JP2000507241A - 経皮デバイス - Google Patents

経皮デバイス

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、約24〜約144時間の期間に渡り、表皮が除去されている皮膚の領域を介して、阿片/オピオイド鎮痛剤を連続的に投与するのに適した経皮デバイスを提供する。該デバイスは、その中に組み込まれた、11〜3000mgのモルヒネまたはその塩もしくは11/P〜3000/P mgの他の阿片/オピオイド鎮痛剤を含み、ここでPはモルヒネに相対的な、該他の阿片/オピオイド鎮痛剤の鎮痛作用のレベルである。

Description

【発明の詳細な説明】 経皮デバイス 本発明は、阿片剤またはオピオイドとして知られる一群の薬物の経皮放出に関 するものである。これらはオピオイドアルカロイドを包含し、その最も良く知ら れたものはモルヒネ並びに合成ピペリジン類似体、例えばフェンタニールおよび スフェンタニルを包含する。特に、本発明は、表皮が除去されている皮膚のある 領域を介して、阿片剤/オピオイド鎮痛剤を連続的に投与するのに適した経皮デ バイスに関するものである。 該阿片剤およびオピオイドは、強力な鎮痛特性を有し、またモルヒネは重度の 術後の痛みおよび進行した癌に関連する慢性的痛みを治療するために選択される 薬物である。これは、通常経口または皮下経路で投与される。経口投与は、著し く効果的であり、かつ便利であるが、迅速な術後手当てまたは該薬物の吸収性が 害されている、終末的悪性疾患の場合には不適当である。更に、経口吸収は、ま ず肝臓を介する代謝を経由するので、全く不十分である。 経口経路に代わるものとして、モルヒネは、間欠的な注射または連続的注入の 何れかによって、皮下投与することができる。この皮下経路の欠点の一つは、該 注射部位が局所的な刺激および感染を被ることである。 これら通常の経路によるモルヒネおよび他の阿片薬の投与に関連する、その他 の望ましからぬ幾つかの副作用があり、該副作用は瞳孔サイズの変動、低下され た唾液産生および種々の中枢神経系作用、例えば吐気、疲労感、頭痛、無気力感 および不快/多幸感を包含する。近年、幾つかの薬物が皮膚を介して有効に投与 できることが見出された。経皮投与は、注射および経口摂取等のより有利な薬物 放出形を越える幾つかの利点を有する。第一に、経皮デバイスは、長期に渡る、 該活性薬剤の徐放並びに制御放出をもたらし、結果として達成される血中濃度を 一定に維持する。このことは、注射による投与とは対照的であり、この場合には 例えば投与直後に血流中における該薬剤濃度の急激な変動(surges)が発生し、次 いで次回の投与量が与えられるまでに迅速に降下してしまう。第二に、経皮投与 は、経口投与の場合とは異なり、薬剤が胃腸管および肝臓を経ることなしに、血 流中に直接到達することを可能とする。最後に、小さなデバイスまたはプラスタ ーを、患者の介入なしに、長期間に渡り、皮膚に取り付けたままにすることがで きることから、患者にとっては便利でありかつ快適である。これは、例えば術後 の手当てを要する患者または末期的病状にあり、かつ薬物を経口摂取出来ない患 者にとっては、特に有利である。 阿片剤/オピオイド鎮痛剤を経皮経路で投与する可能性は、Pharmaceutical R esearch,1989,Vol.6,No.10においてRoy & Flynnにより考察された。この研究 において、ヒト死体の皮膚を使用して、6種の鎮痛性モルヒネ、ヒドロモルホン 、コデイン、フェンタニール、スフェンタニルおよびメペリジンの、インビトロ での透過性を評価した。この研究は、フェンタニールおよびスフェンタニルの経 皮経路での投与の可能性の存在を確認したが、該オピオイドアルカロイド類の経 皮投与の可能性を確認できなかった。これは、後者が表皮に対して低透過性であ ることによる。 インビボでは、表皮は、身体への外来物質の侵入に対する自然のバリヤーを与 え、また経皮投与分野における進歩にも拘らず、僅かな薬物が自発的にこのバリ ヤーを透過できるに過ぎない。該活性薬剤の取り込みを増進することのできる、 透過エンハンサーが通常使用される。薬物の取り込みを促進する電気化学的手段 も、幾らか上首尾で使用されている。 この表皮バリヤーを回避するためのもう一つの技術は、本発明者により開発さ れており、該技術は、脱上皮化されている、即ち故意に除去されたか否かには無 関係に、表皮の存在しない部分を有する皮膚から、パッチを介して経皮的に薬物 を投与することを含む。 所定のサイズの標準化された脱上皮化された外傷部は、本出願人の国際特許出 願WO 92/11879 WO 95/15783に記載されているようなデバイスを使用して作成で きる。皮膚に取り付けられた場合、これらのデバイスは、吸引力を及ぼして、真 皮から表皮を剥がし、かくして透明な水疱液を含む水疱を形成する。該水疱の頂 部は該表皮を含み、かつ該真皮が露出している標準的なサイズの脱上皮化部分を 残して、容易に除去することができる。典型的な外傷部分は、例えば前腕下部に 形成する場合には、径約5〜10mmおよび約200〜1000μmの深さを有する。これ らの外傷部分は、薬物を充填した経皮デバイスの適用のために適しており、かつ 該表皮バリヤーなしに、薬理的に活性な薬剤の、皮膚を介する血流中への取り込 みが、より改善されることが立証されている。 本発明者は、Br.J.Clin.Pharmac.,1994,37:571-576に記載されているよ うに、この技術をモルヒネの経皮投与に応用している。この研究において、健康 なボランティアの前腕上に、吸引を利用して、5mmの脱上皮化した外傷を準備し た。これに、開放型のプラスチックチャンバーを適用し、その中に10mgのモルヒ ネを注入した。該チャンバーを、24時間後に取り外し、血流中のモルヒネおよび その代謝産物の測定のために、モルヒネを最初に投与した後72時間まで、血液サ ンプルを採取した。瞳孔サイズおよび唾液産生の変動等の非−鎮痛性作用、並び に不快/多幸、疲労、頭痛、吐き気および気だるさ等のCNS作用をも監視した。 得られた結果を、10mgのモルヒネの静脈内注入を受けた対象と比較した。 この研究は、脱上皮化した皮膚を介するモルヒネの経皮投与の実行可能性を確 証している。というのは、取り込みが大幅に改善されたからである。水性溶液と してのモルヒネは、身体への該薬物の放出の速度を制限しない。薬物の通過を正 常に防止または顕著に制限する、該表皮バリヤーは存在せず、結果として薬物は 該溜めから組織に直接拡散するであろう。これら条件の下で、小さなモルヒネ分 子は、大幅な障害なしに、循環系に拡散することが予想される。このようなバッ クグラウンドが与えられた場合、この研究は、吸収速度が一次反応速度を示し、 かつ該溜め内の薬物の量は、24時間の放出の終了時点までに、75%(平均)程度 まで減じた。10mgのモルヒネを越える、投与量の更なる増加は、初期段階におけ る血漿中の更に高いモルヒネ濃度に導き、即ち該投与量の一定部分が、自由な受 動的拡散過程によって、単位時間当たりに吸収されるであろうことが、明らかで あると思われた。モルヒネの該非−鎮痛性作用は、静脈内投与経路と比較して、 経皮投与後にそれ程顕著ではなかった。 本発明者は、10mgよりもかなり高い濃度のモルヒネを含有する経皮デバイスを 使用して、更に研究を行い、驚いたことにモルヒネの最大血漿濃度:CMAXが、該 高い投与量によっても実質上増大しないことを見出した。寧ろ、より高い濃度 が、薬物の全量を増大した結果として、より一層長期間に渡り維持される。この ことは、該薬物の吸収が、該糜爛の小さなサイズにより大幅に制限されるものと 仮定することにより説明することができ、また一定量の放出を、砂時計を流下す る砂の如く可視化することができる。このことは、以前の研究によっては予想さ れず、しかも脱上皮化した皮膚を介するモルヒネの経皮投与を、特に術後の苦痛 緩和および末期的悪性疾患の場合には、好ましいものとしている。他の経路を介 して通常投与できる量よりも高い投与量でモルヒネまたは他の阿片/オピオイド 鎮痛剤を含む経皮デバイスは、該外傷に安全に適用でき、長期間に渡り該薬物の 定常的な血中濃度を維持できる。 かくして、本発明によれば、約24〜約144時間の期間に渡り、表皮が除去され た皮膚の領域を介して、阿片/オピオイド鎮痛剤を、連続的に投与するのに適し た経皮デバイスが提供され、該デバイスは11〜3000mgのモルヒネまたはその塩、 あるいは11/P〜3000/P mgの他の阿片/オピオイド鎮痛剤を含み、ここでPは、 該他の阿片/オピオイド鎮痛剤の、モルヒネに対する相対的鎮痛作用レベルであ る。 