JP2000508064A - ワツデイングや不織布の厚さおよび／または凹凸を測定する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、ワツデイングや不織布の厚さおよび／または凹凸を測定するための装置に関するものである。この装置は、ワツデイングや不織布のためのガイド部(30)と、ワツデイングや不織布をガイド部へと押圧するとともにガイド部に対して相対的に移動することが可能であり、ワツデイングや不織布の厚さおよび／または凹凸の測定値を位置によつて表す厚さセンサ(26,27,28)とを備えている。測定精度を犠性にせずにより単純でより安価な設計とするため、一方向における個別センサの撓みを他の方向における経路信号に変換する伝達部(31)が各センサに設けられている。これにより、いくつかの個別センサの撓みに対応する信号が合計されて、単一の共通経路測定システム(32)に送られる。

Description

【発明の詳細な説明】 ワツデイングや不織布の厚さおよび／または 凹凸を測定する装置 本発明は、以下「ラツプ」と記すワツデイングや不織布の厚さおよび／または 凹凸を測定するための装置に関するもので、ラツプのためのガイドと、該ラツプ を該ガイドに押圧するとともに該ガイドと相対的に移動が可能で該ラツプの厚さ および／または凹凸の測定値をその位置によつて表す厚さ検出都と、経路測定シ ステムとを備えている。 この種の装置は、ヨーロツパ特許出顧公開第0467117号明細書により周知であ る。その装置では、該ラツプの全幅にわたつて延在するように並置されて該ラツ プにより個別に動く複数の個別検出部により、厚さ検出部が形成されている。各 個別検出部には、ガイドに対する各個別検出部の位置を検出する電気測定装置が 設けられている。こうして各個別検出都の位置を表す信号によつて、ラツプの幅 方向におけるラツプの厚さの変動を識別できる。 この周知の装置の短所は、各個別検出部に電気測定装置を配置すると無駄な費 用がかかることである。測定装置に伸縮性の測定ストリツプが使用される場合は 、各個別測定装置を始動前に入念に校正する必要があり、この作業にも費用がか さむ。 したがつて本発明の目的は、請求の範囲に明記されているように、測定の質を 低下させる必要なく、より単純かつ安価なこの種の装置を提供することである。 この目的は、厚さ検出部の動きを厚さ検出部の移動方向と一 致しない方向に経路測定システムへと伝達する伝達部が厚さ検出部に設けられる ことにより、達成される。この結果、作動方向を任意に選択できる経路測定シス テムを提供することが可能となる。 この種の装置は、構造がより単純であることの他にも、すべての個別検出部の 撓みが一度に合計されるため、ラツプの平均厚さを表す信号が発せられるという 長所がさらに見られる。このためこの信号は、各信号に電気的処理を施して確認 する必要はもはやない。この装置は、１個、２個またはそれ以上の個別検出部を 含む場合にも簡単に設計でき、さらにその後に、多くの数の個別検出部にも拡張 できる。そのうえ、作動方向を任意に選択できる経路測定システムを提供するこ とが可能である。調整開回路を備えたすき毛機に本発明による装置を採用すると 、全幅にわたつて平均化されたラツプの厚さを表す値を調整開回路に直接与えら れるため、より正確な調整が可能となり、すき毛機の出口での帯の均一性が向上 する。 本発明について、実施例と図面により以下にさらに詳細に説明する。 図１は、本発明による厚さ検出部の長手方向断面を示す概略図である。 図２は、図１の厚さ検出部の断面を示す概略図である。 図３は、多数の測定ロールを備えた厚さ検出部の長手方向断面を示す概略図で ある。 図４，５，６は各々、装置の別の実施例を示す断面図である。 図７は、すき毛機の概略図である。 図１は本発明による装置を示している。同図には、固定ガイド２上に載置され 、以下「ラツプ」と呼ぶワツデイングや不織 布等の緩い繊維構造の形態であることが望ましいラツプ１が図示されている。