JP2001000037A - イチゴの栽培装置 - Google Patents

イチゴの栽培装置

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JP2001000037A
JP2001000037A JP11176278A JP17627899A JP2001000037A JP 2001000037 A JP2001000037 A JP 2001000037A JP 11176278 A JP11176278 A JP 11176278A JP 17627899 A JP17627899 A JP 17627899A JP 2001000037 A JP2001000037 A JP 2001000037A
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strawberry
curved surface
support rod
air
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Takaji Miura
貴二 三浦
Junji Tamura
純二 田村
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TOKUNO SHUBYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 果実枝の折れを解消して、高品質なイチゴを
生育させる。設備コストを低減する。 【解決手段】 イチゴの栽培装置は、栽培ベッド1を架
台3で地面から離している。栽培ベッド1と平行に、イ
チゴの果実枝Bを支える湾曲面支持ロッド4を配設して
いる。湾曲面支持ロッド4は、果実枝Bを支持する状態
で、外側に向かって下り勾配に所定の曲率半径で湾曲さ
れた湾曲接触面4aを有する。湾曲面支持ロッド4は、
この湾曲接触面4aで果実枝Bを支えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はイチゴの栽培装置に
関し、とくに、栽培ベッドを架台で地面から離して栽培
する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】栽培ベッドを地面から離している栽培装
置は、果実を地面に接触させないで、高品質なイチゴを
栽培できる。地面に接触しないイチゴは、病虫害の影響
を少なくできる。このため、殺菌剤の散布を著しく少な
くでき、あるいは、ほとんど皆無にできる。栽培ベッド
を地面から離して栽培する装置は、ほとんど例外なく温
室内に設置される。温室内における頻繁な殺菌剤の散布
は、作業者のみでなく、イチゴを食べる人への薬害が心
配される。地面から離れた栽培ベッドで栽培されるイチ
ゴは、病虫害のみでなく、果実を空気中にぶらさげた状
態で生育できるので、十分に空気と光に接触させて、硬
くて美味な状態に生育できる。
【0003】図1は、架台3に載せた栽培ベッド1でイ
チゴを栽培する状態を示している。この図に示すよう
に、イチゴは、栽培ベッド1から果実枝Bを長く伸ばし
て、その先端に果実Fを生育させる。果実枝Bは、先端
が複数に分岐して、分岐された果実枝Bの先端に果実F
が生育する。この状態で生育するイチゴは、果実Fの重
量で果実枝Bが折れることがある。果実枝Bが折れる
と、先端の果実Fに十分に栄養が供給されなくなって、
色がつかずに正常に生育できなくなる。さらに、困った
ことに、果実枝が完全に折れなくても、果実の加重で傷
んだ果実枝は、外観は正常に果実となって味の低下した
果実を生育させる。このイチゴは、外観から識別できな
いために、正常なイチゴとして出荷され、生産業者の信
頼を低下させる。
【0004】さらに、果実枝が果実の重さで折れる欠点
は、イチゴを大きくするほど甚だしくなる。このため、
大きくて美味な高品質なイチゴ栽培において、果実枝の
折れをいかにして防止するかは極めて大切な技術であ
り、このことを実現できる栽培装置が切望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】果実枝が折れる弊害を
解消する栽培装置として、図2に示すように、栽培ベッ
ド1の両側に果実Fを載せて生育させる果実棚19を設
けた構造が開発されている。この栽培装置は、果実Fを
果実棚19に載せるので、果実枝Bが折れることはな
い。しかしながら、この状態で生育される果実Fは、地
面に接して栽培される果実と同じように、軟弱果実とな
る傾向があり、また、病虫害の影響も受けやすくなる。
さらに、この図の装置は、栽培ベッドと平行に果実棚を
設けるために、設備コストも高くなる欠点がある。
【0006】本発明は、さらにこの欠点を解決すること
を目的に開発されたものである。本発明の重要な目的
