JP2000517402A - 伝達装置 - Google Patents

伝達装置

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ライエンベルク,グンナル
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ガル アンド カンパニー デベロップメント アクチボラグ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、力を伝達する手段に関しており、直線動作を回転動作に変換するかまたは逆転する。本発明は、基本的に燃焼エンジンに使用されることを目的としている。本発明は、前後動作と回転動作との間でボールベアリングによって、力を伝達する手段に関連しており、ボールベアリングには、トラックが幾つか走っており、各ボールまたは対応する装置用のピストンロッドに、直線動作を伝達するため固定され、ボールホルダで囲まれたボールを備える。ピストンロッド(6、7)は、各ピストン(4、5)に固定接続されており、ピストンロッドが、その向かい合った端部にボール(15、16)用の保持装置(17、18)を有し、それを介して前後動作による力が、回転ディスク(13)に伝達される。またボール(15、16)は、据付ディスク(8)と回転ディスク(13)との間でベアリングとして作用する。

Description

【発明の詳細な説明】 伝達装置 本発明は、動力を伝達する手段に関しており、直線動作を回転動作に変換する かまたは逆動させる。本発明は、主に燃焼エンジンに使用することを目的として いるが、その分野に限定されるものではない。 動力を後方及び前方への動作から回転動作に変換することは、通常クランクシ ャフトと同種またはその様な装置で行われる。しかし幾つかの場合、クランクシ ャフトに適切ではなく、このことは特に異なる前後の動きが、しばしば互いに正 対する方向で、回転動作に変換される時に生じる。それは特にその種の動力機械 、例えば燃焼エンジン、コンプレッサ及びポンプにあり、そこでは二つのピスト ンが、共通のシリンダボアにおいて互いに向かい合って同時に働いている。この 場合、クランクシャフトの使用すると、それによって機械的な設計を複雑にして いるが、クランクシャフトは二つのピストンからの合計の力を、一つの共通な回 転動作に変えるのに必要である。 従来のクランクシャフトの設計では、ピストンとシリンダボアとの間に、たん す効果(chest drawer effects)と言われる効果を生じる、案内力(guide way forces)がある。この設計では、ピストンロッドの小さな端部は、ピストンの下 方に配置され、ピストンはそれによって、製造される観点から非常に複雑な設計 となっており、潤 滑及び潤滑システムの設計に特別に必要なものを備えている。ピストンロッドの 別の端部は、クランクシャフトにおけるベアリングに配置され、従来の設計では ベアリングにおける摩擦力が、機械的な効力を減らしている。本発明の手段によ って、たんす効果を起こす側方の力が、大きく減らされ且つ、潤滑の必要性が非 常に減らされて、潤滑に必要な残存を簡単にする。更に本質的な縮小は、多くの ピストンと、ピストンロッド、クランクシャフト及び、クランクベアリングに対 応する部分で達成され、重要な簡略化は、それらの部分の組立ることによって達 成される。 本発明は、動力を前後動作から回転動作に、トラックを走るボールベアリング 手段によって、伝達する千段に関する。その手段は、ピストンロッドに配置され たボールホルダまたは、直線動作を伝達する各ボールに対応する手段で、囲まれ たボールから成る。 ボールは両方とも、直線トラックの一方(上方)の部分及び、回転ディスクに おける共通の閉じた曲線トラックの他方(下方)の部分で、動くことができる。 直線トラックと曲線トラックの組合せは、適切な位置にボールを保持し、直線ト ラックの方向にボールを直線状にのみ動かすことができるようにし、外側と内側 の位置はそれぞれ、回転ディスクの回転中心部までの曲線トラックの各内側と外 側の間隔により各々画定される。内側トラックと曲線トラックが、ほぼボールが たどる一般的な半円 形断面をしている。ボールとの適応性、公差などは、材料の選択、回転速度、負 荷、潤滑手段などを考慮して決定される。 曲線トラックは、曲線に近い形状をしており、その形状は、回転ディスクの回 転角度に対応して、ボールにより決められた動きによって決定される。もし曲線 トラックが、回転ディスクの回転中心部へ様々な間隔で設計されていると、ボー ルは、前後へ直線的に動く。