JP2000510974A - 2次元データアレイから情報を検索するための整合方法及び整合装置 - Google Patents

2次元データアレイから情報を検索するための整合方法及び整合装置

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    • G06K7/14Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation using light without selection of wavelength, e.g. sensing reflected white light

Abstract

(57)【要約】 センサアレイに結像した2次元データ図形を含む光学像からデータを検索するための1システムが開示される。データの記録は、たとえば可変の透過率、反射率、偏光度、位相のいずれか又はそのいずれかの組み合せ又はその全部により、選択自在に交代する光で可能になる光学データ層(19)である。センサアレイ(27)は、一般に投影されたデータページに準拠する格子図形へと配列されるが、好ましくは該センサ格子が或る程度結像データより大きい電荷結合デバイス(CCD)の層である。センサアレイにより電気的データに変換されるに連れて、データ像の並進ずれ、回転ずれ、拡大及びひずみを含む各種の光学作用を補償するために、生の像データがページ像より大きい格子上で検出され、次いで整合及びビット検索回路(30、32)で電子工学的に処理されて、移動、回転、拡大、及びひずみを補正した真のデータを決定する。処理して補正したデータは、次いでメモリへ出力され、又は応用に向け計算機処理される。

Description

【発明の詳細な説明】 2次元データアレイから情報を検索するための整合方法及び整合装置 1.0 発明の背景 本発明は、光学材料上の光交代特性として格納されるデータを、光学的に格納 して検索し、かつ迅速なランダムアクセス検索を提供するためのシステムに関し 、より詳細には、データの光学像を検出してこれを電気的データ信号に変換する 整合方法及び整合装置に関する。 フィルム又は薄膜材料の光変形特性により格納され、機械運動を伴わずに光学 的に光アドレス指定によりアクセスされる大量のディジタルデータを有する形式 の光メモリは、提案されてはいるが、市場で広範囲に使われるに至っていない。 この種の光学記録及び光学検索への関心は、記憶媒体の相対運動を必要とする、 光ディスクや、テープと磁気ディスクのような磁気記憶など、現存する電気光学 的機構全てに比べて、その記録密度と大量データのより迅速な検索に起因する。 たとえば、光ディスクメモリの場合、レコードを回転させつつ読取ヘッドを径 方向に動かしてデータを検索することが必要であるが、データは順次方式で出力 される。データの順次アクセスでは、最新コンピュータの高速データドレス指定 やその他の演算に適応するために、一般にデータプロセッサのバッファ又は固体 ランダムアクセスメモリに転送する必要がある。固体のROMやRAMのような 他のメモリデバイスは、求められる比較的高いアクセス速度を提供できるが、比 較的大きなデータ容量に拡張するとなると、そのデバイスの費用、寸法及び熱消 費のために応用が限定されることになる。 本発明の目的たる比較的大きな記憶容量と迅速なアクセスを提供しようとする 努力の例は、特許資料の形で開示されており、たとえばいずれもジェームスT. ラッセル(James T.Russell)による、米国特許第3,806,643号の「デジタル情報の写真 記録と光スキャナを内包する再生システム」(PHOTOGRAPHIC RECORDS OF DIGITAL INFORMATION AND PLAYBACK SYSTEMS INCLUDING OPTICAL SCANNERS)と、米国特 許第3,885,04号の「光スキャナ」(OPTICAL SCANNER)や、米国特許第 3,898,005号の「マルチ(多重)レンズアレーを用いた高密度光メモリ手段」(HIGH DENSITY OPTICAL MEMORY MEANS EMPLOYING A MULTIPLE LENS ARRAY)、米国特許 第3,996,570号の「光マスメモリ」(OPTICAL MASS MEMORY)、米国特許第3,656,120 号の「固定記憶装置(ROM)」(READ-ONLY MEMORY)、米国特許第3,676,864号の「光 メモリ装置」(OPTICAL MEMORY APPARATUS)、米国特許第3,899,778号の「高密度 光メモリ読み取りのためのマルチ(多重)レンズアレーを用いる方法」(MEANS E MPLOYING A MULTIPLE LENS ARRAY FOR READING FROM A HIGH DENSITY OPTICAL S TORAGE)、米国特許第3,765,749号の「光メモリと検索システム」(OPTICAL MEMOR Y STORAGE AND RETRIEVAL SYSTEM)、米国特許第4,663,738号の「高密度ブロック化固 体メモリ」(HIGH DENSITY BLOCK ORIENTED SOLID STATE OPTICAL MEMORIES)な どがそれである。これら方式の幾つかは本発明の前述の目的に適合することを試 みているが、種々の点で達していない。 1.1 発明の要約 読み出しのためにセンサアレイに結像した2次元データ図形を含む光学像から データを格納して検索するためのシステムにおいて、方法及び装置が、センサア レイによって変換されるに連れて、データ像の並進ずれ、回転ずれ、拡大及びひ ずみを含む各種の光学作用を検出して補償するために提供される。データは、た とえば可変の透過率、反射率、偏光度、位相のような、いずれか又はそのいずれ かの組み合せさらにはそれら全部によって選択自在に光を交代させることできる 光データ層等に格納することができる。データ透過層を用いるある実施例では、 データビットは、薄膜材料上の透明なスポット又はセルに格納され、制御可能な 光源によって照明され、また光学的に拡大されたデータ像はセンサアレイへ投影 される。データは複数の領域又は(しばしばページと呼ばれる)パッチに組織さ れる。各データページの選択的照明と、センサアレイへのその投影とが、多くの ページ、つまりチャプターやブックを格納している層から、データをページ毎に アクセスする。本発明は、米国特許第5,379,266号、同特許第5,541,888号、国際 出願no.PCT/US92/11356、PCT/US95/04602、PCT/US95/08078、及びPCT/US95/0807 9、及び同時係属出願米国特許出願SN 08/256,202に記載された 光メモリシステムに用いられ、また本文書中に完全に参考資料として組み込まれ ている。 センサアレイは、一般に、投影したデータページに準拠する格子図形にアレイ 化された電荷結合デバイス(CCD)の層により提供することができるが、セン サの格子は或る程度結像データより大きいことが望ましい。データ像は、電荷信 号を生じ、感知素子を基礎とするデータバケットレジスタに出力される。さもな ければ、PIN型ダイオードのような感光ダイオードアレイを含む、他の出力セ ンサアレイが採用される。 光データがセル、シンボル又はスポットの配列の形で2次元データ図形として 書き込まれたり、表示されたりする上記の型のシステムやその他の装置は、デー タを位置決めして復号するため、信号値をセンサ素子から処理するハードウエア とソフトウエアとの双方又はいずれか一方を備える処理又は論理アルゴリズムを 必要とする。一般に、センサ素子又はセルと2値化の“ゼロ(0)”又は“1”と の間に直接の対応は存在しない。むしろ大部分のデータ符号化技術は、符号化し たビットストリームの成る部分に対応するセンサセル値の局所図形を生じさせる であろう。事実上最も密度の低いコードにおいて、各センサセル値は、1個以上 のビット値の符号化データに変換されるためには、隣接するセル値の状況により 解釈されなければならない。以下に述べる特定の実施例は、オンオフキーで入力 した(OOK)符号化データを指している。簡単な例では、“1”値を表わすた めにデータフィルム層に透明なスポットを用いることができ、他方、不透明なス ポットは“ゼロ”値に対応することになろう。問題となっている2次元データア レイが、光学的に(たとえばCCDカメラの様な)光センサの格子に投影された データ図形であり、しかも該データ図形が予め決められた仕方で該センサ格子に 重なって整合している場合、該データが誤って整合され得る5種類のモードがあ る。これらの誤整合は、単一でも組合せでも生起する可能性があり、それら自体 次のように現われる。すなわち、 X軸及びY軸の移動エラー 焦点(Z軸)エラー 原点を中心にした回転エラー 拡大エラー ひずみ。 焦点(Z軸)の誤整合は、ここで開示された実施例でなされているように注意 深い光学的、機械的設計によって最小限に押さえることができる。誤整合に加え て、結像データは電気雑音、光学分解能の限界、及びデータ媒体と光センサとの 双方又はいずれか一方の上の塵埃や表面汚染によって、汚染されやすい。 線形の誤整合は、センサステージの回転や機械的な(X、Y軸の)並進のよう な機械的方法によって補償することが可能であるが、機械的複雑さ、費用及び速 度上の制約のため、望ましくない場合がしばしばある。非線形誤整合は機械的に 補正するのは不可能でないにしても一層著しく困難である。同様に、機械的手段 だけによってはランダムな汚染を補償することは通常可能ではないが、この種の 汚染は公知のエラー補正コード(ECC)を用い、実質的に補償することができ る。 本発明の望ましい実施例によれば、生の像データは、ページ像より大きい格子 上で検出され、次いで電気的に処理して、移動、回転、拡大、及びひずみを補正 した真のデータが決定される。処理され補正されたデータは次いでメモリへ出力 されるか応用のためコンピュータ処理される。 望ましい実施例では、センサの構造はセンサアレイに投影された2次元データ 像より広い面積の2次元アレイであり、個々のセンサ素子は、データ像のシンボ ル又はスポットより小さくて一層数が多く(つまりより濃密)双方の次元でデー タ像を過剰サンプリングする。たとえば、2個以上のセンサ素子が、検索しよう とするデータを表わす像スポット又はシンボルそれぞれに代って双方の次元に提 供される。ほぼ4個のセンサ素子が開示された実施例ではそれぞれの像スポット の代りに提供され、そしてスポット当り多数のセンサ素子により検出した強度値 は、シンボル間の干渉を過剰サンプリングし補正する際に用いられる。データの ページ又はパッチは、それぞれ、既知の像図形の標準によって取り囲まれるゾー ン群にさらに分割され、整合を処理し像強度の変動を利得制御する際に助けとな る。