JP2001003297A

JP2001003297A - 水解紙

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Publication number: JP2001003297A
Application number: JP11177886A
Authority: JP
Inventors: Akihiko Masubuchi; 明彦増渕; Yuka Tsurumi; 有香鶴見
Original assignee: Wakodo Co Ltd
Current assignee: Wakodo Co Ltd
Priority date: 1999-06-24
Filing date: 1999-06-24
Publication date: 2001-01-09
Anticipated expiration: 2019-06-24
Also published as: JP3078801B1

Abstract

(57)【要約】【課題】湿潤状態にあるときには十分な湿潤引張強度
を示し、かつ、乾燥形態の用品にも対応可能な水解紙の
提供。【解決手段】水溶性高分子と、少なくとも一種の、少
なくとも二個の水酸基が置換したベンゼン核を含有する
化合物とを含有する水解紙。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、大量の水の中に入
れたときには速やかに分解する水解紙に関し、特に、該
水解紙の重量に対し０．５〜１０倍量程度の水に湿潤さ
せた際には、十分な強度を有し、かつ、水洗トイレ等に
おける場合のような大量の水の中に入れた際には速やか
に分解するような水解紙に関する。

【０００２】

【従来の技術】トイレ周辺の清掃用品、おしりの清拭用
品、オムツライナー、女性用の生理用品等に関しては、
衛生上、使用後にトイレに流して廃棄したいという要望
がある。

【０００３】このような要望に応えるものとして、特開
平９−１７０１９３号公報には、水崩壊性シート素材
に、カルボキシル基を有しない水溶性セルロースエーテ
ルを塗工した後、３〜３０重量％の電解質溶液を含浸し
た水崩壊性シートが開示されている。

【０００４】しかし、前記シートは、湿潤引張強度が必
ずしも十分でなく、また、ウエットティッシュの形態に
あるため、乾燥形態の用品には対応できない。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、湿潤
状態にあるときには十分な湿潤引張強度を示し、かつ、
乾燥形態の用品にも対応可能な水解紙を提供することに
ある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、水溶性高分子
と、少なくとも一種の、少なくとも二個の水酸基が置換
したベンゼン核を含有する化合物とを含有する水解紙に
関する。

【０００７】また、本発明は、更に、硫酸ナトリウム、
亜硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、
硫酸亜鉛、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素ア
ンモニウム、炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸
二水素ナトリウム、リン酸水素カリウム、リン酸一水素
ナトリウム、リン酸一水素カリウム及びクエン酸ナトリ
ウムから選択される一種以上の塩類を含有する、前記水
解紙に関する。

【０００８】更に、本発明は、更に水を含有する水解性
ウエットティッシュである、前記水解紙に関する。

【０００９】また、本発明は、水解性ウエットティッシ
ュである場合、更に、硫酸イオン、亜硫酸イオン、炭酸
イオン、リン酸イオン及びクエン酸イオンから選択され
る一種以上のアニオンと、ナトリウムイオン、カリウム
イオン、マグネシウムイオン、亜鉛イオン、アルミニウ
ムイオン、アンモニウムイオン及びカルシウムイオンか
ら選択される一種以上のカチオンとを含有する、前記水
解紙に関する。

【００１０】更に、本発明は、水溶性高分子が、メチル
セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ポリ
ビニルピロリドン、ポリビニルアルコール及びこれらの
誘導体並びにこれらの混合物から選択される、前記水解
紙に関する。

【００１１】また、本発明は、前記化合物が、レゾルシ
ン、ピロカテコール、ピロガロール、フロログルシノー
ル、クロロゲン酸、カフェイン酸、２，４−ジヒドロキ
シ安息香酸、タンニン酸、エラグ酸、ロズマリン酸、ル
チン、クエルセチン、アントラキノン類、アントシアニ
ン類、フラボノイド類、カテキン類、プロシアニジン類
等のポリフェノール類又はこれらの誘導体である、前記
水解紙に関する。

【００１２】

【発明の実施の態様】本発明に係る水溶性高分子は、好
適には、２０℃以上１００℃未満の水１，０００mlに、
１ｇ以上溶解するポリマーである。

【００１３】また、本発明に係る水溶性高分子は、２０
℃における２重量％水溶液の粘度が、好ましくは１５〜
５０，０００mPa・s、より好ましくは１００〜１０，０
００mPa・s、特に好ましくは１，０００〜５，０００mPa
・sである。なお、この粘度は、Ｂ型粘度計測定法（ＢＭ
型：（株）東京計器製）によるものである。

【００１４】本発明に係る水溶性高分子の好適な例とし
ては、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセ
ルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコー
ルやこれらの誘導体｛例えば、これらの塩、エステル、
エーテル｝が挙げられる。より好ましくは、メチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビ
ニルピロリドンである。また、複数種の化合物の混合物
を水溶性高分子として用いてもよい。

