JP2001000119A - 花粉加工方法 - Google Patents

花粉加工方法

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JP2001000119A
JP2001000119A JP11173006A JP17300699A JP2001000119A JP 2001000119 A JP2001000119 A JP 2001000119A JP 11173006 A JP11173006 A JP 11173006A JP 17300699 A JP17300699 A JP 17300699A JP 2001000119 A JP2001000119 A JP 2001000119A
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pollen
shell
liquid
ultra
stream
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JP11173006A
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Tomihisa Naito
富久 内藤
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S G ENG KK
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S G ENG KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 花粉の殻破りを、設備的にも、かつ、生物活
性的にも、最良の状態で達成することができる方法を提
供すること。 【解決手段】 花粉と液体などとの流状物を高圧の下で
超微粒化装置に流入させて該装置により前記花粉の殻を
粉砕して微粒状の花粉成分と液体などとの流状物として
流出させ、この流状物より液体などを除き花粉成分とし
て取出すこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は花粉の殻を破って花
粉成分を取得する花粉加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】はちみつと花粉のビタミン組成は、株式
会社リヨン社発行の「はちみつ診療所」によると、例え
ば、図1に示すごとく、はちみつ(みつばちの花粉集め
によるもの)よりも、花粉そのものの方がビタミンB、
Cを含有する点において、即ち、健康食品としては、圧
倒的に優れている。しかしながら、花粉は、図2及び図
3に示すように、内部の栄養分(花粉成分)が数ミクロ
ン〜数10ミクロン程度の直径の大きさの殻に包まれ、
この殻は人間が消化できないほど堅いもので作られてい
る。従って、花粉は、その殻を破って、その中の栄養分
を利用してこそ価値があり、そのように、加工しない花
粉そのものでは、健康食品としての優位性が失われ、は
ちみつに対抗することはできない。
【0003】現在市販されている花粉は殆ど酵素破りの
方法と、発酵破りの方法によって加工されている。酵素
破りの方法は、花粉の殻が通常、前述の如く、硬い果胎
類の物質から成っているので、繊維素酵素、ブドウ糖酵
素などからいくつかの酵素を使用して「溶壁酵素」を調
合し、これで花粉の殻(壁)を水溶物として溶かすとい
うものである。この方法の欠点は、酵素と反応する時間
の把握が難しく、例えば反応時間を短く設定すると、殻
が溶けず、又、時間を長く設定すると、殻が溶けると同
時に、花粉内の有効成分、例えば内脂類花粉蛋白質等も
溶解されてしまうことになることである。前記花粉の成
分は、すべて生物活性を持っている物で、花粉の薬用に
おいて精華ともいえる大事な物である。また、花粉の仕
入れレートによって殻の溶解度、殻の成分が違うので、
そのレートに合った正確な「溶壁酵素」を決めることは
極めて困難な事である。
【0004】発酵破りの方法は、花粉を発酵させ、温度
が170℃に到達すると花粉が膨脹するので、その力で
殻を破るという方法である。この方法は、わりと簡単で
あるが、欠点はやはり、大部分の花粉成分が破壊されて
しまうことである。
【0005】人間の体には繊維素酵素がなく、花粉を消
化できず、蛋白の水解物は高分子から低分子へと徐々に
進み、最終段階でアミノ酸と微量元素へと進むものであ
り、このため、前記両加工方法によって得られた花粉
は、その薬物の主成分として、アミノ酸と微量元素の含
