JP2000509292A - 特に気管開口術および逆行挿管術用のケーブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 可撓性スプリング（４）の内側に配設したスチールワイヤ（３）により構成される弾力性誘導ワイヤとスチールワイヤ（３）に固着させた牽引抵抗性スチール撚糸（１０）を組み合わせて含む、特に気管開口術および逆行挿管術用のケーブル。

Description

【発明の詳細な説明】 特に気管開口術および逆行挿管術用のケーブル技術分野 本発明は、特に気管開口術および逆行挿管術用のケーブルに関連する。背景技術 常用の非外科用または緊急の逆行挿管および気管開口術は、しばしば、気管中 に針を通して挿入される誘導ワイヤの挿入に基づく非外科的気管開口術の場合該 ワイヤに沿って拡張装置をスライドさせるかまたは、気管通過が見えないかまた は口から容易に接近できないような挿管困難な場合はワイヤを誘導部材として使 用する。 使用される誘導ワイヤは、実質的に、その内側にスチールワイヤがその一端を Ｕ状に折りたたんだ状態で設けられているスプリングによって提供され、そのた め、直線構造でも針中に挿入できる高度に可撓性の部材を提供でき、その後直ち にＵ状に戻るため、これは、常に軸方向位置を回復する傾向にあり、極度に可撓 性であることにより、繊細な気管壁を傷付けないため、挿入の際、特に有用であ る。 この誘導ワイヤは、イタリア特許出願ＭＩ９４Ａ００１０４３に示されている ように、十分な引っ張り強度を持たず、誘導ワイヤにより牽引を行う、例えば、 牽引原理に基づき拡張気管開口術を実施する必要がある場合には使用できないた め、遭遇する技術要件の幾つかにのみ合致できる。 従って、牽引を行わなくてはならない場合、スチール鎖により構成されるケー ブルを、スチールケーブルを誘導するために当然必要な堅い気管鏡の助けを得て 、使用する必要がある。発明の開示 本発明の意図するところは、スチール撚糸の典型である引っ張り強度特性を持 つ弾力性誘導ワイヤの典型である可撓性と操作性を組み合わせた、特に気管開口 術および逆行挿管術用のケーブルを提供することにより、上記問題を解決するこ とである。 この意図する範囲内で、本発明の特定の目的は、顕著に改善された特長を持ち つつ、従来の装置よりも大きい直径を持たないケーブルを提供することである。 本発明のその他の目的は、その特定の構造特性により、使用時の信頼性と安全 性を最大に確保できるケーブルを提供することである。 本発明の更なる目的は、通常市販されている部材および材料から容易に得るこ とができ、また、単に経済的な観点から競合できる、特に気管開口術および逆行 挿管術用のケーブルを提供することである。 本発明の意図するところ、これらの目的およびその他後記により明らかとなる 事項は、本発明による、可撓性スプリングの内側に配置したスチールワイヤによ り構成される弾力性誘導ワイヤと、該スチールワイヤに固着させた牽引抵抗性ス チール撚糸との組み合わせを含むことが特徴とする、特に気管開口術および逆行 挿管術用のケーブルにより達成される。図面の簡単な説明 本発明の更なる特徴および利点は、添付の図面に単に非限定的例を例示説明し た、特に気管開口術および逆行挿管術用のケーブルについての下記の詳細な説明 から明らかになるであろう。 図１は、本発明のケーブルの略図である。 図２は、スチール撚糸とスチールワイヤとの連結領域の図である。 図３は、可撓性スプリングの内側のスチールワイヤを例示説明する誘導ワイヤ の略図である。 図４は、本発明の誘導ワイヤの挿入の初期段階の図である。 図５は、気管内側の誘導ワイヤの図である。 図６は、撚糸を牽引して、拡張部材を気管内側に挿入する場合のケーブルの略 図である。発明の実施方法 上記各図面に示すように、総括的に引用番号１で表す本発明の特に気管開口術 および逆行挿管術用のケーブルは、ワイヤ３周囲に緊密に巻きつけた可撓性スプ リング４により覆われているスチールワイヤ３により構成される総括的に引用番 号２で表す弾力性誘導ワイヤを組み合わせて含む。 スチールワイヤ３は、適切には、図１に示すように、気管およびその他におい て誘導ワイヤ２の最適な貫通および挿入を可能にする実質的にＵ状の形態をとら せるため、一端は丸くなっている。 もう一端で、スチールワイヤ３は、スプリング４から突出しており、その領域 では、牽引抵抗性スチール撚糸１０に緊密に連結している。 撚糸１０は相当な強度と可撓性を持つスチール鎖によって提供されており、こ れを溶接して、ケーブル１の名目直径が増大しないようし、そうして、針１１を 通して容易にケーブルを挿入できるようにする。 更に、連結および溶接点は全て、医療装置の通過に影響される壁に擦傷または 損傷の元ができるのを避けるために、全体的に突出部分や鋭角がなく、全体的に 丸く滑らかである。 図１に例示説明したように、針１１中の誘導ワイヤ２の挿入の初期段階におい て、針を通すために、誘導ワイヤはその可撓性および弾力性特性により、まっす ぐである。一旦、それが気管の内側に到達すると、その端部で折りたたまれたＵ 状構造をとり、患者の口から出てくるまで、気管での誘導ワイヤ２の挿入が容易 に可能になる。 一旦、誘導ワイヤ２が挿入されると、それに緊密に結合している撚糸１０が口 から出てくるまで、僅かな引っ張り力をかけることが可能である。切断後、撚糸 １０を、例えば、拡張部材に、またはある場合では、スチール鎖撚糸は高い牽引 値に抵抗するのに適した寸法を持つため、引っ張り力をかける必要がある装置に 、連結させることが可能である。 上述のとおり、本発明は、意図したねらい及び目的を達成するものであること が明らかであり；特に、これまで組み合わされたことが全くない先行技術の解決 の典型的利点、即ち、弾力性導入ワイヤーの可撓性及び挿入容易性ならびにスチ ール撚糸の引っ張り強度、を総合したケーブルが提供されたという事実が強調さ れる。 実施上、使用される材料は、その特定用途に適合性のものである限り、必要に 応じたいかなる形、いかなる寸法のものであってもよい。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．内側にスチールワイヤーを配設した可撓性スプリングにより構成される弾力 性誘導ワイヤーと、該スチールワイヤーに固着させた牽引抵抗性スチール撚糸と を組み合わせで含んでなる、気管開口術及び逆行挿管術用ケーブル。 ２．該スチールワイヤーが、溶接により該スチール撚糸に結合しているものであ る、請求項１に記載のケーブル。 ３．該スチール撚糸と該スチールワイヤーとの間の溶接点は、最大でもその直径 がケーブルの直径と同等となるようにしたものである、請求項２に記載のケーブ ル。 ４．該スチール撚糸が、スチール撚糸よりなるものである請求項１に記載のケー ブル。