JP2001000316A - 保温容器 - Google Patents

保温容器

Info

Publication number
JP2001000316A
JP2001000316A JP11174008A JP17400899A JP2001000316A JP 2001000316 A JP2001000316 A JP 2001000316A JP 11174008 A JP11174008 A JP 11174008A JP 17400899 A JP17400899 A JP 17400899A JP 2001000316 A JP2001000316 A JP 2001000316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microwave
heat
container
container body
heated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11174008A
Other languages
English (en)
Inventor
Kumehiko Sanada
久米彦 真田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MIYAO Co Ltd KK
Original Assignee
MIYAO Co Ltd KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MIYAO Co Ltd KK filed Critical MIYAO Co Ltd KK
Priority to JP11174008A priority Critical patent/JP2001000316A/ja
Publication of JP2001000316A publication Critical patent/JP2001000316A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
  • Electric Ovens (AREA)
  • Cookers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、極めてコンパクトな構成でもって
初動時の温度上昇を迅速に行なわしめ、しかも、継続的
な加熱を必要とすることなく一定時間確実に保温せしめ
ることが出来る保温容器を提供するものである。 【解決手段】 マイクロ波が透過自在とされた高台3付
き陶器製容器本体2の少くとも中央部上面にマイクロ波
吸収発熱体層4が形成された構成よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波を熱源
として加熱保温せしめる保温容器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、食品を温かい状態で食すべく、
食品を一定時間保温せしめることが広く行われている。
ところで、かかる食品の保温器としては、従来より、所
要形状のプレ−トに電熱器具を組込んだものが知られて
いる。そして、プレ−ト上に食品を所要の容器に入れた
状態で加熱しつつ、一定温度に保温せしめるものとされ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如く構成された従来例は、電気を熱源として利用するも
のであるから、必然的に構造が複雑化するのみならず、
初動時の温度上昇が遅く、しかも、継続的に加熱せしめ
る必要があるため、消費電力が大となり、ひいては、非
常に経済効率が悪いものである。
【0004】本発明は、かかる従来例の問題点を解決
し、極めてコンパクトな構成でもって初動時の温度上昇
を迅速に行なわしめ、しかも、継続的な加熱を必要とす
ることなく一定時間確実に保温せしめることが出来る保
温容器を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、マイク
ロ波が透過自在とされた高台3付き陶器製容器本体2の
少くとも中央部上面にマイクロ波吸収発熱体層4が形成
されてなることを特徴とする、保温容器を要旨とするも
のである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明における保温容器1を構成
する容器本体2は、陶器用素地土を用いて鋳込み成形、
あるいは動力成形など公知の陶器成形方法により高台3
を備えたトレ−状や皿状など所要の容器形状に成形せし
めたのち、1150℃〜1300℃の温度下に焼成して
マイクロ波が透過自在な容器形状に形成せしめる。な
お、かかる容器本体2の外表面には、所要厚さの釉薬層
を施し、機械的強度をアップせしめるのみならず、食品
などによる汚損を有効に防止せしめるとよい。
【0007】そして、上記の陶器用素地土としては、陶
石、長石、珪石、カオリン、あるいは粘土など公知のも
のを使用する。また、アノ−サイト、コ−ジェライト、
バリウムオ−スミライトを合成せしめるべく石灰、ドロ
マイト、炭酸マグネシウム、タルク、炭酸バリウム、あ
るいは酸化バリウムなど公知の陶器用副資材を使用する
ことが出来る。そして、これらの陶器用素地土は、必要
に応じて適宜配合して使用することが出来る。
【0008】容器本体2の吸水率は、5〜10%に設定
せしめ、適度の閉気孔を付与せしめることにより優れた
保温効果と実用に耐え得る機械的強度を付与せしめる。
かかる吸水率が5%以下の場合には、伝熱性が向上して
保温しにくくなり、また、10%を越える場合には保温
効果が向上する反面、実用に適した保温容器としての機
械的強度が低下するものである。
【0009】また、上記容器本体2中央部の肉厚は、保
温効果を向上せしめるべく5mm以上に形成せしめ、ま
た、他の周縁は伝熱を防止して素手により把持せしめる
