JP2000501544A - 部分応答チャネルのデータ検出 - Google Patents

部分応答チャネルのデータ検出

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Abstract

(57)【要約】 記号シーケンスを表すデータ信号源(5)を含むデータ検出器(図1)が開示される。最尤シーケンス検出器(50)は、このデータ信号源に接続されていて、複数の記号を含む最尤残存シーケンスを生成する。判断フィードバック等価器(60)とこのデータ信号のサンプリングのタイミングを制御する位相検出器(70)とは、この最尤残存シーケンスに応答するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】 部分応答チャネルのデータ検出 技術分野 本発明は、部分応答チャネルのデータ検出方法および装置に関する。 背景技術 電子装置には、その動作が部分応答チャネルによって精密にモデル化できるタ イプのものがある。例えばテープレコーダあるいは磁気ディスクドライブといっ た磁気記録装置は、クラスIVの部分応答チャネルによってモデル化できる。こ のような磁気記録装置に記憶される情報の密度を増加させることは、ますます必 要になっている。磁気媒体には飽和効果があるため、このような装置で多レベル 記録を実現することは困難である。かくして、ビットレートを増加させることが 、記録密度を増加させる最も有望な方法となっている。ビットレートを最大にす るためには、磁気記録/再生経路の誤り率を最小にすることが必要である。誤り 率を最小化するには二つの方式があり、第1の方式はチャネル特性を補正しなく てはならず、第2の方式は記号間干渉(ISI)を抑制しなくてはならない。 磁気記録/再生経路の誤り率を最小化する従来の努力は、通信チャネル技術を 記録/再生経路に応用したものである。このような磁気記録/再生経路は、「1 −D2」応答特性を有する部分応答チャネルによって、大雑把にモデル化できる 。このような既知の部分応答システムでは、一連の記号を表す2レベルデータ信 号が、あらかじめ符号化され、磁気媒体に記録される。その結果得られる再生信 号は、式(1)によって表すことができる。 (1) 1+α1D−(1+a2)D2+a33+...+ ann ここで各αは理想的チャネル応答からの摂動を表す。すなわち、もしすべての αが0であれば、このチャネル応答は所望の「1−D2」応答となる。 発明の開示 本発明の原理によれば、スライス回路の代わりに判断フィードバック・ループ 内に最尤シーケンスデコーダ(MLSD)を配置し、このMLSDからの最尤残 存シーケンスを入力として適応判断フィードバックイコライザに与えることによ り、あるチャネルにおけるビット誤り率の向上がもたらされる。チャネル特性を 所望の形態に整形することと後続ISIを抑制することの両方のためにこのよう な判断フィードバックイコライザを使うことによって、フィードフォワードイコ ライザの複雑さを実質的に減らし、またそのコストも同様に削減できる。更に適 応型フィードフォワードイコライザと判断フィードバックイコライザとにおける 係数と、記号タイミング・クロックの位相とを適応させるために使われる誤差信 号を評価する際に残存シーケンスからの記号判断を使うことは、より信頼度の高 い誤差信号をもたらし、したがってフィルタ係数のより精度の高い適応をもたら す。 本発明によればデータ検出器は、記号シーケンスを表すデータ信号源を含む。 (MLSD)は、このデータ信号源に接続され、複数の記号を含む最尤残存シー ケンスを生成する。判断フィードバックイコライザは、最尤残存シーケンスに応 答するよう構成される。 MLSDは記号単位スライス回路に対して記号判断の精度を向上させるので、 本発明にしたがって配列された判断フィードバックイコライザからのフィードバ ック信号は、従来技術の判断フィードバックイコライザよりも高精度でチャネル 特性を成形し、ISIを抑制するであろう。更に、等化された受信入力信号の値 と(MLSD)によって生成された記号判断の値とから導出される誤差信号と記 号タイミング・クロック信号とは、記号単位スライス回路から導出されたそれら の信号よりも精度が高いであろう。その結果、適応型フィードフォワードイコラ イザおよび適応型判断フィードバックイコライザにおける記号タイミングと係数 とは、従来技術の装置のものより高精度に調整される。 図面の簡単な説明 本発明の教示するところは、以下の添付図面と合わせて下記の詳細な説明を考 察することによって容易に理解できる。 図1は、磁気再生回路における2レベル信号の検出に適応した本発明のデータ 検出器のブロック図である。 図2は、図1の最尤シーケンスデコーダ(MLSD)と判断フィードバックイ コライザの更に詳細なブロック図である。 図3は、部分応答チャネルの格子関係を表す線図である。 図4と図5は、図2のMLSDのそれぞれの部分を示す更に詳細なブロック図 である。 図6は、多レベルQAM記号の検出に適応した本発明のデータ検出器のブロッ ク図である。 理解を容易にするために、各図に共通の構成要素を表すのに可能な限り、同じ 参照番号を使っている。 発明を実施するための最良の形態 図1は、磁気再生回路の2レベル信号の検出に適応した本発明のデータ検出器 のブロック図である。図1において、入力端子5は磁気再生フロントエンドの出 力端子(図示せず)に接続される。この再生フロントエンドは例えば、既知のよ うに配列され、動作する磁気媒体読み取りヘッドとアナログ増幅器とナイキスト ・フィルタとを含んでいる。この入力端子5における信号は、前にディジタル信 号が記録された磁気媒体からの再生信号を表す信号である。入力端子5は、内挿 フィルタ10と固定イコライザ20と適応型フィードフォワードイコライザ(F FE)30との直列接続の入力端子に結合されており、これらすべては既知のよ うに構成され、動作する。フィルタ10は、信号サンプリング回路を含み、タイ ミング制御入力端子からのタイミング信号によって制御されるサンプリング時間 でサンプリング・データ信号を生成する。 FFE30の出力端子は、加算器40の第1の入力端子に接続される。加算器 40の出力端子は、例えばヴィテルビ(Viterbi)デコーダといった最尤 シーケンス検出器(MLSD)50の入力端子と、減算器100および位相検出 器70それぞれの第1の入力端子とに接続される。MLSD50の出力端子は、 出力端子15に接続される。出力端子15は、磁気媒体に事前に記録された検出 データ信号を表す再生記号判断の1シーケンスを生成し、また磁気再生システム の更なるユーティリティ回路(図示せず)に接続される。MLSD50の第2の 出力端子は、減算器100の第2の入力端子に接続される。MLSD50の第3 の出力端子は、図1の太い矢印で示される3個の記号判断を搬送して、位相検出 器70の第2の入力端子に接続され、MLSD50の第4の出力端子は、図1に 太い矢印で示されるn個の記号判断を搬送して、判断フィードバックイコライザ (DFE)60の入力端子に接続される。 検出器70の出力端子は、低域フィルタ(LPF)80と数値制御発振器(N CO)90との直列接続を介してフィルタ10のタイミング制御入力端子に接続 される。DFE60の出力端子は、加算器40の第2の入力端子に接続される。 減算器100の出力端子は誤差信号eを生成し、DFE60とFFE30と監視 ・制御ユニット(MCU)130とのそれぞれの制御入力端子に接続される。M CU130のそれぞれの制御出力端子は、MLSD50の対応する入力端子に接 続される。 動作時には、2進信号が既知の方法で記録システム(図示せず)によって磁気 媒体上に記録される。図示の実施形態ではテープに記録される記号は、2進法の 特性を有するインターリーブNRZIプリコーダによって既知のように処理され る。当業者は、このプリコーダによって生成される符号化されたシーケンスは、 2倍インターリーブ記号シーケンス、すなわちこの記号シーケンスの各々は2進 値「1」が1記号時間内の1磁束反転(+か−のどちらか)として記録され、ま た2進値「0」が1記号時間内の1磁束反転(+か−のどちらか)の不在として 記録される記録信号を生成するシーケンスであると考えてもよいということが分 かるだろう。このようなあらかじめ記録された符号化シーケンスを再生した結果 得られる再生記号のシーケンスは、非インターリーブ化されて、各々が(1−D )特性を有する2個の(1−D)デコーダまたは1個のパイプライン(1−D) デコーダのいずれかによって2個の別々の記号ストリームとして処理される。本 出願の残りの部分で、このような1個の(1−D)記号ストリームを処理するデ コーダを説明する。 磁気媒体が再生されるとき、図1に示す回路は、再生フロントエンドからの信 号を分析して、非インターリーブ化された1記号シーケンスの記号時間を検出し 、またその記号時間に2進値「1」または2進値「0」のどちらの記号が記録さ れたかを評価する。単一の記号を表す再生フロントエンド(図示せず)からの再 生 信号は、その信号の一部分が次の記号時間にもまだ存在しているといった期間、 持続することができ、事実、後続する幾らかの記号時間の間、有意な残存値を持 つこともあり得る。この後続残存信号値は、後続ISIと呼ばれる。しかしなが ら理想チャネルにおいては、後続の記号時間における再生信号の残存値は既知で あり、また記録された記号を正しく識別する補助として使用することができ、ま たそうでなければ、補正することもできる。したがって理想チャネルを通過した 信号から得られる後続ISIは、所望のISIである。例えば(1−D)チャネ ルにおいて、D項から得られる後続残存信号値は、所望のISIであって、磁気 媒体に事前に記録された2レベル信号値を3レベル信号に変換する。このような 信号を理想的な(1−D)チャネルを伝送した結果得られる後続残存信号値は、 各記号を識別して正しく受信するために使用することができる。 再生システムにおけるイコライザは、チャネルのどのような不完全さでも補正 して、理想的(1−D)チャネルを通ってきたかのような再生信号を生成しよう とする。しかしながらそのチャネルが理想的でない場合、および/または再生シ ステムによるそのチャネルの等化が完全でない場合は、後続の記号時間における 各記号信号の残存値は完全には補正されず、またその結果その再生システムに誤 りが発生し得る。後続の記号時間における受信記号信号の実際の残存値と理想チ ャネルにおいて期待されるこれらの所望の値との差は、雑音と考えられ、不要I SIと称される。他の雑音成分は、磁気媒体と電子回路とによって導入されるラ ンダム・ノイズである。これらの雑音成分はすべて、再生信号に誤りを導入する 。 一般に図1に示される再生システムは、部分応答チャネルで使うために既に提 案された既知のシステムと同様に配列されている。しかしながらこれは異なった 動作をする。既に提案済みの再生システムでは適応型フィードフォワードイコラ イザはチャネル整形を行い、判断フィードバックイコライザは不要後続ISIの 抑制を行った。すなわち式(1)を参照すれば、(1−D)チャネルに関して、 適応型フィードフォワードイコライザはa1とa2をゼロとするようその係数を調 整する。判断フィードバックイコライザは、a3〜anをゼロとするようその係数 を調整する。しかしながら図1に示される再生システムではDFE60はチャネ ル整形と不要ISI抑制の両方を行う。すなわちこのDFE60は、a1からan までのすべてをゼロとするようその係数を調整する。FFE30は単に先行IS Iの抑制のみを行う。このようにして図示の実施形態では、FFE30は従来技 術のフィードフォワードイコライザよりも少ないタップを持てばよいことになる 。このFFE30のタップは各々、全乗算器を含んでいるが、DFE60のタッ プは(以下に述べる方法で)全乗算器なしで配線することができるので、FFE 30のタップはDFE60のタップよりも複雑で高価である。