JP2000517143A - 通信による通話のための入札 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 通信スイッチ（例えば、ＰＢＸ又はローカル交換キャリヤのセンテレックス作動化スイッチ）は、中央処理装置の演算により、参加している通信キャリア(Carriers)間の入札プロセスの結果として得られる経済的誘因（例えば、最小コストルーティング）に従ってコールをルーティングする。この場合のコンピュータを入札モデレータ(Moderator)と称する。ルート上の通話に関して入札する各キャリアは、通信網における２つの特定点、例えば、或る特定時間における一方のＮＰＡ−ＮＸＸからもう一方のＮＰＡ−ＮＸＸまでの間のサービスに関して課金しようとする料金のレート（又は、提供しようとする経済的誘因）について、モデレータに通知する。この「入札」レートは、幾つかの理由（例えば、特定キャリアの容量が特定ルート上の特定時間に対して過剰であるなど）により、当該キャリアの確立レートより低いことがあり得る。キャリヤは、期日の間中、通話パターンの変化につれて、気にいるだけ何度でも自己の入札価格を変更しても差し支えない。モデレータは、この入札情報を全てのキャリアから収集し、入札情報を処理し、キャリヤ選択情報を加入スイッチへ伝達する。入札情報は、参加キャリアのネットワーク管理センタにも伝達される。各加入者は、通話のルーティングを任せようとするキャリアを、モデレータに入札情報を提供する全てのキャリアのリストから選出することが可能であり、かつ、選出を任意の時点で変更することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 通信による通話のための入札 発明の背景 １．発明の分野 本発明は、通信ネットワークの制御に関するものである。 ２．背景技術の説明 ＰＢＸのような多くの局所的に管理された通信システムは、通信コストを下げ るために「最小コストルーティング」ソフトウェアを使用する。システムマネー ジャーは、システムの通話(traffic)を接続されたローカル交換機から他の交換 機に伝えるために１つ以上の相互接続キャリアを配置する。前記マネージャーは 、各キャリア(Carrier)料金の通路を保有し、「最小コストルーティング」ソフ トウェアにルーティング表を移植する。料金は、加入者の本来のキャリアの規則 的に料率設定された料金、又は、従量割引や当日中の特定時間に亙る通話割引の ための代替キャリアによって提供される契約料金である。「最小コストルーティ ング」ソフトウェアは、各コールの試行を調査し、当該コールにとってどのキャ リアが最良の経済的選択であるかを決定する。コールの試行に失敗した場合には 、当該ソフトウェアは、通常、加入者の本来のキャリアに対して当該コール試行 を契約不履行とする。 最近、通信キャリヤ間で多くの競争が展開している。これは、法的及び科学技 術的な変化によって誘因されたものである。通信が一層商品化されるにつれて、 この競争を誘因し、消費者が通信キャリヤ間の経済的選択を行うことを容易にす ることは、消費者にとって大きな利益となるはずである。 発明の概要 現在、通信サービスの供給は、ユーザとサービスプロバイダとの間の固定した 契約関係によって支配されている。ただし、科学技術的及び法規制的な変化のた めに、通信サービスは、ユーザの通話に関するサービスプロバイダ間の競争と共 に益々商品化されつつある。ここに開示される発明は、この競争を誘因し、通信 キャリヤ間で経済的選択を行う消費者の能力発揮を容易にする。この方法及びシ ステムにおいては、通信スイッチが、参加する通信キャリヤ（Carriers）間での 入札(bidding)プロセスの結果として得られる経済的誘因（例えば、最小コスト ルーティング）に従って、コールをルーティングする。この場合の入札プロセス は、中央処理装置、即ち入札モデレータ(Moderator)と呼ばれるコンピュータの 演算を介して、入札サービスプロバイダにより管理される。 この配置において、各々のキャリアは、ある特定の時間において、発信点から 着信点までの特定の２点間のサービスに対して、当該キャリアが課金しようとす るレート（又は、当該キャリアが提供しようとする他の経済的な誘因）をモデレ ータに伝える。この「入札(bid)」レートは、幾つかの理由（例えば、キャリア の容量がその時間にそのルートにおいて過剰である等）により、当該キャリアの 確立レートより低いこともある。キャリアは、例えば、容量又は競争を理由に、 宛先に無関係な特定のネットワーク交換終点（例えば、ＮＰＡ−ＮＸＸ）におい て発信された全ての通話、又は、発信元及び宛先に関係無く全ての通話に同一の 入札を設定することもある。キャリヤは、通話パターンの変化につれて、その日 の間、気にいるだけ何度でも自己の入札価格を変更しても差し支えない。モデレ ータは、この入札情報を全てのキャリアから収集し、それを発信元別に分類し、 更に、例えば、特定のルート又は個々のコールのために選択するように、この情 報を処理することもできる。次に、モデレータは、この情報の選定された部分を それぞれの適切な加入スイッチロケーション、及び、参加キャリアのネットワー ク管理センターに伝達する。各加入スイッチ（加入者）は、加入者のローカル交 換地域内で発信している全ての「ポイントツーポイントルート」に関して、レー ト情報、又はモデレータからのキャリヤ選択情報を入手する。モデレータは、任 意のキャリアが入札を提出した全てのポイントツーポイントルートの少なくとも 一部分、（例えば、任意のＮＰＡ−ＮＸＸから任意の他のＮＰＡ−ＮＸＸへ、又 は、全世界において別に画定された通信網の宛先へ）に関する他のキャリアから の入札情報を、各キャリアに提供する。ポイントツーポイントルートは、１つの ローカル交換地域内で発信及び着信しても差し支えない。 各加入者は、モデレータに入札情報を提供する全てのキャリアのリストから、 通話のルーティングを任せようとするキャリアを選出することが可能であり、そ の選出を任意の時点で変更することもできる。加入者は、これらの選定されたキ ャリアのキャリヤ選択情報を、そのスイッチの「最小コストルーティング」ソフ トウェアのルーティング表にダウンロードする。各新規入札がキャリアによって 提出され、モデレータによって処理された後で、レート情報又はキャリヤ選択情 報が関連する加入者に配布され、レート情報が他のキャリアに配布される。前記 情報を受け取るキャリアは、その後で、彼らが追加通話を奨励又は阻止しようと するあらゆるポイントツーポイントルートに対して、高値又は低値の入札を提出 する機会を得る。 同様に、モデレータは、異なるクラスのサービスを、発信側のエンドユーザへ 直接提供することが出来る。キャリアは、この種のサービスの一部として、所与 のローカル交換地域におけるその種のエンドユーザ（例えば、ＮＰＡ−ＮＸＸ、 又は、１つのスイッチによってサービスを提供されるＮＰＡ−ＮＸＸのグループ ）の全てが、（例えば、安価なレート又は明示された割引により）どこへでもコ ールの終了を発信できるような経済的誘因を提供する。このような場合、モデレ ータは、モデレータによって生成されたレート情報又はキャリヤ選択情報を、各 エンドユーザ位置にあるインタフェースユニットに、（例えば、有線データリン ク又は無線伝送により）同報通信する。情報は、エンドユーザによる評価のため にディスプレイされるか、或いは、エンドユーザ及び選定されたキャリアにルー ティングされた全ての発信コールの指示により、インタフェースユニット内で処 理される。キャリア情報がエンドユーザ用にディスプレイされる場合には、ユー ザは、コールの試行のためにキャリアを選択し、所要の宛先アドレス（例えば、 電話番号）の前に、選定されたキャリアのキャリア識別コードをキー操作によっ て入力する。情報が、ユーザの端末装置とローカル交換スイッチとの間のライン のインタフェースユニット内で自動的に処理される場合には、インタフェースユ ニットが、例えば、適切なキャリア識別子を電話番号の発信前に自動的に挿入す る。 この入札プロセスを介して、キャリアは、選定されたルート上の通話に関して 競争することもできるし、通信網内の選定された点から発信する通話に関しても 競争することができる。これらのキャリアは、ネットワーク通話情報又は他のネ ットワーク情報に応じて次々に彼らの入札を調節することにより、彼らのネット ワーク通話を管理することもできる。更に、ユーザは経済的な選択を容易に行う ことができる。 図面の簡単な説明 図１は、各キャリアからモデレータへ、モデレータから各々の加入スイッチへ の専用通信ラインと、モデレータから各々のキャリアへの共同データリンクとを 示す、本発明の典型的なシステム例の概略図である。 図２は、モデレータに情報を提供するための共有データリンクを用いるキャリ アを示す、本発明の典型的なシステム例の概略図である。 図３は、モデレータから加入スイッチの各々へ、及び各キャリアへのスイッチ アクセスを示す、本発明の典型的なシステム例の概略図である。 図４は、モデレータから各々の参加申し込みスイッチへ、及び各キャリアへの 通信のための、ローカルエリアネットワークのような共有データ設備の使用を示 す、本発明の典型的なシステム例の概略図である。 