これらの演算を実行する際、過剰サンプリングするセンサ素子のそれぞれで 検出するアナログレベルは、単純に2値化した照明の存否を検出するよりは、む しろ多重ビットのディジタル値によって表わされる。望ましい実施例は、像強度 の自動利得制御(AGC)を含み、既知の像図形のAGCのスカートを用いるこ とによりデータゾーンの外部記憶機能を始動させ、AGCの波頂検出回路がデー タゾーンそれぞれの全平面にわたり像強度を追跡するように処理する。波頂検出 処理装置とそれに関連する回路装置とは、2次元技法を用いるのが望ましく、一 方の軸に沿った振幅の基底線信号と、他方の直交軸に沿った波頂検出振幅の直線 補間とを平均化する。 望ましい実施例の付随的特徴は、既知の図形の埋め込んだシンボルとデータシ ンボル図形のゾーンに関する位置とを含む整合標準の設備を含むことであり、し かも該標準図形は、明暗最大の像内容の既定領域を有し、上に要約したAGC処 理の周期的更新を提供する。これらの処理を用いて粗整合方法は、多数のゾーン のデータそれぞれのコーナー位置を近似的に判定し、これには第2のステップの 位置決め処理が後続して、コーナー位置データを処理することによって正確なコ ーナー位置を見いだそうとする。精密又は微コーナー位置決め計画は整合フィル タ技術を用い、基準画素の正確な位置を確定して、次いでその位置から全てのデ ータ位置を計算することが望ましい。 望ましい実施例において、結像過程でのさまざまなエラーを補正するためのデ ータ整合とは、多項式を用いてセンサアレイの既知の格子に関する補正済データ 位置を数学的に記述することである。これらの整合過程は、多項式の作成を含み 、同相と直角位相との空間基準信号を利用して整合標準に埋め込まれた空間時限 信号を基底帯域に変調し、さらに低帯域フィルタを介して時限信号から空間雑音 を除去するよう処理する。この方法で、同相と直角位相との空間基準信号の組合 せが、標準に沿う位置の関数として、時限信号の位相の大きさと無関係に振幅を 生成する。 整合標準に基づくデータの正確な整合を確定する多項式を生成するため、望ま しい実施例は、最小二乗処理を用いて計測したずれに多項式の最も良好な適合を 生成することである。次いで多項式の係数は、整合パラメータを導出して、光学 的、構造的、及び電気的欠陥のためのさまざまな整合エラー作用に起因するデー タスポットの位置の移動を計算するのに用いられる。望ましい処理の特徴として は、2次多項式に適合する情報がセンサに投影された像の光学的ひずみを推定す るために採用される。 整合後に再生した像情報は、望ましい実施例では2次元パルス細身化処理を用 いることによってさらに洗練され、2次元のシンボル間干渉を補正する。 該センサは広幅チャネルの検出構成を採用して、例外的に長い語長のデータを 使用可能にし、下流側でのデータ処理に用いるため出力する。 本発明の前述の特徴とその他の特徴は、以下の仕様と図面とを用いて考察すれ ば、一層完全に理解されるであろう。 1.2 図面の簡単な説明 図1は、望ましい実施例によるORAMシステムのブロック線図である。 図2は、さまざまな拡大でのデータ媒体を示す図であり、“チャプター”から (ページとも呼ばれる)“パッチ”へ、“パッチ”(ページ)から“ゾーン”へ 、“ゾーン”からデータシンボル又はスポットへ、と云うデータの階層分類上の 内訳を示す。 図3は、直交センサ座標に関して(本方法で補正される像欠陥の幾つかの形の 内の3種類である)回転し、並進し、かつ或る程度ひずみを生じたように示され たデータ図形の1部分を示す図である。 図4は、コーナーシンボル、2個のAGC“スカート”及び2個の整合標準の 部分を含む、コーナー領域の分解立体図を伴うパッチを示す図である。 図5は、センサと整合兼ビット検索処理の流れ図である。 図6は、AGCの前後のデータパッチを示す図である。 図7は、2組のAGCのスカートを示すパッチの像を示す図である。 図8は、AGCのスカート上に中心をおいてAGCが既知の図形を解析できる 場合の、AGCの解析の辿り得る諸経路の比較を示す図である。 図9は、投影されたパッチ像を伴うセンサアレイの線図であって、センサがど のように解析のために6個の区画に分割されるのかを示す図である。 図10は、AGCのスカートの中心を見いだすための過程を示す図である。 図11は、AGCがどのようにパッチ像の強度を正規化するかを示す線図であ って、読み出す方向にA/D変換の閾値が、波頂・谷間検出回路装置によって設 定され、かつ横方向に直線補間が閾値を設定するために用いられることを示す図 である。 図12は、パッチの線図であって、AGCの演算の3モードと関連するパッチ 領域を示す図である。 図13は、データシンボル又はスポット直近の位置を参照するために原点とし て用いられる、コーナー領域、コーナーシンボル、及びコーナー内のスポット又 は画素を強調するセンサ像の区画を示す図である。 図14は、AGCのスカートとコーナーシンボルとを示す図であり、AGCの スカートの中心の行と列との位置が、コーナーシンボルの占有地の粗計測値にな る座標対と組み合せることができるようにする目的で整合してある。 図15は、コーナーシンボルの畳み込み過程の流れ図である。 図16は、センサにおけるデータ像の断片を示す図であって、コーナーシンボ ルを含みそれに対応する標準を伴うゾーンの1つを示す図である。 図17は、データ整合過程の流れ図である。 図18は、整合標準上のフィルタの配置を示す図である。 図19は、X方向での位相に対する典型的な曲線を(雑音が無いと仮定し)X の関数として示す図である。 図20は、X方向での位相の値をXの関数として(雑音を含め)示す図である 。 図21は、Y方向での位相に対する値をxの関数として(雑音を含め)示す図 である。 図22は、位相値への直線(1次)の適合を示す図である。 図23は、位相値への直角位相(2次)の適合を示す図である。 図24は、ゾーンを取り囲む4個の標準のラベリングを示す線図である。 図25は、雑音、データスポット補間及びパルス細身化の作用を示すアイ線図 である。 図26は、補間に用いた重み付け値と画素アレイ上のシンボルの位置との間の 関係を示す図である。 図27は、画素上の16個の領域のシンボル位置と、補間に用いたそれに対応 する画素の重みとを示す図である。 図28は、センサの集積回路(IC)を含むORAM電子受信機のサブシステ ムを示す図である。 図29は、単一及びグループ化した“1”に対する画素の相対寸法を示す図で ある。 図30は、センサICの機能ブロック線図である。 図31は、AGCのスカートのレイアウトを示す図である。 図32は、信号強度に関するA/D変換コードを示す図である。 図33は、図30のセンサICに関する信号の流れを示す図である。 図34は、整合−ビット−検索(ABR)ICのブロック線図を示す図である 。 図35は、ABR・ICのセグメント化したメモリ設計を示す図である。 図36は、8ワード加算器と累算器との機能を示す図である。 図37は、像メモリ内のゾーンを示す図である。 図38は、補間とパルス細身化技術とを描示する関連線図を示す図である。 図39は、出力RAMバッファの線図である。 図40は、請求からデータ準備アクセスへの時限線図である。 2.0 詳細な説明のための序論 2次元データアレイの像は光センサ上に形作られる。格納したディジタルデー タはこの像から再生することができる。このデータ再生を達成する代表的な2次 元メモリデバイスは米国特許第5,379,266号、“Optical Random Access Memory ”(ORAM)に記載してあり、図1に本発明の整合方法と整合装置とを開示す るのに適切なORAMシステム10の機能ブロック線図を示す。 図1の実施例では、記録は10aに指示したように行われ、そこで利用者デー タはパッチ又はページと呼ばれるデータ図形内に標準と組合せて符号化され、記 録媒体19に書き込まれる。一層特記的に、かつ国際特許出願PCT/US92 /11356及び米国特許出願第08/256,202に完全に開示されている とおり、利用者データは35で記入され、36で符号化とECCとを蒙り、その あとデータと標準との図形が37で生成され、それから38で前述の方法のうち の1以上の方法で光を選択自在に交代させることができる光データ層のような媒 体に書き込まれる。次いでこうして作成されたデータ層19が、39でレンズア レイ21と組合わされて、媒体兼レンズカートリッジを形作る。この例では、2 次元データフィールドの像は、クロームを被覆した水晶製媒体基板上に電子ビー ムによって書き込まれている。このデータを記録から検索するために、媒体であ るレンズカートリッジ17は10bで教示したORAM読取装置内に取り出し自 在に置かれ、該データはそれぞれのパッチ又はページから選択自在に背面照射さ れ、センサ27へ投影される。 データの個々のページ又は“パッチ”は、米国特許第5,379,266号に記載して あるとおり、インターフェイス23で提示される利用者データの請求を介して当 該パッチ内のデータが124で選択されると背面照射される。より具体的には、 システム制御装置125は前記のPCT/US92/11356及び米国特許出 願第08/256,202に記載されているとおり、読取ソース124、整合兼 ビット検索プロセッサ32及び復号兼ECC127の演算を連係させる。レンズ 系は像をセンサアレイ27に焦点合わせして、これが光エネルギーを電気信号に 変換する。後により充分に説明するように、この信号は、最初にアナログ回路装 置によって検出され、次いで像のディジタル表現に変換される。このディジタル 像の表現は、RAM30に格納され、そのあとで32で示す検索アルゴリズムプ ロセッサが演算する。該ディジタル化像は、処理されて、機械的、電気的及び光 学的な欠陥や損傷を補正し、次いで127でデータ兼ECCに変換され、該デー タは利用者インターフェイス123を介して利用者に提出される。 代表的なORAM10では、レコードのページを作り上げるシンボル(又はス ポット)は、この実施例では2値のビットとして開示されている。しかし本発明 は、また、階調、色、偏光又はその他のレコード内の最小可変記憶素子の可変特 性を含む、非2値化シンボル又はスポットについても有効である。これらの使え るシンボルの記憶箇所又はセルは、2μm平方の格子上に設けられている。論理 値“1”は光学的に透明な0.9μmのそうでなければ不透明な表面に形作られ た空孔によって表わされ、他方論理値“ゼロ(O)”は不透明に残っている(書き 込みのない)領域によって表わされる。シンボルは、21個のゾーンを有 する69×69のシンボル位置の“ゾーン”にグループ化され、“パッチ”とし て定義された単位データを形成する。