もし曲線トラックが回転中心部の円形まで、一定の 間隔があると、ボールを前後に動くことはなく、もし回転中心部までの距離が増 すと、ボールが外方向に動く。そしてもし回転中心部までの間隔が小さくなると 、ボールが内方向に動く。ボールをたどる周回当たりの前後の動作の数は、ゆえ に曲線トラックに依存する。曲線トラックが円形であれば、望ましいセグメント において、ボールが静止位置に置かれ得る。ボールをたどる回転周回当たりの前 後の動作の数は、曲線トラックが完全に周回する間に達する各外側及び内側トラ ック位置に依存する。全ての外側及び内側位置を変化させることは、必要ではな い。またそれらは非回転対称、すなわちボールが回転中心部に対して対称的に動 かさないことが、望ましい。 回転ディスクの回転により、曲線トラックから回転中心部の間隔が大きくなる と、曲線トラックの内側は、ボールを外方向に押す。従って、各ボールを外方向 に押す曲線トラックとボールとの接線において、大きな1/4円 となる。回転ディスクが回って、回転中心部までの曲線トラックの間隔が変化す る時、それに応じて方法で曲線トラックの外側は、ボールを外方向に押す。ゆえ に曲線トラックが、その回転中心部までの間隔を変える時、ボールが動かされる 。それらの位置では、曲線トラックが、直線トラックに対して非直角である。曲 線トラックの角度位置からの前記力により生じ且つ、ボールによって直線ベアリ ングまで運ばれる、直線ベアリングにおける力の成分が、直線ベアリングを単に 横切り且つ、それに沿った力の方向に分割させる。結果的に力の成分は、ボール に作用し且つ、ベアリングを前後に動かす直線ベアリングの長手方向を向く。 ボールの周りの部分の様々な箇所で、交互に働く力による動力を分配し、更に ボールを介して、直線及び曲線トラックへ力を分配するシステムは、各々加えて ボールの周りに更に力を供給且つ、伝える手段を有する。回転中心部からと外側 から、各ボールに対して、線形ベアリングの内側をボールまで走る、ボールに供 給される、押圧ラウンド(presser round)/ピストンラウント(piston round )があり、主に内側の回転中心部に向かって、曲線トラックの上に設けられてい る大きな円形扇部の一部で生じる。ボール扇部は力を受けることができ、力が更 にボールを介して、大きな1/4の円形部分、非直角の曲線トラックの一部分に伝 達する。 角度を成した位置は、直線トラックに沿い且つ、横切 る力の成分に分離させる、対抗力を直線トラックにおいて発生させる。直線トラ ックに沿った力の成分は、回転ディスクにおいて対抗力を発生させる。回転ディ スクは曲線トラックを有し、曲線トラックがそれ自体で、回転モーメントと力を 回転ディスクに伝達する。対応する方法で、曲線トラックから内方向の力は、そ れ自体ボールを介して、圧力ロッドを内側へ回転中心部に回かって押す力となる 、力の成分などを、伝達する。 動作状態で、ボールから出る力は、(圧力ロッド)引きロッド/ピストンロッ ドに伝達されるべき時、力が主にボールの大きな円形扇部の一部分から伝達され 、その部分は回転中心部から離れるように回転し、曲線トラックの上に配置され ている。ここから力がボールを通過して伝達され、接続ロッドに伝達される。こ れは、ボールの上で接続すること、ボールの周囲で接続すること、曲線トラック の長手方向に配置されたボールの側方で接続することなど、様々な方法で達成す ることができる。 ボールは、それ自体の理論上の回転軸を中心に回って、その方向は主に連続し て変化している。ボールは、主に曲線トラックからその回転方向への摩擦によっ て、回転方向が生じさせられが、また直線トラックからの摩擦によっても影響を 受ける。設計が摩擦なしで考えられていると、ボールが、全く回転することない が、直線的に前後に動かされるだけで、ボール自体は理論上の回転軸を中心に回 転しない。従って、ボールはスリップと回転作 用の両方を有し、両方とも曲線トラックと直線トラックの回転に関連する。しか しボールは、ボールは連続して回転させるようになっているが、直接回転方回を 逆転すること、近接する圧力扇形表面に対するスリップ作用で、位置を定めるこ とはない。また、ボールが連続してそれ自体の回転軸を中心に回転する時、必要 とされる潤滑剤が、問題となる圧力扇形表面とボールとの間に導くことができる 。そして潤滑剤の品質、その濃度などが重要であり、圧力扇形表面のボールとの 接続と、ボールの種類と品質は、負荷、回転速度、回転毎のストロークの数、加 速そして直線の動きなどの方向を逆転することによる加速及び減速力に関する、 動力機械設備の実際の応用例に効果的であり且つ、適合している。 以下本発明を、添付図面に示された実施例を参照して、より詳細に説明する。 