JP2000517239A - 溶解度増大条件下における流体/高濃度ガス抽出方法 - Google Patents

溶解度増大条件下における流体/高濃度ガス抽出方法

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Abstract

(57)【要約】 高濃度ガスと溶質を含む供給流体とを緊密に接触させ且つ溶解度増大域で操作される液体/高濃度ガス抽出カラム法は、同じ操作温度及び200バールの圧力における高濃度ガスへの溶質の溶解度より少なくとも250重量%大きい、高濃度ガスへの溶質の溶解度を提供する。二酸化炭素の場合の溶解度増大域は、450〜1200バールの圧力範囲と50〜300℃の温度範囲との組み合わせである。カラムは約3.5cmより大きい直径及び約5より大きい高さ対直径比を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 溶解度増大条件下における流体/高濃度ガス抽出方法 技術分野 本発明は、流体抽出、さらに詳しくは溶解度増大条件下における高濃度ガス(d ense gas)を用いた溶質の抽出に関する。 発明の背景 ほぼ20年前から、超臨界流体抽出(SFE)は、溶剤抽出、吸着及び蒸留のような 従来の分離方法より優れた、多くの商業的分離に適用するための候補であった。 従来の溶剤抽出に比べて超臨界流体への溶質の拡散係数は高く、しかも、超臨界 流体は粘度が低いので、SFEは従来の溶剤抽出よりも有利な物質移動速度を有す る。例えはLahiere et al.,“Mass Transfer in Countercurrent Supercritica l Extraction”,Separation Science and Technology,22(2&3)(1987年),379 〜393頁、によれば、100atm及び30℃における二酸化炭素/エタノール/水のSFE 系は大気圧及び周囲温度におけるトルエン/アセトン/水の従来の系よりも抽出 効率が90%大きい。抽出効率全体の増大の主たる要因は分散相拡散係数の差にあ った(分散相拡散係数の概算値はSFEについては2.1(10-4)cm2/sec、従来溶剤抽 出については2.6(10-5)cm2/sec)。更にSFE分散相の粘度は、トルエン/アセト ン/水の従来の溶剤分散相よりオーダーが小さかった。 しかしながら、SFE系が輸送特性に関してこのように優れているにも関わらず 、ほとんどの用途で従来の段階的または連続的分離方法がいまだに好まれる。実 際に、多段向流接触を含む商業用SFE系 は世界的にはほとんど設計も組立もされていないc,このように商業的に成功を 収めていない原因は主に、SFE装置には比較的高い資本経費が付き物であること にある。約70〜350バールの圧力で操作するためには、超臨界流体への溶質の溶 解度は本質的に低いため、SFE装置は大きい超臨界流体処理量(溶剤対供給材料 比は20より大きい)を収容できる大きさでなければならない。さらに、多量の再 循還抽出溶剤の再圧縮には高いコストが伴う。代表的には供給原料が25トン/日 を超えるような極めて大きい処理量の場合を除けば、SFEのコストは液体溶剤抽 出に比べて高い。 このような経済的問題にも関わらず、向流カラムを用いたいくつかの超臨界流 体抽出が行われている。これらには、廃水からの有機物の分離、水流からのエタ ノールの分離、柑橘類の皮の油からのテルペン類の分離ならびに魚油及び乳脂肪 からの脂肪酸モノ、ジ及びトリグリセリドの分離がある。SFE向流カラムの更な る商業的利用の推進を妨げている主因は、向流カラムの技術は全抽出よりむしろ 選択的分別に利用すべきであるという工業界の見解にある。選択的分別は、他の 分別技術が激しく競合しているために限られる。「選択的/分別抽出」が非水溶 性供給原料では主流であるのと対照的に、全抽出は代表的には水溶性供給原料に 適用され、ほとんど水である混合物から有機化合物が分離される。「全抽出」に おいては、溶解成分を全て抽出するのが目的であるのに対し、「選択的抽出」で は1種またはそれ以上の難溶性成分から1種またはそれ以上の易溶性成分を抽出 するのが目的である。向流カラム技術は全抽出のいくつかの用途には利用されて いるが、先行技術において言及された操作温度及び圧力においては超臨界二酸化 炭素への溶質の溶解度は低いため、操作経済性は多少期待はずれである。従って 、SFEの技術的及び商業的開発の大部分は、70〜300バールの低圧でカラムを操 作する選択的/分別における利用であった。 SFE系の物質移動フラックスを増大してSFE系を商業的分離法においてより魅力 的なものとするために、メタノール及びエタノールのような補助溶剤ならびにエ タン及びプロパンのような臨界圧力が比較的低い炭化水素溶剤を用いて溶質の溶 解度を増大させる研究がたくさん行われている。しかし、(1)補助溶剤は溶質 からの分離が難しく、回収に費用がかかり;且つ(2)炭化水素は引火性で、か つ爆発性であるため、これもまた、従来の分離方法と競合するには不十分である ことがわかっている。別の最適化特性としての温度及び圧力の増加による溶解度 の増大はほとんど見過ごされていた。代表的な有機溶質の溶解度、例えば、二酸 化炭素へのエタノールの溶解度を著しく改良する作業条件が存在すれば、SFEは 、従来の多段及び連続分離操作に代わる、より原価効率のよい工業的処理の候補 となるかもしれない。 超臨界流体は、比較的高い圧力及び温度において多くの溶質に対する溶解力を 数桁増加させる。状態図のこの領域は、「溶解度増大域」と称されている。この 現象の一例は、二酸化炭素/トリグリセリドの二成分系に見られる。平衡状態に おいて、超臨界二酸化炭素中のトリグリセリドの濃度は、圧力450〜1200バール 及び温度50〜300℃の溶解度増大域において著しく増大する。超臨界流体中への 溶質の溶解度のこのような増大は、温度の上昇による溶質の蒸気圧の増加及び圧 力の上昇による超臨界流体の濃度の増加に由来する累加作用の結果であると考え られる。 これまで、溶解度増大領域における操作は、超臨界二酸化炭素を溶剤として用 いる固体バッチ抽出系のために開発された。用途は天然物の処理、例えば脂肪種 子、肉及びカカオからの脂肪抽出ならびにハーブ及びスパイスからの風味及び酸 化防止剤の抽出に集中して いた。例えば米国特許第4,466,923号は、脂質含有固形物、例えば、植物種子、 脂肪種子、穀類種子胚芽及び動物脂肪から60℃を超える温度及び550バールを超 える圧力で脂質を抽出する方法を開示している。米国特許第4,493,854号は少な くとも690バール及び81℃の溶解度増大域における超臨界流体抽出による大豆製 品の脱脂方法を開示している。抽出に先立って、大豆は固体バッチ反応器中で二 酸化炭素に対して透過性の物理状態に変換される。代表的には、全豆(whole be an)はクラッキング、莢むき及びフレーキングによって処理される。処理された 大豆の含水量はこの方法において特に重要であることが認められており、好まし くは9〜12重量%であった。 常圧及び常温を用いようと、溶解度増大域で操作しようと、固体供給原料抽出 のさらなる商業的利用は、抽出カラムへの及び抽出カラムからの固体供給原料の 輸送に伴う問題及びコストによって妨げられる。固体供給原料は、抽出容器の蓋 を迅速に開けるクイック・オープニング・クロージャーまたは加圧下の材料を1 つまたはそれ以上の中間段階に導入するロック・ホッパー・システムを用いて装 填し、取り出される。 クイック・オープニング・クロージャーは製造に費用がかかり、容器のコスト の75%にも上る。