JP2000508943A

JP2000508943A - 吸入器

Info

Publication number: JP2000508943A
Application number: JP9538574A
Authority: JP
Inventors: フォン・シュックマン、アルフレッド
Original assignee: フォン・シュックマン、アルフレッド
Priority date: 1996-04-25
Filing date: 1997-04-25
Publication date: 2000-07-18
Anticipated expiration: 2017-04-25
Also published as: NO317168B1; NZ332242A; WO1997040876A2; TR199802134T2; HUP9901316A2; PL329569A1; NO984944L; DK0921830T3; HU220949B1; AU2771997A; ATE223243T1; ES2183168T3; NO984944D0; JP4115531B2; SK144998A3; CZ5699A3; RU2181603C2; CN1216928A; PT921830E; BR9709174A

Abstract

(57)【要約】吸入器が、２つの端部の間に延在する吸入器本体を有し、２つの端部の一方には出口が、他方には吸引管が設けられ、本体内には吸引チャネルが設けられることにより吸引管と出口の間で流体を連通させる。吸引管は、粉体を収容するブリスタへ挿入するための形状及び寸法とされることにより、吸入器本体を通して空気を引き込むと、吸引管及び吸入チャネルを通してブリスタから粉体引き上げられ出口から出る。吸引管にはチャネル入口が設けられ、チャネル入口の一部の周囲にのみカッターが設けられており、チャネル入口の一部の周囲でのみブリスタの膜カバーを切断できる。吸引管の長さに沿った位置における通路入口とチャネル入口に隣接する通路出口の間に少なくとも１つの入口通路が延在することにより、ブリスタ内へ空気を引き込むことができる。ブリスタパックは、その向き及び／または内容物に従って識別可能である。

Description

【発明の詳細な説明】吸入器本発明は、吸入器に関し、特に、乾性粉体を服用するための吸入器に関する。さらに、吸入器とともに使用するべく粉体を収容したブリスタパック及びブリスタから粉体を放出させる方法に関する。喘息等における呼吸状態の吸入治療として、乾性粉体の形態の所与の薬剤を与えることが知られている。また、通常ブリスタパックとして知られる密封されたパックに、１単位ずつの服用量を別々に入れておくことも知られている。ブリスタパックは、好適には、一連の成形された凹部から構成され、各々が１回の服用量の粉体を収容し、箔等のカバーにより密封されている。使用者が手で個々のブリスタから箔を剥き取らなければならないか、または、箔若しくはブリスタの容器状部分に孔を開けるための複雑な機構を設けなければならない。箔の縁を探し、そして中味の粉体をこぼすことなくその箔をブリスタから剥き取る作業は、ある患者にとっては困難なこともあり得る。例えば、幼児、老人、または実際に喘息発作の起きている人等である。一方、自動的にブリスタを開封する機構は複雑であるので、製造コストが高い。さらに、自動機構は、ブリスタから箔を剥き取るのではなく、箔またはブリスタの容器状部分自体を切るのである。幾つかの事例では、箔またはブリスタ自体の一部がはずれて吸入空気流に入り込む危険が生じる可能性がある。さらに、全ての粉体をブリスタから取り出しらり、少なくとも一定の割台の粉体を取り出したりできる方法で箔やブリスタを切ることは極めて難しいことが判明した。本発明により、乾性粉体を服用するための吸入器が提供される。この吸入器は、２つの端部間に延在する吸入器本体と、前記２つの端部のうちの１つにおける出口と、前記２つの端部のうちの他の１つにおける吸入管と、前記吸入管と前記出口の間で流体を連通可能とする前記本体内の吸入チャネルとを有し、前記吸引管が、粉体を収容したブリスタへ挿入される形状及び寸法とされることにより、吸入器本体を介して吸入すると、粉体をブリスタから吸入管及び吸入チャネルを通して吸引して出口から出すことができる。さらに、ブリスタから装置の出口へ粉体を移送する方法も提供される。この装置はチャネルを用いて出口と接続された入口を有しており、その方法は、入口をブリスタへ挿入し、出口から空気を引き込むことにより、入ロへ流入しかつ装置を通過する空気流を生成し、この空気流がブリスタから粉体を取り出し、その粉体をチャネルを通して出口へ搬送する。このように、作製が比較的簡単で、使用者にとって比較的低コストで、ブリスタからの粉体の取り出しにおいて簡単に使用でき尚かつ極めて効果的な装置が提供される。吸入器本体がブリスタパックから分離しているので、規則的な間隔でまたは必要なときに容易に清浄化できるという更なる利点がある。吸入器本体は、完全に浸水させることを含めて任意の方法で清浄化可能であり、吸入器の操作による汚染や感染の危険は全くない。これは、従来のもっと複雑な吸入装置とは対照的である。従来は、たとえ粉体はブリスタに密封されているとしても、吸入器の他の部分にそれ以前に残留した何らかの粉体が、吸入装置の非常に複雑な部分から完全に取り除かれていない可能性があり、また、清浄化操作を通して湿気を帯びることにより装置の正しい操作を妨げるおそれがあった。本発明により、薄膜カバーにより密封されたブリスタから乾性粉体を服用するための吸入器が提供される。この吸入器は、ブリスタへ挿入するための端部をもつ吸入管を有し、前記端部は、粉体が吸引されて通るチャネル入口と、前記チャネル入口の一部の周囲にのみに設けたカッターとを具備することにより、密封されたブリスタへ挿入されると、前記カッターが前記チャネル入口の一部の周囲のみにおいて薄膜カバーを切ることにより、切断された薄膜の垂れ片を形成する。このようにすると、ブリスタのカバー箔が確実に切断される一方、カバーの切断部分がカバーの残留部分に付いたままであることを確保する。このようにすれば、切断されたカバーを使用者が吸い込むことはあり得ない。好適には、カッターが、軸方向に延在する間隙により分割された複数の軸方向に延在する刃を有する。このようにして、ブリスタからカッター内のチャネル入口まで空気流経路ができる。なぜなら、空気は常に、軸方向に延在する間隙を通って流れることができるからである。さらに、刃と間隙の関係により、カバー箔は、カッター間の間隙の橋渡しをするように裂けることとなる。好適には、これらの刃は、吸引管の端部の刃以外の部分を超えて軸方向に延在する。このようにすると、刃が、最初にカバー箔を切断した後、カバー箔をカバーの残留部分からブリスタ内へ押し込む。吸引管の端部の刃以外の部分は、挿入の最後の時点で、切断されたカバー箔に接触するようになり、それにより、垂れ断片がブリスタ内へ押し込まれることになる。チャネル入口と一体化されたこのようなカッターを用いることにより、ブリスタは、吸引管がブリスタ内へ嵌め込まれているときにのみ切断される。このようにして、カバー箔の挿通が起きると同時に吸引管が嵌め込まれることで、ブリスタとの適合性及びその密封性が使用中持続され、いかなる損失も避けられる。本発明はさらに、薄膜カバーにより密封されたブリスタから乾性粉体を服用するための吸入器を提供する。この吸入器は、吸引管を有し、前記吸引管はブリスタ内へ挿入される端部を具備し、前記端部は粉体を吸込み可能なチャネル入口を有し、さらに、前記吸引管の長さに沿った位置にある通路入口と前記チャネル入口近傍の通路出口の間に延在する少なくとも１つの入口通路を有し、前記端部をブリスタへ挿入することにより、前記入口通路が、ブリスタとブリスタ上方の空間の間で流体を連通可能とする。このようにすると、入口空気チャネルがブリスタへ設けられるので、粉体を確実にブリスタから吸い込むことができる。特に、そのような入口空気チャネルを、ブリスタの外側周囲に設けることにより、ブリスタ内の全ての粉体を確実に取り出すことを支援する。好適には、吸入器がさらに、ブリスタパックを支持する支持ユニットを有する。この支持ユニットは、支持されるブリスタパックの各ブリスタについて個々のガイド部を含み、各ガイド部は、前記吸引管を個々のブリスタへと導き入れ、その吸引管が導入された状態で吸入器本体を支持するようになっている。更なる手段として、ブリスタパックが、１回の服用量の薬剤を収容する少なくとも１つのブリスタを有するように設けてもよい。このブリスタは、前記粉体を保持する容器状部分と、前記ブリスタ内に前記粉体を密封するための薄膜カバーと、吸入器の吸引管を前記ブリスタ内へ導き入れるために前記容器状部分から軸方向に延在する長い通路とを有する。このようにすると、吸入器本体が正確にブリスタ内へ挿入されることを確保できる。吸入器本体がブリスタ内へ導き入れられるので、吸入器本体を連続的に使用する場合における一貫性がさらに高まる。さらに、使用者は、大きな信頼をもって吸入器を使用できるようになる。ブリスタパックが、個々のブリスタを形成する一連の凹部を具備する実質的に平坦な面として形成される場合、支持ユニットは、実質的に平坦な面に隣接して設置されることになる、一連の凹部と並んだ一連の孔を有するガイド壁を有する。ガイド壁は実質的に平坦な面から外側へ延在することにより、ガイド部を形成する。支持ユニットはハウジングを有し、その中にブリスタパックを格納でき、ガイド壁はハウジングの壁である。このようにすると、ブリスタパックがハウジング内にしっかりと保持され、その各ブリスタが各ガイド部と並ぶので使用者にとって便利となる。好適には、支持ユニットが、ブリスタパックの一連の凹部を受容するための一連の凹部を具備する支持部材を有する。これにより、使用時には、支持部材の各凹部がガイド壁の一連の孔のそれぞれに対向するように配置される。支持部材は、任意の方法でハウジングに対して入れたり出したりできる。例えば、蝶番機構等による。しかしながら、好適には、支持ユニットにブリスタパックを搭載したり取り出したりするために、支持部材をハウジングに対して滑り入れさせたり滑り出させたりできるようにする。このようにすると、簡便にブリスタをハウジングに搭載したりハウジングから取り出したりできる。支持ユニットは、不使用時に吸入器本体を保持するために、蝶番付き蓋を具備するトレイのような保持部を有する。このことは、吸入器本体を確実に支持ユニットとともに置いておける点で、使用者にとって吸入器全体を極めて簡便なものとする。支持部材には、所定の寸法及び位置の１または複数の凸部または凹部を設けることにより、対応する凹部または凸部をもつブリスタパックのみを支持部材により受容可能とできる。このようにすると、正しいタイプのブリスタパックのみを吸入器で用いることを確保できる。例えば、特定の吸入器を、特定の薬剤専用とすることができる。この場合、支持部材を、特定の薬剤を収容したブリスタパックのみを受容できるような形状とすることもできる。吸入器本体の入口及び支持ユニットのガイド部の形状もまた、特定のタイプの吸入器に特有としてもよい。それにより、１つの吸入器の吸入器本体が、別の吸入器のガイド部へは挿入不能となる。これに関連して、本発明ではさらに、ブリスタの変形も可能である。各ブリスタは、薄膜カバーにより密封された凹部を有し、かつ、一回の服用量の個々の薬剤を収容する。そして、各凹部のそれぞれの寸法及び／または形状が、個々の凹部内の薬剤のタイプを固有に識別するようにする。本発明は、１つのみのブリスタを含めて、任意の数のブリスタを有するブリスタパックへ適用できることを理解すべきである。本発明を用いて服用するに適した薬剤は、吸入により投与可能な任意の薬剤である。適切な吸入可能な薬剤には、例えば、サルブタモル(salbutamol)、ターブタリン(terbutaline)、リミテロル(rimiterol)、フェノテロル(fenoterol)、レプロテロル(reproterol)、アドレナリン(adrenaline)、ピルブテロル(pirbutero l)、イソプレナリン(isoprenaline)、オルシプレナリン(orciprenaline)、ビトルテロル(bitolterol)、サルメテロル(salmeterol)、フォルモテロル(formotero l)、クレンブテロル(clenbuterol)、プロカテロル(procaterol)、ブロクサテロル(broxaterol)、ピクメテロル(picumeterol)、TA-2005、マブテロル(mabuterol )等及びこれらの薬理学的受容エステル及び塩であるβ2-アドレナリン受容体拮抗剤；臭化イピラトロピウム(ipratropium bromide)等の抗コリン作動性気管支拡張薬；ベクロメタゾン(beclomethasone)、フルチカゾン(fluticasone)、ブデゾナイド(budesonide)、チプレダン(tipredane)、デキサメタゾン(dexamethason e)、ベタメタゾン(betamethasone)、フルオシノロン(fluocinolone)、トリアムシノロンアセトナイド(triamcinolone acetonide)、モメタゾン(mometasone)等及びこれらの薬理学的受容エステル及び塩であるグルココルチコステロイド；ナトリウムクロモグリケイト(sodium cromoglycate)及びネドクロミルナトリウム( nedocromil sodium)等の抗アレルギー薬剤；去痰剤；ムコリティクス(mucolytic s)；抗ヒスタミン剤；シクロオキシゲナーゼ抑制剤；ロイコトリエン(leukotrie ne)合成抑制剤；ロイコトリエン拮抗剤、ホスホリパーゼ-A2(PLA2)抑制剤、血小板凝集因子(PAF)拮抗剤及び喘息予防薬；抗不整脈剤、トランキライザー、強心性配糖体、ホルモン剤、降圧剤、低血糖剤、寄生虫駆除剤、抗ガン剤、鎮静剤、鎮痛剤、抗生物質、抗リューマチ剤、免疫治療剤、抗菌剤及び抗低血圧剤、ワクチン、抗ウイルス剤、タンパク質、ペプチドホルモン及び成長因子等のポリペプチド及びペプチド、ポリペプチドワクチン、酵素、エンドルフィン、血液凝固カスケードに含まれるリポタンパク質及びポリペプチド、ビタミン並びにその他、例えば、細胞表面レセプタ遮断剤、抗酸化剤、フリーラジカル捕捉剤及びN,N'- ジアセチルシスチンの有機塩が含まれる。本発明は、添付の図面を参照し、単に例として示される以下の説明によりさらによく理解されるであろう。図１、２及び３は、それぞれ吸入器ハウジングの平面図、正面図及び側面図である。図４は、吸入器ハウジングのガイド部へ挿入された吸入器本体を示す図である。図５及び図６は、それぞれ吸入器本体の直交する側面を示す図である。図７は、図６に示したVII-VII断面を示す図である。図８は、吸入器本体のマウスピース側端部を示す図である。図９は、吸入器本体の入口側端部を示す図である。図１０は、図９の拡大図である。図１１は、図４のXI-XIにより示される吸入器本体及び吸入器ハウジングの断面図である。図１２は、図６のXII-XIIにより示される吸入器本体の断面図である。図１３は、図５のXIII-XIIIにより示される吸入器本体の断面図である。図１４は、吸入器ハウジング内に格納されたブリスタへ挿入された吸入器本体の入口を示す図である。図１５は、吸入器ハウジングに格納されたブリスタへ挿入された吸入器本体の断面を示すが、図１１及び図１４に示すものと直交する角度から見た図である。図１６は、別の実施例の吸入器ハウジングの上部分を示す図である。図１７は、別の実施例の支持ユニットへ挿入された吸入器本体を示す図である。図１８は、本発明の実施例とともに使用するブリスタパックを示す図である。図１９は、図１８のブリスタパックに隣接する図１７の支持ユニットを示す図である。図２０は、図１９のXX-XXにより示されるブリスタパック上の支持ユニットの断面図である。図２１は、図１９の支持ユニットの２つのガイド部の平面図である。図２２は、図２１の支持ユニットの変形例を示す図である。図２３は、図２２のXXIII-XXIIIにより示されるガイド部及びブリスタを通る断面図である。図２４は、容器状ブリスタの外側に個別化特徴を有するブリスタパックを示す図である。図２５は、個別化特徴を示す図２４のブリスタパックの一部の拡大図である。図２６は、図２５のXXVI-XXVIにより示される図２４及び図２５のブリスタパックを通る断面図である。図２７は、別の形態の個別化特徴をもつブリスタパックを示す図である。図２８は、図２９のXXVIII-XXVIIIにより示される吸入器本体の入口の変形例の断面図である。図２９は、図２８の吸入器本体の入口を示す図である。好適な吸入器の基本操作を、図１〜図４を参照して説明する。吸入器は、２つの主要な構成要素として、ブリスタパックコンテナＶと吸入器本体Ｓとを有する。コンテナＶには、保護カバーを設けてもよい。ブリスタパックコンテナＶは、図１８に示すような服用量の薬剤を入れたブリスタパックを格納する。コンテナＶは、ブリスタパックのブリスタの列にそれぞれ対応するガイド部Ｌの列を有する。コンテナＶは、ティッシュやたばこのパックと類似の寸法としてもよい。吸入器本体Ｓは、好適には、およそ大人の小指に対応する長さとし、通常は後述するチャンバー３４内に収容されている。吸入器本体Ｓをチャンバー３４から取り出すと、その入口側端部１９、２０をガイド部Ｌの１つへ挿入し、コンテナＶ内へと押し込む。これにより、個々のガイド部Ｌの下側に格納されている個々のブリスタの密封箔が裂かれる。後述するように、吸入器本体Ｓは、入口１９、２０とマウスピース１７の間に延在する吸入チャネル３１を含む。従って、入口１９、２０をブリスタ内へ挿入すると、使用者はマウスピース１７から吸入チャネル３１を通して吸入でき、それにより、ブリスタに入れられた粉体が吸入器本体Ｓを通して引き込まれる。吸入器本体Ｓは、吸入流ブリッジとして作用する。自明であるが、吸入器本体Ｓを、それ以前に使用されていない個々のブリスタに対応するガイド部Ｌへ次々に挿入することにより、連続的な服用を行うことができる。図示の通り、コンテナＶは、ブリスタパックが格納されるハウジング１を具備する。さらに、好適例では、チャンバー３４を具備し、不使用時にはその中に吸入器本体Ｓを収納することができる。図示の通り、チャンバー３４は、蓋３３により閉じられ、蓋は蝶番ピン３５により旋回して開閉される。閉鎖結合部は、斜めに設けられるので、対応する上面壁側の張り出しとともに閉鎖キャップすなわち蓋３３に広い把持面積が残るため、把持し易い。結合部は、ハウジングの平坦な延長部に対して４５°であることが好ましい。他の構成も、もちろん可能である。例えば、吸入器本体Ｓは、ハウジング１の側面に設けた開口へ軸方向に挿入することもできる。いずれの構成においても、本体Ｓが嵌合する長いブラシを設けることも可能である。このようにすると、本体Ｓが収容されたとき、必ずその吸入チャネル内にブラシが通されることにより適所に保持されるのみでなく、掃除もされることになる。