JP2000515911A - 重質炭化水素原料、特に原油の重質留分を処理する方法およびその方法を実施する装置 - Google Patents
重質炭化水素原料、特に原油の重質留分を処理する方法およびその方法を実施する装置Info
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Abstract
(57)【要約】
重質炭化水素原料をイオン化放射線に暴露する間、該重質炭化水素原料を、同時に、加速された粒子の、少なくとも1個の正に荷電された粒子、および少なくとも1個の負に荷電された粒子の量、イオン化放射線ならびに熱に暴露することからなる方法。上記の方法を実施するのに用いられ、ポンプ(3)を介して重質炭化水素原料の貯槽(4)と結合し、加熱手段(9)を備えた入口部分(7)をもつ作業室(8)を含有する作業体(1)からなる装置。該作業室(8)は、処理された炭化水素原料の容器(6)と結合し、また該作業室(8)の内部には、その高さ全体に配置され、イオン化放射線の内部線源(11)を受けるように設計された、密封された中空のソケット(10)が備えられている。放射線の外部線源(14)が、該作業室(8)の側壁(12)(13)に沿って配置されている。
Description
【発明の詳細な説明】
重質炭化水素原料、特に原油の重質留分を処理する方法およびその方法を実施
する装置
発明の分野
本発明は、重質炭化水素原料をイオン化放射線に暴露する、重質炭化水素原料
、特に原油の重質留分を処理する方法、および上記の処理を実施する装置に関す
る。
発明の背景
米国特許第4188284号明細書には、約600℃の温度で、水素の存在化
に、多孔質酸化アルミニウムの原理による触媒を用いる、重質炭化水素原料を処
理する方法が開示されている。
上記の方法の一つの不利な点は、一方では、軽質留分の産出が比較的低く、他
方では、技術的および操作的にかなり複雑なことである。
上記の方法は、上記の触媒、加熱系および原料の再輸送手段を含有する反応器
を含む装置を用いる。該装置は、かなり複雑である。
さらに、重質炭化水素原料を処理する方法が、米国特許第4874503号明
細書に開示されており、そこでは、該処理は、垂直管内の擬希釈層で、エチレン
の存在化に、多孔質酸化アルミニウムの原理による触媒を用いて実施される。炭
化水素原料のエチレンによる富化は、軽質留分の産出を増加させるが、上記の方
法は、それでも軽質留分の比較的低い産出を与える。他の不利な点は、操作がか
なり複雑なことである。
この方法の利用は、上記の触媒、加熱系および原料の再輸送手段をさらに含有
する反応器を含む沸騰反応器を用いて実現される。このような設備は、かなり複
雑である。
米国特許第4323448号明細書には、重質炭化水素原料を、0.01〜0
.001秒に3〜12ストロークの分解装置を通す手段によって機械的に処理す
る、重質炭化水素原料の処理が開示されている。
機械的ストローク系を用いて、軽質留分の産出を増加させることは可能である
か、望ましい速度ではない。そのうえ、操作的にかなり複雑である。
上記の米国特許明細書による装置は、組み込まれたハンマーとその駆動、加熱
系および原料の再輸送手段をもつ分解装置体を含み、同様にかなり複雑である。
米国特許第4434049号明細書に開示された、重質炭化水素原料を処理す
る方法もまた知られている。該処理は、300℃に加熱した原料の流を装置体の
内表面にぶつけるときの、原料の流体力学的な分解に基づいている。
上記の方法は、軽質留分の放出を増加させるが、要求される量にはまだ達して
いない。この方法の操作上の特徴もまた、複雑である。
上記の方法を実現する装置はまた、組み込まれた分散機構、加熱系および再輸
送手段を含む。このような装置は、同様にかなり複雑である。
日本国特開昭62−46597号公報には、電磁場によってなされる重質炭化
水素原料の処理方法が開示されている。原料を、4,000Hzを越える電磁場の
作用によって処理を行う。
重質炭化水素原料への電磁場の効果は、該原料からの軽質留分の放出の増加を
もたらすが、該技術のかなりの複雑さはともかくとして、それでもなお不十分な
率である。
上記の技術によって重質炭化および原料の再輸送手段は、反応器、その内部に
位置するスクリーン、電磁場源および原料の再輸送手段からなる。該装置もまた
、同様の不利な点を示す。
米国特許第4797470号明細書には、高温で、多孔質酸化アルミニウムを
基礎とする触媒、およびマイクロ波エネルギーの作用を用いる擬希釈層中で実施
する、重質炭化水素原料を処理する方法が開示されている。
沸騰反応器、すなわち沸騰層とマイクロ波エネルギーの結合された作用は、軽
質留分の産出を増加させるが、それは、それでもなお低い。そのうえ、上記の方
法の実施は、比較的複雑である。
