JP2000507512A - キャリア材料に印刷するための印刷法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、印刷キャリア（１２）の表面に、印刷したい印像のパターンに相当する疎水性領域と親水性領域とを形成する印刷法に関する。この表面の、親水性の領域に水蒸気の形で薄い水膜を形成するために、蒸気供給装置（１４）によって蒸気を供給する。蒸気が沈着した後で、この表面にインキユニット（７２）でインキ着けをし、このインキは水によって湿されていない領域に付着する。インキ着けの後、インキをキャリア材料（６０）に印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】 キャリア材料に印刷するための印刷法 本発明は、キャリア材料に印像を形成するための印刷法であって、印刷キャリ アの表面に、印刷したい印像のパターンに相当する疎水性領域と親水性領域とを 形成し、前記表面を、親水性領域を湿らせる薄い液体膜で覆い、次いで前記表面 に、湿されていない領域に付着し湿された領域によっては受け取られないインキ を転着し、該インキをこの表面からキャリア材料に印刷する形式のものに関する 。さらに本発明は、別の印刷法と、この印刷法を実行するための装置に関する。 オフセット印刷法のような公知の印刷法では、例えば版板、印刷ベルト、又は 印刷原本のような印刷キャリアの表面に、印刷したい印像に相当する部分的に印 刷しようとする領域が形成される。この領域は、印刷過程中にインキでインキ着 けされて、次いでキャリア材料にインキが印刷される。このような部分的に印刷 しようとする領域を形成するためには種々異なる方法が公知である。例えば、ハ イデルベルク印刷機社（Firma Heiderberger Druckmaschine）のダイレクト・イ メージング法（DIRET-IMAGING-Verfahren）では、シリコン被覆されたシートに 、シリコン層を部分的に熱処理して取り去ることにより印刷原本が形成され、こ の 印刷原本のシリコンのない個所にインキが、印刷過程中に受け取られ、キャリア 材料に印刷される。別の公知の方法では、印刷キャリアに、印刷したい印像のパ ターンに相当する疎水性の領域及び親水性の領域を形成する。この印刷キャリア にインキを転着する前に、転着ローラ若しくは噴霧装置を使用して、まず最初に 、印刷キャリアの親水性領域を湿す薄い液体膜をこの印刷キャリアに形成する。 次いで、インキローラによってインキを印刷キャリアの表面に付与する。ただし この場合、液体膜で覆われていない領域しか使用されない。印刷キャリアがイン キ着けされた後で、インキ着けされた印像がキャリア材料に転着される。 しかし、印刷キャリアの親水性領域に水を付与するために転着ローラ又は噴霧 装置を使用する場合には問題が生じる。即ち、水の高い表面張力に基づき、親水 性領域の膜層が揺動されるということである。さらに、均一な薄い膜層を得るた めには、公知の方法では、水の表面張力を低減するようなアルコール又はこれに 類似するもののような化学的な添加物を使用しなければならない。さらに、ｐＨ 値と水の硬度とを調節し、同時にかび又はこれに類似するような微生物の発生を 回避するような付加的な湿し媒体が水に添加されなければならない。 本発明の課題は、高品質な、印刷機の印刷キャリアを保護するような印刷法を 提供することにある。 この課題は、請求項１若しくは請求項９の特徴部に記載の、キャリア材料に印 像を形成するための印刷法により解決された。有利な別の構成は、従属項に記載 されている。 本発明では、印刷したい印像のパターンに応じて疎水性の領域と親水性の領域 とに分割される、印刷キャリアの表面に、水蒸気を供給し、この水蒸気が親水性 の領域に薄い水膜として沈着する。この無接触式の、印刷キャリアを保護する方 法では、水蒸気量を所要のように調節することにより、膜の層の厚さを簡単に調 整することができる。この場合、僅かな層厚さに基づき、親水性領域を極めて正 確に湿すことができる。このことは高い印刷品質をもたらす。さらに水の凝縮時 に僅かな表面張力しか生じないので、表面張力を減少させるために水に加えなけ ればならない添加物を加える必要はない。蒸気化と、次いで行われる、水の蒸留 に等しい凝縮によりさらに、水の硬度とｐＨ値の調節や微生物防止作用の媒体の 添加は不要となる。 本発明の別の構成では、キャリア材料の印刷は、キャリア材料と印刷キャリア との間に配置される中間キャリアを介して行われる。この中間キャリアには、キ ャリア材料に印刷される前に、印刷キャリアの表面からまず最初にインキが引き 渡される。中間キャリアを使用することにより、印刷キャリアは直接的にはキャ リア材料に接触しないので、キャリア材料の表面は水 とインキとによる最良の給湿に適合させることができる。中間キャリアとしては 、ゴムシート、又はゴム被覆された表面を有した胴のような弾性的な中間キャリ アが提案される。