JP2000506621A - 多重プリズム画像向上レンズ・システムおよびその製造方法 - Google Patents

多重プリズム画像向上レンズ・システムおよびその製造方法

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JP2000506621A JP09523873A JP52387397A JP2000506621A JP 2000506621 A JP2000506621 A JP 2000506621A JP 09523873 A JP09523873 A JP 09523873A JP 52387397 A JP52387397 A JP 52387397A JP 2000506621 A JP2000506621 A JP 2000506621A
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Abstract

(57)【要約】 プリズム(60)が、底辺を外側に向けて、頂点部分(72)の内部底辺の、非プリズム領域(90)を囲んでいる場合に、複数の一体形プリズム(60)を有するプリズム状レンズ(10)。各プリズム(60)は、非プリズム領域(90)を囲むために、他の二つのプリズム(60)と隣接または接触している。本発明は、円錐形、球形または非球形のレンズ部材(30)を含むことができる。さらに、修正処方曲率を、レンズ(10)の対物側(12)、または画像側(14)上に形成することができるように、複数のプリズム(60)を、レンズ(10)の対物側(12)または画像側(14)上に配置することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 多重プリズム画像強化レンズ・システムおよびその製造方法 技術分野 本発明は、概して、レンズ部材上に配置された複数の内蔵プリズム状エレメン トを使用する画像強化システムに関し、特に非プリズム領域の周囲を取り巻いて いて、非プリズム領域の周囲に底辺を外側に向けて、頂点に位置している複数の 一体形プリズムを有するプリズム状レンズに関する。 背景技術 米国特許Re:28,921は、被検者用の以降の評価のために、知覚を表示 するための手段と一緒に、被検者が見ることができるように、スクリーン上の異 なる位置に点を投影するための自動視覚感度および盲点測定装置を開示している 。 米国特許第1,990,107号は、目の検査に使用するリフレクトスコープ に関する。上記リフレクトスコープは、屈折機能不全を矯正するためのレンズを 処方するために眼を正しい向きで観察することができるように、画像を反射する ためのミラーを含む。 米国特許第4,264,152号は、予め定めたタイプの眼の運動を刺激する ために、ある予め選択した方法で、ある目標の画像を移動させるための装置に関 する。 米国特許第4,298,235号は、画像の視覚角度または鋭敏さを修正しな いで、異なる距離から、被検者に試験画像を表示するための装置に関する。 米国特許第3,423,151号は、白内障の患者が使用するための、眼鏡フ レーム上に装着することができる、補助プリズム状レンズに関する。上記レンズ は、画像を正常のレンズのレンジを超えて、眼の瞳孔上に焦点を結ばせることに より、通常のレンズによる視野を越えて患者の視野内を延びている。 米国特許第2,442,849号は、バランスのとれた両眼による視野を提供 する一組のレンズの製造方法に関する。 米国特許第4,772,113号は、中央の視力が劣化している、網膜退化、 視神経損傷または類似の視力低下を起こしている人々の、視力を改善するための 眼鏡に関する。上記眼鏡は、二つのレンズ組立を含み、各レンズ組立は、二つの 凸面を有する拡大レンズと、二つの凹面を有する縮小レンズを有する。上記縮小 レンズは、輝度の非常に高い光像を、損傷を受けていない網膜の周辺部にシフト させて、焦点を結ばせるプリズム・リングを内蔵している。この眼鏡の欠点は、 大きく拡大し、輝度の高い光像が、網膜の悪化した、または損傷を起こしている 周辺部に焦点を結ぶことである。上記眼鏡のもう一つの欠点は、レンズが、患者 の健全な中央視野を収容するための中央の何も含んでいない領域、すなわち、非 プリズム領域を持っていないことである。また、非常に大きく拡大した、輝度の 高い光像が、網膜の損傷部の中央の機能領域に当たったり、および/または二重 に映った結果、見えない領域または複視(二重視野)が起こる、 米国特許第4,673,263号は、中央の視力が劣化している、網膜退化、 視神経損傷または類似の視力低下を起こしている人々の、視力を強化するための 眼鏡に関する。上記眼鏡は、黒点に強力な拡大光線を投影する米国特許第4,7 72,113号とは異なる、二つの焦点を持つ単一エレメントのプリズム状レン ズを備える。 米国特許第5,155,508号は、視野が狭くなっている色素性網膜炎、ま たは緑内障網膜炎の患者の視力を強化するための眼鏡に関する。上記眼鏡は、三 つの機能プリズムと、中央部分の周囲に間隔をおいて、非プリズム領域を含む。 三つのプリズムの中の二つは、水平軸上で底辺を外側にして取り付けられていて 、第三のプリズムは、底辺を外側にして、下の垂直軸上に位置していて、非プリ ズム領域は、中央部分を横切って第三のプリズムに対向している。 米国特許第3,628,854号は、診断のための試験のような特殊な用途用 のフレネル・プリズムに関する。上記フレネル・プリズムは、毛細現象により正 常な処方矯正眼鏡に装着される。毛細現象による装着は、温度や湿度が変化する と気泡を発生する。フレネル・プリズムの光に対する透過性は比較的低く、眼に 伝達または投影された複数の画像は、ソフト・プラスチック内に押し込まれる、 多数の同心の小さなプリズムによりかすんで見える。フレネル・プリズムは、人 々が四方八方に移動した場合、群衆の中の人々の投影のような多くの他の欠点が ある。この場合、特に、右目が右を見ていて、左目が左の眼鏡のレンズの、鼻に 近い方の縁部を通して物を見ている場合には、物がだぶって見え、両眼が左を見 ている場合にも、同じように複視が起こる。 これらの多数の小さなプリズムは、光の透過性を低減し、そのため視力が低下 し、また夜盲症やうまく運動できないという症状が起きる。同心の小さなプリズ ムが複数あると、同じ対象物、特に電球が多くの反射を起こし、そのため「千の 光の点」ができ、色彩分散を起こす。多数の同心の小プリズムのために、コント ラストが非常に低下し、患者は、いつでも、眼の細かい格子を通して周囲を見て いるような気分になる。フレネル・プリズムを使用している場合、患者は、広い 視野を見る場合には、プリズムを通して見るために、自分の眼を回転させなけれ ばならない。 米国特許第4,779,977号および第4,288,149号および197 2年発行の「眼科医」 163巻、4237号、18頁の記載は、両方とも、患 者の正常な処方矯正した眼鏡に、小さなプリズム状ボタンまたはプリズムを装着 するコンセプトに関する。ノーマン・ワイズ博士は、上記「眼科医」に、上記小 プリズムの例示としての参照文献を発表している。上記ボタンおよび/またはプ リズムを使用した際の、主な欠点または不便な点は、プリズムによるかすみで、 これは我慢しにくいものである。特に人々があらゆる方向に移動している群衆に おいては、前方の画像と周辺の画像との間に混同が起こり、眼鏡をかけている人 は物がだぶって見えることになる。 中央の視力(黒点)が非常に低下する新血管老人性網膜退化(N.S.M.D ,)と呼ばれる眼の疾患の場合には、多くの場合、血管が成長し、眼の黒点内で 破裂するために失明することになる。 色素性網膜炎、緑内障、半盲の患者用の、中央の視野を広げるため周知の眼鏡 による矯正の場合には、両眼の眼鏡上に一つまたはそれ以上の望遠鏡が装着され る、アモルファス望遠レンズ・システムが使用される。上記望遠鏡は、同一の視 野内で一度により多くの情報を見ることができるように、画像を縮小する。この タイプの視野拡大の欠点は、それぞれの眼が複数の画像を見ることであり、画像 の大きさが半分になり、そのため細かいところが見えなくなることである。また 、上記望遠鏡は、眼鏡からかなりの長さ外側に広がり、美容上非常に醜くなる。 望 遠鏡を装着したこれらの眼鏡は、通常の眼鏡より数倍重く、掛けていて不愉快で あり、重さによるトルクのために掛けている人の耳や鼻から滑り落ちやすい。 従来技術による他の周知の視野拡大レンズは、向こうを見通せる反射器または ミラーを使用する。上記反射器等は、ビーム・スプリッタとして機能するもので 、予め定めた角度で、鼻から延びている眼鏡フレーム上に装着される。このタイ プの視野拡張レンズの欠点は、装着者が全く紛らわしい前と後ろの二つの別々の 画像を見ることである。眼鏡フレームに反射器またはミラーを装着するのは、面 倒であり、反射器またはミラーは、露出位置に装着される結果になり、容易に破 損したりおよび/または予め定めた位置からズレる恐れがある。 視力の弱い患者の視野を広げるための他の試験的方法は、周辺の領域から眼に 入るようにしながら、対象物を6倍まで拡大することができる、特殊な高倍率拡 大眼鏡を使用する。この方法の欠点は、これらの眼鏡がゴグルに似ていて、眼お よび鼻から3インチ近くも突き出ることである。上記眼鏡は、ソフト・コンタク ト・レンズと一緒に使用しなければならないし、重く、面倒で、美容上望ましく ない。 それ故、少なくともレンズによる光の反射、屈折および吸収を減らすことによ り、利用することができる光が、より多く透過する画像強化レンズの開発が待望 されている。また、視野を広げるための従来技術の問題、および欠点に悩む人々 を除いて、視野が狭くなる色素性網膜炎、緑内障、半盲、網膜退化、近視、眼振 に苦しむ人々の視力を強化するレンズおよび眼鏡の開発が待望されている。さら に、美容上からいっても美しい二つの焦点を持つ、安価で、軽量で、単一の処方 矯正眼鏡の開発も待望されている。また、レンズを通してのエネルギの透過が、 有意の収差を起こさずに強化できる、種々の光学的システムの容易に使用するこ とができる、画像強化レンズの開発も待望されている。 発明の開示 本発明は、レンズ部材上に複数の一体形のプリズムを有するプリズム状のレン ズを含む。この場合、上記プリズムは、底辺を外側にして、頂点の非プリズム領 域を取り囲んでいる。各プリズムは、非プリズム領域を囲むために、他の二つの プリズムに隣接または接触している。本発明は、円錐状、球状または非球状のレ ンズ部材上の編成を含む、多数の他の設計パラメータを含むこともできる。さら に、複数のプリズムをレンズの対物側または画像側上に配置することもできる。 それ故、上記レンズを通過する画像は、縮小、拡大または転位が行われず、元 のままである。上記プリズムは、レンズと一体になっているが、プリズムとして 機能するプリズム状のエレメントであると理解されたい。 一実施形態の場合には、上記プリズム状レンズ部材は、眼のプリズム状の矯正 した、画像強化、視力強化レンズ、眼のためのレンズで使用され、すべての頂点 が、レンズの中央の非プリズム領域の方向で終端している360のプリズムを含 む。第一の実施形態の場合には、レンズ部材の対物側および画像側の一方は、ほ ぼ球形の底辺曲線により実質的に形成されている。 眼に使用するレンズは、単一で、軽量のプリズム状画像強化レンズであり、そ の内部においては、隣接プリズム間のインターフェースは、裸眼ではほとんど見 ることができない。上記レンズは、少なくとも一方の眼が、正常な視野を識別す る、網膜の中央視覚機能領域を持ち、少なくとも網膜の周辺部の一部が、視覚を 持たない患者用のレンズを提供するために、必要に応じて、処方曲率および二つ の焦点を持つことができる。 さらに、眼に使用するレンズは、紫外線を最少にするために、単一視力処方修 正レンズまたは二焦点視力処方矯正レンズ、または非処方フィルタ付き強化眼鏡 の着用を容易にすることができる。レンズを通してのすべての屈折画像は、圧縮 も縮小も行われていない正常な実物大の実像である。処方矯正プリズム状レンズ を有する、眼に使用するレンズ・システムを使用した場合には、拡大視野を位置 づけるために眼を回転させたり、走査したりしない。それ故、だぶって見えるこ ともない。すなわち、画像のダブリを最も少なくするために、画像の統一された 視野が、患者の眼の一本の光学軸および/または複数の光学軸に沿って並ぶ。二 焦点レンズまたは非プリズム・ウィンドウ・レンズを除けば、レンズ上では、プ リズム・ラインをほとんど眼で見ることができない。矯正処方曲率は、レンズ部 材の対物側、または画像側に形成することができる。本明細書は、上記レンズの 成形および製造方法も開示している。中央部の視力障害、N.S.M.D.によ る失明、色素性網膜炎(トンネル視野)、視野が狭くなる緑内障、半盲目のよう な他の症状は、本実施形態の処方矯正プリズム状眼鏡によりほぼ克服される。 本発明のレンズを含む眼鏡は、種々のガラレアン(Galalean)、オク テック(Ocutech)望遠鏡、アモルファス・レンズ、フレネル・プリズム 、小プリズム、ミラー、患者の通常の処方眼鏡に取り付けられているボタンのど れとも異なる。これらの光学的補助手段による視野は、単眼視野であり、強化し た視野を見るためには、小プリズム、ボタンまたはミラーを通して見るために、 患者は、自分の眼を回転させたり、走査させたりしなければならない。視野強化 プリズムを通して、見るために、眼を走査または回転させている間、患者の眼は それに従い、そのため周辺の対象物が見えなくなり、だぶって見えるようになる 。 反対に、本発明のレンズを使用した場合には、眼を回転または走査させたりす る必要がなく、二重に見えることもない。上記レンズは、各患者の最善のRx値 を決定するために、標準試用フレーム、または標準試用試験球体を含む等価物を 使用する単一エレメントのレンズとして折曲げられる。本発明のレンズの場合に は、すべての屈折画像は、正常で等身大の実像である。画像は圧縮も縮小もされ ない。 他の実施形態の場合には、画像強化レンズは、ほぼ円錐形の底辺曲率を使用し ている。すなわち、レンズ部材は、ほぼ円錐形または錐台形にすることができる 。この場合、頂点または上部平面が、中央の非プリズム領域を形成し、複数のプ リズムが、レンズ部材の内側または外側どちらかの上に位置している。すなわち 、この実施形態の場合には、複数のプリズムを球形の底辺曲率上に配置するので はなく、ほぼ円錐形または錐台形のレンズ部材が形成され、その内部においては 、レンズ部材の頂点は、何も含まない開口部を含み、プリズム底辺は、中央の開 口部から間隔をおいて位置している。 さらに他の実施形態の場合には、レンズ部材の画像側また対物側は、非球形曲 率を含む。ここでもまた、一体の形のプリズムは、中央の非プリズム領域を囲む ために、底辺を外側に向けて、頂点に配置されている。プリズムは、レンズ部材 の対物側、または画像側のどちらかの上に設置することができる。 図面の簡単な説明 図1は、本発明のプリズム状レンズの第一の実施形態の断面図である。 図2は、本発明のプリズム状レンズの第二の実施形態の断面図である。 図3は、複数の一体の形をした六つのジオプター・プリズムを有するレンズの 平面図である。 図4は、図3の4−4線に沿って切断した断面図である。 図5は、図3のレンズの一つのプリズムの拡大平面図である。 図6は、六つのジオプター・レンズを形成するための型の平面図である。 図7は、図6の7−7線に沿って切断した断面図である。 図8は、複数の一体形の八つのジオプター・プリズムを有するレンズの平面図 である。 図9は、図8の9−9線に沿って切断した断面図である。 図10は、図8のレンズの一つのプリズムの拡大平面図である。 図11は、八つのジオプター・レンズを形成するための型の平面図である。 図12は、図11の12−12線に沿って切断した断面図である。 図13は、複数の一体形の10のジオプター・プリズムを有するレンズの平面 図である。 図14は、図13の14−14線に沿って切断した断面図である。 図15は、図13のレンズの一つのプリズムの拡大平面図である。 図16は、10のジオプター・レンズを形成するための型の平面図である。 図17は、図16の17−17線に沿って切断した断面図である。 図18は、複数の一体形の12のジオプター・プリズムを有するレンズの平面 図である。 図19は、図18の19−19線に沿って切断した断面図である。 図20は、図18のレンズの一つのプリズムの拡大平面図である。 図21は、12のジオプター・レンズを形成するための型の平面図である。 図22は、図21の22−22線に沿って切断した断面図である。 図23は、六つのジオプター・レンズの簡単な側面図である。 図24は、八つのジオプター・レンズの簡単な側面図である。 図25は、10のジオプター・レンズの簡単な側面図である。 