上記特許明細書にはまた、反応器、該反応器内に位置する触媒、原料加熱系、
原料の再輸送手段およびマイクロ波発生器が開示されている。このような装置は
、比較的複雑であって、操作もまた高価になる。
米国特許第4772379号明細書に開示されているような、重質炭化水素原
料を処理する他の方法もまた知られている。この方法は、高温で、溶媒およびガ
ンマ線の存在下で、反応器中で実施される。
上記の方法の欠点は、やはり軽質留分の産出量が低く、操作が複雑なことであ
る。
上記の方法を実施するための装置もまた、原料加熱系、溶媒供給系、そして備
えつけられたガンマ線源、たとえばコバルト60を有する反応器である。該装置
もまた、比較的複雑である。
発明の目的
本発明の目的は、技術的および操作的な単純さ、信頼性、軽質留分の高い産出
量、ならびに低い購入および操作費用を提供するような、重質原油留分を分解す
る方法および装置を提供することである。
上記の目的は、重質炭化水素原料、特に原油の重質留分を、本発明によって重
質炭化水素原料をイオン化放射線に暴露することによって達成され、その特徴的
なことは、重質炭化水素原料を、加速された粒子の、少なくとも1個の正に荷電
した粒子、および少なくとも1個の負に荷電した粒子になる量、イオン化放射線
ならびに熱の影響に、同時に暴露することである。
有利には、加速された粒子は、重質炭化水素原料に外部線源として作用する、
6〜103kJのエネルギーを有する電子およびプロトンである。
本発明の有利な実施態様では、重質炭化水素原料に作用するイオン化放射線源
は、原子炉からの使用済燃料及び/又はコバルト60である。
重質炭化水素原料を、300〜600℃の範囲の温度に加熱することもまた、
有利である。
本発明の他の実施態様は、波長8mmで作用する波動エネルギー源によって実施
される、重質炭化水素原料の加熱である。
本発明による装置の内容は、該装置が、重質炭化水素原料の貯槽とポンプを介
して連結されている入口部分をもち、加熱手段が備えられている作業室(workin
g chamber)を含有し、該作業室が、処理された重質炭化水素原料の容器に連結
されていて、外部放射線源が該作業室の側壁に沿って配置されているのに対して
、その内部に、内部イオン化放射線源を受けるための、その高さ全体に沿って配
置された、一組の密封された中空ソケットを有する作業体(working body)を含
む。
本発明によれば、該作業体は、生物学的保護ケーシング中に位置する。実際、
イオン化放射線源は、本発明によって、処理された重質炭化水素原料の内部に位
置し、同じイオン化放射線の減衰を得るために、かなり薄い厚さの壁をもつ該生
物学的保護ケーシングにすることを可能にする。
本発明による装置の利点は、その効率およびその生産に対して技術的にそれほ
ど高くはない要求に関して、購入費用が比較的低いことである。
本発明による解決の実質的な利点は、蒸発性の限界値が300〜420℃であ
る軽質留分の放出がかなり高いことである。
本発明の他の重要な利点は、原子炉からの使用済燃料を、同時にその安全な貯
蔵の問題の解決と結合して用いる可能性である。
図面の簡単な説明
本発明の一つの有利な実施態様を、平面図における装置の水平概要断面図とし
て示す図によって説明する。
発明の実施態様の例
本発明によって重質炭化水素原料を処理する方法は、重質炭化水素原料を、加
速された粒子の、少なくとも1個の正に荷電した粒子、および少なくとも1個の
負に荷電した粒子になる量、イオン化放射線ならびに熱の影響に、同時に暴露す
ることである。
原油の重質留分を処理する間の、軽質留分を放出する規則または法則の実験的
な研究は、少なくとも2種類の異なる荷電粒子の量、イオン化放射線および熱の
流れが同時に作用することが、軽質留分の放出を助けることを実証した。
重質炭化水素原料は、この処理方法の間、300〜600℃、好適には400
℃の範囲の温度に加熱される。
原油の重質留分のような高分子化合物の分子に、上記の同時に影響を与える間
に、加速粒子の流れのエネルギーの一部は、活性化または分子の分解のために用
いられ、エネルギーの一部は、弾性散乱によって失われる。たとえば、残油の長
い分子を、同じ周囲条件で分解するのに、ガンマ線のエネルギーの38%および
電子流放射線のエネルギーの46%が使用される。上記の百分率は、実際に得ら
れる分解物質の比率を、かなり上回る。これは、分子の分解の後に、自由原子価
結合を有する、破壊された分子の一部またはフリーラジカルが、上記の原子価結
合がプロトン、短いラジカルまたは転換されない過剰のラジカルとの結合によっ
て補償されない限り、再び結合して、再び分子を造り出すことによる。多くの場
合に、1個の放射線源は、単に原料を活性化するに過ぎない。
本発明による分解のためのエネルギーの有効利用の係数は、マズート(mazut
