JP2000508442A - 可変表面のレリーフキノフォーム光学素子 - Google Patents

可変表面のレリーフキノフォーム光学素子

Info

Publication number
JP2000508442A
JP2000508442A JP11519276A JP51927699A JP2000508442A JP 2000508442 A JP2000508442 A JP 2000508442A JP 11519276 A JP11519276 A JP 11519276A JP 51927699 A JP51927699 A JP 51927699A JP 2000508442 A JP2000508442 A JP 2000508442A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zone
kinoform
point
ray
optical axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11519276A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3392878B2 (ja
Inventor
チェン、チュングテ・ダブリュー
カップス、デビッド・エム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Raytheon Co
Original Assignee
Raytheon Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Raytheon Co filed Critical Raytheon Co
Publication of JP2000508442A publication Critical patent/JP2000508442A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3392878B2 publication Critical patent/JP3392878B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/18Diffraction gratings
    • G02B5/1876Diffractive Fresnel lenses; Zone plates; Kinoforms

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 キノフォーム光学素子(KOE10、10’、10'')はキノフォーム表面の異なったゾーン(14、14’)に異なった高さの表面レリーフ(20、24)を有し、それによって各ゾーンの1次回折効率を最適にする。1次回折効率の増加によって、雑音およびゴーストイメージ問題は減少され、コントラストと解像度が強化される。例示的な実施形態では、各ゾーンまたは同一ゾーンの異なった区域さえも、一定ではないステップの高さ(36)を有し、このステップの高さは最適なステップの高さ(d)と、特定のゾーンまたは区域に関する関連された主要な入射角度との間の予め定められた関連により限定されるのが好ましい。比較的大きな開口と比較的狭い視野(図4)を有する光システムの場合、KOEの各点(50、50’)はイメージ全体を観察し、その点の関連する主要な入射角度はイメージ空間全体の中心(即ち、光軸および使用可能な被写体深度の実効的な“中間部”)からのいわゆる“周縁”光線(54、54’)により限定されてもよい。比較的小さい開口と比較的広視野(図5)を有する光学システムの場合、KOEの各点はイメージ(64)の一部のみを観察し、その点の関連する主要な入射角度は、その点から可視であるイメージ空間部分からの例示的な光線(54'')により定められてもよい。最適な表面のレリーフは表面の方向に関する放射の入射角度に依存するので、回折効率はキノフォームに平坦ではない表面外形を設けることによっても最適化されることができ、それによって全ての主要な光線は能動表面に垂直であり、この場合、全てのステップは同じ高さであってもよい。