容器のリッドシールは損傷を受けやすいため、維持費が高い。 さらに、各バッチの抽出後に、容器中の溶剤は大気中に失われる。比較的大きい 系においては、超臨界二酸化炭素溶剤は、高価な二酸化炭素回収系を用いて開け る前の容器から集めなければならない。充填可能なように特別に設計されたバス ケットまたはバッグを必要とする大規模抽出系においては固形分を扱うのが難し いので、クイック・オープニング・クロージャーは操作がしにくい。多くの操作 において、手仕事が労働経常費の50%に も上る。半連続操作を持続するためには、複雑な直列マニホールド配管設計で配 管された多数の容器が必要である。半連続法は費用がかかり、労働集約型であり 、操作が複雑である。溶解度増大域における操作は、商業的規模の固体供給原料 法の既に法外な資本経費をさらに増加させるであろう。 ロック・ホッパーに伴う問題も同程度に多い。固形分は流動性でなければなら ず、このために多くの可能性のある用途が退けられる。高価な弁及び調節装置が 必要とされるが、それらは極めて大規模な抽出設備の場合には正当化せざるをえ ない。弁は摩耗しやすい上、漏れやすく、かなりの維持費が必要である。工場配 置のため、大きい容器を使用すべきであるが、それらは製造と現場での組立に費 用がかかる。このシステムの溶解度増大域において操作する場合には、ほぼ連続 式の段階的デザインに必要なロック・ホッパーの数が増加して扱いにくいであろ う。 固体抽出に関する別の重要な問題は、供給物中の水分の影響である。固形分は 、超臨界二酸化炭素抽出の前に、6%〜15%の含水量レベルまで乾燥しなければ ならない。この乾燥前処理工程は、多くの用途、特に発酵ブロスの場合、費用の かかるプロセスである。米国特許第4,495,207号は、二酸化炭素による超臨界抽 出によって乾燥微粉砕トウモロコシ胚芽供給原料から食品用トウモロコシ胚芽製 品を製造する方法を開示している。この方法においては、材料の含水量は約9重 量%未満に抑えなければならない。米国特許第4,495,207号の開示によれば、こ の含水量レベルを超えると抽出性はかなり妨げられる。 溶解度増大域におけるSFEの操作は先行技術では、固体バッチ抽出系に関する 改良と認められているが、溶解度増大域における操作がコストをかなり増加させ るという懸念から、ほとんど全ての大き い商業規模のプラントは350バールよりかなり低い圧力で運転される。前に説明 したとおり、ほとんどの液体抽出カラムは、比較的低い圧力及び温度で行われる 選択的分別向けに設計されたものである。溶解度増大範囲の超臨界流体を用いた 流体抽出はこれまで、製造も開発もされていない。 従って、資本経費及び経常費をかなり低下させ且つ処理容量を増加させるであ ろう、低価格−高容量の商品用の経済的処理に必要な超臨界流体抽出方法が提供 するニーズが当業界に存在する。従って、本発明の主な目的は、超臨界流体抽出 のような改良方法を提供することにある。 発明の要約 連続液体−高濃度ガス抽出方法において、抽出溶剤及び供給流体は向流によっ て抽出カラムに供給される。抽出溶剤は高濃度ガスを含む。供給流体は少なくと も1種の溶質及びキャリヤー流体を含む。溶質は、キャリヤー流体に比較して抽 出溶剤に選択的である。キャリヤー流体は、抽出溶剤にほとんど溶解しない少な くとも1種の成分を含み、且つ抽出溶剤とは実質的に不混和性であるので、2相 を形成できる。供給流体と抽出溶剤は、キャリヤー流体から抽出溶剤に溶質を抽 出するのに充分な時間、カラム中で互いに緊密に接触させる。カラムは450〜120 0バールの圧力及び50〜300℃の温度を有する溶解度増大域で操作される。カラム は約3.5cmより大きい直径又は約5より大きい高さ対直径比を有する。キャリヤ ー流体を含むラフィネートはカラムから取り出される。抽出溶剤及び溶質を含む 抽出物はカラムから取り出される。圧力と温度の組み合わせは、抽出溶剤への溶 質の溶解度を、同一操作温度及び200バールの圧力における抽出溶剤への溶質の 溶解度より少なくとも250重量%大き くするのに十分なものである。さらに、溶質はデカンター、コアレサー(coalesc er)、サイクロン及び第2の抽出カラムのような相分離装置中で抽出溶剤から分 離されることができる。 本発明は、以下のような独特の操作性の改良の結果として、資本経費及び経常 費面でかなりの利点を超臨界流体抽出の専門家に提供することによって、前に説 明した先行技術の問題を克服する。供給液体からの抽出に関しては、超臨界二酸 化炭素へのかなり増大した溶質溶解度を活用することによって、近臨界(nearcr itical)または低圧及び低温向流二酸化炭素抽出に比較して、向流二酸化炭素抽 出のコストは低下される。必要とされる溶剤対供給材料比も低くなり、それによ って、カラム直径が減少し、溶剤再循環コストも下がる。質量移動駆動力が増加 するため、物質移動速度が著しく速くなり、カラムの高さが低くなる。必要とさ れる抽出時間が減少し、それによって生成物が分解する可能性が少なくなる。 固体供給原料からの抽出に関しては、キャリヤー流体を用いて固体をスラリー 化することによって溶解度増大域中で連続的に多くの用途が可能であるので、本 発明は製造コストを著しく低下させる。従って、同じ処理容量の固形分に関して は、本発明による超臨界流体抽出処理のコストは、先行技術の固体基質超臨界流 体抽出に比較してかなり低いであろう。溶解度増大域で操作される結果として、 溶剤がより効率よく装入されるため、溶剤対固体質量比が低下し、従って、溶剤 再循環量が著しく減少する。連続操作は固体の運搬処理を著しく減少させ、関連 する人件費をかなり減少させる。費用のかかる乾燥前処理工程は排除される。資 本経費の高いクイック・クロージャーも排除される。処理サイクルが速いほど、 生成物の分解は減少する。圧力容器の寿命は、温度及び圧力の変動を排除するこ とによって延長される。 発明の詳細な説明 本発明は、溶解度増大域中で高温高圧において供給流体を抽出溶剤と緊密に接 触させることによる、供給流体からの溶質の抽出方法である。作業温度は50〜30 0℃、好ましくは80〜250℃であり、圧力は450〜1200バール、好ましくは500超〜 1200バール、より好ましくは700超〜1200バールである。 供給流体はキャリヤー流体及び少なくとも1種の溶質を含んでなる。キャリヤ ー流体は、抽出溶剤にほとんど溶解しない少なくとも1種の成分を含み且つ抽出 溶剤と実質的に不混和性であるので、少なくとも2相が形成される。溶質は、キ ャリヤー流体から抽出溶剤へ移動する材料である。溶質はほとんど完全に供給流 体から抽出溶剤中に移動するのが好ましい。 供給流体は、抽出カラムを流れることができる流体力学特性を有する必要があ る。供給流体は溶液、多相分散液、スラリーたはそれらの組み合わせの形態であ ることができる。塩の水性供給流体への添加は、米国特許第5,116,508号中にお いて、有機化合物の高濃度ガスによる抽出に対して有益な効果を有することが示 されている。米国特許第4,956,052号に記載されたようにして、多価アルコール 、プロピレングリコール、グリセロールまたはグリコールのような溶質よりも水 に対する親和性が大きい抽出助剤もまた、水性キャリヤーからの溶質の分離を増 大するのに使用できる。 溶液の形態の供給流体としては、酸化物、アルコール、柑橘油、農薬、有機酸 、粗製油、アルデヒド、ケトン、ラクトン、エステル、染料、カルボン酸、アミ ノ酸、抗生物質、ピラジン、テレペノイド、アントラキノン、セスキテルペン、 炭化水素、カロテノイド、トコフェロール、クルクモイド、キレート化金属及び 他の可溶性抽出成分またはそれらの混合物を含む水溶液が挙げられる。