JP2000509326A - 貫流式ピッチャー取付型濾過器 - Google Patents

貫流式ピッチャー取付型濾過器

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Abstract

(57)【要約】 重力供給式貫流式水濾過装置(10)は部屋状のハウジング(11)と、殺菌物質を含む螺旋状フィルタ(30,80)と、環状の液溜め室を備えている。螺旋状フィルタと液溜め室の下には、複数の多孔質の仕切板と、多量の濾過材(64)と、嚢胞虫膜(70)が配置されている。装置(10)は濾過水に存在するバクテリア、ウィルス及び嚢胞虫の数を大幅に削減する効果がある。濾過装置は都市型貫流システム及びその他システムで使用するために拡大縮小可能な寸法設計になっている。流路の構成は、流れに対する抵抗を最小限に保ちながら濾過及び処理工程の効率を向上させるため、粒状活性物質が並んだ最小限の幅の細い流路である。径方向螺旋形状または上下方向螺旋形状はスペ−スが限られている場所でコンパクトな配置を実現するのに向いている。粒状物質を並べた流路は層流を阻止して歯科医療の水処理ラインに一般的に存在する生物膜等の細菌性汚染物質を増殖させるのに不向きな環境を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】 貫流式ピッチャ−取付型濾過器 関連出願の参照 本出願は1996年5月2日に出願された係属中の米国特許出願08/64 1,762号の一部継続出願であり、1996年12月9日に出願された米国仮 出願032,315号及び1997年2月6日に出願された米国仮出願60/0 38,826号に基づいて優先権を主張するものである。 技術分野 本発明は水処理装置に関し、特に水に含まれる微生物、病原性細菌防除物質 及び動物性嚢胞物または金属物を除去する装置及び方法に関する。本発明の装置 は貫流装置、インライン式水圧送システム、都市型水処理設備等での使用を最適 にする特徴を有する。 背景技術 水の中には様々な汚染物質が存在するので、通常、集中水処理設備が水中の 全ての汚染物質を適切に除去することはできない。例えば、除草剤、病虫害防除 剤、PCB、農業用または工業用の化学物質などが誤って使用されたり、流出し たり、産業廃棄物として流されたりする結果飲料水に混入することがある。環境 中で自然発生した無機化合物が岩石や土壌を介して水に混入することもある。有 機化合物が、農業用化学物質の使用ミスや、流出したり、製造時に産業廃棄物と して流されたりする等して、飲料水に到達してしまうこともある。 地域の水処理を生き延びたバクテリア、ウィルス及び寄生嚢胞虫も懸念され る。これは安全飲料水法(the Safe Drinking Water Act)の改正(1996年8 月6日)により取り扱われているように、病気抵抗力のない個人の増加に起因し て益々問題化している。さらに、インタ−ナショナル・ジャ−ナル・オブ・フ− ドマイクロバイオロジ−(International Journal of Food Microbiology)誌19 96年第30号113頁ないし123頁記載の記事「敏感性個体群:誰が最も危 険にさらされ ているか(Sensitive Populations:Who is at the Greatest Risk?)」を引用する ならば、最も一般的な嚢胞虫は動物から排出されるランブル鞭毛虫(Giardia lam blia)とクリプトスポリディウム(Cryptosporidium)である。この2つの嚢胞虫は 主要な源として表面水を使用する飲料水システムで時折発見される。 従来技術において、多数の持ち運び可能な濾過装置が提案されている。様々 な使用点貫流式濾過装置があるが、そのどれもが微生物の削減を求めていない。 その他の非貫流式濾過装置は細菌の削減を求めてはいるが、主に水の感覚的な問 題、すなわち、味、におい及び/または色を改善することを意図している。 DeAreの米国特許5,076,922号にはピッチャ−用濾過装置が開示さ れている。この濾過装置は、水の味と質を改善するために従来の樹脂と鉛及び塩 素を吸着する活性炭素との混合物が充填されている。しかしながら、この種の濾 過装置はバクテリア、ウイルス、嚢胞虫等の細菌を必ずしも効果的に削減するも のではない。なお、細菌とはバクテリア、ウイルス及び嚢胞虫を含むものとする 。 Ceatonの米国特許5,116,500号には持ち運び可能な浄水器キットが 開示されている。フィルタを通過した水は活性炭素を含む螺旋構造に入る前に無 煙炭及びイオン交換物質に出会う。 Meadの米国特許5,308,482号には、バクテリアとウイルスの両方を 滅する持ち運び可能な飲用水浄化装置が開示されている。この装置のフィルタは 、殺菌樹脂、特にヨ−素を、水との接触時間が長い流路内に備えるとともに、水 をヨ−素にさらすための水溜めとフィルタ通過後の大量の活性炭を備えている。 しかしながら、この引例は嚢胞虫の除去を開示していない。 一般に、加圧式浄水装置はバクテリア、ウィルス及び嚢胞虫を削減するため により効果的である。例えば、Solomon他の米国特許5,205,932号には 、連続する5つの制菌浄化段階を備えたインライン式圧力駆動式浄水キャニスタ が開示されており、各制菌浄化段階の媒体として、それぞれ高分子ビ−ズ、銅・ 亜鉛合金、二酸化マグネシウム、アニオン・イオン交換樹脂、活性炭素が使用さ れている。この組合せによる水処理は、バクテリアの増殖にとって過酷な条件で あり、水に含まれる有機及び無機汚染物質を除去するかあるいはその量を大幅に 削減させることができる。同様に、Hughesの米国特許5,407,573号には 、 送水管に直列に配設された濾過器が開示されている。この濾過器は一列に並んだ 複数の小室を備えている。水はヨ−素などの殺菌物質を含む最初の室を通過した 後、接触時間延長室に入って上記殺菌物質と水中の微生物との接触時間を延長さ せる。その後、水は殺菌物質除去室、制菌媒体を含む室及び嚢胞虫膜スクリ−ン を通過する。これらの装置は持ち運び不可能であり、例えば、ピッチャ−用貫流 式タイプには不向きである。 水濾過産業界において、1980年代の特徴は主により美味しい水を(例え ば、活性炭粒子システムを使用して)提供するよう水濾過装置が適用された点で ある。人口の高齢化やより健康的な暮らし方への関心の高まりとともに、199 0年代の水濾過産業界は、特に濾過されていない水や汚れた水を消費することで 危険にさらされる様々な病気(例えば、AIDS)に苦しむ人々のために、バクテリ ア及び/または有毒な動物性嚢胞物の除去に益々関心が高まっている。これらの 問題を回避するため、水濾過産業界は、ピッチャ−用重力式濾過器が上記の課題 を満足させることができないと信じて、台所の流しの下のカウンタ−トップ等の システムや、一般にバクテリアを除去し得ると考えられているインラインシステ ムに依存する傾向がある。 従って、本発明の目的はピッチャ−取付型装置などの貫流式濾過器の改良物 を提供することである。 さらに、本発明の別の目的はピッチャ−用の持ち運び可能な濾過器の改良物 を提供することである。 本発明の更に別の目的は、寄生嚢胞虫、バクテリア、ウィルスなどの細菌を 除去する濾過器改良物を提供することである。 本発明の更に別の目的は、殺菌物質との接触経路を延長可能にする濾過器改 良物を提供することである。 本発明の更に別の目的は、水からバクテリアを除去する貫流装置(pour thro ugh unit)を提供することである。 本発明の更に別の目的は、殺菌物質を並べた細い流路を設けて層流を断つと ともに上記流路に入り込む水流と殺菌物質との乱流接触を確保することにより、 都市型水処理システム、持ち運び可能な濾過システム及びインライン式システム で使用され得る拡大縮小可能な濾過器の寸法設計を提供することである。 本発明の更に別の目的は、より効果的に細菌を滅する独自の還元酸化サイク ルを提供することである。 本発明の更に別の目的は、寄生嚢胞虫、バクテリア及びウィルスを大幅に除 去する水濾過方法を提供することである。 本発明の更に別の目的は、層流を断つ流路を提供して、フィルタ内において も、また、通常は水道管内においても生物膜の堆積を防止するのに有益な方法と するとともに、浄化されるべき水と殺菌物質との接触を増加させることにより殺 菌物質の効果を高めることができるよう水濾過方法を改良することである。 発明の開示 上記の目的及びその他の目的は、本発明の濾過器及び水濾過方法により達成 される。 すなわち、本発明は水などの液体を浄化する濾過器であって、この濾過器は それぞれ流入部及び流出部を有する1つ以上の流路を形成する部材を備えている 。一実施の形態では、各流路に、流路を流れる液体と反応する少なくとも1種類 の物質が設けられている。 好ましくは、その物質は殺菌を行い、濾過中の液体からある種の金属、特に 重金属などの毒素を除去し、あるいは食品物質などの有益なあるいは望ましい栄 養素を水に補給する。 液体中の微生物を削減するため、上記殺菌物質は任意の化学構造式(代表的 には銅55%または85%)を含むKDF材であることが好ましい。このような 物質を配設することにより、還元酸化サイクルの変動を速めて液体中の細菌を効 果的に滅することができる。 装置をコンパクト化するため、流路を径方向螺旋状あるいは上下方向螺旋状 に構成してもよい。互いに同心円状に位置する複数の径方向螺旋状または上下方 向螺旋状流路を設けることも本発明の範囲内に含まれる。 上記本発明の濾過器は重力供給式ピッチャ−取付型貫流式濾過器として使用 することが好ましい。しかしながら、濾過器を寸法拡大縮小可能な幾何学形状に することより、都市型水処理システムや、インライン式濾過システムや、本技術 分野の技術者にとって公知のその他の濾過システムにおいて使用することも可能 である。 上記濾過器のより好ましい特徴は、反応物質が層流を断って液体が低抵抗の 乱流状態で反応物質と緊密な相互作用を及ぼし合うよう、流路両側壁を近接間隔 で配置することと組み合わせて流路に沿って反応物質を配設する点である。好ま しい実施の形態では、このような層流削減は流路両側壁を反応物質の平均粒径に ぼぼ等しい間隔かまたはそのほぼ2倍の間隔で配置することにより実現される。 本発明の他の特徴によれば、重力供給式ピッチャ−取付型貫流式濾過器は、 流入部と流出部を有する流路を形成する部材を備えている。この流路は、流入部 から流路に入り込む液体が流出口から出る際には液体中のバクテリアが削減され ているように、この液体と反応する少なくとも1種類の物質を備えている。 本発明の更に別の特徴によれば、重力の作用のみで濾過器を流れる水を浄化 するためのピッチャ−内設置用濾過器であって、水を受け入れる流入口と水が濾 過器外へ流出する流出口とを有するハウジングを備えている。ハウジングには、 水から嚢胞虫を除去する多孔質の嚢胞虫膜が設けられている。 本発明の他の実施の形態は水などの液体を浄化する濾過器である。この濾過器は 液体を受け入れる流入口と流出口を有するハウジングを備えている。濾過器は、 螺旋状のフィルタ構造を備え、このフィルタ構造は中央に中空状のコアを形成し 螺旋の終端に出口を形成するよう時計回りあるいは反時計回りに径方向螺旋状も しくは上下方向螺旋状に巻かれた帯体を備えている。