JP2000512916A - 往復式ツールホルダアセンブリ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 内部に取り付けられたカッティングツールの実質的に直線状の移動を提供し得る往復式ツールポストアセンブリが開示される。装置は、アセンブリの往復運動を提供し、１対のコイルアームが取り付けられる、長手方向軸を有するボイスコイルアセンブリを含む。アセンブリはさらに、１対のレバーアームを有し、レバーアームは各々、対応するコイルアームとドローバーとの間に回動可能に取り付けられている。さらに１対の支点部材が、アセンブリのベースに取り付けられており、対応するレバーアームに係合することにより、各々のレバーアームがその回りを回動し得る支点を提供する。ドローバーの一端は、ガイド部材により実質的に軸方向に移動するようにガイドされるツールサポートに取り付けられている。その結果、カッティングツールがツールサポートに取り付けられると、ボイスコイルの移動により、カッティングツールがベースに対して実質的に軸方向に往復する。

Description

【発明の詳細な説明】 往復式ツールホルダアセンブリ 発明の背景 本発明は、概して往復式ツールホルダアセンブリに関する。本発明は、特に、 その内部に位置づけられ得るカッティングツールの実質的に軸方向の移動を提供 するツールホルダアセンブリに関する。 様々な分野において、高速でワークピースと係合しワークピースから解放され るようにカッティングツールを往復させることが望まれている。このような分野 の１つは、光学、特に、検眼および眼科学の分野であり、これらの分野において 、コンタクトレンズなどのワークピース上の非球面表面を切断することがしばし ば望まれる。人の多くの視力に関する欠陥が、少なくとも１つの、しばしば１を 越える非球面表面を有する矯正レンズにより矯正され得る。このような視力に関 する欠陥に適したレンズを形成するために、カッティングツールを精密に軸方向 に往復させることが必要である。 カッティングツールをワークピースに係合させ且つワークピースから解放する ように迅速に往復させる多くの従来技術のカッティングツールアセンブリが提案 されている。例えば、米国特許第４，２０３，０６２号は、フレキシブルなダイ アフラムに取り付けられて電磁ボイスコイルにより駆動される、ツールホルダ内 で迅速に往復するカッティングツールを記載している。同様に、米国特許第５， １５２，２０２号は、一端がベースに回動可能に取り付けられ他端が可動アーマ チャに連結されたアームに取り付けられた、リニアモータにより迅速に往復する カッティングツールを記載している。これおよび他の従来技術を注意深く調べる と、従来の往復式ツールポストアセンブリは産業のニーズに完全に取り組んでい ないという結論に容易に達する。 発明の要旨 上記を鑑みると、高速でカッティングツールを往復させる往復式ツールホルダ アセンブリを提供することが望まれる。より特定すると、取り付けられ得るカッ ティングツールの実質的に直線状且つ高速の移動を提供し得る往復式ツールホル ダアセンブリを提供することが望まれる。さらに、軸方向往復の量を調整する手 段を有する往復式ツールホルダアセンブリを提供することが望まれる。さらに、 カッティングツールの往復が容易に制御され得る往復式ツールホルダアセンブリ を提供することが望まれる。これらおよび当業者にとって明らかになる他の目的 を達成するために、本発明は、取り付けられ得るカッティングツールの実質的に 直線状の移動を提供することが主に意図された往復式ツールホルダアセンブリを 提供する。ツールホルダアセンブリの往復作用は、コイルボディと、コイルボデ ィの少なくとも一部分を取り囲む複数の巻線と、コイルボティに対して近位側に 位置する少なくとも１つの極片とを含み、コイルボディ軸を横断する磁界を提供 するボイスコイルアセンブリによって提供される。