多数のパッチには、“チャプター”として 定義された単位データが含まれる。チャプターには、単一な取出自在なデータカ ートリッジ17が含む単位データが含まれる。 媒体のレイアウトの構成は図2に示されている。 ここで述べた方法を用いると、センサの画素アレイに関してデータアレイの像 を予め規定せずに見当合わせを固定し、整合し又は拡大することが必要になる。 センサアレイについての2つの必要条件は、(1)XとYとの両方向に投影され た像より或る程度大きくてデータ像が稼働中のセンサ領域の外側に入射すること さえ無ければ、成る程度の見当合わせのエラーを許せること、及び(2)データ の再生に足るだけ、投影したシンボル像の密度より濃密な画素密度を行と列の双 方の次元に持つことであり、しかもこの実施例では投影されたシンボルの総数が ほぼ2倍になるほどである(この機能を提供するセンサのハードウエア設計は、 4.1節に詳述されている。)。この開示で説明された整合方法は、次の通りで ある。 センサ上に像データのアレイを位置決めする。 像内の個々のデータシンボルの各位置を既知のセンサ格子に関して決定する 。 各ビットのディジタル値を決定する。 ここに開示した整合方法及び整合装置の基本的な目的は、データアレイの投影 像とセンサアレイとの間の空間関係を決定することにある。センサアレイの格子 は、感光セル又は感知素子の既知の記憶箇所によって形成され、以下の説明では 時々画素と呼ばれる。 各ゾーンは、“コーナーシンボル”により該コーナー上に割当てられ、整合“ 標準”により両側に割当てられる。コーナーシンボルの機能は、標準を解析しシ ンボル位置を計算するための原点を確定することである。標準図形それ自体は、 “整合パラメータ”を計算するのに用いられる。 この開示では、纏めて“整合兼ビット検索”と呼ばれるステップ2から8まで の方法と装置とを説明する。ステップ1、9及び10は完全性を保つために含ま れる。図5の各ステップと関連する論理機能を以下のページに要約して説明する。 3.1 ステップ1:データ請求 データに対する利用者の請求が、RAM内の指数の探索を始動させて、所望の データを含むパッチのアドレスを決定する。このデータアドレスに使われる光源 が照射され、所望のデータの像を光学系を介してセンサに投影する。センサに投 影された像が、整合兼ビット検索装置のための入力データである。 3.2 ステップ2:センサの読み取り及び自動利得制御(AGC)の実行 AGC過程のゴールは、パッチ像の強度輪郭を正規化して、A/D変換のアナ ログ閾値を調整し、変調深度と関連するアナログ値の領域をディジタル表現の使 用可能なレベル全体に亘って効果的に拡張することである。図6に2つの像を示 す。左側の像は、AGC処理前検出されたとおりのパッチの像である。右側の像 は、AGCが実行されたあとの同じパッチの像である。 自動利得制御(AGC)は、A/D変換器(ADC)に対する閾値を設定する 、増幅器の利得を修正する処理手順である。“自動”という用語は増幅器の利得 の調整が“自動的に”像強度の変動を追跡することを意味する。像強度が増加す るに連れて、増幅器の利得も増加し、像強度が減少すると、増幅器の利得も減少 する。AGCの働きは、センサ全体に亘って一定な強度輪郭を伴う像から導出さ れるはずの信号と近似的に等価なディジタル信号を、解析用電子装置へ送ること である。得られる正規化信号が一定の強度輪郭にますます近付けば、デバイスが エラーなく動作できる程度に信号対雑音比が低下する。AGCが必要である理由 は、像強度が、 光学系内の照明光の変動性、 シンボルの透過率や画素の感光性(感度)の空間周波数の低い変動、 を含む多くの原因のためにセンサ全域にわたり変動しかねないからである。 増幅器の利得は、データ図形全体に亘って離隔する既定の“AGC領域”から 読み取られる強度に基づいて設定される。次のような2つの型のAGC領域が 存在する。 a)データパッチの周辺に所在するAGC“スカート”。“AGCのスカート ”は、アレイが読み出されるのに連れて出会う最初の照射画素である。これらは 像処理が始まるに連れて強度の初期計測値を提供する。 b)データゾーンそれぞれのどちらの側にも沿う整合標準に所在するAGC“ 標識”。AGC標識は、相前後する行がセンサアレイから読み出されるのに連れ て増幅器の利得を更新することに用いられる。 (センサ素子上に入射する光像の値である)画素値がセンサアレイから読み取 られるに連れて、AGCのスカートは、双方とも像平面上のAGC領域の占有地 を予測して、ADCの初期利得を設定することに用いられる。この動作は、像上 のデータシンボルの位置に対応する画素を処理するのに先立って完了する。図7 は21個のデータゾーンのパッチ全部を示している。パッチの頂部と左縁のデー タゾーンは、各標準領域と整合したAGCのスカートを有する。2組のAGCス カートが在って、一方は頂部に沿い、他方は側縁に沿う。スカートの2重の組は 、像の双方向処理を可能にし、(以下に論じる)コーナーシンボルの位置を推定 するための基準点を提供する。 AGC処理手順は3演算からなる。 演算1)AGCのスカートを位置決めすること 演算2)AGCのスカート領域の中心を決定すること 演算3)AGC機能を実行すること 演算1及び2は、AGC回路装置をAGC領域に指向する空間同期処理手順を 構築する。AGC回路装置をAGC領域に同期させると、利得制御がデータ構造 と無関係に可能になる。ここで図8を参照されたい。演算1及び2の最中にA/ D変換器に対する閾値は暗黙値に設定される。演算3の最中にAGC処理手順は A/D変換器の閾値を設定する。 上記3節は3個の演算を包括的に説明している。それぞれの演算のより詳細な 説明は3.2.1節以降に含まれる。 3.2.1. AGCの演算1−AGCスカートの位置決め AGCのスカートを見つけるため、センサの各行が頂部縁から開始して解析さ れる。各画素行は、逐次読み取られて、解析のために6個の別々な区画に分割さ れる(図9)。 アルゴリズムは、AGCのスカートを定義して、特定の数の隣接画素が暗黙の 閾値以上の振幅を表示しているときに位置決めされるとする。現行の手段では、 AGCのスカートは、5つの隣接画素のうち、4つの値が閾値より高い場合に所 在する、と看做される。区画2から5までのうちに4つのスカート全部が(図9 に示すとおり)所在すれば、AGC演算は終了する。 3.2.2.AGC演算2−AGCスカートの中心の決定 AGC演算2では、演算1で処理された最後の画素行がさらに処理されて、A GCのスカートの最も中央にある特定の画素の位置を見つける。この演算には、 最初にスカートの縁を見つけ、次いで繰り返し中心へ移動する、一連の組合せ論 理演算で行内の画素値を処理することが含まれる。区画2〜5内の各スカートの 中心が見つかると、演算2は終了する。 3.2.3. AGC演算3−AGC機能の実行 各AGCスカートの中心画素により定義される列の位置が見つかると、どの像 の強度もこの列の位置を監視することにより追跡される。この追跡は波頂・谷間 検出回路装置によって実行される。この追跡では、AGCスカートの中心に画素 の列に対応してA/D変換器への閾値が設定される。AGCスカートの中心間に 入射する画素群に対して、閾値のレベルは、それぞれの側におけるAGCスカー トの中心値の間を直線補間することにより設定される(図11)。 AGCの演算は、区画1と6とに対するAGCのスカートが区画2〜5でのそ れよりあとでセンサの読み出しの際に出会うと云う事実に適応しなければならな い。この問題を取り扱うために、AGC処理手順は3個のステージで実行される (図12参照)。第1のステージでは、AGCのスカートは区画2〜5の中に所在 して、これらの中心は決定されている。ステージ2では、区画1及び6にAGC スカートは所在してこれらの中心は見つかるが、他方(区画2〜5で)出会っ た最初の3ゾーンは強度の正規化を蒙っている 。第3のステージと最後のステー ジとでは、AGCスカートの中心はあらゆる区画に所在し、センサのそれぞれの 行が読み出されるのに連れて、センサの幅全部が強度の正規化を受ける。 3.3 ステップ3:粗コーナー位置決めの実行 コーナー位置決めアルゴリズムは次の2ステップで行われる。 a)粗コーナー位置決め(基準画素(原点)が見つかる領域を画定する) b)真のコーナー位置決め(基準画素を正確に選ぶ) 上の二つのステップは、パッチ全部に対するコーナーシンボル全てを位置決め る役割を組合せの形で演ずる。それぞれのコーナーシンボルは、基準点として働 き、標準図形を解析させる。基準点(センサの画素の存在、図13の点(Rc、Cc )のこと)の存在は、やはり原点として働き、その点から移動の計算は全て当該 ゾーン中で行われる。4個のコーナーシンボルは、それぞれのゾーンと関連して いるが、4個の内の1個だけは当該ゾーンの原点として定義される。現行の実施 例では、ゾーンの左上のコーナーシンボルが用いられる。 後続の処理手順では、整合パラメータを用いて各シンボルの位置の移動をゾー ンの原点から計算する。コーナーの位置決めの処理手順を、2つのサブ処理(粗 コーナー位置決め及び真のコーナー位置決め)に分割して処理時間を短縮する。 この粗コーナー位置決めの処理は、少数の画素内でコーナーの位置を見つけるの に迅速でコンピュータの利用面では廉価な方法である。次いで真のコーナー位置 決めの処理が、コーナーシンボルの基準画素を高い精度で位置決めする。探索を 絞るため、粗コーナー位置決めの処理手順を用いて必要なコンピュータのオーバ ーヘッドを短縮する。 粗コーナー位置決め 粗コーナー位置決めには、AGCスカートの中心の列位置をパッチの頂部で、 それからAGCスカートの行位置をパッチの側で位置決めすることが含まれる。 これら“行”と“列”との方向で座標を組み合わせると、粗コーナーの位置が得 られる(図13及び図15)。 3.4 ステップ4:各ゾーンに対する真のコーナー位置決め(基準画素) 真のコーナー位置と、より詳しくはゾーンに対する基準画素(原点)とを設置 するには、空間フィルタリング演算が必要になる。空間フィルタとは、コーナー シンボルの形状に“整合する”整合フィルタへの2値化近似である。このフィル タは、2次元の有限値のアレイであり、基準画素の原点を含むものとしての“粗 コーナー位置決め”により同定した領域内の像データで数学的に畳み込みをする 。 基準画素の原点Rc、Cc(図13参照)は、そこでの空間フィルタとの畳み込み で最高値が得られる、センサアレイ上の画素の占有地である。図15の流れ図内 の畳み込み処理は、示した通りの処理ステップ50〜69で行われる。 基準画素の座標が確定されるとすぐ、それぞれの標準領域が処理されてそれぞ れのゾーンの整合パラメータZ1-21が決定される。 3.5 ステップ5:各ゾーンに対する整合パラメータの計算 3.5.1. 