JP2017166916A - 粉体又は分析試料の供給装置、及び粉体供給方法 - Google Patents

粉体又は分析試料の供給装置、及び粉体供給方法 Download PDF

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Abstract

【課題】対象が分析装置に供給される粉体であっても、粉体送出部材の駆動開始時の計量誤差にかかわらず、粉体の供給量を精度よく計量することが可能な粉体給装置を低コストで提供する。【解決手段】粉体供給装置1は、粉体収容部10と、粉体収容部10内の粉体を外部に送り出す粉体送出部20と、片持ち支持される荷重測定部(ロードセル)30と、粉体の送り出し量を制御する制御部40とを備え、制御部40は、粉体送出部20のスクリュー22の駆動の開始を指令する開始指令手段40Aと、開始指令手段40Aによる指令の後、所定の時間が経過した場合にスクリュー22の駆動の停止を指令する停止指令手段40Bと、停止指令手段40Bによる指令の後、荷重測定部30の風袋引きを指令する風袋引き指令手段40Cと、風袋引きの指令の後スクリュー22の駆動の開始を再び指令する開始再指令手段40Dとを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、粉体又は分析試料の供給装置、及び粉体供給方法に関する。
従来より、小麦粉等の粉体を袋詰めする袋詰め装置では、空の袋を装置にセットして計量し、ホッパーから小麦粉を切り出しながら、袋と該袋内に投入された小麦粉との総重量を計量し、空の袋の重量を差し引いて袋内に投入された小麦粉の重量を算出する。算出された小麦粉の重量が規定の量に達したときに小麦粉の切り出しを停止する。
一方、焼却灰等の一定量の粉体の試料を水に溶かし成分・性状(アルカリ度等)を分析する分析装置においては、試料を計量用容器により秤量して溶解槽内に投入して試料溶液を作製する。しかしながら、この方法では、計量用容器を使い回すことにより、前回以前に測定のために計量用容器に入れた試料の残りが混入する虞がある。そのため、分析毎に計量用容器の洗浄乾燥を行わなければならず、操作が煩雑となる。試料を精度よく計量するためには、計量容器を介さずに試料の切り出し量を計量し、計量された試料を直接溶解槽へ供給するのが好ましい。
粉体の試料の切り出し量を計量する方法としては、試料が投入されている間の溶解槽の重量の増加分を、投入された試料の重量とする方法が考えられる。しかしながら、溶解槽は、給水用及び排水用のホースにより他の装置と連結されており、溶解槽単独の重量を精度よく計量することは不可能である。
これに対し、粉体の切り出し量を計量する方法として、ロスインウェイト式供給装置、コンスタントフィードウェア、粉体流量計方式等が知られている。これらの手法は、粉体供給装置を溶解槽から独立させることができるため、粉体の切り出し量を計量することが可能となる。
中でも、ロスインウェイト式の粉体供給装置は、ロードセルを取り付けた原料供給機全体を秤(はかり)として減量計量方式で計量して原料の補給と切り出しを行うものである(特許文献1参照)。ロスインウェイト式の粉体供給装置は、他の供給形式に比べて粉体を定量供給する精度に優れるとされており、高い精度が求められる場合に広く用いられる。
図10は、一般に広く知られるロスインウェイト式の粉体供給装置100を正面視したときの概略断面図である。粉体供給装置100は、粉体を収容する粉体収容部110と、この粉体収容部110に収容されている粉体を外部に送り出す粉体送出部120と、粉体送出部120から加わる荷重を測定する荷重測定部130と、粉体送出部120及び荷重測定部130と電気的に接続され、粉体収容部110に収容されている粉体の外部への送り出し量を制御する制御部140とを備える。
粉体送出部120は、粉体収容部110に収容されている粉体を外部に送り出す粉体送出部材121と、粉体送出部材121を駆動する駆動部材122とを有する。
また、制御部140は、荷重測定部130に対して、荷重測定部130の風袋引きを指令する風袋引き指令手段141と、風袋引きの指令に応じて、駆動部材122に対して、粉体送出部材121の駆動の開始を指令する開始指令手段142と、所定のタイミングで、駆動部材122に対して、粉体送出部材121の駆動の停止を指令する停止指令手段143とを有する。
また、図11は、ロスインウェイト式の粉体供給装置100を用いて所定量の粉体を分析装置に供給する粉体供給方法の一例を示すフローチャートである。風袋引き指令手段141は、予め記憶部に記憶されているプログラムに基づき、又は外部から入力された情報に基づき、粉体の計量の開始が指示されると(ステップS101)、荷重測定部130の風袋引きを行う(ステップS102)。開始指令手段142は、風袋引き指令手段141からの指令に応じて、粉体送出部材121の駆動を開始し、粉体収容部110から粉体の切り出しを開始する(ステップS103)。荷重測定部130は、粉体供給装置100全体(粉体収容部110及び粉体送出部120)の重さを計量する(ステップS104)。停止指令手段143は、荷重測定部130で測定される計量値(減少値)が所定量以上になった判定した場合に(ステップS105でYes)、粉体送出部材121の回転を停止させて切り出し動作を停止し(ステップS106)、粉体供給装置100による粉体の計量を終了するとともに、分析装置に粉体計量完了信号を送信して待機する(ステップS107)。そして、制御部140は、分析装置から分析工程終了の信号を受信したら(ステップS108でYes)、粉体送出部120から残粉体を排出し(ステップS109)、次の粉体の計量を開始するか、一連の動作を終了する。
しかしながら、ロスインウェイト式の粉体供給装置100では、開始指令手段142による粉体送出部材121の駆動の開始から、停止指令手段143による該駆動の停止までの間に、粉体収容部110に収容される粉体の量が少なくなると、粉体収容部110に向けて粉体を落下させることで粉体収容部110に粉体を補給する。粉体を補給する際、粉体の補給によって生じる本来の荷重に、粉体の落下によって生じる衝撃の荷重が加わる。そのため、比較的精度が高いとされているロスインウェイト式の粉体供給装置100であっても、測定精度の向上に課題が残っている。
そこで、粉体の落下によって生じる衝撃に起因する外乱を最小限に抑えるため、種々の手法が提案されている(特許文献2参照)。
また、ロスインウェイト式供給装置において、供給装置(移送排出装置)を駆動するモーターの重量が荷重測定部であるロードセルに検知できないように設置してなることも提案されている(特許文献3参照)。この供給装置は、一体化したモーターと駆動装置をスクリューフィーダーから分離してモーターと駆動装置の重量がロードセルに掛からないように、ロードセルを載せているコモンベースに取付け、回転力が荷重としてロードセルに作用しないよう非接触の磁石カップリングによって回転力をスクリューフィーダーに伝えることを特徴とする。
実用新案登録第3035058号公報 特開2015−225018号公報 特開2012−168147号公報
しかしながら、ロスインウェイト式の粉体供給装置100を採用し、荷重測定部130に対して、粉体供給装置100全体(駆動モータ等も含む)の荷重がかかるようにした場合、粉体を補給するときだけでなく、開始指令手段142によって、駆動部材122に対して、粉体送出部材121の駆動開始が指令されたときにおいても、荷重測定部130に対して本来の荷重とは異なる荷重が加わり、計量誤差が生じ得ることが判明した。
