JP2000516843A - 浸せき自動重合によって金属を被覆する組成物およびその方法 - Google Patents

浸せき自動重合によって金属を被覆する組成物およびその方法

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Abstract

(57)【要約】 アルミニウム、銅、鉄、鋼、亜鉛等の金属の上にコンフォーマルな防護または装飾用高分子被膜を提供するための組成物およびその方法が記述され、そして、これは自動重合によって行われる。この発明に従って、有機物モノマーの酸性溶液が金属基材と接触すると自動重合が行われ、その結果、基材の上に高分子被膜を形成する。この方法は、酸性モノマー溶液を準備し、被膜の所要の厚さによって、被覆される金属基材を所定時間溶液の中に浸せきし、そして、溶液から基材を取り出す。重要なのは、重合は熱エネルギーまたは電気エネルギー等の外部促進力を必要としないことである。このように形成された被膜は、厚さ50ミクロン以下であって、基材の形状と同じ形状である。これ等の被膜は、更に、均一な厚さを有しており、熱的安定性および防護性に優れている。この発明の1つの好ましい態様においては、組成物は、金属基材と接触すると自動重合を行う有機電子受容体モノマーの酸性溶液からなっており、その結果、基材上に高分子被膜を形成する。この発明の他の好ましい実施態様においては、組成物は、金属基材と接触すると自動重合を行う有機電子受容体モノマーおよび有機電子ドナーモノマーの酸性溶液からなっており、基材の上に高分子被膜が形成される。金属−高分子複合体もまた記述されている。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 浸せき自動重合によって金属を被覆する組成物およびその方法 発明の背景 1.発明の属する技術分野 本発明は、金属基材を被覆するための組成物およびその方法に関する。特 に、浸せきそのものによる重合(以下、「自動重合」という)によって金属表面 に高分子被膜を形成するための方法および組成物に関する。重要なことは、上述 した自動重合には熱エネルギーまたは電気エネルギー等の外部推進力を必要とし ないことである。このようにして形成された被膜は均一、コンフォーマルで、ピ ンホールがない。この発明の方法は、耐腐食性、耐浸食性、耐摩耗性、絶縁性、 断熱性等の所望の各種特性を付与するための被膜形成に適している。 2.先行技術の簡単な説明 金属の表面処理、即ち、被覆は、金属の使用に際して、重要な役割を果た す。このような被覆方法は、防護的または装飾的な目的のために適用される。従 来の被覆方法は、例えば、スプレーによる塗装、電着塗装、電気泳動、粉体塗装 、陽極処理、クロメート化被覆等を含む。上述した方法によって通常処理される 金属には、鉄、アルミニウム、銅およびそれらの合金が含まれる。これらの方法 に用いられるそれぞれの技術は、現在、金属仕上げ産業において広く用いられて おり、それぞれ、利点欠点がある。 例えば、ベル外に付与されたアメリカ特許No.5,232,560およ びNo.5,466,357には、実質的に水溶液において電気重合を行い電気 的に伝導性のある基板の上に共重合体被膜を形成する方法が開示されている。同 様に、ベル外に付与されたアメリカ特許No.5,238,542に開示されて いるに、環状N置換メタクリルアミド単量体を電気的に伝導性のあるフィラー上 で電気重合することができる。電気重合には、厚く、熱的に安定した被膜を析出 させることができるという利点がある。しかしながら、所望の目的のためには 適しているけれども、電気重合には推進力としての電気エネルギーを必要とする 。 上述した他の方法を実施するためには費用が嵩み、更に、所望の生産物が 得られず、実質的に廃棄されることになる。スプレー塗装には、被膜形成に先立 って、プレポリマーのステップが別に必要である。電着塗装、陽極処理には特別 の装置が必要であり、資本投資が必要である。多くの技術は析出方法のために推 進力として熱または熱エネルギーが必要である。これらの理由によって、企業は 世界的市場における競争力を高めることができるコストの低い技術を常に求めて いる。更に、高まる環境への配慮から、政府の規制に合致し、廃棄物の処理およ び廃棄コストを削減することができるクリーンな技術が必要とされる。 特に、アルミニウムはその量において、最も広く使用される金属である。 アルミニウムの適用範囲は、航空宇宙から海洋建造物にいたる。アルミニウムが 使用される殆ど全ての場合に、表面処理、仕上げ処理が行われる。最も通常のア ルミニウムの表面処理の2つの方法は、陽極処理と化成処理コーティングである 。陽極処理はエネルギー多消費型の方法であり、りん酸塩を使用する。化成処理 コーティングはクロメートおよび多の重金属イオンを使用する。これらの何れの 方法も、適切な廃棄処理が必要である環境破壊廃棄物を生成する。従って、廃棄 物が少なく、効率的、低コストのアルミニウムおよび他の金属のための被覆用組 成物および被覆方法が望まれている。発明の概要 先行技術の上述した問題点および他の問題点並びに欠陥は、この発明の自 動重合によって、金属を被覆する組成物およびその方法によって、解決され、又 は除外されている。この発明においては、酸性溶液中の有機モノマーが室温で金 属基材と接触するだけで、重合が行われ、その結果、金属基材の上に高分子被膜 を形成する。重要なのは、本発明における重合は、熱エネルギーまたは電気エネ ルギー等の外部促進力の適用を必要としないことである。このように形成された 被膜は、約50ミクロン以下の厚さであり、分子量は、約250,000以下で ある。 この発明の1つの好ましい態様においては、組成物は有機電子受容体モノ マーの酸性溶液からなっており、酸性溶液が金属基材と接触したときにそのまま で重合を行い、その結果、基材上に高分子被膜を形成する。この発明の他の1つ の好ましい態様においては、組成物は有機電子受容体モノマーおよび有機電子ド ナーモノマーの酸性溶液からなっており、酸性溶液が金属基材と接触して重合が 行われ、基材の上に高分子被膜が形成される。電子受容体モノマーとは、少なく とも1つの電子求引基を有するモノマーまたは分子量の小さい高分子を意味し、 電子ドナーモノマーと共に更に重合を行う機能がある。電子ドナーモノマーとは 、少なくとも1つの電子供与基を有するモノマーまたは分子量の小さい高分子を 意味し、電子受容体モノマーと共に更に重合を行う機能がある。本発明を行うに 際して使用に適した他の金属として、銅、鉄および亜鉛がある。 この発明の他の1つの実施態様においては、金属ー高分子複合材料が記述 されており、金属ー高分子複合材料は、銅、アルミニウム、鉄、亜鉛、鋼、また はそれらの合金と、そして、高分子被膜からなっている。 この発明の方法に従って、酸性モノマー溶液が提供され、そして、洗浄さ れたクリーンな金属基材が所定時間の間前記酸性モノマー溶液に浸せきされる。 重合は、モノマー溶液中において金属表面に、熱エネルギーまたは電気エネルギ ーのような何れの外部推進力を適用すること無く、自然発生的に生起する。むし ろ、重合は、金属−溶液のインターフェイスにおいて、金属表面と溶液中のモノ マーとの相互反応によって、始まる。モノマーは、金属表面上で、直接高分子被 膜へと転換する。その結果、従来の被膜形成方法において時として要求されるプ レ重合ステップを必要としない。 