整合アルゴリズム 整合アルゴリズムは、それぞれのゾーンについての整合パラメータZ1-21を当 該ゾーンを限定する標準に埋め込まれた処理図形によって決定する。この標準に は、均一に離隔したシンボル図形の領域が含まれる。これらの領域は2次元の周 期的信号を送る。整合アルゴリズムは、この信号の位相を行と列との両方向で標 準に沿って幾つかの点で計測する。多項式は、“最小自乗”解析を用いてこれら の点で得られる1組の位相値にあてはめられる。最小自乗処理で得られる多項式 の係数は、それから整合パラメータを決定するのに用いられる。 図16及び24で分るように、4個の標準t、b、r、lがそれぞれのゾーン と(4側のそれぞれに1個)関連付けられる。像の品質に応じて任意の組合せが 1から4までの標準でゾーンについての整合パラメータを計算するのに用いられ る。説明中の実施例は4個全部を用いる。もっと少なく用いると、処理のオーバ ーヘッドは短縮するが、或る程度の精度の低下が伴う。 整合アルゴリズムの一般的な流れは、図17の処理ステップ71〜76に示さ れている。それぞれの処理ステップの右にはその目的の短い説明が在る。 3.5.2.空間フィルタを標準の信号に適用すること 整合パラメータを決定する第1のステップには、空間フィルタリング処理が含 まれている。標準内の周期的シンボル図形から生じる周期的信号は、基準信号と 乗算されて差分信号を生じる。この操作は2回2個の基準信号と行われ、その結 果2個の得られた差分信号は位相では直角位相である。次いでこの信号は、フィ ルタリングされ、和調波、高調波含量及び雑音を抑制する。 このフィルタリング過程には、標準上の領域から画素値を合算することを含ま れる。合算された画素値は、先ず標準の信号を基準信号と乗算するのに対応する 手法で数値によって重み付けをされる。こうして乗算とフィルタリングとの演算 が組み合わされる。フィルタは合算された画素領域の範囲で定義され、基準信号 との乗算は画素値に重み付けをすることで完了する。図18は、組み合わされた 乗算とフィルタリングとの過程をx及びy成分それぞれについて示す。 3.5.3. 整合標準信号位相の決定 次のステップは、直角位相の同相成分に対する比率の逆正接を得ることである 。その結果は信号位相である。 同相成分は次の通り定義される: A・cos(2π・P(x)+φ) (3.1) ここにP(x)は位相のxに左右される部分である。 直角位相成分は次の通り定義される。 A・sin(2π・P(x)+φ) (3.2)直角位相を同相成分で除算して、振幅依存部分を除去する。 信号の位相は、いまや逆正接を求めることによって決定することができる。 整合を説明する便利な方法は、標準の信号の位相を位置の関数として点描する ことである。図19は、信号に対する位相点描の例を行及び列方向に示す。 或る程度の雑音は、どんな積極的な位相計測でも現われるであろう。図20及 び21は、典型的なx及びy方向の位相雑音の例である。位相曲線を計測データ から近似するために、多項式が曲線を描写するのに用いられる。多項式の係数は 最小自乗解析を用いて推定される。 3.5.4.データに対する最小自乗法のあてはめの実行 最小自乗誤りあてはめを実行する際の第1のステップは、データをあてはめる のに用いる曲線の次数を選択することである。1次及び2次の多項式曲線をあて はめさせる2つの例が図22及び図23に表わされている。 図22及び23は、位相データに対する1次と2次との曲線のあてはめを示し ている。他の関数もデータをあてはめのに用いられるが、好ましい処理は多項式 を用いるそれであって、係数を導出するための最小自乗の計算が簡素化される。 最小自乗誤り近似法は、多項式の項の係数を導出することを含む。1次(線形)最小自乗近似のための整合パラメータの導出 フェイズ=φ=ax+b (3.5) を与え、(ここに、a及びbは線形最小自乗近似の係数である。)かつ、 (ここに、xは“m番目”のシンボルの位置である。)、かつ、を与える。 xについて上記(3.6)式を解けば: この式は次のように書き直すことができる。 x=xo+m・dx (3.8) ここに、x0=−f0/f1、及びdx=1/2f1である(x0及びdxはX軸整 合パラメータとして定義される。)。 方程式3.8から整合パラメータを用いれば、任意のシンボル(x)の位置を 計算できることが分る。 類似の2次多項式近似のための導出は以下に説明する。2次(二乗)近似を用いる整合パラメータの導出 フェイズ=φ=ax2+bx+c (3.9) を与え、かつ、関係式: を用いることとする。 ここに、方程式3.10をxについて解けば(“m番目”のビットの位置である) を得る。 この式は次のように書き直すことができる。 x=x0+m・dx+m2・ddx (3.12) ここに、 2次項が1次項に比べて小さい場合は、これらのパラメータは次のとおり近似 することができる。 (2次近似のX軸整合パラメータ) 3.5.5.4個の標準の整合パラメータの組み合わせ ゾーンを限定する4個の整合標準(図24)それぞれが解析されて、それぞれ の標準に対して別々な位相曲線がそのx及びy成分について作成される。これら 曲線は、図18に示すフィルタリング処理を用いて作成される。垂直標準は適正 な座標変換と等価な手法で処理される。 それぞれの多項式近似のための係数は、整合パラメータに変換される。8組の 整合パラメータが生成される。この8組の整合パラメータは、頂部標準に対して は“t”、底部標準に対しては“b”、右標準に対しては“r”、及び左標準に 対しては“1”を用いて命名される。 以下は直角位相最小自乗近似から導出された整合パラメータの例である: 頂部標準(t): 底部標準(b): 右標準(r): 左標準(l): 3.6 ステップ6:シンボル位置の計算 これらの整合パラメータは、組み合わせて原点に関してm番目の行とn番目の 列のシンボルの位置を特定する。1次曲線近似 2次曲線近似 数値“69”が方程式54〜57内に現われる理由は、ここで述べる設備では ゾーンが69個のシンボルの広さであり、したがって標準が69個のシンボルだ からであることに注意されたい。 3.7 ステップ7:補間及びパルス細身化の実行 次にデータシンボルと関連する画素値は(標準シンボルとは逆に)、さらに補 間とパルス細身化とにより処理され、シンボル間干渉(ISI)に起因する信号 雑音を減少させる。 ISIは像劣化に関係し、これは1個のシンボル位置の像がその最も近傍のそ れと重なり合うために生じる。ISIは適切なビット検知に必要な信号対雑音比 (SNR)を増大させる。ISIは1次元の符号化計画で出会うものであって、 そこでは(たとえば磁気テープ又は光ディスクの“直線”追跡のような)記録方 向でのシンボル寸法がシンボル対シンボル間隔より大きい。この直線ISIは効 果的に“アイ線図”で解析される。ORAMデータがx及びy方向双方に濃密に 詰っている事実は、そのどちらの側かのシンボルの隣接シンボルばかりでなく、 直に上下に所在するシンボルからも、さらに対角線上の最短距離まで互いに重な り合う潜在的可能性を発生させている。この紛糾にも拘らず、1次元の“アイ線 図”の類似の静止像は含まれている過程を示している(図25参照)。 この“アイ”は、その場所では数値を発生するような仕方で互いに重なり合え 又はシンボル図形の組合せの無い数値領域である。閾値が設定されてシンボルの 所在とシンボルの欠如とを区別しているのがアイ領域の中なのである。理想的に はシンボルの存在の有無を判断するため、閾値がアイ線図(図25a参照)の 上下の境界の中途までの値に設定される。 信号に付随する雑音は、成る程度アイの縁を“ファジー”にする効果を持つ。 “ファジー”という用語は、ここでは現実に信号の振幅を変えるほどの雑音の統 計的態様を描写するのに用いられている。雑音をアイの寸法を減少させるものと して考えることができる(図25b)。 シンボル像の中心と画素中心との間がずれること(オフセット)の作用は、ア イの中心点の上下となる、雑音と閾値とが存在することと連結していて、エラー はビットを検出する際に発生する(図25b)。この作用を相殺するため、補間と パルス細身化とが用いられる。 補 間 整合アルゴリズムは、シンボル像の中心を少なくとも±1/4画素の精度で位 置決めするほどの精度を持っている。補間は画素全域にわたるシンボル像のエネ ルギー分布内の変動を明らかにするため呼び出される(図25c)。この変動はシ ンボル像が画素の正確な中心に関して位置を変えるためである。シンボルが単一 の画素全体に亘って中心を占めているならば、当該シンボルと関連するエネルギ ーの大半は当該画素中に見いだされよう。シンボルの中心が画素の間に落ちるな らば、当該シンボルと関連するエネルギーは多数の画素間に分布することになろ う(図26)。 シンボル像と関連するエネルギーの目安をあらゆるシンボル中心の整合につい て得るため、3×3の画素アレイの重み付け合算がシンボルエネルギーの目安と して用いられる。アレイ中の9個の画素が選ばれ、算定した真のシンボル中心が 3×3アレイの中央画素内のどこかに存在するようにする。この中央画素の位置 は16個の領域に分割され、シンボルが中心を占めるのがどの領域であるかによ って既定の重み付けが3×3アレイを合算するのに用いられる。図27は画素上 の16領域の位置と9個のそれに対応するそれらの重み付け図形を示す。 4個の重み(“0”、“.25”、“.5”、“1”)がこの実施例で選ばれ 、2値化計算の複雑さを最小限にしている(これらの重みはそれぞれ画素値に簡 単なビット移行を適用することにより供給することができる。)。一般には、そ の他の重 み付け技法を使ってもよい。 パルス細身化 パルス細身化のステップは、隣接シンボルの影響を推定して、それらのオーバ ーラップに起因する信号への付加を処理中の現行センサから読み取った信号から 減算する。補間後、つまりデータがセンサ格子に関する画素位置について補正さ れた後、パルス細身化を行うことは望ましい実施例の重要な特徴である。パルス 細身化はオーバーラップの作用を減少させ、それにより“アイ”の大きさを増加 させる(図25d参照)。 隣接シンボルの作用を評価する一法は、それらの位置を推定して、これら推定 した隣接位置での画素値の一部を検討中の現行画素での値から減算することであ る。1つのやり方では、画素値の和の8分の1を処理中の上下左右の画素のうち 2個の画素から減算する。この手法は、数学的に次のように表すことができる。 3.8. ステップ8:検索閾値の判断を行う 最後に、次のようなABR処理のうち、上記モジュールそれぞれの逐次実施で ある、それぞれの潜在的に可能なシンボル位置について1か0かの判断が、(パ ルス細身化と補間の後)処理したシンボル値の大きさを閾値と比較することによ り行われる。