JP2000503579A - 血液の体内光治療 - Google Patents

血液の体内光治療

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、特徴的光吸収帯域を有する光反応剤を吸収した血液中の望ましくない成分を破壊しまたはこの成分に影響するため、患者の体内を流れる血液に対して体内光フェレーシスを適用する方法および装置に関するものである。この装置は、患者の体内に経皮設置するように設計された移植可能ハウジング(100)を有する。前記ハウジング(100)を通る流体通路(128)の導入口(104)および排出口(102)が備えられ患者の循環系に連結されて、血液をハウジング(100)の中に導入しまた排出する。前記ハウジング(100)中に配置された(または外部に配置されて光ファイバによってハウジングに連結された)光源(110)が前記光反応剤の吸収帯域と実質的に等しい帯域の範囲内の光を放出する。血液が前記光源からの光によって照射されるように、ハウジング(100)中の前記流体通路(128)の一部はオプションとして光学的に透明である。流体通路(128)は蛇管、平坦コイル、螺旋コイル、および導入ヘッダー・マニホルドと排出ヘッダー・マニホルドとを連結するクロス管を含む種々の形状のいずれかとする事ができる。光源(110)は発光ダイオード(LED)またはその他の型の光源を含み、また光ファイバを通して光反応体に接続される事ができる。光源(110)の電源(800)は体内型または体外型とする事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】 血液の体内光治療 発明の分野 本発明は一般的に血液に対して医学的治療を適用するために光を使用する方法 、さらに詳しくは治療目的で患者体内の血液循環を光に露出する装置および方法 に関するものである。 発明の背景 T細胞リンパ腫などの種々の血液疾患は、血液の他の機能に悪影響を及ぼす事 なく血液中の選択された型の器官にのみ影響する技術によって最もよく治療する 事ができる。現在、体外光化学的治療または光フェレーシスがこの種の疾患に対 する好ましい治療法である。この治療においては、ヘパリン処理された静脈血液 を8−メトキシプソラレン(経口摂取)などの感光化剤によって処理する。破壊 されるべき異常または悪性T細胞リンパ球によって優先的に吸収される感光化剤 が体外において循環させられ、プソラレンの吸収帯域に対応する帯域のUVA光 に露出される。光源に露出した後に、血液は患者の体内に戻される。このような 体外光ダイナミック治療(PDT)は代表的には病院またはその他の医療機関で 実施され、また比較的時間のかかる操作であって(例えば数カ月間、連日繰り返 される治療ごとに、6時間または6時間以上)、これは治療を受ける患者の生命 にとって大きな負担である。さらに、血液の光化学的治療は特定の医療施設での み受けられるので、患者は治療の行われる場所まで相当距離通院する必要がある 。 血液の体外光化学的治療を非常に長期間実施する事は不可能である。従って、 光化学的治療の可能性全部が実現されない場合がある。さらに患者は治療の実施 されるたびに感染のリスクがある。血液を体外に出しまた体内に入れるカテーテ ルが患者の循環系と侵襲的に接続されるからである。 患者の体内にインシチュ配置された装置を使用して血液の体内光フェレーシス を実施する事が望ましのは明かである。このような装置は、適当な光反応剤が経 口、経皮または静脈経由服用された後に患者の血液を光に露出するために使用す る事ができよう。光フェレーシス中に血液を露出するため移植装置を使用する事 により、患者は治療中完全に通院可能であり、患者の生命に対する治療の影響は 最小限となる。さらに重要な事は、血液の体内光フェレーシスを実施するために 移植装置を使用する事により、治療は選択されたいかなる期間中も反復的に実施 する事ができ、所望なら連続ベースで実施され、感染その他の望ましくない副作 用のリスクが最小限になる。 長期間インシチュベースで種々の光レベルで患者の血液に対する治療を実施す る事により、現在使用されているような比較的短時間の通常の体外光治療と比較 して改良された結果が得られると思われる。さらに、移植装置の中に使用される 光源は、現在体外装置において使用されているUVA光バンクよりもはるかに患 者の血液の他の成分に対する損傷が少なく、しかも血液中の悪性T細胞リンパ球 またはその他の望ましくない器官または成分を破壊しまたは抑制するのに非常に 効果的である。 体内治療部位の異常組織に対する光ダイナミック治療(PDT)に使用される 移植プローブの放出する光の作用は同一譲渡米国特許第5,445,608号に 開示され、この特許の図面および開示をここに引例とする。この引例に記載のプ ローブの各実施態様は、放出光がPDTによって破壊されるべき細胞に伝送され るように搭載された複数の光源を含む。この引例に記載のプローブ上に使用され る光源は好ましくは光ダイオード(LED)である。これらのプローブの1つを を体内治療部位に経皮配置し長時間PDTを加える事により、治療部位の異常組 織は周囲の正常組織に悪影響を及ぼす事なく破壊される。