JP2000506516A - 敏感な医療器具を洗浄および消毒するための方法 - Google Patents
敏感な医療器具を洗浄および消毒するための方法Info
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、敏感な医療器具、特に内視鏡を、水性の洗浄および消毒溶液を用いて洗浄および消毒するための方法に関する。この方法においては、(a)処理すベき医療器具の表面を、55℃〜65℃の温度にあり、1〜15分間この温度に保持され、次いで除去される水性消毒溶液であって、一般式(I):R1R2NCH2CH2CH2NH2[式中、R1は8〜18個の炭素原子を含有するアルキル基またはアルケニル基であり、R2は水素、1〜4個の炭素原子を含有するアルキル基または2〜4個の炭素原子を含有するアミノアルキル基である]で示されるアルキルプロピレンジアミン、および、一般式(II):R3NHCH2CH2CH2NH2[式中、R3は12〜14個の炭素原子を含有する直鎖アルキル基である]で示されるアルキルプロピレンジアミンと一般式(III):R4OCOCH2CH(NH2)COOH]式中、R4は水素または1〜4個の炭素原子を含有するアルキル基である]で示される化合物との、1:1〜1:2のモル比での60℃〜175℃における反応によって得られるグルコプロタミンとして知られている生成物、ならびに、これらの塩からなる群からの少なくとも1つの消毒物質を含有し、pH値4〜8を有する消毒溶液と接触させ;(b)該消毒溶液による処理の前に、または処理と同時に器具を水性洗浄溶液と接触させ;(c)器具を水ですすぎ、次に自体既知のように乾燥する。
Description
【発明の詳細な説明】
敏感な医療器具を洗浄および消毒するための方法
本発明は、敏感な医療器具、より具体的には内視鏡を洗浄および消毒するため
の方法ならびに該方法を実施するための配合物に関する。
内視鏡、特に柔軟なグラスファイバー内視鏡は、医療診断および治療および外
科手術に使用される。特にグラスファイバー内視鏡は、移動部分を含み、数種の
素材から成る非常に複雑な精密器具である。いくつかの理由のため、これら精密
機具を洗浄および消毒することは非常に困難である。即ち、器具の外表面のみで
なく、狭い内孔も洗浄および消毒しなければならない。機械に基づく処理方法で
は、最初に器具を洗浄し、次いで消毒するのが一般的である。医療装置や器具に
好んで用いられる熱消毒法は内視鏡に適用できない。それはこれらの器具が部分
的に温度に敏感な物質から作られているためである。熱化学的方法に関する限り
、グラスファイバー内視鏡を洗浄および消毒浴中に完全に浸すことができるが、
それらはせいぜい70℃の温度に耐えうるにすぎないことを忘れないことが重要で
ある。心に止めておくべきもう一つの要因は、存在する多数の金属部分が、腐食
の影響を受けること、および器具の個々の部分を接続している要素が、洗浄およ
び消毒浴により攻撃を受けることもあることである。加えて、ゴム様物質からな
る部分が、膨張し、粘着性になることがある。最後に、内視鏡の洗浄および消毒
を迅速に行って、できるだけ最短の時間で器具を患者の処置に再利用できること
を確保すべきである。
好ましい処理方法は機械に基づく方法であるが、これは、処理方法が標準化さ
れ、必要ならばチェックできるためである。
ヨーロッパ特許出願EP-A 0 268 227は二段階洗浄方法について記載しているが
、ここでは処置すべき器具表面を、(a)55℃〜65℃に加熱され、1〜15分間この温
度で保持され、次に除去される洗浄溶液であって、少なくとも1つの低泡性非イ