したがって、もっ と低コストで製造できる単純な回路を作るために、FFE30のタップの数を減 らし、またそれらをDFE60のタップに置き換えることが望ましい。 図1に示される実施形態において加算器40の出力端子は、事前に記録された データ信号を、それが理想的(1−D)クラスIVの部分応答チャネルを通過し たかのように表す信号を生成することを意図している。この信号は、既知のよう にMLSD50によって処理されて、事前に記録されたデータ入力信号内の記号 の最尤シーケンスを表す記号判断の1シーケンスを出力端子15に生成する。周 知のようにヴィテルビ・デコーダはこのようなチャネルのための二つの残存経路 と、このような残存経路各々に対しての誤差量を保持する。第1の残存経路は、 格子線図中の第1の状態で終わる記号判断のシーケンスについての最小2乗誤差 を生成する記号判断のシーケンスであり、また第2の残存経路は、格子線図にお ける第2の状態で終わる記号判断のシーケンスについての最小2乗誤差を生成す る記号判断のシーケンスである。第1の残存経路に関連する誤差量は、第2の残 存経路に関連する誤差量と比較される。より小さい誤差量を有する残存経路は、 事前に記録された最尤記号シーケンスを含むと想定され、またそのシーケンス内 の最も古い記号はMLSD50から出力端子15に出力される。 従来技術の再生システムにおいて判断フィードバックイコライザは、シフトレ ジスタとして配置され、そしてスライス回路の出力に接続されて、各々の素子が 一つの記号を保持する、所定の数の遅延素子を有するトランスバース・フィルタ として実現される。このようにしてこれらの遅延素子は、所定の数の記号判断を 保持する。これらの記号判断を表す遅延素子の出力は、それぞれの係数乗算器に 接続され、またこれらの係数乗算器からの信号は、合計されてDFEの出力信号 を生成する。 ヴィテルビ・デコーダ50において、残存シーケンスの各々はまた、前に記録 された最尤記号シーケンスとして選択された対応する最小の誤差量を有する残存 シーケンスを有する所定の数の記号判断のシーケンスでもある。図示の実施形態 では、このような記号判断の各々は+2,0または−2という値を持つ3レベル 信号であり、この値は当初記録された2進データを部分応答チャネルに通した結 果である。図1のDFE60において、前述のように誤差量に基づいて選択され たMLSD50からの残存シーケンスは、MLSD50からDFE60への太い 矢印で示されるように、該DFE60のそれぞれの係数乗算器に(一連の遅延素 子の出力の代わりに)供給される。これらの係数乗算器からの信号は、前述のよ うに、合計されてDFE60の出力信号を生成する。ヴィテルビ・デコーダ内の 残存シーケンスは、多くの隣接する記号に基づいて選択されるので、記号単位ス ライス回路の出力よりも低い誤り率を有し、またDFE60からの出力信号は、 従来技術の判断フィードバックイコライザからの出力信号よりも信頼度が高い。 MLSD50から減算器100に供給される信号は、MLSD50の入力で等 化受信信号に関して現在作られた記号判断を表す。この信号は、記号単位量子化 器によって生成される信号に対応しているが、前述したようにヴィテルビ・デコ ーダの動作のために更に信頼度が高い。減算器100は、等化受信信号の値とそ の信号判断の値との差を表す誤差信号eを生成する。この誤差信号eは、最小平 均2乗(LMS)アルゴリズムを使ってすべて既知のようにして、FFE30と DFE60との係数を調整するために使われる。 MLSD50から検出器70への信号は、時間的に隣接する3個の記号判断を 含む。特に、現在受信中の記号に対応する記号判断と現判断に時間的に隣接する 2個の記号判断とが、検出器70に供給される。位相検出器70は、これら3個 のサンプル判断について、また加算器40の出力端子からの現在の等化受信信号 について既知のように動作して、内挿フィルタ10のサンプリング・タイミング を制御する。 図1でMLSD50は、最も新しい記号判断(加算器40からの現在の等化受 信信号に対応する)を減算器100に供給する。しかしながら誤差信号eを生成 するときの残存シーケンスからの古い記号判断を使うことが望ましいこともある 、というのは、残存シーケンス内の古い記号は新しい記号よりも信頼度が高いか らである。もしより古い記号判断を使って誤差信号eを生成した場合は、減算器 100の他の入力端子に供給された等化受信信号は対応する時間だけ遅延させな く てはならない。図1に点線で示した遅延素子110は、加算器40の出力端子と 減算器100の第1の入力端子との間に接続される。この遅延素子110は、加 算器40からの等化受信信号によってMLSD50からの記号判断を適切に時間 合わせするために応分の遅延時間を供給する。このような場合、LMSアルゴリ ズムによって用いられる残存シーケンスからの記号判断が同様な遅延時間だけ遅 延されるということも必要である。LMSアルゴリズムによって用いられた記号 判断を誤差信号eに対して適切に時間合わせするために、追加の記憶装置と時間 遅延素子(図示せず)が、すべて既知のようにMLSD50に含まれる。 更にMLSD50からの記号判断が図1の受信機の動作中に変わり得るという 可能性はある。例えば受信機が起動するときに最も新しい記号判断を使い、その 後では、古い記号判断を使うことが望ましいことがある。このような装置では、 遅延素子110は可変遅延素子である。MCU130の第1の出力端子は、減算 器100に供給される記号判断の選択を制御するためにMLSD50の対応する 入力端子に接続される。更に、このMCU130の第2の出力端子は、可変遅延 素子110の対応する制御入力端子に接続され、この遅延素子110によって導 入される遅延の持続時間はMCU130によって適切に制御される。このMLS D50に含まれる前述の追加の記憶装置と時間遅延素子(図示せず)もまた、L MSアルゴリズムによって使われる記号判断を誤差信号eに対して適切に時間合 わせするために適切な方法でMCU130からの制御信号に応じて可変となるよ うに構成される。 同様の理由からMLSD50から位相検出器70に供給される時間的に隣接す る3個の記号判断は、残存シーケンスからの時間的に隣接する3個のより古い記 号判断であることが望ましいこともある。同じ理由から減算器100に関しては 、加算器40の出力端子からの等化受信信号は、検出器70に供給されるより古 い3個の記号判断に時間的に対応するように応分に遅延させなくてはならない。 第2の遅延素子120は、図1に点線で示してあり、加算器40の出力端子と検 出器70の入力端子との間に接続される。この第2の遅延素子120は、MLS D50からの3個の記号判断を加算器40からの等化受信信号に適切に時間合わ せするために応分の時間遅延を供給する。繰り返すが、MLSD50からの3個 の記号判断は受信機の動作中に変わるかもしれない。この状況では、第2の遅延 素 子120もまた可変遅延素子であり、またMCU130の出力端子は、可変遅延 素子120の対応する制御入力端子に接続されていて、その遅延時間を適切に制 御する。 図2は、図1に示した最尤シーケンス検出器50と判断フィードバックイコラ イザ60の更に詳細なブロック図である。図2において太い矢印は、複数の信号 判断を表す信号を伝送する信号線を表す。図2でMLSD50の入力端子52は 、加算器40の出力端子に接続される。この入力端子52は、ヴィテルビ・デコ ーダ51の入力端子に接続される。ヴィテルビ検出器51の出力端子は、MLS D50の出力端子58に接続される。MLSD50の出力端子58は、再生シス テムの出力端子15に接続される。周知のようにデコーダ51は、格子線図内の 各状態にそれぞさ対応する2個の残存シーケンス(SS)と、このような残存シ ーケンスごとに1個の誤差量(EM)とを保持する。 このデコーダ51は、第1の残存シーケンス(残存記号列)を形成する複数の 記号判断を表す信号を生成する第1の出力端子SS1と、第2の残存シーケンス を形成する複数の記号判断を表す信号を生成する第2の出力端子SS2とを含む ように修正される。この修正されたデコーダ51もまた、それぞれ第1および第 2の残存シーケンスSS1およびSS2に対応する第1および第2の誤差量の値 を表す信号を生成する出力端子EM1およびEM2を含む。2個の残存シーケン ス出力端子SS1、SS2と2個の誤差量出力端子EM1、EM2は、図2に図 示されているが、異なる応答特性を有するチャネルが異なる多数の残存シーケン スとそれに対応する誤差量とを有するであろうことは、当業者には分かるだろう 。 例えば既知の代わりの所望の応答特性式 P(D)=(1+D)2(1−D)=1+D−D2−D3 (2) を有するチャネルは、8個の残存シーケンスを持つであろうし、また上述のよう に修正されたヴィテルビ・デコーダは、合計8個のSS出力端子、各残存シーケ ンスごとに1個、と、8個の対応する誤差量用の8個のEM出力端子とを有する であろう。ヴィテルビ・デコーダの設計と実用化に関する当業者は、このような デコーダを前述の追加的な出力端子を含むように修正する手法が分かるだろう。 図2でヴィテルビ・デコーダ51の出力端子SS1は、マルチプレクサ59の 第1のデータ入力端子に接続され、ヴィテルビ・デコーダ51の出力端子SS2 は、マルチプレクサ59の第2のデータ入力端子に接続される。出力端子EM1 は、コンパレータ53の第1の入力端子に接続され、出力端子EM2は、このコ ンパレータ53の第2の入力端子に接続される。このコンパレータ53の出力端 子はマルチプレクサ59の制御入力端子に接続される。このマルチプレクサ59 の出力端子は、MLSD50の第2の出力端子56に接続される。 動作時は、それぞれの誤差量EM1とEM2がコンパレータ53で比較され、 コンパレータ53はどちらの誤差量が小さいかを示す信号を生成する。もし第1 の残存シーケンスSS1に対応する誤差量EM1が第2の残存シーケンスSS2 に対応する誤差量EM2よりも小さければ、このコンパレータ53は、マルチプ レクサ59に対して第1の残存シーケンスSS1であるその第1の入力端子の信 号をその出力端子に連結することを条件付ける信号をその出力端子に生成する。 もし誤差量EM1が誤差量EM2よりも大きければ、コンパレータ53は、マル チプレクサ59に対して第2の残存シーケンスSS2信号をその出力端子に連結 することを条件付ける信号をその出力端子に生成する。したがってマルチプレク サ59は、常にその出力端子に、そしてその結果、MLSD50の出力端子56 に、最尤残存シーケンスを生成する。 前述のように最尤残存シーケンスは、複数の記号判断であってその各々の判断 は+2、0または−2という値を持つ。図2に示されるDFE60は、複数の係 数乗算器61を含んでおり、その各々は加算器40からの現在の等化受信信号に 対応する最も新しい記号判断を除いて、残存シーケンス内の記号判断の各々に対 応している。出力端子56において各々の記号判断は、別々の信号線で表される 。各記号判断を表すそれそれの信号は、対応する複数の係数乗算器61のそれぞ れの第1の入力端子に連結される。これら複数の係数乗算器61からのそれぞれ の出力端子は、加算器63の対応する入力端子に接続される。この加算器63の 出力端子は、(10の)加算器40の第2の入力端子に接続される。図を単純化 するためにこれら複数の係数乗算器61の各々の第2の入力端子は図示していな い。イコライザ設計の当業者は、第2の入力端子(図示せず)に供給される係数 が誤差信号eに応じて、既知の方法で最小平均2乗アルゴリズムを用いて生成さ れることが分かるだろう。 記号判断は+2、0または−2という値を持っているから、図2に示される係 数乗算器61は全乗算器を含む必要はない。