しかしこれらの実施態 様のいずれも血液の光フェレーシス治療には不適当である。従って、この目的か ら他の型の装置を配備しなければならない。 発明の概要 本発明によれば、特徴的光吸収帯域を有する光反応剤を吸収した血液中の望ま しくない成分を破壊するため、患者の体内を流れる血液に対して体内光フェレー シスを適用する装置が提供される。この装置は、患者の体内に経皮設置するよう に設計され、生適応性物質から成る移植可能ハウジングを含む。このハウジング の中に循環血液を導入しまた排出するために患者の循環系統に連結される導入口 および排出口を有する。前記ハウジングに連結された光源が前記光反応剤の吸収 帯域と実質的に等しい帯域の範囲内の光を放出する。前記光源を生かすための電 流が電源によって供給される。流体通路が前記光源に隣接して前記導入口および 前記排出口と流体連通するようにハウジング中に配置される。前記流体通路の少 なくとも一部が光学的に透明であって、この流体通路中を循環する血液が前記光 源によって放出される光によって照射されて光治療を実施する。 前記流体通路は実施態様に対応する数種の形の通路のいずれかである。従って それぞれの実施態様は、蛇管状通路、螺旋コイル状通路、実質的に平坦なコイル 、または2つのヘッダーの間に延在する複数の平行通路を含む。最後の実施態様 において、2つのヘッダーの一方は導入口に接続され、他方のヘッダーは排出口 に接続される。 またそれぞれの実施態様は相異なる型の光源を使用する。一方の光源が相互離 間された発光装置の全体として平坦な列を含み、この光源が相互離間された発光 装置の全体として平坦な他の列と組合わされる。これらの発光装置列が流体通路 の両側に配置され、前記発光装置は流体通路の方に光を放射するように指向され る。さらにこれらの発光装置は好ましくは実質的に光反射性面の上に取付けられ る。他の実施態様において、光源はバーを含み、このバーは全体としてその軸線 にそって相互に離間された複数の発光装置を含む。さらに他の実施態様において 、光源はの光ファイバを含む。 1つの実施態様において、電源がハウジングと一体化される。しかしさもなけ れば、電源を生両立性物質から成るケーシングの中に配置し、このケーシングを 光源ハウジングとは別個に、患者の体内に移植する事ができる。 前記ハウジングはこのハウジングを患者の体内の所望位置に固定するために使 用されるタブを含む。例えばハウジングを隣接の肋骨または患者体内の他の構造 に固着するため、縫合糸をタブ中の孔の中に挿通する事ができる。また、ハウジ ングはその中を流れる血液の照射を改良するため、実質的に光反射性の内側面を 有する事が望ましい。 患者の循環系の中に流体通路を連結しやすくするため、好ましくは導入口と排 出口は血管移植管を含む。医師はこの血管移植管を患者の体内で切断された血管 と縫合する事ができる。血液の凝固を防止するため、血栓の形成に抵抗するヘパ リンなどの物質を流体通路の内側面に塗布する事ができる。 本発明の他のアスペクトは、望ましくない血液成分を破壊するため体内を流れ る血液を治療する方法を提供するにある。この方法は、血液の体内光フェレーシ スを実施するために使用される装置に関して前述した各機能に対応する段階を含 む。 図面の簡単な説明 以下、本発明を図面に示す実施例について詳細に説明するが本発明はこれに限 定されない。 第1図はPDTを使用して流体を処理する螺旋コイル状装置の断面を示す一部 破断された斜視図、 第2図は第1図の螺旋コイル状装置の平面図、 第3図は蛇管と内部光源とを有する光反応体のハウジングの斜視図、 第4図は第3図の装置の平面図、 第5図は蛇管と内部光源とを有する光反応体の側面図、 第6図は導入ヘッダーと排出ヘッダーとの間に延在する複数の平行通路を備え るように成形された光反応体ハウジングの内部の側面図、 第7図はLEDグリッド列光源を備えた光反応体ハウジングの内部側面図、 第8図はPDTによって流体を処理するための実質的に平坦なコイル状装置の 断面図、 第9図は第8図に図示の装置の側面図、 第10図は光ファイバマットから成る光源を有するPDTによって流体を処理 する蛇管コイル装置の一部断面を示す平面図、 第11図は第10図に図示の装置の側面図、また 第12図はPDTを使用する流体処理装置を含む生両立性光反応体ハウジング を患者の肋骨間に配置した状態を示す斜視図である。 好ましい実施態様の説明 前述のように、光フェレーシスは、特徴的光吸収帯域を有する光反応剤を吸収 した血液中の望ましくない成分を破壊しまたは影響する。種々の光レベルを使用 して患者の血液に対する治療を長期間、インシチュ適用する事により改良結果が 得られると考えられる。さらに、比較的低強度の光源は、先行技術による比較的 短時間の体外光治療よりも、患者の血液の他の成分に対して望ましくない損傷を 与える可能性が少ない。下記に記述する本発明の好ましい実施態様の1つ以外は すべては、血液流に対するPDTを実施するする好ましい光源としてLEDを記 載しているが、本発明に関連して他の光源も同様に使用可能であると了解された い。