補正画素値が閾値以下(下右)であれば、“ゼロ”が検出される。 補正値が閾値以上(上右)であれば、“1”が検出される。 3.9. ステップ9:付随エラーの検出及び補正(EDAC) 本発明の整合及びビット検索に加えて、既知のエラー検出と補正との処理を採 用してもよい。 適切なORAMエラー補正設計については、Chow,Christopher Matthew,An Op timized Singly Extended Reed-Solomon Decoding Algorithm,Master of Scienc e Thesis,Department of Electrical Engineering,University of Illinois,199 6を参照されたい。 4. 本方法のハードウエア手段のための装置 前述の手法は、本発明のソフトウエア手段である。しかし、一般に望ましい実 施例は、特定のハードウエア(回路を提供されるソフトウエア)とファームウエ ア(マイクロコード)とでの処理を提供し、迅速な目的達成とその他の利点とを 達成する。この望ましい手段は、図28の“ORAM電子装置受信機サブシステ ム”に示されており、ハードウエア手段が2つの機能集積回路(IC)に切り離 しされて示されている。 像検出及びディジタル化(センサIC) 図28のセンサICは、センサ27と像ディジタイザ29とを組合せて、光子 エネルギー(光)を電子信号(アナログ処理で)に変換する。センサIC27に は、データ像の焦点面上に置かれたプレーナ型格子内に配列した感知素子(画素 )のアレイ27aが含まれ、それぞれの素子又は画素上に入射した光を検出する 。累積した画素電荷は画素アレイの縁に逐次移行して前置増幅される。望ましい 実施例では、それぞれの画素でのアナログ電圧レベルが3ビット(8レベル)の 分解能でディジタル化される。次いでこの像の累積ディジタル化表現は、ABR ・ICへ移送され、それでRAM30の機能と図1に示す整合及びビット検索ア ルゴリズムとを組合せる。 データ整合とビット検索(ABR・IC) 図28のABR・ICは、論理モジュール又はICであって、本来純粋に離散 的である。このモジュールの機能は、データ像内の回転、拡大及びずれのエラー を(標準と呼ばれるデータ像内に埋め込んだ特徴の利点を活かして)アルゴリズ ムで数学的に補正することにある。像が整合されるとすぐ、データはそれぞれの 投影シンボル位置で振幅の輪郭を検査することにより抽出される。直接アクセス 記憶装置(RAM)30は、この実施例では高速SRAMの形で加わえられてい るが、ディジタルデータ像をセンサICから収容し、特有の処理で数値演算とこ こに述べた像整合及びデータビット検索のための処理を行う。 像検出及びディジタル化IC(センサIC) 4.1.1. 光子検出 センサICは、シリコンの感知素子から形作られる。シリコンに入射する光子 は、結晶格子に衝接して電子対空孔対を生じる。これら正負の電荷は、互いに切 り離され、電界領域の終端に集まり、検出可能な累積電荷パケットを生じる。生 じた電荷レベルの輪郭は、2次元のセンサ平面上の(データ像である)光強度の 表現である。 このセンサ平面は、画素と呼ばれる異なる(しかも規則正しい)センサセルの 格子であり、生じた電荷を空間的に組織された試料に統合する。図29は、図解 的に像の光強度(エネルギー)がどのように画素信号の大きさに影響を及ぼすか について示す。画素信号の大きさは、画素全体に亘る統合された像強度(エネル ギー)の単一の数値の表現である。これら相対値は図29内のそれぞれの画素内 部で数字として示してある。 図29の強度表現は、“1”(高強度スポット)の位置と画素格子アレイとの 間の一定の見当合わせを前提としている。 たとえば図29の左側の線図中の孤立した“1”を採り上げてみよう。“1” ビットが単一の画素全体に亘って中心を占めていないが、そのかわり4個の隣接 画素の交点全体に亘って中心を占めているとすれば、さまざまな対称性が現われ るかもしれない。暗く照明された画素の環によって取り囲まれた(2×2の正方 形を形作る)4個の等しく照明された画素が存在することになろう。この例では 、単一のデータシンボルの像が近似的に4個(2×2)の画素を被覆すると仮定 している。基準システム倍率は、20:1(±10%)であり、媒体上に1μm 直径のシンボルを生じ、センサ上の10μmの画素の2×2アレイに投 影される。しかし拡大エラーで相対画素値はわずかに変化し得る。倍率が20: 1を超えるに連れて、それぞれのシンボルは2×2の画素より拡張するであろう し、像倍率が20:1を下回れば、シンボルエネルギーは2×2画素よりも低く 分配されることになろう。この近似では、(光学の点像分布関数から生じる)シ ンボル像の縞の高次効果が無視されていることに注目されたい。 拡大と見当合わせとの許容差、及び保護周波数帯は必要なセンサアレイの大き さを画定する。センサ27(図28)は(この例では、22:1に指定されてい る)最大倍率の事象内に完全な像を含むだけ充分大きくなければならなず、(x とyとの両方向に±100μm以下になるように指定されている)最悪の場合に は見当合わせエラーとなる。媒体上のデータパッチは354×354の1μm離 隔したシンボルであるから、センサ上のパッチ像は7788μm程度になり得る 。正のずれも負のずれも許容するために2重に加算した最大許容ずれ(200μ m)で、センサアレイは少なくとも7988μmの広さ、又は799個の10m 画素になることが必要である。したがって、ここに述べた実施例では、センサI Cの設計では、800×800の画素アレイを指定する。 4.1.2. 前置増幅設計の考察 装置サイクルを繰り返すと、信号電荷が活動的なセンサの縁に逐次輸送され、 そこで前置増幅器80は信号電荷を、ディジタイザと、出力バッファ82により 追従される論理29とによってここに提供される典型的な処理回路装置を動作さ せるのに充分な電圧に変換する。センサICの構成(図30)では、前置増幅器 80を画素のそれぞれの行毎に指定している。データの列全部は、電荷結合型デ バイス(CCD)それぞれのサイクルで(全800行全域にわたり行毎に1画素 が)読み取られるので、CCDの動作周波数がシステム性能を決定するキーパラ メータになる。最も簡単な手段では、標準の完全フレーム撮像装置が用いられる 。そのCCDクロック発振器は10MHzで動作する。それぞれの画素行につい て出力回路装置の設計は、標準の完全フレーム撮像装置のサイクル当り情報量を 行数と乗算することに在る。望ましい実施例では、このことは因子800だけシ ステム性能を向上させる効果がある。 システム雑音は前置増幅器設計の機能に大きく影響を与え、したがって入念な 注意が前置増幅器の設計と構築とに払われる。重要な前置増幅器のパラメータは 、利得、ゾーン幅及び入力容量である。利得は雑音に比べて充分な出力信号を生 じなければならない。しかし利得とゾーン幅との妥協は不可避であり、利得はほ どほどに押さえて充分な速度を得るようにしなければならない。入力容量は低く 押さえて電荷対電圧の変換を最大にし、入力に関する雑音電荷を最小限にしなけ ればならない。センサの前置増幅器80は、共通供給源のFET入力構成である 。標準設計の関連リセット回路装置は用いて宜しく、簡単、小型、そして低雑音 が必要である。 適切な前置増幅器の設計は公知であり、以下の仕様に適するように選ばれる。 前置増幅器の性能: A=100μmボルト/電子 BW(3dB)=55MHz 入力関連雑音=50電子。 4.1.3. ディジタル化−自動利得制御 像のディジタル化に先立って、画素の振幅のサンプリングを用いてA/D変換 器の閾値を確定する。選ばれた閾値が高過ぎると、全像シンボル値はA/D変換 の最初の数カウントのうちに低下して分解能は失われる。選ばれた閾値が低過ぎ ると、A/D変換は飽和して出力を歪ませる。像強度はゾーン、パッチ、及びチ ャプター全域にわたり位置の関数であり、したがって任意の閾値を求めるアルゴ リズムは領域内の変動と調節できなければならない。 自動利得制御(AGC)の計画は、像ディジタル化の動的領域を最大限にする ことによりシステム性能を最大にして、システムの精度と速度とを強化すること である。像の振幅(強度)は既定の点(AGCのスカート)で監視され、この情 報を用いてA/D変換器の閾値レベルを制御する。像の読み取りを開始するに連 れて、信号が最初のうちは背景雑音である理由は、設計によって像がセンサの中 心を目指していて読み取りが暗部にならざるを得ない縁で始まるからである。C CDサイクルが進行し相前後する列がセンサの縁に向って移行するにしたがって 、 出会う最初の信号はAGCスカートの先頭縁の像からとなる(図31参照)。AG Cのスカートの像は、全てが“1”の5×9のアレイであり、したがって光を最 大限透過させる。これらの特徴を結像する画素から読み取られる振幅は、全表面 の任意の位置で期待される最大強度を表わしている。それぞれの画素行でディジ タイザと論理29との中の論理ブロックは、これらの画素値の位置を検出するよ うに設計してあり、簡単な制御でAGCの特徴に最も密接に整合した画素行が選 ばれる。 AGCのスカートと同じ画素行に沿った標準行の形で、局所“暗部”、つまり 最小値(全部“ゼロ”)と局所“明部”、つまり最大値(全部“1”)とを表わ す像の部分が事前符号化してある。これらの行の値は、波頂検出回路装置によっ て画素列が読み取られるにつれて監視される。波頂検知器(以下で論じられる図 33参照)はそれ自体公知であり、ここで用いられる判断の基礎となる波頂検知 器は、出会う最高値を格納する。それと同じの最小検知器は、構造では同一であ るが、逆向きの比較器を伴っている。 最大信号と最小信号との差は、A/D変換の範囲全部を表わし、したがってそ れぞれのカウントについて重みを設定する。最小信号の値は像に現われる直流ず れ(又は背景光)を表わす。このずれはA/D変換の閾値に加算される。これら の閾値は(図31に関しては垂直に)像全域にわたり分配されAGCの試料間の 値へ直線補間を可能にする。 4.1.4. ディジタル化−量子化 処理のため、捕捉した像はディジタル化して、整合及び検索(ABR)アルゴ リズムへ移送される。CCDを含むセンサIC27、29は、ディジタル化を行 い、前置増幅がそれに続く。ここで述べるORAMの実施例は、図32に示され る量子化の3ビット(8レベル)を用いる。 図33を参照するに、それぞれの前置増幅器80の出力が直接A/D変換ブロ ックへ送られるので、画素行毎にA/D変換が存在する。この設計では、切換え 式ずれ補正を伴う7個の比較器を用いる。これら比較器の閾値は、一連の抵抗器 全域にわたって電圧アレイを付勢する電源から送られる。閾値は、画素行全部に 共通な抵抗回路網により制御され、AGC画素行の先験的な知識で像の最大振幅 と最小振幅とをプリセットする。