は、果実枝の折れを有効に阻止して、高品質な果実を生
育できると共に、設備コストを著しく低減できるイチゴ
の栽培装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の栽培装置は、イ
チゴを栽培する栽培ベッド1と、この栽培ベッド1を地
面から離して配設する架台3とを備える。さらに、本発
明の請求項1の栽培装置は、栽培ベッド1と平行に、イ
チゴの果実枝Bを支える湾曲面支持ロッド4を配設して
いる。湾曲面支持ロッド4は、果実枝Bを支える状態
で、外側に向かって下り勾配に所定の曲率半径で湾曲さ
れた湾曲接触面4aを有する。湾曲面支持ロッド4は、
この湾曲接触面4aで果実枝Bを支えている。
【0008】本発明の請求項2のイチゴの栽培装置は、
湾曲面支持ロッド4を可撓性チューブ20としている。
栽培装置は、この可撓性チューブ20を空気圧で膨らせ
て果実枝Bを支えている。
【0009】本発明の請求項3のイチゴの栽培装置は、
湾曲面支持ロッド4を可撓性チューブ20としている。
可撓性チューブ20は、内部に充填しているプラスチッ
ク発泡体で膨れており、この可撓性チューブ20でもっ
て果実枝Bを支えている。
【0010】本発明の請求項4のイチゴの栽培装置は、
可撓性チューブ20をプラスチックチューブとしてい
る。
【0011】本発明の請求項5のイチゴの栽培装置は、
可撓性チューブ20にファン15を連結している。ファ
ン15は、連続して可撓性チューブ20に空気を供給し
て膨らせている。
【0012】本発明の請求項6のイチゴの栽培装置は、
可撓性チューブ20に空気孔を開口して、この空気孔か
ら空気を噴射している。
【0013】本発明の請求項7のイチゴの栽培装置は、
ファン15でもって、冷却空気や加温空気を可撓性チュ
ーブ20に供給して、可撓性チューブ20から噴射させ
ている。
【0014】本発明の請求項8のイチゴの栽培装置は、
湾曲面支持ロッド4に、光を反射する反射層を設けてい
る。
【0015】本発明の請求項9のイチゴの栽培装置は、
湾曲面支持ロッド4を、上下に位置調整できる装着具5
を介して、栽培ベッド1と平行に配設している。
【0016】本発明の請求項10のイチゴの栽培装置
は、装着具5に、イチゴの葉をひっかける葉起こし紐1
8を挿通する連結部5Cを設けている。
【0017】本発明の請求項11のイチゴの栽培装置
は、湾曲面支持ロッド4をプラスチック発泡体で成形し
ている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するためのイチゴの栽培装置を例示
するものであって、本発明はイチゴの栽培装置を下記の
ものに特定しない。
【0019】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0020】図3と図4に示す栽培装置は、植物を栽培
する培地2を収納している栽培ベッド1と、栽培ベッド
1を上に載せている架台3と、イチゴの果実枝Bを支え
る湾曲面支持ロッド4と、この湾曲面支持ロッド4を架
台3に連結する装着具5とを備える。
【0021】栽培ベッド1は、ビニルハウス等の温室に
複数列に、間に作業者が移動できる隙間ができるよう
に、互いに並列に配置される。栽培ベッド1は、栽培す
るイチゴを植え付ける培地2を収容する。栽培ベッド1
は、上方を開口している樋のような形状として、培地2
を収容している。栽培ベッド1は、一定の間隔で隔壁を
設けることもできるが、隔壁のない構造とすることもで
きる。間に隔壁のある栽培ベッド1は、複数の成形容器
8を直線状に並べて構成される。各列の栽培ベッド1
は、図の鎖線で示すように、給水部材6及び電熱温床線
7が配設されている。
【0022】図の栽培ベッド1は、成形容器8を1列に
隙間なく並べたものである。成形容器8は、プラスチッ
クを箱型に発泡成形したものが使用される。ただ、発泡
成形しないプラスチック箱も使用できる。成形容器8と
して、発泡スチロール箱が最適である。安価に多量生産
できるからである。ただ、成形容器8は、発泡スチロー
ル以外のプラスチック、たとえば、ウレタン等を発泡成
形して製造することもできる。発泡スチロール箱のよう
に、通水性のないプラスチック発泡体で製造された成形
容器は、内部に非通水シートを敷設する必要がない。成
形容器自体が、水漏れしないからである。連続気泡のプ
ラスチック発泡体で製造した成形容器は、内面に非通水
シートを張設し、あるいは、内面に非通水膜を接着して
防水構造にできる。したがって、成形容器8は、通水性
のないプラスチック発泡体、あるいは、通水性のあるプ
ラスチック発泡体で製造できる。
【0023】図の成形容器8は、培地2の水分量を制御
するための水分気化排出材9を通過させる貫通穴10を