この発明によると、金属表面上に、均一な、コンフォーマルな、そして、 ピンホールの無い高分子有機被膜が形成される。耐腐食性、耐侵食性、絶縁性ま たは断熱性、被膜の接着性および耐損傷性等の物理化学的特性は、モノマー溶液 の成分組成を変更するだけで、変更することができる。形成された高分子被膜は 、更なる表面仕上げ処理のための、プライマーとして、または、最終被膜として 使用することができる。この発明の方法は、各種産業環境において、極めて容易 に 適用することができる。他の重合技術と比較して、この発明の方法は、湿度およ び他の不純物に影響を受けること無く、安定している。金属表面を洗浄する以外 は他の特別な金属処理を必要としない。この発明を実施するに際しては、他の被 膜形成方法に比して、その操作は低コストである。その結果、著しいエネルギー が節約できる。複雑な装置が不要なので、設備投資が最小でよい。溶剤の使用は 最小でよく、重金属を必要としない。更に、しばしば、水は適切な溶剤と共に助 溶剤として使用され、その結果、更に環境的に受け入れ易い被膜組成およびその 方法となっている。 本発明の上述した、そして、他の特徴および利点は、以下に述べる詳細な 説明および図面から、当業者は十分に理解することができる。図面の簡単な説明 以下、図について説明する。いくつかの図において、類似の要素には類似 の番号が付されている。 図1は、本発明の方法によって鋼の上に得られた典型的な高分子被膜(4 −CPMI/スチレン)の透過赤外スペクトルである。 図2は、(a)ポリ(4−CPMI)、(b)ポリスチレン、および、(c )2つの単独重合体の混合物の透過赤外スペクトルである。 図3は、ポリスチレンホモポリマーおよびポリ(4−CPMI)の混合物 における4−CPMIのスチレンに対する比に対応する吸収度1510cm-1の 1493cm-1に対する比を示すプロットである。 図4は、この発明に従って、供給する4−CPMIのスチレンに対する比 を変化させたときの、形成されたポリ(4−CPMI/スチレン)における4− CPMIのスチレンに対する比を示すプロットである。 図5は、この発明に従って、供給する4−CPMI量を変化させたときの 、形成されたポリ(4−CPMI/スチレン)における効果を示すプロットであ る。 図6は、この発明に従って、濃度を変化させたときの、形成されたポリ( 4−CPMI/スチレン)における効果を示すプロットである。 図7は、この発明に従って、モノマー溶液のpHを変化させたときの、形 成されたポリ(4−CPMI/スチレン)における効果を示すプロットである。 図8は、この発明の方法に従って、鋼の上に形成されたポリ(4−CPM I/スチレン)被膜の、(a)窒素雰囲気下および(b)酸素雰囲気下で測定し たTGA示差熱分析曲線である。 図9は、この発明の方法によって形成されたポリ(NPMI/スチレン) 被膜の、pHを変化させた溶液に対するトータルモノマー濃度の関数としての重 量平均分子量(Mw)を示すプロットである。 図10は、この発明によるポリ(NPMI/スチレン/MEA)被膜の形 成を示すFTIRスペクトルである。 図11は、供給した各種モノマー組成物に関して、被膜の厚さに対する重 合時間の効果を示すプロットである。 図12は、この発明によるポリ(NPMI/スチレン/MEA/BMI) アルミニウム複合体の測定された被膜の厚さに対する重合温度および時間の効果 を示すプロットである。 図13は、この発明によるポリ(4−CPMI/MMA)被膜のガラス転 移温度に対する4−CPMI量の変化の効果を示すプロットである。 図14(A)−(C)は、この発明のポリ(NPMI/スチレン/MEA )アルミニウム複合体の耐侵食性を示す写真である。発明の詳細な説明 この発明は、清浄な金属基材の表面上に高分子被膜を形成する組成物およ びその方法に向けられており、酸性溶液中の有機モノマーが室温で金属基材と接 触するだけで、重合が行われ、その結果、金属基材の上に高分子被膜が形成され る。被膜形成に使用される溶液および方法は環境的に優しい。この方法の特に優 れた点は、外部からの熱エネルギーまたは電気エネルギーの適用を必要としない ことである。 この発明の組成物は、有機モノマーの酸性溶液からなっており、金属基材 と接触するだけで、重合を行うことができ、金属基材の上に高分子被膜を形成す る。水は、モノマーを溶解するために適切な溶剤と共に助溶剤として使用するこ とができ、その結果、更に環境的に受け入れ易い被膜組成およびその方法となっ ている。重合は、通常、室温で進行する。しかしながら、重合速度を高め、また は、最終的な被膜の特性を変化させるために、溶液に熱を使用してもよい。 この発明の好ましい態様においては、少なくとも2つの成分のモノマー溶 液を使用しているが、1つの成分のモノマー溶液もこの発明の範囲である。更に 、モノマーの用語は、ここでは、モノマーおよび低重合体、即ち、1またはそれ 以上の単位の繰り返しの低分子の両者からなっていることを意図して使用してい る。上述した低重合体は、この発明において使用に適した溶剤に可溶でなければ ならず、そして、金属基材と接触したときにそれ自体で重合を行うことができる ことが必要である。 この発明の好ましい実施態様の1つにおいて、組成物は、有機電子受容体 モノマーの酸性溶液からなっており、金属基材と接触すると、それ自体で重合が 行われて、基材上に高分子被膜を形成する。このように、本発明の特に好ましい 実施態様の1つは、メタクリル酸メチル(MMA)および4−カルボキシフェニ ールマレイミド(4−CPMI)の酸性溶液からなっている。鋼基材をこの溶液 中に入れるだけで、MMAおよび4−CPMIの重合が生じ、鋼の表面上に高分 子(MMA/4−CPMI)被膜が形成される。このように形成された高分子被 膜の厚さは、約50ミクロン以下である。これら被膜は、均一、コンフォーマル で、ピンホールがない。このタイプの他の特に好ましい実施態様は、4−CPM Iおよびアクリロニトリル(AN)の酸性溶液からなっている。これらのモノマ ー溶液は、他の金属に対しても勿論使用可能であるが、好ましくは、鋼の被覆用 に使用される。理論に拘束されなければ、鋼の被覆用に使用されるときには、鋼 基材の表面においてレドックスプロセスによって、重合が開始されると仮定する ことができる。酸性モノマー溶液中にFe+3を添加すると重合を生じないので、 上述したプロセスは、ルイス−酸触媒反応とは考えられない。 この発明の他の好ましい態様は、電子受容体モノマーと電子ドナーモノマ ーの酸性溶液からなっている。電子受容体モノマーとは、少なくとも1つの電子 求引基を有するモノマーまたは低重合体であって、電子ドナーモノマーと共に更 に重合を行うことができるものを意味する。電子ドナーモノマーとは、少なくと も1つの電子供与基を有するモノマーまたは低重合体であって、電子受容体モノ マーと共に重合を行うことができるものを意味する。 電子ドナーモノマー対電子受容体モノマーの分子比は、一般的に、約5: 95から95:5の範囲である。溶液中の電子ドナーモノマーの好ましい濃度は 、一般的に、電子受容体モノマー1モル当たり約0.01から5モルの間であり 、好ましくは、電子受容体モノマー1モル当たり、電子ドナーモノマー約0.0 5から1モルである。 電子受容体モノマーに対する典型的な電子求引基は、以下を含むが、それ に限定されるものではない:カルボニル、カルボキシル、カルボン酸エステル、 カルボキシアミド、ニトリル基等。酸素含有官能基の類似体は、電子受容体モノ マーに対する有効基である。 