Description

【発明の詳細な説明】 可変表面のレリーフキノフォーム光学素子 [発明の技術分野] 本発明は、回折格子およびフレネル位相ゾーンプレートのようなキノフォーム 光学素子、特に、光軸に対して必ずしも平行ではない方向でキノフォーム素子の 活性表面を交差する光線に対して設計上最適である高い回折効率のキノフォーム 光学素子に関する。 [発明の背景] “フレネル位相ゾーンプレート”は、側面からは1連の鋸歯形の突出部のよう に見える幾つかの同心リングを具備する点で、見掛け上一般的なフレネルレンズ に類似している。しかしながら、位相素子は屈折ではなく回折に基づき、通常の フレネルレンズと比較してより多数のゾーンを有し、隣接ゾーン間にさらに小さ い高さの差を有し、位相ゾーンレンズ素子の典型的な高さの差は2Π(1波長) の位相変化に対応している。これは典型的にリッジを表面へエッチングまたは機 械加工することによって製造され、この表面は透明な材料の薄いシート、または 通常の屈折レンズの球状表面であってもよい。キノフォーム(kinoform)は任意 の位相プロフィール、例えば任意の表面上の2つの任意のコヒーレントな点ソー スにより限定された干渉パターン等を有するフレネル位相ゾーンプレートの一般 化された形態であり、この任意の表面上に任意の多項式により限定される任意の 2次元位相プロフィールが付加されてもよい。特に、フレネル位相ゾーンプレー トは、一方が無限である2つの点により限定される光軸に垂直な平面で発生した 干渉パターンによって限定されてもよい。 所定の回折次数の回折効率は、全ての他の回折次数と反対の次数に入る光の量 の尺度である。フレネル位相ゾーンプレートは、少なくとも1次回折で非常に高 い回折効率を与えることができる。通常のキノフォームレンズの隣接ゾーン間の 間隔は一定ではなく、光軸からの距離が増加するにしたがって小さくなるが、同 一ゾーン(または2つの隣接ゾーンの)の最高点と最低点との間の距離であり表 面のレリーフの高さと呼ばれる各突出部の格子の高さは通常一定である。垂直方 向で位相ゾーンレンズ素子に入射する設計波長のコリメートされた光に対して、 基本的に全ての光が1次回折に対応する方向で回折される。 典型的にキノフォームのゾーンは円形の環状リングの形態を取るが、ゾーンは (一般的な分光格子でのような)バーおよび(光軸について異なった角度方向で 異なった焦点距離を生成するための)楕円等、その他の形態を想定してもよい。 さらに、ゾーングループは2次元のセルラアレイに整列され、それぞれのセルは 個々の光学素子として機能する。各ゾーン内で、理論的に最良の深さのプロフィ ールは、最高の区域から最低の区域まで連続的な平滑な曲線であるが、製造を容 易にするため、光学プロフィールはそれぞれ深さが一定の一連のステップ(位相 レベル)として近似的に構成される。 理論的な制限により、連続的またはマルチレベルの回折光学素子から得られる 回折効果が制限される。“スカラ回折理論”(入射光が小さい角度により屈折さ れ、回折されたフィールドが回折構造から離れて観察される)と、“フレネル近 似”(球面波が2次方程式により近似されることができる)と、“フラウンホー ファー回折”(直交位相光が無視できる)の基礎的な仮定が全て有効であること を仮定すると、Nレベル回折ゾーンのq番目の次数の回折効率ηq Nは次式のよう になる。 ここで、ψはそれぞれのサブピリオド(位相レベル)の(波における)位相の深 さの変化であり、ψ0=ψ・Nは各ゾーン内の(波における)位相の深さの変化 全体である。 無限数の位相レベルNに対しては、これは次式に等しい。 したがって、少なくとも前述の仮定が有効であるとき、q番目の回折順序の回 折効率は、各ゾーンの位相レベル数Nと、(波における)位相シフト(ψ0によ り表される)のみに依存する関数として近似されることができ、前述の式にした がって、1次回折(q=1)では、理論的な最大値(100%)は1つの波の位 相シフト(ψ0=1)に対応する。 空気により囲まれた屈折率nと(垂直方向で測定された)ステップの高さδd とを有する光学材料から形成された段部を有する回折プレートのケースにスネル の法則を適用すると、各ステップの実効的な位相の高さψは角度θの関数であり 、それによって入射光は表面の垂線から偏位する。 したがって、それぞれが予め定められた高さの所定の数のステップを有する位 相ゾーンプレートのKOE回折効率は波長および屈折率だけでなく入射角度にも 依存する。 