コイルボディは、第１および 第２の端部間に長手方向に延びる軸を有し、コイルボディの第１の端部に近接す るコイル軸の概して互いに対向する側でコイルボディに取り付けられた１対のコ ルアームを有する。アセンブリはさらに、１対のレバーアームを含み、各レバー アームは、第１の端部と、第２の端部と、それらの間に延びる軸とを有する。各 レバーアームの第１の端部は、第１の回動可能取付具により対応するコイルアー ムに回動可能に取り付けられ、各レバーアームの軸がコイルボディ軸を実質的に 横断するように延びる。１対の支点部材がアセンブリのベースに取り付けられて おり、第１および第２の端部の中間において、対応する連接するレバーアームに 係合する。それにより、その回りの各レバーアームが回動し得る支点が提供され う。各レバーアームの第２の端部は、第２の回動可能取付具により、細長いドロ ーバーに回動可能に取り付けられている。ドローバーは、２つの端部と長手方向 軸とを有し、ドローバー軸はコイルボティ軸に概して平行に整合されている。コ イルボディに対して遠位側の、ドローバーの端部は、ツールサポートに取り付け られている。ツールサポートは、好適には、カッティングツールを受け取るよう に寸法および構成が決定されている。ツールサポートは、アセンブリのベースに 取り付けられたガイド部材に取り付けられている。カッティングツールは、好適 にはドローバー軸と概して同軸状である軸を有し、コイルボディの遠位側におい て、ツールサポートに取り付けられツールサポートから延びている。それにより 、 コイル巻線に交流電流を供給することが、カッティングツールの実質的に直線状 の軸方向移動を引き起こす結果となる。 図面の簡単な説明 本発明の装置の１つの特定の好適な実施形態を添付の図面に示す。 図１は、本発明の好適な実施形態のツールアセンブリの平面図である。 図２は、図１のツールホルダアセンブリの、上ベース部を除去した状態の平面 図である。 図３は、図１の装置の側面図である。 図４は、図１の装置の前面図である。 図５は、図３の装置の、部分的に５−５線に沿った断面を示す前面図である。 詳細な説明 本発明の往復式ツールホルダアセンブリ１０の好適な実施形態を図１〜図５に 示す。図面のいくつかの図において、同様の参照符号は同様の部分を示す。アセ ンブリの往復作用は概して、適切には、概して矩形の断面を有するコイルボティ １４を含む従来のボイスコイル１２により提供される。コイルボティ１４は、適 切にはアルミニウム合金または鉄などの金属部材により形成され得る。コイルボ ティ１４は、第１の端部１６、第２の端部１８、その間に延びる長手方向の第１ の軸１９、およびそれぞれ概して第１および第２の端部１６および１８間に延び る概して互いに対向する２つの側壁２０および２２を含む。好適には、コイルボ ティ１４には絶縁性材料、適切には、温度抵抗の高いエポキシ材料およびグラス ファイバ飽和テープなどの従来のファイバ樹脂または当該分野で周知の他の材料 がコーティングされている。複数の巻線２４は、少なくともコイルボティ１４の 一部分を取り囲み、好適には、例えば長いアルミニウムワイヤなどの適切に導電 性を有する材料の複数の層を含む。好適には、巻線２４の各層は、適切に、適し た絶縁性材料の層でコーティングされている。好適にはピース２６、２８、３０ 、３２および３４などの複数の極片であるが、少なくとも１つの極片２６がコイ ルボディに近接して位置づけられることにより、コイル巻線を横断する磁界を供 給する。図３に示すように、極片の好適な方向付けは、適切には冷圧延鋼により 形成された３つの磁化プレート２６、２８および３０を、互いに間隔をあけた状 態 で、且つコイルボティ１４に隣接してコイルボディ１４に実質的に平行な関係に 位置づけることを含む。さらに、適切には、ネオジム、鉄、および／またはボロ ンまたは適切な磁気特性を有する他の材料などの希土類元素により形成された２ つのバー磁石３２および３４が、それぞれ極片２６、２８および３０の間に介在 している。