好ましくは、本発明のデバイスは約48〜約144時間の期間に渡り、連続的に投 与するのに適している。 このようなデバイスにより経皮経路で放出できる、モルヒネ以外の適当な阿片 /オピオイド鎮痛剤は、ヘロイン、ヒドロモルフォン(hydromorphone)、ケトベ ミドン、メタドン、オキシモルフォン、レボファノール(levophanol)、アルフェ ンタニル、フェンタニール、メペリジン(meperidine)、スフェンタニル、ブプレ ノルフィン、ペンタゾシン、ネルブルフィン(nelburphine)、ブトルファノール 、およびこれらの塩である。 Pは、上記薬物の何れかの、モルヒネに対する相対的な効力である。本発明の デバイスで使用するための、モルヒネ以外の阿片/オピオイド鎮痛剤の適当な重 量を決定するために、該モルヒネの投与量を、該選択された鎮痛剤に対するP値 で割るべきである。 上に列挙した阿片/オピオイド鎮痛剤に対する効力値を、以下の第1表に与え る。この表は、意図した目的に対する阿片/オピオイド鎮痛剤の適当な量を計算 することを可能とする。列挙されていない他の鎮痛剤に対するP値は、当業者に は公知であろう。 第1表(P値) モルヒネ 1.0 ヘロイン 2.0 ヒドロモルフォン(hydromorphone) 5.0-7.0 ケトベミドン 1.4 メタドン 1.0 オキシモルフォン 10.0 レボファノール(levophanol) 5.0 アルフェンチル(Alfentil) 10-30 フェンタニール 80-100 スフェンタニル 500-800 メペリジン(meperidine) 8.0 ブプレノルフィン 25.0 ペンタゾシン 3-6 ナルブフィン 0.1 ブトルファノール 0.5 本発明のデバイスは、11〜3000mgのモルヒネまたは等価な量の他の阿片/オピ オイド鎮痛剤を含むことができ、好ましいその投与量は、15〜3000mgのモルヒネ または15/P〜3000/P mgの該他の鎮痛剤である。より好ましくは、15〜300mgのモ ルヒネまたは15/P〜300/Pの該他の鎮痛剤、および最も好ましい投与量は100mgの モルヒネまたは100/P mgの該他の鎮痛剤である。理想的には、本発明のデバイス は身体に対して、約0.005〜約0.1mg/kg/時の範囲の量を、24〜144時間に渡り放 出すべきであり、また阿片/オピオイド鎮痛剤の濃度は、このようになるように 適当に調節することかてきる。上で適当であるとして特定された、阿片/ オピオイド鎮痛剤の該投与量は、患者が「阿片投与経験の浅い」、即ち阿片常用 性でないことを仮定している。常用性の患者に対しては、本発明のデバイスは0. 1〜1.0mg/kg/時を放出すべきである。 適当な阿片/オピオイド鎮痛剤は上記したものであり、これら化合物の塩を包 含する。本発明の経皮デバイスで使用するのに好ましいものは、モルヒネおよび 特にその塩酸塩、硫酸塩、アスコルビン酸塩、酢酸塩または酒石酸塩である。ヒ ドロモルフォンを含むデバイスの場合、その塩酸塩が好ましい。 該阿片/オピオイド鎮痛剤は、水性溶液として該デバイスに組み込むことがで き、あるいは他の溶媒を使用することも可能である。この溶液は、飽和、不飽和 または過飽和の何れであってもよい。これは、また他の物理的形状、例えばポリ マーマトリックス中に分散された状態等で存在することも可能である。同様に、 該デバイスは、乾燥された、好ましくは凍結乾燥された形状にあり、薬物放出の 直前に適当な溶媒中に再分散される、該阿片/オピオイド鎮痛剤を含むことがで きる。このようなデバイスは、長期間保存および滅菌の観点から、特に有利であ る。 好ましくは、該阿片/オピオイド鎮痛剤を、1〜10mgのピロ亜硫酸ナトリウム と混合する。 本発明のデバイスは、該阿片/オピオイド鎮痛剤を含むことに加えて、吸引に よる水疱を形成することによる、該脱上皮化した外傷部分を生成するための手段 をも含むものである。適当なデバイスは、本出願人の公開された国際特許出願WO 92/11879およびWO 95/15783に記載されている。また、本発明のデバイスは、独 立に発生させた脱上皮化した外傷部分に、適用すべき鎮痛剤を組み込んだもので あってもよい。特に、本発明のデバイスは、層状構造をもつパッチまたは可撓性 のプラスターであってもよく、ここで該鎮痛剤は、例えばポリマーマトリックス 中に組み込まれている。適当なデバイスは、本出願人の公開された国際特許出願 WO 95/30410に記載されている。更なる別法は、該脱上皮化した外傷部分を形成 し、引き続き薬物を担持するプラスターまたはパッチを、該外傷部分に適用する ことのできるデバイスを使用することである。このようなデバイスは、本出願人 の国際特許出願WO 95/15783に記載されている。 本発明は、またヒトまたは動物の身体に、阿片/オピオイド鎮痛剤を投与する 方法をも意図し、該方法は、標準的な所定のサイズの脱上皮化した皮膚の外傷部 分を形成し、該外傷に上記のようなデバイスを適用する工程を含む。別の態様と して、単一のデバイスを完全な皮膚に適用することができ、これは該脱上皮化し た外傷部分を形成し、かつ引き続き該外傷部分に、上記の速度でモルヒネまたは 他の阿片/オピオイド鎮痛剤を放出する。 本発明の方法は、新生児および小さな子供に、阿片/オピオイドを放出するの に適している。 以下、本発明を、添付図および実施例を参照して、具体例により説明する。 第1図は本発明によるデバイスの模式的図を、断面図により示す図である。 第2図は、吸引による水疱の頂部の除去に伴う第一の位置における、第1図の デバイスを示す図である。 第3図は、所定投与量の阿片/オピオイド鎮痛剤を、該皮膚の外傷部分に放出 する、第二の位置における、第1図のデバイスを示す図である。 第4図は、第三の位置における第1図のデバイスを示す図であり、この第三の 位置において、該阿片/オピオイド鎮痛剤の溜めは該皮膚外傷部分に対して閉じ られている。 第5図は、本発明のデバイスと組み合わせて使用するための、接続可能な真空 源およびインジケータを示す図である。 第6図は、第1図のデバイスの改良を示す図であり、ここで該薬物の溜めは、 該阿片/オピオイド鎮痛剤を含有するパッチによって置換されている。 第6a図は、第6図に示されたデバイスの底面図である。 第7図は、吸引による水疱の頂部の除去に伴う第一の位置における、第6図の デバイスを示す図である。 第8図は、該パッチの接着剤層から剥がされた保護フィルムを有する、第二の 位置にある、第6図に示されたデバイスを示す図である。 第9図は、該脱上皮化された皮膚の外傷部分と並べられたパッチを有する、第 三の位置にある、第6図のデバイスを示す図である。 第10図は、該パッチを該脱上皮化された皮膚の外傷部分に適用するために押し 下げられたアクチュエータを含む、第三の位置にある第6図のデバイスを示す図 である。 第11図は、該脱上皮化された皮膚の外傷部分に置かれた該パッチを示す図であ る。 第12図は、該阿片/オピオイドを乾燥状態で組み込んだ、本発明の一態様を示 す図である。 第13図は、該阿片/オピオイドを乾燥状態で組み込んだ、本発明の別の態様を 示す図である。 第14図は、該乾燥された阿片/オピオイドに、再分散溶液を適用するための装 置を備えた、第12図に図示されたものと類似するデバイスを示す図である。 第15図は、吸引下での表皮のはぎ取りを示す、真皮の脈管系および神経を模式 的に示す図である。 第16図は、選択的子宮摘出術を受けた女性に関する、本発明のデバイスを使用 した後の、48時間に渡るモルヒネおよびその代謝産物M6Gの血漿濃度を示す図で あり、第17図は、選択的な心臓の外科手術を受けた患者に関する、本発明のデバ イスを使用した後の、モルヒネの血漿濃度を示す図である。□−□は、各時点に おける最高および最低濃度を示し、●−●はその平均値を示す。 第1図は、模式的に本発明によるデバイスを示し、該デバイスは、48〜144時 間の範囲の期間に渡る、阿片/オピオイド鎮痛剤の経皮放出のために適している が、これは更に該脱上皮化された外傷を形成するための手段をも含む。特に、該 デバイスは皮膚の特定の領域に吸引力を適用して、吸引水疱を形成し、また真皮 を露出状態とするための、該水疱の破壊を容易にする。 該デバイス1は、患者の皮膚4と接触状態で固定されたベース3からなり、ま た回転部分5を有するハウジング2を含む。該ベース3は、ディスク型であり、 また該回転可能な部分5は、一般的に円筒状であって、しかも該ベースに結合さ れて、該ベースに対して、その円筒軸の回りに、該ベースとの連続的な滑動接触 状態で回転するようになっている。 