JP2000511537A - 黄色ブドウ球菌における毒力因子の発現の阻止 - Google Patents

黄色ブドウ球菌における毒力因子の発現の阻止

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、S.アウレウスにおけるagrの転写を阻害し、それにより、S.アウレウスにおける毒力因子の発現を阻止するペプチド、これらのペプチドを含む医薬組成物と、本発明のペプチドを用いたS.アウレウスに起因した感染又は疾患を処理又は予防する方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 黄色ブドウ球菌における毒力因子の発現の阻止 政府の権利の声明 本発明は、NIH承認番号第A1−R01−30138号の下で成された。そ れ自体、政府は、本発明における特定の権利を有する。 発明の背景 黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus;S.アウレウス)は、グラム陽性、 好気性細菌性病原体であり、他のブドウ球菌種とは、酵素凝集酵素(コアギュラ ーゼ)の生成により区別される。Saは、ヒト及び他の動物の皮膚及び粘膜の正常 な棲息体であり、特定の状況下で、体に侵入し、表面の膿瘍(腫脹及びフルンケ ル)から、外観を傷つけ生命の危険性のある深い感染、例えば心内膜炎、肺炎、 骨髄炎、肺血性関節炎、髄膜炎、術後傷感染及び敗血症までに及ぶ広範な種々の 疾患の状態を引き起こす。Saは、また毒性ショック症候群のような疾患を引き起 こす。 他のグラム陽性病原体のように、Saは、主に傷害性タンパク質の生成及び分泌 を介して疾患を引き起こす。これらの傷害性細胞外タンパク質、又は毒力因子( VF)には、宿主細胞を傷つけ又は溶解する毒素、免疫系に干渉する毒素、並び に組織成分、例えばタンパク質、核酸、脂質及び多糖に害を与える酵素が含まれ る。 実験室での培養において、VFは、標準的な対数増殖期の終わり、後期対数期 として既知の増殖サイクルのセグメントの間に、生成及び分泌される。VFの生 成は、調和的に調節され、また、急速に資源が減少したときに、新しい栄養の供 給源を作るための細菌による試みを表していると考えられる。感染個体において 、これは、防ぐために総動貢され、感染を阻止する宿主の防御に対する攻撃を含 み得る。 Sa感染は、現在、抗生物質で処理されるが、これは、細菌細胞を死滅する又は その増殖を阻害する天然の又は半合成の化学種である。残念なことに、抗生物質 は、これらの抗生物質に対するSaの獲得された抵抗力のために、Sa感染を処置す るには、少しずつ効果的でなくなってきている。殆どの抗生物質に耐性であるSa の株によって、主な院内感染が今や世界中で引き起こされている。抗生物質バイ コマイシンは、種々のSaの株を治療するためにまだ有効であるが、そのような株 が、かなり関連性のあるグラム陽性病原体、エンテロコッカス・ファエカリス(E nterococcus faecalis)からバイコマイシンに対する耐性をそのうちに獲得する であろう大きな危険性がある。 主要な新しいクラスの抗生物質の導入が期待される理由があまりないので、Sa の感染を制御する新しい方法、例えばVFの発現に対する干渉を開発する緊急の 要請がある。細菌が無力化されることができれば、宿主防御はその余のことをす るであろうと思われる。 S.アウレウスにおいて、毒力因子の発現は、agrとして知られている包括的な 調節因子(レギュレータ)により制御されている(Peng,H.ら、J.Bacteriol.179 :4365-4372(1988);Regassa,L.B.ら、Infect.Immun.,60:3381-3383(1992))。a grは、いくつかの遺伝子を含む遺伝子座である。これらのうちの2つ、agrA及び agrCは、第3の遺伝子agr-rnaIIIの転写を活性化することによって1以上の外部 シグナル伝達分子に応答するシグナル伝達(STR)経路を構築していると考えられ る(Kornblum,J.