JP2000356543A - 定量供給装置 - Google Patents
定量供給装置Info
- Publication number
- JP2000356543A JP2000356543A JP11166793A JP16679399A JP2000356543A JP 2000356543 A JP2000356543 A JP 2000356543A JP 11166793 A JP11166793 A JP 11166793A JP 16679399 A JP16679399 A JP 16679399A JP 2000356543 A JP2000356543 A JP 2000356543A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- weight
- article
- digital
- digital signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Weight Measurement For Supplying Or Discharging Of Specified Amounts Of Material (AREA)
- Filling Or Emptying Of Bunkers, Hoppers, And Tanks (AREA)
Abstract
でも、分解能の高いA/D変換器を使用せずに、高精度
の制御を行う。 【解決手段】 物品供給装置2から連続的に供給された
物品の重量の所定時間ごとの変化量を重量変化量検出部
34が検出する。重量変化量検出部34の出力信号に基づい
て物品供給装置2からの単位時間あたりの物品供給重量
がほぼ一定になるように、物品供給装置2の物品供給量
を制御部36、38が制御する。重量変化量検出部34は、重
量信号を生成するロードセル14と、補正アナログ信号を
生成するD/A変換器22とを有し、重量信号と補正アナ
ログ信号とが加算増幅器28に入力され、両者の絶対値の
差分を増幅した増幅信号を出力する。増幅器18の増幅信
号を所定時間ごとにA/D変換器28がディジタル変換す
る。CPU32 は、該ディジタル信号を入力し、これをA/
D変換器28の非飽和領域内に予め定めた範囲内に位置さ
せる補正アナログ信号をD/A変換器22に発生させる補
正ディジタル信号を、D/A変換器22に供給する。
Description
物品供給重量をほぼ一定に制御する定量供給装置に関す
る。
品を収容したホッパから物品を容器等に供給するように
構成し、重量検出器をホッパに設け、この重量検出器か
らの重量信号をA/D変換器によってディジタル重量信
号に変換し、ディジタル重量信号を制御部に供給して、
単位時間当たりの物品供給重量を算出し、これがほぼ一
定値になるようにホッパからの物品の供給重量を制御す
るものがある。
定量供給装置において、単位時間当たりの物品の供給重
量は、仕様条件に応じて任意に変更可能なことが望まし
い。また、重量検出器には、風袋として、ホッパや、こ
のホッパから物品を切り出すためのフィーダや、このフ
ィーダを駆動するためのモータが負荷されることがあ
る。これら風袋と、ホッパに供給されている物品の重量
とを考慮すると、重量検出器としては、容量の大きいロ
ードセルが使用される。例えば風袋重量が20kg、ホ
ッパに供給される物品の最大重量が50kgの場合、容
量が150kg、2mV/V、F.S出力のロードセル
を、15Vの励磁電圧で励磁することがある。この場
合、ロードセルに150kgの重量が印加されたとき、
ロードセルは30mVの出力電圧を発生する。そして、
A/D変換器としては、この30mVの電圧を300,
000カウントに分解できるものを使用するとする。
g/h乃至36kg/hが仕様条件として与えられてい
ると、制御部の内部で求められる1秒間当たりの供給重
量は、3.6kg/hの場合で1g/sec、36kg
/hの場合で10g/secである。一方、150kg
当たりのカウント数が300,000であるので、1g
当たりのA/Dカウント数は、2カウントとなる。従っ
て、3.6kg/hの場合、A/D変換器のカウント値
は、わずか2カウントしか変化しない。A/D変換器の
カウント値には、数カウントのばらつきがあると考えら
れるので、わずか2カウントしか変化しない場合には、
1secごとの1g単位の供給重量の制御は困難であ
る。この点を改善しようとすると、分解能の高いA/D
変換器を使用すればよいが、定量供給装置のコストの上
昇を招く。
が小さいときでも、分解能の高いA/D変換器を使用せ
ずに、高精度の制御を行うことができる定量供給装置を
提供することを目的とする。
置は、連続的に物品を供給する物品供給手段と、この物