円形の開口6が、該ベース3内の、該回転可能な部分5の円筒軸に対して偏心 した位置に画成される。第1図に示された該デバイスの残りの部分において、該 回転可能部分5内に画成された円筒アクセス口7は、該開口6と連通した状態で 整合されて、皮膚8の円形領域が、該デバイス1を介してアクセス可能となって いる。 吸引カップ9が、該アクセス口7に位置し、かつ該口7よりも大きな径をもつ フレア状の縁部10を有していて、該吸引カップが係留状態で保持されている。該 ベース3は、該開口6の周辺部で窪められ、該縁部10を収容できるようになって いる。該カップ9の内面は、アクリル系接着剤で被覆されており、従って該カッ プに一旦吸引水疱が形成されると、該水疱の表面は該カップに接着され、結果と して該水疱を高い位置に維持するであろう。これは、偶発的な破壊事象における 該水疱の圧潰を防止する傾向にある。 該回転可能部分5は、また溶液状態にある該阿片/オピオイド鎮痛剤を、本発 明によって上で指定した量で含む溜め11をも収容し、該溜め11は第1図に示され た位置において、該アクセス口7から分離されている。 該吸引カップ9は、雌コネクタ13を有し、該コネクタは吸引チューブ15の雄コ ネクタ14と嵌合し、また該チューブを介して、使用の際に、該吸引カップ9内に 画成された吸引チャンバー16に、吸引力を適用することができる。第1図におい て、該デバイスは、吸引水疱17を形成するのに十分な期間に渡る、該チャンバー 16内への吸引力の適用に引き続く、休止位置で図示されており、その後該雄およ び雌コネクタ13および14が相互に分離されて、該チャンバー16に空気を通じて周 囲圧とすることができる。 該デバイス1は、またブレード18をも含み、該ブレードは該回転可能部分5の 円筒軸に対して放射状に伸び、かつ該ベース3と該回転可能部分5との間の界面 により画成される面内で、該円筒軸の回りに回転することにより運動できる。 第2図において、該ブレード18の動作は、アーチ状に運動して、該吸引カップ 9を介して、該吸引水疱17の頂部および該開口6の中間にある位置にて、該水疱 を切断するものとして図示されている。この切断操作により、該吸引カップ9は 該ベースを通して伸びたアーチ状部分19と、該回転可能部分5を通して伸びる取 り外し可能な部分20とに切断され、該取り外し可能な部分には、該吸引水疱17の 頂部21が接着状態で残される。 該アクセス口7から該取り外し可能な部分20を取り出すことにより、該頂部21 を棄却することができる。該取り外し可能な部分20は、該ベース3と該回転可能 部分5との間の界面部分において切断されるので、該ブレード18の切断操作は、 該回転可能部分5を、該ベース3に対して回転することにより、引き続き回転可 能なものとすることができ、一方で予め該開口6およびアクセス口7を通して伸 びる該吸引カップの存在は、該円筒軸の回りの、かかる相対的な回転運動を阻止 する。 該溜め11は出口22を有し、該出口は、第1および2図に示したような、該回転 可能部分5の静止部分において、該ベース3の上部表面23によって閉じられてお り、連続O-リング封止24が、該表面23と該回転可能部分5との間に挿入されて、 出口22からの周辺部の漏洩が阻止される。該吸引カップ9の切断に引き続き、該 回転可能部分5が、第3図に示された第二の位置に回転され、そこで該出口22は 該開口6と位置合わせされ、該出口22の位置は、該回転可能な部分5の円筒軸か ら放射状に隔置され、該位置5の回りに回転される。 該O-リング封止24は、該回転可能な部分5に対して固定された位置に保たれ、 この第二の位置で、該封止は該回転可能な部分5と該ベース3の上部表面23との 間の周辺部バリヤーを形成する。次いで、該溜め11内の該阿片/オピオイド鎮痛 剤、例えばモルヒネは該チャンバー16に入り、該吸引による水疱17の除去に伴っ て、脱上皮化されている皮膚8の領域と接触する。該デバイス1は、操作の薬物 放出段階中この第二の位置に維持され、該放出操作は144時間にまで及ぶ期間で あり得、その期間中該鎮痛剤は患者内に吸収される。 この段階の完了時点で、該回転可能な部分5は、再度回転され、第4図に示さ れた第三の位置に移動する。この第三の位置において、該溜め11の該出口22は、 該O-リング封止24の封止作用により補助された該上部表面23により、再度閉じら れる。第二のO-リング封止25は、該開口6に対する周辺位置において、該上部表 面23と該回転可能な部分5との間の周辺封止嵌合状態にされ、結果として該チャ ンバー16に気密封止を与える。 該回転可能な部分5は、更なる薬物の放出が必要とされる場合には、その後該 第二の位置に戻すことができ、あるいは該デバイス1はこの手順の完了の際に、 該患者から取り外すことができる。 第5図において、該吸引カップ9は、該チャンバー16を画成する円筒状部分26 を含み、これは使用に際して該ブレード18の作用によって係留並びに取り外し可 能な部分19および20に放射状に切断される。該吸引カップ9の内部表面は、ラン ダム配向のポリエステル線維を配合したアクリル系接着剤で被覆されている。 該取り外し可能な部分20は該雌コネクタ13で終端しており、該コネクタには円 錐台状にテーパーを付した部分27が接続されている。該雄コネクタ14は、可撓性 ウエブ28により、該雌コネクタ13に接続され、相互に分離された場合に、これら はゆるい結合状態にある。補強デバイス29が該雄コネクタ14に接続され、これは プレート30を含み、該吸引チューブ15はこのプレートを貫通しており、該プレー トは外向きに突出するハンドル31および反対側に突出する分岐補強ピン32と一体 式に形成されている。この補強デバイス29は、該回転可能な部分5内に挿入する ことにより、該雄および雌コネクタ14および13を嵌合するような形状があたえら れており、存在するこの挿入された補強ピン32は、第1図に示したように、該ブ レード18のその初期位置からの移動を阻止するように配置される。従って、この 配置は、該補強デバイス29が該回転可能な部分5から分離されるまで、該ブレー ド18が移動できないことを保証しており、この分離はまた該雄および雌コネクタ 14および13の分離をも必要とし、結果として吸引は最早該チャンバー16内で維持 できなくなる。これは該デバイス1の安全特性であり、この特性は該吸引水疱17 の切断を防止し、一方で該チャンバー16内でのあらゆる吸引が存在し、下部の真 皮を所定の位置に移すことができることを意図しており、該位置において、該真 皮は、該ブレードにより損傷を与えるのに十分に該チャンバー内で拡がる。 該吸引チューブ15はシリンジ33と接続し、該シリンジはシリンダ35内で滑動可 能なピストン34と、第5図に示された位置に偏ったスプリングを含み、該位置に おけるシリンジの体積は最小である。該シリンジは、固定メカニズム36を備え、 該メカニズムは該ピストン34を、最大シリンジ体積に対応する取り出し位置に維 持することを可能として、該雄および雌コネクタ14および13を嵌合し、次いで該 ピストンを取り出し、該固定メカニズムによって該ピストンを所定の位置に固定 することにより、吸引力を該チャンバー16に印加できる。 該吸引チューブ15は、透明かつ可撓性のプラスチック材料から形成され、また インジケータ38の一部を構成する液体スラッグ37を含む。 このインジケータ38は、クランプリング39を含み、該リングは該吸引チューブ 15の外表面に堅固に固定されるが、該チューブの長さに沿った位置で調節でき、 結果として該液体スラッグ37、線状スケール40と位置合わせできる。吸引力をま ず、該シリンジ33の作用によって該チャンバー16に適用し、該液体スラッグ37の 位置を、該チューブ15に沿った空気の移動により、新たな位置まで移し、この時 点で該デバイス1を使用するオペレータは、該液体スラッグ37の端部が該スケー ル40のゼロ位置と整合するように、該クランプリング39の位置を調節する。吸引 力を、水疱の形成期間中、該チャンバー16内で維持し、該期間中に該吸引水疱17 は、該水疱が該円筒状部分26内に伸びるまで、徐々に形成され、かつ所定のサイ ズまで成長する。このように操作することにより、該水疱17は、該チューブ15内 に空気を移し、結果として該液体スラッグ37は該スケール40に対して線形移動す るであろう。このスケール40は、オペレータが、所定レベルまで該水疱17が十分 に形成されることに対応する、該液体スラッグ37の移動の程度を決定できるよう に、キャリブレートされており、該所定レベルにおいては、該チャンバー16内の 所定の体積の移動が達成される。 