べく溝肉状に形成せしめるとよい。
【0010】さらに、容器本体2に付設した高台3の高
さは、容器本体2の底面と載置すべき載置台上との間に
有効な空気の断熱層を形成して放熱を抑制せしめるべく
5〜10mmに形成せしめる。かかる高台3の高さが5
mm以下の場合には断熱効果が小さく、また、10mm
を越える場合には高台3自体の強度が低下し、実用性に
乏しいものとなるものである。
【0011】本発明におけるマイクロ波吸収発熱体層4
は、容器本体2中央部の上面、または同上下面に各々形
成せしめてもよいが、少なくとも容器本体2中央部の上
面に形成せしめる。そして、かかるマイクロ波吸収発熱
体層4の材質としては、フェライト、炭化珪素、チタン
酸バリウムなど公知のマイクロ波吸収発熱体物質を使用
する。かかるマイクロ波吸収発熱体層4は、粉末状とさ
れたマイクロ波吸収発熱体物質を水性、あるいは油性の
溶媒などに分散してスラリ−状やペ−スト状に調製せし
め、スプレ−吹き、ディッピング、スクリ−ン印刷など
公知の方法により付着せしめたのち、熱処理して焼付け
ることにより形成せしめる。このさい、マイクロ波吸収
発熱体層4の外表面には、保護膜としてガラス、セラミ
ックス、あるいは耐熱性樹脂等のコ−ティング層を形成
せしめてもよい。
【0012】本発明に係る保温容器1は、電子レンジに
入れてマイクロ波を照射せしめ、マイクロ波吸収発熱体
層4を高温に発熱せしめつつ肉厚な中央部を加熱して蓄
熱せしめる。そして、かかる中央部の蓄熱により食品を
加熱しつつ一定時間保温せしめるものである。このさ
い、容器本体2の中央部の肉厚が5mm以上とされてい
るから、蓄熱効果が大であり、また、容器本体2の吸水
率が5〜10%とされているから、熱伝導率を著しく押
えることが出来るのみならず、高台3の高さを5〜10
mmに設定せしめることにより容器本体2下面下に有効
な空気の断熱層を形成せしめることが出来るため、保温
効果を有効に発揮せしめることが出来るものである。
【0013】
【実施例】実施例1〜6、比較例1〜4 表1に示す条件下に陶器用素地土を鋳込み成形せしめる
と共に、1200℃に加熱して高台3付き容器本体2を
焼成せしめ、のち、フェライト(MnFe2O4)をスク
リ−ン印刷手段により熱処理してマイクロ波吸収発熱体
層4を焼付け形成し、図1に示す保温容器1を生成せし
めた。なお、図中、2は中央部が肉厚状とされたトレ−
状の容器本体、3は該容器本体2の中央部下面に環状形
成された高台、4は容器本体2の中央部上下面に各々形
成された所要厚さのマイクロ波吸収発熱体層である。
【0014】次に、実施例1〜6、及び比較例1〜4に
より保温容器1を電子レンジに収納し、出力600Wで
1分間、マイクロ波を照射せしめ、マイクロ波吸収発熱
体層4を発熱せしめつつ容器本体2の中央部を所要の温
度に加熱して蓄熱せしめた。しかるのち、電子レンジよ
り取出し、所要の載置台上に載置して容器本体2中央部
の表面温度を非接触型赤外表面温度計により経時的に測
定した。その結果を表2に示す。
【0015】また、実施例1〜6、及び比較例1〜4に
より得た保温容器1を上述のように電子レンジで加熱せ
しめたのち、取出して所要の載置台上に設置せしめ、同
一温度に焼上げた同一容量のピザパイをのせてその表面
温度を経時的に測定した。その結果を表2に示す。な
お、ピザパイの表面温度は、アルコ−ル温度計を直接ピ
ザパイに挿入して測定せしめた。
【0016】表2及び表3から明らかな通り、マイクロ
波を照射して加熱せしめたのち、2〜3分の間において
は実施例・比較例ともほぼ同じ保温効果を示すが、時間
が経過するにつれて次第に明確な相違を示し、実施例は
優れた保温効果を示すことが理解出来るものである。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば以上の次第で、マイクロ
波が透過自在とされた高台3付き陶器製容器本体2の少
くとも中央部上面にマイクロ波吸収発熱体層4が形成さ
れているから、電子レンジを介してマイクロ波を照射せ
しめることにより、マイクロ波吸収発熱体層4を発熱せ
しめつつ短時間で容器本体2の中央部を加熱して蓄熱せ
しめ、経時的な加熱を必要とすることなく一定時間確実
に保温せしめることが出来るものである。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 保温容器 2 容器本体 3 高台 4 マイクロ波吸収発熱体層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイクロ波が透過自在とされた高台3付き
    陶器製容器本体2の少くとも中央部上面にマイクロ波吸
    収発熱体層4が形成されてなることを特徴とする、保温
    容器。
  2. 【請求項2】容器本体2中央部の肉厚が5mm以上であ
    ることを特徴とする、請求項1記載の保温容器。
  3. 【請求項3】高台3の高さが5〜10mmであることを
    特徴とする、請求項1記載の保温容器。
JP11174008A 1999-06-21 1999-06-21 保温容器 Pending JP2001000316A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11174008A JP2001000316A (ja) 1999-06-21 1999-06-21 保温容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11174008A JP2001000316A (ja) 1999-06-21 1999-06-21 保温容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001000316A true JP2001000316A (ja) 2001-01-09