ラ ツプ１上に載置され、ラツプに沈み込むように設けられた厚さ検出部３は、ここ では特に中空測定ロール３’として構成されている。測定ロール3'の内面４には 、測定ロール３’に支持された一組のローラ7,8の横案内部として機能する２本 の環状溝5,6が形成されている。一組のローラ7,8は、キヤリジ11に装着されたス イベルピン9,10を備えている。伝達都14用の送りローラ13を装着するのに用いら れる支持体12が、キヤリジには設けられている。伝達部14は可撓性を備えていな ければならないができるだけ非弾性で、たとえば本実施例ではケーブルとして構 成されている。測定ロール3'の端面18,19より突出して伝達部14の一端20が固着 されたビーム17には、別の送りローラ15,16が装着されている。伝達部14の他端2 1は経路測定システム22に接続され、測定ロール3'がガイド２に近づいたり離れ たりすると矢印23の方向に動く。このため矢印23は、矢印24で示すような厚さ検 出部３の移動方向に対して傾斜または湾曲した方向を示している。経路測定シス テム22は、経路測定主部22aに加えて、バネ22bと、ビーム17上でのバネ22bの調 節自在軸受22cと、この場合は経路測定主部22aの測定面としても機能する伝達部 14用の連結部22dとで構成される。測定ロール3'が矢印24の方向に移動すると伝 達部14にループが形成される結果、経路測定システム22の範囲において端部21の 軌跡は２倍大きくなることが分かる。それゆえ測定精度を２倍に高めることが可 能となる。ガイド２に対する厚さ検出部３の接触圧力は、（重力に加えて）バネ 22bによつて生じる。 図２は、図１の装置の断面を示すものである。一組のローラ 7,8と、支持体12と送りローラ13とを備えたキヤリジ11と、送りローラ15,16と該 ローラをビーム17に装着するためのスピンドル25とを備えたビーム17とがやはり 見て取れる。図１と図２から明らかなように、ガイド２はこの湯合、基本的に平 面を構成している。 図３は、この湯合ガイド30の上方にある共通ビーム29にすべて装着された３個 の厚さ検出部26,27,28を備えた装置を示している。厚さ検出部26,27,28の構造は 、図１と図２からすでに分かつているものである。この実施例では、厚さ検出部 26,27,28はすべて、共通伝達部31と、３個の厚さ検出部26,27,28の片側において ビーム29に固定された共通経路測定システム32とを有している。ビーム29は、例 えば詳細は示さないが周知の方法でガイド30に接続されるか、ガイド上に支持さ れるか、その他の何らかの方法、特に静止的にガイドから一定距離を置いて装着 されるとよい。この場合、伝達部31は、経路測定システム32と固定取付具51との 間に配置された多数の測定ロールを横断して設けられている。経路測定システム 32には、連結部32dを介して伝達部31に接続されたバネ32bのための固定取付具32 cも設けられている。取付具32cはビーム29に沿つて移動自在かつ調節自在なので 、バネ32bの張力と、さらに、すべての厚さ検出部26,27,28の接触圧力とを一緒 に調節できる。 図４は、図示しない手段によつて矢印33の方向に駆動されることにより測定ロ ール3'を駆動するラツプ１について、本発明による厚さ検出部３を静止の平担ガ イド２の上で使用した状態を示している。厚さ検出部３の範囲では、ラツプ１は 圧縮を受けるため厚みがａまで減少している。 図５には、この場合矢印35の方向に駆動されるロール34である丸いガイドの上 に配置された厚さ検出部３が図示されている。やはりラツプ１が圧縮されてａま で厚みが減少している。 図６は、この場合には矢印38の方向に駆動される２個のロール36,37で構成さ れる多部ガイドの上に配置された厚さ検出部３を示している。ここでもラツプ１ がａまで圧縮されている。 図７は、すき毛が行われた帯42を収容するための缶システム41が下流に接続さ れたすき毛機40の周囲部分に発明による厚さ検出部39を使用した状態を示してい る。すき毛機と缶システムとは、共通の機械式または電気式駆動装置43と監視・ 調節システム44とを備えている。図から分かるように、すき毛機40の入口にある 引込ローラ45の部分に設けた厚さ検出部39を、ライン46を介して監視・調整シス テム44に接続してもよい。 本発明による装置の作動方法は以下の通りである。移動するラツプ１の厚さが 変化することにより、測定ロール3'がガイド２から持ち上げられる程度が大きく なつたり小さくなつたりする。処理中には、ローラ7,8とキヤリジ11と支持体12 と送りローラ13とを介して、測定ロール3'の動きが伝達部14に伝達されると、こ の状態で、送りローラ13,15,16の範囲に形成される伝達部14のループが拡大また は縮小される。伝達部が動くと、結果的に経路測定システム22の伝達装置47の撓 みの程度が大小し、これによつてラツプ１の厚さまたは凹凸に関する表示が得ら れる。しかし伝達装置47の代わりに、経路測定システム22を非接触方法で作動さ せることも可能である。 このような厚さ検出部26,27,28を多数並置する場合、３個のループ48,49,50の 撓みが合計されるため、経路測定システ ム32に固定された伝達部の端ではラツプ１の厚さに対応する信号が発せられる。 ラツプ１の厚さがゼロの場合でも、すべてのループ48,49,50は最初、平均的撓み を持つているので、１つの測定ロール上の厚さが非常に小さいと別の測定ロール 上のこれより大きな厚さに対して強調されるのである。図３のように多数の厚さ 検出部が直列接続される場合には、経路測定システム32も対応する方法で校正し なければならない。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 以下ラツプ(1)と記すワツデイングや不織布の厚さおよび／または凹凸を測 定するため、該ラツプのためのガイド(2)と、該ラツプを該ガイドへと押圧する とともに該ガイドに対して相対移動自在で該ラツプの厚さおよび／または凹凸の 測定値を位置によつて示す厚さ検出部(3)と、経路測定システム(22)とを備えた 装置であつて、該厚さ検出部の移動方向(24)に対して所望の傾斜を持つ選択自在 な方向(23)に該厚さ検出部の動きを該経路測定システムへと伝達するように構成 および配置された伝達部(14)を有することを特徴とする、装置。 ２ 前記ローラの周りを送られて一端(20)が固着され他端(21)が前記経路測定シ ステム(22)に接続された可撓性伝達部材(14)が伝達部(14)に設けられた、請求項 １に記載の装置。 ３ 前記厚さ検出部(3)が、前記ガイドから一定距離にあるビーム(17)に移動自 在かつ回転自在に装着された測定ロール(3')で構成されることを特徴とする、請 求項１に記載の装置。 ４ 前記測定ロール(3')が中空で、前記ビーム(17)が該測定ロールを横断すると ともに該測定ロールの少なくとも一端面(18,19)より突出することを特徴とする 、請求項３に記載の装置。 ５ 多数の厚さ検出部(26,27,28)が並置され、伝達部(31)が該多数の厚さ検出部 にわたつて設けられていることを特徴とする、請求項１に記載の装置。 ６ 前記伝達部が、前記多数の厚さ検出部の移動量を合計するように構成されて いることを特徴とする、請求項５に記載の装置。 ７ 前記伝達部(31)が、前記経路測定システム(32)と前記固定取付具(51)との間 に設けられた多数の測定ロール(26,27,28)を横断するように配置されていること を特徴とする、請求項２，４，5の1つに記載の装置。 ８ 前記伝達部(14)が厚さ検出部にループ(13,15,16)を形成するため、該厚さ検 出部の撓み経路が前記経路測定システム(22)では２倍に検出されることを特徴と する、請求項２に記載の装置。 ９ 前記伝達部(14)が、前記経路測定システム(22)の範囲において、ガイド(2) 上での前記厚さ検出部(3)の押圧力を調節するために設けられたバネ(22b)に接続 されていることを特徴とする、請求項２に記載の装置。 １０ 多数の厚さ検出部(26,27,28)の押圧力が単一のバネ(32b)を介して調節自 在であることを特徴とする、請求項９に記載の装置。