該インジケータ38の肉眼観察により、該オペレータは、操作の該水疱形成段階 が何時完了したかを決定することが可能となる。 この段階において、該オペレータは、該ハンドル31を握り、該アームデバイス 29を引き、該アームピン32を引出し、同時に該雄コネクタ14を該雌コネクタ17か ら分離する。次いで、該チャンバー16内の吸引力は失われるであろう。 第1〜4図に記載された型のデバイスとは別のデバイスとして、該阿片/オピ オイド鎮痛剤は、層状構造をもつ経皮パッチまたはプラスタを介して放出するこ とができる。このようなパッチの組成は、以下でより詳細に論ずる。このパッチ は、予め調製した脱上皮化外傷部分に手で直接適用でき、あるいはこれらは、該 脱上皮化した外傷部分を形成することもできるデバイスにより自動的に適用する こともできる。このようなデバイスは該6〜11図に図示されている。 該デバイス1は、第6図では、パッチアプリケータ120を含むように改良され ており、該アプリケータは、脱上皮化に引き続き、該デバイス1はそのままに、 パッチ121を皮膚8の該領域に適用するように操作できる。 該パッチ121は、ディスク型の中心エレメント122からなり、該エレメントは皮 膚8の該脱上皮化領域と反作用的に嵌合し、かつ適当な用量の阿片/オピオイド 鎮痛剤を、以下に更に説明するような様式で含有する。該中心エレメント122の 周辺には、比較的剛性の支持体リング123が付着され、該支持リングはその下側1 24に接着剤層125を有する。 保護層126が該支持リング123の該下側124を覆い、かくして該中心エレメント1 22は、使用前の該接着剤層125の有効性を維持し、かつ該中心エレメント122を封 止する。 該支持リング123はピン134によって所定の位置に維持され、該ピンは該回転可 能な部分5に載せられ、かつ該支持リング123を貫通する。アクチュエータ127は 、該支持リングと該ピン134とを接触させるように配置され、該ピンは該アクチ ュエータを通して滑動可能に伸び、該アクチュエータの運動によって、該支持リ ングを該ピンから分離することができる。該ピン121は、該回転可能な部分5に よって画成されるパッチチャンバー128内に受け取られ、該回転可能な部分は、 その初期位置において、該ベース3の上部部分に形成された、協働する窪み129 と接続している。 該アクチュエータ127は、ユーザーが外部から利用可能なように、上方に突出 し、かつ該回転可能部分5から離されており、突出した位置でバネ支持されてお り、該位置において該パッチ121は該ベース3から離れて懸垂している。 この初期位置において、この保護フィルム126と該接着剤層125との間の界面は 、該ブレード18の運動の軌跡と、該ベース3と回転可能部分5との間で、整合状 態にある。 該アクチュエータ127は、該ベース3に向かう方向および該ベースから遠ざか る方向に往復動でき、従って該支持リング123を移動させ、これと共に該パッチ1 21を、該ベース3の面に対して直角の方向に移動させるように動作できる。第6 図のデバイスは、ベース3を有し、該ベースは開口6を画成し、該開口は該パッ チ121の通路を収容し、かつ縁部10を有する吸引カップ9を受け取るのに十分 に大きな径をもち、該縁部の下側は接着剤層130で被覆されている。弾性発泡材 料製の環状プラグ135が、該吸引カップ9と該アクセス口7の壁との間に挿入さ れ、該吸引カップを該アクセス口と同軸関係で保持し、かつ使用前の該ベース3 および回転可能部分5に対して該吸引カップを維持している。該縁部10は外部環 状領域131を含み、該環状領域は半径方向に、かつ該吸引チャンバー16の円筒軸 に対して直角に伸びており、該縁部は更に内部環状領域132をも有し、該内部環 状領域は円錐台形状にある。第6図の内部環状領域の円錐形の程度は、明確化の ために誇張されており、かつ該内部環状領域が突出する軸方向の程度は、典型的 には1mmの数分の1であることに注意すべきである。第6a図の底面図に示されて いるように、該ベース3は、接着テープ133によりユーザーの皮膚4に取付け可 能である。円形の開口250が、該開口6と一致するように該テープ133に与えられ 、該開口6内で、該皮膚の部位がアクセスされる。該開口250を包囲する環状領 域251は、アクリル系接着剤被覆を備えていて、体液が透過しないようになって おり、該テープの残りの領域は、ヒドロコロイド接着剤被膜を受容する。 該吸引カップ9および該ベース3は、従ってそれぞれ該接着剤層130および該 接着剤テープ133により、皮膚4に別々に固定できる。 使用に際しては、該吸引カップ9を使用して、第1図のデバイスに関連して上 で説明したように、吸引水疱17を形成する。該デバイスの皮膚への適用の際に、 皮膚の領域8は該接着剤層130に接着され、かつ該水疱形成期間中は、該皮膚領 域8は吸引により、該縁部10の内部環状領域132内で隆起した状態を維持する傾 向をもつであろう。 このデバイスを、次に第1図に示したように、該アクチュエータリング46の回 転により作動させて、該吸引カップ9を介してブレード18を移動させ、それによ り該カップおよび該水疱17両者を切断し、かつ該開口6内の皮膚8の脱上皮化し た領域を露出させる。 該アクチュエータリング46を更に回転させて、該パッチチャンバー128を介し て該ブレード18を作動させ、第8図に示されるように、該接着剤層125から該保 護フィルム126を分離する。従って、有利にはウエッジ型の断面を有する、厚み のあるブレード18を、この態様において使用して、分離を簡略化する。次いで、 捨てられた保護フィルム126を該窪み129内に落下させる。従って、該フィルムは 該窪みに維持される。該アクチュエータリング46を更に回転させて、該デバイス の該回転可能部分5と嵌合させ、かつこれを回転させ、しかも該パッチチャンバ ー128を、第9図に示したように、開口6と一致するように移動させる。 次に、該アクチュエータ127を下降させて、該パッチ121を該パッチチャンバー 128内で、該皮膚の領域8に向けて、かつこれと接するように移動させる。この 際に、該中心エレメント122の径を、該水疱が破壊された場合に露出される、皮 膚の該脱上皮化領域8よりも僅かに大きくなるような寸法とする。 第10図に示すように、該アクチュエータ127を下降させるに際して、該支持リ ング123は取付けピン134から分離され、該ピンは該回転可能な部分5に対して静 止状態を維持する。該アクチュエータ127は、後に引っ込める場合には、最早該 支持リング123を担持せず、該パッチ121はその場で皮膚8の該領域との接触状態 を維持する。次いで、該接着テープ133を該皮膚4から分離し、かつ該ベース3 を該皮膚から分離し、かくして該デバイスを清浄な状態で取り上げることができ る。該パッチ121は、第11図に示すように、そのまま維持され、該中心エレメン ト122は該皮膚の領域8と密に接触した状態で維持される。 第6〜11図に示す該デバイス1は、該デバイス1を取り外す前に、被覆すべき 脱上皮化部位を新たに形成することを可能とし、それにより該真皮が大気に暴露 されることを阻止する。この技術は、また該パッチ121が、該脱上皮化外傷部分 と正確に整合した位置に、自動的に位置決めされることを保証する。 該パッチ121は、適当な用量の阿片/オピオイド鎮痛剤を投与するための、自 己収容手段である。 第6〜11図に示すようなデバイスにより適用するのに適した寸法をもつか否か とは無関係に、本発明の経皮デバイスを構成するパッチまたはプラスタは、当分 野で周知の様々な異なる構造をもつことができる。典型的なパッチは、不透過性 の材料、例えば該活性薬剤(この場合は、阿片/オピオイド鎮痛剤)用の溜めに 積層された、アルミニウム処理したポリエステルフィルム等の支持層を有する、 層状構造をもつ可撓性のデバイスである。該溜めは、溶液状の該阿片またはオピ オイド鎮痛剤を含むチャンバーを含むことができる。該溶液は、関連する溶媒に 依存して、かつ薬物の全量が常に、モルヒネの場合には11mgまたはそれ以上、ま た他の阿片/オピオイド鎮痛剤の場合には11/P mgまたはそれ以上である限りに おいて、不飽和、飽和または過飽和の何れであってもよい。 上記の如きチャンバーに代わるものとして、該パッチの不透過性の支持層を、 不活性な多孔質マトリックスを形成する材料に積層することができ、該マトリッ クス中には、該阿片/オピオイド鎮痛剤が適当量で含浸または分散されている。 