Family

ID=15971040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11174008A Pending JP2001000316A (ja) 1999-06-21 1999-06-21 保温容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001000316A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006068402A1 (en) * 2004-12-20 2006-06-29 Jong Hyun Kim Fabrication method of heating plate and adiabatic plate of heating cooking utensil for electronic range and heating cooking utensil for electronic range using same
JP2007227191A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Shiga Pref Gov 誘電加熱発熱体とその製造方法
JP2009106432A (ja) * 2007-10-29 2009-05-21 Nagasaki Prefecture 加熱・保温具及びその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006068402A1 (en) * 2004-12-20 2006-06-29 Jong Hyun Kim Fabrication method of heating plate and adiabatic plate of heating cooking utensil for electronic range and heating cooking utensil for electronic range using same
JP2007227191A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Shiga Pref Gov 誘電加熱発熱体とその製造方法
JP2009106432A (ja) * 2007-10-29 2009-05-21 Nagasaki Prefecture 加熱・保温具及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1328909C (en) Heat generating container for microwave oven
CN100432008C (zh) 微波焙烧炉
CN1981680A (zh) 电磁感应加热式电饭煲
JP2001000316A (ja) 保温容器
JP3845777B2 (ja) 焼成炉及び焼成体の製造方法
JPH07318262A (ja) マイクロ波焼成炉及び焼成釜
EP2982614B1 (en) Device for microwave cooking
JP6043513B2 (ja) 陶磁器製容器
KR101602574B1 (ko) 마이크로파용 발열 도자기 및 그 제조방법
JP4644435B2 (ja) 断熱容器及びその製造方法
JPS5849665A (ja) 誘電加熱用セラミック体
KR100937842B1 (ko) 에너지 효율이 높은 마이크로웨이브 감응형 용기 및 건조로
JP2001326060A (ja) 面ヒーター
JP3549445B2 (ja) 可搬型多機能窯
JP4497798B2 (ja) マイクロ波加熱炉の操業方法および被加熱物の載置台
JPH11118158A (ja) 加熱調理器
JP3232182U (ja) パン焼き台
JPH07249487A (ja) マイクロ波吸収発熱体及びその製造方法並びに電子レンジ調理用容器
JP3101505U (ja) 家庭用電磁調理器(電子レンジ)を用いた陶磁器、ガラスの焼成法
JP2008132098A (ja) 電子レンジ用発熱食器の製造方法
JP4699870B2 (ja) 電磁調理器用トッププレート
JP2001128847A (ja) 電子レンジ用発熱皿及び電子レンジ用発熱皿の加熱媒体物並びに電子レンジ用発熱皿の製造方法
KR20010085151A (ko) 원적외선 방사 세라믹 히타의 제조방법
JP2007227191A (ja) 誘電加熱発熱体とその製造方法
JP2016123687A (ja) 調理可能な陶製容器