第1図は、本発明による装置の平面図であり、部分的に横断面を示している。 第2図は、第1図の装置に対して直角方向から示した横断面である。 第3図は、第1図の装置であり、第2図と同様に直角方向から示した横断面で ある。 第4図は、装置の重要な詳細図である。 第5図は、第4図の詳細図を別の角度から示している。 第6図、第7図及び第8図は、第5図による詳細図の別の実施例を示している 。 第9図は、第1図による装置の別の段階の動作を示している。 第10図〜第13図は、装置部分の別の実施例を示しており、ボールホルダの 制限した表面とトラックが、確実な応用例に対して最適である。 第14図〜第15図は、作業位置における装置と、互いに分離した部品を示し た斜視図である。 図面に示された装置は、二つの平行で平坦なディスクを有し、ディスクの一方 は据付ディスク8と称され、それに対応して他方は回転ディスク13である。据 付ディスク8は、ハウジング9とディスク8によって支えられ、交互にその中央 部で短い端壁2、3を有するシリンダ1を支えている。シリンダには二つのピス トン4、5があり、それらは共通の燃焼チャンバを有する燃焼エンジンにおいて 駆動するピストンである。別の応用例では、それらはポンプ装置のピストンで有 り得る。弁、燃料注入システムなどはエンジンに付属しており、本発明に関わる 部分ではないので、図示していない。固定して接合された各ピストン4、5は、 交互にその端部にボール15、16の保持装置17、18を有し、それを介して 、前後の動きによる力が、回転ディスク13に伝えられる。またボール15、1 6は、据付ディスク8と回転ディスク13との間でベアリングとして働く。回転 ディスク13は、突出するシャフト23上で順に設けられるホルダ10に取付け られ、それから回転力が、色々な作業目的で 使用されるために得られる。本発明の好ましい実廁例では、シリンダボールの中 心軸が、ボールが動くラインの中心軸と同軸である。 本発明が、ポンプまたはコンプレッサに利用されるならば、また上記または以 下の応用例によってできる変形例に利用され、伝達する力が回転ディスクから得 られる。 ボール15、16は、両方とも据付ディスクの直線トラック11、24にあり 且つ、共通の楕円形トラック12において可動である。直線トラックの延長部は 、第1図に破線で示されている。円形表面を有する直線トラックの底部には、案 内トラック22、25がある。ボールホルダ17、18は、案内トラックに対応 する突出部21、26を有し、案内レールとなっている。 ボールホルダ17、18は特に、できるだけ損失が少なく且つ、角度負荷を避 けて、力が伝達するように設計されている。この場合の設計は基本的に、燃料が 燃焼する間、ピストンが互いに離される時の、動作状態を目的としており、それ によって力がピストンロッドにかかり、ボールホルダとこの力はボールを介して 、回転ディスクに伝わる。動作の別の状態では、ピストンロッド方向の力が、更 に小さくなる。装置のボールホルダ、ボールそしてトラックは、異なる部分の間 の接触が点でなく直線接触表面に渡るように、形成され且つ寸法が決められてい る。最高の効果と成って角度負荷を避けるため、トラックではボールが動いおり 、接触表面はボール上で大き な円の一部であり得、同じ一つのまたは複数の平面に、力または対抗力に互いに 直角を成して配置されている。これは、問題となっている応用例に適した、ボー ルホルダとトラックの特別な設計によって、達成することができる。 ボールの周囲で扇部に分割することは、優先される力または力の成分に依存し た種々の高さで、異なった方法により、行うことができる。曲線トラックは、そ の外側及び内側の各々で高さが異なっており、ピストンロッド側から離れる、引 き、押し扇形表面を、対応する方法で高くしたり、低くしたりすることができる 。 直線ベアリングを囲む側は、曲線トラックの内側及び外側の各々から可能な限 り最も近づいた距離まで、下がるように伸びる。曲線トラックの内側の上縁部が 下がって、外側が上がった場合、直線トラックの側部/縁部は、直線トラックの 一部における曲線トラックの内側の下方部分に近接するまで、下方に伸ばされ得 る。この動きにより、その内側位置のボールが、曲線トラックの中心部のライン において直線ベアリングと接触する時、ボールはその最も内側の位置から、ボー ルの半径の長さに対して外方へ動く。この点から、一つのボール半径は、曲線ト ラックの最も内側の外縁部まで、間隔がある。内縁部を外縁部よりも高くすると 、対応部分が保持する。 装置の機能を更に詳しく説明するように、第9図に示された状態が図示されて おり、そこでは回転ディスクが 第1図に対応して示されている位置から45°回っている。