JP2001003699A - 多連型シールド掘進機 - Google Patents

多連型シールド掘進機

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JP2001003699A
JP2001003699A JP11176801A JP17680199A JP2001003699A JP 2001003699 A JP2001003699 A JP 2001003699A JP 11176801 A JP11176801 A JP 11176801A JP 17680199 A JP17680199 A JP 17680199A JP 2001003699 A JP2001003699 A JP 2001003699A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柱状セグメントを組付ける上下のウイングセ
グメント間の間隔を拡張する為に、セグメントを真円状
態に保持する真円保持装置により、上部ウイングセグメ
ントを押上げ可能な多連型シールド掘進機を提供する。 【解決手段】 左右1対の真円保持装置110 は、トンネ
ル部Taの上半部の内面に覆工したセグメントSa,S
bを真円状に保持するとともに、移動機構120により、
各リングのセグメントの組付けに供する第1位置と、こ
の第1位置の1リング分後方の第2位置と、この第2位
置の1リング分後方の第3位置とに亙って移動可能に構
成され、第1位置において1対の真円保持装置110 の昇
降ジャッキ116 により押え部材111 を上昇させ、これら
押え部材111 の延長部113 により、上部ウイングセグメ
ントSbの左右両端部を下側から支持して押上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は多連型シールド掘
進機に関し、特に、セグメントを真円状に保持する機能
と、柱状セグメントを組付ける上下のウイングセグメン
ト間の間隔を拡張する為に上部ウイングセグメントを押
上げる機能とを兼ね備えた複数の上半拡張型真円保持装
置を設けたものに関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、一般的なシールド掘進機は、筒
状の胴部材、カッターヘッド、複数のシールドジャッ
キ、エレクタ装置等を備え、カッターヘッドでトンネル
を掘削しながら複数のシールドジャッキで前進し、掘削
したトンネルの内面にエレクタ装置でセグメントを組付
ける。通常、1リング分掘進する毎に1リング分のセグ
メントを組付け、これを繰返し行うことで、内面をセグ
メントで覆工したトンネルを構築していく(シールド工
法)。
【0003】ところで、シールド掘進機には、トンネル
の内面に覆工したセグメントを真円状に保持する真円保
持装置が装備され、その真円保持装置は、各リングのセ
グメントの組付けに供する組付け位置から1リング分後
方の保持開始位置と、この保持開始位置から1リング分
後方の保持終了位置とに亙ってトンネル軸心方向へ移動
可能に構成され、この保持開始位置と保持終了位置との
間においてトンネルの内面のセグメントを保持する。
【0004】従来、実用に供されている種々の真円保持
装置のうち上半拡張型真円保持装置は、トンネルの上半
部の内面の円弧セグメントを受け止める円弧状の押え部
材と、この押え部材を昇降可能に支持する1対の柱状体
と、押え部材を昇降駆動する1対の昇降シリンダと、1
対の柱状体の下端部に連結されるとともに後部作業デッ
キにトンネル軸心方向へ移動自在に支持された1対の脚
部とを備え、1対の昇降シリンダにより押え部材を上昇
させて、円弧セグメントを真円状に保持することがで
き、その真円保持状態を、押え部材を下降させて解除す
ることができる。
【0005】従来の真円保持装置においては、先ず、保
持開始位置において円弧セグメントを真円状に保持し、
この状態で、シールド掘進機を1リング分掘進させる。
すると、真円保持装置は、真円保持状態を維持して保持
終了位置に相対的に移動し、また、この掘進により、組
付け位置で組付けられた最新の1リング分のセグメント
が真円開始位置に相対的に移動するが、次に、保持終了
位置において真円保持状態を解除し、油圧ジャッキによ
り保持終了位置から保持開始位置へ移動駆動し、保持開
始位置の円弧セグメントを真円状に保持する。この一連
の動作を繰返し行い、組付けた最新の1リング分のセグ
メントを順々に真円状に保持していく。
【0006】一方、最近では、複数の円形断面のトンネ
ルを左右に部分的にラップさせて接合したような、複数
のトンネル部からなる左右幅広の異形トンネルを掘進
し、エレクタ装置により、複数のトンネル部の内面に複
数の円弧セグメントを組付けるとともに隣合うトンネル
部の上下の境界部にウイングセグメントを組付け且つ上
下のウイングセグメントの間に柱状セグメントを組付け
る多連型シールド掘進機が広く実用に供されている。
【0007】多連型シールド掘進機は、異形断面の共通
の胴部材と、複数のトンネル部に対応する複数のカータ
ーヘッド及び複数のエレクタ装置及び複数の真円保持装
置を備え、各真円保持装置は、断面円形のトンネルを掘
進するシールド掘進機の真円保持装置と略同じ構成で、
トンネル部の内面に覆工した円弧セグメントを真円状に
保持するものが適用されている。
【0008】ところで、トンネルに組付けた上下のウイ
ングセグメントの間に、柱状セグメントを組付け可能に
するために、自重により垂れ下がり易い上部ウイングセ
グメントを押し上げて、上下のウイングセグメント間の
間隔を拡張し、上下のウイングセグメントと組付け予定
の柱状セグメントとの間に隙間を形成可能な種々のセグ
メント押上げ装置が実用化されている。
【0009】例えば、本願出願人が実用化しているテコ
式の押上げ装置は第1,第2油圧シリンダを有し、第1
シリンダがシール掘進機本体に回動自在に枢支され、第
2油圧シリンダの両端部が、シールド掘進機本体と第1
油圧ジャッキの一端部にピン結合されている。第1油圧
ジャッキを伸長し、第2油圧ジャッキを駆動すると、第
1油圧ジャッキが回動してその他端部が円弧セグメント
を押上げることで、円弧セグメントに連結されている上
部ウイングセグメントが押上げられる。エレクタ装置で
円弧セグメントとウイングセグメントを組付けるときに
は、その邪魔にならないように第1油圧ジャッキを収縮
させて行う。
【0010】特公平6−31557号公報の押上げ装置
では、シールド掘進機本体にトンネル軸心方向(前後方
向)へ移動自在に支持されたガイドロッド、ガイドロッ
ドの後端部に取付けられた縦向きの押上げジャッキ、押
上げジャッキを前後に移動駆動するスライドジャッキ等
を有し、エレクタ装置で円弧セグメントとウイングセグ
メントを組付けるときには、その邪魔にならないように
押上げジャッキを前方の退避位置に退避させ、柱状セグ
メントの組付け前に、押上げジャッキを後方へ移動させ
て円弧セグメントの下側へ位置させ、押上げジャッキを
駆動することで、前記同様、円弧セグメントを介して上
部ウイングセグメントを押上げる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】 従来の多連型シール
