JP2000505403A - ディスク型製品の保管、貯蔵、陳列及び処理用パッケージ組立体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明に係るディスク型製品の保管、貯蔵、陳列及び処理用パッケージ組立体は、第１の板紙または厚紙状ブランクを折り畳む及び（または）接着することによって構成されるスリーブまたはポケットと、少なくとも一つのディスク型製品を取り外し可能に受けるようにされしかも第２の板紙または厚紙状ブランクを折り畳む及び（または）接着することによって構成されるスライドまたはトレーとから成り、スリーブが製品担持スライドを挿入したり引き出したりできる開口を備え、スライドが製品拘束手段を含み、スリーブ及びスライドが、製品をそれ用の空間内へ挿入したり引き出すためにスリーブからスライドを引き出せる範囲を最大にするように機能する相互作用手段を含んでいる。本発明によれば、スライド（70）の底部分の領域におけるスライド（70）の折り畳み部分（74，76）は製品受けポケット（26）の一部として及び二つの製品を相互に平行にかつ相互に分離した関係で受けることのできる仕切り壁（74）として機能し、折り畳み部分（74、76）は仕切り壁（74）のそれぞれの側に受けた製品に対する底部当接部（76’、76”）を形成する分離した折り畳み可能なフラップ（76）を備え、上記フラップ（76）の底部当接部はスライドをスリーブ（80’）から引出すことのできる範囲を制限するように機能する。

Description

【発明の詳細な説明】 ディスク型製品の保管、貯蔵、 陳列及び処理用パッケージ組立体 発明の分野 本発明は、ディスク型製品の保管、貯蔵、陳列及び処理用パッケージ組立体に 関するものであり、この組立体は、第１の板紙または厚紙状ブランクを折り畳む 及び（または）接着することによって構成されるスリーブまたはポケットと、少 なくとも一つのディスク型製品を取り出し可能に収容するようにされしかも第２ の板紙または厚紙状ブランクを折り畳む及び（または）接着することによって構 成されるスライドまたはトレーとから成り、スリーブは製品支持スライドを挿入 したり引き出したりできる開口を備え、スライドは製品拘束手段を含み、スリー ブ及びスライドは、製品をそれ用の空間内へ挿入したり引き出すためにスリーブ からスライドを引き出せる範囲を最大にするように機能する相互作用手段を含ん でいる。 背景技術 米国特許明細書第5,421,452号には、請求の範囲１の前文に定義した種類のケ ースが教示されている。この公知のケースは、スリーブまたはポケット部に挿入 できる 製品支持トレーまたはスライドを備えている。スリーブからスライドを引き出す ことのできる範囲は、スライド及びスリーブ上の相互作用止め部材によって制限 される。この公知のケースは使用及び構造の両面において欠点がある。パッケー ジ組立体を妥当なコストで大量生産できるようにするためには、できるだけ自動 機械で組立体の構成部品を製造できる必要がある。公知の組立体は構造が複雑で 、各組立体の製造コストは明らかに非常に高い。また公知のディスク組立体を用 いた場合にある欠点が現れる。この種のパッケージ組立体の通常の取り扱いにお いては使用者は組立体のそれぞれの対向側縁部に向って押えながら一方の手の親 指と人差指で組立体を挟持し、そして他方の手でスリーブからスライドを引き出 しながら組立体をしつかりと保持する。親指と人差指で組立体を挟持することに より、スリーブは看者に対面している面に向って外側へ曲がり、それにより、ス ライドにおける側部フラップはスリーブ上の止め部材上を滑つて通過して、スラ イドはその予定した限界を越えて引き出され得るようになる。ディスク組立体が 平坦以外の状態に保持される場合には、製品がスリーブまたはスライドからはず れてプロセス中に損傷する危険がある。