図32は、任意の信号に適用された典型的なA /D変換コードを示す。 このステップの成果は、画素電圧の3ビット(8レベル)表示である。この値 は局所条件に関する入射光の強度を表わす。この相対閾値の正味の効果は、パッ チ全域にわたり緩徐に変動する任意の像強度の包絡線を平坦化することである。 いまや正規化されたディジタル化像はABR機能への出力を準備する。 4.1.5. データの出力 それぞれの画素の刻時サイクルの終端で、A/D変換は画素行それぞれに対す る3ビット値を生じる。センサの検知器平面上に800の画素行が在り、センサ の画素クロック発振器は20MHzで動作する。20MHzでセンサは50ns 毎に(3ビット値800行で)2400ビットを出力する。240MHzで走ら せる200ビット幅の母線がセンサICを図28のABR・ICに結合する。 この母線構造の系統化が速度を最大にする一方、シリコン表面の面積とチップ の電力消費を最小にする。出力バッファはそれぞれ4個の画素行に割当てられ、 画素行はそれぞれ画素の刻時サイクル当り3ビットを生じる。画素の刻時サイク ルそれぞれで出力バッファは、丁度生じた12ビットを放出して、次の局所ベク トルに対して準備する。この計画は現行の技術で実現できるが、多重レベルで論 理を前進させようとすると、必要なゾーン幅で著しい減退を蒙りかねないであろ う。 4.1.6. センサICの制御 必要な機能を管理するため、センサは中央制御論理ブロックを含み、中央制御 論理ブロックは、その機能が像電荷伝達のための刻時(クロック)パルスを発生 して前置増幅器、A/D変換器及び波頂(ピーク)検知器にリセット信号を提供し 、AGC行選択を起動し、かつデータ出力の放出を可能にする。図33は、セン サICに関する概念的な信号の流れを示す。 この制御ブロックは、システム中最も早い240MHzの主刻時機構で駆動さ れる。この刻時機構は、分割されてCCDへの像電荷輸送を達成するのに必要な 3相を発生する。リセット及び制御パルスは前置増幅器の動作を電荷輸送の動作 と周期的に連係させ、A/D変換は電荷輸送の位相から導出され、主刻時機構と 同期する。出力バッファの制御装置は、(情報量の必要条件に合せて)主刻時機 構の最高速度で動作し、次の画素の刻時サイクルに先立って12の局所ビットを 出力するように逐次処理される。 図33は、センサ制御の大多数の時限要素を示している。3個のCCDの位相 は、一緒に働き、撮像アレイ全域にわたる電荷パケットを一度に1列増加させる 。第3の位相が低くなると、電荷が前置増幅器に入力される。前置増幅器のリセ ットは第3の位相が低くなる直前には強行されないから、到来する電荷が処理で きる。第3の位相が低くなる直前、しかも前置増幅器のリセットと並列でも、A /D変換器はリセットされ、ゼロにされ、検出モードに設定される。 4.2. データの整合及びビット検索(ABR)IC ORAMデータ補正電子装置の主要要素は、図34に示されており、センサI C27、29から生データを受信する整合及びビット検索IC32として示され ている。IC32の電子装置には、高速SRAM、整合用回路装置、ビット検索 回路装置及びEDAC回路装置が格納されている。 4.2.1. ABR・ICの機能説明 4.2.1.1.機能の流れ 整合及びビット検索(ABR)処理のステップは、図5の流れ図に示されてい る。 像情報はセンサICで捕捉されて量子化される(ステップ1〜2)。次いでこ のデータは、高速データバスを介してABR・ICに放出され、ボード上のデー タバッファを満たす(ステップ2)。“粗コーナーの位置決め”なる定型動作が進 行して、メモリポインターに方位を合わさせ、近似的に像を位置決めする(ステ ップ3)。粗のコーナーの位置決めが完了すると、一層正確な“真のコーナーの 位置決め”が実行される(ステップ4)。ステップ5、6、7及び8は、数学 的に強力な演算であり、ビット復号に用いる精密なゾーンずれ、回転及び拡大の パラメータ類を決定する。ステップ5は、ゾーンの標準像に関して実行された一 連の畳み込みであり、“x”方向でのゾーンの“同相”及び“直角位相”項(し たがってI及びQと命名)を得る。ステップ6は、最小自乗近似(LSF)であ り、I値とQ値とを組合せて直線を形作り、そのこう配と交点とで“x”軸のず れとシンボルの分離間隔とが得られる。類似のステップで“y”軸の情報が得ら れる。得られた“x”及び“y”情報を用いてゾーン内のシンボルそれぞれの精 密な位置が予測される。次の2つの演算は、信号強化処理のステップであり、シ ステムの信号対雑音比(SNR)を改善する。ステップ7では、パルス細身化が 近傍のシンボルが惹起するシンボル間干渉(ISI)の潜在的可能性を低減し、 補間がシンボル情報を分配する幾つかの隣接画素の可能性を調節する。 センサデータは、自律アドレスの創出及び制御の回路装置により管理される処 理中に高速RAM91へ読み込まれる。この像コーナーはマイクロ制御装置(μ C)92によって粗的に位置決めされ、近似的なコーナーシンボルの画素の位置 が注目するゾーンに対して見いだされる。基準画素の精密な位置は、前述の相関 の核を順次走らせることにより見いだされる。特別な8ワード加算器94は、高 速累算器95と比較器96とを備えこれらの計算を加速する。 詳細なゾーン像の属性は、像の標準を処理することにより決定される。これは 2つの異なる核を有する多くの畳み込みを含んでいる。これらの演算は再び8ワ ード加算器と高速累算器とで容易に行える。これら演算の結果は、乗算により組 み合わせられ、ハードウエア資源により促進される。除算はマイクロ制御装置( μC)92により行われる。逆正接関数は表引き(TLU)98により完成させ ることができる。 この段階では、ゾーンの像ずれと回転とが正確に分る。この知見を用いてRA M記憶空間内のシンボルの位置を記載するアドレス(コーナーシンボルの原点か らのずれ)が導出される。これらのずれは細身化兼補間回路(SIT)100に 入力され、これで1ビットか0ビットかの判断を行い、その結果を出力RAMバ ッファ102に送り出してそこでEDAC103の機能が実行される。 4.2.1.3. RAM及びセンサのインターフェイス 像データは、センサICからABR・IC上のRAMバッファへ逐次読み取ら れる。このバッファはデータを処理しつつある間に格納する。このバッファは、 3ビットに量子化された像全部を収容するのに充分なほど、大きい。3ビット毎 に量子化された800×800画素のセンサ寸法では、192万ビットの記憶容 量を必要とする。 20MHzのセンサ行の刻時パルスを仮定すれば、全センサ像をRAMにロー ドするには40μ秒かかる。処理量及びアクセス時間に関する必要条件を支援す るには、像データの処理を像が完全にロードされるのに先立って開始することが 必要である。したがってRAMバッファは双方向のポート特性を有する。RAM のセル寸法を増大せずに双方向ポートをうまく動作させるため、バッファは図3 5に示すとおりセグメント化されている。 像データの列がセンサを逐次離れるに連れて、それらは記憶装置に格納されて 図35に示す条片又は断片1〜nに組織される。これら条片の幅(したがってそ れとそれらの番号)は、AGR・IC手段に対して選ばれた技術に応じて最適化 してある。現行の実施例については、推定した条片の幅は40セルであり、した がって20条片が必要である(これら2つの数の積は800になり、センサの像 面積の画素の幅に等しい)。このように選択することで、像データの読み取りと その処理の開始との間の待ち時間は2μ秒になる。 4.2.1.4. 並列加算器、累算器及び比較器 整合演算の多くは、事前指定核とのマトリックス式畳み込みである。これらの 演算には、±1の係数を有する画素振幅のグループを合算することが含まれる。 これらの演算を促進するため、その設計には機能が8個の3ビットワードを単一 のステップに合算する専用のハードウエアである加算器が含まれる。たとえば8 ×8の畳み込みマスクは、演算が完全に逐次処理であれば、64ステップ処理に 比較して8ステップ処理になる。加算器への入力ポートは記憶装置の出力母線で あり、その出力は(8ワードすべてが7に等しく56の結果を与える例に適応す るのに充分な広さの)6ビットワードである。この6ビットワードは、最大値 が64(26)であり、最悪の場合を調節するどころではない。 現行アルゴリズムでの畳み込みは2次元であり、並列加算器は1次元である。 2次元性を貫徹するため、加算器の逐次出力は、それ自体合算されなければなら ない。このことは累算器内で行われる。畳み込みの開始に当って、累算器は消去 される。適切な記憶位置がμ制御装置の制御の下でアクセスされるに連れて、加 算器の結果は累算器の収容レジスタに集約される。この集約は、畳み込みの核の 係数値に応じて、加算であっても減算であってもよい。 比較器の機能は、(たとえば、コーナーシンボルの基準画素が解像される場合 のように)ディジタル波頂検出が必要であるならば、どこでも採用される。この 演算では、ゾーンのコーナーのシンボル図形に整合する畳み込みの核は、コーナ ーの画素位置を含むに足る大きさを保証する面積全域にわたり(2次元的に)掃 引される。この面積の寸法は粗整合アルゴリズムの精度によって決定される。そ れぞれの核の反復結果(図36)で、現行の結果の方が格納済みの結果より大き いか否かが検討される。新規の結果が格納結果より低ければ、捨てられて核は次 の位置へ適用される。新規結果が格納結果より高ければ、それで格納結果をそれ に対応するそのアドレスと一緒に置換する。この方式で最大畳み込み、したがっ て最良整合(及びその関連アドレス)が累積される。このアドレスはゾーンのコ ーナーの基準画素の位置(x、y)である。 4.2.1.5. ハードウエアの乗算 整合アルゴリズムでは、一連の点に最小自乗近似を用いて拡大と回転とを決定 している。この最小自乗演算には、多くの乗算が含まれる。アクセス時間へのこ れらの与える衝撃を低減するためには、専用の乗算器が必要である。多くの乗算 器が入手できる(たとえばパイプライン式、ビット逐次処理式、μ制御式、ウォ ーレスツリー式など)。本手段にはウォーレスツリー式構造を用いる。基本的な 必要条件は、乗算器が1サイクル時間内に12ビットの結果を2個の8ビットの 入力から生じることである。 4.2.1.6. 逆正接関数 整合パラメータ(つまり、x0)と(y0)との商によって表わされる角を解い て、最小自乗近似の演算の結果を物理的に意味の在る(たとえば項の記憶アドレ ス内の大きさや回転のような)数に変換する。商はそれらが本質的に無次元、つ まり振幅の変動はこれらから正規化されているのであるから、この関数への入力 として用いられる。 