JP2000508025A - マクロモノマーの分子量切捨ておよび色調節 - Google Patents

マクロモノマーの分子量切捨ておよび色調節

Info

Publication number
JP2000508025A
JP2000508025A JP10532958A JP53295898A JP2000508025A JP 2000508025 A JP2000508025 A JP 2000508025A JP 10532958 A JP10532958 A JP 10532958A JP 53295898 A JP53295898 A JP 53295898A JP 2000508025 A JP2000508025 A JP 2000508025A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polar
catalyst
monomer
polarity
monomers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10532958A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3530196B2 (ja
Inventor
グリドネフ,アレキセイ,アレキセイビッチ.
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EI Du Pont de Nemours and Co
Original Assignee
EI Du Pont de Nemours and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EI Du Pont de Nemours and Co filed Critical EI Du Pont de Nemours and Co
Publication of JP2000508025A publication Critical patent/JP2000508025A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3530196B2 publication Critical patent/JP3530196B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F6/00Post-polymerisation treatments
    • C08F6/001Removal of residual monomers by physical means
    • C08F6/003Removal of residual monomers by physical means from polymer solutions, suspensions, dispersions or emulsions without recovery of the polymer therefrom
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F6/00Post-polymerisation treatments
    • C08F6/04Fractionation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/38Polymerisation using regulators, e.g. chain terminating agents, e.g. telomerisation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F20/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride, ester, amide, imide or nitrile thereof
    • C08F20/02Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms, Derivatives thereof
    • C08F20/10Esters
    • C08F20/12Esters of monohydric alcohols or phenols
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F4/00Polymerisation catalysts
    • C08F4/42Metals; Metal hydrides; Metallo-organic compounds; Use thereof as catalyst precursors
    • C08F4/44Metals; Metal hydrides; Metallo-organic compounds; Use thereof as catalyst precursors selected from light metals, zinc, cadmium, mercury, copper, silver, gold, boron, gallium, indium, thallium, rare earths or actinides
    • C08F4/60Metals; Metal hydrides; Metallo-organic compounds; Use thereof as catalyst precursors selected from light metals, zinc, cadmium, mercury, copper, silver, gold, boron, gallium, indium, thallium, rare earths or actinides together with refractory metals, iron group metals, platinum group metals, manganese, rhenium technetium or compounds thereof
    • C08F4/70Iron group metals, platinum group metals or compounds thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F6/00Post-polymerisation treatments
    • C08F6/001Removal of residual monomers by physical means
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F6/00Post-polymerisation treatments
    • C08F6/02Neutralisation of the polymerisation mass, e.g. killing the catalyst also removal of catalyst residues

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 連鎖移動触媒作用の重合方法によって生成したマクロモノマーを、選択的抽出および/または吸着によって脱色することができる。重合反応の間に生成する二量体および三量体もマクロモノマー混合物から除去され、残りの混合物が非常に低い光学濃度および望ましい重合度を有するようになる。

