JP2000508051A - 火器のボルト撃針ロック装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 往復運動可能なボルト（１４）と、コッキングレバーと、撃針（２４）とを有し、トリガ（１７）が引かれるかまたはボルト（１４）のコッキングレバーが手動により後方に引かれるまで、前記ボルト（１４）および撃針（２４）がロックレバー（３１）によりロックされるように構成された自動装填火器。トリガ（17）が引かれたときに、トリガ（１７）により制御されるリンク機構は、ロックレバー（３１）によってボルト（１４）および撃針（２４）のロックを解除させる。

Description

【発明の詳細な説明】 火器のボルト撃針ロック装置発明の背景 銃身を押すボルトのばね圧力およびボルトの質量の慣性のみによって、ボルト が、発射時の早期開放(premature opening)を防止すべく保持される構成の自動 装填火器（主として、「ブローバック(blow back)」火器として知られているも の）は知られている。銃口が持ち上げられたときに、このような火器（より詳し くは、このような火器の衝合板）に外力が加えられると、発射前にボルトが後方 に移動され、火器の意図しない装填解除（unload）を引き起こす。これは、警察 業務用火器の場合に問題である。 また、トリガが引かれない限り、撃針が火器の弾薬室内の弾丸（カートリッジ ）に向かって後方に移動しないようにロックすることも望まれている。発明の要約 概略的にいえば、本発明は、トリガが引かれるか、ボルトコッキングレバーが 手動で後方に引かれるまで、自動装填火器のボルトおよび／または撃針をその閉 位置に確実にロックする自動ロッキングラッチ装置を有している。 本発明の特徴は、ロック装置が、弾丸の取出しおよび再装填を含む通常発射時 のボルトの移動サイクル中にトリガを引くことによって除勢されることである。図面の簡単な説明 第１図は、本発明の火器の右側面図（銃身の一部は示されていない）である。 第２図は、ハンマがコックされかつトリガが休止しているロック位置における ロック装置を示す部分断面図である。 第３図は、第２図の３−３線に沿う断面図である。 第４図は、第２図の４−４線に沿う断面図である。 第５図は、トリガが引かれかつハンマが発射位置にある、第２図と同様な拡大 図である。 第６図は、コッキングハンドルを用いてボルトが手動で引かれた状態にある第 ２図と同様な拡大図である。 第７図は、ボルト、撃針、ボルトハンドルおよびロックレバーを示す斜視図で ある。好ましい実施形態の説明 第１図〜第４図に示すように、カービン銃１０は、銃床１１と、レシーバ１２ と、レシーバブリスタ１２ｂと、レシーバブリスタ開口１２ｃと、前方ブリスタ １３ｂを備えたレシーバマウントブロック１３と、ボルト（遊底）１４と、銃身 １６と、弾丸Ｃと、トリガ（引き金）１７と、トリガ本体１７ｅと、トリガ戻し ばね１７ｓとを有している。また、ハンマ（撃鉄）１５、ハンマストラット１５ ａ、ハンマストラットマウント１５ｂ、ハンマばね１５ｃ、ボルトコッキングハ ンドル１９、逆鉤（sear）２０、トリガガード２１、弾丸取出し器１８および弾 倉２２も図示されている。 特に第２図、第３図および第７図に示すように、ボルト１４は、往復運動する 撃針２４を収容するための内部ボルトキャビティ１４ｃを有している。ボルト１ ４は、コッキングハンドル延長部１９ｅを受け入れるスロット２５ｓを備えた上 方ボルトノッチ２５を有し、該ボルトノッチ２５は垂直ストップ壁２５ｗを有し ている。コッキングハンドル１９ｅは、後方の傾斜カム面19sと、前方の傾斜面 １９ｒとを有している。撃針２４は凹状ノッチ２４ｎを有している。