JP2000510542A - 畳み込み可能なテント - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 カバー（１２）および地面シート（１３）が取り付けられたフレーム（１１）により構成される畳み込み可能なテント（１０）。フレームは複数のＵ字形フレーム部材（１４）により構成され、各フレーム部材のベース（２５）から２つのアーム（２６および２７）が延伸している。アーム（２６）のグループは相互にピボット接続され、アーム（２７）のグループも同様に相互接続されている。各アーム（２６および２７）はベース（２５）にピボット接続されたベース端部部材（３２および３３）に強固に取り付けられ、それによって、畳み込まれた状態では、アーム（２６および２７）はベース（２５）に平行に折れ、端部部材（３２および３３）はベース（２５）およびアーム（２６および２７）に対して直角に位置することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】 畳み込み可能なテント 本発明は、テント・フレームの構造に関し、特にテントの迅速かつ容易な設営 を可能にするため、カバー材料をフレームに固定したテントの構造に関する。 公知のテントは、おしなべて複雑であり設営が難しくかつ時間がかかるのが一 般的な欠点である。また、そのために製造コストがかさむ。 設営が容易でありしかも簡単な構造のテントを供給する試みが数多くなされて きた。その試みを列挙すれば以下の通りである。 米国特許第２９６０９９３号は、フレームの折り畳みに役立つ伸縮構造のＵ字 形フレーム部材を有し、カバーシートをフレームに固定したテントを開示してい る。フレーム部材が伸縮自在であるためにテント構造が全般的に複雑化し、かつ 設営が直立でなく概ね時間がかかる。 米国特許第３４０５７２１号は、フレーム部材がＵ字形であり、カバーシート および地面シートをフレームの架設後にフレームに取り付けるテントを開示して いる。したがって、テントの設営が直立でなく概ね時間がかかる。 米国特許第３８６５１２３号は、概ねＵ字形構造のフレームを有し、地面シー トにフレームの折り畳みをし易くするためのジッパー・ファスナを有するテント を開示している。これもコストが余分にかかり、テントがさらに複雑化する。 Ｇｕｉｓｅｐｐｅ Ｖｉｇｌｉｏｎｅの米国特許第４７４８９９５号は従来技 術の欠点を概ね克服している。本発明は畳み込み時のサイズは米国特許第４７４ ８９９５号により製造されたテントと等しいが、広げたサイズはより大きな、テ ントを提供することによってこの米国特許を改良するものである。 本発明は、その１つの広い形態においては、畳み込み可能なテントであって、 フレームと、 フレームに固定され、テントの設営時には囲まれた生活区域を与えるカバーお よび地面シートと、 フレームは複数のフレーム部材により構成され、各フレーム部材は、横長のベ ースから２つのアームが延びた概ねＵ字形状であり、アームにより２つのフレー ム側部が形成されており、 各フレーム側部のためのピボット・アセンブリであって、各フレーム側部のア ームの自由端が取り付けられ、それによって各フレーム側部のアームが各ピボッ ト・アセンブリの第１の畳み込み軸を中心に回転し、それによってフレーム部材 同士が接している第１の畳み込み状態から第１の畳み込み軸を中心に角度的に間 隔を置いた組立状態へとフレーム部材を回動させることができるピボット・アセ ンブリと、 前記フレーム部材間に配置されてフレーム部材を組立状態に保持する筋交い手 段と、 ベースの各端にあり、かつその端に回転できるように接続された端部部材であ って、各アームが各端部部材の末端に強固に接続され、それによって端部部材と 取り付けられたアームが各ベースの概ね面内でベース部材およびアームの延びて いる方向に垂直な第２の畳み込み軸を中心に回転することができ、それによって 組立状態においてはアームがベースから突き出し、側部のアームの第２の軸がテ ントの畳み込み時に概ね共に末端となり、第１の側部の端部部材が第２の側部の 端部部材より長く、それによって畳み込み状態で第２の側部のアームがベースお よび第１の側部のアーム間に位置する端部部材と、 により構成される畳み込み可能なテントである。 