JP2000515490A - 魚油を用いた植物保護方法 - Google Patents

魚油を用いた植物保護方法

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Abstract

(57)【要約】 農作物に使用可能な希釈液と、一つあるいはそれ以上の種類の魚油(金属塩と共に用いることが好ましい)を含む、菌類の病気から作物を守るための配合物を提供する。また、菌類の病気を抑えるために、作物の部分的、または全体的な抗性を促進するに十分な量の魚油を、作物の種、葉あるいはその根元に用いることにより、菌類の病気から作物を守る方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 魚油を用いた植物保護方法発明の分野及び背景 本発明は、農作物を病気から守る方法に関する。 本発明は、特に、魚油及び魚油を含む配合物を使用して農作物を病気から守る 方法に関する。これらの物質には、作物に用いると作物を菌類の感染から守る働 きがある。従来の技術としては、植物を保護し発育を促すための多くの物質が知 られている。例えば、米国特許第3,712,803号には、蛋白質の物質と、酸 水解、そして酸化作用にさらしたアルカリ性金属リゴンスルホン酸塩(ligonsul fonate)との水溶性混和物を用いることが開示されている。この水溶性混和物は 、植物や樹木に散布剤として、あるいは根元の土壌へ添加剤として用いると、植 物や樹木に耐凍結性を与える。 また、米国特許第2,013,063号には、コロイド状の土と、乾燥酸のアン モニウム塩、すなわち大豆、魚あるいは豆等から得られる不飽和脂肪酸とを含む 水溶性の蝋乳状液を植物に噴霧すると、透過性の反乾燥皮膜が形成されるという ことが開示されている。 さらに、米国特許第2,198,991号には、パラフィンワックスと、米国特 許第2,013,063号に定義された乾燥酸のアンモニウム塩と、コロイド状の 土と、粉砕したアルミニウムとからなる水溶性の乳状液で幹と枝とを処置するこ とによって、日焼病、穿孔虫及び真菌の被害から樹木や苗を保護する方法が開示 されている。 また、植物を保護する有効成分の浮遊性を安定させるに有用な構成要素として 、魚油を含む種々の油の使用を教える従来の技術もある。例えば、米国特許第4 ,826,863号及び4,734,432号には、植物保護剤の浮遊性を安定させ るために、特に、殺真菌剤あるいは除草剤等の有効成分と共に、パラフィン、大 豆、魚、鉱油等の種々の油を使用することが開示されている。 米国特許第4,761,423号には、改善されたドレッシングを種に与えるた めに、特に、殺真菌剤あるいは殺虫剤と共に、植物、動物あるいは鉱物の油を使 用することが開示されている。 また、米国特許第3,728,454号、3,725,557号及び3,728,4 53号には、草、バクテリア、菌類及び他の微生物の発育を抑えるために、特に 、有効成分、アロキサンあるいはアロキサンチン、またはジアルル酸と共に松あ るいは魚の油を用いることが開示されている。 ところで、上記技術には、植物を菌類による病気から守るために、自然に存在 しない生成物が用いられるという点において大きな限界がある。 最近、天然の生成物であるいくつかの不飽和脂肪酸を、ジャガイモの下側の葉 に塗ると、疫病真菌、フィトフトラ・インフェスタン(phytophthora infestans :外寄生疫病菌)による試験感染に対して上部の葉を守るという報告が文献にあ った(Cohen et al.,”Systemic Resistance of Potato Plants Against Phyto phthora infestans Induced by Unsa turated Fatty Acids”,Physiol.and Mol ecular Plant Pathol .38:255-263,1991を参照)。しかしながら、前記不飽和 脂肪酸の使用には重大な欠点がある。その葉を保護するのに非常に効果的なもの には、たとえ少量の使用であっても、ジャガイモの葉に対する毒性があった。 これらの理由や他の理由で、植物に対する毒性を全く誘発せずに、菌類による 病気から植物を守るために散布できる有効な天然生成物の必要 性が広く認められている。