第9図の動力装置は、 動作状態にある燃焼エンジンであると仮定して、ピストンの間の燃焼チャンバに おける燃料混合器が熱せられて膨張している。ピストンによる圧力は、ボール1 5、16に加わる力に変換され、ボールは順に、力を曲線トラック12と直線ト ラック11、24に伝達する。図面に示された位置で、このことはボール15、 16に回転トラック12から上向きの力と、直線トラック11、24から下向き の力が生じ、結果的に矢印37で示された方向に動くように、回転ディスクに対 して影響を与える力となる。回転が連続する時、ボール16は下方の死点(LD C)38を通過し、エンジンが4ストロークで運転すると、主要な燃焼ガスが上 方の死点(UCD)39へ回転中に、噴出される。連続して次のLCDへ動く間 に燃料と空気の取入口があり、更にガス混合機が次のUDCまでに圧縮される。 従って動作の全体のサイクルは、回転ディスクが一回転するだけの間に終了する 。エンジンが主に2ストロークで働く適応する方法であると、動作の全サイクル はディスクが一回転する間に終了する。装置がポンプまたはコンプレッサとして 働く時、対応する作業状況に適応して、ボールと上部及び下部トラックとの間の 力は各々、逆方向になってもよい。回転トラック12の形状を、例えば四つ葉の クローバ形に変化させることによって、ディスクが回転する各回ごとの作業サイ クルの数の二倍になる。更にト ラック12の様々な設計は、回転毎の作業サイクルの数によって別の状態になる 。 ボールホルダを、第4図に示した実施例を参照して、より詳細に説明する。縁 部19は、ボール15の周囲を部分的に囲んでいる。ボールは、その中心がピス トンロッド6の中心軸に一致するように、設けられている。縁部19は、前方部 と後方部に分離しており、前方部の平面は、ピストンロッドの中心軸を介する平 行な平面の幾分か下にあり、後方部の平面は適応する方法でピストンロッドの中 心軸を介する平面と平行な平面の少し上にある。第4図に示されたボールの下部 は、回転ディスクにおけるトラック12を走っており、トラックの縁部は、ボー ルホルダの縁部19の異なったレベルに適応するようになっている。動作状態で は、圧力はこのようにしてピストンから回転する楕円形のトラック12に、直線 的に延びるボールの接触表面を使用して、殆ど直線的な経路で伝達し、それで点 状に表面が接触することは避けられる。 回転及び据付ディスクのトラックは、そこでボールが動いて、力を分配するの に最も適したボールホルダである。このことは、据付ディスクにおいてトラック 11、24が、両側で同じ高さの縁部を有し、トラックの深さがボールの半径よ り少し小さいということを意味している。またトラックの深さは、第10図〜第 13図に示したように変形してもよく、それからどの様にホルダが位 置しているかまたは、直線と曲線トラックを各々定めている表面または境界線が 、どの様にお互い近接しているか明らかにしている。それによって、装置の中心 部に最も近い直線トラックの一部分は、それ自体がボールの中心平面を通過して 下方へ延びる縁部から成る。トラック間の間隔は、作業サイクルの少なくとも一 部の間は、様々な部分の公差を算出するトラックの制限された表面の間に直接接 触するのを避けるのに必要なだけ大きい。回転ディスクのトラック12は、異な る高さの縁部を有し、内側縁部28すなわち回転中心部に最も近い縁部が、外側 縁部27よりも少し下方にある。内側28及び外側27の縁部は好ましくは、ボ ールの中心部を介し且つ、回転の平面と平行して、平面の異なった側面にある。 ボールホルダの様にトラックは、問題となる応用例に生じる力を考慮して、また ボールホルダに与えなければならない空間を考慮して、設計されている。 第4図におけるボールの上部は、据付ディスクにおいて、直線トラックを動く 。それからボールは、ホルダの開口部30、31を介して延びて、トラックの表 面に接触している。直線トラック11、24は、ボール、ボールホルダ及び案内 レールに近接して適応するように、調節される。 第5図、第6図、第7図及び、第8図は、ボールホルダの様々な実施例と、案 内トラックを示している。また第6図から、どの様に(図面の左側へ)動いてい るボー ルが、潤滑剤をその前方に送っているかを示している。潤滑剤は、ボールによっ てホルダと、ボールと接触する固定トラックの壁に送られる。ボールが、前方部 分35とホルダの後方部分36と共働しており、それらの部分は案内レール21 によって接合される。ホルダの部分の間には、側面開口部33、34と中央開口 部21があり、それを介して、ボールが据付ディスクの対応するトラックと接触 する。