オン界面活性剤、少なくとも1つの蛋白質分解酵素、少なくとも1つの
錯化剤、および所望により洗浄配合物の他の通常の成分を含み、pH値が6〜8であ
る洗浄溶液と、ならびに、(b)55℃〜65℃に加熱され、1〜15分間この温度で保持
され、次に除去される消毒溶液であって、ホルムアルデヒドおよび2〜8個の炭素
原子を含む脂肪族ジアルデヒドからなる群からの少なくとも1つのアルデヒド、
および少なくとも1つの錯化剤を含み、pH値が6〜8の範囲内である消毒溶液と、
連続して接触させている。内視鏡を次にpH値が6〜8の水で少なくとも2度すすぎ
(この水は最終すすぎサイクルにおいて55〜65℃に加熱される)、55℃〜65℃の減
菌熱空気により乾燥する。
ヨーロッパ特許出願EP-A 0 342 499は内視鏡を洗浄および消毒するための2段
階法を記載しているが、ここでは内視鏡を、少なくとも1つの低泡性非イオン界
面活性剤、少なくとも1つの蛋白質分解酵素、少なくとも1つの錯化剤、および
ホルムアルデヒドおよび2〜8個の炭素原子を含む脂肪族ジアルデヒドからなる群
からの少なくとも1つのアルデヒドを含有し、pH値6〜8を有する洗浄/消毒溶液
と接触させている(この溶液は55〜65℃に加熱され、1〜15分間この温度に保持さ
れ、次いで除去される)。次に処理表面を水で2度すすぎ(この水は少なくとも最
終すすぎサイクルにおいて55〜65℃に加熱される)、40〜60℃の減菌熱空気によ
り乾燥する。
式:R1NHCH2CH2CH2NH2]式中、R1は12〜14個の炭素原子を含有する直鎖アルキ
ル基である]で示される化合物と、式:R2OCOCH2CH2CHNH2COOH[式中、R2は1〜4個
の炭素原子を含有するアルキル基または水素原子である]で示される化合物とを
、1:1〜1:2のモル比で60〜175℃の温度において反応させることによって得ら
れるアミン化合物は抗微生物剤として使用できることがヨーロッパ特許出願EP-A
0 156 275から既知である。また、このような反応生成物は、「グルコプロタミ
ン」(Glucoprotamin)の名前で知られている。
ドイツ特許出願DE-A 40 07 758は、ヨーロッパ特許出願EP-A 0 156 275に記述
のアミン化合物を、抗微生物剤として選択した第四アンモニウム化合物と組み合
わせて含有する、水性の界面活性剤を含む洗浄および消毒濃縮物を記載している
。また、このドイツ特許出願は、自動機械中の医療装置の部材を噴霧洗浄お
よび消毒するための方法であって、a)上述の濃縮物を希釈することにより調製し
た水性の消毒洗浄溶液を高温で噴霧し、所望により、b)水性の所望により界面活
性剤を含有するすすぎ助剤溶液を噴霧し、所望により、c)好ましくは熱空気によ
って乾燥する工程から成る方法を記載している。
EP-A-343 605は、活性成分としてN,N-ビス-(3-アミノプロピル)-ラウリルア
ミンを含有する液体のアルデヒドを含まない結核菌撲滅性消毒剤を記載している
。
ヨーロッパ特許出願EP-A 620 013は、共同トイレシステムおよび類似設備(手
を用いる)のための消毒剤を記載している。これは、式:
NR[(CH2)nNH2][(CH2)m-NH2[またはNRH[(CH2)b-NH2][式中、Rは6〜22個の炭素原子
を含む直鎖または分枝鎖アルキルまたはアルケニル基であり、nおよびmは4〜1
2の値を持ち、pは2〜12の値を持つ]で示されるアミンの塩を含有する。金属、
例えば鉄鋼およびプラスチックの腐食への影響から、この消毒剤は50℃までの低
温で使用する。
