JP2000502643A - 物品キャリア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ボトルなどの複数の物品に適用される頂部把持式の物品キャリアであって、このキャリアは、筒状の中央部と、この中央部から外側へ向けて延在する第１パネルおよび第２パネルとを備え、上記第１、第２パネルは、周縁部に複数のタブを有する複数の開口を備え、上記開口は、所定の操作によって上記タブがその通常の位置の平面から上方へ折り曲げられて係合部を構成することにより、上記開口に収容された物品の半径方向外方へ突出した部分の下側部に係合するようになされ、さらに上記キャリアは、上記第１、第２パネルと重なるように配置されるとともに、上記第１パネルの開口および第２パネルの開口に各々合致する開口を有する連結パネルを備え、上記中央部は、上記第１、第２パネルおよび連結パネルの合致した開口の少なくともいずれか１つに物品が収容されることで筒状形態に維持されることを特徴とする物品キャリア。

Description

【発明の詳細な説明】 物品キャリア 発明の背景 本発明は、ボトルのような物品を複数梱包するためのキャリアに係り、特に、 物品の頂部を固定して整列状態に保持する頂部把持式キャリアに関する。 頂部把持式キャリアとしては、いわゆる「サンバースト孔」である旭日状の開 口を有するものが供給されている。この開口には、円周方向に複数のタブが連設 され、タブは、ボトルの頂部が開口を通過するのを許容するとともに、ボトルの 頂部あるいはボトルの首部のフランジの下側部と係合することにより、ボトルが 開口から抜けないようにしている。このような頂部把持式キャリアでは、物品を 保持するための充分な強度を有していなければならないという課題がある。この 課題を達成するために頑丈な構成にすることは、同時に煩雑さを導くことにもな る。従来の技術では、キャリアを構成するために、ロック手段や接着を必要とし ている。 また、頂部把持式キャリアは、持ち運ぶようになされていることからも煩雑な 問題を内包している。 発明の概要 本発明は、箱状体に、その両側に配置された複数のボトルを支持するのに充分 な強度と必要な剛性を付与することで上記課題を達成するものである。さらに、 本発明では、ボール紙の使用量と組立時間を低減することができるという経済的 な利点をも達成するものである。 本発明の一つの特徴によれば、ボトルなどの複数の物品に適用される頂部把持 式の物品キャリアであって、このキャリアは、筒状の中央部と、この中央部から 外側へ向けて延在する第１パネルおよび第２パネルとを備え、上記第１、第２パ ネルは、周縁部に複数のタブを有する複数の開口を備え、上記開口は、所定の操 作によって 上記タブがその通常の位置の平面から上方へ折り曲げられて係合部を構成するこ とにより、上記開口に収容された物品の半径方向外方へ突出した部分の下側部に 係合するようになされ、さらに上記キャリアは、上記第１、第２パネルと重なる ように配置されるとともに、上記第１パネルの開口および、第２パネルの開口に 各々合致する開口を有する少なくとも１つの連結パネルを備え、上記中央部は、 上記第１、第２パネルおよび連結パネルの合致した開口の少なくともいずれか１ つに物品が収容されることで形態が維持される物品キャリアが提供される。 本発明の一つの態様によれば、第１、第２パネルは、第１、第２パネルおよび 前記連結パネルの合致した開口に物品が収容されることにより、中央部に対する 相対位置が保持される。 本発明の他の態様によれば、連結パネルは、キャリアの両端部の一方から延在 するように配置される。 本発明のさらに他の態様によれば、連結パネルは、キャリアが平板状の一体物 の状態のときに、第１パネルまたは第２パネルを越えて延在している。 