JP2001003686A - シールド掘進機およびシールド掘進方法 - Google Patents

シールド掘進機およびシールド掘進方法

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JP2001003686A
JP2001003686A JP17850899A JP17850899A JP2001003686A JP 2001003686 A JP2001003686 A JP 2001003686A JP 17850899 A JP17850899 A JP 17850899A JP 17850899 A JP17850899 A JP 17850899A JP 2001003686 A JP2001003686 A JP 2001003686A
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JP
Japan
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cutter
circumferential groove
face
cutter head
forming
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JP17850899A
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English (en)
Inventor
Moriyoshi Takeuchi
盛代司 竹内
Keiji Miura
啓志 三浦
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ノムスト工法において効率良く掘進作業を実施
することの可能なシールド掘進機およびシールド掘進方
法を提供する。 【解決手段】シールド掘進機1は、カッタヘッド10に
円周溝形成用チェーンカッタ20A〜20Dと放射溝形
成用チェーンカッタ30A〜30Dとを格納自在に設
け、切羽の表面に円周溝R(a)〜R(k)と放射溝L,L
…とにより囲まれた複数のブロックB,B…を形成し、
切羽をブロック状に分割して取り込む。シールド掘進方
法は、シールド掘進機1のカッタヘッド10に設けた円
周溝形成用チェーンカッタ20A〜20Dにより切羽の
表面に円周溝R(a)〜R(k)を形成する工程と、カッタ
ヘッド10に設けた放射溝形成用チェーンカッタ30A
〜30Dにより切羽の表面に放射溝L,L…を形成する
工程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド掘進機お
よびシールド掘進方法に関するもので、詳しくはノムス
ト工法によるトンネル施工工事に適用して有効なシール
ド掘進機およびシールド掘進方法に関する。
【0002】
【従来の技術】トンネル施工工事に使用されるシールド
掘進機は、その先端に回転するカッタヘッド(カッタデ
ィスク)を具備し、このカッタヘッドの前面には複数の
カッタビットが設けられている。トンネル施工工事に際
して、シールド掘進機はカッタヘッドを回転させながら
発進立坑から発進し、途中の地山を通過して到達立坑ま
でを掘進する。一方、トンネル施工工事における工法の
一つとして、発進立坑(到達立坑)における封止壁のう
ち、上記シールド掘進機が通過する箇所をカッタヘッド
によって掘削可能なノムスト壁で構成し、このノムスト
壁をカッタヘッドにより掘削してシールド掘進機の発進
(到達)を行うことで、トンネルの施工に際して地盤改良
の省略を可能としたノムスト工法が実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したノ
ムスト工法におけるノムスト壁は、例えば炭素繊維の繊
維強化プラスチックから成るストランドと、切断可能な
骨材のコンクリートとから構成されており、その一軸圧
縮強度が850kg/平方cm前後の非常に堅い素材で
ある。このため、シールド掘進機よってノムスト壁を掘
削する際、ノムスト壁に対するカッタビットの切込みは
極く小さく、シールド掘進機における掘進速度が極めて
遅いものとなり、例えば厚さが1mのノムスト壁を貫通
させるのに、1週間前後の作業時間を必要としている。
さらに、シールド掘進機によってノムスト壁を掘削する
際に、ストランド(炭素繊維の繊維強化プラスチック)
がカッタビットの周囲に絡み付いた場合、シールド掘進
機による掘進を中断してストランドをカッタビットから
除去する必要があり、これによって作業効率の低下を招
いてしまう不都合があった。本発明は上記実状に鑑み
て、ノムスト工法によるトンネル施工工事の掘進作業を
効率良く実施することの可能なシールド掘進機およびシ
ールド掘進方法の提供を目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段および効果】上記目的を達
