JP2000508532A - プロリル―4―ヒドロキシラーゼのα2サブユニット、および該サブユニットをコードするプロリル―4―ヒドロキシラーゼ核酸配列およびその製造方法 - Google Patents

プロリル―4―ヒドロキシラーゼのα2サブユニット、および該サブユニットをコードするプロリル―4―ヒドロキシラーゼ核酸配列およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、プロリル-4-ヒドロキシラーゼのαサブユニットの新規なイソ型、これら新規なタンパク質をコードするポリヌクレオチド配列、およびこの種のタンパク質の生産方法に関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】 プロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニット、 および該サブユニットをコードするプロリル-4-ヒドロキシラーゼ核酸配列およ びその製造方法 1.序論 本発明はプロリル-4-ヒドロキシラーゼの新規αサブユニット、その誘導体、 プロリル-4-ヒドロキシラーゼの新規α2サブユニットをコードするポリヌクレ オチド配列の同定および特性決定、並びにかかる新規ポリヌクレオチドおよびポ リペプチドの使用法および作製法に関する。また本発明は、本発明のプロリル-4 -ヒドロキシラーゼの新規ヒト・αサブユニットの使用を含んでなることを特徴 とする、活性のある(1)プロリル-4-ヒドロキシラーゼまたはその誘導体および(2 )コラーゲンの組換え体の作製に関する。 さらに詳細には、本発明は、「α2サブユニット」と称されるプロリル-4-ヒ ドロキシラーゼのαサブユニットの新規イソ型をコードするポリヌクレオチドお よびその誘導体、かかるイソ型または関連誘導体の作製法、並びに組換えコラー ゲンの製造におけるこれらタンパク質およびポリヌクレオチドの使用に関する。 2.背景 コラーゲンに関する総合的な情報コラーゲン原繊維:プロテオグリカン凝集体 および糖タンパク質は、それらの集合体として、圧迫ならびに間接結合の際に生 じる張力および剪断力に耐える軟骨細胞外マトリックスの重要な構成要素である 。HeinegardおよびOldberg(1989)FASEB J.3:2042-2051;MayneおよびBrewton ,Cartilage Degradation:Basic and Clinical Aspects(Woessner,J.F.および Howell,D.S.編)Marcel Dekker,Inc.,New York,pp.81-108(1993)。軟骨マト リックス遺伝子、もしくはこれら種々のマトリックス構成要素の生合成、組み立 てまたはそれらの間の相互作用に影響を及ぼす酵素をコードする遺伝子における 突然変異は、軟骨マトリックスの分解および正常な軟骨機能の喪失の一因である と考えられる。 コラーゲンの生産におけるプロリル-4-ヒドロキシラーゼの役割:プロリル-4- ヒドロキシラーゼはあらゆるコラーゲンの合成において極めて重要な役割を果た す。具体的には、該酵素は、-Xaa-Pro-Bly-配列中のプロリン残基をヒドロキシ ル化することにより、コラーゲンおよび関連タンパク質中の4-ヒドロキシプロリ ンの形成を触媒する。これら4-ヒドロキシプロリン残基は、新たに合成されるコ ラーゲンポリペプチド鎖の三重らせん分子へのフォールディングに必須である。 脊椎動物プロリル-4-ヒドロキシラーゼは、αサブユニットが触媒部位のほと んどの部分に寄与するα2β2四量体である。Kivirikkoら,(1989)FASEB J.3 ,1609-1617;Kivirikkoら,(1990)Ann.N.Y.Acad.Sci.580,132-142;Kivirik koら,(1992),Post Translational Modifications of Proteins,編Harding,J. J.& Crabbe,M.J.C.(CRC,Boca Raton,FL),pp.1-51を参照。βサブユニット は多くの供給源からクローニングされており(同上:さらに、NoivaおよびLennatz ,(1992)J.Biol.Chem.267:6447-49;Freedmanら,(1994)Trends Biochem.Sci .19:331-336も参照)、酵素タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ(Pihlajaniemi ら,(1987)EMBO J.6:643-649;Kojvuら,(1987)J.Biol.Chem.262:6447-49)、 細胞性甲状腺ホルモン結合タンパク質(Chengら,(1987)J.Biol.Chem.262:112 21-27)、ミクロソームトリアシルグリセロール転移タンパク質の小サブユニット (Wetterauら,(1990)J.Biol.Chem.265:9800-07)、および種々のペプチドと特 殊に結合する小胞体内腔ポリペプチド(Freedman,前掲;Noivaら,(1991)J.Biol .Chem.266:19645-649;Noivaら,(1993)J.Biol.Chem.268:19210-217)と同一 である、極めてユニークな多機能性ポリペプチドであることが判明している。 触媒として重要なαサブユニット(α1サブユニットと称する)は、ヒト(Hel aakoskiら,(1989)Proc.Natl.Acad.Sci.(USA)86:4392-96)、ニワトリ(Bassu kら,(1989)Proc.Natl.Acad.Sci.(USA)86:7382-886)、およびCaenorhab dit is elegans[Veijolaら,(1994)J.Biol.Chem.269:26746-753]からクローニ ングされており、そのRNA転写物は2つの連続する相同な71bpのエキソンによ ってコードされる配列を含む選択的スプライシングを受けることが示されている (Helaakoski,前掲;Helaakoskiら,(1994)J.Biol.Chem.269:27874-854)。α 2サブユニットと称される第二のαサブユニットがこれまでにマウスから得ら れている。Helaakoskiら,(1995)Proc.Natl.Acad.Scl.(USA)92:4427-4431。 3.発明の概要 本発明はプロリル-4-ヒドロキシラーゼのヒトαサブユニットのヒト・イソ型 のクローニングおよび特性決定に関する。さらに詳細には、本発明は、α2サブ ユニットと称されるプロリル-4-ヒドロキシラーゼのαサブユニットのヒト・サ ブユニットのイソ型、およびそれらをコードするポリヌクレオチド配列に関する 。また本明細書には、プロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニット、プロ リル-4-ヒドロキシラーゼおよびコラーゲンを生産する方法であって、該プロリ ル-4-ヒドロキシラーゼが本発明のα2サブユニットを含んでなり、かつ該コラ ーゲンがかかるプロリル-4-ヒドロキシラーゼによりその好ましい形態へとプロ セッシングされることを特徴とする前記方法が記載される。本発明によれば、請 求のプロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニットのアミノ酸配列をコード するヌクレオチド配列の何れを用いても、ヒト・プロリル-4-ヒドロキシラーゼ の発現を指示する組換え分子を作製することができる。 さらに本発明は、プロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニットのコード 配列を使用して、適当な宿主細胞を形質転換するのに使用し得る発現ベクターを 生産することに関する。次いで、本発明の宿主細胞を誘導してコード配列を発現 させ、それによりプロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニットを、もしく はさらに一般的にはプロリル-4-ヒドロキシラーゼのβサブユニットと組み合わ せて生産する。 4.詳説な説明 本発明はプロリル-4-ヒドロキシラーゼのヒト・α2サブユニットおよびプロ リル-4-ヒドロキシラーゼのこれらα2サブユニットおよびその誘導体をコード する核酸配列に関する。本発明により、請求のプロリル-4-ヒドロキシラーゼの ヒト・α2サブユニットのアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列の何れを 用いてもプロリル-4-ヒドロキシラーゼの発現を指示する組換え分子を作製する ことができる。プロリル-4-ヒドロキシラーゼのこれらα2サブユニットを使用 および作製方法も本発明の範囲内にある。 a.定義 「プロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニット」とは、単一の遺伝子に よりコードされる場合のプロリル-4-ヒドロキシラーゼのαサブユニットのヒト ・イソ型、並びに欠失誘導体、保存的置換体などを含む誘導体をいう。 