ヨーロッパ特許出願EP-A-0 551 975は、アミンおよびアルコールを基とする消
毒剤および消毒剤濃縮物ならびにその使用について記載しており、ここでアルコ
ール成分は少なくとも1つの芳香族アルコールから成り、アミン成分はヒドロキ
シル基を含まない少なくとも1つの第二および/または第三アルキルアミンから
成る。即時使用できる溶液は、7〜12のpH値を有する。この消毒剤を、特に殺菌
剤として、より具体的には殺マイコバクテリウム、殺真菌または殺ウイルス薬と
して使用する。また、ヨーロッパ特許出願EP-A-0 612 170は、アミンおよびアル
コール含有消毒剤を記載しており、ここでアルコール成分は少なくとも1つの水
に貧混和性のグリコールエーテルを含み、一方、アミン成分はヒドロキシル基を
含まない少なくとも1つの第二および/または第三アルキルアミンを含む。
実地条件下での内視鏡の全自動化した冷化学的および熱化学的消毒の比較研究
は、現在のところ冷化学的および熱化学的方法のどちらも完全に満足のいく洗浄
および消毒結果を与えないことを示している(参照:Hyg.Med.1994 19,75-93)。
上述の引用文献に記載の消毒剤および消毒方法は、多くの欠点を伴う。即ち、
アミンを基とした消毒剤は、例えば、50℃以上の比較的高温で金属およびプラス
チックを攻撃し、破壊する傾向があるため、この殺菌剤を敏感な医療器具、例え
ば内視鏡を洗浄および消毒するために、機械を用いる方法において使用すること
はできそうにない(参照:EP-A-0 620 013)。
加えて、最大作業現場濃度を超える危険性があり、また、洗浄機械を取り扱う
作業員がアルデヒドの影響を受ける可能性があるという苦情が使用者から出てい
るので、使用するアルデヒドを他の化合物に置換するための努力が為されている
。さらに、アルデヒドは、予備洗浄工程において完全には除去されない蛋白質含
有汚れの固着を引き起こす。
第四アンモニウム化合物は、良好な消毒効果を有するが、表面に吸収され、粘
着性を引き起こしうることが知られている。
本発明の指向する課題は、敏感な医療器具、より具体的には内視鏡を洗浄およ
び消毒するための方法であって、これらの器具を熱処理(即ち、50℃以上の温度
での熱処理)と化学処理の組み合わせによって短時間で確実に洗浄および消毒す
ることを可能にする方法を提供することであった。加えて、該方法は、長期間で
あっても処理する器具にどのような損傷も与えないものである。該方法を自動す
すぎ機中で実施し得るように設計した。
本発明は、敏感な医療器具、より具体的には内視鏡を、水性の洗浄および消毒
溶液を用いて洗浄および消毒するための方法に関する。この方法においては、
a)処理すべき医療器具の表面を、55〜65℃の温度を有し、1〜15分間この温度
で保持され、次に除去される水性の消毒溶液であって、
一般式I:
[式中、R1は8〜18個の炭素原子を含むアルキルまたはアルケニル基であり、R2
は水素、1〜4個の炭素原子を含むアルキル基または2〜4個の炭素原子を含むアミ
ノアルキル基である]で示されるアルキルプロピレンジアミン、および
一般式II:
[式中、R3は12〜14個の炭素原子を含む直鎖アルキル基である]で示されるアル
キルプロピレンジアミンと、
一般式III:
[式中、R4は水素または1〜4個の炭素原子を含むアルキル基である]で示される
化合物との、1:1〜1:2のモル比での60〜175℃の温度における反応によって得
られるグルコプロタミンとして知られる生成物およびこれらの塩からなる群から
の少なくとも1つの消毒剤を含み、pH値が4〜8である消毒溶液と接触させ、
