JP2001001768A - 能動型振動除去システムの制御方法 - Google Patents

能動型振動除去システムの制御方法

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JP2001001768A
JP2001001768A JP11177395A JP17739599A JP2001001768A JP 2001001768 A JP2001001768 A JP 2001001768A JP 11177395 A JP11177395 A JP 11177395A JP 17739599 A JP17739599 A JP 17739599A JP 2001001768 A JP2001001768 A JP 2001001768A
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JP11177395A
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Hiroyuki Ichikawa
浩幸 市川
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Sumitomo Riko Co Ltd
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  • Vibration Prevention Devices (AREA)
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  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンマウントの温度変化によるアクチュ
エータのインピーダンス変化に対し、フィルタ係数の最
適値からのずれを安価に是正する。 【解決手段】 試験車両に対して、適応制御方法を用
い、制御対象周波数帯域における最適フィルタ係数によ
り振幅及び位相補償された出力信号を基準電流値として
検出して、これを記憶した電流データROM32を作製
する。量産車に電流データROMを搭載し、出力信号を
電流値として検出する電流検出部33を設ける。所定周
波数の出力信号を電流値Iとして検出し、電流データR
OMから読み出された所定周波数での基準電流値I
を比較し、その差の絶対値が誤差Δより小さいときは、
電流値Iに基くフィルタ係数により出力信号の振幅及び
位相補償を行い、誤差Δより大きいときは、基準電流値
に基くフィルタ係数により出力信号の振幅及び位相
補償を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体の振動を能動
的に抑制するための能動型振動除去システムの制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車におけるアクチュエータを
搭載したエンジンマウントの能動制御方法としては、例
えば図9、図10に示すように、試験用車両E(以下、
試験車と記す)の制御装置75に、遅延調和シンセサイ
ザ最小平均自乗フィルタ(以下、DXHS LMSフィルタと記
す)である適応制御部90を適応して、任意の回転数
(周波数)毎の最適フィルタ係数を求めてデータテーブ
ルとして記憶し、この記憶されたデータテーブル96を
ROMの形で取り出して、図7、図8に示すように、試
験車Eと同一種類の量産用車両M(以下、量産車と記
す)の制御装置70に適応して、能動制御を行うように
していた。すなわち、信号源である自動車のエンジン等
の振動発生源81から、クランク軸回転パルス等をセン
サ12により取り出して、制御部71の周波数判定部9
1にて制御対象周波数ωであることを判定し、制御対象
周波数ωの制御対象信号を選択して出力する。この信号
xは、データテーブル96のフィルタ係数を用いて出力
部97により振幅補償及び位相補償され、かつ正弦波信
号に合成されて出力される。出力信号yは、制御対象系
93(伝達関数G)を通過し、遅延信号zとして出力さ
れ、この遅延信号zにより、エンジンの振動等である伝
達系82(G′)を経た外力dの抑制が行われる。実際
には、図7に示すように、制御部71の出力はパワーア
ンプ72により増幅されてアクチュエータ23に入力さ
れる。これにより、制御装置70において、振動検出用
のセンサを省略できると共に、制御装置70の構成を適
応制御装置に比べて簡略化でき、制御コストを大幅に低
減することができた。
【0003】ここで、DXHS LMSフィルタを用いた適応制
御方法は、適応最小平均自乗フィルタ(Filtered-X LM
S)におけるフィルタ係数の演算量を低減するものであ
り、以下のようにして行われる。この適応制御では、図