ド掘進機では、上下のウイングセグメント間の間隔を拡
張しそれらの間に柱状セグメントを組付け可能にする為
に、上部ウイングセグメントを押し上げるセグメント押
上げ装置を設けなければならないし、そのセグメント押
上げ装置も、エレクタ装置で円弧セグメントとウイング
セグメントを組付けるときに邪魔にならないように退避
可能に構成する必要があるため、構造が複雑になり製作
コスト的に不利になる。
【0012】更に、従来のセグメント押上げ装置におい
て、上部ウイングセグメントを直接押上げず、円弧セグ
メントを介して上部ウイングセグメントを押上げ、ま
た、セグメントをスポット的に受け止めて押上げるもの
では、上部ウイングセグメントを確実に押上ることがで
きないという可能性がある。しかも、セグメントをスポ
ット的に受け止めて押上げることから、そのセグメント
に局部的に強い力が作用し、セグメントが破損するとい
う可能性もある。
【0013】本発明の目的は、多連型シールド掘進機に
おいて、柱状セグメントを組付ける上下のウイングセグ
メント間の間隔を拡張する為に、セグメントを真円状に
保持する真円保持装置により、上部ウイングセグメント
を押上げ可能にして、構造を簡単化すること、等であ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】 請求項1の多連型シー
ルド掘進機は、複数のトンネル部からなる異形トンネル
のトンネル部の内面に複数の円弧セグメントを組付ける
とともに隣合うトンネル部の上下の境界部にウイングセ
グメントを組付け且つ上下のウイングセグメントの間に
柱状セグメントを組付けるエレクタ装置を備えた多連型
シールド掘進機において、複数のトンネル部の上半部の
内面に覆工したセグメントを真円状に保持する複数の上
半拡張型真円保持装置を設け、各真円保持装置は、トン
ネル部の上半部の内面のセグメントを受け止める円弧状
の押え部材と、この押え部材を昇降可能に支持する1対
の柱状体と、押え部材を昇降駆動する1対の昇降シリン
ダと、1対の柱状体の下端部に連結される1対の脚部で
あって後部作業デッキに支持されてトンネル軸心方向へ
移動自在の1対の脚部とを備え、前記各真円保持装置
を、各リングのセグメントの組付けに供する第1位置
と、この位置からセグメント1リング分後方へ移動した
第2位置とに亙って移動可能な移動手段を設けるととも
に、前記各真円保持装置の押え部材は、その一端部がウ
イングセグメントの端部を下側から支持可能な位置まで
延長されたことを特徴とするものである。
【0015】各真円保持装置においては、1対の昇降シ
リンダにより1対の柱状体に対して押え部材を上昇させ
ると、押え部材でトンネル部の上半部の内面のセグメン
トを受け止めて真円状に保持することができ、その真円
保持状態を、押え部材を下降させて解除することができ
る。そして、1対の脚部は後部作業デッキにトンネル軸
心方向へ移動自在に支持されているため、各真円保持装
置がセグメントを真円状に保持した状態で、多連型シー
ルド掘進機を掘進させると、その真円保持状態を維持し
て相対的に後方移動する。
【0016】各真円保持装置を、各リングのセグメント
の組付けに供する第1位置と、この位置からセグメント
1リング分後方へ移動した第2位置とに亙って移動可能
な移動手段を設けたので、上下のウイングセグメント間
の間隔を拡張しそれらの間に柱状セグメントを組付け可
能にする為に、各真円保持装置を第1位置に移動させ、
1対の昇降シリンダにより押え部材を上昇させること
で、隣合う真円保持装置の押え部材の延長された一端部
により、その間のウイングセグメント(上部ウイングセ
グメント)の端部を下側から支持して押上げることがで
きる。
【0017】このように、セグメントを真円状に保持す
る真円保持装置により、上部ウイングセグメントを押上
げることができ、別途セグメント押上げ装置を設ける必
要がなくなるため、構造を簡単化し製作コスト的に有利
になる。しかも、押え部材により、上部ウイングセグメ
ントを面的に受け止めることができるため、また、上部
ウイングセグメントに連結された円弧セグメントも面的
に受け止めて押上げることができるため、上部ウイング
セグメントを確実に押上げることができ、セグメントを
破損させる可能性も殆どなくなる。尚、押え部材の一端
部を延長したことにより、セグメントを真円状に保持す
る機能も高まる。
【0018】請求項2の多連型シールド掘進機は、請求
項1の発明において、前記移動手段は、後部作業デッキ
に対して、真円保持装置を前記第1位置と、前記第2位
置と、この第2位置から1リング分後方の第3位置とに
亙って移動駆動可能に構成されたことを特徴とするもの
である。
【0019】第1位置において真円保持装置により上部
ウイングセグメントを押上げる為に、移動駆動手段によ
り第2又は第3位置の真円保持装置を第1位置に確実に
移動駆動することができ、また、移動駆動手段により第
1又は第3位置の真円保持装置を第2位置に移動駆動
し、第2位置において真円保持装置によりトンネル部の
上半部の内面のセグメントを真円状に保持することがで
きる。尚、真円保持装置が、第2位置においてセグメン
トを真円状に保持した真円保持状態で、多連型シールド
掘進機を1リング分掘進させると、その真円保持状態を
維持して後部作業デッキに対して相対的に後方の第3位
置へ移動する。
【0020】請求項3の多連型シールド掘進機は、請求
項2の発明において、前記移動手段は、後部作業デッキ
にトンネル軸心方向へ移動自在に支持され且つ脚部をト
ンネル軸心方向へ移動可能に支持する可動ベースと、こ
の可動ベースとともに脚部を前記第1位置と第2位置と
に亙って移動駆動可能な第1油圧シリンダと、可動ベー
スに対して脚部を前記第2位置と第3位置とに亙って移
動駆動可能な第2油圧シリンダとを備えたことを特徴と
するものである。
【0021】第1油圧シリンダにより、可動ベースとと
もに脚部を前記第1位置と第2位置とに亙って移動駆動
することができ、第2油圧シリンダにより、可動ベース
に対して脚部を前記第2位置と第3位置とに亙って移動
駆動することができる。つまり、後部作業デッキに対し
て、真円保持装置を前記第1位置と第2位置と第3位置
とに亙って確実に移動駆動することが可能になる。
【0022】請求項4の多連型シールド掘進機は、請求
項2の発明において、前記移動手段は、後部作業デッキ
にトンネル軸心方向へ移動自在に支持され且つ脚部をト
ンネル軸心方向へ移動可能に支持する可動ベースと、こ
の可動ベースとともに脚部を前記第2位置と第3位置と
に亙って移動駆動可能な第1油圧シリンダと、可動ベー
スに対して脚部を前記第1位置と第2位置とに亙って移
動駆動可能な第2油圧シリンダとを備えたことを特徴と
するものである。
【0023】第1油圧シリンダにより、可動ベースとと
もに脚部を前記第2位置と第3位置とに亙って移動駆動
することができ、第2油圧シリンダにより、可動ベース
に対して脚部を前記第1位置と第2位置とに亙って移動
駆動することができる。つまり、後部作業デッキに対し
て、真円保持装置を前記第1位置と第2位置と第3位置
とに亙って確実に移動駆動することが可能になる。
【0024】請求項5の多連型シールド掘進機は、請求
