JP2000501665A - 内部仕切を有する熱可塑性容器製造用のプリフォーム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 熱可塑性材料から作成され、少なくとも部分的に長手方向に延びる内部仕切（１０）を備えるボディ（１１）を含むプリフォーム（９）である。このプリフォームは、内向きの凸面で中空凹部を画定する対向する部分を有するボディを有する容器を成形する、特にブロー成形または延伸ブロー成形するために使用され、前記部分は前記内部仕切によって分離される。平坦な断面図では、ボディ（１１）は、対向する二つの部分（ａ、ｂ）が、その輪郭のもう一対の対向する部分の間の間隔より小さい最小間隔（ｄ₁）だけ分離された非円形の輪郭を有する。内部仕切（１０）は、前記の対向する二つの部分（ａ、ｂ）の間に延び、前記間隔（ｄ₁）は、成形中に、ボディ（１１）が横断方向または周囲方向に伸ばされる速度に等しい速度で内部仕切（１０）の横断方向が横断方向に伸ばされるように、プリフォームのボディ（１１）の周囲の長さに関して選択される。

Description

【発明の詳細な説明】 内部仕切を有する熱可塑性容器製造用のプリフォーム 本発明は、少なくとも部分的に長手方向に延びる内部仕切を備えるボディを有 する熱可塑性材料から作成された、前記内部仕切でブレーシングされる中空凹部 を、内向きの凸面によって形成する対向する部分をそのボディが有する容器を、 特にブロー成形または延伸ブロー成形などの成形によって製造するためのプリフ ォームに加える改良に関する。 ポリエチレンテレフタラートＰＥＴ、ポリエチレンナフタレートＰＥＮ、また は別の熱可塑性材料から作成された容器、とりわけ瓶に、内部仕切を備えること は知られている。このような仕切は完全にする、すなわち容器の高さ全体にわた って延びるようにし、容器の内部体積を流出させる前に混合してはならない別々 の二つの液体を中に入れる二つのチャンバに分割することができる。添付の図面 の第１図に示すように、仕切１は部分的にする、すなわち容器３のボディ２の長 さの一部のみを覆って延びるようにし、容器のボディの対向する二つの部分を保 持（ブレーシング）する、例えば加圧液体が充填された容器の ボディ中で、補強されていない場合には液体の圧力の影響によって変形する危険 性がある二つの把持凹部４を中空のまま維持することもできる。 このような容器を、最終的に得ようとする容器のタイプにしたがって、全体に または部分的に長手方向に延びる内部仕切をそれ自体が備えるプリフォームから 製造することは知られている。長手方向に部分的に延びる内部仕切６を有する、 第１図の容器を製造するためのこのようなプリフォーム５を、それぞれ第２図は 側面図、第３図の場合は第２図の線III−IIIでの断面上面図となる、添付の図面 の第２図および第３図に示す。これは、従来通りに成形されたネック７および厚 肉ボディ８を有する仕切のないプリフォームと同様の一般的構造を有する。内部 仕切６は、ボディの厚い壁面よりかなり薄い厚さを有する。 この知られているプリフォームが、加熱された後に、容器を得るために延伸ま たは延伸ブロー処理を受ける場合には、ボディの壁面が伸びるにつれて内部仕切 も伸びる。仕切の長手方向の延伸比はボディのそれと同一である（例えば、詳細 には、現在産業規模で使用されるＰＥＴ品位では通常は２．２２から３．５とな る）。他方、得ようとする容器のボディが局所的な 横断方向のネッキング、例えば第１図の容器の把持凹部４の底部部分間の間隔を 有さなければならない場合には、仕切の横断方向の延伸比は、容器のボディの横 断方向の（周囲方向の）延伸比より局所的にははるかに小さくなる。詳細には、 仕切の横断方向の延伸比はここでは４未満のままであるが、ボディの横断方向ま たは周囲方向の延伸比は一般に少なくとも約４となる。 結果として、仕切の材料の特性と容器のボディの材料の特性との間には不都合 な差がある。仕切の材料が十分な横断方向の伸びを受けていないので、分子鎖を 相補的に配向させるために、その後に容器が厳しい使用条件にさらされたときに 仕切は変形し、そのブレーシング機能を有効に確保することができなくなる。 