図26は、12のジオプター・レンズの簡単な側面図である。 図27は、六つのジオプター・レンズ用のレンズ型の断面図である。 図28は、図27の28−28線に沿って切断した平面図である。 図29は、複数の一体形プリズムを有するレンズの平面図である。 図30は、図29の30−30線に沿って切断した断面図である。 図31は、図29のレンズの一つのプリズムの拡大平面図である。 図32は、多数の一体形プリズムを有するレンズを形成するための型の平面図 である。 図33は、図32の33−33線に沿って切断した断面図である。 図34は、画像強化レンズを内蔵する左の試用試験レンズの平面図である。 図35は、画像強化レンズを内蔵する右の試用試験レンズの平面図である。 図36は、画像強化レンズの円錐形実施形態の断面図である。 図37は、画像強化レンズの円錐形実施形態の断面図である。 図38は、画像強化レンズの円錐形実施形態の断面図である。 図39は、円錐形レンズおよび円錐形レンズの内面上にプリズムを形成するた めの型の断面図である。 図40は、レンズの内面上に複数のプリズムを有する円錐形レンズを形成する ための他の型の断面図である。 図41は、図40の41−41線に沿って切断した平面図である。 図42は、レンズマウントの円錐形レンズの断面図である。 発明を実施するための最良の形態 図1および図2について説明すると、この図は、本発明の画像強化レンズ10 である。上記画像強化レンズ10は、対物側12と画像側14とを有し、レンズ の正常な動作の場合、光は対物側から画像側へと通過する。レンズ10は、非プ リズム領域90の周囲を取り巻いている、多数の一体形の隣接プリズム60を有 する、レンズ部材30を含む。非プリズム領域90は、レンズ部材30の光学的 中心線と同心になっているか、上記中心線を取り囲んでいる。図では、非プリズ ム領域90はレンズ10の一部になっているが、非プリズム領域90は、レンズ 部材30に、開口部として形成することができることを理解されたい。非プリズ ム領域90は、矯正または画像修正特性を持たない、何も含まない非プリズム領 域として形成することもできる。各プリズム60は、底辺62と頂点72を有し 、各プリズムの頂点部分は、頂点72に近いプリズムの切除された先端部により 形成され、それにより、頂点72は、プリズム60の残りの部分から分離される 。切除された先端部分68は、非プリズム領域90とのインターフェースの部分 に位置している。好適には、中央の非プリズム領域90を取り巻くため、または 取り囲むため、プリズム60は、レンズ部材30と一体に形成することが好まし い。本実施形態は、360の一体形の隣接プリズム60を有しているが、プリズ ムの数は、3から360以上、例えば、720、1080またはそれ以上のよう な数にすることができることを理解されたい。各実施形態の場合、プリズム60 は、非プリズム領域90を取り囲むように隣接している。 各プリズム60は、非プリズム領域90を取り囲むように他の二つのプリズム と隣接するか、または接触している。レンズ10は、円錐形、球形または非球形 の底辺曲率を持つ、レンズ部材30上のプリズム状エレメントのフォーメーショ ンを含む、多数の他の設計パラメータを含むことができる。すなわち、画像強化 レンズ10は、レンズ部材30で使用することができ、その場合、レンズ部材の 対物側および画像側12、14の少なくとも一方は、ほぼ球形の底辺曲率、ほぼ 円錐形の遷移底辺曲率、または非球形の曲率により形成される。さらに、複数の プリズム60は、レンズ10の対物側12、または画像側14上に、配置するこ とができる。各構造体内部においては、プリズム60および各プリズムのジオプ ターの数を設計および用途上の都合で変更することができる。 <球形の実施形態> 球形レンズ部材の実施形態の場合には、画像強化レンズ10は、前側、すなわ ち、対物側12および後側、すなわち、画像側14を有するレンズ部材30を含 む。対物側および画像側12、14の一方は、球形の底辺曲率を含み、残りの側 は、非プリズム領域90を取り囲む、複数の一体形の隣接プリズム60を含む。 この図では、非プリズム領域90がレンズ10の光学軸を取り囲み、円形の周囲 を持つ構成になっている。それ故、非プリズム領域90の大きさは、領域の直径 で表すことができる。 図3−図26に示すように、プリズム60は、底辺62および頂点72を持つ ように設計される。プリズム60は、最初、レンズ部材30の周囲の底辺62か ら、レンズ部材の光学軸まで延びている頂点72まで延びるように設計される。 構造体においては、中央領域90は、非プリズム領域であり、プリズム60は、 中央領域の周囲の68のところで、先端部が切り取られている。すなわち、レン ズ部材30の、光学的中心線のところの頂点72のところで、終わっているので はなく、プリズム60の頂点は、プリズムが中央領域90内に延びないように、 そして先端部切除ライン68のところで終わるように先端部が切除されている。 レンズ部材0の特定の眼への適用の場合、中央領域90を取り囲む隣接プリズ ム60は、視覚的障害を起こしている患者に対しては、処方矯正プリズム状ガラ スを使用し、視力が低下している患者には、本当の画像強化レンズを使用してい る。上記レンズは二つの焦点を持つように、また持たないように形成することが できる。 この構成の場合には、レンズ部材30は、球形底辺曲率を持ち、中央領域90 の周囲に配置されている、360の一体形の隣接プリズム60と一緒に形成され ている。プリズム60の構造により、レンズ10は、視覚障害を起こした患者に 対して、または単に正常な処方による矯正を必要とする、完全に正常な視覚を持 つ患者に対して使用することができる。 視覚障害を起こしている患者の、補助用として上記レンズの場合には、プリズ ム・ジオプターの数は約6−16で、好適な数は、約6−14である。非プリズ ムの中央領域90の直径は、約4−14ミリである。これらのレンズ10は、年 齢による網膜障害、色素性網膜炎、視野が開けているか、狭くなっている緑内障 、黒点退化、黒点退化を伴うスターガート(stargart)症候群、黒点退 化を伴うアッシャー(usher)症候群、黒点退化を伴うハルグレン(hal lgren)症候群、近視、眼振、斜視、白色症、および手術前の白内症の諸症 状の患者を助けることができる。 隣接プリズム60の個々のジオプターを使用することにより、レンズ10を、 処方矯正プリズム状画像強化レンズで使用することができ、完全に正常な視覚を 持つ患者に対しては、ここでもまた二焦点を持っている、または持っていない本 当の画像強化レンズを使用することができ、約25%の光を透過させ、それによ り、機能網膜上に屈折した画像が明るくなる。 正常な視覚を持つ患者用の矯正レンズ用の特定の実施形態の場合には、レンズ 10は、球形底辺曲率を持つ単一エレメントであり、プリズム状レンズは、ここ でもまた、中央領域90を取り囲んで、底辺を外側62に向け、底辺の頂点72 に、角度1度のプリズム60を360持つ。レンズ・ブランクは、球形の曲率を 持つが、レンズ部材30は、眼に使用する規格品の保持フレームを収容するよう に、縁部を設けることができる。プリズム60のジオプターの数は、約2−4で ある。中央の非プリズム領域90の直径は、約12−16ミリで、好適には、約 12、14および16ミリであることが好ましい。この構成も、二つの焦点を含 むようにすることができる。プリズム状レンズ10は、従来の眼に使用するため のレンズと比較すると、機能網膜に25%多い透過光を供給することにより、正 常な矯正視力を強化する。透過光が増大すると、機能網膜に映る画像はより明る く、よりシャープになり、乱視を軽減または完全に除去する。 上記レンズ10は、医療診断装置、屈折計、ホロプター、オプサルモスコープ (opthalmoscope)および関連接眼レンズ、ゴールドマン視野計、 スポーツ望遠鏡および双眼鏡、光学的製造整合装置、光学的レンズ・ベンチ試験 装置、顕微鏡、サーベイヤー測定スコープ、カメラ・レンズおよびアクシコン( axicon)整合装置で使用することができる。 すなわち、球形構成の場合には、多数のプリズム60および、より詳細に説明 すると、360のプリズムが、型120の光学的底辺曲率側で研磨され、その後 、すべての頂点72がレンズ部材30の光学的申心線の方向に延びるようにレン ズ・ブランクが成形される。すでに説明したように、種々の眼の症状用およびこ の患者の体に指定されている、完全に視覚が正常な患者用の、眼鏡の試験および 着用を補償するために、2、4、6、8、10、12および14のプリズム60 が使用される。 本発明の眼鏡は、統一屈折視野を供給し、レンズ10の光学軸および、患者の 眼の光学的中心、またはその機能網膜の光学的中心上に、統一視野または画像を 集中することにより、使用中の二重画像を最小限度に抑える。 屈折が行われている間、機能網膜は、レンズ10の非プリズム・セクション内 に正確に設置される。このような正確な整合により、必要な場合には、二つの焦 点により、完全な双眼鏡の視野を見ることができる。本発明の眼鏡は屈折してい て、各患者の視野が矯正される。本発明の処方矯正プリズム状眼鏡を着用するに は、患者のトレーニングは必要でない。着用者は、レンズ10を、正常の処方眼 鏡と同じような感触および着用感で着用することができる。焦点が二つある点を 除けば、着用してもラインは気にならず、毎日着用する処方矯正眼鏡のように、 美容上変な印象を与えない。 プリズム60は、レンズ10の画像側14上に設置することができる。好適に は、各プリズム60は、同じ大きさを持ち、同じジオプターとなることが好まし い。しかし、レンズ10の製造のところで述べたように、プリズム60のジオプ ターは変えることができる。レンズ10の対物側12は、処方矯正を行うことが できるように、研磨または形成することができる。 図3−図5に示すように、プリズム60は、六つのジオプターと一緒に形成す ることができる。プリズム60の、頂点72から底辺62までの長さは37.5 ミリであり、隣接プリズムに接触しているプリズムの側面は、1度の円弧を描く 。底辺62の長さは0.655ミリである。プリズム60の光学的中心線は、底 辺および収束する側面が形成する角度を二等分する。レンズ部材30と一緒に形 成したように、プリズム60は、頂点72の近くの先端部切除ライン68のとこ ろで切断されている。 図6−図7について説明すると、ジオプター・レンズ用の型122は、各プリ ズムの頂点72が、レンズ部材30の光学軸の方向で終端するような構造になっ ている。さらに、プリズム60の頂点部分72は、中央領域90び周辺の68の ところで、その先端部が切断されている。型122は、非プリズム領域90が、 3、4、5、6、8、10、12、14または16ミリの直径を持つように形成 することができる。中央領域90の中心は、型122の光学軸の付近に置かれる 。プリズムを形成する型122は、5リングまたはそれ以上に、光学的に研磨さ れる。型122の、対向するプリズムの底辺間の直径は76ミリである。プリズ ム底辺の高さに対する、型122の高さは3.5ミリで、全体の直径は80ミリ である。型122は、金属またはガラスで作ることができる。その場合、ガラス の 型を使用する場合には、好適な材料は、ショット・ガラスBK−7または許容誤 差が+/−0.10ミリの等価材である。 図8−図10に示すように、プリズム60は、八つのジオプターを含むように 形成することができる。プリズム60の、頂点72から底辺62までの長さは3 7.5ミリであり、隣接プリズムと接触するプリズムの辺は、1度の円弧を描く 。底辺62の長さは0.655ミリである。プリズム60の光学的中心線は、底 辺62の長さおよび収束する辺が形成する角度を二等分する。 図11−図12について説明すると、八つのジオプター・レンズ10用の型1 24は、各プリズム60の頂点72が、レンズ部材30の光学軸の方を向いて、 終端するように作られる。さらに、プリズム60の頂点部分は、中央領域90の 周辺で、ナイフの刃により切除される。型124は、中央領域90が3、4、5 、6、8、10、12、14または16ミリの直径を持つように作ることができ る。中央領域90の中心は、型124の光学軸付近に位置する。プリズムを形成 している型124の表面は、5リングまたはそれ以上に光学的に研磨される。型 124の、対向するプリズム60の底辺62間の直径の長さは76ミリである。 型124の全体の直径は80ミリである。 図13−図15に示すように、プリズム60は10のジオプターを含むように 作ることができる。プリズム60の、頂点72から底辺62までの長さは37. 5ミリであり、隣接プリズムと接触するプリズムの辺は、1度の円弧を描く。底 辺62の長さは0.655ミリである。、プリズム60の光学的中心線は、底辺 62の長さ、および収束する辺が形成する角度を二等分する。 図16−図17について説明すると、八つのジオプター・レンズ10用の型1 26は、各プリズム60の頂点72が、レンズ部材30の光学軸の方を向いて、 終端するように作られる。さらに、プリズム60の頂点部分は、中央領域90の 周辺で、ナイフの刃68により切除される。型126は、中央領域90が、3、 4、5、6、8、10、12、14または16ミリの直径を持つように作ること ができる。中央領域90の中心は、型126の光学軸付近に位置する。プリズム 60を形成している型126の表面は、5リングまたはそれ以上に光学的に研磨 される。型126の、対向するプリズム60の、底辺62間の直径の長さは76 ミリである。型126の全体の直径は80ミリである。 図18−図20に示すように、プリズム60は12のジオプターを含むように 作ることができる。プリズム60の、頂点72から底辺62までの長さは37. 5ミリであり、隣接プリズムと接触するプリズムの辺は、1度の円弧を描く。底 辺62の長さは0.655ミリである。プリズム60の光学的中心線は、底辺6 2の長さ、および収束する辺が形成する角度を二等分する。 図21−図22について説明すると、12のジオプター・レンズ10用の型1 28は、各プリズム60の頂点72が、レンズ部材30の光学軸の方を向いて、 終端するように作られる。さらに、プリズム60の頂点部分は、中央領域90の 周辺で、ナイフの刃68により切除される。型128は、中央領域90が、3、 4、5、6、8、10、12、14または16ミリの直径を持つように作ること ができる。中央領域90の中心は、型128の光学軸付近に位置する。プリズム 60を形成している型128の表面は、5リングまたはそれ以上に光学的に研磨 される。型128の、対向するプリズム60の、底辺62間の直径の長さは76 ミリである。型128の全体の直径は80ミリである。 好適には、レンズ10は、CR−39のような眼科用プラスチック、または1 .498またはそれ以上のN値を持つ等価物で作ることが好ましい。 図23−図26は、レンズ部材30用のレンズ・ブランクのプロフィールと、 6、8、10および12のジオプター構成用のプリズム60の高さである。図で は、中央領域90は10ミリになっているが、中央領域の直径は、上記寸法のう ちの任意の寸法を、持つことができることを理解されたい。図では、レンズ部材 30の直径は、60−80ミリになっていて、中央領域90の縁部から、レンズ 部材の周辺までの公称半径は30.00ミリである。 より詳細に説明すると、図23に示すように、6のジオプター実施形態の場合 には、6ジオプター・プリズム内のプリズム60の底辺62は、3.42ミリの 高さ(レンズ部材30の光学軸に沿った長さ)を持ち、プリズムの対物側と、プ リズムの画像側との間の角度は6度であり、頂点72から底辺までの設計長さは 32.5ミリである。 図24について説明すると、8ジオプターの実施形態の場合には、8ジオプタ ー・プリズム内のプリズム60の底辺62は、4.56ミリの高さ(レンズ部材 30の光学軸に沿った長さ)を持ち、プリズムの対物側と、プリズムの画像側と の間の角度は8度であり、頂点から底辺までの設計長さは32.5ミリである。 図25に示すように、10のジオプター実施形態の場合には、10ジオプター プリズム内のプリズム60の底辺62は、5.73ミリの高さ(レンズ部材30 の光学軸に沿った長さ)を持ち、プリズムの対物側と、プリズムの画像側との間 の角度は10度であり、頂点から底辺までの設計長さは32.5ミリである。 図26について説明すると、12ジオプターの実施形態の場合には、12ジオ プター・プリズム内のプリズム60の底辺62は、6.90ミリの高さ(レンズ 部材30の光学軸に沿った長さ)を持ち、プリズムの対物側と、プリズムの画像 側との間の角度は12度であり、頂点から底辺までの設計長さは32.5ミリで ある。 図27−図28は、眼科用構成のプリズム状レンズ10を形成するための型1 30である。