各極片は、北および南の極端部の極性を与えられ、好適には、各極片 ２６、２８、３０、３２および３４のそれぞれの北および南の極が互いに隣接す るように、互いに反発する方位に向けられる。この配置は、コイル巻線に実質的 に直交する磁界を生成する。従って、交流電流がコイル巻線２４に導入されると 、ボイスコイル１２は、コイル巻線２４を通過する交流電流の大きさに比例する 、軸方向の双方向力を提供する。 １対のコイルアーム３６および３８は、互いに間隔をあけられ、コイルボディ 軸１９の概して互いに対向する側において、実質的に互いに平行にコイルボディ の第１の端部１６に取り付けられている。１対のレバーアーム４０および４２は 、それぞれが、第１の端部４４および４６と第２の端部４８および５０とを有し 、鋼または当該分野で公知の適切に剛性の材料などの剛性材料により形成されて いる。各レバーアーム４０および４2は、アームの長手方向に延びる中心軸を有 する。図示するように、各レバーアームの第１の端部４４および４６は、各レバ ーアーム４０および４２の軸がコイル軸１９を概して横断する方向に延びるよう に、第１の回動可能取付具により、対応するコイルアーム３６および３８に回動 可能に取り付けられている。 各レバーアームの第１の端部４４および４６の、対応するコイルアーム３６お よび３８に対する第１の回動可能取付具の好適な構築は、ばね鋼パネルなどの概 して剛性且つ弾性の材料の部材またはアーム湾曲部材５２および５４を、各コイ ルアーム３６および３８の、コイルボディ１４に対して遠位側に取り付けること を含む。このような湾曲部材５２および５４は好適には、各レバーアーム４０お よび４２を対応するコイルアーム湾曲部材５２および５４に取り付け得る締結具 を受け取るように形成された開口部を含む。コイルアーム湾曲部材５２および５ ４は、対応するコイルアーム３６および３８に取り付けられている。レバーアー ムの第１の端部４４および４６は好適には、このようなねじ切りされた締結具を 受け取るためにドリルで穴を開けられるか又は口を開けられており、それにより 、レバーアーム４０および４２を対応するアーム湾曲部材５２および５４に確実 に受け取る。各レバーアーム４０および４２の直径よりも大きい直径を有する開 口部は好適には、各コイルアーム３６および３８を通して形成され、対応するア ーム湾曲部材５２および５４に取り付けられた状態でのレバーアーム４０および ４２の回動を可能にする。言うまでもなく、当該分野で公知の他の回動可能取付 具が取り付けられ得ることが理解される。これらの取付具は、自在継手、ローラ ベアリングまたはヒンジ連結を含むがこれらに限定されない。 図１、図３および図４に示すように、ツールホルダアセンブリ１０はさらにベ ースを含み、ベースは、上部５６、下部５８、およびそれぞれが上および下ベー ス部５６および５８との少なくとも部分に延びる概して互いに対向する１対の側 壁６０および６２を有する。概して６４および６６で示す１対の支点部材は、ベ ースに取り付けられており、各部材がそれぞれのレバーアーム４０および４２に 係合して、それによりレバーアーム４０および４２がその回りを回動し得る支点 を提供するように位置づけられている。図２および図５に示す好適な実施形態に おいて、各支点部材は、その全体を通して形成された開口部を有する支点湾曲部 材６８および７０を含む。開口部の直径は、対応するレバーアームの直径よりも 大きいが、好適には遊びがない状態で適合するようになっており、例えばそれら の直径の差は０．００２インチである。このような湾曲部材６８および７０は、 適切には、従来のばね鋼パネルなどの概して弾性且つ剛性な材料により形成され ており、適切には約０．０２インチの厚みを有する。各支点湾曲部材６８および ７０は好適には、対応する支点ブロック７２および７４に取り付けられている。 支点ブロック７２および７４は、ベースに、適切には上ベース部５６と下ベース 部５８のうちの少なくとも一方に、好適には、上部ベース部および下部ベース部 ５６および５８の間に取り付けられている。