【００１５】本発明に係る水溶性高分子は、常法に従っ
て製造されうる。また、例えば、信越化学工業(株)か
ら、「メトローズＳＭ」（メチルセルロース）、「メト
ローズＳＨ」（ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス）、「メトローズＳＥ」（ヒドロキシエチルメチルセ
ルロース）、ダイセル化学工業(株)から、「ＨＥＣダイ
セル」（ヒドロキシエチルセルロース）、「ＣＭＣダイ
セル」（カルボキシメチルセルロース）、日本曹達(株)
から、「ＨＰＣ」（ヒドロキシプロピルセルロース）、
ＩＳＰ社から「ＰＶＰ−Ｋ」（ポリビニルピロリド
ン）、（株）クラレから、「クラレポバール」（ポリビ
ニルアルコール）という商品名で市販されている。

【００１６】本発明に係る水溶性高分子は、水解紙の乾
燥重量を基準として、好適には０．１〜４０重量％、よ
り好適には１〜１５重量％で含有する。

【００１７】次に、本発明に係る、少なくとも二個の水
酸基が置換したベンゼン核を含有する化合物は、非縮合
環化合物でも、縮合環中にベンゼン核が存する化合物で
あってもよいが、いずれにしてもベンゼン核が少なくと
も二個の水酸基で置換されているものであれば、特に限
定されない。また、水酸基の置換位置も特に限定され
ず、オルト位、メタ位、パラ位のいずれをもとりうる。

【００１８】本発明に係る、少なくとも二個の水酸基が
置換したベンゼン核を含有する化合物の好適な例として
は、レゾルシン、ピロカテコール、ピロガロール、フロ
ログルシノール、クロロゲン酸、カフェイン酸、２，４
−ジヒドロキシ安息香酸、タンニン酸、エラグ酸、ロズ
マリン酸、ルチン、クエルセチン等、天然抽出物では、
アントラキノン骨格を有する化合物、アントシアニン骨
格を有する化合物、フラボノイド骨格を有する化合物、
カテキン骨格を有する化合物、プロシアニジン骨格を有
する化合物等のポリフェノール化合物が挙げられる（特
に、お茶に含まれるこれら化合物が好適である）。特に
好適な化合物を以下に示す。

【００１９】

【化１】

【００２０】

【化２】

【００２１】本発明に係る、少なくとも二個の水酸基が
置換したベンゼン核を含有する化合物は、常法により、
製造又は天然物から抽出されうる。例えば、市販品とし
ては、ポリフェノール化合物を含むものとしては、緑茶
抽出物で、サンフード（三共（株）製）、テアフラン
（（株）伊藤園製）、サンフェノン（太陽化学（株）
製）、ポリフェノン（三井農林（株）製）等があり、ウ
ーロン茶抽出物では、サンウーロン（サントリー（株）
製）等があり、リンゴ抽出物では、アップルフェノン
（ニッカウヰスキー（株）製）等があり、ブドウ抽出物
では、グラヴィノール（キッコーマン（株）製）等があ
る。

【００２２】本発明に係る、少なくとも二個の水酸基が
置換したベンゼン核を含有する化合物は、水解紙に二種
以上含有させてもよい。

【００２３】本発明に係る、少なくとも二個の水酸基が
置換したベンゼン核を含有する化合物は、水解紙の乾燥
重量を基準として、好適には０．００１〜３０重量％、
より好適には０．０１〜１０重量％、更に好適には０．
０３〜２重量％で含有させる。

【００２４】水溶性高分子と少なくとも二個の水酸基が
置換したベンゼン核を含有する化合物の組み合わせとし
てより好適な例は、メチルセルロースとレゾルシン、サ
ンフード、テアフラン、サンフェノン、ポリフェノン等
の茶抽出物、アップルフェノン等のリンゴ抽出物等、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースとレゾルシン、サン
フード、テアフラン、サンフェノン、ポリフェノン等の
茶抽出物、アップルフェノン等のリンゴ抽出物等、ポリ
ビニルピロリドンとレゾルシン、サンフード、テアフラ
ン、サンフェノン、ポリフェノン等の茶抽出物、アップ
ルフェノン等のリンゴ抽出物等である。

【００２５】本発明に係る水解紙は、既存の水解紙でよ
く、本質的に水への水解性能を有する繊維であればよく
特に限定されない。例えば、木材パルプ繊維、非木材系
パルプ繊維、レーヨン繊維、ポリエステル繊維が挙げら
れる。また、水解紙は、湿式法や乾式法等の常法により
製造される。