供給流体 として溶液を用いた方法の抽出の例は、液体コーヒー及び紅茶のカフェイン除去 ならびにビール及びワインのアルコール除去が挙げられる。供給流体はまた、米 国特許第4,349,415号に論じられたようにして分離されることができる共沸混合 物であることもできる。 多重液相の形態の供給流体は、不混和性有機相と接触した水相のようなエマル ジョンであることができる。例としては、卵黄、含水乳脂肪、石油及び海水また は淡水中の他の有機化合物汚染物質が挙げられる。 供給流体は、固体が水相中に分散されたスラリーの形態であることもできる。 米国特許第3,477,856号及び同第5,178,735号は、抽出の前にスラリーを形成する 有用性及び利点を開示している。分散される固相の例としては、藻類、真菌類、 発酵または酵素ブロスからの細胞、粉砕植物性物質、粉砕動物性物質、粉砕鉱物 性物質、粉砕ポリマー及びプラスチック、粉砕種子、果実または野菜パルプまた はそれらの混合物が挙げられる。水性またはブラインスラリーは、ポンプ輸送で きるものでなければならず、固形分は、カラムを流れる液体の目詰まりを引き起 こすまでカラム内部に蓄積することなく、抽出カラムを流れることができるもの でなければならない。 溶質の選択性がキャリヤー流体に比較して高濃度ガスに好適ならば、本発明の 抽出方法は任意の溶質または溶質の混合物について実現可能である。抽出溶剤に 対する特定の溶質の選択性(S)は、溶質の分配係数Ksをキャリヤー流体の分配 係数Kaで除したものとして定義される。従って、選択率に関する式は次の通りで ある: S = Ks/Ka Ksは、所定の温度及び圧力における抽出物相中の溶質の濃度をラフィネート相 中の溶質の濃度で除したものとして定義される。Kaは、同一の所定温度及び圧力 における抽出物相中のキャリヤー流体の 濃度をラフィネート相中のキャリヤー流体の濃度で除したものと定義される。複 数の溶質の場合には、各溶質は代表的には、選択性に関して異なる値を有するで あろう。ある溶質がうまく抽出されるためには、その溶質の高濃度ガスに対する 選択性は1より大きくなければならない。 高濃度ガスは種々のガスから選ばれることができるが、好ましくは超臨界二酸 化炭素である。二酸化炭素は安価で入手しやすいばかりでなく、無毒性で、非引 火性で、比較的不活性で、しかも抽出物中に残渣を残さない。他の高濃度ガスと しては、メタン、エタン、プロパン、ブタン、イソブタン、ジメチルエーテル、 六フッ化イオウ、アンモニア、フルオロカーボン及びそれらの混合物が挙げられ る。 高濃度ガスは、溶質の抽出性を改良するための1種またはそれ以上の補助溶剤 を含むことができる。例としては、メタノール、エタノール、1−プロパノール 、2−プロパノール、1−ヘキサノール、2−メトキシエタノール、アセトン、 テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、アセトニトリル、ジクロロメタン、 クロロホルム、ジメチルスルホキシド、蟻酸、二硫化炭素、塩化メチレン、アミ ン、キレート化剤、相移動触媒及びそれらの組み合わせが挙げられる。高濃度ガ ス及び補助溶剤の他の例は米国特許第4,345,976号及び第5,490,884号に挙げられ ている。抽出溶剤中への溶質の回収率を増大させるために、供給流体にも補助溶 剤を添加できる。 抽出は、好ましくは向流的に操作される液体/高濃度ガスカラム中で行われる 。向流接触させるために、供給流体はカラムの一端から導入し、同時に、高濃度 ガスを含む抽出溶剤を他端からカラムに入れる。密度の差によって、供給流体及 び抽出溶剤はカラムを通って反対方向に移動する。抽出油剤が供給流体より低い 密度を有する 場合には、抽出溶剤は代表的にはカラムの底部に供給され、供給流体はカラムの 上部に供給され、抽出物はカラムの上部から取り出され、ラフィネートはカラム の底部から取り出される。同じカラムで、供給流体または抽出溶剤の入り口位置 を複数使用することもできる。別の態様においては、キャリヤー流体を一端で添 加し、抽出溶剤を他端で添加し、キャリヤー流体及び溶質を含む供給流体である 中間位置で添加することもできる。向流接触させるためには、供給流体及び抽出 溶剤は、いずれもカラムの同じ側から入れ且つカラムの反対側から出すことによ って、それらを緊密に接触させて溶質移動を行う。 さらに、選択的抽出を行うために、カラムの全長に沿って温度勾配を適用して 、抽出溶剤中への1種またはそれ以上の溶質の溶解度を選択的に抑えることもで きる。温度勾配は当業者によって適用され、その結果、問題の1種またはそれ以 上の溶質が供給流体から抽出溶剤によってより濃縮されたまたは精製された抽出 物として抽出される。従って、それ以外の1種またはそれ以上の溶質は抽出溶剤 によってほとんど抽出されず、カラムからラフィネート中に出る。 抽出カラムは3.5cmより大きい、好ましくは5〜300cmの、より好ましくは5〜 100cmの内径を有するのが好ましい。カラムの高さ対直径比は5より大きく、好 ましくは10〜200である。カラム全体にわたって供給流体と抽出溶剤を確実に分 散させて緊密な接触ができるように、カラムは内部混合装置を有する。カラムは 非撹拌型でも撹拌型でもよい。非撹拌カラムとしては、噴霧、充填、多孔板、バ ルフトレイ、パルス充填、パルス多孔板、パルスバフルトレイ、及び公知の他の 全ての非撹拌カラムの構造が挙げられる。充填カラムは、ランダム充填物もしく は組織化充填物またはそれらの組み合わせを含むことができる。使用できるラン ダム充填物としては、サ ドル、リング、公知の他のランダム充填物たはそれらの組み合わせが挙げられる 。組織化充填物としては、細目網(gauze)、メッシュ、静的混合要素、公知の他 の組織化充填物またはそれらの組み合わせが挙げられる。撹拌カラム中の内部混 合装置としては、往復板、回転ディスク、羽根車、公知の他の撹拌装置またはそ れらの組み合わせが挙げられる。 抽出カラムは、50〜300℃、好ましくは80〜250℃の範囲の温度及び450〜1200 バール、好ましくは500〜1200バール、より好ましくは700〜1200バールの範囲の 圧力を有する溶解度増大域で操作される。天然物の熱に不安定な溶質が対象であ る場合には、好ましい温度範囲は50〜150℃、より好ましくは90〜120℃である。 熱に不安定でない溶質が対象である場合には、好ましい温度範囲は110〜250℃、 より好ましい温度範囲は150〜250℃である。 前記の溶解度増大域は特に、超臨界二酸化炭素に関係する。溶解度増大域の温 度は二酸化炭素の臨界温度(31.1℃)の1.5〜10倍である。溶解度増大域の圧力 は二酸化炭素の臨界圧(73.8バール)の6〜16倍である。本発明者らは、別の高 濃度ガスのいずれに関する溶解度増大域も、その高濃度ガスの臨界温度及び臨界 圧に二酸化炭素の増倍率を適用することによって決定すればよいと提案している 。 液体抽出法の別の態様においては、供給流体ではなく、抽出力ラムに供給され る高濃度ガスが抽出すべき溶質を含む。この場合には、高濃度ガスにほとんど溶 解しない受容流体を抽出カラムに供給する。抽出カラム中で溶解度増大域におい て充分な時間操作をした後、受容流体及び溶質を含む抽出物が取り出され、高濃 度ガスを含むラフィネートが除去される。受容流体に対する問題の溶質の選択率 (S)は、溶質の分配係数Ksを高濃度ガスの分配係数Kaで除したも のと定義される。