本発明の他の特徴によれば、頂部把持式の物品キャリア用ブランクであって、 このブランクは、周縁部に複数のタブを有する複数の開口を備えた第１、第２パ ネルを備え、タブはその通常の位置の平面から上方へ折曲げ可能であり、キャリ アは、複数の開口を有する少なくとも１つの連結パネルを備え、この連結パネル は、第１、第２パネルの少なくともいずれか一方に折曲げ自在に接続され、ブラ ンクが組み立てられたときに、連結パネルの開口と第１、第２パネルの開口とが 合致するように配置されるブランクが提供される。 本発明の他の態様によれば、ブランクは、キャリアが組み立てられたときにこ れを持ち運ぶための直立したキールとなる筒状体を構成する複数のパネルを備え ている。 本発明のさらに他の特徴によれば、ボトルなどの複数の物品に適用される頂部 把持式の物品キャリアであって、このキャリアは、キャリアを持ち運ぶための直 立したキール構造と、このキール構造の両側部に折曲げ自在に接続されるととも に物品 の頂部を受容するようになされた第１、第２パネルと、これら第１、第２パネル と重複して配置される少なくとも１つの連結パネルとを備え、この連結パネルは 、第１パネルの開口および、第２パネルの開口と各々合致する少なくとも２つの 開口を備え、第１、第２パネルおよび連結パネルの合致した開口に物品が収容さ れることでキャリアの組立形態が保持される物品キャリアが提供される。 図面の簡単な説明 第１図は本発明の実施例のキャリアのブランクである。 第２図は第１図に示すブランクから形成されたキャリアを示す図である。 第３図は本発明の他の実施例のキャリアのブランクである。 第４図は第３図に示すブランクから形成されたキャリアを示す図である。 好適な実施例の詳細な説明 第１図には頂部把持式キャリアを形成するためののブランク１０が示され、こ のブランク１０は、ボール紙やそれに類する折曲げ自在なシート材料で構成され ている。ブランク１０は、第２図に示すキール構造Ｋに接続された第１パネル１ ２を備えている。キール構造Ｋは、折目線３２，３４に沿って互いに折曲げ自在 に接続された第１側パネル１４、頂パネル１６および第２側パネル１８を備えて いる。第１パネル１２は、折目線３０に沿って第１側パネル１４に折曲げ自在に 接続されている。 第２パネル２０は、第２側パネル１８の外縁に沿って折目線３６によってキー ル構造Ｋに折曲げ自在に接続されている。連結パネル２２は中間パネル２６によ って頂パネル１６に接続され、中問パネル２６は、折目線３８および４０によっ て頂パネル１６と連結パネル２２のそれぞれに折曲げ自在に接続されている。頂 パネル１６を挟んで反対側には、折目線４２によって頂パネル１６に折曲げ自在 に接続された中間パネル２８が配置されている。中間パネル２８の他方の縁部に 沿う折目線４４は連結パネル２４と中問パネル２８とを折曲げ自在に接続してい る。 第１図に示すように、第１パネル１２と第２パネル２０のそれぞれには、ほぼ 円形の３つのタブ開口５０，５２，５４が一列状に形成され、各開口には、円周 方向に連設された８つのタブ５６が設けられている。タブ５６は、開口に受容さ れる物品と接合するほぼ円形の内面を構成するように形成されている。 連結バネル２２には、ほぼ円形の支持開口５８が一対形成され、連結パネル２ ４にもほぼ円形の支持開口６０が一対形成されている。支持開口５８，６０の直 径は、第１、第２パネル１２，２０に設けられた開口の直径と同等であることが 望ましい。組み立てる際には、連結パネル２２の支持開口５８は第１、第２パネ ル１２，２０の開口５０に合わせられ、同様に、連結パネル２４の支持開口６０ は第１、第２パネル１２，２０の開口５４に合わせられる。 頂パネル１６には、互いに反対側を向くＤ字状の指掛け穴６２が形成されてい る。 第２図は、ボトルの頂部の下側部に第１、第２パネル１２，２０のタブ５６が 係合してほぼ組立が完了した状態のキャリアを示す。まず、第１、第２側パネル １４，１８を頂パネル１６に対して角度をなすように折目線３２，３４に沿って 折り曲げることでキャリアの組立が始められる。