本発明の目的は、特に、この欠点を解決し、ブロー処理または延伸ブロー処理 中に、プリフォームのホディおよび内部仕切の横断方向の伸び比をほぼ同一にし 、それらそれぞれの構成材料がかなり類似した物理的および機械的特性を有し、 同様にふるまうことができるようにする技術的な解決策を提供することである。 これらの目的のために、非限定的な例として与える本発明に よるプリフォームの二つの可能な実施形態を、断面上面図として、また第３図を かなり拡大してそれぞれに示す、添付の図面の第４図および第５図を参照すると 、本発明に従って設計された序文に示したプリフォーム９は、そのボディ１１の 断面が非円形の輪郭を有し、対向する二つの部分ａおよびｂが、その輪郭のもう 一対の対向する部分を分離する間隔より小さい最小間隔ｄ₁だけ互いに分離され ること、内部仕切１０が、最小間隔ｄ₁だけ分離された前記の対向する二つの部 分ａとｂの間に延びること、ならびに前記最小間隔ｄ₁が、成形中に内部仕切１ ０の横断方向の延伸比がボディの横断方向（または周囲方向）の延伸比とほぼ同 じ値になるように、プリフォームのボディ１１の周囲の長さに関して選択される ことを基本的に特徴とする。 さらに、ブロー成形または延伸ブロー成形処理を正しく実行すると、幾何形状 があまり複雑なボディを有するプリフォームは実質上使用されなくなるので、内 部仕切１０とほぼ垂直であるとみなされる最大の横断方向の寸法ｄ₂よりかなり 小さい、内部仕切１０と平行であるとみなされる最大の横断方向の寸法ｄ₃をそ のボディ１１が有するプリフォーム９を使用することが有利であることになる。 この場合、前記の横断方向の寸法ｄ₃ およびｄ₂の比は、成形中に、内部仕切１０の横断方向の延伸比が、ボディの横 断方向の延伸比とほぼ同一になるようになっている。 原理的にはその他の配列を構想することもできるが、ボディ１１の対称面の中 央に仕切１０が延びるようにすることはより簡単であり、ほとんどの実用的な適 用業務ではそれで十分である。 本発明によるプリフォームの使用では、所与の形状および特性（寸法、壁面の 厚さ、熱抵抗など）を有する最終的な容器を得るために伴う容器製造用設備の適 合は最小限であることが望ましい。しかし、製造プロセスを実施する様々な方法 および最終的な容器の前記特性は、開始プリフォームの特性、特にそのボディの 幾何寸法（周囲の長さ、壁面の厚さなど）に依存する。したがって、所与の容器 を達成するために製造条件および製造設備を最小限しか修正しないことは、本発 明によるプリフォームが、その使用のために現在の製造設備が設計されている以 前のプリフォームの基本特性を失わないことを意味する。同じことが特にボディ の周囲にあてはまる。 したがって、実際に、どのような幾何形状がプリフォームの ボディに与えられても、前記ボディ１１の断面の周囲の長さは、少なくとも内部 仕切を備える部分では、従来のプリフォームの円筒形回転体８の周囲の長さとほ ぼ同様の値を維持し、本発明の上述の配列によれば、内部仕切１０は以前のプリ フォームの仕切６より細いことが望ましい。 これを確立すると、本発明に従って設計されたプリフォーム９のボディ１１に は、この基本条件に従う任意の形状を与えることができる。このボディは特に、 第４図に示すように、とりわけ卵形または長円形の断面を有する円筒形にするこ とができる。この場合、前述の二つの部分ａおよびｂは最大の曲率半径の部分と なり、内部仕切１０は卵形または長円形の短軸に沿って延び、前述の間隔ｄ₁お よびｄ₃は、この場合には同一となる。第５図に示すように、仕切１０が二つの ローブ１２の間に延びる二葉状（bilobate）輪郭を有するボディを提供すること も可能である。この場合、前述の部分ａおよびｂは二つのローブを接合する角を 形成する部分（angular parts）である。 延伸処理を容易にし、容器を補強するためには、第４図および第５図にそれぞ れ対応する第６図および第７図に示すように、比較的半径の大きな丸部分によっ て仕切１０をプリフォームの 壁面に接合することが望ましい。 以前のプリフォームの場合と同様に、内部仕切は、プリフォームのボディに対 してその全体または一部にわたる長手方向の長さを有することができる。