JP2000515004A - チーズバットからホエーを排出するための濾過装置 - Google Patents
チーズバットからホエーを排出するための濾過装置Info
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Abstract
(57)【要約】
ホエー用の出口と出口に配置された実質上円形の濾過ディスク(3)とを備える、チーズバットからホエーを排出するための濾過装置。この濾過ディスク(3)は、チーズバットの壁(2)に前記壁に対して直角に延びる回転軸(7)の周りに回転可能に配置され、かつ濾過ディスク(3)を回転させるためのモータに連結されている。
Description
【発明の詳細な説明】
チーズバットからホエーを排出するための濾過装置
技術分野
本発明は、ホエー用の出口と前記出口に配置された濾過器とを備えた、チーズ
バットからホエーを排出するための濾過装置に関する。
背景技術
軟質、半硬質および硬質タイプのチーズ用のチーズ塊の調製は、主として閉じ
たチーズバット内で行われる。垂直チーズバットならびに水平チーズバットがあ
り、どちらのタイプもチーズ塊の調製中にチーズミルクを処理することができる
攪拌手段および切断手段を装備している。例えば、DK−PS No.1463
11は垂直タイプのチーズバットを開示している。このチーズバットは使用中、
酵素と酸、酸のみあるいは混合凝固剤によって凝固するミルクで満たされている
。次いで、カードは、第一の回転方向に回転させられる攪拌手段および切断手段
のセットを担持する回転可能に配置されたフレームによって小さい片、好ましく
は小さい立方体に切断される。その結果、ホエーはチーズ塊から容易に分離され
排出される。切断後、カードは反対の回転方向に回転しているフレームによって
攪拌され、任意選択で同時に全部または一部の攪拌期間中カードが加熱される。
その結果、追加のホエーがチーズ塊から分離され、前記チーズ塊が同時に硬くな
る。
さまざまなタイプのチーズはそれぞれの製造手順を必要とする。加熱、攪拌、
および例えばレンネットの追加の後、ミルクは例えば約30分間放置される。こ
の期間中、チーズミルクは凝固し、その後切断手段が開始され、カードが一般に
5分から10分間の切断期間でカード片に切断される。次いで、攪拌が開始され
、約10分間の攪拌後、攪拌手段は停止し、カード片がホエー中に沈殿する。ホ
エーに対するカード粒の比はホエー約9部に対してカード粒約1部である。沈殿
期間はカード片中の脂肪分に依存するが、一般に30秒から100秒続く。その
後ホエーの最初の排出が開始される。この排出は、ホエー中に降ろされている濾
過器をもつ吸引パイプか、あるいはホエーを排出すべきレベルでチーズバットの
側部に配置された常置管
中に開いている弁によって行われている従来技術による。ホエーの排出はできる
だけ迅速に、一般に3分から6分以内で行われなければならず、この期間中、ホ
エーの20〜30%が排出される。ホエーの排出後、沈殿したカード片の切断が
30〜60秒間行われる。切断する前の前記カード片は密着し、大きな塊を形成
する。切断が終了すると、再び攪拌が開始され、この攪拌は一般に加熱または処
理温水の追加と同時に行われる。攪拌が約10分後に終了した時、攪拌手段を停
止しカード片を沈殿させる。この沈殿期間の終了後、ホエーの第二の排出を開始
することができる。第二の排出は第一の排出と同様に行われ、一般に同じ量のホ
エーが同様に排出される。次いで、カード片の簡単な切断が30〜60秒間行わ
れる。得られたチーズ塊は攪拌され、その最終排出が前記攪拌と同時に開始され
る。
特に低脂肪チーズに関連して、ホエーの第二の排出後、チーズバット内に塊が
形成される高い危険性がある。これらの塊はバットを空にした後で手作業で除去
しなければならない。得られる収量および対応する損失はバットのタイプに応じ
て変化する。最大の損失はカード粉であり、このカード粉は、ホエーとともにバ
ットを出る非常に小さいカード粒子であり、かつ切断
手段および攪拌手段から生じる。特にホエーの排出が終了し、切断を開殆し、そ
の後攪拌を開始した後、カード粉が現れ、これらの粉は攪拌と同時に行われるホ
エーの排出によって回避できたであろう。また排出期間を約20分間に延長する
こともでき、これにより塊の形成も妨げるであろう。
チーズバットのほとんどすべての供給者はホエー用の連続排出システムの開発
を試みている。当業界で使用できるシステムはこれまで開発されていない。関連