帯体は粘着性の様々な殺菌 性粒体を有している。ハウジング流入口は液体を中央のコアを介して螺旋状フィ ルタ構造内を通過するように送り出し、液体は螺旋状に巻かれた帯体の上記終端 から螺旋構造外へ出る。あるいは、上記フィルタ構造は何層かに配設された同心 円状の筒体群や水平積層体から構成されてもよい。螺旋状フィルタ構造とハウジ ングの間には、螺旋構造外へ流出した液体を受け入れる環状の液溜め室が設けら れている。この環状液溜め室は複数の流出孔を有している。これら流出孔から液 溜め室を出た液体を通す多量の濾過材が設けられている。液体はこの濾過材と接 触しながら流れ流出口からハウジング外へ流出する。 上記殺菌物質は銅・亜鉛合金などの生物活性金属やヨ−素などのハロゲン化 樹脂やその両方を含んでいることが好ましい。殺菌物質が銅・亜鉛合金とヨ−素 の両方である場合には、両者が帯体に対して交互に繰り返し固着されているか、 あるいは銅・亜鉛合金が帯体のほぼ3分の1から2分の1の領域に固着されヨ− 素がその残りの領域に固着されていることが好ましい。螺旋状フィルタ構造が層 状に構成されている場合には、その層間の隙間が銅・亜鉛合金とヨ−素を交互に 含むように構成してもよい。 さらに、帯体はマイラ−(デュポン社商標)などのポリエステルや、ポリエ チレンや、活性粒子を供給可能で径方向螺旋状または上下方向螺旋状に巻回もし くは成形可能な他の不活性剛性材料からなることが好ましく、濾過材は活性炭を 含んでいることが好ましい。 本発明の一様相によれば、液体出口を形成する螺旋状フィルタ構造の外装部 の下部は、螺旋状フィルタ構造が沈降物トラップを形成するとともに螺旋状フィ ルタ流路内の液体の水位を上昇させて流路中の空気量を最小限にするように、螺 旋状フィルタ構造に対して封止されている。 環状液溜め室と多量の濾過材との間に、好ましくは多孔質のポリエチレンか らなる多孔質上部仕切板を設けてもよい。 さらに、上部仕切板と環状液溜め室との間に、分散スクリ−ンを設けてもよ い。分散スクリ−ンは複数の流出孔から濾過材に入り込む液体をスクリ−ンの表 面領域全体に分散させる。 濾過材は上部仕切板と下部仕切板との間に収容されていることが好ましい。 好ましくは、濾過材の下に、多孔質ポリカ−ボネイトまたはポリエステル材 料からなる嚢胞虫膜が設けられる。多孔質材料は直径3ミクロン以下の複数の細 孔を有していることが好ましい。 本発明の別の好ましい実施の形態によれば、上記径方向または上下方向螺旋 状フィルタ構造の代わりに、上下方向螺旋構造が使用されてもよい。 さらに、上記濾過器はピッチャ−内に設けられる貫流式のものであることが 好ましい。 本発明は水などの液体を濾過する方法も提供する。液体は、第1及び第2の 殺菌物質と少なくとも1サイクル間密に接触する長い流路を通過するようフィル タに導入される。液体はフィルタを出るとすぐに多量の濾過材と嚢胞虫膜にどち らかを先にして通される。 好ましい実施の形態では、液体中の細菌を滅する還元酸化サイクルを急速に 変動させるよう2種類以上の殺菌物質が選択される。 上記2種類以上の殺菌物質は、銅・亜鉛合金とヨ−素であることが好ましく 、どちらかを先にして、一方を連続的に配設するかあるいは交互に連続的に配設 する。 別の好ましい実施の形態では、上記長い流路は、中央に中空のコアを形成し 外装部に流出部を形成するよう時計回りもしくは反時計回りに径方向螺旋状に巻 かれた帯体を備えた径方向螺旋状フィルタ構造を利用することによって実現され 、帯体によって殺菌物質が所定位置に保持され、液体は中央のコアからフィルタ 構造に流入し上記流出部から螺旋状フィルタ構造外へ流出して液溜め室に入る。 さらに別の好ましい実施の形態では、上記長い流路は、上下方向螺旋状に巻 かれ外装部に流入部及び流出部を有する帯体を備えた螺旋状フィルタ構造を利用 することによって実現される。帯体によって殺菌物質が所定位置に保持され、液 体は流入部からフィルタ構造内に流入し流出部から螺旋状フィルタ構造外へ流出 して液溜め室に入る。 さらに別の好ましい実施の形態では、上記長い流路は、上下方向螺旋状に巻 かれ外装部に流入部及び流出部を有する帯体を備え、液体が放射状に流れる螺旋 状フィルタ構造を利用することによって実現される。帯体によって第1及び第2 の殺菌物質が所定位置に保持され、液体は流入部からフィルタ構造に流入し流出 部から螺旋状フィルタ構造外へ流出して液溜め室に入る。あるいは、上記長い流 路は同心円状に配置された複数の筒状層によってあるいは水平積層体によって実 現され、液体が線形に流れるようにしてもよい。コンパクトな配置を有する必要 がなくかつ長い流路配置が可能であるかあるいは望ましい場合には、流路は真っ 直ぐであってもよく、すなわち、径方向または上下方向に螺旋状でなくてもよい 。 本発明はまた生物有機体を滅する還元酸化サイクルまたは酸化還元方法を提 供する。生物有機体は、第1の殺菌物質にある期間さらされて周囲の電子の数を 第1の殺菌物質に増加または減少させられた後、第2の殺菌物質にある期間さら されて周囲の電子の数を第2の殺菌物質に減少または増加させられる。上記生物 有機体のすぐ周りに存在する電子の集中度及び電位を周期的に変動させることに より、生物有機体は活性状態になるかあるいは死滅する。 上記第1の殺菌物質はヨ−素であることが好ましく、第2の殺菌物質はKD Fなどの銅・亜鉛合金であることが好ましい。 本発明はさらに濾過要素を製造する方法を提供する。帯体支持基板が設けら れ、その基板の選択された領域上に接着剤が設けられる。殺菌物質と病原性細菌 防除物質のうちの少なくとも一方が接着剤と接触させられ基板に接着される。 接着剤は基板の片面のみに設けられてもよいし、基板両面に設けられてもよ い。 上記製造方法はさらに殺菌物質のみまたは病原性細菌防除物質のみが基板の 一巻きと次に連なる一巻きとの接触を制限するよう基板を径方向または上下方向 に螺旋状に巻いて螺旋構造を形成する工程を備えていてもよい。 本発明のさらに別の様相は、帯体支持基板を設ける工程と、基板を径方向螺 旋状に巻いて基板の各一巻きとその次の一巻きとの間に隙間が形成される螺旋構 造を形成する工程と、殺菌物質と病原性細菌防除物質のうちの少なくとも一方を 上記隙間に吹付けまたはその他の方法で充填する工程とを備えた濾過要素製造方 法を提供することにある。あるいは、帯体支持構造は、基板の各一巻きとその次 の一巻きとの間に隙間を形成する上下方向螺旋構造を形成し上記隙間が殺菌物質 と病原性細菌防除物質のうちの少なくとも一方で充填されるように、上下方向螺 旋状に巻かれてもよい。 図面の簡単な説明 図1は本発明にかかる水濾過装置の展開斜視図である。 図2はピッチャ−に挿入された水濾過装置の概略断面図である。 図3は図1の3−3線断面図である。 図4は図1の4−4線断面図である。 図4aは本発明にかかる水濾過装置の別の実施の形態の図4に相当する断面 図である。 図5は水濾過装置の帯体の概略図である。 図6は本発明のフィルタのさらに別の実施の形態の斜視図である。 図7は本発明にかかる水濾過装置のさらに別の実施の形態の斜視図である。 図8は図7に示す2つの部分からなる濾過器の第1部分の斜視図である。 図9は図8の濾過器第1部分に使用される螺旋支持カップの斜視図である。 図10は図9のカップの上面図である。 図11は図7の実施の形態の濾過器下部すなわち第2部分の斜視図である。 図12は図11の濾過器第2部分の濾過機構の拡大断面図である。 図13は図12の濾過器第2部分に使用される前フィルタ及びトラックエッ チ(track-etch)膜すなわち嚢胞虫膜を示す概略図である。 図14は図13の前フィルタ及びトラックエッチ膜を取り付ける器具の概略 図である。 図15は本発明に使用される螺旋状帯体を形成する製造工程の一部断面概略 図である。 図16は帯体材料が押出成形される製造工程の一部断面概略図である。 図17は図15または図16の工程に従って製造された帯体材料の片面また は両面にKDFまたは他の種類の殺菌物質を塗布する製造工程を示す一部断面概 略図である。 図18は一体構造型の螺旋状材料として使用される予めKDFまたは他の物 質が塗布された三重螺旋構造を形成する製造工程を示す一部断面概略図である。 図19ないし図21はそれぞれ本発明の濾過器の実施形態に使用される三重 螺旋構造の他の様相を示す概略図である。 図22はピッチャ−内で交換可能な水濾過器カ−トリッジとして使用される 本発明の別の実施の形態を示す展開図である。 図23は本発明にかかる三重螺旋構造フィルタの概略端面図である。 図24は二段型三重螺旋構造フィルタの概略端面図である。 発明の最良の実施形態 図1ないし図5はバクテリア及びウィルスを殺菌しかつ嚢胞虫を除去するの に有効な本発明にかかる水濾過装置10の一実施形態を示す。以下に詳細に記述 するように、水濾過装置10は独特の径方向螺旋状または上下方向螺旋状フィル タ30,80を備え、好ましくは、フィルタは第1殺菌物質を含む第1部分とそ の後に続く第2殺菌物質を含む第2部分とを有している。第1及び第2殺菌物質 として銅・亜鉛合金及びヨ−素を利用することにより、上記螺旋状フィルタは生 物有機体が生存しにくい独自の還元酸化サイクルを実現することができる。水濾 過装置10はまた鉛その他の重金属、塩素、病原性細菌防除剤または有機物を除 去するとともに軟水剤として作用する活性炭及び/またはイオン交換樹脂などの 多量の濾過材64を含んでいる。水濾過装置10はさらに水から寄生嚢胞虫を除 去する嚢胞虫膜70を備えている。 このような本発明の水濾過装置10の特徴部分は、図2に示すように、ピッ チャ−と一緒に使用するのに特に適した重力供給式貫流式濾過器を提供するよう コンパクトに構成されている。水は、流入口12から装置内に流入し、殺菌物質 と密に接触しながら螺旋状フィルタ30,80内を流れ、濾過材及び嚢胞虫膜を 通過し、水に通常存在する潜在的に有毒な有機物を大幅に削減して装置の流出口 20から流出する。 上記螺旋状フィルタ30,80の独特の構成はフィルタを通る液体が層流を 形成するのを防止することができる。フィルタ30,80は通常径方向または上 下方向螺旋状のフィルタ形状に巻回された帯体の表面に対してまたはその他の表 面に対して殺菌物質が配設されてなる。その結果形成された液体が通る流路は、 乱流を発生させて流路表面でのバクテリアの増殖に適した層流を妨げるという機 械的及び物理的特性を備えている。上記フィルタはバクテリアに対してさらに有 毒であるので、フィルタが発生させる乱流は殺菌樹脂のバクテリア殺菌効果を最 大限に発揮する。本発明のこの特徴が導管表面に沿って殺菌物質を設けるように してあるいは濾過器を例えば水道の末端に設けるようにしてインライン式濾過器 にも適用可能であることは言うまでもない。 すなわち、図1に示すように、水濾過装置10は流入口12とハウジング1 1と流出口18を備えている。ハウジング11は通常外周壁11aと上面11b と下面11cを備えている。流出口18は、図2に示すように、流出管に確保さ れた孔20であってもよいし、図1に示すように、下面11cの複数の孔24で あってもよい。 図2に示すように、水濾過装置10はピッチャ−25に装着されている。ピ ッチャ−25は従来のピッチャ−であってもよく、通常取っ手26と出口27と 蓋28を備えている。