発明の要約 天然生成物である魚油には、植物に毒性を示さずに、菌類による病気から作物 を効果的に守る作用があることが知られている。これは驚くべきことであるが、 植物に毒性を示さず植物を効果的に保護するこのメカニズムを理解することは大 変に難しい。従って本発明は、植物に毒性がなく、菌類による病気に対して植物 を効果的に守る天然生成物を使用することにより、現在の技術の足りない点を補 足するものである。 ここで使用する魚油は、タラ、ハドック、カペリン、スミイカ、メルルーサ、 サメ、カレイ、メンハーデン、イワシ、ニシン、ポラック、イカ、サバ、砂ウナ ギ、カタクチイワシ、サケ、及びゲイドイド(gadoid:鱈科の魚)を含む種々の 魚から得られる油である。 このような油は、主として、モノグリセリド、ジグリセリド及びトリグリセリ ドとして存在するC14からC22の飽和及び不飽和脂肪酸を含んでいる。 飽和脂肪酸については、パルミチン酸(16:0)が最も多く(約15%)、 次に、ミリスチン酸(14:0)(約5%)、そしてステアリン酸(18:0) が最も少ない(約3%)。魚油は、油酸(18:1n9)を最も豊富に(約10 から30%)含み、種々のモノ、ジ、ポリ不飽和脂肪酸(PUFA)を含んでいた。 加工された(不純物が除かれた)油は、油酸が少なく、大きな割合でPUFA、特に 、リノール酸(18:2)、EPA(エイコサペンタエン:20:5 n3)及びD HA(ドコサヘキサエン:22:6 n3)を含んでいた。他の不飽和脂肪酸とし ては、バクセン酸(18:1 n7)、リノレン酸(18:3 n3)、エイコ セン酸(20:1 n9)、オクタデカテトラエン酸(18:4 n3)、エイコサジエン酸(20:2 n6)、エイコサトリエン酸(20:3 n3)、アラキドン酸(20:4 n6)、エルカ酸あるいはブラシジン酸( 22:1 n9)、ドコサペンタエン酸(22:5 n3)及びドコサテトラエ ン酸(22:4 n6)がある。いくつかの油においては、全オメガ3脂肪酸が 70%に達した。ニッポン(Nippon:日本)の二つの乳化油には、5%のレシチ ンと0.05%のエトキシキノリンとが含まれていた。全ての油は、酸化防止剤 、ビタミンA、ビタミンD及び極微量の遊離脂肪酸を含んでいた。酸化防止剤、 ビタミンA及びビタミンDについては、各々、別々に試験し、病気に対する保護 を提供するものではないことが分かった。図面の簡単な説明 添付図面を参照し単に例として本発明を説明する。 図1は、4種類の魚油で処置したジャガイモ(栽培品種:アルファ)苗への疫 病発生を示すグラフである。茎側、葉(上)面に魚油ホモジェネート(0.5、 1、2%)水溶液を噴霧し、フィトフトラ・インフェスタン(分離菌MR-1、50 00芽胞嚢/ml)を2日後に抗原として与え、病状(0から4の尺度)を接種 4日後に記録した。棒線は平均標準偏差を表わす(n=3)。 図2は、ジャガイモ(A)及びトマト(B)の保護における、フィトフトラ・ インフェスタン に対する魚油と植物油との比較を示すグラフである。ホホバ油( hohoba oil)、大豆油、タラ肝油HLあるいはカペリン(ワカサギ科の小魚)油( 水に対して1%)を葉上面に噴霧し、2日後にその葉面に真菌(5000芽胞嚢 /ml、分離菌MR-1)を抗原として与え、病状(0から4の尺度)を接種5日後 に記録した。棒線は平均標準偏差を表わす(n=3)。 図3は、ジャガイモ(栽培品種:アルファ)の疫病を抑える魚油の時間依存性 効力を示すグラフである。タラ肝油HL、タラ肝油G、イカ油及びカペリン油を噴 霧し(水に対して0.5、1、2%)、噴霧の0、1、2、4、5、6及び7日 後にその葉面にフィトフトラ・インフェスタン(2500芽胞嚢/ml、分離菌 MR-1)を抗原として与え、疾病を接種4日後に記録した(n=3)。 図4は、トマト(栽培品種:フロリダバスケット)における、フィトフトラ・ インフェスタン による疫病を抑えるタラ肝油HL(水に対して0.5及び1%)の 時間依存性効力を示すグラフである。魚油を噴霧し、図に示した種々の時間後に 抗原(2500芽胞嚢/ml)を与えた。魚油、抗原とも、茎側(葉上面)に与 え、病状を接種4日後に記録した。 図5は、ジャガイモの葉における、種々の濃度(1、2及び4%)のタラ肝油 HLによる、処置していない葉面への経層保護状況を示すグラフである。