項1〜4の何れか1項の発明において、前記エレクタ装
置は、真円保持装置の下側で柱状セグメントを把持し上
下のウイングセグメントの間に組付け可能な片アーム式
エレクタであることを特徴とするものである。前記第1
位置において上部ウイングセグメントを押上げている真
円保持装置にエレクタ装置を干渉させずに、エレクタ装
置により柱状セグメントを把持し上下のウイングセグメ
ントの間に確実に組付けることができる。
【0025】請求項6の多連型シールド掘進機は、請求
項1〜5の何れか1項の発明において、前記エレクタ装
置で柱状セグメントの下部を把持し水平移動して上下の
ウイングセグメントの間に組付けるときに柱状セグメン
トの上部を水平に押動する補助押込みジャッキを、真円
保持装置に取付けたことを特徴とするものである。柱状
セグメントの上部と下部を押動して確実に水平移動し上
下のウイングセグメントの間に組付けることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。本実施形態は、円形断
面の2つのトンネルを左右に部分的にラップさせて接合
したような、複数のトンネル部からなる異形トンネルを
掘進し、そのトンネルの内面側にセグメントを組付ける
2連型シールド掘進機に本発明を適用した場合の例であ
る。尚、掘進方向に向かって前後左右を前後左右として
説明する。
【0027】図1〜図3に示すように、2連型シールド
掘進機1は、異形断面の筒状の胴部材2と、胴部材2の
前側に設けられた左右1対のカッターヘッド3と、これ
らカッターヘッド3を夫々回転自在に支持する左右1対
の回転支持機構4と、1対のカッターヘッド3を夫々回
転駆動する左右1対の回転駆動機構5と、掘進の為の複
数のシールドジャッキ6及び複数の中折れジャッキ7
と、チャンバー24内の掘削土を外部へ排出する為の左
右1対のスクリューコンベア8等を備えている。
【0028】更に、この2連型シールド掘進機1は、左
右1対のトンネル部Taの円弧状の内面に複数の円弧セ
グメントSaを組付けるとともに隣合うトンネル部Ta
の上部境界部Tbと下部境界部Tcに上部ウイングセグ
メントSbと下部ウイングセグメントScを組付け且つ
上下のウイングセグメントSb,Scの間に柱状セグメ
ントSdを組付ける左右1対のエレクタ装置10a,1
0bと、左右1対のトンネル部Taの上半部の内面に覆
工した円弧セグメントSaを真円状に保持する機能と、
上下のウイングセグメントSb,Sc間の間隔を拡張す
る為に上部ウイングセグメントSbを押上げる機能とを
兼ね備えた本願特有の左右1対の上半拡張型真円保持装
置110 (以下、真円保持装置という)とを備えている。
【0029】胴部材2は、前胴20と、後胴21と、前
胴20と後胴21とを中折れ可能に連結する中折れ部2
2とを有する。前胴20の内部前端部分に隔壁23が固
着され、この隔壁23の前側において前胴20に囲まれ
た部分が、カッターヘッド3で掘削された掘削土を回収
可能なチャンバー24になっている。後胴21の後端部
にはテールシール28が設けられている。尚、隔壁23
には注入口26が形成され、その注入口26に注入管2
5が接続されている。また、隔壁23の前端部にはチャ
ンバー24側へ突出する固定攪拌翼27が固着されてい
る。
【0030】各カッターヘッド3は、図1、図2に示す
ように、中央支持部30、中央支持部30の前側に固着
されたカッタープレート31、中央支持部30から径方
向外側へ延びる4本のスポーク32,33、隣合う2本
のスポーク32,33の径方向中央部を連結する連結フ
レーム35、連結フレーム35の周方向中央部から径方
向外側へ延びる短尺のスポーク34、3本のスポーク3
2〜34の外周部を連結する円弧フレーム36、カッタ
ープレート31とスポーク32〜34の前面部に取付け
られた多数のカッタービット37a〜37c、スポーク
32の外周部分に設けられたコピーカッター38、スポ
ーク32,33の背面部に固着された攪拌翼39等で構
成されている。
【0031】図2に示すように、1対のカッターヘッド
3の中間部分のラップ領域において、一方のカッターヘ
ッド3の間隔の広い2本のスポーク32,33の間に、
他方のカッターヘッド3の1組の3本のスポーク32〜
34が入込むように、1対のカッターヘッド3は左右1
対の回転駆動機構5により同期回動されて、左右に幅広
の異形断面のトンネルTが掘削される。尚、スポーク3
3には、前方の地山へ加泥剤を注入する為の注入口33
aが設けられている。
【0032】各回転支持機構4は、図1に示すように、
カッターヘッド3の中央支持部30から後方へ延びる軸
部材40と、この軸部材40を回転自在に内嵌支持する
前後2つの回転支持体41,42等を有する。回転支持
体41は隔壁23に内嵌固定され、回転支持体42は隔
壁23の後部に固着の箱型フレーム43に内嵌固定され
ている。軸部材40の後端部にはスイベルジョイント4
4が設けられ、このスイベルジョイント44を介して、
軸部材40とカッターヘッド3内の通路を通って、コピ
ーカッター38の油圧シリンダに油圧が供給され、注入
口33aに加泥が供給される。
【0033】各回転駆動機構5は、1又は複数の電動機
45を有し、この電動機45により、軸部材40ととも
にカッターヘッド3を回転駆動するように構成してあ
る。電動機45の駆動力を軸部材40に伝達する為に、
隔壁23と箱型フレーム43の間において、軸部材40
のうち回転支持体41,42の間にギヤ部材47が固着
されている。そして、電動機45は前向きにして箱型フ
レーム43に挿通状に固定され、その出力部にギヤ部材
47と噛合する駆動ギヤ46が固着されている。
【0034】複数のシールドジャッキ6は、図1、図3
に示すように、胴部材2の内面に沿って後方向きにして
配設され、後胴21の前端部内面に固着され中折れ部2
2を含む環状フレーム50に挿通状に固着されている。
各シールドジャッキ6の出力部6aの後端にスプレッダ
ー6bが固着され、複数のシールドジャッキ6が駆動さ
れると、組付け済みのセグメントSa〜Scが押され、
その反力により推力が得られる。尚、図3にスプレッダ
ー6bが斜線のシールドジャッキ6はローリング修正用
のシールドジャッキとして使用される。
【0035】複数の中折れジャッキ7は、前胴20の後
部内に左右両側に対称に配設され、各中折れジャッキ7
の両端部が、環状フレーム50と前胴20に固着の取付
け部材51とに夫々回動可能に連結されている。右側の
中折れジャッキ7を収縮或いは左側の中折れジャッキ7
を伸長することで右側へ首振りして右曲がりのトンネル
Tを掘削でき、また、左側の中折れジャッキ7を収縮或
いは右側の中折れジャッキ7を伸長することで左側へ首
振りして左曲がりのトンネルTを掘削できる。
【0036】各スクリューコンベア8の先端部は、回転
支持機構4の回転支持体41の下側において隔壁23に
接続されてチャンバー24に臨み、そこから環状フレー
ム50に固着された柱部材53のサイドを通り、エレク
タ装置10a(10b)のリング部材60を挿通して上
斜め後方へ延び、その後端部が後部作業台12に連結さ
れている。
【0037】エレクタ装置10a,10bについて説明
する。但し、左右2つのエレクタ装置10a,10bは