「活性ヒト・プロリル-4-ヒドロキシラーゼ」とは、プロリル-4-ヒドロキシラ ーゼα2β2四量体を含んでなるタンパク質複合体をいい、組換えにより作製され てもよい。 「ストリンジェントな条件」とは、本明細書で用いる場合、(1)洗浄に低イオ ン強度および高温、例えば50℃にて0.015M NaCl/0.0015Mクエン酸ナトリウム/ 0.1%SDSを用いるか、(2)ハイブリダイゼーション中、ホルムアルデヒドのごとき 変性剤、例えば42℃にて750mM NaCl、75mMクエン酸ナトリウムを含む0.1%ウシ血 清アルブミン/0.1%フィコール/0.1%ポリビニルピロリドン/50mMリン酸ナトリ ウム緩衝液(pH6.5)を含む50%(容量/容量)ホルムアルデヒドを用いるか、もし くは(3)42℃にて50%ホルムアミド、5x SSC(0.75M NaCl,0.075Mクエン酸ナトリ ウム)、5xデンハート溶液、超音波処理サケ精子DNA(50g/ml)、0.1%SDS、お よび10%硫酸デキストランを用い、洗浄を42℃にて0.2x SSCおよび0.1%SDS中で 行うハイブリダイゼーション条件をいう。 プロリル-4-ヒドロキシラーゼに関して用いる場合の「精製された」とは、示 された分子が他の生物学的高分子(例えばポリヌクレオチド、タンパク質)の実 質的不在下に存在することを示す。「精製された」とは、本明細書で用いる場合 、好ましくは、存在する示された生物学的高分子は少なくとも95重量%、さらに 好ましくは少なくとも99.8重量%であることを意昧する(しかし、水、緩衝液お よび他の低分子、特に1000ダルトンより小さい分子量を有する分子は存在しても よい)。 「単離された」とは、本明細書で用いる場合、そのタンパク質の供給源に存在 する他のタンパク質からだけではなく、他のタンパク質から分離されたタンパク 質分子をいい、好ましくは(存在する場合には)溶媒、緩衝液、イオン、または 同溶液に通常存在する他の成分のみの存在下で見出されるタンパク質をいう。「 単離された」および「精製された」とは、それらの天然の供給源に存在するタン パク質を包含しない。 b.図面の簡単な説明 図1は、マウス・プロリル-4-ヒドロキシラーゼのα(2)サブユニットに対する ヌクレオチド(配列番号1)および推定アミノ酸配列(配列番号2)を示す。 図2A、2B、2C、2Dおよび2Eは、cDNAクローンから誘導した場合 のヒト・プロリル-4-ヒドロキシラーゼのα(2)サブユニットに対するヌクレオチ ド(配列番号3)および推定アミノ酸配列(配列番号4)を示す。 図2Aは特に、1〜378位の全てにおけるヌクレオチド(配列番号5)の同定 結果を示し、さらに(矢印により示された)エキソン2、3および4のパラメー ターを同定するものである。 図2Bは特に、379〜864位の全てにおけるヌクレオチド(配列番号6)の同定 結果を示し、さらに(矢印により示された)エキソン5および6のパラメーター を同定するものである。 図2Cは特に、865〜1350位の全てにおけるヌクレオチド(配列番号7)の同 定結果を示し、さらに(矢印により示された)エキソン7、8、9、10および 11のパラメーターを同定するものである。 図2Dは特に、1351〜1890位の全てにおけるヌクレオチド(配列番号8)の同 定結果を示し、さらに(矢印により示された)エキソン12、13、14、15 および16のパラメーターを同定するものである。 図2Eは特に、1891〜2207位の全てにおけるヌクレオチド(配列番号9)の同 定結果を示す。 図3は、(図2で同定された)エキソン2およびフランキングイントロン配列 に対するヌクレオチド(配列番号10)および推定アミノ酸配列(配列番号11 )を示す。 図4は、(図2で同定された)エキソン3およびフランキングイントロン配列 に対するヌクレオチド(配列番号12)および推定アミノ酸配列(配列番号13 )を示す。 図5は、(図2で同定された)エキソン4およびフランキングイントロン配列 に対するヌクレオチド(配列番号14)および推定アミノ酸配列(配列番号15 )を示す。 図6は、(図2で同定された)エキソン5およびフランキングイントロン配列 に対するヌクレオチド(配列番号16)および推定アミノ酸配列(配列番号17 )を示す。 図7は、(図2で同定された)エキソン6およびフランキングイントロン配列 に対するヌクレオチド(配列番号18)および推定アミノ酸配列(配列番号19 )を示す。 図8Aおよび8Bは、(図2で同定された)エキソン7およびフランキングイ ントロン配列に対するヌクレオチド(配列番号20)および推定アミノ酸配列( 配列番号21)を示す。 図8Aは特に、1〜480位の全てにおけるヌクレオチド(配列番号22)の同定 結果を示す。 図8Bは、481位〜該エキソンの3’末端におけるヌクレオチド(配列番号2 3)の同定結果を示す。 図9A、9B、9Cおよび9Dは、(図2で同定された)エキソン8およびフ ランキングイントロン配列に対するヌクレオチド(配列番号24)および推定ア ミノ酸配列(配列番号25)を示す。 図9Aは特に、1〜480位の全てにおけるヌクレオチドの同定結果(配列番号2 6)を示す。 図9Bは特に、481〜1140位の全てにおけるヌクレオチドの同定結果(配列番 号27)を示す。 図9Cは特に、1141−1800位の全てにおけるヌクレオチドの同定結果(配列番 号28)を示す。 図9Dは特に、1801〜該イントロンの3’末端におけるヌクレオチドの同定結 果(配列番号29)を示す。 c.本発明のプロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニットの発現 (1)コード配列 本発明によれば、適当な宿主細胞内で、プロリル-4-ヒドロキシラーゼのαサ ブユニットのヒト・イソ型、またはその機能的均等体をコードするポリヌクレオ チド配列を用いて、プロリル-4-ヒドロキシラーゼのヒト・α2サブユニットま たはその誘導体、およびプロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニット、ま たはその機能的均等体を含んでなるプロリル-4-ヒドロキシラーゼの発現を指示 する組換えDNA分子を作製することができる。また、かかる配列のプロリル-4 -ヒドロキシラーゼのα2サブユニット、並びに、かかるポリヌクレオチドまた はそれらの相補体の少なくとも一部と選択的にハイブリダイズする他のポリヌク レオチドも、核酸ハイブリダイゼーションアッセイ、サザンおよびノーザンブロ ット分析などに使用することができる。 遺伝コードに固有の縮重のため、実質的に同一のまたは機能的に同等のアミノ 酸配列をコードする他の核酸配列を、プロリル-4-ヒドロキシラーゼタンパク質 のα2サブユニットのクローニングおよび発現のための本発明の実施に用いても よい。かかる核酸配列には、ストリンジェントな条件下でプロリル-4-ヒドロキ シラーゼ配列の適当なα2サブユニットとハイブリダイズすることができるもの が含まれる。 本発明に用いてもよい改変型核酸配列には、結果として同一のまたは機能的に 同等の遺伝子産物をコードする配列が生じる異なる核酸残基の欠失、付加あるい は置換が含まれる。該核酸産物自身は、プロリル-4-ヒドロキシラーゼ配列のα 2サブユニット内にアミノ酸残基の欠失、付加あるいは置換を含み、これは結果 としてサイレント変異を生じ、かくして機能的に同等なαサブユニットが生じる 。かかるアミノ酸置換は、関連残基の極性、電荷、溶解度、疎水性、親水性およ び/または両親媒性における類似性に基づいて行われ得る。例えば、負電荷を有 するアミノ酸としてはアスパラギン酸およびグルタミン酸が挙げられ、正電荷を 有するアミノ酸としはリシンおよびアルギニンが挙げられ、電荷を持たない極性 へッド基を有し、同等の親水価を持つアミノ酸としては下記:ロイシン、イソロ イシン、バリン:グリシン、アラニン;アスパラギン、グルタミン;セリン、ト レオニン;フェニルアラニン、チロシンが挙げられる。 限定されるものではないが、その遺伝子産物のプロセッシングおよび発現を修 飾する改変を始めとする種々の末端についてプロリル-4-ヒドロキシラーゼ・コ ード配列のα2サブユニットを改変するため、本発明の核酸配列を遺伝子工学的 に操作してもよい。例えば、天然ヒト分泌シグナルの代わりに選択的分泌シグナ ルを置換してもよいし、さらに/もしくは当該技術分野で公知の技術、例えば、 位置指定突然変異誘発、新しい制限部位の挿入、グリコシル化パターンの変更、 リン酸化などを用いて、突然変異を誘発してもよい。 別法として非ヒト細胞における発現の場合、本発明のプロリル-4-ヒドロキシ ラーゼをコードするポリヌクレオチドは、特定の宿主生物のコドン選択によりよ く適合するように修飾してもよい。 本発明のもう一つの実施態様では、当該技術分野で周知の化学的方法を用いて 、本発明のプロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニットのコード配列を全 て、または部分的に合成することができる。