JP2000508578A - 濾過装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 濾過装置10は中央吸入管11を含み、中央吸入管11は複数の濾過チャンバ−13と１個の吐出口14とが吊り下げられた環状板体12を支持する。逆洗装置20は回転装置24を含み、回転装置24をモ−タ−装置21で駆動することにより、Ｌ字型通路27を各濾過チャンバ−13の入口へ順次係合させ、それを逆洗出口30と結合させることができる。通常の濾過の間は逆洗出口をボ−ル31で閉鎖する。ボ−ル31は通路27が形成された回転軸25上に保持されるので、ボ−ル31は逆流洗浄サイクルの開始時に逆洗出口30から離座し且つ該サイクルが完了するまで再着座しない。

Description

【発明の詳細な説明】 濾過装置 本発明は濾過装置に関し、とくに水などの液体を大量に濾過する装置に関する が、これに限定されない。 飲料及び製造への供給や空調装置等の設備において水の清浄の重要性が高まる につれて、コンパクトで簡便な濾過装置の必要性が大きくなっていた。さらに今 のところ、充分に逆流洗浄可能なフィルタ−であって動力源がない遠隔地でも簡 単に使用できるものが存在しない。本発明の少なくとも幾つかの実施例は、これ らの種々の問題を緩和するものである。 本発明の−態様である濾過装置は、それぞれ入口と出口とを有する並列配置の 複数のフィルタ−の列、１個の逆洗出口、前記複数のフィルタ−の入口を順次に 前記逆洗出口へ結合する１個の結合具、及び前記結合具を１サイクル中に前記入 口から入口へ移動させる移動手段を有するものにおいて、前記移動手段に前記逆 洗出口閉鎖用の１個の弁素子を設け且つ該移動手段をして弁素子をサイクル開始 時に物理的に離座させ該サイクル終了時に再着座させることを特徴としてなるも のである。 前記弁素子を籠体内に載置し、前記移動手段が前記結合具を入口から入口へ移 動させる時に該移動手段と共に移動させることができる。この場合、好ましくは 前記弁素子をボ−ルとし、前記弁素子をサイクル開始時にカム面に対するカム動 作により離座させる。 好ましくは前記複数のフィルタ−の入口を１つの円周に沿って配置し、前記移 動手段を前記サイクル中に前記円周の軸の周りに間欠的に回転させる。前記移動 手段にステッピングモ−タ（stepper motor）を含めることができる。更に好ま しくは、前記モ−タ及び付属制御装置に対し、例えば12Ｖの車両用電池のような 低電圧電源を用いる。 前記結合具をＬ字型パイプ形状とすることができ、前記結合具と前記弁素子と を共通の軸の周りに回転させてもよい。 前記複数のフィルタ−の出口を共通室内へ展開させ、前記共通室の−部分に蓋 を形成することにより前記複数のフィルタ−に対する迅速な同時接近を可能とす ることができる。前記複数のフィルタ−の−体的又は個別的取り外しを可能とす るように、前記複数のフィルタ−を共通の支持体に取り付けることができる。 前記複数のフィルタ−を複数の実質上筒形のチャンバ−内に支持することがで き、前記複数のフィルタ−の入口を前記チャンバ−に対し接線方向に傾けること ができる。 以上で本発明は明らかとなったが、本発明は上述した又は以下に説明する形態 の如何なる発明的な組み合わせをも含むものとする。 本発明は種々の態様で実施可能であるが、逆流洗浄状態の洗浄装置の線｜−｜ に沿った垂直断面図である添付図面を参照することにより、−例として特定の実 施例を説明する。 総体を符号10で示す濾過装置は中央吸入管11を含み、中央吸入管11は環状板体 12を支持し、環状板体12からは複数の濾過チャンバ−13と１個の吐出口14とが吊 り下げられている。さらに板体12は高圧室（plenum）16を形成する如く作用する 蓋15を有し、高圧室により複数の濾過チャンバ−13が吐出口14と結合している。 複数の濾過チャンバ−13は吸入管11の周りに取り付けられ、接線方向の複数のパ イプ18により吸入管の側面開口17と結合している。例えば欧州特許第0437598号 が記載するように、各チャンバ−13内にフィルタ−素子19を設ける。通常の使用 時には、水は吸入管11を上昇して各開口17を介して複数のパイプ18へ流入し、複 数のパイプ18が濾過チャンバ−13内へ接線方向に展開することによりチャンバ− 内にタ−ビン形の流れを引き起こし、濾過を促進する。さらに水は各フィルタ− 19を介して上方の高圧室16内へ溢れ出し、そこから吐出口14の外側へ流出する。 従って複数のフィルタ−は並列に作用し、それらの同心的な配置は、非常に大き なフィルタ−領域と通過流（throughflow）とを供給すると共に極めてコンパク トな配置を提供することになる。 全ての場合において、これらのフィルタ−を随時逆流洗浄することが望ましい 。適切な逆洗装置を符号20として示す。この逆洗装置はモ−タ・ギアボックス・ 制御装置21を備え、装置21は下方の吸入管11内へ延びる軸22を駆動する。軸は固 定軸受け23で位置決めされ、回転装置24を支持する。 装置24は中空軸素子25を備え、軸25から逆洗シュ−26が垂下するので、軸25と シュ−26とによりＬ字型通路27が形成される。この通路は小室28内へ展開するが 、小室28は管11内の入口部分から別の軸受け29により隔離されている。小室28は 、開口28aを介して、管11の壁に固定の逆洗出口30と連通する。 また小室28及び装置24の枠体の内側にボ−ル31を閉じ込め、そのボ−ル31は、 逆洗出口30を閉鎖するため、開口28aを介して逆洗出口30の−端開口内に着座可 能であり、スプリング32によりその位置へ押し付けている。ボ−ル31は、中空軸 25上に共に回転するように取り付けた環状留め具（annular circlip）33の端縁 の間に保持されている。 使用時において、通常の濾過の間は、ボ−ル31は逆洗出口30内に位置付けられ 、システム内の水が逆洗側へ漏れ出すのを防止するため逆洗出口を閉鎖する。シ ュ−26は、何れの開口17に対しても、少なくとも完全には芯合わせしていない位 置に休止する。フィルタ−の何れかの部分を逆流洗浄しようとする時は、軸22を 回転させてシュ−26を開口17の各々と順次芯合わせし、各開口において各フィル タ−19の完全な逆流洗浄を可能とするに充分な休止時間をとる。このステップ回 転の開始時に留め具33がボ−ル31をして逆洗出口30からカム動作離座せしめ、ボ −ル31は完全な閉経路の完了時まで吸入管11の壁の周りに連続的に回転し、その 完了時にボ−ル31は逆洗出口30内に再び位置付けられて逆洗出口30を閉鎖する。 このようにシュ−26が開口17と芯合わせする度に、濾過残渣が含まれる洗浄流体 がＬ字型通路を上昇して小室28内へ流入し、ここから開口28a及び逆洗出口30を 介して排水路へ流出する。 本装置は簡単な構成であるため、多くの利点を有する。第１にソレノイド弁な どの遠隔制御弁がないので、システムの動力消費と保守の必要性とを著しく削減 する。第２に逆洗装置24がコンパクトで軽量であるため、比較的小型のモ−タと それに応じた簡単な制御とにより運転可能である。従って本装置を12Ｖの車両用 電池で運転することができ、高価な電源線を張設せずとも、フィルタ−全体を水 供給システムの幾分離れた部分へ設置することができる。本発明は−時的な清浄 処理が必要とされる場合にとくに有利であるが、電池を例えば毎月交換するだけ で、本発明は長期間にわたる清浄も可能とする。 取り外し可能な共通蓋によればフィルタ−の保守を−層簡単化することができ るが、それは共通蓋が全フィルタ−19の同時暴露と個別的交換を可能とし、残余 のフィルタ−の取り外し又は分解を必要としないからである。他方、全フィルタ −を板体12と共に取り出し、代替モジュ−ルを挿入することも可能である。これ らの態様もまた、フィルタ−を通常の作業施設から離して設置する場合にとくに 重要である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 キャンベル ロバート フランシス 米国 85284 アリゾナ テンペ，エス ウィロウ ドライブ 9318，フェニックス フィルトレーション システムズ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1.それぞれ入口と出口とを有する並列配置の複数のフィルタ−の列、１個の逆洗 出口、前記複数のフィルタ−の入口を順次に前記逆洗出口へ結合する１個の結合 具、及び前記結合具を１サイクル中に前記入口から入口へ移動させる移動手段を 有するものにおいて、前記移動手段に前記逆洗出口閉鎖用の１個の弁素子を設け 且つ該移動手段をして弁素子をサイクル開始時に物理的に離座させ該サイクル終 了時に再着座させることを特徴としてなる濾過装置。 2. 請求項１の装置において、前記弁素子を前記移動手段と共に移動する籠体内 に載置し、前記籠体の移動により前記弁素子をその弁座からカム動作離座させて なる濾過装置。 3. 前記弁素子をボ−ルとしてなる請求項１又は請求項２の弁素子。 4. 請求項１から３の何れかの装置において、前記複数のフィルタ−の入口を１ つの円周に沿って配置し、前記移動手段を前記サイクル中に間欠的に回転させて なる濾過装置。 5. 請求項４の装置において、前記移動手段にステッピングモ−タ（steppermot or）を含めてなる濾過装置。 6. 前記モ−タ及び付属制御装置に対し直流電池から動力供給してなる濾過装置 。 7. 請求項１から６の何れかの装置において、前記結合具及び弁素子を共通の軸 の周りに回転させてなる濾過装置。 8. 請求項７の装置において、前記フィルタ−列を前記移動手段と同心の円周状 としてなる濾過装置。 9. 請求項１から８の何れかの装置において、前記複数のフィルタ−の出口を共 通室内へ展開させてなる濾過装置。 10．請求項９の装置において、前記共通室の−部分に蓋を形成し、前記複数のフ ィルタ−に対する同時接近を可能としてなる濾過装置。 11．請求項１０の装置において、前記複数のフィルタ−を共通の支持体に取り付 け、−体的又は個別的取り外しを可能としてなる濾過装置。 12．請求項１から１１の何れかの装置において、前記複数のフィルタ−を複数の 実質上筒形のチャンバ−内に支持し、前記複数のフィルタ−の入口を前記チャン バ−に対し接線方向に傾けてなる濾過装置。 13．実質上、上記に説明した及び／又は添付図面に示した濾過装置。