同じ構造であるため、右側のエレクタ装置10bについ
て説明し、左側のエレクタ装置10aにつては、右側の
エレクタ装置10bと同一符号を付して説明を省略す
る。
【0038】図3〜図6に示すように、エレクタ装置1
0bは片アーム式エレクタであり、リング部材60、リ
ング部材60を旋回させる旋回機構61、リング部材6
0に固定されたアーム部材62、アーム部材62にトン
ネル軸心と直交する鉛直面内において旋回中心方向から
所定角度(例えば、45度)傾けた方向へ1対のガイド
部材63aを介して夫々ガイド支持された前後1対ガイ
ドロッド63、ガイドロッド63の先端部に固定された
押付部材64、押付部材64を伸縮駆動する伸縮機構6
5、押付部材64にトンネル軸心方向(前後方向)回り
にピン結合されセグメントSa,Scを把持可能なスラ
イダ67、スライダ67を回動駆動する回動機構68等
を有する。
【0039】旋回機構61においては、環状フレーム5
0に複数のローラ70がブラケット70aを介して回転
自在に取付けられ、これらローラ70にリング部材60
のドラム60aが回転自在に支持されるとともに、油圧
モータを有する回転駆動機構(図示略)により回転駆動
される。伸縮機構65は油圧ジャッキ66を有し、その
油圧ジャッキ66の本体部がアーム部材62に固定さ
れ、油圧ジャッキ66の出力部の先端部が押付部材64
に連結されている。回動機構68は油圧ジャッキ69を
有し、その油圧ジャッキ69の両端部が、押付部材64
とスライダ67に夫々回動可能に連結されている。
【0040】スライダ67は、押付部材64にピン結合
されたスライダ本体72と、スライダ本体72にガイド
ロッド72aを介して前後方向へ移動可能に支持された
ピン結合部材73、及びガイドロッド72aを挟んで相
対向状に延びる1対の押圧部材74、ピン結合部材73
と1対の押圧部材74を前後方向へ一体的に移動駆動す
る摺動ジャッキ75、ピン結合部材73を伸縮駆動する
引込みジャッキ76等を有する。セグメントSa,S
b,Sdのブラケットをピン結合部材73にピン結合す
るとともに、引込みジャッキ76を引込み駆動すること
で、1対の押圧部材74でセグメントSa,Sbの内面
を押圧し、セグメントSa,Sb,Sdを把持する。
【0041】ここで、左側のエレクタ装置10aは、ト
ンネルTの左部のトンネル部Taに円弧セグメントSa
を把持して組付け可能であるとともに、このエレクタ装
置10aと、昇降組付け装置15とで、上部境界部Tb
に上部ウイングセグメントSbを組付けるウイングセグ
メント組付け装置11が構成されている。
【0042】また、右側のエレクタ装置10bは、トン
ネルTの右部のトンネル部Taに円弧セグメントSaを
把持して組付け、更に、下部境界部Tcに下部ウイング
セグメントScを把持して独自に組付け可能であるとも
に、このエレクタ装置10bと、受台101 、補助押込み
ジャッキ102 、位置決め機構103 等で、上下のウイング
セグメントSb,Scの間に柱状セグメントSdを組付
ける柱状セグメント組付け装置100 が構成されている。
【0043】前記ウイングセグメント組付け装置11
は、上部ウイングセグメントSbを把持し、トンネルT
の上部境界部Tbの下側の受渡し位置に所定の組付け姿
勢にして供給可能な前記左側のエレクタ装置10aと、
図7、図8に示すように、前記受渡し位置に供給された
上部ウイングセグメントSbを、エレクタ装置10aか
ら受取るとともに上昇させて上部境界部Tbに組付ける
昇降組付け装置15を有する。
【0044】昇降組付け装置15は、前記所定の組付け
姿勢の上部ウイングセグメントSbを載置支持可能な昇
降台80と、この昇降台80を昇降駆動する昇降駆動機
構81と、昇降台80を受渡し位置の下方付近の作動開
始位置(図8に鎖線で示す)とこの作動開始位置よりも
トンネル掘進方向側(前側)に退避させた退避位置(図
8に実線で示す)とにわたって前後に案内する案内機構
82と、昇降台80を前後に移動駆動する前後駆動機構
83とを備えている。
【0045】環状フレーム50に下端部に垂設された柱
部材85が、左右2つのエレクタ装置10a,10bの
リング部材60の略間に設けられ、その頂部にガイド支
持部材86が固着されるとともに、ガイド支持部材86
は水平部材88を介して左右の柱部材53に連結されて
いる。昇降台80は水平部材88の後部上側に昇降駆動
機構81を介して設けられている。昇降駆動機構81
は、水平部材88の後部に縦向き挿通状に取付けられた
前後1対の油圧シリンダ90を有し、これら油圧シリン
ダ90のピストンロッドの上端部に昇降台80が取付け
られ、1対の油圧シリンダ90を同期駆動することで、
昇降台80が昇降駆動される。
【0046】ガイド支持部材86の上下方向中央部分に
は案内孔86aが前後方向向きに形成され、案内機構8
2は、水平部材88を案内孔86aに挿入して前後摺動
自在に案内することで、昇降台80を前後に案内するよ
うに構成してある。前後駆動機構83はガイド支持部材
86に取付けられた前後方向向きの油圧シリンダ91を
有し、そのピストンロッドが水平部材88に連結されて
いる。尚、ガイド支持部材86には、案内孔86aに連
通するとともに外部へ開放する上下2つの溝86bが前
後方向向きに形成され、水平部材88に取付けられた油
圧シリンダ88は、これら溝86b内を前後移動可能で
ガイド支持部材86とは干渉しない。
【0047】また、図18、図20に示すように、昇降
台80には、上部ウイングセグメントSbの転倒を防止
するとともに、上部ウイングセグメントSbの左右方向
位置を位置決め可能な転倒防止位置決め機構92が設け
られている。転倒防止位置決め機構92は、例えば、昇
降台80の左右両端部に左右方向向きの軸心回りに枢支
され、油圧アクチユエータ(図示略)により回動駆動可
能な起倒型の1対の支持片93と、1対の支持片93の
先端部分に夫々取付けられた1対の小型の油圧シリンダ
94を有する。
【0048】この転倒防止位置決め機構92では、一方
の支持片93を起立させてその油圧シリンダ94のピス
トンロッド94aを伸長駆動することで、その先端部の
押動部94aで上部ウイングセグメントSbを押して左
右方向位置を位置決めでき、また、両支持片93を起立
させて両油圧シリンダ94の押動部94aで上部ウイン
グセグメントSbを押さえて転倒を防止できる。
【0049】前記柱状セグメント組付け装置100 は、図
4、図9、図10に示すように、柱状セグメントSdを
把持し、上下のウイングセグメントSb,Sc間の間隙
の右方の組付け準備位置へ所定の組付け姿勢にして供給
可能な前記右側のエレクタ装置10bと、組付け準備位
置に供給された柱状セグメントSdを載せる為の受台10
1 と、受台101 に載せた柱状セグメントSdをエレクタ
装置10bとともに左方へ移動駆動して、上下のウイン
グセグメントSb,Scの間の組付け位置に組付け可能
な補助押込みジャッキ102 と、左方へ移動駆動される柱
状セグメントSdを受止めて前記組付け位置に位置決め
する位置決め機構103 等で構成されている。
【0050】受台101 は、下部ウイングセグメントSc
の右内面側付近に配設され、その上端部の載置面101a