b)該消毒溶液による処理の前または処理と同時に器具を水性洗浄溶液と接触さ
せ、
c)器具を水ですすぎ、次いで既知の方法で乾燥する。
工程a)で用いる消毒溶液はpH値7以下、より具体的には4.5〜6.5の範囲であ
るのが好ましい。
本発明の方法は、医療器具を腐食せず、かつ、驚くべきことに作業員にどのよ
うなトラブルも付与せずにアミンが十分な抗微生物効果を現すという利点を持つ
。別の驚くべき効果は、使用する消毒溶液それ自体が明瞭な洗浄効果をも持ち、
表面になお存在するあらゆる残留物の除去に寄与することである。
工程a)で用いる消毒溶液中に存在するアミンの例は、グルコプロタミン
(Glucoprotamin)、N,N-bis-(3-アミノプロピル)-ラウリルアミン、N-ドデシル-1
,3-プロパンジアミンまたはこれらの混合物であり、グルコプロタミンが特に好
ましい。本発明に従って用いるアミンは、工程a)の消毒溶液中、好ましくは0.0
1重量%〜0.20重量%の量で、より好ましくは0.02重量%〜0.15重量%の
量で存在する。消毒溶液は、対応する濃縮物を水で1:30〜1:200の比に希釈す
ることによって調製するのが好ましい。
消毒溶液は、界面活性剤、錯化剤、溶媒、腐食抑制剤、染料および芳香剤、所
望により他の抗微生物剤およびpH調整剤を追加の成分として含むことができる。
非イオン性界面活性剤および両性界面活性剤を、本発明の方法における界面活
性剤として用いるのが好ましく、低泡性界面活性剤が特に有利である。
特に非イオン性界面活性剤を低泡性界面活性剤として用いる。とりわけアルキ
レンオキシド付加物が特に適することがわかっているが、これは、3〜30モルの
エチレンオキシド(EO)および/またはプロピレンオキシド(PO)を8〜18個の炭素
原子を含有する脂肪アルコール、長鎖オキソアルコール、脂肪酸、脂肪アミンお
よびアルキルフェノールに付加することによって得られ、これらポリグリコール
エーテル誘導体の末端ヒドロキシル基は所望によりエーテル化、エステル化また
はアセタール化されている。特に、適する非イオン性界面活性剤は、8〜18個の
炭素原子を含有する飽和および不飽和脂肪アルコールとの3〜15モルのエチレン
オキシドの付加物、8〜18個の炭素原子を含有する飽和および不飽和脂肪アルコ
ールとの3〜5モルのエチレンオキシドおよび3〜6モルのプロピレンオキシドの付
加物、ランダム重合およびブロック重合の両方法により得られるこれらの混合ア
ルキレンオキシド付加物、ならびに、末端ヒドロキシル基を好ましくは4〜8個の
炭素原子を含有する直鎖または分枝鎖の飽和脂肪族アルコールによりエーテル化
した上述の脂肪アルコールアルキレングリコールエーテルのエーテル誘導体であ
る。これに関して特に重要なものは、以下の式IVで示されるポリエチレングリコ
ールエーテルである:
[式中、R5は8〜18個の炭素原子を含有する直鎖または分枝鎖のアルキルまた
はアルケニル基であり、R6は4〜8個の炭素原子を含有する直鎖または分枝鎖のア
ルキル基であり、nは7〜12である]。R5が水素添加または非水素添加の獣脂
脂肪アルコールから導かれる12〜18個の炭素原子を含有するアルキルおよび/ま
たはアルケニル基の混合物であり、R6がn-ブチル基であり、nが9〜10の数であ
る式IVで示されるポリエチレングリコールエーテルが好ましい。
両性界面活性剤は、追加の界面活性剤として使用することができる。適切な両
性界面活性剤には第三脂肪族アミンおよび第四脂肪族アンモニウム化合物の誘導
体が含まれ、その脂肪族基は直鎖または分枝鎖であってよく、その1つはカルボ