従って、上部および下部ベース部５ ６および５８はそれぞれ、ねじなどの従来の締結具が延びて各ベース部を支点ブ ロック７２および７４に取り付け得る適切な穴を含み得る。各支点ブロック７２ および７４はそれぞれ、第１の端部７６および７８、第２の端部８０および８２ 、並びに開口部８４および８６を有する。開口部８４および８６は、内部を通る よ うに形成された軸を有する。各レバーアーム４０および４２の少なくとも一部分 は、開口部軸と概して平行に、好適には同軸状に、対応する支点ブロック開口部 ８４および８６内を延びる。支点ブロック７２および７４と対応する上部および 下部ベース部との間の取付けは、好適には、調整可能取付けを提供する。調整可 能取付けは、各支点ブロック７２および７４を、対応するレバーアーム４０およ び４２に沿って軸方向に、その間に位置づけられたドローバー８８により近く又 はドローバー８８からより遠く選択的に位置づける。このことは、適切には約１ ：１から約１０：１の調整可能な機械的利点またはレバー率を提供する。各支点 湾曲部材６８および７０は好適には、対応する支点ブロックの第２の端部８０お よび８２から間隔をあけられており、それにより、レバーアーム４０および４２ 近傍の各湾曲部材６８および７０が、従来のワッシャを間に位置づけることなど により、実質的に自由に動くことを可能にする。 本発明のツールホルダ１０の往復運動の所望量を提供するために、各レバーア ーム４０および４２は好適には、ねじ切りされたロッドにより形成される。１対 のねじ切りされた締結部材、適切には各々のねじ切りされたロッド４０および４ ２に対するロッキング取付に合わせた寸法および構造を有するナットが、ロッド ４０および４２に係合され得る。係合は、各支点湾曲部材６８および７０の互い に対向する側での、各ねじ切りされたレバーアーム４０および４２に沿った軸方 向移動を可能にする。図５の好適な実施形態に示すように、各対のねじ切りされ た締結部材９０、９２および９１、９３は、対応する支点湾曲部材を、各ねじ切 りされたレバーアーム４０および４２に沿った所定の位置に安定的に取り付ける 。このような取付を達成するために、各締結部材９２および９３は好適には、シ ョルダ、好適には概して円筒状のショルダ９４および９５を含む。ショルダ９４ および９５は、それぞれの締結部材９２および９３の一端から所定距離、適切に は各支点ブロック７２および７４の第１および第２の端部の間の距離よりも長い 距離だけ延びている。ショルダ９４および９５はさらに、各ねじ切りされたレバ ーアーム４０および４２に沿った軸方向移動のために都合よくねじ切りされ得る 。締結部材９０および９１はさらにそれぞれ、ショルダを含むが、このショルダ は適切には、ショルダ９４および９５よりも短い。その結果、互いに隣接する締 結 部材対９０、９２および９１、９３のショルダが対応する湾曲部材６８および７ ０の互いに対向する側に係合し得、固定された支点を提供する。従って、支点ブ ロック７２および７４がベースに取り付けられ、対応する支点湾曲部材６８およ び７０が固定位置でそれぞれレバーアーム４０および４２に係合した状態におい て、ボイスコイルがアクティベートされると、レバーアーム４０および４２は支 点湾曲部材６８および７０回りに、回動する。その結果、各レバーアーム４０お よび４２の互いに対向する端部が、各レバーアーム４０および４２に沿った支点 湾曲部材６８および７０の軸方向位置によって規定される機械的利点に従って、 支点湾曲部材６８および７０回りに且つ互いに反対の方向に往復する。 各レバーアームの第２の端部４８および５０は、第２の回動可能取付具により 細長いドローバー９６に回動可能に取り付けられている。ドローバー９６は２つ の端部と、概してコイル軸に平行に整合されている長手方向軸を有する。図２お よび図５に示すように、各第２の回動可能取付具は、開口部９７をドローバー軸 に対して概して法線方向に形成し、概してレバーアームの第２の端部４８および ５０とドローバー９６との間の所望の取付位置において、ドローバー９６の少な くとも一部分を介して延ばすことにより形成され得る。