このような他の光源は非制限的に、レーザダイオード、垂直キャビティ面発 光レーザ(VCSEL)、発光半導体、ガス放出源、発光ポリマーおよびフィラ メント・バルブを含む。 一般に「反応体」と呼ばれる光フェレーシスをインシチュ投与するように設計 された装置の数種の実施態様が開示されているが、各実施態様は患者の体内の部 位に経皮配置するように設計されている。図示の本発明の第1実施態様について 述べれば、第1図はそのハウジング100の側面断面図を示し、このハウジング 100は円筒形壁体120を含み、この壁体はそれぞれTEFLON(登録商標 )ポリマーなどの生適合性物質から成る上端部分114と下端部分116とを有 する。さもなければハウジングは生適合性物質を塗布された他の物質で製造する 事ができる。ハウジング100中を血液を搬送するための流体通路は螺旋形また は円筒形コイル状に巻き取られたチューブ128を含む。このチューブ128は 、好ましくは膨張補強ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)など、血管再 成形用に使用される型の透明(少なくとも半透明)物質とする。また、ポリ塩化 ビニル、ポリウレタンおよびTEFLON(登録商標)などの光学的に透明な物 質をチューブ128に使用する事ができる。 チューブ128はハウジング100の中に配置され、またいずれもハウジング の外部に配置された導入管104と排出管102とを有する。さらに詳しくは導 入管104は、チューブ128がハウジング100の中にその一端に隣接して形 成された導入開口124を通る箇所に配置され、排出管102は、チューブがハ ウジングの他端に隣接して配置された排出開口126を通る箇所に配置されてい る。また導入管104および排出管102の直径は下記に説明するようにこれら の導入管および排出管が内部胸部動脈などの切断された動脈の末端に移植される ように約10ミリメートルまたはこれ以下とする。さらに導入管104と排出管 102の直径は、ハウジング100を通る血液流の速度に影響するように不同で ある。チューブ128の曲率と導入管104と排出管102の相異なる直径とが ハウジング100を通して流れ血液流の中に所望の乱流と渦流とを誘発するのに 役立つ。またハウジング中の血液流の乱流は、ハウジング100を通して流れる 血液の受ける光露出量を増大するのに役立つ。LED110(または前記のその 他の型の光源)とリード線112とを収容した光バー108が管128の中心軸 線にそって配置されて、ハウジング中を流れ血液を照射する光を与える。光バー 108(または少なくともリード線112)の末端が、ハウジング末端116の 中心に軸方向に配置されたアパチュア118を通る。 チューブ128は標準型脈管吻合技術によって患者の循環系に連結するように 構成されている。導入管104と排出管102の直径に近似的に等しい直径を有 する適当な動脈が切断されて反応体をこの動脈の両端と直列に配置させるので、 動脈中を流れる血液が反応体を通して流れて、その中に収容された光源の放出す る光に露出される。導入管104と排出管102の近位端は、これを切断された 動脈の両端に嵌合し移植しやすいように平滑な輪郭を有する。チューブ128を 動脈に結合した後に、血液は動脈から導入管104の近位端の中に循環させられ 、チューブ128を通してハウジング100中を通り、排出管102から出て動 脈の中に入る。 LED110はリード線112を通して送られる電流によって生かされて発光 し、チューブ128を通して循環する血液を照射する。またハウジング100の 内側面122は好ましくはミラーまたは白色MYLAR(登録商標)などの反射 性物質、あるいはチューブ128を循環する血液流にむかって光を反射するその 他任意の適当な反射性コーティングによって被覆または内張りされる。 第2図において、ハウジング100は平面図として図示され、その円筒形のコ ンパクトな構造が明白である。ハウジング100のコンパクト構造は、これが医 療装置の配置スペースの限定された患者の体内特定部位に配置される時に重要で ある。 本発明の二、三の実施態様を第3図乃至第7図に図示する。これらの実施態様 は全体として類似のハウジング100を有し、第3図、第4図および第5図に図 示の実施態様においてはハウジングはその両端の中心部分から突出する導入管2 02と排出管204とを有し、また第6図においては、導入管302と排出管3 04はハウジング300の両端の相互に片寄った点から突出している。ハウジン グ200は一対の形材214から成り、これらの形材は導入管202と排出管2 04およびリード線208の回りに相互に気密的に固着されている。同様に、別 個に図示されてはないが、ハウジング300は導入管302、排出管304およ びリード線324の回りに相互に嵌合し密着する2つの形材から成る。 第7図に図示のように、2つの形材214の一方が外側リッジ226を有し、 このリッジが内側の全体として平坦な面224の外周に外接し、この面はミラー または白色Mylerなどの反射性物質でコーティングされまたは内張りされて いる。導入グルーブ218と排出グルーブ220が導入管202と排出管204 とを収容する。