この中間キャリアは一方では印刷キャリアの表面に、他方では 、新聞紙又は光沢のある紙のような種々異なるキャリア材料に適合することがで きる。 親水性領域を湿す液体膜の層厚さを変更するためには、本発明の別の構成では 、印刷キャリアの表面に沿って分配された多数の遮蔽体を使用することが提案さ れている。このような遮蔽体の運転位置に応じて、印刷キャリアの表面水に蒸気 が案内されるか又はこの印刷キャリアから離される。これにより簡単に、印刷キ ャリアの表面に与えられる水蒸気量を変化させることができる。 水蒸気自体は種々異なる装置によって発生させることができる。ある構成では 、印刷キャリアの表面の近傍に配置された湿された織布ベルトを、この織布ベル トの下側に配置された放射源又は熱源がこの織布ベルトを加熱してる間に、印刷 キャリアの表面の近くを通過案内させ、これにより水蒸気が生じ、この水蒸気が 印刷キャリアの表面に沈着する。放射源としては、偏光光学系及び焦点調節光学 系を備えたレーザ、高温ランプ、レーザーダイオードアレイなとが、熱源として は、とりわけ加熱エレメント、サーモコーム（Thermo kaemme）又はマイクロ波エレメントなどが適している。また別の構成では、水蒸 気は、印刷キャリアの表面の近傍に配置された蒸気供給装置によってこの表面に 与えられる。この蒸気供給装置は例えば、印刷キャリアの表面に沿って配置され た管状機構であって、この管状機構は、印刷キャリアの表面に向けられた、ノズ ルとして働く、直径の小さな開口部を備えていて、この開口部には導管機構を介 して水蒸気が供給される。水蒸気は有利には、蒸気発生器において生ぜしめられ る。この場合、蒸気供給装置と蒸気発生器との間に配置された弁によって水蒸気 を変化させることができる。 印刷キャリアの表面に沈着されなかった余剰水蒸気は、例えば、印刷キャリア の近傍に配置された凝縮装置によって凝縮され、新たに蒸気発生器に供給される 。これにより水蒸気量の正確な調量が可能となる。 本発明の別の印刷法では、印刷キャリアの表面に選択的にかつ部分的に水蒸気 を供給して、この表面に、印像を生ぜしめる部分的な水膜を形成する。このよう な印刷法を行う場合は、前述の印刷法の既に述べた利点に加えて、表面に親水性 領域と疎水性領域とを形成する印刷キャリアの使用する必要がなく、従って付加 的な作業ステップが省略されるという利点が得られる。選択的な水給湿を行う印 刷法において、化学的に前処理された印刷キャリアの代わりに、均一な表面を有 する印刷キャリアを使用し、この表面に印像を生ぜしめる水膜を付与する。これ により、印刷過程内で、印刷原稿を変更することができるので、この印刷法は極 めて柔軟に行われる。 この印刷法の別の実施例では、さらに、中間キャリア、例えばゴムシートの中 間キャリア又はゴム被覆された表面を有する胴を使用することが提案される。こ のような中間キャリアは種々異なるキャリア材料に適応する。 印刷キャリアの表面に選択的かつ部分的に水蒸気を供給するためには、この方 法の別の方法では、水によって湿された織布ベルトを、印刷キャリアの表面に対 置するように配置し、この織布ベルトを、放射源、例えば偏光光学系及び焦点調 節光学系を備えたレーザ、高温ランプ又はレーザーダイオードアレイなどによっ て、及び／又は熱源、例えば、加熱エレメント、サーモコーム、マイクロ波エレ メントなどによって、印像に応じた個所を選択的に加熱する。このようにして、 印刷キャリアの表面に面した、織布ベルトの面の、印像に応じて加熱される個所 では水が蒸気として発生し、この蒸気が印刷キャリアの表面で凝縮する。水で織 布ベルトを湿すためには、織布ベルトは継続的な運動中に、例えばローラ機構及 び／又は噴霧装置によってガイドされる。勿論、水浴に織布ベルトを通過させる ことも考えられる。この場合、織布ベルトは毛管現象 に基づき水を吸収する。 この方法の別の実施例では、湿された織布ベルトの代わりに、印刷キャリアの 表面に向かって、貯水部を備えた蒸気供給装置が配置されている。この蒸気供給 装置は、水が充填された多数の凹部を有していて、この凹部にはそれぞれ少なく とも１つの加熱エレメントが配置されている。これらの加熱エレメントは他の加 熱エレメントとは独立して操作することができる。衝撃電流を加えることにより これらの加熱エレメントは選択的に活動させられ、これにより凹部内に存在する 水が蒸気化されて、対置された印刷キャリア上で凝縮される。与えられたエネル ギの大きさを変化させることにより、蒸気を規定のように変化させることができ る。さらに、発生した水膜の厚さを個々に形成することもできる。 印刷キャリアの表面に、網目状に列ごとに蒸気を供給すると特に有利である。 これにより印刷機を制御する印刷データの継続的な除去が可能となる。 次に図面につき本発明の実施の形態を詳しく説明する。 