より詳細に説明すると、型130の底辺曲線は、5.66ミリの光 学軸に沿ってある寸法を形成し、直径4ミリの中央の非プリズム領域90を形成 している。プリズムを形成している表面は、50ナノメートルに光学的に研磨さ れる。型の材質としては、無電解ニッケルでコーティングした、銅OFHCを使 用することができる。プリズムの頂点72は、レンズ部材30の光学軸のところ で終端するように設計されているが、プリズム60は、中央領域90の周辺の6 8のところで、ナイフの刃により切除される。すなわち、プリズム60は、中央 領域90の周辺のところで終端するが、レンズ部材30の光学軸まで延びている かのように設計される。 図29−図31に示すように、レンズ部材30の直径は80ミリであり、一体 形の隣接する12のジオプター・プリズム60を含む。図では、処方曲線は、レ ンズ10の対物側、すなわち、前側12にあるが、処方曲線は、プリズムを対物 側、すなわち、前側に形成した状態で、レンズ部材30の画像側、すなわち、後 側14に形成することもできることを理解されたい。図示の構成の場合には、レ ンズ部材30は、それぞれが1度を描く360のプリズム60と一緒に、レンズ 部材10の画像側、すなわち、後側14上に、底辺球形曲率で形成することがで きる。この場合、12ジオプター・プリズムの底辺は、レンズ部材の光学軸に沿 って約6.9ミリの長さを持ち、何もない領域90の直径は4ミリであり、何も ない領域のレンズの光学軸に沿った厚さは2.00ミリである。あるプリズム6 0の場合には、頂点72から底辺62までの長さは40ミリであり、隣接プリズ ムに接触している収束辺は1度の角度を描く。それ故、底辺62の長さは0.6 98ミリである。好適には、レンズ10は、CR−39のような眼科用プラスチ ック、または1.498またはそれ以上のN値を持つ等価材で作ることが好まし い。さらに、画像が通過するすべての表面は、眼科用プラスチックに対する米国 国家規格の要件に適合するものでなければならない。 図32−図33は、レンズ部材30を形成するための型132である。型13 2は、360の一体形プリズム60を形成するための表面を含む。この場合、プ リズム60の頂点72は、中央領域90を取り囲むように、68のところで先端 部が切除される。中央領域90の直径は4ミリであり、全体の直径は85ミリで ある。この場合、周辺フランジの半径は2.5ミリであり、エレメントの厚さは 1.2ミリである。 図34−図35について説明すると、これらの図は、視野屈折が小さい場合の 、通常の左右視野拡大試用試験プリズム142、144である。図の試験セット の特定のジオプターの数は6である。しかし、上記数値は、すでに述べた数値の 任意のものでよいことを理解されたい。試験レンズ142、144は、セットの ハンドル上に、スタンプまたはマークされた、ヂオプタおよび中央開口に従って 、標準の38ミリ球体保持リング146内に保持される寸法に作られる。光学的 表面は研磨される。 眼科用構造体の他に、処方矯正面を持たないプリズム状レンズを作ることがで きる。すなわち、上記のプリズム状レンズにより、透過光が増大するので、望遠 鏡およびカメラを含む市販の画像化システムの画像が強化される。 <円錐形実施形態> 図2について説明すると、この図は円錐形実施形態である。この円錐形実施形 態の場合、レンズ部材30は、第一の端部152および第二の小さな端部154 を有する、錐台150を形成している。錐台150は、外面156、内面158 、 錐台の収束端部154のところのキャップ160を有する。上記キャップ160 は、内部キャップ面162および外部キャップ面164を有する。図示の構成の 場合には、プリズム60は、内面158上に形成されていて、そのため、光は錐 台150の開放端部152から、錐台の収束距離に沿って、平行にキャップ16 0を貫通する出口へ通過する。上記光線は、円錐形レンズに入る際の第一の密度 を持ち、光線が収束し、小さい方のキャップを通ってレンズから出るときには、 エネルギ密度は増大している。ここでもまた、レンズ10および型の設計の際に 、プリズム頂点72の仮想位置は、キャップ160の先にある。すなわち、円錐 形レンズが形成され、円錐の一部が、円錐の底辺に平行な平面に沿って切除され る。図37および図38は、また円錐形レンズ10の種々の構成を示す。 上記円錐形実施形態の場合には、レンズ10は光のパイプではなく、制御され た焦点を持つ実際の光学的レンズである。円錐形レンズは、光線がレンズを通過 するときに光線を集中し、それにより光線のエネルギ密度を増大する。好適には 、レンズは、光線全部を内部に向け、反射するものであることが好ましい。キャ ップ160内のレンズの開口は、外へ出てゆく光線の直径を制御または調整する ために使用される。キャップ160は、目的とする動作環境により決まる特定の 半径を持つ、発散レンズとして機能する。プリズム60の特定のジオプターは、 レンズの最終的動作環境要件に従って、外へ出ていく光線の、焦点および焦点距 離を、制御するように選択される。 円錐形実施形態の場合には、画像強化レンズ10は、円錐底辺曲率、レンズ部 材30の表面上の複数の一体形プリズム60、および中央の非プリズム領域90 を含む。中央領域90は、錐台の頂部に位置していて、円錐形レンズ部材の光学 的中心を含む。中央領域90は、1インチの1/1,000のような短い直径を 持つことができる。中央領域90は16ミリまでの直径を持つことができる。図 36および図39に示すように、仮想プリズム頂点は、レンズ部材30の光学軸 ところで終端し、錐台150の端部154およびキャップ160を越えるように 設計される。レンズ部材30の光学軸と、円錐の外面との間の角度は、5−85 度の範囲にすることができる。 プリズム60は、動作パラメータに従って、レンズの対物側または画像側に設 置される。各プリズム60は、底辺62および仮想頂点72、およびプリズムが 、中央領域90の周辺の切除点68で終端する切除ラインを持つ。好適には、各 プリズム60は、同じサイズで、同じジオプターとなることが好ましい。しかし 、レンズ10の制作のところで説明したように、ジオプターは変更することがで きる。好適な構造体の場合には、レンズ部材30は、中央の非プリズム領域90 の周囲に配置された、360のプリズム60を有する。この場合、各プリズムは 、中央の非プリズム領域のところで切除されるか、隣接していて、各プリズムの 底辺62は、底辺と中央領域との間に切除部68を配置するために、中央領域か ら半径方向に間隔を持っている。 図39は、円錐形レンズ10を形成するための型36である。型136は、完 成レンズの内面158を形成する面を形成する、多数のプリズムを有する。型1 36は、レンズ材料で満たされる円錐形の凹部を形成し、キャップび外面164 は、その後で、目的とする動作環境で決まる半径にすることができる。プリズム 頂点72の仮想収束を、キャップ160の上の点線により示す。図36は、また プリズム頂点72の仮想収束および切除部68を示す。円錐形レンズ10を形成 するための型136においては、円錐形型136が、レンズの内面158を形成 するために、小さな面を形成している、360のプリズムと一緒に、形成される 。型136は、無電解ニッケルによりコーティングされた、銅OFHCから形成 し、光学的に50ナノメートルに研磨することができる。注入ガスケットが、外 面を形成するために型136の回りに配置され、CR39またはポリカーボネー トまたはガラスのレンズ・ブランクが凹部に配置される。型の上記プリズム状形 成面は、内面158上にプリズムを配置するように選択され、プリズムを外面1 56上に位置させるように、型を作ることができる。 図40−図41に示すように、円錐形レンズ用の型134を、円錐形レンズ部 材30の内面158上に、プリズム60を配置するように形成することができる 。型134は、5リングまたはそれ以上に光学的に研磨された360のプリズム 形成面を含む。型134は、プリズム60の中央領域90と、底辺62との間に 、光学軸に沿って、6.9ミリの部分を形成する。この場合、レンズ部材30の 直径は80ミリである。頂点72は、中央領域90の周辺のところで、ナイフの 刃 68により切除される。型134は、無電解ニッケルによりコーティングされた 、銅OFHCから形成することができる。型は、プリズムとして機能するレンズ に、対応する形を形成するプリズム形成面を持つ。それ故、結果として得られる レンズのプリズム状エレメントの数は、???により決定される。 円錐形実施形態の他の構成の場合には、レンズ部材10の公称の長さは18ミ リであり、レンズ部材の光学軸と円錐の内面との間の角度は、20度である。プ リズム60は、25ミリの高さの円錐構成用に設計される。この場合、最終的な 錐台の高さは18ミリである。それ故、1度のプリズムの場合には、円錐の底辺 の直径は18.19ミリであり、各プリズムの底辺の長さは0.4365ミリで ある。それ故、各プリズム60は、キャップの周辺に沿って0.122ミリだけ 延びる。キャップ160の半径は6ミリで、レンズの光学軸に沿って0.5ミリ だけ延びている。円錐角度は、10−24度の範囲であり、特殊用途の場合には 20度の円錐角度が使用される。キャップ160は、直径が0.001−0.1 5ミリの中央非プリズム領域90を含む。 円錐形レンズ他の構成の場合には、レンズ部材30の高さは26ミリで、底辺 の直径は30ミリであり、中央領域90の直径は025ミリであり、光学軸と内 面158との間の角度は30度である。 レンズ部材30の周辺の周囲に、底辺を外側にしている、360の1度の等し い横プリズムを有する、円錐形レンズについて、プリズム60間の距離の計算を 行うことができる。型の直径は80ミリであり、底辺の曲線の長さは265ミリ であり、レンズ・ブランクの半径は40ミリである。直径10ミリの、中央非プ リズム開口を持つ円錐形プリズムの場合には、各プリズムのレンズの周囲の長さ は、0.6984ミリである。キャップのところでは、プリズム60は、キャッ プの先で収束するように設計されているので、プリズムはキャップの周辺部を占 有している。より詳細に説明すると、直径10ミリのキャップの場合には、各プ リズム60の切除ライン68の長さは0.08730ミリである。中央開口90 の直径が4ミリに短縮した場合には、各プリズムの切除ライン68の長さは、開 口の周辺において0.03492ミリである。 円錐形レンズと球形レンズとの間の主な相違は、円錐形レンズの用途が遠隔測 定であるのに対して、球形レンズの用途が眼科であることである。円錐形実施形 態は、バーコード・レーザ・スキャナ、CD ROM読み/書き装置、コンピュ ータ画像化投影レーザ、手術レーザ装置、コンピュータの設定および整合および サーボ駆動ラッチ、製作機械、光学的研磨装置、アクシコン・スター画像整合装 置、新聞用コンベアを含む高生産コンベア、空撮カメラ、レーザ・ガン照準器お よび天空ナビゲーション装置の整合等に使用することができる。 好適には、プリズム60、プリズムのジオプターの数、対物側または画像側上 のプリズムの位置および円錐角は、中央開口を通して、プリズムからの集合画像 を、通過させることができるように選択される。 図42について説明すると、この図は通常の円錐形レンズ組立である。上記円 錐形レンズ組立においては、錐台レンズ部材30が、レンズ・マウント180内 に配置されている。上記レンズ・マウント180は、レンズ10を保持すること ができる大きさの、黒の陽極酸化アルミニウム本体である。 好適には、レンズ・マウント180は、レンズの一部とマウントとの間に、0 .010ミリのリリーフ・ポケット182を含むことが好ましい。上記マウント 180は、また出力光線が通過する出口開口184を含む。 <非球形実施形態> 非球形実施形態の場合には、画像強化レンズは、非球形光学面と、レンズ部材 30の表面上の複数の一体形プリズム60と、中央の非プリズム領域90とを含 む。中央の開口は、円錐形レンズ部材光学的中心を含む。中央領域90は、1イ ンチの1/1、000程に短い直径を持つことができる。中央領域90は、16 ミリまでの直径を持つことができる。ここでもまた、プリズム頂点72が、レン ズ部材30の光学軸のところで終端し,、プリズムが非プリズム領域を囲む,よう に、68のところで切除することができる。プリズム60は、非球形レンズ部材 の対物側12、または画像側14上に配置することができる。 産業上の利用可能性 本発明のレンズ、円錐形、球形または非球形実施形態は、コンタクト・レンズ または眼鏡に使用することができる。この場合、コンタクト・レンズも眼鏡も、 隣接プリズム間に不連続な部分を作らずに、隣接プリズム間に両方の度が段階的 に移行するか、または両方の度が連続的に、滑らかに移行する遷移状態を使用し ている。さらに、頂点部分と非プリズム領域との間のインターフェースも、上記 と同じ移行状態にすることができる。 プリズム間の、隣接する度の段階的な移行または連続的な滑らかな移行は、レ ンズ部材30の隣接プリズムの間、またはプリズムと隣接面との間の曲率半径に よって決まる。すなわち、隣接プリズム60の共通の縁部は、ほぼ一緒に混じり 合っていて、着用者もレンズを見ている人も見分けがつかない。それ故、レンズ 10は、個々の小さな面とは見えず、外観上連続している。隣接プリズム60の 間の面を形成している半径は、約0.01−1.000ミリである。遷移部分、 すなわち、度が段階的に移行する部分は、プリズムの中央開口と頂点との間のよ うに、中間隣接プリズム、およびプリズムとレンズ部材とを形成する。 他の実施形態の場合には、滑らかに移行する遷移部分が、複数のジオプター・ プリズム状レンズに使用されている。より詳細に説明すると、プリズム状レンズ は、複数の隣接プリズムを有し、その中の少なくとも二つの隣接プリズムは、異 なるジオプターと、隣接プリズム間に滑らかに度が移行する面遷移と、画像がだ ぶって見えるのを、ほぼ防止することができる度が滑らかに移行する面とを有す る。 本発明のレンズは、コンタクト・レンズにすることができる。この構成の場合 には、コンタクト・レンズは、前面と、後面と、および通常の中央視野を収容す るための収束非プリズム中央部分と、レンズ部材の後面上の少なくとも一つのプ リズムを有する、一つの一体形レンズ部材を含む。各プリズムは、頂点と、収束 非プリズム部分に隣接する頂点部分と、外に向かって半径方向に延びる底辺とを 有する。ここでもまた、プリズム60を、レンズ部材の対物側、または画像側の どちらかに形成することができることを理解されたい。 他の実施形態の場合には、中央領域を取り囲む一体形の隣接プリズムを有する プリズム状レンズを、より大きいレンズ内に配置することができる。すなわち、 プリズム状レンズ部材は、それ自身が、より大きいレンズ部材により囲まれてい る、島のような部分を形成することができる。このような構造体の用途としては 、二焦点矯正レンズ等がある。この場合、二焦点機能は、より大きい矯正レンズ 内 のプリズム状レンズにより行われる。 特に本発明の好適な実施形態を図示し、説明してきたが、当業者なら、本発明 を理解した場合、種々の変更および修正を行うことができることを理解されたい 。上記すべての変更および修正は、添付の請求の範囲および精神の中に含まれる 。 以下に光線の経路とレンズ特性とを示す。 コンピュータ・コードV、三次元光線トレース 360のレンズ・システムを、スネルの法則(n sin i=prime sin i prime)およびエクセルのバージョン5.0 コードV光学的 設計に内蔵されている、光学のコンラディ(Conready)博士およびキン グスレーク(Kingslake)の三次数から入手した光学的公式を使用して コンピュータ設計した。 下記の記述は、眼の各状態に対するデータの簡単なガイドである。コードVの 出力は、レンズ製図、レンズ構造パラメータ、屈折率、レンズ特性の一次数、種 々の眼の状態を使用する収差の三次数、種々の眼の状態およびスポット・ダイア グラムを使用する光学的光線曲線からなる。 360のレンズ・システムの下記領域は、コードVの三次元光線トレース・プ ログラムを使用して設計および/またはチェックされた。 段階1: すべての他の計算のベースラインとして使用する、アラン・サファ(Aran Safir)の正常の眼についての計算 段階2: 正常な眼に、+1.75のジオプター処方矯正を行った場合の計算。 正常な眼に、−1.75のジオプター処方矯正を行った場合の計算。 段階3: すべての他の収差および/または歪の計算のベースラインとして使用する正常 な眼の収差および/または歪の計算。 360のプリズム状矯正レンズによる、上記の眼の状態の計算。 +または−6ジオプターの処方矯正のための、眼の表面の倍率の計算。 