【００２６】本発明に係る水解紙は、更に、硫酸ナトリ
ウム、亜硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシ
ウム、硫酸亜鉛、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウム
カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸
水素アンモニウム、炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、
リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン
酸一水素ナトリウム、リン酸一水素カリウム及びクエン
酸ナトリウムから選択される一種以上の塩類を含有して
もよく、これにより湿潤引張強度において相乗効果が得
られる。これらの塩類の濃度としては、水解紙の乾燥重
量を基準として、０．１〜３０重量％であることが好ま
しく、０．５〜１０重量％であることがより好ましく、
１〜５重量％であることが更に好ましい。

【００２７】本発明の水解紙は、乾燥形態では、オムツ
や生理用品等として使用でき、また、湿潤状態では、ウ
エットティッシュとして使用される。以下では、ウエッ
トティッシュのみについて説明するが、これに限定され
るものではない。

【００２８】本発明の水解紙をウエットティッシュとし
て使用する場合、水解紙に更に水を含有させる。含有さ
せる水の量は、水溶性高分子及び前記化合物含有水解紙
の乾燥重量を基準として、０．５〜１０倍量であること
が好ましく、１〜５倍量であることがより好ましく、
１．５〜３倍量であることが更に好ましい。

【００２９】湿潤状態においては、前記化合物の濃度
は、０．００１〜３０重量％であることが好ましく、
０．０１〜１０重量％であることがより好ましく、０．
０３〜２重量％であることが最も好ましい。

【００３０】前記水解性ウエットティッシュは、更に、
硫酸イオン、亜硫酸イオン、炭酸イオン、リン酸イオン
及びクエン酸イオンから選択される一種以上のアニオン
と、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウム
イオン、亜鉛イオン、アルミニウムイオン、アンモニウ
ムイオン及びカルシウムイオンから選択される一種以上
のカチオンとを含有してもよい。また、溶液中のイオン
濃度としては、水解紙の乾燥重量を基準として、０．１
〜３０重量％であることが好ましく、０．５〜１０重量
％であることがより好ましく、１〜５重量％であること
が更に好ましい。

【００３１】前記化合物とイオンとの組み合わせとして
より好適な例は、レゾルシンと硫酸ナトリウム、硫酸カ
リウム、硫酸マグネシウム、炭酸ナトリウム、リン酸一
水素カリウム、茶抽出物（例えば、サンフード、テアフ
ラン、サンフェノン、ポリフェノン）と硫酸ナトリウ
ム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、炭酸ナトリウ
ム、リン酸一水素カリウム、リンゴ抽出物（例えば、ア
ップルフェノン）と硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫
酸マグネシウム、炭酸ナトリウム、リン酸一水素カリウ
ムである。

【００３２】更に、前記水解性ウエットティッシュは、
必要に応じて、有機溶媒、界面活性剤、殺菌剤、防腐
剤、消臭剤、ｐＨ調整剤、香料等を含有してもよい。有
機溶媒が用いられる場合、例えば、エタノール、イソプ
ロピルアルコール、グリセリン、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、１，３−ブチレングリコ
ール、ポリエチレングリコールが好ましいものとして挙
げられる。

【００３３】前記水解性ウエットティッシュは、好まし
くは、縦強度（ＭＤ）、横強度（ＣＤ）共に２００gf以
上（より好ましくは、ＭＤが３００gf以上でＣＤが２５
０gf以上、更に好ましくはＭＤが４００gf以上でＣＤが
３００gf以上、最も好ましくはＭＤが５００gf以上でＣ
Ｄが３５０gf以上）の湿潤引張強度を有し、また、好ま
しくは５００秒以下、より好ましくは３００秒以下、更
に好ましくは１００秒以下の水解性を有する。

【００３４】なお、本明細書にいう「湿潤引張強度」の
値は、幅２５mm×長さ１００mmの短冊状に裁断された水
解性ウエットティッシュを、万能圧縮引張試験機（例え
ば、オリエンティック社製ＲＴＣ-１２０）を用い
て、引張速度２００mm/min、試験片つかみ５０mmの条件
で引張ることにより測定された、破断時の強度である。
また、本明細書にいう「水解性」の値は、３００mlビー
カー（胴径７８mm、高さ１０３mm）に３００mlの水（水
温２０±５℃）を入れ、直径３５mm、厚さ１２mmの円盤
状の回転子（ナルジーン製、スターヘッド）で６００回
転／分に撹拌し、そこに７０×７０mmに裁断された水解
性ウエットティッシュを撹拌液中に投入し、試験片がほ
ぐれて回転数が５７０回転まで回復するまでの時間であ
る。

【００３５】次に、前記水解性ウエットティッシュの製
造方法を例示する。まず、常法により得られた水解紙
に、水解紙のウェブ形成時又は後に、浸漬やスプレー等
の常法により、水溶性高分子を塗布し乾燥させる。ま
た、少なくとも二個以上の水酸基が置換されたベンゼン
核を含有する化合物をこの段階で水解紙に含有させる場
合は、水溶性高分子と同様にして塗布し乾燥させる。そ
の後、水解紙を湿潤させる溶液を調製し、常法によりこ
の溶液を含浸させる。あるいは、湿潤段階で、少なくと
も二個以上の水酸基が置換されたベンゼン核を含有する
化合物を水解紙に含有させる場合には、湿潤させる溶液
中にこの化合物を含有させる。このようにして、水解性
ウエットティッシュを得ることができる。