成するべく、請求項1の発明に関わるシールド掘進機
は、カッタヘッドの正面に格納自在に設けられ、切羽の
表面にカッタヘッドの周方向に沿って延びる円周溝を形
成する円周溝形成用チェーンカッタと、カッタヘッドの
正面に格納自在に設けられ、切羽の表面にカッタヘッド
の径方向に沿って延びる放射溝を形成する放射溝形成用
チェーンカッタとを具備し、カッタヘッドに対向する切
羽の表面に、円周溝と放射溝とによって囲まれた複数の
ブロックを形成し、切羽をブロック状に分割して取り込
むよう構成している。上記シールド掘進機によれば、円
周溝形成用チェーンカッタと放射溝形成用チェーンカッ
タとによって切羽の表面に複数のブロックを形成し、切
羽を従来のカッタビットによる切削ではなくブロックと
して回収することで、トンネル施工工事の掘進作業を効
率良く実施することが可能となる。また、上記シールド
掘進機によれば、ノムスト壁におけるストランドは、円
周溝形成用チェーンカッタおよび放射溝形成用チェーン
カッタにより容易に切断され、各々のチェーンカッタに
対して不用意に絡まることがないので、従来のストラン
ドの除去に伴う煩雑な作業を必要とせず、もってトンネ
ル施工工事の掘進作業を効率良く実施することが可能と
なる。
【0005】請求項2の発明に関わるシールド掘進機
は、請求項1の発明に関わるシールド掘進機において、
円周溝形成用チェーンカッタにより切羽に形成された円
周溝に喰い込んで、切羽からブロックを剥離させる楔形
カッタを、カッタヘッドの正面に設けたことを特徴とし
ている。上記シールド掘進機によれば、楔形カッタを切
羽の円周溝に喰い込ませることにより、切羽に形成され
たブロックを切羽から確実に剥離させることができ、も
って切羽からブロックが確実に回収されることにより、
トンネル施工工事の掘進作業を効率良く実施することが
可能となる。
【0006】請求項3の発明に関わるシールド掘進方法
は、シールド掘進機のカッタヘッドに設けた円周溝形成
用チェーンカッタにより、切羽の表面にカッタヘッドの
周方向に沿って延びる円周溝を形成する工程と、カッタ
ヘッドに設けた放射溝形成用チェーンカッタにより、切
羽の表面にカッタヘッドの径方向に沿って延びる放射溝
を形成する工程とを含み、カッタヘッドに対向する切羽
の表面に、円周溝と放射溝とにより囲まれた複数のブロ
ックを形成し、切羽をブロック状に分割して取り込んで
いる。上記シールド掘進方法によれば、円周溝形成用チ
ェーンカッタと放射溝形成用チェーンカッタとによって
切羽の表面に複数のブロックを形成し、切羽を従来のカ
ッタビットによる切削ではなくブロックとして回収する
ことで、トンネル施工工事の掘進作業を効率良く実施す
ることが可能となる。また上記シールド掘進方法によれ
ば、ノムスト壁におけるストランドは、円周溝形成用チ
ェーンカッタおよび放射溝形成用チェーンカッタにより
容易に切断され、各々のチェーンカッタに対して不用意
に絡まることがないので、従来のストランドの除去に伴
う煩雑な作業を必要とせず、もってトンネル施工工事の
掘進作業を効率良く実施することが可能となる。
【0007】請求項4の発明に関わるシールド掘進方法
は、請求項1の発明に関わるシールド掘進方法におい
て、シールド掘進機のカッタヘッドに設けた楔形カッタ
を、円周溝形成用チェーンカッタにより切羽に形成され
た円周溝に喰い込ませて、切羽からブロックを剥離させ
ることを特徴としている。上記シールド掘進方法によれ
ば、楔形カッタを切羽の円周溝に喰い込ませることによ
り、切羽に形成されたブロックを切羽から確実に剥離さ
せることができ、もって切羽からブロックが確実に回収
されることにより、トンネル施工工事の掘進作業を効率
良く実施することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、実施例を示す図面に基づい
て、本発明を詳細に説明する。図1および図2に示す如
く、本発明に関わるシールド掘進機1は、掘進機本体1
Aと、該推進器本体1Aの前端部に設けられたカッタヘ
ッド10とを具備している。
【0009】上記カッタヘッド10は、互いに直交する
方向に延びる4本のスポーク11,11…と、各スポー
ク11の間を塞ぐ扇形状の面板12,12…とを有し、
各スポーク11と各面板12との間には、掘削土を取込
むためのカッタスリット13が設けられている。
【0010】また、カッタヘッド10における各スポー
ク11の両縁部には、それぞれ多数個のカッタビット1
4,14…が設けられており、さらにカッタヘッド10
の中央部にはセンタカッタ15が設けられている。
【0011】上記カッタヘッド10は、掘進機本体1A
に設けられた駆動モータ(駆動機構)2によって駆動回転
される。なお、上記カッタヘッド10は、掘進作業中に
おけるシールド掘進機1の方向制御やローリング防止を
目的として、右回転/左回転のどちらの方向にも駆動回
転し得るように構成されている。