10に示すように、信号源である自動車のエンジン等の
振動発生源81から、クランク軸回転パルス等をセンサ
12により取り出して、周波数判定部91にて制御対象
周波数ωであることを判定し、制御対象周波数ωの制御
対象信号を選択し、適応フィルタW92に出力する。入
力信号xは、適応フィルタW92のフィルタ係数により
振幅補償及び位相補償され、かつ正弦波信号に合成され
て出力される。出力信号yは、制御対象系93(伝達関
数G)を通過し、遅延信号zとして出力される。遅延信
号zはエンジンの振動等である伝達系82(G′)を経
た外力dが加算され、観測値としてセンサにより検出さ
れる。振動制御においてはセンサの検出値の目標は0で
あり、目標との差が誤差信号eになる。この誤差信号e
(n)と予め規定された推定伝達関数94の推定値を用
い、デジタルフィルタ95(DXHS LMS)により適応フィ
ルタWが以下に示すように逐次更新される。すなわち、
時刻nにおける制御の対象となる周期性を持った信号d
(n)(目標信号)を下記数1により表す。
【0004】
【数1】
【0005】なお、Lは基本波に起因する調和成分の次
数を表し、Tはサンプリング周期を、ω* は制御対象信
号の角周波数を、ak*及びφk*はそれぞれk次の制御対
象信号の振幅及び位相を表す。このときM次(M<L)
の出力信号z(n)は、下記数2となる。
【0006】
【数2】
【0007】なお、ωは出力信号の角周波数を、ak及
びφkはそれぞれk次の出力信号の振幅及び位相を表
す。上記角周波数ω*は、上記外部センサによるクラン
ク軸回転パルス信号やイグニッションパルス信号といっ
た既知の入力信号からなり、出力信号の角周波数ωと等
しいとする。ここで、瞬間自乗平均誤差Jは、下記数3
で表され、また時刻nにおけるフィルタ係数W(n)
は、振幅と位相の関数として下記数4によって表され
る。
【0008】
【数3】 J=e2(n)=(z(n)+d(n))2
【0009】
【数4】W(n)=[・・・ak(n)・・・,・・・
φk(n)・・・]T
【0010】そして、上記数3及び数4を用いて勾配ベ
クトル▽(n)を求めると、下記数5のように表され
る。
【0011】
【数5】
【0012】ここで、振幅及び位相はそれぞれ独立して
計算されるため、フィルタ係数更新のための更新式にお
いて振幅及び位相のステップサイズパラメータはそれぞ
れμa、μpと表される。従って、フィルタ係数の更新
式は下記数6のようになる。
【0013】
【数6】
【0014】このように更新されたフィルタ係数は、デ
ータテーブルROM96に記憶される。以上に示したよ
うに、上記アルゴリズムにおいては、係数更新のための
畳み込み演算を必要とせず、参照信号の生成においても
畳み込み演算は不要であり、そのため、周期性の振動あ
るいは騒音において、その基本波とその高次成分を制御
対象とした場合に、入力に外部からの高調波信号を必要
としない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フィルタ係
数データを用いたエンジンマウントの能動的な振動制御
の場合、マウント周囲の温度変化によってアクチュエー
タのインピーダンスが変化するため、適用するフィルタ
係数が最適値からずれることになり、制御にバラツキが
発生するという問題がある。このようなアクチュエータ
のインピーダンスの温度変化に対応するために、所定の
温度範囲毎に複数のフィルタ係数データを用意し、周囲
温度に応じて使用するフィルタ係数データを切り替える
ようにする方法がある。しかし、そのためには多数のフ
ィルタ係数データを記憶するための大容量の記憶装置が
必要になるため記憶装置の価格が非常に高価になり、さ
らに、温度センサも用意する必要があるため、自動車用
として安価な振動制御装置を提供することが困難とな
る。
【0016】本発明は、上記した問題を解決しようとす
るもので、車両周囲の温度変化によるアクチュエータの
インピーダンス変化に対し、適用するフィルタ係数の最
適値からのずれを安価に是正することができる能動型振
動除去システムの制御方法を提供することを目的とする
ものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、上記請求項1に係る発明の構成上の特徴は、車両の
振動発生源からの周期性のパルス信号に基づく入力信号
を、振幅補償係数及び位相補償係数の関数であるフィル
タ係数を用いて振幅及び位相補償を行い、その出力信号
が車両の制御対象系の伝達関数を通過した後、伝達関数
による遅延信号により振動発生源からの外力を抑制する
能動型振動除去システムの制御方法において、所定の試
験用車両に対して、適応制御方法を用い、振動抑制の制
御対象となる周波数帯域における最適フィルタ係数によ
り振幅補償及び位相補償された出力信号を所定周波数毎
に基準電流値として検出して、最適フィルタ係数に対応
して基準電流値を記憶した記憶装置を予め作製しておく
こととし、試験用車両と同種の制御対象車両に記憶装置
を搭載すると共に、出力信号を電流値として検出する電
流検出手段を設け、制御対象車両における所定周波数の
出力信号を電流検出手段により電流値として検出し、電
流値を記憶装置から読み出された所定周波数での基準電
流値と比較し、電流値と基準電流値との差の絶対値が、
予め規定の誤差より小さいときは、電流値に基くフィル
タ係数により出力信号の振幅及び位相補償を行い、規定
の誤差より大きいときは、基準電流値に基くフィルタ係
数により出力信号の振幅及び位相補償を行うようにした
ことにある。
【0018】上記のように構成した請求項1に係る発明
においては、車体振動の適応制御方法を用い、所定の試
験用車両に対して、予め振動抑制の制御対象となる周波
数帯域において、所定周波数毎に最適フィルタ係数によ
り振幅補償及び位相補償された出力信号を電流値として
検出して基準電流値とし、この基準電流値データを記憶
した記憶装置が作製される。試験用車両と同一種類の制
御対象車両の制御部に、この記憶装置が搭載され、かつ
出力信号の電流値を検出する電流検出手段が設けられ
る。そして、制御対象車両における所定周波数の出力信
号を電流検出手段により電流値として検出し、この電流
値と記憶装置から読み出された所定周波数での基準電流
値とが比較される。電流値と基準電流値との差の絶対値
が、予め規定の誤差より小さいときは、検出された電流
値に基くフィルタ係数により出力信号の振幅及び位相補
償が行われ、規定の誤差より大きいときには、基準電流
値に基くフィルタ係数により出力信号の振幅及び位相補
償が行われる。これにより、周囲温度の変化によらず出
力信号の電流値に応じて記憶装置の基準電流値と比較す
ることにより出力信号の最適な振幅及び位相を決定で
き、適正な振動制御を行うことができる。この記憶装置
は、温度変化によらず、最適フィルタ係数の出力信号を
電流値として検出した結果を記憶したものであるので、
その結果、複数の温度範囲毎にデータを記憶する場合に
比べて記憶容量を大幅に低減できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を用いて説明すると、図1は、同実施形態を適用した量
産される4サイクルガソリンエンジン車M(以下、量産
車と記す)の振動除去システムを概略的に示したもので
あり、図2は振動除去のための能動制御構成をブロック
図により示したものである。また、図5は、振動除去シ
ステムの要部である記憶装置である電流データROM3
2を作製するための4サイクルガソリンエンジン車の振
動除去用のDXHS LMSフィルタを用いた制御システムを概
略的に示したものであり、図6は、DXHS LMSフィルタを
用いた適応制御システムをブロック図により示したもの
である。
【0020】量産車Mは、車体10にアクチュエータ搭
載エンジンマウント(以下、エンジンマウントと記す)
20を搭載している。エンジンマウント20は、図3に
示すように、筒状のケース21内に、防振ゴム22と、
防振ゴム22の下方にエンジンの動的変位を電気的に制
御するアクチュエータ23を備えている。防振ゴム22
は、ケース21の軸方向中間位置にて内壁に固定される
と共に、固定金具24に取り付けられている。固定金具
24には、防振ゴム22のストッパ部22aが、ケース
21の一端(図示上端)に向けて設けられている。固定金
具24の軸心位置には、固定軸25が軸方向に向けて取
り付けられており、その先端がケース21の一端側に設
けた貫通穴21aから突出している。ケース21の他端
には、固定軸26が設けられている。エンジンンマウン
ト20は、軸方向を上下に向けて車体10内に配設さ
れ、固定軸26によって車体10に固定され、固定軸2
5にエンジン11を取り付けることにより、エンジン1
1を支持している。エンジン11のクランク軸には、回
転パルスセンサ12が設けられており、回転パルスセン
サ12は、クランク軸回転パルス信号を出力し、これに
基づいて後述する制御部31は、出力信号の基本周波数
を決定する。
【0021】振動除去システムは、制御装置30を設け
ており、制御装置30は、マイクロコンピュータ等より
なる制御部31を備えている。制御部31は、振動発生
源からのパルス入力信号sを受けてその制御周波数f
(k=1〜kの所定の数)を決定する周波数判定部4
2と、入力信号xの振幅a及び位相φを決定して正弦波
信号yとして出力する出力部43と、出力信号yの通過
により遅延信号zを出力する制御対象系伝達関数G44
を備えている。制御部31には、適応制御のフィルタ係
数の最適データを対応した出力信号の電流値である基準
電流値を記憶した電流データROM32が格納されてお
り、また、出力信号の電流値を検出する電流検出部33
が設けられている。電流検出部33としては、シャント
抵抗あるいは電流センサを用いることができる。そのう
ち、シャント抵抗については、自動車のフェールセーフ
用の抵抗を利用することができるので、別途用意する必
要はなく、一層安価に活用することができる。この制御
部31は、図4に示す「振動制御プログラム」を実行す
るものである。
【0022】制御部31の入力側には、上記回転パルス
センサ12が接続されている。また、制御部31の出力
側には、パワーアンプ34を介してエンジンマウント2
0のアクチュエータ23が接続されている。
【0023】次に、適応制御のフィルタ係数の更新デー
タに対応した電流値を記憶した電流データROMの作成
について説明する。電流データROMの作成システム
は、上記図5及び図6に示すように、作成対象車量であ
る試験車Eには、上記量産車Mと同様の構成に加えて、
シート13にピックアップ加速センサ14が取り付けら
れている。ピックアップ加速センサ14は、エラー信号
を出力し、またシステムの位相特性も予め測定して出力
するものである。回転パルスセンサ12及びピックアッ
プ加速センサ14は、制御装置35の制御部36に接続
されている。制御部36には、DXHS-LMSフィルタである
適応制御部37が設けられており、適応制御部37には
適応フィルタW62の出力側に上記電流検出部33が接
続されている。電流検出部33には、電流値を記憶する
上記電流データROM32が接続されている。
【0024】この作製システムにおいては、上記したよ
うに、DXHS-LMS適応制御を実行し、制御対象となる周波
数帯域において周波数をスィープさせることにより、任
意の周波数fにおける更新された最適フィルタ係数が
得られる。そして、更新された最適フィルタ係数の出力
信号yについて、電流検出部33を介してその電流値が
電圧に変換された形でフィルタ係数に対応して電流デー
タROM32に記憶される。その後、電流データROM
32が試験車Eから取り外されて、図1に示すように、
量産車Mの制御装置30に格納される。
【0025】つぎに、電流データROM32が搭載され
た量産車Mの、エンジンマウント20の振動制御につい
て説明する。制御部31は、イグニッションスイッチの
オンに応じてプログラムの実行を開始し、振幅a、位相
φ、及び電流誤差Δ等の変数の初期設定を行う(ステッ
プ100,101)。振動発生源からのパルス入力信号
sを受けてその制御周波数f (k=1〜k)が決定
される(ステップ102,103)。つぎに、制御部3
1の出力部43で、信号の振幅と位相が決められている
か否かが判定され、ここでは振幅a及び位相φが決めら
れていないので、初期値a、φに決定され出力信号
yが出力される(ステップ104〜106)。つづい
て、電流検出部33において出力信号yの電流値I(電
圧に換算される)が検出され、さらに電流データROM
32から周波数fにおける基準電流値Iが読み出さ
れ、測定された電流値Iと比較される(ステップ107
〜109)。電流値Iと基準電流値I との差の絶対値
が誤差Δの範囲内であれば、ステップ109において
「YES」と判定されて出力信号yの振幅a及び位相φ
は維持され、ステップ102以下の振動制御が繰り返さ
れる。ここで、出力信号yの振幅a及び位相φは維持さ
れているので、ステップ104においては「YES」と
の判定の基にプログラムがステップ106に移され、以
後のステップの処理が行われる。
【0026】エンジン11周囲の温度変化によりアクチ
ュエータ23のインピーダンスが変化し、それに伴い電
流値Iが変化し、基準電流値Iとの差の絶対値がΔよ
り大きくなると、ステップ109にて「NO」との判定
の基にプログラムはステップ110に移され、振幅a及
び位相φが、基準電流値Iの振幅a及び位相φ
更新され、出力yも更新される。すなわち、周囲温度の
変化に拘らず、出力信号の電流値Iと電流データROM
32の基準電流値Iと比較することにより出力信号の
最適な振幅及び位相を決定することができる。その結
果、温度変化によるアクチュエータ23のインピーダン
スの変動に拘らず、フィルタ定数に対応する電流値を記
憶する電流データROM32の記憶容量を増大させる必
要がないので、安価に適正な振動制御を行うことができ
る。
【0027】なお、上記各実施形態においては、エンジ
ンの回転パルス信号を用いているが、その他エンジンコ
ントロールユニット等から得られるエアコンオンオフ、
シフトポジション、水温等の車両の状態検出信号から、
それらの状態毎の最適フィルタを得て、それによって更
新された出力信号を電流値として記憶することにより、
さらに安定な能動制御を行うことも可能である。また、
上記各実施形態においては、適応フィルタとしてDXHS L
MSフィルタを用いているが、Filtered-X LMSフィルタ等
の他の適応フィルタを用いてもよい。
【0028】
【発明の効果】上記請求項1の発明によれば、出力信号
の振幅及び位相制御を、最適フィルタ係数に更新された
出力信号に対し、その電流値として記憶しておき、電流
の測定値と記憶値を比較することにより行うようにし
た。その結果、周囲温度の変化に対しても記憶装置の記
憶容量を増加させる必要がなく、制御を正確にかつ安価
に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両の振動除去シス
テムを概略的に示す模式図である。
【図2】同振動除去システムの能動制御構成を概略的に
示すブロック図である。
【図3】能動制御に用いるアクチュエータ搭載エンジン
マウントを示す一部断面図である。
【図4】図1に示す制御部により実行される「振動制御
プログラム」のフローチャートである。
【図5】図1に示す電流値を記憶した電流データROM
を得るための適応制御システムを適用した車両の一部を
示す模式図である。
【図6】同適応制御システム(DXHS LMS)を示すブロッ
ク図である。
【図7】従来例である車両の振動除去システムを概略的
に示す模式図である。
【図8】同振動除去システムの能動制御構成を示すブロ
ック図である。
【図9】適応制御のフィルタ係数の更新データを記憶し
たデータテーブルROMを得るための適応制御システム
を適用した車両の一部を示す模式図である。
【図10】同適応制御システム(DXHS LMS)を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
10…車体、11…エンジン、12…回転パルスセン
サ、14…ピックアップ加速センサ、20…アクチュエ
ータ搭載エンジンマウント、21…ケース、22…防振
ゴム、23…アクチュエータ、30…制御装置、31,
36…制御部、32…電流データROM、33…電流検
出部、37…適応制御部、40…振動発生源、41…信
号伝達系、42…周波数判定部、44…制御対象系(伝
達関数G)、51…振動発生源、52…信号伝達系、6
1…周波数判定部、62…適応フィルタW、63…制御
対象系(伝達関数G)、64…制御対象系(推定伝達関
数)、65…デジタルフィルタ(DXHS LMS)。
フロントページの続き Fターム(参考) 3D035 CA21 CA34 CA37 3J048 AA02 AB09 AD02 CB21 EA36 5H004 GA15 GA34 GB12 HA12 HB08 HB09 HB14 JB03 KA69 KB21 KC12 LA17 LA20 LB05 MA05 MA11 5J023 DA00 DB01 DC03 DC06 DD07

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の振動発生源からの周期性のパルス
    信号に基づく入力信号を、振幅補償係数及び位相補償係
    数の関数であるフィルタ係数を用いて振幅及び位相補償
    を行い、その出力信号が車両の制御対象系の伝達関数を
    通過した後、該伝達関数による遅延信号により前記振動
    発生源からの外力を抑制する能動型振動除去システムの
    制御方法において、 所定の試験用車両に対して、適応制御方法を用い、振動
    抑制の制御対象となる周波数帯域における最適フィルタ
    係数により振幅補償及び位相補償された出力信号を所定
    周波数毎に基準電流値として検出して、該最適フィルタ
    係数に対応して該基準電流値を記憶した記憶装置を予め
    作製しておくこととし、 前記試験用車両と同種の制御対象車両に前記記憶装置を
    搭載すると共に、出力信号を電流値として検出する電流
    検出手段を設け、 該制御対象車両における所定周波数の出力信号を前記電
    流検出手段により電流値として検出し、該電流値を前記
    記憶装置から読み出された該所定周波数での基準電流値
    と比較し、該電流値と基準電流値との差の絶対値が、予
    め規定の誤差より小さいときは、該電流値に基くフィル
    タ係数により前記出力信号の振幅及び位相補償を行い、
    前記規定の誤差より大きいときは、前記基準電流値に基
    くフィルタ係数により前記出力信号の振幅及び位相補償
    を行うようにしたことを特徴とする能動型振動除去シス
    テムの制御方法。
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