【００３６】

【実施例】以下、本発明を実施例により具体化して説明
するが、本発明はこれらの実施例により限定されるもの
ではない。

【００３７】実施例１製紙用の木材パルプ繊維７０重量％及び湿式抄紙用レー
ヨン繊維３０重量％の原料から、製紙装置を用いて秤量
５０g/m²の水解性シートを調製した。また、メチルセル
ロース（信越化学工業（株）製：メトローズＳＭ−１５
００）をエタノール・水混液に２重量％となるように溶
解し、調製した水解紙に対して、６重量％となるように
スプレー塗布し、乾燥してメチルセルロース含有水解紙
を得た。次に、０．２重量％サンフェノン１００Ｓ（太
陽化学（株）製）水溶液を調製し、メチルセルロース含
有水解紙の重量に対し２倍量となるように含浸させ、水
解性ウエットティッシュを得た。

【００３８】更に、水溶性高分子の種類及びフェノール
系化合物の種類並びに濃度を変えて水解性ウエットティ
ッシュを得、湿潤引張強度及び水解性を測定した。その
結果を表１に示す。なお、メチルセルロース含有水解紙
の重量に対し２倍量となるように水を含浸させて得た水
解性ウエットティッシュを比較例１とした。

【００３９】

【表１】

【００４０】実施例２０．２重量％テアフラン９０Ｓ（（株）伊藤園製）のエ
タノール溶液を調製し、メチルセルロース含有水解紙に
対し０．６重量％となるようにスプレー塗布して乾燥し
た。このようにして得た水解紙の重量に対し、２倍量及
び４倍量となるように水を含浸させて水解性ウエットテ
ィッシュを得、湿潤引張強度及び水解性を測定した。そ
の結果を表２に示す。

【００４１】

【表２】

【００４２】実施例３０．２重量％サンフード１００（三共（株）製）に０重
量％、１重量％、３重量％及び５重量％となるように硫
酸ナトリウムを加えた水溶液を調製し、メチルセルロー
ス含有水解紙の重量に対し２倍量となるように含浸さ
せ、水解性ウエットティッシュを得た。更に、０．０５
重量％アップルフェノンＣ１００（ニッカウヰスキー
（株）製）についても同様にして水解性ウエットティッ
シュを得、湿潤引張強度及び水解性を測定した。また、
サンフードやアップルフェノンＣ１００を添加しないも
のを比較例３として試験した。その結果を表３に示す。

【００４３】

【表３】

【手続補正書】

【提出日】平成１２年３月２日（２０００．３．２）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００４３

【補正方法】変更

【補正内容】

【００４３】

【表３】

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】水溶性高分子と、少なくとも一種の、少
なくとも二個の水酸基が置換したベンゼン核を含有する
化合物とを含有する水解紙。
【請求項２】更に硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウ
ム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、硫酸
アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム、炭
酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウ
ム、リン酸二水素カリウム、リン酸一水素ナトリウム、
リン酸一水素カリウム及びクエン酸ナトリウムから選択
される一種以上の塩類を含有する、請求項１記載の水解
紙。
【請求項３】該水解紙が更に水を含有する水解性ウエ
ットティッシュである、請求項１記載の水解紙。
【請求項４】更に、硫酸イオン、亜硫酸イオン、炭酸
イオン、リン酸イオン及びクエン酸イオンから選択され
る一種以上のアニオンと、ナトリウムイオン、カリウム
イオン、マグネシウムイオン、亜鉛イオン、アルミニウ
ムイオン、アンモニウムイオン及びカルシウムイオンか
ら選択される一種以上のカチオンとを含有する、請求項
３記載の水解紙。
【請求項５】水溶性高分子が、メチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチル
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、カルボキシエチルセルロース、ポリビニルピロリド
ン、ポリビニルアルコール及びこれらの誘導体並びにこ
れらの混合物から選択される、請求項１〜４のいずれか
一項記載の水解紙。
【請求項６】該化合物が、レゾルシン、ピロカテコー
ル、ピロガロール、フロログルシノール、クロロゲン
酸、カフェイン酸、２，４−ジヒドロキシ安息香酸、タ
ンニン酸、エラグ酸、ロズマリン酸、ルチン、クエルセ
チン、アントラキノン類、アントシアニン類、フラボノ
イド類、カテキン類、プロシアニジン類又はこれらの誘
導体である、請求項１〜５のいずれか一項記載の水解
紙。