水濾過装置10は流入口12から装置10内に入った水が 流出口18からピッチャ−25に入るまで装置内を通るよう位置決めされる。こ れにより、水濾過装置10はこの分野において一般に貫流装置(pour-through un it)と称される。水濾過装置10は従来の何らかの適切な方法によってピッチャ −25内の所定位置に保持される。図2に示す一例では、水濾過装置10のハウ ジング11がピッチャ−25の上端25bの円周方向の切り欠き25aに載るリ ップ13を有している。ピッチャ−25内の所定の位置に水濾過装置10を保持 する別の手段として、例えば、装置10を収容するようピッチャ−に形成された 濾過器ホルダや、ピッチャ−の底に接して装置10を支持する台を備えるもので あってもよい。 ピッチャ−25は蓋28を載せる上端縁25bに取り外し可能に載る液溜め 29を備えていることが好ましい。液溜め29に入った水は流入口12から水濾 過装置10に入る。液溜め29はその下面29bの周りに円周状に設けられたリ ップ29aを有しており、このリップ29aにより未処理の水がピッチャ−25 内に入るのを防止することができる。 説明の都合上、濾過器は上室14と下室16とに分かれているものとし、上 室14は径方向螺旋状のフィルタ30を収容し、下室16は特に多量の濾過材6 4と嚢胞虫膜70を備えているものとする。図1に示すように、上室14は外周 壁11aに収容されているが、下室16は下部ハウジング60に収容されている 。しかしながら、濾過器が複数の部屋14,16に物理的に分割される必要がな いのはもちろんであり、本発明は製造を容易にするために複数の部屋に物理的に 分割された水濾過装置も、フィルタ要素を収容する1個のハウジングを備えた水 濾過装置も包含するものである。 以下に更に詳細に説明するように、螺旋状フィルタ30は殺菌物質34を固 着させた帯体32から構成されている。図3に最もわかりやすく示されているよ うに、時計回りあるいは反時計回りに径方向螺旋状に曲がりくねった帯体32が 径方向螺旋構造30を形成している。あるいは、帯体32は上下方向に螺旋状に 巻回されその端部で封止された図6に示すような上下方向螺旋構造80であって もよい。径方向螺旋状帯体32の場合、その最も内側の中央部分に空間が残され て中空のコア36を形成する。帯体32の最内縁32aとそれに隣接する一巻き 32bとの間の隙間がフィルタの流入部38を形成する。帯体32の他端では、 以下に説明するように、帯体32の最外縁32cの下部が手前の隣接する一巻き 32bに対して封止されて流出部40を形成している。 図4aに、螺旋状フィルタの更に別の実施の形態をフィルタ30'で示す。 フィルタ30と同様に、フィルタ30'は殺菌物質34'が固着された帯体32' からなる。フィルタ30'の上面31'は円錐形状をしており、ハウジング11' の上面11b'も同様に円錐形状である。この構成により、円錐形状のせいでフ ィルタ内の空気が閉じ込められたり流れを遮られたりしにくいので、フィルタ内 の液体の流れが滑らかになる。同様に、フィルタの底部も中心部に頂点を有する 円錐状の凹部に形成されてもよい。この構成により、液体が螺旋の外側に向かっ て重力の作用で流れることができる。 螺旋状フィルタ30はハウジング11の内側にその上面11b及び下部支持 板42に接するように配置される。螺旋状フィルタ30の上下両端30a、30 bは食品級(food grade)エポキシまたはシリコンで被覆されており、螺旋状フィ ルタ30は下部支持板42及び上面11bに対して圧接されている。この結果、 螺旋状フィルタ30の上下両面を効果的に封止してフィルタからの水の漏出を防 止することができる。 流出口18から濾過装置10に入った水は螺旋状フィルタ30の中央の中空 コア36に導入される。螺旋状フィルタ30はその上下端30a、30bが封止 されているので、水は強制的にフィルタ流入部38から螺旋状フィルタ30に入 り流出部40から出るまでに螺旋状帯体32の全長を通過する。好ましくは、図 4に示すように、帯体32の最外縁32cの少なくとも下半分、更に好ましくは 下端から5分の4の部分が手前の隣接する一巻き32dに対して封止され、流出 部40が螺旋状フィルタ30の上部の未封止部分に限定される。この封止は、例 えば、最外縁32cと手前の一巻き32dの両方を覆う長さのテ−プ41を貼着 することによって実現する。あるいは、エポキシ樹脂などの接着剤を最外縁32 cの下部に塗布してもよい。それにより、水がフィルタの上部から強制的にフィ ルタ外へ出るので、フィルタはその中に沈降物を捕捉することができる。 既に述べたように、螺旋状フィルタは殺菌物質34が固着された帯体32か らなる。好ましくは、帯体32は約0.030インチ程度の厚さの非常に薄いポ リエチレンシ−トからなる。帯体32は、例えば、それが巻かれた状態で螺旋状 フィルタ30の総直径が約4×1/2インチになるように、約8フィ−ト×約3 インチの寸法を有するポリエチレンシートであってもよい。 殺菌物質34は、例えば、KDFフルイドトリ−トメント・インコ−ポレ− テッド社(KDF Fluid Treatment,Inc.)から「KDF−55」の商品名で販売 されている銅・亜鉛合金であってもよい。KDF材に関する米国特許のリストは 以下の通りである。 4,642,192 5,122,274 5,135,654 5,269,932 5,198,118 5,275,737 5,314,623 5,415,770 5,433,856 5,510,034 5,599,454 KDF−55は米国環境保護庁によって認定された病原性細菌防除物質であ る。KDF−55は水から重金属を除去する効果があることが分かっている。そ れは水の中の重金属が水が通過する際にKDF−55媒体の亜鉛・銅合成物に触 れるよう酸化還元処理によるイオン交換を行うことにより実現されると考えられ る。このような媒体は、単独で使用される際、わずかに殺菌性を有するとも考え られる。あるいは、殺菌物質34は十分に長い期間接すると微生物の外側細胞壁 を破壊する機能を持つことで知られている殺菌剤であるヨ−素であってもよい。 あるいは、殺菌物質34はイオン交換樹脂などの他の樹脂であってもよい。 好ましくは、図5に示すように、KDFとヨ−素を交互に使用してもよい。 図5では、帯体32が巻回される前の状態で示されている。接着剤74は帯体3 2に対してそれに沿って連続的に塗布されるかあるいは細長く切れ切れに塗布さ れる。接着剤74は好ましくは急速硬化性エポキシ樹脂及び/または、例えば、 ニュ−ジャ−ジ−州ハッケンサック(Hackensack)のマスタ−ボンド・インコ−ポ レ−テッド社(Masterbond,Inc.)により製造されEP21LV、EP30または EP75の商品名で販売されている米国食品医薬品局(FDA)認定エポキシ樹 脂である。KDFとヨ−素は交互に細片76,78の形状で接着剤74により帯 体32に固着される。一つの構成例として、2枚の細片76,78の各々が帯体 32の全長のほぼ半分を覆うように各細片76,78を配置して以下に説明する ような1回の還元酸化サイクルを実現する構成が挙げられる。あるいは別の構成 例として、図5に示すように、多数の細片76,78を交互に繰り返し配設する 構成であってもよい。帯体32の全長のほぼ半分を覆う細片76,78を設けた ことは細菌を1回の還元酸化サイクルに曝すことで功を奏しているが、図5の構 成は更に小さいフィルタを製造する際に有利である。なぜなら、その構成により 、細菌を曝す還元酸化サイクルの回数を増加させることができるからである。殺 菌物質34の濃度を高めるためには、帯体32の両面に接着剤と殺菌樹脂を塗布 することが有利である。 帯体32は、その巻きが帯体上に配設された殺菌物質と同じ小さな厚さで分 かれるように、径方向螺旋状に巻かれて螺旋状フィルタ30を形成するようまた は上下方向螺旋状に巻かれて螺旋状フィルタ80を形成するよう、迅速な流れと 適切な浄化を可能にするのに十分な堅さで巻回されることが好ましい。換言すれ ば、殺菌物質34のみが帯体の一巻きとその隣接する巻きとの接触を制限してい る。この構成は幾つかの理由で有利である。第1に、上記の構成は長い帯体の利 用を可能にすることにより水が殺菌物質との長い接触経路を確実に通過できるよ うにする。さらに、巻きの堅さは少量の水のみが巻き間の隙間を通過することを 可能にするので、水が螺旋状フィルタを流れる際に水とその汚染物質が殺菌物質 に確実に密着状に曝されるようになる。フィルタを通過する水の流量を向上させ たい場合には、帯体の隣接する巻き間に隙間ビ−ズを挿入してもよい。 螺旋状フィルタ30は帯体32を螺旋構造に巻回しその構造内に殺菌樹脂を 吹きつけるかあるいはそれ以外の方法で導入することにより製造されてもよい。 帯体32を製造する更に別の方法は内面に接着剤を吹きつけた可撓性の薄い ポリエチレン管を利用することである。この管には殺菌物質34の樹脂が充填さ れこの樹脂が接着剤に接着する。過剰な樹脂が管から放出された後、管はつぶさ れて巻回され径方向または上下方向螺旋構造を形成する。 螺旋状フィルタ30とハウジング11の内面52との間には、環状の液溜め 室50が形成されている。好ましくはフィルタ下面42の周縁部周りに間隔を置 いて複数の流出孔54が設けられている。あるいは、フィルタ下面42は多孔質 の膜であってもよい。螺旋状フィルタ30から流出した水は流出孔54から下室 16へ流出するまでの間液溜め室50に溜められ、溶解した殺菌剤との接触時間 をさらに延長させる。 図4に示すように、下室16はハウジング11内に収容される複数の円筒状 または円盤状フィルタ要素を収容している。すなわち、分散スクリ−ン62が上 室14の下面31の直下に配設されている。この分散スクリ−ン62は多孔質の ポリエチレンから成り、周方向に配された流出孔54から下室16に入り込んだ 水を分散スクリ−ン62の表面領域全体に沿って分散させ下室16を通過する水 をより均一に分散させる。 分散スクリ−ン62の下には、多量の濾過材64が設けられ、その上下両面 で上部及び下部多孔質仕切板66,68に接合されている。好ましくは、濾過材 64はイオン交換ビ−ズもしくはその他の物質を有する活性炭であり、螺旋状フ ィルタに使用されたヨ−素や、塩素、病原性細菌防除剤、有機物はもとより鉛な どの重金属を除去するのに効果的である。あるいは、イオン交換物質を軟水剤と して使用してもよい。 下部仕切板68の下には、ポリカ−ボネイト製超薄型の嚢胞虫膜70が配設 され、多孔質板72により保護されている。嚢胞虫膜70はその上面に配置され 接合された保持リング71によって多孔質板72に対して所定の位置に保持され ている。上記嚢胞虫膜は電磁放射(radiation)処理とその後の所定の径の細孔を 形成する酸性エッチングによって製造される。好ましくは、上記細孔のサイズは 直径3ミクロン以下である。このような細孔のサイズにより、液体が嚢胞虫膜に 影響されない流量で流れることができる。適切な嚢胞虫膜の一例としては、ポア ティックス(Poretics)によって製造されたものが挙げられる。嚢胞虫膜70は濾 過を通じて水からランブル鞭毛虫(Giardia lambilia)などの嚢胞虫を除去する。 