第１図は、疎水性領域と親水性領域を有する印刷キャリアに蒸気を与えるため の蒸気供給装置を示していて、 第２図は、第１図の蒸気供給装置が組み込まれた印刷装置を示していて、 第３図は、印刷キャリアの表面に選択的かつ部分的に蒸気を与えるための装置 の第１の構成を示していて、 第４図は、第３図の装置が組み込まれた印刷装置を示していて、 第５図は、第４図の印刷キャリアの表面に選択的かつ部分的に蒸気を与えるた めの装置の第２の構成を示している。 第１図には、印刷キャリアとして使用される印刷胴１２の表面に蒸気を与える ための装置１０が示されている。この装置１０は、印刷胴１２の周面近傍に配置 された蒸気供給装置１４を有している。この蒸気供給装置１４は印刷胴１２の少 なくともほぼ全幅にわたって延びている。蒸気供給装置１４の、印刷胴１２に面 した側面には、ノズルとして働く、小さい直径を有する複数の開口部１６が設け られている。この開口部１６を通って、圧力下で生じる水蒸気が印刷胴１２の表 面に案内される。蒸気供給装置１４内で水蒸気が凝縮するのを回避するために、 この蒸気供給装置１４にはさらに、電気的に加熱可能な螺旋状加熱部材１８が設 けられている。この加熱部材１８は蒸気供給装置１４内の水蒸気を付加的に加熱 する。 第１図の左側に示された、蒸気供給装置１４の第１の端部は、供給弁２２が配 置された供給導管２０を介して蒸気発生器２４に接続されている。この蒸気発生 器２４には水が充填されていて、この水は、蒸気発生器２４に固定された、電気 的に運転される加熱装置２６によって加熱される。第１図の右側に示された、蒸 気供給装置１４の他方の端部は、調整弁３０が配置されている導管区分２８を介 して、凝縮装置として働く螺旋状に形成された凝縮導管３２に接続されている。 この凝縮導管３２は捕集容器３４で終わっている。この捕集容器３４はさらに、 戻し弁３８が設けられている戻し導管３６を介して蒸気発生器２４に接続されて いる。こうして閉じられた回路が形成される。さらに、蒸気発生器２４には外部 の水供給装置（図示せず）が接続されて、この供給装置によって、必要に応じて この回路に真水を供給できる。 第２図には印刷装置４０が示されている。この印刷装置には、第１図に示した 蒸気供給装置１４が組み込まれている。この印刷装置４０の中心的なエレメント は時計回りで回転する印刷胴１２であって、この印刷胴表面には、印刷しようと する印像のパターンに相当する疎水性の領域、及び親水性の領域がエッチングに よって形成されている。印刷胴１２の回転方向で見て蒸気供給装置１４の後方に は、インキユニット４２が配置されている。このインキユニット４２は、印刷胴 １２に接して転動するインキローラ４４を有している。このインキローラ４４に は中間ローラ４６を介して供給ローラ４８からインキが供給される。さらにこの 供給ローラ４８は、印刷過程のために所望のインキが充填されているインキつぼ ５０のインキ貯え部に浸漬されている。印刷胴１２の回転方向で見てインキユニ ット４２の後方には、転写ユニット５２が配置されている。この転写ユニット５ ２は、ゴム被覆されたジャケットを備えた中間キャリア胴５４を有している。こ の中間キャリア胴５４は、印刷胴１２の少なくともほぼ全幅にわたってこの印刷 胴１２に対して平行に延びていて、僅かにプレロードをかけられて印刷胴１２に 接している。中間キャリア胴５４の上側には、さらに対圧胴５６が配置されてい る。この対圧胴５６はプレロードをかけられて中間キャリア胴５４の周面に接し ていて、この中間キャリア胴５４とともに搬送ギャップ５８を形成している。こ の搬送ギャップ54を通って、印刷したいキャリア材料６０が矢印方向で搬送され る。 印刷装置４０が運転を始めるとすぐに、印刷胴１２が回転し始め、蒸気供給装 置１４から水蒸気が供給される。この水蒸気は、印刷胴１２の表面の親水性の領 域には、均一な薄い水膜として形成され、一方、疎水性の領域には水膜は形成さ れない。このように湿らされた印刷胴の区分は、次いでインキユニット４２に到 る。このインキユニット４２では、圧力下で印刷胴１２に接するインキローラ４ ４が、インキを印刷胴１２の表面に転着する。水とインキは反発するので、イン キはインキユニット４２におけるインキ着けの際に、水によって湿らされていな い疎水性の領域にだけ付着する。次いで、このようにインキ着けされた印刷胴１ ２の区分は、中間キャリア胴５４に接触する。この中間キャリア胴５４には印刷 胴１２のインキ着けされた印像が転着される。次いでこの印像は、対圧胴５６の 作用により、中間キャリア胴５４から、搬送ギャップ５８を搬送されるキャリア 材料６０に印刷される。 第３図には、印刷装置７４の印刷ベルト７２に選択的に蒸気を与えるための蒸 気供給装置７０の第１の構成が示されている。蒸気供給装置７０は印刷ベルト７ ２の運動方向に駆動される、この印刷ベルト７２に対して僅かに間隔をおいて平 行に配置された織布ベルト７６を有している。この織布ベルト７６はローラ機構 （図示せず）によって継続的に水で湿らされる。