【0012】また、上述したシールド掘進機1は、密閉
シールドとして泥水シールドを採用しており、図1に示
す如く掘進機本体1Aの前部に設けたチャンバー3に
は、送泥管4および排泥管5が接続されている。
【0013】なお、密閉シールドとして土圧シールドを
採用することも可能であり、この場合には送泥管4およ
び排泥管5に換えて、スクリューコンベア(図示せず)を
用いて排土するように構成されることは言うまでもな
い。
【0014】一方、図2から図4に示す如く、シールド
掘進機1におけるカッタヘッド10の各スポーク11,
11…には、チェーンソーによって構成された円周溝形
成用チェーンカッタ(20A,20B,20C,20
D)と、放射溝形成用チェーンカッタ(30A,30
B,30C,30D)とが設けられている。
【0015】ここで、各チェーンカッタを構成するチェ
ーンソーは、ガイドバーの周囲を高速で回転するチェー
ンに取付けた切刃により対象物を切断する装置であり、
コンクリートや鉄筋の切断作業を実践している実績があ
ることは言うまでもない。
【0016】図2中の左方に位置するスポーク11(A)
には、第1の円周溝形成用チェーンカッタ20A(以
下、第1円周溝カッタ20Aと称する)が設けられてい
る。図2中の上方に位置するスポーク11(B)には、第
2の円周溝形成用チェーンカッタ20B(以下、第2円
周溝カッタ20Bと称する)が設けられている。図2中
の下方に位置するスポーク11(C)には、第3の円周溝
形成用チェーンカッタ20C(以下、第3円周溝カッタ
20Cと称する)が設けられている。図2中の右方に位
置するスポーク11(D)には、第4の円周溝形成用チェ
ーンカッタ20D(以下、第4円周溝カッタ20Dと称
する)が設けられている。
【0017】上記第1円周溝カッタ20A〜第4円周溝
カッタ20Dは、カッタヘッド10の回転に伴って、切
羽の表面にカッタヘッド10の周方向に沿って延びる円
周溝を形成するものであり、ガイドバーがカッタヘッド
10の回転軸方向に延び、かつチェーンの回転面がカッ
タヘッド10の回転方向に沿った態様で設けられてい
る。
【0018】また、上記第1円周溝カッタ20A〜第4
円周溝カッタ20Dは、カッタヘッド10の中心からの
設置位置が互いに相違している。すなわち、カッタヘッ
ド10の中心に最も近い位置に第1円周溝カッタ20A
が設けられ、次いで第2円周溝カッタ20B、第3円周
溝カッタ20C、第4円周溝カッタ20Dの順にカッタ
ヘッド10の径外方向に位置している。
【0019】さらに、上記第1円周溝カッタ20A〜第
4円周溝カッタ20Dは、それぞれカッタヘッド10の
径方向にシフトされた複数の稼働位置に占位することが
可能である。すなわち、第1円周溝カッタ20Aは図4
に示すa,b,cの3位置、第2円周溝カッタ20Bは
図3に示すd,e,fの3位置、第3円周溝カッタ20
Cは図4に示すg,h,iの3位置、第4円周溝カッタ
20Dは図3に示すj,kの2位置にそれぞれ変位が可
能である。
【0020】図5および図6に示す如く、第2円周溝カ
ッタ20Bは、スポーク11(B)の内部に収容されたス
ライドフレーム21に、カッタヘッド10の回転軸(図
3,4中のo−o線)方向にスライド自在に支承されて
おり、上記スライドフレーム21は、スポーク11(B)
の内部に設けられた4本のガイドロッド22,22…に
より、カッタヘッド10の径方向に沿ってスライド自在
に支承されている。
【0021】また、上記第2円周溝カッタ20Bは、ス
ライドフレーム21との間に設けられた出没用シリンダ
アクチュエータ23によって、図6(a)に示す如くスポ
ーク11(B)の開口11oを貫通した突出位置と、図6
(b)に示す如くスポーク11(B)の内部に収容された格
納位置との間を移動するよう構成されている。
【0022】さらに、上記第2円周溝カッタ20Bは、
スポーク11(B)とスライドフレーム21との間に設け
られた変位用シリンダアクチュエータ24によって、カ
ッタヘッド10の径方向に平行移動して、上述した図3
に示すd,e,fの3位置に選択的に占位するよう構成
されている。
【0023】第1円周溝カッタ20Aも、上述した第2
円周溝カッタ20Bと同一の態様でスポーク11(A)に
設置され、突出位置と格納位置との間を移動し得るとと
もに、図4に示すa,b,cの3位置に選択的に占位す
るように構成されている。
【0024】また、第3円周溝カッタ20Cも、上述し
た第2円周溝カッタ20Bと同一の態様でスポーク11
(C)に設置され、突出位置と格納位置との間を移動し得
るとともに、図3に示すg,h,iの3位置に選択的に
占位するように構成されている。
【0025】一方、図7および図8に示す如く、第4円
周溝カッタ20Dは、スポーク11(D)の内部に収容さ
れたスライドフレーム25に、カッタヘッド10の回転
軸方向にスライド自在に支承されており、上記スライド