図５は、モデレータから加入スイッチへの入札情報の伝送を示す、本発明の典 型的なプロセス例を表す概略図である。 図６は、モデレータから直接のエンドユーザへの情報の伝送を示す、本発明の 典型的なプロセス例を表す概略図である。 図７は、本発明のシステムの典型的なエンドユーザ部分例の概略図である。 図８は、モデレータがデータをそのスイッチに直接伝送する、本発明の典型的 なシステム例の概略図である。 図９は、モデレータがデータを複数のスイッチと関連したコンピュータへ伝送 する、本発明の典型的なシステム例の概略図である。 図１０は、モデレータが専用設備スイッチへデータを伝送する、典型的なネッ トワークアーキテクチャーの概略図である。 図１１は、モデレータが加入スイッチ用のキャリヤ選択データを生成する、本 発明の典型的なプロセス例を表す概略図である。 図１２は、請求書作成機能を含む本発明の典型的なプロセス例を表す概略図で ある。 発明の詳細な説明 図１は、ここに開示される通信サービスに関する入札プロセスを実施する典型 的なシステム例を示している。図１で、モデレータ１は入札情報の収集と普及を 管理する。モデレータ１は、入札情報源であるキャリアのネットワーク管理コン ピュータ２及び情報の最終ユーザであるスイッチ３と交信する入出力装置と共に 、プロセッサ及び記憶装置を備えたコンピュータを含む。 キャリアは、主として、ネットワーク交換終点（即ち、ローカル交換スイッチ 又は等価なローカル切換ノード）間の通信通話を運ぶ相互接続キャリアである。 例えば図１のシステムにより、キャリアは、ローカル交換スイッチ３又はローカ ル交換スイッチと関連した加入スイッチ３から、他のローカル交換スイッチへの 通話に関して入札する。情況によっては、結果的に入札プロセスが１つのローカ ル交換地域内のコールの伝達を規制することもあり得る。ローカル交換地域は、 一般に、ローカル交換スイッチ（又は、等価なローカル切換ノード）によりサー ビスをうける地理的領域である。キャリアは、彼らの入札価格を彼らのネットワ ーク管理コンピュータ２からデータリンク７を介して伝送する。前記リンクはア ナログ（モデムを用いる）又はデジタルのどちらでも差し支えない。ただし、モ デレータ１への入力用としての情報は、通常、デジタル形式で伝送される。各キ ャリアは、例えば、キーボード、又は、遠隔現場あるいはローカルコンピュータ からのデータリンクにより、入力ポート６を介して各ネットワーク管理コンピュ ータ２にネットワーク管理命令を入力するネットワーク管理部(administrator) を有する。 ローカル交換スイッチ（又は、等価なローカル切換ノード）は、通信網が、ス イッチ回路、フレームリレー、非同期転送モード、パケットデータ、ＴＣＰ／Ｉ Ｐプロトコル、又は、他の現行あるいは開発中の通信技術を使用するかどうかに は関係なく、(i)発信者と当該通信網との間の最速交換インタフェースとして機 能する通信網上の交換点、並びに、(ii)着信者と当該通信網との間の最速交換イ ンタフェースとして機能する（発信交換点を所有又は運営するキャリアによって 所有されるか運営されても差し支えないが、その必要もない）通信網上の交換点 であるものと考える。ローカル交換スイッチ（又は、等価なローカル切換ノード ）は、例えば、電話会社のローカル局スイッチ、私設通信網のローカルアクセス ノード、及び、サーバ、ルーター、又は、（ハードウェア又はソフトウェアで定 義された）他の交換デバイスによって表されるインターネットサービスプロバイ ダのローカルアクセススイッチを含むが、各々の場合に、それぞれの通信網への アクセスを提供する。これらのネットワーク交換終点は、この種のルートを介し て発信を試みるエンドユーザへのサービスの提供を競合するために、キャリアが モデレータに入札を提出できる「ルート」を画定する。 モデレータ１は、入札を受領し、そのプロセッサで前記入札を処理してキャリ ア選択データを生成し、コンピュータ内のデータバス及びレジスタによりその記 憶装置内のデータベースに両者を入力する。各加入スイッチ３に適用可能なキャ リア選択データは、おそらくはデータリンク８を介して当該スイッチ３に付属す るコンピュータ４によって、当該スイッチ３に伝送される。前記データリンク８ は、モデレータ１と各スイッチ３の間の専用伝送設備として示されている。ただ し、モデレータ１からスイッチへデータを伝達するための選択的方法を提供する 他のあらゆる伝送技術を使用しても差し支えない。（「伝送設備」は、通信通路 又はチャネルであり、例えば、有線リンク、無線システムにおける無線チャネル 、又は、デジタル的に多重通信化される光学伝送システムにおけるタイムスロッ トであり得る）。モデレータ１、ネットワーク管理コンピュータ２、付属コンピ ュータ４、及びスイッチ３のデータ入力及び出力は、当該技術分野において熟知 されているインタフェース、レジスタ、及びモデムのようなデバイスによって実 現される。 図８に示すように、モデレータ１は、入札を処理して、各ルートに関して入札 を優先順位付けし、キャリア選択データを含む派生データを生成する。このデー タは、例えば、各ルートに関するキャリアの入札に基づく選出されたキャリア及 び代替キャリアの指名に反映される。モデレータ１は、適用可能な入札及び／又 は派生データをスイッチ３に伝える。モデレータ１又はスイッチ３は、入札プロ セスによって選定されたキャリアを介してコールが完了できない場合、不履行キ ャリアを指定することも出来る。スイッチ３は、スイッチ管理部５からの判定規 則（例えば、スイッチ３に対し指名された不履行キャリヤの入札価格が、最低価 格の入札キャリヤよりも低い場合など）に従って、モデレータの選出を無効にす る権限を付与されることも可能である。 付属コンピュータは、スイッチに付加動作能力を付与するために、スイッチの オペレーティングソフトウェアの付加データやオペレーティングロジックを提供 するスイッチと密接に関連したコンピュータであることが、当該技術分野ではよ く知られている。ここに開示されるアーキテクチャーにおいては、キャリヤ選択 データを生成するための入札データの主要な処理は、図１に示すようにモデレー タによって実施されるが、付属コンピュータ４が、モデレータ１から受け取った キャリヤ選択データをその記憶装置内のデータベースに入力し、入力ポート５を 介してスイッチ管理部からの判定規則を受け取るのに使用される。従って、付属 コンピュータのプロセッサ内のソフトウェアは、記憶装置内のデータにアクセス 可能であり、キャリヤ選択データへ判定規則を適用して、スイッチ３内の最小コ ストルーティングソフトウェアのルーティング表を移植させるのに必要なデータ を生成する。付属コンピュータ４は、デジタルデータリンク又はデータバス１１ を介してスイッチ３と交信する。スイッチ３が十分な処理容量を持つ場合には、 付属コンピュータ４の機能は、スイッチのプロセッサ及び記憶装置に組み込むこ とが可能であり、当該機能は適切なソフトウェアによりプロセッサにおいて実行 される。この場合、スイッチは、伝送リンク８及びスイッチ管理部用の入力５を 受け取るための入力ポートも提供しなければならない。各スイッチ３は、入力ラ イン１２を介してコールの試行を受け取る。各コールの試行は、コールの着信先 を識別するルーティングデータを含む。次に、スイッチの最小コストルーティン グソフトウェアは、当該コールの試行が発信コールライン１３を介してルートさ れるキャリアを選択する。 図９に示す具体化例において、たぶんロール交換キャリアに所属する付属コン ピュータ７１は、モデレータ１からキャリヤ選択データを受け取り、更にデータ を処理し、その制御の下にスイッチ７３におけるキャリアの選択を制御する。ス イッチ７３内のルーティング表は、付属コンピュータ７１からのデータによって 周期的に移植可能であり、或いは、スイッチ７３は、各コールの試行が行われる 度に付属コンピュータ７３に問い合わせることができる。付属コンピュータ７１ は、ローカルキャリア管理部７０からの選択規則や他の管理方針を受け取ること ができる。 プライベートスイッチＰＢＸ使用の代替案は、センテレックスサービス(Centr ex service)への加入であり、この中では、エンドユーザのスイッチがローカル 交換電話キャリヤのローカル中央局スイッチのソフトウェア定義部分である。付 属コンピュータ４とローカル中央局スイッチとの間のデータリンクを用いると、 エンドユーザのスイッチ管理部は、ＰＢＸが管理される場合と殆ど同じ方法で入 札プロセスのエンドユーザ部分を管理することができる。更に、ＰＢＸの使用又 はセンテックスサービスへの加入の代わりに、通常又は商用の顧客は、その強化 された発信サービス（現在は、発信待ち、発信転送、３方向発信、高速ダイヤリ ング、等が含まれる）の一部として、ローカル交換電話キャリヤによって提供さ れる「最小コストルーティング」機能に加入できる。センテレックスサービスを 用いる場合、これらの強化された発信機能を作動可能にするエンドユーザのスイ ッチは、ローカル中央局スイッチのソフトウェア定義部分である。 モデレータ１は、更に、受信された入札を、データリンク９、１０を介して、 キャリアのネットワーク管理コンピュータ２に伝える。図１の典型的なアーキテ クチャーは、モデレータ１が同一データを全てのキャリアに送ることが可能であ ることを示すこのモデレータツーキャリア入札データのための、単一出力データ リンク９と個別キャリア入力リンク１０との組合わせを示す。