織布ベルト７６の、印刷ベルト ７２とは反対側には、この印刷ベルト７２のほぼ全幅にわたって、印刷ベルト７ ２の運動方向に対して直交方向に延びる加熱装置（図示せず）が設けられている 。この加熱装置は、長手方向で互いに隣接して一列に配置された多数の放射源７ ８を有している。この放射源７８は選択的に互いに独立的に活動させることがで きる。 第４図は、第３図に示した第１の構成の蒸気供給装置７０が組み込まれた印刷 装置７４の概略図を示している。この印刷装置７４は、第４図では左側に示され た、駆動されて時計回りに回転する搬送ローラ８０と、これとほぼ同じ高さに配 置された、第４図の右側に図示された印刷胴８２とを有している。この印刷胴８ ２の軸線は搬送ローラ８０の軸線と平行に延びている。この搬送ローラ８０と印 刷胴８２とのほぼ真ん中で、これらの下側に、平行に延びる変向ローラ８４が設 けられている。印刷ベルト７２は、搬送ローラ８０と印刷胴８２と変向ローラ８ ４とを介して循環されている。 搬送ローラ８０と印刷胴８２の上方で、これらの間のほぼ真ん中に、第３図に 示した蒸気供給装置７０が配置されている。印刷ベルト７２の搬送方向で見て蒸 気供給装置７０の後方には、印刷胴８２の領域にインキユニット８６が設けられ ている。このインキユニット８６は、印刷胴８２に対してプレロードをかけられ ている、印刷ベルト７２に接触するインキローラ８８を有している。プレロード をかけられてこのインキローラ８８に接する供給ローラ９０は、インキが充填さ れたインキつぼ９２に浸漬されていて、インキローラ８８にインキを供給する。 このインキユニット８６のすぐ後方には転写個所９４が設けられている。この転 写個所９４では対圧胴９６が、プレロードをかけられて印刷ベルト７２に接する ように、印刷胴８２に対してプレロードがかけられている。この対圧胴９６と、 印刷胴８２に接している印刷ベルト７２とは、搬送ギ ャップ９８を形成する。この搬送ギャップ９８をキャリア材料１００が通過する 。 印刷ベルト７２の搬送方向で見て、転写個所９４の後方で、変向ローラ８４の 領域にクリーニング装置１０２が配置されている。このクリーニング装置１０２ は、プレロードをかけられて印刷ベルト７２に接する掻き落としリップ１０４と 、これに続いて配置されたクリーニングブラシ１０６とを有している。これらは 、印刷ベルト７２の印刷面上の水及び残留インキを取り除くために働く。 印刷装置７４が運転を始めるとすぐに、加熱装置の放射源７８が、水で湿らさ れた織布ベルト７６を選択的かつ部分的に加熱し始め、これにより織布ベルト７ ６に貯えられていた水が蒸発させられて、印刷ベルト７２の、織布ベルト７６に 面した側に沈着される。このようにして印刷ベルト７２の表面には、印像を再現 する部分的な水膜が形成される。このように湿らされた印刷ベルト７２はインキ ユニット８６に供給されて、ここでインキローラ８８が印刷ベルト７２の表面に インキを転着する。この場合、水で湿されていない領域はインキ着けされて、水 で湿された領域では水がこの領域のインキ着けを妨げる。印刷ベルト７２にイン キ着けをした後、印刷ベルト７２のインキ着けされた区分が転写個所９４に移動 され、ここで、対圧胴９６の作用により、インキ着けされた印像が、キャリア材 料１００に直接印刷される。 第５図は、蒸気供給装置７０の代わりに、第４図に示した印刷装置７４で使用 することができる第２の構成の蒸気供給装置１２０を示している。蒸気供給装置 １２０は、印刷ベルト７２の搬送方向に対して直交方向で、この印刷ベルト７２ の全幅にわたって延びる加熱条片１２２を有している。この加熱条片１２２はそ の長手方向で互いに隣接して一列に配置された円筒状の多数の凹部１２４を有し ている。この凹部１２４の閉じられた端面にはそれぞれ加熱部材１２６が設けら れていて、この凹部１２４の開かれた端面はそれぞれ印刷ベルト７２に向けられ ている。これらの加熱部材１２６を選択的に活動させることにより、各凹部１２ ４内にある水が極めて強く加熱され、これにより蒸発されて、印刷ベルト７２の 、加熱条片１２２に面した側に沈着される。これにより、印像を再現する部分的 な水膜が形成される。次いで、このように湿されたベルト７２は、上述のように 同様にインキユニット８６と転写個所９４とを通って送られ、これによりキャリ ア材料１００に印刷が行われる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９８年３月９日（１９９８．３．９） 【補正内容】 明細書 キャリア材料に印刷するための印刷法 本発明は、キャリア材料に印像を形成するための印刷法であって、印刷キャリ アを準備し、該印刷キャリアの表面に、印刷したい印像のパターンに相当するよ うにに水蒸気を供給する形式のもの関する。 オフセット印刷法のような公知の印刷法では、例えば版板、印刷ベルト、又は 印刷原本のような印刷キャリアの表面に、印刷したい印像に相当する部分的に印 刷しようとする領域が形成される。この領域は、印刷過程中にインキでインキ着 けされて、次いでキャリア材料にインキが印刷される。