特許文献1に記載されるように、粉体供給装置100が原料を袋詰めする袋詰め装置であれば、計量の操作間隔が空けられず計量が行われるため、開始指令手段142によって、駆動部材122に対して、粉体送出部材121の駆動開始が指令される頻度が少なく、駆動開始時の計量誤差を無視できる。
一方、計量対象が、焼却灰等のように分析装置に供給される粉体である場合には、一計量動作毎に切り出し装置が停止され、一計量動作毎に分析に要する時間分のインターバルが設けられる。そのため、駆動部材122に対して、粉体送出部材121の駆動開始が指令される頻度が多く、駆動開始時の計量誤差を無視できない。
また、焼却灰等は、水に溶かして成分・性状(アルカリ度等)を分析する用途に用いられるため、分析結果の精度を高めるという点においても、駆動開始時の計量誤差を無視できない。
なお、特許文献3に記載の装置では、駆動モーターの荷重が荷重測定部であるロードセルによって検知されないため、駆動開始時における計量誤差が生じないと考えられるが、装置の機械的構造そのものを更新する必要があり、高コストになり得る。低コストで提供するためには、装置の機械的構造そのものについては更新せず、制御部140に記憶されているプログラムの変更によって高い分析精度を得られることが好ましい。
また、荷重測定部130の形状は、特に限定されないが、粉体供給装置100のコストを抑えるため、一端が粉体送出部120から加わる荷重を測定可能に設けられ、他端が片持ち梁状に固定されている片持ち梁状ロードセルがよく用いられる。
計量誤差を回避する手法として、荷重測定部130の形状を、片持ち梁状ではなく、両持ち状にすることも考えられる。しかしながら、形状を両持ち状にすると、形状が片持ち梁状である場合に比べて粉体供給装置100のコストが高コストになる。
本発明は以上の実情に鑑みてなされたものであり、対象が分析装置に供給される粉体であっても、粉体送出部材の駆動開始時の計量誤差にかかわらず、粉体の供給量を精度よく計量することが可能な粉体供給装置を低コストで提供することを目的とする。
本発明者らは、上述した課題を解決するために鋭意検討を重ねた。その結果、粉体送出部材121の駆動開始の際に計量誤差が生じ得る理由が、以下の通りと推察された。
図10で説明した通り、一般に、粉体供給装置100は、粉体を収容する粉体収容部110の重力方向の下方に、スクリュー等の回転部材からなる粉体送出部材121を有する粉体送出部120を備え、粉体送出部材121の回転により粉体収容部110内の粉体を切り出している。
図12は、図10に示す粉体供給装置を左側面視したときの駆動部材122及び荷重測定部130の内部構成の示す模式図の一例である。駆動部材122は、粉体送出部材121の回転軸121Aを収容する軸受部123と、軸受部123の側方に配置され、駆動モーターが収容される駆動部124と、軸受部123と駆動部124とを連結するベルトチェーン125とを有する。
駆動部材122の駆動を開始しようとすると、ベルトチェーン125が締まるとともに、駆動モーターの本体から延出される駆動軸126が図中矢印A方向に回転を開始し、この駆動軸126の回転がベルトチェーン125を介して回転軸121Aに伝達され、粉体送出部材121が回転駆動される。しかしながら、このとき、回転軸121Aと駆動軸126との間の距離Xが矢印B方向にわずかに縮まり、粉体送出部120の重心位置が図中矢印Cで示すように移動し、粉体送出部120に歪みが生じてしまう。
そして、荷重測定部130の一態様であるロードセルは、一端130Aが、粉体送出部120から加わる荷重を測定可能に設けられ、他端130Bが、片持ち梁状に固定されている。そのため、荷重測定部130は、長手方向で重心位置の移動があるとこれを検知して計量値が変動してしまう。
そして、本発明者らは、荷重測定部130の風袋引きを行うタイミングを、駆動部材122の駆動を開始する前でなく、いったん駆動部材122の駆動を開始し、荷重測定部130によって測定される荷重の変化量が初めて極大になるタイミングよりも後のタイミングにすることで、駆動部材122の駆動開始時の計量誤差にかかわらず、粉体の供給量を精度よく計量できることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
(1)本発明は、粉体を収容する粉体収容部と、前記粉体収容部に収容されている粉体を外部に送り出す粉体送出部と、片持ち梁状に固定され、前記粉体送出部から加わる荷重を測定する荷重測定部と、前記粉体送出部及び前記荷重測定部と電気的に接続され、前記粉体収容部に収容されている粉体の外部への送り出し量を制御する制御部とを備え、前記粉体送出部は、前記粉体収容部に収容されている粉体を外部に送り出す粉体送出部材と、前記粉体送出部材を駆動する駆動部材とを有し、前記制御部は、前記駆動部材に対して、前記粉体送出部材の駆動の開始を指令する開始指令手段と、前記粉体送出部材の駆動の開始を指令してから、前記荷重測定部によって測定される荷重の変化量が初めて極大になるまでに要する時間以上の所定時間が経過した場合に、前記駆動部材に対して、前記粉体送出部材の駆動の停止を指令する停止指令手段と、前記開始指令手段による駆動の開始、及び前記停止指令手段による駆動の停止が行われた場合に、前記荷重測定部に対して、前記荷重測定部の風袋引きを指令する風袋引き指令手段と、前記風袋引きの指令に応じて、前記駆動部材に対して、前記粉体送出部材の駆動の開始を再び指令する開始再指令手段とを有する、粉体供給装置である。
(2)また、本発明は、前記荷重測定部によって測定される荷重の変化量が初めて極大になるまでに要する時間以上の所定時間が予め記憶されている記憶部をさらに備える、(1)に記載の粉体供給装置である。
(3)また、本発明は、(1)又は(2)のいずれかに記載の粉体供給装置と、溶媒が収容されており、前記粉体送出部から送り出される粉体を溶解する溶解部と、前記粉体の前記溶媒による溶解物を分析試料として取り出す分析試料取出部とをさらに備え、前記制御部は、前記荷重測定部の測定結果から、前記粉体送出部から前記溶解部に送り出された前記粉体の重量を計測する重量計測手段と、前記開始再指令手段による前記粉体送出部材の駆動の開始を再び指令してから、前記重量計測手段によって計測される重量が所定値に達した場合に、前記駆動部材に対して、前記粉体送出部材の駆動の停止を再び指令する停止再指令手段とを有する、分析試料供給装置である。
(4)また、本発明は、前記粉体送出部材は、所定の回転軸を軸として回転するスクリューを含み、前記制御部は、前記駆動部材に対し、前記粉体収容部に収容されている粉体を外部に送り出す方向とは反対の方向に前記スクリューを回転するよう指令し、前記粉体送出部材の内部に残っている粉体を前記溶解部とは別の場所に排出する粉体排出手段をさらに有し、前記開始指令手段による前記スクリューの回転開始の指令から、前記停止指令手段による前記スクリューの回転停止の指令までの間の前記スクリューの回転速度をR(回/秒)とし、その間の前記スクリューの回転時間をT(秒)とし、前記粉体排出手段による前記粉体の排出が行われている間の前記スクリューの逆回転速度をR(回/秒)とし、その間の前記スクリューの逆回転時間をT(秒)とするとき、下記式(1)を充足する、(3)に記載の分析試料供給装置である。