望ましい流出口18の種類などの設計要因次第では、多孔質板72は図4に 示すようにハウジング11の下面11cから切り離された部品であってもよい。 この構成によれば、図1に基づいて既に説明したように、流出口18が流出管に 1個の孔の形状で確保されるのに十分な空間を設けることができる。あるいは、 多孔質板72はハウジング11の下面11cを構成するものであってもよい。こ の構成では、複数の流出孔24が多孔質板72に形成される。この構成は濾過装 置内に空間を確保するのに有利である。 流出孔54から下室16に流入した水は分散スクリ−ン62を通過してその 全表面領域に沿って分散される。その後、水は上部仕切板66、濾過材64、下 部仕切板68、嚢胞虫膜70、多孔質板72を通過した後、流出口18から濾過 装置外へ流出する。 外周壁11a、上面11b、下面11cを有するハウジングは米国環境保護 庁や米国食品医薬品局により飲用水接触用として認定されたポリエチレンなどの 適切な材料からなっていてもよい。 上記径方向螺旋状または上下方向螺旋状フィルタ30,80は独自の有利な 還元酸化サイクルを実現する。殺菌樹脂KDF−55が単独で使用された場合、 鉛などの重金属、塩素、病原性細菌防除剤及び有機物を除去するとともに、バク テリアの量を削減する。ヨ−素は通常ウィルスを破壊するために使用される。し かしながら、KDF−55とヨ−素が順番に使用された場合には、ヨ−素と結合 したKDF−55は独特の還元酸化サイクルを実現する。この還元酸化サイクル はバクテリアとウィルスの濃度を大幅に削減することが分かっている。 還元酸化処理の間、KDF−55粒子と密着状態で流れた水は減少する。す なわち、生物有機体の電子が増加する。ヨ−素は電子に対して親和性をもつ傾向 があるので、ヨ−素を含む液体は酸化される。すなわち、生物有機体が電子を失 う。生物有機体は反応が敏感であり、その還元酸化状態は微妙なバランスで保た れている。過度の還元や酸化は有機体中のタンパク質の大部分を破壊する。バク テリア及びウィルスが還元酸化環境の緩やかな変化に耐え得る一方で、螺旋状フ ィルタにより実現された還元酸化サイクルは有機体が対処するにはより困難であ ると考えられる。したがって、バクテリアをKDF−55とそれに続くヨ−素に より促進された酸化処理とに曝すことにより、バクテリアに対する殺菌性を高め ることができる。 また、螺旋状フィルタ内を水が螺旋状に流れるパタ−ンは電界を形成してバ クテリアに対する殺菌性を高めるとともに水の中の懸濁物から嚢胞虫などの汚染 物質の粒子を引き出す静電分離作用を発生させると考えられる。すなわち、既に 述べたように、径方向螺旋状または上下方向螺旋状のフィルタ要素は時計回りと 反時計回りのどちらの向きに巻回されてもよい。液体が流れている状態では電位 が液体の流路の全長にわたって展開するので、流路が径方向螺旋状もしくは上下 方向螺旋状である場合には更にもう一軸の方向性を有する電界が発現することに なる。電界力の右手の法則を利用すれば、螺旋方向の電子の移動により、浄化す べき液体中に浮遊するバクテリア、ウィルス、嚢胞虫及びその他の不純物荷電粒 子に対して軸方向に向かう力を加えることができる。径方向螺旋状または上下方 向螺旋状フィルタを通過する液体の流れの方向次第で、すなわち、時計回りか反 時計回りかによって、懸濁液中の荷電粒子に対する力の方向は液体流入方向であ っても流出方向であってもよい。この第2の電界は荷電粒子を液体流路のどちら かの端部に押し出すよう作用する。但し、荷電粒子の実際の移動方向は電界の向 きや荷電粒子の電荷に依存する。このように、時計回りもしくは反時計回りの径 方向螺旋もしくは上下方向螺旋を介して液体の流れの方向を変えることにより、 所望の効果を実現することができる。また、時計回りの螺旋状フィルタと反時計 回りの螺旋状フィルタを連続して配置し、懸濁液中の正の荷電粒子及び負の荷電 粒子に対して各フィルタがそれぞれ発揮する浄化作用を利用することも本発明の 範囲内に包含される。したがって、本発明のフィルタは静電分離の物理的原理を 具現し、独自の方法でバクテリア、ウィルス、寄生嚢胞虫などの荷電粒子を懸濁 液から除去可能にするものである。さらに、電界は流量に正比例して拡大される ので、フィルタを通過する液体流量が増加するにしたがって上記分離作用も活発 になり、このフィルタの構成をインライン式の大流量適用物に最適化することが できる。 同様に、この分野の技術者にとって当然のことであるが、フィルタサイズを 小さくすると、流路が短くなりフィルタの静電分離作用が減衰する。したがって 、小型のフィルタでは、図5に示すようなKDFとヨ−素それぞれ多数の細片7 6,78を交互に使用して小型フィルタにおける静電分離作用の損失を埋め合わ せすることにより、多数回の還元酸化サイクルを実現することが好ましい。 薄い流路内に連続して密接状態でヨ−素とKDFを帯状に並べるという特徴 により、使用されるヨ−素が処理中の液体にぼとんどあるいは全くヨ−素を放出 することなく0かあるいは少量が残るように十分にバクテリア防止効果を高める ことができる。このことは、米国環境保護庁及び他の水濾過器に関する政府機関 の規則が正式な飲用水製造基準に基づいて使用される水処理システムに関して要 求していること、すなわち、長期間にわたる有毒性を防止するようヨ−素が水の 中に長期間大きな割合で存在しないことを要求していることから、特に有利であ る。 上記のように、原型としての装置は細菌用浄水器としての装置の潜在能力を 判定するために広範囲の試験にかけられた。試験結果は極めて優秀であった。使 用した試験のシステムは、本明細書中に引用の形でその内容を盛り込んでいる米 国環境保護庁の文書「細菌用浄水器に対する試験の指針及び規約」(Guide Stand ard and Protocol for Testing Microbiological Water Purifiers)に記載され た仕様にできるだけ近いモデルとした。試験水として、上記の文書に記載された 「一般的な試験水」の所定の化学特性を実現するようエ−オ−エ−シ−・シンセ ティック(A0AC Synthetic)の硬水を加えることによって再構成された脱イオ ン化されたデトロイト市の水を使用した。具体的には、上記試験水の化学特性は 、pH値7.5±0.5、全有機炭素成分(TOC)5ppm以下、濁度1NT U以下、温度 21±1℃、全溶解固形物(TDS)320ppmであった。 装置は延べ30日の試験期間中1日当たり5ガロンの試験水を使用し、総計 100ガロンの試験水を使用して試験にかけられた。試験水は1分当たり100 ミリリットルの流量でポンプから装置の流入部に送り込まれた。装置は試験日当 たり16時間、8分間は「オン」サイクルで32分間は「オフ」サイクルで試験 された。貫流式装置の試験規約は環境保護庁の上記文書に明確には定められてい ないが、以下に説明するように、この装置用の試験規約はおおよそ100ガロン の容量を有する装置の厳しい試験であると考えられる。 試験水には、バクテリアの一種であるクレブシエラ・テッリジェ−ナ(Klebs iella terrigena)(ATCC #33257)が100ミリリットル当たり1 ×107cfuより高い濃度で、試験過程の全ての試みの中では1×1012に達 する濃度で含まれていた。環境保護庁の規約が要求する対数削減は6対数分(1 0ミリリットル当たり1以下に対して1ミリリットル当たり1×105)である 。流入及び流出濃度は各試験日に1回測定された。 バクテリアウィルスQ−ベ−タがポリオウィルスなどの動物性ウィルスのモ デルとして使用された。バクテリオファ−ジQ−ベ−タのカプシドは直径25ナ ノメ−タでポリオウィルスの濾過を試験するには理想的である。ポリオウィルス はピコルナウィルス(Piconaviridae)科に属するウィルスであり、この科に属す る200以上の動物性ウィルスのサイズの範囲は24ないし30ナノメ−タであ る。シミアンロ−タウィルス(環境保護庁規約で要求されている他のウィルス) は直径80ナノメ−タであり、Q−ベ−タを除去する装置で容易に除去され得る 。 Q−ベ−タの試験は環境保護庁規約で使用される周期的な試験に類似してい る。装置は1ミリリットル当たり1×105個より高いウィルス濃度で20日の 試験期間中10回(ポリオウィルス及びロ−タウィルスに関する環境保護庁規約 で要求される10回)試験にかけられた。環境保護庁規約で要求されるウィルス 削減は4対数分(1ミリリットル当たり1以下に対して1ミリリットル当たり1 ×104)である。流入水及び流出水のウィルス濃度(単位を構成する1ミリリ ットル当たりのpfuまたはプラ−ク)はQ−ベ−タの宿主(host)である大腸菌 (Escherichia coli)を使用して測定された。 原生動物嚢胞虫を除去する装置の能力はヒト病原体であるクリプトスポリデ ィウム・パルヴム(Cryptosporidium parvum)のオ−シストを用いて試験された。 装置は1リットル当たり4.7×105ないし7.3×105オ−シストの濃度で 20日の試験期間中5回試験された。蛍光着色処理を用いた検出の限界は流出水 の1リットル当たり300オ−シストであった。環境保護庁規約で要求される原 生動物嚢胞虫の削減は3対数分であるが、濾過器は流出水の中に検出可能なオ− シストを与えない。この結果、濾過器によるオ−シスト削減効果を3ないし5対 数分にすることができる。 試験結果は添付書類Aに示されている。表1に示すように、8対数分より高 い平均的な対数削減を行う20回の試験のそれぞれの期間中にバクテリアの一種 であるクレブシエラ・テッリジェ−ナ(Klebsiella terrigena)の生存は検出され なかった。この削減効果は環境保護庁規約の要求よりも少なくとも2対数分高い ものであり、この装置が飲料水から発病の可能性のあるバクテリアを除去するた めに安全に使用し得るものであることを証明している。 細菌性ウィルスであるA−ベ−タと病原性の原生動物嚢胞虫であるクリプト スポリディウム・パルヴム(Cryptosporidium parvum)を削減することも同じくら い印象的であった。添付書類Aの表2に示すように、ポリオウィルスのモデルと して使用された細菌性ウィルスは6対数分以上削減され、クリプトスポリディウ ム・パルヴム(Cryptosporidium parvum)のオ−シストは少なくとも3対数分削減 された(表3参照)。この試験システムの限界は約2対数分乗り越えられ、寄生 嚢胞虫の3対数分ないし5対数分の削減が示されている。 上記の試験結果は米国環境保護庁が上記規約文書において要求する結果を満 足させるものでありあるいはそれ以上のものである。したがって、本発明の装置 は未知の品質の水を安全に浄化させることが証明された。 要約すれば、上記水濾過装置は従来の濾過器を超える大きな利点をもたらす 。すなわち、螺旋状フィルタにより実現される還元酸化サイクルは、開示された 試験結果で証明されるように、細菌の削減に比類なく有効である。螺旋状フィル タ、殺菌物質、濾過材床及び嚢胞虫膜の組合せにより、水の中に通常存在する潜 在的に有毒な有機物を大幅に削減もしくは消滅させることができる。 この分野の技術者にとって明らかなように、上記の水濾過装置は、例えば、 上記のような径方向螺旋状もしくは上下方向螺旋状のフィルタではなく同心円状 もしくは水平に積層された従来の積層フィルタを使用して変形可能である。