品供給手段から供給された物品の重量における所定時間
ごとの変化量を検出する重量変化量検出手段と、この重
量変化量検出手段の出力信号に基づいて、前記物品供給
手段からの単位時間あたりの物品供給重量が予め定めた
値にほぼ一致するように、前記物品供給手段からの物品
供給量を制御する制御手段とを、具備している。上記制
御手段は、例えば所定時間ごとの重量の変化量に、比例
定数及びまたは積分定数を乗算して、物品供給手段に対
する制御信号を生成するものとすることもできる。上記
予め定めた値は、任意に変更することができる。重量変
化検出手段は、前記物品の重量を表す重量信号を生成す
る重量検出手段を含んでいる。重量検出手段は、物品供
給手段に設けることもできるし、或いは物品供給手段か
ら物品の供給を受けている容器等の重量を検出するもの
とすることもできる。重量変化検出手段は、更に、補正
アナログ信号を生成するD/A変換手段と、前記重量信
号と前記D/A変換手段の補正アナログ信号とが入力さ
れる増幅手段とを、含んでいる。増幅手段は、利得が1
よりも大きいものとでき、重量信号の絶対値と補正アナ
ログ信号の絶対値との差分を増幅する。この増幅手段の
増幅信号を前記所定時間ごとにディジタル変換するA/
D変換手段が設けられている。このA/D変換手段は、
予め定めらた範囲内の増幅信号が供給された場合、これ
に比例したディジタル信号を発生する(このディジタル
信号が発生する範囲を非飽和領域という。)。しかし、
上記範囲の上限よりも大きな増幅信号が供給された場
合、飽和して正しいディジタル信号を発生することがで
きないものが望ましい。このディジタル信号が演算手段
に入力されている。演算手段は、D/A変換器に補正デ
ィジタル信号を供給することによって、D/A変換手段
に補正アナログ信号を発生させるものである。補正アナ
ログ信号が、A/D変換手段のディジタル信号を、A/
D変換手段の非飽和領域内に予め定めた範囲内に位置さ
せるように、補正ディジタル信号を演算手段が供給す
る。
ナログ信号との絶対値の差分を増幅した増幅信号がA/
D変換手段に供給され、このA/D変換手段のディジタ
ル信号が非飽和領域内の予め定めた範囲内に位置するよ
うに、補正アナログ信号の値を演算手段がD/A変換手
段を介して変更している。従って、A/D変換手段から
のディジタル信号の値は、重量信号から補正アナログ信
号を減算した部分のみを高分解能でディジタル化したも
のとなる。この定量供給装置は、所定時間当たりの重量
の変化量に基づいて物品供給量の制御を行っているの
で、重量信号の全てをディジタル化する必要はなく、変
化分のみをディジタル化できればよい。よって、このよ
うにして、高分解能に物品供給重量を制御することがで
きる。
ィジタル信号を発生するごとに、前記補正ディジタル信
号を生成するものとできる。この場合、前記所定時間
は、前記D/A変換手段及び前記増幅手段の過渡応答特
性が収束する時間よりも長い時間である。
号の値を変更したとしても、その変更に伴う過渡現象
は、増幅信号を次にディジタル化するまでに収束してい
る。従って、ディジタル補正信号の変更による影響をデ
ィジタル信号は受けない。
のディジタル信号が、前記予め定めた範囲内に定めた許
容上限値以上または許容下限値以下になったとき、前記
補正ディジタル信号を生成するものとできる。
にディジタル信号が存在している間には、ディジタル補
正信号の値は、変化しない。従って、この間では、各デ
ィジタル信号のスパンは等しく、単位時間当たりの重量
の変化分に、ディジタル補正信号の変更の影響はない。
のディジタル信号が、前記予め定めた範囲内に定めた許
容上限値と許容下限値とのうち、許容下限値以下となっ
たとき、前記ディジタル補正信号の変更後の前記A/D
変換手段からのディジタル信号が前記許容上限値よりも
小さな値となるように、前記ディジタル補正信号を変更
することもできる。この場合、前記許容上限値より予め
定めた値だけ小さな値となるように、前記ディジタル補
正信号を決定することもできる。
号を変更後に、わずかだけディジタル信号が大きくなっ
ても、ディジタル補正信号が変更前の値に戻ることがな
く、安定した重量計測を行うことができる。
のディジタル信号が、前記予め定めた範囲内に定めた許
容上限値と許容下限値とのうち、前記許容上限値を超え
たとき、前記ディジタル補正信号の変更後の前記A/D
変換手段からのディジタル信号が変更後の許容下限値よ
りも大きな値となるように、前記ディジタル補正信号を
変更することもできる。この場合、前記許容下限値より
も予め定めた値だけ大きな値とすることもできる。
号を変更後に、わずかだけディジタル信号が小さくなっ
ても、ディジタル補正信号が変更前の値に戻ることがな
く、安定した重量計測を行うことができる。