実際に、本体Ｓがブラシから引き抜かれると、使用に先立って速やかに清浄化される。本体Ｓ及びコンテナＶが分離されて一方が失われるのを防止するために、一方を他方に繋ぐコード等の部材を設けることも可能である。好適には、非常に細く軽いコード状部材を使用すべきである。これは、バネ機構を用いて本体Ｓ及びコンテナＶの一方または他方へ自動的に引き戻されるようにもできる。例えば、比較的弱い弾性力に抗してほどかれるローラの周りにコードを巻くことが可能である。吸入器で用いられるブリスタパックは、好適には、図１８に示されたものと類似である。このブリスタパック２は、ほぼ平坦で薄い壁状のシート体１１を有し、その中に凹部８が粉体９を入れるべく形成される。特に、凹部８は容器状部分１０として形成される。そしてシート体１１は、好適にはアルミニウムである箔等の薄膜１４でカバーされることにより、凹部８内の粉体９を密封する非支持部１４’を形成する。上述の通り、ブリスタパック２がハウジング１内に配置されることにより、個々のブリスタ８が、ガイド部Ｌの直下に位置することとなる。特に、ハウジング１には、実質的に平坦なガイド壁６が設けられ、これに当接するようにブリスタパック２が設置される。ガイド壁６は、ガイド部Ｌを形成するべくその厚みを貫通する孔を有する。これらの孔により、吸入器本体Ｓの入口部１９、２０を非支持カバー箔１４’へ導き入れかつ吸入器本体Ｓが傾かないように入口部を受容する。ガイド部は、カバー箔の非支持部１４’を取り囲むフレームの形態をとってもよい。しかしながら、一実施例では、ガイド壁６の下側に帯壁６’が設けられ、図１１に示す通り、この帯壁６’が、ガイド壁６の下面から離してブリスタパック２を保持する。帯壁６’は、ガイド部Ｌの隣合う列の間に配置され、コンテナＶの幅に沿って延びている。これらの帯壁は、ガイド壁６及び後述する支持トレイ３に対してブリスタパック２を安定に保持するように機能する。一方で、ガイド部Ｌの領域においてブリスタパック２とガイド壁６の間に空間を設けることにより、帯壁６’は、どのような特別のブリスタを用いる場合であってもブリスタの周囲及び内部への空気流を円滑にする。ブリスタパックコンテナＶは、ブリスタパック２を交換可能であることが好ましい。それにより、吸入器が１つであっても、ブリスタパック２が空になったとき次のブリスタパックに用いることができる。ブリスタパック２をコンテナＶへ入れそしてコンテナＶから出すためには、蝶番バックを設ける等の多くの異なる機構が可能である。一方、好適な実施例では、滑動可能なトレイ３が設けられる。トレイ３は、ハウジング１の一端に対して滑り入りそして滑り出るとともに、好適にはそれ自体に、ブリスタパック２の容器１０の大きさに対応する一連の凹部すなわち容器受容キャビティ１２が設けられる。このようにすると、ブリスタパック２を引き出し式トレイ３の上に載せて安定に配置でき、トレイ３がハウジング１内へ戻されたとき、ブリスタ８、１０及び非支持部カバー箔１４’が、正確にガイド部Ｌと揃えられる。容器受容キャビティ１２は、少なくとも輪郭においてはブリスタパック２の容器１０に対応する。容器１０は、図示のように上側シートに当接する領域については円筒形である。キャビティ１２は、十字形の列の形態で並べられたクレーター構造を形成し、そして区画壁１３はそれらの端面によりその上に置かれたシート体１１を支持する。トレイ３の取り出しを容易に行うために、開示の実施例では、ガイド壁６の窪み５内へ突出したタブまたは取っ手４が設けられる。自明なように、窪み５は、全く張り出すことなくガイド壁６の短辺側の境界に形成される。好適には、トレイ３には、これをその設置位置に固定する捕捉手段が何らかの形で設けられる。これは、単にトレイ３とハウジング１の対向する面同士に戻り止めとして設けてもよく、取っ手４の一部として設けてもよい。このようにすると、使用者が取っ手を意図的に反らせたときにのみ、トレイ３が解放される。図示の通り、トレイ３がハウジング１に滑り入りかつそこから滑り出るために、ハウジング１には、ほぼＣ形側面を有するガイド７が設けられる。吸入器本体Ｓがガイド部Ｌ及びブリスタパック２とどのように作用し合うかを精細に説明する前に、吸入器本体Ｓ自体について図５〜図１３を参照して説明する。図１２及び図１３の断面図に最もよく示される通り、吸入器本体Ｓは、概して、一端における入口と、他端における出口付きのマウスピース１７と、入口と出口の間で流体を連通させる吸入チャネル３１とを具備する長い本体を有する。好適な実施例では、吸入器本体Ｓのマウスピース１７及び出口端は、ほぼ長円形であるのに対し、入口端はほぼ円形である。後述から明らかとなるが、このことは本質的ではないが、ある程度の付加的な利点を生じる。特に、平たい長円形状のマウスピースは、円形のものよりも口内で快適である。さらに、吸入チャネル３１を、図示のように入口端から出口端へと拡大する形状とすることにより、入口端においてより高速の空気流が得られる。それにより、ブリスタからの粉体を漏れなく集めかつ粉体を団塊化させないようにできる。図示の通り、吸入チャネル３１をテーパ形状としたにも拘わらず、吸入器本体Ｓの大凡の外形は、ほぼその長さ全体において、少なくとも肩部２１までは長円形のままである。実際に、その大凡の全体形状は、ブリスタパックコンテナＶのガイド部Ｌに挿入されることになる部位１９における肩部２１で変化するのみである。長円形の平坦部は、把持する手の指先を置く場所となる。長円形を維持するために、吸入器本体Ｓの長さに沿ってリブ１８が設けられる。これらのリブは、使用者にとって吸入器本体Ｓを把持するための便利で確実な手段として好適な形態である。このことは特に有用である。なぜなら、非支持のカバー箔１４’を裂くために吸入器本体Ｓをガイド部Ｌへ挿入するとき、吸入器本体Ｓに対して僅かな力を加えればよいからである。図示の通り、一連のリブ１８の底部、すなわち支持する肩部２１のちようど背面には、吸入チャネル３１への入口３２が設けられる。これらの横方向の通風孔３２は補充空気の入口であり、これらにより、更なる空気が吸入チャネル３１内へ引き込まれて、吸入器本体Ｓの入口から吸入器本体へ引き上げられた空気と粉体の混合物と混じり合うことができる。このような補充空気の入口３２を設けることにより、使用者は、それほど凝集していない粉体の混合物を吸入することができる。さらに、吸入チャネル３１を通る空気流と混じり合う補充空気の作用により、ある程度の攪乱が生じることから、空気流中の粉体が団塊化され難くなる。この効果は、上述のように吸入チャネル３１を狭めることにより強化される。好適には、２つの横方向の通風孔３２が、吸入チャネル３１の底部領域における円周断面において互いに対向するように設けられる。肩部２１に隣接して補充空気の入口３２を設けることは、有益である。なぜなら、吸入器本体Ｓがガイド部Ｌに設置されたとき、ガイド部Ｌの周囲は、使用者がその指で補充空気の入口３２を塞いでしまうことがかなり困難となるからである。吸入器本体Ｓの入口端は、２つの部分を有するとみなすことができる。すなわち、吸引管１９と環状カッター２０である。吸引管１９は、ガイド部Ｌに確実に嵌る形状とされる一方、空気がその両側面の周りを通って引き降ろされ、下方の裂かれたブリスタ内へ入れるようになっている。図示のように、吸引管１９は、孔１５と断面的に一致する円形とされることにより、介在物なしにガイド壁６と接して良好に支持される。それは、摩擦接触によるプラグ接続を形成する。上記のように、肩部２１は、吸入器本体の上部分から吸引管１９を区別するように設けられる。この肩部２１は、使用時にはガイド壁６の上面上に傾かないような方法で載置され、そしてさらにガイド壁６と当接することにより、吸引管１９が常に同じ程度だけガイド部Ｌ及び関連するブリスタ８、１０へ挿入されることを確保する。もちろん吸引管１９は、その末端が粉体を引き込むために最も適したブリスタ内の位置にあるような長さを選択される。吸引管１９の特徴は、その外殻の肉厚内にその長さに沿って下降するように形成された空気入口チャネル２９を設けたことである。以下で明らかになるように、また実際に、図１４に示すように、これらのチャネル２９は、ブリスタパック表面の上方から裂かれたカバー箔１４’へと下降する空気の通路となる。言い替えるならば、吸入器本体Ｓを通して吸入する間、空気が、空気入口チャネル２９を通って引き降ろされてブリスタ８、１０内へ入ることにより、粉体９を拾い上げる。この結果得られる空気と粉体の混合物が、続いて吸引管１９内へと昇りそして吸入チャネル３１を通って上昇する。図示の通り、環状カッター２０が吸引管１９の端部に設けられる。これは、その外周の大部分を取り巻いて配置された多数の切断刃２８を有する。切断刃自体は、互いに間隙２６により分離されている。図示の実施例では、３個の環状切断刃２８を形成するために４つの間隙２６が設けられる。間隙２６の間にある残りの４番目の区画には、刃を設けない。図５及び図１５に示すように、この区画には、ブリスタ８、１０の上面へ向かってテーパが設けられる。実際には、環状カッター２０は、吸入器本体Ｓの軸に対して大まかに角度をつけるようにしてもよい。それにより、切断刃のない区画の反対側の切断刃２８が、他の切断刃２８よりも先にブリスタパック２のカバー箔１４’に接触する。各図から明らかな通り、吸引管１９がガイド部Ｌへ挿入されると、環状カッター２０の切断刃２８が、裂かれていないカバー箔１４’と接触することとなる。吸入器本体Ｓがさらにガイド部Ｌへ押し付けられると、切断刃２８がカバー箔１４’を切断し始める。もちろん、間隙２６があるので、カバー箔１４’は切断刃２８により切り取られることはない。しかしながら、間隙２６は、切断刃２８及びブリスタ８、１０に対して同程度の大きさであるので、カバー箔１４’は容易に裂かれてしまい、切断刃２８間のカバー箔１４’も続いて切断されてしまう。上記のように、環状カッター２０の切断刃２８は、吸引管１９の全周に亘って設けられておらず、好適には約９０°の区画を残しており、この部分はカバー箔１４’を切断しない。実際に、この区画は、切断刃２８がカバー箔１４’を切断してブリスタ８、１０の容器内に挿入されるまでは、カバー箔１４’と接触し始めない。切断刃２８は、単に環状カッター２０の肉厚を削いだだけのエッジであり、環状カッター２０の厚さの外縁に位置する。従って、吸引管１９がさらにブリスタ８、１０へ押し込まれると、それにより環状カッター２０は切断されたカバー箔１４’を押す。カバー箔１４’の切断されていない部分は、蝶番として働く。言い替えるならば、非支持部１４’のバルブ片状の穿孔フリータブと、非支持部１４’の境界ゾーンとの間に事実上の蝶番形成ブリッジが残されたことになる。吸引管１９が完全にブリスタ８、１０へ挿入されると、環状カッター２０の刃のない区画が箔と接触可能となるが、それでも、切断されたカバー箔１４’を確実にブリスタ８、１０内へ押し込むだけである。それにより、環状カッター２０の中心に形成された吸入チャネル入口が、ブリスタ８、１０の内側に開口することを確保する。カバー箔１４’は、図１において上側に蝶番を残すように切断されることが好ましい。その理由は、通常の使用においてはブリスタパックの手前側が低くなるように本装置が傾いて保持されるため、個々のブリスタ内の粉体が取り出され易いように蝶番から離れて集まることになるからである。切断及び挿入の機構は、カバー箔１４’の切断が常に信頼性と一貫性をもって行われることを確保する一方、切断されたカバー箔１４’が蝶番２７がある故に使用者の吸入空気流中へ混入されないことも確保することは、明らかである。放射状に内側の下端を切り取られた刃２８に間隙を設けることにより、空気入口断面として、周囲の縦方向の空気入口チャネル２９がカバー箔材料により遮蔽され得ないようにする。吸引管１９の側面のチャネル２９は、空気が効果的にカバー箔１４の下のブリスタ８、１０へ引き込まれることを確保する。これらのチャネル２９はさらに、流入する空気が多数の箇所においてブリスタ８、１０の外側へと向けられるようにし、それによりブリスタ８、１０内の粉体の全てが確実に空気流に曝されるようにする。これに対して、間隙２６は、得られた空気粉体混合物が常に、切断されたカバー箔１４’を通り過ぎて吸入チャネル３１へ確実に上昇して行けるようにする。図１及び図４に戻ると、ガイド部Ｌが単純な円形孔として形成されておらず、径方向の延長部１６、１６’及び２５を具備する孔１５として形成されていることに気付くであろう。実際には、使用可能なスペースを効率的に使用するために、横方向に隣接する孔１５が延長部を共有することにより、これらの孔は共通の延長部１６により結合されている。延長部１６、１６’及び２５に対応して、吸入器本体Ｓの吸引管１９には突出部２３及び２４が設けられる。図１４は、突出部２３を延長部１６（または１６ ’）へ嵌め込む方法を示す。同様に、突出部２４を延長部２５へ嵌め込む方法も自明であろう。対応する延長部１６、１６’、２５と突出部２３、２４が、挿入された吸入器本体Ｓをさらに確実にガイド部Ｌ内に保持することにより、吸入器の使用がさらに容易でかつ快適となる。非対称に配置された延長部及び突出部を利用することは、吸入器本体Ｓが１つの特定の所定の向きでのみ挿入可能であることを意味する。これは、使用者にとってさらに一貫性があって快適な操作を可能とする。さらに、ブリスタが非対称な容器形状を有する場合、このことはさらに有益である。なぜなら、吸引管１９が確実に常に正しい向きで挿入されるからである。ブリスタの特性に関係なく、吸入器本体Ｓが常に同じ向きで挿入されることを確保すると、次のような利点がある。使用者は、以前使用したと同じ向きでなければ以前使用したブリスタへ吸入器本体Ｓの吸引管１９を挿入することができない。仮に、使用者がたまたま吸入器本体Ｓの吸引管１９を以前使用したブリスタへ挿入しかつ以前使用したときとは反対向きに挿入した場合、切断されたカバー箔１４’が完全に切り離されることになり、使用者がそれを吸入してしまう可能性がある。しかしながら、上記のような機構とすることにより、このようなことは起こり得ない。図１４に示すように、突出部２３及び２４は、ブリスタパック２の上面に当接する。実際には、肩部２２がブリスタパック２に当接するように設けられ、そして突出部２３及び２４は、これらを設ける場合、この当接する肩部の一部を形成する。肩部が当接することで、ブリスタパックを区画壁１３の上端に押し付けて係止させる。尚、区画壁１３は、容器受容キャビティ１２の境界を形成する。このようにして、肩部２１の位置に関係なく、例えば許容誤差の理由から変動が生じても、環状カッター２０及び吸引管１９がブリスタ８、１０に挿入され過ぎることは絶対にない。このことは特に重要である。なぜなら、吸引管１９が挿入され過ぎると、環状カッター２０の刃２８のない区画が、カバー箔１４’を裂いて切り離すおそれがあるからである。もちろん、ガイド部Ｌについては他の多くの異なる形状を用いることができる。図１６は、可能な形状の一つを示したものであり、平坦化された側面３７を具備する孔１５を用いている。このような構成は、吸入器本体Ｓとガイド部Ｌの相対的向きを合わせることにおいて、上記の突出部と延長部に置き換えることができる。好適には、平坦部３７は、これに平行な箔の蝶番２７に対して直径を挟んで反対側に位置することが好ましい。これにより、バルブ片状フリータブの断片がいっそう短くなる。この結果、吸引管１９の端面における開口領域は、さらに自由になる。またさらに、重力のために、物質が断片の自由端の前側に堆積するので、粉体９は容器の容積の小さい割合を占めることとなる。以上の通り、ブリスタパックコンテナＶのみに関連して本発明を説明した。しかしながら、図１７に示すような同等の装置Ｇを提供することもできる。この装置は、ブリスタパック２を含まない。装置Ｇは、基本的に、先の実施例のガイド壁のようなガイド壁６を有し、このガイド壁６にガイド部Ｌの孔１５を形成するスタブ３６が設けられる。スタブ３６は、吸引管１９が傾かないようにこれを受容する。装置Ｇは、プラスチック材料から作製できる。装置Ｇは、機能的には同等な２つの方法で実施できるが、これらの方法は商品的には異なる方法である。装置Ｇは、図１９に示すようにブリスタパックと一体となったその一部として作製可能であり、あるいは、先の実施例と同様に、次々に複数のブリスタパック２を使用する別個の装置としても作製可能である。装置Ｇがブリスタパック自体の一部として作製されるとき、ガイド壁６は、例えば接着剤または熱封着により、カバー箔１４へ固定できる。一方、装置Ｇが別個の製品として作製されるとき、ブリスタパックを装置Ｇの背面へ解放可能に固定しかつそれを正しい関係位置に保持するための手段を設けることが好ましい。例えば、装置Ｇの４つの縁のうち３つに対してほぼＣ形のリップを設けることにより、リップを設けていない縁からブリスタパックを装置Ｇ上の所定位置へ滑り入れさせることができる。機能的には、装置ＧはコンテナＶと同じ方法で用いられる。特に、吸入器本体Ｓの吸引管１９及び環状カッター２０を、ガイド部Ｌの孔１５へ挿入することにより、カバー箔１４’の蝶番２７以外の全部を裂くことができる。コンテナＶとともに用いられるチャンバーを設ける代わりに、装置Ｇには、１または複数のクリップが設けられる。これは、例えば、本体Ｓを装置Ｇへ取り付けるための弾性的な爪のようなものである。図示の例では、ガイド部Ｌには延長部が設けられていない。従って、吸入器本体Ｓの吸引管１９にも、同様に、突出部は設けられていない。しかしながら、もちろん他の実施例では、先の実施例のガイド部Ｌの形状のように突出部／延長部を設けることもできる。これに関係して、図２２及び図２３の実施例は、図２０及び図２１の実施例とはやや異なり、図１６の実施例のように、孔１５に平坦部３７を設けることにより、吸入器本体Ｓは常に同じ向きで挿入されることを確保される。図２０及び図２１の実施例並びに図２２及び図２３の実施例は、双方とも、ブリスタ８、１０の上部と同じ断面をもつスタブ３６の使用状況を示す。特に、図２３のブリスタ８、１０は、スタブ３６の平坦部３７に適合する平坦部３８を有する。しかしながら、スタブ３６についてはブリスタ８、１０と同じ形状とする必要はない。吸引管１９のブリスタ８、１０へ挿入される部分については、ブリスタ８、１０の実質的に全ての領域をカバーすることにより、ブリスタ８、１０から全ての粉体を吸い上げることが望ましい。しかしながら、吸引管１９の他の部分及び吸入器本体Ｓについては、ブリスタ８、１０の周囲を超えて延びていてもよい。このようにすると、スタブ３６の形状及び／または寸法を自在に変化させることができる。実際には、スタブ３６が少なくとも部分的にブリスタ８、１０よりも大きい場合は、先の実施例の肩部２２のような肩部が、吸入器本体Ｓに設けられる。説明を続ける前に、ガイド部Ｌの形状及び寸法の変形は、孔１５内であれ、スタブ３６内であれ、大きな利点があることを注記する。ガイド部Ｌの形状は、服用される薬剤に従って選択することができる。このようにすると、吸入器本体Ｓを、これとともに使用しようとする薬剤に従った形状とすることができる。