0.01≦T≦R×T÷R ・・・(1)
(5)また、本発明は、前記粉体排出手段により、前記粉体送出部材の内部に残っている粉体を全て排出するのに要する前記スクリューの逆回転時間をT20(秒)とするとき、下記式(2)を充足する、(4)に記載の分析試料供給装置である。
≦T20 ・・・(2)
(6)また、本発明は、所定量の粉体を粉体供給装置から供給する粉体供給方法であって、前記粉体供給装置は、粉体を収容する粉体収容部と、前記粉体収容部に収容されている粉体を外部に送り出す粉体送出部と、片持ち梁状に固定され、前記粉体送出部から加わる荷重を測定する荷重測定部とを備え、
前記方法は、前記粉体送出部材の駆動を開始する駆動開始工程と、前記粉体送出部材の駆動の開始後、前記荷重測定部によって測定される荷重の変化量が初めて極大になるまでに要する時間以上の所定時間が経過した場合に、前記粉体送出部材の駆動を停止する駆動停止工程と、前記荷重測定部の風袋引きを行う風袋引き工程と、前記風袋引きの後、前記粉体送出部材の駆動を再び開始する駆動再開始工程とを含む、粉体供給方法である。
(7)また、本発明は、前記駆動開始工程に先立ち、前記粉体送出部材の駆動を開始し、前記荷重測定部によって測定される荷重の変化量の経時変化を測定し、該測定の結果から前記所定時間を予め設定する設定工程をさらに含む、(6)に記載の粉体供給方法である。
本発明によると、対象が分析装置に供給される粉体であっても、粉体送出部材の駆動開始時の計量誤差にかかわらず、粉体の供給量を精度よく計量することが可能な粉体供給装置を提供できる。そして、荷重測定部の形状は、片持ち梁状であり、また、既存の装置構成を変更することなく、制御部による制御動作の態様を変更するにとどまるため、本発明は、上記粉体供給装置を低コストで提供できるという効果も奏する。
本実施形態に係る粉体供給装置を正面視したときの断面図の一例である。 同粉体供給装置を左側面視したときの駆動部材及び荷重測定部の内部構成の示す模式図の一例である。 同粉体供給装置における粉体送出部、荷重測定部及び制御部の電気的構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る分析試料供給装置を正面視したときの模式図の一例である。 飛灰(サンプル)を分析試料供給装置により分析装置へ供給する粉体供給方法の一例を示すフローチャートである。 粉体送出部の駆動を開始してから約15分が経過するまでの間のロードセルの計量値の変化を示すグラフである。 図6において、粉体送出部の駆動を開始する直前及び直後の状態を示す拡大図である。 粉体供給装置の粉体送出部材を2秒間駆動させた場合の荷重測定部の測定値の変動を示すグラフである。 実施例と比較例との変動係数を示すグラフである。 一般に広く知られるロスインウェイト式の粉体供給装置を正面視したときの概略断面図である。 ロスインウェイト式の粉体供給装置を用いて所定量の粉体を分析装置へ供給する粉体供給方法の一例を示すフローチャートである。 図10に示す粉体供給装置を左側面視したときの駆動部材及び荷重測定部の内部構成の示す模式図の一例である。
以下、本発明の実施形態を説明するが、これが本発明を限定するものではない。
<粉体供給装置>
図1は、本実施形態に係る粉体供給装置を正面視したときの断面図の一例である。図2は、粉体供給装置を左側面視したときの駆動部材及び荷重測定部の内部構成の示す模式図の一例である。図1に示すように、本実施形態に係る粉体供給装置1は、粉体を収容する粉体収容部10と、粉体収容部10に収容されている粉体を切り出して外部に送り出す粉体送出部20と、粉体収容部10と粉体送出部20との荷重を測定する荷重測定部30と、粉体送出部20及び荷重測定部30と電気的に接続され、粉体収容部10に収容されている粉体の外部への送り出し量を制御する制御部40とを備える。
粉体供給装置1は、荷重測定部30によって粉体収容部10と粉体送出部20との荷重を測定し、粉体送出部20によって外部に送り出される粉体の減少量を測定して、粉体供給量を算出するロスインウェイト式である。
本実施形態に係る粉体供給装置1において、対象となる粉体の種類は、特に限定されない。例えば、小麦粉、セメント、粉末状の分析試料、粉末状の薬剤等が挙げられる。
〔粉体収容部10〕
粉体収容部10は、図1に示すように、漏斗状に形成され、重力方向の上方に向けて開口10Aが形成されるとともに、下方が粉体送出部20と連通する。開口10Aから投入された粉体は、重力に従って落下し、粉体送出部20に向けて所定量切り出される。
〔粉体送出部20〕
粉体送出部20の種類は特に限定されるものでなく、スクリューフィーダー、オーガ式フィーダー等が挙げられる。中でも、粉体を一定流量で連続的に搬送でき、搬送方向を容易に変更できることから、粉体送出部20は、スクリューフィーダーであることが好ましい。
以下では、粉体送出部20がスクリューフィーダーである場合について説明する。図1に示すように、粉体送出部20は、筒体21と、筒体21に収容されるスクリュー22と、スクリュー22を駆動する駆動部材23とを有する。
[筒体21]
筒体21は、L字と逆L字を組み合わせた形状をしており、長手方向が水平方向になるように形成される。L字状となっている箇所の端部では、重力方向の上方に向けて入口21Aが形成され、重力方向の上方が粉体収容部10と連通する。そして、逆L字状となっている箇所の端部では、下方に向けて出口21Bが形成され、筒体21の内部を通過した粉体の筒体21の外部への送り出しを可能にする。
[スクリュー22]
スクリュー22は、回転軸221と、回転軸221を中心軸としてらせん状に形成される羽部222とを有する。スクリュー22は、駆動部材23が作動すると回転駆動を開始し、入口21Aから流入した粉体を羽部222に押しつけながら、粉体を筒体21の出口21Bに向けて一定流量で連続的に送り出す。
本実施形態では、スクリュー22が正回転すると、スクリュー22が粉体を入口21Aから出口21Bに向けて搬送し、スクリュー22が逆回転すると、スクリュー22が粉体を出口21Bから入口21Aに向けて搬送するものとして説明する。
本実施形態において、スクリュー22は、1本であるものとして説明しているが、これに限るものではない。スクリュー22の本数は、複数であってもよい。図示は省略するが、粉体送出部20は、粉体収容部10にある粉体を入口21Aから筒体21の内部に向けて切り出す切り出しスクリューと、切り出しスクリューの下方に設けられ、切り出しスクリューによって切り出された粉体を回収して出口21Bに向けて搬送する回収スクリューとを有していてもよい。また、粉体送出部20は、粉体収容部10とスクリュー22との間に粉体を分散させるための角状フレーム形の回転部材等が設置されていてもよい。
[駆動部材23]
図2は、図1に記載の粉体供給装置1を左側面視したときの駆動部材23等の内部構成を示す模式図の一例である。駆動部材23は、スクリュー22の回転軸221を収容する軸受部231と、軸受部231の側方に配置され、駆動モーター(図示せず)が収容される駆動部232と、軸受部231と駆動部232とを連結するベルトチェーン233とを有する。
