JP2000510962A - 書類の提示のための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、バックグラウンド要素（３、１３、１７）および、そのそれぞれが弾性的に変形することができる要素（２０）を含む１つまたは複数の固定要素（９、１０）を具備する、そのバックグラウンド要素を入れることができるフレーム（２）を備える書類（８）提示装置（１）の大要を述べる。装置（１）が閉鎖位置にあるとき、これらの要素のそれぞれは、書類（８）を固定するフレーム（２）に対して締付け作用を加える。

Description

【発明の詳細な説明】 書類の提示のための装置 本発明は、絵画、ポスター、またはその他の種類の書類の提示のための装置に 関する。 絵画、ポスター、写真または任意の種類の書類のフレームに入れた提示は、美 的基準に応じてではあるが、設置の容易さと費用価格に応じても、多くの方法で 実現される。従来の技術によるフレームは、多くの場合、矩形のフレームに作り 上げられるセクション、ガラスまたは透明な合成物質のシート、サポートパネル 、および取付けと固定を行うさまざまな付属物から成り立っている。一般的には 、これらのシステムは効果的な取付けを提供するが、例えば展示対象の書類を交 換するために、フレームを容易にかつ迅速に取り外すことができるようにしない 。 このような書類の容易な交換は、公共の場所での、例えば時刻表、関税表、プ ログラムおよびメニューなどの半恒久的な情報の掲示のような用途で望ましい利 点である。 従来の技術によるフレームは、通常、壁のような不透明な支持物の上に適用さ れることを意図される。いくつかの用途では、フレームの両側に書類を展示する ことが望ましい。その場合、このようなフレームは、鏡板（ｐａｎｅ）に付けら れるか、あるいはその表面の両方とも見ることができるように空間中に保持され ることがある。 特許米国第４，３８５，７４４号は、壁に対する盗難防止（ｔｈｅｆｔ−ｐｒ ｏｏｆ）取付けを可能にするフレームを教示する。その壁に対する取付けは、フ レームの上部分の背面上に作られる溝に連結する２つの固定された支持物によっ て、およびフレームの下部部分の背面に作られる溝に連結する捕捉機構によって 提供される。この支持機構は、目に見えず、近づきにくい。取外しには特殊ツー ルが必要になる。この特許は、壁に対する取付け用の機構を開示するが、容易に 書類を交換するための機構は記述しない。 さらに、特許米国第３，９１８，１８７号は、展示される書類を容易に交換で きるようにするインジケータパネル用アセンブリを教示する。このアセンブリは 、その直立物の内の少なくとも１つが可撓性のある材料から作られる、裏面要素 とフレームを具備する。可撓性のある直立物を変形させることによって、そのフ レームはその背面要素に付けられる。そのフレームのこの直立物を解放すること によって、それはその背面要素の背面と連結し、このようにしてアセンブリを閉 じる。 重量の影響のために変形するだろう可撓性のある直立物が存在するため、この フレームは大きな書類の展示には十分に適していない。 本発明の１つの目的とは、展示される書類を容易にかつ迅速に交換できるよう にするフレームを提供することである。 本発明の第２の目的とは、書類をその表面とその裏面の両方で展示することが できるフレームを、それが、鏡板のような透明な支持物に適用されるとき、また は空間中に保持されるときに提供することである。 本発明の主題は、背面要素、任意で透明なシートによって保護される書類、お よび背面要素を取り囲むことができるフレームを含む装置を開放および閉鎖する ことによって、書類を交換できるようにする、平らな書類の提示のための装置で ある。そのフレームは、書類のまたは透明なシートの周縁部を圧迫する（ｂｅａ ｒ ａｇａｉｎｓｔ）するのに適したリムを含む。その背面は、それぞれが弾性 的に変形できる要素を含む、背面要素にフレームをしっかりと固定することがで きる１つまたは複数の固定要素を含む。弾性的に変形することができる各要素は 、装置が閉鎖された状態にあるときに、フレームに対して締付け力を適用し、反 作用で、任意で透明なシートで保護されている書類を、リムと背面要素の間で締 め付けさせる。