動力源に関連するトラックは、固定されるか、据付けられており、真っ直 ぐな線状で上記に記載されている。また別の実施例において、このトラックは曲 がるか、閉じた曲線、すなわち楕円形の形状でもよい。これら及び別の変形例は 発明案を構成する範囲内に含まれる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成9年10月8日(1997.10.8) 【補正内容】 角度を成した位置は、直線トラックに沿い且つ、横切る力の成分に分離させる 、対抗力を直線トラックにおいて発生させる。直線トラックに沿った力の成分は 、回転ディスクにおいて対抗力を発生させる。回転ディスクは曲線トラックを有 し、曲線トラックがそれ自体で、回転モーメントと力を回転ディスクに伝達する 。対応する方法で、曲線トラックから内方向の力は、それ自体ボールを介して、 圧力ロッドを内側へ回転中心部に向かって押す力となる、力の成分などを、伝達 する。 動作状態で、ボールから出る力は、(圧力ロッド)引きロッド/ピストンロッ ドに伝達されるべき時、力が主にボールの大きな円形扇部の一部分から伝達され 、その部分は回転中心部から離れるように回転し、曲線トラックの上に配置され ている。ここから力がボールを通過して伝達され、接続ロッドに伝達される。こ れは、ボールの上で接続することまたは、曲線トラックの長手方向に配置された ボールの側方で接続することによって、様々な方法で達成することができる。 ボールは、それ自体の理論上の回転軸を中心に回って、その方向は主に連続し て変化している。ボールは、主に曲線トラックからその回転方向への摩擦によっ て、回転方向が生じさせられが、また直線トラックからの摩擦によっても影響を 受ける。設計が摩擦なしで考えられていると、ボールが、全く回転することない が、直線的に前後に動かされるだけで、ボール自体は理論上の回転軸を 中心に回転しない。従って、ボールはスリップと回転作用の両方を有し、両方と も曲線トラックと直線トラックの回転に関連する。しかしボールは、ボールは連 続して回転させるようになっているが、直接回転方向を逆転すること、近接する 圧力扇形表面に対するスリップ作用で、位置を定めることはない。また、ボール が連続してそれ自体の回転軸を中心に回転する時、必要とされる潤滑剤が、問題 となる圧力扇形表面とボールとの間に導くことができる。そして潤滑剤の品質、 その濃度などが重要であり、圧力扇形表面のボールとの接続と、ボールの種類と 品質は、負荷、回転速度、回転毎のストロークの数、加速そして直線の動きなど の方向を逆転すことによる加速及び減速力に関する、動力機械設備の実際の応用 例に効果的であり且つ、適合している。 以下本発明を、添付図面に示された実施例を参照して、より詳細に説明する。 第1図は、本発明による装置の平面図であり、部分的に横断面を示している。 第2図は、第1図の装置に対して直角方向から示した横断面である。 第3図は、第1図の装置であり、第2図と同様に直角方向から示した横断面で ある。 第4図は、装置の重要な詳細図である。 第5図は、第4図の横断面図を示している。 第6図、第7図及び第8図は、第5図による詳細図の 好ましい実施例を示している。 第9図は、第1図による装置の別の段階の動作を示している。 第10図〜第13図は、装置部分の別の実施例を示しており、ボールホルダの 制限した表面とトラックが、確実な応用例に対して最適である。 第14図〜第15図は、作業位置における装置と、互いに分離した部品を示し た斜視図である。 図面に示された装置は、二つの平行で平坦なディスクを有し、ディスクの一方 は据付ディスク8と称され、それに対応して他方は回転ディスク13である。据 付ディスク8は、ハウジング9とディスク8によって支えられ、交互にその中央 部で短い端壁2、3を有するシリンダ1を支えている。シリンダには二つのピス トン4、5があり、それらは共通の燃焼チャンバを有する燃焼エンジンにおいて 駆動するピストンである。別の応用例では、それらはポンプ装置のピストンで有 り得る。弁、燃料注入システムなどはエンジンに付属しており、本発明に関わる 部分ではないので、図示していない。固定して接合された各ピストン4、5は、 交互にその端部にボール15、16の保持装置17、18を有し、それを介して 、前後の動きによる力が、回転ディスク13に伝えられる。またボール15、1 6は、据付ディスク8と回転ディスク13との間でベアリングとして働く。回転 ディスク13は、突出するシャフト23上で順に設けられるホルダ1 0に取付けられ、それから回転力が、色々な作業目的で使用されるために得られ る。本発明の好ましい実施例では、シリンダボールの中心軸が、ボールが動くラ インの中心軸と同軸である。 本発明が、ポンプまたはコンプレッサに利用されるならば、また上記または以 下の応用例によってできる変形例に利用され、伝達する力が回転ディスクから得 られる。 ボール15、16は、両方とも据付ディスクの直線トラック11、24にあり 且つ、共通の楕円形トラック12において可動である。直線トラックの延長部は 、第1図に破線で示されている。円形表面を有する直線トラックの底部には、案 内トラック22、25がある。ボールホルダ17、18は、案内トラックに対応 する突出部21、26を有し、案内レールとなっている。 ボールホルダ17、18は特に、できるだけ損失が少なく且つ、角度負荷を避 けて、力が伝達するように設計されている。この場合の設計は基本的に、燃料が 燃焼する間、ピストンが互いに離される時の、動作状態を目的としており、それ によって力がピストンロッドにかかり、この力はボールホルダとボールを介して 、回転ディスクに伝わる。動作の別の状態では、ピストンロッド方向の力が、更 に小さくなる。装置のボールホルダ、ボールそしてトラックは、異なる部分の間 の接触が点でなく直線接触表面に渡るように、形成され且つ寸法が決められてい る。最高の効果と成って角度負荷を避けるため、トラ ックではボールが動いおり、接触表面はボール上で大きな円の一部であり得、同 じ一つのまたは複数の平面に、力または対抗力に互いに直角を成して配置されて いる。これは、問題となっている応用例に適した、ボールホルダとトラックの特 別な設計によって、達成することができる。 ボールの周囲で扇部に分割することは、優先される力または力の成分に依存し た種々の高さで、異なよった方法により、行うことができる。曲線トラックは、 その外側及び内側の各々で高さが異なっており、ピストンロッド側から離れる、 引き、押し扇形表面を、対応する方法で高くしたり、低くしたりすることができ る。 直線ベアリングを囲む側は、曲線トラックの内側及び外側の各々から可能な限 り最も近づいた距離まで、下がるように伸びる。曲線トラックの内側の上縁部が 下がって、外側が上がった場合、直線トラックの側部/縁部は、直線トラックの 一部における曲線トラックの内側の下方部分に近接するまで、下方に伸ばされ得 る。この動きにより、その内側位置のボールが、曲線トラックの中心部のライン において直線ベアリングと接触する時、ボールはその最も内側の位置から、ボー ルの半径の長さに対応して外方へ動く。この点から、一つのボール半径は、曲線 トラックの最も内側の外縁部まで、間隔がある。内縁部を外縁部よりも高くする と、対応部分が保持する。 装置の機能を更に詳しく説明するように、第9図に示 された状態が図示されており、そこでは回転ディスクが第1図に対応して示され ている位置から45°回っている。第9図の動力装置は、動作状態にある燃焼エン ジンであると仮定して、ピストンの間の燃焼チャンバにおける燃料混合器が熱せ られて膨張している。ピストンによる圧力は、ボール15、16に加わる力に変 換され、ボールは順に、力を曲線トラック12と直線トラック11、24に伝達 する。図面に示された位置で、このことはボール15、16に回転トラック12 から上向きの力と、直線トラック11、24から下向きの力が生じ、結果的に矢 印37で示された方向に動くように、回転ディスクに対して影響を与える力とな る。回転が連続する時、ボール16は下方の死点(LDC)38を通過し、エン ジンが4ストロークで運転すると、主要な燃焼ガスが上方の死点(UCD)39 へ回転中に、噴出される。連続して次のLCDへ動く間に燃料と空気の取入口が あり、更にガス混合機が次のUDCまでに圧縮される。従って動作の全体のサイ クルは、回転ディスクが一回転するだけの間に終了する。エンジンが主に2スト ロークで働く適応する方法であると、動作の全サイクルはディスクが一回転する 間に終了する。装置がポンプまたはコンプレッサとして働く時、対応する作業状 況に適応して、ボールと上部及び下部トラックとの間の力は各々、逆方向になっ てもよい。回転トラック12の形状を、例えば四つ葉のクローバ形に変化させる ことによって、ディスクが回転 する各回ごとの作業サイクルの数の二倍になる。更にトラック12の様々な設計 は、回転毎の作業サイクルの数によって別の状態になる。 ボールホルダを、第4図に示した実施例を参照して、より詳細に説明する。前 方縁部19はと後方縁部29は、互いに接続して、ボール15の周囲を部分的に 囲んでいる。ボールは、その中心がピストンロッド6の中心軸に一致するように 、設けられている。縁部19の平面がピストンロッドの中心軸を介する平行な平 面幾分か下方にあり、後方部29は、適切な方法でピストンロッドの中心軸を介 して縁部19の平面と平行な平面の幾分か下にある。第4図に示されたボールの 下部は、回転ディスクにおけるトラック12を走っており、トラックの縁部は、 ボールホルダの縁部19の異なったレベルに適応するようになっている。動作状 態で、圧力はこのようにしてピストンから回転する楕円形のトラック12に、直 線状に延びるボールの接触表面を使用して、殆ど直線的な経路で伝達し、それで 点状に表面が接触することは避けられる。 回転及び据付ディスクのトラックは、そこでボールが動いて、力を分配するの に最も適したボールホルダである。このことは、据付ディスクにおいてトラック 11、24が、両側で同じ高さの縁部を有し、トラックの深さがボールの半径よ り少し小さいということを意味している。またトラックの深さは、第10図〜第 13図に示し たように変形してもよく、それからどの様にホルダが位置しているかまたは、直 線と曲線トラックを各々定めている表面または境界線が、どの様にお互い近接し ているか明らかにしている。それによって、装置の中心部に最も近い直線トラッ クの一部分は、それ自体がボールの中心平面を通過して下方へ延びる縁部から成 る。トラック間の間隔は、作業サイクルの少なくとも一部の間は、様々な部分の 公差を算出するトラックの制限された表面の間に直接接触するのを避けるのに必 要なだけ大きい。回転ディスクのトラック12は、異なる高さの縁部を有し、内 側縁部28すなわち回転中心部に最も近い縁部が、外側縁部27よりも少し下方 にある。内側28及び外側27の縁部は好ましくは、ボールの中心部を介し且つ 、回転の平面と平行して、平面の異なった側面にある。ボールホルダの様にトラ ックは、問題となる応用例に生じる力を考慮して、またボールホルダに与えなけ ればならない空間を考慮して、設計されている。 第4図におけるボールの上部は、据付ディスクにおいて、直線トラックを動く 。それからボールは、ホルダの開口部30、31を介して延びて、トラックの表 面に接触している。直線トラック11、24は、ボール、ボールホルダ及び案内 レールに近接して適応するように、調節される。 第5図、第6図、第7図及び、第8図は、ボールホルダの様々な実施例と、案 内トラックを示している。また 第6図から、どの様に(図面の左側へ)動いているボールが、潤滑剤をその前方 に送っているかを示している。潤滑剤は、ボールによってホルダと、ボールと接 触する固定トラックの壁に送られる。ボールが、前方部分35とホルダの後方部 分36と共働しており、それらの部分は案内レール21によって接合される。ホ ルダの部分の間には、側面開口部33、34と中央開口部21があり、それを介 して、ボールが据付ディスクの対応するトラックと接触する。動力源に関連する トラックは、固定されるか、据付けられており、真っ直ぐな線状で上記に記載さ れている。また別の実施例において、このトラックは曲がるか、閉じた曲線、す なわち楕円形の形状でもよい。これら及び別の変形例は発明案を構成する範囲内 に含まれる。 【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年4月24日(1998.4.24) 【補正内容】 請求の範囲 1.直線動作が、回転カム曲線トラックと、動力源に対して固定されるトラック (11、24)の両方で動く、少なくとも一つのボール(15、16)による、 回転動作の回転平面と平行な平面で生じ、各ボール(15、16)が、ホルダ( 17、18)により、直線動作させる手段と接続されている、直線動作と回転動 作との間で力を伝達する装置において、 トラックを制限する縁部が、少なくとも動作サイクルのパート間には互いに近接 して、トラックの縁部の間の間隔が、固定及び回転トラックの縁部の間で直接接 触を避けるために必要であることを特徴とする装置。 2.ボールが、ボール(15、16)の表面における大きな円形の扇部のみで、 トラックと接触していることを特徴とする請求の範囲1に記載の装置。 3.回転トラック(12)の外側縁部(27)と内側縁部(28)が、少なくと もトラックの延長部の一部に沿って、ボール(15、16)の中心部を介し、且 つ回転平面と平行な平面に関して、移動されることを特徴とする請求の範囲1〜 2のいずれかに記載の装置。 4.回転トラック(12)の外側縁部(27)と内側縁部(28)が、ボール( 15、16)の中心部を介し且つ、回転平面と平行する平面の種々の側面に配置 されることを特徴とする請求の範囲3に記載の装置。 5.