公知のパッケージ組立体のスライドは一 つの製品を受け入れできるだけであり、従って蓋として機能する組立体スリーブ の部分は例えば印刷情報を記憶できるポケットとして形成される。 スリーブにはカバーフラップが設けられ、このカバーフラップは折り畳まれて 別のスリーブ表面と当接する。使用した材料の固有の弾性のため、カバーフラッ プは跳ね出す傾向があり、それと共にカバーフラップをある仕方でまたは別の仕 方で別のスリーブ表面に固着しない限り、パッケージ組立体を貯蔵し難くしてい る。 発明の開示 本発明は、請求の範囲１の特徴とする部分に定義した特徴を備えた上記種類の パッケージ組立体に関するものである。 この種のパッケージ組立体は公知のパッケージ組立体と比較して多くの利点を もたらす。例えば、ブランクの底部部分によって形成されたスライド仕切りパネ ルでは、二つの製品をこの仕切りパネルで相互に分離してスライド内に載置する ことができる。仕切りパネルで部分的に形成されるフラップは、上記仕切りパネ ルのそれぞれの側に載置される製品に対する底部当接部として機能している。折 り畳んだ時すなわち看者に対面している仕切り壁の表面に沿って上向きにスライ ドをのばした時、フラップの底部は仕切り壁の両側に現れる。フラップは看者に 対面しているスリーブの内面に対して横たわるようにししかも上方スリーブ部分 に曲がった手段と共動するスライドの部分として機能するので、フラップは上記 手段の下側を滑って通過することができず、それと共に使用 者が上記製品の一方及び（または）他方の製品を握持できそしてその製品をスラ イドから取り出すことのできる範囲または逆に一方及び（または）他方の製品を スライドにおける予定の空間内に戻すことのできる範囲にもよるが、スライドを スリーブから引き出せる範囲を常に最大に制限することを保証し、その後カバー 部分は折り畳まれそしてスライドはスリーブ内にユニットとして挿入される。ス リーブがカバー部材を備えていないので、本発明のパッケージ組立体は既存の貯 蔵ラックに容易に貯蔵され得る。本発明のパッケージ組立体の他の特徴は、特に スライド及びスリーブの形状に関して、請求の範囲から明らかである。 図面の簡単な説明 本発明を一層容易に理解しかつ本発明の別の特徴を明らかにするために、以下 添付図面を参照して本発明を説明する。 図１は、本発明のパッケージの組立体の第１の部分すなわちスライドを形成す る板紙ブランクを示す。 第２図は、第１図のブランクを折り畳んで接着して組み立てたスライド、即ち 、ディスク型製品を受け入れる状態にされたスライドを示している。 第３図は、本発明に係るパッケージ組立体の第２の部分、即ち、スリーブを組 み立てるための板紙ブランクを示している。 第４図は、第３図のブランクを折り畳んで接着して組み立てたスリーブ、即ち 、第２図に示したスライドを受け入れ、該スライドと共に作用するようにされた スリーブを示している。 第５図は、第１図〜第４図のスライド及びスリーブを相互に協働させた状態を 示しており、この状態では、スライドはスリーブの中に完全に挿入されている。 第６図は、スライド及びスリーブを備えた本発明に係るパッケージ組立体の第 ２実施例の斜視図である。 第７図は、本発明に係るパッケージ組立体のさらに別の実施例を示している。 第１図には、本発明に係るパッケージ組立体を示している。このパッケージ組 立体は、全体が符号１０で示されたスライドを備え、該スライド１０は新規なパ ッケージ組立体の二つの主要構成要素の一つを構成している。スライド１０は、 細長い板紙ブランクから組み立てられる。前記ブランクは、第１パネル１１と第 ２パネル１２とを備え、これらのパネル１１及び１２は、横方向折り線１３に沿 って折り畳まれた後、接着され、二重の厚みのパネル１４（第２図参照）が形成 される。（パネル１４は一枚の厚みでもよいことは勿論である。）パネル１４は 後述するようにスライドカバー部材を形成することを目的とするものである。