さらに外側リッジ226の凹形グルーブ222がリード線208 を収容する。また第7図には、長方形基板210上に取付けられた相互離間され たLED212の列が示されている。この実施態様において、これらのLEDは ハウジング200中の光源である。基板210は形材214より少し小サイズで あって、内側面224に隣接配置された外側リッジ226の内周面の中に嵌合す る。 第5図に図示の実施態様においては、流体通路がチューブ216を通り、この チューブ216は蛇行するように巻き取られ、一連の相互に近接する半円形湾曲 部分206を含み、これらの湾曲部分は基板210上に配置されLED212に 当接する。このチューブ216はチューブ218について前述した任意の物質か ら成る事ができる。 第4図にはハウジング200の横断面図が図示されている。チューブ216は 一対の基板210の間に配置され、これらの基板はさらに一対の実質的に長方形 の形材214の間に配置され、これらの形材が相互に密接に保持されてハウジン グ200を形成している。 前述のようにハウジング200は標準型の脈管吻合技術によって患者の循環系 に連結されるように構成されている。ハウジング200が患者の循環系の中に移 植された後に、血液が導入管202の近位端から入り、蛇管216を通り、そこ でLED基板210によって光照射に露出される。照射された後に、血液は排出 管204を通ってチューブ216から出て、再び患者の循環系の中に入る。 ハウジング300を通しての血液の他の型の流路を成す他の実施態様が第6図 に図示されている。成形されたヘッダー・マニホルド306aが導入管302に 連結され、類似の成形されたヘッダー・マニホルド306bが排出管304に連 結されている。複数の相互に平行なクロス管308がこれらのヘッダー・マニホ ルド306aと306bとの間に延在する。ヘッダー・マニホルドとクロス管は 、ePTFEなどの血管再成形用に一般に使用される型の透明または半透明物質 から成る。またヘッダー・マニホルドとクロス管を形成するためにポリ塩化ビニ ル、ポリウレタンおよびTEFLON(登録商標)などの光学的に透明な物質を 使用する事ができる。 ハウジング300はハウジング200と実質的に類似的に形成されている。ハ ウジング300は一対の相互に係合する長方形形材310から成り、各形材は凹 形の導入グルーブ312と、凹形の排出グルーブ314と、リード線溝穴316 と、ミラーまたは白色MYLAR(登録商標)などの反射性材料で被覆または内 張りされた内側面318とから成る。さらにハウジング300のクロス管308 を通して流れる血液を照射する光がLED212によって加えられ、これらのL EDはリード線によって送られる電流によって生かされる。このようにして、リ ード線212はハウジング300中の光源である。形材310は好ましくはTE FLON(登録商標)などの生適合性ポリマーから成り、またはこのような物質 によって被覆されている。 実施例1について述べたと同様に、導入管302と排出管304は標準型血管 吻合技術を使用して患者の循環系に連結されるように設計されている。患者の血 液は導入管302の近位端に入りヘッダー・マニホルド306aを通って複数の 平行なクロス管308の中に入り、そこで血液はLED212によって放射され る光に露出される。血液はクロス管308を通過した後に、ヘッダー・マニホル ド306bの中に入り、排出管304を通ってハウジング300から出て、患者 の循環系の中に再び入る。 さらに他の実施態様が第8図および第9図に図示されている。この実施態様は ハウジング400を含み、このハウジング400は全体としてディスク形状であ って、上形材414を含み、この上形材は類似形状の底形材412に固着される 。上形材414と底形材412との間に、コイル状チューブ406が配置され、 このチューブは実質的に平坦な螺旋状に巻き込まれている。このチューブ406 は前記の各実施態様のチューブと同一の物質から成る。この螺旋状チューブの内 側末端から下方に、底形材412を通して導入管402が延在し、螺旋の外側末 端から排出管404がハウジング400を通して放射方向外側に延在する。全体 として丸い基板408、424がそれぞれ底形材412と上形材414の内側に 取付けられ、これらの基板の上に相互に離間されたLED列(図示されていない )が取付けられ、チューブ406の対向側面に隣接している。LEDは、適当な 内部(または外部)電源(図示されていない)からリード線410を通して送ら れる電流によって生かされる。基板408のサイズは底形材412のサイズより 少し小であって、底形材の外側リップ420の内周の中に嵌合し内側面418に 当 接する。同様に、基板424のサイズは上形材414のサイズより少し小であっ て、上形材の外側リップ426の内周の中に嵌合する。上方外側面435と底外 側面436は好ましくはTEFLON(登録商標)ポリマーなどの生適合性物質 から成る。また上内側面428と底内側面418は、管406を通して流れる血 液にむかって光反射を改良するためミラーまたは白色MYLAR(登録商標)な どの反射性物質で被覆されまたは内張りされている。 