従って、選択率の式は S = Ks/Ka である。Ksは、一定の温度及び圧力における抽出物相中の溶質の濃度をラフィネ ート相中の溶質の濃度で除したものと定義される。Kaは、同じ一定の温度及び圧 力における抽出相中の高濃度ガスの濃度をラフィネート相中の高濃度ガスの濃度 で除したものと定義される。さらに、2種の抽出が同時に行われるように、この 態様を前記態様と組み合わせることもできる。 好ましい実施態様においては、超臨界二酸化炭素を使用して、80〜250℃の温 度及び600〜850バールの圧力において操作される向流カラム中で水性キャリヤー 流体から溶質を抽出する。二酸化炭素への溶質の抽出効率は意外にも、制御され た方法で約2.5倍から160倍またはそれ以上まで増大する。これらの結果は、超臨 界流体向流カラム抽出方法に関する先行技術とは全く対照的である。 抽出溶剤から溶質を分離する追加の工程において、溶質を含んだ抽出溶剤はカ ラムを出てから1種またはそれ以上の分離装置に供給される。分離装置、例えば 、デカンター、コアレサー(coalescer)、サイクロン、第2の抽出カラムまた はそれらの組み合わせ中において、溶質は抽出溶剤から分離される。好ましくは 、分離は定圧で行われる。第2の抽出カラムを分離に使用する場合には、第1の カラムより低温で操作するのが好ましい。所望ならば、抽出溶剤を分離装置から 回収して、圧力及び温度調節のために再循環系に送ってから、カラムに再装入す ることができる。さらに、類似の蒸留及び抽出方法において通常実施されるよう に、ラフィネート、抽出物またはその両者をカラムに再循環することができる。 本発明によって提供された方法をさらに、以下の実施例によって説明するが、 これらは本発明の代表例として記載するものである。実施例 実施例/比較例1a〜9bに関しては、抽出を行うために超臨界流体抽出(SFE )装置を用いる。ボンベからのSFE用二酸化炭素を、10mlの前処理容器及び50mlの 円筒形抽出容器が直列に配置された温度制御オーブン中にポンプ輸送する。まず 、二酸化炭素を、水で湿らせられたグラスウールが充填された10mlの前処理容器 を通して二酸化炭素が設定温度に到達するのに充分な時間、オーブン中に滞留さ せ且つ二酸化炭素を水であらかじめ飽和させる。次に、二酸化炭素を抽出容器に 上向きに通して、そこで二酸化炭素を溶質を含む供給流体と接触させる。抽出容 器は、二酸化炭素を容器に入れるための容器底部の入り口、二酸化炭素を分散さ せ且つ液体装入を保持するための細かい金属フリット、供給流体を抽出するため の50mlの空容積、出ていく二酸化炭素中への液体サンプルの連行を最小にするた めの抽出容器上部の細かい金属フリット、及び二酸化炭素を容器から出すための 容器上部の出口で構成されている。厚さ1/2インチのグラスウールパッドを抽 出すべき供給流体の上下に配置する。抽出器を通過後、超臨界二酸化炭素及び1 種または複数の溶質は、加熱されたニードル弁を通ってガラス抽出物サンプル瓶 へと広がっていき、ガラス抽出物サンプル瓶中で1種または複数の溶質が収集さ れる。今や気体の二酸化炭素は、ガラス抽出物サンプル瓶から出て、気体流量計 に送られ、最後に系から出る。 例1a〜9bの実験操作は以下の工程からなる: 1)50mlの抽出器の底部にガラスウールの栓を配置し、 2)抽出器に供給材料を装入し、 3)供給材料の上部に第2のグラスウールの栓を配置し、 4)トップ・クロージャーを指で締めることによって、抽出器をシールし、 5)抽出器を温度制御オーブン中に入れ、 6)系に圧力試験を行い、 7)オーブンを目的設定温度まで加熱し、 8)抽出器を二酸化炭素で設定圧力まで加圧し、 9)系を5分間の静的抽出の間、設定温度及び圧力に保持し、 10)ニードル弁を開けることによって、抽出器を通過する流速3リットル/分 の二酸化炭素の流れを開始し、 11)最初の動的抽出サンプルを5分間、ガラス収集びん中に収集し(二酸化炭 素の動的流れの開始後)、 12)第2、第3及び第4の動的抽出物サンプルを連続して5分間ずつ、別個の ガラス収集びんに収集し、 13)抽出器サンプルを全て収集した後に、二酸化炭素の流れを停止し、 14)系を減圧し、そして 15)抽出器を冷却させて、ラフィネートサンプルを収集し、そして抽出器を清 浄にする。 実施例/比較例10〜17に関しては、内径38mm及び充填高さ1.6mの超臨界抽出 カラムを用いて、向流抽出を行う。ジャケット付きカラムは、カラム下端の重い 相のためのドレイン;カラム下端から200mmの位置の軽い相のためのディストリ ビューター(有孔パイプ);ディストリビューターのすぐ上の支持板;連続式単 層にランダムに堆積した1/4インチの316ステンレス鋼ラッシヒリング;重い 相をカラムに装入するための、充填層上部のすぐ上の管;長さ200mmの離脱ゾー ン;及び軽い相のための上部ヘッドプレー中の出口。充填物を通って流れる際の 分散体の流体変化のパターンを観測するために、カラムの長さに沿って数箇所に サファイアの窓を配置する。 例10〜17の実験操作は以下の通りである。水性供給流体の重い相を、撹拌タン ク中に入れ、ポンプによって向流カラムに装入する。カラムに入れる前に、重い 相を熱交換器に通して、流れを設定抽出温度にする。この重い相を、カラムに通 しながら、超臨界二酸化炭素の軽い相と向流的に緊密に接触させる。重い相は、 マス・フローメーター及びニードル弁を通ってカラム下端から出て収集容器に入 る。軽い相は、ディストビューターを介して充填物の下端からカラムに入り、充 填物を通過しながら重い相と緊密に接触する。二酸化炭素は、溶質を抽出し、上 部離脱ゾーンにおいて重い相から分離されてから、カラムからオーバーフローす る。このオーバーフローは圧力調整弁を通り、底部ドレイン弁を有する1.9リッ トルのジャケット付き円錐形分離器に入る。少なくとも3つの相が分離器中で平 衡状態にある:水相、抽出された溶質を含む液体二酸化炭素相、及び二酸化炭素 蒸気相。分離器中のサファイアの窓によって、これらの相の目視界面制御が可能 である。次いで、二酸化炭素蒸気相は、蒸気を液化するための熱交換器、ポンプ 、二酸化炭素を再加熱するための第2の熱交換器及びマス・フローメーターを通 ってから抽出器中に再循環される。例1a:ブラインからの天然カロテノイドの抽出 藻類Dunaliella salinaを含む水性ブラインスラリー33.7346gを50mlの抽出容 器に装入する。ブラインは、塩化ナトリウム、マグネシウム、カリウム及び硫酸 イオンを含む。藻類Dunaliella salinaは、α−カロテン、トランス−β−カロ テン、シス−β−カロテン、β−クリプトキサンチン、ルテイン及びゼアキサン チンを各々、150.6,332.9,38.2,0.75,3.23及び1.63ppm含み且つ総カロテノ イド濃度が517ppmである天然カロテノイドの混合物を含む。抽出は635バール(9 200psig)及び100℃において行う。5,10及び15 分以内に抽出される抽出容器中の総カロテノイドの%は各々、25%、30%及び47 %である。これは、比較例1bの通常の抽出圧力条件に比較して、39倍超の抽出 効率の増加を示す。これらの結果を表1に要約する。比較例1b:ブラインからの天然カロテノイドの抽出 藻類Dunaliella salinaを含む水性ブラインスラリー44.5715gを抽出容器に装 入する。ブラインは塩化ナトリウムで飽和され、マグネシウム、カリウム及び硫 酸イオンを含む。