キシ、スルホ、ホスホノ、スルファトまたはホスファト基を含んでいてよい。こ
のような両性界面活性剤の例は、N,N-ジメチル-N-テトラデシルグリシン、N,N-
ジメチル-N-ヘキサデシルグリシン、N,N-ジメチル-N-オクタデシルグリシン、3-
(N,N-ジメチル-N-ドデシルアンモニウム)-1-プロパンスルホネートである。
錯化剤の例は、ニトリロ三酢酸、エチレンジアミン四酢酸、1-ヒドロキシエタ
ン-1,1-ジホスホン酸、アミノ−トリス−(メチレンホスホン酸)、エチレンジア
ミン-テトラキス-(メチレンホスホン酸)、ホスホノブタントリカルボン酸、酒
石酸、クエン酸、グルコン酸およびこれらの混合物のアルカリ金属塩であり、グ
ルコン酸ナトリウムが特に好ましい。
好ましい有機溶媒は、1〜4個の炭素原子を含有するアルコール、2〜4個の炭素
原子を含有するグリコール、およびこれらから誘導したジグリコールおよびジグ
リコールエーテルの群からのものである。これら溶媒は、好ましくは1重量%〜
25重量%、より好ましくは10重量%〜20重量%の量の濃度で用いる。対応する使
用時溶液を所望の濃度の濃縮物から調製することができる。
1つの好ましい態様において、消毒濃縮物は、0.5重量%〜30重量%、より具
体的には2重量%〜15重量%の抗微生物剤、0.5重量%〜15重量%、より具体的
には1重量%〜10重量%の界面活性剤、1重量%〜25重量%、より具体的には10
重量%〜20重量%の有機溶媒、10重量%までの、より具体的には0.5重量%〜6
重量%の錯化剤および所望による他の通常の添加剤および水を含有する。
濃縮物を酸、塩基または酸/塩基の混合物により4〜6のpH値に調整するのが好
ましい。
消毒溶液による処理の前または処理と同時に器具を洗浄溶液と接触させる。器
具を消毒溶液による処理の前に洗浄溶液と接触させる場合、および消毒溶液を加
える前に洗浄溶液を除去する場合、本発明の方法は、例えばヨーロッパ特許出願
EP-A-0 268 227に記載されている方法に類似する2段階の洗浄および消毒方法
を表わす。器具を洗浄溶液および消毒溶液によって一度で同時に処理する場合、
器具と接触させる前に、洗浄溶液と消毒溶液を混合物形態で、または別々に、好
ましくは一方を他方の後で洗浄装置に導入してよい。この場合、本発明の方法は
、例えばヨーロッパ特許出願EP-A-0 342 499に記載された方法に類似する一段階
法として行う。
原則として、本発明の洗浄および消毒方法の洗浄工程は、消毒に使用するアミ
ン含有活性物質の利点に影響を及ぼさないならば、敏感な医療器具洗浄のために
一般に使用される種類の全ての洗浄溶液を用いて行うことができる。好ましい態
様においては、消毒溶液と洗浄溶液のどちらも、本発明の方法の結果に悪影響を
及ぼす第四アンモニウム化合物または他のあらゆる活性物質を含まない。
工程b)で用いる洗浄溶液は、少なくとも1つの低泡性非イオン性界面活性剤、
少なくとも1つの蛋白質分解酵素および所望による他の通常の洗浄溶液構成成分
、例えば錯化剤を含有するのが好ましい。以下の成分を含有する洗浄溶液を用い
るのが特に有利であることがわかった:
・0.1〜1.0g/lの低泡性界面活性剤、
・0.03〜0.3AU/l[AU=アンソン(Anson)単位]の蛋白質分解酵素、および
・0.03〜0.3g/lの錯化剤。
洗浄溶液に適する界面活性剤、錯化剤および溶媒は、消毒溶液に対して挙げた
ものと同様である。使用条件下で良好な洗浄結果を得るためには、使用する洗浄
溶液中に界面活性剤は、好ましくは0.01重量%〜0.08重量%、より好ましくは0.