Description

【発明の詳細な説明】 マクロモノマーの分子量切捨ておよび色調節 発明の分野 本発明は、連鎖移動触媒作用によって生成するマクロモノマーの分子量を調節 する方法、ならびにそのプロセス中に生成する着色した化合物を除去するための 方法に関する。 技術的な背景 連鎖移動触媒作用(CTC)は、塗料、特に自動車の末端用途用の透明塗装の 調合に普通に使用されているマクロモノマーを生成するために、最も一般的に用 いられるメタクリル酸エステル類などの、異なったモノマーをラジカル重合させ るための、当分野の技術者には既知の方法である。 CTC触媒の使用から生じる1つの問題は、低分子量の、したがって比較的揮 発性の生成物を生成するという問題である。この1つの例としては、分子量分布 がデカマー(すなわち、重合度DPが10)に集中する生成物が生じるように重 合反応を最適化するとき、かなりの量の二量体、三量体および四量体が生成する ということがある。DPが10より大きいマクロモノマーは、そのコストが比較 的高いので、一般的には、あまり望ましくない。二量体および三量体は、あまり 望ましくない最終製品を生じる傾向があるが、その生成は避けることができない 。低沸点のモノマー(例えば、メタクリル酸メチル)の場合には、二量体を蒸留 により除去することができる。しかし、他の場合(例えば、メタクリル酸2−ヒ ドロキシエチル、メタクリル酸)には、二量体の揮発度は比較的低く、高真空の 下でさえ、ポリマー生成物からその二量体を蒸留させることができない。それに もかかわらず最も低級オリゴマーがない比較的低いDP分布の調製を可能にし、 したがって4〜10という望ましいDP分布を生じさせることができる一般的な 方法が極めて必要とされており、本発明ではそれを対象とする。 CTCを使用してマクロモノマーを生成する際のもう1つの重要な問題は、生 成物からの色の除去という問題である。コバロキシム(ここに定義されているよ うに)やTAPCo(メソ−テトラ(4−メトキシフェニル)−ポルフィリン− コバルト)を含めて全ての既知のCTC触媒、およびそれらの分解生成物は着色 しており、着色した生成物(すなわち、無色透明でない)を生成し、そのため重 要な最終用途へのその適用可能性が制限される。連鎖移動触媒は、本明細書では COBFと呼ぶが、ビス−[(1,2−ジR*−エタンジオキシマト)(2−) O:O’−テトラフルオロ−ジボラト(2−)−N’N”N'''N''''] (A)(B)コバルト(III)で定義される化学薬品の系統を表している。た だし、R*はアルキル、アリールまたは置換アリール、Aはアルキル配位子また は置換アルキル配位子、あるいはアシド配位子(例えば、クロロ、ブロモ)、B はルイス塩基(例えば、水、ピリジン、イミダゾール、ホスフィン、ならびにそ れらの誘導体)である。R*はメチル、Aはイソプロピル、そしてBは水である ことが好ましい。以下の実施例で使用されるCOBFは、この好ましい組成のも のであった。ここで使用するコバロキシムは、ビス[(1,2−ジR*エタンジ オキシマト)(A)(B)コバルト(III)として定義される化学薬品の系統 によって代表される。ただし、R*、A、およびBは上記に定義した通りである 。この系統の好ましいルイス塩基はリン配位子であり、より好ましくはトリアリ ールホスフィンであり、最も好ましくはトリフェニルホスフィンである。Aが塩 素であり、Bがトリフェニルホスフィンである場合、その化学薬品は、コバロキ シムCPCOとして知られる。 上述したコバルト(III)化合物に加えて、コバルト(II)化合物も本発 明の触媒としてここに用いることができる。上記のCOBFおよびCPCOに関 係する化合物の場合、AおよびBはない。 ポリマーからの色の除去は、一般に高分子化学で理解が不十分なプロセスであ る。一般的な脱色の手法は、高分子化学で知られているが、問題とする特定のポ リマーにどの脱色方法が適用できるかを予測する方法はこれまで記述されていな い。Perreaultの米国特許第3,440,235号は、硝酸処理による パーフルオロカーボンポリマーの脱色を記述している。Dickersonの米 国特許第4,379,940号は、着色した薬剤を液体酢酸ビニルモノマーから 取り除くプロセスを概説しているが、陰イオン交換樹脂床および活性炭床を含む いくつかの工程の後でだけである。様々なポリマーおよびマクロモノマーに適用 できる方法を十分詳細に記述する手法があれば、当技術の現状に対する重要な改 良となろう。そして、本発明はこの手法を提供する。 連鎖移動触媒作用は、当分野の技術者にはよく知られている。それはバッチ方 式でも連続(CSTR)方式でも行うことができる。この方法は、一般に、選ば れたモノマー、溶媒、適切なアゾ開始剤(例えば、AIBN(アゾビスイソブチ ロニトリル)、VAZO(登録商標)剤)およびコバルト触媒(例えば、COB F、CPCOを1〜1000ppmの水準で)を混合し、その混合物を真空下で 使用することもできる反応器に移すことを含む。凍結−ポンプ送り−融解の3つ のサイクル(10-3トル真空)の後、反応器を密封し、内容物を選ばれたアゾ開 始剤によって規定される必要な時間の間40〜80℃に保持する。Janowi czの米国特許第4,680,352号を参照のこと。 発明の概要 本発明は、コバルト触媒の存在下で、連鎖移動触媒作用によってビニル性モノ マーを重合させて、ポリマーの混合物およびオリゴマーの混合物とし、高級オリ ゴマーを回収する方法に関し、その改良点は、 (a)モノマーの極性を測定すること、 (b)コバルト触媒を極性かまたは非極性のどちらかに分類すること、 (c)非極性モノマーには極性コバルト触媒を使用し、極性モノマーには非極 性触媒を使用するように選択したコバルト触媒の存在下でそのモノマーの重合を 行うこと、 (d)その反応で生成した高級ポリマーが重合溶媒に不溶性である場合、溶液 中に存在する着色したコバルト化合物を除去する前に、ポリマーをろ過によって 除去すること、 (e)その反応で生成した高級ポリマーが重合溶媒に可溶性であるか、または 上記(d)の段階で除去されている場合、着色物質、および存在するなら高級ポ リマーから、固体吸着剤または抽出剤を使用してオリゴマーを分離することであ る。 さらに、吸着剤を使用する場合、反応溶液を、そのままでまたは追加の溶媒で 希釈して吸着剤層を通過させる。極性触媒の場合には極性吸着剤を使用し、非極 性触媒の場合には非極性吸着剤を使用し、さらに、吸着剤の極性は、モノマーの 極性と同じ方法によって測定した重合溶媒の極性とは逆とし、溶液から溶媒を除 去し、残渣を分留して高級オリゴマーを、低級オリゴマーおよび他の変化してい ないモノマーから分離する。また、抽出剤を使用する場合は、重合溶液を、使用 された触媒の極性に近く、生成したその重合性物質の極性と逆の極性を有する非 混和性液体で抽出し、それによって着色物質を除去し、次いで、抽出された重合 溶液を蒸留によるか、または低分子量の重合生成物を高分子量の重合生成物より もよく溶解する少なくとも1つの溶媒を使用してさらに抽出するかして分別し、 高級オリゴマーをそれらを含む留分から回収する。 発明の詳細 本発明は、色を除去し、一般に望ましくない低DP留分(例えば、二量体、三 量体)および高DP留分(例えば、約8より大きいDP)を、選ばれた溶媒での 抽出によってCTC生成物から分離する、予測可能な方法を記述する。