有量が多いので、人体に良いとされている。しかしなが
ら、人間が毎日食べている食物の中には、これらのアミ
ノ酸と微量元素が殆ど含まれているので、前述の余分な
補充はそんなに必要ないものと思われる。このように酵
素又は発酵による従来の花粉殻破り加工方法は難点があ
る。
【0006】そこで、前述の酵素発酵利用の化学的とい
える加工方法に代って、花粉の機械殻破り加工方法が提
案されている。これは、ミル等を用いた高速気流磨砕式
設備による加工方法である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この機
械殻破り加工方法は、前述の酵素又は発酵によらないと
いうものではあるが、第1に、コストが非常に高い上、
騒音がひどく、かなり広い場所が要求されるという問題
点がある。又、実際の殻破り率は、粒度が5ミクロン程
度と大きいものであるため、そんなに良くない上に、加
工された花粉には不純物が含まれ、殺菌消毒等を行う必
要があり、これらの処理も加えた場合、更にコストアッ
プしてしまうという問題点がある。
【0008】本発明は、このような従来の加工方法が有
する問題点を解決するものであり、これにより、極めて
高い経済的利益を造り出すことができる機械花粉殻破り
加工方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の問題点
を解決するため、花粉と液体などとの流状物を高圧の下
で超微粒化装置に流入させて該装置により前記花粉の殻
を粉砕して微粒状の花粉成分と液体などとの粒状物とし
て流出させ、この流状物より液体などを除き花粉成分と
して取出すことを特徴とする。
【0010】本発明において、花粉の流状物としては、
花粉と液体即ち、アルコールや水との混合によるもの
が、望ましいものであるが、しかし花粉、それ自体が流
状物であれば、あえて液体などと混合させる必要はな
い。
【0011】又、本発明においての超微粒化装置として
は、例えば、1500kg/cm2の圧力下で、供給さ
れた花粉流状物の二つの流れを作り、幅8mmの溝を掘
ってある単結晶ダイヤモンドの組み合わせによる十字溝
の中で正面衝突をさせ、液体の流速が早いので、(例え
ば圧力700kg/cm2 の時は、流速が300m/s
ec)、その花粉流れの正面衝突時に、当該界面に約4
50MPAの強い衝撃力が起こり、ダイヤモンドの結晶
片の高周波の超音波を起こすことで、加工物である花粉
の殻を瞬間的に破砕するものである。
【0012】又、他の超微粒化装置としては、容器流入
の花粉流状物を、この容器内に浮遊状に取けた球状体の
多数の穴に流入させ、中心で衝突させて花粉の殻を粉砕
させた後に、前記取付部の出口管から容器外に取り出す
もので、やはり衝突時の高周波の超音波により花粉の殻
を瞬時に破るものである。
【0013】更に、他の超微粒化装置としては、装置内
のオリフィスによる流れの収縮、拡張時の衝突にて同様
に花粉の殻を瞬時に破るものである。
【0014】本発明において、花粉成分の液状物から液
体などを除く方法としては、末広がり状回転体の小径部
分に送られた前記流状物の拡散傘状の中央部分に、熱風
を対向噴射させて液体を蒸発させて除き、残った花粉成
分のみを流状体として取り出す、いわゆる、スプレード
ライヤ方法がある。
【0015】本発明の花粉の加工方法によれば、加工し
た花粉は、ほぼ100%その殻を破られている(図4参
照)。しかも、元の花粉本来の栄養成分が破壊されてい
ないものである。
【0016】又、本発明の花粉の加工方法は、現在、最
も理想的な加工方法であり、ハイテクを健康食品に使用
し成功する模範例となり、現代的な花粉殻破り技術と花
粉の有する豊かな栄養分との完璧な結合によって、極め
て高い経済的利益を造り出すものとなる。
【0017】本発明による花粉の加工方法は、超微粒化
装置として、高周波超音波現象を利用する設備であるた
め、加工の過程で不純物の混入がないコンタミレス状態
であり、殺菌消毒の処理加工を加える必要はなく、殻破
りは、ほぼ100%で、粒度分布がナノミクロン級にな
るものである。このため、コストが非常に安くつくとい
う効果がある。
【0018】又、本発明の加工方法では、酸、アルカ
リ、酵素を加えず、又、高温に保持することがないので
蛋白が水解されることはない。せいぜい蛋白の大分子が
少し降解する程度である。
【0019】本発明の加工方法により、殻破りされた花
粉成分は、薬用や健康維持品としてだけではなく、ほか
にも用途がある。例えば、菜の花の花粉は、殻を破る