多くの材料が、このようなマトリックスを製造するのに適していることが知られ ている。例えば、特徴的な膨潤および拡散特性をもつ極めて大きな群の材料を包 含するヒドロゲルを使用することができる。薬物放出用途用の生体適合性のヒド ロゲルは、ヒドロキシエチルメタクリレート、ポリエチレングリコールおよびポ リエチレンオキシド等のポリマーを主成分とするものであり得る。これらの材料 は、輻射または他の公知の水−不溶性を与えるための方法によって、架橋するこ とができる。製造に際して、水溶性の阿片/オピオイド鎮痛剤、例えばモルヒネ を、該乾燥ヒドロゲルと混合することができ、該乾燥ヒドロゲルは該マトリック ス中に水を吸収し、結果として膨潤する。 イオン−交換および電気泳動で使用する型の帯電性ポリマーも、該鎮痛剤に対 する適当な多孔質マトリックスを与えることができる。正のイオン性基、例えば 四級アンモニウム基または負のイオン性基、例えばスルホン酸基を、該ポリマー 骨格に結合することができる。 メチルヒドロキシプロピルセルロースまたはポリビニルアルコール等の粉末を 直接圧縮することにより製造したヒドロコロイドは、該活性薬剤並びに他の多く の当業者には周知の、合成並びに天然ポリマーに対する不活性な多孔質マトリッ クスとして有用であり得る。 本発明による、適量の鎮痛剤を含有する該多孔質マトリックスは、皮膚に接着 して、該脱上皮化した外傷部分との接触状態を維持する必要がある。従って、接 着剤層を該多孔質マトリックスに積層することができる。しかしながら、もう一 つの例として、該多孔質マトリックスを形成するのに使用した該ポリマーが、実 際上接着性材料であることが特に有利である。従って、経皮的用途のために特に 好ましいものは、アクリレート、シリコーンおよびポリイソブチレン接着剤であ り、これらは該鎮痛剤用の溜めとして適した多孔質マトリックスを生成すること を可能とする。ヒドロコロイド接着剤も有用である。というのは、これらが完全 な皮膚層から、該接着剤の保全性を減ずることなしに吸収できるからである。こ のことは、特に本発明のパッチにとって重要である。というのは、定常的速度で の、148時間もの長期の投与が、特に有利であるからである。 経皮パッチまたはプラスタの更なる標準的な特徴の一つは、シリコン化された 剥離ライナーであり、これは該接着層に接着し、次いで該パッチを皮膚に適用す る前に剥取られるものである。 本発明のデバイスの特定の態様の一つによれば、該デバイスがWO 92/11879、W O 95/15783または本明細書の第1〜4図に記載された、一般的な型のものである か、またはWO 95/15783に記載されているような可撓性パッチまたはプラスタで あるかとは無関係に、該阿片/オピオイド鎮痛剤は、乾燥された、好ましくは凍 結乾燥された形態で組み込まれている。次いで、該阿片/オピオイドに対する適 当な溶媒を該デバイスに組み込んで、使用の時点で適当な濃度の溶液を調製する 。該阿片/オピオイドが乾燥体形状にある場合、本発明のデバイスの保存寿命は 長く、またバクテリア汚染を受け難い。 本発明のこの態様に従う適当なデバイスは、第12〜14図に示されている。 第12図のデバイスは、ベース3からなるハウジング2を含み、該ベースは患者 の皮膚と接した状態で固定することができ、また例えば回転可能部分5を有して いる。該回転可能部分5には、凍結乾燥した阿片/オピオイド200が組み込まれ ており、また取り外し可能なプラグ202を備えている。第12図に示したように、 該回転可能部分は、該ベース3内の開口6と整合可能な開口22を含み、該開口は 脱上皮化した皮膚外傷部分8上に配置される。 使用に際して、該皮膚に該ハウジングのベースを適用した後、該プラグ202は 取り外され、該凍結乾燥した材料200の再生用の液体を導入する。その後、該デ バイスは、該阿片/オピオイド鎮痛剤を、患者に、ここに記載したデバイスの他 の態様と同様な様式で、該脱上皮化した外傷部分を介して放出する。 凍結乾燥形状の該阿片/オピオイドを組み込むもう一つの態様は、第13図に示 されている。この場合、該凍結乾燥した材料の再生用の該液体205は、該デバイ ス内の、該回転可能な部分5内で、完全に収容された溜め204内に存在する。こ の溜め204はガラスまたは他の破壊性または崩壊性の材料で構成され、従って該 プラグ202に圧を印加することにより、該区画が破壊または崩壊し、かつ該再生 用の液体が、該凍結乾燥された材料200と接触することになる。 更に別の態様は、第14図に示されている。ここでは、弾性プラグ202aが、該回 転可能な部分5内に与えられ、カニューレ206および208を受け取ることができる 。該カニューレは、該再生液体を、該回転可能な部分5内の該凍結乾燥物質に供 給するための装置210の一部を構成する。この装置210は、溜め204aを含み、該溜 めは該再生液体205aを保持し、該溜めはカニューレ208に対する出口212を有し、 該溜め204a用のハウジングは、チューブまたはカニューレ206と一体化されてい る。該カニューレ208および206は、その開放端部を該回転可能な部分5内に後退 させるために、該弾性プラグ202aを介して押し込むことができる。該プラグを介 して押し込められた端部と対向する端部において、該カニューレ206はハウジン グ216内で移動可能なピストン214を備えている。 第14図は、本発明のこの態様に従う経皮装置と共に使用する、装置210を示し ている。該凍結乾燥した阿片/オピオイド鎮痛剤を含む該経皮デバイスを、患者 皮膚に適用した後に、該ピストン214を、該ハウジング216内で上向きに移動する 。これは、該回転可能な部分5内に部分的な真空を生じ、従って該溜め204a内の 該溶液がその内部に吸引され、結果として該凍結乾燥された物質が再生され、ま た該脱上皮化した外傷部分8と直接接触する。 本発明の経皮デバイスは、これを皮膚に適用した際に、該阿片/オピオイド溶 液を含有する該溜めが該脱上皮化した外傷部分に対して開放状態にないことを理 解すべきである。というのは、上記した何れのデバイスについても、該凍結乾燥 した物質は、該デバイスを実際に適用する前に、適当な溶媒により再生できるか らである。 上記態様の更に別の態様においては、該乾燥物質は該阿片/オピオイド鎮痛剤 ばかりか、該鎮痛剤の担体またはマトリックスである他の乾燥物質をも含むこと ができる。適当な液体を添加した場合に、該鎮痛剤および該担体両者は再生され る。 該担体は、例えば前に記載したようなポリマーであり得る。該阿片/オピオイ ドは、直接該担体に結合していても、また塩の形状にあってもよく、あるいは該 担体は、一旦溶媒、好ましくは水を添加した際に、阿片/オピオイドの塩を形成 するのに適した酸を含むことができる。該マトリックスは、それ自体溶液中に溶 解でき、あるいは部分的にまたは完全に不溶性であってもよい。 このようにして、他の物質を該乾燥した阿片/オピオイド鎮痛剤と混合する場 合、該再生用担体の性質に依存して、該鎮痛剤を該脱上皮化した外傷部分に放出 する速度は、現在の遅延放出技術に従って、制御することができる。 該マトリックスまたは担体内の遅延放出処方物からの、阿片/オピオイドの拡 散特性は、モルヒネまたはその塩の該溶液中への侵入速度が、薬物の身体への侵 入速度と一致するような値となるように、選択することができる。これは時間の 経過に伴う、不変の薬物放出速度を保証する。 ラクテート、サッカライド、ヒドロゲルポリマー、カーボマー粒子およびシク ロデキストリンチューブを、阿片/オピオイド鎮痛剤を含む遅延放出型処方物を 形成するのに使用できる。実施例1:モルヒネ塩酸塩の経皮投与 この実験は、Ethics Committee of Lund UniversityおよびSwedish Medical Products Agencyによる承認を得た後に、ボランティアの同意を得て実施した。 このモルヒネの研究は、選択的子宮摘出術を受けることになっている、40-61歳 (平均49歳)の7名の女性を含んでいた。これら女性は、それ以外は健康であっ た。 第1〜4図に示された、臨床的に使用される、使い捨て用の「セルパッチ(Cell patch)」(Epiport Pain Relief AB,Malmo,Sweden)は、皮膚における6mmの微小 糜爛の形成および連続的な薬物放出を可能とした。その5.5mlのセルを薬物で満 たし、栓をした。該皮膚をクロルヘキシジン溶液(0.5mg/ml)でかるく洗浄し、乾 燥した後に、該デバイスを適用した。該デバイスは以下のように操作した。即ち 、体積膨張ピストンを取り出し、固定し、該吸引カップ内に、大気圧よりも200m mHg低い相対的真空を生成した。