魚油を葉 上面に噴霧し、種々の時間後にフィトフトラ・インフェスタン(2500芽胞嚢 /ml、分離菌MR-1)を上(A)あるいは下(B)面に抗原として与え、病状を 接種4日後に記録した。 図6A及び図6Bは、タラ肝油HLによるジャガイモ(栽培品種:アルファ)の 全体的な保護状況を示すグラフである。2%の魚油を低い位置にある3枚の葉に 噴霧し、その4日後にフィトフトラ・インフェスタン(2500芽胞嚢/ml、 分離菌MR-1)を抗原として与え、病状を接種3日後に記録した。A.苗毎の平均 値(陰影を付けた領域は、平均の標準偏差を表わす(n=6)。)B.苗毎の平 均値(棒線は、平均の標準偏差を表わす(n=6)。)好適実施例の説明 以下から選ばれる脂肪酸の一つあるいはそれらの組合せからなり、重 量で約1%から約40%までを含む魚油が好ましかった。極微量の遊離脂肪酸を 有する、モノグリセリド、ジグリセリドあるいはトリグリセリドとして存在する ミリストレイン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、リノレン酸、リノール酸 、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸及びドコサヘキサエン酸。以下から選ば れる脂肪酸の一つあるいはそれらの組合せからなり、重量で約5%から約35% までを含む魚油が特に好ましかった。モノグリセリド、ジグリセリドあるいはト リグリセリドとして存在するパルミチン酸、リノール酸、アラキドン酸、エイコ サペンタエン酸及びドコサヘキサエン酸。 魚油は、通常、作物の種、茎あるいは葉の表面に用いるが、葉に用いるときに は、菌類に冒される前に、あるいは初めの徴候があった後に用いる。菌類による 病気を抑えるための、作物の部分的な、または全体的な抗性を誘発するに十分な 量の魚油を、作物、真菌の種類、処置のタイプ(例えば、種の処置、茎の処置あ るいは葉への噴霧や散布)、作物の状態、魚油の種類等の要因に応じ、使用量を 適宜変えて用いる。 茎あるいは種へのドレッシングとしては、茎あるいは種100kgについて0 .1から1kgの魚油を用いれば好ましい結果が得られる。 魚油を作物へ、あるいはその根元へ用いる場合は、約0.5から約10kg/ haの割合で作物へ、あるいは土壌へ、通常、1週間から3週間毎に必要に応じ てくり返し投与する。 実際には、魚油を含む配合物として、農作物に使用可能な希釈液と共に魚油を 用いるが、この希釈液としては、通常、水またはアセトンを用いる。作物へ直接 投与する配合物には、通常、重量で約0.05から約10%の魚油が含まれるが 、重量で約0.1から約5%であればなお好ましい。このような配合物を、通常 、1週から3週間毎に必要に応じてくり返し用いる。 例 。ほとんどの実験は、ジャガイモ(ジャガイモL)、栽培品種アルフ ァを用いて行ったが、いくつかの実験には、栽培品種ビントへ(Bintje)を用い た。温室(摂氏18度から24度)内の、砂と泥炭とヒル石とからなる混合物( 重量比、1:1:1)中で塊茎から苗を育て、週に2度、1%の窒素、燐、カリ ウム(20:20:20)の肥料を施した。各ポットに一つの塊茎を植え(1: 1)、その4週間後に、一つの茎につき10までの複葉を持ち、一つのポットに つき三つから五つの茎がある苗を試験のために選別した。 病原菌フィトフトラ・インフェスタン(モンタナ)・デ・バリ(Phytophtho ra infestans(Mont.)de Bary)のメタラキル抗性分離菌MR-1を主に用いた。い くつかの実験には、イスラエルにて入手可能な他の分離菌と、(バーゼルにある サンドズ・アグロ研究所のユー・ギシ氏の好意によって(courtesy of U.Gisi ,Sandoz Agro Research,Basel))スイスから得た分離菌S-49も用いた。 魚油。イギリス(セブン・シーズ、ハル(Seven Seas,Hull,UK))から7種 類、日本(北海道にあるニッポン・ケミカル・フィード(Nippon Chemical Feed Co.Ltd,Hokkaido,Japan))から9種類、ノルウェー(ヤーレス・サンデフ ジョルド(Jahres Sandefjord,Norway))から1種類及びB.