する問題は、例えば出口に関連する濾過器がカード粒によって詰まること、ある
いはあまりに多くの追加のカード粉により収量が低下することである。他の問題
は、チーズバットからのホエーの排出に非常に長い時間がかかることである。
発明の簡単な説明
したがって本発明の目的は、チーズバットからのホエーの排出と関連して使用
され、かつ前記排出を攪拌および切断手段の回転と同時に行うことができる濾過
装置を提供することである。
本発明による濾過装置は、濾過器がチーズバットの壁中に前記壁に対して垂直
な回転軸の周りに回転可能に配置された実質
上円形の濾過ディスクであること、および濾過ディスクが前記濾過ディスタを回
転させるためのモータに連結されていることである。回転できる濾過ディスクの
回転速度は、該当のチーズ塊のタイプに応じて最適な条件が得られるように変化
させることができる。カード片の硬さは脂肪成分に依存し、低脂肪成分は重く硬
いカード粒を生じ、高脂肪分は軽くかなり緩く結合したカード粒を生じる。回転
する濾過ディスクは、カード粒が前記濾過ディスク上に永久に粘着せず、回転運
動の結果として離れるように必要な流れを保証する。さらに常にきれいな濾過デ
ィスクを保証するために、ホエーの排出は所定の長いまたは短い間隔を置いて停
止させることができる。その結果、濾過ディスクは、攪拌手段が攪拌手順中に前
記濾過ディスクの表面の近くを通過することによって濾過ディスクに粘着しうる
カード片が除去されるように洗浄される。
濾過ディスクは、モータに駆動可能に連結された中央に配置されたシャフトに
取り付けられることが特に有利である。
ミルクが満たされ、ホエーの最初の排出までの間、バットの内容物が濾過ディ
スクの後ろの前記濾過装置に入らないように濾過装置を閉塞し、密封することが
できなければならない。こ
れは、本発明によれば、濾過ディスクを円筒形ハウジングの端部に配置すること
によって得られる。このハウジングは変位可能に配置されたピストンを含み、前
記ピストンが前記濾過ディスクに衝合する前進位置に位置する時の濾過ディスク
からのホエーの流出を密封閉止する。ホエーの排出が開始された時、ピストンは
濾過ディスクから除かれ、そこから円筒形ハウジングの内部に通過できるように
なる。
本発明によれば、ピストンは円筒形ハウジング内に突出するいくつかのピスト
ンロッドを介して駆動モータによって駆動され、前記ピストンロッドは濾過ディ
スクの回転軸の周りに配置され、かつ円筒形ハウジングの外側で固く相互連結さ
れる。ピストンの得られる制御は非常に効率的である。
本発明によれば、濾過装置は、常にホエーの表面よりも下にあるチーズバット
内のレベルに配置され、これによりチーズ塊が空気と接触しなくなる。
本発明によれば、円筒形ハウジングを空にすることなく出口管を空にすること
ができるように、前記出口管がホエーをそこからさらに輸送するためにハウジン
グの最上部領域に連結されていることが特に好ましい。その結果、空気がチーズ
塊中に入
らないことがさらに保証される。ピストンが後退する前に、円筒形ハウジングが
流体で満たされているように注意しなければならない。
最後に、ピストンは、本発明によれば、使用中適切な振動数で往復運動するよ
うになされ、その結果回転する濾過ディスクの後ろ側に脈動流が生じる。前記脈
動流はカード片を押して前記濾過ディスクから離すのを助ける。
図面の簡単な説明
本発明について以下で添付の図面を参照しながらより詳細に説明する。図面は
、わかりやすいように各部が切断されている、本発明の好ましい実施形態の概略
斜視図である。前記実施形態はその一部のみが見えるチーズバットの側部に取り
付けられる。
本発明を実施するための最良の形態
図面に示される濾過装置は、全体的な参照番号1で示され、チーズバットの側
壁2に取り付けられている。濾過装置は適切な数の穿孔4が設けられた回転可能
な濾過ディスク3を備える。濾過ディスクは、側壁2に対して、周縁部に沿って
フランジ5
に係合することによってその内側に配置されている。フランジ5はチーズバット
の側壁に固く連結され、濾過ディスク3の周縁部と側壁2の内側との間の空間を
密封充填している。フランジ5は円筒形ハウジング6に密封連結され、このハウ
ジング6はチーズバットの側壁2の外側でそこから濾過ディスク3の回転軸7に
同軸に延びている。濾過ディスク3は円筒形ハウジング6の底部を形成し、ハウ
ジング6はさらに反対側の端部で閉じられる。
濾過ディスク3は二つのワッシャ8および9によって駆動シャフト10に固着