チューブ406は、底形材412の中心に配置された丸い導入アパチュア43 0を通っている。さらにチューブ406は、上形材414の中に形成された凹形 グルーブ434と底形材412の中に形成された凹形グルーブ432とから成る アパチュアを通る。またリード線410は、それぞれ上形材と下形材とに形成さ れた溝穴422と416とから成るアパチュアを通ってハウジング400の中に 入る。 他の実施態様について説明したように、導入管402と排出管404は標準型 血管吻合技術を使用して患者の循環系に連結されるように設計されている。患者 の血液が導入管406を通してチューブ406の近位端に入り、ハウジング40 0中のチューブ406中を通過し、そこで血液は基板408、424上に取付け られた光源から放射される光に露出される。照射された血液はチューブ406を 通過した後に、排出管404を通ってハウジング400から出て再び患者の循環 系の中に入る。 本発明のさらに他の実施態様を第10図および第11図に示す。この実施態様 においては、ハウジング600は光ファイバ506の束500を通して外部光源 504に接続されている。光ファイバ束500は平坦列604と608とに分割 され、各光ファイバ列は、上形材606または底形材602の一方の側面にそっ て離間点にそってハウジング600の中に入る光ファイバ506を有する。平坦 列604を成す各光ファイバ506の末端は上基板508の一方の縁部にそって 配置される。同様に、平坦列608を成す各光ファイバ506の末端は下基板5 10の一方の縁部にそって配置される。このようにして、各光ファイバを通して 送られる光は光ファイバの末端から上基板および下基板を通して拡散される。こ れらの基板を通して送られる光はハウジング600中の通路を流れる血液を照射 する。付図においてはチューブ216は蛇管形状を有するが、前記の反応体のい ずれかを通る他の形状の流体通路を流れる血液を照射するために光ファイバを使 用する事ができる。 第11図に図示のように、血液搬送チューブは上基板598と下基板510と の間に、それぞれ上形材606と下形材602の中に配置されている。上基板5 08と下基板510は外部電源50Aによって発生され光ファイバ506によっ て受けられる光を搬送するのであるから、前記いずれかのハウジングの中に含ま れる電源よりはるかに低い作動温度を有する。さらに、反応体中を流れる血液に 対する光供給量を増大するため、上内側面612と下内側面610は白色または ミラーMYLAR(登録商標)などの反射性物質によって被覆されまたは内張り されている。また、上外側面616と下外側面614は代表的にはTEFLON (登録商標)などの生適合性物質で形成されまたはコーティングされている。 前述の本発明の実施態様はいずれも患者の体中の他の部位に移植する事ができ るが、特に適当な部位は胸骨に隣接した胸郭内部にある。この部位は内部胸郭動 脈にアクセスする事ができ、患者に対して顕著な悪影響を与えずに、この動脈を 容易に切断して反応体を動脈の切断端部と直列に接続する事ができる。第12図 に図示の移植工程に際して、左第3真肋骨を除去し、肋軟骨を剪除して得られた 体腔の中にハウジング700を配置する。ハウジング700は前述の実施態様の いずれかのハウジングの代表にすぎない。導入管714と排出管716も前述実 施態様のいずれかの導入管および排出管を代表するものであって、ハウジングか ら出て、切断された内部胸部動脈726の両端に対して上縫合線724と下縫合 線722において取付けられるので、内部胸部動脈中を流れる血液はハウジング 700を通るように分路される。ハウジング700が下記に説明するように患者 の循環系の中に結束され固定されると、単に電源を生かす事によって、PDTが 反応体中を流れる血液に対して連続的にまたは間欠的に投与される。 前記の各実施態様のハウジングは、このハウジングを患者の体内の所望位置に 固着するための1つまたは複数のタブを有する事ができる。第12図において、 ハウジング700はその4縁部のうちの3縁部にタブを配置されている。上タブ 704はハウジング700の上縁部に配置され、アパチュア706を有しこのア パチュアの中に縫合糸が通される。左第2真肋骨の軟骨710が縫合アパチュア 712を形成するために穿孔され、このアパチュアを通して縫合糸708がルー プ状に通され結紮されてハウジング700を固定する。ハウジング700の下縁 部に配置された下タブ702についても、オプションとしてこの取付け法を実施 する事ができる。この場合、下タブ702がアパチュア740を有し、このアパ チュアの中に縫合糸728が通される。次の左真肋骨の軟骨730が穿孔されて 縫合アパチュア732を形成し、このアパチュアを通して縫合糸728がループ 状に結紮されてハウジング700を固着する。患者の身体に対する側面タブ73 4の固着も同様にして実施される。側面タブ734はアパチュア736を有し、 縫合糸738がこのァパチュァの中に通される。剪除された肋軟骨718に穿孔 して縫合アパチュア720を形成し、縫合糸738がこのアパチュアの中にルー プ状に通され結紮されてハウジング700を患者の身体の中に固着する。 