JP2000508546A - 抗腫瘍性アントラサイクリン二糖類 - Google Patents

抗腫瘍性アントラサイクリン二糖類

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Abstract

(57)【要約】 抗腫瘍性及び抗菌活性を有する、式(I)(式中、Rは、-COCH3、-CHOHCH3、-COCH2OHである)の化合物を提供する。これらの化合物の発酵的及び化学的方法も提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 抗腫瘍性アントラサイクリン二糖類 本発明は、新規な抗腫瘍性アントラサイクリン二糖類、その製造及び該二糖を 含有する医薬調製物に関する。これらのアントラサイクリン類は、抗腫瘍剤とし て有用であり、グラム陽性及びグラム陰性細菌に対して活性である。 本発明の目的とする化合物は、以下の式: (式中、Rは、 (I)COCH3=4'-O-バンコサミニルダウノマイシン、 (II)CHOHCH3=4'-O-バンコサミニル13-ジヒドロダウノマイシン、 (III)COCH2OH=4’-O-バンコサミニルドキソルビシン を表す)を有すると報告されている。 アントラサイクリン(I)(式中、R=COCH3である)の二糖類は、窒素、炭素及 び無機塩などの同化可能な源を含有する液体基質中、好気性条件下で、Streptom yces 種の培地の発酵を企図する、微生物学的方法により製造することができる。 当該Streptomyces種は、本出願人の株バンクでは番号15105と同定され、特許手 続き上の微生物の寄託の国際的承認に関するブタぺスト条約の国際的な受託機関 の資格を獲得した、DSMZ-Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Ze llkulturen GmbH(DSMZ),Mascherode Weg 1b,D-38124 Braunschweig,Germ anyに、1996年3月20日に寄託され、番号10632号を受けた。 (I)は、本発明に記載された方法に従い、同一ブロス培地から得られる。 式(I)の化合物(式中、R=COCH3である)は、好適な化学反応により、式(II) の化合物(式中、R=CHOHCH3である)及び式(III)の化合物(式中、R=COCH2OH である)に転換させることができる。 微生物の特性顕微鏡的特徴 増殖性菌糸体(vegetative mycelium)は、種々の長さで、直径0.5〜0.9ミク ロンの分岐菌糸から形成されており、該菌糸体から誘導される好気性菌糸体は、 直径0.9〜1.2ミクロンの、壊れやすい蛇行性の長く柔軟な菌糸から形成されてい る。 胞子形成は非常に少なく、短鎖で、フック(hook)の状態で停止する。胞子は卵 形で寸法は、0.8〜1.1×1.9〜2.2ミクロンである。走査電子顕微鏡による測定で は、胞子は、平滑面を有している。肉眼的特性 株15105の培地特性を表1に示す。生長は、有機及び合成培地のいずれに於い ても通常良好である。生長過程を、28℃で14日間培養後に測定した。 株15105の生化学的及び生理学的特徴を表2及び3に報告する。 40℃を超える温度では、生長は全く観察されなかった。株15105の同定及び分類 株15105により示される全ての特性は、Streptomyces種に関してWaksman及びHe nriciにより報告されているものと明瞭に対応した。表 2 株15105の生化学的特徴 表 2(続き) +=陽性反応 −=陰性反応 試験で使用した培地は、1%K2HPO4を補った酵母窒素ベース(Difco製)であった 。 表 3 株15105の生化学的特徴 +=陽性反応 −=陰性反応 株の生長で使用した培地は、ISP3(Difco製)であった。酵素活性の測定には、 菌糸体の水中懸濁液を使用した。発酵 25℃〜33℃の温度範囲、4日〜7日の時間で、撹拌液相中で発酵を実施するこ とができる。