底に開口している。貫通穴10は、必ずしも底に開口す
る必要はないが、底が理想的な位置である。それは、底
の貫通穴10は、成形容器8の水分を流下させながら排
出できるからである。底に開口されない貫通穴は、ここ
に入れた水分気化排出材で、培地の水分を吸い取って排
出する。貫通穴10は、全ての成形容器8に開口され
る。それぞれの成形容器8は、1ないし複数の貫通穴1
0を開口している。
【0024】貫通穴10には水分気化排出材9を挿入し
ている。水分気化排出材9は、一端を培地2に連結し、
他端を栽培ベッド1の外部に引き出して、栽培ベッド1
の外部に表出させている。水分気化排出材9は、給水部
材6により、栽培ベッド1に供給された余剰の水分を、
培地2から排出する。栽培ベッド1に供給された余剰の
水分は、培地2中を降下して下部に到達し、水分気化排
出材9の上端部に吸収される。ここに吸収された水分
は、毛細管現象により、水分気化排出材9の下部に移行
する。水分気化排出材9の下部は、栽培ベッド1の外部
で垂れ下げているので、ここに移行してきた水分は、雫
となって下端から滴下し、あるいは、栽培ベッド1の外
部で水分気化排出材9の表面から気化する。雫になって
滴下した水分は、図3に示すように、水分気化排出材9
の下方に配設している、排水トレイ11で受け止めるこ
とができる。排水トレイ11のある装置は、受け止めた
水を、集めて再び栽培ベッド1に供給できる。
【0025】水分気化排出材9は、培地2の水分を吸い
取って栽培ベッド1の外部に移行させるもので不織布が
使用される。ただ、水分気化排出材9には、毛細管現象
で水分を吸い取って移行できる全てのもの、たとえば、
布、連続気泡を有するプラスチックフォーム、ろ紙等が
使用できる。
【0026】栽培ベッド1は、培地2として、ピートと
ロックウールを収納している。ロックウールは、細粒に
破砕した細粒ロックが適している。本発明の栽培装置
は、培地2をこれに特定しない。培地2には、植物の栽
培に適した、繊維材、粒体、多孔質体、栽培土等が単独
で、あるいは混合して使用できる。粒状あるいは塊状の
培地は、水分気化排出材の上端を埋設して水分を効率よ
く吸収できる状態に連結できる特長がある。シート状の
培地は、水分気化排出材の上端を挟着して連結する。
【0027】架台3は、図3と図4に示すように、栽培
ベッド1を載せて水平に設置する。架台3は、垂直の支
柱12に、所定の間隔ごとに複数の横ロッド13を固定
し、この横ロッド13に、栽培ベッド1を載置する2本
の縦ロッド(パイプ)14を平行に固定している。縦ロ
ッド14は、横ロッド13に水平に固定される。架台3
に固定される縦ロッド14の高さは、これに載せる栽培
ベッド1を作業しやすい高さに設定する。
【0028】湾曲面支持ロッド4は、栽培ベッド1と平
行に、イチゴの果実枝Bを支えるように配設される。図
の栽培ベッド1は、両側に果実枝Bを伸ばせて果実Fを
生育させるので、栽培ベッド1の両側に、栽培ベッド1
と平行に湾曲面支持ロッド4を配設している。
【0029】湾曲面支持ロッド4は、少なくとも、上面
から外側に向かって、所定の曲率半径で下り勾配に湾曲
された湾曲接触面4aを有する。湾曲面支持ロッド4
は、その断面形状を円形、もしくは半円形として、上面
から外側のコーナー部に湾曲接触面4aを設けることが
できる。湾曲接触面4aの曲率半径は、たとえば、15
〜100mm、好ましくは、25〜80mm、最適に
は、35〜65mmとして理想の状態で果実枝Bを支え
ることができる。湾曲面支持ロッド4は、湾曲接触面の
曲率半径が小さすぎると、果実枝の損傷を有効に防止で
きなくなる。逆に、湾曲接触面の曲率半径を大きくする
と、果実枝の損傷を防止できるが、装置が大きくなると
共に設備コストが高くなる。したがって、湾曲面支持ロ
ッド4の湾曲接触面4aの曲率半径は、上記の範囲に設
計される。
【0030】図3と図4に示す湾曲面支持ロッド4に
は、図5の拡大断面図に示すように、可撓性チューブ2
0を使用している。可撓性チューブ20は、先端に果実
Fを実らせている果実枝Bが載ってその荷重で変形でき
る柔軟な可撓性を有する。可撓性チューブ20は、プラ
スチックフィルムを筒状に成形したもの、たとえば、プ
ラスチックをインフレーション成形してなるプラスチッ
クチューブが適している。この可撓性チューブ20は極
めて安価に生産できる。ただし、本発明の栽培装置は、
可撓性チューブとして、プラスチックフィルムを繊維で
補強した柔軟なシートを筒状に加工したもの、あるいは
薄い不織布や布地を筒状に加工したものも使用できる。
【0031】可撓性チューブ20は、図3に示すように
膨らせるために、内部に空気を供給し、あるいは、内部
にプラスチック発泡体を充填する。空気で膨らせる可撓
性チューブ20は、非通気性のシート材で製作され、あ