回転トラック(12)が、種々の高さの内側縁部(2 8)と外側縁部(27)によって画定され、外側縁部(27)がより高いことを 特徴とする請求の範囲1〜4のいずれか一つに記載の装置。 6.固定トラック(11、24)の深さが、ボール(15、16)の半径より小 さいことを特徴とする請求の範囲1〜5のいずれか一つに記載の装置。 7.ボールホルダ(17、18)が、固定トラックである案内トラック(22) で動くことを目的とした、少なくとも一つの案内レール(21)から成ることを 目的とする請求の範囲1〜6のいずれか一つに記載の装置。 8.ボールホルダ(17、18)が各々、動力機械の共通のまたは接続されたシ リンダボアを備えた、二つのピストン(4、5)のうち一つのピストンロッド( 6、7)に固定して接合されていることを特徴とする請求の範囲1〜7のいずれ か一つに記載の装置。 9.動力機械が、二つのピストン(4、5)用に共通のまたは互いに接続された 燃焼チャンバを備えた燃焼エンジンであることを特徴とする請求の範囲8に記載 の装置。 10.シリンダボア(1)の中心軸が、ボール(15、16)が動くラインと同 軸または平行であることを特徴とする請求の範囲8または9に記載の装置。 11.直線固定トラックの縁部が、その艮手力向に沿って、トラックの底部から 種々の長さで延びることを特徴とする請求の範囲1〜9のいずれか一つに記載の 装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CZ,CZ,DE,DE,DK,DK,E E,EE,ES,FI,FI,GB,GE,HU,IL ,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SK,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.直線動作を、回転動作の回転平面と平行な平面で行い、回転カム曲線トラッ ク(12)と動力源に対して固定されたトラック(11、24)の両方で動く、 少なくとも一つのボール(15、16)から成り、それによって、ホルダ手段( 17、18)によって、直線状に動作させる手段と接続されている直線動作と回 転動作との間の力を伝達する装置において、 トラックを制限する縁部または表面が、少なくとも部分が動作サイクルにある間 、互いに近接することを特徴とする装置。 2.力の伝達を、ボール(15、16)の表面における大きな円形扇部のみで行 うことを特徴とする請求の範囲1に記載の装置。 3.回転トラック(12)の外側縁部(27)と内側縁部(28)が、少なくと もトラックの延長部の一部に沿って、ボール(15、16)の中心部を介し、且 つ回転平面と平行な平面に関して、移動されることを特徴とする請求の範囲1〜 2のいずれかに記載の装置。 4.回転トラック(12)の外側縁部(27)と内側縁部(28)が、ボール( 15、16)の中心部を介し且つ、回転平面と平行して、平面の異なる側面に配 置されることを特徴とする請求の範囲3に記載の装置。 5.回転トラック(12)が、種々の高さの外側縁部(27)と内側縁部(28 )によって画定されており、外側 縁部(27)がより高いことを特徴とする請求の範囲1〜4のいずれか一つに記 載の装置。 6.固定トラック(11、24)の深さが、ボール(15、16)の半径より小 さいことを特徴とする請求の範囲1〜5のいずれか一つに記載の装置。 7.ボールホルダ(17、18)が、固定トラックである案内トラック(22) で動くことを目的とした、少なくとも一つの案内レール(21)から成ることを 目的とする請求の範囲1〜6のいずれか一つに記載の装置。 8.同時に且つ、向かい合う方向に動かされる二つのボール(15、16)を含 み、ボールの中心部が共通のラインに沿って動くことを特徴とする請求の範囲1 〜7のいずれか一つに記載の装置。 9.ボールホルダ(17、18)が各々、動力機械の共通のまたは接続されたシ リンダボアを備えた、二つのピストン(4、5)のうち一つのピストンロッド( 6、7)に固く接合されていることを特徴とする請求の範囲8に記載の装置。 10.動力機械が、二つのピストン(4、5)用に共通のまたは互いに接続され た燃焼チャンバを備えた燃焼エンジンであることを特徴とする請求の範囲9に記 載の装置。 11.シリンダボア(1)の中心軸か、ボール(15、16)が動くラインと同 軸または平行であることを特徴とする請求の範囲10または11に記載の装置。 12.直線固定トラックの縁部が、その長手方向に沿って、トラックの底部から 種々の長さで延びることを特徴とする請求の範囲1〜10のいずれか一つに記載 の装置。
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