表引き(TLU)の演算は、このステップの実行に用いられ、(繰り返し)計 算の時間と、計算解のために専用化した回路に必要なIC表面の面積とを節約す る。256個の10ビット数(2560ビット)のテーブル寸法は、0.35° まで角分解能を支援する。テーブルの256個の点は、単一の象限を記述するの に必要なだけである(商のオペランドの符号はどの象限であるかによって決まる) 。 4.2.1.7. SITプロセッサとビット判断 直線近似の例では、4個の整合パラメータであるx0、dx、y0及びdyが、 粗コーナーの位置決め及び真のコーナーの位置決め、整合計算、及び3角演算の 結果を記述する。これらパラメータは、第1のデータシンボルのコーナーシンボ ルの原点からのxとyとのずれを1/4画素の分解能で表わす。パラメータdx とdyとは、シンボル間の距離を記憶位置の単位で表わす。 これらの量が単純にアドレスを指定するだけで得られるものより一層精度を有 することを注目することは重要である。これらパラメータは、シンボルをゾーン 内の任意の位置で±1/4画素以内に位置決めすることが可能である。別にいえ ば、これらの数は608のうちの1要素の内部まで正確である(拡大2.2でゾ ーン内に在る69個のシンボルはゾーンが152画素に跨がることを意味し、1 /4画素内部で正確であるためには、152*又は608のうちの1要素の内部 まで正確なことを意味する)。したがって、整合パラメータは、少なくとも9ビ ット数でなければならないと云う理由は、これが最小2n値であって608のう ちの1要素より大きい精度を提供することができるからである。量子化雑音を明 らかにして有限な精密数学から生じる有害な作用を避けるため、これらのパラメ ータのため、現行の基本線は12ビット精度になる。 補間兼細身化(SIT)プロセッサは、ディジタルフィルタであり、それを介 して生の像記憶データを移送する。SIT回路は、一度に1行のデータを提示さ れ、一度に(現行の行とその上下の2行からなる)5行について演算する。この 回路は、ゾーン原点から(x、y双方の)距離を追求する(コーナー基準画素に よって定義されたように)。導出された整合パラメータと“画素間隔”の形で結 合した距離の知見から、この座標の組の内部で精密なシンボルの位置決めを得る 。 図37は、記憶装置内に写像されたゾーンの像の一部を示している。整合の定 型動作が正確なゾーンの原点を確定するとただちに、データの位置が分る。この 原点から離れると、3個のシンボル位置は下がり、3個のシンボル位置は左に移 り(それに対応して正確な倍率に応じて近似的に6画素は下がり、6画素は左に 移り)、データを含む記憶面積が達せられる。この面積内で像データ行がSIT 回路へ(頂部から底部へ)順に移送されると直ちに、近傍の知見を用いて一度に 1行について演算する。 補間とパルス細身化とは、信号処理ステップであり、信号対雑音比(SNR) を改善する。図38は両技術に関する演算を集約して示している。パルス細身化 に関する一層の詳述については3.7節を参照されたい。 パルス細身化は、中央シンボル上の全エネルギーのうちシンボル間干渉に起因 する隣接シンボルからの“流出”光により惹起される部分を推定することである 。その処理はこの推定値を全エネルギーから減算してISIの作用を低減するこ とである。現行の実施例でのアルゴリズムでは、シンボル値それぞれから全エネ ルギーのうち隣接シンボルに由来する部分を減算している。 補間はシンボル像の真の中心に最も近接した画素位置を定義するのに用いられ る。センサアレイは、シンボル像を空間的に(平均的なシンボル毎に4画素と) 過剰にサンプリングするので、任意の単一シンボルのエネルギーは幾つかの画素 により分配される。現実のシンボルエネルギーの最も正確な大きさは、近傍の画 素にそれぞれ結像されたシンボル像の百分率を判定してそのエネルギーを合算す ることにより得られる。補間及びパルス細身化アルゴリズムの一層理解しやすい 概括については、3.7節を参照されたい。 補間兼細身化プロセッサ(SIT)への入力は、像データ行、及びそれらの近 傍のカスケードの列である。データを算定したシンボル位置の知見を用いて行毎 に見ることにより、シンボル毎の実際のエネルギーに関する判断と計算とが行わ れる。最終の残存値で1か0かの判断のための根拠が確定される。通信理論では 、システムに関する“アイ線図”は、データの欠如が在ることについて正確な結 論を引き出す可能性を描写している。AGC機能により遂行される均等化に起因 して、最大振幅の包絡線は像全域にわたってかなり平坦になるはずである。リッ プルを最も起こしやすい原因となるものは、画素全域にわたるシンボル形状のM TFであろう。SITブロックの出力は単純なビットである。(近似的に)2行 の像画素データそれぞれに対して、64ビットが抽出されよう。記録媒体ではそ れぞれのゾーンが(64×64の)4096データビットを含み、正確な倍率に 対応し、近似的に(138×138の)19000画素によりセンサ上に表わさ れる。それぞれのゾーンは3振幅ビットをそれぞれ伴う近似的に138×138 画素、又はほぼ57Kビットであるが、その間に像データとして格納され続けて いる。読み取りに関しては、これらの単純なビットは、出力バッファRAMへ進 み、そこで事実上再圧縮される。この像は結局4096ビットの2値化データを ほぼ14:1で得ることになる。 4.2.1.8. 出力RAMバッファ 図39の出力バッファは、SITプロセッサの結果を格納する。これは、小さ いRAMであり、データゾーンの価値の大きさの2倍の8192ビットである。 ビットがゾーンから抽出されるに連れて、このバッファの最初の半分内に置かれ る。ゾーンの復号が完了すると(そしてバッファの最初の半分がゾーンからの新 しいデータで満たされると)すぐにEDACエンジンがそれについて演算を開始 する。 4.2.1.9. EDACエンジン エラーの検出と補正(EDAC)は、当業者周知の在来からあるリード・ソロ モン復号器によって行われる。 4.2.1.10. μ制御装置 ABR処理の有効制御は、マイクロ(μ)制御装置によって管理される(図3 4)。この回路装置のブロックは、(粗及び微の)ゾーンの位置決めを整合、シ ンボル像処理及び補正同様に行う動作を開始し、停止する。(像パラメータ抽出 中に行われる最小自乗近似演算の一部である)除算を除けば、このμ制御装置は 別々な専用モジュールが使えるSITのような困難な算術演算は行わない。 4.2.2. 決定的に重要なABR・ICの性能の必要条件 4.2.2.1. データクセス時間計画 次に来るのはORAMのデータクセス時間の仕様の内訳であり、それがABR ・IC構成部材に課せられた必要条件の基礎を形作る。データクセス過程内のス テップをリストに挙げ、その次に各ステップと関連する時限に対して或る程度の 包括的な仮定と解析とを行う。 1.統合(像データの収集) 2.RAMへの読み出し(AGCと並列) 3.粗像位置決め 4.真のコーナー(基準画素)位置決め 5.Y軸位相及び象限合算、逆正接演算及び点群の直線への“解きほぐし” 6.Y0及びdYを得るLSF 7.X軸位相及び象限合算、逆正接演算、及び点群の直線への“解きほぐし” 8.X0及びdXを得るLSF 9.補間 10.パルス細身化 11.閾値設定 12.エラー補正 包括的な前提: 1.センサICは(3ビットに量子化した)1個の完全な行の画素データを50 n秒毎に、又は20MHzの速度で送り出す。 2.AGCは、像がRAMに読み出されるに連れて、波頂検出回路装置を用いて 実時間で実行されるので、全データクセス時間に加算しない。 3.全てのメモリのアクセス及び簡単な数学的演算は、100MHz(10n秒 )のクロック速度で生起する。 4.ハードウエア乗算資源は伝播時間10n秒で入手できる。 5.物理的データ像の範囲=354シンボル×354シンボル(名目的にはその ときシンボル当り2×2画素を用いて)画素の範囲=708×708画素。 6.像倍率:仕様=20±2。 7.物理的像ずれ(不確実性)は全直交方向に±15画素である。 アクセス時間成分 4.2.2.2. RAM及びデータ入力速度 センサ像データを格納してあるRAMは、これにより課せられたサイクル時間 を扱うのに足りるほど早くなければならない。解析の結果が教えるところでは、 この速度は4.2nS毎に200平行ビットである。セグメント化されたRAM の設計であれば、この速度は行長を短く維持することによって容易になる。 4.2.2.3. 論理伝播速度 決定的に重要な経路にはCMOS論理が含まれており、ゲート遅延当りほぼ2 00pS(200E・12秒)で伝播し、トグルスイッチの操作を500MHz を超える双安定回路上で評価する。論理設計では並列性を充分に利用することに より、以下に論じられる時限的制約に容易に応じることができる。 4.2.2.4. 必要なμ制御装置のサイクル時間 ORAMのμ制御装置 は100MHzより早く循環する。加算、乗算、及び比較についてハードウエア を加速することはこのサイクル時間で動作させるために必要である。加うるに、 任意の局所メモリ同様RAMもこのタイミングを支援するのが可能であるように 選ばれる。 5. 付録用語集 キー整合とビット検索との用語: AGC 自動利得制御(AGC)は増幅器の利得を修正する処理であって、A/D変換 器(ADC)の閾値を設定する。“自動”と云う用語は、限界を設定する増幅器 の利得調節が“自動的に”像強度内の変動を追求することを指している。像強度 が増加すると、増幅器の利得は増加し、それにしたがって閾値も増加する。像強 度が減少すると、閾値を設定する増幅器の利得も減少する。AGCの作用は、信 号を解析中の電子装置へ提供して、CCD(電荷結合型デバイス)アレイ全体に 亘って一定な強度輪郭を有する像から導出された信号と近似的に等価であるよう にすることである。得られる信号が一層よく一定の強度輪郭からのそれに接近 すればするほど、AGCは良好に働いていることになる。 粗ゾーンの位置決め 粗ゾーンの位置決めに必要な情報は、それぞれのゾーンの上左側コーナーの座 標値である。粗の整合はこれら座標を得る処理である。この整合は“粗”と呼ば れるが、それは座標値が±4画素の精度で決定されるからである。真のゾーンの 位置決め“真”のゾーンの位置決め情報は、ゾーンのコーナー基準を含むシンボ ルの中心(もしくはシンボルの集まり)に密接する画素の位置を定義する座標対 である。ゾーンのコーナー基準とは、ゾーン内の他のシンボル全部がビット検索 アルゴリズムで基準とする点のことである。真のゾーンの位置を見いだすため、 コーナーシンボルの位置決めアルゴリズムが用いられる。現行の実施例は粗ゾー ンの位置を取り囲む狭い範囲内で局所畳み込みを行う。この畳み込みは、畳み込 み核を用いて整合フィルタをコーナー基準図形に近似させる。