次いで、第１、第２パネル１２ ，２０は、折目線３０，３６に沿って折り曲げられ、頂パネル１６に対して平行 でかつ異なる平面上に位置させられる。 中間パネル２６，２８は、折目線３８，４０に沿って折り曲げられる。次いで 、連結パネル２２，２４は、折目線４０，４４に沿って折り曲げられ、第１、第 ２パネル１２，２０と重ねられるとともに、その支持開口５８，６０が開口５０ ，５４と合致させられる。 物品が支持開口５８，６０およびタブ開口５０，５２，５４に挿入されると、 タブ５６はそれらの共通平面から外側へ移動し、それらの端縁がボトルの頂部の 下側部に当接する。これにより、キャリアは、第２図に示すような箱状体に保持 される。タブ５６が物品を開口内に保持する一方、支持開口５８、６０がキール 構造Ｋを組立状態に保持する。 第３図は本発明の他の実施例を示し、この例では、キール構造Ｋは、折目線１ ３ ０，１３２によって互いに折曲げ自在に接続された第１側パネル１１０、頂パネ ル１１２および第２側パネル１１４から構成される。第１側パネル１１０は、第 １パネル１１６に折目線１３４に沿って折り曲げ自在に接続されている。第１パ ネル１１６の他方の側縁には、折目線１３６に沿って連結パネル１２０が折曲げ 自在に接続されている。第２側パネル１１４には、パネル１１８が折目線１３８ に沿って折り曲げ自在に接続されている。 パネル１１８は、折目線１４０に沿って互いに折曲げ自在に接続された連結パ ネル１２２と第２パネル１２４からなっている。 第３図に示すように、第１パネル１１６と第２パネル１２４のそれぞれには、 ほぼ円形の３つのタブ開口１５２，１５４，１５６が一列状に形成され、各タブ 開口には、円周方向に連設された８つのタブ１５８が形成されている。これらタ ブ１５８は、開口に受容される物品と接合するほぼ円形の表面を構成するように 形成されている。 連結パネル１２２には、円形をなす支持開口１６０，１６２，１６４が各列３ つずつ２列形成され、連結パネル１２０には、円形をなす支持開口１６６，１６ ８，１７０が３つ１列に形成されている。各支持開口の直径は、第１、第２パネ ル１１６，１２４に設けられた開口１５２，１５４，１５６の直径と同等である ことが望ましい。組み立てる際には、連結パネル１２２の支持開口１６０，１６ ２，１６４は開口１５２，１５４，１５６にそれぞれ合わせられる。また、連結 パネル１２０の支持開口１６６，１６８，１７０は、第１パネル１１６の開口１ ５２，１５４，１５６に合わせられる。 頂パネル１１２には、互いに反対側を向くＤ字状の指掛け穴１５０が形成され ている。 第４図に示すように、第１、第２パネル１１６，１２４のタブ１５８がボトル の頂部の下側部に係合することで、キャリアはほぼ組み立てられた状態となる。 まず、第１、第２側パネル１１０，１１４を頂パネル１１２に対して角度をなす ように折目線１３０，１３２に沿って折り曲げることでキャリアの組立が始めら れる。端パ ネル１７０，１７２は頂パネル１１２に対して傾斜するように折目線１４２，１ ４４に沿って折り曲げられ、パネル１７４，１７６は第１、第２側パネル１１０ ，１１４と面接触する。第１、第２パネル１１６，１２４は、折目線１３４，１ ３８に沿って折り曲げられ、頂パネル１１２に対して平行でかつ異なる平面上に 位置させられる。 次いで、連結パネル１２２は、折目線１４０に沿って折り曲げられ、第１、第 ２パネル１１６，１２４と重ねられ、これにより、その支持開口１６０，１６２ ，１６４が第１、第２パネル１１６，１２４の対応する開口１５２，１５４，１ ５６と合致させられる。次いで、連結パネル１２０は折目線１３６に沿って折り 曲げられ、連結パネル１２２と面接触する。あるいは、連結パネル１２０は、連 結パネル１２２の折曲げに先だって折目線１３６に沿って折り曲げられ、これに より、第１パネル１１６と連結パネル１２２の問に連結パネル１２０が介装され た状態で連結パネル１２２が第１、第２パネル１１６，１２４と重なり合う。 