コーベン(イス ラエル、エイラトにある国立海洋研究所:B.Koven(National Institute for O ceanography,Eilat,Israel))から2種類の魚油を得た。また、近所の店で2 種類の魚油を得た。 噴霧及び接種。キネマティカ(Kinematica:スイス、バーゼル製)を用い、こ のホモジナイザーを毎分27,000回転数で2分間運転して、水に魚油を均質 化することによって魚油の水溶性ホモジェネートを得た。また、分析用アセトン に魚油を溶解することによってアセトン溶液を得 た。ジャガイモあるいはトマトの葉における茎側の(上)面に、クロマトグラフ ィ・ガラス噴霧器を0.5バールの気圧で用いて、一株につき10mlの油を噴 霧した。また、水あるいはアセトンで噴霧した苗を対照標準として用いた。抗原 を接種するまで苗を20℃の温室(1日につき12時間120μE m-2 s-1の、 白熱光を補うCW蛍光灯付)に保った。 1週間前に接種し13℃に保ったジャガイモ(栽培品種:アルファ)の茎の薄 片から、新たに発生したばかりのフィトフトラ・インフェスタンの芽胞嚢を採集 し、氷で冷却した蒸留水(2回重複蒸留した水)に入れた。芽胞嚢濃度を、1m lにつき2500あるいは5000に調整し、ジャガイモの苗における、茎から 離れた、あるいは茎に近い葉面上に噴霧した(1ポットにつき約15ml)。接 種した苗を確実に感染させるために、20時間、暗闇に保った18℃の露室内に 置き、その後、症状を発現させるために(上記)20℃の温室へ移した。 病状の重度を、次の通り、0から4までの尺度を用いて、視覚的に検分した。 0=全く病気がない。0.05=1ポットについて1、あるいは2箇所の病変。 0.1=3から10箇所の病変。0.5=11から50箇所の病変、病変が葉の1 0%の面積を占める。0.75=葉の15から20%が病変。1、2及び3=各 々、葉の約25、50、75%が病変。そして4=苗は、完全に病変した。いく つかの実験では、病変数とその大きさを記録した。 I.局部的な保護 ジャガイモ(栽培品種:アルファ)の茎に近い葉(上)面に(ホモジェネート 水として)魚油を噴霧した。2日後、その茎側の葉面上にフィトフトラ・インフ ェスタン を接種した。図1に示した結果は、魚油で処置した苗が胴枯れ病感染に 対して(68から99%)守られたというこ とを示している。0.5から2%へ油濃度を増やすことに応じて保護力は僅かに 増えた。タラ肝油Gは、全濃度において95%以上の保護を提供し、最も効果的 だった。植物油(大豆油及びホホバ油)は、ジャガイモ(図2A)、あるいはト マト(図2B)のどちらの場合においても、疫病に対するいかなる保護作用も示 さなかった。しかし、魚油は、ジャガイモにおいて84から91%、トマトにお いて75%の保護を提供した(図2)。 次に、これら4種類の魚油を同様にジャガイモに用い、噴霧後、種々の時間経 過を待って接種した。興味深いことに、噴霧したものが蒸発した後(噴霧約2時 間後)すぐに接種を受けた苗においては、0.5、1あるいは2%の濃度の油は 、僅かな保護作用しか示さなかったが、噴霧後1日、あるいはそれ以降、7日ま でに接種を受けた苗には、かなりの保護作用を観察した(図3)。保護作用の残 留性は魚油の種類及びその濃度に依存した。タラ肝油Gは0.5及び1%で、ま たタラ肝油HLは2%で最良であったが、カペリン油については、0.5%及び1 %で最も効力がなく、2%では植物に対する毒性があった。タラ肝油及びイカ油 については、油の濃度を増やすと保護力が増えた(図3)。4%のタラ肝油HLを 用いたこの種の実験において、その日のうちに接種を受けたジャガイモの苗に約 20%の保護作用が、油の使用から3日ないし10日後に接種を受けた苗におい ては90%の保護作用があった。 水中のタラ肝油HLは、ジャガイモについて説明したと同様、トマトの苗(栽培 品種:フロリダバスケット)についても疫病からの保護作用を示した。この保護 作用は、噴霧から接種までの期間や油の濃度に依存した(図4)。 接種3日前にジャガイモの葉上面に用いたタラ肝油HLのアセトン溶液の濃度( 重量/容量)は、0.25、0.5、1及び2%で、各々67、 80、88及び96%の保護を提供した。同様に用いたEPAX-GT 5500の濃度は、 0.25、0.5及び1%で、各々93、93及び99%の保護を提供し、1%で は僅かに植物に対する毒性があった。 