この入札データを 全てのキャリアへ同報通信するために利用可能な多くの代替伝送技術が有り、こ れには、リンク７、９、１０の機能を組み合わせた、モデレータ１と各キャリア 間の専用２方向リンクが含まれる。 特定の具体化例によれば、受信した全ての入札を全てのキャリアに伝送するこ とが適切である場合がある。ただし、各キャリアの入札は入札キャリアへ送り返 す必要はなく、地域外キャリアからの入札を受けることに関心のないサービスエ リアが限られているキャリアもある。どのような場合であっても、競売を実現す るために、少なくとも一部分のキャリアに少なくとも入札の一部分が伝達される 。 図２は、代替のネットワークアーキテクチャーを示す。図２では、個別のキャ リアツーモデレータのデータリンク１４は、モデレータ１への共通データ入力ラ イン１５を共有する。これは、例えば、ＳＯＮＥＴ伝送プロトコルとＡＴＭ技術 を用いた光ファイバによって実施可能である。これは、個々のキャリアリンク１ ０、１４と共通モデレータ入力・出力リンク９の間の各接合部１６に、ＡＴＭ交 換モジュールを必要とする。 図３は、モデレータ１からスイッチ３へのスイッチアクセスが組み込まれたア ーキテクチャーを示す。このアーキテクチャーにおいて、単一のモデレータ出力 リンク１７は、各加入スイッチの入札データをスイッチ１８に伝える。このスイ ッチ１８は、専用スイッチ又は公衆スイッチネットワークの一部であっても差し 支えない。各加入スイッチ３に適した入札情報は各個別スイッチデータリンク８ にスイッチされる。 図４は、モデレータ１と各スイッチ３及びキャリアのネットワーク管理コンピ ュータ２との間の共有設備の使用を示す図である。これは、例えば、多くの知ら れたローカルエリネットワーク（ＬＡＮ）、首都圏ネットワーク（ＭＡＮ）、及 び、広域ネットワーク（ＷＡＮ）技術によって達成可能である。 本発明の下に通信サービスユーザに呈示される経済的な選択は、当該ユーザに とって利用可能な種々の通信網の部分として機能するルートを通る通信通話に対 し、キャリアによって提出された入札に依存する。各ルートは、その発信点とし て機能するローカル交換スイッチ（又は、等価なローカル切換ノード）、及びそ の終端点として機能するローカル交換スイッチ（又は、等価なローカル切換ノー ド）により画定される。１つのルートは、同一交換地域内に１つの発信点と１つ の終端点を持つことがある。北アメリカ内の電話コールの場合、例えば、公衆ス イッチ電話網上の各ローカル交換スイッチは、一意的なＮＰＡ−ＮＸＸコードに より北米番号化計画(North American Numbering Plan)において識別される。こ の場合、ＮＰＡは３ディジットの番号化計画領域識別子であり（例えば、エリア コード２０１は北ニュージャージーを識別する）、ＮＸＸは番号化計画地域内の 特定のローカル交換スイッチを識別する３ディジットコードである。１つのスイ ッチが１つ以上のＮＸＸコードを含むことは共通である。この入札プロセスを使 用する相互接続キャリアは、通常、キャリアアクセスコードによって識別される 。このコードは、例えば、エンドユーザの本来のキャリアを意味する「１」であ り、５ディジットコード「１０ＸＸＸ」は、エンドユーザの本来のキャリア以外 のキャリア、或いは、この種の目的で指定された何等かの他のコード又はデータ エレメントを意味する。一旦１つのキャリアがコール試行用に選定されると、着 呼側ＮＰＡ−ＮＸＸスイッチが提供する特定のラインを最後の４ディジットが識 別する適切なキャリアアクセスコード（ＮＰＡ）ＮＸＸ−ＸＸＸＸが、コール試 行ルーティングデータに挿入される。任意の通信網上に存在する１つ又は複数の キャリアポイントまでの加入スイッチは、専用の直接リンク持つこともできる。 この種のキャリアが選定されると、加入スイッチはコールの試行を当該リンクへ 直接ルートする。ネットワーク交換終端点に関する現在優勢な番号化計画は北米 番号化計画であるが、ルート発信点と終端点を識別する他の番号化計画も可能で あり、公衆スイッチ電話網又は他のタイプの通信網（例えば、専用又は公衆デー タネットワーク）のどちらであっても、通信技術が発展するにつれて使用可能で ある。国際的な電話発信は、例えば、現在、公衆スイッチ電話網上のローカル交 換スイッチを識別するコードの前に、国別コード及び都市コードを使用する。 競合するキャリアは、キャリアが各ルート（又は、少なくとも、入札プロセス の使用に関して競争の対象にしようとする各ルート）を介して提供する通話のた めに各キャリアが提供する経済的誘因をモデレータへ伝達することによって、通 話に対して入札する。現在最も一般的であると考えられている経済的誘因は、レ ート（単位時間当たりに課せられる金額）である。ただし、他のサービス（例え ば、頻繁なフライヤポイント(flyer points)）を対象とするクレディット、又は ある月のユーザ通話がしきい値を越えた場合に提供可能な付加的割引についての クレディットのような、他の多くの種類の経済的誘因が提供可能である。経済的 誘因は、レートと他の誘因の組合わせでも差し支えない。ただし、誘因が、モデ レータのソフトウェア又は各々の加入スイッチの付属コンピュータによって評価 可能でなければならないので、経済的誘因は入札機構の提供者によって認可され た限られた組の中から選出されねばならない。キャリアは、１つ以上のサービス クラス（例えば、幾つかの加入者へのスイッチサービス、他への専用アクセス、 又は、両クラスのサービスなど）の提供を希望する時点で、発信するルートに対 して１つ以上の入札を提出しようと望むこともある。 各入札は、当該入札が有効であるとされる時限と関連してなければならない。 入札プロセスの規則は、多くの方法で構成することができる。可能な入札規則の 例を次に示す。 ａ）１日は、入札サービスプロバイダによってタイムブロックに分割され、当 該入札は各タイムブロックに対して提出される。所与のタイムブロックに対する 全ての入札は、保護時間間隔だけ当該タイムブロックに先行する締め切り時間の 前に提出されなければならない。締め切り時間の後で受け取ったどんな入札も、 当該ルートに対する同一キャリアからの新規入札が続いて受け取られない限り、 その次のタイムブロックに対して有効であるものとみなされる。保護時間間隔は 、モデレータによる入札情報の処理、及び入札開始時間以前におけるキャリヤ選 択データ又は入札情報の当該スイッチ（又は、その関連した付属コンピュータ） への伝達を可能にするために必要である。例えば、３０分のタイムブロックが競 売にかけられた場合には、５分間の保護間隔が適切である。 ｂ）キャリアは、開始時間と終了時間、又は開始時間と取消し有効条項を指定 することによって、任意の時限に入札を提出することが許される。ただし、入札 サービスプロバイダによって指定された保護時限の前には、一切の入札は有効で ない。モデレータからキャリアへのデータリンクが選択的な伝言可能性をもって 提供される場合には、入札サービスプロバイダは、受け取った入札の確認を所定 のキャリアヘ返却することができる。 ｃ）キャリアは、当該キャリアが他の一切の入札を伝えていない、任意のルー ト及び／又はタイムブロックに対して、不履行入札を入力することが許可される 。 ｄ）通信の失敗に起因して変更されなかった旧い入札の使用を避けるためのフ ェールセーフ機構として、モデレータは、あらゆる入札の適用可能性にタイムリ ミット（フェールセーフ保護時間）を設定する規則を課することができる。前記 タイムリミットの満期に際して、時間切れの入札は、前以て設定された不履行入 札や非入札になり得ないものとする。この種の規則を、モデレータツースイッチ のデータリンクにおける故障に対する保護のためスイッチソフトウェアに組み込 むこともできる。 モデレータからキャリアへの主要なデータフィードバックは、モデレータから 各々のキャリアへの入札データの同報通信である。これは、キャリアが、当該ル ートに対する他のキャリアの入札の観点から、あらゆる特定のルートに対して当 該キャリア自身の入札を調整することを可能にする。タイムブロックの入札方式 において、異なるサービス提供では、所与のタイムブロックに対する入札締め切 り時間の以前又は以後に、この同報伝送が実施される。締め切り時間前の同報通 信である場合、当該キャリアには、締め切り時間まで当該タイムブロックに対し て彼らの入札を調整する機会が与えられる。キャリアへの同報通信によるフィー ドバックが締め切り時間後に行われるようにサービスが配置構成されている場合 、当該キャリアは、その次又は後続するタイムブロックに対して彼らの入札を調 整することができる。入札の同報通信によるフィードバックが締め切り時間の後 ではあるが当該入札の発効時間前に行われる場合、キャリアは、当該時限の入札 構成を考慮に入れて彼らのネットワークを管理することが可能である。入札は、 キャリアが彼のネットワークの通話状態の観点から追加通話をそれ以上に奨励す るか又は妨害するかに従って、高値又は低値に調節可能である。例えば、キャリ アは、十分に利用されていない通信設備での追加通話を奨励するために入札価格 を低くしたり、混雑状態に近づきつつある設備による通話を減少させるために入 札価格を高くすることができる。