部分的 な仕切の場合には、本発明によるプリフォームのボディ１１に与える特定の形状 を、仕切にのみ対応させて長手方向に延ばすように任意選択で備えることができ 、また長手方向の範囲の残りの場合には、従来のプリフォームの場合と同様にボ ディを回転体の円筒形にするように備えることができる。 本発明に従って採用された配列により、一様な特性を有し、使用中に熱的およ び／または機械的応力によってボディ全体をそれほど変形させることなくこれら の応力に耐えることができる、内部仕切を有する最終的な容器にすることができ る改良されたプリフォームが生成される。この変形には、加圧充填液体の圧力の 影響によって以前には変形を受け、そのブレーシング機能を適切に果たす正しく 伸ばされた仕切によって現時点では正しく保持されている部分のボディの変形も 含まれる。 言うまでもなく、また前述より既に分かっていることであるが、本発明はより 詳細に構想した適用方式または実施形態に限 定されるものではなく、その全ての変形形態を含むものである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ， ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｇ Ｅ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ， ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，Ｐ Ｌ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ， ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．内部仕切でブレーシングされる中空凹部を内向きの凸面によって形成する対 向する部分をそのボディが有する容器を、特にブロー成形または延伸ブロー成形 などの成形によって製造するための、少なくとも部分的に長手方向に延びる内部 仕切（１０）を備えるボディ（１１）を有する熱可塑性材料から作成されたプリ フォーム（９）であって、 プリフォーム（９）のボディ（１１）の断面が非円形の輪郭を有し、対向する 二つの部分（ａ、ｂ）が、その輪郭のもう一対の対向する部分を分離する間隔よ り小さい最小間隔（ｄ₁）だけ互いに分離されること、 内部仕切（１０）が、最小間隔（ｄ₁）だけ分離された前記の対向する二つの 部分（ａ、ｂ）の間に延びること、ならびに前記最小間隔（ｄ₁）が、成形中に 内部仕切（１０）の横断方向の延伸比がボディ（１１）の横断方向または周囲方 向の延伸比とほぼ同じ値になるように、プリフォームのボディ（１１）の周囲の 長さに関して選択されることを特徴とするプリフォーム。 ２．ボディ（１１）が、内部仕切とほぼ垂直であるとみなされる最大の横断方向 の寸法（ｄ₂）よりかなり小さい、内部仕切と平行であるとみなされる最大の横 断方向の寸法（ｄ₃）を有し、前記の横断方向の寸法（ｄ₃、ｄ₂）の比が、成形 中に、内部仕切（１０）の横断方向の延伸比が、ボディ（１１）の横断方向の延 伸比とほぼ同一になるようになっていることを特徴とする請求の範囲第１項に記 載のプリフォーム。 ３．内部仕切（１０）が、ボディ（１１）の対称面の中央に延びることを特徴と する請求の範囲第１項または第２項に記載のプリフォーム。 ４．少なくとも内部仕切（１０）と対応する部分では、ボディ（１１）が円筒形 の輪郭を有することを特徴とする請求の範囲第１項から第３項のいずれか一項に 記載のプリフォーム。 ５．ボディ（１１）の断面がほぼ卵形または長円形であり、内部仕切（１０）が 卵形または長円形の短軸にほぼ沿って延びることを特徴とする請求の範囲第３項 および第４項に記載のプリフォーム。 ６．ボディ（１１）が二葉状輪郭（１２）を有し、内部仕切（１０）が二つのロ ーブ（１２）の間に延びることを特徴とする請求の 範囲第１項から第３項のいずれか一項に記載のプリフォーム。 ７．内部仕切が、ボディ（１１）の全長を覆って延びることを特徴とする請求の 範囲第１項から第６項のいずれか一項に記載のプリフォーム。 ８．内部仕切（１０）が、ボディ（１１）の長さの一部分のみを覆って延びるこ と、および内部仕切を備えない部分では、ボディ（１１）が回転体の円筒形であ ることを特徴とする請求の範囲第１項から第６項のいずれか一項に記載のプリフ ォーム。