藻類Dunaliella salinaは、α−カロテン、トランス−β−カ ロテン、シス−β−カロテン、β−クリプトキサンチン、ルテイン及びゼアキサ ンチンを各々、55.2,154.7,11.6,0.63,1.52及び0.84ppm含み且つ総カロテノ イド濃度が221ppmである天然カロテノイドの混合物を含む。抽出は373バール(5 400psig)〜442バール(6400psig)及び100℃において行う。5,10及び15分以 内に抽出される抽出容器中の総カロテノイドの%は各々、2%、2%及び1.2% である。この結果を表1に要約する。例2a:にんじんジュースからの天然カロテノイドの抽出 純度100%のにんじんジュース34.279gを抽出容器に装入する。 にんじんジュースは、α−カロテン、トランス−β−カロテン、シス−β−カロ テン及びルテインを各々、59.2,28.5,0.9及び1.58ppm含み、総カロテノイド濃 度が104.4ppmである。、抽出は679バール(9840psig)及び100℃において行う。 15分以内に、抽出容器中の総カロテノイドの5.32%が抽出される。これらの溶質 は、比較例2bの通常の抽出条件では抽出されないことに注目されたい。これら の結果を表1に要約する。比較例2b:にんじんジュースからの天然カロテノイドの抽出 純度100%のにんじんジュース35.539gを抽出容器に装入する。 にんじんジュースは、α−カロテン、トランス−β−カロテン、シス−β−カロ テン及びルテインを各々、65.1,31.5,0.9及び20.58ppm含み、総カロテノイド 濃度が118.08ppmである。抽出は284バール(4100psig)及び61℃において行う。 15分以内に抽出容器中の総カロテノイドの0.00%が抽出される。これらの結果を 表1に要約する。例3a:トマトの皮からのリコペンの抽出 乾燥したトマトの皮及び種子7.364gをHPLC用水35.028g中に懸濁させ、抽出 容器に装入する。スラリーは、トランス−β−カロテン、シス−β−カロテン、 リコペン及びリコペン異性体を各々、5.29,1.00,20.59及び24.12ppm含み、総 カロテノイドは51.18ppmである。抽出は666バール(9650psig)及び99℃におい て行う。15分以内に、抽出容器中のリコペンの0.20%が抽出される。これは、比 較例3bの通常の抽出条件に比較して、2.8倍超の抽出効率の増加を示す。これ らの結果を表1に要約する。比較例3b:トマトの皮からのリコペンの抽出 乾燥したトマトの皮及び種子7.364gをHPLC用水35.028g中に懸濁させ、抽出 容器に装入する。スラリーは、トランス−β−カロテン、シス−β−カロテン、 リコペン及びリコペン異性体を各々、5.3,1.0,20.6及び24.1ppm含み、総カロ テノイドは51.18ppmである。抽出は316バール(4570psig)及び51℃において行 う。15分以内に、抽出容器中のリコペンの0.07%が抽出される。これらの結果を 表1に要約する。例4a:水からのトコフェロールの抽出 ビタミンE2.014gをHPLC用水36.547g中に分散させ、抽出容器に装入する。 この液分散液はα−トコフェロール、δ−トコフェロール及びγ−トコフェロー ルを各々、3789,6659及び13650ppm含む 。抽出は670バール(9700psig)および92℃において行う。15分以内に、抽出容 器中のα−トコフェロールの89.69%が抽出される。これは、比較例4bの通常 の抽出条件に比較して、4.4倍超の抽出効率の増加を示す。これらの結果を表1 に要約する。比較例4b:水からのトコフェロールの抽出 ビタミンE2.021gをHPLC用水37.925g中に分散させ、抽出容器に装入した。 この液液分散液はα−トコフェロール、δ−トコフェロール及びγ−トコフェロ ールを各々、3866,6795及び13920ppm含む。抽出は309バール(4470psig)およ び51℃において行う。15分以内に、抽出容器中のα−トコフェロールの20.14% が抽出される。これらの結果を表1に要約する。例5a:大豆からのトリグリセリドの抽出 乾燥した粉砕大豆9.312gをHPLC用水22.864gと混合し、抽出容器に装入する 。スラリーはトリグリセリドを67510ppm含む。抽出は668バール(9670psig)及 び100℃において行う。15分以内に、抽出容器中のトリグリセリドの0.07%が抽 出される。これらの溶質は比較例5bの通常の抽出条件では抽出されないことに 注目されたい。これらの結果を表1に要約する。比較例5b:大豆からのトリグリセリドの抽出 乾燥した粉砕大豆7.069gをHPLC用水25.278gと混合し、抽出容器に装入する 。スラリーはトリグリセリドを50980ppm含む。抽出は315バール(4550psig)及 び50℃において行う。15分以内に、抽出容器中のトリグリセリド0.00%が抽出さ れる。これらの結果を表1に要約する。例6a:黒胡椒からのピペリンの抽出 純粋な粉砕黒胡椒.11.092gをHPLC用水30.483gと混合し、抽出容器に装入す る。スラリーはピペリンを50900ppm含む。抽出は681バ ール(9680psig)及び100℃において行う。15分以内に、抽出容器中のピペリン の7.00%が抽出される。これは、比較例4bの通常の抽出条件に比較して、10.6 6倍の抽出効率の増加を示す。これらの結果を表1に要約する。比較例6b:黒胡椒からのピペリンの抽出 純粋な粉砕黒胡椒11.196gをHPLC用水29.094gと混合し、抽出容器に装入する 。スラリーはピペリンを50900ppm含む。抽出は280バール(4040psig)及び60℃ において行う。15分以内に、抽出容器中のピペリンの0.66%が抽出される。これ らの結果を表1に要約する。例7a:水からのブタノールの抽出 脱イオン水中5重量%の1−ブタノールの溶液37.846gを抽出容器に入れる。 抽出を666バール(9460psig)及び101℃において行う。15分以内に、抽出容器中 のブタノールの81.17%が抽出される。これは、比較例7bの通常の抽出条件に 比較して、2.5倍の抽出効率の増加を示す。これらの結果を表1に要約する。ガ ラス抽出物サンプルびんに収集されない1−ブタノールを全てトラップするため に、ガラス抽出物サンプルびんから出る蒸気ライン上にドライアイストラップを 取り付けてあるので、この実験に関しては、装置は前述の装置とはわずかに変え てある。比較例7b:水からのブタノールの抽出 脱イオン水中5重量%の1−ブタノールの溶液38.11gを抽出容器に入れる。 抽出を205バール(2960psig)及び51℃において行う。15分以内に、抽出容器中 のブタノールの32.93%が抽出される。これらの結果を表1に要約する。ガラス 抽出物サンプルびんに収集されない1−ブタノールを全てトラップするために、 ガラス抽出物サンプルびんから出る蒸気ライン上にドライアイストラップを取り 付けてあるので、この実験に関しては、装置は前述の装置とはわずかに変えてあ る。例8a:水からのエタノールの抽出 脱イオン水中5重量%のエタノールの溶液37.154gを抽出容器に入れる。抽出 を661バール(9570psig)及び100℃において行う。15分以内に、抽出容器中のエ タノールの10.25%が抽出される。この溶質は比較例8bの通常の抽出条件では 抽出されない。これらの結果を表1に要約する。ガラス抽出物サンプルびんに収 集されないエタノールを全てトラップするために、ガラス抽出物サンプルびんか ら出る蒸気ライン上にドライアイストラップを取り付けてあるので、この実験に 関しては、装置は前述の装置とはわずかに変えてある。