ら、Molecular Biology of the Staphylococci,R.P.Novick編( VCH Publishers,New York,1990);Bourret,R.B.ら、Annu.Rev.Biochem.60:401 -441(1991))。agr-rnaIIIの主要な転写物は、RNAIIIとして既知であるが、これ は毒力因子をコードしている20以上の独立した遺伝子の転写を誘導し、これに よりVFの合成がもたらされる(Novick,R.Pら、EMBO Journal12(10):3967−3975 (1993))。 Saの実験室発生変異体株は、VFを発現できないが、大きく減少した毒力を示 すことが示されている(Fosterら、Molecular Biology of the Staphylococci,編 者:R.P.Novick,VCH Publishers,New York、pp403-420)1990))。agrシステム の活性化の干渉は、従って、VFの発現を阻止し、従って感染工程を干渉す る簡単な手段を与えるであろう。Raychoudhury,Sら、PNAS90:965-969(1993)は、 嚢胞性線維症病原体、シュードモナス・アエルギノーザ(Pseudomonas aeruginos a)のためのVFであるアルギネートの発現を阻止する合成化学化合物の同定を最 近記述している。しかしながら、これらの化学種はSaにおける効果のいずれかを 有しているか否かについて示されてなく、又は如何なる潜在的な臨床的有用性も 提案されていない。 発明の要約 本発明は、rnaIIIの活性化を干渉し、従ってVFの発現を妨げるペプチドの発 見に基づいている。rnaIII転写の活性化を阻害するペプチドを用いたS.アウレ ウスによる発現の妨害は、ブドウ球菌感染により引き起こされる疾患を予防し又 は処置すると期待される。最後に、本発明のペプチドは、S.アウレウスに起因 した疾患又は感染を処置し又は予防することに加えて、S.アウレウスのコロニ ー化を防止するためにin vitroで用いられることもできる。 図面の簡単な説明 図1は、S.アウレウスのagr座を示している。agr座のスキームマップは、主 要な転写物、RNAII及びRNAIII(矢印)と、ボックスで表された遺伝子を示してい る。 図2は、S.アウレウス株RN6390B(実験室株)RN7690(臨床的単離物)、RN6607 (臨床的単離物)、RN8463(臨床的単離物)及びS.ラグエンシス(S.lugunensis) の予想AgrD配列の比較を示している。下線領域は、RN6309Bからの活性体ペプチ ドとS.ラグエンシス(S.lugunensis)からの阻害体ペプチドとの同一に相当する 。 図3は、S.アウレウス株RN6390B、RN6607及びRN8463からの精製ペプチドの、 初期対数期(EEP)及び中期対数期(MEP)培養S.アウレウス株RN6390B、 RN6607及びRN8463のRNAIII転写における影響を示している。RNAIIIの転写は、コ ントロールとして、10mMのトリス−HCl、pH7.5を用いたJi,G.ら、PN AS USA92:12055-12059(1995)に記述されているように測定した。 図4A及び4Bは、下記の種々のS.アウレウス株のRNAIII転写におけるS.ラ グデュネンシスフェロモンの効果を示している:RN6390B(実験室株)、RN6596(実 験室株)、RN6607(臨床単離物)、RN7690(臨床単離物)、RN7843(臨床単離物)、RN8 462(TSST)及びRN8463(TSST)。図4Aは活性化アッセイ;図4Bは阻害アッセイ である。 発明の詳細な記載 本発明は、S.アウレウスにおいてagr-rnaIII転写を阻害する精製及び単離ペ プチドを提供する。本発明のペプチドは、環状であり、約6から約12の長さの アミノ酸を含み、ブドウ球菌細菌のAgrD領域のアミノ酸第28番を含む。ここで 用いられる場合、ブドウ球菌細菌のagrD領域のアミノ酸第28番とは、図2で示 される「システイン」に相当し、これは、種々のブドウ球菌細菌の相当するAgrD 領域に保持されていると思われる。