単独の回折レンズは通常広範囲の波長にわたって使用するのに適していないが 、回折レンズ素子は、可視および赤外線スペクトルの両者の広帯域応用において 球面屈折素子の固有の収差を補償するために使用されている。キノフォーム(回 折)および光学(屈折)素子の結合はほぼ3分の1だけ光学素子数を減少し、2 次色収差補正には特別なガラス材料を必要としない。 [発明の要約] 本発明はキノフォーム表面の異なったゾーンに異なった表面のレリーフの高さ を有するキノフォーム光学素子(KOE)を提供し、それによって各ゾーンの1 次回折効率を最適化する。1次回折効率を増加することによって、雑音およびゴ ーストイメージ問題が減少され、コントラストおよび解像度が強化される。 本発明のもう1つのさらに特別な観点は2進キノフォーム光学素子に関し、そ れにおいては各ゾーンまたは同一ゾーンの均一な異なった区域は一定ではないス テップの高さを有し、その高さは最適なステップの高さと、特定のゾーンまたは 区域に関連された主要な入射角度との予め定められた関係によって限定されるこ とが好ましい。 本発明の利点は、特に高い開口数と広い視野の光学システムで特に明白であり 、キノフォームの能動表面上の所定の点に入射する全ての光線は関連する垂線ベ ク トルについて均一に整列しない。比較的大きい開口と比較的狭い視野を有する光 学システムの場合、KOEの各点はイメージ全体を観察し、即ちその点に入射す る関連された主要な入射角度はイメージ空間全体の中心(即ち光軸および使用可 能な被写体深度の実効的な“中央部”)からいわゆる“周縁”光により限定され てもよい。比較的小さい開口と比較的広い視野を有する光学システムの場合、K OEの各点はイメージの一部のみを観察し、即ちその点に入射する関連された主 要な入射角度は、その点から可視であるイメージ空間の一部分からの例示的な光 線により限定されてもよい。 最適な表面レリーフは表面の方向に関する放射の入射角度に依存するので、キ ノフォームに平面ではない表面を設けることによって回折効率も最適化され、そ れによって全ての主要な光線は能動表面に垂直であり、この場合全てのステップ は同一の高さを有する。 本発明の前述および付加的な特徴と利点は以下の詳細な説明と添付図面からさ らに明白になるであろう。図面と記載された説明では、数字は本発明の種々の特 性を示しており、同一の参照符号は図面と説明全体を通じて同一の特性を示して いる。 [図面の簡単な説明] 図1は、位相ゾーンプレートの形態のキノフォーム光学素子の断面図である。 図2は、図1のKOEの平面図である。 図3は、明白に可視であるゾーンの個々のステップを有する図1のKOEの部 分図を示している。 図4は、広い視野を有する光システムで使用される図1−3のKOEを示して いる。 図5は、大きい開口を有する光システムで使用される図1−3のKOEを示し ている。 [好ましい実施例の詳細な説明] 図1、2を参照すると、例示的なキノフォーム光学素子(KOE)は、複数の 同心環状ゾーン14により囲まれている中心ゾーン12を具備しているフレネル位相 ゾーンプレート10の形態を想定していることが示されている。各環状ゾーン14、 14’は、光軸18から同一距離16における対応する屈折レンズの一部の表面プロフ ィールに類似した深さのプロフィールを有し、内周22における最小の深さ20から 外周26における最大の深さ24まで変化している。最小の深さと最大の深さ(20、 24)の差28は“表面のレリーフの高さ”として知られ、典型的に位相ゾーンプレ ートに対して1波長(λ)程度であり、それによって1つのゾーン14からの光は 、丁度1波長だけ遅延されている隣接ゾーン14’からの光と結合されることがで き、結合された光は“1次回折”に対応して方向30で屈折される。 図1、2は一般的な平面の外部表面32を有するKOEを示しており、そこには (図2で最良に見られるように)形状が円形で1つの円中心12について同心であ る環状ゾーン14、14’が定められているが、当業者は、本発明の原理がその他の KOE構造、例えば凸面または凹面である外部表面32および/または形状が楕円 または方形であるゾーン14を有するKOE、またはそれぞれ固有の中心12を有す る複数のセルを具備したKOEにも同等に応用可能であることを認識するであろ う。