るいは、ほとんど通気性のないシート材で製作される。
多少は通気性のあるシート材で製作された可撓性チュー
ブ20は、供給される空気が漏れるが、漏れる空気量よ
りも多量の空気を連続的に供給して、膨れた状態に保持
できる。
【0032】空気が漏れる可撓性チューブ20は、暑い
季節に冷たい空気を供給し、寒い季節に加温された空気
を供給して、イチゴを効率よく最適な生育環境にでき
る。冷たい空気や加温された空気は、ファン15で可撓
性チューブ20に供給される。冷たい空気を可撓性チュ
ーブ20に供給するには、ファン15の吸入側に空気の
冷却機16を連結する。冷却機16は、空気を地下水や
冷凍機で冷却する。暖かい空気を可撓性チューブ20に
供給するには、ファン15の吸入側に加熱機17を連結
する。加熱機17は、ヒータやバーナーで空気を加温す
る。空気が漏れる可撓性チューブ20は、供給される空
気を均一に噴射する。非通水性のシートで製作された可
撓性チューブ20も、図5の拡大断面図に示すように、
空気孔20aを開口いて、ここから空気を噴射できる。
空気孔20aを開口する可撓性チューブ20は、空気孔
20aを開口する位置を調整して、空気を理想的な方向
に噴射できる。
【0033】可撓性チューブ20で冷たい空気や暖かい
空気を噴射する栽培装置は、温室全体を冷却し、あるい
は加温する装置に比較して、極めて能率よくイチゴの栽
培環境を最適にできる特長がある。温室全体の冷却また
は加温に比較して、イチゴの近傍を最適環境にできるか
らである。
【0034】さらに、可撓性チューブ20から空気を噴
射する栽培装置は、暑い季節には地面近くの冷たい空気
をファン15に吸入させ、寒い季節には温室上部の暖か
い空気をファン15に吸入させることで、温室全体の温
度むらを少なくして、イチゴの生育環境をよくすること
もできる。
【0035】さらにまた、可撓性チューブ20から空気
を噴射する栽培装置は、可撓性チューブ20とファン1
5を利用して、イチゴ全体に均一に炭酸ガスを供給する
こともできる。温室で植物を栽培するとき、朝に太陽が
上昇して植物の炭酸同化作用が激しくなると、温室内の
炭酸ガス濃度が低下して、植物の生育が悪くなる。この
とき、ガスや油をバーナーで燃焼させて、炭酸ガスを補
給する。ただ、広い温室の一部でガス等をバーナーで燃
焼させても、温室全体に均一に炭酸ガスは拡散されな
い。バーナーで燃焼して発生する炭酸ガスを、ファン1
5で吸入して可撓性チューブ20に供給し、可撓性チュ
ーブ20で噴射させると、炭酸ガスを効率よくイチゴに
供給できる。さらに、この栽培装置は、炭酸ガス以外の
気体、たとえば、窒素や酸素をイチゴの生育状態に応じ
て供給することもできる。
【0036】さらに、可撓性チューブ20から空気を噴
射する栽培装置は、噴射する空気に殺虫剤を混入して、
イチゴ全体に均一に供給することもできる。この装置
は、極めて効率よく殺虫剤を散布できる特長がある。そ
れは、イチゴの近傍に、直接に殺虫剤を散布できるから
である。しかも、この装置は、ビニルハウス等のように
密閉された温室内での殺虫剤の散布を安全にできる特長
もある。それは、密閉された温室内での手作業による殺
虫剤の散布は、作業者の薬害を皆無にできないからであ
る。このように、可撓性チューブ20から殺虫剤を供給
する方法は、直接に薬の影響を受けることなく、ビニル
ハウスの外部から安全に、しかも温室内全体に均一に効
率よく殺虫剤を散布できる特長がある。
【0037】可撓性チューブは、必ずしも空気を噴射す
る必要はなく、気密の密閉構造とすることもできる。こ
の構造の可撓性チューブは、空気を連続して供給する必
要がなく、空気を供給して膨らせた後は、気密に密閉し
て膨れた状態に保持できる。この構造の栽培装置は、フ
ァンを連続して運転する必要がないので、ランニングコ
ストを低減できる。
【0038】さらに、可撓性チューブにプラスチック発
泡体を充填して膨らませている栽培装置も、ファンを運
転する必要がなく、ランニングコストを低減できる。可
撓性チューブに充填されるプラスチック発泡体は、軟質
ウレタンフォームが適している。ただ、可撓性チューブ
に充填するプラスチック発泡体は、可撓性チューブの表
面にイチゴの果実枝が載ったときに、その荷重で変形す
る程度に柔軟な全ての発泡体を使用できる。
【0039】空気で膨れる可撓性チューブ20は円筒状
で、外径は30〜200mm、好ましくは50〜150
mm、最適には70〜130mmとする。果実枝Bは、
可撓性チューブ20の表面に沿って湾曲する。したがっ
て、可撓性チューブ20を細くすると、果実枝Bが湾曲
する曲率半径が小さくなる。細い可撓性チューブ20
は、果実枝Bを小さい曲率で湾曲させると共に、果実枝
Bを支える長さが短くなる。反対に、太い可撓性チュー
ブ20は果実枝Bを大きい曲率半径で湾曲させて、果実