第 ２パネルに続けて、相互に離間され平行な折り線１５及び１６が設けられている 。折り線１５及び１６の間の間隔により、組み立てられた スライド１０の厚みが決められる。折れ線１５及び１６に続けてパネル１７が設 けられており、このパネル１７から、ポケット状スライド１０の背面が形成され 、このパネル１７を背にディスク型製品（図示せず）が置かれる。パネル１７は 、より詳細に後述するように、折り線１８を中心に後方に折り畳まれ得る。パネ ル１７の下方部分はセンターフラップ１８’で終わらされている。センターフラ ップ１８’では、二つの相互に離間された平行な折り線１９，２０がスライドの 底面の厚みを画定しており、このスライドの底部にディスク型製品が載せられる 。フラップ２１及び２２は、センターフラップ１８’の各側部で切り離されてお り、各フラップ２１及び２２は、下側の折り線２０と連続する線を形成する各折 り線２１’及び２２’に沿って折り畳まれ得る。センターフラップ１８’に続け て凹状最下部パネル２３が設けられている。ブランクを折り畳んだ後、パネル２ ３の各側部の二つの長手方向に伸びる折り線２４，２５が、パネル２３と共に、 上方に開口するポケット状空間（第２図参照）を画定し、該ポケット状空間にデ ィスク型製品が収容される。パネル２３における切り取り部即ち、凹部は、製品 の敏感な部分、例えば、コンパクトディスクの感応表面に接触することなくディ スク型製品を把持することを可能にする。従って、フラップ２４’及び２５’は スライドの側壁及びスライドガイドを形成する。 第２図は、前述の方法で組み立てられたスライド１０ を示している。より詳細に後述するように、スリーブからスライド１０を制限さ れた最大の範囲まで引き出す時に、パネル１７に設けられた開口２６がフィンガ ーグリップとして機能する。 前記したスライド１０は、新規のパッケージ組立体のスリーブと共に機能する ように構成されている。ここで、第３図及び第４図を参照してスリーブについて 説明する。 第３図には、全体が符号３０で示された細長い板紙ブランクが示されており、 この板紙ブランク３０から、スライド１０と共に作用する上方に開口したスリー ブが組み立てられる。ブランク３０は第１パネル３１を有し、この第１パネル３ １が第１の閉鎖部分を画定する。第１の閉鎖部分は、符号３２で示す部分に凹部 、即ち切り込みが設けられた上方縁部を有し得る。折り畳まれたスライドを収容 するスリーブ３０の厚みは、二つの相互に平行な横方向の折り目３３及び３４に よって決められる。第２パネル３５は、第２の閉鎖部分を形成し、相互に対向し 外側に突出するフラップ部分３６，３７を有する。フラップ部分３６，３７の各 々は、直立面Ｓを形成するように、二つの相互に平行で離間された折り線３６’ ，３６”及び３７’，３７”を有する。パネル３９におけるフラップ、即ち、ガ イド４０及び４１は、直立面Ｓの下方に配置される。第３段階において、パネル ３１は折り線３３及び３４に沿って折り曲げられ直立面Ｓに接着される。パネル ３１を折り畳むことによって、完全に上 方に開口したスリーブ３０が形成される。第４図は、パネル３９の折り畳まれた 状態を破線で示しており、パネル３９の横方向縁部４３は停止部、即ち、制限当 接部を形成する。 第２図及び第４図は、前述の方法でディスク型製品を収容することを目的とす る組み立てられたスライド１０とスリーブ３０とを示している。前述したように 、スライドは、制限された最大の範囲までだけ引き出すことができるように、ス リーブ内に保持されている。これらの図面に明らかに示されているように、スラ イド１０とスリーブ３０とは共に作用し、スライド１０のフラップ２１及び２２ とスリーブの当接縁部４３との間の相互に作用するロック手段、即ち、ラッチ手 段は、スライド１０をスリーブから制限された範囲だけ引き出すことを可能にし ている。