02重量%〜0.05重量%の量で存在する。対応する濃縮物は、好ましくは2重量%
〜15重量%、より好ましくは4重量%〜10重量%の界面活性剤を含有する。
工程b)において用いる洗浄溶液のための適切な蛋白質分解酵素は、特に細菌株
から得られるプロテアーゼ、例えばバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)
、
バチルス・リケニホルミス(Bacinus licheniformis)、およびストレプトマイセ
ス・グリセウス(Streptomyces griseus)から得られる酵素である。対応する市販
調製物は、水または有機溶媒(例えばプロパン-1,2-ジオール)の混合液中の
酵素溶液の形態または固体顆粒の形態のどちらかである。
洗浄濃縮物は、酵素安定剤、例えばトリエタノールアミン、モルホリン、α-
ピロリドン、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、水溶
性カルシウム塩またはこれら化合物の混合物をさらに含むことができる。グリセ
ロールおよび/またはプロピレングリコールを酵素安定剤として用いるのが好ま
しい。
洗浄溶液のpHは、消毒溶液と同様の範囲、すなわち4〜8、好ましくは7以下、
より好ましくは4.5〜6.5であるのが好ましい。
本発明の方法の実施の際に、硬度3〜dの水を用いるのが好ましい。これは、洗
浄および消毒溶液の調製ならびにすすぎサイクルの両方にあてはまる。上述の硬
度は、水道水の少なくとも一部を、水から硬度形成陽イオンを除く陽イオン交換
体上を通過させて達成するのが最良である。この陽イオン交換体により、pH値が
中アルカリ範囲にシフトすることになる。洗浄溶液および消毒溶液は、経済的な
点で有利であることがわかっている濃縮物から調製するのが好ましい。対応する
濃縮物は、陽イオン交換体で処理した水道水で希釈した後に所望の範囲のpH値を
有する溶液を与えるように調製することができる。
洗浄溶液および消毒溶液で処理した器具を次いで水ですすぎ、既知の方法で乾
燥する。器具は、水で少なくとも二回すすぐのが最良であり(この水は、少なく
とも最終すすぎサイクルにおいて55〜65℃に加熱すべきである)、次いで乾燥す
る。2段階法の場合、すすぎサイクルを洗浄工程と消毒工程の間に含んでいても
よい。
乾燥工程は、約40〜65℃、好ましくは55〜60℃の減菌した熱空気を用いて行う
のが好ましい。内視鏡は、マイクロフィルターで吸引することにより加熱前に減
菌した空気で乾燥するのが好ましい。
本発明の方法は、例えば、実験装置および医療器具を消毒するための市販装置
において行うことができ、医療器具、特に内視鏡を洗浄および消毒するために一
般的に用いられる種類の自動すすぎ機が好ましい。
洗浄溶液は、貯蔵可能な濃縮物から調製するのが好ましい。1つの好ましい態
様において、工程b)で用いる洗浄溶液を調製するための水性洗浄濃縮物は、以下
の成分を含有する:
・5〜10重量%の低泡性界面活性剤、
・7.1〜77AU/lの蛋白質分解酵素、
・1〜5重量%の錯化剤、
・10〜50重量%の酵素安定剤、
・1〜5重量%の可溶化剤、および
・0.05〜0.5重量%の保存剤。
濃縮物を、酸、塩基または酸/塩基混合物により4〜6のpH値に調整する。
水性洗浄濃縮物のための適当な可溶化剤は、例えば、クメンスルホン酸ナトリ
ウム、トルエンスルホン酸ナトリウム、キシレンスルホン酸ナトリウム、尿素、
ポリエチレングリコールおよびメチルアセトアミドである。クメンスルホン酸ナ
トリウムを可溶化剤として使用するのが好ましい。実施例
以下の組成を有する濃縮物(pbw=重量部)を以下の成分の機械的混合によって
調製した。洗浄濃縮物:
・8pbwの水素化獣脂脂肪アルコール(1モル)とのエチレンオキシド(9.5モル)
の付加物のn-ブチルエーテル[デハイポン(DehyponR)LT104、ドイツのヘン
ケル社(Henkel KGaA)の製品]
・1pbwの蛋白質分解酵素[アルカラーゼ(AlcalaseR)、デンマークのバツバー
ド(Batsvaerd)のノボ社(Novo Industri A/S)の製品、2.5AU/g)]
・6pbwのグリセロール