その代わりに係数の値は、ビットシ フトすることで2を乗じてもよく、またビットシフトされた係数を否定演算する ことで−2を乗じてもよい。その後、マルチプレクサ(図示せず)を使って、記 号判断の値が+2であればビットシフトされた係数を加算器63に供給し、記号 判断の値が−2であれば否定演算されたビットシフト後の係数を加算器63に供 給し、記号判断の値が0であれば値「0」の信号を加算器63に供給する。この 装置は全乗算器よりも単純であり低価格である。 動作時には、図2に示されるように修正されたヴィテルビ・デコーダ51を含 むMLSD50とDFE60との組み合わせは、共同してトランスバース・フィ ルタを構成し、このフィルタではマルチプレクサ59から供給された残存シーケ ンスが従来技術のトランスバース・フィルタにおけるタップ付き遅延線の代わり をする。加算器63からの出力信号は、FFE30からの出力信号と相まってチ ャネル応答特性を整形し、また不要の後続ISIを抑制する。タップ付き遅延線 の代わりにDFE60内の選択された残存シーケンスの使用によってもたらされ た精度の向上によって、誤り率が減少し、その結果、所定のビット誤り率に設定 するときデータ密度を高めることが出来る。 最尤残存シーケンスの記号判断数よりも広いDFE60トランスバース・フィ ルタを提供することもできる。この性能を提供する装置は、ヴィテルビ・デコー ダ51の出力端子とMLSD50の出力端子58との間に接続されたシフトレジ スタ54として図2に点線で示される。このシフトレジスタ54のそれそれの出 力端子は図2に点線で示される追加の係数乗算器61の対応する第1の入力端子 に接続される。これらの係数乗算器61のそれそれの出力端子は、加算器63の 追加の対応する入力端子に接続される。このシフトレジスタ54は、従来技術の トランスバース・フィルタにおけるシフトレジスタと同じように動作する。例え ばもしヴィテルビ・デコーダ内の残存シーケンスの長さが8記号であれば、8段 シフトレジスタ54を持つことによって16タップのDFE60が実現できる。 図4、図5は、図2に示した最尤シーケンスデコーダの部分を示すブロック図 であり、図3は、「P(D)=1−D2」部分応答チャネルの一つの非インター リーブ記号ストリームに関する格子線図であって、この線図は図4、図5に示す M LSD50の部分の動作を理解する際に役立つものである。図3で、上部の頂点 211と221はこの格子線図における状態1を表し、下部の頂点212と22 2はこの格子線図における状態2を表す。左端の頂点211と212は、現在の 状態を表し、右端の頂点221と222は、新しい状態を表す。現在状態(21 1、212)を表すそれぞれの頂点から新状態(221、222)を表すそれぞ れの頂点への分岐は、現在状態(211、212)から新状態(221、222 )への矢印によって示される。各現在状態頂点に対応した誤差量は、EM1Cが 頂点211における現在状態1に対応し、EM2Cが頂点212における現在状 態2に対応している。各新状態頂点に対応した更新誤差量は、EM1が頂点22 1における新状態1に対応し、EM2が頂点222における新状態EM2に対応 している。 どのような特定の現在状態からでも、この格子状態は格子線図内の分岐路に沿 って2進値「1」の受信を示す他の状態に移ることができ、あるいは格子線図内 の分岐路に沿って動いて2進値「0」の受信を示す同じ状態に留まることができ る。ある遷移を引き起こす理想的な等化受信入力信号の値は、その入力信号の受 信に伴う格子線図内の分岐の隣の角括弧内に示される。つまり、状態1を表す頂 点211からスタートして、状態1を表し、値ゼロを持つ等化入力信号の受信は 、次の記号時間に状態1に留まり頂点221で終了する。これは2進値「0」の 受信を表す。値「+2」を有する等化入力信号の受信は、状態2への遷移となっ て頂点222で終了する。これは2進値「1」の受信を表す。同様に状態2を表 す頂点212からスタートして、値ゼロを持つ等化入力信号の受信は、次の記号 時間に状態2に留まり、頂点222で終了し、2進値「0」の受信を表す。また 値「−2」を有する等化入力信号の受信は、状態1への遷移となって頂点221 で終了し、2進値「1」の受信を表す。 しかしながら実際のデコーダでは、理想的な入力信号を受信することは稀であ る。格子線図内の各分岐路ごとに分岐量BMが計算される。各分岐路ごとに実際 に受信した等化入力信号とその分岐路に関する理想的な入力信号との間の差の絶 対値が計算される。その後、分岐量(BM)と呼ばれるこれらの絶対値には、そ れらの分岐路のそれぞれ元の頂点と関連する誤差量が累積されて、それぞれの更 新誤差量を形成する。これらの更新誤差量は最尤シーケンスを判断するために使 われる。 新しい記号の状態1を表す頂点221に到達する経路は、頂点211からゼロ 信号経由の経路と頂点212から「−2」信号経由の経路の2通りある。分岐量 BM1は頂点211から頂点221への分岐のため計算され、分岐量BM3は頂 点212から頂点221への分岐のため計算される。これらの分岐量に、これら の元の頂点に関連するそれそれの誤差量が累積される。分岐量BM1には現在誤 差量EM1Cが累積されて頂点211から頂点221への分岐に関連する更新誤 差量が生成され、また分岐量BM3には現在誤差量EM2Cが累積されて頂点2 12から頂点221への分岐に関連する更新誤差量が生成される。より小さな値 を持つ更新誤差量は状態1に到達する最尤分岐を表すと想定され、頂点221に 対応する更新誤差量EM1となる。 同様に分岐量BM2は頂点211から頂点222への分岐のため計算され、分 岐量BM4は頂点212から頂点222への分岐のため計算される。分岐量BM 2には現在誤差量EM1Cが累積されて頂点211から頂点222への分岐に関 連する更新誤差量が生成され、また分岐量BM4には現在誤差量EM2Cが累積 されて頂点212から頂点222への分岐に関連する更新誤差量が生成される。 より小さな値を持つ更新誤差量は状態2に到達する最尤分岐を表すと想定され、 頂点222に対応する更新誤差量EM2となる。より小さな更新誤差量(EM1 またはEM2)を有する頂点は、最尤状態であり、その状態で終了する残存シー ケンスは最尤残存シーケンスとして選択される。 図4は、分岐量BM1〜BM4と更新誤差量EM1、EM2とを計算するML SD50の部分を示す。図4において入力端子52は、加算器40から等化受信 信号を受け取る。入力端子52は、第1の減算器302と第1の絶対値回路30 4との直列接続と、第2の減算器306と第2の絶対値回路308との直列接続 と、第3の絶対値回路310とに接続される。第1の絶対値回路304の出力端 子は、分岐量BM3を表す信号を生成し、第1の加算器312の第1の入力端子 に接続される。第1の加算器の出力端子は、第1のマルチプレクサ314の第1 の信号入力端子と第1のコンパレータ316の第1の入力端子とに接続される。 第1のマルチプレクサ314の第1の出力端子は、第1の誤差量EM1を表す信 号を生成し、MLSD50の第1の誤差量出力端子EM1に接続される。 第2の絶対値回路308の出力端子は、分岐量BM2を表す信号を生成し、ま た第2の加算器320の第1の入力端子に接続される。第2の加算器320の出 力端子は、第2のマルチプレクサ322の第1のデータ入力端子と第2のコンパ レータ324の第1の入力端子とに接続される。第2のマルチプレクサ322の 出力端子は、第2の誤差量EM2を表す信号を生成し、またMLSD50の第2 の誤差量出力端子EM2に接続される。 第3の絶対値回路310の出力端子は、両分岐量BM1、BM4を表す信号を 生成し、また第3、第4の加算器328、330のそれぞれの第1の入力端子に 接続される。第3の加算器328の出力端子は、第1のマルチプレクサ314の 第2のデータ入力端子と第1のコンパレータ316の第2の入力端子とに接続さ れる。第1のコンパレータ316の出力端子は、第1のマルチプレクサ314の 制御入力端子と第1のセレクタ信号出力端子SEL1とに接続される。第4の加 算器330の出力端子は、第2のマルチプレクサ322の第2のデータ入力端子 と第2のコンパレータ324の第2の入力端子とに接続される。第2のコンパレ ータ324の出力端子は、第2のマルチプレクサ322の制御入力端子と第2の セレクター信号出力端子SEL2とに接続される。 第1の誤差量信号EM1を生成する第1のマルチプレクサ314の出力端子は また、第3のマルチプレクサ332の第1のデータ入力端子に接続される。第3 のマルチプレクサ332の第2のデータ入力端子は、ゼロ値信号の信号源に接続 される。第3のマルチプレクサ332の出力端子は、第1のラッチ318の入力 端子接続される。このラッチ318の出力端子は、第2の加算器320と第3の 加算器328それぞれの第2の入力端子に接続される。第2の誤差量信号EM2 を生成する第2のマルチプレクサ322の出力端子はまた、第4のマルチプレク サ334の第1のデータ入力端子に接続される。第4のマルチプレクサ334の 第2のデータ入力端子は、ゼロ値信号の信号源に接続される。第4のマルチプレ クサ334の出力端子は、第2のラッチ326の入力端子に接続される。このラ ッチ326の出力端子は、第1の加算器312と第4の加算器330それぞれの 第2の入力端子に接続される。第3、第4のマルチプレクサ332、334それ ぞれの制御入力端子は、監視・制御装置(MCU)130の対応する共通の制御 出力端子に接続される。 動作時は、第1の減算器302と第1の絶対値回路304との直列接続は、入 力端子52から受信した等化入力信号と頂点212から頂点221への分岐用の 入力信号の理想値である値「−2」を有する信号との差の絶対値を計算する。再 び図3を参照すると、これは分岐量BM3である。同様に第2の減算器306と 第2の絶対値回路308との直列接続は、入力端子52から受信した等化入力信 号と値「2」を持つ信号との差の絶対値を計算する。再び図3を参照すると、こ れは分岐量BM2である。第3の絶対値回路310は、入力端子52から受信し た等化入力信号とゼロ値信号との差の絶対値を計算する。図3を参照すると、こ れは分岐量BM1、分岐量BM4の両者である。 通常動作中、第3のマルチプレクサ332は、第1のマルチプレクサ314か らの信号をその出力端子に接続するように条件付けられており、また第4のマル チプレクサ334は、第2のマルチプレクサ322からの信号をその出力端子に 接続するように条件付けられている。(第3、第4のマルチプレクサ332、3 34に関するこの他の動作モードは、以下に詳細に説明する。)第1のラッチ3 18はその出力端子に、前の記号時間からの更新誤差量EM1を保持している。 したがって各々の新しい記号時間ごとに該第1のラッチ318は、図3にEM1C として示すように、前の記号時間の第1の誤差量を生成する。同様に第2のラ ッチは、図3にEM2Cとして示すように、前の記号時間の第2の誤差量を生成 する。 こうして通常動作中、第1、第2、第3、第4の加算器312、320、32 8、330のそれぞれはすべて、図3に示した格子線図内の各々可能な分岐ごと に更新誤差量を生成するアキュムレータとして働く。第1の加算器は、状態2の 頂点212(現在誤差量EM2Cを有する)からスタートして頂点221の状態 1に遷移する分岐に関連する更新誤差量を累算する。これを行うためにラッチ3 26からの誤差量EM2Cには、第1の加算器312において絶対値回路304 からの分岐量BM3が累算される。第1の加算器312からの出力信号は、この 累算の結果を表す。同様に第2の加算器320は、誤差量EM1Cに分岐量BM 2を累算し、またその出力信号は状態1の頂点211から状態2の頂点222へ の分岐に関連する誤差量を表す。第3の加算器328は、誤差量EM1Cに分岐 量BM1を累算し、また頂点211から頂点221への状態1の分岐に関連する 誤差量を表す。