本発明に従った装置の好まれる変形では、フレームは、その内面 の少なくとも２つで、固定要素が連結できる溝を含む。好まれる方法では、これ らの固定要素はすべてボール止め（ｂａｌｌ ｃａｔｃｈ）である。そのフレー ムは、アルミニウムセクションのアセンブリから成り立っている。 その背面要素は、例えばアルミニウムから作られるセクションのアセンブリと シートから成り立っている内部フレームを具備することがある。そのシートは、 例えばＰＶＣから作られた透明であるか、あるいは集塊木材（ａｇｇｌｏｍｅｒ ａｔｅｄ ｗｏｏｄ）のような不透明な材料から作られることがある。 本発明に従った装置の１つの変形では、背面要素は、中密度（ｍｅｄｉｕｍ− ｄｅｎｓｉｔｙ）繊維板のような集塊木材粒子から成り立つことがある中実の（ ｓｏｌｉｄ）パネルである。 本発明に従った装置の別の変形では、背面要素は、１枚のシートと少なくとも １つの追加された部品を含む。その前記少なくとも１つの追加部品は、木材、集 塊木材およびＶＣから選択された１つの材料から作られる。 そのフレームは、蝶番によって背面要素に接合されることがある。 その上部部分で、その背面要素は、書類を適所に保持するための手段を含む。 その背面要素は、壁または別の垂直な間仕切りなどの支持物に、例えば２本の ネジなどによって恒久的に固定されることがある。これによって、背面要素が支 持物にしっかりと固定され、盗難から安全であることが保証される。 そのフレームとその透明なシートは、単にフレームを前方に引っ張ることによ って容易に取り外すことができる。取外しは、手動によってまたはレバーを使用 するかのどちらかによって実行されることがある。 書類を交換するために、背面要素をその支持物から引き離す必要はない。 フレームが犯罪者によって取り外されるリスクを削減する一方で、アセンブリ 全体に美的外観を与える、固定または閉鎖付属物は目に見えない。 本発明の主題は、書類の両面での提示を可能にする平らな書類の提示のための 、２つの単純な装置を背中合わせで接合することによって形成される装置でもあ る。 本発明に従った装置のそれ以外の特徴および利点は、特定の実施の形態に関す る以下の説明、添付図面に対してなされる参照から現れるだろう。 図１は、本発明に従った装置の第１の実施の形態の正面図であり、 図２は、図１の線ＩＩ−ＩＩ上での断面の展開図であり、 図３は、本発明に従った装置の第１実施の形態の詳細の断面図であり、 図４は、本発明に従った装置の第２実施の形態の詳細の断面図であり、 図５は、本発明に従った装置の第３実施の形態の詳細の断面図であり、 図６は、本発明に従った装置を適用する１つの特定の方法の等角透視図である 。 図１は、フレーム２と背面パネル３を形成する、４つの留めつぎセクションを 備える、前面から見られた装置１全体を示す。図２でさらに明確に理解されるよ うに、背面パネル３は、ネジ６を受け入れ可能な面取りされた穴５によって壁に 固定され得る。 この装置１は、ガラスもしくは合成樹脂で形成された透明なシート７と、写真 のような書類（ドキュメント）８とを含む。ディスプレイされる書類が充分に堅 く、また、充分に耐え得る面を有する場合には、透明のシート７は省略され得る 。 そのそれぞれがボール１０を含む複数の止め９は、背面パネル３の縁（または 辺）に埋め込まれている。示されている実施の形態は、４つの止め９がパネル３ の２つの向かい合う縁に夫々配置さている。 フレーム２には、止め９のボール１０を受け入れることができる縦方向の溝１ １が設けられている。このフレーム２は、単純なスナップ締め機構によって背面 パネルに適用され、固定され得る。 図３は、フレーム２のセクションが、装置１の前面に向かって伸張し、フレー ム２の中心に向かって曲げられたリム１２を含むことがさらに明確に理解できる 詳細な図である。このリム１２は、このようにしてガラスまたは透明な材料のシ ート７と書類８を保持する。図３は、そのボール１０がフレーム２のセクション の溝１１に連結されている止め９も示す。背面要素３の厚さとフレーム２の溝１ １の位置は、背面要素３が、装置１が組み立てられたときに、フレーム２の背面 でわずかに盛り上がり、このようにして壁４とフレーム２の間に空間を残すほど である。この装置によって、装置を取り外すことがさらに容易になる。 