例えば、Caruthersら,Nuc.Acids res.Symp.Ser.7:215-233(1980);CreaおよびHorn,Nuc.Acids Res.9(10):23 31(1980);MatteucciおよびCaruthers,Tetrahedron Letters 21:719(1980);並び にChowおよびKempe,Nuc.Acids Res.9(12):2807-2817(1981)を参照。別法とし て、化学的方法を用いて該タンパク質自身を生産し、少なくとも部分的に所望の α2サブユニットアミノ酸配列を合成することができる。例えば、ペプチドを固 相法によって合成し、その樹脂から切り離し、次いで分取高速液体クロマトグラ フィーによって精製することができる(例えば、Creighton,Proteins Structur es And Molecular Principles,W.H.Freemanおよび共同研究者,N.Y.,pp.50- 60(1983)を参照)。該合成ペプチドの組成はアミノ酸分析または配列決定により 確認すればよい(例えば、エドマン分解法、Creighton,Proteins,Structures and Molecular Princioles,W.H.Freemanおよび共同研究者,N.Y.,pp.34-49(1 983)を参照)。 本発明のプロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニットを発現させるため に、プロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニットまたは機能的同等体をコ ードするヌクレオチド配列を適当な発現ベクター(すなわち挿入されたコード配 列の転写および翻訳に必要なエレメントを含むベクター)中に挿入する。 (2)発現系 当業者に周知の方法を用いて、プロリル-4-ヒドロキシラーゼ、および適当な 転写/翻訳調節シグナルに対する配列をコードするプロリル-4-ヒドロキシラー ゼのα2サブユニットを含有する発現ベクターを構築することができる。これら の方法には、in vitro組換えDNA法、合成法およびin vivo組換えが含まれる 。例えば、Maniatisら,Molecular Cloning A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory,N.Y.(1989)およびAusubelら,Current protocols in Mol ecular Biology,Greene Publishing Associates and Wiley Interscience,N.Y .(1989)に記載の技術を参照。 種々の宿主−発現ベクター系を利用して、プロリル-4-ヒドロキシラーゼのα 2サブユニットのコード配列を発現させることができる。限定されるものではな いが、これらにはプロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニットのコード配 列を含有する組換えバクテリオファージDNA、プラスミドDNAまたはコスミ ドDNA発現ベクターで形質転換させた細菌のごとき微生物:プロリル-4-ヒド ロキシラーゼのα2サブユニットのコード配列を含有する組換え酵母発現ベクタ ーで形質転換させた酵母;プロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニットを コードする配列を含有する組換えウイルス発現ベクター(例えば、バキュロウイ ルス)を感染させた昆虫細胞系;組換えウイルス発現ベクター(例えば、カリフ ラワーモザイクウイルス、CaMV;タバコモザイクウイルス、TMV)を感染させる か、またはプロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニットのコード配列を含 有する組換えプラスミド発現ベクター(例えば、Tiプラスミド)で形質転換させ た植物細胞系;もしくは適当なベクター、好ましくはセムリキ森林ウイルスを感 染させた動物細胞系が含まれる。 さらに、所望の酵素産物をトランスジェニック非ヒト動物の乳汁から回収でき るトランスジェニック非ヒト動物内で、本発明のプロリル-4-ヒドロキシラーゼ のα2サブユニットを発現させてもよい。これらの系の発現エレメントはそれら の強度および特異性が異なる。利用する宿主/ベクター系に応じて、構成的プロ モーターおよび誘導的プロモーターを含む多くの適切な転写および翻訳エレメン トの何れかを発現ベクターに用いてよい。例えば、細菌系でのクローニングの場 合は、バクテリオファージλのpL、plac、ptrp、ptac(ptrp−lacハイブリッド プロモーター)などのごとき誘導的プロモーターを使用でき:昆虫細胞系でのク ローニングの場合は、バキュロウイルスポリヘドロンプロモーターのごときプロ モーターを使用でき:植物細胞系でのクローニングの場合は、植物細胞のゲノム から誘導したプロモーター(例えば、熱ショックプロモーター:RUBISCOの小サ ブユニットに対するプロモーター:クロロフィルa/b結合タンパク質に対するプ ロモーター)、または植物ウイルスから誘導されたプロモーター(例えば、CaMV の35S RNAプロモーター;TMVのコートタンパク質プロモータ一)を使用 でき;哺乳動物細胞系でのクローニングの場合は、哺乳動物細胞のゲノムから誘 導したプロモーター(例えば、メタロチオネインプロモーター)、または哺乳類 ウイルスから誘導したプロモーター(例えば、アデノウイルス後期プロモーター ;種痘ウイルス7.5Kプロモーター)が使用でき;プロリル-4-ヒドロキシラーゼ DNAのα2サブユニットの多重コピーを含む細胞系を作製する場合は、SV40、 BPVおよびEBVに基づくベクターを適当な選択マーカーと共に使用できる。 細菌系では、発現されたプロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニットの 使用目的に応じて、多くの発現ベクターを有利に選択することができる。例えば 、本発明のポリペプチドを大量に生産する場合、容易に精製される高レベルのタ ンパク質産物の発現を指示するベクターが望ましいであろう。かかるベクターと しては限定されるものではないが、ハイブリッドAS-lac Zタンパク質が生産され るようにポリペプチドコード配列がlac Zコーディング領域を有するフレーム内 のベクターに連結されてよい大腸菌(E.coli)発現ベクターpUR278(Rutherら,EM BO J.2:1791(1983))、pINベクター(InouyeおよびInouye,Nucleic Acids Res. 13:3101-3109(1985);Van HeekeおよびSchuster,J.Biol.Chem.264:5503-5509 (1989))などが挙げられる。またpGEXベクターを用いてグルタチオンS-トランス フェラーゼ(GST)を伴うタンパク質として外来ポリペプチドを発現させてもよい 。一般に、かかるタンパク質は可溶性であり、グルタチオン−アガロースビーズ への吸着、それに続く遊離グルタチオンの存在下での溶出によって溶解した細胞 から容易に精製することができる。該pGEXベクターはトロンビンまたはXa因子プ ロテアーゼ切断部位を含むように設計され、その結果クローニングされた対象の ポリペプチドをGST部分から遊離させることができる。 好ましい発現系は酵母発現系である。酵母では、構成的プロモーターまたは誘 導的プロモーターを含有する多くのプロモーターを使用できる。総説としては、 Current Protocols in Molecular Biology,第2巻,編Ausubelら,Greene Publi sh.Assoc.& Wiley Interscience,第13章(1988);Grantら,Expression and Se cretion Vectors for Yeast,in Methods in Enzymology,編WuおよびGrossman ,Acad.Press,N.Y.153:516-544(1987);Glover,DNA Cloning,第II巻,IRL P ress,Wash.,D.C.,第3章(1986);Bitter,Heterologous Gene Expression in Y east,Methods in Enzymology,編BergerおよびKimmel,Acad.Press,N.Y.152 :673-684(1987);およびThe Moleculer Biology of the Yeast Saccharomyces, 編Strathernら,Cold Spring Harbor Press,第IおよびII巻(1982)を参照。 本発明のタンパク質のクローニングおよび発現に有用な特に好ましい系では、 酵母ピヒア(Pichia)由来の宿主細胞を用いる。ピヒア・パストリス(Pichia past oris)のごとき非サッカロミセス(Saccaromyces)酵母の種は、操作のスケールア ップの際に、高収率の組換えタンパク質の産生において特別の利点を有すると思 われる。さらに、Pichla発現キットがInvltrogen Corporationから市販されてい る(San Diego,CA)。 