そして第4の加算器330の出力は、誤差量EM2Cに分岐量B M4を累算 したものを表し、また頂点212から頂点222への状態2の分岐に関連する誤 差量を表す。 第1のコンパレータ316は、状態1の頂点221で終了する2個の更新誤差 量を比較し、小さいほうの更新誤差量を表す選択信号SEL1を生成する。第1 のコンパレータ316からの出力信号は、第1のマルチプレクサ314に対して 、より小さい誤差量を表す信号をその出力端子に連結することを条件付ける。も し第1の加算器312からの累算誤差量が第3の加算器328からの累算誤差量 より小さい場合は、第1のコンパレータ316からの選択信号SEL1は、第1 のマルチプレクサ314に対して、第1の加算器312からの出力をその出力端 子に連結することを条件付ける。もし第1の加算器312からの累算誤差量が第 3の加算器328からのそれより大きい場合は、第1のコンパレータ316から の選択信号SEL1は、第1のマルチプレクサ314に対して第3の加算器32 8からの出力をその出力端子に連結するよう条件付け、それが新しい記号時間の 誤差量EM1となる。 同様に第2のコンパレータ324は、状態2の頂点222で終了する牽引累算 誤差量を比較し、小さいほうの累算誤差量を表す選択信号SEL2を生成する。 第2のコンパレータ324からの出力信号は、第2のマルチプレクサ322に対 して、より小さい誤差量を表す信号をその出力端子に連結することを条件付ける 。もし第2の加算器320からの累算誤差量が第4の加算器330からの累算誤 差量より小さい場合は、第2のコンパレータ324からの選択信号SEL2は、 第2のマルチプレクサ322に対して、第2の加算器320からの出力をその出 力端子に接続することを条件付ける。もし第2の加算器320からの累算誤差量 が第3の加算器330からの累算誤差量より大きい場合は、第2のコンパレータ 324からの選択信号SEL2は、第2のマルチプレクサ322に対して、第4 の加算器330からの出力をその出力端子に連結することを条件付ける。第2の マルチプレクサ322を通過した誤差量は、新しい記号時間の誤差量EM2とな る。 図5は、2個の残存シーケンスを保持するMLSD50の部分を示すブロック 図である。図5では、これら2個の残存シーケンスSS1、SS2の各々に4個 の記号判断が保持されることが想定されている。当業者は、各残存シーケンス内 に、より多い、あるいはより少ない記号を保持し得ることがわかるだろうし、ま た所望の数の記号をこれら残存シーケンス内に保持するように、図5に示したM LSD50の部分を修正する方法がわかるだろう。図5では一般に、図5に示し たそれぞれの要素の各データ入力端子・出力端子において、記号判断を伝送する 信号線は、最も新しい記号を伝送する信号線が入力端子または出力端子の最下部 に示され、最も古い記号を伝送する信号線が最上部にあるように順番に配列され ている。 図5において第1の4入力マルチプレクサ402の出力端子は第1の残存シー ケンスSS1を構成する記号判断を生成し、シーケンス中の最下部の信号線が最 も新しい記号を伝送し、最上部の信号線が最も古い記号を伝送する。第1のマル チプレクサ402の出力端子は、マルチプレクサ59(図2にも示した)の第1 のデータ入力端子に接続され、また第1の3入力ラッチ404を介して第1のマ ルチプレクサ402と第2の4入力マルチプレクサ406それぞれの第1のデー タ入力端子に接続される。この第2のマルチプレクサ406の出力端子は、第2 の残存シーケンスSS2を構成する記号判断を生成し、そしてマルチプレクサ5 9の第2のデータ入力端子に接続され、また第2の3入力ラッチ408を介して 第2のマルチプレクサ406と第1のマルチプレクサ402それぞれの第2のデ ータ入力端子に接続される。(17からの)選択信号SEL1とSEL2は、第 1のマルチプレクサ402と第2のマルチプレクサ406それぞれの制御入力端 子に接続される。 マルチプレクサ59の出力端子は、図2に示すように制御されて、出力端子5 6に最尤残存シーケンスを生成する。最も古い記号判断を伝送する出力端子56 の最上部信号線は図1に示すように出力端子15を介してユーティリティ回路に 送られる。現在の等化受信入力信号に対応する最も新しい記号判断を伝送する最 下部の信号線は、図1に示すように減算器100に供給され、また3個の最も新 しい記号判断を伝送する最下部の3本の信号線は、図1に示すように検出器70 に供給される。最も新しい記号判断を除くすべての記号判断を伝送する最上部の 3本の線は、図1と図2に示すようにDFE60の係数乗算器に供給される。 更に厳密に言えば、第1のマルチプレクサ402の出力端子からの最下部の3 本の信号線は、第1のラッチ404の入力端子の対応する信号線に接続される。 第1のラッチ404の出力端子からの3本の信号線は、第1のマルチプレクサ4 02と第2のマルチプレクサ406それぞれの第1のデータ入力端子の対応する 最上部の3本の信号線に接続される。同様に第2のマルチプレクサ406の出力 端子からの最下部の3本の信号線は、第2のラッチ408の入力端子の対応する 信号線に接続される。第2のラッチ408の出力端子からの3本の信号線は、第 2のマルチプレクサ406と第1のマルチプレクサ402それぞれの第2のデー タ入力端子の対応する最上部の3本の信号線に接続される。値「0」の信号が第 1のマルチプレクサ402の第1のデータ入力端子の最下部の信号線に連結され 、値「−2」の信号が第1のマルチプレクサ402の第2のデータ入力端子の最 下部の信号線に連結される。値「+2」の信号が第2のマルチプレクサ406の 第1のデータ入力端子の最下部の信号線に連結され、値「0」の信号が第2のマ ルチプレクサ406の第2のデータ入力端子の最下部の信号線に連結される。 マルチプレクサ402は、格子線図の状態1にある、新しく受信した最尤記号 判断シーケンスを選択するように動作する。再び図3を参照して、もし頂点21 1から頂点221への格子線図分岐に対応する累積誤差量が頂点212から頂点 211への格子線図分岐に対応する累積誤差量よりも小さい場合、状態1(頂点 221)になっている新しく受信した最尤記号はゼロである。この場合最尤シー ケンスは、最も新しい記号として追加されたゼロ値信号を有する状態1からの前 の残存シーケンスSS1となる。この場合、選択信号SEL1は、第1のマルチ プレクサ402に対してその第1のデータ入力端子からの信号をその出力端子に 連結することを条件付ける。最も新しい記号判断を表す第1のマルチプレクサ4 02の第1のデータ入力端子の最下部信号は、ゼロ値信号である。第1のマルチ プレクサ402の第1のデータ入力端子のこのすぐ上の信号は、第1のラッチ4 04の出力端子からの最下部信号である。第1のラッチ404の入力端子の対応 する信号は、前の記号時間からの第1の残存シーケンスSS1内の最も新しい信 号を表す第1のマルチプレクサ404の最下部出力端子からのものであった。第 1のマルチプレクサ402の第1の入力端子の最下部から3番目の信号は、第1 のマルチプレクサ402の出力端子の最下部から2番目の信号から派生し、第1 のマルチプレクサ402の第1の入力端子の最上部信号は、第1のマルチプレク サ402の出力端子の最下部から3番目の信号から派生する。このようにして第 1のマルチプレクサ402と第1のラッチの組み合わせは、図3の頂点211か ら頂点221への分岐を表す記号に対するシフトレジスタとして動作する。 もし頂点212から頂点221への格子線図分岐を表す累積誤差量が頂点21 1から頂点221への格子線図分岐を表す累積誤差量よりも小さい場合は、状態 1になる新しく受信された最尤記号は「−2」という値の信号になる。この場合 、選択信号SEL1は、第1のマルチプレクサ402に対してその第2の入力端 子の信号をその出力端子に連結することを条件付ける。第1のマルチプレクサ4 02の第2の入力端子の最下部信号は、値「−2」の信号であり、また第1のマ ルチプレクサ402の第2のデータ入力端子のその他の信号は、第2のラッチ4 08によって上述と同様の方法で適時にシフトされた、第2のマルチプレクサ4 06の出力端子からの前の第2の残存シーケンスSS2を表す。 同様にして第2のマルチプレクサ406は、状態2になる最尤記号判断シーケ ンスを生成する。もし頂点212から頂点222への格子線図分岐に対応する累 積誤差量が頂点211から頂点222への格子線図分岐を表す累積誤差量よりも 小さい場合は、新しく受信した最尤記号はゼロになる。この場合、第2の選択信 号SEL2は、第2のマルチプレクサ406に対してその第2のデータ入力端子 をその出力端子に接続することを条件付ける。第2のマルチプレクサの第2のデ ータ入力端子の最下部信号は、ゼロ値信号であり、その他の信号は、第2のラッ チ408によって上述と同様の方法で適時にシフトされた、前の第2の残存シー ケンスSS2を表す。もし頂点211から頂点222への格子線図分岐に対応す る累積誤差量が頂点212から頂点222への格子線図分岐を表す累積誤差量よ りも小さい場合は、新しく受信した最尤記号は値「+2」の信号になる。この場 合、第2の選択信号SEL2は、第2のマルチプレクサ406に対してその第1 のデータ入力端子をその出力端子に接続することを条件付ける。第1のデータ入 力端子の最下部信号は、値「+2」の信号であり、またその他の信号は、第1の ラッチ404によって上述と同様の方法で適時にシフトされた、前の第1の残存 シーケンスSS1を表す。前述のようにマルチプレクサ59は次に、図4を参照 して前に説明したように計算された更新誤差量EM1、EM2の値に基づいて二 つの残存シーケンスSS1、SS2の内の最尤残存シーケンスを選択する。 最尤シーケンス検出器を使用することの不都合な点の一つは、タイミングおよ び/または等化ループを取得中に、例えば再生がちょうど始まったときに、シー ケンス検出器における誤りの伝搬が誤り事象そのものを支配し、それによって記 号単位検出器によって生成されるものよりも高い誤り率を生じる可能性があると いうことである。取得中のこの不都合を補償するために、本実施形態のMLSD 50は、可変長残存シーケンスを用いて動作するように更に修正されている。再 び図1を参照すると、監視・制御ユニット(MCU)130は、MLSD50に 制御信号を供給して残存シーケンスのサイズを制御する。MCU130は、減算 器100からの誤差信号eによって入力信号の信号対雑音比(SNR)を監視し 、このSNRの傾向に基づいてMLSD50内のシーケンス長を変更し、可変遅 延素子110、120のそれそれの遅延時間を変更する。 再び図5を参照すると、残存シーケンスのサイズを変更する機能を備えるため にさらに2個のマルチプレクサ制御回路が設けられていて、この機能に関連する 信号経路と共に点線で示されている。第1のマルチプレクサ制御回路410は第 1のマルチプレクサ402の出力端子と第1のラッチ404の入力端子との間に 接続されており、また第2のマルチプレクサ制御回路412は、第2のマルチプ レクサ406の出力端子と第2のラッチ408の入力端子との間に接続されてい る。第1、第2のマルチプレクサ制御回路410、412のそれぞれの制御入力 端子は両者とも、監視・制御回路(MCU)130の対応する出力端子に接続さ れる。これらの制御入力端子は、残存シーケンスの大きさを制御する信号「SS SIZE」を受信する。 第1のマルチプレクサ制御回路410において制御回路CCは、残存値サイズ 「SS SIZE」信号を受信するように接続された入力端子を有している。こ の制御回路CCの出力端子は、3個のマルチプレクサA、B、Cのそれぞれの制 御入力端子に接続される。一番下のマルチプレクサAは、第1のマルチプレクサ 402の出力端子の一番下の信号に連結された第1のデータ入力端子と、マルチ プレクサ59の出力端子の一番下の信号に連結された第2のデータ入力端子とを 有している。