ブドウ球菌細菌には、S.アウレウス(S.aure us)、S.キャピチス(S.capitis)、S.キャプラエ(S.caprae)、S.カルノサス(S. carnosus)、S.カセオリチカス(S.caseolyticus)、S.エピダーミディス(S.epid ermidis)、S.ヘモリチカス(S.haemolyticus)、S.ホミニス(S.hominis)、S.ヒ カス亜種ヒカス(S.hyicus subsp.hyicus)、S.ヒカス亜種クロモ(S.hyicus sub sp.chromo)、S.クロオシイ(S.kloosii)、S.レンタス(S.lentus)、S.ラグデ ュネンシス(S.lugdunensis)、S.シウリ(S.sciuri)、S.シミュランス(S.simula ns)及びS.ザイロサス(S.xylosus)が含まれるが、これらに限定されない。 本発明の阻害体ペプチドには、ブドウ球菌細菌からの天然ペプチドに相当する 配列と、S.アウレウスにおいてagr-rnaIII転写を阻害することができるペプチ ドをもまたもたらすアミノ酸代用物を含むその類似物とが含まれる。本発明の精 製阻害体ペプチドは、ブドウ球菌細菌から直接単離してもよく、リコンビナント に生成してもよく、または当業界で既知の手法を用いて化学的に合成してもよい 。好ましくは本ペプチドは、化学的に合成される。阻害体ペプチドの特定例には 、下記のアミノ酸配列が含まれるが、これらに限定されない:NH2-Asp-Ile-Cys- Asn-Ala-Tyr-Phe-COOH、NH2-Tyr-Ser-Thr-Cys-Asp-Phe-Ile-Met-COOH、NH2- Gly-Val-Asn-Ala-Cys-Ser-Ser-Leu-Phe-COOH及びNH2-Tyr-Ile-Asn-Cys-Asp-Phe- Leu-Leu-COOHであって、ここで各ペプチドは、システインとCOOH末端との間で環 状チオエステル結合を含む。システインとCOOH末端との間の環状チオエステル結 合を含むペプチドの合成は、当業者の見地の範囲内である。環状結合がチオエス テル結合以外、例えば、カルボキシル末端でシステイン残基を付加することによ って得ることができるジスルフィド結合のような結合であることができることも 、このような変更が阻害活性を有するペプチドをもたらす限り、本発明の範囲内 である。 本発明はまた、1以上の阻害体ペプチドと、医薬的に若しくは生理学的に許容 可能なキャリアとを含むペプチド組成物も提供する。キャリヤは、配合物の他の 配合剤と適合性であり、その授与者に対して有害でないという意味で「許容可能 」でなければならない。適当な医薬的キャリアの例には、ラクトース、スクロー ス、澱粉、タルク、マグネシウムステアレート、結晶セルロース、メチルセルロ ース、カルボキシメチルセルロース、グリセリン、ナトリウムアルギネート、ア ラビアガム、粉末、生理食塩水、水その他が含まれる。キヤリアの選択は、投与 の経路に依存し得る。配合物は、ユニット投与形態として簡便に提供され得、懸 濁剤又は溶液としてキャリア若しくは希釈剤と、また、場合によって、1以上の 付属配合剤、例えば緩衝剤、界面活性剤などとの会合にペプチドを付すことによ って、医薬分野において周知の方法により調製される。 本発明はまた、S.アウレウスに起因した感染又は疾患を処置又は予防するた めに効果的な量で、1以上の阻害体ペプチドを被検体へ投与することを含む被検 体におけるS.アウレウスに起因した感染又は疾患を処置又は予防する方法をも 提供する。被検体は、ヒトでも動物でもよく、好ましくはヒトである。ペプチド は、単独で又は適当な医薬的に許容可能なキャリアと組み合わせて、当業者に既 知の手法によって投与され得、これには、非経口(即ち、静脈内、筋内、皮下又 は腹腔内投与)、経口、舌下及び局所的投与が含まれるが、これらに限定されな い。投与されるペプチドの実際量は、投与の経路、処置される個体の薬物動態論 特性と、所望される結果に依存し得、当業者によりすぐに決定可能である。ペプ チドが、S.