Pichia pastorisのごときメチロトローフ酵母には多くのメタノール応答遺伝 子が存在し、各々の発現はメタノール応答調節領域(プロモーターともいう)に よって制御されている。かかるメタノール応答プロモーターの何れもが本発明の 実施における使用に適している。特異的調節領域の例としては、Pichia pastori s AOX1由来の一級アルコールオキシダーゼ遺伝子に対するプロモーター、P.pas toris AOX2由来の二級アルコールオキシダーゼ遺伝子に対するプロモーター、P .pastoris由来のジヒドロキシアセトンシンターゼ遺伝子(DAS)に対するプロモ ーター、p.pastoris由来のP40遺伝子に対するプロモーター、P.pastoris由来 のカタラーゼ遺伝子に対するプロモーターなどが挙げられる。 Pichia pastorisにおける典型的な発現は、厳格に調節されたAOX1遺伝子由来 のプロモーターにより得られる。Ellisら,Mol.Cell.Biol.5:1111(1985)およ び米国特許第4,855,231号を参照。このプロモーターは、培養物にメタノールを 付加した後、誘導して高レベルの組換えタンパク質を生産することができる。同 細胞の後続の操作により、組換えコラーゲンタンパク質が本発明のプロリル-4- ヒドロキシラーゼによって適切にヒドロキシル化される条件下で、本明細書に 記載された本発明のプロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニットに対する 遺伝子の発現を達成し、その結果、折りたたまれて、原繊維の形成におけるコラ ーゲンの正常な生物学的機能に必要とされる安定したらせん構造になる。 もう一つの特に好ましい酵母発現系では、メチロトローフ酵母ハンセヌラ・ポ リモルファ(Hansenula polymorpha)を使用する。メタノール中で増殖させると、 メタノール代謝の重要な酵素、すなわちMOX(メタノールオキシダーゼ)、DAS( ジヒドロキシアセトンシンターゼ)およびFMHD(蟻酸エステルデヒドロゲナーゼ )の誘導が生じる。全細胞タンパク質の30-40%までがこれらの酵素で構成される 可能性がある。MOX、DASおよびFMDH産生をコードする遺伝子は、メタノール中で の増殖により誘導され、かつグルコース中での増殖により抑制される極めて強力 なプロモーターにより制御される。これら3種のプロモーターの何れかまたは全 てを用いて、H.polymorphaの異種核酸配列の高レベルの発現を得ることができ る。本発明のプロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニットをコードする核 酸配列は、誘導性H.polymorphaプロモーターの制御下で、発現ベクター中へク ローニングされる。その産物の分泌が所望される場合は、S・セレビシエ(S.cer evisiae)プレプロー接合因子α1のごとき酵母における分泌に関するシグナル配 列をコードするポリヌクレオチドを、本発明のプロリル-4-ヒドロキシラーゼの α2サブユニットに対するコード配列と同じ読み取り枠で融合させる。該発現ベ クターは好ましくは、URA3またはLEU2のごとき栄養要求性マーカー遺伝子を含み 、これを用いて栄養要求性宿主の欠損を補足することができる。 次いで、当業者に公知の技術を用い、該発現ベクターを用いてH.Polymorpha 宿主細胞を形質転換させる。H.polymorpha形質転換の興昧深く有用な特性は、 ゲノム中へ100コピーまでの発現ベクターを自発的に組み込むということである 。ほとんどの場合において、組み込まれたDNAは頭−尾配列を示す多量体を形 成する。組み込まれた外来DNAは、いくつかの組換え系統において非選択条件 下でさえ有糸分裂に対して安定であることが示されている。多数のコピーを組み 込むというかくのごとき現象に、さらに本系の高生産能が加わる。 植物発現ベクターを使用する場合、本発明のα2サブユニットをコードする配 列の発現は多くのプロモーターの何れかにより誘導してよい。例えば、CaMVの3 5S RNAおよび19S RNAプロモーター(Brissonら,Nature 310:511-5 14(1984))、またはTMVのコートタンパク質プロモーター(Takamatsuら,EMBO J. 6:307-311 (1987))のごときウイルスプロモーターを使用してもよいし、別法と して、RUBISCOの小サブユニット(Coruzziら,EMBO J.3:1671-1680(1984);Brogl ieら,Science 224:838-843(1984))、または熱ショックプロモーター、例えば大 豆hsp17.5-Eもしくはhsp17.3-B(Gurleyら,Mol.Cell.Blol.6:559-565(1986)) のごとき植物プロモーターをしてもよい。これら構築体は、Tiプラスミド、Riプ ラスミド、植物ウイルスベクター、直接的DNA形質転換、マイクロインジェク ション、エレクトロポレーションなどを用いて、植物細胞中へと導入することが できる。かかる技術の総説としては、例えば、WelssbachおよびWelssbach,Meth ods for Plant Molecular Biology,Academic Press,NY,第VIII章,421-463頁( 1988);並びにGriersonおよびCorey,Plant Molecular Biology,第2版,Blackie ,London,第7-9章(1988)参照。 本発明のプロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニットを発現するのに使 用することができた別の発現系として昆虫系がある。かかる系の1つでは、オー トグラファ・カリフォルニカ(Autographa californica)核多角体病ウイルス(AcN PV)をベクターとして用いて外来遺伝子を発現させる。該ウイルスはスポドプテ ラ・フルギペルダ(Spodopter frugiperda)細胞内で増殖する。本発明のプロリル -4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニットに対するコード配列をウイルスの非必 須領域(例えばポリヘドロン遺伝子)中へクローニングして、AcNPVプロモータ ー(例えばポリヘドロンプロモーター)の制御下に置けばよい。プロリル-4-ヒ ドロキシラーゼコード配列のα2サブユニットを首尾よく挿入すれば、結果とし てポリヘドロン遺伝子が不活性され、妨害されない組換えウイルス(すなわち、 ポリヘドロン遺伝子によりコードされたタンパク質性外被を欠くウイルス)が生 産されるであろう。次いで、これら組換えウイルスを用いて、そこで挿入した遺 伝子が発現されるSpodoptera frugiperda細胞を感染させる(例えば、Smithら, J.Viol.46:584(1983);Smith,米国特許第4,215,051号参照)。 哺乳類宿主細胞では、多くのウイルスベースの発現系が利用できる。アデノウ イルスを発現ベクターとして用いる場合、本発明のプロリル-4-ヒドロキシラー ゼのα2サブユニットのコード配列をアデノウイルス転写/翻訳調節複合体、例 えば、後期プロモーターおよび三部分リーダー配列に連結すればよい。次いでこ の遺伝子を、in vitroまたはin vivo組換えによりアデノウイルスゲノム内へ挿 入することができる。ウイルスゲノムの非必須領域(例えば、領域E1またはE2) 内に挿入すれば、その結果、生存可能であり、かつ感染宿主内でポリペプチドを 発現することができる組換えウイルスが得られよう(例えば、LoganおよびShenk ,Proc.Natl.Acad.Scl.(USA)81:3655-3656(1984)を参照)。また、種痘7.5K プロモーターを用いてもよい(例えば、Mackettら,Proc.Natl.Acad.Sci.(U SA)79:7415-7419(1982);Mackettら,J.Virol.49:857-864(1984);Panicaliら, Proc.Natl.Acad.Sci.79:4927-4931(1982)を参照)。 また、特定の開始シグナルも、挿入されたプロリル-4-ヒドロキシラーゼコー ド配列の有効な翻訳に必要とされる。これらシグナルにはATG開始コドンおよび 隣接配列が含まれる。固有の開始コドンおよび隣接配列を含む全ポリペプチド遺 伝子が適当な発現ベクターに挿入される場合には、付加的な翻訳調節シグナルを 必要としないと考えられる。しかしながら、コード配列の一部だけが挿入される 場合では、ATG開始コドンを含む外生の翻訳調節シグナルが提供されなければな らない。さらに、全挿入部の翻訳を確実にするためには、該開始コドンがプロリ ル-4-ヒドロキシラーゼコード配列のα2サブユニットのリーディングフレーム と読み枠が合っていなければならない。これら外生の翻訳調節シグナルおよび開 始コドンは、天然および合成双方の種々の起源とするものであってよい。