この ような積層フィルタは、螺旋状フィルタと同様、水流の経路を長くしてそこに設 けられた殺菌物質と水との接触時間を大幅に増加させることができる。また、こ のような積層フィルタも上記のような還元酸化サイクルを実現することができる 。この種の変形例は本発明の範囲内に包含されると思われる。 図1に示す濾過器10の実施の形態は上述した方法で例えばKDF及び/ま たはヨ−素を並設した1本の流路を形成する1本の螺旋を利用していた。しかし ながら、図20、23及び24に示すように、本発明の別の特徴として、複数の 螺旋を設け、フィルタを通過する液体の流量を螺旋の回数に比例する係数分増加 させるようにしてもよい。図20に示す好ましい実施の形態では、3本の螺旋1 00を設けて、単なる一例として24インチの螺旋状流路長と約3インチの流路 高(垂直方向の高さ)と側壁101に配設されているKDF粒子の平均粒径と等 しいあるいはその2倍の距離の流路幅(流路対向側壁間の間隔)とを有する3本 の螺旋状流路100'を形成している。 流路側壁101に並んだKDF材は好ましくは粒子の形状を有し、天然のK DFの重量パ−セントとしての重量につき最低で第31百分位数の粒径を示す。 上述したように、KDF粒子は螺旋構造に対してエポキシ樹脂で接合されていて もよい。熱溶融性(好ましくは非有毒性の)接着剤等の非溶解性接着剤も使用可 能である。適切な熱溶融性接着剤の一例として、炭化水素樹脂とエチレンビニル アセテ−トを含むFPC725A11−Temを挙げることができる。実験を通 じて、この接着剤がKDFを螺旋要素を構成する裏材料に接合する処理を促進さ せるのに有益であることが分かった。 別の好ましい実施の形態では、各裏材101をポリエチレンもしくはマイラ −からなる3インチ×24インチの片で形成する。KDFと裏材101を接合す るために接着剤を使用する際、マイラ−はポリエチレンより遙かに高い溶融点を 有し熱溶融性接着剤使用時に歪みを受けにくいので好ましい。 粒径の小さいKDF材は熱溶融性接着剤を用いて約0.005ないし約0. 0075インチの範囲の厚さのマイラ−製裏材シ−ト101に貼着されることが 好ましい。 さらに別の実施の形態では、熱溶融性接着剤やその他の接着剤やマイラ−製 裏材を必要とせず、ポリエチレン製シ−トやポリプロピレン製シ−トが公知の方 法で押出成形される。押出材料の溶融点近くの適切な温度まで上昇させられたK DF材は熱間で半溶融ポリエチレン製またはポリプロピレン製裏材上に注がれ巻 かれるようにして裏材に接着される。あるいは、加熱された粒状KDF材が既に 冷却されたポリエチレン製またはポリプロピレン製裏材に圧入されてもよい。 図7ないし図13は木炭床118(図12参照)、前フィルタ120及びト ラックエッチ(track etch)膜122を有する第2部分116とその頂上に取り付 けられたKDF三重螺旋構造114を収容する第1部分112とを備えた濾過器 110の別の好ましい実施の形態を示す。第1部分、すなわち、KDF螺旋構造 114を収容する螺旋支持体の方が第2部分より耐久性に高い傾向があるので、 上記第1及び第2部分112,116は(例えば、螺着や噛み合わせにより)互 いに脱着可能に取り付けられて、第2部分を頻繁に交換し得る構成であることが 好ましい。 KDF螺旋構造114は、図9に示す円筒状カップ124(その底部は、例 えば、その円筒形の下端縁にヒ−トシ−ルまたは他の方法で固定された円板12 4により閉ざされている)内にその内側円筒状側壁128と好ましくはぴったり とあるいは緩やかに嵌合する状態で取り付けられていることが好ましい。カップ 状の支持体124はそれより大径の円筒状螺旋支持体112の底に開放した上面 を先にして挿入され、第1部分の上壁132に形成された液体流入孔130を螺 旋構造114の中心134と同軸状に配置する。この構成により、濾過されるべ き液体は確実に最初に螺旋構造の中心に流入した後、3本の螺旋状流路100の うちの1本を経て螺旋の半径方向最外端の後縁に位置する液体流出部136(図 20参照)へ流れる。液体はカップ124の上端138を越えて上向き外方へ流 れカップの外側円筒状面140と螺旋支持体112の内側円筒状面142との間 に形成された環状領域に流入するようにして螺旋構造114から出る。図10に 最もよく示すように、カップ124の下端を閉ざしている円板126は、円周方 向に等間隔に設けられ好ましくは直径方向に対向するペア状に形成された複数の つまみ144を備え、かつ各つまみのペアが螺旋支持体124の内径に等しい外 径を有するように形成されている。つまみ144は第1部分の内壁142内にカ ップ124を配置させるよう内壁142に接着されてもよい。この構成から分か るように、隣接するつまみ144間の間隔146は螺旋構造114から出る液体 を濾過器110の第2部分116に流下させる排水用開口を形成している。 上記の構成は螺旋状の流路100'が液体に完全に浸漬した状態を保ってK DFまたはその他の活性物質が使用期間中に乾燥することを確実に防止するとい う利点を有する。KDF材は、例えば、乾燥状態になった場合にその活性を失う おそれがあることが発見されている。 螺旋支持体114の外装部分の下部には、第2部分116の円筒状内壁15 2の上縁に形成された雌ねじ150と螺合する雄ねじ148が形成されていても よい(図7、図8及び図11参照)。濾過器第1及び第2部分112,116は ピッチャ−の上に取り付けられたりこの明細書からこの分野の技術者が思いつく ようなそれ以外の方法で使用される濾過器カ−トリッジ110を構成している。 第1及び第2部分112,116がともにねじ切りされること、すなわち雄 ねじ148と雌ねじ150が上記のようにして形成されることは重要な問題では ない。別の種類の係合構造も考えられる(例えば、噛み合わせによる取付)。ま た、濾過器110の第1及び第2部分112,116が同時に交換されるような 適用においては、両部分が互いに固着されていてもよい。 上記実施の形態では、螺旋構造114の下端154をカップ底を形成する板 126に対して封止することが好ましい。それにより、液体が螺旋構造の下端か ら下方に放射状に流出して螺旋状流路100'を迂回してしまうことを防止する ことができる。 上記実施の形態の濾過器110では、第1部分112が重力供給式ピッチャ −取付型構造用に開示されているが、第1部分112は円筒状要素と板状要素が 好ましくは1/8インチ厚のアクリル製原料から成り呼び外径寸法3.75イン チ、高さ3×3/8インチを有するものであってもよい。他の材料及び寸法を採 用し得ることは言うまでもない。濾過器下部すなわち第2部分116は4×1/ 2インチの呼び外径寸法と1×1/8インチの高さを有する円筒形状であっても よい。 図11ないし図14に示すように、濾過器の第2部分116はその内部に連 続する複数の層を有するように形成されてもよい。第1すなわち最上部の層16 0は、例えば内部に粒状木炭及びイオン交換樹脂118を疎らに含んだ、空隙1 62の最大部分を画定するナイロン織布あるいはその他の粗い液体透過性材料で あってもよい。図22に最もよく示すように、空隙162の底部は膜120、1 22及び124のサンドイッチ構造で画定されている。木炭・イオン交換樹脂床 118は1/2ないし3/4インチの厚さであることが好ましい。膜サンドイッ チ構造は、好ましくは、3マイクロメ−タ程度の小さい嚢胞虫を除去するトラッ クエッチ膜(嚢胞虫膜)122と、トラックエッチ膜の上方に配置されトラック エッチ膜に目詰まりするかもしくはそれを閉塞するタイプの沈降物質を除去する ACNS前フィルタ120とを備えている。前フィルタを何枚設けるかは任意で ある。 本発明の重要な特徴は、水を重力供給する環境下で、例えば、数インチの水 の重力供給力のもとでトラックエッチ膜122が使用された時良好でかつ操作可 能な流量を実現することを発見した点である。本発明者が最もよく理解している ように、従来の産業界の慣行では、膜を通過する流量を適切にするには高圧の流 れが重要であるという考えから圧力式インラインシステムにおいてトラックエッ チ膜を利用している。本発明者が上記のような低重力の流れの条件下でトラック エッチ膜を使用し得ることを発見したことは、重力供給式膜122を通過する流 量が予測値の約20倍以上に達することが発見されたことからも新規性があると 考えられる。 濾過に関する問題を重力供給式環境での嚢胞虫除去のみに限定するならば、 上記のタイプの1枚以上のトラックエッチ膜122のみで濾過器を構成すること も、本発明の範囲内に包含される。 前フィルタ120及びトラックエッチ膜122はその外周面が第2部分11 6の円筒状内壁に対して封止されてもよいし、図12に示すような多孔質ナイロ ン織布製裏板164で支持されてもよい。 前フィルタ120とトラックエッチ膜122は湿った状態では通常異なる膨 張係数を有する。湿った状態では、前フィルタ120が膨張しトラックエッチ膜 122が収縮するので、両者は逆方向に不均衡に移動する。本発明の別の特徴に よれば、前フィルタ120とトラックエッチ膜122が両方湿った状態であり既 にそれぞれ膨張と収縮を経験している場合、両者を堅い圧接状態で組み付けるこ とが望ましい。湿った材料同士の組付けは困難であるので、本発明の別の特徴に かかる好ましい製造方法では、前フィルタ120とトラックエッチ膜122の周 縁部を円筒状支持体内壁に接合する前に両者を引き延ばす。一度引き延ばした後 は、前フィルタとトラックエッチ膜を湿らせ面合わせしてもよい。 上記両材の平面同士を合わせる場合、両平面間から空気を取り除くことが重 要である。そうしなければ、閉じ込められた空気が前フィルタとトラックエッチ 膜との間の液路を遮断してしまう。両面間の空気の閉じ込めを防止するために、 液体中に上記の材料を浸漬することも可能である。しかしながら、好ましい製造 方法では、圧縮可能な材料からなる凹状のド−ム165を利用し、最初に前フィ ルタとトラックエッチ膜の両材の中心部に接触しド−ムが両材の半径方向外側部 分に次第に接触して行くにつれて両表面間の空気を次第に半径方向外側へ絞り出 して行くようにする。この種の製造方法を図14に概略的に示す。図において、 ド−ム165は圧縮空気の力で矢印Aの方向に膨らむ伸縮可能な膜押圧部材16 7から形成されている。 図15ないし図21はKDFがコ−ティングされた帯体材料を製造する様々 な新規の技術を概略的に示す工程図である。上記好ましい実施の形態では螺旋構 造114の内部の活性物質として粒状のKDF材のみを使用したが、水やその他 の液体を処理する他の物質をKDFの代わりにあるいはKDFと組み合わせて使 用し所望の効果を実現するようにしてもよい。例えば、上記濾過器10に関連し て既に述べたように、KDFとヨ−素を帯体上に交互に連続して隣り合う配置で 設けてもよい。工業用水、住宅用水、都市水あるいはその他の処理済みの流水か ら金属汚染物を除去する目的でKDF以外の好ましい粒状物質を使用することも できる。 図15は水平方向の回転軸を有するスプ−ルから次第に広げられるポリエチ レン製またはポリプロピレン製帯体材料(例えば、厚さ20ないし30ミリ)の 予備形成ロ−ル172を利用する説明図である。