JP2001001125A - 成形金型及び成形方法 - Google Patents

成形金型及び成形方法

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JP2001001125A
JP2001001125A JP11167865A JP16786599A JP2001001125A JP 2001001125 A JP2001001125 A JP 2001001125A JP 11167865 A JP11167865 A JP 11167865A JP 16786599 A JP16786599 A JP 16786599A JP 2001001125 A JP2001001125 A JP 2001001125A
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Japan
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die
punch
cavity
alloy
metal
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JP11167865A
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English (en)
Inventor
Naozumi Hatada
直純 畑田
Makoto Iida
誠 飯田
Masakazu Ogawa
雅和 小川
Yohei Asakawa
洋平 浅川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属及びその合金の射出成形及びダイキャスト
において、段差部や窓がある場合、その成形のための中
子の周囲を材料が流れ、未充填やウエルドラインの発生
の確率が高くなる。また別工程で段差部や窓部を成形す
るとその分コスト高になる。また、特にマグネシウム合
金などの場合、加熱して加工する必要があるために設備
と加熱工程が必要となり、さらにコスト高となる。 【解決手段】溶融した金属及びその合金またはプラスチ
ックを金型のキャビティに射出充填あるいは鋳込んだ後
に、ポンチにより張出しやせん断加工を行う。また同じ
金型内で段差部や窓部の加工を行う。また特にマグネシ
ウム合金については、その際に必要な加熱工程が省け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属及びその合金
またはプラスチックの射出成形及びダイキャスト成形金
型及び成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属及びその合金またはプラスチックの
射出成形及びダイキャストにおいては、図2に示すよう
に成形金型1が可動型2と固定型3により構成され、成
形品形状のキャビティ4が形成された成形金型1に金属
及びその合金またはプラスチックを溶融あるいは半溶融
(固相と液相の混在)状態にしてスプル5及びゲート6を
通して、キャビティ4に射出充填あるいは鋳込むことに
より、製品を成形している。流動性を確保するために、
ダイキャストでは金属及びその合金を溶融点よりもかな
り高い温度で鋳込む方法が行われている。また、射出成
形においては、金属及びその合金を半溶融の固相と液相
の混在状態として高速、高圧で金型のキャビティに射出
充填する方法が行われている。これは、金属及びその合
金を半溶融の固相と液相の混在状態とすることにより、
いわゆるチクソトロピー状態により、流動性を確保しよ
うというものである。しかし、実際には薄肉で段差部や
空間部を含む複雑形状の場合、入れ駒の周囲を樹脂が回
り込む必要があり、未充填状態となったり、ウエルドラ
インが発生する場合が多い。
【0003】またマグネシウム合金などでは常温での成
形性が悪く、段差部などの成形はダイキャストや射出成
形によることが多いが、上述のように複雑形状のため成
形条件が難しい。また特開平6-55230号公報に記載され
ているように、板材を成形性が改善する473から57
3Kを含む温度範囲で加熱を行い、プレス成形などを行
う方法があるが、設備や工程増加によるコスト増加の点
から問題が多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、薄肉
で段差部や空間部を含む複雑形状の場合にも、未充填や
ウエルドラインの発生を抑止するとともに、マグネシウ
ム合金などの常温での成形性の悪い材料についても、後
のプレス工程を必要としない、低コストで信頼性の高い
成形金型及び成形方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明はキャビティの対抗する面に対となるパンチ
を配し、成形後パンチを駆動することにより、段差部や
窓部を成形するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる実施例を図
面を用いて説明する。
【0007】図1に成形金型1のキャビティの薄肉部6
の表面にパンチ7及びパンチ8を設けた本発明による実
施例を示す。パンチ7及びパンチ8はそれぞれその背面
に埋め込まれた油圧シリンダ9および10により駆動さ
れる。
【0008】成形金型1は可動型2と固定型3により構
成され、キャビティが形成されている。射出成形機ある
いはダイキャストマシーン(ここでは図示せず)により溶
融あるいは半溶融状態にされた金属及びその合金プラス
チックは成形金型1のスプル5及びゲート6を通して、
キャビティに射出充填あるいは鋳込まれる。
【0009】図3にこの後段差部を成形する工程を示
す。上記成形後、パンチ7を突き出すことによりパンチ
8を後退させ、段差部16を成形する。この場合、パン
チ8はパンチ7の輪郭(断面寸法)から素材板厚の1か
ら2倍程度大きくしておく。長方形の場合各辺が板厚の
2から4倍長くなることになる。また、張出し時に側壁
を必ずしも垂直に近くする必要がなければ、パンチ8の
断面寸法は2倍以上であっても張出し成形は可能であ
る。
【0010】図4に素材を射出成形後、窓部14を成形
している工程を示す。この場合、せん断を行うためにク
リアランスを設ける必要から、パンチ8はパンチ7の輪
郭から素材板厚の0から30%程度大きくしておく。長
方形の場合各辺が板厚の0から60%長くなることにな
る。
【0011】従来方式により窓部を設けた場合の材料の
流れの様子を図5に示す。窓部には中子を配置している
ことから、ゲートより送り込まれた材料は窓部の周囲を
回り、材料が出会ったところにウエルドラインを生じる
確率が高くなる。また、流動長が長くなることから、成
型品の厚さが薄い場合、未充填となる確率も高くなる。
上記した現象は段差部の周辺でもほぼ同様に生じる。
【0012】これに対し、本発明の場合を図6に示す。
窓部は材料がほぼ固化したのちに打抜けば良く、この
ため上記したウエルドラインなどの不良が生じにくくな
る。また成形条件が簡単になるため、金型の設計工数や
修正回数の削減が可能である。
【0013】材料としてマグネシウム合金を用いる場
合、常温での成形性が悪く、張出し等を行った場合、割
れなどにより十分な成形ができない。図7は代表的なマ
グネシウム合金AZ31の成形性を示す実験結果である
(金子他、平成9年度塑性加工春期講演会、講演論文
集、41、42頁)。縦軸はエリクセン値を示し、大きいほ
ど張出し性が良いことを示す。この結果、マグネシウム
合金は475から575Kで張出し性が最大となってい
る。
【0014】そこでマグネシウム合金を射出成形あるい
はダイキャストしたのち、素材温度が475から575
Kあるいはこの近くの温度になった際に張出しを行うこ
とにより、張出し量を極めて大きくでき、段差部の段差
を大きく取ることができる。
【0015】また、同じ金型内で加工を行うため、別工
程でプレス加工等を行う必要がなくなり、またその際に
必要な加熱工程が省けるため、設備費、加工費共に大幅
なコスト削減が期待できる。このことは、窓部のせん断
加工についても同様である。
【0016】本実施例ではパンチの駆動に油圧を用いる
こととしたが電動モータなどを用いても良い。
【0017】また、金型の外側からくさびを押込みポン
チを駆動することもできる。
【0018】図8に本実施例による段差部を成形した部
品の例を、また図9に窓部の成形例を示す。
【0019】本実施例では張出しとせん断の例を示した
が、深絞りや曲げ加工、またコイニングや鍛造などの他
の塑性加工も実施することが可能である。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、中子を不要としたの
で、ウエルドラインや未充填を生じる確率が低くなる。
また成形条件が簡単になるため、金型の設計工数や修正
回数の削減が可能である。
【0021】同じ金型内で段差部や窓部の加工を行うた
め、別工程でプレス加工等を行う必要がなくなり、また
特にマグネシウム合金については、その際に必要な加熱
工程が省けるため、設備費、加工費共に大幅なコスト削
減が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す成形金型の断面図であ
る。
【図2】従来技術による成形金型の断面図である。
【図3】段差部の成形状況を示す成形金型の断面図であ
る。
【図4】窓部の成形状況を示す成形金型の断面図であ
る。
【図5】従来方式により窓部を設けた場合の材料の流れ
の様子を示す模式図である。
【図6】本発明における素材の材料の流れの様子を示す
模式図である。
【図7】マグネシウム合金の張出し成形性試験結果を示
す図である。
【図8】本実施例により段差部を成形した部品の斜視図
である。
【図9】本実施例により窓部を成形した部品の斜視図で
ある。
【符号の説明】
1…成形金型、2…可動型、3…固定型、4…キャビテ
ィ、5…スプル、6…ゲート、7、8…パンチ、9、1
0…油圧シリンダ、11…素材、12…抜きカス、13
…成形品、14…窓、15…ウエルドライン、16…段
差部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 雅和 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 浅川 洋平 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 Fターム(参考) 4F202 AA49 AM36 AR06 AR12 CA11 CB01 CK12 CK15 CK43 CK74