されている。駆動シャフトは円筒形ハウジング6中に同軸に延び、前記ハウジン
グ外のギヤボックス12を介して駆動モータ11に連結されている。空気圧シリ
ンダ13がギヤボックス12の側部に固着され、前記側部は円筒形ハウジング6
に対向する。この空気圧シリンダ13は、濾過ディスク3の回転軸7に対して直
角に延びる駆動フランジ14に動作可能に連結される。駆動フランジ14は、空
気圧シリンダ13によって回転軸7に沿って往復運動するようになされている。
駆動フランジ14は、回転軸7に対して平行な円筒形ハウジング6の内側に延び
、かつ回転軸7の周りに均一に分配されたい
くつかのピストンロッド25、26に固く連結されている。円筒形ハウジング6
の内側で、ピストンロッド25および26は、円周に沿って密封リング16を担
持するピストン15に固く連結される。ピストン15は、空気圧シリンダ13に
よって前方に変位して、濾過ディスク3の内側に対して密封衝合し、それにより
流体がチーズバット内の濾過ディスク3の穿孔4からハヴジング6の内側に通過
するの妨害する。
出口管17は、流体を円筒形ハウジング6から輸送するために前記円筒形ハウ
ジング6の最上部に連結されている。
濾過装置1を使用することにより必要に応じてチーズバットから流体を排出す
ることができる。流体を排出すべき時間まで、ピストン15は濾過ディスク1に
対して密封衝合した状態に保持される。チーズバットからの流体の排出が必要な
時、ピストン15は濾過ディスクから引き離され、円筒形ハウジング6内の出口
管17の開口の後ろの領域内に入り、一方濾過ディスク3は同時に例えば矢印1
8の方向に回転させられる。必要な場合、ピストン15は、濾過ディスク3から
遠く離れた前記後退位置に適切な振動数で、例えば双頭矢印19の方向に往復運
動するようにさせることができる。
チーズバットからの流体の排出を中断する必要がある時は、濾過ディスク3の
回転を停止するのと同時に、ピストン15を再び前方に押して濾過ディスク3に
衝合させる。
以上、本発明について好ましい実施形態に関して説明した。
本発明の範囲を逸脱することなく多数の修正を実施することができる。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
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Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.ホエー用の出口およびその出口に配置された濾過器(3)を備えた、チーズ バットからホエーを排出するための濾過装置(1)であって、前記濾過器(3) が、チーズバットの壁(2)中に前記壁に対して直角に延びる回転軸(7)の周 りに回転可能に配置された実質上円形の濾過ディスクであること、および濾過デ ィスク(3)が前記濾過ディスク(3)を回転させるためのモータに連結される ことを特徴とする濾過装置。 2.濾過ディスク(3)が、モータ(11)に駆動可能に連結された中央に配置 されたシャフト(10)に取り付けられることを特徴とする請求の範囲第1項に 記載の濾過装置。 3.濾過ディスク(3)が前記濾過ディスク(3)に衝合する前進位置にある時 に濾過ディスク(3)からのホエーの流出を密封閉止する変位可能に配置された ピストン(15)を含む円筒形ハウジング(6)の端部に配置されたことを特徴 とする請求の範囲第1項または第2項に記載の濾過装置。 4.ピストン(15)が、円筒形ハウジング(6)内に突出するいくつかのピス トンロッド(25、26)を介して駆動モー タ(13)によって駆動され、前記ピストンロッド(25、26)が濾過ディス ク(3)の回転軸(7)の周りに配置され、かつ円筒形ハウジング(6)の外側 で固く相互連結されることを特徴とする請求の範囲第3項に記載の濾過装置。 5.常にホエーの表面よりも下にあるチーズバット内のレベルに配置されている ことを特徴とする請求の範囲第1項、第2項、第3項、または第4項に記載の濾 過装置。 6.出口管(17)がホエーをそこからさらに輸送するために円筒形ハウジング (6)の最上部領域に連結されていることを特徴とする請求の範囲第3項、第4 項、または第5項に記載の濾過装置。 7.ピストン(15)が使用中適切な振動数で往復運動するようになされている ことを特徴とする請求の範囲第3項から第6項のいずれか一項または複数の項に 記載の濾過装置。
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