吸入器本体Ｓの基本デザインは、任意の薬剤に使用するのに適しているけれども、１個の吸入器本体Ｓが異なるタイプの薬剤に使用されないことが好ましい。従って、２種またはそれ以上のタイプの薬剤を服用しなければならない使用者にとっては、吸入器本体Ｓ及びガイド部Ｌを、薬剤のタイプに従って固有の形状とすることにより、使用者が、不注意に吸入器本体Ｓを別の薬剤に使用するおそれがなくなる。装置Ｇがブリスタへ接着される場合は、吸入器本体の向き、薬剤またはこれらの双方を区別するためであれ、ガイド部Ｌはどのような形状であっても必然的にブリスタへ固定される。一方、ブリスタパックが交換可能であるような本発明により使用する装置については、使用者が常に、装置に対してブリスタパックを同じ向きに設置すること、及び／または、正しい薬剤の入ったブリスタパックにのみ装置を使用すること、が重要となる。従って、本出願は、多数の密封されたブリスタを含むだけではなく、ブリスタパックの向き及び／または内容物を識別する何らかの手段を含むようなブリスタパックを提供する。電子制御装置においては、ブリスタパックに対して何らかの形で電子的に読取り可能な情報を付与することが考えられる。例えば、磁気ストリップや光学的バーコードのような形である。単純な機械的システムで識別機能を設けるためには、向き／薬剤のタイプを識別するために、特定の形状、寸法及び位置を有する部分をブリスタパックに設けることが考えられる。特に、向きを識別するためには、識別手段がない場合に有り得る複数の挿入向きの範囲内でのブリスタパックの回転に関してブリスタパックの形状を非対称とすべきである。図２４〜図２６は、平板シート１１に、複数の円形の容器状凹部８の中間ゾーン３９に３つの孔４０が固有の分布で形成されている。図示の例では、これらの孔４０もまだカバー箔１４で覆われている。これらの孔領域は、その中心が四角形または三角形の頂点に位置している。この実施例は特に、ブリスタパックがコンテナＶに挿入される前にトレイ３に載せられる図１の実施例に適している。図２６に示すように、この場合、トレイ３には、ブリスタパック２の孔４０に対応する寸法、形状及び位置の突出部４１が設けられる。このようにすると、ブリスタパックがトレイ上に載せられ、そのブリスタ８、１０がトレイ３の対応する凹部に収まったとき、突出部４１が孔４０へ嵌め込まれる。図２４から明らかな通り、仮に、ブリスタパック２が反対向きにトレイ３上に載せられたならば、トレイ３の突出部４１はブリスタパック２の孔４０と揃わなくなり、ブリスタパック２はトレイ３から浮き上がり、ブリスタパックコンテナＶへ挿入できなくなる。図示の例では、孔を形成できる中間ゾーン領域３９が２０個あるので、極めて多くの組合せの変形が可能であることがわかる。孔４０を箔１４で覆うことは、これらの孔が、視野から隠されるので有益である。ブリスタパック２の孔４０の形状、位置または寸法は、特定の薬剤を区別するためにも用いることができる。このようにすると、ブリスタパックが、異なる薬剤に対応する突出部を有するトレイ３とともに用いられた場合、ブリスタパック２はやはり浮き上がり挿入できなくなる。上記の孔４０及び凸部４１は、菱形または四角形の輪郭を有する。しかしながらもちろん、変形も可能である。例えば、図２７に示す通り、境界４２から延在するスリット４０を設ける等である。図示の２つのスリットは、反対方向に延在するように並んでいる。これらのスリットは、パッケージシート２の長方形の基本外郭の短辺に対して平行に延在する。これらのスリットの長さは、短辺の半分よりも長い。従って、これらのスリットは、パッケージシート２の中央領域で互いに重なり合っている。スリットの配置は、中心に対して両側にある。このタイプの孔４０に組み合わされる雄型部品は、対応する水掻き形状すなわち刃のような形であり、装置の底部３から延在する。さらに、他の実施例として、カバー箔１４を孔４０に一致するように裂いてもよい。ブリスタパックに突出部を設けることもできる。例えば、小さい余分な適切に配置されたブリスタとして設ける。実際には、容器１０のように熱形成された突起として突出部を設けることができる。別の方法として、ブリスタ自体の形状及び設置方法により、向き及び／または薬剤のタイプを区別してもよい。次々に複数のブリスタパックを用いる装置Ｇについては、ブリスタパック２のカバー箔１４面上及び装置Ｇの対向する面上に、凸部／凹部を設けることができる。対向する縁上のＣ形状のリップについて説明した実施例では、装置Ｇ及びブリスタパック２の幅の一端から他端へテーパを設けることも可能である。これにより、ブリスタパック２の薄い方の縁からでなければ装置Ｇへ挿入できなくなる。図２８及び図２９は、上記の実施例のいずれかに適用可能な吸入器本体Ｓの吸引管１９の変形例を示す。この変形例では、空気入口２９が、環状カッター２０の間隙２６で終端する吸引管１９の側面を下降するチャネルではなく、間隙２６同士の間の切断刃２８に隣接する広い出口を有する吸引管１９の壁に内蔵されたチャネルである。空気は、吸引管１９の側壁の孔２９’を通って引き込まれる。各出口は、ａ、ｂ及びcで示される円弧部分である。この変形例は、ブリスタ８、１０のより広い周辺においてブリスタ８、１０内への空気流を発生させるという利点がある。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項【提出日】１９９８年７月１７日（１９９８．７．１７）【補正内容】明細書吸入器本発明は、吸入器に関し、特に、乾性粉体を服用するための吸入器、吸入器のための支持ユニット及び吸入器における吸引管に関する。喘息等の呼吸状況の治療において、吸入するために乾性粉体の形態で所与の薬剤を投与することが知られている。ブリスタパックのブリスタに入ったこのような個々の服用量からなる粉体を投与することも知られている。しかしながら、このようなブリスタパックにおいては、使用者が服用量の粉体を取り出すために、個々のブリスタから手でカバー膜を剥き取らなければならないか、あるいは、個々のブリスタのカバー膜若しくは容器状部分を裂くために複雑な装置が必要である。使用者が手でカバー膜を剥きとらなければならない場合、カバー膜の縁を見出して中味の粉体を全くこぼすことなくカバー膜を剥き取る作業が困難であるような患者も中には存在する。特に、幼児、老人、または、現に喘息発作を起こしている人には困難である。一方、自動的にブリスタを裂く周知の装置は、複雑であるために製造コストが高い。実際に、個々のブリスタのカバー膜もしくは容器状部分を裂くこのような周知の装置は、カバー膜または容器状部分の部品を切り離してしまう可能性があり、それらの部品を吸引してしまう危険性を伴う。さらに、全ての粉体をブリスタから取り出すことまたは少なくとも一定の割合の粉体を取り出すことを確保するような方法でブリスタのカバー膜または容器状部分を裂くことは極めて困難であることが判っている。 US-A-2549393は、薬剤を含む乾性粉体を服用するための吸入器を開示する。この吸入器は、破砕可能な壁を有しかつ薬剤を含む乾性粉体を収容するコンパートメントと、吸引管とを具備する。吸引管の一端には、カートリッジの破砕可能な壁を裂くための円錐台状の延長部が設けられ、他端は、呼吸口へ挿入するようになっておりこれを通して使用者は吸引する。 WO-A-96/09085は、ブリスタに収容された薬剤を含む乾性粉体をエアゾル化する装置を開示する。この装置は分散チャンバーを有し、この中から乾性粉体が分散されたとき使用者により吸引される。また、供給管組部材を有し、その一端は分散チャンバーと流体を連通させ、他端は、ブリスタのカバー膜を裂くための貫挿機構を具備する。供給管を通して粉体がブリスタから引き込まれ、また少なくとも１つの空気流チャネルを通して、流動化された空気がブリスタ内へ引き入れられる。供給管組部材へ高圧気体を配給するための高圧気体源が設けられ、これを用いてブリスタ内の粉体が分散チャンバー内へ引き込まれる。供給管組部材は、高圧気体が少なくとも１つの空気流チャネルを通してブリスタ内へ流動化空気を引き入れるように構成されており、この場合、ブリスタに入っている粉体は、流れに載って供給管を通って分散チャンバーへ送られる。本発明の目的は、改良された吸入器を提供することである。本発明は、乾性粉体を服用するための吸入器を提供する。この吸入器は、一端に入口を他端に出口をもつ吸引管を有し、この吸引管は、該一端に薬剤を含む服用量の粉体を収容したブリスタへ挿入されるべく形成された入口域を具備するとともに、使用時に使用者の吸入により引き込まれる粉体が通るように該入口と該出口の間で流体を連通可能とする吸入チャネルを具備する。さらに吸入器は、複数のブリスタを形成した実質的に平坦な面を有するブリスタパックを支持するための支持ユニットを有する。この支持ユニットは、使用時にブリスタパックの該実質的に平坦な面が隣接して配置されるガイド壁を具備し、該ガイド壁は、ブリスタパックの個々のブリスタと揃うように並んだガイド部として作用する複数の孔を具備する。各孔は、上記吸引管の入口域をブリスタパックの個々のブリスタ内へ導き入れかつそのようにして導き入れた吸引管を支持するためのものである。従って、本発明は、比較的作製が簡単で、使用者にとって比較的安価でかつ使い易く、それでいて尚、ブリスタからの粉体の取り出しにおいて極めて効率的である。さらに、吸引管がブリスタパックから分離された構成要素であるので、必要なときに吸引管を容易に清浄化することができる。実際に、水に全体を漬けることを含めて、吸引管を任意の方法で清浄化でき、吸入器の操作による汚染や感染のおそれがない。このことは、ブリスタのカバー膜を自動的に裂くための周知の装置とは対照的である。周知の装置では、たとえ服用する粉体がブリスタ内に密封されていたとしても、その装置の他の部分、特により複雑な部分に堆積した残留粉体が完全には除去されないことがあり、洗浄処理により湿気を帯びた後の正しい装置の操作により感染する可能性がある。一実施例では、支持ユニットが、使用時にブリスタパックを格納するコンテナである。好適には、支持ユニットが、ブリスタパックの個々のブリスタを受容するための複数のキャビティを具備する支持部材を有する。これらのキャビティは、上記ガイド壁に設けた孔と同じ配置を有しているので、使用時には、ブリスタパックのブリスタが個々の孔と向き合うこととなる。特に好適には、支持部材が、ガイド壁に対して滑動可能であるように適応されることにより、ブリスタパックを格納したり取り出したりすることができる。別の実施例では、支持ユニットが、ブリスタパックの実質的に平坦な面をガイド壁に隣接して保持するための保持手段を有する。好適には、上記保持手段が、ブリスタパックを滑動可能に受容するためのＣ形のリップを有する。好適には、上記孔には、細長部が設けられる。さらに好適には、上記細長部の長さは、前記ブリスタパックのブリスタの幅よりも長い。好適には、支持ユニットが、所定の寸法及び位置の１または複数の凸部または凹部を具備することにより、支持ユニットは、対応する凹部または凸部を具備するブリスタパックのみを受容できる。さらに好適には、上記１または複数の凸部または凹部は、支持ユニットが一つの相対的向きでのみブリスタパックを受容できるように、寸法及び位置を規定される。好適には、吸引管の入口域及び上記孔の各々は、吸引管の入口域が一つの相対的向きでのみ孔に挿入できるように形成される。さらに好適には、吸引管の入口域の断面及び上記孔の各々の断面が、回転非対称とされる。なおさらに好適には、各孔が、少なくとも１つの径方向の延長部を有するほぼ円形である。なおさらに好適には、複数の孔が、少なくとも１つの径方向の延長部により連結されている。好適には、支持ユニットが、非使用時に吸引管を保持するためのホルダーを具備する。さらに好適には、上記ホルダーが、蝶番付き蓋を具備するチャンバーを有する。好適には、吸引管の入口域が、ブリスタパックのブリスタのカバー膜を切断するための切断エッジを具備するカッターを有する。吸引管にカッターを設けることにより、ブリスタのカバー膜は、吸引管がブリスタへ挿入されたときにのみ切断される。このようにして、粉体を収容した開いたブリスタを設けたブリスタパックを取り扱うときにこぼれてしまうおそれがなくなる。さらに好適には、カッターが吸引管の入口の一部の周囲にのみ配置されることにより、吸引管の入口域をブリスタパックのブリスタへ挿入したとき、カッターが、一つの切断膜垂れ片を残すようにしてブリスタのカバー膜を切断する。このように、ブリスタのカバー膜が切り放されないので、使用者が吸い込んでしまう可能性はない。さらに好適には、カッターの切断エッジは、吸引管の入口域の外側周面に配置されているので、吸引管の入口域がブリスタパックのブリスタへ挿入されたとき、カッターが先ずブリスタのカバー膜を切断し、その後、吸引管の入口域の内側周面が、切断膜垂れ片をブリスタ内へ押し入れることとなる。好適には、カッターが、複数の軸方向に延びる刃を有し、各々が切断エッジを具備し、軸方向に延びる間隙により分離されている。このようなカッター配置により、ブリスタと吸引管入口の間に空気流路が存在することとなる。なぜなら、空気が、軸方向に延びる間隙を通って常に流れることができるからでる。さらに、これらの刃と間隙との関係により、カバー膜は、刃と刃の間の間隙に橋渡しするように裂けることとなる。好適には、吸引管の入口域がブリスタへ挿入されたとき、ブリスタパックのブリスタとそのブリスタ上部の空間の間で流体を連通させるために、吸引管の入口域に少なくとも１つの通路を設ける。このようにして、粉体を、確実にブリスタから引き込むことができる。なぜなら、ブリスタに対して空気流路が設けられるからである。特に、ブリスタの外周に空気流路を設けることにより、粉体をブリスタからさらに完全に取り除くことができる。一実施例では、上記少なくとも１つの通路が、吸引管の入口域の外側周面に設けられた開放チャネルであって、この少なくとも１つの通路は、その一端が吸引管の入口域の長さに沿った位置に配置され、その他端が吸引管の入口に隣接して配置される。好適には、上記少なくとも１つの通路の他端が、上記カッターに隣接して配置される。一好適例では、上記少なくとも１つの通路の他端が、上記間隙の１つに配置される。別の好適例では、上記少なくとも１つの通路の他端が、隣接する上記間隙同士の間に配置される。別の例では、上記少なくとも１つの通路が、上記吸引管の入口域における管路を有し、この少なくとも１つの通路は、吸引管の入口域の長さに沿った位置に配置された入口と、吸引管の入口に隣接して配置された出口とをもつ。好適には、上記少なくとも１つの通路の出口が、上記カッターに隣接して配置される。一好適例では、上記少なくとも１つの通路の出口が、上記間隙の１つに配置される。別の効適例では、上記少なくとも１つの通路の出口が、隣接する上記間隙同士の間に配置される。好適には、上記吸引管が、吸入チャネルと周辺大気との間で流体を連通させる少なくとも１つの通路を有し、使用時に使用者が吸入するとき、この通路を通して補充空気が吸入チャネル内へ引き込まれる。好適には、吸引管の入口域は、その末端から所定の軸方向距離において肩部である径方向に延びる部材を有し、この肩部は、使用時にブリスタパックに当接することにより吸引管の入口域がブリスタパックのブリスタ内へ挿入され過ぎないように形成される。好適には、吸入器はさらに、吸引管と支持ユニットが互いに離されることを防ぐために、吸引管を支持ユニットへ接続する部材を有する。本発明はさらに、ブリスタパックと組み合わされる上記の吸入器に及ぶ。本発明はさらに、複数のブリスタを設けた実質的に平坦な面を有するブリスタパックを支持する支持ユニットを提供する。この支持ユニットは、使用時にブリスタパックの実質的に平坦な面が隣接して配置されるガイド壁を具備し、このガイド壁は、ブリスタパックの個々のブリスタに揃うように並んだガイド部として作用する複数の孔を具備する。各孔は、ブリスタパックの個々のブリスタ内へ吸引管の入口域を導き入れかつそうして導き入れた吸引管を支持するためのものである。一実施例では、支持ユニットがコンテナであり、使用時にはその中にブリスタパックが格納される。好適には、上記支持ユニットが、ブリスタパックの個々のブリスタを受容するための複数のキャビティを具備する支持部材を含み、これらのキャビティが上記ガイド壁の孔と同じ配置を有することにより、使用時にブリスタパックのブリスタが個々の孔と向き合うこととなる。より好適には、上記支持部材が、ブリスタパックを格納したり取り出したりできるように上記ガイド壁に対して滑動可能に適応されている。別の実施例では、上記支持ユニットが、上記ブリスタパックの実質的に平坦な面を上記ガイド壁に隣接して保持するための保持手段を有する。好適には、上記保持手段は、上記ブリスタパックを滑動可能に受容するためのＣ形状のリップを有する。好適には、上記孔には、細長部が設けられる。さらに好適には、上記細長部の長さが、上記ブリスタパックのブリスタの幅よりも長い。好適には、上記支持ユニットが、所定の寸法及び位置の１または複数の凸部または凹部を具備することにより、対応する凹部または凸部をもつブリスタパックのみを受容することができる。さらに好適には、上記１または複数の凸部または凹部が、上記ブリスタパックを１つの相対的向きでのみ受容できるような寸法及び位置とされている。好適には、上記孔の各々が、上記吸引管の入口域を１つの相対的向きでのみ孔に挿入できるように形成されている。さらに好適には、上記孔の各々の断面が、回転非対称とされる。なおさらに好適には、上記孔の各々が、少なくとも１つの径方向延長部を有するほぼ円形の形状である。なおさらに好適には、複数の上記孔が、少なくとも１つの径方向延長部により連結される。好適には、上記支持ユニットが、吸引管を保持するためのホルダーを具備する。さらに好適には、上記ホルダーが、蝶番付き蓋を具備するチャンバーを有する。本発明はさらに、ブリスタパックと組み合わせられる上記支持ユニットに及ぶ。本発明さらに、乾性粉体を服用するための吸入器を提供する。この吸入器は、一端に入口を他端に出口を設けた吸引管を有し、この吸引管は、薬剤を含む服用量の粉体を収容したブリスタへ挿入されるべく形成された入口域を上記一端に具備するとともに、使用時に使用者が吸引するとき、引き込まれた粉体が通るように上記入口と上記出口の間で流体を連通させる吸入チャネルを具備する。さらに吸入器は、複数のブリスタを設けた実質的に平坦な面を有するブリスタパックを支持するための支持ユニットを有し、この支持ユニットは、使用時に上記ブリスタパックの実質的に平坦な面が隣接するように配置されるガイド壁を具備する。このガイド壁は、上記ブリスタパックの個々のブリスタに揃うように並んだガイド部として作用する複数の孔を設けられ、各孔は、ブリスタパックの個々のブリスタ内へ上記吸引管の入口域を導き入れかつそうして導き入れた吸引管を支持するためのものである。この場合、上記吸引管の入口域及び上記孔の各々は、吸引管の入口域が１つの相対的向きでのみ孔に挿入可能であるように形成される。