JP2000358368A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP2000358368A
JP2000358368A JP11165592A JP16559299A JP2000358368A JP 2000358368 A JP2000358368 A JP 2000358368A JP 11165592 A JP11165592 A JP 11165592A JP 16559299 A JP16559299 A JP 16559299A JP 2000358368 A JP2000358368 A JP 2000358368A
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load
circuit
switching
power supply
switching power
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Tomoyuki Fukuda
智之 福田
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチング電源におけるスイッチング損失
を低減するために構成する従来の回路は、構成が複雑に
なるなどの欠点が有った。 【解決手段】 PWM制御ICの出力信号をトリガとす
るフリップフロップ回路にてメインスイッチングトラン
ジスタのゲート端子に印加する電圧を制御して、低負荷
状態にてPWM制御ICの出力信号の1/2の周期でス
イッチングを行う。従って、簡易な構成によりサスペン
ドモード時のスイッチング損失を低減することが可能な
スイッチング電源装置を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング電源
装置に関し、特に、PWM制御のスイッチング電源にお
いてスイッチング損失を低減することが可能なスイッチ
ング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータなどサスペンド
モードを持つ負荷の電源として、従来からPWM制御を
行って負荷に対して安定した直流電圧を供給するスイッ
チング電源が使用されている。近年、PWM制御スイッ
チング電源を使用した装置には、サスペンドモード(省
電力待機モード)が装備されるようになったが、PWM
制御のスイッチング電源はスイッチング動作におけるス
イッチングトランジスタやスイッチングトランス、2次
側の整流ダイオード等のスイッチング損失がスイッチン
グ電源全体の損失の多くを占めており、省電力モード時
の損失が出力電力の低下に比例せず、低出力時の効率低
下につながっていた。
【0003】パーソナルコンピュータなどの情報機器の
サスペンドモードは、電力変動が小さく、消費電力も低
い。そのため、サスペンドモード時のスイッチング損失
の低減は、装置全体の電力損失低減効果に大きな関連性
を持っている。これまでにも、PWM制御のスイッチン
グ損失を低減するための技術として様々な技術が開示さ
れている。例えば、特許第2607569号において
は、負荷の損失が最小の特性となるスイッチング周波数
とスイッチング動作ON時間幅との組み合わせを記憶し
ておき、負荷に対する出力電圧および出力電流から消費
電力を求めて記憶している組み合わせのなかから最適な
ものを選択してスイッチング動作を制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のスイッ
チング電源装置においては、次のような課題があった。
すなわち、負荷の損失を最小にするスイッチング周波数
とスイッチング動作ON時間幅との組み合わせを記憶す
るため、記憶のためのハードウェアおよび回路を備える
必要がある。また、出力電圧および出力電流の検出値に
基づいた判別を行う必要があるのでマイクロコンピュー
タ等の判別を行うためのハードウェアや回路も必要であ
り、回路が複雑になるなどの欠点が有った。
【0005】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、簡易な構成によりサスペンドモード時のスイッ
チング損失を低減することが可能なスイッチング電源装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、サスペンドモードを有す
る負荷回路に対して所望の直流電圧を供給するスイッチ
ング電源装置であって、トランスを介して負荷回路に電
力を供給する所定の直流電圧と、この直流電圧に接続さ
れるトランスの一次側をPWM制御に基づいてスイッチ
ングすることにより負荷回路に所望の電力を供給するP
WM制御手段と、上記負荷回路の負荷状態を検出する負
荷検出回路と、この負荷検出回路によって低負荷である
と検出されているときには上記PWM制御手段における
スイッチング周期を1/2にすることによりスイッチン
グ損失を低減する損失低減制御回路とを具備する構成と
してある。
【0007】すなわち、スイッチング電源装置によって
負荷回路に対して所望の直流電圧を供給する。このため
に、直流電圧がトランスを介して負荷回路に電力を供給
するようになっており、PWM制御手段がこの直流電圧
に接続されるトランスの一次側をPWM制御に基づいて
スイッチングすることにより負荷回路に所望の電力を供
給する。ここで、本発明ではサスペンドモード時におい
てスイッチング損失を低減するようになっている。
【0008】このため、負荷検出回路は上記負荷回路の
負荷状態を検出し、この負荷検出回路において低負荷で
あると検出されているときには、損失低減制御回路がP
WM制御手段におけるスイッチング周期を1/2にする
ことによりスイッチング損失を低減する。つまり、低負
荷時には単位時間におけるスイッチング回数が1/2に
なるのでスイッチング損失が低減される。
【0009】ここで、損失低減制御回路においては、負
荷検出回路の検出する負荷状態によって低負荷時に所定
の回路動作を行うことができればよく、負荷検出回路に
おいて負荷状態を検出する態様は様々である。そこで、
負荷状態を検出するための負荷検出回路の構成の一例と
して、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のスイ
ッチング電源装置において、上記負荷検出回路が、上記
トランスの二次側に介装され、二次側電圧に応じた信号
を出力するLEDを備えた電圧検出回路および負荷電流
に応じた信号を出力するLEDを備えた負荷電流検出回
路と、この負荷回路がサスペンドモードであるときに出
力するサスペンド信号に応じた信号を出力するLEDと
を具備し、これらのLEDの出力信号に応じて負荷状態
を検出する構成としてある。
【0010】すなわち、LEDはその端子間を流れる信
号に応じた光を照射するので、負荷状態の検出にこのL
EDが出力する光信号を用いている。電圧検出回路は二
次側電圧に応じた信号を出力するLEDを備えており、
二次側電圧が検出され、負荷電流検出回路は負荷電流に
応じた信号を出力するLEDを備えており、負荷回路に
流入する電流が検出される。また、負荷回路がサスペン
ドモードであるときに出力するサスペンド信号に応じた
信号を出力するLEDとを備えることにより、サスペン
ドモードであるか否かが検出される。
【0011】また、PWM制御手段は、直流電圧に接続
されるトランスの一次側をPWM制御に基づいてスイッ
チングすることにより負荷回路に所望の電力を供給する
ことができればよい。その構成の一例として請求項3に
かかる発明が、請求項2に記載のスイッチング電源装置
において、上記PWM制御手段は、所定のタイミングで
発するパルスによってトランスの一次側をスイッチング
するメインスイッチングトランジスタと、このパルスの
発生を制御するためのフォトトランジスタを具備し、上
記電圧検出回路のLEDからの出力信号をこのフォトト
ランジスタに入力してフォトカプラとして作用させるこ
とにより、二次側電圧に応じたPWM制御を行う構成と
してある。
【0012】すなわち、PWM制御は所定の周期間にお
いて発生するパルスの幅によって制御目的量を変化させ
るものであるので、メインスイッチングトランジスタに
与える所定タイミングのパルスを制御してトランスの一
次側をスイッチングする。また、PWM制御手段はこの
パルスの発生を制御するためのフォトトランジスタを具
備し、上記電圧検出回路のLEDからの出力信号をこの
フォトトランジスタに入力してフォトカプラとして作用
させることにより、二次側電圧に応じて発生パルスを制
御する。したがって、二次側に発生している電圧に基づ
いてパルスが発生し、そのパルスによって一次側の電圧
が制御されることで、結果的に二次側に所望の電力が供
給される。
【0013】さらに、損失低減制御回路においては、負
荷検出回路において低負荷であると検出されているとき
に上記PWM制御手段におけるスイッチング周期を1/
2にすることができればよく、その構成は様々である。
そこで、この構成の一例として請求項4にかかる発明
は、請求項3に記載のスイッチング電源装置において、
上記損失低減制御回路が、上記PWM制御手段のメイン
スイッチングトランジスタに上記パルスを入力する端子
の前段に介装される制御トランジスタと、上記パルスを
トリガとするフリッププロップ回路とを具備し、上記負
荷回路が低負荷状態であるときにこのフリップフロップ
回路の出力にて制御トランジスタをスイッチングするこ
とによりパルスを2分周する構成としてある。
【0014】すなわち、PWM制御では、メインスイッ
チングトランジスタに入力するパルスによって二次側電
力を制御するが、本発明はこのスイッチングの際のスイ
ッチング損失を低減するものである。そこで、上記PW
M制御手段のメインスイッチングトランジスタに上記パ
ルスを入力する端子の前段に制御トランジスタを介装し
てあり、このパルスをトリガとするフリッププロップ回
路とを具備している。そして、上記負荷回路が低負荷状
態であるときに、このフリップフロップ回路の出力によ
って制御トランジスタをスイッチングすることによりパ
ルスを2分周する。
【0015】つまり、フリップフロップ回路は、入力ト
リガの立ち上がりもしくは立ち下がりを契機として出力
状態が変化するので、上記パルスを入力トリガとした場
合に、2パルスに一回の割合でフリップフロップ回路の
出力を変化させることができる。従って、このフリップ
フロップ回路の出力によって上記制御トランジスタをス
イッチングすることによりこのパルスの2分周がなされ
る。
【0016】さらに、このフリップフロップ回路は、負
荷回路が低負荷のときと通常時とで入力および出力を変
化するように構成する。そのための構成の一例として、
請求項5にかかる発明は、請求項4に記載のスイッチン
グ電源装置において、上記損失低減制御回路のフリップ
フロップ回路の入力端子は上記サスペンド信号に応じた
信号を出力するLEDからの信号を入力してフォトカプ
ラとして作用させるフォトトランジスタが接続されてい
る構成としてある。
【0017】すなわち、負荷回路がサスペンドモードに
なっていて低負荷状態になっていると、サスペンド信号
が出力されるようになっているので、このサスペンド信
号によって低負荷状態のための制御が行われるようにす
ればよい。そこで、上記サスペンド信号に応じた信号を
出力するLEDと所定のフォトトランジスタとでフォト
カプラを構成し、このフォトトランジスタを損失低減制
御回路のフリップフロップ回路の入力端子に接続する。
したがって、低負荷時にLレベルとなるサスペンド信号
によってフォトトランジスタがOFFされることにより
フリップフロップ回路の入力端子がHレベルとなって、
制御トランジスタのスイッチング動作が制御される。
【0018】さらに、制御トランジスタは、通常時には
上記メインスイッチングトランジスタにパルスをそのま
ま入力し、低負荷時にはパルスを1/2に間引いて入力
させるように動作できればよい。そこで、そのための構
成の一例として、請求項6にかかる発明は、請求項1〜
請求項5のいずれかに記載のスイッチング電源装置にお
いて、上記損失低減制御回路の制御トランジスタが、上
記負荷電流に応じた信号を出力するLEDからの信号を
入力して、フォトカプラとして作用させるフォトトラン
ジスタによってスイッチングされる構成としてある。
【0019】すなわち、メインスイッチングトランジス
タの前段に制御トランジスタが介装されているために、
通常時に、この制御トランジスタがOFFになってパル
スが遮られるようになってはいけないし、低負荷時には
フリップフロップ回路の出力に応じてスイッチングする
よう構成する必要がある。そこで、この制御トランジス
タの制御端子に対して負荷電流に応じた信号を出力する
LEDからの信号を入力して、フォトカプラとして作用
させるフォトトランジスタを接続する。
【0020】このため、通常時はフォトトランジスタが
ON,制御トランジスタがONになってパルスは遮られ
ることなくメインスイッチングトランジスタに入力し、
低負荷時はフォトトランジスタがOFFかつ制御トラン
ジスタがフリップフロップ回路依存となって所望の低負
荷時用制御がなされる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にお
けるスイッチング電源装置の構成を回路図により示して
いる。同図において、直流電源100はトランス110
に接続されており、このトランス110を介して電力が
二次側の負荷回路200に供給される。トランス110
の一次側にはメインスイッチングトランジスタ310が
接続されており、このメインスイッチングトランジスタ
310のスイッチング動作によってトランス110の二
次側に起電力が発生する。
【0022】トランス110の二次側には整流ダイオー
ド120と平滑コンデンサ130とが接続されており、
メインスイッチングトランジスタ310のスイッチング
動作によって発生した矩形波出力電圧が、整流・平滑さ
れて所定の直流電圧として負荷回路200に供給される
ようになっている。また、この整流ダイオード120お
よび平滑コンデンサ130と負荷回路200との間には
負荷電流検出回路と電圧検出回路とが介装されている。
【0023】負荷電流検出回路では、負荷電流を検出し
てサスペンドモード時の電流に低下していることを信号
としてフォトトランジスタ420aに伝えるLED42
0bを備えており、このフォトトランジスタ420aと
LED420bとはフォトカプラを構成している。電圧
検出回路では印加電圧を一定にするための制御信号を発
信する電圧検出IC500を備えており、この電圧検出
IC500の前段に接続されるLED320bとフォト
トランジスタ320aとで構成するフォトカプラによっ
て、PWM制御IC300に、この印加電圧に応じた動
作を行わせるようになっている。
【0024】負荷回路200は、このスイッチング電源
によって電力を供給される負荷であり、サスペンドモー
ド動作をすることができる。ここで、サスペンドモード
時にはサスペンド信号回路210からサスペンド信号を
送出するようになっており、LED430bは、このサ
スペンド信号に応じた光を照射するようになっている。
したがって、LED320b,420b,430bが上
記負荷検出回路を構成する。
【0025】PWM制御IC300は、メインスイッチ
ングトランジスタ310のゲート電圧を制御するもので
あり、フォトトランジスタ320aによって駆動されて
トランス110の二次側に出力される電圧に応じた動作
がなされる。この結果、二次側に所望の直流電圧を生じ
させるようになっている。したがって、PWM制御IC
300,メインスイッチングトランジスタ310,フォ
トトランジスタ320aが上記PWM制御手段を構成す
る。また、PWM制御IC300とメインスイッチング
トランジスタ310との間には、スイッチング周波数を
低負荷状態時に通常動作時と比較して1/2に制御する
損失低減制御回路400が介装されている。
【0026】この損失低減制御回路400は、メインス
イッチングトランジスタ310をドライブする制御トラ
ンジスタ410と、スイッチング周波数を2分周するた
めのJKフリップフロップ回路440と、フォトカプラ
によって通常時と低負荷時とで別個の動作を行わせるた
めのフォトトランジスタ420a,430aを備えてい
る。より具体的には、PWM制御IC300の出力がJ
Kフリップフロップ回路440のトリガとして入力さ
れ、このJKフリップフロップ回路440のJ入力端子
がフォトトランジスタ430aと接続され、出力が制御
トランジスタ410のベース端子に接続されている。
【0027】したがって、制御トランジスタ410は、
JKフリップフロップ回路440の出力レベルによって
スイッチング動作がなされるようになっている。そし
て、フォトカプラとしての作用によって負荷回路200
がサスペンドモードに移行することに応じてJKフリッ
プフロップ回路440のJ入力端子のレベルが変化し
て、2分周動作をON/OFFするようになっている。
また、制御トランジスタ410のベース端子には、フォ
トカプラの一部を構成するフォトトランジスタ420a
が接続されており、通常時にこのフォトトランジスタ4
20aがONすることによって制御トランジスタ410
をON状態で維持するようになっている。
【0028】以下、上述の構成における本実施形態の動
作を説明する。図2は、図1の回路動作波形を示してい
る。同図(a),(b)はそれぞれ負荷電流とサスペン
ド信号を示している。本実施形態は、負荷回路200に
対して通常時と低負荷時とで損失低減制御回路400が
異なった動作をすることによりスイッチング損失を低減
するものである。そこで、まず、通常動作時に損失低減
制御回路400がメインスイッチングトランジスタ31
0のスイッチング制御をどのように行っているか説明す
る。
【0029】PWM制御IC300は、図2(c)に示
すようにスイッチング電源の出力電圧が一定となるよう
にPWM制御IC300内の基本発振波形の周期Tでス
イッチング制御信号(矩形波)を出力し、Ton期間を
制御して出力電圧を安定化させるように動作する。ここ
で、Ton期間は、メインスイッチングトランジスタ3
10がONしている期間である。
【0030】通常動作時には、サスペンド信号がHig
hであってフォトトランジスタ430aがONであるの
で、JKフリップフロップ回路440はJ入力端子がL
owの状態になっており、その出力端子Qは図2(e)
に示すように、Lowへセットされる。このように、J
Kフリップフロップ回路440の出力端子QがLowへ
セットされている状態では、この出力端子Qが図2
(f)に示すように制御トランジスタ410のベース端
子からベース電流を引き込み続けるため、制御トランジ
スタ410のエミッタ−コレクタ間は常時導通状態にな
る。
【0031】また、通常動作時には、負荷電流が大きい
ため負荷電流検出回路がLED420bを発光させ、J
Kフリップフロップ回路440の出力端子Qに抵抗を介
して接続されているフォトトランジスタ420aもON
状態で維持される。フォトトランジスタ420aがON
状態で維持されると、制御トランジスタ410のベース
端子からフォトトランジスタ420a側へベース電流が
流れるため、制御トランジスタ410のエミッタ−コレ
クタ間は導通状態となる。
【0032】そして、制御トランジスタ410のエミッ
タ−コレクタ間が導通している状態では、図2(d)に
示す、PWM制御IC300の出力矩形波電圧が制御ト
ランジスタ410を介してそのまま伝達され、メインス
イッチングトランジスタ310のゲート端子は図2
(g)のようになる。これにより、メインスイッチング
トランジスタ310は、図2(h)に示す、ドレイン電
流でスイッチング動作を行うのでPWM制御IC300
の出力に同期したスイッチング動作となる。
【0033】次に、低負荷状態(サスペンドモード時)
の損失低減制御回路400の制御動作を説明する。時刻
t1で負荷回路の負荷電流が低下して低負荷状態になっ
たとする。負荷電流検出回路は、負荷電流がサスペンド
モード時の電流以下に低下したことを検出し、LED4
20bを消灯させる。するとフォトトランジスタ420
aがOFFし、制御トランジスタ410のベース電流
は、その制御動作がJKフリップフロップ回路440の
出力端子Qの出力信号のみで制御されるようになる。
【0034】負荷回路200のサスペンド信号回路21
0がサスペンド信号をLowにするとLED430bが
消灯し、フォトトランジスタ430aがOFFになる。
フォトトランジスタ430aがOFFになると、プラス
電圧の+Bから抵抗を介して接続されているJKフリッ
プフロップ回路440のJ入力端子がHighになる。
JKフリップフロップ回路440は、トリガ端子Tに入
力されるPWM制御IC300の出力矩形波電圧の立ち
下がりに同期して出力端子QにHigh−Low信号を
出力する。したがって、この状態では図2(d),
(e)に示すように、JKフリップフロップ回路440
のQ端子出力波形は、PWM制御IC300の出力矩形
波電圧の立ち下がりから立ち下がりまでのパルスとな
る。
【0035】このとき、制御トランジスタ410のベー
ス電流のドライブ周波数は、図2(f)に示すように、
通常動作時の1/2になる。したがって、制御トランジ
スタ410のコレクタに接続されたメインスイッチング
トランジスタ310のゲート入力制御周波数も、図2
(g)に示すようにPWM制御IC300周波数の1/
2になる。
【0036】この状態(サスペンドモード時)で、負荷
電流はサスペンドモード時の負荷電流以下に低下してい
なければならない。そのため負荷電流検出回路は、負荷
電流が低電流になってからLED420bを消灯して、
制御トランジスタ410の制御動作をPWM制御IC3
00の出力に同期している状態からJKフリップフロッ
プ回路440で2分周された出力端子Q信号の制御へ移
す。
【0037】これとは逆に、サスペンド信号がLowの
状態(サスペンドモード時)にも拘わらず、何かの要因
で急峻な負荷電流増大が発生した場合には、負荷電流検
出回路が負荷電流の増加を検出し、フォトトランジスタ
420aをONさせて強制的に制御トランジスタ410
のベース電流を引き込む。この結果、制御トランジスタ
410のエミッタ−コレクタ間が導通状態になり、メイ
ンスイッチングトランジスタ310のスイッチング制御
をPWM制御IC300の出力へ切替える。これによ
り、発振周波数がPWM制御IC300の出力に同期
し、負荷増加に見合ったTon期間が確保される。
【0038】最終的にフォトトランジスタ420a,4
30aがOFFし、サスペンドモードに移行した後、J
Kフリップフロップ回路440の分周動作によりメイン
スイッチングトランジスタ310の動作周期がPWM制
御IC300の周期の2倍(動作周波数が1/2)にな
る。すると、負荷側の出力電圧が低下するため2次側の
電圧検出IC500が負荷へ供給している電力を増加さ
せるようにLED320bでPWM制御IC300を制
御しメインスイッチングトランジスタ310のON期間
を長くする。したがって、ON期間が通常動作の2倍
(Ton×2)に広がり出力電圧が安定する。この状態
で、メインスイッチングトランジスタ310のスイッチ
ング周波数が通常動作時の1/2になるので、図3に示
すように、従来のスイッチング電源装置に比べてスイッ
チング損失が低減される。
【0039】このように、本発明ではPWM制御ICの
出力信号をトリガとするフリップフロップ回路によって
メインスイッチングトランジスタのゲート端子に印加す
る電圧を制御し、低負荷状態においてPWM制御ICの
出力信号の1/2の周期でスイッチングを行う。したが
って、簡易な構成によりサスペンドモード時のスイッチ
ング損失を低減することが可能なスイッチング電源装置
を提供することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、負荷状態
に応じて損失低減制御回路にてPWM制御によるスイッ
チング周期を1/2にすることにより簡易な構成でスイ
ッチング損失を低減することができる。また、請求項2
にかかる発明によれば、簡単に負荷回路の負荷状態を検
出することができる。さらに、請求項3にかかる発明に
よれば、簡易な構成により負荷状態に応じたPWM制御
を行うことができる。
【0041】さらに、請求項4にかかる発明によれば、
簡易な構成によりPWM制御のスイッチング周期を1/
2にすることができる。さらに、請求項5にかかる発明
によれば、簡単に低負荷時用の制御を行うことができ
る。さらに、請求項6にかかる発明によれば、簡単に低
負荷時用の制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるスイッチング電源
装置の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるスイッチング電源
装置の回路動作波形を示す図である。
【図3】従来例と本実施形態とにおけるスイッチング損
失を示す図である。
【符号の説明】
100 直流電源 110 トランス 120 整流ダイオード 130 平滑コンデンサ 200 負荷回路 210 サスペンド信号回路 300 PWM制御IC 310 メインスイッチングトランジスタ 320a,420a,430a フォトトランジスタ 320b,420b,430b LED 400 損失低減制御回路 410 制御トランジスタ 440 JKフリップフロップ回路 500 電圧検出IC

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サスペンドモードを有する負荷回路に対
    して所望の直流電圧を供給するスイッチング電源装置で
    あって、 トランスを介して負荷回路に電力を供給する所定の直流
    電圧と、 この直流電圧に接続されるトランスの一次側をPWM制
    御に基づいてスイッチングすることにより負荷回路に所
    望の電力を供給するPWM制御手段と、 上記負荷回路の負荷状態を検出する負荷検出回路と、 この負荷検出回路によって低負荷であると検出されてい
    るときには上記PWM制御手段におけるスイッチング周
    期を1/2にすることによりスイッチング損失を低減す
    る損失低減制御回路とを具備することを特徴とするスイ
    ッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載のスイッチング電源
    装置において、 上記負荷検出回路は、上記トランスの二次側に介装さ
    れ、二次側電圧に応じた信号を出力するLEDを備えた
    電圧検出回路および負荷電流に応じた信号を出力するL
    EDを備えた負荷電流検出回路と、この負荷回路がサス
    ペンドモードであるときに出力するサスペンド信号に応
    じた信号を出力するLEDとを具備し、これらのLED
    の出力信号に応じて負荷状態を検出することを特徴とす
    るスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項2に記載のスイッチング電源
    装置において、 上記PWM制御手段は、所定のタイミングで発するパル
    スによってトランスの一次側をスイッチングするメイン
    スイッチングトランジスタと、このパルスの発生を制御
    するためのフォトトランジスタを具備し、上記電圧検出
    回路のLEDからの出力信号を、このフォトトランジス
    タに入力してフォトカプラとして作用させることにより
    二次側電圧に応じたPWM制御を行うことを特徴とする
    スイッチング電源装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項3に記載のスイッチング電源
    装置において、 上記損失低減制御回路は、上記PWM制御手段のメイン
    スイッチングトランジスタに上記パルスを入力する端子
    の前段に介装される制御トランジスタと、上記パルスを
    トリガとするフリッププロップ回路とを具備し、上記負
    荷回路が低負荷状態であるときに、このフリップフロッ
    プ回路の出力にて制御トランジスタをスイッチングする
    ことによりパルスを2分周することを特徴とするスイッ
    チング電源装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項4に記載のスイッチング電源
    装置において、 上記損失低減制御回路のフリップフロップ回路の入力端
    子は上記サスペンド信号に応じた信号を出力するLED
    からの信号を入力してフォトカプラとして作用させるフ
    ォトトランジスタが接続されていることを特徴とするス
    イッチング電源装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項1〜請求項5に記載のスイッ
    チング電源装置において、 上記損失低減制御回路の制御トランジスタは、上記負荷
    電流に応じた信号を出力するLEDからの信号を入力し
    てフォトカプラとして作用させるフォトトランジスタに
    よってスイッチングされることを特徴とするスイッチン
    グ電源装置。
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