弛緩した眼および適応した眼の種々の視野に対する、網膜上の主要光線の位置 およびスポット・サイズの計算。 垂直、45度および他の位置に対する、通常の+または−処方レンズと比較し た、360のプリズム状矯正レンズを着用した場合の、画像位置の変化の計算。 段階4: −6ジオプター矯正レンズを着用した、弛緩した眼に対するコードVの出力。 −6ジオプター、360のプリズム状処方矯正レンズを着用した場合の、弛緩 した眼に対するコードVの出力。 +6ジオプター矯正レンズを着用した、適用した眼に対するコードVの出力。 +6ジオプター、中央の厚さが6.4ミリの、360のプリズム状処方矯正レ ンズを着用した場合の、適用した眼に対するコードVの出力。 +6ジオプター、中央の厚さが2.0ミリの、360のプリズム状処方矯正レ ンズを着用した場合の、適用した眼に対するコードVの出力。 本報告書に記載したモデルを使用して、360度投影を分析する。図1は、シ ステムの一般的なレイアウトである。図2は、矯正レンズ/光学的クサビ部分の 詳細図である。図3は眼のモデルである。表1および表2は、このシステムをモ デル化するための追加データを含む。 光学的クサビの必要とする角度は、プリズムの角度偏差およびプリズム・ジオ プターの定義に関連する。空気中の薄いクサビの場合には、角度偏差δは、δ= (n−1)αで表される。但し、αは、クサビの頂点角であり、nはプリズム材 料の屈折率である。12ジオプターのプリズムは、入射光を1メートルの距離で 12センチずらす。その結果、12ジオプター・プリズムの頂点角は、下記式に より表される。 α=[tan-1(0.12)]/(n−1) 矯正レンズは、光学的クサビがない場合の、直径dの中央領域を含む。上記直 径は、図2のレンズの縁部の厚さに影響を与える。 眼を、アラン・サファの「屈折と診療光学」の、表3−1のデータを使用して モデル化する。表2は上記データを含む。面の曲率、次の面への厚さおよび表面 に隣接する媒体の屈折率は、サファの著書のものを使用し、これを「標準の眼」 とする。各面の倍率を計算し、隣接面の倍率と組み合わせる。 等価レンズ倍率の計算のため、レンズのコアと皮質を組み合わせるのに必要な 厚さを推定し、サファの数値と一致させるために調整する。 矯正レンズが±1.75ジオプターを持っている場合の患者をモデル化するた めに、眼を調整しなければならない。この調整は、眼鏡の組み合わせが、標準の 眼の倍率に矯正されるように、眼の必要な倍率を計算することによって行われる 。眼の倍率は、角膜の内面上の曲率を変更することによって変える。表2は、ぺ ージ6の(サファの)弛緩した標準の眼のデータであり、このデータの後に、− 1.75ジオプターのレンズ矯正を必要とする眼のデータ(ページ7)、適応し た標準の眼のデータ(ページ8)、および+1.75ジオプターのレンズ矯正を 必要とする眼のデータ(ページ9)が続く。上記項目は、図3にイタリックで示 す。 虹彩は、このシステムにおいては、開口ストップとしての働きをする。上記虹 彩は、レンズ皮質の内面に位置している。平均の光のレベルに対して、直径5ミ リの瞳を使用する。このシステムの画像面は、湾曲している網膜である。上記曲 率を近似するために、眼を球体とみなす。網膜面の曲率は、「標準の」眼球の長 さの半分とする。 眼の略図。半径および厚さの数値を図2に示す。 段階IIの報告書 眼の収差の影響を軽減するために、段階Iの報告書に記載した眼の標準モデル を2ミリにストップ・ダウンした。眼の球面収差を補償するために、レンズの皮 質の内面に非球面を追加し、網膜における三次数の球面収差をゼロにするために 、最適化を行った。眼球の長さを一定に維持するために、角膜の曲率を自由に変 化させた。これらのパラメータを、正常な眼および矯正レンズを着用している眼 の両方で調整した。矯正レンズを着用している眼のために入手した数値を360 のクサビの場合にも使用した。 表1は、弛緩した眼の三つのシナリオ用の網膜上の主要光線(画像)の位置を 示す。上記三つのシナリオとは、正常な(矯正を必要としない)目、−1.75 D矯正レンズを着用した目、および10ミリの中央開口を持つ360のコンセプ トを内蔵する、−1.75D矯正レンズを着用した眼である。四つの対象視野を 分析し、それぞれのスポット・サイズを求める。図1−図3は、これら三つのレ ンズのスポット・ダイアグラムである。各図は、四つの視野点に対する網膜上の 、画像スポットの大きさと形を示す。左の軸は部分視野および段階毎両方の視野 位置である。上記左の軸は、網膜上のスポットの相対的な位置についての情報は 何も含んでいない。 表2は、適応した眼の詳細を示す。この表は、適応した眼の三つのシナリオに 対する、網膜上の主要光線の位置を示す。上記三つのシナリオとは、正常な(矯 正を必要としない)目、+1.75D矯正レンズを着用した目、および10ミリ の中央開口を持つ360のコンセプトを内蔵する、+1.75D矯正レンズを着 用した眼である。三つの対象視野を分析し、それぞれのスポット・サイズを求め る。図4−図6は、これら三つのレンズのスポット・ダイアグラムである。 上記各ケースにおいては、360のレンズが、明らかに光を網膜の中心方向に ずらしている。スポットの形は変化しないが、360のレンズは、普通の矯正レ ンズよりも大きなスポットを作る。360のレンズは、また構造化スポットを作 る。図7は、(0.40)度の視野位置におけるスポットを示す。上記スポット は、12の個々のラインからなる。開口(図8参照)の±x縁部を通る光を追跡 するすることによって、クサビ面上の光の束の足跡を入手することができる。こ の場合、その 角度対辺は、x−y平面内蔵において、11.85度である。その結果、この対 象物からの光線は、360のクサビの中の12の上に広がり、スポット・ダイア グラムの構造体で反射される。 すべてのクサビを図示していない。図8 クサビ面上の光線の足跡;弛緩した眼、−1.75D矯正レンズ、中央開 口の大きさ10ミリ δ=tan−1(1.005/9.68) δ=5.93度 x方向の光線の足跡=2γ=11.86度 弛緩および適応した状態の眼の両方に対して、三つのシステムを考慮する。上 記三つのシステムとは、正常な眼、±1.75Dの矯正をした眼、および±1. 75Dの矯正をし、中央の何も含まない10ミリの開口部の周囲に配置された3 60の12ジオプター・プリズムを使用する眼である。 各システムに対して、類似の出力を発生する。表1−表6に、分析した各シス テムの下記情報を示す。各面の曲率、厚さおよび材質を含む短いリストを示す。 次に、各面の横方向の三次収差を示し、その後に、全システムのトータルを示す 。出力中には、下記略語を使用する。 SA 球面収差 TCO コマ収差 TAS 切線方向の非点収差 SAS 球欠非点収差 PTB ペッバル(Petzval) DST 歪 各システムのグラフィカル出力は、図1−図6に示すように、光線収差曲線か らなる。開口ストップのx軸またはy軸に沿って形成されている、扇形の光線を 、各対象位置から追跡し、その対象点に対する、真の主要光線位置からの各光線 の偏差を計算する。水平軸は、正規化された開口座標である。グラフの左側には 、切線方向(y)の扇形を示す。垂直軸は、主要光線からの分離のy座標を表す 。図の右側には、球欠(x)扇形を示し、垂直軸は、光線分離のx座標を示す。 回転対称である場合には、球欠扇形の半分だけが表示される。360のクサビを 持つシステムの場合には、全球欠扇形が追跡される。このような場合、切線方向 の扇形は滑らかである。何故なら、y扇形が一つのクサビを通して追跡され、球 欠扇形が波打つからであり、その理由は、x扇形が、複数のクサビを通して追跡 されるからである。 次に、網膜画像位置に対する360のクサビの影響を考察する。一つの対象物 は、y−z平面(y角度)およびx−z平面(x角度)の、角度の傾斜のベクト ル合計により表示される空間内の、その位置により形成される。垂直線(x−角 =0度、y角=可変)、水平線(x角=可変、y角=0度)、および45度ライ ン(x角= y角)に対応する光線を追跡することによって、三つの線形対象物を評価する。 それぞれの場合、向きは変わらなかったが、画像位置は変化した。システムが対 称であるので、xおよびy座標が逆になっている点を除けば、水平線に対する結 果は、垂直線に対する結果と同じである。それ故、垂直線からのデータだけを示 す。表7および表8は、弛緩した眼に対する三つの対象物の、変化する視野角度 の関数としての、画像位置を示す。図7および図8に、通常の矯正レンズおよび 360のクサビを持つ矯正レンズに対する、画像の高さの違いを示す。曲線の平 らな部分は、レンズの中央の何も含まない開口を通して、画像化された対象物に 対応する。表9および表10、並びに図9および図10は、適応した眼について の、それぞれの場合の同じ情報を示す。 本報告書は、±6Dの倍率の矯正レンズを含む360設計の性能を分析する。 ±1.75D矯正レンズの場合のように、レンズを発生するのに下記の手順を使 用した。 1.R[m]=(nCR−39−1)/倍率[D]による、平らな第二の面を 持つ矯正レンズ上の曲率半径の計算。 2.標準の眼の全倍率と同じ全倍率をレンズの組み合わせを着用した眼に与え るために、眼に必要な倍率を計算するための独立した薄いレンズの式の使用。表 1および表2に示すエクセル・スプレッドシートによる、前部角膜に必要な調整 の推定。 3.コードVへのシステムの入力、前部角膜の曲率および前部レンズ皮質の非 球面係数の自由な変化。視野角0度および10度による、ゼロに等しい三次球面 収差および最小加重スポット・サイズの最適化。 4.すべての変数の凍結。これは普通の修正レンズである。360システム用 のレンズの第二の面への、ユーザ指定面の追加。 発生した出力は、段階11報告書および段階III報告書に記載した、±1.7 5Dの矯正倍率を持つレンズに対するものと同じである。上記出力は、これら報 告書および360面を実行するユーザ指定面サブルーチンに記載してある。本報 告書の出力は、普通の±6D矯正レンズ、および360面を内蔵する、±6D矯 正レンズを着用した眼の場合に対するものである。本報告書では、標準の眼につ いてのデータは省略する。 レンズに360面を追加すると、クサビの厚さにより、レンズの縁部が、中心 の厚さより大きく下がる。
【手続補正書】 【提出日】1999年6月29日(1999.6.29) 【補正内容】 (1)明細書を本手続補正書添付の明細書と差し替える。 (2)明細書添付図面として、本手続補正書に添付した図43から図83までを 追加する。 明細書 多重プリズム画像向上レンズ・システムおよびその製造方法 技術分野 本発明は、概して、レンズ部材上に配置された複数の内蔵プリズム状エレメン トを使用する画像向上システムに関し、特に非プリズム領域の周囲を取り巻いて いて、非プリズム領域の周囲に底辺を外に向けて、頂点を内方に向けて位置し ている複数の一体形プリズムを有するプリズム状レンズに関する。 背景技術 米国特許Re:28,921は、被検者以降の評価のために、点を認識させ るための手段と一緒に、被検者に観察させるべく、スクリーン上の異なる位置に 点を投影するための自動視覚感度および盲点測定装置を開示している。 米国特許第1,990,107号は、目の検査に使用するリフレクトスコープ に関する。このリフレクトスコープは、屈折機能不全を矯正するためのレンズを 処方するために眼を正しい向きで観察することができるように、画像を反射す ラーを含む。 米国特許第4,264,152号は、眼を刺激して予め定めたタイプの運動をとらせ るために、ある予め選択した方法で、視標像を移動させるための装置に関 する。 米国特許第4,298,235号は、画像の視角または明度を修正しないで、 異なる距離から、被検者に試験画像を表示するための装置に関する。 米国特許第3,423,151号は、白内障の患者が使用するための、眼鏡フ レーム上に装着することができる、補助プリズム状レンズに関する。上記レンズ は、画像を正常のレンズの範囲以上に、眼の瞳孔上に焦点を結ばせることにより 、通常のレンズ視野以上に患者の視野を拡張するものである。 米国特許第2,442,849号は、バランスのとれた両眼レンズの視野を提 供する一組のレンズの製造方法に関する。 米国特許第4,772,113号は、中央の視力が劣化している、網膜退化、 視神経損傷または類似の視力低下を起こしている人々の、視力を改善するための 眼鏡に関する。この眼鏡は、二つのレンズ組立を含み、各レンズ組立は、二 つの凸面を有する拡大レンズと、二つの凹面を有する縮小レンズを有する。この 縮小レンズは、輝度の非常に高い光像を、損傷を受けていない網膜の周辺部にシ フトさせて、焦点を結ばせるプリズム・リングを内蔵している。この眼鏡の欠点 は、大きく拡大し、且つ輝度の高い光像が、網膜の悪化した周辺部、または網膜 損傷を起こしている周辺部に焦点を結ぶことである。この眼鏡のもう一つの欠 点は、レンズが、患者の健全な中央力に適応するための中央のすき通った領 域、すなわち、非プリズム領域を持っていないことである。また、非常に大きく 拡大された輝度の高い光像が、網膜の損傷部の中央の機能領域に当たったり、ま たは二重に映ったりした結果、見えない領域または複視(二重視野)が起こって しまうことである。 米国特許第4,673,263号は、中央の視力が劣化している、網膜退化、 視神経損傷または類似の視力低下を起こしている人々の、視力を向上するための 眼鏡に関する。この眼鏡は、黒点に強力な拡大光線を投影する米国特許第4,7 72,113号とは異なる、二つの焦点を持つ単一エレメントのプリズム状レン ズを備える。 米国特許第5,155,508号は、視野が狭くなっている色素性網膜炎、ま たは緑内障網膜炎の患者の視力を向上するための眼鏡に関する。この眼鏡は、三 つの機能プリズムと、中央部分の周囲に間隔をおい非プリズム領域を含む。 三つのプリズムの中の二つは、水平軸上で底辺を外向けて取り付けられて 、第三のプリズムは、底辺を外向けて、下の垂直軸上に位置しており、非 プリズム領域は、中央部分を横切って第三のプリズムに対向している。 米国特許第3,628,854号は、診断試験の如き特殊な用途いられる フレネル・プリズムに関する。このフレネル・プリズムは、毛細現象により正常 な処方矯正眼鏡に装着される。毛細現象による装着は、温度や湿度が変化すると 気泡を発生する。このフレネル・プリズムの光に対する透過性は比較的低く、眼 に伝達または投影された複数の画像は、ソフト・プラスチック内に押し込まれ 数の同心の小さなプリズムのためにかすんで見える。このフレネル・プリズム は、人々が四方八方に移動した場合、群衆の中人々投影した如き多くの他の 欠点がある。この結果、特に、右目が右を見ていて、左目が左の眼鏡のレンズ 鼻に近い方の縁部を通して物を見ている、物がだぶって見える。また、両眼が 左を見ている場合にも、同じように複視が起こる。 これらの多数の小さなプリズムは、光の透過性を低減し、そのため視力低下させて 夜盲症やうまく運動できないという症状が起きる。同心の小さなプリズム が複数あると、同じ対象物特に電球が多くの反射を起こし、そのため「千の 光の点」ができ、色彩分散を起こす。多数の同心の小プリズムのために、コント ラストが非常に低下し、患者は、いつでも、細かい格子を通して周囲を見ている ような気分になる。フレネル・プリズムを使用している場合、患者は、広い視野 を見る場合には、自分の眼を回転させなければならない。 米国特許第4,779,977号および第4,288,149号および197 2年発行の「眼科医」163巻、4237号、18頁の記載は、両方とも、患者 の正常な処方矯正した眼鏡に、小さなプリズム状ボタンまたはプリズムを装着す るというコンセプトに関する。ノーマン・ワイズ博士は、上記「眼科医」に、上 記小プリズムの例示する参照文献を発表している。上記ボタンおよび/またはプ リズムを使用した際の、主な欠点または不便な点は、プリズムによるかすみで、 これは我慢しにくいものである。特に人々が四方八方に移動している群衆の中で 、前方の画像と周辺の画像との間に混同が起こり、眼鏡をかけている人は物が だぶって見えることになる。 中央の視力(黒点)が非常に低下する新血管老人性網膜退化(N.S.M.D ,)と呼ばれる眼の疾患の場合には、多くの場合、血管が成長し、且つ眼の黒点 内で破裂するために失明することになる。 色素性網膜炎、緑内障、半盲の患者用の、中央の視野を広げるため周知の矯正鏡は、両眼の眼鏡上に一つまたはそれ以上の望遠鏡が装着される、アモルファ ス望遠レンズ・システムを有する。この望遠鏡は、同一の視野内で一度により多 くの情報を見ることができるように、画像を縮小する。このようにして視野拡 大することの欠点は、それぞれの眼が複数の画像を見るために、画像の大きさがほぼ 半分になり、そのため細かいところが見えなくなることである。