適切にはばね鋼パネルま たは他の概して剛性の周知の材料により形成される１対の弾性スラスト湾曲部材 ９８および１００が、レバーアームの第２の端部４８および５０に取り付けられ ており、ドローバー９６の互いに対向する側部に適切に取り付けられている。明 らかに、多くの他のタイプの回動可能取付具が均等な容易性で取り付けられ得る 。 ドローバーの、コイルボディ１４に対して遠位側の端部１０２は、概して１０ ４で示すツールサポートに取り付けられており、好適にはドローバー軸と概して 同軸状に取り付けられている。ツールサポート１０４はカッティングツール１０ ６を保持するために適切に構成されている。ツールサポート１０４は、概して１ ０７で示すガイド構造に取り付けられている。それにより、ツールサポート１０ ４がドローバー軸に概して平行に往復運動し、同時にドローバー軸を横断する動 きを抑制することを可能にする。図２に示す好適な実施形態において、ガイド構 造１０７は、少なくとも１つの湾曲部材１０８または１１０を含む。これらは好 適には、ツールサポート１０４によって間隔をあけられ且つ互いに平行な１対の 前および後湾曲部材１０８および１１０である。これにより、ツールサポート１ ０４の実質的に軸方向の往復運動が提供される。前および後湾曲部材１０８およ び１１０は、ベースに取り付けられており、好適には、ドローバー軸に対して実 質的に法線方向に、側壁部６０および６２間に取り付けられている。湾曲部材１ ０８および１１０は、ばね鋼パネルなどの弾性材料により形成されており、適切 には、約０．０４インチの厚みを有し得る。ツールサポートの軸方向の所望の動 きを提供し得るガイド構造１０７の別の構造、例えば、ボールベアリングまたは 他の軸方向ガイドが、均等な容易性で用いられ得ることが当業者には理解される 。カッティングツール１０６は、適切にはサポート１０４内で、ねじ切りされた クランプ１１１および１１３などによりクランプすることによりツールサポート １０４に取り付けられている。カッティングツール１０６は好適には、ドローバ ー軸と概して平行または同軸状に取り付けられ、カッティングツール１０６の少 なくとも一部分は、前湾曲部材１０８を介して形成された開口部１１２内を延び ている。カッティングツール１０６は、ツールサポート１０４から遠位側にカッ ティングエッジ１１４を有する。カッティングエッジ１１４は適切には、工業用 ダイヤモンドまたは他の切断に適した実質的に硬い材料を含む。 上述した往復式ツールホルダアセンブリの構造により、本発明がカッティング ツールを実質的に軸方向に往復させる装置を提供することが理解され得る。コイ ル巻線２４に交流電流を導入することにより、コイルボディ１４が制御された様 式で、適切には導入された電流量に比例して振動する。コイルボディ１４の、コ イル軸方向の双方向移動により生成される力は、レバーアーム４０および４２の 第１の端部４４および４６と対応するコイルアーム３６および３８との回動可能 取付を介してレバーアーム４０および４２に伝達される。従って、各レバーアー ムの第１の端部４４および４６は、対応するコイルアーム３６および３８の往復 運動に応じて移動し、各レバーアーム４０および４２はそれぞれの支点部材６４ および６６回りを回動する。その結果、各レバーアームの第２の端部４８および ５０とドローバー９６との間の回動可能取付により、ドローバーがコイルアーム ３６および３８の逆方向に移動する。従って、各レバーアーム４０および４２の 回動移動は、ドローバー９６とツールサポート１０４との、概してコイルボティ 軸１９に平行な往復移動に影響を与える。その結果、カッティングツール１０６ をツールサポート１０４に取り付けることは、コイルボディ軸１９に概して平行 な方向にカッティングツールを移動させることになる。