と、中から菜の花の内脂が抽出される。この菜の花の内
脂については畑実験が既に行なわれており、この実験に
よれば、それが植物の成長促進剤として多くの作物の増
産に寄与できるものであることが完全に証明された。内
脂はアルコールに溶解するので、超音波利用の殻破り時
に、水の代りにアルコールを注入使用すると、殻破り
と、アルコール中からの内脂の抽出とを含めて、1工程
で完成できることになる。このような、本発明による効
果は、他の既存の花粉殻破り技術では達成することはで
きない。本発明は、かくして、市場の需要量の巨大な経
済的利益の生成上、測り知れざるものがある。
【0020】
【発明の実施の形態】図5に本発明システムの一実施例
を示す。図5において1は試料(原料)として花粉と水
とを受入れる受入れ口、2は高圧を発生する、コンタミ
レス式の圧縮機(ポンプ)、3は、超微粒化装置(SG
E社製)で、高周波、超音波作動のもとでの衝突による
殻破り装置、4は中心部への熱風吹込部4aを有するス
プレードライヤ式のもので、乾燥作用即ち、回転による
遠心力のもとで製品としての花粉成分を得る装置、5は
花粉成分の取出し口である。
【0021】超微粒化装置3は、各種のものがあり、例
えば図6〜8に示すものを使用できる。これらの図にお
いて、超微粒化装置3は、円筒部材6中に、ダイヤモン
ド製の円板7が複数枚組込まれ、円板7の両側の溝8に
て流れが二つに分かれ、再び合流するという、激しい衝
突の繰返しにより、流状体中の花粉の殻を破るというも
のである。
【0022】図8は他の超微粒化装置3´を示す。装置
3´は、容器9に流入された原料を、容器内の浮遊状取
付の球体10の多数の穴12に進入させ、中心Oで衝突
させ、殻破りの花粉を出口管11へと送り出すものであ
る。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、設備的にも、又、生物
活性的にも花粉の殻破り方法として最良の画期的方法を
提供することができ、巨大な経済利益を追求することが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】はちみつと花粉のビタミン組成を示す図表であ
る。
【図2】一試料としての花粉の顕微鏡写真である。
【図3】他の試料としての花粉の顕微鏡写真である。
【図4】本発明による花粉の殻破り状態を示す顕微鏡写
真である。
【図5】本発明による花粉の殻破りシステムである。
【図6】超微粒化装置の断面図である。
【図7】図6の構成部品である円板の正面図である。
【図8】円板の側面図である。
【図9】他の超微粒化装置の断面図である。
【符号の説明】
1 受入れ口 2 圧縮機 3 超微粒化装置 4 遠心乾燥機 5 取出し口 6 円筒 7 円板 8 溝 9 容器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月7日(2000.7.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の問題点
を解決するため、花粉と液体などとの流状物を高圧の下
で超微粒化装置の溝、穴又はオリフィスに流入させて該
装置により前記花粉の殻を粉砕して微粒状の花粉成分と
液体などとの流状物として流出させ、この流状物より液
体などを乾燥して除き、花粉成分として取出すことを特
徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】図9は他の超微粒化装置3´を示す。装置
3´は、容器9に流入された原料を、容器内の浮遊状取
付の球体10の多数の穴12に進入させ、中心Oで衝突
させ、殻破りの花粉を出口管11へと送り出すものであ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 花粉と液体などとの流状物を高圧の下で
    超微粒化装置に流入させて該装置により前記花粉の殻を
    粉砕して微粒状の花粉成分と液体などとの流状物として
    流出させ、この流状物より液体などを除き、花粉成分と
    して取出すことを特徴とする花粉加工方法。
JP11173006A 1999-06-18 1999-06-18 花粉加工方法 Pending JP2001000119A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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