その後、熱溶融性接着剤174 が、広げられた材料172の上面及び/または下面に吹き付けられ、上部及び下 部スキ−ジ176(例えば、アルミニウム製)を使って吹付け面に沿って均一に 分散される。 あるいは、溶融状のポリエチレンまたはポリプロピレンが図16に示すよう な帯状シ−ト形状に押出成形されてもよい。 図15または図16に示す成形方法の後、加熱された粒状のKDF材176 が好ましくは帯体172の上面に注がれた後、一対の加圧ロ−ラ178を利用し て帯体表面と結合または接着により接触した状態で一緒に巻き取られる。適切な 反転機構(詳細には図示せず)が(加圧ロ−ラ178を互いに後退位置に引き離 した後)帯体172をひっくり返すために使用されることにより、過剰なKDF 粒が帯体表面から落とされ、好ましくは再利用される。その後、新たなKDF材 176が帯体の新たに露出した反対面に塗布され、改めて前進された加圧ロ−ラ 178の下で圧接される。 環境いかんでは、KDF材176を帯体172の片面のみに塗布し、他の面 にはいかなる物質も塗布しないことが望ましい。また、別の環境条件では、帯体 の片面にKDF材176を塗布し他の面に別の物質(例えばヨ−素)を塗布する ことが望ましい。1種類以上の物質を帯体の片面に帯体長さ方向に連続して設け ることも本発明の範囲内に包含される。上述の説明から、上記の設計上の選択肢 を実現するためにこの発明の製造工程を変形させる方法は、この分野の技術者な ら容易に理解できる。 熱溶融性KDF材176は帯体表面との結合を確実にするため予備成形され た帯体表面に使用されることが好ましい。粒状KDF176は、ポリエチレン製 またはポリプロピレン製材料とともに使用される際、華氏約350度まで前もっ て加熱されることが好ましい。たとえ押出成形されたばかりのポリエチレン材料 やポリプロピレン材料が使用される場合でも、帯体表面と確実に結合させるため KDF材をあらかじめ加熱することが望ましい。 図18は図15ないし図17の工程に従って製造された3枚以上の帯体を三 重螺旋形状114に巻き取る一例を開示した概略工程図である。殺菌物質がコ− ティングされた3枚の帯体はその側縁を互いに揃えるように働く案内装置180 に入る。これら帯体の位置ずれした先端182は並列された帯体の長さ方向軸に 対して垂直に延びる回転軸Lを有するドラムの表面に円周方向に間隔を置いてド ラムの全長にわたって形成された3個の保持スロット184の中にそれぞれ押入 される。接着剤ノズル(図示せず)が熱溶融性または他の種類の接着剤ビ−ド1 86を帯体の幅に沿って横方向に間隔を置くとともに帯体の長さに沿って縦方向 に間隔を置いて塗布するように配置され、複数の帯体を接着させることにより、 上述の(図19にも示すような)多重螺旋構造114を形成するために使用され る多数の帯体が巻かれてなるロ−ルが形成される。 上記の各実施の形態では、0.005ないし0.075インチの範囲内の厚 さを有するマイラ−がシ−ト状帯体裏材として好ましい。さらには、約0.07 5インチの厚さのマイラ−は、加熱時にそれぼど歪みを起こさず、非常に優れた 伸長特性を有しかつ容易には伸びないことから上記の範囲の中でも特に優位であ ることが分かった。 KDF粒子176の粒径は約0.1ないし0.8ミリメ−トル、好ましくは 0.5ミリメ−トルである。 図20は組み付け後の三重螺旋構造KDF円筒体100または114を示す 斜視図である。上述したように、螺旋状筒体114の上端および下端はそれぞれ ポリエチレン製板126に対して封止される。その封止は、溶融したポリエチレ ンが螺旋構造の端縁に接合して螺旋状流路100'間に封止された流路を形成す る温度までポリエチレン製板126を加熱するようにして行われる。その結果得 られた図21の構造は図9に示す実施の形態の濾過器10の支持カップ124内 にそのまま落とし込められる。 図20に示す三重螺旋構造の最外面も上述の製造方法に従ってKDFまたは 他の物質でコ−ティングされていることが好ましい。これにより、水がカップ壁 の円筒状内面と接触して螺旋構造から出る際、コ−ティングされた螺旋構造の外 壁か螺旋構造とカップ内壁との間を離れた状態にして流れの抑制を防止すること ができる。 好ましい実施の形態では、マイラ−製またはポリエチレン製帯体シ−トはF PC熱溶融性接着剤でコ−ティングされる際に直線1フィ−ト当たり約3ないし 6グラムの接着剤を必要とする。KDF材176の粒径次第で、約0.5ないし 2.5グラムのKDF材を1平方インチの帯体平面を覆うために利用してもよい 。この範囲は本発明を限定するものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限り、 他の種類の被覆密度も可能である。 図22はブリタ(Brita)の商標名で販売されているもの等の貫流式ピッチャ −に特に有益な実施の形態を示す。この実施の形態は貫流式ピッチャ−の液溜め 内に配置される小型の交換可能なカ−トリッジを対象としている。このカ−トリ ッジは現在入手可能なカ−トリッジよりもバクテリア、嚢胞虫及びウィルスの除 去に有効である。図22に示すように、交換可能なカ−トリッジ200は互いに 嵌合されるプラスチック製の頂部202と基部204を備えている。あるいは、 頂部202と基部204は一体であってもよい。さらには、基部204が木炭及 び/またはイオン交換樹脂を含む他の物質を充填した鞘206を収容していても よい。螺旋状フィルタ要素208は基部204内に配置されている。螺旋状フィ ルタ208の底面は膜を内蔵する封止板210に封止されている。基部204の 目的は水位を最高位に保ってフィルタ要素208の湿潤状態を維持することであ る。 螺旋状フィルタ要素208の外径と基部204の内径との間には径方向の隙 間が存在する。 封止板210はポリエチレン、ポリプロピレンなどの一般的な射出成形可塑 性樹脂から形成されてもよい。封止板210は基部204と同じ材質である。 基部204の縦方向のほぼ中間点には、放射状スペ−サすなわち支持膜21 2が配置されている。放射状スペ−212は支持膜とも呼ばれる。支持膜212 は可塑性樹脂から成形された部分である。図22に示すように、支持膜212は 基部204のほぼ中間点からその底面に向かって延びている。支持膜212はひ だ等の一定の不規則物を有したほぼ円筒形をなしており、水を正常な流れにして 通過させるための隙間を形成している。 螺旋状要素208は約3インチの高さを有し、一方、基部204は約2×1 /2インチの高さを有する。 図22に示すように、フィルタ208は基部204を越えて外側に延びてい る。水流の方向は螺旋構造214の中心及び螺旋構造により時計回りもしくは反 時計回りに形成された流路216を介して下方に向かっている。 頂部202はその内面が膜フィルタ208と封止された関係にある。 水は頂部202から螺旋状フィルタ部材208の中心に向かい、螺旋構造を 時計回りもしくは反時計回りに通過した後、螺旋状部材208の外径と基部20 4の内径との間の領域に流入する。この領域に、木炭などの濾過材を充填しても よい。その後、水は下方に流れて鞘206に流入する。頂部204は螺旋構造と 支持膜の間の空間と外気との気圧を均一にするために通風口を有している。 螺旋状部材208は好ましくは幅3インチ、長さ6インチないし12インチ 以上の帯体シ−ト材料から形成される。帯体は粒状物質を保持できるマイラ−も しくはベルクロ(商標名)等のマジックテ−プ状の物質でコ−ティングされた不 浸透性の材料である。したがって、帯体はその長さ方向に沿う螺旋状の流れを作 るが、その内部を浸透するような流れは起こさない。 図23に三重螺旋構造と称するフィルタ要素208を示す。螺旋の回数が1 以上のいかなる数であってもよいことは言うまでもない。好ましくは、その数は 1から10の間である。なぜなら、10以上の回数ではフィルタのサイズが大き くなり過ぎるからである。 図23に示すように、3層の帯体シ−ト材料250,252,254が順番 に巻回されて3つの螺旋状流路を形成している。この螺旋構造の目的は液体流路 用のコンパクトな構成を実現することである。流路長は螺旋の層の数により変動 する。さらに、装置径あるいは装置円周に対する流路長の割合は様々である。 以下の螺旋状部材の3つの代表的なサイズが上記のような割合を説明すると 思われる。 それぞれ長さ2フィ−トの3枚のマイラ−製細片を三重巻きにしたものは8 インチの円周と2×1/2インチの径を有する。上記の螺旋のそれぞれが1フィ −トの流路長を有する場合には、5×1/2インチの円周と1×1/2インチの 径を有する。6インチの流路長を有する場合には、4×1/4インチの円周と1 ×3/8インチの径を有する。 上記の割合はマイラ−製帯体に特定のサイズの粒体を付着させた場合を考慮 したものである。螺旋構造にさらに粗い材料を使用すれば、螺旋構造が各螺旋層 間に巻回されたときに螺旋構造をより小さくあるいは大きくすることができる。 粗い材料はより開放された流路と小さい抵抗を有しているので、一定の圧力でよ り大きな流量を実現する。より密な材料は同じ圧力でより小さな流量をもたらす 。 流量は、より高い螺旋構造にするとともに他の寸法は変更しないことにより 改善可能であり、抵抗を小さくすることができる。すなわち、高さは各液体流路 の断面積と正比例の関係にあるからである。 螺旋構造を通過する実際の液体の流れの効果及び一様性次第で、螺旋構造を 囲む基部204を取り除くことができる。例えば、螺旋構造の上部を通過する流 量が底面を通過する流量より大きいことが分かっている場合には基部204を取 り除いてもよい。基部204の目的はフィルタ要素208の湿潤状態を維持させ ることであるが、その適切な複数個所に孔を設けて螺旋構造を通過する流れを最 適に(均一に)する必要がある場合もある。 さらに考慮すべき点は、螺旋状要素208を上下反転可能にして流れを逆転 させることである。例えば、流れが時計回りの時にフィルタ要素が反転されると 、流れは反時計回りになる。理論上は、北半球における渦巻き流は時計回りであ り南半球では反時計回りであるという事実を考慮すれば、一方の構造の方が他方 の構造よりも優れた働きをすることになる。 以上のように、水の流路は螺旋状要素208の中心を通過するように向けら れそこから半径方向外側に向かって流れる。あるいは、水はフィルタ要素208 の外径部から導入されそこから半径方向内側に向かって流れる。これら2種類の 流路構成は同等であり流れの特性に関して等しい効果を発揮することが予想され る。 既に述べたように、螺旋構造208内部で酸化還元性循環工程を実現させる ことができる。この工程は液体流路に異なる酸化還元能力を有する物質を(壁面 に沿って)設けることで達成される。 螺旋状フィルタ要素208の製造は1枚以上の細片をその端部をずらした状 態で配設しそれをマンドレルの周りに巻回することにより実現する。螺旋状フィ ルタ要素を1枚以上の細片で形成し各付加された細片かさらに新しい1つの流路 を形成するようにしてもよい。細片及び流路の多重化により、流れに対する抵抗 が改善され螺旋構造を通過する流れをより均一にすることができる。