が、下部ウイングセグメントScよりも長い左右長と、
下部ウイングセグメントScと略同じ前後長を有し、こ
れらの上面と組付け済みの下部ウイングセグメントSc
の上面とが略同一高さになるように、下部ウイングセグ
メントScに着脱可能に装着されている。
【0051】補助押込みジャッキ102 は、右側の真円保
持装置110 の左側の柱状体115 に、取付けブラッケット
102b介して左向きにして取付けられ、柱状セグメントS
dが受台101 に載っているとき、補助押込みジャッキ10
2 のピストンロッド102aを、図4、図10に実線で示す
退入状態から伸長駆動して鎖線で示す伸長状態に切換え
ると、ピストンロッド102aの先端部で柱状セグメントS
dの上部が左方へ押動される。ここで、柱状セグメント
Sdが所定の組付け姿勢になると、エレクタ装置10b
の伸縮機構65の油圧シリンダ66の伸縮方向が左右水
平方向になり、押込みジャッキ102 とともに油圧シリン
ダ66を伸長駆動することで、柱状セグメントSdを全
体的に左方へ押動して水平にスライド移動させることが
できる。
【0052】位置決め機構103 は、柱状セグメントSd
の下部を受止める下部位置決めジャッキ105 と、柱状セ
グメントSdの上部を受止める上部位置決めジャッキ10
6 と、両位置決めジャッキ105,106 を前後方向へ夫々移
動駆動可能な進退駆動ジャッキ107 を有する。各位置決
めジャッキ107 は、ウイングセグメントSb,Scの左
内面側付近において右向きにして配設され、ガイドロッ
ド108 の後端部に固定されている。
【0053】ガイドロッド108 は、環状フレーム50に
前後方向向きに固定されたガイド体109 に内嵌挿通状に
ガイドされ、このガイド体109 に進退駆動ジャッキ107
が固定され、そのピストンロッド107aの後端部がガイド
ロッド108 の後端部に連結されている。つまり、進退駆
動ジャッキ107 を伸縮駆動することにより、位置決めジ
ャッキ105,106 を、各リングのセグメントSa〜Sdの
組付けに供する組付け位置とその前側の退避位置とに亙
って切換えることができ、組付け位置の進退駆動ジャッ
キ105,106 のピストンロッド105a,106a の右端部で、柱
状セグメントSdを受止め可能にしてある。
【0054】次に、真円保持装置110 について詳細に説
明する。但し、左右1対の真円保持装置110 は左右対称
構造であるため、右側の真円保持装置110 について説明
し、左側の真円保持装置110 につては、右側の真円保持
装置110 と同一符号を付して説明を省略する。
【0055】図1、図3、図4、図9に示すように、真
円保持装置110 は、トンネル部Taの上半部の内面のセ
グメントSa,Sbを受け止める円弧状の押え部材111
と、この押え部材111 を昇降可能に支持する1対の柱状
体115 と、押え部材111 を昇降駆動する1対の昇降シリ
ンダ116 と、1対の柱状体115 の下端部に連結される1
対の脚部117 であって後部作業デッキ12に支持されて
トンネル軸心方向(前後方向)へ移動自在の1対の脚部
117 とを備えている。尚、昇降シリンダ116 の一部が柱
状体115 に組込まれているが、昇降シリンダ116 の外側
において柱状体115 に押え部材111 を昇降自在にガイド
する伸縮ロッドを設けてもよい。
【0056】また、後部作業デッキ12には、真円保持
装置110 を、各リングのセグメントSa〜Sdの組付け
に供する第1位置(前記組付け位置)と、この第1位置
からセグメント1リング分後方へ移動した第2位置と、
この第2位置からセグメント1リング分後方の第3位置
とに亙って移動可能な移動機構120 (図11〜図13参
照)が設けられている。
【0057】押え部材111 は、トンネル部Taの直径の
約1/2の左右幅を有する押え本体部112 と、その左端
部が上部ウイングセグメントSbの右端部を下側から支
持可能な位置まで押え本体部112 から左側へ延長された
延長部113 とを有する。1対の昇降ジャッキ116 は、1
対の柱状体115 に上側から夫々挿入状に装着され、1対
の柱状体115 から上方へ突出する1対の昇降ジャッキ11
6 の上端部が、押え部材111 の押え本体部112 の左右両
端部夫々連結され、1対の昇降ジャッキ116 の下端部が
1対の柱状体115 に連結され、これら昇降ジャッキ116
を同期駆動することで、押え部材111 を昇降することが
できる。
【0058】各脚部117 には、左右2つずつ計4つの車
輪118 が装着され、左右の車輪118が夫々転動する左右
1対のレール119 が、移動機構120 の左右1対の可動ベ
ース121 の各々に敷設され、脚部117 は可動ベース121
を介して後部作業デッキ12に支持され、車輪118 がレ
ール119 上を転動することで、又、可動ベース121 が後
部作業デッキ12に対して前後方向へ移動することで、
脚部117 が前後方向へ移動する。尚、車輪118 を省略
し、スライド軸受け等により、可動ベース121 を後部作
業デッキ12に前後移動自在に支持するように構成して
もよい。
【0059】図4、図11〜図13に示すように、移動
機構120 は、後部作業デッキ12に前後方向へ移動自在
に支持され且つ1対の脚部117 をトンネル軸心方向へ移
動可能に夫々支持する前記左右1対の可動ベース121
と、可動ベース121 とともに脚部117 を前記第1位置と
第2位置とに亙って移動駆動可能な第1油圧シリンダ12
3 と、可動ベース121 に対して脚部117 を前記第2位置
と第3位置とに亙って移動駆動可能な第2油圧シリンダ
125 とを備えている。
【0060】各可動ベース121 は、前後に長い平板状に
形成され、後部作業デッキ12に固定された前後に長い
左右1対のコの字型のガイド部材122 に抱かれ前後に摺
動自在にガイド支持されている。第1油圧シリンダ123
は、可動ベース121 前側において後部作業デッキ12の
上端部側に後向きにして固定され、そのピストンロッド
123aの後端部が可動ベース121 の前端部に連結されてい
る。第2油圧シリンダ125 は、脚部117 の後側において
可動ベース121 の上端部側に取付具126 を介して前向き
にして固定され、そのピストンロッド126aの前端部が脚
部117 の後端部に連結されている。
【0061】図11に示すように、第2油圧シリンダ12
5 を伸長したまま第1油圧シリンダ123 を伸長させる
と、脚部117 が前記第2位置に位置し、図12に示すよ
うに、第2油圧シリンダ125 を伸長したまま第1油圧シ
リンダ123 を退入させると、脚部117 が前記第1位置に
位置し、図13に示すように、第1油圧シリンダ123 を
伸長したまま第2油圧シリンダ125 を退入させると、脚
部117 が前記第3位置に位置する。即ち、移動機構120
は、油圧シリンダ123,125 の一方又は両方を伸長するこ
とにより、後部作業デッキ12に対して、真円保持装置
110 を前記第1位置と第2位置と第3位置とに亙って移
動駆動することができる。
【0062】次に、多連型シールド掘進機1の作用・効
果について説明する。左右1対のカッターヘッド3でト
ンネルTを掘削しながら複数のシールドジャッキ6で前