他の16種類の魚油についても疫病に対する保護力を試験した。これらの魚油 を、ホモジェネート水として1%の濃度で、ジャガイモ(栽培品種:アルファあ るいはビントへ)及びトマト(栽培品種:ベビー及びフロリダバスケット)の茎 側葉表面に用い、噴霧の1、2あるいは3日後にフィトフトラ・インフェスタン (MR-1あるいはS-49)を接種して試した。 その結果(表1)は、実験ごとに、また油の種類によって変動したが、おおよ そ、全ての油には胴枯れ病に対する苗の保護効果があった。種々の油における平 均保護値は67から91%の範囲にあり、EPA(ニッポンのEPA 28Gとヤーレス( Jahres)のEPAX GT 5500)が多く含まれる油は、最も高い保護作用を提供した。 アセトン中に0.1%等量のEPAを含むように溶解したこの魚油を、ジャガイモ (栽培品種:アルファ)の茎に近い葉表面に噴霧したが、対照標準の苗には、単 にアセトンだけを噴霧した。噴霧2日後に全ての苗にフィトフトラ・インフェス タン MR1を接種し、接種後、4、5、7日目に病状を記録した。保護率は、アセ トンを噴霧した苗に対して算出したものである。全ての油は、胴枯れ病からの保 護に非常に効果的だった(表2)。最も効力が少なかったのは、ニッポンの4番 と6番であった。このことは、保護作用を促す上で、EPAが魚油中の唯一の成分 でないことを示すものである。 II.経層保護 ジャガイモの茎に近い葉の(上)面を魚油で噴霧し、茎に近い(上) 面、あるいは茎に近い(下)面のいずれかにフィトフトラ・インフェスタンを接 種した。図5には、処置していない苗と、種々の濃度のタラ肝油HL水で処置した 苗とから採取した複葉に抗原を接種した実験のデータを示している。各濃度(1 から4%)の油で処置した葉面は、どれも胴枯れ病から守られ(図5A)、保護 作用の効力は、処置の当日を除く、噴霧後の全試料採取日に渡って明らかであっ た(図3を比較)。程度は少ないが処置していない葉面も守られ、噴霧3日後に 接種した葉に最大の保護効果を観察した(図5B)。処置していない葉面への保 護作用は、油の濃度が濃いほど大きい。 同様に他の実験を、ジャガイモの葉を採集し噴霧した後、種々の時間経過を待 って抗原を接種して行った。処置していない葉面に抗原(2500芽胞嚢/ml )を接種した。1%のタラ肝油HL水を噴霧し0、1、2、3、4、6及び7日後 に接種した葉における(油で処置していない葉に対する)保護率は、37、52 、45、80、65、52及び47%であった。また、2%のタラ肝油HL水にお いては、34、37、35、85、75、67及び57%であった。さらに、4 %のタラ肝油HL水においては、39、55、77、95、90、75及び67% であった。 次の実験は、無傷のジャガイモ苗に対して行った。苗(栽培品種:アルファ) の葉の上面に、タラ肝油HLを水あるいはアセトンに溶いたもの(1%重量/容量 )、またはEPAX-GT 5500を水あるいはアセトンに溶いたもの(1%重量/容量) を噴霧し、噴霧1日あるいは5日後に、葉の上面あるいは下面のいずれかに接種 した。表3の結果は、処置1日後においては、処置した上面がそれらの油によっ て胴枯れ病から強く(82から99%)守られたことを示している。5日後に行 った接種に対しては、タラ肝油HLの効力はほぼ1/2に減少したが、EPAX-GT 55 00 の効力は僅かな減少に止まった。アセトン溶液として用いた場合、これらの油は 、処置1日後の効力が(水溶液として用いた場合に比べ)僅かに少なかったが、 処置5日後ではそのようなことはなかった(表3)。処置していない下面につい ては、アセトン溶液として用いた場合、1日後の効力は、水溶液としての場合と 比較して僅かに低く、69から85%程度の保護作用を示した。処置5日後につ いては、EPAX-GT 5500が48から59%の保護作用を保持したのに対し、タラ肝 油HLはその作用を失ってしまった(表3)。データを示さないが、ジャガイモ( 栽培品種:ビントへ)についても類似の結果が得られている。 III.全体的な保護 11枚の葉を持つジャガイモ(栽培品種:アルファ)の、最下部に位置する3 枚の葉にタラ肝油 HL 2%ホモジェネートを噴霧し、4日後にその苗に抗原を接 種した。