前記の各実施態様のリード線はすべて、電流を供給する事のできる対応の電源 に接続されて前記の種々の型の光源を生かす。電源800は好ましくは反応体の 近くにインシチュ配置される体内装置とするが、この反応体は患者の身体外部に 配置する事ができる。さらに、電源をハウジング内部に配置して、光源を生かす のに必要な電流を生じる事ができる。いずれの場合にも、電源は充電可能のバッ テリを有し、また/あるいは内部電源に電流を電磁的に供給する事のできる外部 電源に誘導的に接続される。 前記の実施態様のいずれにも図示されていないが、反応体ハウジング中を流れ 血液を照射する光源として電界発光パネルを使用する事ができる。これらのパネ ルは、ハウジング中を血液の流れる通路の両側に配置されよう。 前記の各実施態様に記載の光源は患者の血液を反応体ハウジングの内部位置か ら患者の血液を照射する。しかし光源を反応体の外側面に連結して、ハウジング 中を流れる血液を透明(または少なくとも半透明)ハウジングを通して光源から 来る光によって照射する事もできる。またハウジング外部に配置された光源は、 反応体中を流れる血液に対する光の供給量を増大するため白色またはミラーMY LAR(登録商標)などの反射性物質によって被覆されまたは内張りされたバッ キングを備える事ができる。 本発明の他のアスペクトは、光感作剤の静脈投与の結果として生じる皮膚の光 感受性を低下させるにある。光感作剤は薬剤ポンプを使用して動脈内服用させる 事ができ、このポンプは光感作剤を患者の循環系の中に、反応体の部位に隣接す る点に噴射する。このアプローチによれば、光感作剤は多くの場合、この光感作 剤が反応体を出る前にハウジングの中に適用される光によって光漂白される。ま た光感作剤のタンクを反応体の導入管にチューブによって連結し、多孔性チップ を通して血液流の中に溶離させる事ができる。 本発明固有の利点は、ハウジングを通しての血液の連続的流れによって光源か らの過度の蓄熱が防止される事にある。ハウジングを通しての流体通路の全長は 反応体中の患者の血液の循環時間を延長させ、従ってPDTの持続時間を延長さ せる。光感作剤の適正な選択とターゲッティングは病原に対する選択的結合を生 じ、正常な血液成分に対する光力学的損傷を防止する事ができる。 他の利点は、反応体ハウジング中の流体通路の内側面に対する光ダイナミック 作用が内膜の過形成を防止する。このような内膜過形成は反応体の導入管および 排出管に対する血管の移植の不全を生じる可能性がある。また反応体ハウジング 中の流体通路の内側面にヘパリンなどの血液凝固防止剤を内張りして、ハウジン グの中での血液細胞の血栓を防止する事ができる。しかし、反応体を移植した後 に単に低用量のアスピリンを投与するだけで、反応体の流体通路中の血栓を防止 する程度に血液を希釈する事ができる。 本発明は前記の説明のみに限定されるものでなく、その主旨の範囲内において 任意に変更実施できる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1998年4月8日(1998.4.8) 【補正内容】 請求の範囲 1. 特徴的光吸収帯域を有する光反応剤を吸収した血液中の望ましくない成 分を破壊しまたはこの成分に影響するため、患者の体内を流れる血液に対して体 内光フェレーシスを適用する装置において、 (a)患者の体内に経皮設置するように設計され、生適応性物質から成り、循 環血液を導入しまた排出するために患者の循環系に連結される導入口および排出 口を有する移植可能のハウジングと、 (b)前記ハウジングに連結され、前記光反応剤の吸収帯域と実質的に等しい 帯域の範囲内の光を放出する光源と、 (c)前記光源を生かすために電流を供給する電源と、 (d)前記光源に隣接して前記導入口および前記排出口と流体連通するように ハウジング中に配置される流体通路とを含み、前記流体通路の少なくとも一部が 光学的に透明であって、この流体通路中を循環する血液が前記光源によって放出 される光によって照射されて光治療を実施し、前記流体通路を通しての前記血液 循環は、さもなければ血液を損傷するような熱発生を防止するのに十分急速であ る事を特徴とする装置。 2. 前記流体通路が蛇管状通路を含む事を特徴とする請求項1に記載の装置 。 3. 前記流体通路が螺旋形コイル状通路を含む事を特徴とする請求項1に記 載の装置。 4. 前記流体通路が実質的に平坦なコイルである事を特徴とする請求項1に 記載の装置。 5. 前記流体通路が2つのヘッダーの間に延在する複数の平行な通路から成 り、前記の2ヘッダーの一方が前記導入口に接続し、他方が前記排出口に接続す る事を特徴とする請求項1に記載の装置。 6. 光源が全体として平坦な相互離間された第1発光装置列と発光パネルと のいずれかを含む事を特徴とする請求項1に記載の装置。 7. 光源がさらに全体として平坦な相互離間された第2発光装置列を含み、 前記第1列と前記第2列が流体通路の両側に配置され、前記各発光装置が光を流 体通路に向かって放射するように配向されている事を特徴とする請求項6に記載 の装置。 8. 発光装置が実質的にに光を反射する面の上に取付けられている事を特徴 とする請求項6に記載の装置。 