例示する電子受容体モノマーは、以下を含むが、それに限定されるもので はない:1/2アルキルが炭素原子1から40を含有する、アクリル酸、アクリ ルアミド、アクリロニトリル、および、アクリル酸アルキル。好ましくは、1/ 2アルキルが炭素原子1から22を含有するものであって、以下を含む:アクリ ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸イソプロピル 、アクリル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2 −ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ヘ プチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸イソオクチル、アクリル酸ノニル、ア クリル酸デシル、アクリル酸ウンデシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸トリ デシル、アクリル酸ペンタデシル、アクリル酸ヘキサデシル、アクリル酸オクタ デシル等。 他の電子受容体モノマーは、それらに限定されるものではないが、以下を 含む:1/2アルキルが炭素原子1から40を含有する、アクリル酸フェニル、 アクリル酸p−トリル等のアクリル酸アリルおよびアラルキル、アクリル酸シク ロヘキシル等のアクリル酸シクロアルキル、メタクリル酸、メタクリルアミド、 メタクリロニトリル、メタクリル酸アルキル。好ましくは、1/2アルキルが炭 素原子1から22を含有するものであって、メタクリル酸メチル、メタクリル酸 エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸ブチ ル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸2−ブチル、メタクリル酸アミル、 メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸ヘプチル、メタクリル酸オクチル、メタク リル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ノニル、メタクリル酸デシル、メタク リル酸ウンデシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸トリデシル、メタクリ ル酸ペンタデシル、メタクリル酸ヘキサデシル、メタクリル酸オクタデシル等。 この発明に使用できる他の電子受容体モノマーには、それらに限定される ものではないが、以下が含まれる:メタクリル酸ベンジル等のメタクリル酸アラ ルキル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸p−トリル等のメタクリル酸アリ ル、および、メタクリル酸シクロヘキシル等のメタクリル酸シクロアルキル、な らびに、メチルビニルケトン、エチルビニルケトン、メチルイソプロペニルケト ン、アクロレイン、メタアクロレイン等の各種ケトン等。 有効な電子受容体モノマーである硫黄含有化合物は以下を含む:チオアク リル酸およびチオメタアクリル酸等のチオカルボキシル酸、チオアクリルアミド 、チオメタアクリルアミド等のチオカルボキシアミド、ならびに、チオアクリル 酸メチル、チオメタアクリル酸メチル、チオアクリル酸フェニル、チオメタアク リル酸ベンジル、チオメタアクリル酸シクロヘキサン等のチオカルボキシル酸ア ルキル、アリル、アラルキルおよびシクロアラルキル等。更に、ジチオアクリル 酸、ジチオメタアクリル酸およびこれらジチオカルボキシル酸等のエステルは電 子受容体モノマーとして有効である。 電子ドナーモノマーは、典型的な非環式および環式モノオレフィンおよび 共役ジエンである。モノオレフィンはアルファ−オレフィンまたは内部オレフィ ンであり、シクロオレフィンを含み、そして、置換されていないか、または、ア ルキル、アリルまたはアラルキル置換基を含んでもよい。有効なアルファ−オレ フィンは、それに限定されないが、炭素原子40以下のエチレン、プロピレン、 1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1− ノネン、1−デシン、1−ウンデシン、1−ドデシン、1−トリデシン、1−テ トラデシン、および、他の1−アルケン。二重結合が更に除去された、置換基を 含む1−アルケンは、有効であり、それに限定されないが、以下を含む:3−メ チル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ヘキセン、 5−メチル−1−ヘキセン等。 芳香族置換アルファ−オレフィンは特に有効な電子ドナーモノマーであり 、以下を含む:スチレン、アルファ−メチルスチレン、p−メチルスチレン、o −メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−エチルスチレン、p−プロピルス チレン、p−イソプロピルスチレン、p−ブチルスチレン、p−ノニルスチレン 、p−クロロスチレン、および、1/2アルキル置換芳香族を含む他の1−アル キン。同様に、二重結合が更に除去された芳香族置換基を含むアルファ−オレフ ィン、例えば、3−フェニル−1−ブテン、4−p−メチルフェニル−1−ペン テン等は有効な電子ドナーモノマーである。 本発明における有効な電子ドナーモノマーである内部オレフィンは、2− ブテン、2−ペンテン、3−ヘキセン、2−ヘプテン、3−ヘプテン、2−オク テン、3−オクテン、4−オクテン、2−ノネン、3−ノネン、4−ノネン、2 −メチル−2−ブテン、2−メチル−2−ペンテン、4−メチル−2−ペンテン 、2−メチル−2−ヘキセン、4−メチル−2−ヘキセン、5−メチル−2−ヘ キセン、2,5−ジメチル−3−ヘキセン、1−フェニル−3−ペンテン、シク ロペンテン、シクロヘプテン、シクロオクテン、シクロノネン、シクロデシン、 シクロウンデシン、シクロドデシン、1−メチルシクロヘプテン、5−メチルシ クロヘプテン等を含む、非置換アルキルまたはアリル置換非環式または環式モノ オレフィンである。 この発明による電子ドナーモノマーとして有効な共役ジエンの例として、 ブタジエン、イソプレン、2−クロロ−1,3−ブタジエン、2,3−ジクロロ −1,3−ブタジエン、2,3−ジメチルブタジエン、プロピレン、2,4−ヘ キサジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエン、2−エチル−1,3−ブタジ エン、2−プロピル−1,3−ブタジエン、2−フェニル−1,3−ブタジエン 、3−メチル−1,3−ペンタジエン、2−エチル−1,3−ペンタジエン、2 −メチル−1,3−ヘキサジエン等が含まれる。1,3−シクロヘキサジエン、 1,3−シクロヘプタジエン、1,3−シクロオクタジエン、1,3−シクロノ ナジエン等の環式共役ジエンも有効な電子ドナーモノマーである。 好ましい電子受容体モノマーとして、4−カルボキシフェニルマレイミド (4−CPMI)、N−フェニルマレイミド(NPMI)、ビス−マレイミド(BM I)、2−(メタクリロイロクシ)エチルアセトアセテイト(MEA)、および、 アクリロニトリル(AN)がある。好ましい電子ドナーモノマーはスチレンであ る。 電子ドナー/電子受容体モノマー溶液の特に好ましい態様は、スチレンお よびN−フェニルマレイミドからなっている。