・50pbwの1,2-プロピレングリコール
・2pbwのクエン酸
・3pbwのクメンスルホン酸ナトリウム
・0.1pbwのp-ヒドロキシ安息香酸メチルエステル
・100pbwまでの水。
混合物を37重量%のNaOH溶液によりpH5に調整した。消毒剤濃縮物
・7pbwのC12/14-NHCH2CH2CH2NH2とCH3OCOCH2CH2CHNH2COOHの
反応生成物[グルコプロタミン(GlucoprotaminR)、ドイツのヘンケル社の製品]
・4pbwのC12-18脂肪アルコールx4EO+5PO[デハイポンLS45、ドイツのヘ
ンケル社の製品]
・4pbwのC12-14脂肪アルコールx5EO+4PO[デハイポンLS54、ドイツのへ
ンケル社の製品]
・1pbwのニトリロ三酢酸ナトリウム
・0.5pbwのアミノトリメチレンホスホン酸
・1pbwのクエン酸
・15pbwの1,2-プロピレングリコール
・100pbwまでの水。
加熱システムを備え、洗浄および消毒溶液、すすぎサイクルにおいて用いる水
ならびに器具の乾燥のために必要な熱空気の導入および除去のためのパイプを備
えた、閉じることのできるステンレス鋼容器(直径約60cm、高さ約65cm)中で内
視鏡を洗浄および消毒した。この装置は、ファイバー内視鏡の内孔から、存在す
る特定の液体を汲み出すことができる循環ポンプを備えていた。
試験を市販の胃内視鏡で行った。
陽イオン交換体を通して硬度5゜ dに調整した水を用いて洗浄溶液および消毒
溶液を調製した。
即時使用できる洗浄および消毒溶液を、洗浄濃縮物および消毒濃縮物の対応量
を希釈することによって調製した。
洗浄溶液は、使用時溶液中、0.40g/lの界面活性剤および0.05g/lの酵素を
含有していた。
消毒剤溶液は、使用時溶液中に0.84g/lのグルコプロタミンを含有していた。
乾燥に用いる空気をミクロフィルターに通し、ステンレス容器中に導入する前
に60℃に加熱した加熱ゾーンを通過させた。
洗浄のために、内視鏡をワイヤーバスケット中に入れ、次にステンレス鋼容器
中に入れた。内視鏡内孔を循環ポンプに接続した。本方法の個々の工程において
、液体は内視鏡が完全にかくれるような量でステンレス鋼容器に供給した。個々
の処理工程中、存在する液体は内視鏡の内孔を通して連続的に循環させた。
30℃において0.5%濃度で洗浄剤を加えた。洗浄溶液を内視鏡内孔から汲み出
し、45℃に加熱した。この温度に到達した後、これをさらに2分間、内視鏡に流
した。同時に内視鏡を洗浄溶液で外部洗浄した。
その後に、
a)洗浄溶液を汲み出して廃棄し、器具を、消毒剤(1.2%)を添加した新しい水
で満たし(試験)、
b)消毒剤(1.2%)を洗浄溶液に添加した(試験2)。
試験1および試験2のために消毒工程において用いた溶液は60℃に加熱した。
溶液を5分間にわたって外部および内部の両方で胃内視鏡と接触させた。
溶液を汲み出し、内視鏡の内部および外部を冷水で2度すすいだ。
次いで、ステンレス鋼容器を水で再び満たし、この場合には、水を60℃に加熱
し、次いで除去した。最後に、フィルターを通した熱空気を5分間導入して内視
鏡を乾燥させた。
本発明の方法で達成される消毒効果を試験するため、内視鏡内孔を以下の微生
物を含む微生物懸濁液で別々に汚染させた:
a)約109微生物/mlの黄色ブドウ球菌、
b)約109微生物/mlの緑膿菌、
c)約109微生物/mlのエンテロコッカス・フエシウム(Enterococcus faecium)。
実際の条件に似せるため、微生物懸濁液は、20重量%のフィブリン除去したヒ
ツジ血液の添加を含んでいた。
汚染のために内視鏡の内孔を微生物懸濁液で満たした。短時間の放置の後、微
生物懸濁液を再び排出した。汚染の1時間後に、内視鏡を本発明に従って洗浄お
よび消毒した。次いで、3重量%のトゥイーン(TweenR)80、0.3重量%のレシチ
ン、0.1重量%のヒスチジン、0.1重量%のトリプトンおよび0.05重量%の塩化ナ
トリウムを含有する0.51の溶液を内視鏡内孔を通して排出させた。この溶液の試
料(1ml)を寒天プレートに移し、次いでこれを37℃で少なくとも48時間または35