カービン銃 １０が落下されまたは衝撃が加えられるようなことがあってもボルト１４が後方 に移動することを防止し、トリガが引かれない限り撃針２４が前方に移動するこ とを防止するため、トリガ１７が引かれるかコッキングハンドル１９が後方に引 かれるまで、ボルト・撃針ロック装置３０が、ボルト１４および撃針２４を固定 する。ボルト１４の円筒状支柱３５が、反動ばね（該ばねは、ボルト１４を弾丸 Ｃに押し付けている）およびその関連部品（図示せず）に連結されている。 第２図に示すように、ロック装置３０は、（１）レバー孔３２ｈ内に配置され た枢着ピン３２に枢着された撃針・ボルト第１ロックレバー３１と、（２）これ もブリスタ１２ｂ内に設けられたピン３６に枢着された第２後方レバー３４と、 （３）トリガ本体１７ｅ上のピン２９の回りを枢動するほぼ垂直に配置されたフ ック形アクチュエータ部材３８とを有している。アクチュエータ部材３８は、レ バー３４のレバーヘッド３４ｅを受け入れるための上方のソケット開口３７を有 している。第１ロックレバー３１の前端部には、垂直なボルトストップ面３１ｆ と、傾斜カム壁３１ｃと、垂直フック面３１ｈを備えたフック部分３１ｐとが設 けられている（第７図をも参照）。また、ピン２９には連結解除部材２８が枢着 されており、該連結解除部材２８はトリガばね４１により反時計回り方向に押圧 されている（第５図）。 第２図は、ロック装置３０がロック位置にあり、ロックレバーストップ面31f がボルトストップ壁２５ｗに当接した（または該ストップ壁２５ｗから僅かに間 隔を隔てた）状態にあるところを示している。この位置では、ボルト１４は、ス トップ壁２５Ｗがボルトストップ面３１ｆに当接するまで、僅かな距離だけ後方 に移動できる。その後にボルト１４が更に移動することは、ロック装置３０によ り防止される。同時に、レバーのフック部分３１ｐが撃針のノッチ面２４ｎと係 合するため、レバー３１が撃針２４と係合する。これらの各係合によって、撃針 ２４が、発射位置（該発射位置では、撃針２４が弾薬室内の弾丸Ｃを打撃するこ とがある）に向かって前方に移動することが防止される。 第１ロックレバー３１の後端部には上下の突出部３３ｕ、３３１が設けられて いる。これらの突出部３３ｕ、３３１は、これらと補完する第２レバー３４の上 下の突出部３６ｕ、３６１と協働して、両レバー３１、３４を一体に移動させる 。これらの突出部３３ｕ、３３１、３６ｕ、３６１はレシーバ開口１２ｃ（該レ シーバ開口１２ｃは、照準鏡マウントにより覆われる）内に収容される。第２レ バー３４は、リンク部材３８の開口３７内に位置する後端部３４ｅを有している 。 ここで第５図を参照すると、ここには、ロック装置３０の、ボルト１４および 撃針２４を解放する作動が示されている。トリガ１７が引かれると、トリガ本体 １７ｅがピン５０の回りで時計回り方向に回転されかつ持ち上げられて、アクチ ュエータ３８を上昇させる。これにより、アクチュエータ３８のソケット開口３ ７（該開口内にはレバーヘッド３４ｈが支持されている）が上方に移動される。 これにより、アクチュエータ部材３８は第２レバー３４をピン３６の回りで回転 させ、これにより、第１レバー３１が反対方向に回転されてその前端部が持ち上 げられ、ボルト１４および撃針２４が解放される。このような作動の間、トリガ の移動によって、連結解除部材２８が更に回転され、これにより逆鉤２０が回転 されて、ハンマ１５が解放される。ハンマ１５は、ばね１５ｃにより、慣性撃針 ２４（撃針２４は前方に移動して弾丸Ｃを打撃し、カービン銃１０を発射させる ）に対して押圧されている。発射直後に、ボルト１４は、発射のガス圧力により 後退し始める。トリガ１７は依然としてその引かれた位置にあるので、ボルト１ ４の後退が妨げられることはない。 最後に、第６図は、ボルト１４が完全に後退され、カービンサイクルの再装填 部分を開始する準備が整えられた状態を示している。