発現効 率は適当な転写エンハンサーエレメント、転写ターミネーターなどを包含するこ とにより助長される(Bittnerら,Methods in Enzymol.153:516-544(1987)参照 )。 本発明のプロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニットの組換え体生産の ための1つの好ましい発現系はトランスジェニック非ヒト動物にあり、所望のポ リペプチドはそのトランスジェニック動物の乳汁から回収できる。かかかる系は 、本発明のα2サブユニットをコードするDNA配列を、乳腺での発現を果たし 得るプロモーターおよび他の必要なまたは任意の調節配列に作動可能なように連 結することにより構築される。同様に、特に米国出願番号08/037,728号で開示さ れ たごとき、標的乳汁タンパク質産生乳腺細胞で作動可能な適切な発現系を用いて 、必要なまたは任意の翻訳後酵素を標的細胞内で同時に産生させてもよい。 乳汁中での発現のためには、プロモーターが、α-S1-カゼインまたはβ-ラク トグロブリンのごとき豊富な乳汁特異的タンパク質の1つから選択されることが 好ましいであろう。例えば、α-S1-カゼインの5’および3’調節配列がヒト・ ラクトフェリンcDNAの発現のために首尾よく用いられており、また同様に、 β-ラクトグロブリンプロモーターはヒツジ乳汁産生細胞におけるヒト・アンチ トリプシン遺伝子断片の発現を果たしている。Wrightら,Biotechnology 9:830- 833(1991)。トランスジェニック・ヤギでは、ヒト組織プラスミノーゲンアクチ ベーターの発現にホエー酸プロモーターが用いられ、その結果、該トランスジェ ニック体の乳汁中にヒト組織プラスミノーゲンアクチベーターが分泌される。Eb ertら,Biotechnology 9:835-838(1991)。かかる発現系を用いて、本発明のポリ ペプチドを乳汁中へ分泌する動物が得られる。当業者に周知の手法を用いて、所 望のプロリル-4-ヒドロキシラーゼ鎖をコードする遺伝子を、選択された動物種 の乳房細胞で機能する適切な調節配列に簡単に連結することができる。プロリル -4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニットをコードする遺伝子のための発現系も 同様に構築される。 本発明のプロリル-4-ヒドロキシラーゼは分泌タンパク質として発現すること が好ましい。該タンパク質の発現のために用いられる遺伝子工学的に作製した細 胞が非ヒト宿主細胞である場合、プロリル-4-ヒドロキシラーゼタンパク質のヒ ト・分泌シグナルペプチドを、宿主細胞の分泌ターゲッティング機構によりさら に効果的に認識される別の分泌シグナルペプチドで置換することがしばしば有利 である。適当な分泌シグナル配列は、哺乳類遺伝子の最適な真菌類発現を得る際 に特に重要である。例えば、メチロトローフ酵母では、リーディングフレーム内 S.cerevislae α-接合因子プレープロ配列をコードするDNA配列をコード配 列のアミノ終結末端に挿入すればよい。αMFプレープロ配列はαMF前駆体分子中 に含まれるリーダー配列であり、タンパク質分解プロセッシングおよび分泌に必 要なlys-argコード化配列を含む(例えば、Braleら,Proc.Nat'l.Acad.Sci. USA,81:4542(1984)参照)。 また、好ましくは、一般にPCT出願第PCT/US92/05061(WO93/07889)に記載され たごとくに、本発明のプロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニットをプロ リル-4-ヒドロキシラーゼおよび/またはコラーゲンのβサブユニットと共に宿 主細胞により同時に発現させて、その結果、α2β2プロリル-4-ヒドロキシラー ゼ四量体が形成されて、この酵素が発現されたコラーゲン中で4-ヒドロキシプロ リンの形成を触媒するようになる。 別法として、挿入された配列の発現をモジュレートするか、またはその遺伝子 産物を所望の特異的様式で修飾もしくはプロセッシングする宿主細胞系統が選択 されてもよい。タンパク質産物のかかる修飾(例えば、グリコシル化)およびプ ロセッシング(例えば、切断)は、該タンパク質の機能にとって重要であると考 えられる。異なる宿主細胞はタンパク質の翻訳後プロセッシングおよび修飾に関 して特徴的かつ特異的なメカニズムを持つ。適当な細胞系または宿主系を選択し て、発現した外来タンパク質の正確な修飾およびプロセッシングを確実にするこ とができる。この目的のために、適切な一次転写物のプロセッシング、その遺伝 子産物のグリコシル化およびリン酸化ための細胞性機構を有する真核宿主細胞が 用い得る。かかる哺乳類宿主細胞としては、限定されるものではないが、CHO、V ERO、BHK、HeLa、COS、MDCK、293、WI38などが挙げられる。さらに、宿主細胞を 遺伝子工学的に作製して種々の酵素を発現させ、コラーゲン分子の適切なプロセ ッシングを確実にすることができる。例えば、プロリル-4-ヒドロキシラーゼに 対する遺伝子(すなわち、プロリル-4-ヒドロキシラーゼのαサブユニットをコ ードする遺伝子およびプロリル-4-ヒドロキシラーゼのβサブユニットをコード する遺伝子)を、宿主細胞でコラーゲン遺伝子と共に同時発現させてもよい。 組換えタンパク質を長期間、高収率で生産するためには、安定した発現が好ま しい。例えば、本発明のプロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニットを安 定して発現する細胞系を遺伝子工学的に作製すればよい。宿主細胞は、ウイルス 性の複製起点を含む発現ベクターを用いるのではなく、適当な発現調節エレメン ト(例えば、プロモーター、エンハンサー、配列、転写ターミネーター、ポリア デニル化部位など)によって制御されるα2サブユニットをコードするDNAお よび選択可能マーカーで形質転換させることができる。外来DNAの導入に続き 、 遺伝子工学的に作製した細胞を富化培地で1−2日間増殖させ、次いで選択培地 に切り替える。組換えプラスミド中の選択マーカーはその選択に対する耐性を与 え、しかも細胞がそれらの染色体に安定に組み込まれ、増殖して、さらに次には クローニングされて細胞系間に広がり得るフォーカスを形成するのを可能にする 。この方法はプロリル-4-ヒドロキシラーゼの所望のα2サブユニットを発現す る細胞系を遺伝子工学的に作製するのに有利に使用することができる。 多くの選抜系が使用でき、例えば、限定されるものではないが、単純ヘルペス ウイルスチミジンキナーゼ(Wiglerら,Cell 11:223(1997))、ヒポキサンチン− グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(SzybalskaおよびSzybalski,Proc .Natl.Acad.Sci.USA 48:2026(1962))およびアデニンホスホリボシルトラン スフェラーゼ(Lowyら,Cell 22:817(1980))を含む遺伝子がそれぞれtk ̄,hgprt  ̄またはaprt ̄細胞で用いられる。また、メトトレキセート耐性を与えるdhfr(W iglerら,Natl.Acad.Sci.USA 77:3567(1980);O'Hareら,Proc.Natl.Acad. Scl.USA 78:1527(1981));ミコフェノール酸耐性を与えるgpt(MulliganおよびBe rg,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 78:2072(1981));アミノグリコシドG-418耐性 を与えるneo(Colberre-Garapinら,J.Mol.Blol.150:1(1981));およびハイグ ロマイシン耐性を与えるhygro(Santerreら,Gene 30:147(1984))に対する選択の 基礎として代謝拮抗物質耐性を使用することができる。最近、さらに別の選択遺 伝子、すなわち、細胞がトリプチファンの代わりにインドールを利用できるよう にするtrpB;細胞がヒスチジンの代わりにヒスチノールを利用できるようにするh isD(HartmanおよびMulligan,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:8047(1988));お よびオルニチンデカルボキシラーゼインヒビター、2-(ジフルオロメチル)-DL- オルニチン、DFMO耐性を与えるODC(オルニチンデカルボキシラーゼ)(McConlog ue L.,In:Current Communication in Molecular Biology,Cold Spring Harbor Laboratory編(1987))について記載されている。 d.本発明のα2サブユニットタンパク質を発現するトランスフェクション体 または形質転換体の同定および発現したタンパク質の精製 コード配列を含み、かつ生物学的に活性な遺伝子産物を発現する宿主細胞は、 少なくとも4つの一般的アプローチ:(a)DNA−DNAまたはDNA−RNA ハイブリダイゼーション;(b)「マーカー」遺伝子機能の存在または不在;(c)宿 主細胞におけるα2サブユニットmRNA転写物の発現によって測定される転写 レベルの評価;および(d)イムノアッセイによって、またはその生物学的活性に よって測定される遺伝子産物の検出;によって同定され得る。 