一般的に 言って、この方法は、CTCからの反応混合物を貧溶媒で希釈し、続いて初期の 相とは別の相を形成する吸着剤または他の溶媒で処理することから成る。この方 法を使うことによって、実質的に全てのモノマーおよび二量体(すなわち、約9 0%以上)、多くの三量体(すなわち、約40〜70%)、およびある程度の四 量体(約30〜50%)が高級ポリマーから除去される。 CTCに使用されるコバルト触媒の化学構造は、このプロセスの成否にとって 重要である。希釈剤とポリマーの両方の特性を注意深く考慮した後で触媒を選ぶ べきである。以下の実施例では、2つの異なる触媒、COBFおよびCPCOを 、これを実証するために使用した。極性の触媒または触媒残渣が望まれる時は、 COBFが適用できる。極性が少ない、より親油性の触媒または触媒残渣が望ま れる時は、CPCOが適用できる。これらの触媒の極性は、メタノールへの溶解 度によって表される。COBFおよびその誘導体のような比較的極性の触媒のメ タノールに対する室温での溶解度は約0.4g/リットルより大きい。CPCO およびその誘導体のような比較的非極性の触媒のメタノールに対する室温での溶 解度は約0.4g/リットル未満である。 R=イソプロピル R*=定義されている通り COBF A=定義されている通り 極性が大きい B=定義されている通り CPCO 極性が小さい これらの触媒を研究中の系により良く合うように変更することができる。例え ば、COBFにより長い炭化水素基を付け、BF2基を除くと、比較的に極性の 小さい形に変わるはずである。トリフェニルホスフィンを除去し、BF2基を加 え、フェニル(Ph)基をフラニルに変更すると、CPCOは比較的極性が大き くなる。R*の性質は、それは触媒作用の過程で除去されるので余り重要ではな い。 本発明は、選ばれた溶媒による抽出によって、二量体および三量体をCTC生 成物から都合よく除去することができることを実証する。 現在興味のあるマクロモノマーを、2つのグループに大別することができる。 各グループは、触媒、希釈剤および/または吸着剤の特定の組合せを必要とし、 先ず、関係するマクロモノマーの相対的極性の測定が必要である。相対的極性を 測定する方法の1つは、Analytical Chemistry,1990 ,62,pp.615−622にJ.F.Deye等によって記述されているよ うな溶媒発光(solventochromic)法を使うものである。この論 文では、Nile Red(CAS No.7385−67−3)が、様々な液 体の溶媒強度(solvent strength)または極性を測定するため の溶媒発光プローブとして使用されている。Nile Redをモノマーに添加 し、 得られる着色した溶液の光吸収の最大値を測定する。一般に、最大吸収値が53 6nm以上である場合、そのモノマーは極性と考えられる。一方、最大値が53 4nm以下である場合、そのモノマーは非極性と考えられる。後の極性測定値が 同じ測定尺度の範囲内に入るまたは入らない、他の試薬を使用することも期待で きる。 この吸収の最大値の波長の大きなずれを、遷移エネルギーEとして、kcal /mole単位で測定することができる。表Iは、この手順によって測定した様 々なモノマーのE値をまとめたものである。それにより、それらモノマーを比較 的極性のグループと比較的非極性のグループに分けることができる。 表I モノマー E kcal/mole MMA 54.77 ラウリルMA 54.88 シクロヘキシルMA 54.50 クロロプレン 54.35 スチレン 53.95 GMA 53.54 ヒドロキシプロピルMA 52.18 HEMA 51.89 第1のグループは、比較的非極性の脂肪族生成物から成り、以下の実施例の1 〜10に見られる。一般に、E値が約53kcal/moleよりも大きいこれ らのモノマーは極性が小さいと考えられ、BF2を含んでいるコバロキシム(例 えば、COBF)が好ましい触媒として使用される。これらのモノマーには、比 較的極性の小さい抽出流体(例えば、酢酸エチル、クロロホルム、シクロヘキサ ン、ジクロロエタン)も使用できる。 このグループは、スチレン、ジエン、または次の構造(I)のモノマーから成 るメタクリレートのポリマーとして一般に記述できる。 CH2=C(CH3)C(O)OR (I) ここで、Rはアルキル(すなわち、C1以上のアルキル基、例えば、メチル、エ チル、オクチル、ドデシル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル)、エポキ シド(グリシジル)、アリール(フェニルまたはアルキルフェニル)、置換アル キルまたは置換アリールであり、置換基が比較的非極性(すなわち、ベンジル、 トリメトキシシリルプロピル、ジメトキシエチルシリルエチル、クロロフェニル またはブロモフェニル、クロロベンジルまたはブロモベンジルなもの)、および それらと他のコモノマーとのコポリマーで、コモノマーの含有量が約50%未満 のものである。このグループ用の希釈剤は、化学式CxHyの炭化水素(x≧5 かつy≧10)、および相当するエーテル類またはそれらの混合物から選ぶべき であり、好ましくは蒸発を容易にするために比較的低沸点(すなわち、約180 ℃未満の沸点)であるべきである(すなわち、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキ サン、ジエチルエーテル)。好ましい吸着剤はシリカおよびアルミナである。 第2のグループは、比較的に極性の生成物から成り、以下の実施例の11〜1 3に見られる。約53kcal/mole未満のE値を持つモノマーは極性が大 きいと考えられ、BF2を含んでいないコバロキシム(例えば、CPCO)が好 ましい触媒であり、アルミナまたはシリカが好ましい吸着剤である。さらに、こ の生成物グループは、次の構造(II)のモノマーから成るポリメタクリレート として記述できる。 CH2=C(CH3)COOR (II) ただし、Rは、置換基がエーテル、エステル、ケトン、アルコールである置換ア ルキル(例えば、ヒドロキシエチル、エチルテトラエチレングリコール、シアノ エチルなど)、または置換アリール(例えば、トリル、キシリル、ナフチル)で ある。ポリメタクリレートは、他のコモノマーに加えて、定義された通りのR基 を持つ構造(II)のコポリマーから成ることもできる。コモノマーの含有量は 、約50%未満であるべきである。このグループ用の希釈剤は、エーテル、ケト ン、エステル、芳香族炭化水素、ハロゲン化溶媒、アルコール、および水、また はそれらの混和性混合物でよく、好ましくは、蒸発できるようにするために、比 較的低沸点である(すなわち、沸点約180℃未満)べきである。このグループ では、色は、混和しない溶媒で、または無機吸着剤で抽出することによって除去 できる。 適切なCTC触媒を選んだ後は、当分野の枝術者に知られている一般的なCT C手順を使用することができる。この手順は、一般に、本発明によって選ばれる CTC触媒と、開始剤(例えば、VAZO(登録商標)−52、AIBNなど) およびモノマーをバッチ方式または連続撹拌(CSTR)方式で反応させること を含む。 