)のような原油生成物を照射するプロトンまたは電子のさらなる線源を導入する
ことによって増大する。これは、2種の流れ、イオン化放射線の流れと電子の流
れ、またはイオン化放射線の流れとプロトンの流れを組み合わせることによって
達成され、軽質留分の放出量は、同じ重質留分を個々の流れの別々の作用に付し
たケースからの全放出量と比較して、1.5〜2.5倍に増加する。最適の代替
案では、粒子のエネルギーが異なり、すなわち6〜103kJであってもよい。た
とえば、プロトンのエネルギーの部分は、プロトンの基礎的な機能がフリーラジ
カルを造り出すことではなく、その自由原子価結合を補償して、そのことによっ
てそれらを中性の生成物に転換することなので、1度のオーダーまたはそれ以上
に、電子またはイオン化放射線のエネルギーより低くてもよい。同時にまた、ビ
ーム中のプロトンは、異なるエネルギーを有していてもよい。より高いエネルギ
ーのプロトンは、作業室からより長い距離における自由結合を補償する。実験的
研究によって確認したように、マズートの分解の大きさは、その加熱の度合いに
依存し、変化しないで残った放射線のレベルによって、温度の上昇とともに、軽
質留分の放出量は増大する。
このようにして、エネルギー消費に対する低い要求量で、軽質留分の放出量を
増すことが可能である。
本発明による方法は、重質炭化水素原料を処理するための装置によって実施す
ることができ、それは、中空の、水平に配置された、有利には長方形の断面をも
ち、その一面が入口管路2を介して、挿入されたポンプ3、重質炭化水素原料の
貯槽4に連結され、そして反対側の出口管路5を介して、処理された炭化水素原
料の容器6に連結される作業体1を含む。作業体1は、一方は入口部分7、他方
は作業室8からなる。入口部分7は、加熱手段9、たとえば誘電ヒーターを含有
する。作業室8は、その内部に一組の密封され、貫通している中空のソケット1 0
を備え、その全体の高さに沿って、イオン化放射線、たとえば原子炉の使用済
燃料、もしくはそれとともにコバルト60、または独立してコバルト60の内部
線源11を受けるように設計されている。作業室8の側壁12、13に沿って、
放射線の外部線源14が配置され、たとえば、少なくとも1個は電子銃、または
プロトンおよびニュートロンの加速器である。作業体1の全体は、生物学的保護
ケーシング15、たとえばコンクリート製のものの中に位置している。
本発明による装置は、次のようにして操作される。ポンプ3は、重質炭化水素
原料を、貯槽4から、作業体1の入口部分7に供給する。そこで加熱手段9が、
それを300〜600℃、有利には400℃に加熱する。ポンプ3の作用により
、加熱され、すでに希釈された炭化水素原料は、作業室8に流れ、そこで放射線
の外部線源14からの加速粒子の流れ、およびイオン化放射線の内部線源11か
らのイオン化放射線の作用を受ける。この組合せの効果により、重質炭化水素原
料に含有される軽質留分の放出が起こり、軽質留分は、300〜420℃の範囲
の蒸発温度を有する。このように処理された原料は、ついで作業体1の作業室8
から、出口管路5を介して、処理された炭化水素原料の容器6に押し出される。
生物学的保護ケーシング15は、すべてのタイプの放射線を吸収し、放射線は、
処理された原料には吸収されない。
本発明により、試験装置において行った実験的研究の結果は、下記のとおりで
ある。
密度が0.93kg/dm3のマズートを基礎的な重質炭化水素原料として用いた。
多量のマズートを、装置の中で、放射線源の組合せにより各種の線量で照射し、
ついでそれらを適切な温度間隔で昇華させた。試験の結果を各表に記録した。
表1は、マズートの体積10dm3、重量9.3kgを、ガンマ線源−コバルト6
0−からの照射と、電子加速器からの電子の組合せによって、吸収されたエネル
ギー照射量の合計が103kJに等しいように照射したものと、同様の体積および
重量の、照射しないで電気コイルによって加熱したマズートの、熱分留のデータ
をまとめたものである。
表1
温度間隔による産出
温度間隔 照射しないマズート 照射したマズート ℃ [体積]dm3 % [体積]dm3 %
301‐320 0.0 0.0 0.3 3.0
321‐340 0.1 1.0 0.3 3.0
341‐360 0.1 1.0 0.8 8.0
361‐380 0.2 2.0 1.8 18.0
381‐400 0.4 4.0 2.4 24.0
401‐420 0.6 6.0 1.3 13.0
421‐440 2.0 20.0 0.7 7.0
441‐460 2.0 20.0 0.7 7.0
461‐480 1.2 12.0 0.3 3.0
481‐500 0.7 7.0 0.2 2.0
表2は、マズートの体積10dm3、重量9.3kgを、ガンマ線源−コバルト6