理論に拘束されなければ、このシ ステムにおいては、電子ドナー/電子受容体システム中における、アルミニウム 基材上へのそれ自体による重合を促進させる力は、酸性溶液中に浸せきしたとき に、Al+3のようなルイス酸が発生する金属表面から得られると仮定される。 Al+3イオンは、強ルイス酸として分類され、その結果、電子対に対して 強い親和力を有している。ルイス酸は、孤立電子対への錯化により電子欠乏モノ マーの求電子性を増大することができる。これは、逆に、反応物間の電子不均衡 を増大する。これらの遷移金属ルイス酸は、NPMI等の電子受容体モノマーと 相互作用して、モノマーの求電子性を増大し、その結果、自然発生的に、NPM I−スチレンテトラメチレンジラジカルを形成する。電子ドナーモノマー例えば スチレン、および、電子受容体モノマー例えばNPMIを交互に成長基に添加す ることによって重合が進行する。モノマーのこの種の交互添加は、交差成長とし て知られている。 モノマー溶液中に2つのモノマーが存在すると、それから形成される重合 体は本質的に交互共重合体である。即ち、コモノマー単位が本質的に等モル量で 存在し、そして、共重合体鎖に沿って交互に位置する共重合体である。しかしな がら、この発明の重合方法によって、上述した交互に位置するものでなく、ラン ダムな重合体も形成することができる。更に、第3、および、第4(それ以上の )のモノマーをモノマー溶液に導入してもよい。モノマーの数、モノマー比、お よび、それらの成分組成の変化によって、形成された被膜の最終的な特性を変化 させることができる。被膜の最終的な特性に影響を及ぼすために使用される他の 方法パラメータとして、モノマー濃度、金属表面処理、重合化時間および乾燥時 間がある。 モノマーを溶解するために、単一の溶剤、または、数種の炭化水素、ハロ ゲン化、芳香族、または、酸素供与溶剤を混合したものが使用される。適切な溶 剤としては、これらに限定されるものではないが、ベンゼン、トルエン、クロロ ホルム、塩化メチレン、ヘキサン、アセトン、テトラヒドロフラン、アセトニト リル、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリ ドン、ジメチルスルホキシドが含まれる。多くの場合、水は助溶剤として使用す ることができる。特に、他の極性溶剤、例えば、アセトン、テトラヒドロフラン 、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル −2−ピロリドン、または、ジメチルスルホキシドが使用されるときに、水は助 溶剤として使用することができる。これ等の水溶液は、処理コストが低くなるの で、好ましい。重合が遊離基機構によって進む場合には、水溶液による方法は上 述した機構に適しており、高重合体被膜を容易に得ることができる。 この発明の方法において使用される溶剤または混合溶剤は、使用されるモ ノマーと相溶性があることが必要である。溶剤または混合溶剤は、この発明の方 法に使用されるモノマーに対してかなりの溶解度を有している、即ち、各モノマ ーを約0.01〜5モルの濃度、好ましくは0.1〜1モルの濃度に溶解するこ とができることが必要がある。または、モノマーが溶液中に水性乳剤として存在 していてもよい。しかしながら、上述した溶剤または混合溶剤は、形成された重 合体に対してごく低い溶解度を有していることが好ましい。その理由は、形成さ れた重合体が不溶性で、溶液中に溶解しないようにしなければならないからであ る。適切な溶剤または混合溶剤を使用することによって、金属基材上に均一な被 膜を形成することができる。 重要なことは、モノマー溶液のpHは酸性で、約6.5以下のpHを有す ることが好ましい。最適pH値は、約1〜約6.5の範囲内であり、約2.5〜 約5.5の範囲が好ましい。本質的に中性のpHを有する溶液は、金属基材が存 在していたにもかかわらず、そのままで重合を行うのに失敗した。モノマー溶液 が調製されたままの状態で酸性の場合は、pH調整は不必要である。それ以外の 場合には、希硫酸、塩化水素酸、希硝酸、酢酸、燐酸およびクエン酸等の酸を使 用してpHを調整してもよい。 必須ではないが、モノマー溶液に触媒を添加して反応速度を増大してもよ い。触媒は、金属塩が好ましい。金属塩は電子受容体モノマーと最も相互反応し やすく、その反応を高める。塩としては、これらに限定されるものではないが、 アルミニウム、亜鉛、ニッケル、マグネシウム、セリウム、錫ジルコニウム、ク ロム、バナジウム、チタンおよびモリブデンのハロゲン化物、三フッ化ホウ素、 ジ塩化エチルアルミニウム、または、セスキ塩化エチルアルミニウムが含まれる 。使用される触媒の量は、広い範囲にわたってもよい。しかしながら、好ましい 濃度は、電子受容体モノマー1モルに対して、触媒約0.01〜5モルの範囲内 である。最も好ましいのは、電子受容体モノマー1モルに対して、触媒約0.0 5〜1モルの範囲内である。 この発明の方法によって被膜が形成される金属基材として、アルミニウム 、鉄、銅、鋼、亜鉛およびそれらの合金を含む経済的に重要な多数の金属を含む 。他の金属、例えば、クロム、錫、ニッケル、コバルト、および、チタンおよび それらの合金等の他の遷移金属およびそれらの合金を使用することができる。マ グネシウム等の金属、または、シリカまたはガラス等の不活性物質は、この発明 の重合方法によって被膜を形成することができない。 この発明の方法に従って、上述した酸性モノマー溶液が提供され、そして 、清浄な金属基材が所定時間モノマー溶液中に浸せきされた。熱エネルギーまた は電気エネルギーのような外部促進力の適用なしに、自然発生的にモノマー溶液 中において金属表面に重合が起きる。むしろ、溶液中における金属表面とモノマ ーとの相互作用によって、重合は、明らかに金属−溶液のインターフェイスにお い て始まり、金属表面においてモノマーを直接高分子被膜に転換させ、従来の被覆 方法における重合前ステップを取り除いている。 この発明の重合方法においては、特別な表面処理を一切必要としていない 。唯一必要なことは清浄な表面である。更に、清浄剤による洗浄、グリットブラ スト、および、トリクロロエチレンによる脱脂等の単純な清浄プロセスだけで金 属表面の汚れ、有機汚染物を十分除去できる。 この発明の方法は、自動車のボデーおよび部品、回路板ヒートシンク、電 気モータスタータ、エアコン用フィン、および、有機物被膜を必要とする他のあ らゆる型の金属部品、装備品等の、金属に被膜を形成する種々のものに適用する ことができる。あまり複雑にすることなく、この方法を産業レベルの要請を満た すようにスケールアップすることができる。スケールアップには、単に大容量の 溶液を調合すること、および、大きな重合タンクの使用が含まれるだけである。 従って、この発明の他の実施態様は、金属基材と高分子被膜からなる高分 子−金属複合体である。この実施態様においては、金属基材はアルミニウム、銅 、鋼、鉄または亜鉛、およびその合金からなっている。好ましくは、高分子被膜 は、ポリ(4−CPMI/スチレン)、ポリ(4−CPMI/MMA)、ポリ(4− CPMI/AN)、ポリ(NPMI/スチレン)、ポリ(NPMI/BMI/スチ レン)およびポリ(NPMI/BMI/MEA/スチレン)被膜からなっている 。 この発明の金属上にそのままで重合する方法および組成物によると、高分 子被膜が金属表面に直接合成される。