このような部分的に印刷 しようとする領域を形成するためには種々異なる方法が公知である。例えば、ハ イデルベルク印刷機社（Firma Heiderberger Druckmaschine）のダイレクトイメ ージング法（DIRET-IMAGING-Verfahren）では、シリコン被覆されたシートに、 シリコン層を部分的に熱処理して取り去ることにより印刷原本が形成され、この 印刷原本のシリコンのない個所にインキが、印刷過程中に受け取られ、キャリア 材料に印刷される。別の公知の方法では、印刷キャリアに、印刷したい印像のパ ターンに相当する疎水性の領域及び親水性の領域を形成する。この印刷キャリア にインキを転着する前に、 転着ローラ若しくは噴霧装置を使用して、まず最初に、印刷キャリアの親水性領 域を湿す薄い液体膜をこの印刷キャリアに形成する。次いで、インキローラによ ってインキを印刷キャリアの表面に付与する。ただしこの場合、液体膜で覆われ ていない領域しか使用されない。印刷キャリアがインキ着けされた後で、インキ 着けされた印像がキャリア材料に転着される。 米国特許第３０７２０４９号明細書及び米国特許第２００２８１５号明細書に より公知の印刷装置では、印刷キャリアの表面に薄い液体膜を形成するために、 転着ローラ又は噴霧装置を使用する代わりに、印刷キャリアの親水性領域に水蒸 気を付与するという方法に従って作業される。この場合も、水蒸気を供給される 印刷キャリアの表面は、印刷したい印像のパターンに応じて疎水性領域と親水性 領域都に分割される。 前述の方法では全て共通して、その表面に、印刷したい印像のパターンに相当 する隆起領域と扁平領域とが形成される、又は疎水性領域と親水性領域とが形成 されるような印刷キャリアを使用しなければならない。 本発明の課題は、印刷したい印像を簡単に変更することができるような柔軟な 印刷法を提供することである。 この課題は、請求項１の特徴部に記載の印刷法により解決された。別の有利な 構成は請求項２以下に記載 されている。 本発明の印刷法では、印刷キャリアの表面に選択的にかつ部分的に水蒸気を供 給して、この表面に、印像を生ぜしめる部分的な水膜を形成する。このような印 刷法を行う場合は、表面に親水性領域と疎水性領域とを形成する印刷キャリアの 使用する必要がなく、従って付加的な作業ステップが省略されるという利点が得 られる。選択的な水給湿を行う印刷法において、化学的に前処理された印刷キャ リアの代わりに、均一な表面を有する印刷キャリアを使用し、この表面に印像を 生ぜしめる水膜を付与する。これにより、印刷過程内で、印刷原稿を変更するこ とができるので、この印刷法は極めて柔軟に行われる。 この印刷法の別の実施例では、さらに、中間キャリア、例えばゴムシートの中 間キャリア又はゴム被覆された表面を有する胴を使用することが提案される。こ のような中間キャリアは種々異なるキャリア材料に適応する。 印刷キャリアの表面に選択的かつ部分的に水蒸気を供給するためには、この方 法の別の方法では、水によって湿された織布ベルトを、印刷キャリアの表面に対 置するように配置し、この織布ベルトを、放射源、例えば偏光光学系及び焦点調 節光学系を備えたレーザ、高温ランプ又はレーザーダイオードアレイなどによっ て、及び／又は熱源、例えば、加熱エレメント、サー モコーム(Thermokaemmen)、マイクロ波エレメントなどによって、印像に応じた 個所を選択的に加熱する。このようにして、印刷キャリアの表面に面した、織布 ベルトの面の、印像に応じて加熱される個所では水が蒸気として発生し、この蒸 気が印刷キャリアの表面で凝縮する。水で織布ベルトを湿すためには、織布ベル トは継続的な運動中に、例えばローラ機構及び／又は噴霧装置によってガイドさ れる。勿論、水浴に織布ベルトを通過させることも考えられる。この場合、織布 ベルトは毛管現象に基づき水を吸収する。 この方法の別の実施例では、湿された織布ベルトの代わりに、印刷キャリアの 表面に向かって、貯水部を備えた蒸気供給装置が配置されている。この蒸気供給 装置は、水が充填された多数の凹部を有していて、この凹部にはそれぞれ少なく とも１つの加熱エレメントが配置されている。これらの加熱エレメントは他の加 熱エレメントとは独立して操作することができる。衝撃電流を加えることにより これらの加熱エレメントは選択的に活動させられ、これにより凹部内に存在する 水が蒸気化されて、対置された印刷キャリア上で凝縮される。与えられたエネル ギの大きさを変化させることにより、蒸気を規定のように変化させることができ る。さらに、発生した水膜の厚さを個々に形成することもできる。 印刷キャリアの表面に、網目状に列ごとに蒸気を供 給すると特に有利である。これにより印刷機を制御する印刷データの継続的な除 去が可能となる。 次に図面につき本発明の実施の形態を詳しく説明する。 