JP2000503872A - 充填チューブ及び密封構造 - Google Patents

充填チューブ及び密封構造

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JP2000503872A
JP2000503872A JP9-527579A JP52757997A JP2000503872A JP 2000503872 A JP2000503872 A JP 2000503872A JP 52757997 A JP52757997 A JP 52757997A JP 2000503872 A JP2000503872 A JP 2000503872A
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JP9-527579A
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ベッカー、ヒルトン
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ベッカー、ヒルトン
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Abstract

(57)【要約】 人体の胸部再構成に用いるための膨張可能なインプラント(13)可撓性の膜(15)によって画成されるチャンバを含む。そのインプラントは弁(17)及び該弁を通過して該チャンバを通過する可撓性の充填チューブ(29)を含む。該弁は該膜内の開口部を取り囲み膜の内側を該チャンバ内へ伸びる短い半剛性チューブ(18)からなる。該半剛性チューブはその中を伸びる流路を画成し、また該流路に向けて開口する比較的小さなリザーバ(R)を画成する。充填チューブ(27)は可変性の長さの軟質管材からなり、連続部分(28)は該半剛性チューブの内径よりもわずかに大きい外径を有し、また、その外径を縮めて該半剛性チューブ内を容易に通過できるように長手方向に伸長可能である。該連続部分は張力が解放され次第該半剛性チューブと密着するよう装着される。