スライド１０の折れ線１８（第１図参照）は、製品の取り出しを容易に するためにパネル１７を後方に折り曲げることを可能にしている。 第５図はパッケージ組立体の一部破断斜視図であり、この図では、スライド１ ０はスリーブ３０に対して最大引き出し位置にある。スライド１０、即ち、ディ スク型製品を収容する新規のパッケージ組立体のポケット状部分と、スライド収 容スリーブ３０との両方が、（スライド１０をスリーブ３０内に挿入した）パッ ケージ組立体が、二つの対向する大きな表面と、４つの狭い側面、即ち、縁面を 有するように構成され、その上に、選択され た識別情報又は識別手段が印刷されるか、別な方法で設けられ得ることは前述の 説明から明らかである。例えば、製品が販売ラックに陳列される時には、パッケ ージの上方に向く縁面に、パッケージの内容に関する任意の適当な情報を設け、 丹念に調べる時間を浪費することなく、パッケージを瞬時に識別することができ るようにすることができる。 本発明に係るパッケージ組立体を、スライド１０が、例えば、二つのディスク 型製品を収容できるように構成することは簡単にできる。この場合、スライド１ ０には、仕切り壁が固定的に、又は取り外し可能に設けられ、該仕切り壁が、二 つの製品を相互に分離する。スライド１０及びスリーブ３０の厚み、即ち、折り 線１５，１６（第１図参照）と、折り線３３，３４；３６’；３７’，３７”（ 第３図参照）との間の距離は、スライド１０が一つの製品を収容するか、それ以 上の製品を収容するかによって決められる。また、収容空間は、製品の内容が記 載された情報シートを収容することもできる。図面から明らかなように、スリー ブ３０からスライド１０が最大範囲まで引き出された時、ディスク型製品は、好 ましくはその直径の半分に対応する範囲まで露出され、その後、一方の手の親指 と人差し指との間で製品の縁部を把持することによって、又は、スライド１０の パネル１７を下方に曲げて、製品の中央を把持することによって製品は取り出さ れ得る。 第６図は、本発明に係るパッケージ組立体の第２実施例を示しており、この実 施例では、スリーブ６０の内側に折り曲げられた相互に対向するフラップ６１， ６２が、相互に対向する当接縁部６３，６４を有する。これらの当接縁部６３， ６４は、例えば、第３図に示したスリーブ３０の当接縁部４３と同様に作用する 。第６図に示した変形例では、スライド１０は折り畳み可能なポケット部分６５ を備え、折り畳み部分の外側縁部６６が当接縁部６３，６４に当接し、スライド １０をスリーブ３０から制限された範囲だけ引き出すことを可能にしている。こ の原理は、第５図の実施例、即ち、スライドとスリーブとが相互に作用するラッ チ手段を備えている実施例の原理と同じである。スリーブ６０の縁部６１，６２ は、スライド１０に収容された製品に対するサイドガイドとして機能する。この 実施例では、スライドとスリーブとの間のラッチ機構が示されており、このラッ チ機構は、スライドをスリーブから制限された範囲だけ引き出すことを可能にす るよう作用し、第１図〜第５図に示したフラップ及び当接縁部から成る中間媒体 を介すことなく、この作用を達成し得る。 第７図、第７ａ図及び第７ｂ図は、コンパクトディスクやそれに類似する製品 用のパッケージ組立体のさらに別の実施例を示している。この組立体は、厚紙、 板紙、又はこれらと同等の材料で構成された第１の板状ブランクと、厚紙、板紙 、又はこれらと同等の材料で構成され た第２の板状ブランクとを備え、前記第１の板状ブランクは、製品収容スライド の組立に用いられ（第７ａ図参照）、前記第２の板状ブランクは、スライド収容 スリーブの組立に用いられる（第７ｂ図参照）。第７図は、ブランクを折り畳ん で組み立てたスライド７０を示しており、該スライド７０は、少なくとも一つの 製品Ｐを収容し得る。