JP2000503589A - 家庭廃棄物焼却残留物及び都市下水処理プラントからのスラッジの焼却からの灰を再利用する方法及びこの方法により得られる混合物 - Google Patents

家庭廃棄物焼却残留物及び都市下水処理プラントからのスラッジの焼却からの灰を再利用する方法及びこの方法により得られる混合物

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(57)【要約】 家庭廃棄物焼却残留物及び都市下水処理プラントからのスラッジを焼却した灰を安定処理する方法であって、家庭廃棄物の残留物と、前記残留物に関して都市下水処理プラントからのスラッジを焼却することにより得られる灰を5重量%〜50重量%、前記残留物に関してスラッグ粉末を1重量%〜20重量%、前記残留物に関してマグネシア石灰を0.3重量%〜7重量%、及び混合物を混合し所望の粘稠度を得るために十分な量の水とを混合することを含む前記方法。

Description

【発明の詳細な説明】 家庭廃棄物焼却残留物及び都市下水処理プラントからのスラッジの焼却からの灰 を再利用する方法及びこの方法により得られる混合物 本発明は、家庭廃棄物焼却残留物及び都市下水処理プラントからのスラッジを 焼却した灰を再利用する方法及びこの方法により得られる混合物に関する。 家庭廃棄物を焼却した残留物、すなわちクリンカーは一般的に埋め立て地に排 棄される。 現在、この排棄方法は比較的費用がかかるだけでなく、加えて、いかなる財政 上の見返りも生み出さないという欠点を有する。 さらに、これらの経済的な理由とは別に、家庭廃棄物のかさが増え続けており 、この解決手段では多かれ少なかれ長期間のベースに合わなくなっている。 それ故、家庭廃棄物焼却残留物を材料として使用することにより、これまでの 排棄費用及びそれらが取って代わる材料の費用価格を節約するために、特に公共 事業に家庭廃棄物焼却残留物を再利用することが考えられる。 例えば、いわゆる低浸出性留分残留物を、鉄を除去しスクリーニングした後、 公道建設用の盛土やハードコアとして、該盛土からしみ出してくるであろう多量 の水と該盛土が接触せず、かつ残留物中に存在する汚染物質を該盛土の領域を越 えて連行するような条件において使用することができる。 この解決手段は満足のいくものではないが、使用条件は制限されており、低浸 出性の低い留分を有する残留物のみに関するものであることは明らかである。 さらに、都市下水処理プラントからのスラッジの排棄に関する問題点も又浮上 している。 公知の解決手段の一つは該スラッジを焼却することであるが、汚染可能性の低 い灰について焼却によりかさを減らし、灰を農業用肥料として再利用することが できるようにさえする。 しかしながら、スラッジを焼却することにより農業用肥料として利用すること ができない灰が生じ、家庭廃棄物焼却残留物のように、埋め立て地に排棄しなけ ればならない。 本発明は、家庭廃棄物焼却残留物及び都市下水処理プラントからのスラッジを 焼却することにより得られる灰の両方を安定処理する方法であって、浸出性留分 が高くかつ比較的汚染可能性の高いかもしれないあらゆる分類の残留物及び灰を 再利用等の規制に見合う条件での方法を提供することを目的とする。 実行するのに簡便かつ経済的な本発明の方法により、公共事業に使用できかつ 汚染可能性が法規制により定められている制限値よりもずっと低いモルタルを得 ることができるようになる。 本発明の方法は、家庭廃棄物焼却残留物を、 前記残留物に関して、都市下水処理プラントからのスラッジを焼却することに より得られる灰を5重量%〜50重量%; 前記残留物に関して、スラグ粉末を1重量%〜20重量%; 前記残留物に関して、マグネシア石灰を0.3重量%〜7重量%;及び 混合物を混合し所望の粘稠度を得るために十分な量の水; と混合することを特徴とする。 本発明により、残留物に関して5〜50重量%で含まれる、混合物中の灰の量 は残留物の粒度測定の関数として、及びモルタルを得るのに望ましい用途に応じ た粒度測定の関数として調節することができる。 本発明はまた、上述した方法を行うことにより得られる混合物並びにこの混合 物のモルタルとしての使用を目的とする。 このモルタルには特に、灰及び残留物中の最初の水分量と混合物に添加した水 分量との合計に相当する、モルタル中に含まれる水分量の関数として変化し得る 流動性を有する利点がある。 したがって、このモルタルは十分に流動してポンプで汲み上げることができ、 特に地下の空洞を埋めるのに有用である。 本発明のモルタルは、残留物及び灰を安定処理しかつ効率よく再利用できるよ うにする本発明から離れて、多くの分野で使用することができるようにする特に 高い機械的特性を表す。 特に、上述したように地下の空洞を埋めるのに使用できるが、プレハブパネル や建築用ブロック等の建築用材を製造することもできる。 考えられる他の用途は、それらを従来の埋め立て地に貯蔵するために汚染度の 高い廃棄物を不活性にすることである。 本発明により、スラッグ粉末は粉砕した高炉スラッグ、高炉スラッグセメント 又は高炉スラッグを含有する他のあらゆる製品を意味するものと解される。 有利なことに、マグネシア石灰は本質的に約66重量%の酸化カルシウム(C aO)及び約33重量%の酸化マグネシウム(MgO)から構成される。 本発明をより容易に理解するために、非限定的な例として、本発明の範囲の実 施例を以下に記載する。実施例1 標準NF X31−210の浸出テストにより測定される、以下の汚染物質量 を表す、家庭廃棄物焼却残留物及び都市下水処理プラントのスラッジを焼却した 灰を安定処理しかつ再利用するのが望ましい。 残留物 灰 水分含有量 (%) 17 35 可溶性留分 (%) 5.3 4.49 Hg(mg/kg) < 0.07 < 0.015 Pb(mg/kg) 12.3 < 0.15 Cd(mg/kg) < 0.8 < 0.3 As(mg/kg) < 0.2 < 0.15 Cr6(mg/kg) 1.8 < 0.015 SO4(mg/kg) 2300 14050 COT(mg/kg) 1250 < 20 効力を有する法律規定の要求を知っているため、廃棄物の再利用を可能にする ように、本テストは以下に示す最大の値を設定している。 許容される限界値 可溶性留分 (%) 5 Hg(mg/kg) 0.2 Pb(mg/kg) 10 Cd(mg/kg) 1 As(mg/kg) 2 Cr6(mg/kg) 1.5 SO4(mg/kg) 10000 COT(mg/kg) 1500 この廃棄物をそのまま再利用することは当然考慮されていない。次に、以下の 組成を有するモルタルを製造した: 残留物 1000kg 灰 250kg 高炉スラッグ80%を含有するスラッグセメント 52kg マグネシア石灰 17kg 水 135kg このモルタルは十分に流動するのでポンプで汲み上げることができる。 このようにして得られたモルタルの28日目の圧縮強さは3.91MPaであ った。 このモルタルについて、標準NF X31−210に従って浸出テストを行っ たところ以下の結果を得た。得られた結果は要求されている最小値よりも小さか った。 可溶性留分 (%) 0.33 Hg(mg/kg) < 0.07 Pb(mg/kg) < 1.9 Cd(mg/kg) < 0.4 As(mg/kg) < 0.2 Cr6(mg/kg) < 0.4 SO4(mg/kg) 185 COT(mg/kg) 112 それ故、このモルタルは再利用することができる。実施例2 実施例1と同じ残留物及び灰を安定処理するために、以下の組成を有するモル タルを製造した: 残留物 1000kg 灰 250kg 高炉スラッグ80%を含有するスラッグセメント 38kg マグネシア石灰 12kg 水 125kg この様にして得られたモルタルはポンプで汲み上げることができ、28日目に おける耐圧縮度は2.1MPaであった。 標準NF X31−210に従って浸出テストを行ったところ以下の結果を得 た。 可溶性留分 (%) 0.52 Hg(mg/kg) < 0.07 Pb(mg/kg) < 1.9 Cd(mg/kg) < 0.4 As(mg/kg) < 0.2 Cr6(mg/kg) < 0.4 SO4(mg/kg) 261 COT(mg/kg) 167 実施例1のように、このモルタルは例えば公共事業に再利用することができる 。実施例3 実施例1と同じ残留物及び灰を安定処理しかつ再利用するために、以下の組成 を有するモルタルを製造した: 残留物 1000kg 灰 250kg 高炉スラッグ80%を含有するスラッグセメント 24kg マグネシア石灰 8kg 水 118kg この様にして得られたモルタルはポンプで汲み上げることができ、28日目に おける耐圧縮度は1.3MPaであった。 標準NF X31−210に従って浸出テストを行ったところ以下の結果を得 た。 可溶性留分 (%) 0.64 Hg(mg/kg) < 0.07 Pb(mg/kg) < 1.9 Cd(mg/kg) < 0.4 As(mg/kg) < 0.2 Cr6(mg/kg) < 0.4 SO4(mg/kg) 337 COT(mg/kg) 195 それ故、このモルタルは再利用することができる。実施例4 実施例1と同じ残留物及び灰を安定処理するために、以下の組成を有するモル タルを製造した: 残留物 1000kg 灰 50kg スラッグ 84kg マグネシア石灰 28kg 水 207kg この様にして得られたモルタルの28日目における耐圧縮度は4.2MPaで あった。 標準NF X31−210に従って浸出テストを行ったところ以下の結果を得 た。 可溶性留分 (%) 0.38 Hg(mg/kg) < 0.07 Pb(mg/kg) < 1.9 Cd(mg/kg) < 0.4 As(mg/kg) < 0.2 Cr6(mg/kg) < 0.4 SO4(mg/kg) 203 COT(mg/kg) 121 このモルタルは例えば公共事業に再利用することができる。実施例5 実施例1と同じ残留物及び灰を安定処理しかつ再利用するために、以下の組成 を有するモルタルを製造した: 残留物 1000kg 灰 500kg スラッグ 30kg マグネシア石灰 10kg 水 58kg このモルタルの28日目における耐圧縮度は1.6MPaであった。 標準NF X31−210に従って浸出テストを行ったところ以下の結果を得 た。 可溶性留分 (%) 0.82 Hg(mg/kg) < 0.07 Pb(mg/kg) < 1.9 Cd(mg/kg) < 0.4 As(mg/kg) < 0.2 Cr6(mg/kg) < 0.4 SO4(mg/kg) 743 COT(mg/kg) 172 それ故、このモルタルは例えば注入により地下の空洞を埋めるのに利用するこ とができる。 上述した実施例が特徴を制限するものではなくかつ本発明の範囲から離れずに 所望の変更を受け入れることができるということが理解されるであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 22:06)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 家庭廃棄物焼却残留物及び都市下水処理プラントからのスラッジを焼却した 灰を安定処理する方法であって、家庭廃棄物焼却残留物を: 前記残留物に関して、都市下水処理プラントからのスラッジを焼却すること により得られる灰を5重量%〜50重量%、 前記残留物に関して、スラッグ粉末を1重量%〜20重量%、 前記残留物に関して、マグネシア石灰を0.3重量%〜7重量%、及び 混合物を混合し所望の粘稠度を得るために十分な量の水 と混合することを特徴とする前記方法。 2. 請求項1記載の方法を行うことにより得られる混合物。 3. 請求項2記載の混合物のモルタルとしての、特に地下の空洞を注入するため の使用。
JP52489797A 1996-01-05 1996-12-24 家庭廃棄物焼却残留物及び都市下水処理プラントからのスラッジの焼却からの灰を再利用する方法及びこの方法により得られる混合物 Expired - Fee Related JP3837164B2 (ja)

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