物品が支持開口１６０，１６２，１６４，１６６，１６８，１７０およびタブ 開口１５２，１５４，１５６に挿入されると、タブ１５８はそれらの共通平面か ら外側へ移動し、それらの端縁がボトルの頂部の下側部に当接する。これにより 、キャリアは、第４図に示すような箱状体に保持される。タブ１５８は、ボトル を開口内に保持し、その一方で支持開口１６０，１６２，１６４，１６６，１６ ８，１７０がキール構造Ｋを組立状態に保持する。 本発明およびその好適な実施例は、強度が要求される部分をボール紙の２層構 造とすることで充分な剛性を有するように形成されたキャリアに関する。ブラン ク形状は、ボール紙の使用量を少なくするように、必要最小限の幅とされている 。このキャリアは、ボトルの列に対して手作業または自動機により装着される。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． ボトルなどの複数の物品に適用される頂部把持式の物品キャリアであっ て、このキャリアは、筒状の中央部と、この中央部から外側へ向けて延在する第 １パネルおよび第２パネルとを備え、上記第１、第２パネルは、周縁部に複数の タブを有する複数の開口を備え、これら開口は、所定の操作によって上記タブが その通常の位置の平面から上方へ折り曲げられて係合部を構成することにより、 上記開口に収容された物品の半径方向外方へ突出した部分の下側部に係合するよ うになされ、さらに上記キャリアは、上記第１または第２パネルと重なるように 配置されるとともに、上記第１パネルの開口および第２パネルの開口に各々合致 する開口を有する少なくとも１つの連結パネルを備え、上記中央部は、上記第１ 、第２パネルおよび連結パネルの合致した開口の少なくともいずれか１つに物品 が収容されることで筒状形態に維持されることを特徴とする物品キャリア。 ２． 前記第１、第２パネルは、前記第１、第２パネルおよび前記連結パネル の合致した開口のそれぞれに物品が収容されることにより、前記中央部に対する 相対位置が保持されることを特徴とする請求項１に記載の物品キャリア。 ３． 前記少なくとも１つの連結パネルは、前記キャリアの両端部の一方から 延在するように配置されていることを特徴とする請求項１また２に記載のキャリ ア。 ４． 前記少なくとも１つの連結パネルは、前記キャリアが平板状の一体物の 状態のときに、前記第１、第２パネルを越えて延在していることを特徴とする請 求項１または２に記載の物品キャリア。 ５． 頂部把持式の物品キャリア用ブランクであって、このブランクは、周縁 部に複数のタブを有する複数の開口を備えた第１、第２パネルを備え、上記タブ はそ の通常の位置の平面から上方へ折曲げ可能であり、上記キャリアは、複数の開口 を有する少なくとも１つの連結パネルを備え、この連結パネルは、上記第１、第 ２パネルの少なくともいずれか一方に折曲げ自在に接続され、ブランクが組み立 てられたときに、上記連結パネルの開口と上記第１、第２の開口とが合致するよ うに配置されることを特徴とするブランク。 ６． 前記ブランクは、キャリアが組み立てられてこれを持ち運ぶための直立 したキールとなる筒状体を構成する複数のパネルを備えていることを特徴とする 請求項５に記載のブランク。 ７． ボトルなどの複数の物品に適用される頂部把持式の物品キャリアであっ てこのキャリアは、キャリアを持ち運ぶための直立したキール構造と、このキー ル構造の両側部に折曲げ自在に接続されるとともに物品の頂部を受容するように なされた第１、第２パネルと、これら第１、第２パネルと重複して配置される少 なくとも１つの連結パネルとを備え、この連結パネルは、上記第１パネルに設け た開口および第２パネルに設けた開口と各々合致する少なくとも２つの開口を備 え、第１、第２パネルおよび連結パネルの合致した開口に物品が収容されること でキャリアの組立形態が保持されることを特徴とする物品キャリア。