培地は、炭素、窒素及び無機塩から構成することができる。炭素源 としては、スターチ、デキストリン、グルコース、グリセリン、マンニトール及 びマルトースが挙げられる;窒素源としては、コーンスティープリカー(cornste ep liquor)、大豆粉、ドライイースト、ペプトン及びカゼインか挙げられる。硝 酸アンモニウム及び硫酸アンモニウムなどのアンモニウム塩を使用しても良好な 結果が得られる。製造に使用した無機塩は、培地の機能に依存して変動し得る。 種々のタイプの粉または発酵の残渣を含む複合培地では、炭酸カルシウムまたは リン酸カルシウムを添加するのが有用である。発酵は、ビーカー中及び種々の容 量の発酵器中で実施することができる。分析方法 発酵ブロスからの抽出物、粗生成物、クロマトグラフィーカラムからの画分及 び化学反応から誘導されたサンプルを、クロ ロホルム:メタノール:酢酸:水80:20:14:6の混合物中で展開させた、薄層クロ マトグラフィー(TLCプレート60-F-254Merck)により測定する。化合物(I)、(II )及び(III)は、各々、0.25、0.15及び0.12のクロマトグラフィーRfを示す。 (I)、(II)及び(III)の穏和な酸加水分解から得られたサンプルを、同一溶離液 を使用してTLCにより測定すると、各々、ダウノマイシン(IV)、13-ジヒドロダウ ノマイシン(V)及びドキソルビシン(VI)であると同一の、クロマトグラフィーのR f 0.5、0.4及び0.35の位置に赤い点が現れる。 n-プロパノール:水:酢酸エチル:30%水酸化アンモニウム(70:30:10:10)の混 合物中で展開し、次いで硫酸で検出後、TLCにより測定した水溶性残渣は、バン コサミン(VII)のRfと同一のRf 0.55の点を示す。 (I)、(II)及び(III)の強い酸加水分解により得られた有機抽出物を、クロロホ ルム:アセトン4:1の混合物を溶離液として使用するTLCにより分析し、ダウノマ イシノン(VIII)、13-ジヒドロダウノマイシノン(IX)及びアドリアマイシノン(X) のRfと各々同一である、クロマトグラフィーRf0.5、0.11及び0.15の赤い点を示 す。 上記の如くTLCで分析した水溶性残渣中に、Rf 0.45のダウノサミン(XI)及びバ ンコサミンの存在が知見される。 アントラサイクリン成分の総含量をダウノマイシンの特異的な強度をリファレ ンスとして使用して、495nmで分光光度計で測定する。発酵から粗生成物の取得 発酵段階の終了時、新規化合物(I)は、主にブロス濾液中に含まれ、これは、n -ブタノールなどの水に非混和性溶媒でアルカリ性環境で抽出することができる 。有機相から、この化合物は、酸性の水中に再抽出することができ、例えば、n- ヘキサンなどの弱い極性溶媒を添加して、アルコール、例えば、n-プロパノール の存在下で濃縮後、他のグリコシド化アントラサイクリン類を一緒に含有する化 合物(I)を含有する粗な赤い沈殿物が得られる。精製工程 (I)の連続化学形質転換により得られた化合物(II)及び(III)並びに化合物(I) を含有する、発酵後に得られた粗な生成物の精製は、例えば、Lichroprep RP-(8 )(Merck製)の逆相クロマトグラフィーカラムを使用して実施することができる。 精製す べき生成物を含有する水溶液は、水とトリフルオロ酢酸などの酸で酸性にしたア セトニトリルなどの有機溶媒との混合溶離液を使用するクロマトグラフィーにか けて精製することができる。カラムから集め、プールし、次いで濃縮した画分を 凍結乾燥することができる。 これらの方法により、本発明の目的物の純粋なサンプルの、新規アントラキノ ン性二糖類4'-O-バンコサミニルダウノマイシン(I)、4'-O-バンコサミニル13-ジ ヒドロダウノマイシン(II)及び4'-O-バンコサミニルドキソルビシン(III)が得ら れた。(I) 、(II)、(III)の物理化学的特性 トリフルオロ酢酸塩の形態で凍結乾燥した赤い生成物として得られた新規化合 物(I)、(II)及び(III)は、水、ジオキサン及びアルコールに溶解性であるが、ク ロロホルム、エチルエーテル及びn-ヘキサンに不溶性である。 物理化学的特性を表4及び5にまとめる。 表 5[(I)の1-H NMR スペクトル] *:互換可能 化学シフトは、テトラメチルシランを参照として値(ppm)として表現している 。構造のデルシデーション(delucidation) (I)、(II)び(III)の穏和な酸加水分解により、各々ダウノマイシン(IV)、13- ジヒドロダウノマイシン(V)、ドキソルビシン(VI)及びバンコサミン(VII)が得ら れる。 (I)、(II)及び(III)の強い酸加水分解により、赤いアグリコ ン類、ダウノマイシノン(VIII)、13-ジヒドロダウノマイシノン(IX)、アドリア マイシノン(X)、ダウノサミン(XI)及びバンコサミン(VIII)が各々得られる。 分解によって得られた生成物のスペクトルデータを元にして、本出願人は、化 合物(I)、(II)及び(III)が、公知のアントラサイクリン類の新規二糖類、各々、 4'位置で糖アミンバンコサミンと結合した、各々ダウノマイシン、13-ジヒドロ ダウノマイシン及びドキソルビシンであると結論付けた。 本発明で提案する化学構造をスキームIに報告する。 生物学的活性 a)抗菌活性 4'-O-バンコサミニルダウノマイシン(I)の最小阻害濃度MICを、寒天中の表示 希釈率方法を使用して数種類の微生物に関して測定した。その結果を表6に示す 。 表 6 4'-O-バンコサミニルダウノマイシン(I)の抗菌活性 b)抗腫瘍活性 4'-O-バンコサミニルダウノマイシン(I)の細胞毒性を、ドキソルビシンに対し て感受性または耐性であるLoVo細胞(LoVo/Dxr)でin vitroで試験し、その結果を 表7に示す。表 7 LoVo/Dxr細胞 コロー試験:試験4時間 IC50=コロニーの形成を50%阻害する濃度S.E.(標準誤差) I.R.=耐性指数:IC50 LoVo/DxとIC50 LoVoの比。 4'-O-バンコサミニルダウノマイシン(I)の抗白血病活性を、L1210マウス腹水 白血病に対しin vivoで試験し、その結果を表8に示す。 表 8 L1210マウス腹水白血病に対する4'-O-バンコサミニルダウノマイシン(I)の抗白 血病活性 1=mg/kg 2=処理マウスの平均生存時間/対照の平均生存時間 3=毒性による死亡数/処理マウス数 L1210マウス腹水白血病に対するネズミにおけるin vivoで試験した生成物(I) は、表8に示されているように低い毒性のダウノルビシンの活性と匹敵する活性 を有することが明らかになった。 以下の実施例は、本発明を説明するものであって、本願を限定するものではな い。実施例1 Streptomyces種15105の培養菌を、CZY寒天培地(3%蔗糖;0.4%酵母抽出物;0. 3%NaNO3;0.1% K2HPO4;0.05% MgSO4.7H2O;0.05% KCl;0.001% FeSO4.7H2O;2% 寒天;脱イオン水100 ml;pH 6.7;120℃で20分間の滅菌)上で28℃で12日間生 長させた。 このようにして得られた培養菌の胞子を集め、以下の培地:1%カゼイン;2%デ キストリン;1%コーンスティープリカー;0.1%(NH4)2SO4;0.01% K2HPO4;0.5% CaCO3;100ml脱イオン水の30mlを含有する300 mlフラスコ中に懸濁させた。 120℃で20分間、滅菌した。滅菌後のpHは、6.8〜7.0の範囲で変動する。接種 したフラスコを回転振盪器上で、28℃で2日間、280rpmで7cm偏心で撹拌した。 上記培地の21に等し い量を、以下の培地:6%スターチ;1.8%コーンスティープリカー;0.1%酵母抽出 物;0.25% NaCl;0.3% CaCO3;0.001% FeSO4.7H2O;0.001% ZnSO4.7H2O;0.001% CUSO4.5H2O;100ml脱イオン水の30mlを含有する300mlフラスコ中に接種した。