進し、1リング分のトンネルTを掘削し掘進を中断す
る。この時点で、真円保持装置110 は、図13に示すよ
うに、トンネル部Taの上半部の内面に覆工した円弧セ
グメントSaを真円状に保持した状態で第3位置に位置
する。
【0063】第3位置において、真円保持装置110 の昇
降ジャッキ116 により押え部材111を下降駆動して真円
保持状態を解除してから、移動機構120 により、第2油
圧シリンダ125 を伸長駆動することで、真円保持装置11
0 を第3位置から第2位置へ前進移動させ、図11に示
すように、第2位置において、昇降ジャッキ116 により
押え部材111 を上昇駆動し、押え部材111 によりトンネ
ル部Taの上半部の内面の円弧セグメントSaを受け止
めて真円状に保持する。
【0064】その後、右側のエレクタ装置10bによ
り、トンネルTの下部境界部Tcに下部ウイングセグメ
ントScを組付けてから、左右2つのエレクタ装置10
a,10bにより、左右のトンネル部Taの内面に複数
の円弧セグメントSaを夫々下側から組付け、次に、ウ
イングセグメント組付け装置11により、トンネルTの
上部境界部Tbに上部ウイングセグメントSbの組付け
を行う。
【0065】ウイングセグメント組付け装置11により
上部境界部Tbに上部ウイングセグメントSbを組付け
る場合、先ず、エレクタ装置10aを作動させ、図14
に示すように、エレクタ装置10aの下側に外部から搬
送されてきた上部ウイングセグメントSbをスライダ6
7で把持し、その後、旋回機構61により、上部ウイン
グセグメントSbを上部境界部Tb側へ旋回させ所定の
位置で停止させる。
【0066】ここで、上部ウイングセグメントSbを旋
回させる際、上部ウイングセグメントSbと昇降組付け
装置15の昇降台80及び水平部材88とが干渉しない
ように、昇降台80を前記退避位置に退避させた状態で
行う。次に、図15に示すように、回動機構61によ
り、スライダ67とともに上部ウイングセグメントSb
を回動させて所定の組付け姿勢にして、伸縮機構65を
伸長駆動し、上部ウイングセグメントSbを上部境界部
Tbの下側の図16に示す受渡し位置に所定の組付け姿
勢にして供給する。
【0067】次に、昇降組付け装置15を作動させ、図
17に示すように、前後駆動機構83より、水平部材8
8とともに昇降台80を退避位置から作動開始位置へ後
方移動させてから、昇降駆動機構81により、作動開始
位置の昇降台80を上昇させることで、図16、図17
に鎖線で示すように、上部ウイングセグメントSbを昇
降台80に載置支持して受取る。その後、エレクタ装置
10aのスライダ67と上部ウイングセグメントSbと
の連結を解除してから、エレクタ装置10aを例えば初
期位置(図14に示す位置)に移動させる。
【0068】次に、図20に示すように、転倒防止位置
決め機構92により、1対の支持片93を起立させ、左
右1対の油圧シリンダ94の少なくとも一方を駆動し、
上部ウイングセグメントSbの左右方向位置を位置決め
するとともに、その後、両油圧シリンダ94の押動部9
4aで上部ウイングセグメントSbを押さえて転倒を防
止する。
【0069】この状態で、図19、図20に示すよう
に、昇降駆動機構81により、昇降台80とともに上部
ウイングセグメントSbを上昇させ、上部境界部Tbに
組付ける。この際、油圧シリンダ94を開放しておくこ
とで、上部ウイングセグメントSbの左右方向位置が正
確に位置決めされていない状態でも、上部ウイングセグ
メントSbが上部境界部Tbの両側の組付け済みの円弧
セグメントSaの端面で案部され、昇降台80上を滑り
ながら左右方向位置が位置決めされる。
【0070】上部ウイングセグメントSbを上部境界部
Tbに組付けた後に、柱状セグメント組付け装置100 に
より、柱状セグメントSdを上下のウイングセグメント
Sb,Scの間に組付ける。この場合、右側のエレクタ
装置10bを作動させ、図21に示すように、外部から
搬送されてきた左右横向きの柱状セグメントSdの右部
をスライダ67で把持した後、旋回機構61により柱状
セグメントSdを背面視にて時計回り方向に旋回させ、
上下のウイングセグメントSb,Sc間の間隙の側方の
組付け準備位置へ所定の縦向きの組付け姿勢にして供給
し、図22に示すように、組付け準備位置に供給した柱
状セグメントSdを受台101 に載せる。
【0071】ここで、柱状セグメントSdを組付け準備
位置へ旋回させる際と、円弧セグメントSaやウイング
セグメントSb,Scを組付ける際、セグメントSa〜
Sdやエレクタ装置10a,10bと、受台101 と位置
決め機構103 とが干渉しないように、受台101 を装着せ
ず、また、位置決め機構103 の位置決めジャッキ105,10
6 を前記退避位置に退避させた状態で行う。次に、位置
決め機構103 の位置決めジャッキ105,106 を進退駆動ジ
ャッキ107 により夫々後方駆動して作動位置に切換え、
位置決めジャッキ105,106 の中心をウイングセグメント
Sb,Sdの前後方向中心に一致させる。尚、左側のエ
レクタ装置10aは真円保持装置110 と干渉しないよう
に、ガイドロッド63が下部の位置で水平近くに退避さ
せる。
【0072】その後、柱状セグメントSdを左方へ水平
に移動させて、ウイングセグメントSb,Scの間の組
付け位置に組付けるが、その前に、第2位置において、
真円保持装置110 の昇降ジャッキ116 により押え部材11
1 を下降駆動して真円保持状態を解除してから、移動機
構120 により、第1油圧シリンダ123 を退入駆動するこ
とで、真円保持装置110 を前記第2位置から第1位置へ
前進移動させ、その後、図12に示すように、第1位置
において、昇降ジャッキ116 により押え部材111 を上昇
駆動する。
【0073】すると、1対の真円保持装置110 の押え部
材111 の相対向側へ延長された一端部の延長部113 によ
り、上部ウイングセグメントSbの左右両端部が下側か
ら支持されて押上げられ、ウイングセグメントSb,S
c間の間隔が拡張する。そして、この状態で、受台101
に載せた柱状セグメントSdが、エレクタ装置10bと
補助押込みジャッキ102 により全体的に左方へ水平駆動
され、図23に示すように、上下のウイングセグメント
Sb,Scの間に挿入され、位置決め機構103により、
受止め部105a,106a で受止められ組付け位置に位置決め
されて組付けられる。
【0074】その後、昇降ジャッキ116 により押え部材
111 を下降駆動してから、移動機構120 により、第1油
圧シリンダ123 を伸長駆動することで、真円保持装置11
0 を再び第2位置に移動させ、その後、図12に示すよ
うに、第2位置において、昇降ジャッキ116 により押え
部材111 を上昇駆動し、押え部材111 によりトンネル部
Taの上半部の内面の円弧セグメントSaを受け止めて
真円状に保持し、この状態で、多連型シールド掘進機1
を1リング分掘進させる。尚、場合によっては、第1位
置でセグメントを押付けたまま掘進することも可能であ
る。
【0075】このように、この多連型シールド掘進機1
によれば、上下のウイングセグメントSb,Sc間の間
隔を拡張しそれらの間に柱状セグメントSdを組付け可