この方法は室温で行われ、そして、熱エネ ルギーまたは電気エネルギー等の外部促進力を必要としない。この発明の方法と 浸せき被膜形成または電気泳働等の従来の被膜形成方法との主な相違点は、この 発明においては、高分子鎖が金属表面で成長し、対象物の上に、複雑な微細構成 の均一な被膜が形成されることである。この発明の組成物および方法によると、 金属表面と高分子被膜とがよりよく接着する。その理由は、高分子と比較すると 、金属表面は、モノマーによって容易に濡らされるからである。更に、高分子被 膜を乾燥させる間に、従来の被膜形成方法のように、大量の溶剤を蒸発させる必 要が無い。 この発明を、以下の実施例によって更に説明する。しかし、この実施例に 限定されるものではない。材料 スチレンおよびメタクリル酸メチルは、フィッシャ サイエンティフィッ ク カンパニー(Fisher Scientific Company)から入手した。禁止剤を含まないス チレンを40℃の減圧蒸留によって得た。メタクリル酸メチルは、減圧蒸留によ って精製した。フィッシャ サイエンティフィック カンパニー(Fisher Scientif ic Company)から入手したN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を使用した。 4−カルボキシフェニルマレイミド(4−CPMI)は、高分子科学(Polymer S cience)ジャーナルにおいて、B.S.Raoによって開示された方法に従って 調製した。モノマーの純度は、核磁気共鳴(NMR)および示差走査熱量測定方 法(DSC)によって確認した。示差走査熱量測定方法(DSC)の示差熱分析 曲線には、241℃の温度で、ただ1個の鋭い溶解ピークが示された。N−フェ ニルマレイミド(NPMI)およびビス−マレイミド(BMI)は、日本の三井 東圧化学(株)から購入した。NPMIは、シクロヘキサンから再結晶し、そし て、BMIは、入手したものをそのまま使用した。アルドリック ケミカル カン パニーからの2−(メタクリロイロクシ)エチルアセトアセテイト(MEA)を 、サイエンティフィック ポリマー プロダクトのDHR−4禁止剤除去コラムを 通して精製した。 金属基材は、Q−パネルカンパニーからのSAE1010炭素鋼クーポン 、および、アルミニウム1100、2024、6061、または、7071合金 であった。鋼表面は清浄剤によって洗浄し、十分の量の蒸留水ですすぎ、そして 、90℃の温度でオーブンで乾燥させた。アルミニウムは次の2つのうちの何れ か1つの方法で洗浄した:(1)超音波浴において、商標名ミクロ(アルカリ性 石鹸)5%水溶液で5分間脱脂し、蒸留水ですすぎ、フッ化水素酸で15秒間処 理し、そして、蒸留水ですすぐ、または、(2)170メッシュのシリカを使用 して、ブリットブラストし、次いで蒸留水ですすぐ。特性 ニコレット(Nicolet)60SXフーリエ変換赤外線スペクトロメーター(F T−IR)を使用して、約150mgKBrパウダーと10mgポリマーの混合 物からKBrペレットを圧縮成形して、分解能4cm−1で高分子被膜の成分の 特性を明らかにした。TAインスツルの示差走査熱量測定器(DSC)モデル2 920および熱重量分析器(TGA)モデル2950を使用して熱分析を行った 。加熱速度は、DSCが10℃/min、TGAが20℃/minであった。高 分子の分子量は、ポリスチレン基準を使用して、ウオーターズ150Cゲル浸透 クロマトグラフィーに関してGPCによって得た。測定は、テトラヒドロフラン 中で35℃で行った。被膜の比誘電率の測定は、IMASS,Inc.のタイム ドメイン比誘電率分光計(Time Domain dielectric Spectrometer(TDDS))を使用 して行った。高分子被膜の耐食性は、ASTM B−117テスト法に従って、 試料を5%NaCl塩霧に晒して調査した。実施例1:鋼の表面にポリ(4−CPMI/スチレン) 重合の一般的な手順 :先ず、スチレンおよび4−CPMIを1:1モルベースで NMPに溶解し、次いで、各モノマーにおいて最終濃度が0.2Mとなるように 水と混合して、モノマー溶液を調製した。洗浄した基材を溶液に浸せきして、重 合を開始した。金属表面においてモノマーの重合と、形成された高分子の析出が 同時に起きた。1分から1時間の所定時間経過後、金属基材を溶液から引き出し て、蒸留水で完全にすすぎ、そして、50〜150℃の温度のオーブンで1−2 4時間乾燥させた。真空下、250℃で更に乾燥させて、捕捉されたすべての溶 剤を除去した。結果および討論 :上述した手順によって得られた典型的なポリ(4−CPMI/ スチレン)高分子被膜のIRスペクトルを図1に示す。イミド環におけるカルボ ニル基の対称および非対称C=Oストレッチングが1766cm-1および171 4cm-1でそれぞれ吸収している。1383cm-1における強い吸収は、イ ミド環の対称C−N−Cストレッチングに因る。1512cm-1におけるピーク は、4−CPMIにおけるサブ置換されたフェニル環に帰し、そして、1608 cm-1における芳香族C−Cストレッチングは、4−CPMIおよびスチレンの 両者による。1493および1452cm-1におけるポリスチレンの特徴ある吸 収は、モノ置換されたフェニル環の半円ストレッチングおよび混合C−Hベンデ ィングとして指摘される。スチレンの991cm-1および908cm-1における ビニル基のC−Hベンディング、ならびに、4−CPMIの949cm-1におけ るイミデ環のC−Cストレッチングがスペクトルに表れていないが、これにより 、重合反応が二重結合の開放によって起きていることが確認される。 被膜の組成物を決定するために、4−CPMIおよびスチレンのホモポリ マーを使用して、キャリブレーションを得た。図2(a)および2(b)は、そ れぞれ、THF(テトロヒドロフラン)における溶液重合によって得られた、ポ リスチレンおよびポリ(4−CPMI)の透過IRスペクトルである。ホモポリ マーの混合物のスペクトルは、図2(c)に示すように、共重合体のそれと一致 して、追加のピークは表れていない。 これら2つのホモポリマーの混合物を使用して、種々の比率でキャリブレ ーションプロットを作成した。スチレンの1510cm-1における吸収ピークお よび4−CPMIの1493cm-1における吸収ピークを、それぞれ、4−CP MIおよびスチレンの特徴あるピークに選んだ。これら2つのピークの吸収率を 、混合物に存在するポリ(4−CPMI)のポリスチレンに対するモル比に対し てプロットしたときに、図3に示すように、非常に優れた直線性が得られた。重 合の方法は、反応過程においてモノマーの濃度が一定である、低モノマー重合率 レベルで進むように制御した。上述したキャリブレーションを使用して、得られ た高分子に組み込まれた4−CPMIおよびスチレンの比率を1:1に決定した 。図4に示すように、供給する4−CPMIのスチレンに対する比率が変わって も、高分子被膜中の4−CPMIのスチレンに対する比率は、本質的に一定であ る。 形成された高分子の分子量は、かなり高く決定され、GPCで重量平均分 子量Mw146,000、多分散性指数Mw/MN2.4であった。これらの結果 は、遊離基重合に対して典型的なものであって、通常、分子量の大きな高分子が 比較的容易に得られる。 図5、6および7に、ポリ(4−CPMI/スチレン)の製造に及ぼす各 種製造パラメータの効果を示す。図5は供給する4−CPMIのモル%、重合時 間5分に基づいて製造したものをプロットしたものである。