図6に、接種3日後における病状を記録したものを示す。油で処置した 葉は、処置せずに接種した葉に比べ、ほとんど疫病の被害を受けなかった(図6 A)。全ての葉に対する平均保護率は、74%であった(図6B)。接種4日後 には、対照標準の苗と、処置した苗(保護率62%)との病重度は、各々、3. 7±0.21及び1.4±0.48の値にまで到達した。 第二の試験では、接種の5日前に、1%あるいは2%のタラ肝油HLホモジェネ ートを、ジャガイモの、低い位置にある葉に用いた。接種4日後に記録した病状 は、処置していない苗において2.03±0.81で、1%及び2%の油で処置し た苗において、各々、0.91±0.60、0.94±0.59であった(各々55 及び54%の保護率)。また、他の実験において、ジャガイモの、3枚の低い葉 へのタラ肝油HL(1%)あるいはEPAX-GT 5500(1%)の使用が、葉4から11 の病変数を減少させ ることが明らかになった。対照標準の苗には、55±15の病変が発生したが、 タラ肝油及びEPAXで処置した苗における病変数は、各々、23±6、15±1で あった(58及び73%の保護率)。 表1:ジャガイモ及びトマトにおける、フィトフトラ・インフェスタ に対する魚油ホモジェネート水(1%)の局部的な保護作用 保護率(%) 魚油を用いてから接種までは数日おいた。ジャガイモ及びトマトに、分離菌MR -1を、各々、5000、2500芽胞嚢/ml接種した。分離菌S-49は、700 0芽胞嚢/mlで用いた。病状を接種5日後に記録したが、このとき(魚油で処 置していない)対照標準の苗の葉は80から90%病変していた。 表2:アセトンに溶かした魚油による、フィトフトラ・インフェスタ に対するジャガイモ苗(栽培品種:アルファ)の局部的な保護 苗に分離菌MR1、2500芽胞嚢/mlを接種した。アセトンで処置した対照 標準の苗は、接種4、5及び7日後に、各々、葉の56±17、93±4、10 0±0%が病変した。* ヤーレス・ファブリッケール、ノルウェー(Jahres Fabrikker)。 表3:ジャガイモ苗における、フィトフトラ・インフェスタンに対す る魚油の局部的及び経層的作用 *油の使用から接種までの日数。苗に分離菌MR-1、2500芽胞嚢/mlを接 種し、接種7日後に病状を記録した。 配合例I:濃厚乳状液 重量において、25%の魚油と、65%のキシレンと、アルキルフェノールの キシレン酸化物とカルシウム・ドデシル・ベンゼン・スルホン酸塩との混合反応 生成物10%とを、均質な溶液が得られるまで徹底的に混ぜ、濃厚乳状液を生成 する。この濃厚乳状液は、使用前に水で希釈する。 他の配合物としては、遅効性調合物、従来のキャリア、希釈液あるいは佐剤を 含むものでもよい。このような配合物は、例えば、有効成分を、 ポリトロン(Polytron)の助けによってキャリアや他の配合成分と混ぜることに より、従来の方法で生成可能である。 配合物の濃縮形態においては、通常、重量において約2から80%、好ましく は約5から70%の魚油が含まれるが、実用形態においては、例えば、重量で0 .01%から20%、好ましくは0.01%から5%の魚油が含まれてもよい。 本発明の配合物は、状況に応じ、効力を高める、あるいは有効範囲を広げるた めに、例えば、銅、亜鉛、マンガン等の金属塩、あるいは殺真菌剤、殺虫剤、ダ ニ駆除剤、除草剤あるいは成長調整剤等の農薬と共に用いられてもよい。 配合例II:種あるいは茎へのドレッシング 重量において、25%の魚油を、小量の、アセトンのような揮発性溶剤の助け によって、15%の微細なシリカと44%の微細なカオリンとからなるキャリア に吸収させる。これによって生じた粉末が乾くのを待って、次に、重量において 、15%のジアルキルフェノキシポリ(エチレノキシポリ:ethylenoxy)エタノ ールと、0.5%の着色剤(例えば、クリスタル・バイオレット)と、0.5%のキ サンタン・ガムと結合させる。これを、約10,000毎分回転数のコントラプ レクス・ミルで20ミクロン以下の平均粒度に粉砕し混合する。これによって生 じた配合物を、その目的にふさわしい装置内に入れ、水溶性の、あるいは有機的 な懸濁物として種あるいは茎に用いる。 本発明による魚油は、卵菌綱、子嚢菌綱、担子菌綱及び不完全菌綱に属する、 植物感染性の種々の真菌を抑えることに効果的である。 