第７図は、スライド７０がスリーブ８０’から、その最大 範囲まで引き出され、製品Ｐにアクセスすることができるようにした状態を示し ている。尚、前記スリーブ８０’は、第７ｂ図に示したブランクを折り畳んで組 み立てられたものである。 先の実施例と同様に、スライド７０及びスリーブ８０’は、第７ａ図及び第７ ｂ図に示した各ブランクを折り畳んで接着することによって組み立てられる。 第１のシート状ブランク（スライド）７０は、その上部に、カバー部材として 機能する（一枚の厚み又は二重の厚みの材料から成る）部分７３を備え（第７ａ 図参照）、この部分７３は、相互に並行に横方向に伸びる折り線７１，７２に沿 って折り曲げ可能にされている。ブランク７０（図７ａ参照）には、製品収容空 間（第７図参照）を形成するための下部パネル７４が形成されている。下部パネ ル７４は、好ましくは円形にされた下方縁部を備え、該縁部の上方は横方向折り 線７５によって限定されている。また、ブランク７０（第７図参照）は、図面に 示すように、パネル７４上に配置されるパネル８０を備 え、このパネル８０は、折り線７５によって下方が画定され、折り線７９によっ て上方が画定されている。また、前記折り線７９は前述の二重折り線７１，７２ によって上方が画定された別のパネルの下方を画定している。フラップ７６は、 ブランク７０（第７ａ図参照）から、その三辺が切り離され、パネル７４から、 上述のように配置されたパネル８０まで伸びている。フラップ７６は、パネル８ ０に配置された相互に並行に離間された横方向折り線７７，７８に沿って折り曲 げ可能である。従って、折り線７５は、フラップ７６を横切って横方向に伸びて いる。パネル７４を上方に折り曲る時、該パネル７４はパネル８０と並行に置か れ、その後、フラップ７６は折り線７７，７８に沿って折り曲げられ、折り曲げ られたパネル７４の表面に沿って、中央に伸びるように置かれる（第７図参照） 。 第１のシート状ブランク７０を前述の方法で折り曲げると、パネル７４は、そ の各側部に各々ポケットを形成する仕切り壁を形成し、二つのポケットの共通の 底面が、フラップ７６の折り線７７，７８によって画定される。これは第７図か ら明らかである。第７図に示されたパッケージ組立体では、製品Ｐ、例えば、コ ンパクトディスクは、パネル７５の看者に対面した表面に置かれ、製品Ｐの底部 は、フラップ７６の折り線７７，７８によって画定された底面として機能する部 分に置かれる。折り線７７，７８は、底部当接部としても機能するので、パネ ル７４の看者から離れた方の表面と、スライド７０におけるパネル８０とによっ て画定された他のポケットも、第２の製品（図示せず）を取り出し可能に収容す ることができる。これにより、第２の製品は、患者に対面した第１の製品Ｐとは 分離される。この第２の製品は、第１の製品に関する情報が印字されたものでも よく、また、第２のディスク型製品でもよい。 製品Ｐを横向きに支持し、スリーブとスライドとの間に生じる遊びのために製 品が横に動くことを防止するために、パネル７４は、相互に対向するフラップ７ ６’，７６”を備えている。これらのフラップ７６’，７６”は、パネル７４を 折り畳んだ状態において、中央フラップ７６の側方に位置し、製品のサイドサポ ートを形成する（第７図参照）。これにより、パネル７４は、三つの当接表面、 即ち、フラップ７６から成る底部当接縁部と、二つのサイドフラップ７６’，７ ６”とを有することになる。製品Ｐ、又は製品Ｐと他の製品とが、仕切り壁（折 り畳まれたパネル７４）の一方の側部、又は各側部に置かれている時に、カバー 部材７３は折り畳まれ、以下により詳細に説明するように、スライドとその中身 をスリーブ内に挿入する準備がされる。 前記したスライド７０は、細長い板紙ブランク８０’から組み立てられたスリ ーブと共に作用することを目的とする。ブランク８０’は、先に説明した実施例 とほぼ同じ方法で組み立てられ（例えば、第３図参照）、上方 に開口するスリーブを形成するように折り畳まれて接着される。