図6に示すように、 反応時間および両モノマーのモル濃度が増加すると、生産量は一般的に増加する 。pHが増加すると生産量は減少する(図7参照)。 4−CPMIの硬質五員環を高分子バックボーンに組み入れると、セグメ ント回転をかなり妨げ、そして、鎖を硬化させ、その結果、ポリスチレンホモポ リマーに比べて、熱的安定が大いに向上する。図8のTGA示差熱分析曲線に示 すように、窒素雰囲気下で測定すると、共重合体は450℃以下で安定している 。それを超えると、一段と分解が進む。酸素雰囲気下においても熱的安定性は優 れている。この場合は、低下が始まる温度は約50℃低下して400℃である。 この発明の方法によって得られたポリ(4−CPMI/スチレン)の熱的特性に おける目覚しい向上は、ポリマー鎖に組み込まれる4−CPMIの比率が大きい ことに起因していると考えられる。 低比誘電率は、絶縁材としての適用に対して非常に決定的である。選択さ れた周波数における被膜の比誘電率を下記の表1に示す。ポリ(4−CPMI/ スチレン)の比誘電率は、調査した周波数域において、広く使用されている商用 ポリイミドのそれと比較して少し低い約2.6である。このように、この発明の 被膜は、絶縁材としての適用に魅力的である。 表1.ポリ(4−CPMI/スチレン)の比誘電率 実施例2:アルミニウム表面上のポリ(NPMI/スチレン) 重合の一般的な手順 :NPMIおよびスチレンを等モル比でNMPに溶解して、 図9に示す最終濃度を得た。攪拌しながら、希硫酸水溶液(0.025M)をゆ っくり溶液に加えて、NMP/水の体積比を57/43とした。 次いで、モノマー溶液を窒素で浄化した。溶解した酸素量は、2ppm以 下に保たれた。予め処理したアルミニウムをモノマー浴に浸せきしたとき、白色 の、膨張した高分子被膜の形成が始まった。浴中における試料に対する重合時間 は、10分から120分の間で変化した。次いで、被膜が形成された試料をゆっ くり攪拌されている10%NMP溶液に1時間浸せきして、余剰のNMPを除去 し、そして、150℃の温度でオーブンで1時間乾燥させ、次いで、225から 250℃で4から6時間乾燥させた。結果および討論 :57/43NMP/水溶液の溶剤量は、モノマーの溶解限度に 近い。アルミニウム表面に形成された高分子は溶液には不溶であるが、膨らんだ 状態にある。高分子被膜の膨らんだ特性によって、モノマーが高分子を通って拡 散し、アルミニウム表面に到達して、成長鎖末端と反応する。このようにして、 50μm以下の厚さの被膜が得られる。被膜の厚さは重合時間、または、モノマ ー濃度を変化させることによって制御することができる。 図9は、この発明の重合によって形成された被膜の、GPC測定によって 決定されたpHを変化させた溶液に対するトータルモノマー濃度の関数としてプ ロットされた、重量平均分子量(Mw)を示す。低いpHでは、アルミニウム金 属表面で、夥しい数のルイス酸サイトが生じ、その結果、開始速度が高いことが 予期されている。これによって、古典的な遊離基重合式に従って、比較的分子量 の小さい高分子が得られる。pHが増加すると、形成されるルイス酸の数が少な く、その結果、得られる高分子の分子量が高くなる。2,2−ジフェニル−1− ピクリルヒドラジルハイドレイト(DPPH)を添加すると重合反応が不活性化 し、アルミニウム上に、NPMIとスチレンの自動重合反応の遊離基の性質を確 認できることが更に判明した。 更に、高い濃度のモノマーを使用すると、分子量の大きい高分子が生成さ れる。どの濃度でも、溶液pHと共に分子量が増大する。全ての場合において、 多分散性指数(PDI)は、2.5〜3.5の範囲内であった。実施例3:アルミニウム表面上にポリ(NPMI/MEA/スチレン) アルミニウムの上に形成されたポリ(NPMI/スチレン)の高分子被膜 は、被膜の厚さが10ミクロンを超えると、乾燥時にひび割れの傾向があること が明らかになった。この問題点を解決するために、他のモノマーをポリマーに組 み入れた。MEAは、NPMIと同様に、C=C結合の隣に求電子性カルボニル 基が存在することによって、電子受容体であり、そして、接着および耐食性プラ イマー組成物において従来使用されてきた。 このようにして、溶液にMEAが導入されて、スチレン濃度を一定に維持 しながら、NPMI/MEA比を変化させた。このようにして、溶液中の受容体 モノマーとドナーモノマーとの等モル比を維持した。ポリ(NPMI/MEA/ スチレン)の被膜は実施例2における一般的手順に従って合成され、NPMIお よびスチレンはNMPに溶解した。攪拌しながら、希硫酸水溶液(0.025M )をゆっくり溶液に加えて、NMP/水の体積比を57/43とした。次いで、 MEAを滴状添加して、pH3.3の鮮明な、黄色の溶液を生成した。 ポリマーにMEAを含有させることによって、割れの無い被膜が得られ、 そして、膨れた被膜のアルミニウム基材への接着が著しく向上した。被膜試料の 耐食性もMEAの添加によって向上した(図14参照)。 高分子被膜中へのMEAの含有を検出するため、NPMI/MEA比を0 .10M/0.00Mから0.00M/0.10Mまで、0.01Mづつ増分し て、変化させて製造した一連の高分子被膜に関して、FTIRスペクトルを収集 した。NPMIとMEAとの合計濃度は、0.10Mに維持した。上述したスペ クトルを図10に示す。供給するMEAの濃度が増大するに従って、NPMIか らのイミドピーク1774cm-1に関して、1625−1635cm-1域におい てカルボニルのピークが表れ、そして、強度が増大している。MEAピークから の低波数は、水素結合エノール形とβ−ジケトンの結合に起因する。更に、ME AとNPMIの重複によって、1720cm-1域においてカルボニルバンドが一 般的に広がっている。1598cm-1ピークは、NPMIからのフェニル環に起 因している。生成された高分子においてNPMIに関してMEA量が増加するに 従って、強度が増している。実施例4:アルミニウムの表面上にポリ(NPMI/MEA/BMI/スチレン アルミニウム上に一連のポリ(NPMI/MEA/スチレン)被膜を、実 施例4の方法によって調製した。そのときのBMIの濃度は0.0025Mであ った。実施例3におけると同様のFTIR結果が得られた。モノマー溶液へのB MIの添加は、この発明の自動重合方法の多様性を示しており、最終的な被膜の 特性を調整するために、各種モノマー、または、各種モノマー比を使用すること ができる。金属表面が高分子で被覆された後、浴から取り出され、そして、乾燥 される。乾燥工程において、低沸点(NMPの沸点は210℃)に起因して、水 分が早く蒸発し、そして、高分子被膜中におけるNMPの相対量が増加する。そ の結果、膨れた高分子被膜が可塑化され、そして、溶剤のすべてが蒸発する前に 、被膜の幾分かの流れが生じる。この現象は、ポリ(NPMI/MEA/スチレ ン)被膜が乾燥するときに、しばしば起きる。 上述した被膜の流れを阻止するために、BMIを加えて被膜を架橋し、そ して、被膜の分子量を大きくする。供給するNMP/水モノマー溶液に0.00 25MのBMIを添加すると、乾燥工程における被膜の流れを阻止して、均一な 厚さの被膜が得られる。 図11に、供給した各種モノマー組成物に対して、重合時間の関数として 得られた被膜の厚さをプロットしたものを示す。縦軸は、時間の平方根でプロッ トし、その結果は、測定された被膜の厚さと直線的に合致している。