真ん中のマルチプレクサBは、第1のマルチプレクサ402の出力 端子の下から2番目の信号に連結された第1のデータ入力端子と、マルチプレク サ59の出力端子の下から2番目の信号に連結された第2のデータ入力端子とを 有している。一番上のマルチプレクサCは、第1のマルチプレクサ402の出力 端子の下から3番目の信号に連結された第1のデータ入力端子と、マルチプレク サ59の出力端子の下から3番目の信号に連結された第2のデータ入力端子とを 有している。これら3個のマルチプレクサA、B、Cの出力端子はそれぞれ、第 1のラッチ404の対応する入力端子に接続される。 同様に、第2の制御回路412において制御回路CCは、残存値サイズ「SS SIZE」信号を受信するように接続された入力端子を有している。この制御 回路CCの出力端子は、3個の更なるマルチプレクサA、B、Cのそれぞれの制 御入力端子に接続される。一番下のマルチプレクサAは、第2のマルチプレクサ 406の出力端子の一番下の信号に連結された第1のデータ入力端子と、マルチ プレクサ59の出力端子の一番下の信号に連結された第2のデータ入力端子とを 有している。真ん中のマルチプレクサBは、第2のマルチプレクサ406の出力 端子の下から2番目の信号に連結された第1のデータ入力端子と、マルチプレク サ59の出力端子の下から2番目の信号に連結された第2のデータ入力端子とを 有している。一番上のマルチプレクサCは、第2のマルチプレクサ406の出力 端子の下から3番目の信号に連結された第1のデータ入力端子と、マルチプレク サ59の出力端子の下から3番目の信号に連結された第2のデータ入力端子とを 有している。これら3個のマルチプレクサA、B、Cの出力端子はそれぞれ、第 2のラッチ408の対応する入力端子に接続される。 動作時には、各制御回路410、412の3個のマルチプレクサA、B、Cは それぞれの制御回路CCからの信号によって制御される。各マルチプレクサは、 互いに独立に制御される。通常動作時は、すなわちタイミングとフィルタ係数の 取得の後では、「SS SIZE」信号はそれぞれのマルチプレクサ制御回路4 10、412に対して残存シーケンスのサイズをその最大許容サイズに設定する ことを条件付ける。この動作モードでは、制御回路410、412両者のこれら 3個のマルチプレクサA、B、Cのすべては、それらの第1の入力端子の信号、 すなわち第1のマルチプレクサ402あるいは第2のマルチプレクサ406から の信号をそれぞれそれらの出力端子に連結することを条件付ける。その場合、図 5に示したMLSD50部分の動作は、前述の通りである。 しかしながらMLSD50の動作が開始されると「SS SIZE」信号は、 マルチプレクサ制御回路410、412それぞれに対して残存シーケンス・サイ ズをゼロ記号判断を含むその最小許容サイズに設定することを条件付ける。この 場合、制御回路410、412両者の3個のマルチプレクサA、B、Cすべては 、マルチプレクサ59からのそれらの第2の入力端子の信号をそれらの出力端子 に連結するように条件付けられる。この動作モードにおいて第1、第2のラッチ 404、408はそれぞれ、それらの入力信号をマルチプレクサ59の出力端子 から受信し、また第1、第2のマルチプレクサ402、406のそれぞれの第1 、第2のデータ入力端子はすべて、前述と同じ方法で適切に時間シフトされた同 じデータを受け取る。このようにして、新しく受信された信号に基づいてどのよ うな記号判断がなされても、同じ時間シフトされた信号が第1、第2のマルチプ レクサ402、406の4個の入力端子すべてに供給される。制御回路410、 412が「SS SIZE」信号によってこのように条件付けられると、図5に 示すMLSD50部分は通常のシフトレジスタとして動作する。この方法で係数 およびタイミングの取得は、あたかも標準のトランスバース・フィルタがDFE 60として動作しているかのように続行することが出来る。 受信した記号シーケンスの信号対雑音比は適切なタイミング基準の取得と、F FE30とDFE60の係数の収束とによって改善されるから、残存シーケンス 長は増長してもよい。こうするためにMCUは、各第1、第2のマルチプレクサ 制御回路410、412に対して残存シーケンスのサイズを変更することを条件 付ける「SS SIZE」信号を生成する。例えば「SS SIZE」信号は、 一つの記号判断を含むためには残存シーケンス・サイズを増やすべきであるとい うことを示すこともある。この場合、第1、第2のマルチプレクサ制御回路41 0、412両者のそれぞれの制御回路CCは、それらの各々の3個のマルチプレ クサA、B、Cのための制御信号を生成するが、これらの制御信号は、一番下の マルチプレクサAをしてその第1の入力端子からの信号、すなわちマルチプレク サ402からの信号をその出力端子に連結させ、これに対してこの他の二つのマ ルチプレクサB、Cはなおそれらの第2の入力端子からの信号、すなわちマルチ プレクサ59からの信号、をそれらの出力端子に連結させる。 このモードにあっては、第1、第2のマルチプレクサ402、406のそれそ れの第1、第2の入力端子にフィードバックされる1個の記号判断は、第1、第 2のマルチプレクサ402、406の出力端子それぞれに生成される二つの残存 シーケンスSS1あるいはSS2のうちから一つに選択される。残りの二つの記 号判断は、第1、第2のマルチプレクサ402、406の入力端子すべてに共通 にマルチプレクサ59の出力端子から供給される。同様に、もし「SS SIZ E」信号が残存シーケンス・サイズは2記号分のはずであると言うことを示すな らば、第1、第2のマルチプレクサ制御回路410、412両者のそれぞれのマ ルチプレクサA、Bは各々、その(第1、第2のマルチプレクサ402、406 のそれそれの出力端子に接続された)第1の入力端子をその出力端子に接続する ように条件付けられ、またそれに対してそれぞれ第3のマルチプレクサCは各々 、その(マルチプレクサ59の出力端子に接続された)第2の入力端子をその出 力端子に接続するように条件付けられる。このようにして残存シーケンスのサイ ズは、ゼロから可能な最大のサイズにまで連続的に変えることが出来る。 取得中の記号判断のために最尤シーケンスを使用することから来る潜在的な誤 差伝搬に加えて、取得中の記号判断のために累積誤差量を使用することから来る 同様の影響がある。再び図4を参照すると、第3、第4のマルチプレクサ332 、334は取得中の誤差量の累積を不能にするために使うこともできる。取得期 問中、(23の)MCU130は、第3、第4のマルチプレクサ332、334 の両者の制御入力端子用に、それらのそれぞれの第2の入力端子における値「0 」の信号をそれらの出力端子に連結することを条件付ける制御信号を生成する。 次にこのことによって、第1、第2、第3、第4の加算器312、320、32 8、330は、前の累積誤差量EM1、EM2によって表されるような、前に受 信した記号からのいかなる寄与もない新しく受信した記号に関するそれぞれの分 岐量BM3、BM2、BM1、BM4のみを表す出力信号を生成する。 図5に示されるMLSD50の残存シーケンス部分が前述のようにシフトレジ スタとして構成されて(すなわち残存シーケンス・サイズはゼロである)、且つ 図4に示すMLSD50の計量計算部が今述べたように前の累積誤差量を無視す るように条件付けられているときは、MLSD50は従来技術のスライス回路と 同じように動作する。一方この構成で、タイミング回路とフィルタ係数は、余計 な誤差伝搬なく収束し得る。タイミングおよび等化ループが収束しはじめると、 減算器100からの誤差信号eの逆数で表されるSNRが増加しはじめる。 図3において、どんな記号時間でも受信し得る許容可能な理想的信号は、+2 と0と−2である。誤差信号eの分散が約1未満に下がると、これはタイミング 回路とフィルタ係数が収束しはじめたことと、アイ・パターンにおいてアイが開 いていることとを示す。この点で好適な実施形態では、誤差量EM1、EM2の 計算は、現記号についての分岐量に等しくすることから前述のように前の誤差量 EM1C、EM2Cを累積することへと切り換えられる。図4を参照すると、この 切り換えは、前に詳細に述べたように第2、第4のマルチプレクサ332、33 4に対する制御信号をそれぞれが通常動作モードに入ることを条件付けるように 生成するMCU130によって行われる。 また好適な実施例では、分散が約2分の1未満に下がるとフルサイズの残存シ ーケンスの使用が可能になる。図5において、これは第1、第2のマルチプレク サ制御回路410、412それぞれの「SS SIZE」制御信号を生成するM CU130によって行われ、これら制御回路はそれぞれのマルチプレクサA、B 、Cすべてに対して、前に詳細に述べたように通常動作モードに入ることを条件 付ける。この点でMLSD50は、ヴィテルビ・デコーダとして動作している。 またSNRが増加するにつれて残存シーケンス・サイズも徐々に大きくなると言 うこともあり得る。図5のこういった実施形態では先ず、マルチプレクサ制御回 路410、412のそれぞれのマルチプレクサAが通常動作モードに置かれる。 SNRが更に増加したのちにそれぞれのマルチプレクサA、Bは通常動作モード に置かれる。最後にSNRが再び増加した場合は、マルチプレクサA、B、Cの すべてが通常動作モードに置かれる。 図1を参照すると、減算器100に供給される記号判断は、MLSD50の最 尤残存シーケンス内のすべての記号判断の中から選択することが出来る。この機 能を実行する装置は、セレクタ回路416として図5に点線で示される。この回 路416の入力端子は、マルチプレクサ59の出力端子に接続され、またこの回 路416の出力端子は、減算器100に接続される。この回路416の制御入力 端子(図示せず)は、MCU130の対応する出力端子に接続される。動作時に は、前述のようにマルチプレクサ59の出力端子に生成される最尤残存シーケン ス内の利用可能なすべての記号判断が、この回路416の入力端子に供給される 。この回路416は、MCU130からの制御信号に応じて記号判断の一つをそ の出力端子に連結する。更に前述のようにMCU130は、減算器100の一つ の入力端子に供給される等化受信信号をその他の入力端子に供給される記号判断 と 適切に時間合わせさせるため、関連する制御信号を可変遅延回路110に送る。 この回路416は例えば、マルチプレクサ59の出力端子に接続されたこれに対 応するデータ入力端子と、減算器100に接続された出力端子と、MCU130 に接続された制御入力端子とを有する4入力マルチプレクサを含むこともできる 。 図1を参照すると、検出器70に供給される時間的に隣接する3個の記号判断 はMLSD50内の最尤残存シーケンス内のすべての記号判断の中から選択する ことができる。この機能を実行する装置は、セレクタ回路414として図5に点 線で示される。この回路414の入力端子は、マルチプレクサ59の出力端子に 接続され、また該回路414の出力端子は、検出器70に接続される。回路41 4の制御入力端子(図示せず)は、MCU130の対応する出力端子に接続され る。動作時には、前述のように、マルチプレクサ59の出力端子に生成される最 尤残存シーケンス内の利用可能なすべての記号判断が、この回路414の入力端 子に供給される。この回路414は、MCU130からの制御信号に応じて3個 の時間的に隣接する記号判断の一組をその出力端子に連結する。更に前述のよう にMCU130は、検出器70の1個の入力端子に供給された等化受信信号を検 出器70のこの他の入力端子に供給される3個の時間的に隣接する記号判断と適 切に時間合わせするため、関連する制御信号を可変遅延回路120に送る。