0−からの照射と、電子およびプロトン加速器からの電子およびプロトンの組合
せによって、吸収されたエネルギー照射量の合計が92kJに等しいように照射し
たものと、同様の体積および重量の、照射しないで電気コイルによって加熱した
マズートの、熱分留のデータをまとめたものである。
表2
温度間隔による産出
温度間隔 照射しないマズート 照射したマズート ℃ [体積]dm3 % [体積]dm3 %
301‐320 0.0 0.0 0.2 2.0
321‐340 0.1 1.0 0.3 3.0
341‐360 0.1 1.0 0.6 6.0
361‐380 0.2 2.0 1.9 19.0
381‐400 0.4 4.0 2.6 26.0
401‐420 0.6 6.0 1.4 14.0
421‐440 2.0 20.0 0.9 9.0
441‐460 2.0 20.0 0.5 5.0
461‐480 1.2 12.0 0.2 2.0
481‐500 0.7 7.0 0.3 3.0
表3は、マズートの体積10dm3、重量9.3kgを、ガンマ線源−コバルト6
0−からの照射と、電子およびプロトン加速器からの電子およびプロトンの組合
せによって、吸収されたエネルギー照射量の合計が81kJに等しいように照射し
たものと、同様の体積および重量の、照射しないで電気コイルによって加熱した
マズートの、熱分留のデータをまとめたものである。
表3
温度間隔による産出
温度間隔 照射しないマズート 照射したマズート ℃ [体積]dm3 % [体積]dm3 %
301‐320 0.0 0.0 0.4 4.0
321‐340 0.1 1.0 0.4 4.0
341‐360 0.1 1.0 0.7 7.0
361‐380 0.2 2.0 1.8 18.0
381‐400 0.4 4.0 2.2 22.0
401‐420 0.6 6.0 1.5 15.0
421‐440 2.0 20.0 0.8 8.0
441‐460 2.0 20.0 0.6 6.0
461‐480 1.2 12.0 0.2 2.0
481‐500 0.7 7.0 0.1 1.0
表4は、マズートの体積10dm3、重量9.3kgを、ガンマ線源−コバルト6
0−からの照射と、電子およびプロトン加速器からの電子およびプロトンの組合
せによって、吸収されたエネルギー照射量の合計が72kJに等しいように照射し
たものと、同様の体積および重量の、照射しないでマイクロ波照射によって加熱
したマズートの、熱分留のデータをまとめたものである。
表4
温度間隔による産出
温度間隔 照射しないマズート 照射したマズート ℃ [体積]dm3 % [体積]dm3 %
301‐320 0.0 0.0 0.3 3.0
321‐340 0.1 1.0 0.4 4.0
341‐360 0.1 1.0 0.8 8.0
361‐380 0.2 2.0 1.6 16.0
381‐400 0.4 4.0 2.3 23.0
401‐420 0.6 6.0 1.5 15.0
421‐440 2.0 20.0 0.8 8.0
441‐460 2.0 20.0 0.5 5.0
461‐480 1.2 12.0 0.2 2.0
481‐500 0.7 7.0 0.2 2.0
表5は、マズートの体積10dm3、重量9.3kgを、マズートの容器の内側に
位置したガンマ線源−コバルト60−からの照射と、電子加速器からの電子の組
合せによって、吸収されたエネルギー照射量の合計が64kJに等しいように照射
したものと、同様の体積および重量の、照射しないでマイクロ波照射によって加
熱したマズートの、熱分留のデータをまとめたものである。
表5
温度間隔による産出
温度間隔 照射しないマズート 照射したマズート ℃ [体積]dm3 % [体積]dm3 %
301‐320 0.0 0.0 0.3 3.0
321‐340 0.1 1.0 0.3 3.0
341‐360 0.1 1.0 0.7 7.0
361‐380 0.2 2.0 1.7 17.0
381‐400 0.4 4.0 2.4 24.0
401‐420 0.6 6.0 1.6 16.0
421‐440 2.0 20.0 0.8 8.0
441‐460 2.0 20.0 0.5 5.0
461‐480 1.2 12.0 0.2 2.0
481‐500 0.7 7.0 0.1 1.0
上記の各表から、重質炭化水素原料を、少なくとも二つの荷電粒子のエネルギ
ーおよび/または照射波長の異なる、加速された粒子の流れとイオン化放射線の
流れに、同時に暴露するならば、加速された粒子およびイオン化放射線の流れの
数の増加、および上記の流れのパラメーターの最適な選択の両方によって、分解
のエネルギー費用が減少することが、明らかに理解される。用いた放射線源のタ
イプの少なくとも一つが、作業体の作業室に位置するならば、放射線利用の係数