第１図は、印刷キャリアの表面に選択的かつ部分的に蒸気を与えるための装置 の第１の構成を示していて、 第２図は、第１図の装置が組み込まれた印刷装置を示していて、 第３図は、第２図の印刷キャリアの表面に選択的かつ部分的に蒸気を与えるた めの装置の第２の構成を示している。 第１図には、印刷装置７４（第２図参照）の印刷ベルト７２に選択的に蒸気を 与えるための蒸気供給装置７０の第１の構成が示されている。蒸気供給装置７０ は印刷ベルト７２の運動方向に駆動される、この印刷ベルト７２に対して僅かに 間隔をおいて平行に配置された織布ベルト７６を有している。この織布ベルト７ ６はローラ機構（図示せず）によって継続的に水で湿らされる。織布ベルト７６ の、印刷ベルト７２とは反対側には、この印刷ベルト７２のほぼ全幅にわたって 、印刷ベルト７２の運動方向に対して直交方向に延びる加熱装置（図示せず）が 設けられている。この加熱装置は、長手方向で互いに隣接して一列に配置された 多数の放射源７８を有している。この放射源７８は選 択的に互いに独立的に活動させることができる。 第２図は、第１図に示した第１の構成の蒸気供給装置７０が組み込まれた印刷 装置７４の概略図を示している。この印刷装置７４は、第２図では左側に示され た、駆動されて時計回りに回転する搬送ローラ８０と、これとほぼ同じ高さに配 置された、第２図の右側に図示された印刷胴８２とを有している。この印刷胴８ ２の軸線は搬送ローラ８０の軸線と平行に延びている。この搬送ローラ８０と印 刷胴８２とのほぼ真ん中で、これらの下側に、平行に延びる変向ローラ８４が設 けられている。印刷ベルト７２は、搬送ローラ８０と印刷胴８２と変向ローラ８ ４とを介して循環されている。 搬送ローラ８０と印刷胴８２の上方で、これらの間のほぼ真ん中に、第１図に 示した蒸気供給装置７０が配置されている。印刷ベルト７２の搬送方向で見て蒸 気供給装置７０の後方には、印刷胴８２の領域にインキユニット８６が設けられ ている。このインキユニット８６は、印刷胴８２に対してプレロードをかけられ ている、印刷ベルト７２に接触するインキローラ８８を有している。プレロード をかけられてこのインキローラ８８に接する供給ローラ９０は、インキが充填さ れたインキつぼ９２に浸漬されていて、インキローラ８８にインキを供給する。 このインキユニット８６のすぐ後方には転写個所９４が設けられている。この転 写個所９４では対圧胴９６が、プレロードをかけられて印刷ベルト７２に接する ように、印刷胴８２に対してプレロードがかけられている。この対圧胴９６と、 印刷胴８２に接している印刷ベルト７２とは、搬送ギャップ９８を形成する。こ の搬送ギャップ９８をキャリア材料１００が通過する。 印刷ベルト７２の搬送方向で見て、転写個所９４の後方で、変向ローラ８４の 領域にクリーニング装置１０２が配置されている。このクリーニング装置１０２ は、プレロードをかけられて印刷ベルト７２に接する掻き落としリップ１０４と 、これに続いて配置されたクリーニングブラシ１０６とを有している。これらは 、印刷ベルト７２の印刷面上の水及び残留インキを取り除くために働く。 印刷装置７４が運転を始めるとすぐに、加熱装置の放射源７８が、水で湿らさ れた織布ベルト７６を選択的かつ部分的に加熱し始め、これにより織布ベルト７ ６に貯えられていた水が蒸発させられて、印刷ベルト７２の、織布ベルト７６に 面した側に沈着される。このようにして印刷ベルト７２の表面には、印像を再現 する部分的な水膜が形成される。このように湿らされた印刷ベルト７２はインキ ユニット８６に供給されて、ここでインキローラ８８が印刷ベルト７２の表面に インキを転着する。この場合、水で湿されていない領域はインキ着けされて、水 で湿された領域では水がこ の領域のインキ着けを妨げる。印刷ベルト７２にインキ着けをした後、印刷ベル ト７２のインキ着けされた区分が転写個所９４に移動され、ここで、対圧胴９６ の作用により、インキ着けされた印像が、キャリア材料１００に直接印刷される 。 第３図は、蒸気供給装置７０の代わりに、第２図に示した印刷装置７４で使用 することができる第２の構成の蒸気供給装置１２０を示している。蒸気供給装置 １２０は、印刷ベルト７２の搬送方向に対して直交方向で、この印刷ベルト７２ の全幅にわたって延びる加熱条片１２２を有している。この加熱条片１２２はそ の長手方向で互いに隣接して一列に配置された円筒状の多数の凹部１２４を有し ている。この凹部１２４の閉じられた端面にはそれぞれ加熱部材１２６が設けら れていて、この凹部１２４の開かれた端面はそれぞれ印刷ベルト７２に向けられ ている。これらの加熱部材１２６を選択的に活動させることにより、各凹部１２ ４内にある水が極めて強く加熱され、これにより蒸発されて、印刷ベルト７２の 、加熱条片１２２に面した側に沈着される。これにより、印像を再現する部分的 な水膜が形成される。次いで、このように湿されたベルト７２は、上述のように 同様にインキユニット８６と転写個所９４とを通って送られ、これによりキャリ ア材料１００に印刷が行われる。 請求の範囲 1. キャリア材料に印像を形成するための印刷法であって、印刷キャリア（７２ ）を準備し、該印刷キャリア（７２）の表面の、印刷したい印像のパターンに相 当する個所に水蒸気を供給し、該水蒸気を前記個所に水膜として沈着させ、前記 表面に、湿されていない個所に付着し湿された個所によっては受理されないイン キを転着し、該インキを前記表面からキャリア材料（１００）に印刷することを 特徴とする、キャリア材料に印刷するための印刷法。 2. インキを、前記表面に転着した後に、まず最初に中間キャリアに引き渡し、 該中間キャリアからキャリア材料（１００）に印刷する、請求項１記載の印刷法 。 3. 水で湿された織布ベルト（７６）を、印刷キャリア（７２）の表面に向かい 合わせて配置し、前記織布ベルト（７６）の、印像に相当する個所を選択的に、 放射源（７８）及び又は熱源によって加熱させる、請求項１又は２記載の印刷法 。 4. 織布ベルト（７６）を継続的に移動させながら、ローラ機構及び又は噴霧装 置によって水で湿らせる、請求項３記載の印刷法。 5. 印刷キャリア（７２）の表面の向かい側に、水貯え部を備えた蒸気供給装置 （１２０）を配置し、該 蒸気供給装置（１２０）が、水で充填された多数の凹部（１２４）を備えていて 、該凹部内に少なくともそれぞれ１つの加熱部材（１２６）が設けられていて、 該加熱部材（１２６）で、印像に相当するように選択的に加熱する、請求項１記 載の印刷法。 6. 印刷キャリア（７２）の表面に網目状に列ごとに蒸気を供給する、請求項１ から５までのいずれか１項記載の印刷法。 7. 請求項１から６までのいずれか１項記載の印刷法を実行するための装置であ って、可動の印刷キャリア（７２）が設けられており、該印刷キャリアの表面が 水膜によって給湿可能であって、 前記印刷キャリアの表面の近傍に配置された蒸気供給装置（７０，１２０） が設けられており、該蒸気供給装置によって、前記表面に、印刷したい印像のパ ターンに相当するように水蒸気を供給して、これにより前記表面には、印像を再 現する水膜が部分的に形成されて、 印刷キャリア（７２）の表面の近傍に、この印刷キャリア（７２）の運動方向 で見て蒸気供給装置（７０，１２０）の後方に配置されたインキユニット（８６ ）が、インキを前記表面に転着するために設けられていることを特徴とする、請 求項１から６までのいずれか１項記載の印刷法を実行するための装置。 8. インキユニット（８６）に続いて配置された、インキ着けされた印像を受け 取る中間キャリアが設けられていて、該中間キャリアがキャリア材料（１００） に印刷する、請求項７記載の装置。 9. 印刷キャリア（７２）移動方向で見て蒸気供給装置（７０，１２０）の手前 に、表面の残留水及び残留インキをクリーニングするためのクリーニング装置（ １２０）が設けられている、請求項７又は８記載の装置。 10．印刷キャリアが、少なくとも２つのローラ（８０，８２）を介して案内され る印刷ベルト（７２）であって、前記ローラのうちの少なくとも１つ（８０）が 駆動可能である、請求項７から９までのいずれか１項記載の装置。 11．印刷キャリアが駆動可能な印刷胴である、請求項７から９までのいずれか１ 項記載の装置。 12．蒸気供給装置（７０）が、印刷キャリアの表面に僅かな間隔をおいて通過す るようにガイドされた、湿された織布ベルト（７６）であって、該織布ベルト（ ７６）が、近傍に配置された放射源（７８）及び又は熱源によって選択的に部分 的に加熱可能である、請求項７から１１までのいずれか１項記載の装置。 13．蒸気供給装置（１２０）が、印刷キャリアの移動方向に対して直交方向に延 びる加熱条片（１２２） であって、該加熱条片（１２２）が、水によって充填された多数の凹部（１２４ ）を備えていて、該凹部（１２４）のそれぞれに加熱部材（１２６）が配置され ている、請求項７から１１までのいずれか１項記載の装置。 【図１】 【図２】 【図３】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨアヒム ハインツル ドイツ連邦共和国 Ｄ―81549 ミュンヘ ン ドライゼッセルベルクシュトラーセ 16

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1. キャリア材料に印像を形成するための印刷法であって、印刷キャリア（１２ ）の表面に、印刷したい印像のパターンに相当する疎水性領域と親水性領域とを 形成し、前記表面を、親水性領域を湿らせる薄い液体膜で覆い、次いで前記表面 に、湿されていない領域に付着し湿された領域によっては受け取られないインキ を転着し、該インキをこの表面からキャリア材料に印刷する形式のものにおいて 、 前記の薄い液体膜を形成するために、前記表面に水蒸気を供給することを特 徴とする、キャリア材料に印刷するための印刷法。 2. インキを前記表面に転着した後、まず最初に、中間キャリア（５４）に引き 渡し、該中間キャリア（５４）からキャリア材料（６０）に印刷する、請求項１ 記載の印刷法。 