CTCプロセスによって得られる反応混合物を、約0.2から約3倍過剰量の 選ばれた希釈剤(以下に定義される)で希釈し、前述の手順によって決定された 好ましい無機吸着剤を含むカラムに通す。選択され、使用される材料は、大きな 表面積(例えば、約30m2/gを超える)を持つことが好ましい。あるいは、 そのCTCプロセスによって得られる反応混合物を、約0.2から約3倍過剰量 の選ばれた希釈剤で希釈し、得られる溶液と混和しない溶媒で抽出する。無機吸 着剤層または第2の溶媒層が、色を吸収する。分離した後、脱色されたポリマー 溶液を蒸発させて、添加された希釈剤を除去すると、脱色されたCTCポリマー が得られる。 得られる生成物の色を、1cmのキュベットに450nm(一般に最大吸収の 波長)の紫外分光計(コネチカット州ノーウォークのパーキンエルマー社の分光 計330)を使用して、測定する。その値は、経験的に次の式で得られる「光学 濃度」(OD)として報告される。すなわち、 OD=1000×(光学濃度)/(固形物%+モノマー) ODの値が高くなればなるほど、マクロモノマーの色は深くなる。望ましい「無 色透明」のマクロモノマーは、0.2未満のOD値を持つはずである。 定義 他に指定されない限り、全ての化学薬品および試薬は、ウィスコンシン州ミル ウォーキーのAldrich Chemical Co.から受け取ったものを 使用した。 VAZO(登録商標)−52=2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニ トリル);(デラウェア州ウィルミントンのE.I.du Pont de N emours and Company) VAZO(登録商標)−88=1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カル ボニトリル);(デラウェア州ウィルミントンのE.I.du Pont de Nemours and Company) ネオプレン(登録商標)=ポリクロロプレン合成ゴム;(デラウェア州ウィルミ ントンのE.I.du Pont de Nemours and Compa ny) AIBN=2,2’−アゾビスイソブチロニトリル 実施例に含まれているモノマーのパーセント値は、NMRによって測定した。 実施例 実施例1 脱色 10mgのCOBF、250mgのVAZO−52(登録商標)、および40 mlのアルミナで処理したメタクリル酸3−(トリメトキシシリル)プロピルを 含む反応混合物を脱ガスした。それを、60℃で3時間、65℃で1.5時間、 そして最後に70℃で1時間保持することによって、CTC重合を達成した。次 いで、その黄色(OD=1.8)の反応混合物を冷却し、120mlのヘキサン で希釈して、短いアルミナカラムに通した。ヘキサンを蒸留で除いた後に、未反 応モノマーを16%、二量体を55%、三量体を25%、および四量体を4%含 む生成物を、非粘性の無色透明の液体(OD≦0.2)として捕集した。 実施例2 脱色 50mgのCOBF、2.5gのVAZO−52(登録商標)、200mlの メタクリル酸シクロヘキシル、および200mlのメタクリル酸3−(トリメト キシシリル)プロピル(両方とも、阻止剤を除去するために、アルミナで処理し た)を含む反応混合物を脱ガスした。それを、55℃で5時間、60℃で32時 間、65℃で1時間、そして最後に70℃で1時間保持すると、黄褐色の粘性の ある混合物(OD=3.3)が得られた。次に、その反応混合物を冷却し、12 00mlの石油エーテルで希釈して、短いアルミナカラムを通した。減圧下で蒸 発させた後に、平均DP数(約8)の生成物を、適度に粘性のある無色透明の液 体(OD=0.26)として捕集した。 実施例3 脱色およびDPの切捨て 35mgのCOBF、4gのVAZO−52(登録商標)、および400ml のMMA(阻止剤を除去するためにアルミナで処理した)を含む反応混合物を脱 ガスした。それを、60℃で2時間、65℃で1時間、70℃で1時間、そして 最後に75℃で1時間保持した。次に、結果として生じた黄褐色(OD=6〜8 )の反応混合物を冷却し、800mlのヘキサンで希釈して、短いシリカカラム に通した。減圧下に蒸発させた後に、DP≒4の生成物を、適度に粘性のある無 色透明の液体(OD≦0.2)として捕集した。次いで、その脱色した生成物を 、沸騰しているヘキサンで還流させることによって2つの留分に分離した。高分 子量留分(DP≒18)は、ヘキサンに不溶のままだった。そのヘキサン溶液を 冷やした後に層分離することによって、中程度の分子量の留分(DP≒10)が 得られた。低分子量留分(DP≒2.5)の大部分は、周囲温度でヘキサンに溶 けたままだった。 これらの留分を、GPCによって測定した。あるいは、上述のような初期生成 物を、水とメタノール(1:2)の溶液で数回抽出すると、不溶性の高分子量ポ リマー(DP≒10)留分と低分子量留分が得られた。GPC分析の結果、全て のモノマーおよび二量体、ならびにほとんど全ての三量体が、高分子量留分から 除去されていることが分かった。 実施例4 脱色 1mgのCPCO、25mgのVAZO−52(登録商標)、2mlのクロロ ホルム、および4mlのBMA(阻止剤を除去するためにアルミナで処理した) を含む反応混合物を脱ガスした。それを、60℃で2時間、65℃で1時間、7 0℃で1時間、そして最後に75℃で1時間保持した。次に、その結果として生 成した黄褐色の反応混合物(OD=4.6)を冷却し、18mlのヘプタンで希 釈して、短いシリカカラムに通した。減圧下で蒸発させた後に、DP≒12の生 成物を、適度に粘性のある、わずかに黄色い液体(OD=0.31)として捕集 した。 実施例5 脱色 1mgのCOBF、25mgのVAZO−52(登録商標)、2mlのクロロ ホルム、および4mlのメタクリル酸グリシジル(阻止剤を除去するためにアル ミナで処理した)を含む反応混合物を脱ガスした。それを、60℃で2時間、6 5℃で1時間、70℃で1時間、そして最後に75℃で1時間保持した。次いで 、その褐色の反応混合物(OD=8.2)を冷却し、18mlの塩化メチレンで 希釈して、短いアルミナカラムに通した。減圧下で蒸発させた後に、DP≒2. 8の生成物を、非粘性の、わずかに黄色い液体(OD=0.74)として捕集し た。希釈剤として塩化メチレンの代わりにジエチルエーテルを使用して、同じ程 度の脱色が得られた。 実施例6 ネオプレン(登録商標)の切捨て ネオプレン(登録商標)のサンプル(87g、Mn=1650、多分散性指数 は4.5;デラウェア州ウィルミントンのE.I.du Pont de Ne mours and Campany)を30mlのテトラヒドロフランに溶か し、50mlのヘキサン中にゆっくり撹拌しながら注いだ。その混合物は2つの 層に分離した。蒸発させた後、下層に、Mn=3400、および多分散性指数3 .3のネオプレン(登録商標)が64g得られた。上層には、Mn=726、お よび多分散性指数2.8のネオプレン(登録商標)が14g得られた。 実施例7 スチレン/α−メチルスチレンコポリマーの切捨て スチレン/α−メチルスチレンコポリマーのサンプル(28g,Mn=380 、多分散性指数2.5)を、35mlのトルエンに溶かした、そしてヘキサンを よく撹拌した70mlのメタノールにゆっくり注いだ。