アウレウスに起因する疾患又は感染を処置するために用いられる伝 統的な抗生物質と組み合わせて投与され得ることも、本発明の範囲内である。 本発明は、下記の実施例において記述されるが、これは、発明の理解を目的と して説明されるものであり、その後の請求の範囲内で規定される発明を、如何な る方法においても制限するために構成されるべきでない。 実施例1 S.アウレウスRN6390BのAgr発現におけるブドウ球菌の調整培地の影響 172 S.アウレウス及び15の他のブドウ球菌からの種々の培養上清を、2× 109細胞/mlの細胞密度で開始して、37℃6時間でCYGPブロス中で成育さ せた。細胞を、4℃で遠心分離により除去した。上清を10分間煮沸し、ろ過( 0.22μmフィルター)し、遠心分離して、Centricon3(3kDaカットオフ) でろ過した。これらのS.アウレウス株及び他のブドウ球菌からの上清を、それ からJi,G.ら、PNAS USA92:12055-12059(1995)に記述された手法を用いて、S. アウレウスRN6309Bのagr転写を活性化する又は阻害するその能力について解析し た。結果を表1及び2に示す。これらの株は、下記のように4つの群に分けるこ とができる。グループI、II及びIII(全てS.アウレウス)では、いずれかの1 つの群のメンバーは、毒力反応(agr転写)を同一の群の他のメンバーのいずれか においても活性化するが、他の2つのいずれかの群のいずれかのメンバーにおい てもその反応を阻害する物質を生成する。この物質は、試験される株に依存して 活性化又は阻害特性を有し得ると思われる。グループIV(S.アウレウス以外のい くつかのブドウ球菌種)では、メンバーのそれそれは、グループIからの標準株 であるRN6390Bにおける反応を阻害する物質を生成する。グループIVの株により 生成される物質は、そのグループのメンバーのいずれかによるagr活性化活性を 殆ど持たないか全く持たない。 実施例2 C18逆相HPLCを用いたRN6390B S.アウレウスペプチドの精製 S.アウレウス株RN7668(pRN6911)を、2×109細胞/mlから開始して、5 0μg/mlのL−トリプトファン及び5μg/mlのCBAPを添加したトリ プトファンアッセイ培地中で成育させた。使用する前に、培地を、2kDaのカッ トオフメンブレンで透析し、メンブレンサックの内容物を棄てた。37℃での6時 間の成育後、細胞を遠心分離により除去し、培養上清をろ過(0.22μmのフ ィルター)し、10分間煮沸し、凍結乾燥し、2.5%のアセトニトリル/0.1 %のトリフルオロ酢酸(培養上清の1/40容量)中に再懸濁した。この物質( 3ml)を、2.5%のアセトニトリル/0.1%のトリフルオロ酢酸中でHPC LC18カラムへロードし、1分当たり、0.27%のアセトニトリルによるア セトニトリル勾配(16−48%)で溶出した。収集フラクション(フラクショ ン当たり1.5ml)を、凍結乾燥し、0.1mlの20mMトリス−HCl緩衝 液(pH7.5)に懸濁した。活性体フェロモン活性を有するフラクションを集 め、3kDaカットオフのCentricon3でろ過した。ろ過物(1ml)をHPLC− 18カラムに戻し、目的範囲(20−30%)にわたり、1分間当たり0.2% アセトニトリルでアセトニトリル勾配により溶出した。 活性体ペプチドは、約28.5%のアセトニトリル濃度で溶出されたが、これ を、マトリクス支持レーザー脱着/イオン化質量分析計(martix-assist laserd esorption/ionization mass spectorometry;MALDI-MS)(Hillenkamp,F.ら、Ana l.Chem.63:1193A-1203A(1991))により解析し、そのアミノ酸配列を、プロサイ スエドマンシークエンサー(Procise Edman Sequencer;Perkin-Elmer)により、Ty r-Ser-Thr-Cys-Asp-Phe−Ile-Metであると決定し、これは、図2に示されるよう にAgrD遺伝子の内部に配置されている。