また、この 望遠鏡は、眼鏡からかなりの長さ外延びており、美的に非常に醜くなる。望 遠鏡を装着したこれらの眼鏡は、通常の眼鏡より数倍重く、掛けていて不愉快で あり、生ずるトルクのために掛けている人の耳や鼻から滑り落ちやすい。 従来技術による他の周知の視野拡大レンズは、透視性を有する反射器またはミ ラーを使用する。この反射器またはミラーは、ビーム・スプリッタとして機能す るものであり、予め定めた角度で、鼻から延びている眼鏡フレーム上に装着され る。このタイプの視野拡張レンズの欠点は、きわめて紛らわしい前と後ろの二つ の別々の画像を装着者が見ることになることである。眼鏡フレームに反射器また はミラーを装着するのは、面倒であり、また、反射器またはミラーは、露出位置 に装着される結果になり、容易に破損したりおよび/または予め定めた位置から ズレる恐れがある。 視力の弱い患者の視野を広げるための他の試験的方法は、周辺の領域からの視 野が 眼に入るようにするとともに、対象物を6倍まで拡大することができる、特 殊な高倍率拡大眼鏡を使用することである。この方法の欠点は、これらの眼鏡が ゴグルに似ていて、眼および鼻から3インチ近くも突き出ることである。この眼 鏡は、ソフト・コンタクト・レンズと一緒に使用しなければならないし、重く、 面倒で、美的に望ましくない。 それ故、レンズによる光の反射、屈折および吸収のうちの少なくとも1つを減 らすことにより、利用することができる光が、より多く透過する画像向上レンズ の開発が待望されている。また、視野を広げるための従来技術の問題、および欠 点に悩まされることなく、視野が狭くなる色素性網膜炎、緑内障、半盲、網膜退 化、近視、眼振に苦しむ人々の視力を向上するレンズおよび眼鏡の開発が待望さ れている。さらに、美容上からいっても美しい二つの焦点を持つ、安価で、軽量 で、単一の処方矯正眼鏡の開発も待望されている。また、レンズを通してのエネ ルギの透過が、大きな収差を起こさずに向上できる、種々の光学的システムにお いて 容易に使用することができる、画像向上レンズの開発も待望されている。 発明の開示 本発明は、レンズ部材上に複数の一体形のプリズムを有するプリズム状のレン ズを含む。この場合、これらプリズムは、底辺を外向けて、また頂点を内方 に向けて 非プリズム領域を取り囲んでいる。各プリズムは、非プリズム領域を囲 むために、他の二つのプリズムに隣接または接触している。本発明は、円錐状、 球状または非球状のレンズ部材上の成を含む、多数の他の設計パラメータを含 むこともできる。さらに、複数のプリズムをレンズの対物側または画像側に配置 することもできる。 それ故、このレンズを通過する画像は、縮小、拡大または転位が行われず、元 のままである。これらプリズムは、レンズと一体になっているが、1つのプリズ ムとして機能するプリズム状のエレメントであると理解されたい。 一実施形態の場合には、このプリズム状レンズ部材は、眼のプリズム状の矯 正レンズ、画像向上レンズ、視力向上レンズなどの眼のためのレンズで使用され 、すべての頂点が、レンズの中央の非プリズム領域の方向に向いて終端している 360のプリズムを含む。第一の実施形態の場合には、レンズ部材の対物側お よび画像側の一方は、ほぼ球形の底辺曲線により実質的に成されている。 眼に使用するレンズは、単一で、軽量のプリズム状画像向上レンズであり、隣 接プリズム間のインターフェースは、裸眼ではほとんど見ることができない。 レンズは、少なくとも一方の眼が、正常な視野を識別する網膜の中央視覚機能 領域を持ち、且つ少なくとも網膜の周辺部の一部が、視覚を持たない患者用のレ ンズを提供するために、必要に応じて、処方された曲率および二つの焦点を持つ ことができる。 さらに、眼に使用するレンズは、紫外線を最少にするために、単一視力処方修 正レンズまたは二焦点視力処方矯正レンズ、または非処方フィルタ付き向上眼鏡 の着用を容易にすることができる。レンズを通してのすべての屈折画像は、圧縮 も縮小も行われていない正常な実物大の実像である。処方された矯正プリズム状 レンズを有する眼に使用するレンズ・システムを使用した場合には、拡大された 視野をるために眼を回転させたり、走査したりしない。それ故、だぶって見 えることもない。すなわち、画像のダブリを最も少なくするために、画像の統一 された視野が、患者の眼の一本の光学軸および/または複数の光学軸に沿って 置される 。二焦点レンズまたは非プリズム・ウィンドウ・ラインは別として、レ ンズ上では、プリズム・ラインをほとんど眼で見ることができない。矯正処方曲 率は、レンズ部材の対物側、または画像側に形成することができる。本明細書は 、 上記レンズの成形および製造方法も開示している。中央部の視力障害、N.S. M.D.による失明、色素性網膜炎(トンネル視野)、視野が狭くなる緑内障、 半盲目のような他の症状は、本実施形態の処方された矯正プリズム状眼鏡により ほぼ克服される。 本発明のレンズを含む眼鏡は、種々のガラレアン(Galalean)、オク テック(Ocutech)望遠鏡、アモルファス・レンズ、フレネル・プリズム 、小プリズム、ミラー、患者の通常の処方眼鏡に取り付けられているボタンのど れとも異なる。これらの光学的補助手段による視野は、単眼視野であり、増大し た視野を見るためには、小プリズム、ボタンまたはミラーを通して見るために、 患者は、自分の眼を回転させたり、走査させたりしなければならない。視野向上 プリズムを通して、見るために、眼を走査または回転させている間、患者の眼は それに従って動き、そのため周辺の対象物が見えなくなり、まただぶって見える ようになる。 反対に、本発明のレンズを使用した場合には、眼を回転または走査させたりす る必要がなく、二重に見えることもない。このレンズは、各患者の最善のRx値 を決定するために、標準試用フレーム、または標準試用試験球体などを使用して 単一エレメントのレンズとして屈折される。本発明のレンズの場合には、すべて の屈折画像は、正常で等身大の実像である。画像は圧縮も縮小もされない。 他の実施形態の場合には、画像向上レンズは、ほぼ円錐形の底辺曲率を使用し ている。すなわち、レンズ部材は、ほぼ円錐形または錐台形にすることができる 。この場合、頂点または上部平面が、中央の非プリズム領域を形成し、複数のプ リズムが、レンズ部材の内または外どちらかの上に位置している。すなわち 、この実施形態の場合には、複数のプリズムを球形の底辺曲率上に配置するので はなく、ほぼ円錐形または錐台形のレンズ部材が形成され、その内部においては 、レンズ部材の頂点は、すき通った開口部を含み、プリズム底辺は、中央の開口 部から間隔をおいて位置している。 さらに他の実施形態の場合には、レンズ部材の画像側また対物側は、非球形曲 率を含む。ここでもまた、一体にされた複数のプリズムは、中央の非プリズム領 域を囲んで、底辺を外に向けて、頂点を内方に向けて配置されている。プリズ ムは、レンズ部材の対物側、または画像側のどちらかの上に設置することができ る。 図面の簡単な説明 図1は、本発明のプリズム状レンズの第一の実施形態の断面図である。 図2は、本発明のプリズム状レンズの第二の実施形態の断面図である。 図3は、複数の一体の形をしたジオプター・プリズムを有するレンズの平面 図である。 図4は、図3の4−4線に沿って切断した断面図である。 図5は、図3のレンズの一つのプリズムの拡大平面図である。 図6は、六つのジオプター・レンズを形成するための型の平面図である。 図7は、図6の7−7線に沿って切断した断面図である。 図8は、複数の一体形のジオプター・プリズムを有するレンズの平面図であ る。 図9は、図8の9−9線に沿って切断した断面図である。 図10は、図8のレンズの一つのプリズムの拡大平面図である。 図11は、ジオプター・レンズを形成するための型の平面図である。 図12は、図11の12−12線に沿って切断した断面図である。 図13は、複数の一体形の10ジオプター・プリズムを有するレンズの平面図 である。 図14は、図13の14−14線に沿って切断した断面図である。 図15は、図13のレンズの一つのプリズムの拡大平面図である。 図16は、10ジオプター・レンズを形成するための型の平面図である。 図17は、図16の17−17線に沿って切断した断面図である。 図18は、複数の一体形の12ジオプター・プリズムを有するレンズの平面図 である。 図19は、図18の19−19線に沿って切断した断面図である。 図20は、図18のレンズの一つのプリズムの拡大平面図である。 図21は、12ジオプター・レンズを形成するための型の平面図である。 図22は、図21の22−22線に沿って切断した断面図である。 図23は、ジオプター・レンズの簡単な側面図である。 図24は、ジオプター・レンズの簡単な側面図である。 図25は、10ジオプター・レンズの簡単な側面図である。 図26は、12ジオプター・レンズの簡単な側面図である。 図27は、ジオプター・レンズ用のレンズ型の断面図である。 図28は、図27の28−28線に沿って切断した平面図である。 図29は、複数の一体形プリズムを有するレンズの平面図である。 図30は、図29の30−30線に沿って切断した断面図である。 図31は、図29のレンズの一つのプリズムの拡大平面図である。 図32は、多数の一体形プリズムを有するレンズを形成するための型の平面図 である。 図33は、図32の33−33線に沿って切断した断面図である。 図34は、画像向上レンズを内蔵する左の試用試験レンズの平面図である。 図35は、画像向上レンズを内蔵する右の試用試験レンズの平面図である。 図36は、画像向上レンズの円錐形実施形態の断面図である。 図37は、画像向上レンズの円錐形実施形態の断面図である。 図38は、画像向上レンズの円錐形実施形態の断面図である。 図39は、円錐形レンズおよび円錐形レンズの内面上にプリズムを形成するた めの型の断面図である。 図40は、レンズの内面上に複数のプリズムを有する円錐形レンズを形成する ための他の型の断面図である。 図41は、図40の41−41線に沿って見た平面図である。 図42は、レンズマウントの円錐形レンズの断面図である。 図43は、眼の略図である。 図44は、クサビ状の表面の上のビームの足跡の略図である。 図45は、視野の位置と、弛緩した標準的な眼との比較のグラフである。 図46は、弛緩した眼と、−1.75Dレンズとの比較のグラフである。 図47は、視野の位置と、弛緩した眼360、10ミリCAとの比較のグラフ である。 図48は、視野の位置と、適応した標準の眼との比較のグラフである。 図49は、視野の位置と、適応した眼と+1.75Dレンズとの比較のグラフ である。 図50は、視野の位置と、適応した360、10ミリCAとの比較のグラフで ある。 図51は、視野の位置と、弛緩した360、10ミリCAとの比較のグラフで ある。 図52は、弛緩した標準的な眼の光線の収差である。 図53は、弛緩した標準的な眼と−1.75Dレンズとの光線の収差である。 図54は、弛緩した360、10ミリCAの光線の収差である。 図55は、適応した標準的な眼の光線の収差である。 図56は、適応した眼と+1.75Dレンズとの光線の収差である。 図57は、適応した360、10ミリCAの光線の収差である。 図58(a)および(b)は、画像の位置の変化を示す。 図59(a)および(b)は、画像の位置の変化を示す。 図60(a)および(b)は、画像の位置の変化を示す。 図61(a)および(b)は、画像の位置の変化を示す。 図62は、弛緩した眼と−6Dレンズに対するビームの通路である。 図63は、弛緩した眼と−6Dレンズとの光線の収差である。 図64は、視野の位置と、弛緩した眼と−6Dレンズとの比較のグラフである 図65は、弛緩した360、−6Dレンズに対するビームの通路である。 図66は、弛緩した360、−6Dレンズの光線の収差である。 図67は、視野の位置と、弛緩した360、−6Dレンズとの比較のグラフで ある。 図68は、適応した眼と+6Dレンズに対するビームの通路である。 図69は、適応した眼および+6Dレンズとの光線の収差である。 図70は、視野の位置と、適応した眼と+6Dレンズとの比較のグラフである 図71は、適応した360、+6Dレンズ、10ミリCAに対するビームの通 路である。 図72は、適応した360、+6Dレンズ、10ミリCAの光線の収差である 図73は、視野の位置と、適応した360、+6Dレンズ、10ミリCAとの 比較のグラフである。 図74は、適応した360と薄い+6Dレンズに対するビームの通路である。 図75は、適応した360および薄い+6Dレンズの光線の収差である。 図76は、視野の位置と、適応した360と薄い+6Dレンズとの比較のグラ フである。 図77は、低視力屈折用の通常のOPIR視野拡大試用試験プリズムである。 図78は、市販の円錐レンズ、ステージ1用の通常の型である。 図79は、低視力用眼鏡用の通常のOPIR360レンズ・ブランクである。 図80は、低視力用眼鏡、ステージ2用の通常のOPIR360レンズである 図81は、低視力用眼鏡、ステージ1用の通常のOPIR360型である。 図82は、低視力用眼鏡、ステージ2用の通常のOPIR360型である。 図83は、低視力用眼鏡、ステージ3用の通常のOPIR360型である。 発明を実施するための最良の形態 図1について説明すると、この図は、本発明の画像向上レンズ10を示すもの である。画像強化レンズ10は、対物側12と画像側14とを有し、レンズの正 常な動作の場合、光は対物側から画像側へと通過する。レンズ10は、非プリズ ム領域90の周囲を取り巻いている一体にされた数の互に隣接したプリズム6 0を有するレンズ部材30を含む。非プリズム領域90は、レンズ部材30の光 学的中心線と同心であり、すなわちこの中心線を取り囲んでいる。図では、非 プリズム領域90はレンズ10の一部として示されているが、非プリズム領域9 0は、レンズ部材30に、開口部として形成することができることを理解された い。非プリズム領域90は、矯正または画像修正特性を持たない、何も含まない(すなわち、す通しの) 非プリズム領域として形成することもできる。各プリズ ム60は、底辺62と頂点72を有し、各プリズム(60)の頂点部分は、頂点 72に近いところでプリズム切除したその先端部により形成され、それにより 、頂点72は、プリズム60の残りの部分から分離される。切除された先端部分 68は、非プリズム領域90とのインターフェースの部分に位置している。好適 に は、中央の非プリズム領域90を取り巻くように、または取り囲むようにこれ プリズム60は、レンズ部材30と一体に形成することが好ましい。本実施形 態は、360個の一体にされた隣接プリズム60を有しているが、プリズムの数 は、3から360以上、例えば、720、1080またはそれ以上のよう な数にすることができることを理解されたい。各実施形態の場合、プリズム60 は、非プリズム領域90を取り囲むように隣接している。 各プリズム60は、非プリズム領域90を取り囲むように他の二つのプリズム60 と隣接するか、または接触している。レンズ10は、円錐形、球形または非 球形の底辺曲率を有するレンズ部材30上のプリズム状エレメント構成を含む、 多数の代替的な設計パラメータを含むことができる。すなわち、画像向上レンズ 10は、レンズ部材30使用することができ、その場合、レンズ部材30の対 物側および画像側12、14の少なくとも一方は、ほぼ球形の底辺曲率、ほぼ円 錐形の底辺曲率、または非球形の曲率により形成される。さらに、複数のプリズ ム60は、レンズ10の対物側12、または画像側14上に、配置することがで きる。各構造体内部においては、プリズム60の数および各プリズムのジオプタ −(dioter)を設計および用途上の都合で変更することができる。 <球形の実施形態> 球形レンズ部材の実施形態の場合には、画像向上レンズ10は、前側、すなわ ち、対物側12および後側、すなわち、画像側14を有するレンズ部材30を含 む。対物側および画像側12、14の一方は、球形の底辺曲率を含み、残りの側 は、非プリズム領域90を取り囲む、一体にされた複数の隣接プリズム60を含 む。この図では、非プリズム領域90レンズ10の光学軸を取り囲み、円形の 周囲を持つ構成になっている。それ故、非プリズム領域90の大きさは、領域の 直径で表すことができる。 図3−図26に示すように、プリズム60は、底辺62および頂点72を持つ ように設計される。プリズム60は、最初、レンズ部材30の周囲の底辺62か ら、レンズ部材30の光学軸のところの頂点72まで延びるように初期の設計 される。この造においては、中央領域90は、非プリズム領域であり、プリズ ム60は、中央領域90の周囲の先端部切除ライン68のところで、先端部が切 り取られている。