フレーム25は該スライドフレーム25の後部に設けた
支軸25a,25aにより、カッタヘッド10の径方向
に沿って揺動自在に支承されている。
【0026】なお、上記スライドフレーム25の前部
は、球面支持体26,26を介してスポーク11(D)に
立設されたガイドロッド27,27により、カッタヘッ
ド10の径方向に沿ってスライド自在に支承されてい
る。
【0027】また、上記第4円周溝カッタ20Dは、ス
ライドフレーム25との間に設けられた出没用シリンダ
アクチュエータ28によって、図8(a)に示す如くスポ
ーク11(D)の開口11oを貫通した突出位置と、図8
(b)に示す如くスポーク11(D)の内部に収容された格
納位置との間を移動するよう構成されている。
【0028】さらに、上記第4円周溝カッタ20Dは、
スポーク11(D)とスライドフレーム25との間に設け
られた変位用シリンダアクチュエータ29によって、カ
ッタヘッド10の径方向に揺動して、上述した図4に示
すj,kの2位置に選択的に占位するよう構成されてい
る。
【0029】図2中の下方に位置するスポーク11(C)
には、第1の放射溝形成用チェーンカッタ30A(以
下、第1放射溝カッタ30Aと称する)が設けられてい
る。図2中の右方に位置するスポーク11(D)には、第
2の放射溝形成用チェーンカッタ30B(以下、第2放
射溝カッタ30Bと称する)が設けられている。図2中
の左方に位置するスポーク11(A)には、第3の放射溝
形成用チェーンカッタ30C(以下、第3放射溝カッタ
30Cと称する)が設けられている。図2中の上方に位
置するスポーク11(B)には、第4の放射溝形成用チェ
ーンカッタ30D(以下、第4放射溝カッタ30Dと称
する)が設けられている。
【0030】上記第1放射溝カッタ30A〜第4放射溝
カッタ30Dは、切羽の表面にカッタヘッド10の径方
向に沿って延びる放射溝を形成するものであり、チェー
ンの回転面がカッタヘッド10の径方向に沿った態様で
設けられている。
【0031】また、上記第1放射溝カッタ30A〜第4
放射溝カッタ30Dは、カッタヘッド10の中心からの
設置位置が各々相違している。すなわち、カッタヘッド
10の中心に最も近い位置に第1放射溝カッタ30Aが
設けられており、次いで第2放射溝カッタ30B、第3
放射溝カッタ30C、第4放射溝カッタ30Dの順にカ
ッタヘッド10の径外方向に位置している。
【0032】図5および図9に示すように、第4放射溝
カッタ30Dは、スポーク11(B)との間に設けられた
揺動用シリンダアクチュエータ31により、図9におい
て実線で示す如くスポーク11(B)の開口11oを貫通
して突出した展開位置と、図9において鎖線で示す如く
スポーク11(B)の内部に収容された格納位置との間を
揺動するよう構成されている。
【0033】また、第1放射溝カッタ30Aも、上述し
た第4放射溝カッタ30Dと同一の態様でスポーク11
(C)に設置され、展開位置と格納位置との間を移動する
よう構成されており、さらに第2放射溝カッタ30Bお
よび第3放射溝カッタ30Cも、上述した第4放射溝カ
ッタ30Dと同一の態様で、スポーク11(D)およびス
ポーク11(A)に設置され、展開位置と格納位置との間
を移動するよう構成されている。
【0034】一方、図2に示す如く、カッタヘッド10
の中央域および各面板12,12…には、多数の楔形カ
ッタ16,16…が固定設置されている。これらの楔形
カッタ16,16…は、カッタヘッド10の回転に伴う
第1円周溝カッタ20A〜第4円周溝カッタ20Dの軌
跡上に、それぞれ複数個ずつ配設されている。
【0035】図10に示す如く楔形カッタ16は、先端
部および両側縁部がテーパ状に形成されたプレート状の
部材であり、基部の肉厚tが約20mm、幅wが約100
mmに設定され、その長手方向を第1円周溝カッタ20A
〜第4円周溝カッタ20Dの軌跡に倣わせる態様で設置
されている。
【0036】また、楔形カッタ16の高さHは約150
mmに設定されており、高さHaが約65mmに設定されて
いるカッタービット14よりも、突出寸法Hbが約85
mmとなるように構成されている。
【0037】上述の如き構成のシールド掘進機1によっ
て、発進立坑における封止壁の一部を構成しているノム
スト壁を掘削するには、先ずノムスト壁にカッタヘッド
10を対向させた状態でシールド掘進機1をセッティン
グする。
【0038】この際、第1円周溝カッタ20A〜第4円
周溝カッタ20D、および第1放射溝カッタ30A〜第
4放射溝カッタ30Dは、それぞれカッタヘッド10か
ら突出することのない格納位置に占位させておく。
【0039】シールド掘進機1をセッティングしたの
ち、第1円周溝カッタ20A〜第4円周溝カッタ20D
を突出位置に前進させて、ノムスト壁を第1円周溝カッ
タ20A〜第4円周溝カッタ20Dにより突っ切る。
【0040】このとき、図11(a)に示す如く、第1円