その混合物は2つの層に 分離した。蒸発させた後に、下層には、Mn=248、および多分散性指数1. 23のコポリマーが7g得られた。上層には、Mn=480、および多分散性指 数 1.91のコポリマーが19.5g得られた。 実施例8 ポリスチレンの脱色 160mlのスチレン、40mlの1,2−ジクロロエタン、2.5gのAI BN、および0.3gのCOBFを重合させた後に得られたOD=84の反応混 合物を120mlのヘキサンで希釈した。その結果生じた混合物を、30×10 mmのシリカゲル層を通してろ過すると、OD=0.39の生成物が得られた。 実施例9 ネオプレン(登録商標)の脱色 30mlのクロロプレン、60mlの1,2−ジクロロエタン、0.8gのV AZO(登録商標)−52、および0.3gのCOBFを重合させた後に得られ たOD=80の反応混合物を、蒸発させて50mlにした。ヘキサン(60ml )を添加し、得られた混合物を30×10mmのシリカゲル層を通してろ過する と、OD=5の少し黄色い生成物が得られた。 実施例10 クロロプレン/アクリル酸メチルコポリマーの脱色 50mlのMA、14mlのクロロプレン、50mlの1,2−ジクロロエタ ン、20gのVAZO(登録商標)−88、および0.05gのCOBFを重合 させた後に得られたOD=25の反応混合物を、150mlのヘプタンで希釈し た。得られた混合物を、30×10mmのシリカゲル層を通してろ過すると、O D=1.5のわずかに黄色い生成物が得られた。 実施例11 脱色 3mgのCPCO、50mgのVAZO−52(登録商標)、3mlの酢酸エ チル、2mlのイソプロパノール、および5mlのメタクリル酸2−ヒドロキシ エチル(HEMA)(阻止剤を除去するためにアルミナで処理した)を含む反応 混合物を脱ガスした。それを、60℃で3時間、65℃で1時間、70℃で30 分、そして最後に75℃で1時間保持した。次いで、その褐色の反応混合物(O D=9.8)を冷却し、水とメタノール(2:3)の混合物30mlで希釈して 、 木炭の短いカラムを通した。減圧下で蒸発させた後に、DP≒2.2の生成物を 、適度に粘性のある透明な液体(OD≦0.2)として捕集した。水とメタノー ルの混合物の代わりに、メタノールだけを添加して脱色すると、透明で粘性のあ る液体(OD≦0.2)が得られた。 実施例12 脱色およびDPの切捨て 25mgのCPCO、75mgのAIBN、5mlの塩化メチレン、および1 0mlのHEMA(阻止剤を除去するためにアルミナで処理した)を含む反応混 合物を脱ガスした。それを、75℃で4時間、80℃で1時間、そして最後に8 5℃で1時間保持した。次に、その濃褐色の反応混合物(OD=10.3)を冷 却させ、そして同量の水とメタノール(1:2)の溶液で3回抽出して溶液に取 り入れた。その溶液を、0.05から0.4容量の塩素化した非混和性の溶媒( 例えば、1,2−ジクロロエタン)で抽出して、水−メタノール層のわずかな色 を除去した。それから、その水−メタノール層を蒸発させると、ポリマー生成物 が透明な液体(OD≦0.2)として得られた。 上述のような脱色した生成物を、エステルで抽出することによって、DP留分 に分離した。例えば、前述のポリマー溶液の酢酸エチル抽出で全ての二量体およ び三量体ならびに未反応モノマーが除去された。四量体は、部分的に抽出された だけであった。酢酸エチル層の組成は、NMRによって、二量体:三量体:四量 体:高級オリゴマー=40:16:5:1.5であることが分かった。水層の組 成には、実質的に、二量体、三量体、および四量体は消失していた。 実施例13 脱色およびDPの切捨て 25mgのCPCO、75mgのVAZO−52(登録商標)、4mlのアセ トン、4mlのメタノール、2mlのイソプロパノール、3.6mlのメタクリ ル酸、および0.4mlのメタクリル酸エチルテトラエチレングリコールを含む 反応混合物を脱ガスした。それを、55℃で18時間、60℃で3時間、65℃ で1時間、そして最後に70℃で4時間保持した。次いで、その反応混合物を冷 却し、そして3倍過剰量のクロロホルムで3回抽出した。高級ポリマーは析出し たが、低分子量生成物、未反応モノマーおよび触媒残渣は溶液中に留まった。蒸 発させた後に、高級オリゴマーが白色固形物として得られ、水に溶解すると無色 の溶液となった。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1998年12月29日(1998.12.29) 【補正内容】 一般に、最大吸収値が536nm以上である場合、そのモノマーは極性と考えら れる。一方、最大値が534nm以下である場合、そのモノマーは非極性と考え られる。後の極性測定値が同じ測定尺度の範囲内に入るまたは入らない、他の試 薬を使用することも期待できる。 この吸収の最大値の波長の大きなずれを、遷移エネルギーEとして、kcal /mole単位で測定することができる。表Iは、この手順によって測定した様 々なモノマーのE値をまとめたものである。それにより、それらモノマーを比較 的極性のグループと比較的非極性のグループに分けることができる。 表I モノマー E kcal/mole MMA 54.77 ラウリルMA 54.88 シクロヘキシルMA 54.50 クロロプレン 54.35 スチレン 53.95 GMA 53.54 ヒドロキシプロピルMA 52.18 HEMA 51.89 第1のグループは、比較的非極性の脂肪族モノマーから成り、以下の実施例の 1〜10に見られる。一般に、E値が約53kcal/moleよりも大きいこ れらのモノマーは以下に記述される第2のグループよりも極性が小さいと考えら れ、BF2を含んでいるコバロキシム(例えば、COBF)が好ましい触媒とし て使用される。これらのモノマーには、比較的極性の小さい抽出流体(例えば、 酢酸エチル、クロロホルム、シクロヘキサン、ジクロロエタン)も使用できる。 このグループは、スチレン、ジエン、または次の構造(I)のモノマーから成 るメタクリレートのポリマーとして一般に記述できる。 CH2=C(CH3)C(O)OR (I) ここで、Rはアルキル(すなわち、C,以上のアルキル基、例えば、メチル、エ チル、オクチル、ドデシル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル)、エポキ シド(グリシジル)、アリール(フェニルまたはアルキルフェニル)、置換アル キルまたは置換アリールであり、置換基が比較的非極性(すなわち、ベンジル、 トリメトキシシリルプロピル、ジメトキシエチルシリルエチル、クロロフェニル またはブロモフェニル、クロロベンジルまたはブロモベンジルなもの)、および それらと他のコモノマーとのコポリマーで、コモノマーの含有量が約50%未満 のものである。このグループ用の希釈剤は、化学式CxHyの炭化水素(x≧5 かつy≧10)、および相当するエーテル類またはそれらの混合物から選ぶべき であり、好ましくは蒸発を容易にするために比較的低沸点(すなわち、約180 ℃未満の沸点)であるべきである(すなわち、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキ サン、ジエチルエーテル)。