すなわち、レンズ部材30の、光学的中心線のところの頂点7 2終わっているのではなく、プリズム60の頂点は、プリズムが中央領域90 内に延びないように、そして先端部切除ライン68のところで終わるように先端 部が切除されている。 このレンズ部材10を特定の眼適用する場合、中央領域90を取り囲む隣接 プリズム60は、視覚的障害を起こしている患者に対しては、処方された矯正プ リズム状ガラス使用され、視力が低下している患者に対しては、真正の画像 レンズ使用されている。これらのレンズは二つの焦点を持つように、また持 たないように形成することができる。 この構成の場合には、レンズ部材30は、球形底辺曲率を持ち、且つ中央領域 90の周囲に配置されている360個の一体にされた隣接プリズム60によって 形成されている。このプリズム60の構造により、レンズ10は、視覚障害を起 こした患者に対して、または単に通常の処方による矯正を必要とするにすぎない 完全に正常な視覚を持つ患者に対して使用することができる。 視覚障害を起こしている患者の、補助用としてこのレンズを用いる場合には、 プリズム・ジオプターは約6から16までで、好適な数は、約6から14までで ある。非プリズムの中央領域90の直径は、約4から14ミリまでである。これ らのレンズ10は、年齢による網膜障害、色素性網膜炎、視野が開けているか、 狭くなっている緑内障、黒点退化、黒点退化を伴うスターガート (stargart)症候群、黒点退化を伴うアッシャー(usher)症候群 、黒点退化を伴うハルグレン(hallgren)症候群、近視、眼振、斜視、 白色症、および手術前の白内症の諸症状の患者の補作用を起すことができる。 隣接プリズム60のジオプターを特定なものとすることにより、レンズ(10 )を完全に正常な視覚を持つ患者用の 、処方された矯正プリズム状画像向上レン ズ使用することができ、すなわち二焦点、またはそうでない真性な画像向上 レンズすることができ、約25%の光を透過させ、それにより、機能網膜上に 屈折した画像が明るくなる。 正常な視覚を持つ患者用の矯正レンズ用の特定の実施形態の場合には、レンズ 10は、球形底辺曲率を持つ単一エレメントであり、プリズム状レンズは、ここ でもまた、中央領域90を取り囲んで、底辺62を外方に向け、頂点72を内方 に向けて 、角度1度のプリズム60を360持つ。レンズ・ブランクは、球形 の曲率を持つが、レンズ部材30は、眼に使用する規格品の保持フレームに適合 でき るように、縁部を設けることができる。プリズム60のジオプターは、約2からまでである。中央の非プリズム領域90の直径は、約12ミリから16ミ リまでで、好適には、約12、14および16ミリであることが好ましい。この 構成も、二つの焦点を含むようにすることができる。プリズム状レンズ10は、 従来の眼に使用するためのレンズと比較すると、機能網膜に25%多い透過光を 供給することにより、正常な矯正された視力を増大する。透過光が増大すると、 機能網膜に映る画像はより明るく、よりシャープになり、乱視を軽減または完全 に除去する。 これらレンズ10は、医療診断装置、屈折計、ホロプター、オプサルモスコー プ(opthalmoscope)および関連接眼レンズ、ゴールドマン視野計 、眼底カメラ、装用試験レンズ、スポーツ望遠鏡および双眼鏡、光学的製造整合 装置、光学的レンズ・ベンチ試験装置、顕微鏡、サーベイヤー測定スコープ、カ メラ・レンズおよびアクシコン(axicon)整合装置で使用することができ る。 すなわち、球形構成の場合には、多数のプリズム60すなわち詳細に、36 0のプリズムが、型120の光学的底辺曲率側で研磨され、その後、すべての 頂点72がレンズ部材30の光学的中心線の方向に延びるようにレンズ・ブラン クが成形される。すでに説明したように、種々の眼の症状用および完全に視覚が 正常な患者用の 患者の体に定されている眼鏡の試験および着用を補償するため に、プリズム60のジオプターを2、4、6、8、10)12および14とする 。 本発明の眼鏡は、統一屈折視野を提供し、レンズ10の光学軸および、患者の 眼の光学的中心、またはその機能網膜の光学的中心上に、統一された視野または 画像を集中することにより、使用中の二重画像を最小限度に抑える。 屈折、機能網膜は、レンズ10の非プリズム・セクション内に正確に設置さ れる。このような正確な整合により、必要な場合には、二つの焦点により、完全 な双眼鏡の視野を見ることができる。本発明の眼鏡は屈折していて、各患者の視 野が矯正される。本発明の処方された矯正プリズム状眼鏡を着用するに際して、 患者トレーニングする必要ない。着用者は、レンズ10を、正常の処方され 眼鏡と同じような感触および着用感で着用することができる。焦点が二つある 点を別とすれば、着用してもラインは気にならず、毎日着用する処方された矯正 眼鏡のように、美的に変な印象を与えない。 プリズム60は、レンズ10の画像側14上に設置することができる。好適に は、各プリズム60は、同じ大きさを持ち、同じジオプターとることが好まし い。しかし、レンズ10の製造のところで述べたように、プリズム60のジオプ ターは変えることができる。レンズ10の対物側12は、処方された矯正を行う ことができるように、研磨または形成することができる。 図3−図5に示すように、プリズム60は、ジオプター形成することがで きる。プリズム60の、頂点72から底辺62までの長さは37.5ミリであり 、隣接プリズムに接触しているプリズムの側面は、1度の円弧を描く。底辺62 の長さは0.655ミリである。プリズム60の光学的中心線は、底辺の長さお よび収束する側面が形成する角度を二等分する。レンズ部材30形成したよう に、プリズム60は、頂点72の近くの先端部切除ライン68のところで切断さ れている。 図6−図7について説明すると、ジオプター・レンズ用の型122は、各プ リズムの頂点72が、レンズ部材30の光学軸に向いて終端するような構造にな っている。さらに、プリズム60の頂点72は、中央領域90び周辺の68のと ころで、その先端部が切断されている。型122は、非プリズム領域90が、3 、4、5、6、8、10、12、14または16ミリの直径を持つように形成す ることができる。中央領域90の中心は、型122の光学軸の付近に置かれる。 プリズムを形成する型122の表面は、5リングまたはそれ以上に、光学的に研 磨される。型122の、対向するプリズムの底辺間の直径は76ミリである。プ リズム底辺の高さに対する、型122の高さは3.5ミリで、全体の直径は80 ミリである。型122は、金属またはガラスで作ることができる。その場合、ガ ラスの型を使用する場合には、好適な材料は、ショット・ガラスBK−7または 許容誤差が+/−0.10ミリの等価材である。 図8−図10に示すように、プリズム60は、ジオプター形成することが できる。プリズム60の、頂点72から底辺62までの長さは37.5ミリであ り、隣接プリズムと接触するプリズムの辺は、1度の円弧を描く。底辺62の長 さは0.655ミリである。プリズム60の光学的中心線は、底辺62の長さお よび収束する辺が形成する角度を二等分する。 図11−図12について説明すると、ジオプター・レンズ10用の型124 は、各プリズム60の頂点72が、レンズ部材30の光学軸の方を向いて、終端 するように作られる。さらに、プリズム60の頂点部分は、中央領域90の周辺の切除ライン68 で、ナイフの刃により切除される。型124は、中央領域90 が3、4、5、6、8、10、12、14または16ミリの直径を持つように作 ることができる。中央領域90の中心は、型124の光学軸付近に位置する。プ リズムを形成している型124の表面は、5リングまたはそれ以上に光学的に研 磨される。型124の、対向するプリズム60の底辺62間の直径の長さは76 ミリである。型124の全体の直径は80ミリである。 図13−図15に示すように、プリズム60は10ジオプター作ることがで きる。プリズム60の、頂点72から底辺62までの長さは37.5ミリであり 、隣接プリズムと接触するプリズムの辺は、1度の円弧を描く。底辺62の長さ は0.655ミリである。プリズム60の光学的中心線は、底辺62の長さ、お よび収束する辺が形成する角度を二等分する。 図16−図17について説明すると、10ジオプター・レンズ10用の型12 6は、各プリズム60の頂点72が、レンズ部材30の光学軸の方を向いて、終 端するように作られる。さらに、プリズム60の頂点部分は、中央領域90の周 辺で、ナイフの刃68により切除される。型126は、中央領域90が、3、4 、5、6、8、10、12、14または16ミリの直径を持つように作ることが できる。中央領域90の中心は、型126の光学軸付近に位置する。プリズム6 0を形成している型126の表面は、5リングまたはそれ以上に光学的に研磨さ れる。型126の、対向するプリズム60の、底辺62間の直径の長さは76ミ リである。型126の全体の直径は80ミリである。 図18−図20に示すように、プリズム60は12ジオプター作ることがで きる。プリズム60の、頂点72から底辺62までの長さは37.5ミリであり 、 隣接プリズムと接触するプリズムの辺は、1度の円弧を描く。底辺62の長さは 0.655ミリである。プリズム60の光学的中心線は、底辺62の長さ、およ び収束する辺が形成する角度を二等分する。 図21−図22について説明すると、12ジオプター・レンズ10用の型12 8は、各プリズム60の頂点72が、レンズ部材30の光学軸の方を向いて、終 端するように作られる。さらに、プリズム60の頂点部分は、中央領域90の周 辺で、ナイフの刃68により切除される。型128は、中央領域90が、3、4 、5、6、8、10、12、14または16ミリの直径を持つように作ることが できる。中央領域90の中心は、型128の光学軸付近に位置する。プリズム6 0を形成している型128の表面は、5リングまたはそれ以上に光学的に研磨さ れる。型128の、対向するプリズム60の、底辺62間の直径の長さは76ミ リである。型128の全体の直径は80ミリである。 好適には、レンズ10は、CR−39のような眼科用プラスチック、または1 .498またはそれ以上のN値を持つ等価物で作ることが好ましい。 図23−図26は、レンズ部材30用のレンズ・ブランクのプロフィールと、 6、8、10および12ジオプター構成用のプリズム60の高さを示すものであ る。図では、中央領域90は10ミリになっているが、中央領域の直径は、上記 寸法のうちの任意の寸法を、持つことができることを理解されたい。図では、レ ンズ部材30の直径は、60−80ミリになっていて、中央領域90の縁部から 、レンズ部材の周辺までの公称半径は30.00ミリである。 より詳細に説明すると、図23に示すように、6ジオプター実施形態の場合に は、6ジオプター・プリズム内のプリズム60の底辺62は、3.42ミリの高 さ(レンズ部材30の光学軸に沿った長さ)を持ち、プリズムの対物側と、プリ ズムの画像側との間の角度は6度であり、頂点72から底辺までの設計長さは3 2.5ミリである。 図24について説明すると、8ジオプターの実施形態の場合には、8ジオプタ ー・プリズム内のプリズム60の底辺62は、4.56ミリの高さ(レンズ部材 30の光学軸に沿った長さ)を持ち、プリズムの対物側と、プリズムの画像側と の間の角度は8度であり、頂点から底辺までの設計長さは32.5ミリである。 図25に示すように、10ジオプター実施形態の場合には、10ジオプタープ リズム内のプリズム60の底辺62は、5.73ミリの高さ(レンズ部材30の 光学軸に沿った長さ)を持ち、プリズムの対物側と、プリズムの画像側との間の 角度は10度であり、頂点から底辺までの設計長さは32.5ミリである。 図26について説明すると、12ジオプターの実施形態の場合には、12ジオ プター・プリズム内のプリズム60の底辺62は、6.90ミリの高さ(レンズ 部材30の光学軸に沿った長さ)を持ち、プリズムの対物側と、プリズムの画像 側との間の角度は12度であり、頂点から底辺までの設計長さは32.5ミリで ある。 図27−図28は、眼科用構成のプリズム状レンズ10を形成するための型1 30である。より詳細に説明すると、型130の底辺曲線は、5.66ミリの光 学軸に沿ってある寸法を形成し、直径4ミリの中央の非プリズム領域90を形成 している。プリズムを形成している表面は、50ナノメートルに光学的に研磨さ れる。型の材質としては、無電解ニッケルでコーティングした、銅OFHCを使 用することができる。プリズムの頂点72は、レンズ部材30の光学軸のところ で終端するように設計されているが、プリズム60は、中央領域90の周辺の6 8のところで、ナイフの刃により切除される。すなわち、プリズム60は、中央 領域90の周辺のところで終端するが、レンズ部材30の光学軸まで延びている かのように設計される。 図29−図31に示すように、レンズ部材30の直径は80ミリであり、一体 形の隣接する12のジオプター・プリズム60を含む。図では、処方された曲線 は、レンズ10の対物側、すなわち、前側12にあるが、処方された曲線は、プ リズムを対物側、すなわち、前側に形成した状態で、レンズ部材30の画像側、 すなわち、後側14に形成することもできることを理解されたい。図示の構成の 場合には、レンズ部材30は、それぞれが1度を描く360のプリズム60 、レンズ部材10の画像側、すなわち、後側14上に、底辺球形曲率形成する ことができる。この場合、12ジオプター・プリズムの底辺は、レンズ部材の光 学軸に沿って約6.9ミリの長さを持ち、何もない領域90の直径は4ミリであ り、何もない領域のレンズの光学軸に沿った厚さは2.00ミリである。このプ リズ ム60の場合には、頂点72から底辺62までの長さは40ミリであり、隣接プ リズムに接触している収束辺は1度の角度を描く。それ故、底辺62の長さは0 .698ミリである。好適には、レンズ10は、CR−39のような眼科用プラ スチック、または1.498またはそれ以上のN値を持つ等価材で作ることが好 ましい。さらに、画像が通過するすべての表面は、眼科用プラスチックに対する 米国国家規格の要件に適合するものでなければならない。 図32−図33は、レンズ部材30を形成するための型132である。型13 2は、360個の一体形プリズム60を形成するための表面を含む。この場合、 プリズム60の頂点72は、中央領域90を取り囲むように、68のところで先 端部が切除される。中央領域90の直径は4ミリであり、全体の直径は85ミリ である。この場合、周辺フランジの半径は2.5ミリであり、エレメントの厚さ は1.2ミリである。 図34−図35について説明すると、これらの図は、低い視野屈折のための、典型的な 左右視野拡大試用試験プリズム142、144である。図の試験セット の特定のジオプターは6である。しかし、上記数値は、すでに述べた数値の任意 のものでよいことを理解されたい。試験レンズ142、144は、このセットの ハンドル上に、スタンプまたはマークされた、ヂオプタおよび中央開口直径に従 って、標準の38ミリ球体保持リング146内に保持される寸法に作られる。光 学的表面は研磨される。 眼科用構造体の他に、処方された矯正面を持たないプリズム状レンズを作るこ とができる。すなわち、のプリズム状レンズにより、透過光が増大するので、 望遠鏡およびカメラを含む市販の画像化システムの画像が向上される。 <円錐形実施形態> 図2及び図36について説明すると、この図は円錐形実施形態である。この円 錐形実施形態の場合、レンズ部材30は、第一の端部152および第二の小さな 端部154を有する、錐台150を形成している。錐台150は、外面156、 内面158、錐台の収束端部154のところのキャップ160を有する。キャッ プ160は、内部キャップ面162および外部キャップ面164を有する。図示 の構成の場合には、プリズム60は、内面158上に形成されていて、そのため 、 光は錐台150の開放端部152から、錐台の収束距離に沿って、平行にキャッ プ160を貫通する出口へ通過する。上記光線のエネルギー密度は、円錐形レン ズに入る際よりも光線が収束し小さい方のキャップを通ってレンズから出射す るときには、増大している。ここでもまた、レンズ10および型の設計の際に、 プリズム頂点72の仮想位置は、キャップ160の先にある。すなわち、円錐形 レンズが形成され、円錐の一部が、円錐の底辺に平行な平面に沿って切除される 。図37および図38は、また円錐形レンズ10の種々の構成を示す。 この円錐形実施形態の場合には、レンズ10は光のパイプではなく、焦点が制 御され実際の光学的レンズである。円錐形レンズは、レンズを通過する光線を 集中させ光線のエネルギ密度を増大する。好適には、レンズは、光線全部を内 射するものであることが好ましい。キャップ160内のレンズの開口は、外へ 出てゆく光線の直径を制御または調整するために使用される。