さらに、いずれか一方の面に空気を有して隔離された素子ではなく、KOE 10は1よりも大きい屈折率を有する光システムの別の素子(例えば球面屈折レン ズ)と直接接触する(またはその表面上に形成される)ことができる。 図3で示されているように、KOE10の各ゾーン14は数(N)のステップ34の 形態で製造され、それぞれ関連する高さ36と幅38を有する。図示されているよう に、所定のゾーンの全てのステップ34は同一の高さであり、直線の実効的なプロ フィール40を結果的に生じるが、当業者はKOEが有限の焦点長を有するレンズ として機能するためには、ゾーンとゾーン内の表面プロフィール間の間隔42が所 望のKOE位相関数にしたがって変化されるべきであり、それによって光軸18’ に平行な光は光軸18からの距離16にしたがって異なった角度46、46’で屈折する ことによって共通の点44で焦点を結ばれることを認識するであろう。したがって 、ゾーン間のスペース42と、ゾーン内の各ステップの幅38が一定ではないことが 好ましいだけでなく、図1、2で示されているものと類似して典型的に直線では なく球面または非球面のプロフィール40を与えるように変化する。 本発明の2つの実際の実施形態について説明する。 図4は低い光レベルの応用のために設計され、比較的大きいKOE区域48およ び関連する比較的大きい実効的開口とを有するKOE10’を示しており、ここで KOEの各点50、50’はイメージ52全体からの光を観察する。この場合、KOE 上の所定の点における主要な入射角度はいわゆる“周縁”光線54、54’によって 光軸18上の例示的なイメージ52の例示的な点56に限定される。主要な入射角度θ 、θ’(垂線からの角度の偏差)はKOEからのイメージの距離58にしたがって 変化し、イメージが近いと角度偏差が大きくなるので、KOEから例示的なイメ ージまでの距離は使用可能な距離範囲(被写体深度)の“中心”近辺にあるよう に選択されるべきである。その代わりに、主要な入射角度は使用可能な被写体深 度の最小および最大においてそれぞれのイメージ(図示せず)への周縁光線の角 度間の中間点であるように選択されることができる。多数の応用では、イメージ 距離58がKOE10’から焦点44’までの焦点距離2Fの二倍に等しいと仮定すれ ばほとんど十分であろう。 垂線60からの主要な角度偏差(θ)が一度決定され、ψ=1/N(1の最適値 ψ0に対応する)を式(3)に設定すると、ステップの高さσd(垂直方向60で 測定される。図1を参照)は次式から計算されることができる。 ここで、λは問題の波長であり、Nはステップの数であり、nは屈折率であり、 θは表面への垂線からの主要な光線の角度偏差である。θ=0の場合、主要な光 線は表面に垂直であり次式になることに留意する。 式(4)と(5)を結合すると、垂直光線に対する最適なステップの高さσd/ (0)に適用される補正係数k(θ)は次式のようになる。 KOEの活性表面が空気と接触していないで屈折率n1を有する光学媒体と接 しているさらに一般的場合には、主要な入射角度θの関数としての隣接ゾーン間 の表面のレリーフの高さΔd間の関係は次式のようになる。 補正係数k(θ)は次式で与えられる。 類似の解析が(ステップを有するプロフィールではなく)各ゾーン内で連続し たプロフィールを有するKOEに対して応用可能であり、この場合N=1であり 、(角度θを限定する)局部表面の垂線60はもはや光軸18に平行ではなく、所望 の な光線に対する隣接ゾーン間の最適の表面のレリーフの高さΔdは次式で与えら れる。 ている主要な光線の一般的な場合には次式のようになる。 前述の式は角度偏差θに対する適切な値を決定する簡単な幾何学的方法を仮定 し、式(4)はこのようにして決定された特定の値θに対して有効である。しか しながら、より厳密で潜在的にさらに正確な解決策が物理的実験(例えばKOE の小さい軸外れ部分を分離して1次回折の強度が最大になるまでこれを傾斜する ことによる)および/またはコンピュータ化されたモデリングおよび最適化(こ の場合、異なった加重がイメージの異なった部分または異なった距離のイメージ に割当てられる)によって恐らく実現されるであろう。 前述の例はまたKOE10’の全体的な形状が平坦であることを仮定しているこ とにも留意すべきである。垂線ベクトル60と周縁光線54との両者が内側に光軸18 方向に集束するようにKOEが凹面形状を有するならば、このような形状は、コ リメーションの欠如により生じた効率の損失を少なくとも部分的に補償し、ステ ップの高さにおける必要な変化は少なくなる。