螺旋構造に より形成された円筒形の径及び円周に対する全流路長の割合を概算する際、流路 長6フィ−トの1個の螺旋と流路長2フィ−トの3個の螺旋とが同じ径を有する ことから、上記全流路長は全ての個々の流路長を合計した総流路長でなければな らない。巻回後の細片はそれぞれその端部を封止させる。この封止は、熱溶融性 接着剤を使用し、これを上記細片の端部にコ−ティングした後、螺旋状フィルタ 要素の端部を封止し各流路内に幾分押しだされる程度に押圧されるようにして行 われる。この端部封止は非常に重要であり、それがなされない場合は、液体が螺 旋構造の一部から抜け出して隣接する流路を飛び越してしまう。液体の漏れがあ れば、装置の効果は極端に低下することになる。 各マイラ−製細片はKDFでコ−ティングされている。各KDF細片の粒状 性は変更可能である。例えば、KDF−55は粗い材料である。KDF−55は 連続するふるいに通され、サイズ30番より小さい全ての粒サイズが回収される 。これはタイラ−ふるいの網目数28に相当するU.S.シリ−ズ30番に従っ ており、ふるいの開口は595ミクロンすなわち0.0234インチである。K DF含有帯体は、ふるいサイズ30番より小さい粒状KDF−55の床上に熱溶 融性接着剤でコ−ティングされたマイラ−を置きKDFを華氏約425度ないし 450度まで加熱するようにして製造される。その後、KDFはロ−ラにより加 圧され、その表面上の熱溶融性接着剤に押入され埋め込まれる。あるいは、マイ ラ−と熱溶融性接着剤コ−ティングの代わりにポリエチレンが使用可能であるが 、その場合、KDFはより強く加圧されなければならず、ポリエチレンが過熱し て変形しないように注意する必要がある。コ−ティング面の粒状性(粒径)分布 は変更されてもよく、様々な適用において指定された流量と効果を実現すること ができる。 図23の三重螺旋構造は先頭の物質として3ないし4インチのヨ−素を使用 し次に6ないし9インチのKDF材を使用して1回の酸化還元サイクルを実現す るように形成してもよい。 図24は三重螺旋構造の内部に別の三重螺旋構造を収めた図である。内側の 螺旋構造は上述の様々な方法でヨ−素がコ−ティングされており、外側の螺旋構 造は同様に上述の方法でKDF材がコ−ティングされている。これらの分離され た螺旋構造により、直前の段落に述べた図23の1種類の螺旋構造の変形例と異 なり、1種類の物質のみを含む三重螺旋構造を個別に製造することが可能になる 。 上述の様々な構成は様々な種類の市場や産業分野で水及びその他の処理済み の流液を処理するために使用可能である。例えば、本発明にかかる特有の濾過器 は水瓶詰め工場で使用可能である。瓶詰め工場では、本発明の原理に従って形成 された濾過器を幾つかの外国内で一般に使用される飲料水単位や、様々な外国寄 航地で得られた水を利用した機内での新鮮な水供給を満たすために民間航空機上 で使用される飲料水単位で使用してもよい。これ以外の適用例としては、トラッ クによって利用場所への配送される水などがある。 ある国々では、生活用水を1日のうちの所定の時間内しか確保できないこと がよくある。例えば、第3世界のある国々では、生活用水配管システムが行政当 局によって1日に2時間しか圧送されないことが日常的である。この結果、家庭 用給水管に下水やその他の汚染物を吸入するおそれのある真空状態を発生させる ことになる。したがって、本発明にかかる濾過器はそのようなシステムで最適に 利用されると考えられる。 上記の様々な濾過器は重力供給式ピッチャ−取付型装置での好ましい利用を 開示していたが、この分野の技術者なら考えつくように、本発明の濾過器を既に 簡単に説明したようなこの分野で公知の他のタイプの貫流式及びインライン式シ ステムに利用してもよい。 本発明の原理に従って構成された濾過器は他の分野で使用することもあり得 る。例えば、螺旋状のKDF配設フィルタを産業用排水処理に用いて鉛を除去し てもよい。KDFの代わりに他の物質を利用して別の種類の金属を除去してもよ い。 上記の螺旋構造は小型化を要求する用途に最適であると考えられる。水及び その他の流出液を本発明の非螺旋状構造で処理することも発明の範囲内に包含さ れる。この非螺旋構造では、流路壁はその側壁に沿って並ぶ粒状物の厚さと同じ かあるいはその2倍に制限された対向する側壁間の極めて近接した隙間にKDF 及び他の種類の物質を並べている。この特有の構成により、流路側壁間の層流を 防止し、流路壁に並んだ物質と完全に活性化する接触状態になるよう液体を確実 に乱流させるとともに適切に分散させることができる。 細菌の削減のみを目的としてKDF及び/またはヨ−素の連続状物質のみを 備えた貫流式またはピッチャ−取付式濾過器を構成することも本発明の範囲内に 包含される。 この分野の技術者にとって容易に分かるように、本発明は上記の目的を全て 満足させるものである。この分野の技術者がこの明細書を読了すれば、この明細 書に大まかに開示された発明の様々な変形、等価物による置き換え及び様々な他 の特徴を実行することができるであろう。したがって、本発明に関する保護は添 付の請求の範囲とその等価物に含まれる記述にのみ限定される。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年5月26日(1998.5.26) 【補正内容】 請求の範囲 1.水を受け入れる流入口と流出口を有するハウジングと、 中央部に中空のコアを外装部に出口を形成するよう螺旋状に巻回され第1殺 菌物質と第2殺菌物質を含む帯体を有し、上記流入口から上記中央のコアを介し て導入された水を上記出口から排出させる螺旋状フィルタ構造と、 上記螺旋状フィルタ構造と上記ハウジングとの間に配設され、螺旋状フィル タ構造から出た水を受け入れるとともに、複数の流出孔を有する環状液溜め室と 、 上記複数の流出孔から液溜め室を出た水と接触しながら水を通過させ、通過 した水が上記流出口からハウジング外へ流出するように構成された多量の濾過材 とを備えている浄水用濾過器。 2.上記殺菌物質が銅・亜鉛合金とヨ−素であり、銅・亜鉛合金とヨ−素が上記 帯体に交互に繰り返し固着されていることを特徴とする請求項1記載の濾過器。 3.上記殺菌物質が銅・亜鉛合金とヨ−素であり、銅・亜鉛合金が上記帯体のほ ぼ半分に固着され、ヨ−素が上記帯体の残る部分に固着されていることを特徴と する請求項1記載の濾過器。 4.上記出口を形成する螺旋状フィルタ構造の外装部の下部は螺旋状フィルタ構 造が沈降物を捕捉するよう螺旋状フィルタ構造に対して封止されていることを特 徴とする請求項1記載の濾過器。 5.多孔質材料から形成された嚢胞虫膜をさらに備えていることを特徴とする請 求項1記載の濾過器。 6.上記嚢胞虫膜を支持する多孔質支持板と保持リングとをさらに備え、上記嚢 胞虫膜が上記保持リングの下方で保持リングに接着されるとともに上記支持板の 上方に設けられていることを特徴とする請求項5記載の濾過器。 7.液体を受け入れる流入口と流出口を有するハウジングと、 第1殺菌物質と第2殺菌物質を固着させた螺旋構造を有し、上記流入口から 液体を受け入れ受け入れた液体のほぼ全てを上記螺旋構造のほぼ全長に沿って上 記第1及び第2殺菌物質と長期間密に接触させながら通過させるとともに、液体 を排出する出口を有するフィルタ構造と、 上記出口から液体を受け入れ、複数の流出孔を有する液溜め室と、 上記複数の流出孔から入った液体を通過させる多量の濾過材とを備えている 液体浄化用濾過器。 8.上記螺旋構造が径方向の螺旋形状を有していることを特徴とする請求項7記 載の濾過器。 9.上記螺旋構造が上下方向の螺旋形状を有していることを特徴とする請求項7 記載の濾過器。 10.多孔質材料からなる嚢胞虫膜をさらに備え、上記嚢胞虫膜が上記濾過材の 下方に位置していることを特徴とする請求項7記載の濾過器。 11.上記殺菌物質が銅・亜鉛合金とヨ−素であり、銅・亜鉛合金とヨ−素が上 記帯体に交互に繰り返し固着されていることを特徴とする請求項7記載の濾過器 。 12.上記殺菌物質が銅・亜鉛合金とヨ−素であり、銅・亜鉛合金が上記帯体の ほぼ半分に固着され、ヨ−素が上記帯体の残る部分に固着されていることを特徴 とする請求項7記載の濾過器。 13.水がフィルタ内に径方向螺旋状もしくは上下方向螺旋状に配置された流路 の液体不浸透壁に接着された第1殺菌物質及び第2殺菌物質と少なくとも1サイ クル密に接触しながら上記流路を通過するよう水をフィルタ内に導入する工程と 、 上記フィルタから水を排出させる工程とを備えた水処理方法。 14.水がフィルタ内に径方向螺旋状もしくは上下方向螺旋状に配置された流路 の液体不浸透壁に接着された第1殺菌物質及び第2殺菌物質と少なくとも1サイ クル密に接触しながら上記流路を通過するよう水をフィルタ内に導入する工程と 、 上記フィルタから水を排出させる工程と、 嚢胞虫膜に水を通す工程とを備えた水処理方法。 15.上記第1殺菌物質と第2殺菌物質が還元酸化サイクルを実現するよう選択 されることを特徴とする請求項13記載の水処理方法。 16.水がフィルタ内に径方向螺旋状もしくは上下方向螺旋状に配置された流路 の液体不浸透壁に接着された第1殺菌物質及び第2殺菌物質と少なくとも1サイ クル密に接触しながら上記流路を通過するよう水をフィルタ内に導入する工程と 、 上記フィルタから水を排出させる工程とを備え、 上記第1殺菌物質と第2殺菌物質は還元酸化サイクルを実現するよう選択さ れた銅・亜鉛合金とヨ−素である水処理方法。 17.上記長い流路は中央部に中空のコアを形成し外装部に出口を形成するよう 径方向螺旋状に巻回された帯体を有する径方向螺旋状フィルタ構造を利用するこ とで実現し、上記第1殺菌物質及び第2殺菌物質は上記帯体により所定の位置に 保持されており、上記中央部のコアから上記フィルタ構造に入った水が上記出口 からフィルタ構造を出て液溜め室に入るよう構成されていることを特徴とする請 求項13記載の水処理方法。 18.上記長い流路は上下方向螺旋状に巻回され外装部に流入部と出口を備えた 帯体を有する螺旋状フィルタ構造を利用することで実現し、上記第1殺菌物質及 び第2殺菌物質は上記帯体により所定の位置に保持されており、上記流入部から 上記フィルタ構造に入った水が上記出口からフィルタ構造を出て液溜め室に入る よう構成されていることを特徴とする請求項13記載の水処理方法。 19.径方向螺旋状もしくは上下方向螺旋状に配置された流路を形成するよう設 けられた液体不浸透壁に第1殺菌物質及び第2殺菌物質を接着させることにより 第1殺菌物質及び第2殺菌物質を上記流路に設ける工程と、 生物有機体をある期間上記第1殺菌物質に曝して生物有機体と結合した電子 の数を増加または減少させる工程と、 上記生物有機体をある期間上記第2殺菌物質に曝して生物有機体内の電子数 を減少または増加させる工程とを備え、 上記生物有機体内の電子数の周期的な増減により生物有機体を殺菌する還元 酸化方法。 20.径方向螺旋状もしくは上下方向螺旋状に配置された流路を形成するよう設 けられた壁に第1殺菌物質及び第2殺菌物質を接着させることにより第1殺菌物 質及び第2殺菌物質を使って液体内の生物有機体を殺菌する還元酸化方法であっ て、 この還元酸化方法は 上記流路に液体を通過させて生物有機体をある期間上記第1殺菌物質に曝し 、生物有機体と結合した電子の数を増加または減少させる工程と、 上記流路内で上記生物有機体をある期間上記第2殺菌物質に曝して生物有機 体内の電子数を減少または増加させる工程とを備え、 上記第1殺菌物質は銅・亜鉛合金であり、上記第2殺菌物質はヨ−素であっ て、上記生物有機体内の電子数の周期的な増減により生物有機体を殺菌する還元 酸化方法。 