駆動部材23は、制御部40から駆動開始の指令を受けると、駆動モーターの動作を開始する。そうすると、ベルトチェーン233が締まるとともに、駆動モーターの本体から延出される駆動軸234の回転を開始し、この駆動軸234の回転がベルトチェーン233を介して回転軸221に伝達され、スクリュー22が回転駆動される。
〔荷重測定部30〕
荷重測定部30は、粉体送出部20から加わる荷重を測定する。荷重測定部30として、ロバーバル型、シャー型(せん断型)等が挙げられる。中でも、精度の点から、ロバーバル型ロードセルであることが好ましい。
以下では、荷重測定部30がロバーバル型ロードセルである場合について説明する。図2に示すように、荷重測定部30は、アルミ合金やステンレス鋼等の金属を含んで構成され、角棒状又は厚板状の起歪体31と、起歪体31に生じた歪みを測定する歪ゲージ32とを有する。
[起歪体31]
起歪体31は、長手方向が水平方向であり、短手方向が重力方向であるように構成される。起歪体31の一端31Aは、重力方向の上方に向けて延出し、粉体送出部20に接する。起歪体31の他端31Bは、重力方向の下方に向けて延出し、片持ち梁状に固定されている。そして、起歪体31の両長辺の略中央には、凹み31Cが設けられている。
起歪体31の略中央であって、上方及び下方に凹み31Cが設けられている箇所には、ロバーバル機構310が形成される。ロバーバル機構310は、起歪体31の長手方向に延在する長孔310Aと、長孔310Aの長手方向両端に形成され、起歪体31の短手方向の孔の大きさが同じ方向における長孔310Aの大きさよりも大きい略楕円形の楕円孔310B、310Cとを含んで構成される。
起歪体31の略中央には、凹み31C、長孔310A及び楕円孔310B、310Cが設けられているため、起歪体31の長手方向略中央の短手方向における金属の肉厚は、起歪体31の長手方向両側方の短手方向における金属の肉厚よりも短い。中でも、起歪体31の短手方向における楕円孔310B、310Cの大きさは、同じ方向における長孔310Aの大きさよりも大きいため、楕円孔310B、310Cが設けられている箇所の短手方向における金属の肉厚は、起歪体31全体の中で最も小さい。また、起歪体31の他端31Bは、片持ち梁状に固定されている。そのため、片持ち支持された起歪体31の一端31Aに荷重が加わると、起歪体31は、一端31Aが下がる方向に弾性的に撓み変形し、起歪体31の上面及び下面、特にロバーバル機構310の近傍に引張歪又は圧縮歪が生じる。
[歪ゲージ32]
歪ゲージ32は、起歪体31の略中央に設けられた凹み31Cのうち、ロバーバル機構310の楕円孔310B、310Cによって最も薄肉状に形成された箇所に貼着される。
上述した通り、片持ち支持された起歪体31の一端31Aに荷重が加わると、特にロバーバル機構310の近傍に引張歪又は圧縮歪が生じる。そして、引張歪又は圧縮歪は、歪ゲージ32A、32B、32C、32Dによって検出される。そしてその歪の大きさが、加えられた荷重に対応する。よって、荷重測定部30は、粉体送出部20から加わる荷重の測定を可能にする。
なお、起歪体31を両持ち支持するようにした両持ち梁状タイプのロードセルも知られており、このような両持ち梁状タイプのロードセルであれば、粉体送出部20の歪みによる影響は少ないと考えられるが、コストや精度の点から好ましくない。
また、上述したように、本実施形態では、粉体送出部20の歪みによる粉体送出部20の重心位置の移動方向が、荷重測定部30(ロードセル)の長手方向と同一方向であるため、スクリュー22の駆動時に、荷重測定部30が粉体送出部20の歪みによる影響を受けやすい。一方、粉体送出部20の重心位置の移動方向が、荷重測定部30(ロードセル)の長手方向と直交する場合には、荷重測定部30は粉体送出部20の歪みによる影響を受けにくいと考えられる。しかし、このような構成にすると、粉体送出部20の長手方向(スクリュー22の回転軸方向)端部にある出口21Bから粉体を排出するたびに、その反動により発生する振動が荷重測定部30の測定精度に影響を与える恐れがある。よって、本実施形態に係る粉体供給装置1のように、粉体送出部20の長手方向と荷重測定部30(ロードセル)の長手方向とが同一でないことが好ましい。
〔制御部40〕
図1に戻る。制御部40は、粉体送出部20及び荷重測定部30と電気的に接続されて信号のやり取りを行い、粉体収容部10に収容されている粉体の外部への送り出し量等を制御する。制御部40は、CPU(Central Processing Unit)41、記憶部42、タイマ43等を含む演算処理装置を含んで構成されている。
[CPU41]
CPU41は、中央演算処理装置であり、プログラムにしたがって種々の処理を実行する。
[記憶部42]
記憶部42には、CPU41により実行される各種処理の制御プログラム等が記憶される。
荷重測定部130の風袋引きを行うタイミングを定めるため、記憶部42には、制御プログラムのほか、粉体送出部20の駆動の開始を指令してから、駆動部材23に対して、粉体送出部20の駆動をいったん停止することを指令するまでの所定時間が予め記憶されていることが好ましい。
上述したように、スクリュー22の駆動が開始すると、粉体送出部20に歪みが生じ、荷重測定部30によって測定される荷重が変化する。そのため、粉体供給装置1の利用に先立って、この荷重測定部30によって測定される変化量の経時変化を測定し、該測定の結果から、荷重測定部30によって測定される荷重の変化量が初めて極大になるまでに要する時間を見出し、その時間以上の所定時間が予め記憶部42に記憶されているのが好ましい。
所定時間の下限は、粉体送出部20の駆動の開始を指令してから、荷重測定部30によって測定される荷重の変化量が初めて極大になるまでに要する時間以上であれば特に限定されない。所定時間が短すぎると、粉体の供給量を精度よく計量できない可能性があるため、好ましくない。
所定時間の上限は、特に限定されない。とはいうものの、風袋引き前に筒体21内の粉体が出口21Bから排出されてしまうのを防ぐため、変化量が初めて極大になるタイミングからの時間が短いほど好ましく、変化量が初めて極大になるタイミング直後であることが特に好ましい。
[タイマ43]
タイマ43は、CPU41が粉体送出部20の駆動の開始を指令してからの経過時間を計測可能に設けられる。タイマ43の計測値によって、CPU41が粉体送出部20の駆動の開始を指令してからの経過時間が記憶部42に記憶されている所定時間を経過したか否かを判別できる。
図3に移り、粉体供給装置1における粉体送出部20、荷重測定部30及び制御部40の電気的構成のブロック図を参照しながら、制御部40の機能について説明する。
制御部40は、開始指令手段40Aと、停止指令手段40Bと、風袋引き指令手段40Cと、開始再指令手段40Dとして機能する。その他、制御部40は、重量計測手段40E、停止再指令手段40F、粉体排出手段40Gとしても機能することが好ましい。重量計測手段40E、停止再指令手段40F、粉体排出手段40Gについては、後に説明する。
[開始指令手段40A]
開始指令手段40Aは、粉体供給装置1の管理者からの指令操作等に応じて、駆動部材23に対して、スクリュー22の駆動の開始を指令する。指令操作の態様は特に限定されるものでなく、例えば、キーボード(図示せず)の操作、マウス(図示せず)の操作、タッチパネル(図示せず)の操作等が挙げられる。キーボード等が操作されると、その操作をセンサ(図示せず)が検知し、センサからCPU41に向けて、管理者が指令操作したことをセンサが検知したことを示す指令信号が送信される。そして、CPU41は、その指令信号を受信したことに応じて、駆動部材23に対して、スクリュー22の駆動の開始を指令する開始指令信号を送信する。