第７ｂ図に示す パネル８１、特に、該パネル８１の縁部８２は、折り畳まれた時に、以下により 詳細に説明するように、スライド７０をスリーブ８０’から引き出すことができ る範囲を制限する停止手段を形成する。 スライド７０とその中身をスリーブ８０’に挿入すると、ほぼ矩形のパッケー ジが得られる。第７図に示すように、スライド７０をスリーブ８０’から制限さ れた範囲で引き出すためにフィンガーグリップ８５が設けられている。スライド ７０をスリーブ８０’から引き出す時に、内側に折り曲げられたスリーブ８０’ のパネル８１、特に、該パネル８１の底縁部８２が、製品Ｐと折り畳まれたフラ ップ７６との間に導かれ、製品Ｐが係止する共通の底部当接面で止まる。パネル ８１は切頭円錐形状を成し、従って、その傾斜する側縁は、中央フラップ７６の 側方にあるサイドフラップ７６’，７６”の下方を滑り、スライドをスリーブ８ ０’から制限された最大の範囲だけ引き出すことができるようにする。第７図は 、スライド７０が、スリーブ８０’から制限された最大の範囲まで引き出されて いる状態を示しており、製品Ｐの外周が、パネル７４の円周を僅かに越えて突出 していることが分かる。これにより、（矢印Ａ及びＡ’で示すように）一方の手 の親指と人差し指との間で製品Ｐを把持し、他方の手でスライド７０から取り出 すことが可能になる。必要に応じて、スライド７０のパネル８１を、折り線７ ９上で後方に曲げることができ、これにより、製品をよりよく把持することがで きるようになる。 たとえ、スライド７０のフラップ７６の固有の弾性力のために、フラップが上 方に動こうとしても、フラップは、スリーブ８０’の前面パネル８４によって押 し戻される。これにより、スライド７０を最大に引き出した時の、スライド７０ のフラップ底部７７，７８と、スリーブの縁部８２との間の前記したラッチ係合 は確保される。 当業者には理解されるように、この最後に説明した実施例の変形は考えられ得 る。例えば、スライド７０における折り畳まれたフラップ７６は、第７図に示し たフラップよりも横方向に大きくすることができる。また、このようなフラップ ７６を二つ設けることも考えられ得る。この場合には、当接部分８２を、これら のフラップ７６に適合するような方法で形成する必要があることは勿論のことで ある。 また、本発明は、前述の実施例によって限定されることなく、請求の範囲の範 囲内で変形し得ることは当業者には理解されるものである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リンドブロム，ゲラン スウエーデン国 エス―162 12 ベリン グビユ，ピー．オー．ボツクス 121 (72)発明者 エールルンド，オケ スウエーデン国 エス―163 54 スポン ガ，エルヴクヴアルンスヴエゲン 177 【要約の続き】 成する分離した折り畳み可能なフラップ（76）を備え、 上記フラップ（76）の底部当接部はスライドをスリーブ （80’）から引出すことのできる範囲を制限するように 機能する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．第１の板紙または厚紙状ブランクを折り畳む及び（または）接着すること によって構成されるスリーブまたはポケットと、 少なくとも一つのディスク型製品を取り出し可能に収容するようにされしかも 第２の板紙または厚紙状ブランクを折り畳む及び（または）接着することによっ て構成されるスライドまたはトレーとから成り、 スリーブが製品支持スライドを挿入したり引き出したりできる開口を備え、 スライドが製品拘束手段を含み、 スリーブ及びスライドが、製品をそれ用の空間内へ挿入したり引き出すために スリーブからスライドを引き出せる範囲を最大にするように機能する相互作用手 段を含んでいる ディスク型製品の保管、貯蔵、陳列及び処理用パッケージ組立体において、 スライド（70）の底部分の領域におけるスライド（70）の折り畳み部分（74、 76）が製品受けポケット（26）の一部として及び二つの製品を相互に平行にかつ 相互に分離した関係で受けることのできる仕切り壁（74）として機能し、 折り畳み部分（74、76）が仕切り壁（74）のそれぞれの側に受けた製品に対す る底部当接部（76’、76”）を 形成する分離した折り畳み可能なフラップ（76）を備え、 上記フラップ（76）の底部当接部がスライドをスリーブ（80’）から引出すこ とのできる範囲を制限するように機能する ことを特徴とするパッケージ組立体。 ２．スライド（70）の仕切り壁として機能する部分（74）が仕切り壁（74）の 一側に受けることのできる製品に対する側部当接部として機能する一体に形成さ れた相互に相対した折り畳み可能なフラップ（76’、76”）を備え、 そしてスリーブ（80’）からスリーブを制限された最大の範囲まで引出す際に スライド（70）に対する別の当接手段として機能する ことを特徴とする請求の範囲１に記載のパッケージ組立体。 ３．底部当接部として機能するスライドフラップ（76）が二つの隣接したパネ ル（74、80）に切り込みを入れることにより形成され、 フラップ（76）の底部分がパネル（80）に位置した二つの相互に平行で相互に 離間した折り畳み線（77、78）を備え、 上記折り畳み線（77、78）の間のスペースが上記底部当接部を形成している ことを特徴とする請求の範囲１に記載のパッケージ組立体。 ４．折り畳んだスライド（70）のフラップ（76）の自由部分が本質的に仕切り 壁（74）の前側部と当接し、仕切り壁（74）の底部自由端部がフラップ（76）の 後方面とスライドパネル（80）との間に位置している ことを特徴とする請求の範囲１〜３のいずれか一項に記載のパッケージ組立体 。 ５．中間壁として機能するスライドパネル（76）が通常円形である ことを特徴とする請求の範囲１〜４のいずれか一項に記載のパッケージ組立体 。 ６．少なくとも一つの製品（Ｐ）を受けるようにされかつスリーブ（80’）内 に挿入できそしてスリーブ（80’）から制限された最大範囲までだけ引出すこと のできるスライド（70）を備え、 スリーブ（80’）がその開口領域に、スリーブ（80’）からスライド（70）を 完全に引出すのを阻止するようにして製品（Ｐ）に対する底部当接面として機能 するスライドフラップ（76）と共動するようにされる内側に折り畳まれたフラッ プ（81）を備えている ことを特徴とする請求の範囲１に記載のパッケージ組立体。 ７．スリーブフラップ（81）が切頭円錐形であり、その傾斜縁部がフラップ（ 76）に側面を接する側部フラップ（76’、76”）と共動する ことを特徴とする請求の範囲６に記載のパッケージ組 立体。 ８．スリーブ（80’）における折り畳まれたフラップ（81）が切頭円錐形であ る ことを特徴とする請求の範囲６に記載のパッケージ組立体。 ９．スリーブ（80’）及びスライド（70）が側部面及び縁部面の両方に印刷情 報を付加することのできるような形に形成されかつ厚さをもつ ことを特徴とする請求の範囲１〜８のいずれか一項に記載のパッケージ組立体 。 １０．スライド（70）が底部分（71，72）を備えた折り畳み可能なカバー（73 ）を有し、 底部分（71、72）がカバー（73）を折り畳んだ後のスリーブ開口及びスリーブ （80’）内に完全に挿入したスライド（70）と同じ高さに位置する部分を形成し ている ことを特徴とする請求の範囲１〜９のいずれか一項に記載のパッケージ組立体 。 １１．本質的に請求の範囲６〜９のいずれか一項または複数項に従って構成し たスリーブ（80’）と結合して請求の範囲１〜５及び１０のいずれか一項または 複数項に従って構成したスライド（70）を備えている ことを特徴とするパッケージ組立体。