好ましい吸着剤はシリカおよびアルミナである。 第2のグループは、比較的に極性の生成物から成り、以下の実施例の11〜1 3に見られる。約53kcal/mole未満のE値を持つモノマーは極性が大 きいと考えられ、BF2を含んでいないコバロキシム(例えば、CPCO)が好 ましい触媒であり、アルミナまたはシリカが好ましい吸着剤である。さらに、こ の生成物グループは、次の構造(II)のモノマーから成るポリメタクリレート として記述できる。 CH2=C(CH3)COOR (II) ただし、Rは、置換基がエーテル、エステル、ケトン、アルコールである置換ア ルキル(例えば、ヒドロキシエチル、エチルテトラエチレングリコール、シアノ エチルなど)、または置換アリール(例えば、トリル、キシリル、ナフチル)で ある。ポリメタクリレートは、他のコモノマーに加えて、定義された通りのR基 を持つ構造(II)のコポリマーから成ることもできる。コモノマーの含有量は 、約50%未満であるべきである。このグループ用の希釈剤は、エーテル、ケト ン、エステル、芳香族炭化水素、ハロゲン化溶媒、アルコール、および水、また はそれらの混和性混合物でよく、好ましくは、蒸発できるようにするために、比 較的低沸点である(すなわち、沸点約180℃未満)べきである。このグループ では、 色は、混和しない溶媒で、または無機吸着剤で抽出することによって除去できる 。 適切なCTC触媒を選んだ後は、当分野の技術者に知られている一般的なCT C手順を使用することができる。この手順は、一般に、本発明によって選ばれる CTC触媒と、開始剤(例えば、VAZO(登録商標)−52、AIBNなど) およびモノマーをバッチ方式または連続撹拌(CSTR)方式で反応させること を含む。 CTCプロセスによって得られる反応混合物を、約0.2から約3倍過剰量の 選ばれた希釈剤(以下に定義される)で希釈し、前述の手順によって決定された 好ましい無機吸着剤を含むカラムに通す。選択され、使用される材料は、大きな 表面積(例えば、約30m2/gを超える)を持つことが好ましい。あるいは、 そのCTCプロセスによって得られる反応混合物を、約0.2から約3倍過剰量 の選ばれた希釈剤で希釈し、得られる溶液と混和しない溶媒で抽出する。無機吸 着剤層または第2の溶媒層が、色を吸収する。分離した後、脱色されたポリマー 溶液を蒸発させて、添加された希釈剤を除去すると、脱色されたCTCポリマー が得られる。 【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1999年3月9日(1999.3.9) 【補正内容】 減圧下で蒸発させた後に、DP≒2.8の生成物を、非粘性の、わずかに黄色い 液体(OD=0.74)として捕集した。希釈剤として塩化メチレンの代わりに ジエチルエーテルを使用して、同じ程度の脱色が得られた。 実施例6 クロロプレン/アクリル酸メチルコポリマーの脱色 50mlのMA、14mlのクロロプレン、50mlの1,2−ジクロロエタ ン、20gのVAZO(登録商標)−88、および0.05gのCOBFを重合 させた後に得られたOD=25の反応混合物を、150mlのヘプタンで希釈し た。得られた混合物を、30×10mmのシリカゲル層を通してろ過すると、O D=1.5のわずかに黄色い生成物が得られた。 実施例7 脱色 3mgのCPCO、50mgのVAZO−52(登録商標)、3mlの酢酸エ チル、2mlのイソプロパノール、および5mlのメタクリル酸2−ヒドロキシ エチル(HEMA)(阻止剤を除去するためにアルミナで処理した)を含む反応 混合物を脱ガスした。それを、60℃で3時間、65℃で1時間、70℃で30 分、そして最後に75℃で1時間保持した。次いで、その褐色の反応混合物(O D=9.8)を冷却し、水とメタノール(2:3)の混合物30mlで希釈して 、木炭の短いカラムを通した。減圧下で蒸発させた後に、DP≒2.2の生成物 を、適度に粘性のある透明な液体(OD≦0.2)として捕集した。水とメタノ ールの混合物の代わりに、メタノールだけを添加して脱色すると、透明で粘性の ある液体(OD≦0.2)が得られた。 実施例8 脱色およびDPの切捨て 25mgのCPCO、75mgのAIBN、5mlの塩化メチレン、および1 0mlのHEMA(阻止剤を除去するためにアルミナで処理した)を含む反応混 合物を脱ガスした。それを、75℃で4時間、80℃で1時間、そして最後に8 5℃で1時間保持した。次に、その濃褐色の反応混合物(OD=10.3)を冷 却させ、そして同量の水とメタノール(1:2)の溶液で3回抽出して溶液に取 り入れた。その溶液を、0.05から0.4容量の塩素化した非混和性の溶媒( 例えば、1,2−ジクロロエタン)で抽出して、水−メタノール層のわずかな色 を除去した。それから、その水−メタノール層を蒸発させると、ポリマー生成物 が透明な液体(OD≦0.2)として得られた。 上述のような脱色した生成物を、エステルで抽出することによって、DP留分 に分離した。例えば、前述のポリマー溶液の酢酸エチル抽出で全ての二量体およ び三量体ならびに未反応モノマーが除去された。四量体は、部分的に抽出された だけであった。酢酸エチル層の組成は、NMRによって、二量体:三量体:四量 体:高級オリゴマー=40:16:5:1.5であることが分かった。水層の組 成には、実質的に、二量体、三量体、および四量体は消失していた。 実施例9 脱色およびDPの切捨て 25mgのCPCO、75mgのVAZO−52(登録商標)、4mlのアセ トン、4mlのメタノール、2mlのイソプロパノール、3.6mlのメタクリ ル酸、および0.4mlのメタクリル酸エチルテトラエチレングリコールを含む 反応混合物を脱ガスした。それを、55℃で18時間、60℃で3時間、65℃ で1時間、そして最後に70℃で4時間保持した。次いで、その反応混合物を冷 却し、そして3倍過剰量のクロロホルムで3回抽出した。高級ポリマーは析出し たが、低分子量生成物、未反応モノマーおよび触媒残渣は溶液中に留まった。蒸 発させた後に、高級オリゴマーが白色固形物として得られ、水に溶解すると無色 の溶液となった。 1.コバルト触媒の存在下に、連鎖移動触媒作用によってアクリルモノマーを重 合させて前記アクリルモノマーのポリマー混合物、およびオリゴマー混合物を生 成し、そして高級オリゴマーを回収する方法において、 (a)モノマーの極性を測定すること、 (b)コバルト触媒と前記モノマーを極性かまたは非極性のどちらかに分類す ること、 (c)非極性モノマーには極性コバルト触媒を使用し、極性モノマーには非極 性触媒を使用するように選択したコバルト触媒の存在下で前記モノマーの重合を 実施すること、 (d)反応で生成した高級ポリマーがその重合溶媒に不溶性である場合、溶液 中に存在する着色したコバルト化合物を除去する前に、前記ポリマーをろ過によ って除去すること、 (e)反応で生成した高級ポリマーがその重合溶媒に可溶性である場合、また は上記(d)の段階で除去されている場合、着色物質、および存在するなら、前 記高級ポリマーからも固体吸着剤または抽出剤を使用してオリゴマーを分離する ことからなる改良点を含むことを特徴とする方法。 2.