[停止指令手段40B]
開始指令手段40Aが開始指令信号を送信すると、タイマ43による時間の計測を開始する。停止指令手段40Bは、タイマ43の計測時間が、予め記憶部42に記憶されている所定時間に達した時点で、駆動部材23に対してスクリュー22の駆動の停止を指令する停止指令信号を送信し、スクリュー22の駆動を停止させる。「所定時間」については、後に説明する。
[風袋引き指令手段40C]
停止指令手段40Bが停止指令信号を送信すると、風袋引き指令手段40Cは、荷重測定部30に対して風袋引きを指令する風袋引き指令信号を送信する。なお、風袋引き指令手段40Cが風袋引き信号を送信するとき、粉体供給装置1の筒体21の内部には若干の粉体が存在するが、粉体が外部に排出されることはない。
[開始再指令手段40D]
風袋引き指令手段40Cが風袋引き指令信号を送信すると、開始再指令手段40Dは、駆動部材23に対してスクリュー22の駆動の開始を再び指令する駆動開始再指令信号を送信し、スクリュー22の駆動を開始する。
ところで、従来技術において図12を参照しながら説明したように、駆動部材23(スクリュー22)が駆動を開始すると、粉体送出部20に歪みが生じる。そして、駆動部材23が駆動を停止すると、粉体送出部20の歪みが収まるものの、荷重測定部30の計量値が安定するまでには、長時間(例えば、15分程度)を要する。
そのため、停止指令手段40Bが停止指令信号を送信してから、風袋引き指令手段40Cが風袋引き指令信号を送信するまでの間の制御部40の処理時間は、駆動部材23及び荷重測定部30の動作に影響を及ぼさない限りにおいて、可能な限り短いことが好ましい。具体的に、停止指令手段40Bが停止指令信号を送信してから、風袋引き指令手段40Cが風袋引き指令信号を送信するまでの間の制御部40の処理時間は、10秒以下であることが好ましく、1秒以下であることがより好ましい。
このように、粉体供給装置1では、スクリュー22が駆動され、粉体送出部20の歪みが生じた状態で風袋引きが行われるので、粉体送出部20の歪みによる荷重測定部30の計量値への影響を相殺でき、荷重測定部30は粉体供給装置1の減量を精度よく測定することができる。よって、本実施形態に係る粉体供給装置1は、対象が分析装置に供給される粉体であっても、スクリュー22の駆動開始時の計量誤差に関わらず、粉体の供給量を精度よく計量することができる。そして、粉体供給装置1においては、荷重測定部30の形状が片持ち梁状であり、また、制御部40による制御動作の態様を変更することで、粉体送出部20の歪みによる荷重測定部30の計量値への影響を相殺しているため、既存の装置構成を変更する場合に比べ低コストである。
<分析試料供給装置50>
本実施形態に係る粉体供給装置1は、スクリュー22の駆動開始が指令される頻度が多い場合に用いることが好適である。
例えば、供給対象となる粉体が分析装置に供給される分析試料である場合、一計量動作毎にスクリュー22が停止され、一計量動作毎に分析に要する時間分のインターバルが設けられる。そのため、スクリュー22の駆動開始が指令される頻度が多く、駆動開始時の計量誤差を無視できない。
そのため、供給対象となる粉体は、分析装置に供給される分析試料であることが好ましい。
分析試料である粉体としては、飛灰等が挙げられる。一般に、都市ごみ廃棄物焼却炉、産業廃棄物焼却炉、発電ボイラ、炭化炉、民間工場等の燃焼施設において発生する塩化水素や硫黄酸化物を含む排ガスは、水酸化カルシウム等のアルカリ剤で処理された後、バグフィルター等の集塵機を経由して煙突から排出される。一方、集塵機で集塵された飛灰は、有害な鉛、銅等の重金属を含有しており、重金属固定剤によって重金属の安定化処理がなされ、その後、埋立処分される。飛灰中の重金属の性状(種類や含有量)は、焼却される廃棄物の種類によって変わるので、飛灰中に添加される重金属固定材の量も変える必要がある。このため、所定量の飛灰を試料として取り出してこれを分析装置に供給し、全体の飛灰に対する重金属固定材の適正な添加量を決定している。
以下、図4を参照しながら、本実施形態に係る分析試料供給装置50の一例について説明する。図4は、本実施形態に係る分析試料供給装置50を正面視したときの模式図の一例である。なお、図4中、上述した部材と同一部材には同一符号を付し、説明を省略する。
分析試料供給装置50は、上述した粉体供給装置1のほか、溶媒が収容されており、粉体送出部20から送り出される試料となる粉体を溶解する溶解部51と、溶解部51内の試料溶液を分析試料として取り出す分析試料取出部52とを含んで構成される。
〔溶解部51〕
上記溶解部51は、溶媒が収容され、粉体送出部20から送り出される粉体を受け入れる溶解槽51Aと、溶解槽51Aに収容されている溶媒と粉体送出部20から送り出される粉体とを撹拌する撹拌機51Bとを有する。
粉体供給装置1と溶解部51との位置関係は特に限定されないが、溶解槽51Aにおいて、粉体送出部20から送り出される粉体を容易に受け入れ可能にするため、溶解槽51Aの開口が粉体送出部20の出口21Bの直下にあることが好ましい。そして、必要に応じて、粉体供給装置1が架台60の上に配置されていてもよい。
溶解部51は、粉体送出部20から出口21Bを介して溶解槽51A内に供給された所定量の試料と、図示しない水供給部から溶解槽51A内に供給された所定量の純水とを撹拌機51Bにより撹拌混合し、試料溶液を調製する。必要に応じて、溶解部51には、溶解槽51A内の試料溶液の溶解還元電位やpHを測定する測定器等が設置される。
〔分析試料取出部52〕
分析試料取出部52は、例えばポンプであり、溶解槽51A内の試料溶液を所定量取り出す機能を有する。分析試料取出部52によって取り出された試料溶液は、分析装置70に供給される。
[分析装置70]
分析装置70では、試料溶液の分析が行われる。分析装置70の種類は、特に限定されるものではなく、試料の性状によって適宜選択されればよい。試料が飛灰であれば、アルカリ度分析装置、蛍光X線分析装置、誘導結合プラズマ発光分光分析装置、高分解能ガスクロマトグラフ質量分析装置等が挙げられる。
〔制御部40〕
続いて、図3及び図4を参照しながら、粉体供給装置1を分析試料供給装置50の一構成要素とした場合における制御部40の構成について説明する。制御部40は、粉体送出部20及び荷重測定部30のほか、溶解部51及び分析装置70とも電気的に接続されて信号のやり取りを行う。これにより、制御部40は、溶解部51における試料溶液の溶解還元電位、pH等の測定結果を示す信号や、分析装置70における分析の進行状況及び分析データを示す信号を受信できる。
制御部40は、開始指令手段40A、停止指令手段40B、風袋引き指令手段40C、及び開始再指令手段40Dに加え、重量計測手段40E及び停止再指令手段40Fを有する。また、必須の構成ではないが、制御部40は、粉体排出手段40Gを有することが好ましい。
[重量計測手段40E]
荷重測定部30が測定結果を制御部40に送信し、制御部40がその測定結果を受信したことに応じて、重量計測手段40Eは、荷重測定部30の測定結果から、粉体が粉体送出部20から溶解部51に送り出された重量を計測する。