第一のアプローチでは、発現ベクターに挿入された酵素コード配列の存在は、 プロリル-4-ヒドロキシラーゼコード配列のα2サブユニット、もしくはその一 部または誘導体の各々と相同なヌクレオチド配列を含んでなるプローブを用いて DNA−DNAまたはDNA−RNAハイブリダイゼーションによって検出する ことができる。 第二のアプローチでは、組換え発現ベクター/宿主系を特定の「マーカー」遺 伝子機能(例えば、チミジンキナーゼ活性、抗生物質耐性、メトトレキセート耐 性、形質転換表現型、バキュロウイルスにおける閉塞体形成など)の存在または 不在に基づいて同定および選択することができる。例えば、α2サブユニットコ ード配列がベクターのマーカー遺伝子配列内に挿入されれば、プロリル-4-ヒド ロキシラーゼのα2サブユニットのコード配列を含有する組換え細胞は、該マー カー遺伝子機能の不在により同定できる。あるいは、α2サブユニットコード配 列の発現を制御するために用いられる同一の、または異なるプロモーターの制御 下で、マーカー遺伝子をα2サブユニット配列と一列に配置することができる。 誘導または選択に応じた該マーカーの発現は、α2サブユニットコード配列の発 現を示す。 第三のアプローチでは、α2サブユニットコーディング領域の転写活性は、ハ イブリダイゼーションアッセイによって評価することができる。例えば、α2サ ブユニットコード配列またはその特定部分と相同なプローブを用いるノーザンブ ロットによって、RNAを単離、分析することができる。あるいはまた、宿主細 胞の全核酸を抽出し、かかるプローブとのハイブリダイゼーションについてアッ セイすることができる。 第四のアプローチでは、例えば、ウエスタンブロットや、放射線免疫沈降、酵 素結合イムノアッセイのごときイムノアッセイなどによって、酵素産物の発現を 免疫学的に評価するとことができる。 培養培地中に分泌される本発明の発現酵素は、例えば、クロマトグラフィーに よって均質になるよう精製される。1つの実施態様において、プロリル-4-ヒド ロキシラーゼタンパク質の組換えα2サブユニットは、サイズ排除クロマトグラ フィーにより精製する。しかしながら、イオン交換クロマトグラフィーおよび逆 相クロマトグラフィーなどの当該技術分野で公知の他の精製技術を用いることも できる。 5.実施例 本発明は下記の実施例を参照してさらに理解されよう。これら実施例は、単に 本発明を例示するものである。 実施例1:cDNAクローンの単離 MacNeilら,(1993)J.Immnol.151:6913-23に記載されたごとくに、BT14.1と 称されるマウス・α2サブユニットのcDNAクローンは、胸腺に共通の抗原1 をコードするcDNAをプローブとして用いることにより、λgt10(Clontech)中 のBALB/cマウス脳cDNAライブラリーから得た。このBT14.1クローンはヒト およびニワトリのプロリル-4-ヒドロキシラーゼαサブユニットと高度な相同性 を有していた。しかしながら、cDNAクローンBT14.1は該ポリペプチドのN末 端領域をコードする配列は含んでいなかった。従って、これをプローブとして用 いて、マウス脳および骨格筋cDNAライブラリーをスクリーニングした。 600,000の組換え体の中から4つの陽性クローンを得た。そのうち2つ、M1お よびM4は同一であることが判明し、一方、M2は欠失を有し、M3は2つの無関係な インサートを含んでいた。クローンM1を用いて、λgt10(Clontech)中のマウス骨 格筋cDNAライブラリー1.6x106プラークをスクリーニングした。1つの陽性 クローンM6を得た。このクローンをさらに特性決定したところ、BT14.1に含まれ ていることが判明した。M1およびBT14.1の5’最末端は同一の内部EcoRI位置に (図1で示された配列の220ヌクレオチド位に)存在していた。この5’最末端 クローンをM1を用いて単離して、マウス骨格筋cDNAライブラリーをスクリー ニングし、1つの陽性クローンM6を得た。以下の実施例2に示すごとくに、組み 合わせにおいて考えられるcDNAクローンはマウスα2サブユニットの全コー ディング領域にわたる。 次いで、Helaakoskiら,(1989)Proc.Natl.Acad.Sci.(USA)86:4392-96に記 載されたごとくに、α1サブユニットに対するヒトcDNAクローンPA-49を用 いて3T3繊維芽細胞λgt11cDNAライブラリー(Clontech)をスクリーニングす ることにより、マウスα1サブユニットのcDNAクローンを単離し、600,000 のプラークから8つの陽性クローンを得た。 これらのクローンのうち3つ、MA3、MA4およびMA7を単離し、配列決定した。 これらのクローンのヌクレオチドおよび推定アミノ酸配列は、ヒトおよびニワト リのプロリル-4-ヒドロキシラーゼαサブユニットのそれと有意な類似性を示し た。これらのクローンのうち2つ、MA3およびMA4は、選択的にスプライシングを 受けるエキソン10配列を含むヒトmRNAのマウス対応物に相当することが判明 し、一方、M7はエキソン9配列を含んでいた。これらのcDNAクローンはmR NAの5’最末端を含んでいなかった。このcDNA誘導アミノ酸配列とヒトお よびニワトリα1サブユニットのそれとの比較から、該cDNAクローンは全プ ロセッシングポリペプチドを含むが、5’非翻訳領域またはシグナルペプチドの N末端半分に相当する配列は含んでいないことが示唆される。GenBankデータベ ース受け入れ番号Ul6l62参照。 実施例2:ヌクレオチド配列決定、配列分析、およびノーザンブロット分析 実施例1に記載のクローンのヌクレオチド配列を、Sangerら(1977),Proc.Na tl.Acad.Sci.(USA)74:5463-67に記載されているジデオキシヌクレオチド・チ ェーンターミネーション法によりT7DNAポリメラーゼ(Pharmacia)を用いて 決定した。Applied Biosystems DNA合成装置(Department of Biochemistry ,University of Oulu)で合成したベクター特異的または配列特異的プライマー を用いた。DNASISおよびPROSISバージョン6.00配列分析用ソフトウエア(Pharmac ia)、ANTHEPROT[Deleageら(1988)Comput.Appl.Blosci.4:351-356に開示]、 Wisconsin Genetics Computer Groupパッケージ バージョン8(1994年9月)お よびBOXSHADE(Kay Hofmann,Bioinformatics Group, Institut Suisse de Recherches Experimentales sur le Cancer Lausanne, Switzerland)を用いて、配列データを計算した。 このcDNAクローンは、対応するmRNAではない2168を含み、537aa(アミ ノ酸)のポリペプチドをコードする(図1)。推定ポリペプチドのN末端に想定シ グナルペプチドが存在し、von Hejne(1986)Nucleic Acid Res.14:4683-90の 計算パラメーターに基づけば、成熟α2サブユニットの最も可能性の高い最初の アミノ酸はトリプトファンであり、このことは、シグナル配列の大きさが19aaで あること、および処理したα2サブユニットの大きさが518aaであることを意味 する。処理ペプチドの分子量は59,000である。cDNAクローンはまた、それぞ れ150bpおよび407bpの5’側および3’側非翻訳配列も含む(図1)。3’側の 非翻訳配列は、標準的なポリアデニル化シグナルを含んでおり、このシグナルの 12ヌクレオチド下流には15ヌクレオチド位置のポリ(A)テイルが結合している 。 マウスα2およびマウスα1ポリペプチドは同様の大きさであり、ヒトα1ポ リペプチドの場合のようにα2ポリペプチドがトリプトファン残基から始まり、 α1がヒスチジン残基から始まると仮定した場合には、α2は518アミノ酸であ り、α1は517アミノ酸である。処理したヒトα1サブユニットは517個のアミノ 酸を含み、ニワトリα1サブユニットは516個のアミノ酸を含むが(Bassukら, 前掲,に記載)、一方、処理したC.エレガンス(C.elegans)αサブユニットは さらに長く542個のアミノ酸を含み(Veljolaら,前掲)、この相違は主に、該ポ リペプチドのC末端において32個のアミノ酸が延長されているためである(図2 )。 マウスα2およびα1サブユニットは、アスパラギン結合オリゴ糖に対する2 つの可能性のある付着部位を含む。α2サブユニットの-Asn-Leu-Ser-および-As n-Glu-Thr-の配列の位置を図1に示す。ヒト、マウスおよびニワトリのα1サブ ユニットならびにC.