これは、上 述した重合工程は、モノマーの成長基への拡散速度によって規定されていること を示している。上述した考察は、平板表面反応モデルを使用して得られた式と一 致しており、そこでは、速度を規定する工程は、アルミニウム表面に形成された 膨れた高分子被膜におけるモノマーの拡散工程である。このモデルによると、高 分子被膜の厚さは、反応時間の平方根に比例している。供給するMEAのNPM Iに対する比率が増加すると、重合速度が低下する。これは、NPMIモノマー と比較して、MEAモノマーの活性が低いことを示唆している。サンドブラスト およびHFエッチングによる前処理は同様な熱的結果をもたらした。 図12に、各種の重合温度および時間によって得られた被膜の厚さを示す 。重合速度の増大は、溶液中のモノマーの拡散係数の増加に起因しており、拡散 限定モデルと一致している。潜像退行一致は、重合速度が温度とともに増加する ことを示している。しかしながら、効果はあまり劇的ではない。このことは、重 合工程は、反応速度よりも、むしろモノマーの拡散によって規定されることを示 している。実施例5:鋼の表面にポリ(4−CPMI/MMA) 実施例1の一般的手順と同様の手順を使用して、鋼の上にポリ(4−CP MI/MMA)被膜を得た。4−CPMIとMMAは1:1モルでNMPに溶解 し、次いで、水と混合して、各モノマー0.2Mの溶液を調製した。清浄な基材 を上記溶液に浸せきして、重合を開始した。金属表面に、モノマーの重合と形成 されたポリマーの析出が同時に生じた。図13に示すように、4−CPMI量の 変化にともなう被膜の成分組成の変化(Tgにおける変化で示す)は、交互共重 合体よりもむしろランダムに形成されていることを示している。この方法によっ て、鋼の上にポリ(4−CPMI/アクロニトリル)を形成することができる。物理的特性 熱特性 :ガラス転移温度を示差走査熱量測定法(DSC)を使用して測定した。 すべてのポリ(NPMI/スチレン)重合体、その他のすべてのポリ(NPMI /MEA/スチレン)およびポリ(NPMI/MEA/BMI/スチレン)の組 成物に対して単一のTgを観察した。ポリ(MEA)(25℃)の別のTgは観察 されなかった。このことは、MEA−スチレン受容体−ドナーモノマーは、NP MI/スチレン共重合体にランダムな単位で含有されていることを示している。 下記表2に示すように、高分子被膜中のMEA量が増加するにともなって、MB Iの存在いかんにかかわらず、Tgが少し低下している。すべての転移温度は2 00℃を超えていた。BMIの添加に伴って、被膜のガラス転移温度は上昇して いる。これは、室温重合によって耐高温被膜を形成するのに適しているという重 要な結果を示している。被膜の熱的安定性は極めて優れていることが判明した。 図14に示すように、アルミニウム上での、ポリ(NPMI/スチレン)に対す るデグラデーションは、窒素雰囲気下で350℃以上で起き、そして、MEAの 添加によって影響は受けなかった。 表2 ガラス転移温度 電気抵抗:被膜はDC電位に対して優れた抵抗を示した。供給されたNPMI/ MEA/BMI/スチレン溶液(比率0.05/0.05/0.0025/0. 10M)から自然発生的に重合され、厚さ20ミクロンの高分子で被覆された試 料は、1800Vの負荷電圧まで、電流漏れを示さなかった。侵食の検討 :図14Aは、右半分を20ミクロンの厚さのポリ(NPMI/ME A/スチレン)高分子被膜で覆われた、露出していない6061アルミニウム試 料を示す。図14Bは、ASTMB−117によって測定された、塩霧に150 0時間晒した後の上記試料を示す。被覆されていない側は侵食されているが、被 覆された側は、何ら影響を受けていない。高分子−金属の界面には侵食の成長は 見られない。均一な高分子被膜が示すように、試料の端部には侵食が見られない 。3000時間晒された試料に対しても、同様の結果が得られた(図14C)。こ れは、浸せき自動重合方法の固有の特性であり利点である。このような重合は表 面においてのみ開始されるので、複雑な表面微細構成を有する金属試料が均一に 被覆される。被膜は穴の中および端部においても形成される。 まとめとして、この発明の方法は、実行が容易、効率的であり、環境に優 しい。最小限の装置があればよく、経済的であるという利点がある。50ミクロ ン以下の高分子被膜を形成することができ、MW=250,000およびそれ以 上の範囲の分子量の大きい被膜が得られる。被膜は均一な厚さで、コンフォーマ ルであり、基材との接着性に優れている。被膜は、複雑な表面の上にも素早く形 成される。更に、モノマーの選択およびその比率を適切にすることによって、耐 高温性、安定性、優れた耐絶縁破壊性、低誘電率および耐摩耗侵食性等の特性を 付与することができる。このようにして得られた被膜は、回路板から自動車部品 の被膜に広く適用することができる。 上述したように、好ましい実施態様が示されたが、本発明の精神およびそ の範囲から逸脱することなく、本発明を改良し、その一部を置換することが可能 である。従って、この発明は説明の目的で記述されたものであって、それらに限 定されるものではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラジャット アガーウォール アメリカ合衆国 コネクチカット州 06279 ウィリングトン アパートメント 30 シーザー ロード 80

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 請求項1. 下記ステップからなる金属基材の上に高分子被膜を形成する方法: 酸性モノマー溶液を準備し、 金属基材を前記モノマー溶液に浸せきし、 自動重合によって十分な厚さの被膜が形成されるまで、前記金属基材を前記モノ マー溶液中に保持し、そして、 被覆された金属基材を前記モノマー溶液から取り出す。 請求項2. 請求項1に記載の方法であって、前記モノマー溶液は、 溶剤と、そして、 金属と接触すると自動重合を行うことができる、少なくとも1つのモノマーから なっている。 請求項3. 請求項2に記載の方法であって、前記少なくとも1つのモノマーは、 4−カルボキシフェニルマレイミドおよびスチレンからなる群から選んだ1つの モノマー、そして、 N−フェニルマレイミド、2−(メタクリロイロクシ)エチルアセトアセテイト 、ビス−マレイミド、メタクリル酸メチル、4−カルボキシフェニルマレイミド 、アクリロニトリルからなる群から選んだ少なくとも1つの追加のモノマー、ま たは、それらの組み合わせからなっている。 請求項4. 請求項2に記載の方法であって、前記少なくとも1つのモノマーは、 少なくとも1つの電子求引基を有する電子受容体モノマーと、 少なくとも1つの電子供与基を有する電子ドナーモノマーとからなっている。 請求項5. 請求項4に記載の方法であって、前記電子受容体モノマーは、下記群から選ばれ たものである: アクリル酸、アクリルアミド、アクリロニトリル、アクリル酸アルキル、アクリ ル酸シクロアルキル、アクリル酸アリル、アクリル酸アラルキル、メタクリル酸 、メタクリルアミド、メタクリロ二トリル、メタクリル酸アルキル、メタクリル 酸シクロアルキル、メタクリル酸アリル、メタクリル酸アラルキル、ビニルケト ン、イソプロペニルケトン、アクロレイン、メタアクロレイン、チオカルボキシ ル酸、チオカルボキシアミド、チオカルボキシル酸アルキル、チオカルボキシル 酸シクロアルキル、チオカルボキシル酸アリル、チオカルボキシル酸アラルキル 、ジチオアクリル酸、ジチオメタアクリル酸、ジチオカルボキシル酸アルキル、 ジチオカルボキシル酸シクロアルキル、ジチオカルボキシル酸アラルキルおよび ジチオカルボキシル酸アラルキルエステル。 