[停止再指令手段40F]
停止再指令手段40Fは、開始再指令手段40Dによってスクリュー22の駆動の開始が再び指令されてから、重量計測手段40Eによって計測される重量が所定値(溶解部51において試料溶液を調製するために必要な粉体の重量)に達した場合に、駆動部材23に対して、スクリュー22の駆動の停止を再び指令する停止再指令信号を送信する。
上記構成の分析試料供給装置50では、上述したように、制御部40によって精度よく計量された所定量の試料が溶解部51に供給されるので、分析装置70により試料の性状を精度よく分析することが可能である。
[粉体排出手段40G]
粉体排出手段40Gは、駆動部材23に対し、粉体収容部10に収容されている粉体を外部に送り出す方向とは反対の方向にスクリュー22を回転するよう指令し、筒体21の内部に残っている粉体を溶解部51とは別の場所に排出する機能を有する。
上記構成の分析試料供給装置50では、風袋引き指令手段40Cによって荷重測定部30の風袋引きが指令される前に、溶解部51へ試料が供給されると、重量計測手段40Eによって試料の重量を精度よく計測することが困難である。そこで、制御部40は、粉体排出手段40Gをさらに有することが好ましい。
別の場所とは、出口21Bとは別の箇所であれば、特に限定されない。例えば、粉体収容部10であってもよいし、筒体21に別途設けられた図示しない排出口であってもよい。
そして、制御部40は、開始指令手段40Aによるスクリュー22の回転開始の指令から、停止指令手段40Bによるスクリュー22の回転停止の指令までの間のスクリュー22の回転速度をR(回/秒)とし、その間のスクリュー22の回転時間をT(秒)とし、粉体排出手段40Gによる飛灰の排出が行われている間のスクリュー22の逆回転速度をR(回/秒)とし、その間のスクリュー22の逆回転時間をT(秒)とするとき、下記式(1)を充足するように、駆動部材23を制御することが好ましい。
0.01≦T≦R×T÷R ・・・(1)
また、制御部40は、粉体排出手段40Gにより、筒体21内に残っている試料を全て排出するのに要するスクリュー22の逆回転時間をT20(秒)とするとき、下記式(2)を充足するようにすることがより好ましい。
≦T20 ・・・(2)
これにより、風袋引き指令手段40Cによって荷重測定部30の風袋引きが指令される前に、開始指令手段40Aによってスクリュー22が正回転しても、粉体送出部20内の試料が送出口24から溶解漕3に供給されることを防止する。これにより、重量計測手段40Eによって試料の重量を精度よく計測することができる。
<粉体供給方法>
次に、本実施形態に係る粉体供給方法について説明する。
本実施形態に係る粉体供給方法は、所定量の粉体を上述した粉体供給装置1から供給する粉体供給方法であって、粉体送出部材であるスクリュー22の駆動を開始する駆動開始工程と、スクリュー22の駆動の開始後、荷重測定部30によって測定される荷重の変化量が初めて極大になるまでに要する時間以上の所定時間が経過した場合に、スクリュー22の駆動を停止する駆動停止工程と、荷重測定部30の風袋引きを行う風袋引き工程と、風袋引きの後、スクリュー22の駆動を再び開始する駆動再開始工程とを含む。
また、本実施形態に係る粉体供給方法は、駆動開始工程に先立ち、スクリュー22の駆動を開始し、荷重測定部30によって測定される荷重の変化量の経時変化を測定し、測定の結果から、荷重測定部30によって測定される荷重の変化量が初めて極大になるまでに要する時間以上の所定時間を予め定める設定工程をさらに含むことが好ましい。
本実施形態に係る粉体供給方法によれば、上述したように、対象が分析装置70に供給される粉体であっても、スクリュー22の駆動開始時の計量誤差に関わらず、粉体の供給量を精度よく計量することができる。
以下、粉体である飛灰(試料)を溶解部51へ供給し、分析装置70による分析を行う粉体供給方法について、図5に示すフローチャートを基に説明する。
まず、制御部40は、予め記憶部42に記憶されているプログラムに基づき、又は外部から入力された情報に基づき、試料の計量の開始に関する指示信号を受信する(ステップS1)。
次いで、開始指令手段40Aは、駆動部材23に対してスクリュー22の駆動(正回転)の開始を指令する駆動開始信号を送信し、試料を収容する粉体収容部10から試料の切り出しを開始する(駆動開始工程・ステップS2)。
次いで、制御部40は、タイマ43の計測値を参照し、駆動部材23の駆動の開始を指令してから、記憶部42に記憶されている所定時間が経過したか否かを判別する(ステップS3)。ステップS3の処理において、所定時間が経過したと制御部40が判別した場合(ステップS3でYES判定の場合)、制御部40は、処理をステップS4に移す。一方、ステップS3の処理において、所定時間が経過していないと制御部40が判別した場合(ステップS3でNO判定の場合)、制御部40は、ステップS3の処理を繰り返す。
ステップS3でYES判定の場合、停止指令手段40Bは、駆動部材23に対してスクリュー22の駆動の停止を指令する駆動停止信号を送信し、試料の切り出しを停止させる(駆動停止工程・ステップS4)。
次いで、風袋引き手段40Cは、荷重測定部30に対して風袋引き指令信号を送信し、荷重測定部30に対し、風袋引きを行うことを指令する(風袋引き工程・ステップS5)。
次いで、開始再指令手段40Dは、風袋引き手段40Cからの風袋引き指令信号に応じて、駆動部材23に対してスクリュー22の駆動の開始を再び指令する開始再指令信号を送信する(駆動再開始工程・ステップS6)。これにより、粉体収容部10からの試料の切り出しが再び開始され、粉体収容部10から切り出された試料が溶解部51へ一定の流量で供給される。
次いで、荷重測定部30は、粉体送出部20から加わる荷重を測定し、測定結果を示す信号を制御部40に送信する。そして、制御部40は、荷重測定部30にから送信された信号を受信する(ステップS7)。
次いで、制御部40は、荷重測定部30の計量値(減少値)が所定量以上になったか否かを判別する(ステップS8)。所定量は、予め定められた設定値であれば特に限定されるものでない。例えば、粉体が分析試料である場合は、所定量は、試料の分析を行うために必要な粉体の重量である。
ステップS8の処理において、荷重測定部30の計量値(減少値)が所定量以上になったと制御部40が判別した場合(ステップS8でYES判定の場合)、制御部40は、処理をステップS9に移す。一方、ステップS8の処理において、荷重測定部30の計量値(減少値)が所定量以上になっていないと制御部40が判別した場合(ステップS8でNO判定の場合)、制御部40は、処理をステップS7に移し、ステップS7及びステップS8の処理を繰り返す。
ステップS8でYES判定の場合、停止再指令手段40Fは、駆動部材23に対してスクリュー22の駆動の停止を再び指令する停止再指令信号を送信する(ステップS9)。駆動部材23は、停止再指令信号を受信したことに応じて、切り出し動作を停止する。
次いで、制御部40は、溶解部51に対して試料計量完了信号を送信して、試料の計量を一旦終了し、待機する(ステップS10)。