周溝カッタ20Aを位置a、第2円周溝カッタ20Bを
位置d、第3円周溝カッタ20Cを位置g、第4円周溝
カッタ20Dを位置jに占位させておく。
【0041】第1円周溝カッタ20A〜第4円周溝カッ
タ20Dをノムスト壁に突き入れたのち、カッタヘッド
10を低速で旋回(一回転)させることによって、図11
(b)に示す如く、切羽Wの表面に円周溝R(a)、R
(d)、R(g)、R(j)が形成される。
【0042】次いで、第1円周溝カッタ20A〜第4円
周溝カッタ20Dを、カッタヘッド10に一旦格納し、
図12(a)に示す如く、第1円周溝カッタ20Aを位置
b、第2円周溝カッタ20Bを位置e、第3円周溝カッ
タ20Cを位置h、第4円周溝カッタ20Dを位置kへ
移動させたのち、第1円周溝カッタ20A〜第4円周溝
カッタ20Dを突出位置に前進させてノムスト壁を突っ
切る。
【0043】こののち、カッタヘッド10を低速で旋回
(一回転)させることにより、図12(b)に示す如く、切
羽Wの表面に新たに円周溝R(b)、R(e)、R(h)、R
(k)が形成される。
【0044】次いで、第1円周溝カッタ20A〜第4円
周溝カッタ20Dを、カッタヘッド10に一旦格納し、
図13(a)に示す如く、第1円周溝カッタ20Aを位置
c、第2円周溝カッタ20Bを位置f、第3円周溝カッ
タ20Cを位置iへ移動させたのち、第1円周溝カッタ
20A〜第3円周溝カッタ20Cを突出位置に前進させ
てノムスト壁を突っ切る。
【0045】こののち、カッタヘッド10を低速で旋回
(一回転)させることにより、図13(b)に示す如く、切
羽Wの表面に新たに円周溝R(c)、R(f)、R(i)が形
成される。
【0046】なお、切羽Wに形成された円周溝R(a)〜
円周溝R(k)における、各々の溝の幅(スリット幅)は約
6mm、溝の深さは約200mmに設定されている。また、
円周溝R(a)〜円周溝R(k)における、隣り合う溝の間
隔(ピッチ)は約100mmに設定されている。
【0047】切羽Wの表面に円周溝R(a)〜円周溝R
(k)を形成したのち、第1円周溝カッタ20A〜第4円
周溝カッタ20Dを、各々カッタヘッド10に格納す
る。
【0048】次いで、図14(a)に示す第1放射溝カッ
タ30A〜第4放射溝カッタ30Dを、それぞれ格納位
置から展開位置へ揺動させてノムスト壁を突っ切り、再
び格納位置へ揺動させる。
【0049】上述した第1放射溝カッタ30A〜第4放
射溝カッタ30Dでノムスト壁を突っ切る動作を、カッ
タヘッド10を所定ピッチ(実施例では10°)回転させ
る毎に繰り返して、上記カッタヘッド10を一回転させ
ることにより、図14(b)に示す如く切羽Wの表面に多
数の放射溝L,L…が形成される。なお、放射溝L,L
…の幅(スリット幅)は約6mm、溝の深さは約200mmに
設定されている。
【0050】上述の如く、第1円周溝カッタ20A〜第
4円周溝カッタ20Dによって円周溝R(a)〜円周溝R
(k)を形成するとともに、第1放射溝カッタ30A〜第
4放射溝カッタ30Dによって放射溝L,L…を形成す
ることにより、ノムスト壁Wの表面には図15に示す如
く、円周溝R(a)〜円周溝R(k)と放射溝L,L…とに
囲まれて約100mm×200mmに分割された、複数のブ
ロックB,B…が形成されることとなる。
【0051】上述した如く、切羽Wの表面に複数個のブ
ロックB,B…を形成したのち、第1円周溝カッタ20
A〜第4円周溝カッタ20D、および第1放射溝カッタ
30A〜第4放射溝カッタ30Dの全てを格納した状態
において、カッタヘッド10を旋回させつつシールド掘
進機1を前進させる。
【0052】これにより、図16に示す如く円周溝Rに
楔形カッタ16が喰い込み、上記円周溝Rが押し広げら
れることでブロックBの基部にクラックが入る。ここ
で、各々の円周溝Rに対して楔形カッタ16が食い込む
ことにより、切羽WからブロックBが完全に分離され、
各ブロックB,B…は約100mm×200mm×200mm
の固まりとして切羽から剥離される。
【0053】ここで、楔形カッタ16,16…により切
羽Wから剥離されたブロックB,B…は、図2に示すカ
ッタヘッド10のカッタスリット13からシールド掘進
機1に取り込まれて処理される。
【0054】切羽Wの表面から全てのブロックB,B…
が剥離・回収されたのち、シールド掘進機1の前進を停
止させ、以下、上述した第1円周溝カッタ20A〜第4
円周溝カッタ20Dによる円周溝R(a)〜R(k)の形
成、第1放射溝カッタ30A〜第4放射溝カッタ30D
による放射溝L,L…の形成、および楔形カッタ16,
16…によるブロックB,B…の剥離・回収を、発進立
坑のノムスト壁を貫通するまで繰り返す。
【0055】上述した如く、切羽を従来のカッタビット
による切削ではなく、ブロックとして回収することで、
トンネル施工工事の掘進作業を、従来の工法に比較して
効率良く実施することができる。
【0056】なお、上述した実施例では、切羽に全ての
円周溝を形成したのち放射溝を形成しているが、例えば
カッタヘッド10を旋回させて円周溝を形成しつつ、所
定ピッチ(所定の旋回角度)毎にカッタヘッド10を一旦
停止させて放射溝を形成する等、切羽の表面に複数個の
ブロックB,B…を形成するに際しては、第1円周溝カ
ッタ20A〜第4円周溝カッタ20Dによる円周溝の形
成と、第1放射溝カッタ30A〜第4放射溝カッタ30
Dによる放射溝の形成とを、適宜に組み合わせて実施し
得ることは言うまでもない。
【0057】また、上述したシールド掘進機1では、カ
ッタヘッド10に設けた楔形カッタ16,16…により
切羽からブロックB,B…を剥離させているが、カッタ
ヘッド10に楔形ヘッドを設けることなく、カッタヘッ
ド10のカッタビット14,14…よって、切羽からブ
ロックB,B…を剥離させるように構成することも可能
である。
【0058】シールド掘進機1がノムスト壁を貫通した
のちは、全てカッタヘッド10の内部に格納した状態に
おいて、旋回するカッタヘッド10のカッタビットによ
って地山を掘進する。
【0059】また、地山を掘進してシールド掘進機1が
到達立坑に達した際、上述した発進立坑におけるノムス
ト壁の掘削と同様に、シールド掘進機1によって到達立
坑のノムスト壁を掘削・貫通させることができる。
【0060】なお、上述した構成のシールド掘進機1に
よれば、地山を掘進するシールド掘進機1のコース上に
障害物が有った場合、第1円周溝カッタ20A〜第4円
周溝カッタ20D、および第1放射溝カッタ30A〜第
4放射溝カッタ30Dで、切羽を多数個のブロックに分
断し、シールド掘進機1に取り込むことにより障害物を
排除することが可能である。
【0061】また、上述した構成のシールド掘進機1に
よれば、ノムスト壁を掘削するに際して、第1円周溝カ
ッタ20A〜第4円周溝カッタ20D、および第1放射
溝カッタ30A〜第4放射溝カッタ30Dで切断してい
るので、ノムスト壁をカッタビットによって切削してい
る従来の工法に比較して振動・騒音が極めて小さく、市
街地でのトンネル施工工事において極めて有効である。
【0062】図17〜図20は、本発明に関わるシール
ド掘進機の他の実施例であり、このシールド掘進機1′
のカッタヘッド10′には、スポーク11(B)′に1台
の円周溝形成用チェーンカッタ20′が設けられ、かつ
スポーク11(C)′に1台の放射溝形成用チェーンカッ
タ30′が設けられている。一方、上記カッタヘッド1
0′には、先に説明したシールド掘進機1のカッタヘッ
ド10における楔形カッタ16(図2参照)が設けられて
ない。
【0063】ここで、上述したカッタヘッド10′は、
円周溝形成用チェーンカッタ20′と放射溝形成用チェ
ーンカッタ30′とが設けられた構成、楔形カッタ16
が設けられていない構成以外、図2に示したシールド掘
進機1のカッタヘッド10と基本的に同一なので、図1
7において図2と同一の符号に′(ダッシュ)を附すこと
で詳細な説明は省略する。また、シールド掘進機1′に
おけるカッタヘッド10′以外の構成は、先に説明した
シールド掘進機1と基本的に変わるところはない。
【0064】図18および図19に示す如く、円周溝形
成用チェーンカッタ20′(以下、円周溝カッタ20′
と称する)は、スポーク11(B)′の内部に収容された
スライドフレーム21′に、カッタヘッド10′の回転
軸(図18中のo′−o′線)方向にスライド自在に支承
され、スライドフレーム21′との間に設けられた出没
用シリンダアクチュエータ(図示せず)によって、スポ
ーク11(B)′の開口11o′を貫通した突出位置(実
線、一点鎖線)と、スポーク11(B)′の内部に収容さ
れた格納位置(二点差線)との間を移動するよう構成さ
れている。
【0065】また、スライドフレーム21′に支持され
ている円周溝カッタ20′は、スポーク11(B)′の内
部に設けられたロッドレスシリンダ等から成る移動用ア
クチュエータ22′により、スライドフレーム21′を
支持する支持フレーム23′を介して、カッタヘッド1
0′の径方向に沿って、周外位置(実線)と周内位置
(一点鎖線)との間を移動するように構成されている。
【0066】一方、図18および図20に示すように、
放射溝形成用チェーンカッタ30′(以下、放射溝カッ
タ30′と称する)は、支持フレーム32′との間に設
けられた揺動用シリンダアクチュエータ31′により、
スポーク11(B)′の開口11o′を貫通して突出した
展開位置(実線、一点鎖線)と、スポーク11(B)′の
内部に収容された格納位置(二点差線)との間を揺動す
るよう構成されている。
【0067】また、支持フレーム32′に支持されてい
る放射溝カッタ30′は、スポーク11(B)′の内部に
設けられたロッドレスシリンダ等から成る移動用アクチ
ュエータ33′により、カッタヘッド10′の径方向に
沿って、周外位置(実線)と周内位置(一点鎖線)との
間を移動するように構成されている。
【0068】上述の如き構成のシールド掘進機1′によ
ってノムスト壁を掘削するには、先ずノムスト壁にカッ
タヘッド10′を対向させた状態でシールド掘進機1を
セッティングする。この際、円周溝カッタ20′および
放射溝カッタ30′は、各々カッタヘッド10′から突
出することのない格納位置に占位させておく。
【0069】次いで、図21(a)に示す円周溝カッタ2
0′を、周外位置において突出位置に前進させ、該円周
溝カッタ20′をノムスト壁に突き入れたのち、カッタ
ヘッド10′を低速で旋回させつつ、円周溝カッタ2
0′を周外位置から周内位置へ移動させることにより、
図21(b)に示す如く切羽W′の表面に渦巻き状の円周
溝R′を形成する。
【0070】なお、切羽W′に形成された円周溝R′の
幅(スリット幅)は約6mm、溝の深さは約200mmに設定
されており、また渦巻き状の円周溝R′における隣り合
う溝の間隔(ピッチ)は約100mmに設定されている。
【0071】切羽W′の表面に円周溝R′を形成したの
ち、円周溝カッタ20′をカッタヘッド10′に格納
し、この状態において図22(a)に示す放射溝カッタ3
0′を周外位置において格納位置から展開位置へ揺動さ
せてノムスト壁を突っ切り、次いで周内位置へ移動させ
たのち格納位置へ揺動させる。
【0072】上述した放射溝カッタ30′によってノム
スト壁に溝を形成する動作を、カッタヘッド10′を所
定ピッチ(実施例では10°)回転させる毎に繰り返し
て、上記カッタヘッド10を一回転させることにより、
図22(b)に示す如く切羽W′の表面に多数の放射溝
L′,L′…を形成する。なお、放射溝L′,L′…の
幅(スリット幅)は約6mm、溝の深さは約200mmに設定
されている。
【0073】上述の如く、円周溝カッタ20′によって
円周溝R′を形成するとともに、放射溝カッタ30′に
よって放射溝L′,L′…を形成することにより、ノム
スト壁W′の表面には図23に示す如く、円周溝R′と
放射溝L′,L′…とに囲まれて約100mm×200mm
に分割された、複数のブロックB′,B′…が形成され
る。
【0074】上述の如く、切羽W′の表面に複数個のブ
ロックB′,B′…を形成したのち、円周溝カッタ2
0′と放射溝カッタ30′とを格納した状態において、
カッタヘッド10′を旋回させつつシールド掘進機1′
を前進させる。
【0075】これにより、カッタヘッド10′に設けら
れたカッタビット14′,14′…によって、各ブロッ
クB′,B′…が約100mm×200mm×200mmの固
まりとして切羽W′から掻き落とされ、切羽W′から剥
離されたブロックB′,B′…は、カッタヘッド10′
のカッタスリット13′からシールド掘進機1′に取り
込まれて処理される。
【0076】切羽W′の表面から全てのブロックB′,
B′…が剥離・回収されたのち、シールド掘進機1′の
前進を停止させ、以下、上述した円周溝カッタ20′に
よる円周溝R′の形成、放射溝カッタ30′による放射
溝L′,L′…の形成、およびカッタヘッド10′の旋
回によるブロックB′,B′…の剥離・回収を、発進立
坑のノムスト壁を貫通するまで繰り返す。
【0077】なお、切羽W′の表面に複数個のブロック
B′,B′…を形成するに際して、円周溝カッタ20′
による円周溝の形成と、放射溝カッタ30′による放射
溝の形成とを、適宜に組み合わせて実施し得ることは言
うまでもない。
【0078】上述した構成のシールド掘進機1′によれ
ば、先に説明したシールド掘進機1と同様に、トンネル
施工工事の掘進作業を、従来の工法に比較して効率良く
実施することができる。
【0079】また、上述した構成のシールド掘進機1′
では、円周溝形成用チェーンカッタと放射溝形成用チェ
ーンカッタとを1台ずつ備えているのみなので、円周溝
形成用チェーンカッタと放射溝形成用チェーンカッタと
を4台ずつ備えている先のシールド掘進機1に比較し
て、構造および制御の簡易化を達成することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わるシールド掘進機の一部を破断し
て示す全体側面図。
【図2】本発明に関わるシールド掘進機のカッタヘッド
を示す正面図。
【図3】カッタヘッドの内部構造を概念的に示す図2中
のIII−III線断面図。
【図4】カッタヘッドの内部構造を概念的に示す図2中
のIV−IV線断面図。
【図5】スポークを破断して示すカッタヘッドの要部正
面図。
【図6】(a)および(b)は円周溝形成用チェーンカッタ
の移動機構を示す図5中の水平断面図。
【図7】スポークを破断して示すカッタヘッドの要部正
面図。
【図8】(a)および(b)は円周溝形成用チェーンカッタ
の移動機構を示す図7中の水平断面図。
【図9】放射溝形成用チェーンカッタの移動機構を示す
図5中の縦断面図。