フレーム２のセクションは、例えば、溝１１に鋼角締め金を圧着することによ って恒久的に組み立てられる。これらのセクションは、アルミニウムを押し出す ことによって作り出されることもあれば、合成物質または他の適切な物質から作 られることもある。 透明なシート７は、０．５から２ｍｍで変化することがある厚さのポリスチレ ンまたはポリカーボネートのシート、あるいは１．５から２．５ｍｍで変化する ことがある厚さのガラスのシートのどちらかである。 図１から図３に表示される実施の形態で、中実である背面要素３は、止めの本 体を含むように意図された側面穿孔が容易に作成できる材料から作られることが ある。このような材料は、例えば、中密度繊維板（ＭＤＦ）である。 背面パネル３は、１０から２０ｍｍで変化する可能性がある厚さを有する。そ の厚さは、止め９をその縁で固定できるのに十分でなければならない。 穴１０止め９は家具業界では周知であり、多様なモデルとサイズで利用するこ とができる。本発明に従って装置１の第1実施の形態で使用される止めのタイプ は、埋込みタイプである。 図４に示される第２実施の形態では、背面要素１３が、シート１４と追加され た部品１５（その内の１つだけが図に示される）を含む。その追加部品１５は、 支持物（例えば、壁または窓）に適切な手段で固定されることがある。例えば、 両面接着剤１６を使用することが可能である。 止め９は、背面パネル３と同じ種類であることがある追加部品１５内に便利に 配置される。この場合、ネジタイプの止めが使用されるのが好ましい。 図５に示される第３実施の形態では、背面要素１７は、フレーム２とシート１ ４の寸法をわずかに下回る寸法を有する内部フレームを形成する、実質上「Ｕ」 の形をしたセクション１８のアセンブリを具備する。 ボール１０止め９は、セクション１８の「Ｕ」の中心部分の中に圧着またはね じ込まれる。 セクション１８は、溝１９を具備する。内部フレームの角は、例えば、鋼角締 め金を溝１９の中に圧着またはねじ込むことによってともに接合されることがあ る。この溝１９は、フレームをくぎからつるすのを可能にする１つまたは複数の 懸架取付部品を挿入するため、またはケーブルを使用するために使用されること もある。 これらの最後の２つの実施の形態は、特に軽量の装置を提供するという利点を 有する。 第２実施の形態および第３実施の形態の両方の場合に、シート１４が、ＭＤＦ またはＰＶＣのどちらかから作られる図示されている第１実施の形態の背面パネ ル３と同じ種類の不透明なシートである可能性があることに注意することが重要 である。それは、また、透明なシート７と同じ種類の透明なシートから成り立っ ていることもある。 後者の場合では、本発明に従った装置１が窓に適用されると、またはその両方 の面が見えるように空間中に単につるされると、および書類８が両面印刷される と、それは装置１の各側から見られることがある。 示される例では、止め９は、後者が背面要素（３、１３、１７）に対して適用 されると、フレーム２の溝１１で連結される。ボール止め９のボール１０は、溝 １１の背面リップ２１に対してばね２０によって適用される。これは、図３に示 される矢印Ａの方向で力をかける。矢印Ｂによって示される反力は、リム１２に より透明なシート７および／または書類８に対してかけられ、このようにしてそ れを締め付ける。その締付け力は、用途に応じて、フレーム２のサイズ、使用さ れる止め９のタイプと数、および溝１１の形状を修正することによって適応され ることがある。ボール１０と止め９の機構は、溝１１内のボール１０のさらに大 きいまたはさらに小さい連結によって、書類８または透明なシート７の厚さでの わずかな変動にも関わらず、書類８の締付けを維持することを可能にする。 大きなフレームでは、止めの数は、例えば最高８つまで増加できる。同様に、 小さいフレームの場合、止めの数は２つに制限される可能性がある。 本発明に従ったフレームは、壁のような不透明な支持物に対して適用されるこ とがある。その装置を使用する別の方法は、図６に示される。図６に図示される ように、本発明に従った２つの装置１と１’の２つの背面要素３、１３、１７は 、背中合わせにいっしょに固定されることがある。これらの２つの装置１と１’ は、同じ寸法を有するのが好ましい。