比較例8b:水からのエタノールの抽出 脱イオン水中5重量%のエタノールの溶液38.794gを抽出容器に入れる。抽出 を205バール(2960psig)及び52℃において行う。15分以内に、抽出容器中のエ タノールの0.00%が抽出される。これらの結果を表1に要約する。ガラス抽出物 サンプルびんに収集されないエタノールを全てトラップするために、ガラス抽出 物サンプルびんから出る蒸気ライン上にドライアイストラップを取り付けてある ので、この実験に関しては、装置は前述の装置とはわずかに変えてある。例9a:水からのエタノールの抽出 脱イオン水中10.206重量%のエタノールの溶液38.469gを抽出容器に入れる。 抽出を677バール(9800psig)及び90℃において行う。15分以内に、抽出容器中 のエタノールの12.43%が抽出される。これは、比較例9bの通常の抽出条件に 比較して、44倍の抽出効率の増加を示す。これらの結果を表1に要約する。ガラ ス抽出物サン プルびんの下半分を満たす冷却o−キシレンの表面の下で抽出物が排出されるの で、この実験に関しては、装置は前述の装置とは変えてある。この変形は、抽出 物サンプル中のエタノールをトラップするために行う。比較例9b:水からのエタノールの抽出 脱イオン水中10.206重量%のエタノールの溶液33.304gを抽出容器に入れる。 抽出を201バール(2900psig)及び50℃において行う。15分以内に、抽出容器中 のエタノールの0.28%が抽出される。これらの結果を表1に要約する。ガラス抽 出物サンプルびんの下半分を満たす冷却o−キシレンの表面の下で抽出物が排出 されるので、この実験に関しては、装置は前述の装置とは変えてある。この変形 は、抽出物サンプル中のエタノールをトラップするために行う。 例10:ブラインからのカロテノイドの抽出 総カロテノイド(溶質)濃度が約100ppmである微小藻類Dunaliella salinaを 含む暗赤色ブライン1904gを90分間にわたって向流抽出カラムの上部に供給する 。合計9.2kgの二酸化炭素(抽出溶剤)を同じ時間をかけて抽出カラムの底部に 供給する。抽出溶剤対供給 流体の質量比は、運転の間じゅう、4.8の一定に保つ。向流抽出は、420バール及 び110℃で行い、この期間の間じゅう不変である。運転の間じゅう、定期的にラ フィネートを排出する。ラフィネートは色がかすかなイエローオレンジである。 抽出物を分離装置中に減圧して、運転の間じゅう、24℃及び56バールに保つ。こ の分離装置中においては、透明な蒸気相及び淡黄色の水相が、極めて暗い赤色の 液体二酸化炭素相と平衡状態にある。運転の間じゅう、充填物を目視検査するが 、蓄積した固形分またはカロテノイドが充填物に付着するのは観察されない。運 転の完了時に、分離装置の内容物を最初に減圧し、次いで、丸底フラスコ中に排 出する。分離装置を注意深くヘプタンですすぎ、洗液を排出材料と合する。水及 びヘプタンを蒸発させ、残りの0.294gの固形分を高速ガスクロマトグラフィー (HPLC)によってα−カロテン、β−カロテン及びシス−β−カロテンに関して 分析する。抽出物固形分中のこれらの成分の得られた相対濃度は各々、27.7%、 53.4%及び18.9%である。HPLCによる2つのラフィネートサンプルの分析では、 カロテノイドは検出できない。従って、抽出装置に装入された、供給物中の本質 的に全てのカロテノイドが二酸化炭素相に抽出される。この系に関する全質量収 支はほぼ5%以内である。例11:ブラインからのカロテノイドの抽出 総カロテノイド(溶質)濃度が約67ppmである微小藻類Dunaliella salinaを含 む暗赤色ブライン2785.5gを130分間にわたって向流抽出カラムの上部に供給す る。合計15.1kgの二酸化炭素(抽出溶剤)を同じ時間をかけて抽出カラムの底部 に供給する。抽出溶剤対供給流体の質量比は、運転の間じゅう、5.42の一定に保 つ。向流抽出は、200バール及び110℃で行い、この期間の間じゅう不変である。 運転の間じゅう、定期的にラフィネートを排出する。ラフィネ ートは色がオレンジレッドである。抽出物を分離装置中に減圧し、運転の間じゅ う、33.5℃及び62.5バールに保つ。この分離装置中においては、透明な蒸気相及 び淡黄色の水相が、極めて暗い赤色の液体二酸化炭素相と平衡状態にある。運転 の間じゅう、充填物を目視検査するが、蓄積した固形分またはカロテノイドが充 填物に付着するのは観察されない。運転の完了時に、分離装置の内容物を最初に 減圧し、次いで、丸底フラスコ中に排出する。分離装置を注意深くヘプタンで洗 浄し、洗液を排出材料と合する。水及びヘプタンを蒸発させ、残りの0.2047gの 固形分を高速ガスクロマトグラフィー(HPLC)によってα−カロテン、β−カロ テン及びシス−β−カロテンに関して分析する。抽出物固形分中のこれらの成分 の得られた相対濃度は各々、30.0%、48.1%及び21.9%である。HPLCによる2つ のラフィネートサンプルの分析では、平均3.1ppmのカロテノイドが検出される。 従って、比較的に高い溶剤対供給流体比でも、総カロテノイドの分別抽出は0.95 5である。この系に関する全質量収支はほぼ11%以内である。例12:ブラインからのカロテノイドの抽出 総カロテノイド(溶質)濃度が約86.3ppmである微小藻類Dunaliella salinaを 含む暗赤色ブライン1898.6gを90分間にわたって向流抽出カラムの上部に供給す る。合計9.6kgの二酸化炭素(抽出溶剤)を同じ時間をかけて抽出カラムの底部 に供給する。抽出溶剤対供給流体の質量比は、運転の間じゅう、5.06の一定に保 つ。向流抽出は、420バール及び40℃で行い、この期間の間じゅう不変である。 運転の間じゅう、定期的にラフィネートを排出する。ラフィネートは色がオレン ジである。抽出物は、運転の間じゅう、分離装置中に減圧する。この分離装置中 においては、透明な蒸気相及び淡黄色の水相が、極めて暗い赤色の液体二酸化炭 素相と平衡状態にある。 運転の間じゅう、充填物を目視検査するが、蓄積した固形分またはカロテノイド が充填物に付着するのは観察されない。運転の完了時に、分離装置の内容物を最 初に減圧し、次いで、丸底フラスコ中に排出する。分離装置を注意深くヘプタン で洗浄し、洗液を排出材料と合する。水及びヘプタンを蒸発させ、残りの0.4877 gの固形分を高速ガスクロマトグラフィー(HPLC)によってα−カロテン、β− カロテン及びシス−β−カロテンに関して分析する。抽出物固形分中のこれらの 成分の得られた相対濃度は各々、29.6%、48.5%及び21.9%である。HPLCによる 2つのラフィネートサンプルの分析では、平均7.8ppmの総カロテノイドが検出さ れる。従って、総カロテノイドの分別抽出は0.91である。この系に関する全質量 収支はほぼ1%以内である。例13:ブラインからのカロテノイドの抽出 総カロテノイド(溶質)濃度が100ppmである微小藻類Dunaliellasalinaを含む 暗赤色ブライン2000gを90分間にわたって向流抽出カラムの上部に供給する。合 計4kgの二酸化炭素(抽出溶剤)を同じ時間をかけて抽出カラムの底部に供給す る。抽出溶剤対供給流体の質量比は、運転の間じゅう、2の一定に保つ。向流抽 出は、700バール及び110℃で行い、この期間の間じゅう不変である。運転の間じ ゅう、定期的にラフィネートを排出する。ラフィネートは色がかすかなイエロー オレンジである。抽出物は、分離装置中に減圧し、運転の間じゅう、25℃及び56 バールに保つ。