畳み込み範囲は、 核の範囲プラス行列双方向に9画素であり、粗コーナーの位置決め過程で見いだ された座標を中心にしている。 整合及び整合パラメータ 整合は、CCDアレイ上の固定画素位置に関する像シンボルの位置を決定する など)を、これら関数がシンボル位置の正確な近似を提供する限り、この関係を 記述するのに用いてもよい。整合と検索アルゴリズムの現行の実施例では、シン ボル位置と画素位置との間の関係は、多項式を用いて記述される。1次多項式は 、正確にゾーン全体に亘って一定倍率で在ることを知らせるシンボルを位置決め する。2次多項式は、ゾーン全体に亘って倍率内に直線変化が存在する(1次の ひずみ)ことを知らせるシンボルを位置決めすることができる。高次の多項式は 、ゾーン全体に亘る高次ひずみを評価するのに用いることができる。シンボルと 画素との関係を多項式を用いて表わすことによって、整合過程は整合パラメータ 値を決定する過程になる。整合アルゴリズム 整合アルゴリズムは、それぞれのゾーンの整合パラメータを、当該ゾーンを限 定する埋め込み整合図形(標準)を処理することにより、決定する。この標準は シンボルが均一に離隔したアレイである。この標準は、二次元の周期的信号とし て解釈される。 以上特定の実施例についてだけ論じたが、当業者にとっては数値上の変更や変 形をそれに加え得ることは、本発明の精神から離れることなく等価の手段、デバ イス、及び技法上のステップの利用を含め、明らかに容易なことであろう。たと えば前述のものや一般に望ましい実施例はページ(パッチ)像よりやや大きいセ ンサ格子を用いる。さもなければ別の接近手法では、像ページより小さいセンサ 格子を許しておいて、次いで投影したデータ像全域にわたり逐次移動するかもし くは走査する。 一般に望ましい上記実施例では、AGCと整合標準とが可変データから異なる が、信号のデータ部分をAGC回路装置を駆動するため標準に加えて、または標 準として用いてもよい。基本的には、データは一定量のエネルギーを特別の空間 周波数範囲内で確保する仕方で符号化できる。次いで低帯域フィルタ、及び帯域 フィルタもしくは高帯域フィルタを用いて、AGC処理を起動することもできる 。低帯域フィルタの出力は信号の直流ずれを予測させ、帯域フィルタ又は高帯域 フィルタの出力は(直流ずれに関して中心を占める)利得のレベルを決定しても よい。 その他の整合データを生じる実施例は、標準を構成する一連の標識(又はは標 識の集合)を有するはずである。これらの標識には整合標識(標準)が含まれ、 データ全体を通じて規則的に又は不規則に点在されている。次いで整合多項式を 確立して、それぞれの標識位置を見いだしてそれを既知の標識間の空間関係に対 して点描することもできる。次に最小自乗誤差法が用いられ、既知の位置と計測 した位置との間の関係に最高度にあてはめた多項式を生成する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG, US,UZ,VN,YU (72)発明者 ブラハット、リチャード イー アメリカ合衆国 61821 イリノイ州 シ ャンペイン ブリッジポイント レーン 1502 (72)発明者 ラッセル、ジェームズ ティー アメリカ合衆国 98006 ワシントン州 ベルビュー フィフティーファースト ス トリート 14589 エス イー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.読み出すためにセンサに結像した2次元データ図形を含む光学像からデータ を検索するためのシステムにおいて、 結像したデータ図形内のデータスポットを検出するために2次元格子図形内に 光電式感知素子のアレイを有し、該アレイが2次元内のデータスポットを過剰サ ンプリングすべくデータ図形内のデータスポットより高い密度を有素ルウセンサ と、 前記センサに結像した前記データ図形を伴う光学的に検索可能な標準と、 結像したデータスポットの振幅と位置とを判定して前記センサから振幅と位置 とを補正したデータを生成する前記センサのためのデータ検索可能なプロセッサ とを含む、光学像からのデータ検索システム。 2.前記光学的に検索可能な標準はAGC及び整合標準を含み、前記データ検索 可能なプロセッサは、AGC及び整合処理装置を含み、また前記格子図形内の前 記感知素子アレイに対して補正したデータ位置を生成するための多項式サブプロ セッサを含む、請求項1項に記載の光学像からのデータ検索システム。 3.前記整合標準の幾つかは前記多項式サブプロセッサにより空間タイミング信 号を生成せしめ、さらに前記空間タイミング信号は、同相かつ直角位相の空間基 準信号を含み、前記真のデータスポット位置を生成するため前記結像データ図形 内の前記整合標準と関連する前記空間タイミング信号を変調する、請求項2に記 載の光学像からのデータ検索システム。 4.前記空間タイミング信号から空間雑音を除去するための低帯域フィルタを前 記整合処理装置内にさらに含む、請求項3に記載の光学像からのデータ検索シス テム。 5.前記光学的に検索可能な標準はAGCの属性を含み、前記データ検索可能な プロセッサは前記像全域にわたり強度の変動に起因するデータスポットの検出の 自動利得制御のためのAGCサブプロセッサをさらに含む、請求項1に記載の光 学像からのデータ検索システム。 6.前記AGCサブプロセッサは前記結像データ図形の所定面積全域にわたって 像スポット強度を追跡するためのAGC波頂検出回路装置を含む、請求項5に記 載の光学像からのデータ検索システム。 7.前記波頂検出回路装置は、2次元データ図形の一方の軸に沿って基底線の波 頂検出振幅を平均化し、データ図形の別の直交軸に沿って波頂検出振幅の間を補 間すべく、2次元信号処理装置を含む、請求項6に記載の光学像からのデータ検 索システム。 8.前記整合処理装置の前記多項式サブプロセッサは、多項式の最高あてはめを 生成して、前記格子図形内の前記感知素子アレイに対して前記補正データ位置を 決定すべく、最小自乗サブプロセッサを含む、請求項2に記載の光学像からのデ ータ検索システム。 9.前記整合処理装置の前記多項式サブプロセッサは、多項式の係数を計算し、 かつ前記係数を採用して前記補正データ位置を生成する整合パラメータを導出し 、それによって光学的、構造的及び電気的欠陥に起因する少なくとも一定の誤整 合作用を実質的に補正する、請求項2に記載の光学像からのデータ検索システム 。 10.前記センサの格子図形は検索しようとするデータを含む像の面積より大き い面積を蔽う、請求項1に記載の光学像からのデータ検索システム。 11.取出可能な光学的媒体上に格納され、センサにその光学像を投影させて読 み出すことによりデータを検索するシステムであって読み出すためにセンサに結 像した検索可能な関連標準を含む2次元データ図形を像が含むデータ検索システ ムにおいて、 結像した光データ図形内のデータを検出するために2次元図形にアレイ化した 光電式感知素子を有し、該2次元アレイ感知素子が2次元内の結像データを過剰 サンプリングするように構築されかつ配列されたセンサと、 前記検索可能な標準に応じて像データの補正振幅及び補正位置を決定し、それ によりデータの感知素子上の結像を像強度内の変動と整合とに対して補正する、 前記センサのための検索可能なプロセッサと を含む、データ検索システム。 12.前記2次元データ図形とともに含まれる検索可能な標準は位置整合標準 を含み、前記検索可能なプロセッサは位置整合処理装置を含む、請求項11に記 載 のデータ検索システム。 13.前記2次元データ図形内の検索可能な標準がAGC標準を含み、前記検索 可能なプロセッサはAGC処理装置を含む、請求項11に記載のデータ検索シス テム。 14.前記検索可能なプロセッサは、感知素子間の信号干渉によりエラーを生じ た検出データを補正すべく、パルス細身化サブ処理装置を含む、請求項11に記 載のデータ検索システム。 15.前記検索可能なプロセッサは、シンボル間干渉により導入されたエラーを 最小限にすべく、2次元パルス細身化サブプロセッサを含む、請求項11に記載 のデータ検索システム。 16.センサに結像した既知の光学的に検索可能な標準を有する2次元データ図 形を含む光学像からデータを検索して読み出し、かつデータに変換される際にデ ータ像の並進エラー及び回転エラーを含むさまざまな光学作用を補償するシステ ムにおいて、 一般に結像したデータ図形に準拠する2次元格子図形内に配列される光感知素 子により提供され、該感知素子がデータ像を両次元内で過剰サンプリングすべく 前記像データ図形内のデータより高い密度に構築されて配列されているセンサア レイと、 それぞれの感知素子で検出された符号化光学特性を表わす多重ビットディジタ ル値をそれぞれの素子のために生成する前記感知素子のためのセンスレベル回路 装置と、 前記光学像を伴う前記検索可能な標準に応じて前記図形全域にわたる像強度を 検出するための自動利得制御(AGC)と を含む、システム。 17.さらに、2次元のシンボル間干渉を補正する2次元パルス細身化プロセッ サを含む、請求項16に記載のシステム。 18.さらに、下流側のデータ処理を制御するため出力しようとするデータ像の それぞれの次元内で、データスポット数によって判定した長さのデータワードの 割込みを許す、並列の読み出しと処理との装置を含む、請求項16に記載のシス テム。 19.センサアレイに結像した検索可能な標準を有する、電子光学的に選ばれる 2次元データ図形を含む光学像からデータを検索し読み出し、かつ電気データに 変換する際に並進ずれ及び回転ずれ、並びに拡大を含むデータ像のさまざまな光 学作用を補償し、各選ばれたデータ図形が多数のゾーンに分割され、それぞれの ゾーンが検索可能な処理で支援すべきゾーンコーナーを含む既知の像特性の検索 可能な標準を有するシステムにおいて、 一般に結像データ図形に準拠する2次元格子図形内でアレイ化され、両次元内 でデータ像を過剰サンプリングするように構築され配列された光感知素子の層に より提供されるセンサアレイと、 データの前記多数のゾーンのそれぞれのゾーンコーナーの位置を近似的に判定 する粗整合プロセッサと、 データ位置を計算する前記ゾーンそれぞれの中の基準点について前記粗整合プ ロセッサより一層正確な位置を判定するための微コーナー位置決めプロセッサと を含む、システム。 20.さらに、前記センサ素子の既知の位置に対して補正した位置を記述すべく 、多項式を用いて、結像過程内の位置エラーの補正を行う整合プロセッサを含む 、請求項19に記載のシステム。 21.前記整合プロセッサは、さらに、光学作用による像のひずみの補正を強化 する2次多項式サブプロセッサをさらに含む、請求項20に記載のシステム。
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