この 回路414は例えば、その入力端子とその出力端子との間に接続されたクロスポ イント・スイッチまたはバレルシフタまたはその他のスイッチング装置を含むこ ともできる。 データ検出器は、予め磁気媒体に記録された2レベルのデータ信号を検出する ための実施形態と一緒にこれまでに説明した。しかしながらデータ検出器は、多 レベルのデータ信号を検出するためにも使うことが出来る。例えば提案されたデ ィジタル・テレビジョン伝送システムでは、テレビジョン信号を表すために一連 の多レベル記号が生成される。ある提案されたディジタル・テレビジョン・シス テムでは、これらの多レベル記号は、既知のように32、64、または128記 号配列から選択される直角振幅変調(QAM)記号である。本発明のデータ検出 器は、下記の方法でこういったQAM信号を検出するために採用することもでき る。 図6は、多レベルQAM記号を検出するために採用されたデータ検出器のブロ ック図である。図6で入力端子5は、QAM復調器・フィードフォワードイコラ イザ602の入力端子に接続される。このQAM復調器・フィードフォワードイ コライザ602の出力端子は、加算器40’の第1の入力端子に接続される。該 加算器40’の出力端子は、(I1+D)格子デコーダ50Iと(Q1+D)格 子デコーダ50Qの複合入力端子に接続される。複合格子デコーダ50I、50 Qの出力端子は、複合DFE60’の入力端子に接続され、またこれら複合DF E60’の出力端子は、加算器40’の第2の入力端子に接続される。複合格子 線図デコーダ50I、50Qのそれぞれの出力端子は、複合出力端子15’に接 続され、検出されたI成分とQ成分とをそれぞれ生成する。 図6に示すシステムは、図1に示すシステムと同様の方法で動作する。このQ AM復調器・フィードフォワードイコライザ602は、図1のフィルタ10、固 定イコライザ20、FFE30、検出器70、LPF80およびNCO90と同 じ機能を果たす。(1+D)格子デコーダの各々は、最尤残存シーケンスを生成 するヴィテルビ・デコーダを含んでおり、図2、図4、図5に示した、そして前 に詳細に説明したデコーダと同様に構成される。QAMデータ検出器の当業者は 、どのような修正が必要であるかを、そしてまたそのような修正を実施する方法 を理解するであろう。 デコーダ50I、50Qによって生成される最尤残存経路は、複数の複合記号 判断からなる。残存経路内の複合記号判断は、複合判断フィードバックイコライ ザ60’に供給され、これは図2に示すDFE60と同様に構成される。すなわ ちDFE60’は、残存シーケンス内の複数の複合記号判断にそれぞれ対応する 複数の複合係数乗算器(図示せず)と、これら複数の係数乗算器に対応する加算 器とを含む。DFE60’は、誤差信号(図示せず)に応じて適応型最小2乗平 均イコライザとして動作して、前述のように、所望のチャネル特性を整形し、そ して後続ISIを抑制する。QAMデータ検出の当業者はまた、誤差信号を評価 するために残存シーケンスからの記号判断を使うことと、前述のようにサンプリ ング位相を調整するために3個の時間的に隣接する記号判断を使うこともまた図 6に示すQAMデータ検出器に採用できることを理解するであろう。 最後に従来技術のフィードフォワードイコライザは、前述のようにチャネル特 性を適切に整形するために多数の複合タップを必要とする比較的複雑なフィルタ である。本発明のフィードフォワードイコライザは、判断フィードバックイコラ イザがISIを抑制することに加えてチャネル特性を整形するためにも使われる ので、より少数の複合タップを必要とする。このことは、このようなフィードフ ォワードイコライザのコストを削減し、部品数の減少により信頼性が高められる 。 本発明によるQAMデータ検出器は、DFEへの入力として更に信頼度の高い 最尤残存シーケンスを使うことにより性能の改善をもたらす。更にDFEよりも 比較的複雑なフィルタ・タップを必要とするFFEは、より簡単に構成できる。 この結果、より信頼度が高く、より低価格のデータ検出システムが得られる。 ここに説明した動作の装置と方法が本発明の例示であることは理解すべきであ る。当業者は、本発明の精神と範囲から逸脱することなく種々の修正を容易に考 案できるであろう。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年11月20日(1997.11.20) 【補正内容】 (1) 明細書原文の第1頁を差し替える。 明細書翻訳文第1頁第1行「明 細 書」から第2頁第6行「ライザの 複雑さ」までを 「明 細 書 部分応答チャネルのデータ検出 技術分野 本発明は、部分応答チャネルのデータ検出方法に関する。 背景技術 電子装置には、その動作が部分応答チャネルによって精密にモデル化できるタ イプのものがある。例えばテープレコーダあるいは磁気ディスクドライブといっ た磁気記録装置は、クラスIVの部分応答チャネルによってモデル化できる。こ のような磁気記録装置に記憶される情報の密度を増加させることは、ますます必 要になっている。磁気媒体には飽和効果があるため、このような装置で多レベル 記録を実現することは困難である。かくして、ビットレートを増加させることが 、記録密度を増加させる最も有望な方法となっている。ビットレートを最大にす るためには、磁気記録/再生経路の誤り率を最小にすることが必要である。誤り 率を最小化するには二つの方式があり、第1の方式はチャネル特性を補正しなく てはならず、第2の方式は記号間干渉(ISI)を抑制しなくてはならない。 磁気記録/再生経路の誤り率を最小化する従来の努力は、通信チャネル技術を 記録/再生経路に応用したものである。このような磁気記録/再生経路は、「1 −D2」応答特性を有する部分応答チャネルによって、大雑把にモデル化できる 。このような既知の部分応答システムでは、一連の記号を表す2レベルデータ信 号が、あらかじめ符号化され、磁気媒体に記録される。その結果得られる再生信 号 は、式(1)によって表すことができる。 (1) 1+a1D−(1+a2)D2+a33+...+ ann ここで各aは理想的チャネル応答からの摂動を表す。すなわち、もしすべての aが0であれば、このチャネル応答は所望の「1−D2」応答となる。 発明の開示 本発明の原理によれば、スライス回路の代わりに判断フィードバック・ループ 内に最尤シーケンスデコーダ(MLSD)を配置し、このMLSDからの最尤残 存シーケンスを入力として適応判断フィードバックイコライザに与えることによ り、あるチャネルにおけるビット誤り率の向上がもたらされる。チャネル特性を 所望の形態に整形することと後続ISIを抑制することの両方のためにこのよう な判断フィードバックイコライザを使うことによって、フィードフォワードイコ ライザの複雑さ」と差し替える。 (2) 明細書原文の第3頁を差し替える。 明細書翻訳文第3頁第8行「理解を容易にするため」から第4頁第6行 及び第7行「接続される。」までを「 理解を容易にするために、各図に共通の 構成要素を表すのに可能な限り、同じ参照番号を使っている。 発明を実施するための最良の形態 図1は、磁気再生回路の2レベル信号の検出に適応した本発明のデータ検出器 のブロック図である。図1において、入力端子5は磁気再生フロントエンドの出 力端子(図示せず)に接続される。この再生フロントエンドは例えば、既知のよ うに配列され、動作する磁気媒体読み取りヘッドとアナログ増幅器とナイキスト ・フィルタとを含んでいる。この入力端子5における信号は、前にディジタル信 号が記録された磁気媒体からの再生信号を表す信号である。入力端子5は、内挿 フィルタ10と固定イコライザ20と適応型フィードフォワードイコライザ(F FE)30との直列接続の入力端子に結合されており、これらすべては既知のよ うに構成され、動作する。フィルタ10は、信号サンプリング回路を含み、タイ ミング制御入力端子からのタイミング信号によって制御されるサンプリング 時間でサンプリング・データ信号を生成する。 FFE30の出力端子は、加算器40の第1の入力端子に接続される。加算器 40の出力端子は、例えばヴィテルビ(Viterbi)デコーダといった最尤 シーケンス検出器(MLSD)50の入力端子と、減算器100および位相検出 器70それぞれの第1の入力端子とに接続される。MLSD50の出力端子は、 出力端子15に接続される。出力端子15は、磁気媒体に事前に記録された検出 データ信号を表す再生記号判断の1シーケンスを生成し、また磁気再生システム の更なるユーティリティ回路(図示せず)に接続される。MLSD50の第2の 出力端子は、減算器100の第2の入力端子に接続される。MLSD50の第3 の出力端子は、図1の太い矢印で示される3個の記号判断を搬送して、位相検出 器70の第2の入力端子に接続され、MLSD50の第4の出力端子は、図1に 太い矢印で示されるn個の記号判断を搬送して、判断フィードバックイコライザ (DFE)60の入力端子に接続される。 検出器70の出力端子は、低域フィルタ(LPF)80と数値制御発振器(N CO)90との直列接続を介してフィルタ10のタイミング制御入力端子に接続 される。」と差し替える。 (3) 明細書原文の第7頁を差し替える。 明細書翻訳文第7頁第8行「ヴィテルビ」から第8頁第8行「含まれる 。」までを「ヴィテルビ・デコーダ内の残存シーケンスは、多くの隣接する記号 に基づいて選択されるので、記号単位スライス回路の出力よりも低い誤り率を有 し、またDFE60からの出力信号は、従来技術の判断フィードバックイコライ ザからの出力信号よりも信頼度が高い。 MLSD50から減算器100に供給される信号は、MLSD50の入力で等 化受信信号に関して現在作られた記号判断を表す。この信号は、記号単位量子化 器によって生成される信号に対応しているが、前述したようにヴィテルビ・デコ ーダの動作のために更に信頼度が高い。減算器100は、等化受信信号の値とそ の信号判断の値との差を表す誤差信号eを生成する。この誤差信号eは、最小平 均2乗(LMS)アルゴリズムを使ってすべて既知のようにして、FFE30と DFE60との係数を調整するために使われる。 MLSD50から検出器70への信号は、時間的に隣接する3個の記号判断を 含む。特に、現在受信中の記号に対応する記号判断と現判断に時間的に隣接する 2個の記号判断とが、検出器70に供給される。位相検出器70は、これら3個 のサンプル判断について、また加算器40の出力端子からの現在の等化受信信号 について既知のように動作して、内挿フィルタ10のサンプリング・タイミング を制御する。 図1でMLSD50は、最も新しい記号判断(加算器40からの現在の等化受 信信号に対応する)を減算器100に供給する。しかしながら誤差信号eを生成 するときの残存シーケンスからの古い記号判断を使うことが望ましいこともある 、というのは、残存シーケンス内の古い記号は新しい記号よりも信頼度が高いか らである。もしより古い記号判断を使って誤差信号eを生成した場合は、減算器 100の他の入力端子に供給された等化受信信号は対応する時間だけ遅延させな くてはならない。図1に点線で示した遅延素子110は、加算器40の出力端子 と減算器100の第1の入力端子との間に接続される。この遅延素子110は、 加算器40からの等化受信信号によってMLSD50からの記号判断を適切に時 間合わせするために応分の遅延時間を供給する。このような場合、LMSアルゴ リズムによって用いられる残存シーケンスからの記号判断が同様な遅延時間だけ 遅延されるということも必要である。LMSアルゴリズムによって用いられた記 号判断を誤差信号eに対して適切に時間合わせするために、追加の記憶装置と時 間遅延素子(図示せず)が、すべて既知のようにMLSD50に含まれる。 」と差し替える。 (4) 明細書原文の第9〜11頁を差し替える。 明細書翻訳文第9頁第5行「複数の信号判断を」から第12頁第2行「 状態1を表し、」までを「複数の信号判断を表す信号を伝送する信号線を表す。 図2でMLSD50の入力端子52は、加算器40の出力端子に接続される。こ の入力端子52は、ヴィテルビ・デコーダ51の入力端子に接続される。ヴィテ ルビ検出器51の出力端子は、MLSD50の出力端子58に接続される。ML SD50の出力端子58は、再生システムの出力端子15に接続される。周知の ようにデコーダ51は、格子線図内の各状態にそれぞれ対応する2個の残存シー ケ ンス(SS)と、このような残存シーケンスごとに1個の誤差量(EM)とを保 持する。 このデコーダ51は、第1の残存シーケンス(残存記号列)を形成する複数の 記号判断を表す信号を生成する第1の出力端子SS1と、第2の残存シーケンス を形成する複数の記号判断を表す信号を生成する第2の出力端子SS2とを含む ように修正される。この修正されたデコーダ51もまた、それぞれ第1および第 2の残存シーケンスSS1およびSS2に対応する第1および第2の誤差量の値 を表す信号を生成する出力端子EM1およびEM2を含む。2個の残存シーケン ス出力端子SS1、SS2と2個の誤差量出力端子EM1、EM2は、図2に図 示されているが、異なる応答特性を有するチャネルが異なる多数の残存シーケン スとそれに対応する誤差量とを有するであろうことは、当業者には分かるだろう 。例えば既知の代わりの所望の応答特性式 P(D)=(1+D)2(1−D)=1+D−D2−D3 (2) を有するチャネルは、8個の残存シーケンスを持つであろうし、また上述のよう に修正されたヴィテルビ・デコーダは、合計8個のSS出力端子、各残存シーケ ンスごとに1個、と、8個の対応する誤差量用の8個のEM出力端子とを有する であろう。ヴィテルビ・デコーダの設計と実用化に関する当業者は、このような デコーダを前述の追加的な出力端子を含むように修正する手法が分かるだろう。 図2でヴィテルビ・デコーダ51の出力端子SS1は、マルチプレクサ59の 第1のデータ入力端子に接続され、ヴィテルビ・デコーダ51の出力端子SS2 は、マルチプレクサ59の第2のデータ入力端子に接続される。出力端子EM1 は、コンパレータ53の第1の入力端子に接続され、出力端子EM2は、このコ ンパレータ53の第2の入力端子に接続される。このコンパレータ53の出力端 子はマルチプレクサ59の制御入力端子に接続される。このマルチプレクサ59 の出力端子は、MLSD50の第2の出力端子56に接続される。 動作時は、それぞれの誤差量EM1とEM2がコンパレータ53で比較され、 コンパレータ53はどちらの誤差量が小さいかを示す信号を生成する。もし第1 の残存シーケンスSS1に対応する誤差量EM1が第2の残存シーケンスSS2 に対応する誤差量EM2よりも小さければ、このコンパレータ53は、マルチプ レクサ59に対して第1の残存シーケンスSS1であるその第1の入力端子の信 号をその出力端子に連結することを条件付ける信号をその出力端子に生成する。 もし誤差量EM1が誤差量EM2よりも大きければ、コンパレータ53は、マル チプレクサ59に対して第2の残存シーケンスSS2信号をその出力端子に連結 することを条件付ける信号をその出力端子に生成する。したがってマルチプレク サ59は、常にその出力端子に、そしてその結果、MLSD50の出力端子56 に、最尤残存シーケンスを生成する。 前述のように最尤残存シーケンスは、複数の記号判断であってその各々の判断 は+2、0または−2という値を持つ。図2に示されるDFE60は、複数の係 数乗算器61を含んでおり、その各々は加算器40からの現在の等化受信信号に 対応する最も新しい記号判断を除いて、残存シーケンス内の記号判断の各々に対 応している。出力端子56において各々の記号判断は、別々の信号線で表される 。各記号判断を表すそれぞれの信号は、対応する複数の係数乗算器61のそれぞ れの第1の入力端子に連結される。これら複数の係数乗算器61からのそれぞれ の出力端子は、加算器63の対応する入力端子に接続される。この加算器63の 出力端子は、(図1の)加算器40の第2の入力端子に接続される。図2を単純 化するためにこれら複数の係数乗算器61の各々の第2の入力端子は図示してい ない。イコライザ設計の当業者は、第2の入力端子(図示せず)に供給される係 数が誤差信号eに応じて、既知の方法で最小平均2乗アルゴリズムを用いて生成 されることが分かるだろう。 記号判断は+2、0または−2という値を持っているから、図2に示される係 数乗算器61は全乗算器を含む必要はない。その代わりに係数の値は、ビットシ フトすることで2を乗じてもよく、またビットシフトされた係数を否定演算する ことで−2を乗じてもよい。その後、マルチプレクサ(図示せず)を使って、記 号判断の値が+2であればビットシフトされた係数を加算器63に供給し、記号 判断の値が−2であれば否定演算されたビットシフト後の係数を加算器63に供 給し、記号判断の値が0であれば値「0」の信号を加算器63に供給する。この 装置は全乗算器よりも単純であり低価格である。 動作時には、図2に示されるように修正されたヴィテルビ・デコーダ51を含 むMLSD50とDFE60との組み合わせは、共同してトランスバース・フィ ルタを構成し、このフィルタではマルチプレクサ59から供給された残存シーケ ンスが従来技術のトランスバース・フィルタにおけるタップ付き遅延線の代わり をする。加算器63からの出力信号は、FFE30からの出力信号と相まってチ ャネル応答特性を整形し、また不要の後続ISIを抑制する。タップ付き遅延線 の代わりにDFE60内の選択された残存シーケンスの使用によってもたらされ た精度の向上によって、誤り率が減少し、その結果、所定のビット誤り率に設定 するときデータ密度を高めることが出来る。 最尤残存シーケンスの記号判断数よりも広いDFE60トランスバース・フィ ルタを提供することもできる。この性能を提供する装置は、ヴィテルビ・デコー ダ51の出力端子とMLSD50の出力端子58との間に接続されたシフトレジ スタ54として図2に点線で示される。このシフトレジスタ54のそれぞれの出 力端子は図2に点線で示される追加の係数乗算器61の対応する第1の入力端子 に接続される。これらの係数乗算器61のそれぞれの出力端子は、加算器63の 追加の対応する入力端子に接続される。このシフトレジスタ54は、従来技術の トランスバース・フィルタにおけるシフトレジスタと同じように動作する。例え ばもしヴィテルビ・デコーダ内の残存シーケンスの長さが8記号であれば、8段 シフトレジスタ54を持つことによって16タップのDFE60が実現できる。 図4、図5は、図2に示した最尤シーケンスデコーダの部分を示すブロック図 であり、図3は、「P(D)=1−D2」部分応答チャネルの一つの非インター リーブ記号ストリームに関する格子線図であって、この線図は図4、図5に示す MLSD50の部分の動作を理解する際に役立つものである。図3で、上部の頂 点211と221はこの格子線図における状態1を表し、」と差し替える。 (5) 明細書原文の第14頁を差し替える。 明細書翻訳文第13頁第27行「第1の加算器の出力端子は、」から第 14頁第26行「入力端子に接続される。」までを「第1の加算器の出力端子は 、第1のマルチプレクサ314の第1の信号入力端子と第1のコンパレータ31 6の第1の入力端子とに接続される。第1のマルチプレクサ314の第1の出力 端子は、第1の誤差量EM1を表す信号を生成し、MLSD50の第1の誤差量 出力端子EM1に接続される。 第2の絶対値回路308の出力端子は、分岐量BM2を表す信号を生成し、ま た第2の加算器320の第1の入力端子に接続される。第2の加算器320の出 力端子は、第2のマルチプレクサ322の第1のデータ入力端子と第2のコンパ レータ324の第1の入力端子とに接続される。第2のマルチプレクサ322の 出力端子は、第2の誤差量EM2を表す信号を生成し、またMLSD50の第2 の誤差量出力端子EM2に接続される。 第3の絶対値回路310の出力端子は、両分岐量BM1、BM4を表す信号を 生成し、また第3、第4の加算器328、330のそれぞれの第1の入力端子に 接続される。第3の加算器328の出力端子は、第1のマルチプレクサ314の 第2のデータ入力端子と第1のコンパレータ316の第2の入力端子とに接続さ れる。第1のコンパレータ316の出力端子は、第1のマルチプレクサ314の 制御入力端子と第1のセレクタ信号出力端子SEL1とに接続される。第4の加 算器330の出力端子は、第2のマルチプレクサ322の第2のデータ入力端子 と第2のコンパレータ324の第2の入力端子とに接続される。第2のコンパレ ータ324の出力端子は、第2のマルチプレクサ322の制御入力端子と第2の セレクター信号出力端子SEL2とに接続される。 第1の誤差量信号EM1を生成する第1のマルチプレクサ314の出力端子は また、第3のマルチプレクサ332の第1のデータ入力端子に接続される。第3 のマルチプレクサ332の第2のデータ入力端子は、ゼロ値信号の信号源に接続 される。第3のマルチプレクサ332の出力端子は、第1のラッチ318の入力 端子に接続される。このラッチ318の出力端子は、第2の加算器320と第3 の加算器328それぞれの第2の入力端子に接続される。第2の誤差量信号EM 2を生成する第2のマルチプレクサ322の出力端子はまた、第4のマルチプレ クサ334の第1のデータ入力端子に接続される。第4のマルチプレクサ334 の第2のデータ入力端子は、ゼロ値信号の信号源に接続される。第4のマルチプ レクサ334の出力端子は、第2のラッチ326の入力端子に接続される。」と 差し替える。 (6) 明細書原文の第16、17頁を差し替える。 明細書翻訳文第15頁第25行「第1の加算器312からの」から第1 7頁第26行「に供給される。」までを「第1の加算器312からの出力信号は 、この累算の結果を表す。同様に第2の加算器320は、誤差量EM1Cに分岐 量BM2を累算し、またその出力信号は状態1の頂点211から状態2の頂点2 22への分岐に関連する誤差量を表す。第3の加算器328は、誤差量EM1C に分岐量BM1を累算し、また頂点211から頂点221への状態1の分岐に関 連する誤差量を表す。そして第4の加算器330の出力は、誤差量EM2Cに分 岐量BM4を累算したものを表し、また頂点212から頂点222への状態2の 分岐に関連する誤差量を表す。 第1のコンパレータ316は、状態1の頂点221で終了する2個の更新誤差 量を比較し、小さいほうの更新誤差量を表す選択信号SEL1を生成する。第1 のコンパレータ316からの出力信号は、第1のマルチプレクサ314に対して 、より小さい誤差量を表すその信号をその出力端子に連結することを条件付ける 。もし第1の加算器312からの累算誤差量が第3の加算器328からの累算誤 差量より小さい場合は、第1のコンパレータ316からの選択信号SEL1は、 第1のマルチプレクサ314に対して、第1の加算器312からの出力をその出 力端子に連結することを条件付ける。もし第1の加算器312からの累算誤差量 が第3の加算器328からのそれより大きい場合は、第1のコンパレータ316 からの選択信号SEL1は、第1のマルチプレクサ314に対して第3の加算器 328からの出力をその出力端子に連結するよう条件付け、それが新しい記号時 間の誤差量EM1となる。 同様に第2のコンパレータ324は、状態2の頂点222で終了する2つの累 算誤差量を比較し、小さいほうの累算誤差量を表す選択信号SEL2を生成する 。第2のコンパレータ324からの出力信号は、第2のマルチプレクサ322に 対して、より小さい誤差量を表す信号をその出力端子に連結することを条件付け る。もし第2の加算器320からの累算誤差量が第4の加算器330からの累算 誤差量より小さい場合は、第2のコンパレータ324からの選択信号SEL2は 、第2のマルチプレクサ322に対して、第2の加算器320からの出力をその 出力端子に接続することを条件付ける。