℃で72時間インキュベートし、次いで存在する全ての微生物の増殖を調べた。
全ての場合において、本発明の方法は必要とする減菌性を達成した。
上述の処理条件下で実施した別の試験において、本発明の方法は、ウイルス、
特にエンテロウイルス、例えばポリオおよびパポバウイルスならびに他の耐熱性
ウイルスによる汚染に対しても成功裏に用いることができることを示した。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 バンゼミール,クラウス―ペーター
ドイツ連邦共和国デー―40764ランゲンフ
ェルト、ウルズラヴェーク51番
(72)発明者 グラースマッハー,ルドルフ
ドイツ連邦共和国デー―40789モンハイム、
ホルツヴェーク22アー番
(72)発明者 シュヴィデン,フーベルト
ドイツ連邦共和国デー―45886 ゲルゼン
キルヒェン、イム・リンダッカー19番
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.水性の洗浄および消毒溶液を用いて敏感な医療器具、より具体的には内視 鏡を洗浄および消毒するための方法であって、 a)処理すべき医療器具の表面を、55〜65℃の温度を有し、1〜15分間こ の温度で保持され、次に除去される水性の消毒溶液であって、 一般式I: [式中、R1は、8〜18個の炭素原子を含むアルキルまたはアルケニル基 であり、R2は水素、1〜4個の炭素原子を含むアルキル基または2〜4個 の炭素原子を含むアミノアルキル基である]で示されるアルキルプロピレ ンジアミン、および 一般式II: [式中、R3は12〜14個の炭素原子を含む直鎖アルキル基である]で示さ れるアルキルプロピレンジアミンと、 一般式III: [式中、R4は水素または1〜4個の炭素原子を含むアルキル基である]で示 される化合物との、1:1〜1:2のモル比での60〜175℃の温度における 反応によって得られるグルコプロタミンとして知られる生成物およびこ れらの塩からなる群からの少なくとも1つの消毒剤を含み、pH値が4〜 8である消毒溶液と接触させ、 b)該消毒溶液による処理の前または処理と同時に器具を水性洗浄溶液と 接触させ、 c)器具を水ですすぎ、次いで既知の方法で乾燥する、 ことから成る方法。 2.消毒溶液が7以下、好ましくは4.5〜6.5の pH 値を有することを特徴とす る請求項1に記載の方法。 3.グルコプロタミン、N,N-ビス-(3-アミノプロピル)ラウリルアミン、N-ド デシル-1,3-プロパンジアミンまたはこれらの混合物を消毒剤として用いること を特徴とする請求項1または2に記載の方法。 4.グルコプロタミンを消毒剤として使用することを特徴とする請求項1〜3の いずれかに記載の方法。 5.消毒剤濃縮物が、0.5重量%〜30重量%、より具体的には2重量%〜15重 量%の抗微生物剤、0.5重量%〜15重量%、より具体的には1重量%〜10重量% の界面活性剤、1重量%〜25重量%、より具体的には10重量%〜20重量%の有機 溶媒、10重量%まで、より具体的には0.5重量%〜6重量%の錯化剤および所望に よる他の通常の添加剤および水を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれ かに記載の方法。 6.水性洗浄溶液が、0.1〜1.0g/lの低泡性界面活性剤、0.03〜0.3AU/l(AU =アンソン単位)の蛋白質分解酵素および0.03〜0.3g/lの錯化剤を含有すること を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の方法。 7.消毒剤で処理する前に器具を洗浄溶液と接触させ、消毒溶液の添加前に洗 浄溶液を除去することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の方法。 8.器具を一度で同時に洗浄溶液および消毒溶液と接触させることを特徴とす る請求項1〜6のいずれかに記載の方法。 9.洗浄溶液および消毒溶液を洗浄装置中に連続的に導入することを特徴とす る請求項8に記載の方法。
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