モノマーの前記極性が前記モノマーを極性または非極性に分類することによ って決定され、 前記コバルト触媒が、メタノールに対するその室温溶解度に基づいて極性かま たは非極性として分類されることを特徴とする請求項1に記載の方法。 3.前記段階(e)において、前記オリゴマーを、前記着色物質、および存在す るなら、前記高級ポリマーから分離するために、固形吸着剤を使用し、かつ (g)前記反応溶液を、そのままでまたは追加の溶媒で希釈して吸着剤の層に 通す、段階であって、極性触媒の場合には極性吸着剤を使用し、非極性触媒の場 合には非極性吸着剤を使用し、前記吸着剤の極性が前記アクリルモノマーの極性 と同じ方法によって測定した前記重合溶媒の極性と逆である段階と、 (h)前記溶液から前記溶媒を除去する段階と、 (i)残渣を分別して、低級オリゴマーおよび変化しなかったモノマーから高 級オリゴマーを分離する段階とをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の 方法。 4.前記オリゴマーを前記着色物質、および存在するなら、前記高級ポリマーか ら分離するために抽出剤を使用し、かつ (j)前記重合溶液を、使用した前記触媒の極性に近い極性を有し、生成した 前記ポリマー物質の極性とは逆の極性を有する混和しない液体で抽出し、それに よって前記着色物質を除去する段階と、 (k)前記抽出した重合溶液を、蒸留するか、または低分子量重合生成物を前 記高分子量重合生成物よりもよく溶解する少なくとも1つの溶媒でさらに抽出す ることによって分別する段階と、 (l)高分子量留分および低分子量留分を含んでいる留分から、それらを回収 する段階とをさらに含むことを特徴とする請求項1(e)に記載の方法。 5.実質的に全てのモノマーおよび二量体、多くの三量体、およびいくらかの四 量体が前記高級ポリマーから除去されることを特徴とする請求項3に記載の方法 。 6.実質的に全てのモノマーおよび二量体、多くの三量体、およびいくらかの四 量体が前記高級ポリマーから除去されることを特徴とする請求項4に記載の方法 。 7.前記高級ポリマーおよびオリゴマーがメタクリレートのホモポリマーから成 ることを特徴とする請求項3に記載の方法。 8.前記高級ポリマーおよびオリゴマーがメタクリレートのコポリマーから成る ことを特徴とする請求項4に記載の方法。 9.前記モノマーが極性であり、前記触媒がCPCOであることを特徴とする請 求項1に記載の方法。 10.前記触媒がコバルトIIであることを特徴とする請求項1に記載の方法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.コバルト触媒の存在下に、連鎖移動触媒作用によってアクリルモノマーを重 合させて前記アクリルモノマーのポリマー混合物、およびオリゴマー混合物とし 、そして高級オリゴマーを回収する方法において、 (a)モノマーの極性を測定すること、 (b)コバルト触媒を極性かまたは非極性のどちらかに分類すること、 (c)非極性モノマーには極性コバルト触媒を使用し、極性モノマーには非極 性触媒を使用するように選択したコバルト触媒の存在下で前記モノマーの重合を 実施すること、 (d)反応で生成した高級ポリマーがその重合溶媒に不溶性である場合、溶液 中に存在する着色したコバルト化合物を除去する前に、前記ポリマーをろ過によ って除去すること、 (e)反応で生成した高級ポリマーがその重合溶媒に可溶性である場合、また は上記(d)の段階で除去されている場合、着色物質、および存在するなら、前 記高級ポリマーからもオリゴマーを分離することからなる改良点を含むことを特 徴とする方法。 2.モノマーの前記極性が前記モノマーを極性または非極性に分類することによ って決定され、 前記コバルト触媒が、メタノールに対するその溶解度に基づいて極性かまたは 非極性として分類されることを特徴とする請求項1に記載の方法。 3.前記段階(e)において、前記オリゴマーを、前記着色物質、および存在す るなら、前記高級ポリマーから分離するために、固形吸着剤を使用し、かつ (a)前記反応溶液を、そのままでまたは追加の溶媒で希釈して吸着剤の層に 通す、段階であって、極性触媒の場合には極性吸着剤を使用し、非極性触媒の場 合には非極性吸着剤を使用し、前記吸着剤の極性が前記アクリルモノマーの極性 と同じ方法によって測定した前記重合溶媒の極性と逆である段階と、 (b)前記溶液から前記溶媒を除去する段階と、 (c)残渣を分別して、低級オリゴマーおよび変化しなかったモノマーから高 級オリゴマーを分離する段階とをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の 方法。 4.前記オリゴマーを前記着色物質、および存在するなら、前記高級ポリマーか ら分離するために抽出剤を使用し、かつ (a)前記重合溶液を、使用した前記触媒の極性に近い極性を有し、生成した 前記ポリマー物質の極性とは逆の極性を有する混和しない液体で抽出し、それに よって前記着色物質を除去する段階と、 (b)前記抽出した重合溶液を、蒸留するか、または低分子量重合生成物を前 記高分子量重合生成物よりもよく溶解する少なくとも1つの溶媒でさらに抽出す ることによって分別する段階と、 (c)高分子量留分および低分子量留分を含んでいる留分から、それらを回収 する段階とをさらに含むことを特徴とする請求項1(e)に記載の方法。 5.実質的に全てのモノマーおよび二量体、多くの三量体、およびいくらかの四 量体が前記高級ポリマーから除去されることを特徴とする請求項3に記載の方法 。 6.実質的に全てのモノマーおよび二量体、多くの三量体、およびいくらかの四 量体が前記高級ポリマーから除去されることを特徴とする請求項4に記載の方法 。 7.前記高級ポリマーおよびオリゴマーがメタクリレートのホモポリマーから成 ることを特徴とする請求項3に記載の方法。 8.前記高級ポリマーおよびオリゴマーがメタクリレートのコポリマーから成る ことを特徴とする請求項4に記載の方法。 9.前記モノマーが非極性であり、前記触媒がCOBFであることを特徴とする 請求項1に記載の方法。 10.前記モノマーが極性であり、前記触媒がCPCOであることを特徴とする 求項1に記載の方法。 11.前記触媒がコバルトIIであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
JP53295898A 1997-01-30 1998-01-22 マクロモノマーの分子量切捨ておよび色調節 Expired - Fee Related JP3530196B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/791,372 US5726263A (en) 1997-01-30 1997-01-30 Molecular weight truncation and color control in macromonomers
US08/791,372 1997-01-30
PCT/US1998/001224 WO1998033824A1 (en) 1997-01-30 1998-01-22 Molecular weight truncation and color control in macromonomers

