JP2000517261A - 工芸品並びにその工芸品を製作するための方法及び手段 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は砂並びにまた土材料からなる工芸品に関連する。砂並びにまた土材料（２）を圧縮し、所望の形状を与えつつ、固定剤（４）を用いて処理し、それを交互に実行して本体（３）を形成し、その成形された本体（３）が、乾燥後に硬質の表面層を呈する。また本発明は、その工芸品を製作する方法及び手段にも関連する。

Description

【発明の詳細な説明】 工芸品並びにその工芸品を製作するための方法及び手段 本発明は、砂並びにまた土材料からなる工芸品に関連する。 本発明の目的は、独特の表面構造及び強度を実現し、所望通りにデザインされ た工芸品を製作することである。 その目的は主に、砂並びにまた土材料を圧縮し、所望の形状を与えつつ、固定 剤を用いて処理し、それを交互に実行して本体を形成し、その成形された本体が 、乾燥後に硬質の表面層を呈することを特徴とする本発明に従った工芸品により 達成される。 本発明の別の目的は、簡単に、しかも効率的に本発明に従った工芸品を製作で きる方法を提供することである。 その目的は主に、工芸品が砂並びにまた土材料からなる圧縮された本体により 構成されており、固定剤が本体に加えられつつ、本体が所望の形状に成形され、 それが交互に実行されて、乾燥後に硬質の表面層が形成されるようになることを 特徴とする方法により達成される。 最後に本発明の目的は、本発明を達成するための手段を提供することである。 その目的は、概ね、工芸品が砂並びにまた土からなる本体及び固定剤により形 成されることを特徴とする手段を介して達成される。 本発明は好適な実施例を用いて、添付の図面を参照しながら以下に記載される 。 第１図は、本発明の工芸品に対する原材料を示す図である。 第２図は、塑像、小像等の形状をなす工芸品を製作するための方法を模式的に 示す図である。 第３図は、最終的な第１の工芸品の斜視図である。 第４図は、最終的な第２の工芸品の斜視図である。 本発明に従って、砂並びにまた土材料２からなる塑像、小像等の形状をなす工 芸品１が、固く圧縮された材料２の本体３から形成される。より正確には、本体 ３は、砂採取場から採取され、長年多量の砂等によりその採取場で固く圧縮され た塊状物からなる。 工芸品１は、所望の形状を与えられつつ、固定剤４を用いて処理され、それが 交互に実行されて最終的な工芸品１に仕上げられる。成形された本体３は、乾燥 及び凝固後に、硬質の表面層５を呈する。 本体３には、全外周に沿って包囲する外側表面６から、本体内に少なくとも約 ５ｍｍまで達する固定剤４が与えられる。 特定の実施例では、本体３は、砂並びにまた土からなる異なる階層すなわち層 ７から形成されており、層７は概ね垂直に延在する平面からなる。これは材料に おいて木目状に見える。 工芸品１をさらに装飾し、並びにまた保護するために、本体３は、例えば塗料 、エナメルのような表面保護コーティングで覆われる。 本体３には目的を達成するのに適した作用剤を浸透させるが、それは特に、本 体の材料と共に貝殻状の石状部を形成するためのヘアスプレイ（hairspray）８ の一部をなす作用剤である。ヘアスプレイは、水を除けば、アルコール及び噴霧 剤（propellant）、シリコーンのようなコポリマ、ポリ酢酸ビニル、アクリラー トコポリマからなり、砂２等において所望の凝固効果を与える複数の、或いは個 別の物質の組合せからなる。 ヘアスプレイの一例は、例えば以下の物質を含む。 エチルアルコール 水 香料 噴霧剤 ポリ酢酸ビニル コポリマ シリコーン アミノメチル（Amino methyl） プロパンジオール また別のヘアスプレイは以下の物質を含む。 アルコール 水 ビニル アセテート／ブチル（Vinyl Acetate/Butyl） マレアート／イソブルニル アクリラート コポリマ ＰＶＰ／ＶＡ コポリマ 芳香剤 グリセリン アミノメチル プロパノール 本発明に従って砂並びにまた土材料２からなる工芸品１を製作するための方法 は、工芸品１が、砂並びにまた土２からなる圧縮された本体３により形成される ように実行される。