支点湾曲部材６８および ７０の、レバーアーム４０および４２に沿った軸方向位置を適切に調整すること により、レバーアーム４０および４２の機械的利点が適切に増減し得る。好適な 実施形態に関して述べたように、このような調整は、締結部材９０、９２および ９１、９３をそれぞれのねじ切りされたレバーロッド４０および４２に沿って軸 方向に移動させ且つこれらの締結具を所望の位置において対応する支点湾曲部材 ６８および７０にクランプすることにより都合よく達成され得る。 本発明のツールホルダアセンブリ１０は、ボイスコイルの移動とは逆の方向に 移動し、従って、ボイスコイル１２の移動力を相殺することが理解される。ボイ スコイル１２の軸方向且つ双方向力により引き起こされるコイルアームの移動は 、逆方向にドローバー９６に伝達され、さらにカッティングツール１０６に伝達 される。従って、振動は実質的に起こらず、さらなるカウンタバランスは不要で ある。このような構成は、カッティングツール１０６の往復運動を生成するため にボイスコイル１２に導入される実質的に全ての力を効率的に利用する。 本装置の軸方向ツール移動は典型的には、休止位置から両方向に約０．３０ｍ ｍの範囲である。言うまでもなく、前および後湾曲部材１０８および１１０の剛 性を変化させること、回動可能取付具の堅さを変化させること、およびレバーア ーム４０および４２に沿った支点湾曲部材６８および７０の位置を調整すること により、ツールサポート１０４の移動量は適切に増減され得る。 上記は本発明の装置および方法の特定の実施形態について述べたが、上記記載 および説明は本発明の原理を示すのみであり本発明を限定するとは考えられない ことが理解されるべきである。従って、本発明の範囲内で、本発明の多くの変更 および改変が当業者には容易に考えられる。本発明の範囲は、添付の請求の範囲 のみによって限定される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＵ，ＢＡ，ＢＢ ，ＢＧ，ＢＲ，ＣＡ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＥＥ，ＧＥ， ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＬＣ，ＬＫ，Ｌ Ｒ，ＬＴ，ＬＶ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ ，ＰＬ，ＲＯ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ， ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．内部に位置するカッティングツールの実質的に軸方向の移動を提供するよ うに主に意図された往復式ツールホルダアセンブリであって、該ツールホルダア センブリが、 上部と、下部と、該上部および該下部との間に延びる概して互いに対向する１ 対の側壁とを有するベースと、 該ベースに取り付けられ、コイルボディと、該コイルボディの少なくとも一部 分を取り囲む複数の巻線と、該コイルボティに対して近位側に位置する少なくと も１つの極片とを含むボイスコイルアセンブリであって、該コイルボディが、第 １の端部と、第２の端部と、該コイルボディの該第１の端部と該第２の端部との 間に延びる軸とを有し、該コイルボディの該軸を実質的に横断する磁界が提供さ れる、ボイスコイルアセンブリと、 該コイルの該軸の概して互いに対向する側において、該コイルボディの該第１ の端部の近位側において該コイルボディに取り付けられた１対のコイルアームと 、 各々が第１の端部と、第２の端部と、該第１の端部と該第２の端部との間に延 びる軸とを有する１対のレバーアームであって、該第１の端部が、第１の回動可 能取付具により対応する該コイルアームに回動可能に取り付けられ、該レバーア ームの各々の該軸が該コイルボディの該軸を実質的に横断するように延びる、１ 対のレバーアームと、 該ベースに取り付けられた１対の支点部材であって、該支点部材が、該レバー