
- 【請求項1】 延長ケーブルが接続された測温センサー
を巻き付けるドラムを備え、前記巻き付けた測温センサ
ーを炉内測温箇所に送り込む測温センサー繰り出し装置
であって、固定軸上で回転するドラムに、同軸で一体的
に回転する直径の異なる二つの巻付け部を設け、大径の
巻付け部を測温センサー巻付け部、小径の巻付け部を延
長ケーブル巻付け部となすとともに、これらそれぞれの
巻付け部に対する測温センサーと延長ケーブルの巻付け
方向を、測温センサーと延長ケーブルとの接続部を起点
として同方向となし、測温センサーの繰り出しに伴って
延長ケーブル巻付け部に巻き付けられた延長ケーブルが
徐々に解かれるようにしたことを特徴とする測温センサ
ー繰り出し装置。 - 【請求項2】 延長ケーブルが接続された測温センサー
を巻き付けるドラムを備え、前記巻き付けた測温センサ
ーを炉内測温箇所に送り込む測温センサー繰り出し装置
であって、固定軸上で回転するドラムに、同軸で一体的
に回転する直径の異なる二つの巻付け部を設け、大径の
巻付け部を測温センサー巻付け部、小径の巻付け部を延
長ケーブル巻付け部となすとともに、これらそれぞれの
巻付け部に対する測温センサーと延長ケーブルの巻付け
方向を、測温センサーと延長ケーブルとの接続部を起点
として互いに逆方向となし、測温センサーの繰り出しに
伴ってあらかじめ設けられた延長ケーブルの弛み分が延
長ケーブルの巻付け部に徐々に巻き込まれるようにした
ことを特徴とする測温センサー巻取り装置。 - 【請求項3】 ドラムの軸方向への移動を制限し、且つ
固定軸に対して回転不能に固定されたスプールをドラム
と固定軸との間に介装し、延長ケーブル巻付け部に隣接
して設けた前記スプールの延出箇所を延長ケーブル巻付
け部から脱落した延長ケーブルを受け入れる補助巻付け
部となすとともに、測温センサーの繰り出しに伴って延
長ケーブルに作用する引張力が限界値以下では延長ケー
ブル巻付け部から補助巻付け部への延長ケーブルの移行
を規制する手段を設けたことを特徴とする請求項2記載
の測温センサー繰り出し装置。 - 【請求項4】 測温センサー巻付け部の直径に対する延
長ケーブル巻付け部の直径の比が、測温センサー巻付け
部が5に対して1以下であることを特徴とする請求項1
〜3のいずれか1項記載の測温センサー繰り出し装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11172392A JP2001004454A (ja) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | 測温センサー繰り出し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11172392A JP2001004454A (ja) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | 測温センサー繰り出し装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001004454A true JP2001004454A (ja) | 2001-01-12 |
Family
ID=15941091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11172392A Pending JP2001004454A (ja) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | 測温センサー繰り出し装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001004454A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006282165A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Axa Power As | 調整式出力ケーブルを備えた電力変換器 |
CN106323490A (zh) * | 2016-09-20 | 2017-01-11 | 中国科学院上海微系统与信息技术研究所 | 带有温度控制的离心机转盘温度测试系统 |
KR20190121083A (ko) * | 2018-04-17 | 2019-10-25 | 삼성전자주식회사 | 온도 측정 장치 |
CN118294024A (zh) * | 2024-04-17 | 2024-07-05 | 深圳市东河仪表有限公司 | 可调节插入长度的温度传感器 |
-
1999
- 1999-06-18 JP JP11172392A patent/JP2001004454A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006282165A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Axa Power As | 調整式出力ケーブルを備えた電力変換器 |
CN106323490A (zh) * | 2016-09-20 | 2017-01-11 | 中国科学院上海微系统与信息技术研究所 | 带有温度控制的离心机转盘温度测试系统 |
KR20190121083A (ko) * | 2018-04-17 | 2019-10-25 | 삼성전자주식회사 | 온도 측정 장치 |
KR102583076B1 (ko) | 2018-04-17 | 2023-09-27 | 삼성전자주식회사 | 온도 측정 장치 |
CN118294024A (zh) * | 2024-04-17 | 2024-07-05 | 深圳市东河仪表有限公司 | 可调节插入长度的温度传感器 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060428 |
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A977 | Report on retrieval |
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