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属及びその合金またはプラスチックを溶
    融、あるいは半溶融状態にして金型に射出充填する射出
    成形あるいは鋳込むダイキャストにおいて、キャビティ
    の対抗する面に対となるパンチを配したことを特徴とす
    る成形金型。
  2. 【請求項2】請求項1の成形金型において、対となるパ
    ンチのそれぞれの断面寸法をキャビティに充填される部
    分の肉厚の0から60%まで異なるようにしたことを特
    徴とする成形金型。
  3. 【請求項3】請求項1の成形金型において、対となるパ
    ンチのそれぞれの断面寸法をキャビティに充填される部
    分の肉厚の2倍以上異なるようにしたことを特徴とする
    成形金型。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載の金型
    で成形することを特徴とする、金属及びその合金または
    プラスチックの射出成形及びダイキャスト成形方法。
  5. 【請求項5】請求項4の成形方法において、475から
    575Kあるいはこの近くの温度になった際にパンチを
    駆動することを特徴とする、金属及びその合金の射出成
    形及びダイキャスト成形方法。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項に記載の金型
    または成形方法で成形することを特徴とする、金属及び
    その合金またはプラスチックの射出成形品及びダイキャ
    スト成形品。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004074270A (ja) * 2002-06-21 2004-03-11 Ube Machinery Corporation Ltd 半溶融金属成形用金型
JP2009220546A (ja) * 2008-03-19 2009-10-01 Seiko Epson Corp 射出成形装置及び射出成形品の成形方法
JP2018069314A (ja) * 2016-11-02 2018-05-10 東芝機械株式会社 ダイカスト用金型およびダイカストマシン

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JP2004074270A (ja) * 2002-06-21 2004-03-11 Ube Machinery Corporation Ltd 半溶融金属成形用金型
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