MALDI-MSを、ニューヨーク大学での特別 仕様の窒素レーザイオン源を備えたリニア・タイム・オブ・フライト質量分析計 (linear time-of-flight mass spectrometer)を用いて実施した。用いたマトリ クスは、α−シアノ−4−ヒドロキシ桂皮酸であり、試料を小滴方法を用いて調 製した。 精製活性体ペプチドを、それからJi,G.ら、PNAS USA92:12055-12059(1995)に 記述されたように、S.アウレウス株RN6390B、RN6607及びRN8463のRNAIII転写を 活性化し、阻害する能力について解析した。結果を図3に示したが、これは、活 性体ペプチドが、株RN6390Bにおいて活性体効果を有しており、株RN6607及びRN8 463において阻害体効果を有していることを示している。 実施例3 C18逆相HPLCを用いた他のS.アウレウスペプチドの精製 RN6607又はRN8463のクローン化agrBD遺伝子を含むS.アウレウス株RN7667を、 2×109細胞/mlで開始して、50μg/mlのL−トリプトファン及び5 μg/mlのCBAPを添加したトリプトファンアッセイ培地中で成育させた。 成育6時間後、細胞を遠心分離により取り除き、培養上清をろ過(0.22μm のフィルター)し、10分間煮沸し、凍結乾燥して、溶液A(2.5%アセトニ トリルと0.1%トリフルオロ酢酸)中に懸濁した。この物質を、SephasilC18カ ラム(Pharmacia)にロードし、溶液Aで1回、溶液B(15%アセトニトリルと 0.1%トリフルオロ酢酸)で1回洗浄し、溶液C(40%アセトニトリルと0 .1%トリフルオロ酢酸)で溶出した。溶出物質を、凍結乾燥し、20mMのト リス−HCl緩衝液(pH7.5)に懸濁して、Centricon3フィルター(Amicon) でろ過した。ろ過物を、それからHPLCC−18カラムにロードし、1分当た り0.2%のアセトニトリルでアセトニトリル勾配(16−32%)を用いて溶 出した。活性を有するフラクションを集めて、凍結乾燥し、20mMトリス−H Cl緩衝液(pH7.5)に懸濁し、MALDI−MSにより解析し、アミノ酸 配列を、パーキン・エルマー・プロサイス・エドマン・シーケンサー(Perkin-El mer Procise Edman Sequencer)により決定した。RN6607及びRN8463のアミノ酸配 列を、それそれ、Gly-Val-Asn-Ala-Cys-Ser-Ser-Leu-Phe及びTyr-Ile-Asn-Cys-A sp-Phe-Leu-Leuと決定したが、これらは図2に示されるようにS.アウレウス株R N6390Bに由来する活性体ペプチドと同一のagrDの領域に位置している。 精製ペプチドを、それから、Ji.G.ら、PNAS USA92:12055-12059(1995)に記述 されているように、S.アウレウス株RN6390B、RN6607及びRN8463のRNAIII転写を 活性化する及び阻害するそれらの活性について解析した。図3に示されるように 、RN6607由来のペプチドは、株RN6607において活性体効果を有し、株RN6390B及 びRN8463において阻害体効果を有していたが、一方、RN8463由来のペプチドは、 株RN8463において活性体効果を有し、株RN6390B及びRN6607において阻害体効果 を有していた。 実施例4 S.ラグデュネンシス由来の阻害体ペプチドの精製及び解析 S.アウレウス株RN7668(pSLBD)を、2×109細胞/mlで開始して、50μ g/mlのL−メチオニン及び5μg/mlのCBAPを添加したメチオニンア ッセイ培地中で成育させた。使用する前に、培地を2kDaカットオフメンブレン で透析し、メンブレンサックの内容物を棄てた。37℃での6時間の成育後、細 胞を遠心分離により取り除き、培養上清を10分間煮沸し、ろ過した(0.22μ mフィルター)。この物質を、Sephasil C18カラム(3.5×4cm)にロードし 、(i)2.5%アセトニトリル、0.1%トリフルオロ酢酸、(ii)10.5%アセト ニトリル、0.1%トリフルオロ酢酸で、洗浄した。