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000508025A true JP2000508025A (ja) 2000-06-27
JP3530196B2 JP3530196B2 (ja) 2004-05-24

Family

ID=25153533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP53295898A Expired - Fee Related JP3530196B2 (ja) 1997-01-30 1998-01-22 マクロモノマーの分子量切捨ておよび色調節

Country Status (9)

Country Link
US (1) US5726263A (ja)
EP (1) EP0960137B1 (ja)
JP (1) JP3530196B2 (ja)
KR (1) KR100487040B1 (ja)
BR (1) BR9806933A (ja)
CA (1) CA2277988A1 (ja)
DE (1) DE69802668T2 (ja)
HK (1) HK1021379A1 (ja)
WO (1) WO1998033824A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6602960B1 (en) 1999-02-26 2003-08-05 The University Of Akron Polymers and copolymers prepared or modified by using cobalt complexes
US7022792B2 (en) * 2004-03-16 2006-04-04 E. I. Dupont De Nemours And Company Initiation of polymerization by hydrogen atom donation
US7402646B2 (en) * 2005-05-27 2008-07-22 E. I. Du Pont De Nemours And Company Polymerization of diisopropenylbenzene
US8030422B2 (en) * 2005-08-19 2011-10-04 E. I. Du Pont De Nemours And Company Recoverable polymer-bound homogeneous catalysts for catalytic chain transfer process
US7714084B2 (en) * 2005-11-10 2010-05-11 E.I. Du Pont De Nemours And Company Catalysts for catalytic chain transfer
US7507786B2 (en) * 2005-11-10 2009-03-24 E. I. Du Pont De Nemours And Company Decolorization of oligomers
WO2014106587A1 (en) * 2013-01-04 2014-07-10 Evonik Oil Additives Gmbh Preparation of low-viscosity polymers

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4680352A (en) * 1985-03-01 1987-07-14 E. I. Du Pont De Nemours And Company Cobalt (II) chelates as chain transfer agents in free radical polymerizations
US4636540A (en) * 1985-07-08 1987-01-13 Atlantic Richfield Company Purification of polymer solutions
US4722984A (en) * 1985-12-03 1988-02-02 E. I. Du Pont De Nemours And Company Pentacyanocobaltate(II) catalytic chain transfer agents for molecular weight control in free radical polymerization
US5587431A (en) * 1995-04-21 1996-12-24 E. I. Du Pont De Nemours And Company Synthesis of terminally unsaturated oligomers

Also Published As

Publication number Publication date
HK1021379A1 (en) 2000-06-09
BR9806933A (pt) 2000-05-02
US5726263A (en) 1998-03-10
EP0960137A1 (en) 1999-12-01
DE69802668D1 (de) 2002-01-10
EP0960137B1 (en) 2001-11-28
CA2277988A1 (en) 1998-08-06
KR20000070588A (ko) 2000-11-25
JP3530196B2 (ja) 2004-05-24
WO1998033824A1 (en) 1998-08-06
DE69802668T2 (de) 2002-08-08
KR100487040B1 (ko) 2005-05-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100551187B1 (ko) 고분지형 중합체의 제조 방법
KR101170189B1 (ko) 황-함유 말단기의 제거 방법
Gromada et al. Synthesis and ATRP Activity of New TREN‐Based Ligands
EP0821700B1 (en) Synthesis of terminally unsaturated oligomers
KR20000070009A (ko) 탄화수소 수지 제조용 촉매로서의 금속 할라이드 고체 산 및 지지된 금속 할라이드
JP2000508025A (ja) マクロモノマーの分子量切捨ておよび色調節
Iwatsuki et al. Free radical copolymerization behavior of methyl α-(trifluoromethyl) acrylate and α-(trifluoromethyl) acrylonitrile: penultimate monomer unit effect and monomer reactivity parameters
KR910009379B1 (ko) 비-극성 단량체와 이온성, 양친성 단량체의 균질 공중합방법
KR100580412B1 (ko) 알파-메틸스티렌 이합체 유도체
MXPA99007064A (en) Molecular weight truncation and color control in macromonomers
US7534924B2 (en) Hydrocarbon mixtures comprising modified polycyclic aromatic hydrocarbons
US3737476A (en) Method of preparation of polymers of propylene and/or butylenes
JP2008038110A (ja) 分岐状重合体の製造方法および分岐状重合体含有分散液
US3044985A (en) Acrylyl derivatives of beta-diketones and their polymers
KR20000070587A (ko) 히드록시 함유 메타크릴레이트 단독중합체 및 공중합체의 탈색
JP2022161860A (ja) (メタ)アクリル酸エステル(共)重合体の製造方法
Molnar Polymer-based solvents for minimizing pollution during the synthesis of fine chemicals
JP2003212925A (ja) 長鎖アルキル(メタ)アクリレート系重合体及びその製造方法
KR20050052934A (ko) 2-히드록시에틸메타아크릴레이트의 정제방법
JPS6358849B2 (ja)
JPH0971611A (ja) 末端に不飽和基を有するイソブチレン系重合体及びその製造方法
JPH04332705A (ja) 新規なマレイミド重合体
JPS63309504A (ja) 高分子色材

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees