JP2000511502A - プラスチック製溶着吐出口取付具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 プラスチック製容器部分、特に、フィルム状プラスチック材料製容器部分に結合させるための密閉可能なプラスチック製溶着吐出口取付具は、吐出通路（３）を画成する実質的に管状の、一方の軸端近くに形成された少なくとも１個の溶着リブ（４）を有するベース部（１）を含む。ベース部（１）の他の軸端には、少なくとも１個の引き剥がしに弱い部位（８）上に、吐出通路の内周形状に合わせた断面形状を有する、吐出通路（３）密閉用の閉鎖壁部分（７）が形成されていて、引き剥がしに弱い部位を切り離した後に、分離した閉塞部分は、栓のように吐出通路と緊密に嵌合することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 プラスチック製溶着吐出口取付具 本発明は、プラスチック容器部分に溶着するためのプラスチック材料製溶着吐 出口取付具に関し、特に、液状又はペースト状物質を貯蔵するためのフィルム状 プラスチック材料製の詰替えバッグ形状の容器部分に結合させる、密閉可能な溶 着取付具に関する。 公知のプラスチック製溶着取付具（例えば、ＣＨ−Ａ−６７７０９３を参照） の場合、溶着取付具の吐出開口部を密閉するために、そのネック部をねじ蓋で塞 ぐことができる。開口部を密閉する他の可能な方法（例えば、ＷＯ ９４／１９ ２５１を参照）は、固定用つめのある蓋を、嵌め込み用カラーのある溶着取付具 のネック部に押圧で嵌め込むことである。その蓋は、溶着取付具の吐出開口部に 緊密に嵌合できる密接テーパー体を有していてよい。２つの異る形態とも、適合 する蓋を別個に製造し、容器の充填前又は後に、溶着取付具に取り付けることが 必要である。このため、いくつかの追加的な、コスト上昇を招く作業工程が必要 になる。 本発明の目的は、１生産工程で製造できる、冒頭で述べた方式の、良好に気密 化された、密閉可能な溶着取付具を実現することにある。 この目的を達成する溶着吐出口取付具は、吐出通路を画成する実質的に管状を 呈したベース部で、その一方の軸端近くに形成された溶着リブを少なくとも１個 有するものを含み、さらにこのベース部の他の軸端には、吐出通路の内側の断面 形状に合わせた断面形状を有する吐出通路密閉用の閉鎖壁部分が、少なくとも１ 個の引き剥がしに弱い部位の上に形成してあって、この閉鎖壁部分がベース部か ら切り離された後に、吐出通路と緊密に嵌合できるようになっている。この密閉 可能な溶着吐出口取付具には、射出成形により１生産工程で低コストで生産でき る一体成形部品が関わる。閉じた吐出通路を有して供給される溶着取付具がフィ ルム製容器部分に溶着されると、そのまま容器部分の内部は、蓋を追加的に取り 付ける必要なしに、外界から密閉された状態になる。にもかかわらず、使用者は 、その閉鎖壁部分を切り離した後の構造物を通常の密閉蓋と同様に使用できるが 、これは、形状に基づいて上下反転した後の閉鎖壁部分が、栓又は密接テーパー 体のように開口吐出通路の中に緊密に挿入できることによる。 以下、本発明について、実施態様及び図面を参照してより詳細に説明する。図 面中： 図１は、本発明に従って形成した溶着吐出口取付具の、初回使用前の原型状態 を、全体図（左半分）と縦断面図（右半分）で示し、 図２は、溶着取付具を、図１の切断線II−IIに沿った図で示し、 図３は、初回使用後の状態の溶着取付具を、図１と類似の図で示す。 本発明に従った溶着吐出口取付具は、ポリエチレン又はポリプロピレンのよう な寸法安定性のよいプラスチック材料でつくられた一体形成部品で、前もって成 形された容器部分（図示せず）のスロット様開口部に挿入し、溶着、例えば超音 波溶着によって、容器部分に永久的に結合することができる。より具体的には、 容器部分は、例えば液状又はペースト状物質、例えば食品、洗浄剤、殺虫剤、防 かび剤等を貯蔵するための詰替えバッグとして、ゴミ減量化のため使用が増加し つつあるような、フィルム状プラスチック材料でつくられたものであってよい。 図示したように、溶着取付具は軸方向に適当な長さを有する管状のベース部１ を含み、その中を吐出通路３が軸方向に貫通している。その吐出通路３は、前述 の方法によって溶着取付具に固定できる容器部分（図示せず）の、内部と外界と の間の連絡路になる。管状のベース部１の一方の軸端の近くに１個以上の、この 実施態様の場合には４個の、溶着リブ４が、軸方向に間隔を介して相互に平行に 形成されている。各々の溶着リブ４は、さらなる詳細に関して参照できるＷＯ９ ６／３８３４９の中で詳述されているような、十分な発展を有していることが好 ましい。 溶着リブ４の軸中心面に位置して、仕切板５を設けることができる。仕切板５ は、ベース部１の径方向位置から外方に放射状に突出しており、溶着リブ４の中 心を通る。この仕切板５は、隣接する溶着リブ４の間の支持壁を形成し、溶着工 程中あるいはその後の使用時に生じる応力を受けた時に、溶着リブがベース部１ に対して予め設定されている放射方向及び軸方向の位置を維持する効果を有して いる。仕切板５の安定化効果により、溶着リブ４の厚さは、溶着部位からの熱を 最適に除去し、同時に、溶着によって取り付けられるフィルム材料を良好に支持 する特性を有するような寸法にすることができる。仕切板５は、６が暗示してい るように、溶着リブ４の外端上に船首のごとく放射状に突出して設けることがで き、これがフィルム材料の溶着リブ４への安定した移動を助ける。 溶着工程に際して、供給されたエネルギーは溶着リブ４の限定された領域及び その上に密接しているフィルム材料を溶融し、その結果、フィルム材料を溶着取 付具と永久的に、気密に結合することができる。 本発明に従えば、ベース部１の他の軸端には閉鎖壁部分７が形成されており、 これが吐出通路３の開口部を覆い、これにより吐出通路は外界に対して密閉され ている。閉鎖壁部分７は、好ましくは、鉢形の断面形状を有し、底面壁８、及び 少なくとも閉鎖壁部分７寄りの軸端近くで外周面９が貫通路３の内周面１１に適 合している周囲壁とを備えている。閉鎖壁部分７は、軸方向に間隔をおいて周囲 に沿って延びる、１対の弱い部位１０、１０’の上で、管状のベース部１と一体 的に結合されている。 弱い部位１０、１０’は、一体成形された引き剥がしリング１２を軸方向に挟 んでいる。引き剥がしリング１２には、半径方向に突出している引き剥がしタブ １３が形成され、そのタブには引き剥がしリング１２の側面が、軸方向の弱い部 位１４の上で結合している。弱い部位１０、１０’及び１４は、引き剥がしタブ １３に加えられた人の力が、弱い部位１４及び１０、１０’を次々に引き裂き、 それによってベース部１から閉鎖壁部分７が分離し、吐出通路３が開放できるよ うに、寸法が決められる。 前述の周囲面９及び１１の間に密接な関係が成立できるように、閉鎖壁部分７ の外周面９を、吐出通路３の内周面１１の形状に適台させてあるので、切り離さ れた閉鎖壁部分７は、図３に示すように、上下反転後、栓として吐出通路３の再 密閉用に使用できる。閉鎖壁部分９に、その周囲面９に沿って形成されたリング 状つば１５は、閉鎖壁部分７の軸方向位置を吐出通路３に対して相対的に規制す るべく、ベース部１の開いた縁に密接することができる。同時に、リング状つば １５は、閉鎖壁部分７を手の指で溶着取付具から楽に取り外せるための手段とし て使用することができる。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． プラスチック製容器部分、特に、フィルム状プラスチック材料製容器部分 に結合させることを目的とし、吐出通路（３）を画成する実質的に管状をしたベ ース部（１）を備え、その一方の軸端の近くに形成された少なくとも１個の溶着 リブ（４）を有するものであって、ベース部（１）の他の軸端には、吐出通路（ ３）を密閉する閉鎖壁部分（７）が吐出通路の内周形状に合わせた断面形状を有 し、少なくとも１個の引き剥がしに弱い部位（８）の上に形成されていて、引き 剥がしに弱い部位を切り離した後、分離した閉鎖壁部分が、吐出通路と緊密に嵌 合できることを特徴とする、密閉可能なプラスチック製溶着吐出口取付具。 ２． 軸方向に間隔を介して、周囲に沿って延びる、１対の引き剥がしに弱い部 位（８）、及び中間にある引き剥がしリング（１２）に結合した引き剥がしタブ （１３）を備えていることを特徴とする、請求項１に記載の溶着吐出口取付具。 ３． 閉鎖壁部分（７）が、実質的に鉢形の断面形状を有し、吐出通路（３）の 内周面（１１）と、密接テーパー体方式で緊密に嵌合できる周囲面（９）を備え ていることを特徴とする、請求項１又は２に記載の溶着吐出口取付具（図２）。