レバー３１はボルトの上面 １４ｕ上に位置している（第７図をも参照）。 カービン銃１０の作動において、ボルト１４は、トリガ１７が引かれてカービ ン銃１０が発射されるとき、または手動後退コッキングハンドル１９が後方に引 かれたときに、自動的に後退される。いずれの操作によっても、ロックレバー３ １が回転され、ボルト１４がその全移動距離に亘って後方に移動する。コッキン グハンドル１９を後方に移動させることは、ハンドルばね２３（第３図）による 抵抗を受ける。コッキングハンドル１９の質量は小さいので、カービン銃１０の 衝合板に打撃が加えられても、コッキングハンドルがばね２３に抗して後方に大 きく移動することはない。ボルト１４は、円箇状の支柱３５を介してボルト１４ にリンクされた大きな反動ばね（図示せず）により、弾丸Ｃに対して押圧されて いる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マックガーリー ジェームズ アメリカ合衆国 アリゾナ州 86301 プ レスコット ダグラス レーン 880

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．弾丸を収容できる弾薬室を収容する銃身と、レシーバと、弾丸に隣接する位 置から後方位置まで往復運動できるボルトと、ボルトコッキングハンドルと、 撃針と、トリガとを有する自動装填火器において、更に、 ａ）ボルトノッチ手段と、 ｂ）弾丸に隣接する、ボルトの前方位置でボルトをロックするロック装置手 段とを有し、該ロック装置手段が、 ｉ）ボルトノッチ手段と係合するボルト係合手段と、 ii）火器を発射させるか、手動で装填解除するのに必要なボルトの係合解 除を行なうべく、トリガにより作動される、ボルト係合手段を付勢するための アクチュエータ手段とを備えていることを特徴とする自動装填火器。 ２．前記撃針が撃針ノッチ手段を有し、前記ロック装置手段が、撃針ノッチ手段 と係合して、撃針が、弾薬室内の弾丸に向かって前進することを防止すること を特徴とする請求の範囲第１項に記載の自動装填火器。 ３．前記ロック装置手段のボルト係合手段が第１レバー手段を有し、アクチュエ ータ手段が第２レバー手段およびアクチュエータ部材を有し、該アクチュエー タ部材は、トリガにより移動されると、第２レバー手段を枢動させ、かつボル トのロックを解除すべく枢動する第１レバー手段と係合することを特徴とする 請求の範囲第１項に記載の自動装填火器。 ４．前記トリガに取り付けられた連結解除部材を更に有し、該連結解除部材は、 トリガが引かれたときに逆鉤を移動させてハンマを解放することを特徴とする 請求の範囲第３項に記載の自動装填火器。 ５．前記ボルトはばねが取り付けられたコッキングハンドルを有し、該コッキン グハンドルは、ボルトハンドルが後方に移動すると第１レバーを変位させかつ 除勢するための変位面を有していることを特徴とする請求の範囲第１項に記載 の自動装填火器。 ６．前記第１レバー手段および第２レバー手段は上下の突出部を介して係合する ことを特徴とする請求の範囲第１項に記載の自動装填火器。 ７．前記ボルトは、トリガを引くかコッキングハンドルを引くことによりロック 装置手段が非ロック位置に移動されるまで、後方に実質的に移動しないように ロックされることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の自動装填火器。 ８．前記コッキングハンドルの質量は、火器が落下されまたは衝撃を与えられた ときに、ハンドルを後方に移動させてロック装置手段のロックを解除させるこ とができるのに充分な大きさではないことを特徴とする請求の範囲第１項に記 載の自動装填火器。