枝Bを長く支える。したがって、可撓性チューブ20が
細すぎると、果実枝Bを小さい曲率半径で湾曲させると
共に、支える長さが短くなって、大きい果実Fが成長す
るときに、果実枝Bが傷みやくなる。反対に、可撓性チ
ューブ20が太すぎると、果実枝Bを支える部分が長す
ぎて、果実Fが可撓性チューブ20に接触する。イチゴ
の栽培装置は、果実枝Bの折曲を皆無にして、しかも果
実Fが可撓性チューブ20に接触しないのを理想とす
る。
【0040】イチゴの果実枝Bは、品種や栽培条件によ
って変化する。したがって、可撓性チューブ20の太さ
は、栽培条件や品種によって、果実枝Bを損傷させるこ
となく、果実Fを空中に吊り下げできるようにする。
【0041】果実枝Bを栽培ベッド1から長く伸ばすた
めに、イチゴの生育過程において、好ましくは、若い果
実枝にジベレリン処理を施す。ジベレリンは、ホルモン
剤の一種で、この処理によって果実枝Bの成長が促進さ
れる。長く伸びた果実枝Bは、湾曲面支持ロッド4の湾
曲接触面4aにおいて、長い部分で接触して折曲される
ことなく、しかも果実Fが湾曲面支持ロッド4に接触す
ることなく、先端に果実Fを生育させる。したがって、
果実枝Bを生長させて、しかも損傷させることなく、理
想的に果実Fを空中に吊り下げできる。図3に示すよう
に、空中に吊り下げられる果実Fは、湾曲面支持ロッド
4や栽培ベッド1の側面に接触することなく、軟弱果実
となるのが防止され、しかも、病虫害の影響を受けにく
くなる。
【0042】図3に示す栽培装置は、可撓性チューブ2
0を円筒状としているが、可撓性チューブ20は必ずし
もこの形状とする必要はない。たとえば、図示しない
が、可撓性チューブは、多角柱状ないし楕円柱状とする
こともできる。多角柱状の可撓性チューブは、果実枝を
支持する状態で、それ自体が変形して湾曲接触面が形成
され、この湾曲接触面で、果実枝を所定の曲率半径で湾
曲させて支持する。
【0043】さらに、湾曲面支持ロッド4は、図6に示
すように、プラスチック発泡体で成形することもでき
る。図に示す湾曲面支持ロッド4は、プラスチック発泡
体を、上方が湾曲された半円形の柱状に成形して、上面
から外側のコーナー部に湾曲接触面4aを設けている。
プラスチック発泡体には、軟質ウレタンフォームが最適
である。ただ、プラスチック発泡体には、ポリエチレ
ン、ポリ塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル、ポリウレタ
ン等を使用することもできる。プラスチック発泡体で成
形される湾曲面支持ロッドは、必ずしも半円形に成形す
る必要はなく、円柱状に成形することや、少なくとも上
面から外側のコーナー部に湾曲された湾曲接触面を有す
る種々の形状に成形することもできる。
【0044】プラスチック発泡体で成形される湾曲面支
持ロッドは、プラスチック発泡体に、軟質もしくは硬質
のものを使用する。軟質のプラスチック発泡体で成形さ
れる湾曲面支持ロッドは、果実枝を支持するとき、柔軟
に変形できるので、果実枝の損傷を極減できる特長があ
る。さらに、軟質のプラスチック発泡体で成形される湾
曲面支持ロッドは、多角柱状とすることもできる。この
湾曲面支持ロッドは、果実枝を支持する状態で、それ自
体が変形して所定の曲率半径の湾曲接触面が形成され、
この湾曲接触面で果実枝を支持する。このため、この構
造の湾曲面支持ロッドも、果実枝を損傷させることなく
果実を生育できる。さらに、硬質のプラスチック発泡体
で成形される湾曲面支持ロッドは、全体を丈夫に成形で
きることに加えて、重量を軽くできるので、簡単に配設
できる特長がある。
【0045】さらに、湾曲面支持ロッド4は、プラスチ
ック発泡体以外の材質たとえば、硬質プラスチックや金
属で成形することもできる。図7に示す湾曲面支持ロッ
ド4は、薄い板状の硬質プラスチック21を、半円形の
弓形に湾曲成形して、上面から外側に向かって、所定の
曲率半径で下り勾配に湾曲された湾曲接触面4aを設け
ている。この湾曲面支持ロッド4も、この湾曲接触面4
aで、果実枝Bを長い部分で支持できる。このように、
硬質プラスチックや金属で成形される湾曲面支持ロッド
4は、自重や果実枝の重みでたわむことなく、栽培ベッ
ド1と平行に直線状に配設できる特長がある。ただ、湾
曲面支持ロッドは、必ずしも半円形に成形する必要はな
く、中空の筒状とすることも、図8に示すように、上面
から内側のコーナー部を矩形状に成形することもでき
る。図8に示す湾曲面支持ロッド4は、内側の側縁部
が、軸方向に延長して矩形状に折曲成形されているの
で、この部分が補強されて、湾曲面支持ロッド4の全長
を長くしても、反りや捻れが発生するのを有効に防止で
きる特長がある。
【0046】さらに、硬質プラスチックや金属で成形さ