この真空暴露は、皮膚バリヤーに至るが、 真皮の微小血管系および神経に対しては表層の深さレベルにて、該表皮を剥ぎ取 った(第12図を参照のこと)。これは患者に何の不快感も生じなかった。該剥離 部は血漿濾液で満たされ、小水疱が形成され、これが該吸引カップを満たすまで 、そのサイズは増大した。この体積移動は、該小水疱から該インジケータスラグ を押し離した。該スラグが該チューブ壁上のマークに達した際に、該小水疱の形 成は完了した。固定装置、チューブおよび体積膨張装置を、次に単一のユニット としての該吸引カップから取り外し、空気中に放置した。該皮膚と対向する該開 口の準位において、該回転可能部分を回転させることにより、またはリングを時 計方向に約1回転させ、該第一の位置を介してその第二の位置まで作動すること により、薬物の放出を開始させた。該カップおよび包含される小水疱両者を周辺 方向に切除して、糜爛を形成した。該回転を該第二の位置まで継続する際に、該 薬物セルを該リングと嵌合し、そのフレーム内を、その孔が該糜爛上に位置する まで滑動させて、該糜爛を該薬物溶液に暴露した。該薬物の放出は、該リングを 反時計回りに回転することにより、完全に停止させた。次いで、該セルパッチを 取り除いた。 ペチジン塩酸塩(「ペチジン(Petidin),ACO,Sweden)を前投薬した後、全身麻 酔を、チオペンタールにより誘発し、気管挿管し、かつN2O/O2を機械的に通気し た。手術中、必要に応じてペチジン塩酸塩およびクエン酸フェンタニール(「レプ タナール(Leptanal),Janssen,Belgium)を使用し、ペチジン塩酸塩は術後に使 用した。幾人かの患者には、非−オピオイド系鎮痛剤を付随的に使用した。外科 的合併症は見られなかった。 該セルパッチを、手術前に100mgのモルヒネ(水溶液中、26.6μ,5.0mlモルヒ ネ塩酸塩)(20mg/ml,Apoteksbolaget,Sweden)で満たし、麻酔の誘発時点におい て、該露出した前腕部の屈曲面に手術前に適用した。付随的に、軽く周辺部に包 帯を使用した。該患者が該術後ユニットに入るや否や開始されるモルヒネの放出 は、48時間持続するように計画された。該ユニットのルーチンに引き続き、血圧 、拍動数、呼吸速度および酸素飽和度の術後の追跡を行った。パルス−オキシメ トリーを、初めの24時間中、および該患者が該ユニット内で過ごしている第二夜 中に使用した。呼吸アラームを10/分に、パルス速度を55/分におよび酸素 投与アラームを93% O2飽和に設定した。 24時間目に、これらの女性に、該セルパッチまたはi.v.経路で身体に挿入され たカニューレにより、何等かの不便または苦痛が生じたかについて質問した。該 パッチを、刺激テストとして下部の皮膚について移動させた。48時間目に、該女 性等に、セルパッチまたはカニューレによる薬物の受容について、5段階でその 好ましさについてランク付けするように依頼した。該放出サイトを、該パッチの 除去の際、6-14日後およびその後2-6カ月後に直接検査した。次いで、静脈血液 サンプルを、腕部静脈内への繰り返しカニューレ挿入により、経皮モルヒネ投与 開始前の0分、1時間、4時間、16時間、24時間、32時間、40時間および48時間 の時点において直接採取した。該薬物セルから、48時間目に、微生物学的テスト のためにサンプリングした。 静脈血液サンプルを腕部静脈から、ヘパリン処理した「バクテイナー(Vacutai ner)」チューブ内に集め、これを30分以内遠心分離処理した。次いで、血漿を分 離し、かつ凍結させた。モルヒネおよびモルヒネの代謝産物M6Gを、電気化学的 および紫外検出を使用した、HPLC法を利用して分析した。治療後に該薬物セル内 に残された該モルヒネ溶液を、好気的にインキュベートした血液寒天プレート、 嫌気的にインキュベートした血液寒天プレートおよびヘマチン寒天プレート上で 培養した。全てのプレートを、37℃にて少なくとも48時間インキュベートした。 該溶液の別のサンプルを、トリプシン消化した大豆ブロス(Oxoid,UK)を含む培 養チューブに入れた。このブロスを、24時間インキュベートし、次いでヘマチン 寒天プレート上で継代培養し、37℃にて48時間好気的にインキュベートした。 7名の患者中の4名は、48時間追跡した。除外した3名の患者は、血液のサン プリングに関連する苦痛および不快を訴えた、および/または第二夜の追跡のた めに該術後ユニット内で過ごすことを望まなかったために、24時間(n=2)または3 2時間に渡り追跡した。結果 該セルパッチの使用は容易であると考えられた。該パッチは、該治療期間中、 皮膚に完全に接着していた。患者は、快く承認した。該セルパッチは何の不快感 も生じなかったが、該i.v.カニューレは、間欠的な軽度の苦痛および幾分かの身 体のこわばり感を生じ、該こわばりは、該女性が腕を動かした際にまたは該カニ ューレを挿入した部分が不注意で動いた場合に、一層顕著となった。該女性等の ランク付け(5-段階評価で4-5)によれば、全ての女性が、カニューレによるより も、該セルパッチによる薬物の受容を好ましいものとした。該パッチを取り除い た際に、該糜爛部分またはこれに隣接する皮膚部分には何等の感染の徴候も見ら れず、また該パッチ下部の皮膚は正常であった。該セルパッチの除去後1週間目 に、表皮が再生され、また全ての女性について、残留する紅斑は軽微なものであ ると思われた。その後の追跡において、厳密な検査は、初めに処置した3名の患 者においては、殆ど検知できなくなっていた、僅かな次第に消えていく着色の存 在が明らかとなった。 微生物学的テストのために採取した7サンプル中の6サンプルは、全ての培養 において負であった。1サンプルにおいては、コアグラーゼ負のスタフィロコッ カス(CNS)の異なる2種の菌株の低カウント(それぞれ90CFU/mlおよび120CFU/ml )が、好気的にインキュベートしたプレート上で見られた。 全ての患者に関するモルヒネおよびM6Gの血漿濃度を第13図に示す。幾つかの 血液サンプルは、該セルパッチに対して、迂闊にも同側の静脈から採取した。こ れらサンプルからの明らかに人為的なモルヒネ値を省き、一方でM6G値は記録し た。モルヒネの放出は、17.3±3.7nM/lなる平均のCmax値と関連しており、平均 のtmaxは16.7h(4〜24時間の範囲)であった。該平均モルヒネ濃度は、1時間目に おいて8.0±3.5nM/l(SD)であった。32および48時間目において、該値はそれぞれ 9.8±3.8nM/lおよび8.5±1.7nM/lであった。M6Gの平均のCmax値は17.6±5.6nM/l であり、また該tmaxの値は1〜48h(平均25.5h)であった。初めの24時間中に、該 患者は166mgのペチジン塩酸塩(平均)(絶対値範囲:50mg-295mg)の投与を受けた 。その後の24時間中に、37mgのペチジンを投与した(50mg-100mg)。術後の監視 のために設定した該限界は越えず、酸素飽和は、該テスト期間中正常に維持され た。実施例2 :モルヒネ塩酸塩の経皮投与 選択的経胸腔的冠状動脈外科手術後の、年齢42〜68歳の8名の患者に、実施例 1記載の用量および方法で、脱上皮化した皮膚を通しての、モルヒネの受動的経 皮投与を実施した。該患者はその体重において56〜110kgの範囲で著しく異なっ ていた。このモルヒネの放出は、該手術後の朝に開始し、48時間に渡って継続し た。モルヒネの血中濃度を、実施例1に記載のようにして、48時間の期間に渡り 測定した。得られた結果を第14図に示す。48時間後には、該薬物セル内の初めの モルヒネ投与量100mgのうちの32±6mgが吸収されたことが分かった。 上記実施例1および2の臨床的パイロット試験は、脱上皮化した皮膚を介する モルヒネの経皮投与の、術後の苦痛を緩和する可能性を立証している。本発明の デバイスは、該術後ユニットの要求状態において十分に機能し、コンプライアン スは優れたものであった。モルヒネの徐放的血漿濃度および個体間の変動の低さ は、以前の動的薬理学研究におけるこれらの発見を厳密に確認しており、また遅 延注入により達成されるものに匹敵する。この技術は例外的に安全であり、微小 −糜爛の小さなサイズにより限定され、かつリンパ管を含む完全な血管膜を介す る拡散により生ずる、全身的吸収は、律速的かつ再現性のあるものである。不注 意による該セルの内容物の迅速分散による、身体への過剰投与は、このメカニズ ムによっては起こり得ない。バクテリアを運ぶ可能性のある、該組織への外来物 質の侵入は見られない。