信号を記憶する記憶手段を設け、この記憶手段に記憶さ
れたディジタル補正信号と前記A/D変換手段からのデ
ィジタル信号とによって、前記演算手段が、前記物品供
給手段の物品重量を判定するものとできる。
られている場合、ディジタル補正信号とA/D変換手段
からのディジタル信号とによって、物品供給手段内の物
品重量を決定することができる。また、重量検出器が、
容器等に供給された物品の重量を検出するものである
と、ディジタル補正信号とA/D変換手段からのディジ
タル信号とによって容器等内の物品の重量を決定し、こ
れと予め決定しておいた供給開始前の物品供給手段内の
物品重量との差から、現在の物品供給手段内の物品の重
量を決定する。このようにして現在の物品供給手段内の
物品の重量が決定されると、この重量が予め定めた値以
下であると、物品供給手段に物品を追加する。従って、
特別に、物品供給手段内の物品の重量を測定するための
回路を設ける必要がない。
装置は、図2に示すように、物品供給手段、例えば物品
供給装置2を有している。この物品供給装置2は、物品
貯留手段、例えばホッパ4を備えている。ホッパ4内に
は、物品6、例えば粉体または粒体が収容されている。
このホッパ4の下端には、物品搬出手段、例えばスクリ
ューフィーダ8が設けられている。このスクリューフィ
ーダー8は、駆動手段、例えばモータ10によって回転
駆動され、ホッパ4内の物品6を搬出する。
モータ10等の風袋重量と物品6の重量とが、秤量部1
2に印加されている。この秤量部12は、重量検出手
段、例えばロードセル14を有し、これらの重量に対応
するアナログ重量信号を生成する。ロードセル14は、
例えば風袋重量が20kg、ホッパ2に最大50kgの
物品6が投入されるとすると、容量が150kg、2m
V/V、F.Sのものが採用されており、励磁電圧が1
5Vのものである。従って、風袋重量と物品6の重量と
を合わせて150kgのものが印加されたとき、ロード
セル14は30mVの電圧をアナログ重量信号として出
力する。
アナログ重量信号は、増幅手段、例えば演算増幅器16
に供給され、例えば500/3の利得で増幅される。従
って、風袋重量と物品6の重量とを合わせて150kg
のものがロードセル14に印加されたとき、演算増幅器
16の増幅出力、例えば出力電圧e1は、5Vとなる。
の増幅手段、例えば反転加算増幅器18の一部をなす演
算増幅器19の反転入力端子に入力抵抗器20を介して
供給されている。反転入力端子には、この他にD/A変
換手段、例えばD/A変換器22からのアナログ補正信
号e2も入力抵抗器24を介して供給されている。この
演算増幅器19の出力端子と反転入力端子との間には帰
還抵抗器26が接続されている。この反転加算増幅器1
8は、入力抵抗器20、24の値をRiと等しくし、か
つ帰還抵抗器26の抵抗値Rfとすると、増幅出力e3
は、−(Rf/Ri)(e1+e2)となる。またRf
/Ri=kを1よりも大きい、例えば10に選択してい
る。従って、この反転加算増幅器18の利得は10であ
る。例えば演算増幅器16の増幅出力e1が0.5V
で、アナログ補正信号e2を零としたとき、反転加算増
幅器18の増幅出力e3は、5Vとなる。
/D変換手段、例えばA/D変換器28に供給されてい
る。このA/D変換器28は、例えばデルタ・シグマ型
のもので(別段、この方に限ったものに限らず、逐次比
較型または二重積分型であってもよい。)、A/D変換
指令信号、例えばパルスジェネレータ30が、予め定め
た期間、例えば10msecごとに、パルス信号を供給
すると、A/D変換を行い、ディジタル信号DE3を発
生する。A/D変換器28は、増幅出力e3の非飽和の
最大電圧、例えば5Vまでの入力電圧が供給されている
とき、その入力電圧に比例したディジタル信号DE3を
生成し、5Vの電圧が入力されたとき、300,000
カウントのディジタル信号を出力するが、5Vを超えた
入力電圧が供給されたとき、飽和するとする。無論、0
V以下の電圧が供給されたとき、ディジタル信号は0カ
ウントである。
8は、読み取り指令信号Rを演算手段、例えばCPU3
2に入出力回路31を介して供給する。この読み取り指
令信号Rも、例えば10msecごとに発生する。これ
に応じてCPU32は、入出力回路31を介してディジ
タル信号DE3を読み取る。なお、CPU32が実行す
るプログラムを記憶したり、このプログラムの実行に使
用するデータを記憶したり、プログラムの実行中に一時
的にデータを格納するために、記憶手段、例えばメモリ
を有しているが、図1では図示を省略している。また、
表示装置やキーボードも備えているが、これらも図示を
省略している。
信号DE3に基づいて所定時間当たりの重量信号の変化
量を算出する。加算増幅器18、A/D変換器28、C