れる湾曲面支持ロッド4は、図7の鎖線で示すように、
その上面に軟質プラスチック22を積層して、果実枝を
接触させることもできる。この構造の湾曲面支持ロッド
4は、硬質プラスチック21の部分で湾曲面支持ロッド
4の反りやたわみを防止できると共に、表面の軟質プラ
スチック22の部分を果実枝に接触させて、果実枝を損
傷することなく理想の状態で支持できる特長がある。軟
質プラスチックには、たとえば、軟質のプラスチック発
泡体をシート状に成形したものが使用できる。この湾曲
面支持ロッド4は、硬質プラスチック21の表面にシー
ト状の軟質プラスチック22を積層して接着等により固
定する。
【0047】湾曲面支持ロッド4は、暑い季節に太陽で
加熱されて高温になることがある。とくに、空気を噴射
させない湾曲面支持ロッド4、あるいは、空気の噴射量
の少ない湾曲面支持ロッド4は、太陽で加熱されて高温
になりやすい。この欠点は、湾曲面支持ロッド4に、太
陽光線を反射させる反射層を設けて解消できる。反射層
は、たとえば、表面または内面に金属を真空蒸着し、あ
るいは、成形するプラスチックにアルミニウム等の反射
材を充填して設けることができる。
【0048】装着具5は、湾曲面支持ロッド4を栽培ベ
ッド1の側縁と平行に支持する。装着具5は、湾曲面支
持ロッド4の上下位置を調整できる状態で湾曲面支持ロ
ッド4を支持する。この装着具5は、果実枝Bの長さに
最適な位置に湾曲面支持ロッド4を支持できる。図9に
示す装着具5は、支柱12に挿入される挿入部5Aと、
湾曲面支持ロッド4を支持する支持部5Bと、イチゴの
葉を引っかけて起こす葉起こし紐18を連結する連結部
5Cとを有する。この図の装着具5は、1本の金属線を
折曲加工して製作している。
【0049】挿入部5Aは、架台3の支柱12に挿入で
きるように、螺旋状に卷いた形状としている。この形状
の挿入部5Aは、支柱12に挿入すると、支柱12の内
面を弾性的に押圧して、上下に位置ずれしないように装
着される。この装着具5は、強く押し下げ、あるいは引
き上げることによって、挿入部5Aを支柱12の内面に
摺動させて、上下に移動できる。上下に移動される装着
具5は、弾性的に支柱12の内面を押圧し、湾曲面支持
ロッド4を定位置に支持する。この挿入部5Aは、挿入
部5Aと支柱12との摩擦抵抗で、湾曲面支持ロッド4
を定位置に支持するので、押し下げ、あるいは引き上げ
て、湾曲面支持ロッド4の上下位置を簡単に調整でき
る。
【0050】支持部5Bは、湾曲面支持ロッド4を栽培
ベッド1の側部に配設できるように、挿入部5Aから水
平に延長してその先端部をリング状としている。支持部
5Bは、湾曲面支持ロッド4を挿通できる大きさのリン
グ状で、湾曲面支持ロッド4を簡単に挿入できるよう
に、上方を開口している。支持部5Bの内形は、湾曲面
支持ロッド4の外形にほぼ等しくしている。可撓性チュ
ーブ20を膨らせる湾曲面支持ロッド4を支持する装着
具5は、支持部5Bの内形を、膨らせた可撓性チューブ
20の外形にほぼ等しくしている。空気で膨らせる可撓
性チューブ20は、膨らさない状態で支持部5Bに入
れ、その後に空気を供給して膨らせる。ただ、プラスチ
ック発泡体で膨らせている可撓性チューブ20は、膨れ
た状態で支持部5Bに入れる。
【0051】1本の金属線で製作している装着具5は、
一端を支持部5Bとして、他端を挿入部5Aから上方に
延長して、連結部5Cとしている。連結部5Cは渦巻状
に湾曲させて、ここに葉起こし紐18を挿通して支持で
きる形状としている。葉起こし紐18は、栽培ベッド1
よりも上方に張設され、これにイチゴの葉をひっかけて
持ち上げる。葉起こし紐18がない栽培装置は、葉が栽
培ベッド1の両側に伸びて果実Fを日陰とする。日陰の
果実Fは、色が赤くならないばかりでなく、糖度も低下
して果実Fの品質を低下させる。葉起こし紐18で葉を
栽培ベッド1の両側から持ち上げることで、栽培ベッド
1の両側に伸びて成長した果実Fが葉の日陰となるのを
解消できる。さらに、葉起こし紐18で葉を持ち上げこ
とにより、葉が邪魔になることなく能率よく果実Fを収
穫できる特長もある。葉起こし紐18を栽培ベッド1よ
りも上方に起こすことができるように、連結部5Cを挿
入部5Aから上方に延長している。
【0052】以上の構造の装着具5は、1本の金属線を
加工して安価に製造できる。また、湾曲面支持ロッド4
を上下の最適位置に配設できると共に、葉起こし紐18
も定位置に支持できる特長がある。
【0053】ただ、装着具は、必ずしも1本の金属線を
加工して成形する必要はない。図6に示す装着具5は、
湾曲面支持ロッド4を支持する支持部5Bを平らな板状
に成形し、支柱12に挿入される挿入部5Aを筒状とし
てこれ等を連結し、さらに、葉起こし紐18を連結する
連結部5Cを上方に延長して設けている。この装着具5