【図10】(a)、(b)および(c)は楔形カッタを示す外
観図。
【図11】(a)および(b)は円周溝形成用チェーンカッ
タの位置態様および円周溝の形成態様を示すカッタヘッ
ドおよび切羽の概念図。
【図12】(a)および(b)は円周溝形成用チェーンカッ
タの位置態様および円周溝の形成態様を示すカッタヘッ
ドおよび切羽の概念図。
【図13】(a)および(b)は円周溝形成用チェーンカッ
タの位置態様および円周溝の形成態様を示すカッタヘッ
ドおよび切羽の概念図。
【図14】(a)および(b)は放射溝形成用チェーンカッ
タの位置態様および放射溝の形成態様を示すカッタヘッ
ドおよび切羽の概念図。
【図15】切羽に形成された円周溝および放射溝とブロ
ックとを示す概念図。
【図16】(a)および(b)は切羽に形成されたブロック
を楔形カッタによって剥離させる態様を示す概念図。
【図17】本発明に関わる他のシールド掘進機における
カッタヘッドを示す正面図。
【図18】カッタヘッドの内部構造を概念的に示す図1
7中のXVIII−XVIII線断面図。
【図19】円周溝形成用チェーンカッタの移動機構を示
す概念図。
【図20】放射溝形成用チェーンカッタの移動機構を示
す概念図。
【図21】(a)および(b)は円周溝形成用チェーンカッ
タの位置態様および円周溝の形成態様を示すカッタヘッ
ドおよび切羽の概念図。
【図22】(a)および(b)は放射溝形成用チェーンカッ
タの位置態様および放射溝の形成態様を示すカッタヘッ
ドおよび切羽の概念図。
【図23】切羽に形成された円周溝および放射溝とブロ
ックとを示す概念図。
【符号の説明】
1…シールド掘進機、 10…カッタヘッド、 11…スポーク、 12…面板、 16…楔形カッタ、 20A…第1の円周溝形成用チェーンカッタ、 20B…第2の円周溝形成用チェーンカッタ、 20C…第3の円周溝形成用チェーンカッタ、 20D…第4の円周溝形成用チェーンカッタ、 30A…第1の放射溝形成用チェーンカッタ、 30B…第2の放射溝形成用チェーンカッタ、 30C…第3の放射溝形成用チェーンカッタ、 30D…第4の放射溝形成用チェーンカッタ、 R(a),R(b),R(c),R(d),R(e),R(f),R
(g),R(h),R(i),R(j),R(k)…円周溝、 L…放射溝、 B…ブロック、 W…切羽。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カッタヘッドの正面に格納自在に設け
    られ、切羽の表面に上記カッタヘッドの周方向に沿って
    延びる円周溝を形成する円周溝形成用チェーンカッタ
    と、 上記カッタヘッドの正面に格納自在に設けられ、上記切
    羽の表面に上記カッタヘッドの径方向に沿って延びる放
    射溝を形成する放射溝形成用チェーンカッタとを具備
    し、 上記カッタヘッドに対向する切羽の表面に、上記円周溝
    と上記放射溝とによって囲まれた複数のブロックを形成
    し、上記切羽をブロック状に分割して取り込むことを特
    徴とするシールド掘進機。
  2. 【請求項2】 上記カッタヘッドの正面に設けられ、
    上記円周溝形成用チェーンカッタにより上記切羽に形成
    された円周溝に喰い込んで、上記切羽から上記ブロック
    を剥離させる楔形カッタを備えることを特徴とする請求
    項1記載のシールド掘進機。
  3. 【請求項3】 シールド掘進機のカッタヘッドに設け
    た円周溝形成用チェーンカッタにより、切羽の表面に上
    記カッタヘッドの周方向に沿って延びる円周溝を形成す
    る工程と、 上記カッタヘッドに設けた放射溝形成用チェーンカッタ
    により、上記切羽の表面に上記カッタヘッドの径方向に
    沿って延びる放射溝を形成する工程とを含み、 上記カッタヘッドに対向する切羽の表面に、上記円周溝
    と上記放射溝とにより囲まれた複数のブロックを形成
    し、上記切羽をブロック状に分割して取り込むことを特
    徴とするシールド掘進方法。
  4. 【請求項4】 シールド掘進機のカッタヘッドに設け
    た楔形カッタを、上記円周溝形成用チェーンカッタによ
    り上記切羽に形成された円周溝に喰い込ませて、上記切
    羽から上記ブロックを剥離させることを特徴とする請求
    項3記載のシールド掘進方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105736006A (zh) * 2016-03-22 2016-07-06 大连理工大学 高压水射流全断面岩石掘进机刀盘设计方法
CN108468547A (zh) * 2018-05-16 2018-08-31 华东交通大学 具有楔形开挖面的盾构机土体切削装置及其姿态控制方法

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