使用する伝送技術及びコンピュータ技術に応じ て、キャリアへの同報通信フィードバックは、入札を掲示板システムに掲示して 全てのキャリアが入札を検索に利用できるようにすることによっても、達成可能 である。 ローカル交換スイッチ（又は、等価なローカル切換ノード）のアーキテクチャ ーにおける発展的開発は、「無音(dumb)」スイッチと「スマートな」周辺コンピ ュータとの結合である。この設備において、スイッチにより受信通信設備と発信 通信設備との間の現実的な接続が達成され、スイッチオペレーティングソフトウ ェアによって管理機能、特に交換機能のサポートが実施される。周辺コンピュー タはサービス関連ソフトウェアを含む。この配置は、通信サービスプロバイダが 、スイッチのオペレーティングソフトウェアの変更をスイッチメーカーに依頼す る必要なしに、そのサービスの提供を修正することを可能にする。小規模ビジネ ス及び個人を含み、インテリジェント周辺コンピュータの使用を介して全ての加 入者に提供可能なサービスが、最小コストルーティングである。ＰＢＸの最小コ ストルーティングと同様に、コール試行のルーティングは、ルーティング表の移 植に依存する。この表は、スイッチによってアクセスされた各ルート上のコール 伝達のコスト（又は、他の経済的誘因）又は他のキャリヤ選択データを含むメモ リファイルである。ここに開示されるプロセスに従い、このルーティング表は、 モデレータが生成するキャリヤ選択データに基づいてモデレータにより、又、ス イッチ管理部によって入力された判定規則に基づいて当該スイッチに付属するコ ンピュータにより、移植が可能である。或いは、適当なソフトウェアを使用し、 スイッチの周辺コンピュータに付属コンピュータ機能を組み込むことができる。 ソフトウェアの具体化例のこの組合わせにより、通信サービスプロバイダは、入 札プロセスに基づいた経済的に有利なレートで、その加入者全員に最小コストル ーティングサービスを提供することができる。 図１１に示すように、ルーティングテーブル表は、経済的誘因データを更に処 理することによりモデレータにおいて生成された派生データ７５と共に、移植可 能である。これは、スイッチで発信する各ルートに対するキャリアの入札に対応 してキャリア選択に優先位を与える、キャリア選択データを含むことが可能であ る。適応データは、各スイッチに伝達可能であり７６、付属コンピュータはスイ ッチのルーティング表を移植する８０。意思決定プロセスのいくつかは、モデレ ータによって実施される（即ち、その入札を分類し、キャリヤ選択データを生成 する）が、スイッチは、ネットワークの状態と管理部からの判定規則７７に基づ いて最終的なキャリア選択を実施する。関係するネットワークアーキテクチャー を図８に示す。図８で、スイッチ３は無音スイッチとインテリジェント周辺コン ピュータとの組合わせを表し、入力及び出力リンク１２、１３はスイッチ３によ ってアクセスされる全ての通信設備を表す。入札プロセスに適した別の配置では 、ローカル交換キャリアのために数個のスイッチが制御され、前記スイッチの全 てに関する入札又はルーティングデータを受け取り、更に、そのスイッチの全て に関するデータを処理する。 モデレータ、キャリア、及び、加入スイッチの間で伝達される入札情報は微妙 なビジネス情報であり、種々の情況下で暗号化の必要性がある。サービスがどの ように構成されているかに応じて、他の参加キャリア又は不参加キャリアによる 傍受から入札のプライバシを保護する必要性がある。最も微妙な情報は、キャリ アからモデレータへ送られる入札情報や、モデレータからキャリアへの入札確認 メッセージである。問題が幾分低い情報は、所与のタイムブロックに対する締め 切り時間の後で全ての参加キャリアへフィードバックされる入札同報通信である 。この種の用途に関しては、ＲＳＡ及びＰＧＰ方式を含めて当該技術分野で知ら れている幾つかの暗号化方式がある。 図５は、本発明の入札プロセスの典型的な具体化例を示す。プロセスは、彼ら のネットワーク管理コンピュータを介して活動する参加キャリア、モデレータコ ンピュータを介して活動する入札サービスプロバイダ、及び加入スイッチによっ て実施される。キャリアの主要目的は、彼らのネットワーク上での通信通話の伝 達から得られる収入を最大限にすることである。加入スイッチは、通常、最も経 済的に通信サービスが獲得されるように管理される。 この典型的プロセスの運用に際して、モデレータは、キャリアが入札対象とす る各ルート上でコールを伝達するために当該キャリアが提供しようとする、経済 的誘因を明示する入札を各キャリアから受け取る２０。この情報は、コンピュー タの記憶装置に記憶される。運用中の特定のサービス構成に適した時点で、モデ レータは、キャリア達から受信した入札を当該キャリア達の少なくとも一部分に 伝達する２１。同様に、モデレータは、分類作業においてデータを処理して、ど の入札及び／又は入札から派生したどのキャリア選択データが、各加入スイッチ と関連した発信点を持つルートに対応するかを決定し、適切な入札を各このスイ ッチに伝達する２３。 各加入スイッチは、判定規則を公式化するスイッチ管理部によって操作される ２９。判定規則は、例えば、最低コストの入札を提出したキャリアへコール試行 を切り替える簡単な命令であっても差し支えない。規則には、例えば、スイッチ の所有者とキャリアとの間の契約条項を満足させるため、あるいは、月間均一料 金が適用される期間中に全通話の伝達契約を請負いキャリアが締結しているので 、特定の時限（例えば、真夜中から午前６：００まで）内の全てのコールを特定 のキャリアにルートする命令が含まれる。当該時間以外の全ての時間において、 判定規則には、請負いキャリアの契約レートが他のキャリアによってモデレータ に提出された最低入札価格より低い場合に限り、当該請負いキャリアへコールを ルートする命令が含まれる。スイッチ管理部は、スイッチ又は関連付属コンピュ ータに、レート以外の経済的誘因を特定の方法で価格決定することを指示するこ とも出来る。入札及び判定規則は、スイッチ又は付属コンピュータによって受け 取られ、その記憶装置内のデータベースに記憶される。スイッチ又は関連付属コ ンピュータは、入札として受け取った経済的誘因データに判定規則を適用し３１ 、当該スイッチのルーティング表を移植するために必要なキャリア選択データを 生成する。判定規則はモデレータに伝達され、キャリヤ選択データはモデレータ において生成される。キャリヤ選択データは、生成に際して又はスイッチからの 照会に応答して、定期的にスイッチに伝達される。照会により、常時又はコール 毎のベースで、キャリヤ選択データを要請することができる。ルーティング表は 、どのキャリアがコール試行を受け取るかを決定するために、スイッチの最小コ ストルーティングソフトウェアによってアクセスされるファイルである。このソ フトウェアは、コール試行が失敗した場合（例えば、再試行、次点キャリアの試 行、又は、請負いキャリアに対する契約不履行）の処置を提供することもある。 コール試行がスイッチに呈示された場合には、ルーティング判定が行われ、当該 コールの宛先へ伝達するために当該コールがキャリアにルートされる３３。コー ルをルートするためには、加入スイッチのオペレーティングソフトウェアは、当 該コール試行を持った入力レジスタを、当該ルートに対して選定されたキャリア へ接続する通信設備へ接続されている出力レジスタに接続する。 キャリアとモデレータの間の入札情報の伝達は、フィードバックプロセスであ る。各キャリアは、その経済的誘因入札をモデレータに伝え２８、当該モデレー タは、受け取った入札を各キャリア又は各入札に適したキャリアの少なくとも一 部分へ伝える２１。キャリアは、例えば各ネットワーク設備の容量及び通話負荷 のようなネットワークデータを収集し２４、このネットワークデータを当該キャ リアのネットワークコンピュータへ伝送することによって２５、その入札の定式 化を開始する。ネットワークデータは、キー操作により、又は当該キャリアのネ ットワークオペレーションズシステムからのデータリンクを介して、入力するこ とができる。キャリアのネットワーク管理部は、例えば、特定の設備が保守整備 のためにサービスから外されているという事実や、その電送容量を低下させる故 障が発生しているという事実等のネットワーク管理命令を、（例えば、キー操作 により、又は、データリンクによって）入力する。ネットワーク管理命令は、例 えば応答時間のようなネットワーク性能特性や、或いは、例えば、国の特定領域 への通話、又は他の特定キャリアとの直接競争の対象とされるルートを介しての 通話に対して、一層強攻に競争しようとする意図のような競合的ビジネス要因に 基づくことも可能である。 次に、各キャリアのネットワーク管理コンピュータ内のソフトウェアは、ネッ トワークデータ、ネットワーク管理命令、及び、モデレータから受け取った入札 データに関し、その記憶装置にアクセスし、当該キャリアが各ルート上の通話に 対して入札しようとする経済的誘因を決定する２７。これらのデータは、データ バス、及び、通常コンピュータ内に所在するレジスタによってアクセスされる。 これらの入札はコンピュータメモリに記憶され、モデレータへ伝送される２８。 