以下は、本発明によって抑制可能な病気及び生物の一部を、対応する作物と共 にリストしたものである。作物 病気 生物 ジャガイモ 胴枯れ病 フィトフトラ・インフェスタン トマト 胴枯れ病 フィトフトラ・インフェスタン タバコ ブルー・ボルド タバコ・ツユカビ (blue bold) (Peronospora tabacina) キュウリ べと病 キュウリ・ニセツユカビ (Pseudoperonospora cubessis) ブドウ べと病 タンジクツユカビ・ビチコラ (Plasmopara viticola) 十字花(crucifers)べと病 有剣類ツユカビ (Peronospora parasitica) キュウリ うどん粉病 スフェロテカ・フリギネア (Sphaerotheca fuliginea:核菌類ウドンコカビ科) キュウリ うどん粉病 チコリ・ウドンコカビ (Erysiphe cichoracearum) 大麦 うどん粉病 パンオオムギ・ウドンコカビ (Erysiphe graminis hordei) 小麦 うどん粉病 パンコムギ・ウドンコカビ (Erysiphe graminis tritici) 米 稲熱病 イネ・イモチ菌 大麦 斑点病 コックリオボルス・サチブム (Cocchliobolus sativum) 豆 さび病 ウロミセス・アペンディクラツス (Uromyces appendiculatus:サビキン類プクキニア科) 小麦 さび病 パンコムギ・プクキニア (Puccinia graminis tritici) 大麦 さび病 オオムギ・プクキニア (Puccinia graminis hordei) トマト 灰色かび病 灰色ボトリチス (Botrytis cinerea) キュウリ 灰色かび病 灰色ボトリチス ブドウ 灰色かび病 灰色ボトリチス ブドウ うどん粉病 ウンシヌラ・ネカトル (Uncinulla necator) 追加例例1 :20℃における魚油によるパンオオムギ・ウドンコカビ(Erysiphe grami nis f.sp.hordeit)に対する大麦の保護。 三枚の葉を持つ苗に魚油のアセトン溶液(1%、重量/容量)を噴霧し、噴霧 1日後に接種し、接種10日後に評価した。結果を次の表に示す。 例2:スフェロテカ・フリギネアに対する、魚油によるキュウリの保護、畑(イ スラエル)で1シーズンにつき3回の噴霧。 魚油に0.05%のエマルゲータ(emulgator)(重量/重量)を混ぜ、その後 水を加え、魚油0.5あるいは1%水(重量/容量)を得た。これ を苗に1週間隔で3回噴霧した。最後の噴霧の5日後に測定した。結果を次表に 示す。 例3:キュウリ・ニセツユカビに対する、20℃における魚油によるキュウリの 保護。 例4:キュウリ・ニセツユカビに対する魚油によるキュウリの保護、畑(イスラ エル)で3回噴霧。 魚油に0.05%のエマルゲータ(emulgator)(重量/重量)を混ぜ、その後 水を加え、魚油0.5あるいは1%水(重量/容量)を得た。これを苗に1週間 隔で3回噴霧した。最後の噴霧の5日後に測定した。結果を次表に示す。 処置 例5:灰色ボトリチスに対する魚油によるキュウリの保護。 第一葉段階にある苗に魚油ホモジェネートを噴霧し、3日後に灰色ボトリチス を接種した。接種10日後に、感染によって枯れた苗のパーセンテージを測定し た。結果を次表に示す。 本発明は、限られた数の実施例に関して説明されたが、本発明について多くの 変形、改良及び他の適用が行なわれ得ることは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ, VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.菌類種属ウドンコカビによるうどんこ病に対して穀類を守る方法であって、 穀類の種あるいは葉またはその根元に、植物毒性が無い魚油を、植物毒性を生じ ることなく、穀類を真菌ウドンコカビによる感染から守るのに十分な量だけ適用 する、魚油を用いた植物保護方法。 2.前記魚油が、タラ、ハドック、カペリン、スミイカ、メルルーサ、サメ、カ レイ、メンハーデン、イワシ、ニシン、ポラック、イカ、鯖、砂ウナギ、カタク チイワシ、鮭及びゲイドイドからなるグループから選択される魚から得られる請 求項1に記載の方法。 