9. 光源が1つのバーを含み、このバーはその縦方向軸線にそって相互に離 間配置された複数の発光装置を含む事を特徴とする請求項1に記載の装置。 10. 光源がそれぞれの発光装置に連結された複数の光ファイバを含む事を 特徴とする請求項1に記載の装置。 11. 電源がハウジングと一体を成す事を特徴とする請求項1に記載の装置 。 12. 電源が生適合性物質から成るケーシングの中に配置され、患者の身体 の中に前記ハウジングから離間して移植されるように設計された事を特徴とする 請求項1に記載の装置。 13. ハウジングがこれを患者の身体中の所望箇所に固着するために使用さ れるタブを有する事を特徴とする請求項1に記載の装置。 14. ハウジングが実質的に光反射性の内側面を有する事を特徴とする請求 項1に記載の装置。 15. 導入口と排出口が血管に移植されるチューブを備える事を特徴とする 請求項1に記載の装置。 16. 流体通路の内側面が血栓の形成に抵抗する物質で被覆されている事を 特徴とする請求項1に記載の装置。 17. 患者の体内を流れる血液中の望ましくない成分を破壊するように血液 を治療する方法において、 (a)前記血液中の望ましくない成分によって吸収されまた特徴的光吸収帯域 を有する光反応剤を患者に投与する段階と、 (b)前記光反応剤の光吸収帯域と実質的に等しい帯域を有する光に対して患 者体内の血液を露出するために使用される光源を有する移植可能光反応体を備え る段階と、 (c)前記光反応体の移植部位を露出するように患者の体内に外科的切開を実 施する段階と、 (d)患者の血液が移植可能光反応体を通して循環するように、患者の循環系 の中に移植可能光反応体を連結する段階と、 (e)移植可能光反応体を前記部位に残したままこの移植可能光反応体の上に 外科的切開部分を閉鎖する段階と、 (f)望ましくない成分を破壊しまたは影響するため、光反応体内部の光源か ら放射される光に対して、光反応体中を循環する血液を露出し、前記流体通路を 通しての前記血液循環は、さもなければ血液を損傷するような熱発生を防止する のに十分急速である段階とを含む事を特徴とする方法。 18. 前記の外科的切開を実施する段階は、肋骨の一部を切除して患者の循 環系にアクセスし光反応体の設置部位を備える段階を含む事を特徴とする請求項 17に記載の方法。 19. 移植可能光反応体を患者の循環系の中に連結する段階は、血管中を流 れる血液が光反応体を通して流れるように血管を切断して血管の両端を光反応体 に連結する段階を含む事を特徴とする請求項17に記載の方法。 20. 前記露出段階は、血液を光反応体中の蛇管チューブ、平坦なコイル状 チューブ、2つのヘッダー間に延在するチューブおよび螺旋形のコイル状チュー ブのいずれかを通して循環させ、血液が光反応体中を流れる際に血液を光に対し てより多く露出する段階を含む事を特徴とする請求項17に記載の方法。 21. 前記ハウジングは導入口および排出口に血管移植管を備え、前記連結 段階は前記血管移植管を患者の身体中の血管の中に縫合する段階を含み、前記血 管移植管が血管中を流れる血液を前記光反応体のそれぞれ導入口および排出口を 通して出入させる事を特徴とする請求項17に記載の方法。 22. 光反応体を前記部位に固定するため、光反応体を患者の身体中の組織 に固着する段階を含む事を特徴とする請求項17に記載の方法。 23. 光反応体を通して循環する血液を、光反応体に連結された複数の発光 装置からの光に露出する事を特徴とする請求項17に記載の方法。 24. 光反応体を通して循環する血液は対向両側面からの光に露出される事 を特徴とする請求項17に記載の方法。 25. 血液が光反応体を通して循環する際に、血液中に血栓防止物質を注入 する事を特徴とする請求項17に記載の方法。 26. さらに光反応体を電気的に生かすために患者の体内に移植された電源 に対して外部電源から電力を接続する段階を含む事を特徴とする請求項17に記 載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 とする事ができる。光源(110)は発光ダイオード (LED)またはその他の型の光源を含み、また光ファ イバを通して光反応体に接続される事ができる。光源 (110)の電源(800)は体内型または体外型とす る事ができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 特徴的光吸収帯域を有する光反応剤を吸収した血液中の望ましくない成 分を破壊しまたはこの成分に影響するため、患者の体内を流れる血液に対して体 内光フェレーシスを適用する装置において、 (a)患者の体内に経皮設置するように設計され、生適応性物質から成り、循 環血液を導入しまた排出するために患者の循環系に連結される導入口および排出 口を有する移植可能のハウジングと、 (b)前記ハウジングに連結され、前記光反応剤の吸収帯域と実質的に等しい 帯域の範囲内の光を放出する光源と、 (c)前記光源を生かすために電流を供給する電源と、 (d)前記光源に隣接して前記導入口および前記排出口と流体連通するように ハウジング中に配置される流体通路とを含み、前記流体通路の少なくとも一部が 光学的に透明であって、この流体通路中を循環する血液が前記光源によって放出 される光によって照射されて光治療を実施する事を特徴とする装置。 