従って、この技術は、一般的に注射または注入により与 える必要のある、阿片/オピオイド鎮痛剤について使用するのに適している。該 表皮バリヤーを排除することにより、皮膚の微小血管壁の限られた領域を介する 薬物の制御可能な吸収が、局所的に適用される水性溶液の拡散によって達成でき る。該放出部位における真皮内の、阿片/オピオイドの不変の流動および体積を 仮定すると、吸収の絶対的速度は、間質中の薬物濃度と関連しており、また該薬 物の最大の水に対する溶解度により制限される。該セル中の全用量は、その持続 期間を決定するので、ある供給速度で効果的に治療を進めることができる。 モルヒネは、通常は経皮的に吸収されない。完全な皮膚上の公知のモルヒネパ ッチのサイズは、10mgのモルヒネのi.m.注射と等価な効果を与えるためには、62 500cm2とする必要があろう。他の非−侵襲的経路により達成されるバイオアベ イラビリティーは、20〜40%の範囲内にあり、また個体間の変動は広い。本出願 人による以前の動的薬理学研究においては、該薬物セルは10mgのモルヒネ(20mg/ ml)を含み、放出は24時間継続され、またその絶対的バイオアベイラビリティー は65〜85%(平均75%)の範囲にあった。該Cmaxのレベルは、これら両研究において 類似していたが、該薬物の全量を増大した結果として、患者内にはより長期に渡 りより高濃度が維持された。このことは、以前の研究からは予測されなかったこ とである。該血漿濃度および臨床的発見は、根本的な術後の苦痛緩和を、長期間 に渡り与えるための、経皮デバイスを含むモルヒネの使用の可能性を立証してい る。オン−オフ基準での放出を可能とし、かつその結果として苦痛の緩和に関す る患者の全体的な要求に対して調節可能な、より有力なオピオイド療法が、この 方法によって可能となることは明白である。 該糜爛自体は、そのサイズとは無関係に約1週間で治癒する。というのは、上 皮の移動は、その端部ばかりでなく、付属器構造の分散された残存組織からも生 ずるからである。この発生する良性の過程は、自然にまたは外傷的に誘発された 皮膚小疱のものに対応する。如何なるバクテリアの有意な成長もないことは、通 常の臨床的研究からおよびボランティアにおける阿片に関する動的薬理学的研究 から集められ、蓄積された経験を実証している。この微小糜爛の臨床的利用は、 また表皮を剥離する手段として、主として皮膚科学的研究の目的で、および周辺 区画における薬物濃度の評価のために、吸引がヒトにおいて利用されている、数 百もの研究からの支持をも導く。これらの研究においては、我々が使用すること を提案している、該小さな小疱の領域よりも大きな皮膚の領域を覆う、複数の実 際の水疱を使用した。合併症は何等報告されなかった。美容学的には、該皮膚は 正常化されていた。実施例3 :ヒドロモルホンの経皮投与 30mgのヒドロモルホン塩酸塩の溶液を8mg/mlの濃度にて患者に経皮経路で投与 した。この実験は、手術後24時間目に開始し、4時間継続した。血液サンプルを 所定の間隔で採取し、血漿ヒドロモルホン濃度を、HPLC技術により分析した。こ の溶液は、如何なる不適当な作用もなしに、該患者に使用された。該血漿ヒドロ モルホン濃度のデータを、以下の第II表に示す。 第II表:術後の4名の患者におけるヒドロモルホンの血漿濃度 時間 濃度(ng/ml) 平均±sd 対象1 対象2 対象3 対象4 予備投与量 0 1.19* 0 0 - - 1時間 2.38 6.71 3.46 3.17 3.93±1.91 2時間 2.59 6.48 3.63 5.66 4.59±1.71 3時間 3.84 6.47 3.53 5.27 4.78±1.36 4時間 2.71 9.70 4.28 5.90 5.65±3.00 *: このサンプルは、ヒドロモルホンの滞留時間における干渉を含む。 血漿中でのヒドロモルホンの最小有効鎮痛濃度(MEAC)は、4.0ng/mlであること が報告されている(Reidenberg,M.,Clin.Pharmacol.,Ther.,1988,44:376-3 82)。実施例4 :モルヒネ酢酸塩の経皮投与 モルヒネ酢酸塩溶液を、ボランティア(体重84kg)に経皮経路で投与した。該 セルパッチは、モルヒネ酢酸塩100mg/ml(全投与量100mg)の水性溶液で予め満た した。血液サンプルを所定の間隔で採取した。 適用時点において、刺痛を感じ、その後該皮膚の部位は、この実験の5時間の 期間に渡り完全な隣接皮膚と同様な感覚を感じた。軽度の紅斑が一時的に観測さ れた。血漿中のモルヒネ濃度データは、以下の第III表に与えられている。第III表 時間(h) モルヒネ(nM/l) M6G(nM/l) M3G(nM/l) 0 0 0 0 1.0 53 11.3 16.5 2.0 112 21.0 34.0 3.0 115 30.3 67.5 3.5 154 33.6 79.6 4.0 162 34.5 85.7 4.5 151 40.3 93.8 上記データはモルヒネおよびその代謝産物であるモルヒネ-6-グルクロニド(M6 G)およびモルヒネ-3-グルクロニド(M3G)の血漿濃度を示す。実施例5 :安定性の研究モルヒネ塩酸塩 モルヒネ塩酸塩は、水性溶液に対する最大溶解度40mg/mlを有する。20-30mg/m lのモルヒネを含有する溶液の長期安定性は、臨床的用途に対して許容できるも のである。20mg/ml におけるモルヒネ塩酸塩溶液の安定性の研究 本発明のデバイスを、窒素環境中で無菌的に満たした。該薬物溜めに栓をした 後、該充填したデバイスを、金属処理したポケット内に封止した。該ポケットか ら、空気を排気し、窒素ガスで置換した。該金属処理したポケットは、空気およ び光に対して不透過性であった。これらのサンプルを5℃、25℃、32℃および40 ℃にて保存した。以下のパラメータ、即ち外観、pH、モルヒネ塩酸塩・3水和物 およびプソイドモルヒネの濃度を所定の間隔で検討した。また、これらサンプル を、バクテリアの成長についてもテストした。3カ月の保存後に、該モルヒネ塩 酸塩溶液は、有意な変化を示さず、無菌であった。モルヒネ硫酸塩 モルヒネ硫酸塩は、最大溶解度45mg/mlを有する。モルヒネ硫酸塩溶液の長期安 定性および経皮利用性は、塩酸塩よりも顕著に良好である訳ではない。モルヒネアスコルベート アスコルビン酸溶液(50mg/ml)は、モルヒネ塩基を84mg/mlまで溶解し、透明な 溶液を生成する。この溶液のpHは5.6である。アスコルビン酸のpKa1は4.17であ る。100mg/ml濃度のアスコルビン酸溶液は、同一の基準で、モルヒネ塩基を166m g/mlまで溶解する。この溶液のpHは5.6である。純水に対するモルヒネ塩基の溶 解度は0.2mg/mlである。従って、これらの結果は、アスコルビン酸に対するモル ヒネ塩基の溶解度が、該アスコルビン酸の濃度によって決定されることを示して いる。理論的には、1gのアスコルビン酸は、1.62gの無水モルヒネ塩基および1.7 2gのモルヒネ塩基1水和物を溶解し、これは上記のテスト結果とよく一致してい る。アスコルビン酸過剰に関する、モルヒネ塩基の溶解度の上限も存在するが、 これについては研究しなかった。純水に対するアスコルビン酸の溶解度は、約30 0mg/mlである。 モルヒネアスコルベートの溶液の長期安定性は、相対的に過剰量のアスコルベ ートを添加することにより改善することができる。次いで、pHは5.6以下に低下 するであろう。アスコルビン酸溶液は空気および光により酸化され、この酸化は モルヒネおよび遷移金属イオン等の弱アルカリの存在において促進される。空気 を含まず、かつ光の存在しない環境内でのその保存は、長期安定性を顕著に増大 する。アスコルビン酸は、またモルヒネに対する酸化防止剤としても機能し、か つ酸化劣化生成物であるプソイドモルヒネの形成を遅延するであろう。モルヒネアスコルベート、生物学的局面 アスコルビン酸は、適度に高いkPaをもつ弱酸であり、また身体内では正常な 物質であり、かつ容易に分解される。高い溶解性および酸化防止作用等の特性と 共に、このことはモルヒネアスコルベートを、経皮放出のための魅力ある候補と している。 この溶液は、如何なる不適当な作用もなしに、経皮放出のために迅速にテスト された。適用時点において、刺激が感じられ、その後該部位は完全に正常である と思われた。モルヒネ酢酸塩 モルヒネ酢酸塩は、有利なことに極めて水溶性の高い物質である(1:2.5)。し かしながら、その長期安定性は低く、またこれが生成する酢酸はプラスチック材 料を透過するであろう。 