エレガンスαサブユニットに存在する5個のシステイン残 基の位置は全てα2サブユニットでは保存されているが、C.エレガンスの場合、 α1サブユニットの4番目と5番目のシステインの間に追加のシステインを含む 。興味深いことには、これらのシステイン残基の位置は、マウスα1サブユニッ トおよびC.エレガンスαサブユニットでは、保存されているアミノ酸の伸長も 分 断されている部位にある。 マウスα2サブユニットとマウスα1サブユニットとの間の全体のアミノ酸配 列の同一性および類似性はそれぞれ63%および83%であり、マウスα2サブユニ ットとC.エレガンスαサブユニットとの間ではそれぞれ41%および67%であり 、これらはマウスα1サブユニットとC.エレガンスαサブユニットとの間とほ ぼ同じである(43%の同一性および67%の類似性)。しかしながら、同一性は均 等に分布しておらず、C末端ドメイン内で最も高く、この部分はα1サブユニッ トの触媒として重要な部分に該当すると考えられている[同上;Myllylaら,(199 2)Biochem.J.286:923-927]。マウスα1サブユニット中の残基412および483 である2つのヒスチジン(図2)は、プロリル-4-ヒドロキシラーゼのFe2+結合 部位に含まれると示唆されており(26)、これらは両方とも保存され、共にその 保存されたC末端ドメイン内に位置する。 各種マウス組織から単離されたサンプル当たり2μgのポリ(A)’RNAを 含むマウス多種組織(multitissue)ノーザンブロット(Clontech)を製造業者の 説明書で推奨されているストリンジェントな条件下でハイブリダイズさせた。用 いたプローブは32P標識cDNAクローンBT14.1またはMA7であった。 両方のタイプのαサブユニットmRNAの発現パターンは非常に類似している ことが判明し、ハイブリダイゼーションシグナルの強度は心臓、肺および脳にお いて最も高かった。α2サブユニットmRNAの大きさは2.4kbであった。マウ スα1サブユニットは、少なくとも心臓、脳および肺において2つのmRNA転 写物を有することが判明し、より強いシグナルは3.4kbにあり、より弱いシグナ ルは4.3kbにあった。 実施例3:細胞培養および組換えバキュロウイルスの作製 α2ポリペプチドがプロリル-4-ヒドロキシラーゼのαサブユニット、プロリ ル-3-ヒドロキシラーゼまたは特定の他の2-オキソグルタル酸ジオキシゲナーゼ のサブユニットに該当するか否かについては最初は不明であったので、昆虫細胞 内で組換えポリペプチドを発現させて、その機能を解明した。具体的には、スポ ドピエラ・フルギペルダ(Spodopiera frugiperda)Sf9の昆虫細胞を、10%ウシ 胎児血清(GIBCO)を補充したTNM-FH培地(Sigma)で27℃にて培養した。発現の ためのα(11)サブユニットcDNAを構築するために、クローンBT14.1をBamHI およびEcoRIの制限酵素で消化して、塩基対592〜2168を含む断片を得た。M6のλ DNAから5’断片を増幅させた。使用したプライマーは、cDNA特異的な、 人工的NotI部位を含むM3PH(5'-AAGTTGCGGCCGCGAGCA TCAGCAAGGTACTGC-3')(配 列番号30)、および天然のBamHI部位を含むM65’PCR(5'-TGTCCGGATCCAGTTTGTAC GTGTC-3')(配列番号31)であった。PCRはTaqポリメラーゼ(Promega)の供 給元の推奨する条件下で行い、反応は以下のようにして27サイクル行った:変性 を94℃で1分、アニーリングを66℃で1分、伸長を72℃で3分。生成物をNotIお よびBamHI制限酵素で消化して、伸長型である塩基対120〜591の断片を得た。次 にこれら2つのNotI-BamHIおよびBamHI-EcoRI断片をpBluescriptベクター(Stra tagene)にクローニングし、その構築物をNotIおよびEcoRVで消化し、得られた 断片をバキュロウイルス・トランスフアーベクタ一pVL1392のNotI-SmaI部位に連 結した(但し、該ベクターは、LuckowおよびSummers(1989)Virology 170:31-3 9に記載の方法に従って得た)。BaclulGoldトランスフェクション・キット(Pha rMingen)を用いて、pVI構築物を修飾オートグラファ・カリフォルニカ(Autogra pha californica)核多角体病ウイルスDNAと共にSf9昆虫細胞に同時トランス フェクトした。得られたウイルスのプールを4日後に回収し、増幅し、プラーク 精製した。MalitschekおよびSchartl(1991)BioTechniques 11:177-178に記載 されているPCRをベースとする方法により組換えウイルスをチェックした。 実施例4:組換えタンパク質の発現および分析 マウスα2サブユニットをコードする組換えバキュロウイルスを作製し、これ を用いてヒトPDI/βサブユニットを含むかまたは含まないS.フルギペルダ(S .frugiperda)昆虫細胞に感染させた(但し、該昆虫細胞は多重度5で感染させ た)。酵素四量体を製造するために、ヒトα59 1(Vuoriら,前掲,を参照)ま たはマウスα2ウイルスとPDI/βウイルス(同上)とを1:1または2:1の 割合で用いた。感染の72時間後に細胞を回収し、0.01Mトリス(pH7.8)/0.1M NaCl/0.1Mグリセリン/10μMジチオトレイトール/0.1%Triton X-100中でホモ ジナイズし、遠心分離機にかけた。得られた上清をSDS/8%PAGEまたは非変性7 .5%PAGEで分析し、酵素活性についてアッセイした。細胞ペレットを1%SDSに さらに可溶化し、0.1%Triton X-100に可溶性で1%SDSに可溶性のタンパク質を 、プロリル-4-ヒドロキシラーゼのα1サブユニットの減少下でSDS/PAGEで分析 した[Veijolaら,前掲;Vuoriら,前掲;Johnら(1993)EMBO J.12:1587-95]。 このポリペプチドは不溶性の凝集体を形成し、組換えマウスα2サブユニットを 細胞ホモジネートから効率的に抽出するのには1%SDSを使用することが必要で あった。 実施例5:酵素活性アッセイ プロリル-4-ヒドロキシラーゼ活性は、2-オキソH14C-グルタル酸の脱カルボ キシル化をベースとする方法(KivirrikoおよびMyllyla(1982)Methods Enzymo l.82:245-304に開示)によりアッセイした。Km値は、Myllylaら(1977)Eur.J .Biochem.80:349-357に記載されているように、他の基質の濃度を一定に維持 しながら固定濃度の第2の基質の存在下で1つの基質の濃度を様々に変えること により求めた。 マウス−ヒトII型またはヒトI型酵素を含有する細胞ホモジネートからの0.1% Triton X-100抽出物を、2-オキソ[I14C]グルタル酸のヒドロキシル化と組合 せた脱カルボキシル化をベースとするアッセイ(KivirikkoおよびMyllyla、前掲 )により、プロリル-4-ヒドロキシラーゼ活性について分析した。両者の活性は 非常に類似していた。 マウス/ヒト2型酵素の活性がプロリル-4-ヒドロキシラーゼ活性であること を示すために、反応後に(Pro-Pro-gly)10基質中の4-ヒドロキシプロリンの量 を求めた。それらの値から、2型および1型酵素は非常に類似する挙動を示すこ と、そして2型酵素の活性はまさにプロリル-4-ヒドロキシラーゼ活性であるこ とが示された。表Iに示すように、Fe2+、2-オキソグルタル酸およびアスコルビ ン酸についてのKm値およびピリジン-2,4-ジカルボン酸(2-オキソグルタル酸に 対しては、競合阻害剤として作用する)についてのKi値は同様に、2つの酵 素に対して非常に近いものであった。 表I ヒト1型およびマウス/ヒト2型プロリル-4-ヒドロキシラーゼ四量体の 補基質およびペプチド基質に対するKm値および特定の阻害剤に対するKi*IC50として求めた値 注目すべきことには、これらの値は、2型酵素がポリ(L-プロリン)により非 常に高濃度においてのみ阻害されたという点ではっきりと異なっていた。これは 、ポリ(L-プロリン)が、研究を行った全ての脊椎動物源に由来する1型プロリ ル-4-ヒドロキシラーゼに対しては十分に認められた有効な競合阻害剤であり、 ポリ(L-プロリン)が、研究を行った全ての植物のプロリル-4-ヒドロキシラー ゼに対しては有効なポリペプチド基質であるからである。そのような知見は予想 外であった。したがって、各種プロリル-4-ヒドロキシラーゼのペプチド結合部 位の構造間には明瞭な差異が存在すると思われるが、この点については現在のと ころ詳細なデータは得られていない。 実施例6:マウスα2サブユニットおよび活性マウスα2PDI/β酵素四量体の 昆虫細胞における発現 マウスα2サブユニットとヒトPDI/βサブユニットとの会合(association)が 達成できるかどうかを調べるために、昆虫細胞を、2つのポリペプチドをコード する2つの組換えウイルスで同時感染させた。