一実施例では、上記支持ユニットがコンテナを有し、使用時には、その中にブリスタパックを格納する。好適には、上記支持ユニットが、ブリスタパックの個々のブリスタを受容するための複数のキャビティを設けた支持部材を具備し、これらのキャビティは、上記ガイド壁の孔と同じ配置を有することにより、使用時に、ブリスタパックのブリスタが個々の孔と向き合うこととなる。さらに好適には、上記支持部材が、上記ガイド壁に対して滑動可能なように適応されることにより、ブリスタパックを格納したり取り出したりできる。別の実施例では、上記支持ユニットが、上記ブリスタパックの実質的に平坦な面を上記ガイド壁に隣接して保持するための保持手段を具備する。好適には、上記保持手段が、上記ブリスタパックを滑動可能に受容するＣ形状のリップを有する。好適には、上記孔には、細長部が設けられる。さらに好適には、上記細長部の長さは、上記ブリスタパックのブリスタの幅よりも長い。好適には、上記支持ユニットが、所定の寸法及び位置の１または複数の凸部または凹部を有することにより、上記支持ユニットは、対応する凹部または凸部を有するブリスタパックのみを受容することができる。さらに好適には、上記１または複数の凸部及び凹部が、上記支持ユニットが１つの相対的向きでのみブリスタパックを受容できるような寸法及び位置とされている。好適には、上記吸引管の入口域の断面及び上記孔の各々の断面が、回転非対称とされる。さらに好適には、上記孔の各々が、少なくとの１つの径方向延長部をもつほぼ円形の形状である。なおさらに好適には、複数の上記孔が、少なくとも１つの径方向延長部により連結されている。好適には、上記支持ユニットが、非使用時に上記吸引管を保持するためのホルダーを有する。さらに好適には、上記ホルダーが、蝶番付き蓋を具備するチャンバーを有する。好適には、上記吸引管の入口域が、上記ブリスタパックのブリスタのカバー膜を切断するための切断エッジを具備するカッターを有する。さらに好適には、上記カッターが、上記吸引管の入口の一部の周囲にのみ配置されることにより、吸引管の入口域がブリスタパックのブリスタへ挿入されたとき、単一の切断膜垂れ片を残すようにブリスタのカバー膜をカッターが切断する。なおさらに好適には、上記カッターの切断エッジが、上記吸引管の入口域の外側周面に配置されることにより、吸引管の入口域がブリスタパックのブリスタへ挿入されたとき、カッターが先ずブリスタのカバー膜を切断し、その後、吸引管の入口域の内側周面が、上記切断膜垂れ片をブリスタ内へ押し込む。好適には、上記カッターが、複数の軸方向に延びる刃を有し、各々が切断エッジを有し、軸方向に延びる間隙により分離されている。好適には、上記吸引管の入口域が上記ブリスタに挿入されたとき、ブリスタパックのブリスタとブリスタ上方の空間の間で流体を連通させるために、上記吸引管の入口域が少なくとも１つの通路を有する。一実施例では、上記少なくとも１つの通路が、上記吸引管の入口域の外側周面に設けた開放チャネルを有する。この少なくとも１つの通路は、吸引管の入口域の長さに沿った位置に配置される一端と、吸引管の入口に隣接して配置される他端とを有する。好適には、上記少なくとも１つの通路の他端が、上記カッターに隣接して配置される。一好適例では、上記少なくとも１つの通路の他端が、上記間隙の１つに配置されている。別の好適例では、上記少なくとも１つの通路の他端が、隣接する上記間隙同士の間に配置されている。別の実施例では、上記少なくとも１つの通路が、上記吸引管の入口域における管路を有し、この少なくとも１つの通路は、吸引管の入口域の長さに沿った位置に配置された入口と、吸引管の入口に隣接して配置された出口とを有する。好適には、上記少なくとも１つの通路の出口が、上記カッターに隣接して配置される。一好適例では、上記少なくとも１つの通路の出口が、上記間隙の１つに配置される。別の効適例では、上記少なくとも１つの通路の出口が、隣接する上記間隙同士の間に配置される。好適には、上記吸引管が、上記吸入チャネルと周辺大気の間で流体を連通させる少なくとも１つの通路を有し、使用時に使用者が吸入すると、この通路を通して補充空気が吸入チャネル内へ引き込まれる。好適には、上記吸引管の入口域が、その末端から所定の軸方向距離において肩部を設ける径方向に延びる部材を有する。この肩部は、使用時にブリスタパックに当接することにより吸引管の入口域がブリスタパックのブリスタ内へ挿入され過ぎないように形成される。好適には、上記吸入器がさらに、吸引管と支持ユニットとが互いに離れることを防ぐために、吸引管を支持ユニットへ接続する部材を有する。本発明はさらに、ブリスタパックと組み合わされる上記の吸入器に及ぶ。さらにまた本発明は、カバー膜で密封されたブリスタから乾性粉体を服用するための吸引管を提供する。この吸引管は、一端に入口を他端に出口を有し、該一端には薬剤を含む服用量の粉体を収容したブリスタへ挿入されるべく形成された入口域を設けられ、使用時に使用者により吸引されたとき粉体が通るように該入口と該出口の間で流体を連通可能とする吸入チャネルを設けられる。この場合、上記入口域は、入口の一部の周囲にのみ配置されたカッターを有することにより、入口域がブリスタ内へ挿入されたとき、単一の切断膜垂れ片を残すようにカッターがブリスタのカバー膜を切断する。好適には、上記カッターの切断エッジが、上記入口域の外側周面に配置されることにより、入口域がブリスタへ挿入されたとき、カッターが先ずブリスタのカバ一膜を切断し、その後、入口域の内側周面が切断膜垂れ片をブリスタ内へ押し込む。好適には、上記カッターが、複数の軸方向に延びる刃を有し、各々が切断エッジを具備し、軸方向に延びる間隙により分離されている。好適には、上記入口域が上記ブリスタへ挿入されたとき、ブリスタとそのブリスタ上方の空間の間で流体を連通させるために、上記入口域が少なくとも１つの通路を有する。一実施例では、上記少なくとも１つの通路が、上記入口域の外側周面に開放チャネルを有し、この少なくとも１つの通路は、入口域の長さに沿った位置に配置された一端と、上記吸引管の入口に隣接して配置された他端とを有する。好適には、上記少なくとも１つの通路の他端が、上記カッターに隣接して配置されている。一好適例では、上記少なくとも１つの通路の他端が、上記間隙の１つに配置されている。別の好適例では、上記少なくとも１つの通路の他端が、隣接する上記間隙同士の間に配置されている。別の例では、上記少なくとも１つの通路が、上記入口域における管路を有し、この少なくとも１つの通路は、入口域の長さに沿った位置に配置された入口と、吸引管の入口に隣接して配置された出口とを有する。好適には、上記少なくとも１つの通路の出口が、上記カッターに隣接して配置されている。一好適例では、上記少なくとも１つの通路の出口が、上記間隙の１つに配置されている。別の好適例では、上記少なくとも１つの通路の出口が、隣接する上記間隙同士の間に配置されている。好適には、上記吸入器が、上記吸入チャネルと周辺大気との間で流体を連通させるための少なくとも１つの通路を有し、使用時に使用者により吸入されるとき、この通路を通して補充空気が吸入チャネル内へ引き込まれる。好適には、上記入口域が、その末端から所定の軸方向距離において肩部を設ける径方向に延びる部材を有し、この肩部は、使用時に、少なくとも１つのブリスタを含むブリスタパックに当接し、入口域がその少なくとも１つのブリスタ内へ挿入され過ぎないように形成される。さらになお本発明は、カバー膜により密封されたブリスタから乾性粉体を服用するための吸引管を提供する。この吸引管は、一端に入口を他端に出口を有し、該一端には入口域を設けている。この入口域は、薬剤を含む服用量の粉体を収容したブリスタへ挿入するべく形成され、かつ、この入口域がブリスタへ挿入されるときブリスタとそのブリスタ上方の空間の間で流体を連通させるための少なくとも１つの第１の通路を具備する。この吸引管はさらに、使用時に使用者により吸入されるとき粉体が通るように入口と出口の間で流体を連通させるための吸入チャネルと、使用時に使用者により吸入されるとき補充空気が該吸入チャネル内へ引き込まれるように該吸入チャネルと周辺大気の間で流体を連通させるための少なくとも１つの第２の通路とを有する。好適には、上記入口域が、ブリスタのカバー膜を切断するための切断エッジを具備するカッターを有する。さらに好適には、上記カッターが、上記吸引管の入口の一部の周囲にのみ配置されることにより、入口域がブリスタへ挿入されたとき、カッターが単一の切断膜垂れ片を残すようにブリスタのカバー膜を切断することとなる。なおさらに好適には、上記カッターの切断エッジが、上記入口域の外側周面に配置されることにより、入口域がブリスタへ挿入されたとき、カッターが先ずブリスタのカバー膜を切断し、その後、入口域の内側周面が、切断膜垂れ片をブリスタ内へ押し込むこととなる。好適には、上記カッターが、複数の軸方向に延びる刃を有し、各々が切断エッジを具備し、軸方向に延びる間隙により分離されている。一実施例では、上記少なくとも１つの第１の通路が、上記入口域の外側周面における開放チャネルを有し、この少なくとも１つの通路は、入口域の長さに沿った位置に配置された一端と、吸引管の入口に隣接して配置された他端とを有する。好適には、上記少なくとも１つの第１の通路の他端が、上記カッターに隣接して配置されている。一好適例では、上記少なくとも１つの第１の通路の他端が、上記間隙の１つに配置されている。別の好適例では、上記少なくとも１つの第１の通路の他端が、隣接する上記間隙同士の間に配置されている。別の実施例では、上記少なくとも１つの第１の通路が、上記入口域における管路を有し、この少なくとも１つの第１の通路は、入口域の長さに沿った位置に配置された入口と、上記吸引管の入口に隣接して配置された出口とを有する。好適には、上記少なくとも１つの第１の通路の出口が、上記カッターに隣接して配置されている。一好適例では、上記少なくとも１つの第１の通路の出口が、上記間隙の１つに配置されている。別の好適例では、上記少なくとも１つの第１の通路の出口が、隣接する上記間隙同士の間に配置されている。好適には、上記入口域が、その末端から所定の軸方向距離において肩部を設ける径方向に延びる部材を具備し、この肩部は、使用時に、少なくとも１つのブリスタを含むブリスタパックに当接して、入口域がその少なくとも１つのブリスタ内へ挿入され過ぎないように形成されている。さらに本発明は、乾性粉体を服用するための吸入器も提供する。この吸入器は、薬剤を含む服用量の粉体を各々収容した複数のブリスタを設けたブリスタパックを有し、各ブリスタは、薬剤を含む服用量の粉体を収容した容器状部分と、吸引管の入口域を導き入れるべく該容器状部分から軸方向に延びる細長部と、該容器状部分内の薬剤を含む服用量の粉体を密封しかつ該容器状部分を該細長部から区別するカバー膜とを具備する。吸入器はさらに、一端に入口を他端に出口を設けた吸引管を有し、該吸引管は、該一端に設けた入口域と、使用時に使用者が吸入したとき粉体が引き込まれて通るように該入口と該出口の間で流体を連通させる吸入チャネルとを具備する。この場合、上記入口域は、ブリスタパックの個々のブリスタの細長部及び対応する容器状部分へ挿入されるべく形成され、該細長部の断面は、上記吸引管の入口域の少なくとも一部の断面に対応することにより、該吸引管の入口域を該細長部へ挿入したとき、該吸引管の入口域がその対応する容器状部分内へ導き入れられる。各ブリスタに細長部を設けることにより、上記吸引管は、常に正確にブリスタ内へ挿入される。さらに、吸引管が、各ブリスタ内へ積極的に導き入れられるので、使用者は、この吸入器を使用するとき快適に感じる。好適には、上記細長部の長さは、ブリスタパックのブリスタの幅よりも長くする。好適には、上記吸引管の入口域及び上記細長部は、吸引管の入口域が１つの相対的向きでのみ細長部へ挿入できるように形成される。さらに好適には、上記吸引管の入口域の断面及び上記細長部の断面が、回転非対称とされる。好適には、上記吸引管の入口域が、上記ブリスタパックのブリスタの容器状部分を密封するカバー膜を切断するための切断エッジを具備するカッターを有する。さらに好適には、上記カッターが、上記吸引管の入口の一部の周囲にのみ配置されることにより、ブリスタパックのブリスタの容器状部分へ吸引管の入口域が挿入されたとき、カッターが、単一の切断膜垂れ片を残すように容器状部分を密封するカバー膜を切断する。なおさらに好適には、上記カッターの切断エッジが、上記吸引管の入口域の外側周面に配置されることにより、吸引管の入口域がブリスタパックのブリスタの容器状部分へ挿入されたとき、カッターが、先ず容器状部分を密封するカバー膜を切断し、その後、吸引管の入口域の内側周面が切断膜垂れ片を容器状部分内へ押し込むこととなる。好適には、上記カッターが、複数の軸方向に延びる刃を有し、各々が切断エッジを具備し、軸方向に延びる間隙により分離されている。好適には、上記吸引管の入口域が上記ブリスタパックのブリスタの容器状部分へ挿入されたとき、ブリスタの容器状部分とそのブリスタの容器状部分上方の空間との間で流体を連通させるために、吸引管の入口域が少なくとも１つの通路を有する。一実施例では、上記少なくとも１つの通路が、上記吸引管の入口域の外側周面における開放チャネルを有し、この少なくとも１つの通路は、吸引管の入口域の長さに沿った位置に配置された一端と、吸引管の入口に隣接して配置された他端とを有する。好適には、上記少なくとも１つの通路の他端が、上記カッターに隣接して配置される。一好適例では、上記少なくとも１つの通路の他端が、上記間隙の１つに配置される。別の好適例では、上記少なくとも１つの通路の他端が、隣接する上記間隙同士の間に配置される。別の実施例では、上記少なくとも１つの通路が、上記吸引管の入口域における管路を有し、この少なくとも１つの通路は、吸引管の入口域の長さに沿った位置に配置される入口と、吸引管の入口に隣接して配置される出口と有する。好適には、上記少なくとも１つの通路の出口が、上記カッターに隣接して配置される。一好適例では、上記少なくとも１つの通路の出口が、上記間隙の１つに配置される。別の好適例では、上記少なくとも１つの通路の出口が、隣接する上記間隙同士の間に配置される。好適には、上記吸引管が、使用時に使用者により吸入されるとき補充空気が上記吸入チャネル内へ引き込まれるように、吸入チャネルと周辺大気との間で流体を連通させるための少なくとも１つの通路を有する。好適には、上記吸引管の入口域が、その末端から所定の軸方向距離における肩部を設ける径方向に延びる部材を有し、この肩部は、使用時にブリスタパックに当接して吸引管の入口域がブリスタパックのブリスタの容器状部分内へ挿入され過ぎないようにするべく形成されている。好適には、上記吸入器がさらに、上記吸引管と上記ブリスタパックが互いに離れることを防止するために、吸引管をブリスタパックへ接続する部材を有する。さらになお本発明は、薬剤を含む服用量の粉体を各々収容した複数のブリスタを設けたブリスタパックを提供する。各ブリスタは、薬剤を含む服用量の粉体を収容した容器状部分と、吸引管の入口域を導き入れるべく該容器状部分から軸方向に延びる細長部と、該容器状部分内の薬剤を含む服用量の粉体を密封しかつ該容器状部分を該細長部から区別するカバー膜とを有する。好適には、上記細長部の長さが、上記ブリスタの幅よりも長い。好適には、上記細長部が、１つの相対的向きでのみ吸引管の入口域をその中に挿入できるように形成されている。さらに好適には、上記細長部の断面が、回転非対称とされている。本発明を用いて服用するに適した薬剤は、吸入により投与可能な任意の薬剤である。適切な吸入可能な薬剤には、例えば、サルブタモル(salbutamol)、ターブタリン(terbutaline)、リミテロル(rimiterol)、フェノテロル(fenoterol)、レプロテロル(reproterol)、アドレナリン(adrenaline)、ピルブテロル(pirbutero l)、イソプレナリン(isoprenaline)、オルシプレナリン(orciprenaline)、ビトルテロル(bitolterol)、サルメテロル(salmeterol)、フォルモテロル(formotero l)、クレンブテロル(clenbuterol)、プロカテロル(procaterol)、ブロクサテロル(broxaterol)、ピクメテロル(picumeterol)、TA-2005、マブテロル(mabuterol )等及びこれらの薬理学的受容エステル及び塩であるβ2-アドレナリン受容体拮抗剤；臭化イピラトロピウム(ipratropium bromide)等の抗コリン作動性気管支拡張薬；ベクロメタゾン(beclomethasone)、フルチカゾン(fluticasone)、ブデゾナイド(budesonide)、チプレダン(tipredane)、デキサメタゾン(dexamethason e)、ベタメタゾン(betamethasone)、フルオシノロン(fluocinolone)、トリアムシノロンアセトナイド(triamcinolone acetonide)、モメタゾン(mometasone)等及びこれらの薬理学的受容エステル及び塩であるグルココルチコステロイド；ナトリウムクロモグリケイト(sodium cromoglycate)及びネドクロミルナトリウム( nedocromil sodium)等の抗アレルギー薬剤；去痰剤；ムコリティクス(mucolytic s)；抗ヒスタミン剤；シクロオキシゲナーゼ抑制剤；ロイコトリエン(leukotrie ne)合成抑制剤；ロイコトリエン拮抗剤、ホスホリパーゼ-A2(PLA2)抑制剤、血小板凝集因子(PAF)拮抗剤及び喘息予防薬；抗不整脈剤、トランキライザー、強心性配糖体、ホルモン剤、降圧剤、低血糖剤、寄生虫駆除剤、抗ガン剤、鎮静剤、鎮痛剤、抗生物質、抗リューマチ剤、免疫治療剤、抗菌剤及び抗低血圧剤、ワクチン、抗ウイルス剤、タンパク質、ペプチドホルモン及び成長因子等のポリペプチド及びペプチド、ポリペプチドワクチン、酵素、エンドルフィン、血液凝固カスケードに含まれるリポタンパク質及びポリペプチド、ビタミン並びにその他、例えば、細胞表面レセプタ遮断剤、抗酸化剤、フリーラジカル捕捉剤及びN,N'- ジアセチルシスチンの有機塩が含まれる。本発明は、添付の図面を参照し、単に例として示される以下の説明によりさらによく理解されるであろう。図１は、本発明の第１の実施例による吸入器の斜視図である。図２〜図４は、それぞれ図１の吸入器の支持ユニットの平面図、正面図及び側面図である。図５及び図６は、図１の吸入器の吸引管の直交する側面拡大図である。図７は、図１の吸入器の吸引管の横断面拡大図（図６のI-I断面）である。図８は、図１の吸入器の吸引管の上側のマウスピース端の平面拡大図である。図９は、図１の吸入器の吸引管の下端の底面拡大図である。図１０は、図９の拡大図である。図１１は、図１の吸入器の吸引管の縦断面拡大図（図６のII-II断面）である。図１２は、図１の吸入器の吸引管の縦断面拡大図（図６のIII-III断面）である。図１３は、支持ユニットに格納されたブリスタパックとともに使用するときの、図１の吸入器の縦断面拡大図（図１のIV-IV断面）である。