反対に、(典型的な球面レンズの イメージに直面した表面に与えられた場合のように)KOEが凸面形状を有する ならば、ステップの高さのより大きな変化が必要とされ、これは周縁光線54が光 軸18方向に集束する角度だけでなく、垂線ベクトル60が光軸から離れて発散する 角度を考慮する。 同様に、図5で図解して示されているように、広視野の応用の場合、主要な入 射角度θ''は、イメージフィールド66全体の一部分64のみからの光線のコーン62 の幾何学的中心の例示的な“中心光線54”により限定されてもよい。したがって 、35度(±17.5°)の視野と、KOEの所定の点がイメージフィールド全 体の小部分のみを観察する比較的小さい開口では、KOEの中心で、光線62’の 束は光軸18’(θ=0°)を中心とする立体角度(コーン)に対面し、KOEの 端部のエッジでは、光線62の束は、17.5°だけ垂線60から偏位する角度θ'' でKOEと交差する中心光線54''を中心とする。 表1は、入射角度に基づいてステップの高さを調節したおよび調節していない 35度(±17.5°)の視野を有するKOEにおいて計算された回折効率を比 較したものであり、KOEの表面のレリーフの高さ28が主要な入射角度θ、θ’ 、θ''に基づいて前述したように変化されるならば、さらに最適な光回折効率が 得られることができることを示している。 表面のレリーフの高さは単一波長または、関連する加重をそれぞれ有する広い 範囲の波長に対して最適化されることができる。キノフォームは単独の素子とし て使用されることができ、または他の光学素子と結合されることができる。 本発明を現在好ましい実施形態を参照して説明したが、本発明の技術的範囲は 以下の請求の範囲によってのみ限定され全ての等価物が含まれる。
【手続補正書】 【提出日】1999年6月25日(1999.6.25) 【補正内容】 請求の範囲 1.外部表面(32)と、 電磁放射波を回折するために外部表面上で限定されている複数の隣接するゾー ン(14、14’)とを具備し、 各ゾーンは外部表面に関して最大のレリーフ部分(24)と最小のレリーフ部分 (20)とを有し、 外部表面に垂直な方向(60)で測定された所定のゾーンの最大のレリーフ部分 と最小のレリーフ部分との差(28)はそのゾーンの最大のレリーフ高を限定し、 各ゾーンに入射した放射は共通の光軸に関してそれぞれ主要な方向を有し、 各ゾーンに対する最大のレリーフ高は最適化されて前記それぞれの主要な方向 を有する放射に対して最大の1次回折効率を与えるキノフォーム光学素子。 2.前記主要な方向は全ての前記ゾーンで同じではない請求項1記載のキノフォ ーム光学素子。 3.各ゾーンは複数のステップ(34)を具備し、各ステップの高さ(36)は次式 により決定され、 それにおいて、σdは、外部表面に関して垂直方向で測定された前記ゾーンの ステップの高さであり、 λは、放射の波長であり、 Nは、前記ゾーン中のステップの数であり、 nは、キノフォーム光学素子が形成される光学材料の屈折率であり、 θは、前記それぞれの予め定められた方向を限定する光線の垂直方向からの角 度偏差である請求項2記載のキノフォーム光学素子。 4.最大のレリーフの高さ(28)は、垂直の光線に対して最適化されている補正 されていない最大のレリーフ高に補正係数を適用することによって決定され、 補正係数は屈折率(n)の関数および、前記垂直の光線(60)と、前記主要な 方向(54)を有する光線との間の角度偏差の関数である請求項2記載のキノフォ ーム光学素子。 5.前記補正係数は次式により与えられ、 ここで、nはキノフォーム光学素子(10)を形成する光学材料の屈折率であり、 n1はキノフォーム光学素子を包囲する光学媒体の屈折率であり、 θは前記角度偏差である請求項4記載のキノフォーム光学素子。 6.前記回折媒体(10’)は比較的大きい実効開口と、前記共通の光軸(18)を 中心とする比較的狭い視野とを有するレンズ素子として機能し、 光軸は外部表面(32)の中心部分(18)に垂直であり、 中心部分と交差する光線の主要な方向は光軸により定められ、 レンズ素子の周辺ゾーン上の点(50)と交差する光線の主要な方向は、その点 と、光軸上の共通のイメージ点(56)とを接続する周縁光線(54)により定めら れる請求項4記載のキノフォーム光学素子。