3.スフェロテカ・フリギネア及びチコリ・ウドンコカビからなるグループから 選択される少なくとも一つの菌類の種属が原因で起こるうどんこ病に対してウリ 類を守る方法であって、ウリ類の種あるいは葉またはその根元に、植物毒性が無 い魚油を、植物毒性を生じることなく、ウリ類を真菌核菌類ウドンコカビによる 感染から守るのに十分な量だけ適用する、魚油を用いた植物保護方法。 4.前記魚油が、タラ、ハドック、カペリン、スミイカ、メルルーサ、サメ、カ レイ、メンハーデン、イワシ、ニシン、ポラック、イカ、鯖、砂ウナギ、カタク チイワシ、鮭及びゲイドイドからなるグループから選択される魚から得られる請 求項3に記載の方法。 5.菌類種属ウンシヌラによるうどんこ病に対してブドウを守る方法で あって、ブドウの種あるいは葉またはその根元に、植物毒性が無い魚油を、植物 毒性を生じることなく、ブドウを真菌ウンシヌラによる感染から守るのに十分な 量だけ適用する、魚油を用いた植物保護方法。 6.前記魚油が、タラ、ハドック、カペリン、スミイカ、メルルーサ、サメ、カ レイ、メンハーデン、イワシ、ニシン、ポラック、イカ、鯖、砂ウナギ、カタク チイワシ、鮭及びゲイドイドからなるグループから選択される魚から得られる請 求項5に記載の方法。 7.菌類種属ニセツユカビによるべと病に対してウリ類を守る方法であって、ウ リ類の種あるいは葉またはその根元に、植物毒性が無い魚油を、植物毒性を生じ ることなく、ウリ類を真菌ニセツユカビによる感染から守るのに十分な量だけ適 用する、魚油を用いた植物保護方法。 8.前記魚油が、タラ、ハドック、カペリン、スミイカ、メルルーサ、サメ、カ レイ、メンハーデン、イワシ、ニシン、ポラック、イカ、鯖、砂ウナギ、カタク チイワシ、鮭及びゲイドイドからなるグループから選択される魚から得られる請 求項7に記載の方法。 9.菌類種属ツユカビによるべと病に対して十字花を守る方法であって、十字花 の種あるいは葉またはその根元に、植物毒性が無い魚油を、植物毒性を生じるこ となく、十字花を真菌ツユカビによる感染から守るのに十分な量だけ適用する、 魚油を用いた植物保護方法。 10.前記魚油が、タラ、ハドック、カペリン、スミイカ、メルルーサ、サメ、 カレイ、メンハーデン、イワシ、ニシン、ポラック、イカ、鯖、 砂ウナギ、カタクチイワシ、鮭及びゲイドイドからなるグループから選択される 魚から得られる請求項9に記載の方法。 11.菌類種属タンジクツユカビによるべと病に対してブドウを守る方法であっ て、ブドウの種あるいは葉またはその根元に、植物毒性が無い魚油を、植物毒性 を生じることなく、ブドウを真菌タンジクツユカビによる感染から守るのに十分 な量だけ適用する、魚油を用いた植物保護方法。 12.前記魚油が、タラ、ハドック、カペリン、スミイカ、メルルーサ、サメ、 カレイ、メンハーデン、イワシ、ニシン、ポラック、イカ、鯖、砂ウナギ、カタ クチイワシ、鮭及びゲイドイドからなるグループから選択される魚から得られる 請求項11に記載の方法。 13.菌類種属灰色ボトリチスによる灰色かび病に対してキュウリを守る方法で あって、キュウリの種あるいは葉またはその根元に、植物毒性が無い魚油を、植 物毒性を生じることなく、キュウリを真菌灰色ボトリチスによる感染から守るの に十分な量だけ適用する、魚油を用いた植物保護方法。 14.前記魚油が、タラ、ハドック、カペリン、スミイカ、メルルーサ、サメ、 カレイ、メンハーデン、イワシ、ニシン、ポラック、イカ、鯖、砂ウナギ、カタ クチイワシ、鮭及びゲイドイドからなるグループから選択される魚から得られる 請求項13に記載の方法。 15.菌類種属灰色ボトリチスによる灰色かび病に対してキュウリを守 る方法であって、キュウリの種あるいは葉またはその根元に、植物毒性が無い魚 油を、植物毒性を生じることなく、キュウリを真菌灰色ボトリチスによる感染か ら守るのに十分な量だけ適用する、魚油を用いた植物保護方法。 16.前記魚油が、タラ、ハドック、カペリン、スミイカ、メルルーサ、サメ、 カレイ、メンハーデン、イワシ、ニシン、ポラック、イカ、鯖、砂ウナギ、カタ クチイワシ、鮭及びゲイドイドからなるグループから選択される魚から得られる 請求項15に記載の方法。
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