は増加し、周辺領域への放射線に対する生物学的保護の費用は減少する。
マズートとともに作業室の中に位置するガンマ線源、すなわちコバルト60、
波長8mmのマグネトロンによる電磁波加熱、ならびにプロトンまたは電子の源が
、特定の照射エネルギー約7kJ/kgにより、軽質留分の産出が56%と増加する
。
作業室に位置した原子炉からの使用済燃料を、イオン化放射線源として用いる
場合は、二つの問題が解決される。すなわち、原子炉からの使用済の核燃料を長
期間貯蔵する問題と、残余のイオン化放射線を適切に利用する問題である。
産業上の利用可能性
重質炭化水素原料、特に原油の重質留分を処理する方法、および該方法を実施
する装置は、特に原油から軽質留分の回収を増加させるのに用いられる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S
Z,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD
,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ
,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ,
DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I
L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK
,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,
MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R
U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR
,TT,UA,UG,US,UZ,VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.重質炭化水素原料をイオン化放射線で処理する、重質炭化水素原料、特に原 油の重質留分を処理する方法であって、重質炭化水素原料を、 加速された粒子の、少なくとも1個の正に荷電した粒子、および少なくとも1 個の負に荷電した粒子になる量、 イオン化放射線、ならびに 熱で同時に処理することを特徴とする方法。 2.加速された粒子が、6〜103kJの範囲のエネルギーを有し、該加速された 粒子が、重質炭化水素原料を、放射線の外部線源として処理することを特徴とす る請求項1記載の方法。 3.多量の重質炭化水素原料の内部で作用するイオン化放射線源が、原子炉から の使用済燃料および/またはコバルト60であることを特徴とする請求項1また は2記載の方法。 4.重質炭化水素原料を、300〜600℃の範囲の温度に加熱することを特徴 とする請求項1〜3いずれか1項記載の方法。 5.重質炭化水素原料の加熱を、波長8mmの波動源エネルギーで実施することを 特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の方法。 6.ポンプ(3)を介して重質炭化水素原料の貯槽(4)と結合し、加熱手段( 9)を備えた入口部分(7)をもつ作業室(8)を含み、該作業室(8)は、処 理された炭化水素原料の容器(6)と結合し、該作業室(8)には、その高さ全 体に配置され、イオン化放射線の内部線源(11)を受けるように設計された、 密封された中空のソケット(10)が備えられ、該作業室(8)の側壁(12) (13)に沿って放射線の外部線源(14)が配置された作業体(1)からなる ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の方法を実施するための装置 。 7.作業体(1)が、生物学的保護ケーシング内に位置することを特徴とする請 求項6記載の装置。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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CZ962250A CZ225096A3 (en) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | Treatment of a heavy hydrocarbon raw material, particularly heavy fractions of crude oil and apparatus for making the same |
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