本体３に固定剤４を加え、固定剤４を少なくとも部分的に本 体３に浸透させつつ、工芸品１が正確な形状及び大きさになるように、本体３に 所望の形状を与え、それを交互に実行する。その後本体３を乾燥して、硬質の表 面層５が形成されるようになる。 固定剤４は本体の表面に噴霧されるが、固定剤４は、特に上で規定された原料 のリストに従ったヘアスプレイの一部をなす１つ或いはいくつかの原料からなる ことが好ましい。 本発明に従って、砂並びにまた土材料２からなる工芸品１を製作するための手 段は、一方では砂並びにまた土からなる固く圧縮された本体３及び材料２用の固 定剤４、好ましくは、ヘアスプレイ、或いは通常ヘアスプレイの一部をなす少な くとも任意の生成物により形成される。工芸品１及び１０１の精細な例が、それ ぞれ図４及び図３に示されているが、成形し、所望の固定剤４を加えた後に工芸 品を形成することになる本体３の成形方法により制限されない。また本体３を成 形する際に、例えばへら、くし、ナイフ等の道具を利用することができるが、最 も成形に適した道具は手９である。 しかしながら本発明は、上記され、図示された実施例に限定されるものではな く、本発明の概念から逸脱することなく添付の請求の範囲内で改変することがで きる。材料として砂並びにまた土を指定したが、材料の主原料は砂であることが 好ましいというこを理解されたい。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＫ，Ｅ Ｅ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ， ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 砂並びにまた土材料（２）からなる工芸品（１、１０１）であって、前記 砂並びにまた土材料（２）を圧縮し、所望の形状を与えつつ、固定剤を用いて処 理し、それを交互に実行して本体（３）を形成し、成形された前記本体（３）は 乾燥後に硬質の表面層（５）を呈することを特徴とする工芸品。 ２． 前記本体（３）は、その周囲において、少なくとも約５ｍｍだけ前記本体 （３）内に浸透する前記固定剤（４）を与えられることを特徴とする工芸品。 ３． 前記本体（３）は前記砂並びにまた土（２）からなる異なる層（７）によ り形成され、前記層（７）は概ね垂直に延在する平面からなることを特徴とする 請求項１或いは２に記載の方法。 ４． 前記本体（３）は、例えば塗料、エナメル並びに他の同様の材料からなる 表面保護コーティングで覆われることを特徴とする請求項１乃至３のいずれか一 項に記載の工芸品。 ５． 前記本体（３）ヘアスプレイ（４）が浸透し、貝殻状の石状部（５）を形 成することを特徴とする請求項１乃至４のいずれか一項に記載の工芸品。 ６． 砂並びにまた土材料（２）からなる工芸品（１、１０１）を製作するため の方法であって、前記工芸品（１、１０１）が前記砂並びにまた土（２）からな る圧縮された本体（３）により形成され、固定剤（４）が前記本体（３）に加え られつつ、前記本体（３）が所望の形状を与えられ、それが交互に実行され、前 記本体（３）が乾燥した後に、硬質の表面層（５）が形成されるようになること を特徴とする方法。 ７． 前記固定剤（４）が、前記本体（３）の表面に噴霧されることを特徴とす る請求項６に記載の方法。 ８． ヘアスプレイ（４）が前記本体（３）に噴霧されることを特徴とする請求 項７に記載の方法。 ９． 砂並びにまた土材料（２）からなる工芸品を製作するための手段であって 、工芸品（１）が、前記砂並びにまた土（２）からなる圧縮された本体（３）及 び固定剤（４）より形成されることを特徴とする手段。 １０． 前記固定剤が、ヘアスプレイ（４）或いは前記ヘアスプレイの少なくと も一部からなることを特徴とする請求項９に記載の手段。