キャップ160は 、目的とする動作環境により決まる特定の半径を持つ、発散レンズとして機能す る。プリズム60の特定のジオプターは、レンズの終局的動作環境要件に従って 、外へ出ていく光線の、焦点および焦点距離を、制御するように選択される。 この円錐形実施形態の場合には、画像向上レンズ10は、円錐底辺曲率を有す レンズ部材30と、レンズ部材30の表面上の複数の一体形プリズム60、お よび中央の非プリズム領域90を含む。中央領域90は、錐台の頂部に位置して いて、円錐形レンズ部材の光学的中心を含む。中央領域90は、1インチの1/ 1,000のような短い直径を持つことができる。中央領域90は16ミリまで の直径を持つことができる。図36および図39に示すように、仮想プリズム頂 点は、レンズ部材30の光学軸ところで終端し、錐台150の端部154および キャップ160を越えるように設計される。レンズ部材30の光学軸と、円錐の 外面との間の角度は、5から85度までの範囲にすることができる。 プリズム60は、動作パラメータに従って、レンズの対物側または画像側に設 置される。各プリズム60は、底辺62および仮想頂点72、およびプリズムが 、中央領域90の周辺の切除点68で終端する切除ラインを持つ。好適には、各 プリズム60は、同じサイズで、同じジオプターとなることが好ましい。しかし 、レンズ10の制作のところで説明したように、ジオプターは変更することがで き る。好適な構造体の場合には、レンズ部材30は、中央の非プリズム領域90の 周囲に配置された、360のプリズム60を有する。この場合、各プリズムは 、中央の非プリズム領域のところで切除され、あるいは隣接され、各プリズムの 底辺62は、底辺と中央領域との間に切除部68を配置するために、中央領域か ら半径方向に間隔を持っている。 図39は、円錐形レンズ10を形成するための型136である。型136は、 完成レンズの内面158を形成する面を形成する、多数のプリズム形成面を有す る。型136は、レンズ材料で満たされる円錐形の凹部を形成し、外部キャッ 164は、その後で、目的とする動作環境で決まる半径にすることができる。 プリズム頂点72の仮想収束を、キャップ160の上の点線により示す。図36 は、またプリズム頂点72の仮想収束および切除部162を示す。円錐形レンズ 10を形成するための型136においては、円錐形型136が、レンズの内面1 58を形成するため360のプリズム形成小平面が設けられている。型13 6は、無電解ニッケルによりコーティングされた、銅OFHCから形成し、光学 的に50ナノメートルに研磨することができる。注入ガスケットが、外面を形成 するために型136の回りに配置され、CR39またはポリカーボネートまたは ガラスのレンズ・ブランクが凹部に配置される。型のこのプリズム形面は、 内面158上にプリズムを配置するように選択されているが、プリズムを外面1 56上に位置させるように、型を作ることできる。 図40−図41に示すように、円錐形レンズ用の型134を、円錐形レンズ部 材30の内面158上に、プリズム60を配置するように形成することができる 。型134は、5リングまたはそれ以上に光学的に研磨された360のプリズ ム形成面を含む。型134は、プリズム60の中央領域90と、底辺62との間 、光学軸に沿って、6.9ミリの寸法となる。この場合、レンズ部材30の直 径は80ミリである。頂点72は、中央領域90の周辺のところで、ナイフの刃 68により切除される。型134は、無電解ニッケルによりコーティングされた 、銅OFHCから形成することができる。型は、プリズムとして機能するレンズ に、対応する形を形成するプリズム形成面を持つ。 円錐形実施形態の他の構成の場合には、レンズ部材10の公称の長さは18ミ リであり、レンズ部材の光学軸と円錐の内面との間の角度は、20度である。プ リズム60は、25ミリの高さの円錐構成用に設計される。この場合、最終的な 錐台の高さは18ミリである。それ故、1度のプリズムの場合には、円錐の底辺 の直径は18.19ミリであり、各プリズムの底辺の長さは0.4365ミリで ある。それ故、各プリズム60は、キャップの周辺に沿って0.122ミリだけ 延びる。キャップ160の半径は6ミリで、レンズの光学軸に沿って0.5ミリ だけ延びている。円錐角度は、10度から24度までの範囲であり、特殊用途の 場合には20度の円錐角度が使用される。キャップ160は、直径が0.001ミリから 0.15ミリまでの中央非プリズム領域90を含む。 円錐形レンズ他の構成の場合には、レンズ部材30の高さは26ミリで、底辺 の直径は30ミリであり、中央領域90の直径は025ミリであり、光学軸と内 面158との間の角度は30度である。 レンズ部材30の周辺の周囲に、底辺を外側にしている、360の1度の等 しい側面プリズムを有する、円錐形レンズについて、プリズム60間の距離の計 算を行うことができる。型の直径は80ミリであり、底辺の曲線の長さは265 ミリであり、レンズ・ブランクの半径は40ミリである。直径10ミリの、中央 非プリズム開口を持つ円錐形プリズムの場合には、各プリズムのレンズの周囲の 長さは、0.6984ミリである。キャップのところでは、プリズム60は、キ ャップの先で収束するように設計されているので、プリズムはキャップの周辺部 を占有している。より詳細に説明すると、直径10ミリのキャップの場合には、 各プリズム60の切除ライン68の長さは0.08730ミリである。中央開口 90の直径が4ミリに短縮した場合には、各プリズムの切除ライン68の長さは 、開口の周辺において0.03492ミリである。 円錐形レンズと球形レンズとの間の主な相違は、円錐形レンズの用途が遠隔測 定であるのに対して、球形レンズの用途が眼科であることである。円錐形実施形 態は、バーコード・レーザ・スキャナ、CD ROM読み/書き装置、コンピュ ータ画像化投影レーザ、手術レーザ装置、コンピュータの設定および整合および サーボ駆動ラッチ、製作機械、光学的研磨装置、アクシコン・スター画像整合装 置、新聞用コンベアを含む高生産コンベア、空撮カメラ、レーザ・ガン照準器お よび天空ナビゲーション装置の整合等に使用することができる。 好適には、プリズム60の数、プリズムのジオプター、対物側または画像側上 のプリズムの位置および円錐角は、中央開口を通して、プリズムからの集合画像 を、通過させることができるように選択される。 図42について説明すると、この図は典型的な円錐形レンズ組立である。上 記円錐形レンズ組立においては、錐台レンズ部材30が、レンズ・マウント1 80内に配置されている。レンズ・マウント180は、レンズ10を保持するこ とができる大きさの、黒の陽極酸化アルミニウム本体である。 好適には、レンズ・マウント180は、レンズの一部とマウントとの間に、0 .010ミリのリリーフ・ポケット182を含むことが好ましい。マウント18 0は、また出力光線が通過する出口開口184を含む。 <非球形実施形態> 非球形実施形態の場合には、画像強化レンズは、非球形光学面と、レンズ部材 30の表面上の一体にされた複数のプリズム60と、中央の非プリズム領域90 とを含む。中央の開口は、円錐形レンズ部材光学的中心を含む。中央領域90は 、1インチの1/1、000程に短い直径を持つことができる。中央領域90は 、16ミリまでの直径を持つことができる。ここでもまた、プリズム頂点72が 、レンズ部材30の光学軸のところで終端し、プリズムが非プリズム領域を囲む ように、68のところで切除することができる。プリズム60は、非球形レンズ 部材の対物側12、または画像側14上に配置することができる。 産業上の利用可能性 本発明のレンズ、円錐形、球形または非球形実施形態は、コンタクト・レンズ または眼鏡に使用することができる。この場合、コンタクト・レンズも眼鏡も、 隣接プリズム間に不連続な部分を作らずに、隣接プリズム間に両方の度が段階的 に移行するか、または両方の度が連続的に、滑らかに移行する遷移状態を使用し ている。さらに、頂点部分と非プリズム領域との間のインターフェースも、上記 と同じ移行状態にすることができる。 プリズム間の、隣接する度の段階的な移行または連続的な滑らかな移行は、レ ンズ部材30の隣接プリズムの間、またはプリズムと隣接面との間の曲率半径に よって決まる。すなわち、隣接プリズム60の共通の縁部は、ほぼ一緒に混じり 合っていて、着用者もレンズを見ている人も見分けがつかない。それ故、レンズ 10は、個々の小さな面を有しているとは見えず、外観上連続している。隣接プ リズム60の間の面を形成している半径は、約0.01ミリから1.000ミリまで である。遷移部分、すなわち、段階的に移行する部分は、プリズムの中央開 口と頂点との間のように、中間隣接プリズム、およびプリズムとレンズ部材の間に 形成される。 他の実施形態の場合には、滑らかに移行する遷移部分が、複数のジオプター・ プリズム状レンズに使用されている。より詳細に説明すると、プリズム状レンズ は、複数の隣接プリズムを有し、その中の少なくとも二つの隣接プリズムは、異 なるジオプターと、隣接プリズム間滑らかに移行する遷を有し、画像が だぶって見えるのを、ほぼ防止することができる。 本発明のレンズは、コンタクト・レンズ形態とすることができる。この形態の 場合には、コンタクト・レンズは、前面と、後面と、および通常の中央視野を収 容するための収束非プリズム中央部分と、レンズ部材の後面上の少なくとも一つ のプリズムを有する、一つの一体形レンズ部材を含む。各プリズムは、頂点と、 収束する非プリズム部分に隣接する頂点部分と、外に向かって半径方向に延びる 底辺とを有する。ここでもまた、プリズム60を、レンズ部材の対物側、または 画像側のどちらかに形成することができることを理解されたい。 他の実施形態の場合には、中央領域を取り囲む一体形の隣接プリズムを有する プリズム状レンズを、より大きいレンズ内に配置することができる。すなわち、 プリズム状レンズ部材は、それ自身が、より大きいレンズ部材により囲まれてい る、島のような部分を形成している。このような構造体の用途としては、二焦点 矯正レンズ等がある。この場合、二焦点機能は、より大きい矯正レンズ内のプリ ズム状レンズにより行われる。 特に本発明の好適な実施形態を図示し、説明してきたが、当業者なら、本発明 を理解した場合、種々の変更および修正を行うことができることを理解されたい 。上記すべての変更および修正は、添付の請求の範囲および精神の中に含まれる 。 以下に光線の経路とレンズ特性とを示す。コンピュータ・コードV、三次元光線トレース 360のレンズ・システムを、スネルの法則(n sin i=primes in i prime)およびエクセルのバージョン5.0 コードV 光学的 設計に利用されている、光学のコンラディ(Conready)博士およびキン グスレーク(Kingslake)の三次光学的公式を使用してコンピュータ 設計した。 下記の記述は、眼の各状態に対するデータの簡単なガイドである。コードVの 出力は、レンズ製図、レンズ構造パラメータ、屈折率、一次のレンズ特性、種々 の眼の状態を使用する三次の差、種々の眼の状態およびスポット・ダイアグラ ムを使用する光学的光線曲線などである。 360のレンズ・システムの下記領域は、コードVの三次元光線トレース・プ ログラムを使用して設計および/またはチェックされた。段階1 すべての他の計算のベースラインとして使用する、アラン・サファ(Aran Safir)の正常の眼についての計算段階2 正常な眼に、+1.75のジオプター処方矯正を行った場合の計算。 正常な眼に、−1.75のジオプター処方矯正を行った場合の計算。段階3 すべての他の収差および/または歪の計算のベースラインとして使用する正常 な眼の収差および/または歪の計算。 360のプリズム状矯正レンズによる、上記の眼の状態の計算。 +または−6ジオプターの処方矯正のための、眼の表面の倍率の計算。 弛緩した眼および適応した眼の種々の視野に対する、網膜上の主要光線の位置 およびスポット・サイズの計算。 垂直、45度および他の位置に対する、通常の+または−処方レンズと比較し た、360のプリズム状矯正レンズを着用した場合の、画像位置の変化の計算。段階4 −6ジオプター矯正レンズを着用した、弛緩した眼に対するコードVの出力。 −6ジオプター、360のプリズム状処方矯正レンズを着用した場合の、弛緩 した眼に対するコードVの出力。 +6ジオプター矯正レンズを着用した、適用した眼に対するコードVの出力。 +6ジオプター、中央の厚さが6.4ミリの、360のプリズム状処方矯正レ ンズを着用した場合の、適用した眼に対するコードVの出力。 +6ジオプター、中央の厚さが2.0ミリの、360のプリズム状処方矯正レ ンズを着用した場合の、適用した眼に対するコードVの出力。段階Iの報告書 以下の報告書においては、±6Dの倍率の矯正用レンズを使用する、360設 計の性能を分析する。±1.75D矯正レンズの場合のように、レンズを製造す るのに下記の手順を使用した。 1.式R[m]=(nCR−39−1)/倍率[D]による、平らな第二の面を 有する矯正レンズ上の曲率半径の計算。 2.眼とレンズとの組み合わせに対して、標準的な眼と同じ全倍率を得るための 、眼の必要に倍率の計算用の独立の薄レンズ式の使用。表1および表2に示すエ クセル・スプレッドシートによる前部角膜の湾曲に対する必要な調整の推定。 3.コードVへのシステムの挿入と、前部角膜の湾曲と前部レンズ皮質の非球面 係数を自由に変化させること。ゼロに等しい三次球形収差および最小加重スポッ ト・サイズに対する、0度および10度の視野角度による最適化。 4.すべての変数の凍結。このレンズは普通の矯正レンズである。360システ ム用のレンズの第二の面へのユーザが定義した面の追加。 発生した出力は、段階II報告書および段階III報告書記載の、±1.75Dの 矯正倍率を持つレンズに対して表示した出力と同じである。上記報告書には、出 力の説明と、360面を実行するユーザ定義の面サブルーチンが記載されている 。本報告書に記載した出力は、普通の±6D矯正レンズを使用した眼の場合の出 力と、360面を含む±6D矯正レンズを使用した眼の場合の出力である。標準 的な眼についてのデータは本報告書では省略してある。 上記レンズに360面を追加した場合には、クサビの厚みにより、レンズの縁 部の下向きの湾曲は、中央部の厚さが6.4ミリの±6Dレンズに関する360 コンセプトの中央の厚さより大きくなることができる。スポット・サイズおよび 構造は類似していて、スポットのズレがより大きくなり、網膜の中心により近い ところに焦点を結ぶようになる。 本報告書に記載したモデルを使用して、360度投影を分析する。図44は、 矯正レンズ/光学的クサビ部分の詳細図である。図43は眼のモデルである。表 1および表2は、このシステムをモデル化するための追加データを含む。 光学的クサビの必要とする角度は、プリズムの角度偏差およびプリズム・ジオ プターの定義に関連する。空気中の薄いクサビの場合には、角度偏差δは、δ= (n−1)αで表される。但し、αは、クサビの頂点角であり、nはプリズム材 料の屈折率である。12ジオプターのプリズムは、入射光を1メートルの距離で 12センチずらす。その結果、12ジオプター・プリズムの頂点角は、下記式に より表される。 α=[tanー1(0.12)]/(n−1) 矯正レンズは、光学的クサビがない直径dの中央領域を含む。上記直径は、レ ンズの縁部の厚さに影響を与える。 眼を、アラン・サファの「屈折と診療光学」の、表3−1のデータを使用して モデル化する。表2は上記データを含む。面の曲率、次の面への厚さおよび表面 に隣接する媒体の屈折率は、サファの著書のものを使用し、これを「標準の眼」 とする。各面の倍率を計算し、隣接面の倍率と組み合わせる。 等価レンズ倍率の計算のため、レンズのコアと皮質を組み合わせるのに必要な 厚さを推定し、サファの数値と一致させるために調整する。 矯正レンズが±1.75ジオプターを持っている場合の患者をモデル化するた めに、眼を調整しなければならない。この調整は、眼鏡の組み合わせが、標準の 眼の倍率に矯正されるように、眼の必要な倍率を計算することによって行われる 。眼の倍率は、角膜の内面上の曲率を変更することによって変える。表2は、ペ ージ6の(サファの)弛緩した標準の眼のデータであり、このデータの後に、− 1.75ジオプターのレンズ矯正を必要とする眼のデータ(ページ7)、適応し た標準の眼のデータ(ページ8)、および+1.75ジオプターのレンズ矯正を 必要とする眼のデータ(ページ9)が続く。上記項目は、図43にイタリックで 示す。 虹彩は、このシステムにおいては、開口絞りとしての働きをする。上記虹彩は 、レンズ皮質の内面に位置している。平均の光のレベルに対して、直径5ミリの 瞳を使用する。