2. 前記流体通路が蛇管状通路を含む事を特徴とする請求項1に記載の装置 。 3. 前記流体通路が螺旋形コイル状通路を含む事を特徴とする請求項1に記 載の装置。 4. 前記流体通路が実質的に平坦なコイルである事を特徴とする請求項1に 記載の装置。 5. 前記流体通路が2つのヘッダーの間に延在する複数の平行な通路から成 り、前記の2ヘッダーの一方が前記導入口に接続し、他方が前記排出口に接続す る事を特徴とする請求項1に記載の装置。 6. 光源が全体として平坦な相互離間された第1発光装置列と発光パネルと のいずれかを含む事を特徴とする請求項1に記載の装置。 7. 光源がさらに全体として平坦な相互離間された第2発光装置列を含み、 前記第1列と前記第2列が流体通路の両側に配置され、前記各発光装置が光を流 体通路に向かって放射するように配向されている事を特徴とする請求項6に記載 の装置。 8. 発光装置が実質的にに光を反射する面の上に取付けられている事を特徴 とする請求項6に記載の装置。 9. 光源が1つのバーを含み、このバーはその縦方向軸線にそって相互に離 間配置された複数の発光装置を含む事を特徴とする請求項1に記載の装置。 10. 光源がそれぞれの発光装置に連結された複数の光ファイバを含む事を 特徴とする請求項1に記載の装置。 11. 電源がハウジングと一体を成す事を特徴とする請求項1に記載の装置 。 12. 電源が生適合性物質から成るケーシングの中に配置され、患者の身体 の中に前記ハウジングから離間して移植されるように設計された事を特徴とする 請求項1に記載の装置。 13. ハウジングがこれを患者の身体中の所望箇所に固着するために使用さ れるタブを有する事を特徴とする請求項1に記載の装置。 14. ハウジングが実質的に光反射性の内側面を有する事を特徴とする請求 項1に記載の装置。 15. 導入口と排出口が血管に移植されるチューブを備える事を特徴とする 請求項1に記載の装置。 16. 流体通路の内側面が血栓の形成に抵抗する物質で被覆されている事を 特徴とする請求項1に記載の装置。 17. 患者の体内を流れる血液中の望ましくない成分を破壊するように血液 を治療する方法において、 (a)前記血液中の望ましくない成分によって吸収されまた特徴的光吸収帯域 を有する光反応剤を患者に投与する段階と、 (b)前記光反応剤の光吸収帯域と実質的に等しい帯域を有する光に対して患 者体内の血液を露出するために使用される光源を有する移植可能光反応体を備え る段階と、 (c)前記光反応体の移植部位を露出するように患者の体内に外科的切開を実 施する段階と、 (d)患者の血液が移植可能光反応体を通して循環するように、患者の循環系 の中に移植可能光反応体を連結する段階と、 (e)移植可能光反応体を前記部位に残したままこの移植可能光反応体の上に 外科的切開部分を閉鎖する段階と、 (f)望ましくない成分を破壊しまたは影響するため、光反応体内部の光源か ら放射される光に対して、光反応体中を循環する血液を露出する段階とを含む事 を特徴とする方法。 18. 前記の外科的切開を実施する段階は、肋骨の一部を切除して患者の循 環系にアクセスし光反応体の設置部位を備える段階を含む事を特徴とする請求項 17に記載の方法。 19. 移植可能光反応体を患者の循環系の中に連結する段階は、血管中を流 れる血液が光反応体を通して流れるように血管を切断して血管の両端を光反応体 に連結する段階を含む事を特徴とする請求項17に記載の方法。 20. 前記露出段階は、血液を光反応体中の蛇管チューブ、平坦なコイル状 チューブ、2つのヘッダー間に延在するチューブおよび螺旋形のコイル状チュー ブのいずれかを通して循環させ、血液が光反応体中を流れる際に血液を光に対し てより多く露出する段階を含む事を特徴とする請求項17に記載の方法。 21. 前記ハウジングは導入口および排出口に血管移植管を備え、前記連結 段階は前記血管移植管を患者の身体中の血管の中に縫合する段階を含み、前記血 管移植管が血管中を流れる血液を前記光反応体のそれぞれ導入口および排出口を 通して出入させる事を特徴とする請求項17に記載の方法。 22. 光反応体を前記部位に固定するため、光反応体を患者の身体中の組織 に固着する段階を含む事を特徴とする請求項17に記載の方法。 23. 光反応体を通して循環する血液を、光反応体に連結された複数の発光 装置からの光に露出する事を特徴とする請求項17に記載の方法。 24. 光反応体を通して循環する血液は対向両側面からの光に露出される事 を特徴とする請求項17に記載の方法。 25. 血液が光反応体を通して循環する際に、血液中に血栓防止物質を注入 する事を特徴とする請求項17に記載の方法。 26. さらに光反応体を電気的に生かすために患者の体内に移植された電源 に対して外部電源から電力を接続する段階を含む事を特徴とする請求項17に記 載の方法。
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