以下に本発明の好ましい形態を添付図面を参照して説明する。 第１図は、本発明の１実施形態による畳み込み可能なテントの概略の斜視図で ある。 第２図は、第１図に示すテントの概略側面図である。 第３図は、第１図に示すテントのフレームを一部折り畳んだ状態の概略図であ る。 第４図は、第１図に示すテントに用いられる筋交いの断面の概略端面図である 。 第５図は、第２図に示すフレームを一部折り畳んだ状態の概略平面図である。 第６図は、第２図に示すフレームを完全に折り畳んだ状態の概略平面図である 。 第７図は、第２図に示すフレームのコーナー・アセンブリの概略図である。 第１図は、地面シート（１３）の上にかかるカバーシート（１２）を支持する フレーム（１１）を有するテント（１０）の概略を示す。フレーム（１１）はそ れぞれが概ねＵ字形状の複数のフレームメンバ（１４）により構成される。フレ ームメンバ（１４）は、断面が長方形もしくは正方形の金属製管材により形成さ れている。カバーシート（１２）および地面シート（１３）はストラップ（１５ ）によりフレームメンバ（１４）に永久的に固定されている。 シート（１２）は、天井面（１６）、裏面（１７）および２つの側面（１８） となる。テント（１０）の正面には、テント（１０）内部へ入るための１枚もし くは２枚以上の畳み込み可能なパネル（１９）が設けられる。 このテント（１０）は自立性であり、かつ一般的には地面への固定を必要とし ないものである。しかし、天候の状態により必要な場合には、テント（１０）は 策条（２０）によって繋止することができる。さらには、地面シート（１３）の 周囲近辺に鳩目を設け、これを通して杭を打ち込めばテント（１０）をさらに地 面によく固定することができる。 フレームメンバ（１４）は、筋交い（２１および２２）によって組立状態に保 持される。第２図に示すように、筋交い（２２）の１端は地面に寝ているフレー ムメンバ（１４）に回転できるように取り付けられており、筋交い（２１）の１ 端は概ね垂直に延びるフレームメンバ（１４）に回転できるように取り付けられ ている。第４図に示すように、筋交い（２１および２２）の２つの他端はフレー ムメンバ（１４）に形成された溝（２４）内に摺動可能に受けられたスライド（ ２３）に取り付けられている。 各フレームメンバ（１４）は、概ねＵ字形構造で横長のベース（２５）を備え 、そこから２つのアーム（２６および２７）が延びている。アーム（２６および ２７）はそれぞれに関連するベース（２５）に第７図に示すコーナー・アセンブ リ（２８）によって取り付けることができる。 アーム（２６）の端はピボット・アセンブリ（２９）に回転できるように取り 付けられ、アーム（２７）の端はピボット・アセンブリ（３０）に回転できるよ うに取り付けられる。したがって、フレーム１４は同一軸もしくは複数の平行軸 を中心に第２図に示す組立状態から第３図に示す畳み込み状態に回転することが できる。地面に係止するメンバ（１４）はピボット・アセンブリ（２９および３ ０）に固定することが好ましい。 アーム（２６および２７）はそれぞれにベース端部部材（３２および３３）に 強固に取り付けられ、ベース端部部材はピン（３１）によってベース（２５）に 回転できるように取り付けられる。ピン（３１）はピボット・アセンブリ（２９ および３０）によって決められる軸に垂直な回転軸である。端部部材（３２）は 端部部材（３３）よりも長い。部分（３２および３３）の相対的長さによって、 脚部（２６および２７）を第５図に示す状態にカバーシート（１２）および地面 シート（１３）をフレームに取り付けたまま畳み込むことができる。 各コーナー・アセンブリ（２８）は２つの突出部（３５）を有するコーナー部 材（３４）により構成され、その突出部が繋がれる関連メンバ内でかみ合う。次 いでファスナが穴（３６）に通され、接続が達成される。 アーム（２６および２７）とその各ベース端部部材（３３および３２）とはベ ース（２５）に沿った状態から回転するので、ベースの長さより短く完全に畳み 込まれたテントが得られる。さらには、本発明により作られたテントと米国特許 第４７４８９９５号により作られたテントとを比較すれば、同じ長さに畳み込ま れたパッケージから本発明の方がより大きなテントに広げることができる。 