21.流入口と流出口を有し、上記流入口と流出口との間に縦軸が延びているフ ィルタ収容器と、 所定の幾何学形状に構成された細長い流路を有するフィルタと、 上記流路内に設けられ、ほぼ全体が上記流路の液体不浸透の内壁に接着され ている濾過材とを備えている液体浄化用濾過器。 22.上記濾過材が上記流路内で交互に配設された第1殺菌物質と第2殺菌物質 であることを特徴とする請求項21記載の濾過器。 23.上記流路が径方向螺旋状に構成されていることを特徴とする請求項22記 載の濾過器。 24.上記流路が上下方向螺旋状に構成されていることを特徴とする請求項22 記載の濾過器。 25.上記帯体の内壁に上記第1殺菌物質及び第2殺菌物質が並んでいることを 特徴とする請求項1記載の濾過器。 26.上記螺旋構造の内壁に上記第1殺菌物質及び第2殺菌物質が並んでいるこ とを特徴とする請求項7記載の濾過器。 27.水がフィルタ内に径方向螺旋状もしくは上下方向螺旋状に配置された流路 の壁に接着された第1殺菌物質及び第2殺菌物質と少なくとも1サイクル密に接 触しながら上記流路を通過するよう水をフィルタ内に導入する工程を備え、 水が上記流路の長さ方向に沿って交互に配設された上記第1殺菌物質の複数 の領域及び上記第2殺菌物質の複数の領域と流路内で接触する水処理方法。 28.液体が上記流路壁に並んだ第1殺菌物質及び第2殺菌物質と少なくとも1 サイクル密に接触して流路を通過することを特徴とする請求項19記載の還元酸 化方法。 29.上記濾過材が上記流路の内壁に接着されていることを特徴とする請求項2 1記載の濾過器。 30.流入口と流出口を有し、上記流入口と流出口との間に縦軸が延びているフ ィルタ収容器と、 所定の幾何学形状に構成された細長い流路を有するフィルタと、 上記流路内に設けられ、ほぼ全体が上記流路の内壁に接着されている濾過材 とを備え、 上記流路の対向する両側壁は上記濾過材の個々の粒子の厚さと等しい間隔で 互いに近接配置されている液体浄化用濾過器。 31.重力の作用のみで流れる水を浄化するためのピッチャ−内設置用濾過器で あって、 上記濾過器は 水を受け入れる流入口と流出口とを有するハウジングと、 上記ハウジング内に設けられ、重力供給式貫流式使用条件の下で水から嚢胞 虫を除去しバクテリアを除去しないよう作用する径の細孔を有する多孔質の嚢胞 虫除去構造と、 上記多孔質嚢胞虫除去構造を上記ピッチャ−に取り付けるよう上記ハウジン グに連結された取付構造と、 上記ハウジングに取り付けられ、様々な量の水が貯留されるように開口して いる浄水用の液溜めとを備えている濾過器。 32.所定の幾何学形状を有する流路の液体不浸透壁に第1殺菌物質及び第2殺 菌物質を接着させることにより第1殺菌物質及び第2殺菌物質を上記流路壁に設 ける工程と、 生物有機体をある期間上記第1殺菌物質に曝して生物有機体と結合した電子 の数を増加または減少させる工程と、 上記生物有機体をある期間上記第2殺菌物質に曝して生物有機体内の電子数 を減少または増加させる工程とを備えている生物有機体を殺菌する還元酸化方法 。 33.流入口と流出口を有し、上記流入口と流出口との間に縦軸が延びているフ ィルタ収容器と、 所定の幾何学形状に構成された細長い流路を有するフィルタと、 上記流路内に設けられ、上記流路の液体不浸透の内壁のほぼ全表面に接着さ れている濾過材とを備えている液体浄化用濾過器。 34.上記多孔質嚢胞虫除去構造が嚢胞虫を99%以上削減する効果を有するよ う構成されていることを特徴とする請求項31記載の濾過器。 35.上記多孔質嚢胞虫除去構造が多孔質膜であることを特徴とする請求項31 記載の濾過器。 36.上記多孔質膜が1ミクロンないし3ミクロンの細孔径を有することを特徴 とする請求項35記載の濾過器。 37.上記多孔質膜が約3ミクロンの細孔径を有することを特徴とする請求項3 6記載の濾過器。 38.上記多孔質膜が平坦な多孔質部材であることを特徴とする請求項35記載 の濾過器。 39.上記多孔質膜が所定の径の細孔を形成する酸でエッチングされた膜である ことを特徴とする請求項35記載の濾過器。 40.液体から嚢胞虫を除去する方法であって、 流れている液体から嚢胞虫を捕捉するよう作用する細孔径を有する多孔質嚢 胞虫除去構造を備えたフィルタと嚢胞虫を除去すべき供給液とを流通状態に置く 工程と、 上記多孔質嚢胞虫除去構造が重力の作用のみで上記液体から嚢胞虫を除去す るよう重力供給圧力のみの条件下で上記供給液を上記フィルタに通過させる工程 とを備え、 液体が上記供給液と流通する開放した液溜めから重力の作用のみで上記フィ ルタに供給されるようフィルタと上記液溜めとが接続されている嚢胞虫除去方法 。 41.上記フィルタがピッチャ−の上に取り付けられていることを特徴とする請 求項40記載の嚢胞虫除去方法。 42.流入部と流出部を有する流路を形成する部材を備え、上記流路には流路を 流れる液体と反応する少なくとも1種類の物質が並んでおり、上記流路を複数個 備えている濾過器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/50 531 C02F 1/50 531F 531L 550 550C 560 560Z (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG, US,UZ,VN,YU

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.水を受け入れる流入口と流出口を有するハウジングと、 中央部に中空のコアを外装部に出口を形成するよう螺旋状に巻回され第1殺 菌物質と第2殺菌物質を含む帯体を有し、上記流入口から上記中央のコアを介し て導入された水を上記出口から排出させる螺旋状フィルタ構造と、 上記螺旋状フィルタ構造と上記ハウジングとの間に配設され、螺旋状フィル タ構造から出た水を受け入れるとともに、複数の流出孔を有する環状液溜め室と 、 上記複数の流出孔から液溜め室を出た水と接触しながら水を通過させ、通過 した水が上記流出口からハウジング外へ流出するように構成された多量の濾過材 とを備えている浄水用濾過器。 2.液体を受け入れる流入口と流出口を有するハウジングと、 第1殺菌物質と第2殺菌物質を固着させた螺旋構造を有し、上記流入口から 液体を受け入れ受け入れた液体のぼぼ全てを上記螺旋構造のぼぼ全長に沿って上 記第1及び第2殺菌物質と長期間密に接触させながら通過させるとともに、液体 を排出する出口を有するフィルタ構造と、 上記出口から液体を受け入れ、複数の流出孔を有する液溜め室と、 上記複数の流出孔から入った液体を通過させる多量の濾過材とを備えている 液体浄化用濾過器。 3.上記螺旋構造が径方向の螺旋形状を有していることを特徴とする請求項2記 載の濾過器。 4.上記螺旋構造が上下方向の螺旋形状を有していることを特徴とする請求項2 記載の濾過器。 5.水が第1殺菌物質及び第2殺菌物質と少なくとも1サイクル密に接触しなが らフィルタ内に径方向螺旋状もしくは上下方向螺旋状に配置された流路を通過す るよう水をフィルタ内に導入する工程と、 上記フィルタから水を排出させる工程とを備えた水濾過方法。 6.第1殺菌物質及び第2殺菌物質を径方向螺旋状もしくは上下方向螺旋状に配 置された流路に設ける工程と、 生物有機体をある期間上記第1殺菌物質に曝して生物有機体内の電子数を増 加させる工程と、 上記生物有機体をある期間上記第2殺菌物質に曝して生物有機体内の電子数 を減少させる工程とを備え、 上記生物有機体内の電子数の周期的な増減により生物有機体を殺菌する還元 酸化方法。 7.流入口と流出口を有し、上記流入口と流出口との間に縦軸が延びているフィ ルタ収容器と、 上記フィルタ収容器内に設けられ、所定の幾何学形状に構成された細長い流 路を有するフィルタと、 上記流路内に設けられ、少なくとも一部が流路の内壁に接着されている活性 粒状物とを備えている液体浄化用濾過器。 8.上記活性粒状物が上記流路内で交互に配設された第1殺菌物質と第2殺菌物 質であることを特徴とする請求項7記載の濾過器。 9.上記流路が径方向螺旋状に構成されていることを特徴とする請求項8記載の 濾過器。 10.上記流路が上下方向螺旋状に構成されていることを特徴とする請求項8記 載の濾過器。 11.上記帯体の内壁に上記第1殺菌物質及び第2殺菌物質が並んでいることを 特徴とする請求項1記載の濾過器。 12.上記螺旋構造の内壁に上記第1殺菌物質及び第2殺菌物質が並んでいるこ とを特徴とする請求項1記載の濾過器。 13.液体が流路壁に並んだ第1殺菌物質及び第2殺菌物質と少なくとも1サイ クル密に接触して流路を通過することを特徴とする請求項5記載の濾過方法。 14.液体が上記流路の長さ方向に沿って交互に配設された上記第1殺菌物質の 複数の領域及び上記第2殺菌物質の複数の領域と流路内で接触することを特徴と する請求項5記載の濾過方法。 15.液体が流路壁に並んだ第1殺菌物質及び第2殺菌物質と少なくとも1サイ クル密に接触して流路を通過することを特徴とする請求項6記載の還元酸化方法 。 16.上記活性粒状物が上記流路の内壁に接着されていることを特徴とする請求 項7記載の濾過器。 17.上記流路の対向する両側壁が各側壁面に設けられた活性粒状物の粒子層の 2層分の厚さに等しい距離を置いて近接していることを特徴とする請求項7記載 の濾過器。 18.重力の作用のみで通過する水を浄化するピッチャ−内設置用濾過器であっ て、 水を受け入れる流入口と流出口を有するハウジングと、 上記ハウジング内に設けられ水から嚢胞虫を除去する多孔質嚢胞虫膜とを備 えた濾過器。 19.流入部と流出部を有する流路を形成する部材を備え、上記流路には流路を 流れる液体と反応する少なくとも1種類の物質が並んでいる濾過器。 20.上記物質がイオン交換樹脂であることを特徴とする請求項19記載の濾過 器。 21.上記樹脂がKDF材であることを特徴とする請求項20記載の濾過器。 22.上記樹脂がヨ−素であることを特徴とする請求項20記載の濾過器。 23.上記樹脂が隣接して配されたKDFとヨ−素であることを特徴とする請求 項20記載の濾過器。 24.上記流路が径方向螺旋状または上下方向螺旋状に構成されていることを特 徴とする請求項19記載の濾過器。 25.上記流路を複数個備えていることを特徴とする請求項19記載の濾過器。 26.上記流路が径方向螺旋状または上下方向螺旋状に構成されていることを特 徴とする請求項25記載の濾過器。 27.流入部と流出部を有する流路を形成する部材を備え、上記流路は上記流入 部から流路に流れ込んだ液体が流出部を出る際に細菌を削減しているよう液体と 反応する少なくとも1種類の物質を含んでいる重力供給式ピッチャ−取付型貫流 式濾過器。 28.上記流路が径方向螺旋形状または上下方向螺旋形状であることを特徴とす る請求項27記載の濾過器。 29.上記径方向螺旋または上下方向螺旋を複数個備えていることを特徴とする 請求項28記載の濾過器。
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