は、図6ないし図8に示すように、下面が円弧状でない
湾曲面支持ロッド4を、栽培ベッド1の側縁と平行に支
持できる。図に示す支持部5Bは、平板の先端と後端部
の上面に連結片23を突出して設けて、この連結片23
を介して湾曲面支持ロッド4を支持部5Bに連結してい
る。湾曲面支持ロッド4は、線材やネジ等の連結具24
を介して支持部5Bに連結される。さらに、この装着具
5は、湾曲面支持ロッド4の上下位置を調整できるよう
に架台3の支柱12に挿入されて、あるいは、上下位置
を調整できるように支持部5Bと挿入部5Aを連結し
て、湾曲面支持ロッド4の上下位置を変更できる。湾曲
面支持ロッド4の上下位置は、たとえば、イチゴの生育
に応じて種々に変更される。
【0054】
【発明の効果】本発明のイチゴの栽培装置は、果実枝の
折れを確実に阻止して、高品質な果実を生育できる特長
がある。それは、本発明の栽培装置が、外側に向かって
下り勾配に所定の曲率半径で湾曲された湾曲接触面を有
する湾曲面支持ロッドを、栽培ベッドと平行に配設して
おり、この湾曲接触面で果実枝を支持して果実を生育で
きるからである。この構造の栽培装置は、果実枝を、湾
曲接触面に広い面積で接触させて支持するので、果実枝
の先端に、大きくて重い複数の果実を生育させて、果実
枝の折れを極減し、全ての果実を理想的な状態で生育で
きる。
【0055】本発明の請求項2のイチゴの栽培装置は、
湾曲面支持ロッドを可撓性チューブとし、この可撓性チ
ューブを空気圧で膨らせて果実枝を支えているので、空
気圧で表面の柔軟性を調整できる特長がある。空気圧を
低くして柔軟に変形するようにしてなる可撓性チューブ
は、果実枝を無理な姿勢とすることなく、理想的な状態
で支持できる。
【0056】本発明の請求項3のイチゴの栽培装置は、
可撓性チューブの内部にプラスチック発泡体を充填し、
膨らせた可撓性チューブで果実枝を支えているので、プ
ラスチック発泡体に柔軟なものを使用して、果実枝の傷
つきを極減できる特長がある。
【0057】さらに、本発明の請求項2と請求項3のイ
チゴの栽培装置は、設備コストを低減して、理想的な状
態でイチゴを生育できる。それは、これらの栽培装置
が、栽培ベッドと平行に空気で膨らせる可撓性チューブ
を配設し、あるいは、プラスチック発泡体で膨れる可撓
性チューブを配設して、果実枝を無理なく支持するから
である。とくに、空気で膨れる可撓性チューブは、極め
て安価なプラスチックチューブを使用して、果実枝を支
持できるので、特に安価にできる特長がある。
【0058】本発明の請求項4のイチゴの栽培装置は、
可撓性チューブにプラスチックチューブを使用するの
で、極めて安価に製作できる。
【0059】本発明の請求項5のイチゴの栽培装置は、
可撓性チューブにファンで空気を供給して膨らせるの
で、可撓性チューブが多少空気漏れしても、膨らせるこ
とができ、メンテナンスを簡単にできる。また、空気漏
れのある安価な可撓性チューブを使用して、果実枝を支
持できる特長もある。
【0060】本発明の請求項6のイチゴの栽培装置は、
可撓性チューブから空気を噴射するので、イチゴをより
理想的な環境で生育できる。さらに、請求項7の栽培装
置は、可撓性チューブから、冷却空気や加温空気を噴射
させるので、暑いときや寒いときに、イチゴの栽培環境
を快適にできる。
【0061】本発明の請求項8のイチゴの栽培装置は、
湾曲面支持ロッドに反射層を設けているので、湾曲面支
持ロッドが太陽で高温に加熱されるのを防止できる。ま
た、表面で反射する光で、果実の下面を照射して、果実
の全面を赤くできる特長もある。
【0062】本発明の請求項9のイチゴの栽培装置は、
装着具で湾曲面支持ロッドの上下位置を調整できるの
で、湾曲面支持ロッドを理想的な位置に配設して、種々
のイチゴの果実枝を理想的な状態で支持して折れるのを
解消できる。
【0063】本発明の請求項10のイチゴの栽培装置
は、可撓性チューブの装着具で葉起こし紐を支持するの
で、可撓性チューブと葉起こし紐の両方で、イチゴをよ
り好ましい環境で生育できる特長がある。
【0064】本発明の請求項11のイチゴの栽培装置
は、湾曲面支持ロッドにプラスチック発泡体で成形して
いるので、プラスチック発泡体に柔軟なものを使用し
て、果実枝の傷つきを極減でき、また、プラスチック発
泡体に硬質のものを使用して、軽くて丈夫な湾曲面支持
ロッドを安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のイチゴの栽培装置を示す概略斜視図
【図2】従来の改良された栽培装置を示す概略断面図
【図3】本発明の実施例のイチゴの栽培装置の断面図
【図4】図3に示すイチゴの栽培装置の側面図
【図5】図3に示すイチゴの栽培装置の湾曲面支持ロッ
ドの拡大断面図
【図6】湾曲面支持ロッドの他の一例を示す断面図