アームの各々に隣接して位置づけられて、該レバーアームの該第１の端部と該第 ２の端部との中間において対応する該レバーアームに係合し、該レバーアームの 各々がその回りを回動し得る支点を提供する、１対の支点部材と、 ２つの端部と長手方向軸とを有する細長いドローバーであって、該ドローバー が第２の回動可能取付具により該レバーアームの各々の該第２の端部に回動可能 に取り付けられ、該ドローバーの該軸が該コイルボディの該軸に概して平行に整 合されている、ドローバーと、 該コイルボディの遠位側において、該ドローバーの該端部に取り付けられたツ ールサポートと、 該ツールサポートと該ベースとに取り付けられたガイド構造であって、該ツー ルサポートの往復運動を可能にし同時に該ドローバーの該軸を横切る動きを抑制 する、ガイド構造と、 該ドローバーの該軸に概して整合する軸を有するカッティングツールであって 、該コイルボディの遠位側において、該ツールサポートに取り付けられ該ツール サポートから延び、それにより、該コイル巻線に交流電流が提供されて該カッテ ィングツールの実質的に直線状の軸方向の移動が引き起こされる、カッティング ツールと、 を含む、往復式ツールホルダアセンブリ。 ２．前記第１の回動可能取付具が、前記レバーアームの各々の前記第１の端部 と対応する前記コイルアームとに取り付けられた実質的に弾性の部材を含む、請 求項１に記載の往復式ツールホルダアセンブリ。 ３．前記コイルアームの各々が、内部を通るように形成された開口部を有し、 該開口部内を前記レバーアームの各々が障害なく延びる、請求項２に記載の往復 式ツールホルダアセンブリ。 ４．前記第２の回動可能取付具の各々が、前記レバーアームの各々の前記第２ の端部と前記ドローバーとに取り付けられた、実質的に弾性のスラスト部材を含 む、請求項１に記載の往復式ツールホルダアセンブリ。 ５．前記支点部材の各々が、 前記ベースに取り付けられた支点ブロックであって、該支点ブロックが、第１ の端部と、第２の端部と、直径および内部を通過するように形成された軸とを有 する開口部とを有し、対応する前記レバーアームの少なくとも一部分が対応する 該支点ブロックの該開口部内を該支点ブロックの該軸に概して平行に延びる、支 点ブロックと、 該支点ブロックの各々の、対応する前記コイルアームに対して遠位側の該第２ の端部に取り付けられた弾性支点湾曲部材であって、該支点湾曲部材が内部を通 過するように形成された開口部を有し、該支点湾曲部材が対応する該レバーアー ムに対して概して法線方向に延び、該レバーアームの各々が対応する該支点湾曲 部材の該開口部内を延びる、弾性支点湾曲部材と、 を含む、請求項１に記載の往復式ツールホルダアセンブリ。 ６．前記支点ブロックの各々が、前記ベースと前記レバーアームとに調整可能 に取り付けられることにより、対応する該レバーアームに沿った軸方向に、前記 ドローバーにより近くまたは該ドローバーからより遠く選択的に位置づけられ、 それにより、該支点ブロックを該ドローバーにより近くまたは該ドローバーから より遠く位置づけることが、前記ボイスコイルの動きにより引き起こされるカッ ティングツールの軸方向移動の量を減少および増加させる、請求項５に記載の往 復式ツールホルダアセンブリ。 ７．前記支点ブロックの各々が、前記上ベース部と前記下ベース部との間に取 り付けられる、請求項６に記載の往復式ツールホルダアセンブリ。 ８．前記レバーアームの各々が、ねじ切りされたロッドを含む、請求項５に記 載の往復式ツールホルダアセンブリ。 ９．前記ねじ切りされたロッドの各々に対するロッキング取付に合わせた寸法 および構造を有する１対のねじ切りされた締結部材をさらに有し、該締結部材対 が対応する前記支点湾曲部材と係合し、その結果、対応する該ねじ切りロッドに 対する該支点湾曲部材の各々の軸方向移動が制約される、請求項８に記載の往復 式ツールホルダアセンブリ。 １０．