───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 みを観察し、その点の関連する主要な入射角度は、その 点から可視であるイメージ空間部分からの例示的な光線 (54'')により定められてもよい。最適な表面のレリー フは表面の方向に関する放射の入射角度に依存するの で、回折効率はキノフォームに平坦ではない表面外形を 設けることによっても最適化されることができ、それに よって全ての主要な光線は能動表面に垂直であり、この 場合、全てのステップは同じ高さであってもよい。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.外部表面(32)と、 電磁放射波を回折するために外部表面上で限定されている複数の隣接するゾー ン(14、14')とを具備し、 各ゾーンは外部表面に関して最大のレリーフ部分(24)と最小のレリーフ部分 (20)とを有し、 外部表面に垂直な方向(60)で測定された所定のゾーンの最大のレリーフ部分 と最小のレリーフ部分との差(28)はそのゾーンの最大のレリーフ高を限定し、 各ゾーンに入射した放射は共通の光軸に関してそれぞれ主要な方向を有し、 各ゾーンに対する最大のレリーフ高は最適化されて前記それぞれの主要な方向 を有する放射に対して最大の1次回折効率を与えるキノフォーム光学素子。 2.前記主要な方向は全ての前記ゾーンで同じではない請求項1記載のキノフォ ーム光学素子。 3.各ゾーンは複数のステップ(34)を具備し、各ステップの高さ(36)は次式 により決定され、 それにおいて、σdは、外部表面に関して垂直方向で測定された前記ゾーンの ステップの高さであり、 λは、放射の波長であり、 Nは、前記ゾーン中のステップの数であり、 nは、キノフォーム光学素子が形成される光学材料の屈折率であり、 θは、前記それぞれの予め定められた方向を限定する光線の垂直方向からの角 度偏差である請求項2記載のキノフォーム光学素子。 4.最大のレリーフの高さ(28)は、垂直の光線に対して最適化されている補正 されていない最大のレリーフ高に補正係数を適用することによって決定され、 補正係数は屈折率(n)の関数および、前記垂直の光線(60)と、前記主要な 方向(54)を有する光線との間の角度偏差の関数である請求項2記載のキノフォ ーム光学素子。 5.前記補正係数は次式により与えられ、 ここで、nはキノフォーム光学素子(10)を形成する光学材料の屈折率であり、 n1はキノフォーム光学素子を包囲する光学媒体の屈折率であり、 θは前記角度偏差である請求項4記載のキノフォーム光学素子。 6.前記回折媒体(10’)は比較的大きい実効開口と、前記共通の光軸(18)を 中心とする比較的狭い視野とを有するレンズ素子として機能し、 光軸は外部表面(32)の中心部分(18)に垂直であり、 中心部分と交差する光線の主要な方向は光軸により定められ、 レンズ素子の周辺ゾーン上の点(50)と交差する光線の主要な方向は、その点 と、光軸上の共通のイメージ点(56)とを接続する周縁光線(54)により定めら れる請求項4記載のキノフォーム光学素子。 7.前記回折媒体(10'')は、比較的小さい実効開口と、前記共通の光軸(18') を中心とする比較的広い視野を有するレンズ素子として機能し、 光軸(18')は外部表面(32)の少なくとも中心部分に垂直であり、 前記中心部分と交差する光線の主要な方向は光軸(18’)により定められ、 レンズ素子の周辺ゾーン(50)上の点と交差する光線(62)の主要な方向は、 その点と対応するイメージ(66)の周辺点とを接続する光線(54'')により定め られる請求項4記載のキノフォーム光学素子。
JP51927699A 1997-09-25 1998-09-24 可変表面のレリーフキノフォーム光学素子 Expired - Lifetime JP3392878B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/937,640 US5969864A (en) 1997-09-25 1997-09-25 Variable surface relief kinoform optical element
US937,640 1997-09-25
PCT/US1998/019932 WO1999015919A1 (en) 1997-09-25 1998-09-24 Variable surface relief kinoform optical element