Description

【発明の詳細な説明】 充填チューブ及び密封構造 発明の背景 発明の分野 本発明は、膨張可能なインプラント用に改良された充填チューブ及び密封構造 、特には胸部再構成に用いられるタイプの膨張可能なインプラントに関するもの である。 人間の胸部再構成に用いられる膨張可能なインプラントは少なくとも1個、時 には2個のチャンバを含む。該チャンバは可撓性の膜又はルーメンによって画成 され、1本の可撓性の充填チューブをその中を貫通させて内側のチャンバを充填 するように装着された弁を含む。 二重のチャンバ装置は、本発明者の米国特許明細書第4,773,908号に 開示されたように外側のチャンバに粘性ゲルを含むが、該米国特許明細書の内容 は参考としてここでそのまま援用する。これまでのシリコンゲルからなっていた 該粘性ゲルは弁と接触し弁及び充填チューブと一緒に密封するように作用する。 該インプラントは、また、開口部を取り囲む該膜の内側すなわちチャンバ内に 伸びる短い半剛性のチューブを有する弁を少なくとも1個含む。該充填チューブ は可変性の長さの軟質管材からなり、連続部分は該半剛性チューブの内径よりも わずかに大きい外径を有し、長手方向に伸長可能でその外径を縮めて該半剛性チ ューブ内を通過しやすくする。連続部分は張力が解放されるとすぐに半剛性チュ ーブと密着係合するよう装着されている。 シリコンを充填したインプラントに対して、最近、生理食塩水を充填したイン プラントの需要が増加するとともに、改良された弁及び密封構造が必要になって きた。そのような構造は人体内への生理食塩水やゲルの漏出の恐れを最小にすべ きである。改良された弁及び密封構造は、患者の不快感を最小にし、製造が比較 的安価であり、インプラントへの生理食塩水や他の物質の注入が容易であり、該 インプラントへの生理食塩水溶液の注入後自動的かつ完全に閉じるべきである。 本発明による弁及び密封構造は、本発明者の前記特許に開示した装置にくらべ て顕著な改良を提供し、前記の有利な特徴を有するものである。 発明の簡単な要約 本発明は、膨張可能な人工器官用充填チューブ及び密封構造に関するものであ る。人工器官は膨張性の液体を充填するように装着された少なくとも1個の可撓 性のルーメン又はチャンバを有する。このルーメンの壁部は膜でできており、そ こを通過してルーメンが膨張させられる注入開口部を画成する。内部流路を有す る半剛性チューブは該開口部を取り囲みルーメン内へ達している。該半剛性チュ ーブは、また、その両端間に配置されたリザーバ内部へ開口し及び/又はリザー バを画成し、該流路への開口部を有している。可変性の長さの管材を含む充填チ ューブは、該半剛性チューブ内を通過し、該ルーメンの内部の内側へ達している 。この充填チューブの外径は該半剛性チューブの内径よりもわずかに大きく、充 填チューブは長手方向に伸長可能であり、その外径を小さくして充填チューブの 末端を該半剛性チューブの中へ挿入又は通過しやすくする。該充填チューブは張 力が解放されると、直ちに半剛性チューブと密着係合するようにも装着されてい て、その中にルーメンに液体を注入するための開口部を少なくとも1個有する。 加えて、該人工器官の内部へ伸びる該充填チューブの末端は連続部分を画成す る。そして該ルーメンの膨張後、該充填チューブは長手方向に伸ばされ、その連 続部分が該剛性チューブによって取り囲まれるまで該剛性チューブ内を外方向へ 引っ張られ、それにより、伸びたチューブの張力が解放されると該開口部をを密 封する。 該充填チューブのルーメンから外方向へ伸びる部分は該半剛性チューブの外側 の端部に隣接して切断されるようになっており、それと比較的滑らかな表面を形 成している。 添付図面は、この明細書に添付されその一部をなすものであって、本発明の好 ましい態様を示し、記述とともに本発明の主題を説明する役に立つものである。 図面の簡単な説明 図1は、本発明の充填チューブと密封構造の実施形態を示すルーメン1個の膨 張可能な人工器官を示す斜視図であり、充填チューブと人工器官を膨張させるた めの付属の注入ドームが示されている。 図2は、人工器官を膨張させる状態にある充填チューブを示す図1の部分拡大 図である。 図3は、人工器官を密封する状態にある充填チューブを示す図1の部分拡大図 である。 図4は、本発明の別の実施態様の充填チューブ及び密封構造の拡大図である。 発明の好ましい態様に関する詳細な説明 添付図面に従って、本発明の実施例を説明する。図1ないし3は、充填チュー ブ及び密封構造の好ましい実施態様を示すものである。本発明に従うと、充填チ ューブ及び密封構造は、少なくとも1個の可撓性膜すなわちルーメン15を内蔵 する膨張可能なインプラント13のような膨張可能な装置中に配設されている。 可撓性膜すなわちルーメン15は、液体を充填することによってインプラント1 3を膨張させるように備えられている膨張性チャンバ16を画成している。ルー メン15はまた、膨張性液体が供給される注入開口部17も画成している(図2 参照)。 本発明に従い、充填チューブ及び密封構造は、膜の厚みに関して比較的厚みの ある壁部を有し、かつ開口部17を取り囲む半剛性チューブ18を有している。 該チューブ18は、ルーメン15の内部へ伸びており、該ルーメン15の内部で 開口する流路23を有する。 該ルーメン15は、適当な材料又は膜、例えば、当業者に自明な人間の組織と 反応しない医療用等級シリコーンゴム又は同様の材料で構成される。また、短い 半剛性チューブ18は同じ材料又は異なった材料で形成されていていてもよいが 、膜の一体部分として形成され、壁部の厚みからその半剛性を誘導するようにす るのが好ましい。図示されたように、チューブ18を更に支持するためにルーメ ン15をより厚い部分19として形成することもまた望ましい。この厚くされた 部分19は開口部17を囲み、膜の破損又は破裂の恐れを減少させる。 半剛性チューブ18はまた、該半剛性チューブ18の内部通路又は流路23の 方に開口するリザーバRも画成している。例えば、リザーバRは、流路23内へ 開いている部分をリザーバとして画成する突起物のような隆起を外側へ広げる形 状をしていてもよい。該リザーバRには、シリコンゲルのようなシーラント又は ゲルSで充填するのが好ましい。 特に近年の研究によると、リザーバ中に存在する少量のシリコンゲルはインプ ラントの装備者には何のリスクも与えないと考えられている。しかしながら、も しシリコンゲルの使用について問題があるならば、人間の組織に適合し落花生油 のように人体に吸収される他の天然産ゲルを使用することができる。 シリコーン管材又は同じ材料で構成された充填チューブ27は比較的短い半剛 性チューブ18に画成される流路23を突き通すように配設される。