PU32が、図3に示す重量変化量検出部34を構成し
ている。CPU32は、この他に、図3に示す偏差算出
器36としても機能し、予め定められた所定時間当たり
の供給重量と実際の所定時間当たりの供給重量との偏差
を算出する。この偏差は、CPU32によって構成され
たPI制御部38に供給され、この偏差にP(比例)定
数及びI(積分)定数とが乗算され、これら乗算値の加
算値がモータ10に供給される。モータ10は、実際の
所定時間当たりの供給重量を予め定められた所定時間当
たりの供給重量に一致するように制御される。なお、実
際の所定時間当たりの供給重量として、移動平均値を使
用することもできる。また、上記予め定められた所定時
間当たりの供給量は、仕様条件に応じて任意に変更され
るもので、例えば3.6kg/hから36kg/hの範
囲内において変更される。
接にA/D変換器28に供給し、かつロードセル14に
150kgの負荷が印加されたとき、A/D変換器28
には5Vの電圧が供給され、A/D変換器28からのデ
ィジタル信号は300,000カウントとなる。従っ
て、1g当たりのカウント数は、わずか2カウントであ
る。しかも、A/D変換器28の特性上、演算増幅器1
6の増幅出力e1を単に増幅したものをA/D変換器2
8に供給しても、A/D変換器28が飽和し、正しいデ
ィジタル信号を得ることはできない。
器16の増幅出力e1のうち、変化分付近を抽出し、か
つ拡大し、これをディジタル変換することによって高分
解能のディジタル信号を得ている。
−k(e1+e2)とし、(e1+e2)が0.5Vと
なるように、e2を設定し、kを10に設定すると、増
幅出力e3は5Vとなる。その結果、ディジタル信号D
E3は300,000カウントであるので、1g当たり
のカウント数は20カウントとなり、分解能が10倍に
拡大される。
ログ信号e2が、演算増幅器16の増幅出力e1と反対
極性の信号となるように、CPU32が補正ディジタル
信号をD/A変換器22に供給する。例えば、D/A変
換器22に150kgに相当するディジタル値をCPU
32から供給したとき、補正アナログ信号e2として、
e1と逆極性の5Vの電圧が出力されるように、D/A
変換器22を調整する。このとき、ロードセル14の負
荷が150kgであるとすると、e1は5Vであるの
で、e3は0Vとなる。そこで、補正アナログ信号e2
の値を調整して、例えば4.5Vとすると、加算増幅器
18の入力電圧はe1とe2の絶対値の差である0.5
Vで、増幅出力e3はそれを10倍にした5Vとなり、
演算増幅器16の4.5Vから5Vの間の電圧が、高分
解能でディジタル信号に変換される。
増幅器16の増幅出力e1は、ホッパ4からの物品の搬
出に応じて変化し、0V以下になり、正しいディジタル
変換を行うことができない。例えば、ホッパ4に50k
gの物品が投入されている状態で、スクリューフィーダ
8によって物品の搬出が行われると、最終的にはホッパ
4内の物品の重量は1kg以下まで減少する。これは、
ロードセル14の容量の約1/3の荷重変化であり、演
算増幅器16の出力も、同じ割合で変化するので、上述
した状態が生じる。
ィジタル演算回路において、CPU32によって常にA
/D変換器28のディジタル信号DE3を監視し、ディ
ジタル信号DE3が増加したときには、補正ディジタル
信号を増加させることによって補正アナログ信号e2も
増加させ、ディジタル信号DE3が減少したときには、
補正ディジタル信号を減少させ、補正アナログ信号e2
も減少させている。これによって、常に加算増幅器18
の増幅出力e3が、A/D変換器28の入力非飽和領域
(ディジタル信号が入力電圧に正常に比例している入力
電圧領域)に存在するようにしている。
更方法について説明する。ロードセル14に容量分の荷
重が印加されたときの演算増幅器16の増幅出力e1
(=5V)をWFとする。上述したように、e1−e2
が0.5V(=0.1WF)となるように補正アナログ
信号e2を出力すると、e3=10(e1−e2)=W
F=5Vとなり、A/D変換可能な限界となる。従って
e3<5Vが常に成り立つように、e3の値をCPU3
2によって監視している。
グにおける加算増幅器18の最小入値と最大入力値とを
表しており、両者の差(An−Bn)は0.1WF(=
0.5V)である。しかし、A/D変換器の特性にはば
らつきがあり、差の電圧5Vを、正常にA/D変換可能
な限界状態とすると、ディジタル信号が誤差を含む可能
性がある。そこで、An、Bnの範囲内に上下限の限界
値である下限限界値Cnと上限限界値Dnとを定めてあ
る。具体的には、Cn−An=Bn−Dn=0.015
WFとしている。
だけ下方に許容下限値C1を、上限限界値Dnよりも