前記締結部材対の各々の前記締結部材の少なくとも一方が、軸と２つの 端部とを有するナットを含み、一端からショルダが延びることにより、対応する 該締結部材対の他方に対向する前記支点湾曲部材と係合する、請求項９に記載の 往復式ツールホルダアセンブリ。 １１．前記ショルダが、対応する前記支点ブロックの前記開口部の直径よりも 短い外径を有する、概して円筒状のショルダを含む、請求項１０に記載の往復式 ツールホルダアセンブリ。 １２．前記ガイド構造が後湾曲部材を含み、該後湾曲部材が、前記コイルの遠 位側で前記ベースに、該コイルボディの該軸に対して実質的に法線方向に取り付 けられ、前記ツールサポートに取り付けられ、前記ドローバーの、該コイルボデ ィに対して遠位側の端部が後部フレックスパネルに取り付けられている、請求項 １に記載の往復式ツールホルダアセンブリ。 １３．前記ガイド構造が、前記ドローバーの遠位側において前記ベースに対す る前記ツールサポートに取り付けられた前湾曲部材をさらに含み、該前湾曲部材 が、後フレックスパネルから間隔をあけて且つ該後フレックスパネルに実質的に 平行である、請求項１２に記載の往復式ツールホルダアセンブリ。 １４．前記前湾曲部材が開口部を含み、前記カッティングツールの少なくとも 一部分が該開口部内を延びる、請求項１に記載の往復式ツールホルダアセンブリ 。 １５．前記カッティングツールが、前記ツールサポートの遠位側にカッティン グエッジを含む、請求項１に記載の往復式ツールホルダアセンブリ。 １６．前記コイル巻線に近接するように位置づけられた複数の極片であって、 該極片の各々が、北および南の極端部を有し、該極片の各々の該北および南極が 、隣接する該極片の対応する北および南極端部に隣接して位置づけられ、それに より、該コイル巻線に実質的に直交する磁界が提供される、複数の極片をさらに 備えた、請求項１に記載の往復式ツールホルダアセンブリ。 １７．カッティングツールを所定の方向に往復させる方法であって、該方法が 、 １対のコイルアームを、第１および第２の端部を有する第１の軸に沿って往復 させる工程と、 該コイルアームの該第１の端部の各々にレバーアームの各々を回動可能に取り 付ける工程であって、該レバーアームが、第１の端部と、第２の端部と、該第１ および第２の端部間に延びる長手方向軸とを有し、該レバーアームの該軸が該第 １の軸を実質的に横断し、該レバーアームの各々の該第１の端部が対応する該コ イルアームの該第１の端部に回動可能に取り付けられている、工程と、 該１対のコイルアームが往復している間に、該レバーアームの各々を支点回り に回動する工程と、 ２つの端部と長手方向軸とを有する細長いドローバーに該レバーアームの該第 ２の端部を回動可能に取り付ける工程であって、該ドローバーの該軸が該第１の 軸に概して平行に整合されている、工程と、 該ドローバーにツールサポートを取り付ける工程と、 該ツールサポートを、該第１の軸に概して平行に往復運動し同時に該ドローバ ーの該軸を横断する移動を抑制するように、支持し、それにより該レバーアーム を回動可能に移動させることが、該ドローバーと該ツールサポートとの、該第１ の軸に概して平行な往復運動に影響を与える、工程と、 該ツールサポートにカッティングツールを取り付け、それにより該カッティン グツールが該第１の軸に概して平行な方向に往復する、工程と、 を含む、方法。 １８．前記往復させる工程が、 第１の端部と、第２の端部と、該第１の端部と該第２の端部との間に延びる長 手方向軸とを有するボイスコイルを設ける工程であって、該ボイスコイルが、コ イルボディと、該コイルボディの少なくとも一部分を取り囲む複数の巻線とを含 み、該コイルの該軸が前記第１の軸を規定する、工程と、 該コイルの該軸を実質的に横断する磁界を提供する工程と、 該コイル軸の概して互いに対向する側において、該コイルの該第１の端部に近 接して該コイルボディに前記コイルアーム対を取り付ける工程と、 該コイル巻線に交流電流を導入することにより、該コイルボディが該コイルの 該軸に概して平行な方向に往復することを引き起こす工程と、 をさらに含む、方法。