請求項6. 請求項4に記載の方法であって、前記電子ドナーモノマーは下記群から選ばれた ものである: 1−アルケン、アルキル、シクロアルキル、アリル、または、アラルキル置換1 −アルケン、内部オレフィン、アルキル、シクロアルキル、アリル、または、ア ラルキル置換内部オレフィン、共役ジエン、そして、アルキル、シクロアルキル 、アリル、または、アラルキル置換共役ジエン。 請求項7. 請求項2に記載の方法であって、前記モノマー溶液は、更に触媒からなっている 。 請求項8. 請求項7に記載の方法であって、前記触媒は金属塩である。 請求項9. 請求項1に記載の方法であって、前記金属基材は、 アルミニウム、銅、鉄、鋼および亜鉛からなる群から選ばれた1つの金属からな っている。 請求項10. 浸せき自動重合によって金属の上に被膜を形成するための、下記からなる酸性モ ノマー溶液: 溶剤と、そして、 金属が存在すると自動重合を行うことができる、少なくとも1つのモノマー。 請求項11. 請求項10に記載のモノマー溶液であって、前記少なくとも1つのモノマーは、 スチレンおよび4−カルボキシフェニルマレイミドからなる群から選んだ1つの モノマー、そして、 N−フェニルマレイミド、2−(メタクリロイロクシ)エチルアセトアセテイト 、ビス−マレイミド、4−カルボキシフェニルマレイミド、アクリロニトリルか らなる群から選んだ少なくとも1つの追加のモノマー、または、それらの組み合 わせからなっている。 請求項12. 請求項10に記載のモノマー溶液であって、前記少なくとも1つのモノマーは、 少なくとも1つの電子求引基を有する電子受容体モノマーと、 少なくとも1つの電子供与基を有する電子ドナーモノマーとからなっている。 請求項13. 請求項12に記載のモノマー溶液であって、前記電子受容体モノマーは下記から なる群から選ばれたものである: アクリル酸、アクリルアミド、アクリロニトリル、アクリル酸アルキル、アクリ ル酸シクロアルキル、アクリル酸アリル、アクリル酸アラルキル、メタクリル酸 、メタクリルアミド、メタクリロ二トリル、メタクリル酸アルキル、メタクリル 酸シクロアルキル、メタクリル酸アリル、メタクリル酸アラルキル、ビニルケト ン、イソプロペニルケトン、アクロレイン、メタアクロレイン、チオカルボキシ ル酸、チオカルボキシアミド、チオカルボキシル酸アルキル、チオカルボキシル 酸シクロアルキル、チオカルボキシル酸アリル、チオカルボキシル酸アラルキル 、ジチオアクリル酸、ジチオメタアクリル酸、ジチオカルボキシル酸アルキル、 ジチオカルボキシル酸シクロアルキル、ジチオカルボキシル酸アリルおよびジチ オカルボキシル酸アラルキルエステル。 請求項14. 請求項12に記載のモノマー溶液であって、前記電子ドナーモノマーは、下記か らなる群から選ばれたものである: 1−アルケン、アルキル、アリル、または、アラルキル置換1−アルケン、内部 オレフィン、アルキル、アリル、または、アラルキル置換内部オレフィン、共役 ジエン、そして、アルキル、アリル、または、アラルキル置換共役ジエン。 請求項15. 請求項10に記載のモノマー溶液であって、更に触媒を含んでいる。 請求項16. 請求項15に記載のモノマー溶液であって、前記触媒は金属塩である。 請求項17. 下記ステップによって、形成される高分子−金属複合体: 酸性モノマー溶液を準備し、 金属基材を前記モノマー溶液に浸せきし、 自動重合によって十分な厚さの被膜が形成されるまで、前記金属基材を前記モノ マー溶液中に保持し、そして、 被覆された金属基材を前記モノマー溶液から取り出す。 請求項18. 請求項17に記載の高分子−金属複合体であって、前記モノマー溶液は、 溶剤と、そして、 金属と接触すると自動重合を行うことができる、少なくとも1つのモノマーから なっている。 請求項19. 請求項18に記載の高分子−金属複合体であって、前記少なくとも1つのモノマ ーは、 スチレンおよび4−カルボキシフェニルマレイミドからなる群から選んだ第1の モノマー、そして、 N−フェニルマレイミド、2−(メタクリロイロクシ)エチルアセトアセテイト 、ビス−マレイミド、4−カルボキシフェニルマレイミド、アクリロニトリルか らなる群から選んだ少なくとも1つの追加のモノマー、または、それらの組み合 わせからなっている。 請求項20. 請求項18に記載の高分子−金属複合体であって、前記少なくとも1つのモノマ ーは、 少なくとも1つの電子求引基を有する電子受容体モノマーと、 少なくとも1つの電子供与基を有する電子ドナーモノマーとからなっている。 請求項21. 請求項20に記載の高分子−金属複合体であって、前記電子受容体モノマーは下 記からなる群から選ばれたものである: アクリル酸、アクリルアミド、アクリロニトリル、アクリル酸アルキル、アクリ ル酸シクロアルキル、アクリル酸アリル、アクリル酸アラルキル、メタクリル酸 、メタクリルアミド、メタクリロ二トリル、メタクリル酸アルキル、メタクリル 酸シクロアルキル、メタクリル酸アリル、メタクリル酸アラルキル、ビニルケト ン、イソプロペニルケトン、アクロレイン、メタアクロレイン、チオカルボキシ ル酸、チオカルボキシアミド、チオカルボキシル酸アルキル、チオカルボキシル 酸シクロアルキル、チオカルボキシル酸アリル、チオカルボキシル酸アラルキル 、ジチオアクリル酸、ジチオメタアクリル酸、ジチオカルボキシル酸アルキル、 ジチオカルボキシル酸シクロアルキル、ジチオカルボキシル酸アリルおよびジチ オカルボキシル酸アラルキルエステル。 請求項22. 請求項20に記載の高分子−金属複合体であって、前記電子ドナーモノマーは下 記からなる群から選ばれたものである: 1−アルケン、アルキル、シクロアルキル、アリル、または、アラルキル置換1 −アルケン、内部オレフィン、アルキル、シクロアルキル、アリル、または、ア ラルキル置換内部オレフィン、共役ジエン、そして、アルキル、シクロアルキル 、アリル、または、アラルキル置換共役ジエン。 請求項23. 請求項18に記載の高分子−金属複合体であって、前記モノマー溶液は更に触媒 を含んでいる。 請求項24. 請求項23に記載の高分子−金属複合体であって、前記触媒は金属塩からなって いる。 請求項25. 請求項17に記載の高分子−金属複合体であって、前記金属基材は、 アルミニウム、銅、鉄、鋼または亜鉛またはそれらの合金からなる群から選ばれ た1つの金属からなっている。 請求項26. 下記からなる高分子−金属複合体: 金属基材、前記金属はアルミニウム、銅、鉄、鋼または亜鉛またはそれらの合金 からなる群から選ばれた1つの金属からなっており、そして、 高分子被膜、前記高分子被膜は下記からなる群かれ選ばれたものである:ポリ( 4−カルボキシフェニルマレイミド/スチレン)、ポリ(4−カルボキシフェニル マレイミド/メタクリル酸メチル)、ポリ(4−カルボキシフェニルマレイミド/ アクリロニトリル)、ポリ(N−フェニルマレイミド/スチレン)、ポリ(N−フ ェニルマレイミド/ビスマレイミド/スチレン)およびポリ(N−フェニルマレ イミド/ビスマレイミド/2−(メタクリロイロクシ)エチルアセトアセテイト /スチレン)。
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