0.005WFだけ上方に許容上限値D1を設定してい
る。これは、e1の値がC1以下となったとき、e2の
電圧をAn+1に下げて、e1−e2を大きくして、デ
ィジタル変換可能とするためである。ここでAn+1
は、現在の下限限界値Cnが、e2を変更後における上
限限界値Dn+1に等しくなるように設定されている。
そのため、新たなe2であるAn+1は、An−(An
+1)=0.085WFとなるように定めている。
大きくなったときには、e2の電圧を一つ大きい値に上
げるためのものである。この場合、新たなe2は、上述
した考えと同様に、(An+1)−An=0.085W
Fとなるように定めてある。
いて、e1<C1となったため、e2=An+1に変更
したとき、新しいA/D変換可能な限界電圧範囲An+
1、Bn+1では、e1は上限限界値Dn+1の近傍に
存在するので、C1をe2を増加させるための許容上限
値として使用すると、e1の振動等の影響によって直ぐ
にe2を増加させなければならないことが起こる可能性
があり、その場合、A/D変換のタイミングに同期し
て、ディジタル信号が発振する可能性がある。そこで、
切換ポイントにヒステリシスを持たせるために、e1が
Dn+1よりも0.005WFだけ大きく設定した許容
上限値D1を超えたときに、e2をe2+0.085W
Fとする。
n+0.085WFに変更したときも、上記と同様な理
由により、Cn+1よりも0.005WFだけ小さく設
定した許容下限値C1を超えたときに、e2をe2−
0.085WFとする。
供給装置に使用しているので、次のような利点がある。
の質量流量を一定に保つように制御することが主目的で
あるから、制御中に供給された物品の全重量を正確に知
る必要性はなく、或る一定時間間隔ごとの重量変化を正
確に高分解能に知ることができれば、その情報によって
現在の供給量を算出することができる。従って、このA
/D変換方式では、補正アナログ信号を利用して、演算
増幅器16の増幅出力の変化分を10倍に拡大して、デ
ィジタル信号のカウント数を大きくして、供給量の分解
能を向上させている。
gであり、供給量の制御範囲が3.6kg/hから36
kg/hであって、3.6kg/hに供給量を設定し、
A/D変換器28からのディジタル信号を例えば200
msecごとに測定し、これらの移動平均値を用いて、
200msecごとにモータ10を制御する場合を考え
る。この場合、従来の回路方式の場合、1秒間に1g、
即ち2カウント値しかディジタル信号が変化しないの
で、即ち200msecごとでは0.4カウントしか変
化しないので、分解能が不足し、モータ10の適切な制
御を行うことができない。しかし、このA/D変換方式
では、1秒間に20カウントの変化量を得ることができ
るので、即ち200msecごとでも4カウントの変化
量を得ることができ、微少な重量変化を捉えることがで
き、モータ10を適切に制御することができる。
給につれて徐々に減少し、演算増幅器16の増幅出力e
1がe2の近傍に到達すると、CPU32が補正アナロ
グ信号e2を1ランク下の補正アナログ信号に切り換え
るが、そのときD/A変換器22、A/D変換器28、
加算増幅器18の応答速度が問題となる可能性がある。
しかし、現在、これらの装置として入手可能なものの性
能から見て、200msecごとのA/D変換に対して
充分応答遅れが収束した後の信号をA/D変換器28に
供給することが可能であり、応答速度が問題となること
はない。CPU32においても同様である。例えばCP
U32の場合、10msecごとの制御であっても可能
であり、まだディジタルフィルタをCPU32によって
構成する余裕がある。
は、頻繁に起こるものではなく、仮に応答速度が問題と
なっても、制御全体に与える影響は非常に少ない。例え
ば単位時間の供給量が36kg/hと大きい場合、平均
的な供給量は36000g/3600sec=10g/
secである。従って、演算増幅器16の出力は、1秒
当たり、(10/150000)*WFずつ減少する。
A/D変換可能な電圧範囲は、上述したように0.08
5WFであるので、e2の出力が一定の時、e1が1つ
のA/D変換可能な範囲にとどまる時間は、0.085
WF・[ (1/15000)*WF] =1275秒=2
1.25分であり、補正アナログ信号の切換は頻繁に行
われていない。
号を変更するために行う動作を示す。CPU32は、A
/D変換器28から読み取り指令信号Rが割り込み指令
信号として、CPU32に供給されたとき、この処理を
実行する。
DE3)をCPU32に読み込む(ステップS2)。次
に、このDE3に基づいて、e3が図4に示した許容下
限値Cn(0.01WF)と許容上限値Dn(0.09
WF)との間に存在するか判定する(ステップS4)。