能にする為に、移動機構120 により、各真円保持装置11
0 を第1位置に移動させ、1対の昇降シリンダ116 によ
り押え部材111 を上昇させることで、左右1対の真円保
持装置110 の押え部材111 の延長された延長部113 によ
り、その間の上部ウイングセグメントSbの左右両端部
を下側から支持して押上げることができる。
【0076】つまり、セグメントSaを真円状に保持す
る真円保持装置110 により、上部ウイングセグメントS
bを押上げることができ、別途セグメント押上げ装置を
設ける必要がなくなるため、構造を簡単化し製作コスト
的に有利になる。しかも、押え部材111 により、上部ウ
イングセグメントSbを面的に受け止めることができる
ため、また、上部ウイングセグメントSbに連結された
円弧セグメントSaも面的に受け止めて押上げることが
できるため、上部ウイングセグメントSbを確実に押上
げることができ、セグメントを破損させる可能性も殆ど
なくなる。また、押え部材111 に延長部113 を設けるこ
とにより、セメントSa, Sbを真円状に保持する機能
も高まる。
【0077】移動機構120 において、第1油圧シリンダ
123 により、可動ベース121 とともに脚部117 を前記第
1位置と第2位置とに亙って移動駆動することができ、
第2油圧シリンダ125 により、可動ベース121 に対して
脚部117 を前記第2位置と第3位置とに亙って移動駆動
することができるため、後部作業デッキ12に対して、
真円保持装置110 を前記第1位置と第2位置と第3位置
とに亙って確実に移動駆動することが可能になる。
【0078】エレクタ装置10bは、真円保持装置110
の下側で柱状セグメントSdを把持し上下のウイングセ
グメントSa,Sbの間に組付け可能な片アーム式エレ
クタであるので、前記第1位置において上部ウイングセ
グメントSbを押上げている真円保持装置110 にエレク
タ装置10bを干渉させずに、エレクタ装置10bによ
り柱状セグメントSdを把持し上下のウイングセグメン
トSb,Scの間に確実に組付けることができる。
【0079】エレクタ装置10bで柱状セグメントSd
の下部を把持し水平移動して上下のウイングセグメント
Sb,Scの間に組付けるときに柱状セグメントSdの
上部を水平に押動する補助押込みジャッキ102 を、真円
保持装置110 に取付けたので、柱状セグメントSdの上
部と下部を押動して確実に水平移動し上下のウイングセ
グメントSb,Scの間に組付けることができる。
【0080】次に、前記実施形態を部分的に変更した変
更形態について説明する。 1〕前記移動機構120 において、可動ベース121 ととも
に脚部117 を前記第2位置と第3位置とに亙って移動駆
動可能な第1油圧シリンダと、可動ベース121 に対して
脚部117 を前記第1位置と第2位置とに亙って移動駆動
可能な第2油圧シリンダとを設けてもよい。
【0081】2〕1対の可動ベース121 の代わりに共通
の可動ベースを設け、その可動ベース上に、1対1組の
レール119 を左右に2組設けてもよい。この場合、可動
ベースを前後方向に駆動する第1油圧シリンダを1つに
してもよい。 3〕受台の上面に低摩擦滑材(例えば、テフロン、超高
分子樹脂等)を塗布してもよい。これにより、受台に載
せた柱状セグメントSdを側方へ水平にスライド移動さ
せる際、柱状セグメントSdが受台上を滑り易くなり、
柱状セグメントSdのスライド移動を円滑に行うことが
できる。
【0082】4〕楕円断面の2つのトンネルを左右に部
分的にラップさせて接合したような左右幅広の異形断面
のトンネルを掘進し、そのトンネルの内面にセグメント
を組付ける2連型シールド掘進機に本発明を適用しても
よい。但し、エレクタ装置10a,10bのスライダの
伸縮量を大きくしたり、或いは、別のエレクタ装置の適
用が必要となる。
【0083】5〕2連型シールド掘進機に限らず、3連
以上の多連型シールド掘進機に本発明を適用可能であ
る。但し、n連型のものであれば、n組のエレクタ装置
及び真円保持装置と、隣合うエレクタ装置の間に(n−
1)組の受台、補助押込みジャッキ、位置決め機構等が
必要になる。 6〕尚、前記実施形態に係る多連型シールド掘進機は一
例を示すものに過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲
において種々の変更を付加した形態の多連型シールド掘
進機にすることもある。
【0084】
【発明の効果】 請求項1の多連型シールド掘進機によ
れば、上下のウイングセグメント間の間隔を拡張しそれ
らの間に柱状セグメントを組付け可能にする為に、移動
手段により、各真円保持装置を第1位置に移動させ、1
対の昇降シリンダにより押え部材を上昇させることで、
隣合う真円保持装置の押え部材の延長された一端部によ
り、その間のウイングセグメント(上部ウイングセグメ
ント)の端部を下側から支持して押上げることができ
る。
【0085】つまり、セグメントを真円状に保持する真
円保持装置により、上部ウイングセグメントを押上げる
ことができ、別途セグメント押上げ装置を設ける必要が
なくなるため、構造を簡単化し製作コスト的に有利にな
り、しかも、押え部材により、上部ウイングセグメント
を面的に受け止めることができるため、また、上部ウイ
ングセグメントに連結された円弧セグメントも面的に受
け止めて押上げることができるため、上部ウイングセグ
メントを確実に押上げることができ、セグメントを破損
させる可能性も殆どなくなる。また、押え部材の一端部
を延長したことにより、セグメントを真円状に保持する
機能も高めることができる。
【0086】請求項2の多連型シールド掘進機によれ
ば、移動手段を、後部作業デッキに対して、真円保持装
置を前記第1位置と、前記第2位置と、この第2位置か
ら1リング分後方の第3位置とに亙って移動駆動可能に
構成したので、第1位置において真円保持装置により上
部ウイングセグメントを押上げる為に、移動駆動手段に
より第2又は第3位置の真円保持装置を第1位置に確実
に移動駆動することができ、また、移動駆動手段により
第1又は第3位置の真円保持装置を第2位置に移動駆動
し、第2位置において真円保持装置によりトンネル部の
上半部の内面のセグメントを真円状に保持することがで
きる。
【0087】請求項3の多連型シールド掘進機によれ
ば、第1油圧シリンダにより、可動ベースとともに脚部
を前記第1位置と第2位置とに亙って移動駆動すること
ができ、第2油圧シリンダにより、可動ベースに対して
脚部を前記第2位置と第3位置とに亙って移動駆動する
ことができるため、後部作業デッキに対して、真円保持
装置を前記第1位置と第2位置と第3位置とに亙って確
実に移動駆動することが可能になる。
【0088】請求項4の多連型シールド掘進機によれ
ば、第1油圧シリンダにより,可動ベースとともに脚部
を前記第2位置と第3位置とに亙って移動駆動すること
ができ、第2油圧シリンダにより、可動ベースに対して
脚部を前記第1位置と第2位置とに亙って移動駆動する
ことができるため、後部作業デッキに対して、真円保持
装置を前記第1位置と第2位置と第3位置とに亙って確
実に移動駆動することが可能になる。