図１４は、支持ユニットに格納されたブリスタパックとともに使用するときの、図１の吸入器の部分的な縦断面拡大図（図１のIV-IV断面）である。図１５は、支持ユニットに格納されたブリスタパックとともに使用するときの、図１の吸入器の部分的な縦断面拡大図（図１のV-V断面）である。図１６は、図１の吸入器における、変形した支持ユニットの部分的な平面図である。図１７は、図１の吸入器における、変形した吸引管の下端の底面拡大図である。図１８は、支持ユニットに格納されたブリスタパックとともに使用するときの、図１７の吸引管及び図１の吸入器の支持ユニットの部分的な縦断面拡大図（図１７のVI-VI断面及び図１のIV-IV断面に対応）である。図１９は、図１の吸入器のブリスタパックを示す図である。図２０は、本発明の第２の実施例による吸入器の斜視図である。図２１は、図２０の吸入器における支持ユニットの斜視図である。図２２は、図２１の支持ユニットの部分的な縦断面拡大図（図２１のVII-VII 断面）である。図２３は、図２１の支持ユニットの部分的な平面拡大図である。図２４は、図２０の吸入器における、変形した支持ユニットの部分的な平面拡大図である。図２５は、図２４の支持ユニットの部分的な縦断面拡大図（図２４のVIII-VII I断面）である。図２６は、図１の吸入器における、更なる変形したブリスタパックの平面図である。図２７は、図２６のブリスタパックの部分的な平面拡大図である。図２８は、図２６のブリスタパックが載せられた図１の吸入器の支持ユニットにおける、変形したトレイの部分的な縦断面拡大図（図２７のIX-IX断面）である。図２９は、図１の吸入器における、更なる変形したブリスタパックの平面図である。図１〜図１６は、本発明の第１の実施例による吸入器またはその構成要素を示す。この吸入器は、ブリスタパックＢ及び吸引管Ｓを支持するための支持ユニットＶを有する。好適例では、支持ユニットＶに保護カバーを設けてもよい。支持ユニットＶは、この実施例ではコンテナであり、例えば図１９に示すブリスタパックＢを格納する。ブリスタパックＢの個々のブリスタは、薬剤９を含む服用量の粉体を収容する。支持ユニットＶは孔１５の列を有しており、これらの孔は、ブリスタパックＢのブリスタ８の列にそれぞれ対応するガイド部となる。支持ユニットＶは、通常、ティッシュやたばこのパックと類似の寸法とされる。吸引管Ｓは、好適には、大人の手の小指にほぼ相当する長さである。使用時には、吸引管Ｓの入口を設けた一方の端部１９すなわち入口域が、孔１５の１つへ挿入され、その下に位置するブリスタ８のカバー膜１４’を裂くために押し込まれる。以下に説明するように、吸引管Ｓは、入口を設けた入口域１９と、出口を設けてマウスピースとして機能する出口域１７との間に延在する吸入チャネル３１を有する。従って、入口域１９をブリスタ８へ挿入し、使用者が出口域１７を通して吸入するとき、ブリスタ８内の薬剤９を含む服用量の粉体が吸入チャネル３１を通して引き込まれる。自明であるが、吸引管Ｓを未使用のブリスタ８に対応する孔１５へ次々に挿入することにより、薬剤９を含む服用量の粉体を次々に服用できる。この実施例では、支持ユニットＶがチャンバー３４を有し、不使用時にはその中に吸引管Ｓを収納することができる。チャンバー３４は、一対の対向する蝶番ピン３５により蝶番取付された蓋３３により閉じられる。蓋３３の閉鎖ジョイント部は、蓋３３上の把持部の表面領域を最大とするために斜めに向いている。好適には、この閉鎖ジョイントは、支持ユニットＶの平坦な延長部に対して４５° の角度とする。もちろん、他の構成も可能である。例えば、吸引管Ｓは、ハウジング１の側面に設けた開口へ軸方向に挿入することもできる。いずれの構成においても、吸引管Ｓが嵌合する長いブラシを設けることも可能である。このようにすると、吸引管Ｓが収容されたとき、必ずその吸入チャネル内にブラシが通されることにより適所に保持されるのみでなく、掃除もされることになる。実際に、吸引管Ｓがブラシから引き抜かれると、使用に先立って速やかに清浄化される。好適例では、吸引管Ｓと支持ユニットＶが分離されて一方が失われることを防止するために、吸引管Ｓが、コード等の部材により支持ユニットＶへ取り付けられる。特に、非常に細く軽いコード状部材とする。特に好適な例では、吸入器にバネ機構を設け、それにより上記部材が、吸引管Ｓと支持ユニットＶの一方を他方へ自動的に引き戻せるようにする。例えば、上記部材を、比較的弱い弾性力に抗して解かれるローラーの周りに巻くことができる。この実施例の吸入器で用いられるブリスタパックＢは、好適には、図１９に示した種類のものである。ブリスタパックＢは、その中に複数の容器状部分すなわち凹部１０を形成したほぼ平坦な薄いシート１１を有する。各凹部１０には、薬剤９を含む服用量の粉体が入っている。さらにブリスタパックＢは、好適にはアルミニウム製である箔等の薄膜１４を有し、これが容器状部分１０の開口を覆い、それにより容器状部分１０内の薬剤９を含む服用量の粉体を密封することによりブリスタ８を構成する。上述のように、ブリスタパックＢが支持ユニットＶ内に配置されることにより、個々のブリスタ８が個々の孔の直下に位置することとなる。この実施例では、支持ユニットＶが実質的に平坦なガイド壁６を具備し、これに当接するように、ブリスタパックＢの実質的に平坦な面が設置される。ガイド壁６は複数の孔１５を具備し、これらの孔１５は、吸引管Ｓが支持ユニットＶに対して傾かないような方法で吸引管Ｓの入口域１９を個々のブリスタ８内へ導き入れる。これらの孔１５は、ブリスタ８を取り囲む枠の形態とすることができる。一方、この実施例では、ガイド壁６の下面に帯状リブ６’が設けられる。これは、図１３に示すように、ブリスタパックＢをガイド壁６の下面から離隔させる。帯状リブ６’は、孔１５の隣り合う列の間に配置され、支持ユニットＶの幅全体に延びている。帯状リブ６’は、ガイド壁６及び後述の支持トレイ３に対してブリスタパック６を確実に保持するべく作用する。ブリスタパックＢの実質的に平坦な面とガイド壁６との間に空間を設けることにより、任意の特定のブリスタ８の容器状部分１０の周囲及び内部への良好な空気流が確保される。この実施例のように、支持ユニットＶは、ブリスタパックＢを交換可能であるように形成されることが好ましい。これにより、ブリスタパックＢを使い尽くす毎に、１つの支持ユニットＶで次々にブリスタパックＢを用いることができる。支持ユニットＶに対してブリスタパックＢを格納したり取り出したりするためには、蝶番付けされた背面部品を設ける等、多くの異なる機構が可能である。この実施例では、支持ユニットＶが滑動可能なトレイ３を具備する。トレイ３は、支持ユニットＶの一端へ滑り入れたり滑り出させたりでき、好適には、ブリスタパックＢのブリスタ８と同じ配列をもつ複数の凹部すなわちキャビティ１２が設けられる。このようにすると、トレイ３を引き出してブリスタパックＢを確実にトレイ３に載せたならば、トレイ３を支持ユニットＶへ挿入し戻したとき、ブリスタ８が支持ユニットＶのガイド壁６の孔と正確に一致するように並ぶこととなる。キャビティ１２は、少なくとも外郭においては、ブリスタ８の容器状部分１０に対応する。この容器状部分１０は、図示の通り、カバー膜１４’に隣接する領域では円筒形である。キャビティ１２は、ブリスタパックＢを支持する仕切壁１３を設けた十字列の形態で並べられたクレーター状構造を有する。この実施例では、トレイ３を取り出し易いように、ガイド壁６の窪み５へ突出したタブすなわち取っ手４をトレイ３に設けている。図示のように、窪み５は、いかなる張り出しもなくガイド壁６の一方の短辺側に形成されている。好適例では、トレイ３には、これを設置した位置に固定するための止め具が設けられる。この止め具は、トレイ３上の爪として、または、取っ手４の一部として設けるだけでよく、これによりトレイ３は、使用者が取っ手４を何らかの方法で反らせたときにのみ解放される。図示の通り、トレイ３を支持ユニットＶへ滑り入れたり滑り出させたりするために、支持ユニットＶは、ほぼＣ形側面を有するガイド部７を有する。上記の通り、また図１１及び図１２の断面により最もよく示される通り、吸引管Ｓは、一端における入口を設けた入口域１９と、他端における出口を設けかつマウスピースとして機能する出口域１７と、該入口と該出口の間で流体を連通させる吸入チャネル３１とを具備する細長い本体を有する。この実施例では、吸引管Ｓの出口域１７がほぼ楕円形状であるのに対し、入口域１９はほぼ円形状である。明らかなように、この形状は必須ではないが有利である。特に、平たい楕円形断面は、円形断面よりも口内で快適である。さらに、吸入チャネル３１の形状を入口から出口へ向かって外側へ拡がるようにすることにより、入口においてより高速の空気流が得られる。これにより、ブリスタ８からの薬剤を含む服用量の粉体の取出し及びその粉体を団塊化させないことの双方が改善される。図示の通り、吸入チャネル３１がテーパ形状であるにも拘わらず、吸引管Ｓの外形は、少なくとも使用時にガイド壁６の上面に当接する肩部２１まではその長さのほとんどにおいてほぼ楕円形である。楕円形の平坦さにより、使用者の指で把持しやすい面が設けられる。この実施例では、楕円形を維持するために、吸引管Ｓの長さの下方部分にリブ１８が設けられる。リブ１８を設けると、使用者が吸引管Ｓを確実に把持できるので好適である。孔１５へ吸引管を挿入して個々のブリスタ８の容器状部分１０の開口を密封しているカバー膜１４’を裂くためには、吸引管Ｓにある程度の力を加えなければならないので、しっかりと把持することが必要である。この実施例では、図示の通り、軸方向に複数のリブ１８の最下部においてそして軸方向に肩部２１の真上において、吸引管Ｓは、吸入チャネル３１に流体を連通させる通路３２を設けられる。通路３２は、この実施例では、吸引管Ｓの縦軸に対して横方向に向いており、補充空気流の経路となる。この経路により、補充空気を吸入チャネル３１内へ引き込むことができ、そしてこの補充空気と、ブリスタ８から吸入チャネル３１を通って引き込まれた空気と粉体の混合物とを混合することができる。このような補充空気の通路３２を設けることにより、吸入される空気の単位体積毎において、使用者の吸い込む薬剤を含む粉体の量が少なくなる。さらに、吸入チャネル３１を通って流れる空気と粉体の混合物と補充空気とが混ぜ合わされる作用により、攪乱を生じさせ、粉体の団塊化を防ぐことを支援する。この効果は、吸入チャネル３１を上記のテーパ形状とすることにより強化される。好適には、２つの通路３２の断面は、吸引管Ｓの入口域１９における吸入チャネル３１の円形断面にほぼ対応する。上記の通り、通路３２は、肩部２１に隣接して配置されている。通路３２をこの位置に配置することは有益である。なぜなら、吸引管Ｓの入口域１９が孔１５へ挿入されたとき、ガイド壁６が隣接しているので、使用者が不注意にその指で補充空気の通路３２を塞いでしまうおそれが全くなくなるからである。この実施例では、図１１及び図１２に最もよく示される通り、吸引管Ｓの入口域１９は、ほぼ環状のカッター２０を有する。吸引管Ｓの入口域１９は、孔１５内に確実に嵌合するような形状とされる一方、入口域１９の外側周面の周りを通って空気引き降ろされ、下方の裂かれたブリスタ８内へ入れるようになっている。この実施例の吸引管Ｓの入口域１９は、その断面において、好適には円形である孔１５の形状と適合する。これにより、ガイド壁６との、介在物のない良好な支持接触が実現される。この実施例では、吸引管Ｓの入口域１９が、孔１５と摩擦接触するプラグ接続である。上記の通り、吸引管Ｓは肩部２１を有し、使用時にはこの肩部が傾かないような方法でガイド壁６の上面上に載置されることにより、吸引管Ｓの入口域１９が常に同じ程度だけ各孔１５及び関連するブリスタ８内へ挿入されることが確保される。もちろん、吸引管Ｓの入口域１９は、薬剤を含む服用量の粉体を引き込むに最も適したブリスタ８の容器状部分１０内における位置にその吸引管Ｓの入口が位置するような長さとなっている。この実施例では、吸引管Ｓの入口部１９が、その外側周面における軸方向向きのチャネルとして形成された通路２９を有する。以下の説明で明らかとなるように、また実際に図１４に示される通り、通路２９は、ブリスタパックＢの表面の上方からブリスタ８の裂かれたカバー膜１４’の下方位置への空気流の経路となる。このようにして、吸引管Ｓを吸引するとき、通路２９を通って空気引き降ろされブリスタ８の容器状部分１０内へ入ることにより、その中の薬剤９を含む服用量の粉体を拾い上げることができる。こうして得られた空気と薬剤を含む粉体との混合物は、その後吸入チャネル３１を通り、使用者の肺へと引き入れられる。図示の通り、カッター２０は、その外側周面の大部分の周りに配置された複数の切断刃２８を有する。この実施例では、カッター２０が４つの区画を有すると考えると、カッター２０は４つの区画のうち３つにおいて部分環状の切断刃２８を具備し、１つの区画には切断刃が設けられていない。これらの区画は、そして故に切断刃２８は、間隙２６により互いに分離されている。この実施例では、図５及び図１５に示す通り、カッター２０の非切断区画には、カッター２０の末端から内側へ向かってテーパが設けられている。実際には、カッター２０は、吸引管Ｓの縦軸に対して大まかに角度をつけられており、それにより非切断区画の反対側の切断刃２８が、他の切断刃２８より先に個々のブリスタ８のカバー膜１４ ’に接触することとなる。使用時に、吸引管Ｓが孔１５の１つへ挿入されると、カッター２０の切断刃２８が裂かれていないカバー膜１４’に接触し始める。吸引管Ｓをさらに孔１５へ挿入すると、切断刃２８がカバー膜１４’を切断し始める。もちろん、間隙２６に向き合うカバー膜１４’は、切断刃２８の１つにより直接切られることはないが、間隙２６は、切断刃２８及びブリスタ８と同程度の寸法であるので、カバー膜１４’は、切断刃２８同士の間にあるカバー膜１４’も連続的に切るように裂けることになる。上記の通り、カッター２０の切断刃２８は、吸引管Ｓの入口域１９の環の周囲全体には設けられていないが、カッター２０は、カバー膜１４’ を切断しない区画、好適には約９０°の区画を有する。この実施例では、カッター２０の非切断区画は、切断刃２８がカバー膜１４’を切断してブリスタ８の容器状部分１０内に位置するまでは、カバー膜１４’に接触しない。切断刃２８は、カッター２０の径方向の厚み全体により設けられる鋭い切断エッジであり、これらの切断エッジは、カッター２０の径方向の厚みの外径面に配置される。従って、吸引管Ｓの入口域１９がさらにブリスタ内へ押し込まれると、切断されたカバー膜１４’は、カッター２０により下方へ押しやられる。カバー膜１４’の切断されていない一区画は、蝶番２７として機能する。吸引管Ｓの入口域１９が完全にブリスタ８内へ入ると、カッター２０の非切断区画がカバー膜１４’に接触するが、切断されたカバー膜１４’を確実にブリスタ８の容器状部分１０内へ押し込むだけである。これにより、カッター２０を設けた吸引管Ｓの入口が、確実にブリスタ８の内側に開口するようになる。好適例では、カバー膜１４’は、図１において上側に蝶番２７を残すように切断される。通常の使用においては、支持ユニットＶが図１に示すように保持されるので、個々のブリスタ８内の薬剤９を含む服用量の粉体は、蝶番２７から離れて集まるため、妨げられることなく引き込まれる。上記の切断及び挿入の機構は、カバー膜１４’の信頼性と一貫性のある切断を確保するのみでなく、カバー膜１４’が蝶番２７により維持されて使用者により吸引されないことも確保する。さらに、吸引管Ｓの入口域１９の外径面における通路２９がカバー膜により遮られることはあり得ないので、カバー膜１４’下のブリスタ８内に効果的に空気が引き込まれる。さらに通路２９は、複数の箇所においてブリスタ８の容器状部分１０の外側へ空気を向けることにより、ブリスタ８内の薬剤９を含む服用量の粉体の全てが確実に空気流に曝される。さらに、切断刃２８の間の間隙２６は、こうして得られた空気と粉体の混合物が、必ず切断膜１４’を通過して吸入チャネル３１内へ流れて行けるようにする。図２を参照し、支持ユニットＶのガイド壁６の孔１５が、径方向の延長部１６、１６’、１６”を有することに注目する。実際には、利用可能な空間を最も効率的に使用するために、横方向に隣接する孔１５が共通する延長部１６により連結される。延長部１６、１６’、１６”に対応して、吸引管Ｓの入口域１９には、突出部２３、２４が設けられる。対応する延長部１６、１６’、１６”と突出部２３、２４とは、吸引管Ｓを孔１５内に一層確実に固定し、吸入器をより容易にかつ快適に使用できるようにする。延長部１６、１６’、１６”と突出部２３、２４による非対称構成を利用することは、１つの特定の所定の向きでのみ吸引管Ｓを挿入可能であることを意味する。このことは、使用者にとってさらに一貫性がありかつ快適な操作を実現する。さらに、ブリスタ８の容器状部分１０が非対称形状を有するならば、吸引管Ｓが常に正しい向きで挿入されるという利点がある。ブリスタ８の特性とは関係なく、吸引管Ｓが１つの向きでしか各孔１５に挿入できないことは有益である。すなわち使用者は、以前に使用されたブリスタに対して、以前に使用した向きと同じ向きでしか吸引管Ｓを挿入できない。仮に、使用者が偶々、以前に使用したブリスタに対して以前に使用したときとは別の向きで吸引管Ｓを挿入できるとすれば、切断されたカバー膜１４’が切り離されてしまい、使用者がそれを吸引してしまう危険性がある。しかしながら、上記の好適な構成では、このようなことは起こり得ない。図１４に示す通り、突出部２３、２４はブリスタパックＢの上面に当接する。実際には、突出部２３、２４が設けられた場合、これらは使用時にブリスタパックＢに当接する肩部２２を構成する。肩部２２が当接することにより、ブリスタパックＢは、個々のキャビティ１２を取り囲む区画壁１３の上端に対して固定される。このようにして、例えば許容誤差のために変動が生じ得る肩部２２の位置に関係なく、カッター２０がブリスタ８内に挿入され過ぎないことを確保する。このことは特に重要である。なぜなら、吸引管Ｓの入口域１９が挿入されすぎた場合、カッター２０の非切断区画がカバー膜１４’を裂いてしまい、カバー膜１４’を切り離してしまうことがあるからである。もちろん、支持ユニットＶに対する吸引管Ｓの向きを固定するためには、他に多くの異なる形状が可能である。図１６は、可能な一例を示しており、平坦な側面３７を具備する孔１５を用いている。好適には、平坦な側面３７は、カッター２０の非切断区画に対して直径を挟んで反対側にある。この構成は、必然的に切断部の長さがやや短くなり、吸引管Ｓの入口域１９の端面における開口がさらに開放的に維持される。さらに、重力により、薬剤９を含む服用量の粉体が、カバー膜１４’の自由端の前面に堆積する。図１７及び図１８は、第１の実施例の吸入器における変形された吸引管Ｓを示す。この吸引管Ｓにおいては、通路２９が吸引管Ｓの入口域１９の外側周面におけるチャネルではなく、吸引管Ｓの入口域１９を構成する管部材に内蔵された管路である。この管路は、切断刃２８に隣接しかつ間隙２６同士の間に位置する広い断面形状の出口２９”と、入口域１９の外側周面における入口２９’とを有する。この変形された吸引管Ｓは、ブリスタ８の周囲のより広い範囲からブリスタ８内へ空気流を入れることができる。図２０〜図２５は、本発明の第２の実施例による吸入器及びその構成要素を示す。この吸入器は、支持ユニットＧ及び吸引管Ｓを有する。吸引管Ｓは、第１の実施例の吸入器に関して説明したものと同種である。支持ユニットＧは、第１の実施例の吸入器に関して説明したものと実質的に同種のガイド壁６を有し、ガイド部として作用する孔１５を設けたスタブ３６を具備する。スタブ３６は、吸引管Ｓの入口域１９を受容することにより、吸引管Ｓが傾かないようにする。好適例では、支持ユニットＧが、プラスチック材料から形成される。第１の変形例では、図２１のように、支持ユニットＧが、ブリスタパックと一体的な部品である。支持ユニットＧのガイド壁６は、例えば接着または熱封止により、第１の実施例の吸入器に関して説明したものと同種のブリスタパックＢのカバー膜１４に対して固定される。第２の変形例では、支持ユニットＧが、第１の実施例の吸入器に関して説明したもの同種のブリスタパックを次々に使用するべく適応される。支持ユニットＧのこの変形例は、ガイド壁６の下面に対してブリスタパックＢを解放可能に固定しかつそれを正確な相対位置に保持するための手段を有する。好適例では、ガイド壁６の４つの縁のうち３つに対してほぼＣ形状のリップを設けることにより、そのようなリップを設けていない縁からブリスタパックＢを所定位置へ滑り入れることができる。機能的には、本実施例の支持ユニットＧは、第１の実施例の吸入器に関して説明した支持ユニットＶと同じ方法で用いられる。特に、カッター２０を具備する吸引管Ｓの入口域１９が、個々の孔１５へ挿入されることにより、個々のカバー膜１４’を裂くことができる。図２２及び図２３並びに図２４及び図２５の支持ユニットＧにおいては、スタブ３６が、ブリスタ８の容器状部分１０の上部と同じ断面を有している。特に、図２４及び図２５の支持ユニットＧのブリスタ８は、各々、平坦部３８を有しており、この平坦部３８が各スタブ３６の平坦部３７に適合する。しかしながら、スタブ３６がブリスタ８の容器状部分１０と同じ形状である必要はない。望ましくは、吸引管Ｓの入口域１９のうちブリスタ８内へ挿入される部分が、ブリスタ８の開口領域を実質的に全て包囲することにより、ブリスタ８から薬剤９を含む服用量の粉体の引き込みを促進することができる。しかしながら、吸引管Ｓの他の部分は、ブリスタ８の開口を超えて径方向へ延びていてもよい。このようにすると、スタブ３６は、任意の形状及び寸法とすることができる。実際には、スタブ３６の少なくとも一部の径方向寸法がブリスタ８の径方向寸法よりも大きいならば、吸引管Ｓは、第１の実施例の吸入器に関して説明した肩部２２のような肩部を設けることができる。上記の第１及び第２の実施例における好適な吸入器では、吸引管Ｓの入口域１９と、支持ユニットＶ、Ｇのガイド壁６の孔１５とが、吸引管Ｓを１つの相対的向きでのみ個々の孔１５へ挿入できるように形成される。一方、吸引管Ｓの入口域１９及び支持ユニットＶ、Ｇの孔１５が、使用する薬剤に従った形状及び／または寸法とされることにより、薬剤同士の混入の可能性を避けることができる。薬剤同士の混入は、使用者が２種またはそれ以上の異なる薬剤を服用しなければならない場合に起こり得るが、吸引管Ｓと支持ユニットＶ、Ｇの孔１５をその薬剤に固有の形状及び／または寸法とすることにより、使用者が不注意に誤った吸引管Ｓを用いる可能性がなくなる。さらに、支持ユニットＶ、Ｇが再使用可能である場合、ブリスタパックＢが支持ユニットＶ、Ｇの中へ同じ向きでのみ格納することができ、かつ、格納されたいかなるブリスタパックＢも正しい薬剤を収容していることが重要である。従って、ブリスタパックＢが、その向き及び／または含まれる薬剤を表す物理的な特徴を具備することが好適である。電子的に制御された吸入器においては、ブリスタパックＢに対して磁気ストリップや光学的に読取り可能なバーコード等の電子的に読取り可能な情報を設けることができる。しかしながら、本明細書で説明したような比較的単純な吸入器においては、ブリスタパックＢに対してその向き及び／または含まれる薬剤を表す特定の形状、寸法及び位置をもつ特徴を設けることを提案する。特に、ブリスタパックＢを正しい向きで支持ユニットＶ、Ｇへ確実に格納するためには、これらの特徴が、可能な挿入向きに関して非対称に配置される。図２６及び図２７は、向き及び含まれる薬剤を表す特徴を具備した変形例のブリスタパックＢを示す。この変形例のブリスタパック２６は、シート１１内に第１、第２及び第３の孔４０を具備し、このシート１１内にブリスタ８の容器状部分１０が形成される。これらの孔４０は、ブリスタ８を形成する容器状部分１０の間の中間ゾーン３９に配置される。図示の例では、孔４０がカバー膜１４により隠されている。好適例では、孔４０が正方形または長方形の角部に配置される。この変形例のブリスタパックＢは、特に、ブリスタパックＢをトレイ３へ載せた後に支持ユニットＶへ滑り入れる第１の実施例の吸入器に適している。このようなブリスタパックＢを受容するべく変形されたトレイ３が、図２８に示されている。トレイ３は、ブリスタパックＢの孔４０に対応する寸法、形状及び位置をもつ凸部４１を具備する。このようにすると、ブリスタパックＢがトレイ３上に正しい向きで載せられたとき、凸部４１が孔４０へ嵌合する。図２６から明らかなように、仮にブリスタパックＢが反対向きでトレイ上に載せられたならば、トレイ３上の凸部４１がブリスタパックＢの孔４０と揃わないので、ブリスタパックＢはトレイ３から浮き上がり、トレイ３を支持ユニットＶへ滑り入れさせることができない。孔４０と凸部４１を非対称に配置することにより、ブリスタパックＢを誤った向きでは支持ユニットＶに絶対に格納できないようにする。さらに、異なる各薬剤について、孔４０と凸部４１の異なる非対称配置を選択することにより、正しい薬剤のみを含むブリスタパックＢを支持ユニットＶへ格納することができることは明らかである。図示の例では、ブリスタパックＢが２０個の中間ゾーン３９を有しており、これらの中に孔４０が形成されるので、多数の可能な組合せの範囲がある。上記の変形例のブリスタパックＢにおいては、孔４０と凸部４１が、菱形または四角形の輪郭を有している。もちろん、他の形状も可能である。図２９は、そのようなブリスタパックの一例を示す。この更なる変形例のブリスタパックＢは、第１及び第２のスリット４０を有し、これらは周縁４２から内側へ延びている。この変形例のブリスタパックＢでは、第１及び第２のスリット４０が、中央からはずれて、短辺に平行な方向に短辺の長さの半分よりも長く互いに反対側に延びている。このようにすると、これらのスリット４０は、ブリスタパックＢの中央領域で互いに重なり合う。このような変形例のブリスタパックＢにおいては、支持ユニットＶのトレイ３は、例えば、ウェブ状すなわち刃状の凸部を具備することとなる。更なる変形例のブリスタパックＢにおいては、ブリスタ８が、向き及び／または収容された薬剤を識別するような形状及び／または位置とされることが可能である。さらに別の例として、ブリスタパックＢが小さな適切に配置された凸部を具備しており、これらの凸部は、ブリスタ８の容器状部分１０を熱成型するのと同じ段階で形成することができる。再使用可能である第２の実施例の吸入器の支持ユニットＧの上記の変形例においては、ブリスタパックＢの実質的に平坦な面の上側と、これに対向する支持ユニットＧのガイド壁６の下面に対して凸部及び／または凹部を設ける。特に、ブリスタパックＢを受容するべく対向する緑上にＣ形状のリップを具備する支持ユニットＧの好適例では、支持ユニットＧをテーパー形状とすることにより、対応するテーパー形状をもつブリスタパックＢのみを１つの向きで受容することができる。請求の範囲１．乾性粉体を服用するための吸入器において、一端に入口を他端に出口をもつ吸引管（Ｓ）を有し、前記吸引管（Ｓ）は、該一端における薬剤（９）を含む服用量の粉体を収容したブリスタ（８）へ挿入されるべく形成された入口域（１９）と、使用時に使用者の吸入により引き込まれる粉体が通るように該入口と該出口の間で流体を連通可能とする吸入チャネル（３１）とを具備し、さらに前記吸入器は、複数のブリスタ（８）を形成した実質的に平坦な面を有するブリスタパック（Ｂ）を支持するための支持ユニット（Ｖ、Ｇ）を有し、前記支持ユニット（Ｖ、Ｇ）は、使用時にブリスタパック（Ｂ）の該実質的に平坦な面が隣接して配置されるガイド壁（６）を具備し、該ガイド壁（６）は、ブリスタパック（Ｂ）の個々のブリスタ（８）と揃うように並んだガイド部として作用する複数の孔（１５）を具備し、各孔（１５）は、前記吸引管（Ｓ）の入口域（１９）をブリスタパック（Ｂ）の個々のブリスタ（８）内へ導き入れかつそのようにして導き入れた吸引管（Ｓ）を支持するためのものである、吸入器。２．前記支持ユニット（Ｖ）が、使用時にブリスタパック（Ｂ）を格納するコンテナである、請求項１に記載の吸入器。３．前記支持ユニット（Ｖ）がブリスタパック（Ｂ）の個々のブリスタ（８）を受容するための複数のキャビティ（１２）を具備する支持部材（３）を有し、前記キャビティ（１２）は、前記ガイド壁（６）に設けた孔（１５）と同じ配置を有することにより、使用時にはブリスタパック（Ｂ）のブリスタ（８）が個々の孔（１５）と向き合うこととなる、請求項２に記載の吸入器。４．前記支持部材（３）が、ガイド壁（６）に対して滑動可能であるように適応されることにより、ブリスタパック（Ｂ）を格納したり取り出したりすることができる、請求項３に記載の吸入器。５．支持ユニット（Ｇ）が、ブリスタパック（Ｂ）の実質的に平坦な面をガイド壁（６）に隣接して保持するための保持手段を有する、請求項１に記載の吸入器。６．前記保持手段が、ブリスタパック（Ｂ）を滑動可能に受容するためのＣ形のリップを有する、請求項５に記載の吸入器。７．前記孔（１５）には、細長部（３６）が設けられる、請求項５または６に記載の吸入器。８．前記細長部（３６）の長さは、前記ブリスタパック（Ｂ）のブリスタ（８）の幅よりも長い、請求項７に記載の吸入器。９．前記支持ユニット（Ｖ、Ｇ）が、所定の寸法及び位置にて１または複数の凸部または凹部（４１）を具備することにより、該支持ユニット（Ｖ、Ｇ）は、対応する凹部または凸部（４０）を具備するブリスタパック（Ｂ）のみを受容できる、請求項１〜８のいずれかに記載の吸入器。１０．前記１または複数の凸部または凹部（４１）は、支持ユニット(Ｖ、Ｇ) が一つの相対的向きでのみブリスタパック（Ｂ）を受容できるように、寸法及び位置を規定される、請求項９に記載の吸入器。１１．前記吸引管（Ｓ）の入口域（１９）及び前記孔（１５）の各々は、該吸引管（Ｓ）の入口域（１９）が一つの相対的向きでのみ該孔（１５）に挿入できるように形成される、請求項１〜１０のいずれかに記載の吸入器。１２．前記吸引管（Ｓ）の入口域（１９）の断面及び前記孔（１５）の各々の断面が、回転非対称とされる、請求項１１に記載の吸入器。１３．前記孔（１５）の各々が、少なくとも１つの径方向の延長部（１６、１６’、１６”）を有するほぼ円形である、請求項１２に記載の吸入器。１４．前記複数の孔（１５）が、少なくとも１つの径方向の延長部（１６）により連結されている、請求項１３に記載の吸入器。１５．前記支持ユニット（Ｖ、Ｇ）が、非使用時に吸引管（Ｓ）を保持するためのホルダーを具備する、請求項１〜１４のいずれかに記載の吸入器。１６．前記ホルダーが、蝶番付き蓋（３３）を具備するチャンバー（３４）を有する、請求項１５に記載の吸入器。１７．前記吸引管（Ｓ）の入口域（１９）が、ブリスタパック（Ｂ）のブリスタ（８）のカバー膜（１４’）を切断するための切断エッジを具備するカッター（２０）を有する、請求項１〜１６のいずれかに記載の吸入器。１８．前記カッター（２０）が吸引管（Ｓ）の入口の一部の周囲にのみ配置されることにより、吸引管（Ｓ）の入口域（１９）をブリスタパック（Ｂ）のブリスタ（８）へ挿入したとき、カッター（２０）が、一つの切断膜垂れ片を残すようにしてブリスタ（８）のカバー膜（１４’）を切断する、請求項１７に記載の吸入器。１９．前記カッター（２０）の切断エッジが、吸引管（Ｓ）の入口域（１９）の外側周面に配置されることにより、吸引管（Ｓ）の入口域（１９）がブリスタパック（Ｂ）のブリスタ（８）へ挿入されたとき、カッター（２０）が先ずブリスタ（８）のカバー膜（１４’）を切断し、その後、吸引管（Ｓ）の入口域（１９）内側周面が、前記切断膜垂れ片をブリスタ（８）内へ押し込むこととなる、請求項１８に記載の吸入器。２０．前記カッター（２０）が、複数の軸方向に延びる刃（２８）を有し、各々が切断エッジを具備し、軸方向に延びる間隙（２６）により分離されている、請求項１７〜１９のいずれかに記載の吸入器。２１．前記吸引管（Ｓ）の入口域（１９）がブリスタ（８）へ挿入されたとき、ブリスタパック（Ｂ）のブリスタ（８）とそのブリスタ（８）上方の空間の間で流体を連通させるために、吸引管（Ｓ）の入口域（１９）に少なくとも１つの通路（２９）を設ける、請求項１〜２０のいずれかに記載の吸入器。２２．前記少なくとも１つの通路（２９）が、吸引管（Ｓ）の入口域（１９）の外側周面に設けられた開放チャネルであって、該少なくとも１つの通路（２９）は、その一端が吸引管（Ｓ）の入口域（１９）の長さに沿った位置に配置され、その他端が吸引管（Ｓ）の入口に隣接して配置される、請求項２１に記載の吸入器。２３．前記少なくとも１つの通路（２９）の他端が、前記カッター（２０）に隣接して配置される、請求項１７〜２０のいずれかに従属する請求項２２に記載の吸入器。２４．前記少なくとも１つの通路（２９）の他端が、前記間隙（２６）の１つに配置される、請求項２０に従属する請求項２２または２３に記載の吸入器。２５．前記少なくとも１つの通路（２９）の他端が、隣接する前記間隙（２６）同士の間に配置される、請求項２０に従属する請求項２２または２３に記載の吸入器。２６．前記少なくとも１つの通路（２９）が、前記吸引管（Ｓ）の入口域（１９）における管路を有し、該少なくとも１つの通路（２９）は、吸引管(Ｓ) の入口域（１９）の長さに沿った位置に配置された入口（２９’）と、吸引管（Ｓ）の入口に隣接して配置された出口（２９”）とをもつ、請求項２１に記載の吸入器。２７．前記少なくとも１つの通路（２９）の出口（２９”）が、前記カッター（２０）に隣接して配置される、請求項１７〜２０のいずれかに従属する請求項２６に記載の吸入器。２８．前記少なくとも１つの通路（２９）の出口（２９”）が、前記間隙（２６）の１つに配置される、請求項２０に従属する請求項２６または２７に記載の吸入器。２９．前記少なくとも１つの通路（２９）の出口（２９”）が、隣接する前記間隙（２６）同士の間に配置される、請求項２０に従属する請求項２６または２７に記載の吸入器。３０．前記吸引管（Ｓ）が、吸入チャネル（３１）と周辺大気との間で流体を連通させる少なくとも１つの通路（３２）を有し、使用時に使用者が吸入するとき、該通路（３２）を通して補充空気が吸入チャネル（３１）内へ引き込まれる、請求項１〜２９のいずれかに記載の吸入器。３１．前記吸引管（Ｓ）の入口域（１９）は、その末端から所定の軸方向距離において肩部（２２）である径方向に延びる部材を有し、該肩部（２２）は、使用時にブリスタパック（Ｂ）に当接することにより吸引管（Ｓ）の入口域（１９）がブリスタパック（Ｂ）のブリスタ（８）内へ挿入され過ぎないように形成される、請求項１〜３０のいずれかに記載の吸入器。３２．前記吸引管（Ｓ）と支持ユニット（Ｖ、Ｇ）が互いに離されることを防ぐために、該吸引管（Ｓ）を該支持ユニット（Ｖ、Ｇ）へ接続する部材を有する、請求項１〜３１のいずれかに記載の吸入器。３３．ブリスタパック（Ｂ）と組み合わされる、請求項１〜３２のいずれかに記載の吸入器。３４．複数のブリスタ（８）を設けた実質的に平坦な面を有するブリスタパック（Ｂ）を支持する支持ユニットにおいて、該支持ユニット（Ｖ、Ｇ）が、使用時にブリスタパック（Ｂ）の実質的に平坦な面が隣接して配置されるガイド壁（６）を具備し、該ガイド壁（６）は、ブリスタパック（Ｂ）の個々のブリスタ（８）に揃うように並んだガイド部として作用する複数の孔（１５）を具備し、各孔（１５）は、ブリスタパック（Ｂ）の個々のブリスタ（８）内へ吸引管の入口域を導き入れかつそうして導き入れた吸引管（Ｓ）を支持するためのものである、支持ユニット。３５．前記支持ユニット（Ｖ）がコンテナであり、使用時にはその中にブリスタパック（Ｂ）が格納される、請求項３４に記載の支持ユニット。３６．前記ブリスタパック（Ｂ）の個々のブリスタ（８）を受容するための複数のキャビティ（１２）を具備する支持部材（３）を含み、これらのキャビティ（１２）が前記ガイド壁（６）の孔（１５）と同じ配置を有することにより、使用時にブリスタパック（Ｂ）のブリスタ（８）が個々の孔（１５）と向き合うこととなる、請求項３５に記載の支持ユニット。３７．前記支持部材（３）が、ブリスタパック（Ｂ）を格納したり取り出したりできるように前記ガイド壁（６）に対して滑動可能に適応されている、請求項３６に記載の支持ユニット。３８．前記ブリスタパック（Ｂ）の実質的に平坦な面を前記ガイド壁（６）に隣接して保持するための保持手段を有する、請求項３４に記載の支持ユニット。３９．前記保持手段が、前記ブリスタパック（Ｂ）を滑動可能に受容するためのＣ形状のリップを有する、請求項３８に記載の支持ユニット。４０．前記孔（１５）には、細長部（３６）が設けられる、請求項３８または３９に記載の支持ユニット。４１．前記細長部（３６）の長さが、前記ブリスタパック（Ｂ）のブリスタ（８）の幅よりも長い、請求項４０に記載の支持ユニット。４２．所定の寸法及び位置の１または複数の凸部または凹部（４１）を具備することにより、対応する凹部または凸部（４０）をもつブリスタパック(Ｂ) のみを受容することができる、請求項３４〜４１のいずれかに記載の支持ユニット。４３．前記１または複数の凸部または凹部（４１）が、前記ブリスタパック（Ｂ）を１つの相対的向きでのみ受容できるような寸法及び位置とされている、請求項４２に記載の支持ユニット。４４．前記孔（１５）の各々が、吸引管（Ｓ）の入口域（１９）を１つの相対的向きでのみ該孔（１５）に挿入できるように形成されている、請求項３４〜４３のいずれかに記載の支持ユニット。４５．前記孔（１５）の各々の断面が、回転非対称とされる、請求項４４に記載の支持ユニット。４６．前記孔（１５）の各々が、少なくとも１つの径方向延長部（１６、１６ ’、１６”）を有するほぼ円形の形状である、請求項４５に記載の支持ユニット。４７．複数の前記孔（１５）が、少なくとも１つの径方向延長部（１６）により連結される、請求項４６に記載の支持ユニット。４８．吸引管（Ｓ）を保持するためのホルダーを具備する、請求項３４〜４７のいずれかに記載の支持ユニット。４９．