この間に存在している場合、補正アナログ信号を変更す
る必要がないので、この処理を終了する。
Cnと許容上限値Dnとの間に存在しないと判断される
と、DE3に基づいて、e3が許容下限値Cnよりも小
さいか判断する(ステップS6)。e3が許容下限値C
nよりも小さいと判断されると、補正ディジタル信号
を、現在の値から0.085WFに相当するディジタル
値だけ減少させた値に変更する(ステップS8)。但
し、現在のe2が零以下の場合、e2を零とする。
Cnよりも小さくないと判断されると、e3は0.09
WFよりも大きいので、現在の補正ディジタル信号に
0.085WFに相当するディジタル値を加算した値を
新たな補正ディジタル信号とする(ステップS10)。
れた新たな補正ディジタル信号がD/A変換器22に供
給され、補正アナログ信号e2が加算増幅器18に供給
される。
ら最小入力値Anに到達する時間、または許容上限値D
nを超えてから最大入力値Bnに到達するまでの時間
は、単位時間当たりの設定量が最も大きい36kg/h
の場合でも150秒かかる。これは、例えばCn−An
及びBn−Dnが0.01WFであり、1秒間に(1/
15000)WFずつe3が減少するからである。この
A/D方式では、1秒よりも短い周期でA/D変換して
いるので、補正アナログ信号e2の切換が間に合わず、
正しいディジタル信号が得られない可能性は全くない。
接するディジタル信号の差分を求めることによって得ら
れ、これらディジタル信号の値の差分には、D/A変換
器22からの補正ディジタル信号の値は含まれていない
ので、D/A変換器22には分解能の低いものを使用す
ることができる。
に、これをCPU32に付属するメモリに記憶し、DE
3/10+ディジタル補正値の演算を行うことによっ
て、ホッパ4内の物品6の重量を算出することができ
る。この算出値を予め定めた下限用基準値及び上限基準
値と比較し、下限基準値よりも算出値が小さくなったと
き、ホッパ4に物品6を追加し、上限基準値よりも算出
値が大きくなったときには、ホッパ4に物品6の供給を
停止するようにすることができる。この場合、専用の重
量検出器を設ける必要がない。
ホッパ4に設けたが、スクリューフィーダから搬出され
た物品が収容されつつある容器等の重量を測定してもよ
い。また、スクリューフィーダを使用したが、これに代
えて、ホッパ4の下部に開口度を可変できるゲートを設
けて、物品を供給するようにしてもよい。また、予め定
めた単位時間当たりの供給量は、常に一定値としたが、
物品を供給している最中に変更することもできる。
によれば、A/D変換器に比較して安価なD/A変換器
を使用して、ディジタル変換することによって、分解能
の高いディジタル信号を得ているので、精度が高く安価
な定量供給装置を実現することができる。
ク図である。
ロック図である。
電圧とアナログ補正電圧との関係を示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 連続的に物品を供給する物品供給手段
と、 この物品供給手段から供給された物品の重量における所
定時間ごとの変化量を検出する重量変化量検出手段と、 この重量変化量検出手段の出力信号に基づいて、前記物
品供給手段からの単位時間あたりの物品供給重量がほぼ
一定になるように、前記物品供給手段からの物品供給量
を制御する制御手段とを、具備し、前記重量変化量検出
手段は、 前記物品の重量を表す重量信号を生成する重量検出手段
と、 補正アナログ信号を生成するD/A変換手段と、 前記重量信号と前記D/A変換手段の補正アナログ信号
とが入力され、両者の絶対値の差分を増幅した増幅信号
を出力する増幅手段と、 この増幅手段の増幅信号を前記所定時間ごとにディジタ
ル変換するA/D変換手段と、 このA/D変換手段のディジタル信号を入力し、これを
前記A/D変換手段の非飽和領域内に予め定めた範囲内
に位置させる前記補正アナログ信号を前記D/A変換手
段に発生させる補正ディジタル信号を、前記D/A変換
手段に供給する演算手段とを、具備する定量供給装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の定量供給装置において、
前記演算手段は、前記A/D変換手段がディジタル信号
を発生するごとに、前記補正ディジタル信号を生成し、
前記所定時間は、前記D/A変換手段及び前記増幅手段
の過渡応答特性が収束する時間よりも長い時間である定
量供給装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の定量供給装置において、
前記演算手段は、前記A/D変換手段からのディジタル
信号が、前記予め定めた範囲内に定めた許容上限値以上