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000508442A true JP2000508442A (ja) 2000-07-04
JP3392878B2 JP3392878B2 (ja) 2003-03-31

Family

ID=25470210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51927699A Expired - Lifetime JP3392878B2 (ja) 1997-09-25 1998-09-24 可変表面のレリーフキノフォーム光学素子

Country Status (6)

Country Link
US (1) US5969864A (ja)
EP (1) EP0950202B1 (ja)
JP (1) JP3392878B2 (ja)
DE (1) DE69803917T2 (ja)
IL (1) IL129589A (ja)
WO (1) WO1999015919A1 (ja)

Families Citing this family (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IL139038A (en) 1998-05-21 2004-06-20 Ophir Optronics Ltd Precision double-sided aspheric elements
EP1075150A3 (en) * 1999-07-31 2005-04-27 Lg Electronics Inc. Projection lens system
US7009789B1 (en) 2000-02-22 2006-03-07 Mems Optical, Inc. Optical device, system and method
JP3486606B2 (ja) 2000-09-08 2004-01-13 キヤノン株式会社 回折光学素子およびそれを用いた光学系
TW535009B (en) * 2001-06-13 2003-06-01 Pentax Corp Diffraction optical element
TW535001B (en) * 2001-06-13 2003-06-01 Pentax Corp Objective lens for optical pick-up
JP4037281B2 (ja) * 2002-03-04 2008-01-23 シャープ株式会社 ビーム整形素子およびそれを用いた光源ユニット並びに光ピックアップ
DE10254499B4 (de) 2002-11-22 2005-12-22 Ovd Kinegram Ag Schichtanordnung mit einer einen linsenartigen Effekt erzeugenden beugungsoptisch wirksamen Struktur
DE10254500B4 (de) 2002-11-22 2006-03-16 Ovd Kinegram Ag Optisch variables Element und dessen Verwendung
US7530315B2 (en) 2003-05-08 2009-05-12 Lone Star Ip Holdings, Lp Weapon and weapon system employing the same
WO2005026654A2 (en) 2003-05-08 2005-03-24 Incucomm, Inc. Weapon and weapon system employing the same
US20090080037A1 (en) * 2004-10-19 2009-03-26 Kenichi Hayashi Condenser Lens and Optical Scanning Device
US7895946B2 (en) * 2005-09-30 2011-03-01 Lone Star Ip Holdings, Lp Small smart weapon and weapon system employing the same
US7690304B2 (en) 2005-09-30 2010-04-06 Lone Star Ip Holdings, Lp Small smart weapon and weapon system employing the same
AU2007208311A1 (en) * 2006-01-24 2007-08-02 Brookhaven Science Associates Systems and methods for detecting an image of an object by use of an X-ray beam having a polychromatic distribution
FR2902896B1 (fr) * 2006-06-21 2008-12-12 Essilor Int Conduit optique destine a la realisation d'un agencement d'affichage electronique
GB2457836B (en) * 2006-09-11 2010-07-07 Medway Nhs Trust Radiation device or signal
US8541724B2 (en) 2006-09-29 2013-09-24 Lone Star Ip Holdings, Lp Small smart weapon and weapon system employing the same
US8117955B2 (en) 2006-10-26 2012-02-21 Lone Star Ip Holdings, Lp Weapon interface system and delivery platform employing the same
US8000010B2 (en) * 2007-07-31 2011-08-16 Battelle Energy Alliance, Llc Sighting optics including an optical element having a first focal length and a second focal length and methods for sighting
MX2011005779A (es) 2008-12-01 2012-04-30 Univ North Carolina Sistemas y metodos para detectar una imagen de un objeto al utilizar creacion de imagenes que haces multiples a partir de un haz de rayos x que tiene una distribucion policromatica.
CA2763367C (en) * 2009-06-04 2016-09-13 Nextray, Inc. Strain matching of crystals and horizontally-spaced monochromator and analyzer crystal arrays in diffraction enhanced imaging systems and related methods
US8204174B2 (en) * 2009-06-04 2012-06-19 Nextray, Inc. Systems and methods for detecting an image of an object by use of X-ray beams generated by multiple small area sources and by use of facing sides of adjacent monochromator crystals
US9068803B2 (en) 2011-04-19 2015-06-30 Lone Star Ip Holdings, Lp Weapon and weapon system employing the same
US20130229712A1 (en) * 2012-03-02 2013-09-05 Google Inc. Sandwiched diffractive optical combiner
CN102590903B (zh) * 2012-03-23 2015-12-09 陕西科技大学 一种玻璃菲涅尔透镜模具的设计方法
CN103559927B (zh) * 2013-11-21 2016-03-30 中国科学院高能物理研究所 一种消球差硬x射线聚焦光学元件及其设计方法
CN103559926B (zh) * 2013-11-21 2016-04-27 中国科学院高能物理研究所 一种相位片型纳米聚焦单元及其设计方法
JP2015203850A (ja) * 2014-04-16 2015-11-16 株式会社タムロン 赤外線撮像装置
CZ306956B6 (cs) * 2016-08-08 2017-10-11 Ústav Přístrojové Techniky Av Čr, V. V. I. Opticky variabilní obrazové zařízení a způsob jeho přípravy
JP6783829B2 (ja) * 2018-08-09 2020-11-11 キヤノン株式会社 回折光学素子およびそれを用いた光学機器
US11919264B2 (en) 2020-09-30 2024-03-05 Uchicago Argonne, Llc Method of printing and implementing refractive X-ray optical components