前記ホルダーが、蝶番付き蓋（３３）を具備するチャンバー（３４）を有する、請求項４８に記載の支持ユニット。５０．ブリスタパック（Ｂ）と組み合わせられる、請求項３４〜４９のいずれかに記載の支持ユニット。５１．乾性粉体を服用するための吸入器において、一端に入口を他端に出口を設けた吸引管（Ｓ）を有し、前記吸引管（Ｓ）は、該一端における薬剤(９) を含む服用量の粉体を収容したブリスタ（８）へ挿入されるべく形成された入口域（１９）と、使用時に使用者が吸引するとき引き込まれた粉体が通るように該入口と該出口の間で流体を連通させる吸入チャネル（３１）とを具備し、さらに前記吸入器は、複数のブリスタ（８）を設けた実質的に平坦な面を有するブリスタパック（Ｂ）を支持するための支持ユニット（Ｖ、Ｇ）を有し、該支持ユニット（Ｖ、Ｇ）は、使用時に前記ブリスタパック（Ｂ）の実質的に平坦な面が隣接するように配置されるガイド壁（６）を具備し、該ガイド壁（６）は、該ブリスタパック（Ｂ）の個々のブリスタ（８）に揃うように並んだガイド部として作用する複数の孔（１５）を設けられ、各孔（１５）は、ブリスタパックの個々のブリスタ（８）内へ吸引管（Ｓ）の入口域（１９）を導き入れかつそうして導き入れた吸引管を支持するためのものであり、さらに、吸引管（Ｓ）の入口域（１９）及び該孔（１５）の各々は、吸引管（Ｓ）の入口域（１９）が１つの相対的向きでのみ孔（１５）に挿入可能であるように形成される、吸入器。５２．前記支持ユニット（Ｖ）がコンテナを有し、使用時には、その中にブリスタパック（Ｂ）を格納する、請求項５１に記載の吸入器。５３．前記支持ユニット（Ｖ）が、ブリスタパック（Ｂ）の個々のブリスタ（８）を受容するための複数のキャビティ（１２）を設けた支持部材（３）を具備し、該キャビティ（１２）は、前記ガイド壁（６）の孔（１５）と同じ配置を有することにより、使用時にブリスタパック（Ｂ）のブリスタ(８) が個々の孔（１５）と向き合うこととなる、請求項５２に記載の吸入器。５４．前記支持部材（３）が、前記ガイド壁（６）に対して滑動可能なように適応されることにより、ブリスタパック（Ｂ）を格納したり取り出したりできる、請求項５３に記載の吸入器。５５．前記支持ユニット（Ｇ）が、前記ブリスタパック（Ｂ）の実質的に平坦な面を前記ガイド壁（６）に隣接して保持するための保持手段を具備する、請求項５１に記載の吸入器。５６．前記保持手段が、前記ブリスタパック（Ｂ）を滑動可能に受容するＣ形状のリップを有する、請求項５５に記載の吸入器。５７．前記孔（１５）には、細長部（３６）が設けられる、請求項５５または５６に記載の吸入器。５８．前記細長部（３６）の長さが、前記ブリスタパック（Ｂ）のブリスタ（８）の幅よりも長い、請求項５７に記載の吸入器。５９．前記支持ユニット（Ｖ、Ｇ）が、所定の寸法及び位置の１または複数の凸部または凹部（４１）を有することにより、該支持ユニット（Ｖ、Ｇ）は、対応する凹部または凸部（４０）を有するブリスタパック（Ｂ）のみを受容することができる、請求項５１〜５８のいずれかに記載の吸入器。６０．前記１または複数の凸部及び凹部（４１）が、前記支持ユニット（Ｖ、Ｇ）が１つの相対的向きでのみブリスタパック（Ｂ）を受容できるような寸法及び位置とされている、請求項５９に記載の吸入器。６１．前記吸引管（Ｓ）の入口域（１９）の断面及び前記孔（１５）の各々の断面が、回転非対称とされる、請求項５１〜６０のいずれかに記載の吸入器。６２．前記孔（１５）の各々が、少なくとの１つの径方向延長部（１６、１６ ’、１６”）をもつほぼ円形の形状である、請求項６１に記載の吸入器。６３．複数の前記孔（１５）が、少なくとも１つの径方向延長部（１６）により連結されている、請求項６２に記載の吸入器。６４．前記支持ユニット（Ｖ、Ｇ）が、非使用時に上記吸引管を保持するためのホルダーを有する、請求項５１〜６３のいずれかに記載の吸入器。６５．前記ホルダーが、蝶番付き蓋（３３）を具備するチャンバー（３４）を有する、請求項６４に記載の吸入器。６６．前記吸引管（Ｓ）の入口域（１９）が、前記ブリスタパック（Ｂ）のブリスタ（８）のカバー膜（１４’）を切断するための切断エッジを具備するカッター（２０）を有する、請求項５１〜６５のいずれかに記載の吸入器。６７．前記カッター（２０）が、前記吸引管（Ｓ）の入口の一部の周囲にのみ配置されることにより、吸引管（Ｓ）の入口域（１９）がブリスタパック（Ｂ）のブリスタ（８）へ挿入されたとき、単一の切断膜垂れ片を残すようにブリスタ（８）のカバー膜（１４’）をカッター（２０）が切断する、請求項６６に記載の吸入器。６８．前記カッター（２０）の切断エッジが、前記吸引管（Ｓ）の入口域（１９）の外側周面に配置されることにより、吸引管（Ｓ）の入口域（１９）がブリスタパック（Ｂ）のブリスタ（８）へ挿入されたとき、カッター(２０) が先ずブリスタ（８）のカバー膜（１４’）を切断し、その後、吸引管(Ｓ) の入口域（１９）の内側周面が、前記切断膜垂れ片をブリスタ（８）内へ押し込むこととなる、請求項６７に記載の吸入器。６９．前記カッター（２０）が、複数の軸方向に延びる刃（２８）を有し、各々が切断エッジを有し、軸方向に延びる間隙（２６）により分離されている、請求項６６〜６８のいずれかに記載の吸入器。７０．前記吸引管（Ｓ）の入口域（１９）が前記ブリスタ（８）に挿入されたとき、ブリスタパック（Ｂ）のブリスタ（８）とそのブリスタ（８）上方の空間の間で流体を連通させるために、吸引管（Ｓ）の入口域（１９）が少なくとも１つの通路（２９）を有する、請求項５１〜６９のいずれかに記載の吸入器。７１．前記少なくとも１つの通路（２９）が、前記吸引管（Ｓ）の入口域（１９）の外側周面に設けた開放チャネルを有し、該少なくとも１つの通路（２９）は、吸引管（Ｓ）の入口域（１９）の長さに沿った位置に配置される一端と、吸引管（Ｓ）の入口に隣接して配置される他端とを有する、請求項７０に記載の吸入器。７２．前記少なくとも１つの通路（２９）の他端が、前記カッター（２０）に隣接して配置される、請求項６６〜６９のいずれかに従属する請求項７１に記載の吸入器。７３．前記少なくとも１つの通路（２９）の他端が、前記間隙（２６）の１つに配置される、請求項６９に従属する請求項７１または７２に記載の吸入器。７４．前記少なくとも１つの通路（２９）の他端が、隣接する前記間隙(２６) 同士の間に配置される、請求項６９に従属する請求項７１または７２に記載の吸入器。７５．前記少なくとも１つの通路（２９）が、前記吸引管（Ｓ）の入口域（１９）における管路を有し、該少なくとも１つの通路（２９）は、吸引管(Ｓ) の入口域（１９）の長さに沿った位置に配置された入口（２９’）と、吸引管（Ｓ）の入口に隣接して配置された出口（２９”）とを有する、請求項７０に記載の吸入器。７６．前記少なくとも１つの通路（２９）の出口（２９”）が、前記カッター（２０）に隣接して配置される、請求項６６〜６９のいずれかに従属する請求項７５に記載の吸入器。７７．前記少なくとも１つの通路（２９）の出口（２９”）が、前記間隙（２６）の１つに配置される、請求項６９に従属する請求項７５または７６に記載の吸入器。７８．前記少なくとも１つの通路（２９）の出口（２９”）が、隣接する前記間隙（２６）同士の間に配置される、請求項６９に従属する請求項７５または７６に記載の吸入器。７９．前記吸引管（Ｓ）が、前記吸入チャネル（３１）と周辺大気の間で流体を連通させる少なくとも１つの通路（３２）を有し、使用時に使用者が吸入すると、該通路（３２）を通して補充空気が吸入チャネル（３１）内へ引き込まれる、請求項５１〜７８のいずれかに記載の吸入器。８０．前記吸引管（Ｓ）の入口域（１９）が、その末端から所定の軸方向距離において肩部（２２）を設ける径方向に延びる部材を有し、該肩部（２２）は、使用時にブリスタパック（Ｂ）に当接することにより吸引管（Ｓ）の入口域（１９）がブリスタパック（Ｂ）のブリスタ（８）内へ挿入され過ぎないように形成される、請求項５１〜７９のいずれかに記載の吸入器。８１．前記吸引管（Ｓ）と支持ユニット（Ｖ、Ｇ）とが互いに離れることを防ぐために、吸引管（Ｓ）を支持ユニット（Ｖ、Ｇ）へ接続する部材を有する、請求項５１〜８０のいずれかに記載の吸入器。８２．ブリスタパック（Ｂ）と組み合わされる、請求項５１〜８１のいずれかに記載の吸入器。８３．カバー膜（１４’）で密封されたブリスタ（８）から乾性粉体を服用するための吸引管において、該吸引管（Ｓ）が、一端に入口を他端に出口を有し、該一端における薬剤（９）を含む服用量の粉体を収容したブリスタ(８) へ挿入されるべく形成された入口域（１９）と、使用時に使用者により吸引されたとき粉体が通るように該入口と該出口の間で流体を連通可能とする吸入チャネル（３１）とを具備し、さらに、該入口域（１９）が入口の一部の周囲にのみ配置されたカッター（２０）を有することにより、入口域(１９) がブリスタ（８）内へ挿入されたとき、単一の切断膜垂れ片を残すようにカッター（２０）がブリスタ（８）のカバー膜（１４’）を切断する、吸引管。８４．前記カッター（２０）の切断エッジが、前記入口域（１９）の外側周面に配置されることにより、入口域（１９）がブリスタ（８）へ挿入されたとき、カッター（２０）が先ずブリスタ（８）のカバー膜（１４’）を切断し、その後、入口域（１９）の内側周面が前記切断膜垂れ片をブリスタ（８）内へ押し込む、請求項８３に記載の吸引管。８５．前記カッター（２０）が、複数の軸方向に延びる刃（２８）を有し、各々が切断エッジを具備し、軸方向に延びる間隙（２６）により分離されている、請求項８３または８４に記載の吸引管。８６．前記入口域（１９）が前記ブリスタ（８）へ挿入されたとき、ブリスタ（８）とそのブリスタ（８）上方の空間の間で流体を連通させるために、入口域（１９）が少なくとも１つの通路（２９）を有する、請求項８３〜８５のいずれかに記載の吸引管。８７．前記少なくとも１つの通路（２９）が、前記入口域（１９）の外側周面に開放チャネルを有し、該少なくとも１つの通路（２９）は、入口域(１９) の長さに沿った位置に配置された一端と、吸引管（Ｓ）の入口に隣接して配置された他端とを有する、請求項８６に記載の吸引管。８８．前記少なくとも１つの通路（２９）の他端が、前記カッター（２０）に隣接して配置される、請求項８７に記載の吸引管。８９．前記少なくとも１つの通路（２９）の他端が、前記間隙（２６）の１つに配置される、請求項８５に従属する請求項８７または８８に記載の吸引管。９０．前記少なくとも１つの通路（２９）の他端が、隣接する前記間隙(２６) 同士の間に配置される、請求項８５に従属する請求項８７または８８に記載の吸引管。９１．前記少なくとも１つの通路（２９）が、前記入口域（１９）における管路を有し、該少なくとも１つの通路（２９）は、入口域（１９）の長さに沿った位置に配置された入口（２９’）と、吸引管（Ｓ）の入口に隣接して配置された出口（２９”）とを有する、請求項８６に記載の吸引管。９２．前記少なくとも１つの通路（２９）の出口（２９”）が、前記カッター（２０）に隣接して配置される、請求項９１に記載の吸引管。９３．前記少なくとも１つの通路（２９）の出口（２９”）が、前記間隙（２６）の１つに配置される、請求項８５に従属する請求項９１または９２に記載の吸引管。９４．前記少なくとも１つの通路（２９）の出口（２９”）が、隣接する前記間隙（２６）同士の間に配置される、請求項８５に従属する請求項９１または９２に記載の吸引管。９５．前記吸入チャネル（３１）と周辺大気との間で流体を連通させるための少なくとも１つの通路（３２）を有し、使用時に使用者により吸入されるとき、該通路（３２）を通して補充空気が吸入チャネル（３１）内へ引き込まれる、請求項８３〜９４のいずれかに記載の吸引管。９６．前記入口域（１９）が、その末端から所定の軸方向距離において肩部（２２）を設ける径方向に延びる部材を有し、該肩部（２２）が、使用時に、少なくとも１つのブリスタ（８）を含むブリスタパック（Ｂ）に当接し、入口域（１９）が該少なくとも１つのブリスタ（８）内へ挿入され過ぎないように形成される、請求項８３〜９５のいずれかに記載の吸引管。９７．カバー膜（１４’）により密封されたブリスタ（８）から乾性粉体を服用するための吸引管において、該吸引管（Ｓ）は、一端に入口を他端に出口を有し、該一端における薬剤（９）を含む服用量の粉体を収容したブリスタ（８）へ挿入するべく形成された入口域（１９）を有し、該入口域（１９）はブリスタ（８）へ挿入されるときブリスタ（８）とそのブリスタ（８）上方の空間の間で流体を連通させるための少なくとも１つの第１の通路(２９) とを具備し、さらに該吸引管（Ｓ）は、使用時に使用者により吸入されるとき粉体が通るように入口と出口の間で流体を連通させるための吸入チャネル（３１）と、使用時に使用者により吸入されるとき補充空気が該吸入チャネル（３１）内へ引き込まれるように該吸入チャネル（３１）と周辺大気の間で流体を連通させるための少なくとも１つの第２の通路（３２）とを有する、吸引管。９８．前記入口域（１９）が、ブリスタ（８）のカバー膜（１４’）を切断するための切断エッジを具備するカッター（２０）を有する、請求項９７に記載の吸引管。９９．前記カッター（２０）が、前記吸引管（Ｓ）の入口の一部の周囲にのみ配置されることにより、入口域（１９）がブリスタ（８）へ挿入されたとき、カッター（２０）が単一の切断膜垂れ片を残すようにブリスタ（８）のカバー膜（１４’）を切断することとなる、請求項９７に記載の吸引管。１００．前記カッター（２０）の切断エッジが、前記入口域（１９）の外側周面に配置されることにより、入口域（１９）がブリスタ（８）へ挿入されたとき、カッター（２０）が先ずブリスタ（８）のカバー膜（１４’）を切断し、その後、入口域（１９）の内側周面が、切断膜垂れ片をブリスタ（８）内へ押し込むこととなる、請求項９９に記載の吸引管。１０１．前記カッター（２０）が、複数の軸方向に延びる刃（２８）を有し、各々が切断エッジを具備し、軸方向に延びる間隙（２６）により分離されている、請求項９８〜１００のいずれかに記載の吸引管。１０２．前記少なくとも１つの第１の通路（２９）が、前記入口域（１９）の外側周面における開放チャネルを有し、該少なくとも１つの通路（２９）は、入口域（１９）の長さに沿った位置に配置された一端と、吸引管（Ｓ）の入口に隣接して配置された他端とを有する、請求項９７〜１０１のいずれかに記載の吸引管。１０３．前記少なくとも１つの第１の通路（２９）の他端が、前記カッター（２０）に隣接して配置される、請求項９８〜１０１のいずれかに従属する請求項１０２に記栽の吸引管。１０４．前記少なくとも１つの第１の通路（２９）の他端が、前記間隙(２６) の１つに配置される、請求項１０１に従属する請求項１０２または１０３に記載の吸引管。１０５．前記少なくとも１つの第１の通路（２９）の他端が、隣接する前記間隙（２６）同士の間に配置される、請求項１０１に従属する請求項１０２または１０３に記載の吸引管。１０６．前記少なくとも１つの第１の通路（２９）が、前記入口域（１９）における管路を有し、該少なくとも１つの第１の通路（２９）は、入口域（１９）の長さに沿った位置に配置された入口（２９’）と、吸引管（Ｓ）の入口に隣接して配置された出口（２９”）とを有する、請求項９７〜１０１のいずれかに記載の吸引管。１０７．前記少なくとも１つの第１の通路（２９）の出口（２９”）が、前記カッター（２０）に隣接して配置される、請求項９８〜１０１のいずれかに従属する請求項１０６に記載の吸引管。１０８．前記少なくとも１つの第１の通路（２９）の出口（２９”）が、前記間隙（２６）の１つに配置される、請求項１０１に従属する請求項１０６または１０７に記載の吸引管。１０９．前記少なくとも１つの第１の通路（２９）の出口（２９”）が、隣接する前記間隙（２６）同士の間に配置される、請求項１０１に従属する請求項１０６または１０７に記載の吸引管。１１０．前記入口域（１９）が、その末端から所定の軸方向距離において肩部（２２）を設ける径方向に延びる部材を具備し、該肩部（２２）は、使用時に、少なくとも１つのブリスタ（８）を含むブリスタパック（Ｂ）に当接して、入口域（１９）が該少なくとも１つのブリスタ（８）内へ挿入され過ぎないように形成されている、請求項９７〜１０９のいずれかに記載の吸引管。１１１．乾性粉体を服用するための吸入器において、該吸入器は、薬剤（９）を含む服用量の粉体を各々収容した複数のブリスタ（８）を設けたブリスタパック（Ｇ）を有し、各ブリスタ（８）は、薬剤（９）を含む服用量の粉体を収容した容器状部分（１０）と、吸引管（Ｓ）の入口域（１９）を導き入れるべく該容器状部分（１０）から軸方向に延びる細長部（３６）と、該容器状部分（１０）内の薬剤（９）を含む服用量の粉体を密封しかつ該容器状部分（１０）を該細長部（３６）から区別するカバー膜（１４’）とを具備し、該吸入器はさらに、一端に入口を他端に出口を設けた吸引管（Ｓ）を有し、該吸引管（Ｓ）は、該一端に設けた入口域（１９）と、使用時に使用者が吸入したとき粉体が引き込まれて通るように該入口と該出口の間で流体を連通させる吸入チャネル（３１）とを具備し、さらに、該入口域（１９）は、ブリスタパック（Ｇ）の個々のブリスタ（８）の細長部（３６）及び対応する容器状部分（１０）へ挿入されるべく形成され、該細長部（３６）の断面は、該吸引管（Ｓ）の入口域（１９）の少なくとも一部の断面に対応することにより、該吸引管（Ｓ）の入口域（１９）を該細長部（３６）へ挿入したとき、該吸引管（Ｓ）の入口域（１９）がその対応する容器状部分（１０）内へ導き入れられる、吸入器。１１２．前記細長部（３６）の長さが、ブリスタパック（Ｇ）のブリスタ（８）の幅よりも長い、請求項１１１に記載の吸入器。１１３．前記吸引管（Ｓ）の入口域（１９）及び前記細長部（３６）は、吸引管（Ｓ）の入口域（１９）が１つの相対的向きでのみ細長部（３６）へ挿入できるように形成される、請求項１１１または１１２に記載の吸入器。１１４．前記吸引管（Ｓ）の入口域（１９）の断面及び前記細長部（３６）の断面が、回転非対称とされる、請求項１１３に記載の吸入器。１１５．前記吸引管（Ｓ）の入口域（１９）が、前記ブリスタパック（Ｇ）のブリスタ（８）の容器状部分（１０）を密封するカバー膜（１４’）を切断するための切断エッジを具備するカッター（２０９を有する、請求項１１１〜１１４のいずれかに記載の吸入器。１１６．前記カッター（２０）が、前記吸引管（Ｓ）の入口の一部の周囲にのみ配置されることにより、ブリスタパック（Ｇ）のブリスタ（８）の容器状部分（１０）へ吸引管（Ｓ）の入口域（１９）が挿入されたとき、カッター（２０）が、単一の切断膜垂れ片を残すように容器状部分（１０）を密封するカバー膜（１４’）を切断する、請求項１１５に記載の吸入器。１１７．前記カッター（２０）の切断エッジが、前記吸引管（Ｓ）の入口域（１９）の外側周面に配置されることにより、吸引管（Ｓ）の入口域(１９) がブリスタパック（Ｇ）のブリスタ（８）の容器状部分（１０）へ挿入されたとき、カッター（２０）が、先ず容器状部分（１０）を密封するカバー膜（１４’）を切断し、その後、吸引管（Ｓ）の入口域（１９）の内側周面が前記切断膜垂れ片を容器状部分（１０）内へ押し込むこととなる、請求項１１６に記載の吸入器。１１８．前記カッター（２０）が、複数の軸方向に延びる刃（２８）を有し、各々が切断エッジを具備し、軸方向に延びる間隙（２６）により分離されている、請求項１１５〜１１７のいずれかに記載の吸入器。１１９．前記吸引管（Ｓ）の入口域（１９）が前記ブリスタパック（Ｇ）のブリスタ（８）の容器状部分（１０）へ挿入されたとき、ブリスタ（８）の容器状部分（１０）とそのブリスタ（８）の容器状部分（１０）上方の空間との間で流体を連通させるために、吸引管（Ｓ）の入口域（１９）が少なくとも１つの通路（２９）を有する、請求項１１１〜１１８のいずれかに記載の吸入器。１２０．前記少なくとも１つの通路（２９）が、前記吸引管（Ｓ）の入口域（１９）の外側周面における開放チャネルを有し、該少なくとも１つの通路（２９）は、吸引管（Ｓ）の入口域（１９）の長さに沿った位置に配置された一端と、吸引管（Ｓ）の入口に隣接して配置された他端とを有する、請求項１１９に記載の吸入器。１２１．前記少なくとも１つの通路（２９）の他端が、前記カッター（２０）に隣接して配置される、請求項１２０に記載の吸入器。１２２．前記少なくとも１つの通路（２９）の他端が、前記間隙（２６）の１つに配置される、請求項１２０または１２１に記載の吸入器。１２３．前記少なくとも１つの通路（２９）の他端が、隣接する前記間隙（２６）同士の間に配置される、請求項１２０または１２１に記載の吸入器。１２４．前記少なくとも１つの通路（２９）が、前記吸引管（Ｓ）の入口域（１９）における管路を有し、該少なくとも１つの通路（２９）は、吸引管（Ｓ）の入口域（１９）の長さに沿った位置に配置される入口（２９’）と、吸引管（Ｓ）の入口に隣接して配置される出口（２９”）と有する、請求項１１９に記載の吸入器。１２５．前記少なくとも１つの通路（２９）の出口（２９”）が、前記カッター（２０）に隣接して配置される、請求項１１５〜１１８のいずれかに従属する請求項１２４に記載の吸入器。１２６．前記少なくとも１つの通路（２９）の出口（２９”）が、前記間隙（２６）の１つに配置される、請求項１１８に従属するときの請求項１２４または１２５に記載の吸入器。１２７．前記少なくとも１つの通路（２９）の出口（２９”）が、隣接する前記間隙（２６）同士の間に配置される、請求項１１８に従属するときの請求項１２４または１２５に記載の吸入器。１２８．前記吸引管（Ｓ）が、使用時に使用者により吸入されるとき補充空気が前記吸入チャネル（３１）内へ引き込まれるように、吸入チャネル(３１) と周辺大気との間で流体を連通させるための少なくとも１つの通路（３２）を有する、請求項１１１〜１２７のいずれかに記載の吸入器。１２９．前記吸引管（Ｓ）の入口域（１９）が、その末端から所定の軸方向距離における肩部（２２）を設ける径方向に延びる部材を有し、該肩部(２２) は、使用時にブリスタパック（Ｇ）に当接して吸引管（Ｓ）の入口域(１９) がブリスタパック（Ｇ）のブリスタ（８）の容器状部分（１０）内へ挿入され過ぎないようにするべく形成されている、請求項１１１〜１２８のいずれかに記載の吸入器。１３０．前記吸引管（Ｓ）と前記ブリスタパック（Ｇ）が互いに離れることを防止するために、吸引管（Ｓ）をブリスタパック（Ｇ）へ接続する部材を有する、請求項１１１〜１２９のいずれかに記載の吸入器。１３１．薬剤（９）を含む服用量の粉体を各々収容した複数のブリスタ（８）を設けたブリスタパックにおいて、各ブリスタ（８）は、薬剤（９）を含む服用量の粉体を収容した容器状部分（１０）と、吸引管（Ｓ）の入口域（１９）を導き入れるべく該容器状部分（１０）から軸方向に延びる細長部（３６）と、該容器状部分（１０）内の薬剤（９）を含む服用量の粉体を密封しかつ該容器状部分（１０）を該細長部（３６）から区別するカバー膜（１４ ’）とを有する、ブリスタパック。１３２．前記細長部（３６）の長さが、前記ブリスタ（８）の幅よりも長い、請求項１３１に記載のブリスタパック。１３３．前記細長部（３６）が、１つの相対的向きでのみ前記吸引管（Ｓ）の入口域（１９）をその中に挿入できるように形成されている、請求項１３１または１３２に記載のブリスタパック。１３４．前記細長部（３６）の断面が、回転非対称とされている、請求項１３３に記載のブリスタパック。【図１】【図２】【図３】【図４】【図５】【図６】【図７】【図８】【図９】【図１０】【図１３】【図１１】【図１２】【図１４】【図１５】【図１６】【図１７】【図１８】【図１９】【図２１】【図２０】【図２２】【図２３】【図２４】【図２５】【図２６】【図２７】【図２８】【図２９】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号１９６１９５３６．５ (32)優先日平成８年５月15日(1996．5．15) (33)優先権主張国ドイツ（ＤＥ） (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ

Claims

【特許請求の範囲】１．乾性粉体を服用するための吸入器において、２つの端部の間に延在する吸入器本体（Ｓ）と、前記２つの端部のうち一方における出口（１７）と、前記２つの端部のうち他方における吸引管（１９、２０）と、前記吸引管（１９、２０）と前記出口（１７）の間で流体を連通させる前記本体（Ｓ）内の吸入チャネル（３１）とを有し、前記吸引管（１９、２０）が、粉体を収容したブリスタ内へ挿入される形状及び寸法とされることにより、前記吸入器本体（Ｓ）を通して吸入することによって前記ブリスタから前記吸引管（１９、２０）及び吸入チャネル（３１）を通って前記出口（１７）から出るように粉体を吸引する吸入器。２．ブリスタパック（２）を支持する支持ユニット（Ｖ、Ｇ）をさらに有し、前記支持ユニット（Ｖ、Ｇ）は、支持されるブリスタパック（２）の各ブリスタのための個々のガイド部（Ｌ）を含み、各ガイド部（Ｌ）は、前記吸引管（１９、２０）を個々のブリスタ内へ導き入れかつその導き入れられた前記吸引管（１９、２０）とともに前記吸入器本体（Ｓ）を支持するものである請求項１に記載の吸入器。３．個々のブリスタを形成する一連の凹部（１０）を具備する実質的に平坦な表面を有するブリスタパック（２）とともに用いられる吸入器であって、前記支持ユニット（Ｖ、Ｇ）は、前記凹部とは反対側の前記実質的に平坦な表面に隣接して設置されるガイド壁（６）と、前記一連の凹部と揃うように並べられた一連の孔（１５、１６）とを有し、前記ガイド壁（６、３６）が前記実質的に平坦な表面から延在することにより前記ガイド部（Ｌ、３６）を形成する請求項２に記載の吸入器。４．前記支持ユニット（Ｖ）がハウジング（１）を具備し、前記ハウジング（１）内にブリスタパック（２）を格納可能であり、前記ガイド壁（６）は前記ハウジング（１）の壁である請求項３に記載の吸入器。５．前記支持ユニット（Ｖ）が支持部材（３）を具備し、前記支持部材（３）は、使用時に前記ブリスタパックの前記一連の凹部を受容する一連のキャビティ（１２）を有し、前記支持部材（３）の各キャビティ（１２）は、前記ガイド壁（６）の前記一連の孔（１５）の各々の反対側に位置している請求項４に記載の吸入器。６．前記ブリスタパック（２）を前記支持ユニット（Ｖ）内に入れかつこれから出すために、前記支持部材（３）を前記ハウジング（１）に対して滑り入らせかつ滑り出させることが可能である請求項５に記載の吸入器。７．前記支持部材（３）が、所定の寸法及び位置にて１または複数の凸部（４１）または凹部を有することにより、対応する凹部（４０）または凸部を具備するブリスタパック（２）のみが前記支持部材（３）により受容可能である請求項５または６に記載の吸入器。８．前記１または複数の凸部（４１）または凹部（４０）が、前記ブリスタパックが所定の相対的向きでのみ受容可能であるような位置及び／または寸法とされている請求項７に記載の吸入器。９．前記吸引管（１９、２０）及び各前記一連の孔（１５、１６）が、前記吸引管（１９、２０）が所定の相対的向きでのみ前記一連の孔（１５、１６）のいずれか１つに挿入可能であるような形状とされている請求項２〜８のいずれかに記載の吸入器。１０．前記一連の孔（１５、１６）の各々が、少なくとも１つの径方向の延長部（１６、１６’）を具備するほぼ円形の形状とされている請求項９に記載の吸入器。１１．前記一連の孔（１５、１６）の少なくともいくつかが、少なくとも１つの径方向の延長部（１６、１６’）により互いに結合されている請求項１０に記載の吸入器。１２．前記支持ユニット（Ｖ）が、非使用時に前記吸入器本体（Ｓ）を保持するための保持部を有する請求項２〜１１のいずれかに記載の吸入器。１３．前記保持部が、蝶番付き蓋を具備するトレイを有する請求項１２に記載の吸入器。１４．前記吸入管（１９）の端部にチャネル入口が形成され、かつ、前記吸入管（１９）の前記端部が、前記チャネル入口の一部の周りにのみ形成されたカッター（２０）を有することにより、密封されたブリスタ（８）へ挿入されるとき、前記カッター（２０）がチャネル入口の一部の周りのみにおいてブリスタ（８）の膜カバー（１４’）を切断することにより、切断膜垂れ片（１４’）を形成する先の請求項のいずれかに記載の吸入器。１５．薄膜カバー（１４’）により密封されたブリスタ（８）から乾性粉体を服用するための吸入器において、ブリスタ（８）へ挿入するための端部を有する吸引管（１９）を有し、前記端部が、粉体を引き込み可能なチャネル入口と、前記チャネル入口の一部の周りにのみ設けたカッター（２０）とを具備することにより、密封されたブリスタへ挿入されるとき、前記カッター（２０）が前記チャネル入口の一部の周りのみにおいて膜カバー（１４’）を切断することにより、切断膜垂れ片（１４’）を形成する吸入器。１６．前記カッター（２０）が、軸方向に延在する間隙（２６）により分割された複数の軸方向に延在する刃（２８）を有する請求項１４または１５に記載の吸入器。１７．前記刃（２８）が、前記吸引管（１９）の前記端部の残りの部分をを超えて軸方向に延在する請求項１６に記載の吸入器。１８．前記カッター（２０）が、前記吸引管（１９）の外周に形成されることにより、吸引管（１９）がブリスタ（８）へ挿入されるとき、前記吸引管（１９）の内周が前記切断膜垂れ片（１４’）を前記ブリスタ（８）内へ押し入れる請求項１４〜１７のいずれかに記載の吸入器。１９．薄膜カバー（１４’）により密封されたブリスタ（８）から乾性粉体を服用するための吸入器において、ブリスタ（８）内へ挿入するための端部を具備する吸引管（１９）を有し、前記端部が、粉体を引き込み可能なチャネル入口を有し、さらに、前記吸引管（１９）の長さに沿った位置における通路入口（２９’）と前記チャネル入口に隣接する通路出口の間に延在する少なくとも１つの入口通路（２９）を有することにより、前記端部がブリスタ（８）内へ挿入されるとき、前記入口通路（２９）により、前記ブリスタ（８）と該ブリスタ（８）上方の空問との問で流体が連通可能となる吸入器。２０．前記吸引管（１９）の前記端部にチャネル入口が形成され、前記吸引管（１９）が、該吸引管（１９）の長さに沿った位置における通路入口（２９ ’）と前記チャネル入口に隣接する通路出口の間に延在する少なくとも１つの入口通路（２９）を有することにより、前記端部が前記ブリスタ（８）内へ挿入されるとき、前記入口通路（２９）により、前記ブリスタ（８）と該ブリスタ上方の空間との間で流体が連通可能となる請求項１〜１３のいずれかに記載の吸入器。２１．前記吸引管（１９）が、該吸引管（１９）の長さに沿った位置における通路入口（２９’）と前記チャネル入口に隣接する通路出口の間に延在する少なくとも１つの入口通路（２９）を有することにより、前記端部が前記ブリスタ（８）内へ挿入されるとき、前記入口通路（２９）により、前記ブリスタ（８）と該ブリスタ上方の空間との間で流体が連通可能となる請求項１４〜１８のいずれかに記載の吸入器。２２．前記通路出口が、前記カッター（２０）に隣接して配置されている請求項２１に記載の吸入器。２３．前記通路出口が、前記間隙（２６）の１つに配置されている請求項１６に従属する場合の請求項２１または２２に記載の吸入器。２４．前記通路出口が、前記問隙（２６）の２つの間に配置されている請求項１６に従属する場合の請求項２１または２２に記載の吸入器。２５．前記入口通路（２９）が、前記吸引管（１９）の外殻に沿って軸方向に延在する開放チャネルを有する請求項１９〜２４のいずれかに記載の吸入器。２６．前記入口通路（２９）が、前記吸引管の周壁内部に延在する請求項１９〜２４のいずれかに記載の吸入器。２７．前記チャネル入口から所定の距離において前記吸引管（１９）が、ブリスタ（８）の周辺に当接する肩部（２２）として用いられる径方向の延長部を有することにより、前記吸引管（１９）の端部が前記ブリスタ（８）内へ挿入され過ぎることを防止する先の請求項のいずれかに記載の吸入器。２８．ブリスタを組み合わされる先の請求項のいずれかに記載の吸入器。２９．一服用量の薬剤を収容する少なくとも１つのブリスタを有するブリスタパックにおいて、前記ブリスタが、粉体を保持するための容器状部分（８）と、前記ブリスタ（８）内の粉体を密封するための薄膜カバー（１４’）と、前記ブリスタ（８）内へ吸入器の吸引管を導き入れるために前記容器状部分（８）から延在する軸方向に長い通路（３６）とを有するブリスタパック。３０．前記薄膜カバー（１４’）が、前記容器状部分（８）と前記長い通路（３６）を分割する請求項２９に記載のブリスタパック。３１．前記長い通路（３６）が、前記容器状部分（８）の幅よりも軸方向にさらに長く延びている請求項２９または３０に記載のブリスタパック。３２．前記長い通路（３６）へ挿入するための吸引管（１９）を有する吸入器と組み合わされるブリスタパックであって、前記長い通路（３６）の断面が前記吸引管（１９）の少なくとも一部の断面に対応することにより、前記長い通路（３６）が前記吸引管（１９）を前記ブリスタ（８）内へ確実に導き入れる請求項２９〜３１のいずれかに記載のブリスタパック。３３．前記断面が回転非対称であることにより、前記長い通路（３６）が前記吸引管を所定の向きで導き入れる請求項３２に記載のブリスタパック。３４．前記ブリスタに収容される薬剤のタイプに従って、前記断面が所定の寸法及び形状とされる請求項３２または３３に記載のブリスタパック。３５．個々の服用量の薬剤を収容した一連のブリスタ（８）を有し、ブリスタパック（２）の向きが固有に決定可能であるような形状とされるブリスタパック。３６．形状をもつ１または複数のブリスタ（８）と、固有に向きを決定可能な凹部（４０）及び凸部とを有する請求項３５に記載のブリスタパック。３７．各ブリスタが薄膜カバー（１４’）で密封された凹部（８）を有しかつ一服用量の個々の薬剤を収容し、凹部（８）の各々の寸法及び／または形状が個々の凹部内の薬剤のタイプを固有に識別するものとされているブリスタの列。３８．ブリスタパックのブリスタに収容された粉体を吸入器の出口から放出させるための吸入器を形成する方法において、前記吸入器を通して前記出口と流体を連通させる吸入チャネルを設け、そして、前記吸入チャネルと流体を連通させかつブリスタへ挿入するための入口を前記吸入器に設けることにより、前記吸入器を通して吸入すると、粉体が前記ブリスタから前記入口及び前記吸入チャネルを通って前記出口から出るように引き込まれることとなる吸入器の形成方法。３９．前記ブリスタパック（２）を支持するための支持ユニット（Ｖ、Ｇ）を設け、個々のブリスタへ前記入口（１９、２０）を導き入れるべく、支持されたブリスタパックの各ブリスタのための個々のガイド部（Ｌ）を、前記支持ユニット（Ｖ、Ｇ）内に設ける請求項３８に記載の方法。４０．ブリスタから装置の出口へ粉体を移送する方法において、前記装置は、チャネル（３１）により前記出口へ接続される入口（１９）を有し、前記方法は、ブリスタ（８）内へ入口（１９）を挿入し、そして、前記出口から空気が出るように空気を引き込むことにより、入口（１９）へ流入し前記装置を通過する空気流を形成し、この空気流が前記ブリスタ（８）から粉体を拾い上げてそれを前記チャネル（３１）を通して前記出口へ搬送する粉体の移送方法。４１．ブリスタパックから吸入器のチャネル（３１）を通して粉体を放出させるための吸入器を形成する方法において、服用量の粉体が、薄膜カバー（１４’）により密封されたブリスタ（８）に個別に収容されており、前記方法は、ブリスタ（８）内に挿入するための吸引管（１９）を設け、前記吸引管の端部にチャネル入口を設け、そして、前記チャネル入口の一部の周囲にのみカッター（２０）を設けることにより、吸引管（１９）をブリスタ（８）内へ挿入するとき、前記カッター（２０）が前記チャネル入口の一部の周囲でのみ前記薄膜カバー（１４’）を切断することにより、切断膜垂れ片（１４’）を形成する吸入器の形成方法。４２．薄膜カバー（１４’）により密封されたブリスタ（８）から吸引管（１９）を有する装置のチャネルを通して粉体を移送する方法において、前記吸引管（１９）の端部にはチャネル入口が設けられ、かつ前記チャネル入口の一部の周囲にのみカッター（２０）が設けられており、前記方法は、吸引管（１９）をブリスタ（８）へ挿入することにより、前記カッター（２０）が前記チャネル入口の一部の周囲でのみ前記薄膜カバー（１４’）を切断することにより、切断膜垂れ片（１４’）を形成し、前記チャネルを通して空気を引き込むことにより、ブリスタ（８）から粉体を拾い上げる空気流を形成する粉体の移送方法。４３．ブリスタパックのブリスタから吸入器のチャネルを通して粉体を放出させるための吸入器を形成する方法において、ブリスタ（８）へ挿入するための吸引管（１９）を設け、前記吸引管（１９）の端部にチャネル入口を設け、そして、前記吸引管（１９）の長さに沿った位置における通路入口（２９’）と前記チャネル入口に隣接する通路出口の間に延在する少なくとも１つの入口通路（２９）を設けることにより、前記端部を前記ブリスタ（８）へ挿入するとき、前記入口通路（２９）により、前記ブリスタ（８）とこのブリスタ（８）上方の空間との間で流体を連通可能とする吸入器の形成方法。４４．ブリスタから吸引管（１９）を有する装置のチャネルを通して粉体を移送する方法において、前記吸引管（１９）の端部にはチャネル入口が設けられており、前記吸引管（１９）は、該吸引管（１９）の長さに沿った位置における通路入口（２９’）と前記チャネル入口に隣接する通路出口の間に延在する少なくとも１つの入口通路（２９）を設けられており、前記方法は、前記吸引管（１９）をブリスタ（８）へ挿入することにより、前記端部が前記ブリスタ（８）内にあることで、前記入口通路（２９）が前記ブリスタ（８）とこのブリスタ（８）上方の空間との間で流体を連通可能とし、そして、前記チャネルを通して空気を引き込むことにより、空気を前記通路入口（２９’）に入れ、前記入口通路（２９）を通して前記通路出口から出して前記ブリスタ（８）内へ引き入れ、かつ、前記ブリスタ（８）から粉体を拾い上げる空気流を形成する粉体の移送方法。