阻害体を、42.5%のアセ トニトリル、0.1%トリフルオロ酢酸で溶出し、凍結乾燥し、20mMのトリ ス−HCl緩衝液(pH7.5)に懸濁した。3kDaカットオフのCentrison3フ ィルターでろ過した。この物質を、それからHPLCC−18カラムにロードし 、アセトニトリル勾配で溶出した。阻害体フェロモン活性を有するフラクション を集め、凍結乾燥し、20mMのトリス−HCl緩衝液(pH7.5)に溶解し 、−80℃で保管した。フラクションを、MALDI−MSで解析し、エドマン 分解方法を用いて、このペプチドをAsp-Ile-Cys-Asn-Ala-Tyr-Pheのアミノ酸配 列を有すると決定したが、これは、図2に示されるようにS.アウレウス株RN639 0B由来の活性体ペプチドと同一のagrD領域に位置している。 精製S.ラグデュネンシスフェロモンをそれから、種々のS.アウレウス株のRN AIII転写を活性化する及び阻害する活性について解析した。S.アウレウス株を 、30Klett単位まで(活性化アッセイ用)及び60Klett単位まで(阻害アッセ イ用)成育した。精製S.ラグデュネンシスフェロモンを添加し、混合物を37 ℃で30分間インキュベートした。全細胞溶解物をこれらの培養物から調製し、 RN6390BのRNAIII特異的プローブを用いてノザンブロットハイブリダイゼーショ ンにより解析した。S.ラグデュネンシスフェロモンは、図4A及び4Bに示さ れるように、試験された5又は6のS.アウレウス株においてagr反応を阻害した 。 実施例5 RN6390B 及びS.ラグデュネンシス配列に相当する合成ペプチドの商業的合成 RN6390B及びS.ラグデュネンシス由来の天然ペプチドと同一のアミノ酸配列を 有するペプチドを、商業的に合成し(エール大学、New Haven,CT)、MALDI-MSに より解析した。精製ペプチドとは異なり、合成ペプチドは活性を有していなかっ た。質量分析計は、合成ペプチドは二量体であるが、一方、天然ペプチド分子は 一量体であり、その対応するアミノ酸配列により予想されるものよりも小さい1 8±1原子質量単位であることを示した。これらをまとめると、これらの結果は 、合成ペプチド中のシステインが、自然に形成された分子内ジスルフィドを有す るが、一方、天然のペプチドでのものは、分子内に他の保存されたカルボキシル 基がないので、分子外結合、おそらく、翻訳後処理的に誘導され、C末端カルボ キシルを伴う環状チオエステルを伴っていることを示唆している。天然ペプチド のヨード酢酸及びヒドロキシルアミンによる処理の結果は、この可能性と矛盾し なかった。ヨード酢酸は、遊離−SH基と反応することが期待されるが、効果は なく、一方、ヒドロキシアミンは、チオエステルと反応することが期待されるが 、これは活性を停止した。 実施例6 RN8463 配列に相当する合成ペプチドの合成 我々は、少量のRN8463の8ペプチドの環状チオエステル誘導体の合成に成功し 、合成物質がRN6390Bによるagr発現を阻害することを示した。他のペプチドに対 する環状チオエステル結合の導入が、活性における同様の効果を有することが期 待される。 上記において言及された全ての刊行物は、全て援用して本文の一部とする。 ここでの発明を、特定の実施形態を参照して記述したが、これらの実施形態は 、本発明の種々の態様を単に説明していることは理解されるべきである。従って 、添付の請求の範囲における本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、多く の変更が説明の実施形態において成され得、また他のアレンジが考え出され得る ことは、理解されるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ビーヴィス、ロナルド アメリカ合衆国、インディアナ州、インデ ィアナポリス、オックスムーア・ウェイ 211ケイ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. S.