次いで、制御部40は、分析装置70での分析が終了したか否かを判別する(ステップS11)。この処理は、制御部40が分析装置70から分析終了信号を受信したか否かを判別することによって行われる。ステップS11の処理において、分析装置70での分析が終了したと制御部40が判別した場合(ステップS11でYES判定の場合)、制御部40は、処理をステップS12に移す。一方、ステップS11の処理において、分析装置70での分析が終了していないと制御部40が判別した場合(ステップS11でNO判定の場合)、制御部40は、ステップS11の処理を繰り返す。
ステップS11でYES判定の場合、粉体排出手段40Gは、駆動部材23に対して逆回転指令信号を送信して、スクリュー22を逆回転させ、筒体21から残試料を排出する(残試料排出工程・ステップS12)。
ステップS12の処理後、次の試料の計量を開始するために、制御部40は、上述したステップS1〜ステップS12の工程に進むか、一連の工程を終了する。
制御部40は、残試料を排出する工程(ステップS12)において、上述したように、粉体排出手段40Gによる飛灰の排出が行われている間のスクリュー22の逆回転速度をR(回/秒)とし、その間のスクリュー22の逆回転時間をT(秒)とするとき、上記式(1)を充足するように、駆動部材23を制御することが好ましい。なお、図5中、上述した設定工程は、省略しているが、駆動開始工程(ステップS1及びステップS2)に先だって予め行われている。
図5のフローチャートには図示しないが、ステップS8でYES判定の場合、溶解部51では、予め設定された条件(試料濃度、温度等)により、試料を純水に溶解させて試料溶液を調製する。溶解部51で試料溶液の調製が終わると、溶解部51から試料溶液調製終了信号が送信される。試料溶液調製終了信号が送信されると、分析試料取出部52は、所望の条件に応じて溶解部51から所定量の試料溶液を取り出し、分析装置70に所定量の試料溶液を投入し、残りの試料溶液を排水する。そして、分析試料取出部52は、分析工程開始信号を送信する。分析装置70に対して分析工程開始信号が送信されると、分析装置70は、所望の条件に応じて、試料の性状の分析を開始し、その結果を表示装置に表示する。分析装置70は、試料の分析を終えると、制御部40に対し、分析工程終了信号を送信する。
溶解部51、分析試料取出部52、分析装置70による一連の工程は、図示しない表示装置に表示されてもよい。また、これら溶解部51、分析試料取出部52、及び分析装置70による一連の工程は、制御部40とは別の制御部による制御によって行われてもよく、また、粉体供給装置1の管理者からの指令操作等に応じて行われてもよい。
<予備試験>粉体送出部材20による駆動の開始後における、荷重測定部(ロードセル)30によって測定される荷重の変化量の測定
〔予備試験1〕
図1に記載の粉体供給装置1において、粉体送出部20による駆動の開始後における、荷重測定部30によって測定される荷重の変化量を測定した。試料は、都市ゴミの焼却飛灰とした。また、粉体送出部材20におけるスクリュー22の回転速度Rを25rpmとした。
結果を図6に示す。図6の横軸は、粉体送出部20による駆動を開始してから経過した経過時間(単位:分)であり、縦軸は、荷重測定部30の計量値(単位:g)である。図7の横軸は、粉体送出部20による駆動を開始してから経過した経過時間(単位:秒)であり、縦軸は、荷重測定部30の計量値(単位:g)である。図6及び図7から、スクリュー22の駆動を開始すると、荷重測定部30の計量値が上昇し、スクリュー22の駆動から2秒が経過すると、荷重測定部30の計量値が極大に達することが確認された。
〔予備試験2〕
図1に記載の粉体供給装置1において、粉体送出部20による駆動を開始した。試料及び駆動条件は、予備試験1と同じである。その後、粉体送出部20による駆動を開始してから2秒後に、粉体送出部20による駆動を停止した。そして、粉体送出部20による駆動の開始後における、荷重測定部30によって測定される荷重の変化量を測定した。
結果を図8に示す。図8の横軸は、粉体送出部20による駆動を開始してから経過した経過時間(単位:分)であり、縦軸は、荷重測定部30の変化量である。図12から、スクリュー22の駆動を開始状態から停止状態に切り換えると、その後の荷重測定部30の計量値に揺らぎが生じ、荷重測定部30の計量値が安定するまでには、およそ15分程度を要することが確認された。
荷重測定部30の計量値に揺らぎが生じるのは、以下の通りであると推察される。
駆動部材23の駆動を開始しようとすると、スクリュー22の回転軸221と駆動モーターの駆動軸234とを連結するベルトチェーン233が締まり、矢印A方向に回転する。他方、スクリュー22の回転軸221と駆動モーターの駆動軸234との間の距離Xが図矢印B方向にわずかに縮まり、粉体送出部20の重心位置が矢印Cで示すように移動する。その結果、粉体送出部20に歪みが生じる。
一方、駆動部材23の駆動を停止すると、スクリュー22の回転軸221と駆動モーターの駆動軸234とを連結するベルトチェーン233が緩みスクリュー22の回転軸221と駆動モーターの駆動軸234との間の距離Xが矢印B方向とは反対方向に戻り、粉体送出部20の重心位置が元の位置に戻るが、粉体送出部20に歪みがその反動から元に戻るまでにはおおよそ15分程度かかる。
そして、荷重測定部30は、片持ち梁状に固定されている。そのため、荷重測定部30は、粉体送出部20の駆動状態が切り換えられる際、長手方向で重心位置の移動があることを検知する。
よって、荷重測定部30の計量値に揺らぎが生じると推察される。
<本試験>風袋引きのタイミングの比較
〔実施例〕
図4に記載の分析試料供給装置50において、図5に示すフローチャートにしたがって飛灰(試料)の計量を行い、分析装置70により分析を行った。本実施例において、各条件は、下記の通りである。
(1)試料は、都市ゴミの焼却飛灰である。
(2)1回の計量で、15gの飛灰を計量した。
(3)駆動開始工程(ステップS2)では、スクリュー22の回転速度Rを25rpmとし、回転方向を正回転(スクリュー22が粉体を入口21Aから出口21Bに向けて搬送する方向)とした。
(4)予備試験より、スクリュー22の駆動を開始してから、荷重測定部30によって測定される荷重の変化量が初めて極大になるまでに要する時間は、2秒であることが確認された。そこで、駆動開始工程(ステップS2)におけるスクリュー22の回転時間Tは、2秒間とした。
(5)駆動再開始工程(ステップS6)では、スクリュー22の回転速度を25rpmとし、回転方向を正回転とした。
(6)分析装置は、アルカリ度分析装置である。分析に必要なインターバル時間は、30分であった。
(7)分析の終了に応じて、残試料排出工程(ステップS12)を行った。残試料排出工程(ステップS12)では、スクリュー22の回転速度Rを25rpmとし、回転方向を逆回転(スクリュー22が粉体を出口21Bから入口21Aに向けて搬送する方向)とした。スクリュー22の回転時間Tは、2秒間とした。
(8)残試料排出工程(ステップS12)の後、再び、上記(1)〜(7)を繰り返した。繰り返し回数は、20回とした。
〔比較例〕
図4に記載の分析試料供給装置50において、図11に示すフローチャートにしたがって飛灰(試料)の計量を行い、分析装置70により分析を行った。実施例と比較例とを対比すると、荷重測定部30の風袋引きのタイミングが異なり、他の条件は、同じである。
〔結果及び考察〕