または許容下限値以下になったとき、前記補正ディジタ
ル信号を生成する定量供給装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の定量供給装置において、
前記演算手段は、前記A/D変換手段からのディジタル
信号が、前記予め定めた範囲内に定めた許容下限値と許
容上限値のうち許容下限値以下となったとき、前記ディ
ジタル補正信号の変更後の前記A/D変換手段からのデ
ィジタル信号が前記許容上限値よりも小さな値となるよ
うに、前記ディジタル補正信号を変更する定量供給装
置。 - 【請求項5】 請求項1記載の定量供給装置において、
前記演算手段は、前記A/D変換手段からのディジタル
信号が、前記予め定めた範囲内に定めた許容下限値と許
容上限値のうち許容上限値以上となったとき、前記ディ
ジタル補正信号の変更後の前記A/D変換手段からのデ
ィジタル信号が前記許容下限値よりも大きな値となるよ
うに、前記ディジタル補正信号を変更する定量供給装
置。 - 【請求項6】 請求項1記載の定量供給装置において、
前記演算手段は、前記ディジタル補正信号を記憶する記
憶手段を有し、この記憶手段に記憶されたディジタル補
正信号と前記A/D変換手段からのディジタル信号とに
よって、前記物品供給手段の物品重量を判定する定量供
給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16679399A JP4245230B2 (ja) | 1999-06-14 | 1999-06-14 | 定量供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16679399A JP4245230B2 (ja) | 1999-06-14 | 1999-06-14 | 定量供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000356543A true JP2000356543A (ja) | 2000-12-26 |
JP4245230B2 JP4245230B2 (ja) | 2009-03-25 |
Family
ID=15837788
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16679399A Expired - Fee Related JP4245230B2 (ja) | 1999-06-14 | 1999-06-14 | 定量供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4245230B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1120331A2 (en) | 2000-01-28 | 2001-08-01 | Nissan Motor Company, Limited | Front hood structure for vehicle |
KR101107244B1 (ko) * | 2008-08-06 | 2012-01-30 | (주)한 송 | 백텐션을 적용한 면취 장치 및 방법 |
JP2016168590A (ja) * | 2015-03-13 | 2016-09-23 | Jfeスチール株式会社 | 石炭粉砕ミルへの給炭量制御方法およびその装置 |
JP2017166916A (ja) * | 2016-03-15 | 2017-09-21 | 栗田工業株式会社 | 粉体又は分析試料の供給装置、及び粉体供給方法 |
EP2278284B1 (en) | 2005-03-03 | 2018-05-16 | Cabinplant International A/S | Weighing arrangement |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102706429A (zh) * | 2012-06-07 | 2012-10-03 | 济南市电子技术研究所 | 炉顶布料配料秤的电路系统 |
-
1999
- 1999-06-14 JP JP16679399A patent/JP4245230B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1120331A2 (en) | 2000-01-28 | 2001-08-01 | Nissan Motor Company, Limited | Front hood structure for vehicle |
EP2278284B1 (en) | 2005-03-03 | 2018-05-16 | Cabinplant International A/S | Weighing arrangement |
