JP2001001231A - 勾配の接合より成る彫込み部の加工データ生成方法 - Google Patents

勾配の接合より成る彫込み部の加工データ生成方法

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JP2001001231A
JP2001001231A JP11174263A JP17426399A JP2001001231A JP 2001001231 A JP2001001231 A JP 2001001231A JP 11174263 A JP11174263 A JP 11174263A JP 17426399 A JP17426399 A JP 17426399A JP 2001001231 A JP2001001231 A JP 2001001231A
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JP11174263A
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Hirofumi Kasai
裕文 笠井
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、NCマシニングセンタにおいて、複
数の勾配が接合した彫込み部の接合部の仕上り面を正確
で美しく加工するための加工データを生成することを課
題とする。 【解決手段】本発明の加工データ生成方法は、A面とB
面が接合した接合部Cを有する彫込み部70の加工デー
タを生成する場合、先ずA面とB面が接合した接合部C
の加工データを生成する。次に、前記接合面Cのツール
パスデータをY方向に指定ピッチ送りでずらせば、A面
を仕上げる加工データを生成することができ、YZ方向
に指定ピッチ送りでずらして削れば、B面を精度よく仕
上げる加工データを生成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、CAD/CAMに
よる3次元形状データからNCマシニングセンタにて自
動加工するためのプログラムデータを生成する手法に関
する。
【従来の技術】例えば、複雑な曲面を有する樹脂金型の
コア部をNC加工する場合においても、ならいなどを使
わずに、CADデータから作成されたNCデータを用い
てワークの表面を直接加工している。その場合に、NC
マシニングセンタにより複数の勾配の接合より成る彫込
み部を自動切削加工するには、図2のハッチング部にし
めすように、指定した勾配方向に沿って加工していくと
どうしても加工が困難な領域(ハッチング領域)があ
り、勾配が複数からなる彫込み部の場合は、指定した勾
配に沿って加工していくと、勾配と勾配の接合部が加工
困難となり、勾配に応じた適当な形状で切削し、仕上り
面もきれいなものとはならなかった。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述するよ
うな欠点を解消すべく発明されたもので、複数の勾配が
接合した彫込み部の勾配同士の接合部の仕上り面をきれ
いに自動切削加工するための加工データを生成する方法
を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】本願の発明は、3次元デ
ータに基づく数値制御工作機械に所定切削工具を装着し
て、複数の勾配の接合より成る彫込み部の自動切削加工
するための加工データ生成方法であって、前記勾配間に
存在する接合部の加工データを生成する工程と、該加工
データを使用して、前記接合部から指定した勾配方向に
指定ピッチでずらして加工する加工データを生成する工
程とを有することを特徴とするものである。
【実施例】次に、本考案に係る勾配の接合よりなる彫込
み部70の加工データを生成する方法について説明す
る。図1は、NCマシニングセンタ10に切削工具20
を装着し、工作物30を切削している様子を表した正面
図である。工作物30は、NCマシニングセンタ10の
テーブル40上にセットされ、テーブル40が3次元デ
ータに基づき移動し、NCマシニングセンタヘッド50
から下方へ突設したヘッド軸60に装着された切削工具
20が回転して切削する。図2に示すような、A面とB
面が接合した接合部C(ハッチング部)を有する彫込み
部70の加工データ(工具データ及びツールパスデー
タ)を生成する場合、従来においては、A面方向から所
定ピッチで切削していくか、あるいはB面方向から所定
ピッチで切削していくことが多く、いずれにしても、接
合面Cにおいては、A面あるいはB面の延長として切削
するか(方法1)、A面、接合部C、B面の夫々の加工
データを作成して、夫々に、あるオフセット量を与え
て、形状全てに対してオフセット処理を行う方法(方法
2)が行われていた。前記方法1のA面あるいはB面の
延長として加工する方法は、勾配面の延長として、おお
よそのアールとか角度の繋がりとして加工データを作成
するため、図面に基づいた正確な切削を行うことができ
ない。特に、図面に明記していない接続面や公差内に含
まれる接続面の場合にはこのような方法でも行うことが
できるが、指定された接続面を正確に切削する場合に
は、このような方法では正確な、美しい仕上り面を得る
ことは難しい。また方法2の、A面と接合面Cあるいは
接合面CとB面の間の形状にオフセット処理を施す方法
は、あるオフセット量を与えた場合に、形状全てにオフ
セット処理を行うと加工に無関係な面にまでオフセット
がかかり効率が良くないと考えられるため、ある程度オ
フセット処理面を限定する方法がとられるが、過切削や
未切削の原因となる。いずれにしても、方法2の場合
は、データ量が多いため、構造が複雑になると、多くの
加工データとなり、非常に煩雑になる。そこで、本発明
の加工方法としては、図3(D−D断面)に示すよう
に、 (1)接合部Cの加工データを生成する。例えば、R1
0のコーナRに仕上げるのであれば、φ20のボールエ
ンドミル20にて(図3破線部)、R10の接合面Cの
加工データを作成する。 (2)次に、図4(E−E断面)に示すように、前記接
合面Cの加工データをY方向に指定ピッチ送りでずらせ
ば、A面を仕上げることができ、YZ方向に所定ピッチ
送りでずらして削れば、B面を精度よく仕上げることが
できる。すなわち、本願発明は、従来のような加工デー
タを多く用いて、オフセット処理を行わなくても、簡単
な方法で彫込み部70の切削を精度良く、美しく仕上げ
ることができる。 また、本発明の加工方法において、例えば、接合部C
が、角として仕上げるのであれば、平頭エンドミルに
て、接合部Cの加工データを作成する。
【発明の効果】本考案によれば、NCマシニングセンタ
に切削工具を装着して、複数の勾配面が接合した彫込み
部を切削加工する場合に、勾配面同士の接合部の仕上り
面をきれいに、精度良く自動切削加工することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加工データをNCマシニングセンタ1
0で実行して、ヘッド軸60に装着した切削工具20で
工作物30を加工している様を表した概略図である。
【図2】本発明の1実施例で、複数の勾配(A面2及び
B面3)が接合した彫込み部1を、工作物30を、ボー
ルエンドミルで切削している様子を表した斜視図であ
る。
【図3】同じく、接合面Cを、ボールエンドミルにて生
成した加工データにて切削する様子を示した、図2のD
−D断面図である。
【図4】同じく、図3の接合面Cの加工データを、A面
方向(Y方向)及びB面方向(ZY方向)に指定ピッチ
でずらして加工データを作成し、彫込み部70を切削す
る様子を示した、図2のE−E断面図である。
【符号の説明】
10 NCマシニングセンタ(数値制御工作機械) 20 ボールエンドミル(切削工具) A,B A面、B面(勾配部) 70 彫込み部 C 接合部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3次元データに基づく数値制御工作機械に
    所定切削工具を装着して、複数の勾配の接合より成る彫
    込み部の自動切削加工するための加工データ生成方法で
    あって、 前記勾配間に存在する接合部の加工データを生成する工
    程と、該加工データを使用して、前記接合部から指定し
    た勾配方向に指定ピッチでずらして加工する加工データ
    を生成する工程とを有することを特徴とする勾配の接合
    より成る彫込み部の加工データ生成方法。
JP11174263A 1999-06-21 1999-06-21 勾配の接合より成る彫込み部の加工データ生成方法 Pending JP2001001231A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020508886A (ja) * 2017-02-14 2020-03-26 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 微細構造を製造するためのエンドミル加工法、微細構造を含むツール、及び微細構造

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