該充填チュ ーブ27はまた、半剛性チューブ18の長さよりわずかに長い連続末端部分28 、及び中空流路30及び開口部32を画成する隣接部分29を有するのがよい。 該開口部32はチャンバ16の内部及び中空流路30に連結しており、注入ドー ム又はリザーバ34とチャンバ16の内部とに連結している。 該充填チューブ27はチューブ18又はルーメン15に穴をあけたり傷を付け たりしないように比較的軟質な材料で形成する。この充填チューブ27は流路2 3の内径よりわずかに大きい外径を有し、外径を小さくしうるように長手方向に 伸長可能である。外径を小さくすると該充填チューブ27が該半剛性チューブを 通過しやすくなる。そして充填チューブの連続部分28は、伸ばされた状態から の張力の解放により半剛性チューブ18内で流路23と密着係合するよう装着さ れる。 実際には、充填チューブは剛性部材(図示せず)によって流路23を貫通され 、又は充填チューブのまわりに該ルーメン及び該半剛性チューブを形成する。後 者の場合、充填チューブは縮小された直径部分を包含するので、チューブ18の 内径は少なくとも充填チューブ27の連続部分28の外径より小さくなる。 チューブ27の手許部分27′はリザーバ34のような液体供給源と連通する ように装着される。そのとき、生理食塩水のような液体は、リザーバ34内に挿 入された皮下注射針(図示せず)を使用してリザーバ34から流路30及び開口 部17を通ってチャンバ16に強制的に押し込まれる。チャンバ16が十分に満 たされると、充填チューブは引っ張られて長手方向に伸ばされ、連続末端部分2 8が半剛性チューブ18によって取り囲まれるまで流路23を通過する。圧力又 は長手方向の伸びが解かれると、連続末端部分は元の外径に戻り、リザーバR内 でゲルSと共に半剛性チューブ18に密着係合する。 本発明の好ましい態様では、該連続末端部分28は、該半剛性チューブ18に 接して座部36と係合する、ほぼT型断面を有し、半径方向に伸びるフランジを 有している。この半径方向に伸びるフランジは停止手段として作用し、充填チュ ーブ27が引っ張られて半剛性チューブ18を通り抜けるのを防ぎ、密封の確実 性に寄与する。 種々の要因、例えば半剛性チューブの厚み、材料の堅さ、半剛性チューブ及び 充填チューブの長さ、それらの直径、インプラント内に収容される液体の性質、 リザーバ中のシーラントの粘性、液体の圧力などが、充填チューブ及び密封又は 弁を構成することにおいて考慮されなければならない。当業者にとって自明なよ うに、密封部分からの漏れがあってはならないし、また患者に不快感を生じさせ てはならない。 図4は、充填チューブ27が縮小した直径の部分22′を有して製造される本 発明の2つめの態様を説明するものである。このようにして直径を更に縮小する ことにより、発送及び貯蔵の間における漏出の恐れを最小限にし、製造操作中に 充填チューブ27のまわりに管状要素18を形成するのを促進する。 この種の膨張可能な人工器官は、場合により該人工器官の製造時に梱包に先立 ち、充填チューブを所定の部分に挿入するようにしてもよい。このようにして、 充填チューブは人工器官の全保管期間中、それはかなりの期間になり得るが、別 に置かれる。従来の弁の多くがこの期間中に「固まって」しまって、人工器官が 移植され、膨張し、充填チューブが引き抜かれると、漏れを生じていた。この問 題は、システムに折れ曲がった又はねじ曲げられた弁を組み込むことで改善され た。しかしながら、製造工程が複雑になり装置の製造コストが増大する。その上 、折れ曲がった弁が、ときとして患者の体を剌激する。本発明は、このような欠 点を克服したもので、本発明者の先行特許で開示した弁の改良に相当するもので ある。 また、シーラントとして使用されたゲルと充填チューブの一部分との接 触 により、充填チューブが更にその可撓性を維持するように作用し、同時に、充填 チューブを半剛性チューブを通過させて閉じた位置まで引っ張ることを容易にす る潤滑剤としての役割を果たすと考えられる。換言すると、チャンバを閉じる手 段によりインプラントがはずれたり又は膜が破れる恐れがより少なくなる。 本発明の好ましい様態に関して記述してきたが、添付の請求項の範囲から離れ ることなく変更及び修正がなされてもよいことはいうまでもない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 可撓性の膜によって画成されるチャンバを含む膨張可能なインプラント用充 填チューブ及び密封構造において 該構造が該チャンバ内に注入開口部を画成する手段及びその注入開口部を取り囲 み該チャンバの内側へ伸びる半剛性チューブからなり、 該半剛性チューブは近端が該開口部に近接、かつ当接し、末端が該チャンバ内に ある長手方向に伸びる流路を構成し、 該半剛性チューブはさらに、該流路に向かって開口したリザーバ及び該リザーバ 内に収容された一塊のシーラントを画成し、 充填チューブはその末端に連続部分を形成する可変性の長さの軟質管材からなり 、該連続部分が該半剛性チューブよりも長く、また 該充填チューブの残りの部分は第2中空流路及び該チャンバを膨張させるために 該充填チューブの内部と該チャンバの内部を連通するための開口部を有し、 該充填チューブは半剛性チューブの内径よりも大きな外径を有し、該半剛性チュ ーブを容易に通過できるようにその外径を小さくするために長手方向に伸長可能 であり、 該充填チューブの連続部分は半剛性チューブ内で張力が解放されると該リザーバ 中のシーラントと接触した状態において該半剛性チューブと密着係合して、 それにより、該充填チューブが長手方向に伸長可能な、該チャンバの膨張後に該 充填チューブの手許部分を引っ張ることにより該半剛性チューブ内を外方向へ動 かすことができる、該連続部分を該半剛性チューブ内に収容させて該膜内の該開 口部を密封することを特徴とする充填チューブ及び密封構造。 2 該充填チューブがその末端に、該半剛性チューブと係合して該充填チューブ の引き出しを制限する手段を有する請求項1記載のチューブ構造。 3 該制限手段がほぼT型断面を有する請求項2記載の構造。 4 該末端手段が該半剛性チューブと係合可能な概形としては半径方向に伸びる フランジである請求項2記載の構造。 5 該充填チューブがシリコーンゴム製である請求項4記載の構造。 6 該膜及び半剛性チューブがシリコーンゴム製であり、該半剛性チューブが該 膜の一体部分として形成される請求項5記載の構造。 7 該膜が該半剛性チューブに隣接した部分を厚くし、引き裂きの恐れを軽減す している請求項6記載の構造。
JP9-527579A 1996-02-01 充填チューブ及び密封構造 Pending JP2000503872A (ja)

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