【0089】請求項5の多連型シールド掘進機によれ
ば、エレクタ装置は、真円保持装置の下側で柱状セグメ
ントを把持し上下のウイングセグメントの間に組付け可
能な片アーム式エレクタであるので、前記第1位置にお
いて上部ウイングセグメントを押上げている真円保持装
置にエレクタ装置を干渉させずに、エレクタ装置により
柱状セグメントを把持し上下のウイングセグメントの間
に確実に組付けることができる。
【0090】請求項6の多連型シールド掘進機によれ
ば、エレクタ装置で柱状セグメントの下部を把持し水平
移動して上下のウイングセグメントの間に組付けるとき
に柱状セグメントの上部を水平に押動する補助押込みジ
ャッキを、真円保持装置に取付けたので、柱状セグメン
トの上部と下部を押動して確実に水平移動し上下のウイ
ングセグメントの間に組付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る2連型シールド掘進機
の縦断面図である。
【図2】2連型シールド掘進機の正面図である。
【図3】2連型シールド掘進機の背面図である。
【図4】2連型シールド掘進機のエレクタ装置を含む要
部背面図である。
【図5】2連型シールド掘進機のエレクタ装置を含む要
部縦断面図である。
【図6】図5の要部拡大図である。
【図7】組付け装置の昇降装置の要部背面図である。
【図8】組付け装置の昇降装置の要部縦断面図である。
【図9】ウイングセグメント組付け装置の縦断面図であ
る。
【図10】図9のX −X 線断面図である。
【図11】真円保持装置(第2位置)と移動機構の側面
図である。
【図12】真円保持装置(第3位置)と移動機構の側面
図である。
【図13】真円保持装置(第1位置)と移動機構の側面
図である。
【図14】組付け装置(ウイングセグメント把持)の断
面図である。
【図15】組付け装置(ウイングセグメント回動)の断
面図である。
【図16】組付け装置(ウイングセグメント受渡し)の
要部背面図である。
【図17】組付け装置(ウイングセグメント受渡し)の
要部縦断面図である。
【図18】組付け装置(ウイングセグメント組付け)の
要部背面図である。
【図19】組付け装置(ウイングセグメント組付け)の
要部縦断面図である。
【図20】図19の要部拡大図である。
【図21】組付け装置(柱状セグメント把持)の要部縦
断面図である。
【図22】組付け装置と真円保持装置(拡張状態)の要
部縦断面図である。
【図23】組付け装置と真円保持装置(組付け状態)の
要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 多連型シールド掘進機 Ta トンネル部 Tb 上部境界部 Tc 下部境界部 Sa 円弧セグメント Sb 上部ウイングセグメント Sc 下部ウイングセグメント Sd 柱状セグメント 12 後部作業デッキ 10a,10b エレクタ装置 102 補助押込みジャッキ 110 真円保持装置 111 押え部材 115 柱状体 116 昇降シリンダ 117 脚部 120 移動機構 121 可動ベース 123 第1油圧シリンダ 125 第2油圧シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 車 文男 神戸市中央区東川崎町1丁目1番3号 川 崎重工業株式会社神戸本社内 Fターム(参考) 2D054 AB03 AC01 AD01 2D055 BB06 FA01 GB03 LA11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のトンネル部からなる異形トンネル
    のトンネル部の内面に複数の円弧セグメントを組付ける
    とともに隣合うトンネル部の上下の境界部にウイングセ
    グメントを組付け且つ上下のウイングセグメントの間に
    柱状セグメントを組付けるエレクタ装置を備えた多連型
    シールド掘進機において、 複数のトンネル部の上半部の内面に覆工したセグメント
    を真円状に保持する複数の上半拡張型真円保持装置を設
    け、 各真円保持装置は、トンネル部の上半部の内面のセグメ
    ントを受け止める円弧状の押え部材と、この押え部材を
    昇降可能に支持する1対の柱状体と、押え部材を昇降駆
    動する1対の昇降シリンダと、1対の柱状体の下端部に
    連結される1対の脚部であって後部作業デッキに支持さ
    れてトンネル軸心方向へ移動自在の1対の脚部とを備
    え、 前記各真円保持装置を、各リングのセグメントの組付け
    に供する第1位置と、この位置からセグメント1リング
    分後方へ移動した第2位置とに亙って移動可能な移動手
    段を設けるとともに、前記各真円保持装置の押え部材
    は、その一端部がウイングセグメントの端部を下側から
    支持可能な位置まで延長されたことを特徴とする多連型
    シールド掘進機。
  2. 【請求項2】 前記移動手段は、後部作業デッキに対し
    て、真円保持装置を前記第1位置と、前記第2位置と、
    この第2位置から1リング分後方の第3位置とに亙って
    移動駆動可能に構成されたことを特徴とする請求項1に
    記載の多連型シールド掘進機。
  3. 【請求項3】 前記移動手段は、後部作業デッキにトン
    ネル軸心方向へ移動自在に支持され且つ脚部をトンネル
    軸心方向へ移動可能に支持する可動ベースと、この可動
    ベースとともに脚部を前記第1位置と第2位置とに亙っ
    て移動駆動可能な第1油圧シリンダと、可動ベースに対
    して脚部を前記第2位置と第3位置とに亙って移動駆動
    可能な第2油圧シリンダとを備えたことを特徴とする請
    求項2に記載の多連型シールド掘進機。
  4. 【請求項4】 前記移動手段は、後部作業デッキにトン
    ネル軸心方向へ移動自在に支持され且つ脚部をトンネル
    軸心方向へ移動可能に支持する可動ベースと、この可動
    ベースとともに脚部を前記第2位置と第3位置とに亙っ
    て移動駆動可能な第1油圧シリンダと、可動ベースに対
    して脚部を前記第1位置と第2位置とに亙って移動駆動
    可能な第2油圧シリンダとを備えたことを特徴とする請
    求項2に記載の多連型シールド掘進機。
  5. 【請求項5】 前記エレクタ装置は、真円保持装置の下
    側で柱状セグメントを把持し上下のウイングセグメント
    の間に組付け可能な片アーム式エレクタであることを特
    徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の多連型シー
    ルド掘進機。
  6. 【請求項6】 前記エレクタ装置で柱状セグメントの下
    部を把持し水平移動して上下のウイングセグメントの間
    に組付けるときに柱状セグメントの上部を水平に押動す
    る補助押込みジャッキを、真円保持装置に取付けたこと
    を特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の多連型
    シールド掘進機。
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