アウレウスにおけるagr-rnaIII転写を阻害する精製ペプチドであ って、6から12の長さのアミノ酸を含有し、ブドウ球菌細菌のAgrD領域由来の アミノ酸第28番を含むペプチド、又はS.アウレウスにおけるagr-rnaIII転写 を阻害するその類似物である当該ペプチド。 2. 請求項1に記載のペプチドであって、前記ブドウ球菌細菌が、S.ア ウレウス(S.aureus)、S.キャピチス(S.capitis)、S.キャプラエ(S.caprae)、 S.カルノサス(S.carnosus)、S.カセオリチカス(S.caseotyticus)、S.エピダ ーミディス(S.epidermidis)、S.ヘモリチカス(S.haemolyticus)、S.ホミニス( S.hominis)、S.ヒカス亜種ヒカス(S.hyicus subsp.hyicus)、S.ヒカス亜種ク ロモ(S.hyicus subsp.chromo)、S.クロオシイ(S.kloosii)、S.レンタス(S.le ntus)、S.ラグデュネンシス(S.lugdunensis)、S.シウリ(S.sciuri)、S.シミ ュランス(S.simulans)及びS.ザイロサス(S.xylosus)からなる群より選択された ものである当該ペプチド。 3. 請求項2に記載のペプチドであって、前記ブドウ球菌細菌がS.ラグ デュネンシス(S.lugdunensis)である当該ペプチド。 4. 請求項3に記載のペプチドであって、アミノ酸配列NH2-Asp-Ile-Cys- Asn-Ala-Tyr-Phe-COOHと、Cys及びCOOHの間に環状チオエステルとを有する当該 ペプチド。 5. 請求項2に記載のペプチドであって、前記ブドウ球菌がS.アウレウ ス(S.aureus)である当該ペプチド。 6. 請求項5に記載のペプチドであって、アミノ酸配列NH2-Tyr-Ser-Thr- Cys-Asp-Phe-Ile-Met-COOHと、Cys及びCOOHの間に環状チオエステルとを有する 当該ペプチド。 7. 請求項5に記載のペプチドであって、アミノ酸配列NH2-Gly-Val-Asn- Ala-Cys-Ser-Ser-Leu-Phe-COOHと、Cys及びCOOHの間に環状チオエステルとを有 する当該ペプチド。 8. 請求項5に記載のペプチドであって、アミノ酸配列NH2-Tyr-Ile-Asn- Cys-Asp-Phe-Leu-Leu-COOHと、Cys及びCOOHの間に環状チオエステルとを有する 当該ペプチド。 9. S.アウレウス(S.aureus)においてagr-rnaIIIの転写を阻害するペプ チド及び医薬的に許容可能なキャリアを含むペプチド組成物であって、前記ペプ チドが、6から12の長さのアミノ酸を含有し、ブドウ球菌細菌のAgrD領域由来 のアミノ酸第28番を含むペプチド又は、S.アウレウス(S.aureus)においてagr -rnaIIIの転写を阻害するその類似物である当該組成物。 10. 請求項5に記載のペプチド組成物であって、前記ブドウ球菌細菌が、 S.アウレウス(S.aureus)、S.キャピチス(S.capitis)、S.キャプラエ(S.capra e)、S.カルノサス(S.carnosus)、S.カセオリチカス(S.caseotyticus)、S. エピダーミディス(S.epidermidis)、S.ヘモリチカス(S.haemolyticus)、S.ホ ミニス(S.hominis)、S.ヒカス亜種ヒカス(S.hyicussubsp.hyicus)、S.ヒカス 亜種クロモ(S.hyicus subsp.chromo)、S.クロオシイ(S.kloosii)、S.レンタ ス(S.lentus)、S.ラグデュネンシス(S.lugdunensis)、S.シウリ(S.sciuri)、 S.シミュランス(S.simulans)及びS.ザイロサス(S.xylosus)からなる群より選 択されたものである当該ペプチド組成物。 11. 請求項10に記載のペプチド組成物であって、前記ブドウ球菌細菌が S.ラグデュネンシス(S.lugdunensis)である当該ペプチド組成物。 12. 請求項11に記載のペプチド組成物であって、前記ペプチドが、アミ ノ酸配列NH2-Asp-Ile-Cys-Asn-Ala-Tyr-Phe-COOHと、Cys及びCOOHの間に環状チ オエステルとを有する当該ペプチド組成物。 13. 請求項10に記載のペプチド組成物であって、前記ブドウ球菌細菌が S.アウレウス(S.aureus)である当該ペプチド組成物。 14. 請求項13に記載のペプチド組成物であって、前記ペプチドが、アミ ノ酸配列NH2-Tyr-Ser-Thr-Cys-Asp-Phe-Ile-Met-COOHと、Cys及びCOOHの間に環 状チオエステルとを有する当該ペプチド組成物。 15. 請求項13に記載のペプチド組成物であって、前記ペプチドが、アミ ノ酸配列NH2-Gly-Val-Asn-Ala-Cys-Ser-Ser-Leu-Phe-COOHと、Cys及びCOOHの間 に環状チオエステルとを有する当該ペプチド組成物。 16. 請求項13に記載のペプチド組成物であって、前記ペプチドが、アミ ノ酸配列NH2-Tyr-Ile-Asn-Cys-Asp-Phe-Leu-Leu-COOHと、Cys及びCOOHの間に環 状チオエステルとを有する当該ペプチド組成物。 17. S.アウレウスにおいてagr-rnaIIIの転写を阻害するペプチドを、S. アウレウスに起因した感染又は疾患を処置又は予防するために有効な量で、被検 体に投与することを含む被検体におけるS.アウレウスに起因した感染又は疾患 を処置する又は予防する方法であって、前記ペプチドが、6から12の長さのア ミノ酸を含有し、ブドウ球菌細菌のAgrD領域由来のアミノ酸第28番を含むペプ チド又は、S.アウレウス(S.aureus)においてagr-rnaIIIの転写を阻害するそ の類似物である当該方法。 18. 請求項17に記載の方法であって、前記ブドウ球菌細菌が、S.アウ レウス(S.aureus)、S.キャピチス(S.capitis)、S.キャプラエ(S.caprae)、S. カルノサス(S.carnosus)、S.カセオリチカス(S.caseotyticus)、S.エピダーミ ディス(S.epidermidis)、S.ヘモリチカス(S.haemolyticus)、S.ホミニス(S.ho minis)、S.ヒカス亜種ヒカス(S.hyicus subsp.hyicus)、S.ヒカス亜種クロモ (S.hyicus subsp.chromo)、S.クロオシイ(S.kloosii)、S.レンタス(S.lentus )、S.ラグデュネンシス(S.lugdunensis)、S.シウリ(S.sciuri)、S.シミュラ ンス(S.simulans)及びS.ザイロサス(S.xylosus)からなる群より選択されたもの である当該方法。 19. 請求項18に記載の方法であって、前記ブドウ球菌細菌がS.ラグデ ュネンシス(S.lugdunensis)である当該方法。 20. 請求項19に記載の方法であって、前記ペプチドが、アミノ酸配列NH2 -Asp-Ile-Cys-Asn-Ala-Tyr-Phe-COOHと、Cys及びCOOHの間に環状チオエステル とを有する当該方法。 21. 請求項18に記載の方法であって、前記ブドウ球菌細菌がS.アウレ ウス(S.aureus)である当該方法。 22. 請求項21に記載の方法であって、前記ペプチドが、アミノ酸配列NH2 -Tyr-Ser-Thr-Cys-Asp-Phe-Ile-Met-COOHと、Cys及びCOOHの間に環状チオエス テルとを有する当該方法。 23. 請求項21に記載の方法であって、前記ペプチドが、アミノ酸配列NH2 -Gly-Val-Asn-Ala-Cys-Ser-Ser-Leu-Phe-COOHと、Cys及びCOOHの間に環状チオ エステルとを有する当該方法。 24. 請求項21に記載の方法であって、前記ペプチドが、アミノ酸配列NH2 -Tyr-Ile-Asn-Cys-Asp-Phe-Leu-Leu-COOHと、Cys及びCOOHの間に環状チオエス テルとを有する当該方法。
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