酢酸溶液(50mg/ml)は、容易にモルヒネ塩基を100mg/mlまで溶解し、透明なモ ルヒネ酢酸塩の溶液を生成する。1MのNaOHを添加すると、pHは5.68となる。酢酸 のpKaは4.74である。 酢酸過剰の下で、モルヒネ塩基の溶解度の上限も存在するが、これについては 研究しなかった。モルヒネ酒石酸塩 この塩の溶解度は約30mg/mlである。酒石酸のpKa1は2.93であり、またpKa2は4 .23である。その結合サイトの形状は、モルヒネ塩の安定化を補助する。モルヒネシトレート モルヒネ塩基は、pH5.6にて、0.25Mのシトレート溶液に、8mg/mはで溶解する ようになる。実施例6 :凍結乾燥モルヒネ酢酸塩を含むデバイス このデバイスの薬物セルを、100mg/mlのモルヒネ酢酸塩溶液の処方で満たし、 該セル内でその場で48時間の乾燥サイクルを利用して凍結乾燥した。次いで、該 セルの内容物を滅菌水を添加することにより溶解した。 凍結乾燥技術がモルヒネ酢酸塩に対して適用できること、およびかかる処方物 が6カ月にも及ぶ期間に渡り優れた安定性を与え得ることは、至るところに示さ れている(Poochkian等,“Morphine Acetate”,JAMA,1980,244:1434)。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 表皮が除去されている皮膚の領域を介して、約24〜144時間の期間に渡り、 阿片/オピオイド鎮痛剤を連続的に投与するのに適した経皮デバイスであって 、11mg〜3000mgのモルヒネまたはその塩、あるいは11/P〜3000/P mgの他の阿 片/オピオイド鎮痛剤を含み、ここでPはモルヒネに対する相対的な、上記他 の阿片/オピオイド鎮痛剤の鎮痛作用のレベルである、ことを特徴とする、上 記経皮デバイス。 2. 15mg〜300mgのモルヒネ、または15/P〜300/P mgの他の阿片/オピオイド鎮 痛剤を含み、ここでPは請求の範囲第1項に定義した通りである、請求の範囲 第1項に記載のデバイス。 3. 100mgのモルヒネまたは100/P mgの他の阿片/オピオイド鎮痛剤を含み、こ こでPは請求の範囲第1項に定義した通りである、請求の範囲第2項に記載の デバイス。 4. 該モルヒネまたは他の阿片/オピオイド鎮痛剤の濃度が、24〜144時間の期 間に渡り、0.005-1.0mg/kg/hなる用量を放出するのに十分なものである、請求 の範囲第1項または第2項に記載のデバイス。 5. 該阿片/オピオイド鎮痛剤がモルヒネ、ヘロイン、ヒドロモルフォン、ケト ベミドン、メタドン、オキシモルフォン、レボファノール、アルフェンタニル 、フェンタニール、メペリジン、スフェンタニル、ブプレノルフィン、ペンタ ゾシン、ナルブフィン、ブトルファノールおよびこれらの塩から選択される、 請求の範囲第1〜4項の何れか1項に記載のデバイス。 6. 該阿片/オピオイド鎮痛剤が、モルヒネの塩酸塩、硫酸塩、アスコルビン酸 塩、酢酸塩または酒石酸塩から選択される請求の範囲第5項記載のデバイス。 7. 100mgのモルヒネ塩酸塩を含む、請求の範囲第5項または第6項に記載のデ バイス。 8. 該阿片/オピオイド鎮痛剤が水性溶液として存在する、請求の範囲第1〜7 項の何れか1項に記載のデバイス。 9. 該阿片/オピオイド鎮痛剤が乾燥形状で存在する、請求の範囲第1〜8項の 何れか1項に記載のデバイス。 10.該デバイスが、更に1mg〜10mgのピロ亜硫酸ナトリウムをも含有する、請求 の範囲第1〜9項の何れか1項に記載のデバイス。 11.更に、真皮から表皮のある領域を分離し、かつ真皮の該領域を、該阿片/オ ピオイド鎮痛剤に暴露するための手段をも含む、請求の範囲第1〜10項の何れ か1項に記載のデバイス。 12.該皮膚に吸引力を印加して、該真皮から該表皮を分離し、かくして吸引水疱 を形成する手段を含む、請求の範囲第11項に記載のデバイス。 13.水疱破壊手段を含む、請求の範囲第12項に記載のデバイス。 14.該水疱破壊手段が、該吸引水疱の頂部を切断するよう操作することが可能な 切断手段を含む、請求の範囲第13項に記載のデバイス。 15.ハウジングと、ここで該ハウジングは、皮膚のある領域と封止接触状態にあ る該ハウジングの接触表面を固定するよう操作することが可能な固定手段を有 し;該接触表面内に画成され、かつ該ハウジングにより画成されるアクセス口 と連通している開口と;該アクセス口内に位置し、該開口から垂直に伸びかつ 出口を画成する縁部分を有する、吸引カップと;該出口および該開口両者と連 通しており、かつこれを通じて吸引力を印加してもよい吸引チャンバーとを含 む、請求の範囲第11〜14項の何れか1項に記載のデバイス。 16.更に、吸引力が適用された場合に、該吸引カップの縁部分および該吸引水疱 の被覆部分両者を切断するよう操作することが可能な切断手段を含む、請求の 範囲第15項に記載のデバイス。 17.該出口を、チューブを介して真空源と接続できる、請求の範囲第15または16 項に記載のデバイス。 18.該接続可能な真空源が、初期体積から膨張体積まで膨張できる膨張チャンバ ーであり、更に該膨張チャンバーをその膨張した体積状態に維持するための、 固定手段をも含む、請求の範囲第17項に記載のデバイス。 19.該チューブに沿った空気の移動に応答し、かつ該吸引チャンバー内での、吸 引水疱の形成に応答して、該吸引チャンバーからの空気の体積的な移動の指標 を与えるよう操作することが可能なインジケータを含む、請求の範囲第18項に 記載のデバイス。 20.該ハウジングが該接触表面を画成するベースと、内部に該アクセス口を画成 する可動部分とを含み、該可動部分が更に該阿片/オピオイド鎮痛剤を含有す る溜めを含み、その配置は、該吸引水疱を形成し、かつ該水疱を破壊した後に 、該可動部分が、該溜めの出口を、該ハウジングの該ベース内で、該開口と、 その結果として該露出した真皮の領域と整合するように移動できるような配置 である、請求の範囲第15〜19項の何れか1項に記載のデバイス。 21.該可動部分が回転可能であり、かつ該アクセス口および該溜めの該出口の双 方が該回転軸に対して偏心した位置にある、請求の範囲第20項に記載のデバイ ス。 22.該阿片/オピオイド鎮痛剤が、懸濁液、飽和溶液、過飽和溶液または乾燥さ れた状態にある、請求の範囲第1〜21項の何れか1項に記載のデバイス。 23.該デバイスが、該乾燥状態にある阿片/オピオイド鎮痛剤の再生用の液体を 供給するための手段と協働するのに適したものである、請求の範囲第9〜21項 の何れか1項に記載のデバイス。 24.内部に、該乾燥状態にある阿片/オピオイド鎮痛剤の再生用の液体を含む溜 めと、該溜めを破壊もしくは崩壊させて該液体と該乾燥された阿片/オピオイ ド鎮痛剤とを接触させる手段を含む、請求の範囲第9〜21項の何れか1項に記 載のデバイス。 25.該阿片/オピオイド鎮痛剤が、ポリマー材料の多孔質マトリックス内に収容 されている、請求の範囲第1〜24項の何れか1項に記載のデバイス。 26.該デバイスが可撓性の層状構造をもつものであり、該阿片/オピオイド鎮痛 剤が、ポリマー材料の多孔質マトリックスを含む層内に分散もしくは含浸され ている、請求の範囲第1〜10項の何れか1項に記載のデバイス。 27.該ポリマー材料の多孔質マトリックスが、接着剤として機能して、該デバイ スを該皮膚に固定する、請求の範囲第26項に記載のデバイス。 28.該真皮から該表皮のある領域を分離して、吸引水疱を形成するための手段、 該吸引水疱の頂部を切断し、脱上皮化した皮膚のある領域を露出させる手段、 および該脱上皮化した皮膚の該露出領域にパッチを適用する手段を含み、該パ ッチがそこに分散または含浸された該阿片/オピオイド鎮痛剤を有する、請求 の範囲第1〜10項の何れか1項に記載のデバイス。 29.ヒトまたは動物の身体への、阿片/オピオイド鎮痛剤の投与方法であって、 標準的な所定サイズの脱上皮化した皮膚の外傷部分を形成し、該外傷部に、請 求の範囲第1〜10、26または27の何れか1項に記載のデバイスを適用する工程 を含むことを特徴とする、上記方法。 30.ヒトまたは動物の身体への、阿片/オピオイド鎮痛剤の投与方法であって、 該表皮に、請求の範囲第11〜25または28項の何れか1項に記載のデバイスを適 用する工程と、該デバイスを使用して、標準的な所定サイズの脱上皮化した皮 膚の外傷部を形成し、かつ該脱上皮化した皮膚の外傷部を介して、該阿片/オ ピオイド鎮痛剤を放出する工程、を含むことを特徴とする上記方法。
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