ネットワーク管理コンピュータは他のキャリアの入札へアクセスできるので、各 キャリアは、各入札サイクル期間中に、各ルート上の通話に関する他のキャリア の入札を見て、自分の入札を調整する機会を持つ。この調整は、ネットワーク管 理命令に応答してソフトウェアにより自動的に達成されても、ディスプレイされ たデータを観察してネットワーク管理部からの直接的な入力によって達成されて もよい。このような調整の考慮の結果が、ネットワーク管理部の目的達成に適す るという理由で、入札を元の算定結果のままに残そうとする判断に帰着すること もある。 図６は、指定されたローカル交換地域（例えば、ＮＰＡ−ＮＸＸや、又は、北 米番号化計画における全てのＮＰＡ-ＮＸＸで構成されるグループを含む公衆ス イッチ電話網上のＮＰＡ-ＮＸＸグループ）内で発信し、任意の場所で着信する 通話に関して、エンドユーザにキャリアが入札を直接提出するプロセスを示して いる。この場合、モデレータは、既に説明した場合と同様に入札を受け取る３４ 。ただし、入札は着信点には無関係である。モデレータは、データを処理して発 信点別にデータを分類し、どの入札がどのエンドユーザに適用されるかを判定す る３５。この場合、各エンドユーザは、データを受け取って記憶するためのイン タフェースユニットを備える。次に、モデレータは、インタフェースユニット情 報として、特定のローカル交換地域に関する入札データ及び／又はキャリア選択 データを、この種ローカル交換地域における全ての加入エンドユーザ（例えば、 特定のＮＰＡ−ＮＸＸに対するローカル交換スイッチによるサービスを受ける全 ての加入エンドユーザ）のインタフェースユニットに伝達する３６。情報は、エ ンドユーザによる評価のためにディスプレイされ、又は、インタフェースユニッ ト内でエンドユーザからの指示によって処理され、全ての出コールは選定された キャリアへルートされる。キャリア情報がエンドユーザにディスプレイされる場 合には、当該エンドユーザは、コール試行に関してキャリアを選択し、所要の宛 先アドレス（例えば、電話番号）の前に、選定されたキャリアのキャリヤ識別コ ードをキー操作によって入れることができる。情報がインタフェースユニット内 で自動的に処理される場合には、エンドユーザの端末装置と、ローカル交換スイ ッチ（又は、等価なローカル切換ノード）、又は、相互接続キャリアが所在する 点との間の有線又は無線接続において、インタフェースユニットが、例えば、適 切なキャリヤ識別子を出力する電話番号に自動的に挿入することが出来る。イン タフェースユニットは、単独装置、エンドユーザの端末装置に組み込まれたアタ ッチメント、又は、エンドユーザ端末装置のソフトウェアで定義された部分であ っても差し支えない。 エンドユーザでのプロセス自動化の程度は、使用する特定の通信端末装置に依 存する。端末装置が簡単な電話である場合、図６に指定される通信機能３７は、 インタフェースユニットのディスプレイスクリーンから入札を読み取り、ルーテ ィング判定を行い、選定されたキャリアアクセスコードをキー入力することによ って当該コール試行をルーティングする３８、エンドユーザによって構成される 。端末装置がパーソナルコンピュータ又は他のマイクロプロセッサを有する装置 のように更に複雑である場合、判定はソフトウェアによって実行される。インタ フエースユニットが通信網に対するエンドユーザの通信アクセスの有線又は無線 接続部内に設置されている場、キャリアアクセスコードは、端末装置によるか又 はインタフェースユニットによって挿入される。 図７は、図６の入札アーキテクチャーにおけるインタフェースユニットの位置 を示す図である。インタフェースユニット(Interface Unit)３９は、有線リンク ４４又は無線リンク４５である通信設備を介して、モデレータ(Moderator)４０ からの入札データ又はキャリア選択データを受け取る。インタフェースユニット は、有線入力ポートを備えるか、又は、無線受信機（たとえば、電波又は光）を 含む。インタフェースユニット３９は、通信装置(Telecommunicator)と、キャリ アアクセスコードに応答して、選定された相互接続キャリア(Interexchange Car rier)４３へ当該コールをルートするローカル交換スイッチ(Local Exchange Swi tch)４２のような外部の通信網のと間の、通信路内に所在する。インタフェース ユニットは、エンドユーザによって、コールが行われる度に選定済みキャリアア クセスコードをキー入力するために使用される個別のエンドユーザ入力ポート４ ６を備えてもよい。更に、エンドユーザは、キャリアの選択をキー入力によって 実施可能であり、インタフェースユニットは、各コール試行に対してキャリアア クセス識別コードを自動的に挿入するために必要な、トーンジェネレータ(tone generator)又はデジタル信号ジェネレータを備えることが出来る。インタフェー スユニット３９は、入札情報をエンドユーザへディスプレイするためのスクリー ンを備えることもできる。 図１０は、入札設備を有効利用するために専用アクセスライン６３、６４を介 して相互接続キャリア（Ｃ）６２へ通信通話をルートする、大規模ユーザ（Ｕ） ６１の運用を可能にするネットワークアーキテクチャーを示す図である。このア ーキテクチャーにおいて、入札モデレータ（Ｍ）６０は、専用設備６３、６４、 ６６を受け入れるように適応された入力及び出力ポートを備えたスイッチ（Ｓ） ５９に、ユーザ６１からのコールを伝達する専用アクセス設備６３、６４から独 立に、データリンク６５を介して処理済み入札データを伝送する。入札データリ ンク６５も同様に、専用設備６３、６４、６６と関連した一切の共通チャネル発 信網から独立している。専用アクセス設備６３は、ローカル交換電話キャリヤの ローカル電話局（ＣＯ）６７（又は、通信網への別のローカルアクセスプロバイ ダの等価なローカル装置）を介して、スイッチ５９へ接続可能であるか、又は、 ユーザＰＢＸ６１（又は、他のハードウェア或いはソフトウェアによってドライ ブされる発信装置）からスイッチ５９へ直接ルーティング可能である６４。更に 、ユーザ６１は、一般に、ローカル交換電話キャリヤのローカル電話局６７への スイッチアクセス設備６８を備える。 この専用設備スイッチ５９は、コールを切換えるための切換マトリックス、及 び、入札プロセスから得られるキャリヤ選択データに基づきコールに対するキャ リア６２を選択し、選定済みキャリア６２に当該コールをルーティングするため のソフトウェアによって指示されるスイッチコントローラを備える。コールは、 おそらく有線局（ＳＷＣ）６９によって選定済みキャリア６２に接続された専用 キャリア設備６６にスイッチされる。このアーキテクチャにより、専用設備を介 して相互接続通話を伝達する大規模ユーザ６１は、入札プロセスから利益を得、 例えば、ローカル交換電話キャリヤによって、電話局交換アクセス通話に課され るアクセス料金を回避することができる。専用設備６３はローカル交換電話キャ リヤのローカル局６７を介して接続可能であるが、スイッチアクセスレート要素 の料金が課せられない専用交換なしの接続が可能である。 入札プロセスに参加する各キャリアとの支払い関係を確立のに、各エンドユー ザが入札に加入する必要をなくするためには、中央請求書作成設備が有利である 。図１２に示す請求書作成設備においては、図５に示すような請求書作成及びル ーティングが行われる。スイッチがコールをルートした後で３３、当該スイッチ は、コールソース、キャリア、及び、請求書作成のために必要な他のあらゆる情 報（例えば、コールの時間及び継続期間）を識別するコール完了データを、モデ レータに伝達する。モデレータは、当該コールの請求書作成記録を形成するため に、コール完了情報を記憶装置内の入札情報と関連付け、その記録を請求書作成 データベースに記憶する。モデレータは、周期的に（例えば、各請求書作成期間 の終 了時に）、コール源の識別子別に請求書作成記録を分類し、請求書を生成する。 モデレータによる請求書作成準備の代替案として、ローカル交換電話キャリヤ は、例えば、モデレータからの経済的誘因データ及びスイッチからのコール完了 データを、１つ又は複数のスイッチと関連付けられたコンピュータに受け取らせ ることにより、入札プロセスに発信者として参加する顧客に請求書を発生するこ とができる。このコンピュータは、入札情報を記憧装置内のコール完了情報と関 連付け、当該コールの請求書作成記録を形成し、請求書作データベースに記憶す る。コンピュータは、定期的に、請求書記録をコール源の識別子別に分類し、請 求書を生成する。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 リヤ選択情報を加入スイッチへ伝達する。入札情報は、 参加キャリアのネットワーク管理センタにも伝達され る。各加入者は、通話のルーティングを任せようとする キャリアを、モデレータに入札情報を提供する全てのキ ャリアのリストから選出することが可能であり、かつ、 選出を任意の時点で変更することができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．