KR101107244B1 (ko) * | 2008-08-06 | 2012-01-30 | (주)한 송 | 백텐션을 적용한 면취 장치 및 방법 |
JP2016168590A (ja) * | 2015-03-13 | 2016-09-23 | Jfeスチール株式会社 | 石炭粉砕ミルへの給炭量制御方法およびその装置 |
JP2017166916A (ja) * | 2016-03-15 | 2017-09-21 | 栗田工業株式会社 | 粉体又は分析試料の供給装置、及び粉体供給方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4245230B2 (ja) | 2009-03-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7928328B2 (en) | Weighing machine | |
CA2535163A1 (en) | A method and apparatus for correcting output information of flow measurement apparatus | |
JPS60154120A (ja) | 適応性信号補正付組合せ秤量装置 | |
US4705126A (en) | Signal processing circuit and weighing apparatus incorporating same | |
US4977526A (en) | Method and system for controlling a differential dosing scale | |
US7149609B2 (en) | Vehicular electronic control unit | |
JP4245230B2 (ja) | 定量供給装置 | |
US20100228522A1 (en) | Electronic balance | |
US20230139042A1 (en) | Method for controlling discharge flow rate in a loss-in-weight scale | |
JP3305443B2 (ja) | 組合せ秤における計量信号の安定時間チェック装置 | |
SE517457C2 (sv) | Metod och anordning för bakgrundskalibrering av A/D- omvandlare | |
JP5148721B2 (ja) | 回転式計重装置 | |
US5457383A (en) | Low power consumption fluxmeter for determining magnetic field strength in three dimensions | |
JP4578216B2 (ja) | 重量充填装置の制御方法及び重量充填装置 | |
JPH1137828A (ja) | 動的計量値の補正装置 | |
JPH09113348A (ja) | 計量装置 | |
JPH065179B2 (ja) | 計量装置 | |
JPH11301833A (ja) | 電磁フィーダ、計量装置および組合せ計量システム | |
JPH076829B2 (ja) | 計量装置 | |
JP3120883B2 (ja) | 計数秤 | |
JP2011179859A (ja) | 高精度粉粒体定量供給システム | |
JPH0216270Y2 (ja) | ||
JPH08254455A (ja) | ベルトフィーダにおけるゼロ点補正方法 | |
JP2772700B2 (ja) | 計量装置 | |
JP5095078B2 (ja) | 回転式計重装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060517 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080801 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080812 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081014 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081224 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090106 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |