JP2000357905A - 周波数可変共振回路、周波数可変フィルタ、アンテナ共用器及び通信機装置 - Google Patents

周波数可変共振回路、周波数可変フィルタ、アンテナ共用器及び通信機装置

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JP2000357905A
JP2000357905A JP11171106A JP17110699A JP2000357905A JP 2000357905 A JP2000357905 A JP 2000357905A JP 11171106 A JP11171106 A JP 11171106A JP 17110699 A JP17110699 A JP 17110699A JP 2000357905 A JP2000357905 A JP 2000357905A
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voltage
frequency
circuit
variable
diode
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Sukeyuki Atokawa
祐之 後川
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電流が少なく、部品点数も少ない小型の
周波数可変共振回路、周波数可変フィルタ、アンテナ共
用器及び通信機装置を得る。 【解決手段】 周波数可変共振回路において、共振器2
には、PINダイオードD2のカソードが電気的に接続
されている。PINダイオードD2のアノードは、帯域
可変用コイルL2及びノイズカット用バイパスコンデン
サC22を介して接地されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばマイクロ波
帯で使用される周波数可変共振回路、周波数可変フィル
タ、アンテナ共用器及び通信機装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、図8に示すような回路構成例
を有する周波数可変型アンテナ共用器1が知られてい
る。このアンテナ共用器1は、共振器にコンデンサを介
してPINダイオードを接続して構成した周波数可変共
振回路を複数個有している。そして、それらを電圧制御
することで、送信側回路25及び受信側回路26がそれ
ぞれ持つ2種類の通過帯域を切り替えることができるよ
うにしたものである。図8において、Txは送信端子、
Rxは受信端子、ANTはアンテナ端子、2,3は送信
側回路25の共振器、4〜6は受信側回路26の共振
器、L1,L11は結合コイル、C1,C2は阻止域減
衰量の大きさを決める結合コンデンサ、C5,C6はコ
ンデンサ、C16,C17は共振用コンデンサ、C3,
C4,C7〜C9は周波数帯域可変用コンデンサ、D2
〜D6はPINダイオード、L2,L3,L6〜L8は
チョークコイル、R1,R2及びC22,C23はそれ
ぞれ制御電圧供給用抵抗及びコンデンサ、L20,L2
1及びC15はそれぞれ位相回路を構成するコイル及び
コンデンサ、C11〜C14は結合コンデンサである。
【0003】CONT1は送信側回路25のPINダイ
オードD2,D3を電圧制御する電圧制御端子、CON
T2は受信側回路26のPINダイオードD4〜D6を
電圧制御する電圧制御端子である。この電圧制御端子C
ONT1,CONT2に正電圧を印加すると、PINダ
イオードD2〜D6がON状態になる。従って、帯域可
変用コンデンサC3,C4,C7〜C9はPINダイオ
ードD2〜D6を経てそれぞれ接地されるため、共振周
波数は低くなり、アンテナ共用器1はLOWチャンネル
で動作する。つまり、図9に示すように、送信側回路2
5及び受信側回路26のそれぞれの通過帯域は低周波側
となる。逆に、電圧制御端子CONT1,CONT2に
電圧が印加されないようにして制御電圧を0Vにした
り、電圧制御端子CONT1,CONT2に負電圧を印
加すると、PINダイオードD2〜D6がOFF状態に
なる。従って、帯域可変用コンデンサC3,C4,C7
〜C9は開放状態となるため、共振周波数は高くなり、
アンテナ共用器1はHIGHチャンネルで動作する。つ
まり、図9に示すように、送信側回路25及び受信側回
路26のそれぞれの通過帯域は高周波側となる。
【0004】一方、この周波数可変型アンテナ共用器1
とは逆の動作をするアンテナ共用器として、図10に示
すような回路構成を有するものが提案されている。この
周波数可変型アンテナ共用器11は、周波数帯域可変用
コンデンサC3,C4,C7〜C9の代わりに、周波数
帯域可変用コイルL22〜L26を用いている。ただ
し、PINダイオードD2〜D6に流れる直流電流をカ
ットするために、直流電流カット用コンデンサC24〜
C28をそれぞれ周波数帯域可変用コイルL22〜L2
6に電気的に直列に接続する必要がある。
【0005】以上の構成を有するアンテナ共用器11
は、電圧制御端子CONT1,CONT2に正電圧を印
加すると、PINダイオードD2〜D6がON状態にな
る。従って、帯域可変用コイルL22〜L26はPIN
ダイオードD2〜D6を経てそれぞれ接地されるため、
共振周波数は高くなり、アンテナ共用器11はHIGH
チャンネルで動作する。つまり、図11に示すように、
送信側回路25及び受信側回路26のそれぞれの通過帯
域は高周波側となる。逆に、電圧制御端子CONT1,
CONT2の制御電圧を0V又は負電圧にすると、PI
NダイオードD2〜D6がOFF状態になる。従って、
帯域可変用コイルL22〜L26は開放状態となるた
め、共振周波数は低くなり、アンテナ共用器11はLO
Wチャンネルで動作する。つまり、図11に示すよう
に、送信側回路25及び受信側回路26のそれぞれ通過
帯域は低周波側となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、携帯電話
は、通話している時間以外のときは受信波待ちの状態で
ある。仮に、受信波待ちの周波数がLOWチャンネルの
場合、アンテナ共用器1は、電圧制御端子CONT1,
CONT2に正電圧を印加した状態で受信波待ちするこ
とになる。このため、携帯電話の電池の消耗が早く、受
信波待ち時間が短いという問題が起きる。
【0007】一方、アンテナ共用器11は、電圧制御端
子CONT1,CONT2の制御電圧を0Vにした状態
で受信波待ちすることになる。このため、消費電流がな
く、電池の消耗を抑えることができる。ところが、アン
テナ共用器11は、直流電流カット用コンデンサC24
〜C28を必要とするため、部品点数がアンテナ共用器
1より多く、携帯電話のサイズが大きくなるという問題
があった。さらに、部品が増える分だけ、共振回路のQ
が悪化し、周波数特性も悪化する。
【0008】そこで、本発明の目的は、消費電流が少な
く、かつ、部品点数も少ない小型の周波数可変共振回
路、周波数可変フィルタ、アンテナ共用器及び通信機装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段と作用】以上の目的を達成
するため、本発明に係る周波数可変共振回路は、一端が
接地された共振器の他端にダイオードのカソード側が電
気的に接続され、前記ダイオードのアノード側が少なく
とも一つのコイルと少なくとも一つのコンデンサを介し
て接地され、前記コイルと前記コンデンサの中間接続点
に前記ダイオードを電圧制御するための電圧制御端子が
電気的に接続されていることを特徴とする。ここに、コ
イルとダイオードの接続位置を入れ替えてもよい。ま
た、マイクロ波のような高周波帯域では、前記コンデン
サの容量が10pF以上に設定されていれば、該コンデ
ンサのインピーダンスは充分低くなる。
【0010】以上の構成において、電圧制御端子に制御
電圧として正の電圧を印加すると、ダイオードはON状
態となる。これにより、コイルは共振器に電気的に接続
された状態になり、周波数可変共振回路の共振周波数は
高くなる。逆に、電圧制御端子に電圧が印加されないよ
うにして制御電圧を0Vにするか、又は、電圧制御端子
に負電圧を印加すると、ダイオードはOFF状態にな
る。これにより、コイルは共振器から電気的に離れた状
態になり、周波数可変共振回路の共振周波数は低くな
る。
【0011】さらに、本発明に係る周波数可変フィル
タ、アンテナ共用器及び通信機装置は、前述の特徴を有
する周波数可変共振回路を備えることにより、受信波待
ちの間の電力消費が抑えられ、部品点数も少なくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る周波数可変共
振回路、周波数可変フィルタ、アンテナ共用器及び通信
機装置の実施形態について添付図面を参照して説明す
る。各実施形態において、同一部分及び同一部品には同
じ符号を付した。
【0013】[第1実施形態、図1〜図4]図1は、通
信機装置内のアンテナ共用器31の回路構成を示すもの
であり、図2は回路基板40上に各部品を実装したアン
テナ共用器31の斜視図である。アンテナ共用器31
は、送信端子Txとアンテナ端子ANTの間に送信側回
路25が電気的に接続し、受信端子Rxとアンテナ端子
ANTの間に受信側回路26が電気的に接続している。
【0014】送信側回路25は、周波数可変型帯域阻止
フィルタ回路27と位相回路29を有している。帯域阻
止フィルタ回路27は、周波数可変共振回路を2段結合
させたもので、共振用コンデンサC1を介して送信側端
子Txに電気的に接続した共振器2と、共振用コンデン
サC2を介して位相回路29に電気的に接続した共振器
3とを有している。共振用コンデンサC1,C2は阻止
域減衰量の大きさを決めるコンデンサである。共振器2
と共振用コンデンサC1の直列共振回路は、共振器3と
共振用コンデンサC2の直列共振回路に結合用コイルL
1を介して電気的に接続している。さらに、これら二つ
の直列共振回路に対して、それぞれ電気的に並列にコン
デンサC5,C6が接続している。
【0015】共振器2と共振用コンデンサC1の中間接
続点には、PINダイオードD2のカソードが電気的に
接続されている。PINダイオードD2のアノードは、
帯域可変用コイルL2及びノイズカット用バイパスコン
デンサC22を介して接地されている。一方、共振器3
と共振用コンデンサC2の中間接続点には、PINダイ
オードD3のカソードが電気的に接続されている。PI
NダイオードD3のアノードは、帯域可変用コイルL3
及びバイパスコンデンサC22を介して接地されてい
る。帯域可変用コイルL2,L3は、周波数可変型帯域
阻止フィルタ回路27の減衰特性の二つの減衰極周波数
をそれぞれ変更するためのコイルである。
【0016】位相回路29は、帯域阻止フィルタ回路2
7とアンテナ端子ANTの間に電気的に接続したコイル
L20と、グランドとアンテナ端子ANTの間に電気的
に接続したコンデンサC15と、受信側回路26の帯域
通過フィルタ回路28(後述)とアンテナ端子ANTの
間に電気的に接続したコイルL21とで構成されたT字
型回路である。
【0017】一方、受信側回路26は、周波数可変型帯
域通過フィルタ回路28と位相回路29とを有してい
る。第1実施形態の受信側回路26の場合、位相回路2
9を送信側回路25と共用しているが、送信側回路25
と受信側回路26がそれぞれ独立した位相回路を有して
いてもよいことは言うまでもない。
【0018】帯域通過フィルタ回路28は、周波数可変
共振回路を3段結合させたもので、共振用コンデンサC
16を介して位相回路29に電気的に接続した共振器4
と、共振用コンデンサC17及び結合用コイルL11を
介して受信端子Rxに電気的に接続した共振器6と、共
振器4,6の中間に結合コンデンサC11,C12,C
13,C14を介して電気的に接続した共振器5とを有
している。
【0019】共振器4と共振用コンデンサC16の中間
接続点には、PINダイオードD4のカソードが電気的
に接続されている。PINダイオードD4のアノード
は、帯域可変用コイルL6及びノイズカット用バイパス
コンデンサC23を介して接地されている。共振器5と
結合コンデンサC12,C13の中間接続点には、PI
NダイオードD5のカソードが電気的に接続されてい
る。PINダイオードD5のアノードは、帯域可変用コ
イルL7及びバイパスコンデンサC23を介して接地さ
れている。共振器6と共振用コンデンサC17の中間接
続点には、PINダイオードD6のカソードが電気的に
接続されている。PINダイオードD6のアノードは、
帯域可変用コイルL8及びバイパスコンデンサC23を
介して接地されている。
【0020】電圧制御端子CONT1は、制御電圧供給
用抵抗R1を介して、帯域可変用コイルL2,L3とバ
イパスコンデンサC22の中間接続点に電気的に接続さ
れている。一方、電圧制御端子CONT2は、制御電圧
供給用抵抗R2を介して、帯域可変用コイルL6〜L8
とバイパスコンデンサC23の中間接続点に電気的に接
続されている。ここに、帯域可変用コイルL2〜L6
は、インダクタンスの値を適当に選定することにより、
チョークコイルとしての機能も有している。
【0021】また、周波数可変共振回路の各共振器2〜
6には、例えば、図3に示すように、誘電体共振器が使
用される。図3は共振器2を有する周波数可変共振回路
を代表例として示している。誘電体共振器2〜6は、T
iO2系のセラミック等の高誘電率材料で形成された筒
状誘電体21と、筒状誘電体21の外周面に設けられた
外導体22と、筒状誘電体21の内周面に設けられた内
導体23とで構成されている。外導体22は、誘電体2
1の一方の開口端面21a(以下、開放側端面21aと
記す)では、内導体23から電気的に開放(分離)さ
れ、他方の開口端面21b(以下、短絡側端面21bと
記す)では、内導体23に電気的に短絡(導通)されて
いる。誘電体共振器2は、開放側端面21aにおいて、
PINダイオードD2と帯域可変用コイルL2の直列回
路が、PINダイオードD2のカソードを内導体23に
接続した状態で電気的に接続され、外導体22がグラン
ドに接地されている。
【0022】次に、以上の構成からなるアンテナ共用器
31の作用効果について説明する。このアンテナ共用器
31は、送信回路系から送信端子Txに入った送信信号
を送信側回路25を介してアンテナ端子ANTから出力
すると共に、アンテナ端子ANTから入った受信信号を
受信側回路26を介して受信端子Rxから受信回路系に
出力する。
【0023】ノイズカット用バイパスコンデンサC2
2,C23には、例えば10〜100pF程度の容量の
ものが使用される。これにより、マイクロ波のような高
周波帯域では、バイパスコンデンサC22,C23のイ
ンピーダンスは非常に低くなる。従って、送信側回路2
5の周波数可変型帯域阻止フィルタ回路27のトラップ
周波数は、帯域可変用コイルL2と共振用コンデンサC
1と共振器2にて構成される共振系と、帯域可変用コイ
ルL3と共振用コンデンサC2と共振器3にて構成され
る共振系のそれぞれの共振周波数によって決まる。そし
て、電圧制御端子CONT1に制御電圧として正の電圧
を印加すると、PINダイオードD2,D3はON状態
となる。従って、帯域可変用コイルL2,L3は、PI
NダイオードD2,D3を経て、それぞれ共振器2,3
に電気的に接続された状態となる。これにより、共振周
波数は高くなり、送信側回路25の通過帯域はHIGH
チャンネルとなる。
【0024】逆に、電圧制御端子CONT1に電圧が印
加されないようにして、制御電圧をそれぞれ0Vにする
と、PINダイオードD2,D3はOFF状態となる。
なお、制御電圧を0Vにする替わりに、電圧制御端子C
ONT1に負電圧を印加して、PINダイオードD2,
D3をOFF状態にしてもよい。これにより、帯域可変
用コイルL2,L3は共振器2,3から電気的に離され
た状態となるため、共振周波数は低くなり、送信側回路
25の通過帯域はLOWチャンネルとなる。このよう
に、送信側回路25は、電圧制御によって帯域可変用コ
イルL2,L3を共振器2,3に接続したり、離したり
することによって、二つの相異なる通過帯域特性を持つ
ことができる。
【0025】一方、受信側回路26の周波数可変型帯域
通過フィルタ回路28の通過周波数は、帯域可変用コイ
ルL6と共振用コンデンサC16と共振器4にて構成さ
れる共振系と、帯域可変用コイルL7と共振器5にて構
成される共振系と、帯域可変用コイルL8と共振用コン
デンサC17と共振器6にて構成される共振系のそれぞ
れの共振周波数によって決まる。そして、電圧制御端子
CONT2に制御電圧として正の電圧を印加すると、P
INダイオードD4,D5,D6はON状態となる。従
って、帯域可変用コイルL6,L7,L8は、それぞれ
PINダイオードD4,D5,D6を経て、共振器4,
5,6に電気的に接続された状態となる。これにより、
共振周波数は高くなり、受信側回路26の通過帯域はH
IGHチャンネルとなる。
【0026】逆に、電圧制御端子CONT2に電圧が印
加されないようにして、制御電圧を0Vにすると、PI
NダイオードD4,D5,D6はOFF状態となる。こ
れにより、帯域可変用コイルL6,L7,L8は共振器
4,5,6から電気的に離された状態となるため、共振
周波数は低くなり、受信側回路26の通過帯域はLOW
チャンネルとなる。このように、受信側回路26は、電
圧制御によって帯域可変用コイルL6〜L8を共振器4
〜6に接続したり、離したりすることによって、二つの
相異なる通過帯域特性を持つことができる。
【0027】このアンテナ共用器31は、送信側回路2
5の高、低二つの通過帯域の切り替えに合わせて、送信
帯域として低周波通過帯域が選択されたときは受信側回
路26の通過周波数を低くし、送信帯域として高周波通
過帯域が選択されたときは受信側回路26の通過周波数
を高くするように電圧制御される。これにより、送信側
回路25と受信側回路26との位相合成が理想的に行わ
れる。
【0028】そして、仮に、受信波待ちの周波数がLO
Wチャンネルの場合、アンテナ共用器31は電圧制御端
子CONT1,CONT2の制御電圧を0Vにして、受
信波待ちの状態となる。つまり、受信波待ちの間、受信
側回路26のPINダイオードD4〜D6と、送信側回
路25のPINダイオードD2,D3とは、OFF状態
となる。従って、受信波待ちの間に電力消費がない。ま
た、このアンテナ共用器31は、図10に示した従来の
アンテナ共用器11と比較して、部品点数が10個少な
い。この結果、消費電流が少なく、部品点数も少ない小
型のアンテナ共用器31を得ることができる。
【0029】なお、図4に示すように、PINダイオー
ドD3〜D6と帯域可変用コイルL2,L3,L6〜L
8の接続位置を入れ替えても、同様の作用効果を得るこ
とができる。
【0030】[第2実施形態、図5]本発明に係るアン
テナ共用器のいま一つの実施形態を図5に示す。前記第
1実施形態のアンテナ共用器31は、ノイズカット用バ
イパスコンデンサC22,C23を複数の周波数可変共
振回路が共用している。ところで、アンテナ共用器にあ
っては、通常、送信側のフィルタ回路27のグランド電
極と受信側のフィルタ回路28のグランド電極が共通で
あるため、フィルタ回路27のグランド電流とフィルタ
回路28のグランド電流がグランド電極で電磁気的に干
渉し、電磁気結合(カップリング)する場合がある。こ
の電磁気結合が起きると、アイソレーション特性が悪く
なる。
【0031】そこで、この問題を解決するため、本第2
実施形態のアンテナ共用器61は、前記第1実施形態の
アンテナ共用器31において、さらに3個のノイズカッ
ト用バイパスコンデンサC24〜C26を追加し、周波
数可変共振回路毎にそれぞれ一つのノイズカット用バイ
パスコンデンサC22〜C26を接続している。
【0032】[第3実施形態、図6]本発明に係るアン
テナ共用器の第3実施形態の電気回路を図6に示す。前
記第1実施形態のアンテナ共用器31にあっては、帯域
可変用コイルL2〜L6のインダクタンスの値を適当に
選定することにより、コイルL2〜L6をチョークコイ
ルとして兼用している。ところが、帯域可変用コイルL
2〜L6のインダクタンス選定が、周波数特性上、困難
な場合がある。
【0033】そこで、この問題を解決するため、本第3
実施形態のアンテナ共用器71は、前記第1実施形態の
アンテナ共用器31において、さらに、3個のノイズカ
ット用バイパスコンデンサC24〜C26と3個の帯域
可変用コイルL22〜L24を追加している。
【0034】[第4実施形態、図7]第4実施形態は、
本発明に係る通信機装置として、携帯電話を例にして説
明する。
【0035】図7は携帯電話120のRF部分の電気回
路ブロック図である。図7において、122はアンテナ
素子、123はデュプレクサ、131は送信側アイソレ
ータ、132は送信側増幅器、133は送信側段間用バ
ンドパスフィルタ、134は送信側ミキサ、135は受
信側増幅器、136は受信側段間用バンドパスフィル
タ、137は受信側ミキサ、138は電圧制御発振器
(VCO)、139はローカル用バンドパスフィルタで
ある。
【0036】ここに、デュプレクサ123として、前記
第1ないし第3実施形態のアンテナ共用器31,61,
71を使用することができる。このとき、携帯電話12
0での送受信周波数帯域は、通常、800MHz以上が
多いので、ノイズカット用バイパスコンデンサC22,
C23等は、10pF程度の容量を有することにより、
充分低インピーダンスとなる。これらのアンテナ共用器
31,61,71を実装することにより、受信波待ちの
間の電力消費が少なく、部品点数も少ない小型の携帯電
話を実現することができる。
【0037】なお、本発明に係る周波数可変共振回路、
周波数可変フィルタ、アンテナ共用器及び通信機装置は
前記実施形態に限定するものではなく、その要旨の範囲
内で種々に変更することができる。
【0038】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、電圧制御端子に制御電圧として正の電圧を印加
すると、周波数可変共振回路の共振周波数が高くなり、
通過帯域はHIGHチャンネルとなる。逆に、電圧制御
端子に電圧が印加されないようにして制御電圧を0Vに
すると、周波数可変共振回路の共振周波数が低くなり、