当業者には本発明の権利範囲もしくは精神から離れることなく上記の明細書に 変更を加えることができることは明らかであろう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ， ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ， ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，Ｎ Ｏ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ， ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ 【要約の続き】

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．畳み込み可能なテントであって、 フレームと、 フレームに固定され、テントの設営時には囲まれた生活区域を与えるカバーお よび地面シートと、 フレームは複数のフレーム部材により構成され、各フレーム部材は、横長のベ ースから２つのアームが延びた概ねＵ字形状であり、アームにより２つのフレー ム側部が形成されており、 各フレーム側部のためのピボット・アセンブリであって、各フレーム側部のア ームの自由端が取り付けられ、それによって各フレーム側部のアームが各ピボッ ト・アセンブリの第１の畳み込み軸を中心に回転し、それによってフレーム部材 同士が接している第１の畳み込み状態から第１の畳み込み軸を中心に角度的に間 隔を置いた組立状態へとフレーム部材を回動させることができるピボット・アセ ンブリと、 前記フレーム部材間に配置されてフレーム部材を組立状態に保持する筋交い手 段と、 ベースの各端にあり、かつその端に回転できるように接続された端部部材であ って、各アームが各端部部材の末端に強固に接続され、それによって端部部材と 取り付けられたアームが各ベースの概ね面内でベース部材およびアームの延びて いる方向に垂直な第２の畳み込み軸を中心に回転することができ、それによって 組立状態においてはアームがベースから突き出し、側部のアームの第２の軸がテ ントの畳み込み時に概ね共に末端となり、第１の側部の端部部材が第２の側部の 端部部材より長く、それによって畳み込み状態で第２の側部のアームがベースお よび第１の側部のアーム間に位置する端部部材と、 により構成される畳み込み可能なテント。 ２．前記筋交い手段が筋交いメンバとスライドとを備え、筋交いメンバはフレー ム部材に回転できるように取り付けられた強固な筋交いメンバであり、かつ筋交 いメンバの他端で別の筋交いメンバに取り付けられ、スライドは中間フレーム部 材に沿って移動でき、テントの組立状態時にはスライドが中心位置より上に進ん でおり、そのときフレーム部材の１つはテントの概ね上向きに延びる端面を形成 する請求項１に記載の畳み込み可能なテント。 ３．前記フレーム部材がそれぞれに実質的に同一であり、かつ前記フレーム部材 の１つが地面上に置かれるものであり、かつ前記ピボット・アセンブリに固定さ れる請求項１に記載の畳み込み可能なテント。 ４．フロア・フレーム部材と、中間フレーム部材と、端面メンバとにより構成さ れる３つの前記フレーム部材があり、かつ前記テントの各側部が筋交い手段を形 成する１対の筋交いメンバを有し、各対の第１のメンバがフロア部材と中間フレ ーム部材との間に配置され、かつ対の他のメンバが中間フレーム部材と端面メン バとの間に配置される請求項３に記載のテント。 ５．各側部の筋交いメンバがそれぞれにフレーム部材に回転できるように取り付 けられ、かつさらに中間フレーム部材に摺動可能に取り付けられている請求項４ に記載の畳み込み可能なテント。 ６．カバーシートおよび地面シートが共に封止されて取り付けられている先行す る請求項のいずれか一項に記載の畳み込み可能なテント。 ７．断面が長方形の管材によりフレーム部材が形成されている先行する請求項の ずれか一項に記載の畳み込み可能なテント。 ８．端部部材がその組立状態で各横長のベースに共通線上にある先行する請求項 のずれか一項に記載の畳み込み可能なテント。 ９．フレーム部材のアームが各端部部材から直角に延びている先行する請求項の いずれか一項に記載の畳み込み可能なテント。