複数の通信キャリアの中の各キャリアから経済的誘因データを収集し、前 記経済的誘因データを処理し、処理済みデータを複数の通信スイッチに分配する 調整コンピュータを含み、前記各スイッチが発信点と関連し、それによって前記 複数のスイッチの各々が、経済的選択に基づいて、前記スイッチに与えられたコ ール試行に対して複数の通信キャリアの中の１つのキャリアを選択することを可 能にする、通信網を制御する方法であって、 ａ．複数の発信点の各発信点から複数の着信点の各着信点までのコールに各キ ャリアが載せる前記経済的誘因を指定する経済的誘因データを前記調整コンピュ ータで受信し、どの経済的誘因データが第１の発信点に対応するかを決定して派 生データを生成するために前記経済的誘因データを処理し、前記経済的誘因デー タと前記派生データとを前記調整コンピュータのデータベースに第１の発信点デ ータとして記憶するステップと、 ｂ．各スイッチが前記第１の発信点と関連する前記複数のスイッチの第１の通 信スイッチの組を識別し、前記経済的誘因データでなく前記派生データの少なく とも一部分を前記第１の通信スイッチの組に伝送するステップと、 ｃ．前記第１の発信点データの少なくとも一部分を前記複数の通信キャリアの 少なくとも一部分に伝送するステップとを含む方法。 ２．請求項１記載の方法であって、前記経済的誘因データがレートデータであ ることを特徴とする方法。 ３．請求項１記載の方法であって、各キャリアから受け取った前記経済的誘因 データは特定の第１タイムブロックに対して有効であることを特徴とする方法。 ４．請求項３記載の方法であって、前記第１のタイムブロックが開始時間と取 り消し有効条項によって規定されることを特徴とする方法。 ５．請求項３記載の方法であって、前記第１のタイムブロックに対して有効な 前記経済的誘因データは、前記調整コンピュータによって少なくとも保護間隔だ け前記第１のタイムブロックに先行する締め切り時間の前に受け取られなければ ならないことを特徴とする方法。 ６．請求項３記載の方法であって、前記経済的誘因データが、当該経済的誘因 データが有効な後続するタイムブロックの仕様を含むことを特徴とする方法。 ７．請求項１記載の方法であって、前記複数のキャリアの中の第１のキャリア に対応する前記第１の発信点データが、全ての着信点に関して同じであることを 特徴とする方法。 ８．請求項１記載の方法であって、前記複数のキャリアの中の第１のキャリア に対応する前記第１の発信点データが、全ての発信点及び全ての着信点に関して 同じであることを特徴とする方法。 ９．請求項１記載の方法であって、前記派生データがキャリヤ選択データを含 むことを特徴とする方法。 １０．請求項９記載の方法であって、前記キャリヤ選択データが前記選定済み キャリアの指示を含むことを特徴とする方法。 １１．請求項９記載の方法であって、前記キャリヤ選択データが少なくとも第 １の代替キャリアの指示を含むことを特徴とする方法。 １２．請求項１記載の方法であって、前記第１の発信点データの各エレメント がフェールセーフ保護時間の間のみ有効であることを特徴とする方法。 １３．第１の着信点への通信の伝送に関して、モデレータから受け取ったキャ リヤ選択データに従って、コール試行に対して複数の通信キャリアの中から１つ のキャリアを選択するために、１つの発信点に関連する通信スイッチを作動可能 にする自動化されたキャリア選択方法であって、 ａ．前記第１の着信点に対応する前記複数の通信キャリアの中の少なくとも１ つのキャリアに関連するキャリヤ選択データを、前記スイッチと関連したデータ ベースに入力するステップと、 ｂ．前記のキャリヤ選択データに基づいて、前記のコール試行に対して前記複 数の通信キャリアの中から１つのキャリアを選択するステップとを含むことを特 徴とするキャリア選択方法。 １４．請求項１３記載の方法であって、コール試行が失敗した場合には、前記 キャリヤ選択データに従って、前記複数の通信キャリアの中の第１の代替キャリ アが前記コール試行に対して選定されることを特徴とするキャリア選択方法。 １５．請求項１３記載の方法であって、コール試行が失敗した場合には、前記 複数の通信キャリアの中の１つの不履行キャリアが前記コール試行に対して選定 されることを特徴とするキャリア選択方法。 １６．請求項１３記載の方法であって、前記経済的誘因データの少なくとも一 部分を前記スイッチにおいてディスプレイするステップを含むことを特徴とする キャリア選択方法。 １７．請求項１３の方法であって、前記のキャリア選択を無効化し、スイッチ アドミニストレータからの判定規則に基づいて、１つの代替キャリアを選択する ステップを含むことを特徴とするキャリア選択方法。 １８．調整コンピュータが複数の通信キャリアの各キャリアから経済的誘因デ ータを収集し、前記経済的誘因データを処理し、処理されたデータを複数の通信 スイッチに配分し、各スイッチが発信点と関連して、それによって複数のスイッ チの各々が当該スイッチに与えられたコール試行に対して、複数の通信キャリア の中から１つのキャリアを経済的選択に基づいて選択可能とする、競売プロセス によって勘定発生期間中に作成されたコール試行に対して、請求書をユーザに発 行する方法であって、 ａ．調整コンピュータにおいて、少なくともコール源の識別子及び選定済みキ ャリア識別子とを含むスイッチからのコール完了データを受け取るステップと、 ｂ．前記コール源の識別子及び当該コールに適用された前記経済的誘因データ の一部分とを含む請求書記録を生成するために、前記コール完了データを前記経 済的誘因データと関連付けるステップと、 ｃ．請求書記録を請求書データベースに記憶するステップと、 ｄ．請求書データベースをコール源別に分類し、勘定発生期間中に各コール源 の識別子と関連付けたコールに対して請求書を発行するステップとを含むことを 特徴とする方法。 １９．調整コンピュータが複数の通信キャリアの各キャリアから経済的誘因デ ータを収集し、前記経済的誘因データを処理し、処理されたデータを複数の通信 スイッチに配分し、各スイッチが発信点と関連して、それによって複数のスイッ チの各々が当該スイッチに与えられたコール試行に対して、複数の通信キャリア の中から１つのキャリアを経済的選択に基づいて選択可能とする、競売プロセス によって勘定発生期間中に作成されたコール試行に対して、請求書をユーザに発 行する方法であって、 ａ．複数のスイッチの中の少なくとも１つと関連したコンピュータにおいて、 調整コンピュータからの経済的誘因データを受け取り、少なくとも１つのコール 源の識別子と１つの選定済みキャリア識別子とを含むコール完了データをスイッ チから受け取るステップと、 ｂ．前記コール源の識別子及び当該コールに適用された前記経済的誘因データ の一部分とを含む請求書記録を生成するために、前記コール完了データを前記経 済的誘因データと関連付け、請求書記録を請求書データベースに記憶するステッ プと、 ｃ．前記コール源の識別子別に請求書データベースを分類し、請求書作成期間 中に各コール源の識別子と関連したコールに対して請求書を発行するステップと を含むことを特徴とする方法。 ２０．１つの発信点と関連した通信スイッチに与えられた通信コール試行を、 入札調整器と称される中央処理装置を含む入札プロセスを介して到着した経済的 誘因に従って、複数の通信キャリアの中の第１通信キャリアにルーティングする 方法であって、 ａ．各々のキャリアに関するキャリヤネットワークデータを収集し、各キャリ アは、そのネットワークを構成する通信設備に対応するデータをその通話管理コ ンピュータの通話管理データベースへ入力するステップと、 ｂ．各通話管理コンピュータが、当該キャリアのネットワークアドミニストレ ータから管理命令を受信し、管理命令及びキャリヤネットワークデータに基づい て、キャリアの通信設備の少なくとも一部分に対して経済的誘因を定式化し、前 記経済的誘因を入札調整器に伝送するステップと、 ｃ．前記調整器において、前記経済的誘因を受信し、各キャリアからの経済的 誘因をモデレータのデータベースに入力し、発信点及び着信点によって指定され る各通信ルートと関連する全ての経済的誘因を識別するために前記経済的誘因を 分類して、キャリヤ選択データを生成するステップと、 ｄ．モデレータによって受信された前記経済的誘因の少なくとも一部分を複数 のキャリアの少なくとも一部分へ伝送し、前記経済的誘因を各通話データベース に入力し、少なくとも他の１つのキャリアからの経済的誘因を考慮して、各キャ リアの経済的誘因を調整するステップと、 ｅ．どのルートが当該通信スイッチと関連した発信点を持つかを決定するため にルートを分類し、この種のルートと関連した経済的誘因でなくキャリヤ選択デ ータを当該スイッチへ伝送し、前記キャリヤ選択データをスイッチのデータベー スに入力するステップと、 ｆ．前記キャリヤ選択データに従い、前記コール試行を第１通信キャリアへル ーティングするステップとを含むことを特徴とする方法。 ２１．請求項２０記載の方法であって、前記経済的誘因がレートであることを 特徴とする方法。 ２２．請求項２０記載の方法であって、前記複数のキャリアの少なくとも１つ の通話管理コンピュータで、前記経済的誘因の少なくとも一部分をディスプレイ するステップを含むことを特徴とする方法。 ２３．請求項２０記載の方法であって、前記調整器にキャリヤ選択データにつ いて質問するステップを含むことを特徴とする方法。 ２４．キャリアによって生成された経済的誘因に対応して、複数の通信スイッ チの第１の通信スイッチが、コール試行に対して複数の通信キャリアの中から１ つのキャリアを選択することを可能にする通信通話入札調整器であって、 ａ．１つのプロセッサと１つの記憶装置を備えたコンピュータと、 ｂ．第１の通信キャリアから経済的誘因データを受け取り、第１の通信キャリ アに関連付けられた前記経済的誘因データを記憶装置に記憶する手段と、 ｃ．複数の通信キャリアから受信した前記経済的誘因データの少なくとも一部 分を、前記複数の通信キャリアの少なくとも一部分に伝送する手段と、 ｄ．前記第１の通信スイッチに対応するこの種データの第１の部分集合を決定 するために、前記複数の通信キャリアから受け取った前記経済的誘因データを分 類し、キャリヤ選択データを生成する手段と、 ｅ．前記経済的誘因データでなく前記のキャリヤ選択データを前記第１の通信 スイッチに伝送する手段とを有することを特徴とする通信通話入札調整器。 ２５．請求項２４記載のモデレータであって、更に、第１通信スイッチと関連 したスイッチアドミニストレータから判定規則を受信し、キャリヤ選択データを 生成するために前記判定規則を前記経済的誘因データへ適用する手段を有するこ とを特徴とするモデレータ。 ２６．通信スイッチに与えられたコール試行に対して、複数の通信キャリアの 中から第１の通信キャリアを選択する自動化されたコールルーティングシステム であって、 ａ．通信スイッチと、 ｂ．プロセッサと記憶装置を備え、前記通信スイッチに付属するコンピュータ と、 ｃ．入札モデレータからキャリヤ選択データを受信し、前記キャリヤ選択デー タを前記記憶装置に記憶する手段と、 ｄ．前記スイッチのデータベースへ入力するために、前記キャリヤ選択データ を前記スイッチに伝送する手段と、 ｅ．前記スイッチのデータベース内の前記キャリヤ選択データに基づいて、前 記コール試行に対する前記第１の通信キャリアを選択する手段とを有することを 特徴とするコールルーティングシステム。 ２７．請求項２６記載のコールルーティングシステムであって、前記スイッチ が無音スイッチとインテリジェント周辺コンピュータとを含むことを特徴とする コールルーティングシステム。 ２８．請求項２７記載のコールルーティングシステムであって、前記付属コン ピュータが前記インテリジェント周辺コンピュータの部分を定義するソフトウェ アであることを特徴とするコールルーティングシステム。 ２９．請求項２６記載のコールルーティングシステムであって、キャリヤ選択 データに関して入札モデレータに質問する手段を有することを特徴とするコール ルーティングシステム。 ３０．通信スイッチに与えられたコール試行を複数の通信キャリアの中の第１ の通信キャリアにルーティングする自動化されたコールルーティングシステムで あって、 ａ．通信スイッチと、 ｂ．前記コール試行に対応するキャリヤ選択データに関して入札調整器に質問 し、前記スイッチの前記キャリヤ選択データを受け取る手段と、 ｃ．前記キャリヤ選択データに従って、前記コール試行を前記第１通信キャリ アにルーティングする手段とを有することを特徴とするコールルーティングシス テム。 ３１．複数の通信キャリアの中の各キャリアから経済的誘因データを収集し、 キャリア選択データを生成するために前記の経済的誘因データを処理し、前記の キャリヤ選択データを複数のインタフェースユニットへ分配する調整コンピュー タを有し、各インタフェースユニットが複数のテレコミュニケータの中の１つ及 び発信点と関連し、これによって複数のテレコミュニケータの各々が前記テレコ ミュニケータによって生成された各コール試行に対して複数の通信キャリアの中 の１つのキャリアを選択することを可能にする、通信キャリア選択方法であって 、 ａ．前記調整コンピュータにおいて、各キャリアが第１の発信点からのコール に載せる前記経済的誘因を指定する経済的誘因データを受信し、キャリヤ選択デ ータを生成し、前記経済的誘因データと前記キャリヤ選択データとをデータベー スに記憶するステップと、 ｂ．第１の組のインタフェースユニットの各インタフェースユニットが前記第 １の発信点と関連する、前記複数のインタフェースユニットの第１のインタフェ ースユニットの組を識別し、前記経済的誘因データでなく前記のキャリヤ選択デ ータを前記第１の組のインタフェースユニットの各々に伝送するステップと、 ｃ．前記経済的誘因データの少なくとも一部分を前記複数の通信キャリアの少 なくとも一部分に伝送するステップとを含むことを特徴とする通信キャリア選択 方法。 ３２．請求項３１記載の方法であって、前記キャリヤ選択データを前記インタ フェースユニットのディスプレイデバイス上にディスプレイするステップを含む ことを特徴とする通信キャリア選択方法。 ３３．請求項３１記載の方法であって、全てのコール試行を前記キャリヤ選択 データに基づいて通信キャリアにルーティングするステップを含み、各コール試 行がルーティングデータを含むことを特徴とする通信キャリア選択方法。 ３４．請求項３３記載の方法であって、各コール試行の前記ルーティングデー タに、キャリヤ識別子を挿入して、前記通信キャリアを識別させるステップとを 含むことを特徴とする通信キャリア選択方法。 ３５．請求項３３記載の方法であって、前記キャリヤ識別子が前記インタフェ ースユニットによって自動的に挿入されることを特徴とする通信キャリア選択方 法。 ３６．複数のテレコミュニケータの中の第１の発信点と関連する第１のテレコ ミュニケータが、前記キャリアによって生成された経済的誘因に従って、コール 試行に対し複数の通信キャリアの中の第１通信キャリアを選択できるようにする 通信通話入札調整器であって、 ａ．プロセッサと記憶装置を備えたコンピュータと、 ｂ．第１の通信キャリアから経済的誘因データを受信し、前記記憶装置に前記 第１の通信キャリアに関連付けられて前記経済的誘因データを記憶する手段と、 ｃ．複数の通信キャリアから受信した前記経済的誘因データの少なくとも一部 分を前記複数の通信キャリアの少なくとも一部分へ伝送する手段と、 ｄ．前記第１の発信点に対応するキャリヤ選択データを生成するために、前記 複数の通信キャリアから受信した前記経済的誘因データを処理する手段と、 ｅ．前記経済的誘因データでなく前記第１の発信点に対応する前記のキャリヤ 選択データを前記第１のテレコミュニケータと関連した第１インタフェースユニ ットへ伝送する手段とを有することを特徴とする通信通話入札調整器。 ３７．請求項３６記載の通信通話入札調整器であって、前記キャリヤ選択デー タを伝送する手段が、前記第１の発信点に対応する前記キャリヤ選択データを前 記第１のインタフェースユニットにおける無線受信機へ無線伝送する手段を有す ることを特徴とする通信通話入札調整器。 ３８．請求項３６記載の通信通話入札調整器であって、前記キャリヤ選択デー タを伝送する手段が、第１の組の発信点と関連する全てのテレコミュニケータへ 前記データを伝送するように適用されていることを特徴とする通信通話入札調整 器。 ３９．テレコミュニケータによって実施されたコール試行を、調整器から受信 したキャリヤ選択データ及びエンドユーザから受信した判定規則に応答して、複 数の通信キャリアの第１の通信キャリアにルーティングするインタフェースユニ ットであって、 ａ．前記テレコミュニケータからのルーティングデータを含むコール試行を受 け取る第１の入力ポートと、 ｂ．前記エンドユーザから前記判定規則を受け取る第２の入力ポートと、 ｃ．前記調整器からキャリヤ選択データを受け取る手段と、 ｄ．前記経済的誘因データ及び判定規則に応答して、前記第１の通信キャリア を選択するプロセッサと、 ｅ．前記第１の通信キャリアに対応する第１のキャリア識別子を前記ルーティ ングデータへ挿入する手段と、 ｆ．前記コール試行を伝送する出力ポートとを有することを特徴とするインタ フェースユニット。 ４０．請求項３９記載のインタフェースユニットであって、前記経済的誘因デ ータを受け取る手段が無線送受信機を有することを特徴とするインタフェースユ ニット。 ４１．請求項３９記載のインタフェースユニットであって、前記経済的誘因デ ータの少なくとも選定ずみ部分をディスプレイするディスプレイデバイスを有す ることを特徴とするインタフェースユニット。 ４２．入札プロセスを介して入札調整器によって生成された第１の発信点デー タに基づいて、専用設備を介してスイッチに入るコールを第１の発信点から第１ のキャリアへルーティングするために、複数の通信キャリアの中の第１のキャリ アを選択する通信スイッチであって、 ａ．ソフトウェア指示スイッチコントローラによって制御されるスイッチング マトリックスと、 ｂ．複数のコール源から専用アクセス設備を介して前記通信スイッチに与えら れたコール試行を受信する複数の入力ポートと、 ｃ．前記のコール試行を専用キャリヤ設備を介して複数の通信キャリアに伝送 する複数の出力ポートと、 ｄ．前記専用アクセス設備及び前記専用キャリヤ設備から独立したデータリン クを介して、前記の入札調整器から第１の発信点データを受信するデータリンク 入力ポートと、 ｅ．前記専用アクセス設備又は前記専用キャリヤ設備から独立したデータリン クからの前記第１の発信点データに基づいて、前記第１のキャリアを選択するソ フトウェア実行手段と、 ｆ．前記コール源からスイッチングマトリックスを介して前記第１のキャリア へ前記コール試行をルーティングする手段とを有することを特徴とする通信スイ ッチ。 ４３．請求項４２記載の通信スイッチであって、コール試行が失敗した場合、 前記キャリヤ選択データに従って複数の通信キャリアの中の第１の代替キャリア が前記コール試行に対して選定されることを特徴とする通信スイッチ。 ４４．請求項４２記載の通信スイッチであって、コール試行が失敗した場合、 複数の通信キャリアの中から１つの不履行キャリアが前記コール試行に対して選 定されることを特徴とする通信スイッチ。 ４５．請求項４２記載の通信スイッチであって、前記第１の発信点データが経 済的誘因データを含むことを特徴とする通信スイッチ。 ４６．請求項４２記載の通信スイッチであって、前記第１の発信点データが経 済的誘因データでなくキャリア選択データを含むことを特徴とする通信スイッチ 。 ４７．請求項４２記載の通信スイッチであって、前記第１のキャリアによって 生成された選択を無効化し、当該コールを伝達する専用アクセス設備と関連した キャリヤ指定データに従って、代替キャリアを選択する手段を有することを特徴 とする通信スイッチ。 ４８．複数の専用アクセス設備を介してスイッチに与えられた通信通話を、入 札調整器からの第１発信点データに基づいて複数の専用キャリア設備を介して複 数の通信キャリアにスイッチする方法であって、 ａ．前記スイッチにおいて、第１の発信点と関連したコール源からのコール試 行を専用アクセス設備を介して受信するステップと、 ｂ．前記のスイッチにおいて、前記第１の発信点と関連した前記第１の発信点 データの少なくとも一部分を前記の入札調整器から受信するステップと、 ｃ．前記第１の発信点データの少なくとも一部分に基づいて前記複数の通信キ ャリアの中の１つの第１キャリアを選択するステップと、 ｄ．前記コール試行を専用キャリヤ設備を介して前記第１のキャリアにスイッ チするステップとを含むことを特徴とする方法。 ４９．請求項４８記載の方法であって、前記第１の発信点データの少なくとも 一部分に関して、前記入札調整器に質問するステップを含むことを特徴とする方 法。 ５０．請求項４８記載の方法であって、前記第１の発信点データが経済的誘因 データ及びキャリヤ選択データを含み、前記経済的誘因データに基づいて選択が 行われることを特徴とする方法。 ５１．請求項４８記載の方法であって、前記第１の発信点データが経済的誘因 データ及びキャリヤ選択データを含み、選択がキャリヤ選択データに基づくこと を特徴とする方法。 ５２．請求項４８記載の方法であって、前記第１の発信点データが経済的誘因 データでなくキャリヤ選択データを含むことを特徴とする方法。 ５３．請求項４８記載の方法であって、前記第１の発信点データがキャリヤ選 択データを含み、前記キャリヤ選択データが前記コール試行に対して経済的に最 も有利なキャリアの指定を含み、オプションとして、順番に経済的利点及び不履 行キャリアの指定の順に指定が連続することを特徴とする方法。 ５４．複数の専用アクセス設備を介してスイッチに呈示された通信通話を、入 札調整器からの第１発信点データに基づき、複数の専用キャリア設備を介して複 数の通信キャリアにスイッチする方法であって、 ａ．前記スイッチにおいて、第１発信点と関連するコール源から専用アクセス 設備を介してコール試行を受信するステップと、 ｂ．前記スイッチにおいて、前記第１の発信点と関連する前記第１の発信点デ ータの少なくとも一部分を前記入札調整器から受信するステップと、 ｃ．前記第１の発信点データの少なくとも一部分に基づいて、複数の通信キャ リアの中の第１のキャリアを選択するステップと、 ｄ．前記第１キャリアの選択を無効化し、前記コールを伝達する専用アクセス 設備と関連するキャリア指定データに従って代替キャリアを選択するステップと 、 ｅ．専用キャリア設備を介して前記コール試行を前記代替キャリアにスイッチ するステップとを含むことを特徴とする方法。 ５５．調整コンピュータが、複数の通信キャリアの各キャリアからの経済的誘 因データを収集し、前記経済的誘因データを処理し、処理済みデータを複数の通 信スイッチに分配し、各スイッチは発信点と関連し、それによって前記スイッチ に与えられたコール試行に対して、経済的選択に基づき、前記複数のスイッチの 各々が前記複数の通信キャリアの仲から１つのキャリアを選択することを可能に する、通信網を制御する方法であって、 ａ．調整コンピュータにおいて、各キャリアが複数の発信点の各発信点から複 数の着信点の各着信点へのコールに載せる経済的誘因を指定する経済的誘因デー タを受信し、どの経済的誘因データが第１発信点に対応するかを決定し、派生デ ータを生成するために前記経済的誘因データを処理して、前記経済的誘因データ 及び派生データを第１発信点データとして調整コンピュータのデータベースに記 憶するステップと、 ｂ．各スイッチが前記第１の発信点と関連する前記複数の通信スイッチの第１ 組のスイッチを識別し、通信スイッチの第１組のスイッチの全体よりは少ない一 部のスイッチに前記第１の発信点データの少なくとも一部分を伝送するステップ と、 ｃ．前記複数の通信キャリアの各々に前記第１の発信点データの全体よりは少 ない一部分のデータを伝送するステップとを含むことを特徴とする方法。 ５６．請求項５５記載の方法であって、前記経済的誘因データがレートデータ であることを特徴とする方法。 ５７．請求項５５記載の方法であって、前記コール試行に対し前記複数の通信 キャリアの第１キャリアを選択するステップを含むことを特徴とする方法。 ５８．請求項５７記載の方法であって、前記第１のキャリアの選択が派生した データに基づくことを特徴とする方法。 ５９．請求項５５記載の方法であって、前記コール試行に関して実施される選 択と関連する前記経済的誘因データの前記部分が前記コール試行の発信者に伝送 されることを特徴とする方法。 ６０．請求項５９記載の方法であって、前記経済的誘因データの伝送の結果と して前記コール試行の発信者へ可聴通知が行われることを特徴とする方法。 ６１．請求項５５記載の方法であって、前記第１の発信点データの少なくとも 一部分に関して調整コンピュータに質問するステップを含むことを特徴とする方 法。 ６２．発信点と関連した通信スイッチに与えられた通信コール試行を、入札調 整器と称する中央処理装置に関係する入札プロセスを介して到着する経済的誘因 に従い、複数の通信キャリアの第１の通信キャリアへルートする方法であって、 ａ．前記の各キャリアに関するキャリアネットワークデータを収集し、各キャ リアが、そのネットワークを構成する通信設備に対応するデータをその通話管理 コンピュータの通話管理データベースへ入力するステップと、 ｂ．各通話管理コンピュータが、当該キャリアのネットワークアドミニストレ ータからの管理命令を受信し、管理命令及びキャリアネットワークデータに基づ き前記キャリアの通信設備の少なくとも一部分に対する経済的誘因を定式化し、 前記経済的誘因を入札モデレータに伝送するステップと、 ｃ．モデレータにおいて、前記経済的誘因を受信し、各キャリアからの前記経 済的誘因をモデレータのデータベースに入力し、発信点及び着信点によって指定 された各通信ルートと関連する全ての経済的誘因を識別するために、前記経済的 誘因を分類して、キャリヤ選択データを生成するステップと、 ｄ．モデレータによって受信された前記経済的誘因の少なくとも一部分を前記 複数のキャリアの少なくとも一部分へ伝送し、前記経済的誘因を各通話管理デー タベースに入力し、少なくとも他の１つのキャリアからの経済的誘因を考慮して 各キャリアの経済的誘因を調節するステップと、 ｅ．モデレータにおいて、前記通信スイッチからのコール試行データを受信し 、前記コール試行と関連した発信点及び着信点を識別し、前記第１の通信キャリ ア を選択して、前記第１通信キャリア選択を前記通信スイッチに伝送するステップ と、 ｆ．前記コール試行を前記選択に従い前記第１の通信キャリアへルートするス テップとを含む方法。 ６３．調整コンピュータが、複数の通信キャリアの各キャリアからの経済的誘 因データを収集し、前記経済的誘因データを処理し、処理済みデータを複数の通 信スイッチに分配し、各スイッチは発信点と関連し、それによって前記スイッチ に与えられたコール試行に対して、経済的選択に基づき、前記複数のスイッチの 各々が前記複数の通信キャリアの仲から１つのキャリアを選択することを可能に する、通信網を制御する方法であって、 ａ．調整コンピュータにおいて、各キャリアが複数の発信点の各発信点から複 数の着信点の各着信点へのコールに載せる経済的誘因を指定する経済的誘因デー タを受信し、どの経済的誘因データが第１発信点に対応するかを決定し、派生デ ータを生成するために前記の経済的誘因データを処理して、前記経済的誘因デー タ及び派生データを第１発信点データとして調整コンピュータのデータベースに 記憶するステップと、 ｂ．各スイッチが前記第１の発信点と関連する前記複数の通信スイッチの第１ 組のスイッチを識別し、通信スイッチの第１組のスイッチの全体よりは少ない一 部のスイッチに前記第１の発信点データの少なくとも一部分を伝送するステップ と、 ｃ．前記第１発信点データの少なくとも一部分を前記複数の通信キャリアの少 なくとも一部分に伝送するステップとを含むことを特徴とする方法。