この分離装置中においては、透明な蒸気相及び淡黄色の水相が、 極めて暗い赤色の液体二酸化炭素相と平衡状態にある。運転の間じゅう、充填物 を目視検査するが、蓄積した固形分またはカロテノイドが充填物に付着するのは 観察されない。運転の完了時に、分離装置の内容物を最初に減圧し、次いで、丸 底フラスコ中に排出する。分離装置を注意深くヘ プタンで洗浄し、洗液を排出材料と合する。水及びヘプタンを蒸発させ、残りの 0.3gの固形分を高速ガスクロマトグラフィー(HPLC)によってα−カロテン、 β−カロテン及びシス−β−カロテンに関して分析する。抽出物固形分中のこれ らの成分の得られた相対濃度は各々、約30%、50%及び20%である。HPLCによる 2つのラフィネートサンプルの分析では、カロテノイドが検出できない。従って 、抽出装置に装入された、供給物中の本質的に全てのカロテノイドが二酸化炭素 相に抽出される。この系に関する全質量収支はほぼ5%以内である。例14:水からのエタノール及びビタミンEの抽出 エタノール4.3重量%及びビタミンE0.02重量%を含む水溶液1581.7gを90分 にわたって向流抽出カラムの上部に供給する。合計9.9kgの二酸化炭素(抽出溶 剤)を同じ時間をかけて抽出カラムの底部に供給する。抽出溶剤対供給流体の質 量比は、運転の間じゅう、6.26の一定に保つ。向流抽出は、420バール及び110℃ で行い、この期間の間じゅう不変である。運転の間じゅう、定期的にラフィネー トを排出する。これは透明である。抽出物は、分離装置中に減圧し、運転の間じ ゅう、23℃及び52.5バールに保つ。運転の間じゅう、充填物を目視検査するが、 材料が充填物に付着するのは観察されない。運転の完了時に、分離装置の内容物 を最初に減圧し、次いで、丸底フラスコ中に排出する。抽出物をエタノールに関 してはガスクロマトグラフィーによって、ビタミンEに関しては高速ガスクロマ トグラフィー(HPLC)によって分析する。抽出物はエタノールを13.8重量%及び ビタミンEを6ppm含む。ラフィネートの分析はエタノール0.75重量%を示し、 ビタミンEは検出できない。従って、エタノールの分別抽出は0.84であり、ビタ ミンEの分別抽出は本質的に1である。この系に関する全質量収支はほぼ6%以 内であった 。例15:水からのエタノール及びビタミンEの抽出 エタノール3.71重量%及びビタミンE0.005重量%を含む水溶液1640.0gを90 分にわたって向流抽出カラムの上部に供給する。合計9.6kgの二酸化炭素(抽出 溶剤)を同じ時間をかけて抽出カラムの底部に供給する。抽出溶剤対供給流体の 質量比は、運転の間じゅう、5.85の一定に保つ。向流抽出は、200バール及び110 ℃で行い、この期間の間じゅう不変である。運転の間じゅう、定期的にラフィネ ートを排出する。これは極微量の残留カロテノイドにより、わずかにオレンジ色 である。抽出物は、分離装置中に減圧し、運転の間じゅう、25℃及び58バールに 保つ。運転の間じゅう、充填物を目視検査するが、固形分が充填物に付着するの は観察されない。運転の完了時に、分離装置の内容物を最初に減圧し、次いで、 フラスコ中に排出する。抽出物をエタノールに関してはガスクロマトグラフィー によって、ビタミンEに関しては高速ガスクロマトグラフィー(HPLC)によって 分析する。抽出物はエタノールを27.33重量%を含むがビタミンEは含まない。 ラフィネートの分析はエタノール1.16重量%を示し、ビタミンEは検出できない 。従って、エタノールの分別抽出は0.69であり、ビタミンEの分別抽出は本質的 に1である。この系に関する全質量収支はほぼ5%以内である。例16:水からのエタノール及びビタミンEの抽出 エタノール4.31重量%及びビタミンE0.02重量%を含む水溶液1555.5gを90分 にわたって向流抽出カラムの上部に供給する。合計8.7kgの二酸化炭素溶剤を同 じ時間をかけて抽出カラムの底部に供給する。抽出溶剤対供給流体の質量比は、 運転の間じゅう、5.59の一定に保つ。向流抽出は、420バール及び40℃で行い、 この期間の間じゅう不変である。運転の間じゅう、定期的にラフィネートを排出 する。これは、カラムに混入している極微量の残留カロテノイドにより、わずか にレッドオレンジである。抽出物は、分離装置中に減圧し、運転の間じゅう、36 ℃及び54バールに保つ。、運転の間じゅう、充填物を目視検査し、抽出カラムの 上部において水を止める。かなりの量の水が分離装置中に連行される。このよう に水があふれ出るのは、これらの条件においてエタノール水溶液供給材料と二酸 化炭素との間に低い密度差があるからである。従って、カラムから水をあふれ出 させる条件は、データを他の例と比較する時に認識すベきである。運転の完了時 に、分離装置の内容物を最初に減圧し、次いで、フラスコ中に排出する。抽出物 をエタノールに関してはガスクロマトグラフィーによって、ビタミンEに関して は高速ガスクロマトグラフィー(HPLC)によって分析する。抽出物はエタノール を6.2重量%を含む。ラフィネートの分析はエタノール1.74重量%を示し、ビタ ミンEは検出できない。従って、エタノールの分別抽出は0.60であり、ビタミン Eの分別抽出は本質的に1である。この系に関する全質量収支はほぼ3%以内で ある。例17:水からのエタノール及びビタミンEの抽出 エタノール4重量%及びビタミンE0.02重量%を含む水溶液1500gを90分にわ たって向流抽出カラムの上部に供給する。合計4.5kgの二酸化炭素(抽出溶剤) を同じ時間をかけて抽出カラムの底部に供給する。抽出溶剤対供給流体の質量比 は、運転の間じゅう、3の一定に保つ。向流抽出は、700バール及び110℃で行い 、この期間の間じゅう不変である。間じゅう、定期的にラフィネートを排出する 。これは透明である。抽出物は、分離装置中に減圧し、運転の間じゅう、約25℃ 及び50バールに保つ。運転の完了時に、分離装置の内容物を最初に減圧し、次い で、フラスコ中に排出する。抽出物をエタノール及びビタミンEに関してガスク ロマトグラフィーによっ て分析する。ラフィネートの分析はエタノール約0.75重量%を示し、ビタミンE は検出できない。従って、エタノールの分別抽出は約0.85であり、ビタミンEの 分別抽出は本質的に1である。この系に関する全質量収支は約10%以内に近い。 本発明を、特にその好ましい方法に関して詳述したが、本発明の精神及び範囲 内において変更及び修正が可能なことを理解されたい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),AU,BR,CA,C N,IL,JP,KR,MX,SG,UA