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62502779A (ja) * 1985-04-30 1987-10-22 インスチツ−ト オブスチエイ フイジキ アカデミ− ナウク エスエスエステル 単色放射集束法およびこの方法を実施する光学位相素子
JPH0315003A (ja) * 1989-03-16 1991-01-23 Omron Corp グレーティング・レンズおよび集光グレーティング・カプラ
US5009484A (en) * 1989-05-03 1991-04-23 Advanced Environmental Research Group Diffraction gratings having high efficiencies
US5227915A (en) * 1990-02-13 1993-07-13 Holo-Or Ltd. Diffractive optical element
JP2532818B2 (ja) * 1993-02-01 1996-09-11 松下電器産業株式会社 対物レンズおよび光ヘッド装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP0950202A1 (en) 1999-10-20
US5969864A (en) 1999-10-19
IL129589A (en) 2002-02-10
IL129589A0 (en) 2000-02-29
EP0950202B1 (en) 2002-02-20
WO1999015919A1 (en) 1999-04-01
DE69803917D1 (de) 2002-03-28
JP3392878B2 (ja) 2003-03-31
DE69803917T2 (de) 2002-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3392878B2 (ja) 可変表面のレリーフキノフォーム光学素子
EP0532267B1 (en) Re-imaging optical system employing refractive and diffractive optical elements
US6859326B2 (en) Random microlens array for optical beam shaping and homogenization
EP0649037B1 (en) Diffractive optical device
US6829093B1 (en) Diffraction optical element
US20120192919A1 (en) Fresnel-fly's eye microlens arrays for concentrating solar cell
US7271956B2 (en) Diffractive optical element
US5745289A (en) Athermalized diffractive optical elements
JPH03148602A (ja) 非球面鏡およびその製造又は複製方法
US5159491A (en) Combination collimating lens and correcting prism
US8902514B2 (en) Diffractive lens
US20140130855A1 (en) Dispersive optical systems and methods and related electricity generation systems and methods
JP2002267824A (ja) 回折光学素子、該回折光学素子を有する光学要素、光学系、撮影装置、観察装置
US6937397B2 (en) Diffractive optical element and optical system having the same
JP2586703B2 (ja) 光学レンズ
US20210297601A1 (en) An optical device comprising a multi-order diffractive fresnel lens (mod-dfl) and an achromatizing compensation mechanism, and a method for enhancing images captured using the mod-dfl
US6040943A (en) Digital camera objective with diffractive optical surface
Motamedi et al. High-speed binary optic microlens array in GaAs
US20220137271A1 (en) Optical element having a randomizing digital lens array and/or a diffuser function
US6469304B2 (en) Pseudo-randomized infrared blurring array
EP0758753A2 (en) Diffractive optical elements
KR100634511B1 (ko) 미러의 수차를 보정하는 소자를 구비한 광학계 및 이를이용한 광 픽업 장치
CN110333601B (zh) 一种加入微光学元件的高分辨成像系统
KR19980020576A (ko) 프로젝션 렌즈계
JP2532729B2 (ja) 光学レンズおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080124

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090124

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100124

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100124

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110124

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110124

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120124

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130124

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130124

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term