ハイブリッドタンパク質を形成し 、これは非変性条件下で行われたPAGEによって示されるように0.1%Triton X-10 0を含む緩衝液に可溶性であった。単独で発現させたマウスα2サブユニットか らは、同じ条件下で抽出可能な組換えタンパク質(本明細書中では1型四量体と 呼ぶ)は得られず、このことは、ハイブリッドタンパク質がα2β2四量体(2型 四量体と呼ぶ)である可能性があることを示している。α2およびα1サブユニ ットとPDI/βサブユニットが会合して四量体となる点において違いは全く見ら れなかった。形成されたハイブリッドタンパク質がヒトPDI/βサブユニットを 含むことを証明するために、ウエスタンブロッティングを行った。マウスα2サ ブユニットをヒトPDI/βサブユニットと共に発現させた場合、タンパク質複合 体はPDI/βサブユニットを含んでいた。 実施例7:ヒトα2サブユニット遺伝子の単離および配列決定 先に特性決定されたヒト・プロリル-4-ヒドロキシラーゼαサブユニットcD NA配列に対応する32P標識しニックトランスレーションしたPCR断片を含む プローブを用いて、ヒト肺繊維芽細胞ゲノムライブラリー[λFIXベクター(Str atagene)でクローニングした]およびヒト第5染色体ライブラリー[λベクター Charon40(ATCC)でクローニングした]をスクリーニングした。 ヒト肺繊維芽細胞ライブラリーとヒト第5染色体ライブラリーの両方から選ら れる陽性のクローンを同定し、単離し、サザンブロッティングで分析した。さら に分析するために、適切な断片をpSP72ベクター(Promega)にサブクローニング した。 ヒト肺繊維芽細胞ゲノムライブラリーから5つの陽性のクローン(GL-2、GL-5 、GL-20、GL-141およびGL-142と命名)が得られた。これらのクローンの中の2 つGL-2およびGL-141は同一であった。プロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブ ユニットをコードする遺伝子の5’末端および3’末端の遺伝子に対応するクロ ーンは得られなかった。 ヒト第5染色体ライブラリーを、2つの別のプローブを用いて2回スクリーニ ングした。第1のプローブは、プロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニッ トの先に特性決定されたcDNA配列の5’末端に対応するものであった。第2 のプローブは、同じcDNA配列の3’末端に対応するものであった。GL-3、GL -4、GL-9、GL-11、GL-11BおよびGL-156を含む幾つかの陽性クローンが得られた 。GL-3、GL-4、GL-9およびGL-11Bは該タンパク質の5’末端に対応していた。タ ンパク質クローンGL-11AおよびGL-156の3’末端に対応するGL-11AおよびGL-156 は同一であることがわかった。 上記遺伝子に対応する誘導配列は大きさが30kbよりも大きく、15のエキソンを 含んでいる。単独でタンパク質配列をコードするエキソンは54〜240塩基対と様 々であり、イントロンは241〜少なくとも3200塩基対と様々である(図2〜9参 照)。 α1サブユニットの遺伝子配列と比較したところ、α2サブユニットのたった 1つのエキソンがα1サブユニット遺伝子の2つの互いに排他的なスプライスエ キソンに対応している(α1サブユニット遺伝子のEXON9)。 推定アミノ酸配列は既知のα(1)サブユニットに対して63%の相同性がある。 実施例8:プロリル-4-ヒドロキラーゼのヒトα2サブユニットの昆虫細胞にお ける発現 実施例3、4および6の方法を用いて、プロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2 サブユニットのイソ型を発現させ、分析した。昆虫細胞における発現データから 、該α2サブユニットのイソ型がヒトβサブユニットと共に活性2型プロリル-4 -ヒドロキシラーゼα2β2四量体を形成することが示された。 上記の記載から、本明細書中に示し記載したもの以外にも本発明の種々の改変 が当業者には明らかであろう。そのような改変は添付の請求の範囲の範疇内であ るとする。さらに、ヌクレオチドに対して与えられる全ての塩基対の大きさが近 似的なものであり説明のために用いられていると理解すべきである。 本明細書中に引用されている全ての参考文献はそれらの全文を参考として本 明細書に組み入れるものとする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C12N 9/02 C12N 5/00 C C12R 1:91) (C12N 9/02 C12R 1:645) (C12N 9/02 C12R 1:01) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CN,CU, CZ,EE,GE,GH,HU,IL,IS,JP,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LT,LV ,MD,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL, RO,RU,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,T T,UA,UZ,VN,YU (72)発明者 ヘラアコスキー,タルジャ アイ. フィンランド国 エフアイエヌ―90560 オウル タイイリッジェ 17 ビー 15 (72)発明者 アンヌネン,ピア ピー. フィンランド国 エフアイエヌ―90230 オウル バルリンクジャ 1 シー 34 (72)発明者 ニッシ,リトヴァ ケイ. フィンランド国 エフアイエヌ―90100 オウル バイッキーラ 2ビー 236 (72)発明者 ノケライネン,ミンナ ケー. フィンランド国 エフアイエヌ―90570 オウル カレルボンティエ 5ディー11

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.プロリル-4-ヒドロキシラーゼのαサブユニットのヒト・イソ型からなるポ リペプチド。 2.プロリル-4-ヒドロキシラーゼのαサブユニットがα2サブユニットである 、請求項1に記載のポリペプチド。 3.前記ポリペプチドのアミノ酸配列が、 (a)配列番号3のアミノ酸配列、 (b)配列番号3のアミノ酸配列の断片をコードするアミノ酸配列、または (c)配列番号3のアミノ酸配列の誘導体をコードするアミノ酸配列、を含ん でなる、請求項2に記載のポリペプチド。 4.プロリル-4-ヒドロキシラーゼのヒトα2サブユニットをコードするヌクレ オチド配列を含んでなるヌクレオチド配列。 5.前記ヌクレオチド配列が、 (a)配列番号3のヌクレオチド配列、 (b)ストリンジェントな条件下で配列番号3の配列にハイブリダイズするヌ クレオチド配列、または (c)(a)もしくは(b)のヌクレオチド配列に対して縮重しているヌクレオチド 配列、 を含んでなる、請求項4に記載のヌクレオチド配列。 6.請求項4に記載のヌクレオチド配列を含有する発現ベクター。 7.プロリル-4-ヒドロキシラーゼのβサブユニットをコードするヌクレオチド 配列をさらに含有する、請求項6に記載の発現ベクター。 8.請求項4に記載のヌクレオチド配列を含有する発現ベクターで感染、形質転 換またはトランスフェクションされた宿主細胞。 9.プロリル-4-ヒドロキシラーゼのβサブユニットをコードするヌクレオチド 配列を含有する発現ベクターでさらに感染、形質転換まだはトランスフェクショ ンされている、請求項8に記載の宿主細胞。 10.コラーゲンをコードするヌクレオチド配列を1以上含有する発現ベクターで さらに感染、形質転換またはトランスフェクションされている、請求項8に記載 の宿主細胞。 11.昆虫細胞、酵母、細菌細胞、植物細胞または哺乳動物細胞よりなる群から選 択される、請求項8に記載の宿主細胞。 12.プロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニットの生産方法であって、 (a)プロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニットをコードするヌクレオ チド配列を含有する発現ベクターで感染、形質転換またはトランスフェクション された宿主細胞を培養し、 (b)プロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニットを単離する、 ことを含んでなる方法。 13.プロリル-4-ヒドロキシラーゼの生産方法であって、 (a)(i)プロリル-4-ヒドロキシラーゼのα2サブユニットをコードするヌクレ オチド配列を含有する発現ベクターと、(ii)プロリル-4-ヒドロキシラーゼのβ サブユニットをコードするヌクレオチド配列を含有する発現ベクターとで感染、 形質転換またはトランスフェクションされた宿主細胞を、α2β2四量体を形成す る条件下で培養し、 (b)該α2β2四量体を単離する、 ことを含んでなる方法。
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