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.a.約3.5cmより大きい直径及び約5より大きい高さ対直径比を有し、450 〜1200バールの圧力及び50〜300℃の温度を有する溶解度増大域内で操作される 抽出カラムに、高濃度ガスを含む抽出溶剤を供給し; b.少なくとも1種の溶質及びキャリヤー流体を含む供給流体を抽出カラムに 供給し、それによって、供給流体及び抽出溶剤が向流で抽出カラムに供給され、 少なくとも1種の溶質がキャリヤー流体から抽出溶剤に抽出されるのに充分な時 間、互いに緊密に接触され;該キャリヤー流体は、抽出溶剤にほとんど溶解しな い少なくとも1種の成分を含み且つ抽出溶剤とは実質的に不混和性であるので、 2相を形成でき、少なくとも1種の溶質はキャリヤー流体に比較して抽出溶剤に 選択的であり; c.キャリヤー流体を含むラフィネートを抽出カラムから取り除き;そして d.抽出溶剤及び少なくとも1種の溶質を含む抽出物を抽出カラムから取り出 す工程を含んでなる連続液体−高濃度ガス抽出方法であって、 圧力と温度との組み合わせが、少なくとも1種の溶質の抽出溶剤への溶解度を 、同一操作温度及び200バールの圧力における少なくとも1種の該溶質の抽出溶 剤中への溶解度より少なくとも250重量%大きくするのに充分なものである方法 。 2.抽出溶剤から溶質を分離する工程をさらに含んでなる請求の範囲第1項に 記載の方法。 3.前記分離を抽出カラムと等圧で行なう請求の範囲第2項に記載の方法。 4.前記溶質を、デカンター、コアレサー、サイクロン及び第2の抽出カラム からなる群から選ばれた相分離装置中で抽出溶剤から分離する請求の範囲第2項 に記載の方法。 5.前記の第2の抽出カラムを、第1の抽出カラムと等圧で且つ第1の抽出カ ラムより低温で操作する請求の範囲第4項に記載の方法。 6.前記抽出溶剤を抽出カラムの底部に供給し、供給流体を抽出カラムの上部 に供給し、抽出物を抽出カラムの上部から取り出し、且つラフィネートを抽出カ ラムの底部から取り除く請求の範囲第1項に記載の方法。 7.前記抽出カラムを500超〜1200バールの圧力で操作する請求の範囲第1項 に記載の方法。 8.前記抽出カラムを7000超〜1200バールの圧力で操作する請求の範囲第7項 に記載の方法。 9.前記抽出カラムを80〜250℃の温度で操作する請求の範囲第1項に記載の 方法。 10.前記抽出カラムが5〜300cmの直径及び10〜200の高さ対直径比を有する請 求の範囲第1項に記載の方法。 11.前記抽出カラムの直径が5〜100cmである請求の範囲第10項に記載の方法 。 12.前記高濃度ガスが超臨界二酸化炭素である請求の範囲第1項に記載の方法 。 13.前記供給流体が、溶液、分散液、スラリーまたはそれらの組み合わせであ る請求の範囲第1項に記載の方法。 14.前記キャリヤー流体が実質的に水、ポリマーまたは低揮発性高分子量炭化 水素を含んでなる請求の範囲第1項に記載の方法。 15.前記供給流体が発酵ブロスであり且つ前記溶質が該発酵ブロ スの生成物である請求の範囲第1項に記載の方法。 16.発酵ブロスの前記生成物が、エタノール、カロテノイド、トコフェロール 、トコトリエノール、2−ケト−グロン酸及びアスコルビン酸からなる群から選 ばれる請求の範囲第15項に記載の方法。 17.前記溶質がアルカロイドである請求の範囲第1項に記載の方法。 18.前記アルカロイドがカフェイン、ニコチン、テオブロミンまたはそれらの 組み合わせからなる請求の範囲第17項に記載の方法。 19.前記溶質が植物性物質、動物性物質または微生物に由来する請求の範囲第 1項に記載の方法。 20.前記溶質がキャリヤー流体と共沸混合物を形成する請求の範囲第1項に記 載の方法。 21.前記溶質の抽出溶剤に対する選択性が、キャリヤー流体に関して1より大 きい請求の範囲第1項に記載の方法。 22.前記抽出溶剤がさらに補助溶剤を含み且つ抽出物がさらに該補助溶剤を含 み、該溶質がキャリヤー流体に比較して抽出溶剤及び補助溶剤に選択的である請 求の範囲第1項に記載の方法。 23.前記補助溶剤と前記溶質が互いに反応する請求の範囲第22項に記載の方法 。 24.前記補助溶剤が、ベンゼン、トルエン、キシレン、アセトニトリル、アセ トン、塩化メチレン、シクロヘキサン、ヘキサン、n−ヘプタン、メチルシクロ ヘキサン、イソオクタン、オクタン、ノナン、デカン、酢酸エチル、エタノール 、メタノール、相移動触媒、アミン、キレート化剤及びそれらの混合物からなる 群から選ばれる請求の範囲第22項に記載の方法。 25.前記供給流体が補助溶剤を更に含み且つ前記抽出物が該補助溶剤を更に含 み、前記溶質がキャリヤー流体に比較して補助溶剤に 選択的である請求の範囲第1項に記載の方法。 26.前記補助溶剤が、ベンゼン、トルエン、キシレン、アセトニトリル、アセ トン、塩化メチレン、シクロヘキサン、ヘキサン、n−ヘプタン、メチルシクロ ヘキサン、イソオクタン、オクタン、ノナン、デカン、酢酸エチル、エタノール 、メタノール、相移動触媒、アミン、キレート化剤及びそれらの混合物からなる 群から選ばれる請求の範囲第25項に記載の方法。 27.前記抽出溶剤が第2の溶質を更に含み、第2の該溶質が高濃度ガスに比較 してキャリヤー流体に選択的であり、ラフィネートがさらに第2の該溶質を含む 請求の範囲第1項に記載の方法。 28.抽出カラムの長さ全体にわたって熱勾配を適用することによって、供給流 体から抽出溶剤への第2の溶質の抽出を抑える工程をさらに含む請求の範囲第1 項に記載の方法。 29.溶剤の臨界温度の1.5倍〜10倍の温度範囲及び溶剤の臨界圧の6倍〜16倍 の圧力範囲を有する溶解度増大域中で操作される抽出カラム中で高濃度ガスと流 体とを緊密に接触させる工程を含んでなる流体または高濃度ガスから溶質を抽出 する方法であって、流体及び高濃度ガスの少なくとも一方が抽出すべき溶質を含 み、流体及び高濃度ガスの他方が抽出媒体として働き、該溶質が該抽出媒体に選 択的であり、該流体が高濃度ガスにほとんど溶解しない少なくとも1種の成分を 含み且つ高濃度ガスと実質的に不混和性であって2層を形成でき、該抽出カラム が3.5cmより大きい直径及び約5より大きい高さ対直径比を有する方法。 30.供給流体と抽出溶剤との連続接触が向流によるものである請求の範囲第29 項に記載の方法。 31.高濃度ガスから溶質を分離する工程をさらに含んでなる請求の範囲第29項 に記載の方法。 32.前記分離を、デカンター、コアレサー、サイクロン及び第2の抽出カラム からなる群から選ばれた相分離装置中で行なう請求の範囲第31項に記載の方法。 33.前記抽出カラムが5〜300cmの直径及び10〜200の高さ対直径比を有する請 求の範囲第29項に記載の方法。 34.前記抽出カラムの直径が5〜100cmである請求の範囲第33項に記載の方法 。 35.前記供給流体が、溶液、分散液、スラリーまたはそれらの組み合わせであ る請求の範囲第29項に記載の方法。 36.前記高濃度ガスが超臨界二酸化炭素である請求の範囲第29項に記載の方法 。 37.少なくとも1種の溶質をキャリヤー流体から超臨界二酸化炭素に抽出する のに充分な時間、少なくとも1種の溶質及びキャリヤー流体を含む供給流体を抽 出カラム中で超臨界二酸化炭素と向流によって緊密に接触させる工程を含んでな る連続抽出方法であって、前記キャリヤー流体が実施的に水からなり、少なくと も1種の該溶質がキャリヤー流体に比較して超臨界二酸化炭素に選択的であり、 抽出カラムが圧力600〜850バール及び温度80〜250℃の溶解度増大域中で操作さ れ且つ約3.5cmより大きい直径及び約5より大きい高さ対直径比を有し、それに よって、圧力及び温度の組み合わせが、超臨界二酸化炭素中への少なくとも1種 の該溶質の溶解度を、同じ操作温度及び200バールの圧力における超臨界二酸化 炭素への少なくとも1種の該溶質の溶解度より少なくとも250重量%大きくする のに充分である連続抽出方法。 38.前記分離を、デカンター、コアレサー、サイクロン及び第2の抽出カラム からなる群から選ばれた相分離装置中で行なう請求の範囲第37項に記載の方法。 39.前記抽出カラムが5〜300cmの直径及び10〜200の高さ対直径比を有する請 求の範囲第37項に記載の方法。 40.前記抽出カラムの直径が5〜100cmである請求の範囲第39項に記載の方法 。
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