通過帯域はLOWチャンネルとなる。従って、受信波待
ちの周波数がLOWチャンネルの場合、電圧制御端子の
制御電圧を0Vにして受信待ちの状態とすることができ
る。つまり、受信波待ちの間の電力消費を抑えることが
できる。
【0039】また、共振器にダイオードとコイルとコン
デンサをそれぞれ少なくとも1個接続するだけでよいた
め、部品点数も減らすことができ、Q特性を改善するこ
とができる。この結果、受信波待ちの間の電力消費が少
なく、かつ、部品点数も少ない小型の通信機装置が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアンテナ共用器の第1実施形態を
示す電気回路図。
【図2】図1に示したアンテナ共用器の実装構造を示す
斜視図。
【図3】図1に示したアンテナ共用器に使用されている
周波数可変共振回路を示す電気回路図。
【図4】周波数可変共振回路の変形例を示す電気回路
図。
【図5】本発明に係るアンテナ共用器の第2実施形態を
示す電気回路図。
【図6】本発明に係るアンテナ共用器の第3実施形態を
示す電気回路図。
【図7】本発明に係る通信機装置の一実施形態を示すブ
ロック図。
【図8】従来のアンテナ共用器の一例を記す電気回路
図。
【図9】図8に示したアンテナ共用器のフィルタ特性を
示す説明図。
【図10】従来のアンテナ共用器の別の例を示す電気回
路図。
【図11】図10に示したアンテナ共用器のフィルタ特
性を示す説明図。
【符号の説明】
31,61,71…アンテナ共用器 2〜6…共振器 25…送信側回路 26…受信側回路 27…周波数可変型帯域阻止フィルタ回路 28…周波数可変型帯域通過フィルタ回路 D2〜D6…PINダイオード L2,L3,L6〜L8,L22〜l24…帯域可変用
コイル C22〜C26…ノイズカット用バイパスコンデンサ Tx…送信端子 Rx…受信端子 ANT…アンテナ端子 CONT1,CONT2…電圧制御端子 120…携帯電話 123…デュプレクサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03H 7/12 H03H 7/12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が接地された共振器の他端にダイオ
    ードのカソード側が電気的に接続され、 前記ダイオードのアノード側が少なくとも一つのコイル
    と少なくとも一つのコンデンサを介して接地され、前記
    コイルと前記コンデンサの中間接続点に前記ダイオード
    を電圧制御するための電圧制御端子が電気的に接続され
    ていることを特徴とする周波数可変共振回路。
  2. 【請求項2】 一端が接地された共振器の他端にコイル
    の一端が電気的に接続され、前記コイルの他端にダイオ
    ードのカソード側が電気的に接続され、前記ダイオード
    のアノード側が少なくとも一つのコンデンサを介して接
    地され、前記ダイオードのアノードと前記コンデンサの
    中間接続点に前記ダイオードを電圧制御するための電圧
    制御端子が電気的に接続されていることを特徴とする周
    波数可変共振回路。
  3. 【請求項3】 前記コンデンサの容量が10pF以上で
    あることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の周波
    数可変共振回路。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3記載の周波数可
    変共振回路の少なくともいずれか一つの周波数可変共振
    回路を備えたことを特徴とする周波数可変フィルタ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の周波数可変フィルタを備
    えたことを特徴とするアンテナ共用器。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のアンテナ共用器を備えた
    ことを特徴とする通信機装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107317564A (zh) * 2017-06-20 2017-11-03 成都旭思特科技有限公司 基于pin二极管特性的多个工作频带双工器

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