実施例における、測定結果を下記の表1に示す。
Figure 2017166916
表1の結果から、実施例における測定結果の平均値は14.96gであり、変動係数は4.60%であった。実施例及び比較例の変動係数を図9に示す。
なお、標準偏差は、測定結果の平均値をX、n回目の測定結果をxとして、下式により算出した。変動係数は標準偏差を平均値で割った値である。
標準偏差=(Σ(x−X)/n)1/2
図9の結果から、スクリュー22の駆動を開始し該駆動を停止した後に、風袋引きを行った実施例では、スクリュー22の駆動を開始する前に風袋引きを行った比較例に比べ試料を精度よく計量することができ、結果にばらつきが少ないことが確認された。
粉体供給装置1が小麦粉等の原料を袋詰めする袋詰め装置であれば、計量の操作間隔が空けられず計量が行われるため、粉体送出部20の駆動開始及び駆動停止を切り換える頻度は、1日数回程度と少ない。そして、いったん粉体送出部20の駆動を停止したら、次に粉体送出部20の駆動を開始するのは、粉体送出部20の駆動を停止してから15分以上後である。そのため、粉体送出部20の駆動状態の切り換え後、荷重測定部30の計量値に揺らぎが生じるとしても、次に粉体送出部20の駆動を開始するのは、荷重測定部30の計量値が安定した後であるため、荷重測定部30の計量値の揺らぎを無視できる。
しかしながら、計量対象が、焼却灰等のように分析装置に供給される粉体である場合、一計量動作毎に切り出し装置が停止され、一計量動作毎に分析に要する時間分のインターバルが設けられる。そして、一計量動作毎に分析に要する時間が、荷重測定部30の計量値の揺らぎが収まるのに要する時間よりも短い場合もある。そのため、次に粉体送出部20の駆動を開始するのは、荷重測定部30の計量値が安定した前であることもあり、分析を効率よく行うには、荷重測定部30の計量値の揺らぎを無視できない。
また、焼却灰等は、水に溶かして成分・性状(アルカリ度等)を分析する用途に用いられるため、分析結果の精度を高めるという点においても、荷重測定部30の計量誤差を無視できない。
実施例の粉体供給装置1であれば、計量対象が、焼却灰等のように分析装置に供給される粉体であり、計量動作の間隔が短い場合であっても、高い精度で粉体を計量できる。
1 粉体供給装置
10 粉体収容部
20 粉体送出部
21 筒体
22 スクリュー
23 駆動部材
231 軸受部
232 駆動部
233 ベルトチェーン
234 駆動軸
30 荷重測定部(ロードセル)
31 起歪体
32 歪ゲージ
40 制御部
50 分析試料供給装置
51 溶解部
52 分析試料取出部
60 架台
70 分析装置

Claims (7)

  1. 粉体を収容する粉体収容部と、
    前記粉体収容部に収容されている粉体を外部に送り出す粉体送出部と、
    片持ち梁状に固定され、前記粉体送出部から加わる荷重を測定する荷重測定部と、
    前記粉体送出部及び前記荷重測定部と電気的に接続され、前記粉体収容部に収容されている粉体の外部への送り出し量を制御する制御部とを備え、
    前記粉体送出部は、
    前記粉体収容部に収容されている粉体を外部に送り出す粉体送出部材と、
    前記粉体送出部材を駆動する駆動部材とを有し、
    前記制御部は、
    前記駆動部材に対して、前記粉体送出部材の駆動の開始を指令する開始指令手段と、
    前記粉体送出部材の駆動の開始を指令してから、前記荷重測定部によって測定される荷重の変化量が初めて極大になるまでに要する時間以上の所定時間が経過した場合に、前記駆動部材に対して、前記粉体送出部材の駆動の停止を指令する停止指令手段と、
    前記開始指令手段による駆動の開始、及び前記停止指令手段による駆動の停止が行われた場合に、前記荷重測定部に対して、前記荷重測定部の風袋引きを指令する風袋引き指令手段と、
    前記風袋引きの指令に応じて、前記駆動部材に対して、前記粉体送出部材の駆動の開始を再び指令する開始再指令手段とを有する、粉体供給装置。
  2. 前記荷重測定部によって測定される荷重の変化量が初めて極大になるまでに要する時間以上の所定時間が予め記憶されている記憶部をさらに備える、請求項1に記載の粉体供給装置。
  3. 請求項1又は2のいずれかに記載の粉体供給装置と、
    溶媒が収容されており、前記粉体送出部から送り出される粉体を溶解する溶解部と、
    前記粉体の前記溶媒による溶解物を分析試料として取り出す分析試料取出部とをさらに備え、
    前記制御部は、
    前記荷重測定部の測定結果から、前記粉体が前記粉体送出部から前記溶解部に送り出された重量を計測する重量計測手段と、
    前記開始再指令手段による前記粉体送出部材の駆動の開始を再び指令してから、前記重量計測手段によって計測される重量が所定値に達した場合に、前記駆動部材に対して、前記粉体送出部材の駆動の停止を再び指令する停止再指令手段とを有する、分析試料供給装置。
  4. 前記粉体送出部材は、所定の回転軸を軸として回転するスクリューを含み、
    前記制御部は、前記駆動部材に対し、前記粉体収容部に収容されている粉体を外部に送り出す方向とは反対の方向に前記スクリューを回転するよう指令し、前記粉体送出部材の内部に残っている粉体を前記溶解部とは別の場所に排出する粉体排出手段をさらに有し、
    前記開始指令手段による前記スクリューの回転開始の指令から、前記停止指令手段による前記スクリューの回転停止の指令までの間の前記スクリューの回転速度をR(回/秒)とし、その間の前記スクリューの回転時間をT(秒)とし、前記粉体排出手段による前記粉体の排出が行われている間の前記スクリューの逆回転速度をR(回/秒)とし、その間の前記スクリューの逆回転時間をT(秒)とするとき、下記式(1)を充足する、請求項5に記載の分析試料供給装置。
    0.01≦T≦R×T÷R ・・・(1)
  5. 前記粉体排出手段により、前記粉体送出部材の内部に残っている粉体を全て排出するのに要する前記スクリューの逆回転時間をT20(秒)とするとき、下記式(2)を充足する、請求項4に記載の分析試料供給装置。
    ≦T20 ・・・(2)
  6. 所定量の粉体を粉体供給装置から供給する粉体供給方法であって、
    前記粉体供給装置は、
    粉体を収容する粉体収容部と、
    前記粉体収容部に収容されている粉体を外部に送り出す粉体送出部と、
    片持ち梁状に固定され、前記粉体送出部から加わる荷重を測定する荷重測定部とを備え、
    前記方法は、
    前記粉体送出部材の駆動を開始する駆動開始工程と、
    前記粉体送出部材の駆動の開始後、前記荷重測定部によって測定される荷重の変化量が初めて極大になるまでに要する時間以上の所定時間が経過した場合に、前記粉体送出部材の駆動を停止する駆動停止工程と、
    前記荷重測定部の風袋引きを行う風袋引き工程と、
    前記風袋引きの後、前記粉体送出部材の駆動を再び開始する駆動再開始工程とを含む、粉体供給方法。
  7. 前記駆動開始工程に先立ち、前記粉体送出部材の駆動を開始し、前記荷重測定部によって測定される荷重の変化量の経時変化を測定し、該測定の結果から前記所定時間を予め定める設定工程をさらに含む、請求項6に記載の粉体供給方法。
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