3. 水蒸気を、印刷キャリア（１２）の表面に沿って分配された遮蔽体を介して 量的に変化させる、請求項１又は２記載の印刷法。 ４． 水蒸気を、印刷キャリア（１２）の表面の近傍に配置された、湿らされた 織布ベルトによって前記表面に引き渡し、このために前記織布ベルトを、放射源 及び又は熱源によって加熱する、請求項１から３までのいずれか１項記載の印刷 法。 5. 水蒸気を、印刷キャリア（１２）の表面の近傍に配置された蒸気供給装置（ １４）によって前記表面に引き渡す、請求項１から３までのいずれか１項記載の 印刷法。 6. 水蒸気を蒸気発生器（２４）において形成する、請求項５記載の印刷法。 7. 水蒸気を弁（２２，３０，３８）によって量的に変化させる、請求項６記載 の印刷法。 8. 印刷キャリア（１２）の表面に沈着されなかった余剰の水蒸気を、印刷キャ リア（１２）の近傍に配置した凝縮装置（３２）によって凝縮し、蒸気発生器（ ２４）に供給する、請求項６又は７記載の印刷法。 9. キャリア材料に印像を形成するための印刷法であって、印刷キャリア（７２ ）を準備し、該印刷キャリア（７２）の表面の、印刷したい印像のパターンに相 当する個所に水蒸気を供給し、該水蒸気を前記個所に水膜として沈着させ、前記 表面に、湿されていない個所に付着し湿された個所によっては受理されないイン キを転着し、該インキを前記表面からキャリア材料（１００）に印刷することを 特徴とする、キャリア材料に印刷するための印刷法。 10．インキを、前記表面に転着した後に、まず最初に中間キャリアに引き渡し、 該中間キャリアからキャリア材料（１００）に印刷する、請求項９記載の印 刷法。 11．水で湿された織布ベルト（７６）を、印刷キャリア（７２）の表面に向かい 合わせて配置し、前記織布ベルト（７６）の、印像に相当する個所を選択的に、 放射源（７８）及び又は熱源によって加熱させる、請求項９又は１０記載の印刷 法。 12．織布ベルト（７６）を継続的に移動させながら、ローラ機構及び又は噴霧装 置によって水で湿らせる、請求項１１記載の印刷法。 13．印刷キャリア（７２）の表面の向かい側に、水貯え部を備えた蒸気供給装置 （１２０）を配置し、該蒸気供給装置（１２０）が、水で充填された多数の凹部 （１２４）を備えていて、該凹部内に少なくともそれぞれ１つの加熱部材（１２ ６）が設けられていて、該加熱部材（１２６）で、印像に相当するように選択的 に加熱する、請求項９記載の印刷法。 14．印刷キャリア（７２）の表面に網目状に列ごとに蒸気を供給する、請求項９ から１３までのいずれか１項記載の印刷法。 15．請求項９から１４までのいずれか１項記載の印刷法を実行するための装置で あって、可動の印刷キャリア（７２）が設けられており、該印刷キャリアの表面 が水膜によって給湿可能であって、 前記印刷キャリアの表面の近傍に配置された蒸気供給装置（７０，１２０） が設けられており、該蒸 気供給装置によって、前記表面に、印刷したい印像のパターンに相当するように 水蒸気を供給して、これにより前記表面には、印像を再現する水膜が部分的に形 成されて、 印刷キャリア（７２）の表面の近傍に、この印刷キャリア（７２）の運動方 向で見て蒸気供給装置（70，１２０）の後方に配置されたインキユニット（８６ ）が、インキを前記表面に転着するために設けられていることを特徴とする、請 求項９から１４までのいずれか１項記載の印刷法を実行するための装置。 16．インキユニット（８６）に続いて配置された、インキ着けされた印像を受け 取る中間キャリアが設けられていて、該中間キャリアがキャリア材料（１００） に印刷する、請求項１５記載の装置。 17．印刷キャリア（７２）移動方向で見て蒸気供給装置（７０，１２０）の手前 に、表面の残留水及び残留インキをクリーニングするためのクリーニング装置（ １２０）が設けられている、請求項１５又は１６記載の装置。 18．印刷キャリアが、少なくとも２つのローラ（８０，８２）を介して案内され る印刷ベルト（７２）であって、前記ローラのうちの少なくとも１つ（８０）が 駆動可能である、請求項１５から１７までのいずれか１項記載の装置。 19．印刷キャリアが駆動可能な印刷胴である、請求項１５から１７までのいずれ か１項記載の装置。 20．蒸気供給装置（７０）が、印刷キャリアの表面に僅かな間隔をおいて通過す るようにガイドされた、湿された織布ベルト（７６）であって、該織布ベルト（ ７６）が、近傍に配置された放射源（７８）及び又は熱源によって選択的に部分 的に加熱可能である、請求項１５から１９までのいずれか１項記載の装置。 21．蒸気供給装置（１２０）が、印刷キャリアの移動方向に対して直交方向に延 びる加熱条片（１２２）であって、該加熱条片（１２２）が、水によって充填さ れた多数の凹部（１２４）を備えていて、該凹部（１２４）のそれぞれに加熱部 材（１２６）が配置されている、請求項１５から１９までのいずれか１項記載の 装置。