【図7】湾曲面支持ロッドの他の一例を示す断面図
【図8】湾曲面支持ロッドの他の一例を示す断面図
【図9】装着具を支柱に挿入する状態を示す拡大正面図
【符号の説明】
1…栽培ベッド 2…培地 3…架台 4…湾曲面支持ロッド 4a…湾曲接触面 5…装着具 5A…挿入部 5B
…支持部 5C…連結部 6…給水部材 7…電熱温床線 8…成形容器 9…水分気化排出材 10…貫通穴 11…排水トレイ 12…支柱 13…横ロッド 14…縦ロッド 15…ファン 16…冷却機 17…加熱機 18…葉起こし紐 19…果実棚 20…可撓性チューブ 20a…空気孔 21…硬質プラスチック 22…軟質プラスチック 23…連結片 24…連結具 B…果実枝 F…果実
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B022 AA05 AB15 BA02 BA06 BA12 BA14 BA21 BA22 BB01 CA04 DA06 DA17 DA19

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イチゴを栽培する栽培ベッド(1)と、こ
    の栽培ベッド(1)を地面から離して配設する架台(3)とを
    備えるイチゴの栽培装置において、 栽培ベッド(1)と平行に、イチゴの果実枝(B)を支える湾
    曲面支持ロッド(4)を配設し、この湾曲面支持ロッド(4)
    は、果実枝(B)を支える状態で、外側に向かって下り勾
    配に所定の曲率半径で湾曲された湾曲接触面(4a)を有
    し、この湾曲接触面(4a)で果実枝(B)を支えるようにし
    てなることを特徴とするイチゴの栽培装置。
  2. 【請求項2】 湾曲面支持ロッド(4)が可撓性チューブ
    (20)で、この可撓性チューブ(20)を空気圧で膨らせて果
    実枝(B)を支えるようにしてなる請求項1に記載される
    イチゴの栽培装置。
  3. 【請求項3】 湾曲面支持ロッド(4)が可撓性チューブ
    (20)で、この可撓性チューブ(20)は、内部に充填してい
    るプラスチック発泡体で膨れており、この可撓性チュー
    ブ(20)で果実枝(B)を支えるようにしてなる請求項1に
    記載されるイチゴの栽培装置。
  4. 【請求項4】 可撓性チューブ(20)がプラスチックチュ
    ーブである請求項2又は3に記載されるイチゴの栽培装
    置。
  5. 【請求項5】 可撓性チューブ(20)にファン(15)を連結
    しており、ファン(15)が連続して可撓性チューブ(20)に
    空気を供給する請求項2に記載されるイチゴの栽培装
    置。
  6. 【請求項6】 可撓性チューブ(20)に空気孔を開口して
    おり、空気孔から空気を噴射する請求項5に記載される
    イチゴの栽培装置。
  7. 【請求項7】 ファン(15)が冷却空気または加温空気を
    可撓性チューブ(20)に供給する請求項6に記載されるイ
    チゴの栽培装置。
  8. 【請求項8】 湾曲面支持ロッド(4)が光を反射する反
    射層を有する請求項1に記載されるイチゴの栽培装置。
  9. 【請求項9】 湾曲面支持ロッド(4)が、上下位置を調
    整できる装着具(5)を介して、栽培ベッド(1)と平行に配
    設される請求項1に記載されるイチゴの栽培装置。
  10. 【請求項10】 装着具(5)が、イチゴの葉をひっかけ
    る葉起こし紐(18)を挿通する連結部(5C)を有する請求項
    9に記載されるイチゴの栽培装置。
  11. 【請求項11】 湾曲面支持ロッド(4)がプラスチック
    発泡体で成形されてなる請求項1に記載されるイチゴの
    栽培装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003018916A (ja) * 2001-07-10 2003-01-21 Takuo Yamamoto イチゴ栽培装置
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JP2012210171A (ja) * 2011-03-30 2012-11-01 Ehime Prefecture 可動式栽培用光反射装置およびこれを用いた栽培方法
WO2015198856A1 (ja) * 2014-06-25 2015-12-30 株式会社ファームシップ イチゴ栽培装置及びイチゴ栽培方法
JP2016140327A (ja) * 2015-02-04 2016-08-08 神奈川県 作物の栽培装置

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