120 ℃で20分間滅菌した。フラスコを、28℃で7日間、回転振盪器上で280rpmで7cm 偏心で培養した。実施例2 実施例1に従って、アセトニトリル(1リットル)を補ったブロス培地(20リ ットル)をセライトを使用して濾過した。濾液を真空下、濃縮(6リットル)し、n- ブタノール(2×500ml)でpH8.2で抽出した。化合物(I)及び他のアントラサイクリ ンを含有する有機相に、HClの酸性水(100ml pH2.5)を添加し、続いて、エチルエ ーテル(2リットル)及びn-ヘキサン(2リットル)を添加した。振盪後、水性相を分 離し、真空下濃縮し、n-プロパノールで小容量とし、分光光度計で滴定し、2当 量のメタノール性HCl及び過剰のn-ヘキサンを補って、粗な赤い沈殿物の形成を 誘導した。沈澱を濾過により集め、真空乾燥させた(600mg)。 TLCにより調べると、新規化合物(I)と他のグリコシド化ア ントラサイクリンが含有されていた。実施例3 実施例2により得られた(I)を含有する粗な沈澱を小容量の水:アセトニトリ ル(9:1)に溶解させ、Lichroprep RP-8カラム(310-25mm)上でクロマトグラフィー にかけた。トリフルオロ酢酸でpH3に調節した水:アセトニトリル(8:2)の混合物 で溶離を実施した。集めた画分をTLCで分析し、単一のスポットを含むものをプ ールし、これを真空濃縮して、凍結乾燥させた。 赤い凍結乾燥生成物75mgが得られ、この特性を表4及び5に示す。 0.1N酢酸水溶液(0.2ml)を添加した後、ジオキサン(0.5ml)中に溶解させたアリ コート(6mg)を8℃に1時間加熱した。水で希釈した反応混合物をクロロホルムで pH8.2で抽出し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させて、小容量になるまで濃縮 し、滴定し、メタノール性 HCl 1当量を補った。沈澱が形成し、これを集め、 乾燥させ(3mg)、TLCで分析すると、純正サンプルと比較してダウノマイシン(IV) であることが同定された。残りの水性相は、TLCで純正サンプルと直接比較して 同定された、アミノ糖バンコサミン(VII)を含有していた。 別のアリコート(6mg)を0.2N HCl(2ml)に溶解させ、100℃に1時間加熱した。 赤い沈澱を濾過により集め、水で洗浄し、乾燥させ(2mg)、TLC分析すると、純正 サンプルと直接比較することによりダウノマイシノン(VIII)であることが同定 された。 TLCにより分析した水性残渣は、純正サンプルと直接比較することにより、ダ ウノサミン(XI)及びバンコサミン(VII)であると同定された2種類のアミノ糖類 を含有していた。 発酵により得られた生成物は、4'-O-バンコサミニルダウノマイシン(I)である ことが同定された。実施例4 実施例2により得られた純粋な4'-O-バンコサミニルダウノマイシン(I)のサン プル(8mg)を水(0.8ml)中に溶解させ、NaHCO3水溶液でpH9に調節し、NaBH4(0.6mg )を補い、周囲温度に5分間保持した。メタノール数滴及び0.05N HClを添加して pH4.5にした後、溶液を実施例3に記載のように、RP-8上のクロマトグラフィー にかけ、凍結乾燥後、表4にその特性が記載されている新規な赤い生成物を得た 。 実施例3に記載のように穏和な酸加水分解にかけたアリコートから、13-ジヒ ドロダウノマイシン(V)及びバンコサミン(VII) が得られ、これらは、TLC下、純正サンプルと直接比較して同定した。 実施例3に記載のように強い酸加水分解にかけたアリコートから、13-ジヒド ロダウノマイシノン(IX)、ダウノサミン(XI)及びバンコサミン(VIII)が、TLC下 、純正サンプルとの比較により同定された。 (I)の化学的形質転換によってこのように得られた新規生成物は、4'-O-バンコ サミニル13-ジヒドロダウノマイシン(II)と同定された。実施例5 4'-O-バンコサミニルダウノマイシン(I)(15mg)を無水メタノール:ジオキサ ン1:3混合物に溶解させ、エチルオルトギ酸エステル(0.05ml)を補った。15分後 、溶液を5℃に冷却し、Br2(5%CHCl3中0.15ml)、HCl(メタノール0.02ml中2.5M)を 補い、一晩4℃に保持した。 n-ヘキサン5容量を添加すると、赤い沈澱が得られ、これをアセトン(1ml)中 に溶解させ、0.25M HBr水溶液(1ml)を添加し、4℃で一晩放置した。 この溶液を1M NaCOOH水溶液でpH 4.3にし、次いで周囲温 度で2日間磁気撹拌して保持し、次いで実施例3に記載の如くRP-8カラムのクロ マトグラフィーにかけた。 凍結乾燥後に、その特性が表4に記載されている、新規赤い生成物か得られた (6mg)。 実施例3に記載の如く穏和な酸加水分解にかけたアリコートから、ドキソルビ シン及びバンコサミンが各々得られ、これをTLCで、純正サンプルと直接比較し て同定した。 実施例3に記載の如く強い酸加水分解にかけたアリコートから、TLCで、アド リアマイシノン(X)、バンコサミン(VIII)及びダウノサミン(XI)が、各々、純正 サンプルと比較することにより同定された。 (I)の化学的形質転換によってこのように得られた新規生成物は、4'-O-バンコ サミニルドキソルビシン(III)であることが同定された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C12P 19/56 C12R 1:465) (72)発明者 フエデーリ,ロレーナ・ルイザ イタリー国、イ―20050・サン・ダミアー ノ・デイ・ブリゲリオ、ビア・モンテツ ロ、38 (72)発明者 インベンテイソラーリ,アウグスト イタリー国、イ―20142・ミラン、ビア・ カツシーナ・ビアンカ(番地なし) (72)発明者 パベジ,アンドレア イタリー国、イ―20090・ブツチナスコ、 ビア・プリモ・マツジヨ、39 (72)発明者 リパモンテイ,マリナ イタリー国、イ―20162・ミラン、ビアー レ・フルビオ・テステイ、91

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式: (式中、Rは、-COCH3;-CHOHCH3または-COCH2OH基を表す)の化合物。 2.請求項1に記載の化合物(I)4'-O-バンコサミニルダウノルビシン(式中、R =-COCH3)及び医薬的に許容可能なその付加塩。 3.請求項1に記載の化合物(II)4'-O-バンコサミニル13-ジヒドロ-ダウノルビ シン(式中、R=-CHOHCH3)及び医薬的に許容可能なその付加塩。 4.請求項1に記載の化合物(III)4'-O-バンコサミニルドキソ ルビシン(式中、R=-CH2OH)及び医薬的に許容可能なその付加塩。 5.Streptomyces種の株の存在下、炭素及び窒素の同化可能な源を含有する栄養 液体培地中、好気性条件下で、発酵を実施することを含む、式(I)(式中、R=-C OCH3)の抗生物質を製造する発酵方法。 6.Streptomyces種の株の存在下、炭素及び窒素の同化可能な源を含有する栄養 液体培地中、好気性条件下、25℃〜37℃の間の温度で、4〜7日間の期間、発酵 を実施することを含む、式(I)(式中、R=-COCH3)の抗生物質を製造する発酵方 法。 7.鉱物塩の存在下で発酵を実施する、請求項5または6に記載の方法。 8.前記抗生物質の精製及び/または医薬的に許容可能なその塩の製造を含む、 請求項1〜7の各々に記載の、式I(式中、R=-COCH3)の化合物を製造するた めの発酵方法。 9.医薬的に許容可能なキャリヤと一緒に、請求項1〜8に記載の1つ以上の化 合物を含む治療用組成物。
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