このシステムの画像面は、湾曲している網膜である。上記曲率を 近似するために、眼を球体とみなす。網膜面の曲率は、「標準の」眼球の長さの 半分とする。 表1 360°投影光線トレースモデルのデータ 段階IIの報告書 眼の収差の影響を軽減するために、段階Iの報告書に記載した眼の標準モデル を2ミリにストップ・ダウンした。眼の球面収差を補償するために、レンズの皮 質の内面に非球面を追加し、網膜における三次数の球面収差をゼロにするために 、最適化を行った。眼球の長さを一定に維持するために、角膜の曲率を自由に変 化させた。これらのパラメータを、正常な眼および矯正レンズを着用している眼 の両方で調整した。矯正レンズを着用している眼のために入手した数値を360 のクサビの場合にも使用した。 図45は、弛緩した眼の三つのシナリオ用の網膜上の主要光線(画像)の位置 を示す。上記三つのシナリオとは、正常な(矯正を必要としない)目、−1.7 5D矯正レンズを着用した目、および10ミリの中央開口を持つ360のコンセ プトを内蔵する、−1.75D矯正レンズを着用した眼である。四つの対象視野 を分析し、それぞれのスポット・サイズを求める。図45−図47は、これら三 つのレンズのスポット・ダイアグラムである。各図は、四つの視野点に対する網 膜上の、画像スポットの大きさと形を示す。左の軸は部分視野および角度毎両方 の視野位置である。上記左の軸は、網膜上のスポットの相対的な位置についての 情報は何も含んでいない。 図48は、適応した眼の詳細を示す。この表は、適応した眼の三つのシナリオ に対する、網膜上の主要光線の位置を示す。上記三つのシナリオとは、正常な( 矯正を必要としない)目、+1.75D矯正レンズを着用した目、および10ミ リの中央開口を持つ360のコンセプトを内蔵する、+1.75D矯正レンズを 着用した眼である。三つの対象視野を分析し、それぞれのスポット・サイズを求 める。図48−図50は、これら三つのレンズのスポット・ダイアグラムである 。 上記各ケースにおいては、360のレンズが、明らかに光を網膜の中心方向に ずらしている。スポットの形は変化しないが、360のレンズは、普通の矯正レ ンズよりも大きなスポットを作る。360のレンズは、また構造化スポットを作 る。図51は、(0.40)度の視野位置におけるスポットを示す。上記スポッ トは、12の個々のラインからなる。開口(図51参照)の±x縁部を通る光を 追跡することによって、クサビ面上の光の束のフートプリントを入手することが できる。この場合、その角度対辺は、x−y平面内臓において、11.85度で ある。その結果、この対象物からの光線は、360のクサビの中の12の上に広 がり、スポット・ダイアグラムの構造体で反射される。 表1 弛緩した眼 視野内の点は(x角度、y角度)で単位は度であり、主光線は、網膜上の(x、 y)位置で単位はmmとrms スポットサイズの単位はミクロン 表2 適応した眼 視野内の点は(x角度、y角度)で単位は度であり、主光線は、網膜上の(x、 y)位置で単位はmmとrms スポットサイズの単位はミクロン 段階IIIの報告書 弛緩および適応した状態の眼の両方に対して、三つのシステムを考慮する。上 記三つのシステムとは、正常な眼、±1.75Dの矯正をした眼、および±1. 75Dの矯正をし、中央の何も含まない10ミリの開口部の周囲に配置された3 60の12ジオプター・プリズムを使用する眼である。 各システムに対して、類似の出力を発生する。表1−表6に、分析した各シス テムの下記情報を示す。各面の曲率、厚さおよび材質を含む短いリストを示す。 次に、各面の横方向の三次収差を示し、その後に、全システムのトータルを示す 。出力中には、下記略語を使用する。 SA 球面収差 TCO コマ収差 TAS 切線方向の非点収差 SAS 球欠非点収差 PTB ペッバル(Petzval) DST 歪 各システムのグラフィカル出力は、図52−図57に示すように、光線収差曲 線からなる。開口絞りのx軸またはy軸に沿って形成されている、扇形の光線を 、 各対象位置から追跡し、その対象点に対する、真の主要光線位置からの各光線の 偏差を計算する。水平軸は、正規化された開口座標である。グラフの左側には、 切線方向(y)の扇形を示す。垂直軸は、主要光線からの分離のy座標を表す。 図の右側には、球欠(x)扇形を示し、垂直軸は、光線分離のx座標を示す。回 転対称である場合には、球欠扇形の半分だけが表示される。360のクサビを持 つシステムの場合には、全球欠扇形が追跡される。このような場合、切線方向の 扇形は滑らかである。何故なら、y扇形が一つのクサビを通して追跡され、球欠 扇形が波打つからであり、その理由は、x扇形が、複数のクサビを通して追跡さ れるからである。 次に、網膜画像位置に対する360のクサビの影響を考察する。一つの対象物 は、z軸を光学軸とするy−z平面(y角度)およびx−z平面(x角度)の、 角度の傾斜のベクトル合計により表示される空間内での位置により定義される。 垂直線(x−角=0度、y角=可変)、水平線(x角=可変、y角=0度)、お よび45度ライン(x角=y角)に対応する光線を追跡することによって、三つ の線形対象物を評価する。それぞれの場合、向きは変わらなかったが、画像位置 は変化した。システムが対称であるので、xおよびy座標が逆になっている点を 除けば、水平線に対する結果は、垂直線に対する結果と同じである。それ故、垂 直線からのデータだけを示す。表7および表8は、弛緩した眼に対する三つの対 象物の、変化する視野角度の関数としての、画像位置を示す。図58および図 に、通常の矯正レンズおよび360のクサビを持つ矯正レンズに対する、画像 の高さの違いを示す。曲線の平らな部分は、レンズの中央の何も含まない開口を 通して、画像化された対象物に対応する。表9およそ表10、並びに図59およ び図61は、適応した眼についての、それぞれの場合の同じ情報を示す。 表7 弛緩した眼、垂直目的物 表8 弛緩した眼、45°目的物 表9 適応した眼、垂直目的物 表10 適応した眼、45°目的物 段階IVの報告書 本報告書は、±6Dの倍率の矯正レンズを含む360設計の性能を分析する。 ±1.75D矯正レンズの場合のように、レンズを発生するのに下記の手順を使 用した。 1.R[m]=(nCR−39−1)/倍率[D]による、平らな第二の面を 持つ矯正レンズ上の曲率半径の計算。 2.標準の眼の全倍率と同じ全倍率をレンズの組み合わせを着用した眼に与え るために、眼に必要な倍率を計算するための独立した薄いレンズの式の使用。表 1および表2に示すエクセル・スプレッドシートによる、前部角膜に必要な調整 の推定。 3.コードVへのシステムの入力、前部角膜の曲率および前部レンズ皮質の非 球面係数の自由な変化。視野角0度および10度による、ゼロに等しい三次球面 収差および最小加重スポット・サイズの最適化。 4.すべての変数の凍結。これは普通の修正レンズである。360システム用 のレンズの第二の面への、ユーザ指定面の追加。 発生した出力は、段階II報告書および段階III報告書に記載した、±1. 75Dの矯正倍率を持つレンズに対するものと同じである。上記出力は、これら 報告書および360面を実行するユーザ指定面サブルーチンに記載してある。本 報告書の出力は、普通の±6D矯正レンズ、および360面を内蔵する、±6D 矯正レンズを着用した眼の場合に対するものである。本報告書では、標準の眼に ついてのデータは省略する。 レンズに360面を追加すると、クサビの厚さにより、レンズの縁部が、中心 の厚さより大きく下がる。 中心厚さが6.4mmの+6Dレンズに360度の理論を展開することにより スポットサイズおよび構造が比較すべきものとなり、スポット偏差が大きくなり 網膜の中心より近接して集光する。 表3 弛緩した眼 視野内の点は(x角度,y角度)で単位は度であり、主光線は、網膜上の(x, y)位置で単位はmmとrms スポットサイズの単位はミクロン。 表4 適応した眼 視野内の点は(x角度,y角度)で単位は度であり、主光線は、網膜上の(x, y)位置で単位はmmとrms スポットサイズの単位はミクロン。 請求の範囲 1. プリズム状レンズ(10)であって、 (a)非プリズム領域(90)および、上記非プリズム領域(90)と境界を 接する複数のプリズム(60)とを有するレンズ部材(30)であって、上記複 数の各プリズム(60)が、底辺部分(62)と頂点部分(68)を有し、上記 頂点部分(68)が、上記底辺部分(62)と上記非プリズム領域(90)との 間に位置していて、上記各プリズム(60)が、一組のプリズム(60)に隣接 している、前記レンズ部材(30)を含み(b)上記レンズ部材(30)と、上記複数のプリズム(60)とは、上記レ ンズ部材(30)と複数のプリズム(60)とを通過する画像が転位してしまう のを実質的に阻止するように選択されている プリズム状レンズ(10)。 2. 請求項1記載のプリズム状レンズ(10)において、上記非プリズム領 域(90)が、何も含まない開口を含むプリズム状レンズ(10)。 3. 請求項1記載のプリズム状レンズ(10)において、上記レンズ部材( 30)が、ほぼ円錐形の面を含むプリズム状レンズ(10)。 4. 請求項1記載のプリズム状レンズ部材(30)において、上記レンズ部 材(30)が、ほぼ球形の面を含むプリズム状レンズ(10)。 5. 請求項1記載のプリズム状レンズ部材(30)において、上記レンズ部 材(30)が、非球形の面を含むプリズム状レンズ(10)。 6. 請求項1記載のプリズム状レンズ部材(30)において、上記非プリズ ム領域(90)の直径が、約0.0001ミリから約25ミリまでであるプリズ ム状レンズ(10)。 7. 請求項1記載のプリズム状レンズ部材(30)において、上記プリズム (60)が、ほぼ球形の面の一部を形成しているプリズム状レンズ(10)。 8. 請求項1記載のプリズム状レンズ部材(30)において、上記プリズム (60)が、ほぼ円錐形の面の一部を形成しているプリズム状レンズ(10)。 9. 請求項1記載のプリズム状レンズ部材(30)において、上記プリズム (60)が、ほぼ非球形の面の一部を形成しているプリズム状レンズ(10)。 10. 請求項1記載のプリズム状レンズ部材(30)において、上記非プリ ズム領域(90)が、機能網膜の大きさであるプリズム状レンズ(10)。 11. 請求項1記載のプリズム状レンズ部材(30)において、上記レンズ 部材(30)が、コンタクト・レンズであるプリズム状レンズ(10)。 12. 請求項1記載のプリズム状レンズ部材(30)において、上記プリズ ム状レンズ部材(30)が、対物側(12)および画像側(14)と、対物側( 12)および画像側(14)の一方の上に形成されたプリズム(60)と、対物 側(12)および画像側(14)の他方に形成された視野矯正曲率を持つプリ ズム状レンズ部材(30)。 13. 請求項1記載のプリズム状レンズ(30)において、上記プリズム( 60)およびレンズ部材(30)の曲率が、レンズ(10)を通過する画像の、 縮小および拡大を防止するように選択されるプリズム状レンズ(10)。 14. 請求項1記載のプリズム状レンズ(30)において、上記レンズ部材 (30)の光学軸が、非プリズム領域(90)を通るプリズム状レンズ(10) 。 15. 請求項1記載のプリズム状レンズ部材(30)において、上記プリズ ム(60)が、等しいジオプターを持つプリズム状レンズ(10)。 16. 画像向上レンズ(10)の製造方法であって、 (a)非プリズム領域の周囲に頂点部分が内方に向き、且つ底辺部分が外方に 向いた複数のプリズム形成面を形成する段階と、 (b)このプリズム形成面に光学材料を接触状態で配置し、頂点部分(68) を内方に向け且つ底辺部分(62)を外方に向けて非プリズム領域(90)の周 囲に配置された複数のプリズム状エレメントを形成する段階とを含む方法。 17. 請求項16記載の方法において、複数のプリズム形成面の形成が、ほ ぼ球形の面上において上記プリズム形成配置することで成る方法。 18. 請求項16記載の方法において、複数のプリズム形成面の形成が、ほ ぼ円錐形の面上において上記プリズム形成配置することで成る方法。 19. 請求項16記載の方法において、複数のプリズム形成面の形成が、ほ ぼ非球形の面上において上記プリズム形成配置することで成る方法。 【図43】【図44】【図45】【図46】【図47】【図48】【図49】【図50】【図51】【図52】【図53】【図54】【図55】【図56】【図57】【図58】【図59】【図60】【図61】【図62】【図63】【図64】【図65】【図66】【図67】【図68】【図69】【図70】【図71】【図72】【図73】【図74】【図75】【図76】【図77】【図78】【図79】【図80】【図81】【図82】【図83】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 60/028,304 (32)優先日 平成8年10月11日(1996.10.11) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AU,BA,BB ,BG,BR,CA,CN,CZ,EE,FI,GE, HU,IL,IS,JP,KG,KP,KR,LC,L K,LR,LT,LV,MD,MG,MK,MN,MX ,NO,NZ,PL,RO,SE,SG,SI,SK, TR,TT,UA,UG,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. プリズム状レンズであって、 (a)非プリズム領域と、上記非プリズム領域を囲む複数のプリズムとを有す るレンズ部材であって、該複数のプリズムが、それぞれ、底辺と頂点部分を有し 、上記頂点部分が上記底辺と上記非プリズム領域の中間に配置されていて、各プ リズムが一組のプリズムに隣接しているレンズ部材を備えるプリズム状レンズ。 2. 請求項1記載のプリズム状レンズにおいて、上記非プリズム領域が、何 も含まない開口を含むプリズム状レンズ。 3. 請求項1記載のプリズム状レンズにおいて、上記レンズ部材が、ほぼ円 錐形の面を含むプリズム状レンズ。 4. 請求項1記載のプリズム状レンズ部材において、上記レンズ部材が、ほ ぼ球形の面を含むプリズム状レンズ。 5. 請求項1記載のプリズム状レンズ部材において、上記レンズ部材が、非 球形の面を含むプリズム状レンズ。 6. 請求項1記載のプリズム状レンズ部材において、上記非プリズム領域の 直径が、約0.001−約25ミリであるプリズム状レンズ。 7. 請求項1記載のプリズム状レンズ部材において、上記プリズムが、ほぼ 球形の面の一部を形成しているプリズム状レンズ。 8. 請求項1記載のプリズム状レンズ部材において、上記プリズムが、ほぼ 円錐形の面の一部を形成しているプリズム状レンズ。 9. 請求項1記載のプリズム状レンズ部材において、上記プリズムが、ほぼ 非球形の面の一部を形成しているプリズム状レンズ。 10. 請求項1記載のプリズム状レンズ部材において、上記非プリズム領域 が、機能網膜の大きさであるプリズム状レンズ。 11. 請求項1記載のプリズム状レンズ部材において、上記レンズ部材が、 コンタクト・レンズであるプリズム状レンズ。 12. 請求項1記載のプリズム状レンズ部材において、上記プリズム状レン ズ部材が、対物側および画像側と、対物側および画像側の一方の上に形成された プリズムと、対物側および画像側の残りの部分に形成された視野矯正曲率を持つ プリズム状レンズ部材。 13. 請求項1記載のプリズム状レンズにおいて、上記プリズムおよびレン ズ部材の曲率が、レンズを通過する画像の、縮小および拡大を防止するように選 択されるプリズム状レンズ。 14. 請求項1記載のプリズム状レンズにおいて、上記レンズ部材の光学軸 が、非プリズム領域を通るプリズム状レンズ。 15. 請求項1記載のプリズム状レンズ部材において、上記プリズムが、等 しいジオプターを持つプリズム状レンズ。 16. 画像強化レンズの形成方法であって、 (a)非プリズム領域の周囲に底辺を外側に向けて、頂点部分に面を形成する 複数のプリズムの形成と、 (b)向きからそれた底辺の頂点部分に、非プリズム領域の周囲に配置された 、複数のプリズム状エレメントを形成するために、プリズム形成面と接触状態で の光学材料の配置とを含む方法。 17. 請求項16記載の方法において、複数のプリズム形成面の形成が、ほ ぼ球形の面上での上記面の配置を含む方法。 18. 請求項16記載の方法において、複数のプリズム形成面の形成が、ほ ぼ円錐形の面上での上記面の配置を含む方法。 19. 請求項16記載の方法において、複数のプリズム形成面の形成が、ほ ぼ非球形の面上での上記面の配置を含む方法。
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