したがって、アセンブリ２２全体は、ケー ブルによって天井からつるされるか、または他の適切な手段によって適所に保持 されることがある。したがって、片側から見える２つの書類８と８’が使用され ることがある。この装置を使用する方法は、銀行の玄関ホールのような通路で用 途を 見出す。 示される例では矩形であるフレームは、本発明の範囲を逸脱することなく、例 えば、八角形のような任意の他の形状で作られることがある。それは、ロック装 置も含むことがある。 そのセクションは、ラッカーのような任意の美的に心地よい上塗りで被覆され るか、あるいはそれらを陽極酸化することによって処理されることがある。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．背面要素（３、１３、１７）と、 任意で透明なシート（７）によって保護される書類（８）と、 背面要素（３、１３、１７）を取り囲むことができ、書類（８）または透明な シート（７）の周縁部を圧迫するのに適したリム（１２）を備えたフレームと、 を具備し、 前記背面要素は、それぞれが弾性的に変形することができる要素（２０）を含 み、フレーム（２）をその背面要素（３、１３、１７）にしっかりと固定するこ とを可能にする１つまたは複数の固定要素（９、１０、２０）を有し、また、 前記弾性的に変形することができる各要素（２０）が、装置（１）が閉鎖状態 にあるときに、フレーム（２）に対して締付け力をかけ、反作用で、任意で透明 なシート（７）によって保護される書類（８）を、リム（１２）と背面要素（３ 、１３、１７）の間で締付けさせることこを可能にし、書類（８）を、装置（１ ）を開放および閉鎖することによって交換できるようにする、することを特徴と する、書類の提示のための装置。 ２．前記フレーム（２）が、その内面の少なくとも２つで、前記固定要素（９ 、１０、２０）がその中に連結することができる溝（１１）を含むことを特徴と する、請求項１に記載される装置（１）。 ３．固定要素（９、１０、１１）がボール（１０）止め（９）であることを特 徴とする、請求項２に記載される装置（１）。 ４．フレーム（２）が、アルミニウムセクションのアセンブリから成り立つこ とを特徴とする、前記請求項のいずれか１つに記載される装置（１）。 ５．背面要素（１７）が、セクションとシート（１４）のアセンブリから成り 立っている内部フレーム（１８）を具備することを特徴とする、前記請求項のい ずれか１つに記載される装置（１）。 ６．セクションがアルミニウムから作られていることを特徴とする、請求項５ に記載される装置（１）。 ７．シート（１４）が透明であることを特徴とする、請求項５もしくは６に記 載される装置。 ８．シート（１４）が集塊木材から作られることを特徴とする、請求項５もし くは６に記載される装置。 ９．シート（１４）がＰＶＣから作られることを特徴とする、請求項５もしく は６に記載される装置。 １０．背面要素（３）が中実なパネルであることを特徴とする、請求項１ない し４のいずれか１つに記載される装置（１）。 １１．背面要素（３）が、集塊木材粒子のパネルから成り立っていることを特 徴とする、請求項１０に記載される装置（１）。 １２．集塊木材粒子が、中密度繊維板（ＭＤＦ）タイプであるを特徴とする、 請求項１１に記載される装置（１）。 １３．背面要素（１３）が、１枚のシート（１４）と少なくとも１つの追加さ れた部品（１５）を含むことを特徴とする、請求項１から４のいずれか１つに記 載される装置（１）。 １４．前記少なくとも１つの追加部品（１５）が、木材、集塊木材、およびＰ ＶＣから作られることを特徴とする、請求項１３に記載される装置。 １５．フレーム（２）が、背面要素（３、１３、１７）に蝶番によって接合さ れることを特徴とする、前記請求項のいずれか１つに記載される装置（１）。 １６．その上部部分において、背面要素（３、１３、１７）が、書類（８）を 適所に保持するための手段を含むことを特徴とする、前記請求項のいずれか１つ に記載される装置（１）。 １７．書類の両面での提示を可能にする、それが、背中合わせに接合される、 請求項１ないし１６のいずれか１つに従った２つの装置（１、１’）によって形 成されることを特徴とする、平らな書類の提示のための装置（２２）。