もし第2の加算器320からの累算誤差 量が第3の加算器330からの累算誤差量より大きい場合は、第2のコンパレー タ324からの選択信号SEL2は、第2のマルチプレクサ322に対して、第 4の 加算器330からの出力をその出力端子に連結することを条件付ける。第2のマ ルチプレクサ322を通過した誤差量は、新しい記号時間の誤差量EM2となる 。 図5は、2個の残存シーケンスを保持するMLSD50の部分を示すブロック 図である。図5では、これら2個の残存シーケンスSS1、SS2の各々に4個 の記号判断が保持されることが想定されている。当業者は、各残存シーケンス内 に、より多い、あるいはより少ない記号を保持し得ることがわかるだろうし、ま た所望の数の記号をこれら残存シーケンス内に保持するように、図5に示したM LSD50の部分を修正する方法がわかるだろう。図5では一般に、図5に示し たそれぞれの要素の各データ入力端子・出力端子において、記号判断を伝送する 信号線は、最も新しい記号を伝送する信号線が入力端子または出力端子の最下部 に示され、最も古い記号を伝送する信号線が最上部にあるように順番に配列され ている。 図5において第1の4入力マルチプレクサ402の出力端子は第1の残存シー ケンスSS1を構成する記号判断を生成し、シーケンス中の最下部の信号線が最 も新しい記号を伝送し、最上部の信号線が最も古い記号を伝送する。第1のマル チプレクサ402の出力端子は、マルチプレクサ59(図2にも示した)の第1 のデータ入力端子に接続され、また第1の3入力ラッチ404を介して第1のマ ルチプレクサ402と第2の4入力マルチプレクサ406それぞれの第1のデー タ入力端子に接続される。この第2のマルチプレクサ406の出力端子は、第2 の残存シーケンスSS2を構成する記号判断を生成し、そしてマルチプレクサ5 9の第2のデータ入力端子に接続され、また第2の3入力ラッチ408を介して 第2のマルチプレクサ406と第1のマルチプレクサ402それぞれの第2のデ ータ入力端子に接続される。(図4からの)選択信号SEL1とSEL2は、第 1のマルチプレクサ402と第2のマルチプレクサ406それぞれの制御入力端 子に接続される。 マルチプレクサ59の出力端子は、図2に示すように制御されて、出力端子5 6に最尤残存シーケンスを生成する。最も古い記号判断を伝送する出力端子56 の最上部信号線は図1に示すように出力端子15を介してユーティリティ回路に 送られる。現在の等化受信入力信号に対応する最も新しい記号判断を伝送する最 下部の信号線は、図1に示すように減算器100に供給され、また3個の最も新 しい記号判断を伝送する最下部の3本の信号線は、図1に示すように検出器70 に供給される。」と差し替える。 (7) 明細書原文の第23頁を差し替える。 明細書翻訳文第22頁第22行「これらの制御信号」から第23頁第2 1行「生成する。」までを「これらの制御信号は、一番下のマルチプレクサAを してその第1の入力端子からの信号、すなわちマルチプレクサ402からの信号 をその出力端子に連結させ、これに対してこの他の二つのマルチプレクサB、C はなおそれらの第2の入力端子からの信号、すなわちマルチプレクサ59からの 信号、をそれらの出力端子に連結させる。 このモードにあっては、第1、第2のマルチプレクサ402、406のそれぞ れの第1、第2の入力端子にフィードバックされる1個の記号判断は、第1、第 2のマルチプレクサ402、406の出力端子それぞれに生成される二つの残存 シーケンスSS1あるいはSS2のうちから一つに選択される。残りの二つの記 号判断は、第1、第2のマルチプレクサ402、406の入力端子すべてに共通 にマルチプレクサ59の出力端子から供給される。同様に、もし「SS SIZ E」信号が残存シーケンス・サイズは2記号分のはずであると言うことを示すな らば、第1、第2のマルチプレクサ制御回路410、412両者のそれぞれのマ ルチプレクサA、Bは各々、その(第1、第2のマルチプレクサ402、406 のそれぞれの出力端子に接続された)第1の入力端子をその出力端子に接続する ように条件付けられ、またそれに対してそれぞれ第3のマルチプレクサCは各々 、その(マルチプレクサ59の出力端子に接続された)第2の入力端子をその出 力端子に接続するように条件付けられる。このようにして残存シーケンスのサイ ズは、ゼロから可能な最大のサイズにまで連続的に変えることが出来る。 取得中の記号判断のために最尤シーケンスを使用することから来る潜在的な誤 差伝搬に加えて、取得中の記号判断のために累積誤差量を使用することから来る 同様の影響がある。再び図4を参照すると、第3、第4のマルチプレクサ332 、334は取得中の誤差量の累積を不能にするために使うこともできる。取得期 間中、(図1の)MCU130は、第3、第4のマルチプレクサ332、334 の両者の制御入力端子用に、それらのそれぞれの第2の入力端子における値「0 」 の信号をそれらの出力端子に連結することを条件付ける制御信号を生成する。次 にこのことによって、第1、第2、第3、第4の加算器312、320、328 、330は、前の累積誤差量EM1、EM2によって表されるような、前に受信 した記号からのいかなる寄与もない新しく受信した記号に関するそれぞれの分岐 量BM3、BM2、BM1、BM4のみを表す出力信号を生成する。」と差し替 える。 (8) 特許請求の範囲全文を原文、翻訳文ともそれぞれ差し替える。 請求の範囲 1. 記号シーケンスを表すデータ信号を処理するデータ検知器であって、 複数の記号判断と複数の残存値シーケンスにそれぞれ対応した誤差量とを含む 複数の残存シーケンスを生成するヴィテルビと、 前記ヴィテルビ・デコーダに接続され、前記複数の残存シーケンスに応答する 複数の入力端子と、最尤残存シーケンスを生成する出力端子とを有し、前記ヴィ テルビ・デコーダがその出力端子に最尤残存シーケンスとして対応する最小誤差 量を有する残存シーケンスを生成するよう条件付けるマルチプレクサと、 前記最尤残存シーケンスに応答する前記マルチプレクサに接続された判断フィ ードバックイコライザと、 を備えるデータ検出器。 2. 前記判断フィードバックイコライザが、 最尤残存シーケンス内の複数の記号判断にそれぞれが応答する複数の係数乗算 器と、 前記複数の係数乗算器に接続され、前記複数の係数乗算器に応答する信号結合 器と、 を備えている請求項1記載の検出器。 3. フィードフォワードイコライザと、 前記フィードフォワードイコライザに接続された第1の入力端子と、前記判断 フィードバックイコライザに接続された第2の入力端子と、前記ヴィテルビ・デ コーダに接続された出力端子と、を有する信号結合器と、 を更に備えている請求項1記載の検出器。 4. 記号シーケンスを表すデータ信号を処理するデータ検出器であって、 複数の記号判断を含む最尤残存シーケンスを生成する最尤シーケンスデコーダ と、 前記最尤シーケンスデコーダに接続され、前記最尤残存シーケンスに応答する 判断フィードバック・イコライザと、を備えており、 前記最尤シーケンスデコーダは、サイズ制御信号に応じて前記最尤残存シーケ ンスのサイズを変える回路と、 前記サイズ制御信号を生成する監視・制御ユニットを備えている検出器。 5. 最尤シーケンスデコーダに接続された、誤差信号を生成する誤差評価器を 更に備えており、 前記監視・制御ユニットは、前記誤差信号に応じて前記サイズ制御信号を生成 する請求項6記載の検出器。 6. 前記最尤シーケンスデコーダは、前記残存シーケンス内の前記複数の記号 判断のうちの選択された一つの記号判断を生成する記号判断出力端子を備えてお り、 前記誤差評価器は、前記最尤シーケンスデコーダの記号判断出力端子とに接続 されている請求項7記載の検出器。 7. 前記判断フィードバックイコライザは、誤差信号に応答する適応型最小2 乗平均判断フィードバックイコライザであり、また前記ヴィテルビ・デコーダは 更に、 前記ヴィテルビ・デコーダに接続され、前記誤差信号を生成する誤差評価器を 備えている請求項1記載の検出器。 8. タイミング制御入力端子からのサンプリング・タイミング信号に応答する 信号サンプリング回路を更に備えており、 前記検出器は更に、最尤残存シーケンスに応答し、前記タイミング制御入力端 子に接続された位相検出器を備えている請求項1記載の検出器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジャフィー,スティーヴン,ティー. アメリカ合衆国 ニュージャージー州 フ リーホールド イーグルネスト ロード 90

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 記号シーケンスを表すデータ信号源と、 前記データ信号源に接続された複数の記号判断を含む最尤残存シーケンスを生 成する最尤シーケンスデコーダと、 前記最尤残存シーケンスに応答する判断フィードバックイコライザと、 を備えるデータ検出器。 2. 前記最尤検出器は、 複数の残存シーケンスを保持する回路から構成されるヴィテルビ・デコーダと 、 これら複数の残存シーケンスに応答する複数の入力端子と最尤残存シーケンス を生成する出力端子とを有するマルチプレクサと、 を備えている請求項1記載の検出器。 3. 前記ヴィテルビ・デコーダは、更に、 それぞれが前記複数の残存シーケンスに対応する複数の誤差量を保持する回路 と 前記マルチプレクサに対して、その出力端子に、前記最尤残存シーケンスとし て、最小の対応する誤差量を有する残存シーケンスを生成することを条件付ける 回路と、 を備えている請求項2記載の検出器。 4. 前記最尤シーケンスデコーダが、それぞれが最尤シーケンス内の複数の記 号判断を表す複数の信号を生成する回路を備え、 前記判断フィードバックイコライザが、 最尤残存シーケンス内の複数の記号判断を表す信号にそれぞれが応答する複数 の係数乗算器と、 前記複数の係数乗算器に応答する信号結合器と、 を備えている請求項1記載の検出器。 5. 前記データ信号源は、 チャネルと、 前記チャネルに接続されたフィードフォワードイコライザと、 前記フィードフォワードイコライザに接続された第1の入力端子と、前記判断 フィードバックイコライザに接続された第2の入力端子と、前記最尤シーケンス デコーダに接続された出力端子と、を有する信号結合器と、 を備えている請求項1記載の検出器。 6. 前記最尤シーケンス検出器は、サイズ制御信号に応じて前記最尤残存シー ケンスのサイズを変える回路を備えており、 前記検出器は更に、前記サイズ制御信号を生成する監視・制御ユニットを備え ている請求項1記載の検出器。 7. 最尤シーケンス検出器に接続された、誤差信号を生成する誤差評価器を更 に備えており、 前記監視・制御ユニットは、前記誤差信号に応じて前記サイズ制御信号を生成 する請求項6記載の検出器。 8. 前記最尤シーケンス検出器は、前記残存シーケンス内の前記複数の記号判 断のうちの選択された一つの記号判断を生成する記号判断出力端子を備えており 、 前記誤差評価器は、前記データ信号源と前記最尤シーケンス検出器の記号判断 出力端子とに接続されている請求項7記載の検出器。 9. 前記判断フィードバックイコライザは、誤差信号に応答する適応型最小2 乗平均判断フィードバックイコライザであり、また前記検出器は更に、 最尤シーケンス検出器に接続され、前記誤差信号を生成する誤差評価器を備え ている請求項1記載の検出器。 10. 前記データ信号源は、タイミング制御入力端子からのサンプリング・タ イミング信号に応答する信号サンプリング回路を備えており、 前記検出器は更に、最尤残存シーケンスに応答し、前記タイミング制御入力端 子に接続された位相検出器を備えている請求項1記載の検出器。
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